埼 玉 1
(東南部JR)

現在、76軒掲載(うち38軒は閉店確認済)
★川口駅(JR京浜東北線)
「あじさい茶屋」  実食日:2005/2

  改札内コンコース(改札入って正面)。駅舎造り付けタイプの店舗ではなく、後から付け足したような造りの店なので、よく目立つ。店内はそれほど広くはないが、椅子席が豊富で配膳つき(セルフ基調の内装ではあるが)なので、ゆったりしているように感じる。味に関しては同系他店と同じなので、以下同文(^^; たぬき320円。

※閉店(「そば処 中山道」化)していました(2008/1確認)。

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「富士そば」  実食日:2007/9



  東口を出て左方向、SOGOの並びにある。外観も内装も綺麗で、まだ新しい店と見受けた。
  麺は茹で置きの角麺だが、意外にも歯ごたえは良かった。たまたま茹で置き時間が短かったのだろうか。つゆも、他の「富士そば」のものよりもよく香ったように感じた。体調の問題なのかな。同じ日に食べた蕨「そば処中山道」のつゆもよく香ったように感じたから。ワカメが少量入って、たぬき360円。変わりメニューには、このチェーンではお馴染みの「特撰そば」(410円)の他、川口店オリジナルの「まかないそば」がある。ほうれん草・削り節・揚げ玉・温泉玉子・ネギ・ワカメが入り、410円。たぬきが360円であることを考えると、とってもお得。


※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、たぬき380円になっています。浦和店・浦和仲町店と同様に、常夜そば(豚肉+ほうれん草のトッピング)430円があります。これが「富士そば」の埼玉スタンダードなのでしょうか。まかないそばは終了していました。朝そば・夕そば各310円の設定あり。個人的には、夕そばの時間帯(15〜18時)に外を出歩くことが多いので、「富士そば」全店にこの設定があるといいなと思います(2015/3、確認)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値上げして、現在はたぬき390円になっています。常夜460円、朝・夕そば各320円です。ラーメンが430円ということで、他店舗よりも少し高い設定になっています。一見全店舗でベースメニューの価格が統一されたように感じる「富士そば」ですが、なかなか完全一致にはなっていませんね(2016/3、確認)。

※2017/7、再食。改装して、大門店のような雰囲気になりました(写真は左から3枚目)。内装もきれいになっています。客席は、テーブル席が4・2・2、椅子付きカウンターが20席くらいです。改装と同時に麺が乱切りタイプに変わりました。評判がよかったのでしょうか。同じ材料(と推定)でも製麺方法や太さが違うと、食感がだいぶ変わるものです。よく言えば楽しい食感ですが、悪く言えばコシがなく小麦のモチモチ感が目立っているように感じます。一長一短ですね。18:30頃の訪問で、先客2・後客6。まあまあよく入っていると思います。メニューも一新されていて、常夜など変わりメニューは消滅して、ベーシックなラインナップになっています。ラーメンもやめてしまったようです。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。トンテキ丼セットや「手作りダレの生姜焼き定食セット」(ともに720円)といったオリジナルセットメニューが登場しています。ただ、ちょっと高いですかね……。「定食セット」という響きに違和感を覚えるのは、私だけでしょうか(2018/9、確認)。

※2019/1、再食。トンテキ丼セット、生姜焼き定食セットは終了し、代わって紅生姜ちくわ天450円が登場していました。紅生姜ちくわ天はかなり多くの店舗にあるメニューなので、店舗の個性としては薄れた印象です(付−1点)。そんな中、今回は鴨南蛮460円をいただきました。この冬は各地で鴨南蛮を食べていて、今季のテーマのような状態になっています。「富士そば」川口店の鴨南蛮は、レトルト鴨肉(4枚)+薬味ネギという内容でした。上野駅「つるや」でも感じたことですが、これは「鴨そば」と表記されるべき一杯です。鴨肉はややパサつき気味でしたが、煮汁が染みたつゆはたいへん美味しく、味覚的にはそれなりに満足できるものでした。
  平日16:30頃の訪問で、先客0・後客0。「富士そば」で日中にこの状態になるのは、珍しいと思います。窓際の席で食べながら表の様子をうかがっていると、足を止めて店頭のサンプルケースを眺める人は結構いるのに、皆そこから立ち去ってしまっています。思うに、せっかく2台ある券売機が両方とも店内に鎮座しているのがもったいないかなと。1台を外に出しておくだけでも、それなりに集客効果が上がると思うのですが。「富士そば」では、券売機が2台ある店舗では1台を外に出しているケースをよく見るので、運営側もそこは分かっている様子。川口店では、条例などの関係で店の外には出せない理由があるのかもしれませんね。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、紅生姜ちくわ天470円、鴨南蛮480円です(2020/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円、紅生姜ちくわ天500円、鴨南蛮510円です。紅生姜ちくわ天が残っている店舗は珍しいですね(2022/4、確認)。

※さらに値上げしていました。現在は、たぬき490円、鴨南蛮580円です。紅生姜ちくわ天は、少なくとも店頭のショーケースからは消えています。なお、たぬきは440円から一気に490円まで上がったのではなく、間に460円の時代があったと思われます(2023/1、確認)。

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「そば処 中山道」  実食日:2008/1

  改札入って正面。2つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。といっても、看板が変わっただけで中身はほとんど変わっていない。NREが展開している「ご当地駅そば」シリーズの一環として改装した店舗。
  したがって、味覚的には「あじさい茶屋」レベル。「ご当地駅そば」店舗にはオリジナルメニューが置かれていることが多いのだが、この店舗に関しては特段の変わりメニューは見当たらなかった。細かい加点材料を挙げるなら、すりゴマが置いてあることと、配膳してくれることくらいだろうか。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2014/6、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2015/12、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2016/5、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/5

  改札入って正面。上記「そば処 中山道」の跡地。近年よくある、NRE生麺化のパターンだ。内装もきれいにリフォームされていて、客席はテーブル席が2人×2、椅子付きカウンターが15席。システムは、「そば処 中山道」のさらに前身である「あじさい茶屋」時代から変わっておらず、セルフ基調の造りながら配膳してくれた。下げ膳はセルフ。返却口が、やや分かりにくい場所にある。
  麺は、茹で置き。茹で加減(というか、「茹で置き加減」ということになるのか)はまずまず悪くない。NREの生麺は茹で加減が狂うと嫌な粘着感が出てしまうので、大事にしてほしい部分だ。つゆは、マシンなのか手なのかは見なかったが、カツオは香らない従来タイプだった。たぬきは、余計な油がしっかりと切れている天かす。「いろり庵きらく」のたぬきはあまり味や香りがなく、油の質と切れ具合が要になるので、これも大事にしてほしい部分。総じて印象はよく、現状で使っている食材のパフォーマンスはしっかりと発揮されていた。同チェーンの中では、クオリティが高い部類の店舗だと思う。たぬき370円。店舗限定っぽいメニューは、特になし。朝食そば380円、朝食セット2種380円〜の設定あり。そば湯ポットは常設されていないが、申告制で提供可(店内にポップが出ている)。箸はエコ箸。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。370円から一気に上がったのではなく、間に390円だった時代があると思われます(2020/2、確認)。

※2021/9、再食。かつ丼560円をいただきました。最近、これがお気に入りです。「いろり庵きらく」の中でのお気に入りであると同時に、「かつ丼を食べたいな」と思ったときに真っ先に思い浮かぶのが「富士そば」から「いろり庵きらく」に変わっています。店舗にもよるかもしれませんが、トンカツが揚げたてなので、タレで煮てもある程度衣のサクサク感が残って、美味しいんです。今回も、トンカツは注文後揚げでした。玉子はやや煮えすぎでしたが、ボリューム感もあるし、総合的な満足度はやっぱり高いです。欲を言うと、仕上げに添えるのは刻み海苔よりもミツバの方がいいかな……と思わないでもないですが、そこを変えると値段が上がってしまうのなら今のままでいいです。そばつゆベースのスープ(ネギ入り)が付くのも、ちょっとうれしいです。これにそば湯を少し注して飲むのが、個人的には定石です。
  日曜19:00頃の訪問で、先客3・後客3。各席に、固定式の個別パーティッションあり。ひとりぶんのスペースが他店舗に比べてやや狭く感じられましたが、我慢できる範囲内です。なお、外観的には、暖簾が変わっていました。写真では分かりにくいでしょうか。ウグイス色の暖簾になっています。季節変動の可能性もありそうですが、一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現)。

※値上げしていました。現在、たぬき460円、カツ丼630円です。たぬきは400円から一気に460円まで上がったのではなく、間に430円の時代があったと思われます(2023/1、確認)。

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「凛や」  実食日:2019/9

  駅からちょっと遠い。徒歩5分を越える(実測値で7分)のだが、ちょっと研究上必要な店なので、対象に含める。行き方は、東口を出て、ロータリーを左に回り、信号を渡らずに左へ6分。「アリオ川口」の1階フードコート。クレアの駅そばは、かつては都心や駅なかに多く出店していたのだが、最近は郊外のフードコートへの出店が目立つ。確かに、駅なかでの運営ノウハウは、街なかよりもフードコートでの運営の方が、通じるものが多いと思う。駅から遠いパターンが多く、当サイトではなかなか対象に含められなかった(これまで対象になっていたのは北千住店のみ。北千住店は都心から近すぎて、フードコート特性が表れにくいと考える。)のだが、アリオ川口店は特例を適用すればなんとか対象内になる立地。クレアのフードコート戦略を探るうえで、個人的にキーになる店舗かなと思うのだ。イトーヨーカドー四街道店(未食)も対象に入るけど、ちょいちょい動向を探るには自宅から遠すぎる。有人レジで先払い→バイブレーターで呼び出し。
  麺は、おそらく「越後そば」と同じ。ツルツル・プリプリ食感の生麺。そばの香りはそれほど際立っていないが、雑味の少ないつゆとの相性は良いと思う。そのつゆは、「越後そば」よりもやや濃く、カツオの香りが立っているように感じた(誤差or気のせいかも)。値段は、「越後そば」店舗よりも高めの設定。そして、券売機のない有人レジ店舗ならではの外税方式になっている(以下の記載はすべて税別価格)。実食は、麺単よりも割安感があった小ネギトロサーモン丼セット680円。ネギトロサーモン丼は、サイズこそ小さいもののサーモン3切れにネギトロも結構たっぷり入っていて、まずまず良心的。ただ、大葉の上にに乗せてトッピングされるネギがちょっと傷んでいたようで、少し臭った。夏場はネギが傷みやすいので、気をつけた方がいいと思う。また、ワサビと醤油は受渡口にしかないので、必要な場合にはピックアップ時に取るなりかけるなりするのを忘れずに。麺単メニューは、春菊天580円、野菜かき揚げ天580円など、駅そば認定するのがやや苦しい価格帯。変わりメニューに、内容不明の「川口そば」あり。各地のクレア駅そばにご当地名を冠したメニューがあり、たいてい組み合わせメニューだから、川口そばも組み合わせ系ではないかと思う。冷水器はフードコート共通で、コップは冷水器脇にあり。箸はエコ箸。
  日曜16:00頃の訪問。フードコートの座席数は、アリオ川口の規模から考えたらやや少ない。そんな中、席だけ利用の人も結構いる様子だったが、席確保にはそれほど苦労しなかった。日曜だから、学校帰りの高校生が大挙して押し寄せることがないので、わりと落ち着いている。逆に、日曜の買い物時間帯にこの客数で大丈夫? とフードコート自体が少し心配になった。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでしたが、外税方式なので実際に支払う金額は増税ぶんだけ上がっています(2020/2、確認)。

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★西川口駅(JR京浜東北線)
「あじさい茶屋」  実食日:2004/2

  改札を入って正面。カウンター一列だけの、小型の「あじさい茶屋」である。味に関しては、「このチェーン特有」の一言で語れる。麺に味なし、つゆに味なし、具に味なし。これだけ味のないそば、作れと言われてもなかなか作れないと思うのだが。唯一救われたのは、おばちゃんが家庭的で愛想が良かったこと。「もっと美味しい店で働きなよ」と言いたくなってしまった。たぬき320円。

※閉店(「そば処 中山道」化)していました(2007/5確認)。

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「ゆうかり」  実食日:2005/5

  改札を出て左(東口方面へ)。階段を下りる途中の通路を左に入ってすぐ。階段にデカデカと広告を打っているので、妙な場所にある割には迷わずに辿り着ける。
  ここのそばは、麺がモチッとしている。「コシがある」という感じではなく、均質系。強いて言えば、「小竹林」の麺に近いだろうか。たぬき290円。なお、この店ではうどんは「讃岐うどん」となっており、調理に2分ほどかかる。どちらかといえば、うどんの方に重きを置いている店のようだ。

※閉店していました。一度「おふくろ亭」という店に変わって、さらに閉店したようです(2009/4、確認)。

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「そば処 中山道」  実食日:2007/5

  改札入って正面。2つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。「あじさい茶屋」と同じNREの経営だが、看板が変わっただけということではなく、内装もそっくり変わり、椅子付きのカウンターもある。ウッディで落ち着ける内装になったぶん、女性客も増えたのではないだろうか。
  味覚的には、一般的なNRE駅そばと大差ない。たぬき320円。七味唐辛子が入っていそうな容器にすりゴマが入っているので、要注意。


※値上げ(たぬき320→340円。値−1点)していました(2014/3、確認)。

※閉店していました。跡地は工事中で、今月23日に「いろり庵きらく」がオープンします(2015/12、確認)。

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「天亀そば」  実食日:2009/4



  西口ロータリー沿い。角地にあり、看板がぐるりと巡らせてあるので、外見からすると結構広そうに思えるのだが、実際には椅子付きL字カウンター1本だけで、キャパは9人。背後スペースがあまり広くないので、混雑時に奥に入ると、出るときに苦労しそうな造りになっている。
  この店では「生そば」を標榜していて、そば湯も出す(申告制)のだが、たぬきそばに関してはどう見ても茹で麺だった。どうやら、メニューによって生・茹を使い分けているようだ。ただ、茹で麺とはいえ、太めで食べ応えがあり、個人的には生半可な生麺よりもこちらの方が好き。つゆは薄っぺらいタイプで、余韻に乏しい。惜しい感じだ。たぬき280円。値段はなかなか魅力的。


※改装していました(写真は、左から2枚目)。24時間営業しています(2011/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。変わりメニューに、力400円、鴨南蛮480円。再食していないので推測になりますが、一般メニューは茹で麺、「石臼挽き」を標榜しているメニューは生麺を使用していると思われます。「石臼挽き」は、冷たいそばのみ対応の様子。一般メニューより30〜110円高い設定になっています。メニューによって差額に幅があるのが、ちょっと不思議(値−1点。2015/2、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。朝限定の朝食サービスセット370円の設定がありました。サンプルを見た限りでは、内容は天玉そば+いなり2個のようです。結構お得かも。また、煮干しらーめん380円がありました。これ、立ちそば界で広まっていくんでしょうかね(付+1点。2017/7、確認)。

※2019/1、再食。川口「富士そば」と連食する形で、鴨南蛮480円をいただきました。この店では、通常麺と50円増しの石臼挽き麺があります。私は特段麺を選んだつもりはなかったのですが、生麺で供されました。おそらく鴨南蛮は自動的に石臼挽き麺になるのだろうと思います。香りの強い鴨南蛮ということで、そばの香りはそれほど感じなかったのですが、食感はまずまずよかったです。そして鴨肉は、レトルトではなくおそらく店内仕込みのもの。かなり薄切りで縮れており、クズ肉のような状態になっているのですが、歯ごたえはしっかりしていて結構好きなタイプです。甘辛いタレで煮てあるので、煮汁と鴨の脂が両方つゆに染みわたり、つゆも劇的に美味しくなります。そして、ネギは薬味+細切りのデュアルトッピング。細切りネギのシャキシャキ感が良いですね。鴨には、薬味ネギよりも細切りネギの方が相性良いと思います。さらに、つゆが冷めにくいようにとの考えでしょうか、他メニューとは異なる深鉢型の丼で提供します。細かいところにも配慮が行き届いていますね。見栄えはあまりよくない(写真向きではない)のですが、味覚的にはたいへん満足度の高い一杯でした。立ち食いそばの真骨頂を見たように思います。特殊メニューのため、味の評点には反映させませんが。
  平日17:00頃の訪問で、先客4・後客2。手狭な店ということもあり、わりと混雑している印象でした。にもかかわらず店員さんはおばちゃんひとり。肩でゼーゼー息をしながら、頑張ってそばを作っていました。感謝の気持ちを込めて食べないといけませんね。


※残念なことに、閉店していました。跡地は現在工事中ですが、どうやらタピオカドリンク店になりそうです(2020/2、確認)。

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「どん亭」  実食日:2011/2

  西口ロータリー沿い。上記「天亀そば」と接近した場所にあり、メニュー構成や価格などを比較した限りでは、かなり激しい顧客争奪戦が繰り広げられているように思える。客席配置は、厨房を囲むL字型カウンターと、厨房に背を向けた壁際のカウンター。すべて椅子付きで、キャパは10人少々。
  そばに関しては、変哲のない茹で麺にやや甘めのつゆということで、成増駅の同名店とほぼ同じ出来であるように思う。まず間違いなく同経営だろう。ただし、価格構成はちょっと異なるようだ(成増の最新価格を確認していないので、断言はできない)。西川口店は、かけ200円、たぬき280円となっている(ちなみに、この2品に関しては上記「天亀そば」も同じ価格)。全体的にかなり安めの価格設定で、いか天(330円)と天玉(350円)以外はすべて300円以内だ。麺類以外では、成増店と同様に「焼肉ライス」が名物になっている(450円)。セットメニューがいくつか用意されているのだが、単に「セット」と注文すると、自動的に焼肉ライスセットが出てくる(たぬきorきつねとのセットで650円)。麺・飯ともにフルサイズなので、かなり食べ応えがある。


※閉店していました(2014/3、確認)。

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「たつみそば」  実食日:2014/3

  西口を出て、ロータリーを右に回り、三菱東京UFJ銀行の角を右折(西川口一番街へ)して1分、右側。間口が狭いうえ、通りから少々奥まっているので、目立たない。決して人通りが多いエリアでもない。実食は土曜の昼下がりで、どちらかといえば閑散時間帯。にもかかわらず、店内は結構賑わっていた。これは期待できそうだ。客席は椅子付きカウンターのみで、席数は20近くあるが席間が狭め。
  この店は、とにかく麺に対するこだわりを強く感じる。生麺を注文後に茹でるのはもちろんのこと、店内に製麺機を入れて店内製麺している。流行りの押出製麺ではなく、ロール式の製麺機だ。ガラス張りの製麺室があるので、運がよければ製麺シーンを見られるかもしれない。その麺は、硬質な歯ごたえと適度にざらつきのある舌触りが心地よく、風味も秀逸。美味しくて、時代のニーズにも合っている麺だと思う。つゆは、塩気はあるのだが、出汁感はそれほど強くない。つゆだけで見れば並な感じだが、麺の風味を殺さないという点では良いと思う。各種天は自家製店揚げ。衣が薄く具材が肉厚で、素材の旨味がしっかりと引き立てられている。タマネギが特に美味しく感じた。たぬき350円(ワカメ入り)。揚げ玉無料(レンゲ1杯のみ。2杯目から有料になる)のサービスがあるので、この店ではたぬき以外のメニューを選択した方が得策か。私も、実食はかき揚げそば(410円)だった。変わりメニューは特にないが、400円設定のきのこそばあたりにお得感がありそう。また、セットメニューも500円からあり、実食時にも麺類単品よりセットメニューの方が多く売れている印象だった。
  たいへんレベルの高い店で、ぜひ地元に欲しいと思うところなのだが、唯一の難点は、時間か。完全注文後茹でにこだわっているため、混雑時には少々待ち時間が長くなる。サッと食べたいなら、昼時を外した方がよいかもしれない。


※残念ながら、閉店していました。短命でしたか。ちょっと、場所が悪すぎたかもしれません。味は申し分なかったのですが……。跡地は「有麺」という名の店になっていますが、時間外のため立ちそばなのか他の麺類店なのか、詳細を確認できず。近々に再訪します(2015/2、確認)。

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「けぶどん万みや」  実食日:2015/3

  東口を出て右、マックの右隣。日常的にこの駅を使う人でなければ、マックの右に入れる路地があることすら気づかないだろう。ほぼ駅舎隣接なのに、まったくもって目立たない立地だ。この場所で薄利多売型の飲食店は成り立たないのではないかと思うところだが、これには秘密がある。店前の狭い路地をさらに奥に入ると、パチ屋の裏口に通じているのだ。ほぼ「ホットライン」状態で、パチ客が手軽な休憩所としてこの店を利用しているのだ。そのため、常連客と店のおばちゃん(店主?)の会話は、ほぼ100%パチトーク。店内に大きなスタンド灰皿を置いているのも、パチ客に照準を合わせているためだろう。若干、店内に煙充満傾向があるので、嫌煙家は注意を。客席は、テーブルが計5席と、椅子付きカウンター10席。
  麺は、角がしっかり立っていて質感のある茹で麺。個人的に好きなタイプ。つゆには独特な風味があり、サバ出汁メインと推察。天は注文後揚げ。スナック菓子のようにサックリした食感で、衣薄く、タマネギシャキシャキ。つゆに浸かった衣はふわふわ食感になり、これも悪くない。具材はタマネギとニンジンのみだが、好印象だった。ネギは輪切りではなくみじん切り。唐辛子は七味と一味の小瓶があるが、どちらにも七味が入っている。オリジナルの調合なのか、唐辛子の比率がかなり高い。総じて、味覚的なレベルは想像していたよりも遥かに高く、またオリジナリティもあった。何度か通ってみたくなる店だ。できれば、タバコの臭いのない場所で食べたかった一杯ではあるが。天380円。たぬきというメニューはなく、きつねもなく、「たぬき・きつね盛り合わせそば」が380円で用意されている。変わりメニューに、キムチそば500円、とんかつそば600円。かけ250円に対して、タネを乗せると値段が大きく上がる傾向あり。定食類も多数用意されているが、値段的にやや高め。お茶漬け400円やおかゆ400円を用意しているあたりから、高齢者の利用が多いのではないかと推察される。


※消費10%増税に伴ってでしょうか、一部メニューを値上げしていました。天380円ととんかつ600円は据え置きですが、かけは280円に、たぬき・きつね盛り合わせは420円に上がっています。一方、キムチは420円に値下げです。消費増税対応というよりは、価格体系の見直しなのかもしれません(2020/2、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2015/12

  改札入って正面。上記「そば処 中山道」の跡地に、今月23日にオープンした。近年傾向が強まっているNRE生麺化の一環ということなのだろう。ホーム以外の店舗はどんどん生麺化している。ホームはスペース的に無理なのか、あるいは需要が異なるとみているのか。ただ、西川口店について言うと、ちょっとフロア構造が気になった。大型冷蔵庫のような巨大機器が、厨房内ではなく客席の背後にそびえている。食べている後ろで従業員がゴソゴソやるので、気になってしょうがない。店側としても、この機器がこの場所にあっては効率が悪いのではないだろうか。椅子付きカウンター12席の店舗だが、空いているタイミングであれば、店に入って右側のカウンターで食べることをオススメしたい。左側は、ガチャついていて落ち着かないので。
  麺は、見込み茹でということになるだろうか。私は茹でたてに当たったのだが、残念なことにあからさまな茹でオーバーだった。粘土のような食感。その原因は、容易に推察できた。食券を出すと、店員のおばちゃんは茹で場に向かったのだが、その際小声で「あれ?」とつぶやいたのを、私は聞き逃さなかった。十中八九、茹で時間を管理するタイマーのセットし忘れだ。もちろん、人がやっていることだから、ミスはつきもの。ただ、それを何食わぬ顔で客に出してしまうのはよくない。もう少し意識を高く持ってください。つゆは、「いろり庵きらく」のスタンダード。出汁はあまり香らず、旨味で食わせるタイプ。たぬきは天かすで、油切れもよく好印象だった。麺と背後でのゴソゴソが、総合印象をだいぶ落とした。たぬき370円。朝食そば380円、朝食セット2種(380円・420円)の設定あり。個人的には、朝食セット(明太子)380円が高コスパだと思う。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝食そば380円と朝食セット2種(380円・420円)は、値上げせずに据え置かれています。これにより、従来たぬきそばよりも高かった朝食そば・朝食セット(の一部)がたぬきそばよりも安くなるという逆転現象が起こっています(2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/2、確認)。

※暖簾が変わっていました。季節変動の可能性もありそうですが、一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2021/9、確認)。

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★蕨駅(JR京浜東北線)
「しなの路」  実食日:2004/9

  西口ロータリー沿い、「なか卯」の隣。間口が狭くて目立たないし、「なか卯」に客を奪われそうな立地。表に看板やメニューを出すなど、努力のあとは見られるのだが。
  間口が狭けりゃ、店内も狭い。直線カウンターが2列あるのだが、カウンターテーブルの奥行きが20cmくらいしかない。私は普段、カウンターに片肘をついて食べるのだが、それをやると頭が壁に当たってしまう。厨房の方を向いたカウンターは割と広い(それに、壁がない)ので、混んでいるとき以外はこちらを使った方がいいかも。ちゃんと冷房も入っているので、湯気で暑苦しいということもないから。
  味の方は、並。一見するとボリュームが少なく見えるが、これは丼の形状による錯覚。ちゃんと並量は入っている。たぬきなし、天350円。変わりメニューに、あっさりデラックスそば480円(山菜等3点の具)、スタミナデラックスそば500円(天等3点の具)などがある。それから、おばちゃんの愛想は◎。評価点数には影響しないけど、これは書いておきたい。


※閉店していました。跡地は、「山形屋」という名のうどん専門店です。4つ下に記載している「山形屋」と同業者の経営なのでしょうか(2011/2、確認)。

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「やまがたや」  実食日:2005/12

  西口を出て右、ロータリーをぐるっと回って、出口角にある。間口は広いが奥行きがなく、一列カウンターだけの店。ちょっと鄙びた感じといい、ほろ酔い客相手に店番のおばちゃんが世間話に花を咲かせている光景といい、「古き良き立ちそば」という情緒のある店だ。
  味覚的な特徴としては、麺はツルツル系、つゆは多少甘め。どちらも、決して私好みとは言い難いのだが、麺とつゆの相性がいいのか、総合的には水準級にあるように感じた。たぬきなし、天350円。天の具材は、春菊のみ。変わりメニューに、デラックスそば500円、スペシャルそば550円、スタミナそば570円がある。上記「しなの路」とよく似た感じ(特別メニュー名など)になっているのは、関係があるからなのか、それとも競争意識からなのか。ちなみに内容は、デラックス=天+きつね+玉子、スペシャル=きつね+玉子+わかめ+山菜、スタミナ=天+きつね+玉子+納豆。上記「しなの路」ともども、チェーン店に食われないように、切磋琢磨し合って頑張ってほしいと思う。


※閉店(「山形屋」化)していました。「山形屋」も同一業者の経営と思われますが、店名表記だけでなく外観・メニュー・値段等もすべて変わっていますので、別店として扱います(2007/9確認)。

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「吾妻屋」  実食日:2006/12

  東口を出て、目抜き通りを30秒左側(最初の信号手前)。間口が狭くて奥に長いタイプの店だが、入口脇に大きな看板が出ているし、幟もたくさん立っているので、よく目立っている。
  ここの特徴は、たぬき280円という値段と、甘みの勝ったつゆ。値段は西口の2軒(上記参照)のいずれよりも安い設定。埼玉県南部には比較的安い店が集中しているが、どこで食べるにしても、300円でおつりがくるというのは嬉しいものである。つゆは、「もり系のつゆ」を薄めたような感じがする味。このつゆだと、冷やし系で食べた方が美味しいような気がするのは私だけか。麺は普通に茹で麺で、コシはない。メニューは結構豊富で、ご飯ものも多数用意している。あと、細かいことだが、ネギが極薄にカットされており、しかもたっぷり入れてくれたのが嬉しかった。薄くてあまり歯に触らないので、ネギが苦手な人でもここのネギなら大丈夫かも。


※2016/3、再食。麺はノーマル茹で麺で初食時の印象と特に変わりませんが、つゆはたいへん美味しく感じました。初食時の感想が「何だったんだろう?」と思うほど。アツアツで出汁がしっかりと香ったというもともあると思うのですが、カツオを中心にサバ様の香りもあり、昆布様の余韻が長く残り、北海道・遠軽駅「北一そば店」を連想させる(同じということではない)ような味わいでした。値段が少々上がり、現在はたぬき300円になっています。各種天は自家製店揚げです。箸はエコ箸になっていました。客席は、立ち食いカウンター10人分ほどで椅子はありません。外観的には、間口脇の大きな看板と暖簾が変わっています(写真は左:旧、右:現。味+2点、値−1点、付+1点)。

※2020/2、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき320円です。今回は、なっとう370円にチャレンジ。納豆は小粒で、よくかき混ぜてからトッピング。粘りが強く、つゆにもよく馴染んで美味しいです。薬味のぶっといネギとの相性も上々。ただ、納豆がつゆに沈む傾向があるので、つゆを完飲しない人にとってはやや“もったいない系”のメニューかもしれません。
  平日14:00頃の訪問で、先客2・後客3。店員がワンオペだったことを考えると、まずまずよく入っている印象でしょうか。茹で麺使用なのに、なぜかカウンター上にそば湯ポットがあります。ちょっと飲んでみたら、ほとんど香りのない、ほぼ白湯でした。茹で麺を湯煎した後のお湯?


※2021/9、再食。天370円をいただきました。天はキツネ色の濃いかき揚げで、揚げ置きフワフワ系。ただし、端の方はカリッとしています。厚みなく大判のタイプです。具材は、タマネギ、ニンジン、春菊。決して具だくさんな感じではないですが、つゆを滲み込ませた衣もこれはこれで美味いので良しとしましょう。
  土曜18:00頃の訪問で、先客2・後客1。全員男性ひとり客。コロナ対策として、各席に個別パーティッションがあります。ひとりぶんのスペースを広めにとっているので、キャパがだいぶ減っています。さぞかし苦心されていることと思います。頭が下がります。


※2022/4、再食。その前に、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき350円、天400円、なっとう390円です(値−1点)。また、テイクアウトの扱いを終了した旨の貼り紙が出ていました。
  今回は、カレーそば410円を実食。かけそばの上にルーをトッピングするタイプです。目に見える具材は長ネギとわずかなひき肉のみ。あまり具だくさんなものではありません。ひき肉は豚肉っぽいですが、カレー自体にはビーフカレーのような酸味が感じられました。私の舌では分析しきれないカレーでした。特段オススメという感じではないですが、カレーそばとしては値段が安めなので、悪くはないと思います。
  平日17:00頃の訪問で、先客1・後客2。後客は、ともに学生風の若い男性。結構若い層からも支持されている店なのだなと感じました。


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「そば処中山道」  実食日:2007/9

  東口階段を下りて正面にある、NREの新型店。駅の外から見ると結構大きな店に見えるのだが、椅子付きのL字型カウンター一本だけの小規模店。
  この店の麺は標準的なNRE仕様だが、つゆは「あじさい茶屋」各店とは違うように感じた。飲んでみて云々ではなく、麺を食べようと顔を近づけたときの香りが豊か。他にも「あじさい茶屋」と異なる部分は多い。たぬきそば(320円。値段は「あじさい茶屋」と同じ)にはワカメが入るし、レンゲがつくし、ネギはデフォルトで入るのだがフリーで追加できるようになっている。変わりメニューには、「街道そば」(480円)がある。写真で見た限りでは、トッピングはとろろ+山菜+焼き海苔。このトッピングのどのへんが「街道」なのか分からないが、個性を出そうという意図は伺える。総じて、平均的な「あじさい茶屋」よりも優れており、大資本の店にしては上出来。


※閉店していました。跡地は現在工事中で、何もありません。改札のすぐ外に「いろり庵きらく」がオープンしているので、この場所での復活はないと思います(2014/11、確認)。

※跡地には、ベーカリーの「HOKUO」が入りました。この場所での駅そば復活はありません(2020/2、確認)。

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「山形屋」  実食日:2011/2

  西口ロータリー沿い。3つ上に記載している「やまがたや」の跡地。「やまがたや」と同業者の経営だと思われるが、店名表記・味・値段等、すべて一新されているので、別店として扱う。店はメゾネット形式になっており、1階が厨房と立ち食いカウンター、2階に椅子付きカウンターとテーブル席(合わせて10席)、そしてトイレがある。2階へ上がる階段は狭くて急なので、商品運搬には細心の注意を。
  十割そばを標榜する店だけあって、味覚的にはたいへん満足度の高いそばだった。麺は細めで、わりと軽い食感。コシはあまりない。しかし、風味は強い。つゆは、鰹出汁の豊かな香りが喉・鼻の両方に訴える。特に、厨房内で丼につゆが注がれるときに漂う香りは殿堂入り級だ。サービスとしては、たぬき(天かす)が無料で入れ放題になっているのと、そば湯ポットがある。どちらも、1階・2階の両方に用意されているのが親切。各種天は自家製店揚げで、たぬきもサクサクした食感が好印象だった。問題は、値段だ。天かすが入れ放題になっている以上、たぬきというメニューは存在しないのだが、代理となるきつね・月見はともに410円。当サイトの掲載基準を10円オーバーしている。しかし、味覚的に特に優れており、なおかつ各種サービスや十割そばの付加価値がある店ということで、特例を適用することにする。ちなみに、この店ではそばのみを扱っており、うどんはない。同じ西口ロータリー内に、うどん専門店の「山形屋」があるので、うどんはそちらで、ということだろうか。


※閉店していました。跡地の「そば樹」も簡易的なそば店ですが、価格的に当サイトでは扱えません(2016/3、確認)。

※跡地の「そば樹」も、未食のまま閉店してしまいました。現在は、テナント募集中です(2020/2、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2014/11



  改札を出て左前方すぐ。かつて東口階段下にあった「そば処中山道」が閉店しているので、新規オープンというよりは移転してリニューアル、といったところか(両店ともNRE経営)。東口階段下に比べれば、格段に集客効率のよい場所だ。間口はたいへん広いが奥行きがあまりない店舗。それでも、テーブル席が計16席、椅子付きカウンターが6席、立ち食いカウンターが8人分くらいある。
  「いろり庵きらく」になったということは、当然麺も生麺に変わっている。これが、首都圏駅そばの流れなのかなぁ。生麺にするのが悪いとは言わないが、ジャンク北戸田茹で麺もたまに食べたくなることがあるので、「あずみ」のように全店舗生麺化という極端な流れにはしてほしくない。つゆは、茹で麺店舗に比べるとかなり丸みを感じる。たぬきが天かすだからということもあるかもしれないが。たぬき370円。NRE駅そば共通の季節限定メニューあり。受渡口付近にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。値段等、変わっていません(2018/2、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左から3枚目)。どういうわけか、旧タイプの長い右下ワンポイント暖簾に戻った形になっています。値上げして、現在はたぬき390円になっています(2019/1、確認)。

※再び暖簾が新バージョンに変わりました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴って値上げし、現在はたぬき400円になっています(2020/2、確認)。

※暖簾が変わっていました。季節変動化された可能性もありそうですが、一応写真を貼っておきます。メニュー・値段等に目立った変化はありません(2021/9、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき430円です(2022/4、確認)。





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★南浦和駅(JR京浜東北線・武蔵野線)

「山田うどん」  実食日:1998/12



  埼玉県民なら誰もが知っている、「山田うどん」。通常、このチェーンは駅そばタイプではなくドライブインタイプになっているのだが、なぜかここには駅そばとして存在している。ここの売りは、なんといっても値段だ。通常の「山田うどん」では、たぬき250円なのだが、南浦和に限っては、なんと200円で食べられる。おそらく、日本一安い駅そばなのではないだろうか。なお、店舗は東口階段下にある。

※建物を取り壊し、現在も工事中で利用できない状態です。公式HPで閉店ではなく「休業中」となっているため、閉店扱いとはしません。埼玉生まれのいち「ダウ」ファンとして、早期の復活を祈ります(2015/1、確認)。

※2015/12、装い新たに復活しました! 「山田うどん」らしい、黄色と赤のかかしマークが掲げられています(写真は左から2枚目)。高いところにもかかしマークがあり、遠くからでもよく目立つようになっています。
  早速、再食しました。無難な感じの茹で麺に、淡麗系のつゆ。特別に美味いというわけではないけれどなんとなく足を運びたくなる、まさに山田の真骨頂です。現在の値段は、たぬき(かけに相当)250円、天360円などです。変わりメニューはこれといってなく、郊外型の店舗に比べてメニューがだいぶ絞られています。スペースの都合もあるのでやむを得ないし、立ち食いカウンター6・7人分のみの小型店舗としてはこれで充分でしょう。メニューによって、高い・安いの差がだいぶ激しいように感じます。ちくわ天410円あたりは高く感じますが、たぬき+ミニカレー丼で470円はかなり安く感じます。食券を買う前に、写真入りメニューをよく吟味するといいかもしれません。実食は、天。天は大判で、丼の縁にもたせ掛け、そそり立って出てきます。ただし、油が軽く揚げ方も緩いので、胃にもたれるようなことはありません。小エビの香りとゲソの食感が際立っていて、立ちそばらしい味覚でした。そばに乗せてもよいのですが、個人的にはご飯に乗せてめんつゆをぶっかけて食べてみたいと感じました(天丼は扱っていない)。
  今月1日の復活で、実食は4日。改札内の「一ぷく」が工事のため閉店したことも重なって、待ち焦がれた人が多かったのでしょうか、大盛況でした。14:30くらいの中途半端な時間帯でしたが、券売機前には常に行列があり、店内はほぼ常時満席でした。埼玉出身者として、とても嬉しく思います(値−5点、サ+1点、付−3点)。


※2018/9、再食。暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。メニューがだいぶ増えて、空きが目立っていた券売機のボタンが8割がた埋まってきました。「かかしカレー」のボタンに「カレーライス」の上貼り(410円)。通じにくかったんでしょうかね。牛・盛り盛り肉500円、デッカイから揚げ500円といった肉メガ盛り系メニューが登場しているほか、朝得セット360円、昼得セット460円、夜得セット550円といった時間帯限定メニューも設定されています(付+1点)。
  今回は、月見そば310円をいただきました。ワカメと揚げ玉が乗ります。卵は、残念ながら割れていました。麺やつゆは、特段変わっていないと思われます。祝日16:00頃の訪問で、先客1・後客2。全員男性ひとり客。それほど賑わっている感じではなかったですが、祝日のアイドルタイムだから、あまり参考にならないですね。

※2019/11、再食。その前に、消費10%増税への対応について。当店では値上げすることなく、値段据え置きでした。たぬき250円。頑張っています! さすがは埼玉の雄です!
  今回は、たぬきそば250円+ミニカレー丼220円で。このセットが、ワンコインで食べられます。ありがたい話です。たぬきそばについては、特段内容に変化はありません。揚げ玉がやや少なめですが、これはかけそばに相当するメニューなので、むしろ揚げ玉はサービスと捉えることができます。ミニカレー丼は、ベースはよくある業務用カレーなのですが、わりとスパイシーです。中辛と辛口の間くらい。サイコロカットの肉やニンジンなどが入っています。値段を考えれば、上々でしょう。
  平日18:00頃の訪問で、先客4・後客1。私の隣で食べていたのが制服姿の男子高校生で、たぬきそば大盛りに唐揚げとちくわ天を追加していました。よく食うなぁ。私が高校生だった頃には、値段的にたぬきそばを食べるのがやっとだったものです。ちょっとノスタルジーに浸ってしまいました。


※たいへん残念なことに、閉店していました。これで、スタンド形式の「山田うどん」は絶滅です。跡地は、お洒落なフルーツサンド店になっています(2022/4、確認)。

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「一ぷく」  実食日:2004/12

  改札を入って右。ただでさえ乗り換え通路で人が多いのに、よりにもよって衝立も何もない丸見えの店。目立つ場所だから結構流行っているけど、みんな辛くないのかな。私は、こういうのは結構辛い。
  このチェーンは緑っぽい看板と相場が決まっているのだが、ここは古風な木の看板。味は、よくある感じの味。普通の「立ち食いそば」という感じ。あまり特徴がない。変わりメニューに、「チャーシューそば」(370円)というのがある。そばつゆにチャーシューは合うのだろうか。たぬきは280円。


※2013/3、再食。微妙に改装(写真は左:旧、右:現)していました。値上げ(たぬき280→330円)しています。季節限定メニュー「海老かき揚げそば菜の花添え」390円がありました(ボ−1点、値−2点、付+1点)。

※2013/8、再食。変わりメニューに三元豚のカツそば(430円)がありました。登戸「爽亭」にもあったメニューなので、両店の関係が気になるところです。味覚的に悪くありませんが、カツカレーが390円であることを考えると、CP的にイマイチという感じがします。というか、カツカレーが極端に安いと思います。そばの値段は今年3月にさらに上がっていて、現在はたぬき340円です(付+1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。三元豚のカツそばも、440円に上がっています。カツカレーは、420円まで一気に上がってしまいました。こうなると、ノーマルなカレーライス340円が一番光って見えます(2014/9、確認)。

※駅構内の乗り換え通路新設工事に伴い、閉店していました。工事終了後に復活する可能性もありますが、少なくとも同じ場所での復活はなさそうです。武蔵浦和のように、場所を移して「生そば彩むさし」になる可能性が高いのではないかと予想します(2015/12、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2017/7

  改札脇にあり、改札内外両側から食べられる造りの便利な店。とはいえ、メインなのは内側の方。内側には椅子8席を含め15人分くらいのスペースがあるが、改札外側は立ち食いカウンター3・4人分くらいのみ。需要も改札内側の方が多いようで、訪問時(平日14:30頃)の先客8・後客6のうち、改札外側で利用したのは後客2だけだった。改札外には上記「山田うどん」があるので、客が分散するのかもしれない。ところで、この店舗は今年4月オープンの新店。駅構内のリニューアル(バリアフリーが中心)工事が終わったところでオープンした。工事前、南浦和駅にはご存じのとおり上記「一ぷく」があったわけで、都市開発とNRE、JR系列会社同士での仁義なき戦いがあったかのように思える。しかし、それはあまり正しい見方ではないと思う。なぜなら、工事に入る前に、この場所にあったのは「一ぷく」ではなくNREの定食屋「ちゃぶぜん」なのだから。「一ぷく」は、改札を入ってもう少し右手の方にあり、現在その場所にはキヨスク売店と多機能トイレがある。敢えてJR系列会社同士の勢力争いという見方をするのなら、都市開発→NREではなく、都市開発→リテールネットという構図になりそうだ。
  麺は、茹で置きのオペレーション。閑散時間帯でもこれだけの客数がある店なのだから、注文後茹ででの対応は難しいだろう。少し粘着したけれど、許容範囲内。まずまずの出来。つゆは、たぶんカツオも甘みも足していないスタンダード。「たぶん」と書いたのは、微妙に酸味のようなものを感じたから。誤差か気のせいのどちらかだと思うが。たぬきは、油切れの良い天かす。量もちょうどよく、問題なし。数値化すると低くなってしまうのだが、印象としてはまずまず及第点にある出来栄えだった。たぬき370円。店舗限定っぽいものは、これといって見当たらず。朝限定メニューにお得感があるのも、他店舗と同じ。受渡口脇にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。ちょっと気をつけたいのは、椅子付きカウンターの下に荷物棚がないということ。手提げカバンなどが掛けられるフックだけなので、ハンドバッグとか、持ち手の長いトートバッグなどは、若干置き場に困ることになる。空いているときだったら隣席に置けばいいのだけれど、そうそう空いている時間帯もなさそうなので、留意しておいた方がいいと思う。


※値上げしていました。現在。たぬき390円です(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2019/11、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき430円です(2022/4、確認)。

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★浦和駅(JR京浜東北線)
「みよし」  実食日:2004/5

  西口を出て右へ3分、ガード下。細かな飲食店が連なる地区にある。店に入って、いつも通りたぬきそば(わかめ入り310円)を注文すると、ここの店主、なぜか「ご飯、お召し上がりになります?」と、わけ分からぬことを聞いてきた。私が目を白黒させていると、「サービスです」とな。この店では、そば・うどん全品におかかご飯のサービスがつくのである。長い長い駅そば人生の中でも、このサービスは初めてだ。「310円(かけの場合は250円)でちょっとしたセットメニューが食べられる」と考えることができ、これは非常に安い。肝心のそばも、麺は並だが甘みの勝るつゆはなかなか美味。
  食後、店主に「ご飯のサービスはいいですね」と声をかけたところ、店主は目を細めて「そうでしょう、そうでしょう」と誇らしげに言っていた。そば1杯だけではなんとなく物足りない、という人には絶好の店なのではないだろうか。

※閉店していました。周辺で大々的に工事が行われているため、跡地を特定することも困難です(2015/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2013/3

  西口ロータリー出口の丁字突き当り。「富士そば」にしては少々地味な立地に店を出したなぁと思ったのだが、建物の2階部分にドーンと大きな看板(というかペイント?)を出しているので、かなり目立っている。このあたり、やっぱり「富士そば」は存在主張が巧みだ。店内にはテーブル席(2人×4)と椅子付きカウンター(12席)がある。なぜか、「富士そば」特有の半円形椅子付きカウンターは導入しておらず、他の店舗に比べると少々デッドスペースが多い。どのような経緯でこの席配置になったのか、興味がある。
  麺は生で、茹でたてに当たり、歯ごたえが良かった。つゆも、濃さがちょうどよく、トータルバランスがとれていた。ただ、たぬきを入れすぎる。見ていたら、レンゲで山盛り2杯入れていた。山盛りなら1杯、摺り切りなら1杯半くらいでいいと思う。ふやけても形が残る揚げ玉で、ゾル化するタイプではないので致命傷にはならないが、全体のバランスを乱してしまうので。たぬき350円(ワカメ入り)。ご飯ものとのセットメニューが全部で12種類(期間限定メニュー含む)もあり、そのうち9つが500円以内。麺類単品がそれほど安い部類ではないだけに、光って見える。また、朝のうちに行くなら、朝そば300円がお得だ。そば湯ポットあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。朝そばは310円に、セットメニューは520円〜になっています。変わりメニューというか店舗オリジナルメニューに常夜そば430円(豚肉+ほうれん草のトッピング)があります(値−1点。2015/1、確認)。

※2016/4、再食。先月津田沼店で見かけたトルネードポテトそば420円があったので、試してみました。埼玉県では唯一の扱いだそうです。かけそばに、店内加工(注文後加工)のトルネードポテトをトッピングします。ただ、扱うようになって日が浅くまだあまり作り慣れていないのか、やや失敗作でした。トルネード状になっておらず、特厚のポテトチップスがたくさんトッピングされたようなものでした。従来のポテそばに比べて表面積が広く、つゆがよく乗って美味しいです。また、フレンチフライポテトよりも少し固揚げになる(たまたま?)ので、香ばしさも強調されるし、カリッとした食感も楽しめます。トルネードポテト自体にかなり強い塩味がついていたのが残念ですが、全体的な満足度は高かったです。値段的にも、ポテそばよりも安い設定。トルネードポテト自体には一切味をつけず、つゆの塩気と出汁で食わせるようなものにすれば、もっと美味しくなると思います。将来性おおいにありです。
  なお、従来のメニューは軒並み値上げし、たぬき390円になっています。朝そば(夕そばの設定もあり)は320円、セットメニューは530円〜、常夜そばは460円まで上がっています。ミニしらす丼セット530円がやや珍しいでしょうか。この店舗では、トルネードポテトそばがイチオシです(付+2点)。

※トルネードポテトそばは終了していました。前食時の失敗作っぷりから推して、オペレーション的に難しかったのかもしれません。津田沼店では継続しているのでまったく不可能というわけではないはずですが、この店舗では「手間=コスト」と考えて割に合わないと判断したのでしょうか。他メニューについては、値段を含め大きな変化はありません。なお、店舗名は「浦和店」です(2016/9、確認)。

※閉店していました。跡地は、牛タン居酒屋「べこたん」です。浦和仲町店よりも目立つ立地にある店舗ですが、実は浦和仲町店周辺の方が人通りは多いです。一時はトルネードポテトそばにチャレンジするなど気鋭な一面を見せた店舗でした。残念です(2018/9、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2014/6



  改札内コンコース。この駅は2011年にホームが高架化され、階下の改札内コンコースが格段に広くなった。現時点では、改札内にはこの店とベックス(コーヒーショップ)がある程度だが、今後賑やかになってきそうな気配がある。この店も、今年3月のオープンと新しい。店内のフロアの構造がちょっと変わっていて、客席スペースの中央に大きな柱がある。これは駅の構造上やむを得ないことなのだろうか。従業員の目が届かない死角が多くなるので、微妙な気がするのだが。反面、人目を気にせずに食べられるというメリットもある。席数は、椅子付きカウンター14と、テーブル席が4+2。
  味覚的には、生麺NREスタンダード。あまり香らないが食感はまずまずの麺。つゆは、茹で麺店舗に比べるとやや甘みが強いか。たぬきは天かすを使用。先日実食した秋葉原の「いろり庵きらく」ではゾル化タイプだったが、この店では粒が大きく、サクサク食感があるものが使われていた。満足。たぬき370円。そば湯ポットが受渡口にある。箸はエコ箸。変わりメニューはNRE系共通のものだけだが、大井町「いろり庵きらく」と同様に朝のそばセット(420円)や助六寿司(180円)があった。同日に訪れた川口「そば処 中山道」にはなかったので、「いろり庵きらく」ブランドオリジナルの設定と思われる。


※値段等変わっていませんが、一部微妙に改装して、外壁直書き表示の文言も変わっていたので、写真を貼ります(左から2枚目)。かき揚げを店内で揚げるオペレーションに変わった、ということでしょうか(2016/9、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値上げして、現在はたぬき390円になっています(2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/2、確認)。

※2021/2、再食。かき揚げ440円をいただきました。かき揚げは揚げ置きで、わりと高さのあるタイプです。前日に実食した目黒店のように型崩れしているようなことはなく、見た目が美しいだけでなくちゃんとサクサク感もありました。ただし、目黒店ではしっかり感じられた春菊の香りが、こちらにはありませんでした。箸でほじくり返してみても、小さな欠片が2つだけ。少なくとも10個くらいの単位で材料を配合して揚げているのだろうから、たまたま偏ったということもあると思いますが、香りという点では目黒店の方が良いかなと感じました。
  土曜17:30頃の訪問で、先客0・後客4。この店舗は、客席フロアの中央に大きな柱があってフロア全体を見渡しづらいので、客数を数えにくいです。椅子付きカウンターには、個別パーティッションが設置されています。


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「むとう」  実食日:2015/1

  立地の説明が若干難しい。西口を出てロータリーを左に回り、ホテルメッツ浦和の向かいの路地に入り、最初の十字路を右折してすぐ左側。2つ上に記載している「富士そば」の裏の路地沿いにある。椅子付きカウンター4席のみの、小さな店。当サイト上ではこれが初食記事になるが、実はこれまでの実食回数は四捨五入すると30回になる。今から20年ほど前にこの近くのお茶屋さんで短期アルバイトをしていたことがあり、その時に毎日のように食べ(サボり)に来ていた(この店は約35年前からある)。全メニュー完食済みだったと思う。記録を残していなかったのが残念だ。店名は、陽除けの右下部に小さく記載されている。
  麺は、硬質の茹で麺。つゆがあまり乗らないのだが、つゆの香りがかなり強いので、これはこれで食える。つゆの風味には、おぼろ昆布のような旨味が見え隠れしている。たぬき340円。メニュー数は15種類と平均的(店の規模を考えれば多い方か)だが、大根おろし(340円)や紅しょうが(天。370円)など、ちょっとした変化球もある。納豆(350円)は「納豆入り」と表記。なぜこれだけ「入り」が入っているのか、不思議。昼時(11:30〜14:00)には麺類大盛り無料の嬉しいサービスがある。20年前に比べて浦和駅付近の人々の動線がガラリと変わり、店の周辺はうら寂しい雰囲気になってしまった。お茶屋さんがある商店街も、ほぼシャッター通りになっていた(お茶屋さんは健在だった)。状況は芳しくないが、思い入れの強い店なので、1日でも長く店を続けてほしいと思う。


※残念ながら、閉店していました。跡地は、「大衆ビストロ 肉の峰山」です(2019/11、確認)。

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「富士そば」  実食日:2015/3

  西口を出てロータリーを右に回り、伊勢丹の中を通り抜けて、警備員が立っているところで道路を渡り、そのまま狭い路地を直進30秒、左側。一言でいえば、イトーヨーカドーの真ん前。「富士そば」にしては地味な場所に出店したものだと思いたくなるところだが、実は浦和駅周辺のメイン動線は、西口からイトーヨーカドー前に至るこのルート。これがメイン動線になっているため、伊勢丹はいつ行っても混雑している印象を受けるのだが、実は人々の何割かは「ただ通り抜けるだけ」の人なのだ。よくリサーチされていると思う。店舗名は「浦和仲町店」。店内には、半ボックスタイプのテーブル席が4人×2と、椅子付きカウンターが15席。テーブル席が半ボックス仕様になっているのは、ファミリーでの利用が多いと見込んでのことだろうか。
  麺は茹で置きで、歯ごたえ弱め。つゆは、かなり塩気が強く、「希釈率合ってる?」と言いたくなった。たぬき380円(ワカメ入り)。オリジナルメニューは「常夜そば」430円だろうか。豚肉とほうれん草をトッピングしたもので、上記浦和店にもあったメニューだ。朝そば310円の設定あり。そば湯ポットあり。とろみ少々、濁りなし、香りは弱め。24時間営業。
  ここでは浮気して天ぷらそば400円を実食したのだが、天ぷらについてちょっと触れておかねばなるまい。というのも、この店舗オリジナルなのか全店で変わったのかは分からないが、流行りの巨大タイプだったのだ。直径は10センチほどだが、高さが4センチくらいある。ところが、具材があまり多くない。つまり、ほとんど衣という代物だったのだ。衣というか、細かな天かすをたくさんくっつけたような感じ。塊があって時折ゴリッと歯に触り、そのほかの部分はつゆに溶けてゾル化。食後には、しっかり胸やけ。こんなことまでして肥大化させる意味がよく分からない。初台「加賀」あたりが源流ではないかと思うこの流行り、どうにかならないのかな。美味い店もあるが、どちらかというとネガティブな印象を受けることが多い。個人的には、どんどん天そばに手を出しづらくなってきていると感じる。半分、いや3分の1でいい。早く廃れてほしいブームだ。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そばは320円になっています(2016/4、確認)。

※2016/9、再食。天ぷらそば410円をいただきました。初食時にいただいて、なおかつあまり好評価ではなかったメニューをわざわざ再食。これにはもちろん理由があります。実は、記録を取っていませんが、この間にもこの店舗で天ぷらそばをいただいています。そして、印象がだいぶ向上していました。今回は仕事(公式取材)での実食で、天ぷらの出来が良い店舗で食べようと考えた結果、この店舗が頭に思い浮かんだのです。
  初食時の胸が焼けるようなむつこいかき揚げから、カラッと揚がった軽い食感のかき揚げに変身しています。この間のオペレーション変更としては「ドクターフライ」の導入がありますが、かき揚げの劇的変化がドクターフライ導入の恩恵なのだとしたら、これはすごいことだと思います。すでに全店舗で導入されているため、もはや食べ比べができないのが少し残念です(味+1点)。
  なお、「富士そば」で天ぷらのショーケースを眺めてから食券を買う人はほとんどいないと思いますが、この店舗ではそれをやる意味がちょっとあるかもしれません。諸般の事情で著書には書けなかった部分ですが、券売機には入っていない天ぷらを何種類か扱っています(現金対応)。ナス天とか、カボチャ天とか、立ちそばの定番なのに富士そばではほとんど見られない天ぷらが、この店舗にはあります。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等変わっていませんが、麺が乱切りタイプに変わっています(大きなタペストリー掲示あり)郊外店舗を中心に、乱切り麺化が進んでいますね(2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、天430円です。なお、2016/9の再食記事中にある「ドクターフライ」は、撤廃されています(2019/11、確認)。

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★北浦和駅(JR京浜東北線)
「北浦和スタンド」  実食日:2005/12

  西口を出て右すぐ。KIOSKの隣。駅名標を模した看板といい立てまくった幟といいウッディな内装といい、なかなかいい風情を醸し出しているのだが、その実態は「あじさい茶屋」である。ただし、「生そばあじさい」タイプなので、具(たぬき)を除いて味は良好。面白かったのは、荷物置き場。普通はカウンターの下辺りに申しわけ程度にカバンなどが置ける棚が設けられているものだが、この店はまるで電車内のように、頭上に網棚が設置されている。このケースは初めて見た。
  この店、昼間は駅そばだが、夜には立ち飲み屋になる。こちらもなかなか魅力的で、飲み物もつまみも、全品280円均一。立ち飲みとはいえ、一応座席もあるので、幸運にも座席を確保できたなら、安く気分よく飲めるのではないだろうか。たぬき350円。

※閉店していました(「そば処 中山道」化。2009/9、確認)。

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「あずみ」  実食日:2007/3

  東口階段降りて左すぐ。コンパクトな店舗だが、カウンターは椅子つきで10人ほど収容できる。
  このチェーンは平均的な味のそばを提供するイメージがあるのだが、ここも然り。麺(茹)・つゆ・具とも「普通」としか言いようがない。強いて特徴を言えば、具(たぬき)は細かくてつゆに溶けやすいタイプだということくらいだろうか。熱烈なファンを作らない代わりに誰からも嫌われない無難な店だ。たぬき300円。


※代々木店同様、値上げしていました(たぬき300→310円)。また、「エコ箸」も代々木店同様に導入されています(2008/7、再食確認)。

※だいぶ前に店を閉めていたのですが、跡地を含むエリアの工事が続いていたため、復活あるかもと期待して閉店記事を書かないでいました。工事が進み(まだ終わってはいない)、跡地前を通れるようになりましたが、看板が外されてシャッターが下りたままになっているので、この段で閉店と見なすことにします(2015/1、確認)。

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「河北や」  実食日:2007/5

  西口を出て右前方向、ハッピーロード商店街に入って30秒左側。そばのみでうどんは扱わず、しかもメニューは肉そば(370円)のみ(他にカレーライスや一品料理などがある)。ちょっと「駅そば」と呼ぶにはどうかとも思ったのだが、とにかく美味かったのでこの際細かいことはさておきOKにしてしまう。椅子付きカウンターの店だが、客席は3つしかなく、非常に小さな店である。
  何が美味いかというと、とにかくつゆ。肉そばの肉は山形地鶏を使用していて、おそらく出汁もこの鶏からとっているのだろう。非常に奥行きがある味わいで、濃厚。だけど胸焼けするようなしつこさはない。口当たり・喉ごしはあっさりしているけれども、いつまでも後味が残っているという感じ。奄美大島の「鶏飯」を思い出す味だった。もちろん、肉そのものも美味い。「すぐに飲み込まず、口の中で永遠と味わってください」との貼り紙が出ているとおり、噛めば噛むほど味が広がる。さすがに「永遠と」というわけにはいかないが、確かにズルズルッと飲み込んでしまっては勿体ない。とにかく、つゆだけで評価すれば、全国でも指折り級の店だと思う。麺は、「冷凍かな?」と思わせるツルツルしたタイプ。このつゆには、もう少し田舎風のザラザラした食感の麺の方が合っているように感じたのは私だけだろうか。肉ダブルは470円。温と冷があり、同額。ちなみに、「一品料理」には、山形名物の「玉こん」(150円)などがある。


※東京・神田錦町に移転し、「東京・地下鉄11」に別途掲載しているため、こちらは閉店扱いとします(2013/12、確認)。

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「そば処 中山道」  実食日:2009/9

  西口を出て右すぐ、3つ上に記載している「北浦和スタンド」の跡地。「北浦和スタンド」時代には昼は駅そば、夜は立ち飲みというスタイルだったのだが、看板が変わって純粋な駅そばになった。店内の照明は明るくなり、網棚などの演出小道具もすべて撤去され、どこにでもありそうな駅そば店に様変わりしている。夜でもそばを食べられるという利点はあるけれど、個性が埋没して若干寂しいという部分もある。
  「北浦和スタンド」も「そば処 中山道」も、同じNRE経営の店舗である。このような場合、「看板が変わっただけで、味は全然変わらないんじゃないの?」と疑いたくなるところ。しかし、北浦和に関しては、味覚的にも大幅に変わった。「北浦和スタンド」時代には生麺を使用していたが、現在は茹で麺。値段も、茹で麺店舗バージョンになっている(たぬき320円)。変わりメニューに、街道そば480円がある。トッピングはとろろ・なめこ山菜・焼き海苔。「街道」を連想させるような食材ではないので、盛りつけに工夫して視覚的に街道風景を演出しているのだろうか。


※2013/12、再食。値上げしています。現在は、たぬき340円です。次回有効のトッピング(揚げ玉)サービス券配布がありました。NRE系列各店で使用できますが、一部店舗では使用できません。使用できるのは、公式キャラクター「かけそばすするくん」の表示がある券売機を導入している店舗のみだそうです(値−1点、サ+1点、付−1点)。

※駅舎耐火工事のため、閉店していました。駅舎内の駅そばは、耐火工事によって2軒とも飲みこまれたという形です。工事終了後に復活する可能性もありますが、ずいぶんと長いこと工事していてまだまだかかりそうだし、復活するとしても「いろり庵きらく」だと予想し、閉店扱いにします(2015/12、確認)。

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「富士そば」  実食日:2015/1

  東口を出て右、路地向かい(ほぼ駅前広場沿い)。昨年3月にオープンした新店。以前は、「富士そば」はほぼ東京にしかないチェーンという印象があったのだが、近年は近県への進出も目立つ。特に浦和エリアでの新店オープンが相次いでいる。北浦和店は比較的こぢんまりした店舗。テーブル席8と椅子付きカウンター8。合わせて16席あるが、満席になったら相当窮屈だろうと思えるほどフロアは狭い。実食は12:40頃だったが、先客ゼロ。「大丈夫か?」と心配になったが、後から続々とやって来た。たまたま谷間だったのだろう。
  麺は、茹で置き。他店舗に比べて少し太いように感じる。茹でオーバーという感じではないので、こういう麺なのだろう。つゆは蛇口から出てくるタイプで、「富士そば」にしては濃い。厨房内にはカツオ系の香りがたちこめているのだが、商品自体は鼻にはほとんど香らない。希釈すると香らなくなるということか。酸味をかなり強く感じるので、若干好き嫌いが分かれるかもしれない。たぬき380円(ワカメ入り)。店舗オリジナルメニューは、特に見当たらなかった。朝そば310円の設定あり。そば湯ポット受渡口にあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そばは320円になっています。店舗限定っぽいものは、特になさそうです(2016/4、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等変わっていませんが、麺が乱切りタイプに変わっています。タペストリー等での掲示がなく、ショーケース内の小さなポップに記載があるのみ。麺が変わったことがちょっと分かりにくいです。変更直後には、一時的に大きな掲示が出たのかもしれませんが(2018/9、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円、肉ほうれん草玉子とじ480円が登場していました(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、紅生姜ちくわ天470円、肉ほうれん草玉子とじ500円です(2019/11、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき490円です。410円から一気に490円まで上がったのではなく、間に440円、460円の時代があったと思われます。紅生姜ちくわ天と肉ほうれん草玉子とじは、店頭のショーケースから消えています。代わって、よくばりコンボ780円とトリプルチキンプレート780円が入りました。トリプルチキンプレートは、他店舗では見たことがないメニューです。平皿に盛りつけた大盛りご飯の上に、チキンかつ丼、鶏唐揚げ、ピリ辛鶏ねぎを並べます。よくばりコンボの姉妹メニューのような位置付けでしょうか。個人的には、チキンかつ丼とピリ辛鶏ねぎが同居して大丈夫なのかどうかが気になります(2023/7、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/4

  西口駅舎1階外側。上記「そば処 中山道」の跡地。やっと工事が終わって復活したと思ったら、「いろり庵きらく」になっていた。内装もフルチェンジされており、入って左手に厨房がある(「中山道」時代は入って右手が厨房だった)。客席は、テーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが12席、立ち食いカウンターが3人分くらい。狭いフロアに効率よく席を配置している印象がある。ただ、券売機付近(入って左手)が極端に狭いのがちょっとネック。券売機待ちが3人以上になると店の出入口がふさがれて二進も三進もいかなくなる。思い切って券売機を外に設置できればよかったところだが……。オープン翌日(2016/4/5オープン)の訪問だったこともあって、13時を過ぎての入店でもたいへん混雑していた。先客・後客とも10人くらい。
  麺は、常時茹での状態。茹で加減に不備はなく、このチェーンとしては好印象。つゆはマシン注ぎなのだが、カツオが香るものではなく従来タイプだった。やや淡めで、やや甘め。たぬきは、粒の残る天かす。食感・油切れとも、まずまず。たぬき370円。店舗限定っぽいものは、特にない。朝10時まで限定の朝食セット(明太子380円・納豆420円)にお得感あり。特に明太子がオススメ。朝食そば380円は、「山菜・ワカメ・温玉」という内容でお得ではあるが、明太子と同じ値段なら明太子の方に手が伸びる。「かけ+温玉=300円」くらいの設定ならどちらにするかで悩むところだが。箸はエコ箸。奥のテーブル席には箸立てがないので、受渡口で取ってくるのを忘れずに。なお、今回は次回有効のトッピングサービス券が配布されたのだが、オープン記念の期間限定サービスなので、評点には反映させないこととする。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2019/11、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき480円です。400円から一気に480円まで上がったのではなく、間に430円、460円の時代があったと思われます(2023/7、確認)。

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★与野駅(JR京浜東北線)
「笠置そば」  実食日:2005/6

  東口を出てタクシープール向かい。「昔ながら」という構えの店で、内装も古風。駅そばというよりは「一杯飲み屋」という雰囲気のある店である。このチェーンにはこんな感じの店が多い。
  めんは生麺を使用していそうな感じだが、残念ながらすこし茹ですぎた様子。このチェーン特有の「ニチャッとする感じ」もなく、箸で持ち上げただけでも切れそうな感じ。味は悪くないのだが、食感が損なわれていた。隣の客が注文していた「天もり」が非常に美味そうな雰囲気だった。ただし、600円と高い。細かい点では、七味唐辛子の調合比率がちょっと変わっていて、陳皮がやたら多かった。柑橘風味はそばつゆに合うので、これはこれで美味い。変わりメニューに、あげもちそば340円、磯とろろそば400円。各種丼セット500円〜は、お得感がある。


※閉店していました。跡地は、焼鳥屋です(2015/1、確認)。

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★さいたま新都心駅(JR京浜東北線)
「みとう庵」  実食日:2015/1

  西口を出て、ペデストリアンデッキ上をしばし直進。エクセルシオールの角を左折(官庁街区方面へ)して2分くらい、合同庁舎1号館の手前で右折、突き当り。駅からずっとペデ上で行ける店で、店舗もペデ上にある。ガラス張りの瀟洒な構えで、店内は客席の背後が吹き抜けになっているなど、かなり洒落ている。テーブル席ばかりで、席数は30くらいだろうか。入口と出口が別になっている(店内は原則として一方通行)。12時を過ぎると周辺のお役人様たちが大挙して押し寄せるため、あっという間に20人以上の行列ができる。提供までに比較的時間がかかる店だし、テーブルスタイルなのでゆっくり食べる人が多く、行列がなかなかはけない。12時前に行くのが吉か。
  麺は、生麺茹でたて。数人分をまとめて茹でているようなので、タイミングによっては茹で置き時間の短い茹で置きとなる場合もありそう。ザラザラとした舌触りが気持ちよく、総じて上品な食感・風味。特に、最初のひとすすりの香りは極上だ。つゆも美味い。ほどよい甘みが心地よく、香りには奥行きもある。ここまでは非の打ちどころがなく、味10点級。しかし、かき揚げが……。別盛りで供されるのだが、揚げ置きで冷蔵庫に入れていたかのように冷たく、3つに割れていて、皿には黄色い油がベッタリと。ここで画竜点睛を欠くのかぁ。勿体なさ過ぎる。そもそも、冷えきった天ぷらを別盛りで出す意味が分からない。客を見て、スーツ姿ではない私に失敗作を掴ませたのではないか、とさえ感じてしまう。ヘタなものを出すとあとが面倒になりそうなお役人客が多い店だけに(そんなことはないと信じ、サービスの減点はしていない)。かき揚げの状態がよければランクイン間違いなしだっただけに、とりわけ残念だ。たぬきなし、かけ・もり290円。かき揚げは単品トッピングの扱いで、100円。変わりメニューに野菜炒めそば390円があるが、ベース部分が特級品なので、あまり変化球を狙わない方がよいように思う。かき揚げはまったくもってオススメできないので、かけ・もりが一押しか。周囲を見ると、大半の客がせいろ系のメニューを注文していた。次回は、せいろ系を試してみるか。もちろん、かき揚げ以外で。ネギ別盛り。箸はエコ箸。そば湯ポット各席にあり。ちょっと飲んでみたが、透明でほとんど香らなかった。この麺を茹でてできたそば湯とは到底思えない。かなり薄めているのではないだろうか。


※消費10%増税に伴ってなのか、値上げしていました。現在、もり・かけ320円、かき揚げ440円、野菜炒めそば440円です(値−1点。2019/11、確認)。

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★大宮駅(JR高崎線・東北本線・京浜東北線・埼京線、東武野田線、ニューシャトル、東北・上越新幹線)

「あじさい茶屋」  実食日:2001/?

  改札の中、コンコースにある。外観は割と綺麗で美味そうな雰囲気が漂っているのだが、実食してみるとがっかりすることになる。麺もつゆも具もインスタントっぽさ丸出しで、それぞれの相性もよくない。「あじさい」は首都圏のJR沿線に多いチェーンで、続々と他のチェーンを飲み込んでいる。しかし、最近はこれを見かけてもあまり入らなくなった。唯一いいところと言えば、関西風のつゆを選べること。しかし、この味も平凡で、おそらく関西人が食べたら暴れ出すのではないだろうか。


※閉店(「そば処 中山道」化)していました(2010/11、確認)。

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「駅そば」  実食日:2004/10



  1・2番ホーム(京浜東北線)上、北側階段下。あまり目立たない場所なのだが、意外に多くの客が入っている。店が狭いだけに、繁盛しているように感じる。
  ここのそばの味は、麺とつゆのバランスがイマイチ。たまたま湯通しが足りなかったのか、もともとそういう麺なのかは不明。厨房に積まれていた麺のばんじゅうには「柳沢製麺」と書いてあった。どこかで見たような記憶もあるが、思い出せない。たぬきなし、天320円。天は小さめでフニャフニャしているが、小エビがたっぷり入っていて香ばしい。食感は△だが、味覚的には○。変わりメニューに、「しそ梅そば」380円がある。梅はうどんの方が合いそうな気がするが……。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。綺麗になりましたが、やはり立ち食いオンリーです。たぬき登場、310円です。天は、現在は340円。変わりメニューに彩玉そば(400円)と三味そば(380円)がありますが、いずれも組み合わせのメニューで、特別なものが乗るわけではありません。「しそ梅そば」は、やめてしまったようです(2013/8、確認)。

※2013/9、再食。つゆに若干の薬品臭を感じましたが、その他は総じて平均的。実食した春菊天は衣が多めですが、春菊特有の青い香りは楽しめたので、悪くはありません。一部のメニューを定期的に入れ替えているようで、先月訪問時と比べてもメニューが少し変わっていました。

※値上げしていました。現在、たぬき330円、天360円、三味390円、彩たま420円です。メニューによって、値上げ幅が少々異なります。基本的には、300円以下のメニューは10円値上げ、300円以上のメニューは20円値上げですが、三味は300円以上なのに10円値上げ。反対に、天玉は400→430で30円上がっています。新たな変わりメニューに、菜の花筍天420円が登場していました(値−1点、付+1点。2015/2、確認)。

※2017/2、再食。好評だという佐野ラーメン500円を食べてみました。麺は平打ちの縮れ麺、スープはあっさり系の鶏ガラベースです。トッピングは、チャーシュー(ややパサつく)2枚、メンマ、味玉(半分)、焼き海苔2枚、ナルト。味玉の味付けがちょっと変わっていて、甘みの少ない「醤油漬け」を連想させるものでした。全体として、ワンコインのラーメンとしては悪くないですが、パンチ力はもうひとつという印象でした。なお、店頭に出ている券売機が、タッチパネル式に変わっています。一応、写真を貼っておきます(右端が最新)。なお、三味・菜の花筍天は扱いを終了し、彩たまは450円に値上げしています。ベーシックなメニューは、値段等変わっていません。

※2018/6、公式取材にて再食。さいたまそば450円をいただきました。内容は、一見すると普通に天玉そばです。ですが、普通の天ぷらとは別仕様になっています。サツマイモと春菊の存在感が強いです。サツマイモが入っているあたりが、埼玉らしくていいですね。
  ついでに、佐野ラーメン500円も再食しました。内容は特段変わっていません。ピリっとしたキレのあるスープです。パンチ力はありませんが、500円で出してくれるなら食べる価値ありです。

※2019/1、再食。ベースメニューの値段等は変わっていませんが、さいたまそばは460円に上がっています。内容もリニューアルされていると聞いていたので、さいたまそばを再食。変わったのは、天ぷら。以前のような薄い大判ではなく、厚さのある中判になっています。そして、具材のカットがかなり大きくなりました。特にサツマイモの主張力が格段に増しています。細かくカットしたニンジン・春菊なども入っているのですが、質量的にはサツマイモと長ネギで90%ほどを占めています。特徴が浮き彫りになって、とても良い出来です。値上げぶん以上に価値が高まったと思います。
  土曜18:00頃の訪問で、先客5・後客4。相変わらずよく入っています。ほとんどが男性ひとり客。おばちゃんがひとりだけ混ざっていました。度胸あるなぁ、と思います。

※2019/3、再食。ラーメンも有名な駅そば店で、ホームの駅そばとしては珍しい味噌ラーメン500円が期間限定で発売されたと聞き、早速食べに行ってきました。麺は、佐野ラーメンとは別の中太強ちぢれ麺。駅そばラーメンで麺を使い分けるなんて、ただ者じゃないですね。スープは、比較的あっさりした、やさしいテイストでした。塩辛くないのに、野菜ベースの爽やかな旨み(貼り紙によると鶏ガラ・豚骨も使っているとのこと)が後押しして、物足りなさは感じません。味噌ラーメンは、味を濃く作ることでスープ(出汁)の弱さをある程度ごまかせるものだと思いますが、ちゃんとスープで勝負しようという意図が見えます。具材にモヤシをたっぷり乗せていることもあって、「味噌ラーメン」というよりも「味噌タンメン」のイメージに近い味覚です。その他の具材は、バラ巻きチャーシュー、メンマ、刻みナルト。これでワンコインはありがたいですね。レギュラー化してほしい気持ちもありますが、あまりラーメン客が多くなると、ひとりあたりの店内滞在時間が長くなり(注文を受けてから麺を茹でるため、提供に時間がかかる)、逆効果にもなりそう。たまに期間限定で変わりラーメンをやるくらいでちょうどいいのかもしれません。
  平日19:00頃の訪問で、先客8・後客10と大盛況。常時8割がた埋まっているという状態でした。これだけ入るのなら、是非別駅に新店舗をと考えたくなるところですが、大宮まで行かないと食べられない味というのも、それはそれで価値があるように思います。複雑な心境です。

※2019/9、再食。さいたまそばだけでなく、天ぷら全般の仕入れ先が変わった(2019/1の訪問時点ですでに変わっている)と聞いていたので、たぬきそば330円で確かめてみました。というか、過去ログを見ると、この店でたぬきそばを食べるのはこれが初めてですね。初食時にはたぬきというメニューがなく、2回目以降にも食べていないので。だから、たぬきが変わったかどうかは分からないです(汗)。今回食べてみたたぬきは、揚げ置きの天かすでした。気持ちオーバー気味の揚げで、香ばしさ強め。野菜の切れ端が入っていて、小エビも香ります。なかなか美味しいです。「仕入れ先が変わった」というからには自家製ではないと思うのですが、たぬきも一緒に仕入れているのでしょうか。ちょっと、諸々確信が持てないです。
  平日18:00頃の訪問で、先客6・後客4。プラス、私が出るときに券売機に2人並んでいました。いつ行っても、よく入っています。コンコースの「中山道」もいつも混んでいるし、大宮駅は、需要的にはまだまだ新店参入の余地がありそうに思います。JR→JRの乗り換えが多い駅だから、JR改札内が最高立地ですね。

※2020/10、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、天390円、さいたま480円です。醤油ラーメンは(470→)480円に上がっていますが、佐野ラーメンは500円で据え置きです。ワンコインへのこだわりが感じられます。ちなみに、味噌ラーメンは終了しています。今回は、紅しょうが天400円を実食。わりと赤々としたかき揚げタイプの紅生姜天で、衣に漬け酢が染み込んだストロングタイプです。これはこれで美味しいものですが、つゆ本来の風味はまったくと言っていいくらいわからなくなります。個人的には、初食時には遠慮したくなるメニューの最右翼です。
  平日20:00頃の訪問で、先客8・後客4。コロナ禍でもよく入っています。各席に個別パーテがあり、フロア中央の島式立ち食いカウンターが七味等の置き場になっている関係で、現状では定員が10人に絞られています。タイミングによっては、満席で空き待ち時間が発生することもありそうです。


※少々大きく値上げしていました。現在、たぬき400円、天440円、さいたま490円、醤油ラーメン540円、佐野ラーメン550円です(値−1点)。さいたまそばの値上げ幅が小さいのは、勝負メニューだからなのか、仕様を変えたからなのか。メニュー写真では卵が乗っていないので、後者の可能性が高そうです(2023/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき430円、天470円、さいたま520円、紅しょうが天490円、醤油ラーメン570円、佐野ラーメン600円です(2023/7、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2005/4

  JR8・9番ホーム(高崎線・宇都宮線下り)、北寄り階段下。コンコースの同系店よりもずいぶんと規模の小さい、いわゆる「ホーム型」の駅そばだ。
  味には特記事項がないので割愛するが、一つだけ、今になって気づいたことを一つ。この店では、券売機に「領収書ボタン」がついている。食券を買った後でこのボタンを押せば、領収書が出てくる。これは同系他店でも同様だと思う。人によっては嬉しいサービスと感じるだろう。たぬき320円。


※閉店(「そば処中山道」化)していました(2015/2、確認)。

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「つくば本店」  実食日:2006/11



  東口(北)出口を出て直進、すずらん通りに入ってすぐ左側。とにかく人が多い特等地だから、かなり賑わっている。それでもいくらか波があるようで、満席で2〜3人待っていることもあれば先客ゼロのこともある。立食いカウンター一本だけで、キャパは5〜6人といったところだろうか。
  この店の麺は、袋入りの茹で麺。客の前で袋をビリッとやるのは美しい光景ではないが、味は悪くない。少し甘めのつゆや自前のたぬきも水準級で、まずまずまとまっている方だ。面白いのはメニューで、イカ天ではなくイカフライそば(300円)がある。いなり65円という微妙な値段設定も面白い。また、「ネギ多め」を50円増しに設定しているのも特徴のうちだ。普通これは暗黙裏にタダでやるか、あるいはまったく対応しないかのどちらかである。個別に値段を設定しているケースは珍しい……というか、初めて見た。普段他店で何気なく「ネギ多め」を頼んでいる人は、要注意。たぬき290円。なお、少し北の「住吉通り」にも同名店がある(未食)が、こちらにも「本店」の文字が入っているので、「つくば」という名の店の本店なのではなく、「つくば本店」という店名のようである。


※値上げして、現在はたぬき300円になっています(値−1点。2013/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。「イカフライ」は終了しているようです。いなりは70円になり半端な金額ではなくなっていますが、おにぎり各種が125円と半端です。「2個食いがデフォルト」ということでしょうか。店舗名は「駅前店」。かつては、少し北の住吉通りを入ったところにも「住吉通り店」がありましたが、本日閉店を確認してきました(跡地は中華料理店「万里の長城飯店」)。
  投稿サイト「TL」の情報を集約すると、このほかにもう1軒ありそうです(たぶんそれが本丸)。「TL」では閉店扱いになっていますが、口コミを見ると本丸(と思われる)、駅前店、住吉通り店の話がグチャグチャに混入していて、情報の精度が低いです。というか、「TL」を見た人は「駅前店が閉店している」と勘違いしてしまうのではないか、という状態になっています。駅前店は健在で、懸命に「富士そば」としのぎを削っていますので、お間違いなく。このあたりが、投稿サイトの限界なのかもしれません。本丸(と思われる)については、大宮駅からギリギリ徒歩圏内っぽいので、近々に調査しに行きます(2015/2、確認)。


※2015/5、再食。味は変わっていません。袋入りの茹で麺に、あっさりしていながらも心地よい甘みと余韻があるつゆです。あっさりしているのに食後に物足りなさが残らない、良いつゆだと思います。値段等、変わっていません。斜め向かいに「富士そば」がオープンしてピンチに陥ったかと思っていましたが、結構賑わっていました。14:00頃の実食で、常時店内に3〜4人はいるという感じ。5人くらいでいっぱいになる店なので、時間帯を考慮すればかなり賑わっている方でしょう。TLは、相変わらずおかしなことになっています。この店舗は、つくば本店の「駅前店」であって、つくば本店の「本店」ではありません。そして、閉店したのはつくば本店の「住吉店」です。なお、つくば本店の「本店」(大宮駅東口歩5分)を偵察してきましたが、こちらは十割そば&居酒屋で、当サイト掲載対象外でした。

※「改装」というわけではないですが、白い暖簾が掛けられ、間口脇のドリンクケースが撤去されていて、ちょっと印象が変わっているので、写真を貼ります(左から2枚目)。値段等、変わっていません(2017/2、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左から3枚目)。値段等、変わっていません(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはなく、現在もたぬき310円、おにぎり125円です。おにぎりの1円単位の端数ぶんだけでも上げた方がよかったのではないかと感じますが。ちなみに、一部のおにぎりは130円ですのでご注意を。いずれも手作り感のあるおにぎりで、美味しそうです(2019/11、確認)。

※2022/1、再食。きつね310円をいただきました。きつねは、半裁(正方形)1枚です。ちょっと黒ずんだ色合いで、見栄えはあまりしないのですが、優しい味付けで食べやすいです。自家製だということがよく分かる仕様でした。値段も安いし、オススメできます。
  平日15:00頃の訪問で、先客2・後客0。各席に個別パーティッションが導入され、現在は定員7名になっています。うち1席は跳ね橋式の従業員通路になっているので、タイミングによっては使えないかもしれません。なお、外観的には、暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。


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「そば処 中山道」  実食日:2010/11



  JR在来線改札内、北側コンコース。4つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。というか、店名と内装が変わっただけで、実態は変わっていないと言ってもいい。間口は広いが奥行きがない店舗なので、店内は窮屈な印象が否めない。出入口が2カ所あるが、受渡カウンターが向かって一番右、食べるスペースが左側にあるので、事実上、右の出入口は入口専用、左の出入口は出口専用と、動線が一方通行のようになっている。食べるスペースは立ち食いが主体で、一部だけ椅子が用意されている。混雑時には、奥に入ってしまうと食器返却がちょっと大変になるかも。そのため、手前ばかり混雑して奥の方はがら空き、ということも屡々。フロアが狭い以上、これ以上の改善策はなかなか望めないのかもしれないが、ちょっと不便な造りであることは確かだ。
  味覚的には、特徴のないNREスタンダード。上尾駅の「中山道」同様、都内のNRE店舗に比べて若干麺が太いような気もするが……、誤差の範囲か。店舗限定のオリジナルメニューはなく、標準的な「あじさい茶屋」と同じ商品ラインナップ。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2015/2、確認)。

※シックな雰囲気に改装していました(写真は左から2枚目)。値段も上がり、現在たぬき350円です(2015/7、確認)。

※2017/7、再食。かき揚げそばが400円の設定になっていた(普段食べている池袋「大江戸そば」では380円)ので、違いを感じてみたくて実食しました。厨房を覗いて一目瞭然、400円設定の店舗は店揚げですね。揚げ置きですが、380円の店舗に比べると多少なりともサクサク感があります。使っている材料は同じなのかもしれませんが、具材の食感・風味が活きていて、とくに干しエビの香りが強く感じられました。20円の差額の価値はあると思います。ちょっと気になったのは、8・9番ホームの店舗もかき揚げ400円の設定になっていたこと。店内を覗いていないのではっきりとは言えませんが、この狭いホーム上島式店舗で店揚げしているのでしょうか? それとも、コンコースの店舗で揚げて運び入れるのを「店揚げ」と同様とみなしているのか。今後、ホームの店舗でも再食してみる必要がありそうです。
  昼時の12:45頃の訪問だったこともあって、店内はほぼ常時満席。券売機と受渡口にそれぞれ行列ができていました。受渡口が狭くなっているので、行列は店の外まで伸びています。ただ、この店舗は入口と出口が別々になっていて動線が一方通行になっているので、それほど混乱している様子はありません。客席も、受渡口から近い立ち食いカウンターは混雑が激しいですが、奥のほうの椅子付きカウンターは案外空きがありました。無理やり立ち食いすると通路が狭くなって奥に入った客が食器返却等しづらくなるので、奥から詰めて利用するのがマナーかなと思います。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点)。かき揚げは400円で据え置かれています(2019/1、確認)。

※改装していました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴って値上げし、現在はたぬき370円、天410円になっています(2020/10、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき400円です(2023/1、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき420円です(2023/7、確認)。

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「富士そば」  実食日:2013/12

  東口(北)出口を出て直進、すずらん通りに入ってすぐ右側。「なんで、よりにもよってこの場所に?」と言いたくなる場所にオープンした新店。というのも、2つ上に記載している「つくば本店」の、ほぼ正面なのだ。車が入れないような狭い路地を挟んで対峙している。別の選択肢はなかったものだろうか。店舗規模は比較的小さく、テーブル席が4人×1と、お得意の半円形椅子付きカウンターが計14席。メゾネット形式になっていて2階へ上がる階段があるが、2階にはトイレがあるだけで客席はない。
  味覚的に、大きな特徴はない。麺は生麺の茹で置きで、食感・風味ともそこそこ。つゆも、標準的な「富士そば」のもの。たぬき350円(ワカメ入り)と「つくば本店」よりも高め設定なだけに、「看板が目立つ」「24時間営業」という以外に、味覚面に訴える特徴が欲しいところではある。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。向かいの「つくば本店」よりも大きな値上げ幅になっています。強気ですね(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2017/2、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません。よくばりコンボ690円の扱いが始まっています(2018/9、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円、肉ほうれん草玉子とじ480円が登場していました。いずれも大宮店だけのものではありませんが、変わりメニューが徐々に増えてきている印象です。今後が楽しみです(付+1点。2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、よくばりコンボ720円です。レアメニューとしては、ミニにら玉丼セット500円が登場しています。廉価なセットメニューとして、ちょっと魅力を感じます。一方、紅生姜ちくわ天と肉ほうれん草玉子とじは、少なくとも店頭ショーケースからは消滅しています(2019/11、確認)。

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「そば処 中山道」  実食日:2015/2

  8・9番ホーム北側階段下。4つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。内装は「あじさい茶屋」時代と変わっていないと思われる。椅子付きカウンター8席と、フロア中央に大きめの立ち食い丸テーブル。
  味覚的にも、「あじさい茶屋」時代と変わった印象はない。完全にNREスタンダード(茹で麺)。最近実食した千葉駅「菜の花そば」や三郷駅「小庵喜多」と比べて、揚げ玉に味(香ばしさとエビ風味)がないように感じた。店舗によって、使っているものが違うかもしれない。たぬき340円。外のお品書きにはカレーそば430円があるが、これは至福のカレーそば490円になっているのではないだろうか(券売機未確認)。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2015/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点。2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(2021/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき400円です(2023/1、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき420円です(2023/7、確認)。

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「立ち飲み日高」  実食日:2015/2

  大宮駅徒歩圏内には、ハイデイ日高の飲食店がやたら多い。「立ち飲み日高」だけでも4軒あり、他にラーメンの「日高屋」「来来亭」「らーめん日高」「中華一番」もある。「立ち飲み日高」店舗はすべてランチタイム(11時〜14:30)に廉価なそば・うどんを扱っていると思われるので、いずれ全部行かないと。今回は、東口(北)を出て左へ2分、一番街(アーケードの商店街)を右折して1分半、左側にある「一番街店」で実食。長い椅子付きカウンターと、これまた長い立ち食いカウンターがあり、キャパは25くらいか。
  この店は、システムがちょっと変わっている。入店して任意の席に着くと、店員さんがやって来ておもむろにタッチペンのようなものを渡される。これがカメラになっていて、お品書きの各メニューに付されているシール部分を読み込ませると、自動的に厨房にオーダーが入る。配膳付きで、後払い。退店時にタッチペンをレジへ持っていき、精算する。一見客はかなり戸惑うシステムだし、読み込ませたときにいちいち「よん、ばん、かきあげそば、です」とアンドロイド的な音声が流れるので、ちょっと喧しい。夜の居酒屋タイムには、追加注文の際に店員を呼ぶ手間が省けるので、便利なシステムかもしれないが。ランチタイムは口頭注文か食券制にしてほしい、というのが本音。
  麺は、押し出しっぽい(未確認)乱切り麺。歯ごたえがよく、そばの香りもあり、美味しい。かき揚げは、注文後に揚げる特大サイズ。球形をしていて、カタを使って揚げている感じのビジュアルではないのだが、うまく空気を含ませてフワッと揚がっている。どうやって揚げているのか、揚げ場を覗いてみたくなる。具材はタマネギが主体。大きめカットなのでシャキシャキ感が際立っている。美味しいのだが、衣の薄い部分と厚い部分に差がありすぎるのがちょっと難点。とはいえ、値段に鑑みれば充分合格点だろう。ここまでは印象がよかったのだが、つゆがいけない。香り・深みが弱く、甘さ一辺倒。そして、舌をピリピリと刺すような刺激があった。本能的に「完飲しない方がいいかも」と感じ、カラータイマーが点滅してしまう味覚だ(結局、ポリシーに則って完飲した)。もっと優しい味でいいのに。特濃を好む人が多いのかな。たぬきなし、かけ300円、かき揚げ420円。食後に、次回有効のサービス券配布あり。内容は、麺大盛り無料orライス大盛り無料or味玉半額。ハイデイ日高グループ共通で使えるが、「立ち飲み日高」のランチで該当するのは麺大盛り無料のみ。箸はエコ箸。


※特に変化はありませんが、近隣の「立ち飲み日高」について追加情報です。すずらん通店は、ランチタイムにそばを扱っていませんでした。天丼とカレーの扱いです。すぐ近く、それも駅側に「つくば本店」と「富士そば」があるため、そばをやっても勝ち目がないと判断したのでしょうか。また、中山道店は閉店していました。大宮東口でランチタイムにそばを食べられるのは、この一番街店だけのようです。西口店は健在でそばの扱いがあるようなので、近々食べに行きます(2015/5、確認)。

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「立ち飲み日高」  実食日:2015/12

  西口を出て、ペデストリアンデッキを左へ。突き当りの階段で地上に降りて、すぐの路地を左折して1分。栄光ゼミナールの角を右に入ってすぐ、左側。ちょっと込み入っていて分かりにくいところにある。店名のとおり、立ち飲みがメインの店なのだが、ランチタイムに限りそば・うどんを扱っている。店頭にサンプルまで置いているのは、この店舗だけではないだろうか。なお、公式HPを見ると店名は「焼鳥日高」になっている。正式にはこちらなのかもしれないが、当サイトでは現地表示を優先させるので、ご了承を。両者の使い分けにも意味がありそうなので。客席はずいぶんたくさんあるのだが、ランチタイムにはテーブル席は閉鎖され、椅子付きカウンターと立ち食いカウンターのみが開放される様子。キャパは30人くらいだろうか。この場所で30人も押し寄せるとは、ちょっと思えないが。実食時(11:30頃)にも、先客1・後客1だった。なお、この店舗では入店時に席の案内がなく、勝手に席をとって勝手にタッチペンで注文することになる。基本的には口頭注文に対応していない(タッチペンの使い方が分からない場合には、聞けば教えてくれるだろうが)。日高のタッチペンは音量がやたら大きい(調節可だが、面倒)のが、ちょっと好きではない。この客数なら、口頭注文OKにしてほしいというのが本音だ。
  麺は、生麺の注文後茹で。押出を連想させる平麺。他店舗で食べた時にはまずまず印象がよかったのだが、今回は完全なる茹でオーバーだった。30秒くらい長く茹でたのではないだろうか。とても残念。一方つゆは、他店舗では甘さが目立ちすぎる印象だったのだが、今回は優しい味わいだった。特につゆ完飲派にとっては、このくらいがありがたい。店舗間の違いなのか経時変化なのかは不明。日高には通常たぬきがないのだが、この店舗では扱っていた(320円)。当然ないものだと思い込んでいたので、かき揚げ420円を実食。後になってから、メニューの裏に記載があることが判明。さほどレパートリーが多いわけではないので、できれば片面に全部記載してほしい。かき揚げは、相変わらず巨大。カタが他店舗と違うのだろうか、綺麗な円筒形ではなく球形に近かった。気持ちオーバー気味に揚げてあり、香ばしくて美味しい。油の状態も悪くなく、完食しても胸は焼けなかった。タマネギやニンジンがメインだが、時折香る長ネギが利いている。個人的には、そばに乗せるかき揚げとしてはベストに近いのではないかと思う。箸はエコ箸。精算(食後にタッチペンをレジを持って行って支払)時に次回有効のサービス券(麺大盛り無料など)配布あり。日高ランチ店舗の中では全体的に印象がよかっただけに、麺の茹でオーバーがとにかく残念だった。


※閉店していました。建物が解体され、跡地は今のところサラ地になっています。すぐ近くにちょい飲み対応の「日高屋」がありますが、ラーメンがメインの店舗なのでランチそばには対応していません(2020/2、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2018/9

  近年は駅前型店舗よりも郊外のロードサイド型店舗の開店が目立つ「ゆで太郎」。「大宮ラクーン店」は、待望の駅前型店舗だ。大宮界隈にもロードサイド型店舗はあったのだけれど、いずれも当サイト的には対象外となる立地だったので。今年7月のオープン。ただ、駅チカなのに場所がちょっと分かりづらい。いちばん簡単な行き方は、東口(北)を出て、正面のすずらん通りを抜け、旧中山道に出たら左折して1分左側、ラクーン内。駅側からラクーンに入ると、パチンコ店「RAKUEN」内を通り抜けないと行けない。裏手に回り込むのが正規ルートとなるのか。店内は広く、テーブル席が2人×9、椅子付きカウンターが19席くらい。通路も広くとられていて、ゆったりした雰囲気の店舗だ。券売機がパチ屋側の出入口脇にあるので、裏手から入るととても遠い。パチ客を意識した店舗なのだろうが、訪問時はパチ屋開店前だったこともあり、裏手から来る客ばかりだった。裏手側にも券売機が欲しいところ。
  麺は、注文後茹でで対応していた。細麺タイプだが、歯ごたえもしっかりしていた。悪くない出来。つゆは「ゆで太郎」スタンダードで、平均的。たぬきというメニューはなく、天かすがフリーになっている。やや油が強い。かけ320円、かき揚げ420円など。朝限定メニューの中に、おろし焼さばめし(そばとのセット)360円がある。これは他店舗では見たことがない。若干、某十割そばチェーンからヒントを得ていそうなメニューではあるが。今回は朝の訪問だったので、当然、実食は「朝ごはん おろし焼さばめし」。おろし焼さばめしは、焼きサバの身をほぐしたもの・からし高菜・カイワレがトッピングされたご飯で、別皿で大根おろし(鬼おろし)が付く。そばのネギも別盛り。焼きサバは脂が乗っていてパサパサ感がなく、美味しい。サバは旨みが強く量単価も安いから、アジよりも立ちそばメニューに向いていると思う。からし高菜を乗せるのは、他店舗にある「朝ごはん 高菜ごはん」がないため(代わりに「おろし焼さばめし」を入れている)ためだろうか。七味や箸(エコ箸)は受渡口にしかないので、受渡時に取るのを忘れずに。タカノツメあり。
  日曜の朝9:00頃の訪問で、先客5・後客6。パチ屋が開いていない時間帯でも、結構賑わっている。高齢者の利用が多い印象だった。大宮駅東口は、旧中山道を越えると古い住宅地が残っているから、地元住民が日々の朝食に利用しているのだろうか。「富士そば」や「つくば本店」のような「ザ・立ちそば」的な店には抵抗があっても、テーブル席豊富でゆったりした造りの「ゆで太郎」なら利用しようかと考える人も結構多そうだ。既存店との仁義なき潰し合いではなく、新たなニーズの掘り起しに成功している店舗なのではないかと感じた。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ360円、かきあげ460円、朝セット390円です(値−1点)。320円から一気に360円に上がったのではなく、増税対応でいったん340円になり、その後再値上げをしたものと思われます(2022/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2020/2

  東口(中央)を出て右へ30秒、東口側駅舎の1階外側。店舗名は「大宮店」で、昨年11月オープンの新店。この場所にはかつて“きらく”ではない「いろり庵」があって、半分化したうえで「いろり庵きらく」になった。だから、新規オープンというよりは業態変更の意味合いが強い。ちなみにもう半分は、同じ会社が運営するラーメン店「TOKYO豚骨BASE」になっている。客席は、テーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが12、立ち食いカウンターが3人分くらい。
  麺は、見込み茹でというか常時茹での状態だった。混雑時だったためだろう。出来栄えに特段不具合はなく、安定している。マシン注ぎのつゆは、味覚的には特段問題なし。ただ、つゆマシンが受渡口のすぐ脇に設置してあり、注ぐシーンがバッチリ見えてしまうのがちょっと気になる。シーンが見えるだけならいいのだが、注ぐ際に飛沫が飛び散る様子や、受け皿部分の汚れなどもしっかり見えてしまうので。もう少し奥にするか、オペレーション的に難しければ角度をちょっと変えるなどできればいいな、と感じた。たぬきは、粒の細かい天かす。最近の「いろり庵きらく」ではもうちょっと粒の大きな天かすを乗せるところが多くなっているのだが。たまたまなのかな。サラサラした淡雪タイプではなくしっかり揚がったカリッとする食感のものなので、つゆがゾル化することはない。たぬき400円。メニューをざっと見たところ、これといって店舗or地域限定的なものはなさそう。箸はエコ箸。
  平日14:30頃の訪問で、先客10・後客6。アイドルタイムのはずな時間帯なのに、よく入っている。大宮には立ちそばがたくさんあるけれど、東口を出て右方向の動線はこれまでカバーされていなかった。その意味では、距離的にわりと近い「つくば本店」や「富士そば」との競合リスクはあまり高くないのかもしれない。欲を言えば、他に類似店がない駅に出店してほしいところではあるが。さいたま新都心とか、与野とか。業態変更はわりと容易にできるけど、新たに用地を確保することはなかなか難しいのかな。


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★戸田公園駅(JR埼京線)
「せんねんそば」  実食日:2007/10

  改札を出て右、右。階段を下りないで2Fデッキを直進30秒。駅舎内にある「せんねんそば」を初めて見たのだが、このチェーンは目下エキナカ進出に力を入れているようである。まだ食べていないが、東武伊勢崎線の曳舟駅や竹の塚駅には、それぞれ改札内に「せんねんそば」がオープンしている。
  この店では、生麺を注文後に茹でる。たまたま茹で置きが切れていたという感じではなく、すべての客に茹でたてを出していると思われる(繁忙時間帯は分からないが)。だから、歯ごたえが非常によい。店員の応対が非常に丁寧だったのも印象をよくした。唯一の難点は、たぬきが速攻でつゆに溶け、つゆがゾル状になって飲みにくかったことだろうか。たぬき300円。

※2009/3/13付で閉店していました(2009/4、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2020/2

  改札外、エキナカモール「ビーンズ戸田公園」内(南側2階)。店舗名は「ビーンズ戸田公園店」。広義のエキナカ店舗ということで、優先的に訪問&実食。かつて上記「せんねんそば」があった場所はテラスのようになった北側エリアで、一度駅の外に出てからのアクセスだった。こちらは建物内からのアクセスになるので、よりエキナカ感のある立地だ。配膳付き後払い制の店舗で、客席は24(テーブル4人×2、椅子付きカウンター16)。
  麺は、いつもの乱切りタイプ。食感はわりとそばらしいものだが、香りが弱め。二八を謳ってはいるけれど、そこまでは香らない。店舗によっては麺同士が激しく絡まっていることもある「天丼てんや」。今回はそのようなことはなく、わりと食べやすかった。湯煎するときにちゃんと泳がせているか否か、オペレーションの差だと思う。つゆは、わりとスッキリしていて雑味がない淡麗タイプ。関東にしてはやや薄口の仕立てだけれど、塩気はほどよくある。ネギ・カマボコ・柚子皮はデフォルトでトッピングされていた。そば一人前350円。今回は、ミニかき揚げ丼280円をセットにして、さらに季節限定で出ていた蕾菜天130円を単品で追加。かき揚げは、大判であまり厚みのないもの。火の通りが均一なので、サクッとしていて上々の出来栄え。近年はやたらと高さを出したかき揚げが流行っているけれど、私は高さのない大判タイプの方が好み。リングを使わずにフリーハンドで揚げている点も好感が持てる。リングを使うと、端の方が硬くなる場合が多いので。蕾菜天は、初体験。食感はブロッコリー、味覚は春キャベツ。結構甘みが強く、美味しかった。こういう季節感を演出した天ぷらを楽しめるのも、「天丼てんや」の大きな魅力のひとつだと思う。
  平日15:45頃の訪問で、先客2・後客1。ほかにテイクアウト客が3人。先・後客のうち2人が蕾菜天を注文していた。私も、店舗を変えてもう一度食べたいな……と思っていたのだが、店員さんに聞くと「来週には別のものに変わってしまう」とのこと。来年まで、お預けか。


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★戸田駅(JR埼京線)
「笠置そば」  実食日:2006/4

  改札を出て左、駅舎を出て左へ20秒、高架下。埼玉県内ではすっかりお馴染みの「笠置」、ここにもありました。私が入ったときにはおばちゃん2人が店番をしていて、非常にアットホームな雰囲気で居心地がよかった。が、このおばちゃん、揃いも揃って物忘れが激しい。私はたぬきそば(280円)の生卵乗せ(+60円)を注文したのだが、一人は「たぬき+いなり寿司」と間違え、もう一人は「月見そば」と間違えてくれた。まぁ、悪気がないのは一目瞭然だから、許せてしまうのだが。
  味覚的には、白岡の「笠置」とほぼ同じ。やっぱり、つゆにラーメンスープのような刺激がある。胡椒か何か、入ってるのかなぁ?


※昼間の写真に貼り替えました。値段が上がっています。現在、たぬき330円です(値−2点。2015/1、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき350円になっています。人気メニューベスト3の表示があるのですが、第1位がかき揚げ400円なのはいいとして、2位がとろろ(温)560円なのはちょっと意外な感じがします。ちなみに3位は、海鮮かき揚げ530円。皆さん、結構値が張るものを食べているんですね(2017/7、確認)。

※閉店してました。跡地は、「ラッキー」とうラーメン店です(2020/2、確認)。

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★北戸田駅(JR埼京線)
「小木曽製粉所」  実食日:2020/6

  駅からだいぶ離れていて、値段的にも高い。当HP草創期の私なら迷わず対象外にしたと思うのだが、松本駅の店舗を対象に含め、その流れで桜ケ丘駅近くの店舗を対象に含めた結果、ここも含めざるを得なくなった。基準の一本化は、なかなか難しいな。まずは行き方を説明。駅を出て、ガード下の道を北(武蔵浦和方面)へ。旧NREの北戸田工場前を通って外環道沿いに出たら左折して3分。イオンモール北戸田の2階フードコート「北戸田kitchen」内。ザックリの実測値で、駅歩8分かかった。この時点でかなり濃いグレーだけれど、他に対象となる店がない駅ということで。価格は税別表示(以下の記載は税抜価格)で、かけ・ざる500円。ここでさらにグレーが濃くなるわけだが、中盛りも大盛りも同一価格ということで、大盛りざるそば500円ならギリギリ許容できるかなと。システムは、讃岐うどんスタイルの亜流みたいな感じ。まずは食べたいベースメニューの札を取って注文口に進み、麺を受け取る。右にスライドしてセルフトッピングを取り、有人レジで精算。最後に、好みに応じてネギやそば湯などを取って席へ。メニュー札を使うところがこのチェーンらしいのだが、逆に言うと面倒に感じる部分でもある。
  麺は、押出製麺のようだ。ただ、製麺機と釜が一体化したタイプではなく、セパレートになっている。製麺して、茹で場に運んで茹でる形。調理シーンを見て感心したのは、茹であげた後のすすぎ工程。すすぎのためにシンクを2つ用意していて、最初のシンクでぬめりを取った後、わざわざ別のシンクに移して冷水締めを行っていた。たぶん、そうしないと食感が著しく落ちてしまうのだろう。その麺は、ザラザラした舌触りに、コシがなく歯切れの良い食感。流行りのタイプではないけれど、素朴で好き。香りもしっかり立っていた。そばは二八とのこと。同じ二八でも、「天丼てんや」の麺とは段違いの印象だった。しかし反面、つゆがやや残念だった。良く言えばバランス派ということになるのだけれど、私の舌は方向性がハッキリしないモヤリ系だと受け取ってしまった。大和桜ケ丘店ではカツオ系の香り・甘さ・辛さのいずれも強めだと感じたのに、ここではいずれも一歩届いていない印象だった。私はさほどグルメ舌ではないからあまり自信はないのだけれど、店舗間またはタイミングによるブレが少々あるのではないかと感じた。実食メニューは、駒ヶ根ソースカツ丼セット880円。フル麺+フル丼のセットだから、かけ500円に比すればセットメニューの方がだいぶ割安(実際、単品計価格より220円安い設定になっている)。駒ヶ根ソースカツ丼は、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、5つに切ったロースカツを乗せて、ウスターソースベースのタレをかけたもの。トンカツが揚げたてだから、アツアツだ。反面、油はやや強め。キャベツはやや太めの千切りになっており、シャキシャキ感が際立っていた。このカットが細すぎると、アツアツのトンカツを乗せたときにすぐにしなっとなって、食感が損なわれてしまう。太めのカットにしているのは大正解だと思う。でもまぁ、個人的には大和桜ケ丘店で食べた山賊丼の方が好みかな。なんたって、肉の厚さとジューシーさが全然違う。じゃ、次はどこかの店舗で親子丼を試そうかな。
  日曜16:45頃の訪問。フードコートのため、先・後客数は数えず。コロナの影響が出ているのか、日曜の夕方にしてはフードコート全体が空いている印象だった。


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「庭亭」  実食日:2021/5

  東口を出て左前方向の道を2分、右側。パチンコ店「ガーデン北戸田」内。正面から玄関ホールに入って、正面方向がパチンコフロア、右手に「庭亭」。いったんパチンコ店の建物内に入る形ではあるが、パチンコフロアは通らずに玄関ホールから直接アクセスできる。また、玄関ホール内には喫煙所があるので、食後すぐにタバコを吸いたい人にとっては結構使い勝手がよい店かもしれない。食券制で、受渡・下げ膳ともセルフ。客席は、フロア中央にテーブル席が2人×7、窓際に椅子付きカウンターが9席。ただし、椅子付きカウンターは席間がずいぶん広くとられていたので、コロナ対策で少々椅子を間引いてあったかもしれない。
  麺は、生か冷凍かで判別に迷うようなタイプ。硬質食感で、パチそばにしては意外とそばの香りが感じられた。つゆは、色が薄め。関西風とまではいかないけれど、折衷な感じ。香りよりも旨みの方が中心のつゆで、少々甘みを射していることもあってやや平たさを感じる。たぬきなし、かけ340円、きつね410円、かき揚げ500円など。そば・うどんのほかにも、丼もの、カレーライス、ラーメン、定食、セットメニューなどいろいろある。ドリンクバー(単品280円、食事との同時注文だと150円)もあるので、長居したい場合にも便利。実食は、きつねそば(カマボコ入り)。きつねは、半裁×2枚。厚みのないタイプで、フワッとしない。ジューシーでもない。味付け濃いめで、少々歯がキシキシする。あまりオススメという感じではなかった。変わりメニューに、じゃこ天500円あり。一点注意したいのは、水汲み。冷水器の隣に味噌汁のサーバーが並んでいる。味噌汁は有料なので、間違えないように。箸は割り箸。
  平日16:30頃の訪問で、先客2・後客0。空いていた。時間帯の妙もあるかもしれないが、もう少し長居をする客がいてもよさそうなものだ。「ガーデン北戸田」にはあちこちにベンチ(というか、もはやソファ)があって無料で自由に休憩できる設備が整っているから、わざわざお金がかかる店には入らないのだろうか。純粋に食事をしたい場合には、あまり混雑していない方がむしろ好都合だが。


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★武蔵浦和駅(JR埼京線・武蔵野線)

「一ぷく」  実食日:2003/7

  武蔵野線沿線に多いこのチェーンが、埼京線と武蔵野線のホームを結ぶ連絡通路にある。比較的太くて固い麺が特徴といえば特徴だが、まあだいたい平均点の店である。際立っている点はないが、たぬき280円という値段を鑑みれば、及第点を出せるだろう。変わりメニューには、うな丼(480円、大盛り580円)がある。

※値上げ(たぬき280→330円。値−2点)していました(2009/4、確認)。

※2011/1、再食。看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段が上がっています(たぬき330→340円)。うな丼はなくなってしまったようです(付−1点)。ご飯ものはカレーと肉丼があります。そばとのセットは各550円。箸はエコ箸になっていました。

※駅改良工事に伴い、閉店していました。工事終了後に再開してくれることを祈ります(2014/9、確認)。

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「笠置そば」  実食日:2006/9

  改札を出て左の階段(別所方面)を降り、直進1分。埼京線と武蔵野線の連絡通路の下にある店。昼間(11〜17時)は普通に駅そばだが、夜には居酒屋「かさぎ」になる、2ウェイの店である。
  よく見かけるチェーン店ではあるが、ここのそばは同系他店とはちょっと違うような気がする。麺はちょっとざらつく感じがある生麺で、つゆも同系他店に比べて味が濃い。どちらも、同系他店よりも印象が良かった。ただし、たぬきは保存時間が長いのか、饐えたような臭いがあった。ちょっと残念だ。たぬき280円。

※閉店していました。跡地には、コインロッカーと飲料自販機、そして証明写真機があります。そのすぐ裏にプレハブの工事事務所があり、周辺一帯が大々的に再開発されそうなムードです(2015/2、確認)。

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「生そば彩むさし」  実食日:2015/2

  改札内コンコース、 ビーンズキッチン武蔵浦和内。ちょっと奥まっていて目立たない場所にある。5・6番ホームへ上がるエスカレーターの裏手だ。2014年12月オープンの新店。外観からはすごく狭い店という印象を受けるのだが、実は店内に入って右手(柱の陰になっていて店の外からは見えにくいところ)にテーブル席が2人×5卓あり、立ち食いカウンターと合わせると17人くらい収容できる。
  麺は、生麺茹で置き。ファーストコンタクトで「ん? NREか?」と感じたのだが、食べ進めるうちにNRE生麺ほど粘着せず、歯切れがよいと思うようになった。つゆは、わりとあっさり。鰹節と鯖節を使っているらしいが、鯖節の香りはそれほど感じなかった。鯖節はクセが強いから、意図的に控えめにしているのかもしれない。かき揚げは自家製店揚げで、「手揚げ」を売りにしている。まぁそれはよいのだが、たぬきに関しては油の重さがちょっと気になった。つゆにオレンジ色の油が浮き、食後にしっかりともたれたので、ちょっとかき揚げには手を出しづらい。むしろ、奥久慈卵を使用しているという卵の方に関心を持った。卵の産地を開示して売りにする店は珍しいと思う。次回は、天玉、ではなく月見にしよう。卵かけごはん200円もよさそう。たぬき370円、かき揚げ430円、月見370円、天玉(「月見かき揚げ」と表記)490円。箸はエコ箸。
  武蔵浦和駅には、かつて改札内コンコースに「一ぷく」(2つ上に記載)があったわけだが、この店も「一ぷく」と同じく都市開発の運営。阿佐ヶ谷「けやきそば」と同様にオリジナル店名での出店となった。「けやきそば」は実質「一ぷく」だが、こちらは内容もオリジナルだ。かつては、エキナカモールが誕生すると駅そばもNREに変わるというパターンが多かったが、武蔵浦和では都市開発が防衛成功、という形になった。昨年くらいから、どうもNREに一時の勢いがなくなっているように感じる。消費増税前後に大量閉店しているし、新店オープンも少ない。この場で書くべきことではないかもしれないが、業界全体の発展のためにも、NREにももうちょっと頑張ってもらわないと。大量買収→大量閉店では、A級戦犯になってしまうので。見切りをつける前に、やるべきことがたくさんあるはずだ。


※2017/3、再食。生麺店では一度は試したくなる、せいろ350円を食べてみました。しかし、歯ごたえはとても良いものの、香りはそれほどでもありませんでした。小麦のモチモチ感はあまりなく、そば粉比率に問題はなさそうなのですが、香りの弱い粉なのでしょうか。そば湯も、ほとんど白湯のようでした。茹で麺を湯煎するお湯でも、このくらいのそば湯がとれそうな気がします。ちょっと残念でした。なお、外観的には、看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。旧看板はイマイチ何と書いてあるのか分かりにくかったので、正解だと思います。

※2019/5、再食。奥久慈卵使用と大々的に表記されている月見そば370円を食べてみました。つゆが熱いわりに白身は透明だったので、卵は後乗せでしょう。オレンジ色の黄身がとても濃厚で、ネットリと舌を絡めとります。何の予備知識もなく食べても、特別な卵だと分かりそうです。
  日曜17:45頃の訪問で、先客4・後客3。まずまずの入りでしょうか。店内には安らかなBGMが流れ、なんだかエステサロンみたいな気分に。私を含め、居合わせた8人のうち7人が中年男性だった(あとのひとりは若い女性)ため、この上なく違和感がありました。女性を意識しているものと思われますが、なかなか思い通りにはいっていないようです。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、せいろ360円、月見370円です(2020/2、確認)。

※2020/6、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要で、かけそばこだわり卵かけご飯セット490円をいただきました。そばについては、特段変わったところはありません。奥久慈卵を売りにしている卵かけご飯の生卵は、割らずに提供されます。専用の出汁醤油が、瓶ごとついてきます。唐辛子も瓶ごとついてきたので、もしかしたらこれは一時的なコロナ対策かもしれません。割箸も個包装に変わっていたことだし。卵は、黄身が鮮やかなオレンジ色をしていて、見るからに美味そう。実際に食べてみると、想像どおりにネットリしていて旨み濃厚でした。出汁醤油やご飯との相性もバッチリです。卵にこだわる(売りにする)店は少ないので、これはよい特徴になっていると思います。強いて言うと、なのですが、卵は店側で割ってほしかったなと思います。手が汚れるリスクが高いので。客に割らせるのなら、ウエットティッシュが欲しいです(各席にあるのは紙ナプキン)。
  平日20:00頃の訪問で、先客3・後客5。まずまずの入り。新型コロナ対策で、客席は1席おきに使用できるようになっています。対面タイプの席は、正面には座ることができず、斜めに座る形になります。定員は14人である旨の貼り紙が、店頭に掲示されていました。


※2020/9、再食。この店に来ると、どうしても生卵を食べたくなってしまいます。月見かき揚げ500円を実食しました。トッピングは、生卵とかき揚げです。このメニュー名にも、卵へのこだわりが感じられます。普通、この手のメニューは「天玉」か「かき揚げ玉子」と表記します。この店では、序列が逆なんですね。いわば「玉天そば」です。卵へのこだわりを前面に出す店は稀少なので、ぜひこのスタンスを大事にしてほしいです。ちなみにかき揚げは、タマネギ・ニンジン・サツマイモ・春菊で構成。すべて極細切りで、高さがあるものの空気を包み込むような揚げ方なので、質量としてはさほど多くありません。箸でほぐしやすく、食べやすいです。
  平日21:00頃の訪問で、先客1・後客3。結構需要のある駅だとは思うのですが、ちょっと奥まった立地で目立たないためか、あまり賑わっている感じではありません。もうちょっと視認されやすい場所にあればなぁ、と思うところです。


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「半田屋」  実食日:2017/7

  仙台本拠の格安定食チェーンが、2016年4月に、首都圏の駅近くに出店していた。首都圏にも店舗自体はすでにあるのだけれど、当サイトの対象範囲内にオープンしたのは「武蔵浦和店」が初。そば・うどんを安く早く食べられるので、当然対象に含める。場所は、ちょっと分かりにくい。西口を出て、ペデストリアンデッキで道路を渡ってから地上へ。ガードに沿ってまっすぐ歩き、「日高屋」の前に出たら右折。2分歩いて、左手のばかでかいマンション「グランコスモ武蔵浦和」の脇1階。駅歩4分くらいか。公式HPに店舗地図が載っているが、一覧地図・個別地図ともにピンの位置が間違っている(2017/8/24現在)のでご注意を。システムは東北地方の店舗と同じで、入店したらまず盆を取り、セルフおかずなどを取りながら進み、ご飯や麺類などは口頭注文。有人レジで精算するのだけれど、現金は客がレジに投入する仕組み。これはほかの飲食店などにはほとんどないシステム(一部、激安のスーパーやディスカウントストアなどで導入されている)なので、最初は戸惑う人が多いだろう。でも、慣れればどうということもない。客席はとても広く、テーブル席と椅子付きカウンターを合わせて100席くらいある。この場所でこんなにたくさんの席が必要なのだろうかと、ちょっと心配になる。実際、訪問時(15:30頃)には先客2・後客3で、ものすごく客席の稼働率が低そうな気配が漂っていた。昼時でも、半分も埋まらないのではないかと思えてしまう。
  そばメニューは、かけ220円と天300円のみ。ただ、単品でトッピングになりそうなものがいくつかある(温泉卵100円など)。値段的に、首都圏の平均的な駅そばよりも安いのだけれど、実は定食系はもっと安い。たとえば、豚キムチ炒め+めし(並)+味噌汁だと、計380円。野菜炒め+めし(並)+ひじき煮でも、計380円。今回私は天そば+半チャーハンにしたのだが、それでも計450円だった。500円玉を1枚持っていれば、かなり多くの選択肢が生まれるだろう。
  そばの麺は、ややボソボソで、やや粘着。麺種不明で、推定も困難。とくに美味いというものではない。つゆは、うすくち醤油仕立てで、出汁もあまり主張しないモヤリ系。これも、特段美味いというものではない。天ぷらはおそらく店揚げ(天かすフリーのサービスがあるので)で、揚げ置き。衣フワフワ系。油やや強め。これも、特段美味いというわけではない。味はほどほどで、値段で勝負という店だ。一方のチャーハンは、陳列棚から取るものなので、当然冷めている。それを、客席のいたるところにある電子レンジで温めて食べる。まぁ、特段不味くはないけど、これも可不可なしという感じ。東北地方で食べたときには、そばも惣菜ももうちょっと美味しかったように思うのだが。客数が少ないことにも問題があるのかもしれない。東北地方では、たいてい主要国道沿いにあって駐車場完備で、タクシー運ちゃんなどが次から次に入ってきて陳列されている惣菜などもよく回転しているので。少しでも長く続いてほしいところではあるが、この人通りの少ない場所で駐車場なし(申し訳程度に、2台分くらいある)だと、ちょっと厳しいような気がする。


※閉店していました。やはり、場所が悪すぎましたね。現在、窓や看板部分がテープで養生されている状態で、後継店は入っていません(2019/5、確認)。

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★南与野駅(JR埼京線)
「一ぷく」  実食日:2005/6

  改札を出て右前。通路に剥き出しになったカウンター一本だけの、素朴な店。「こういう店で食べるのは恥ずかしい」と思う人もいそうな構えである。改札内ならそう気になることもなさそうなのだが。
  店舗によって味にばらつきのあるチェーンだが、この店ではやや太めの茹で麺を使用している。味は、多少甘め評価だが、まずまず水準級。最近このチェーンではスタンプカード制度を始めたようで、申し出ればカードをもらえる(すでに持っている場合は、捺印してもらえる)。一食につき1つ捺印で、スタンプ15個で一食無料(定食類は不可)。チェーン全店共通。たぬき280円。


※閉店(「そば処 中山道」化)していました(2009/7、確認)


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「そば処 中山道」  実食日:2009/7

  改札を出て右前、上記「一ぷく」の跡地。建物は新しくなっていて、厳密には露出店ではない。しかし、間口の広い出入口が開けっ放しになっていて、事実上露出店と言っていいような造りである。立ち食いカウンター1本のみで、4〜5人で満席となるコンパクトな店。
  この店のそばは、基本的にNREスタンダード。麺は袋麺だったが、味覚的には他のNRE駅そばと変わらないようである。北戸田謹製と考えていいだろう。小型店向けに、個包装の袋麺も製造しているのだろうか。全体的に見て、個人的には「一ぷく」時代の方が良かったかなぁ、と思う。どんな経緯でテナント替わりしたのかよく分からないが、NRE化を憂うべきなのか、それとも駅そば店が残ったことを安堵するべきなのか。いずれにしても、埼京線の途中駅にNRE駅そばがオープンしたことは注目に値する。これまで目立った進出をしていなかった路線なので。たぬき320円。変わりメニューに人参しょうが天360円があるが、どうやらNRE系各店で季節限定で用意している様子。


※閉店していました。建物はすでに撤去され、跡地には何もありません(2015/2、確認)。

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★与野本町駅(JR埼京線)
「笠置そば」  実食日:2008/7

  駅の外、南寄りガード下。昼は純粋に駅そばだが、夜(17時〜)は焼き鳥と酒がメインになる店。このチェーンには、このように2つの顔を併せ持つ店舗が結構ある。
  味覚的には、普通に「笠置」。チェーン店としてはなかなか美味い方だろう。たぬきが細かすぎてすぐにゾル化するという点を除けば、これといったハンデは見当たらない。たぬき300円。変わりメニューに「ギョー天そば」というのがある。食べていないので詳細不明。ギョーザの天ぷら? ……にしては、値段が安すぎるような気が(300円)。興味をそそられた人は、食べてみるべし。「笠置」の他店舗では見たことがないので、与野本町店のオリジナルホールドだろうか。


※閉店(居酒屋「かさぎ屋」化)していました。「かさぎ屋」も、ランチタイム(11〜14時。時間外だったため実食できず)のみそば・うどんを扱っています。運営者は同じと思われるので店名変更と捉えることもできますが、店名だけでなく業態も変わった(夜の居酒屋がメインになった)ため、別店扱いとします(2015/2、確認)。

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「かやの木そば」  実食日:2011/4



  西口を出て右(北)へ1分、ガード下。隣の飲食店(居酒屋?)と棟続きになっていて、店内でも繋がっている。昼間はそば店のみの営業で、客席はテーブル・カウンター合わせて10。
  この店のそばは、たいへんインパクトが強かった。麺は、調理シーンを見なかったので断言できないが、調理時間(2分ほど)や風味から考えて、おそらく生。舌触りは茹で麺っぽく、歯ごたえは冷凍麺っぽく、香りは生麺っぽいという、実に不思議な麺。重量感があり、腹持ちが良い麺だ。つゆもまた不思議な味わい。いろいろな出汁をブレンドしていると思われる複雑な風味。メインの出汁は、椎茸だろうか? 他店ではあまり口にした記憶がない味覚だ。しかも、美味しい。天は揚げ置きでサクサク感はないのだが、つゆに浸して美味しく食べられるタイプ。小エビの風味が強く、野菜が大きめにカットしてあるので食べ応えがある。すべての要素が水準以上のレベルにあり、なおかつ各々が強烈な個性を発揮している。いわゆる食通の間でどのような評価になるのかは別にして、私個人としてはたいへん満足度の高い一杯だった。たぬき350円。箸はエコ箸。営業時間は11:30〜22:00だが、14:30〜17:00の休憩時間があるので、食べに行くときには要注意。

※たぬき350円、値上げせずに頑張っています。値上げしていないのに、手書きのお品書きを綺麗に貼り替えています。とてもきれいな字で、読みやすいお品書きで好感が持てます。よくよく見ると、「鴨そば」が「あい鴨そば」に変わっていたり、微妙な変化はありますが特記するほどではありません(2015/2、確認)。

※2017/7、再食。間口上部の看板が取り外されていました。また、ガラス窓に貼られたメニューの感じも変わり、小型の置き看板が出されるなど、興味深い変化がみられました(写真は左:旧、右:現)。置き看板には、「小江戸そばうどん」の表示もあります。店名変更or別店に変わった可能性があります。食券印字が「かやの木そば」のままだったので、とりあえず当座は店名そのままとして載せておきます。
  味覚的にも大幅に変わっている可能性があると感じたため、初心に帰ってたぬきそば350円を実食。ただ、結論としてはそれほど劇的には変わっていませんでした。麺は太めで、星がたくさん見られるもの。重厚な食感も含め、たぶん以前と同じ麺だと思います。つゆは、カツオの香りがなく、ビシビシと出汁が利いているという感じではないのですが、不思議な深みがあって、のっぺりしている感じでもありません。やや方向性がはっきりしない感じもありますが、美味しいです。たぬきは、既製の揚げ玉でした。オーソドックスな一杯ではないので好き嫌いが分かれそうな気はしますが、個人的には好きな味です。
  訪問は、平日の18:30頃。中でつながっている隣の居酒屋「長浜」は飲み客でにぎわっていましたが、そばゾーンは先客・後客とも0。そばゾーンでも夜は飲めるのですが、飲み客もこちら側には入っていませんでした。まぁ、サラリーマンが仕事帰りに寄るなら、一般的にはそばよりも酒なんでしょうね。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。入店していないため一部メニューでの確認で、たぬきの値段を確認できませんでしたが、かき揚げそばは(390→)400円になっています。また、外観的には、暖簾が変わっていました(写真は右端が最新。2020/2、確認)。

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「かさぎ屋」  実食日:2017/11

  改札を出て左、駅を出て左へ2分、ガード下。上記「笠置そば」の跡地。正確に言うと、「笠置そば」の業態変更。基本的に居酒屋なのだが、ランチタイム(11〜15時)に限り立ちそば系メニューを提供している。居酒屋だから店内は広く、テーブル席が計20(うち12席は座敷)、厨房側を向いた椅子付きカウンターが6席。ランチタイムにどこまで利用できるのか分からないが、私は多少なりとも厨房内作業が見える(パーティッションがあり、全部は見えない)椅子付きカウンターでいただいた。パーティッションがあるためカウンター越しの商品受け渡しはできず、配膳になる。基本的に後払いだが、先払いも可能。下げ膳は不要。
  麺は、おそらく生麺。たぬきの癖が強かったため、香りはあまりよくわからなかった。つゆも同様。おそらく「笠置そば」スタンダードの、ちょっと甘みが射した昆布出汁中心のつゆではないかと思うのだけれど、たぬきに支配された。そのたぬきは、きつね色が濃く、ちょっとオーバー気味に揚げられた天かす。揚げ置き時間が長いのだろうか、やや湿気り気味。オーバー気味の揚げということもあって香ばしさが強く、さらに独特な香り(悪く言うと、埃っぽい)がある。パッと浮かんだイメージは、「中華風天かす」だった。ゴマ油が変質した香りなのかもしれないが、そばに乗せる天かすという感じではないのだ。このぶんだと、各種天(ちくわとかき揚げがある)もこんな感じの風味なのだろうか。私は麺・つゆ・揚の風味をバランスよく見たくてたぬきそばを常食しているのだが、今回に関しては裏目に出たか。たぬき320円。変わりメニューに、もやしそば320円がある。そばつゆにモヤシを合わせると、ちょっと水っぽくならないのかなと思ってしまうところだが。このメニューこそ、ラー油を注すなどしてちょっと中華寄りの風味で仕上げたらいいのではないか、と思う。ミニ丼とのセットメニューが5種あり、520円均一。本業が居酒屋だけに、やきとり丼セットが気になる存在だ。
  余談だが、私が訪れたときには、2人いた店員のうちひとりが彫りの深い強面でスキンヘッドという若い男性だった。この男性、私が食べ終えて店を出ようとする(支払いは代引きで済ませてあった)と、厨房を出て私の後を追ってきた。店の外までついてきて、何を言うかと思えば「これからお仕事ですか?」と腰低に。ただの見送りだった。拍子抜けして、膝がカクンとなった。見た目はちょっと怖いけど、愛想が良くて丁寧な店員さんなので、心配は無用だ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき340円、もやし340円、各種セットメニュー550円です(値−1点)。セットメニューは6種に増えています。追加になったのは、玉子とじ丼セットです(2020/2、確認)。

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★北与野駅(JR埼京線)
「笠置そば」  実食日:2007/5



  改札を出て直進、階段を下りて右すぐ左側。平たく言えば、ガード下。埼京線沿線ではお馴染みのチェーン店。
  このチェーンは店によってだいぶ風味が異なる。もしかしたら材料は同じなのかもしれないが、麺の歯触りやつゆの濃淡が店によってずいぶん異なるのだ。この辺りが生麺の面白味かもしれない。北与野店は、「若干茹で不足かな」という固めの麺で出され、食べ進めていくうちにちょうどいい塩梅になる。たまたまこの時だけ、ということなのかもしれないが。つゆは、比較的薄い(というか、水っぽい)もので出てくることが多いチェーンにあって、珍しくノーマルというか、平均的な味(濃さ・辛さ)のつゆだった。たぬき280円という値段に鑑みれば、充分に合格点を出せる内容だろう。変わりメニューに、きのこそば350円。お得感がありそう。


※値上げ(たぬき280→300円。値−1点)していました(2011/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき320円です。きのこは終了し、オーソドックスなメニューだけになっています。改装したわけではありませんが、券売機が外に出されていたので一応写真を撮り直しました(左:旧、右:現。2015/2、確認)。

※2017/7、再食。かき揚げそば370円をいただきました。麺は生麺茹で置きで、粘土のようにニチャニチャと粘着しました。今回は、ちょっと状態がよくなかったようです(味−1点)。天は店揚げの揚げ置きと思われます(揚げ場の有無は未確認)。サクサク感があり、タマネギのホクホクした食感も好印象。つゆは、昆布出汁が前面にあって、深みを感じるもの。宗田かサバを加えてあると思います。甘みもほどほどにあり、バランス感のとれているつゆでした。なお、唐辛子は一味ではありませんが、七味でもなさそう。見た感じでは「三味」くらい。少量でもよく利くので、入れすぎに注意です。
  平日18時頃の訪問で、先客1・後客1(プラス、テイクアウト客1)。あまりにぎわっている感じではありませんが、まぁこんなもんでしょうか。駅利用者自体それほど多いとも思えないので。さいたま新都心のオフィス街からアクセスしやすいので、昼時にはもっとにぎわっているのではないかと思います。

※ちょい飲みに力を入れ始めたのでしょうか、微改装したうえで、店頭に焼鳥の提灯がたくさん出て、賑やかな外観になっていました(写真は右端が最新)。値段等に特段の変化はみられません(2019/2、確認)。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、たぬき320円です(2020/2、確認)。

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★三郷駅(JR武蔵野線)
「一ぷく」  実食日:2005/4

  改札を出て右すぐ。この場所にあるのなら改札内からも食べられるようにしてくれればいいのに、と思う立地にある。
  武蔵野線沿線に多いこのチェーンだが、三郷店は残念ながらあまりレベルが高くない。麺がねぇ……。厨房の奥に積まれたばんじゅうには、袋麺がギッシリ。まぁ、袋麺だとこの辺が限界なのかなという感じだ。なお、店頭に掲げられている「一ぷく」という店名を採用させてもらったが、食券には「一ぷく処 三郷そば」と書いてあった。もしかしたら、こちらが正式名称なのかもしれない。たぬき280円(ワカメ入り)。


※閉店(「小庵喜多」化)していました(2015/1、確認)。

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「小庵喜多」  実食日:2015/1

  改札を出て右、駅北口出口脇。上記「一ぷく」の跡地。店名は、上部看板の表記を当サイトでは採用。ドア脇の看板には「喜多」、食券印字と公式HPは「喜多そば」。微妙に食い違っている。客席は、椅子付きカウンター5席と、立ち食いカウンター3人分くらい。
  味覚的にはNREスタンダード(茹で麺)で特記事項なし。たぬき(揚げ玉)にエビの風味があった。スナッキーで香ばしく、わりと私の好みに合っている。総じて、決して高いレベルではないが、このジャンキーなそばもたまに食べたくなる。だから、「いろり庵きらく」ではなく「小庵喜多」になったことはむしろ嬉しい。「いろり庵きらく」拡大戦略に入る以前にNRE化した店なのかな。たぬき340円。変わりメニューは、NRE系共通のもののみ。現在は、間近に開業を控えた北陸新幹線にちなんで白海老天480円などを販売している。


※閉店していました。跡地は、ラーメン専門店「まめぞう」です(2017/5、確認)。

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★吉川駅(JR武蔵野線)
「一ぷく」  実食日:2005/8



  改札を出て右すぐ。この辺にありそうだなと思って覗いてみたらやはりあった、という感じの立地である。
  ここのそばを食べて一言。「なぜこのチェーンはこうも店舗間で味が異なるのだろうか」。チェーン店らしいのはメニューと値段くらいで、材料は各店独自のものを使っている。で、吉川店はどうかというと、麺は水膨れしたような感じの茹で麺で、つゆにはちょっと変な刺激がある。う〜む。たぬき280円と安く、しかもワカメまで入る。スタンプカード制度もやっている(1食で1つ押印、15印で1食無料)。しかし、味そのものは誉められたものではなかった。


※改装していました(写真は左から2枚目。現写真は時間外なので、追って撮り直します)。値上げして、現在はたぬき340円になっています。このチェーンらしく、三元豚のカツ440円あり。店舗オリジナルとしては、吉川ラーメン390円があります。普通のラーメンとどう違うのかはよくわかりませんが(値−2点、付+2点。2015/3、確認)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値段は基本的に変わっていませんが、三元豚のカツは終了しているようです(店の外のお品書きに表記なし)。一方では、ラーメンが3種類に増えています(吉川ラーメンのほか、北の味噌460円、濃厚味噌460円)。そばよりもラーメンの方が売れるんでしょうかね(2017/5、確認)。

※2018/6、公式取材で再食。天ぷらそば380円と、吉川ラーメン390円をいただきました。天ぷらは自家製で、店内で揚げています。というか、野菜を切るところから店内で、それも手作業でやっていました。驚きです。具材はタマネギ・ニンジン・水菜・サツマイモ。ちょっと変わった取り合わせですね。手切りなので、具材に適度な厚みがあり、また厚さにもばらつきがあるので、味わいが均一でないんですね。食感にアクセントが生まれて、良いと思います。
  吉川ラーメンは、まぁ普通に醤油ラーメンです。他駅で扱っているラーメンに比べると少々鶏ガラが強く出ていて、コクがあるでしょうか。それほど大きな差はなく、タイミングによる違いと言われればそれまでなのですが。特に吉川産の食材を使っているとか、そういうことではありません。同じチェーンのなかでもオリジナルの味で出しているということを示したかったのかもしれません。なお、坦々麺490円が登場して、ラーメンメニューがさらに増えています。売れるんでしょうね。ましてや、駅前にはこの店以外に目立ったラーメン店がないので。なお、前回実食時の味の評価がたいへん低くなっていましたが、今回はそばもラーメンも特段悪い印象ではありませんでしたので、「味+2点」とします。また、外観的には、暖簾が廃されていました(写真は右端が最新)。


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★南越谷駅(JR武蔵野線)  ※東武線新越谷駅は別途掲載(埼玉3

「越後そば下町の王様」  実食日:1998/7

  JRの南越谷駅と東武伊勢崎線の新越谷駅の乗り換えルート上にある。朝霞台の「越後そば」と同チェーンで、こだわりの生麺使用が特徴。味が良くて値段も安く、自信を持って勧められる駅そばである。店内は朝霞台の「越後そば」よりも広く綺麗だが、椅子席は少ない。たぬき280円。


※細かいことですが、暖簾の色が変わっていました(写真は左:旧、右:現。2007/11確認)。

※値上げ(たぬき280→330円。値−2点)していました(2011/2、確認)。

※閉店し、「味の里」になっていました。綾瀬駅と同じパターンですね(2013/9、確認)。

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「味の里」  実食日:2013/9

  JRと東武の乗り換え途上、上記「越後そば」の跡地。跡地なのだが、建物が建て替えられている関係で、少し移動しているようにも思える。「越後そば」時代に比べて乗り換えルートから若干見えにくくなっているので、一見すると「あれ? なくなっちゃったのかな?」と思えてしまう。店内には椅子付きカウンターと立ち食いカウンターがあり、キャパは25〜30くらい。
  質感があり、少し粘着する生麺に、味は濃いめながら雑味がなく飲みやすいつゆ。いずれも、「越後そば」時代と似通っている。たぬき330円(ワカメ入り)。セットメニューがいくつかある中で、かき揚げ丼セット(540円)がオススメ。丼はミニサイズだが、かき揚げのほかにカボチャ天・ナス天・ししとう天が追加トッピングされ、こんもりと山のように天ぷらが盛られた状態で出てくる。さらにハイグレードな上天丼セット(640円)も、値段は張るが一度試してみたい。


※たぬき330円、他メニューも含めて、消費増税に伴う値上げはなかったようです。3種の野菜天ぷらが乗る野菜天そば390円にお得感がありそうです(2016/3、確認)。

※消費8%増税時に続き、10%増税時にも値上げしませんでした。現在も、たぬき330円です。頑張りますね。他店が続々値上げしているので、かつてはやや高い印象のあった当店が、むしろどちらかというと安い部類だと感じるようになってきました(2020/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2013/11

  改札内コンコース。今年6月にオープンした新店。新たに駅そばが誕生するのは嬉しいことではあるが、駅の規模に鑑みて、ちょっと競合店が多いかなという印象を受ける。今後、淘汰の方向に転じなければよいのだが。間口は狭いが奥に長い造りで、テーブル席(2人×4)、椅子付きカウンター(8席)、立ち食いカウンター(5人分くらい)と揃っている。一番奥に立ち食いカウンターがあるのがちょっと微妙だが、フロアの形状上やむを得ないだろう。
  麺は、生。注文後に茹でているのだろうか、出来上がりまでに3分くらいかかった。ちょっと茹でがオーバー気味だったのか、食べただけでは「これは生麺だ」とは分からない食感だった。風味もあまりない。つゆも、ちょっと薄いというか、やや物足りない感じがした。濃縮を店内で薄めているのだと思うが、希釈の比率は果たしてこれで正しいのだろうか、と思ってしまった。同じ食材を使うにしても、もう少しレベルを上げる余地があるように思う。この時たまたまだったのかもしれないが。たぬき350円。価格体系は、標準的な「生麺NRE」のもの。そば湯ポットが受渡口にある。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。「いろり庵きらく」の中には店舗オリジナルのメニューを設定している店舗が散見されますが、この店舗ではオリジナルっぽいものは見当たりませんでした(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。暖簾が変わっていたかもしれませんが、写真撮り忘れました(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。暖簾が変わった後の写真は、今回も撮り忘れました(2020/2、確認)。

※暖簾が変わった後の写真を撮ってきました(左:旧、右:現)……と言いたいところですが、実はこの緑暖簾の前に、もう一代あります(白地に赤のワンポイントが入った暖簾)。季節変動の可能性もありそうなので、また変わったら撮り直します。メニューや値段等に、目立った変化はありません(2021/8、確認)。

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★東川口駅(JR武蔵野線、埼玉高速鉄道)
「立喰そばうどん」  実食日:2005/10

  JR北口を出て、ロータリーに沿った通りを渡ってすぐ。魚民の隣。駅を出た時点で見えるので、そう迷うことはないと思う。昼は駅そば、夜は簡易居酒屋になる2WAYの店である。
  この店では、つゆを1人分ずつ沸かすのだが、その間に、なぜか天をレンジにかける。冷蔵庫で保存しているということなのかな。だからかどうか分からないが、「麩」を食べているような食感だった。麺はノーマル、つゆは若干甘め。ちなみに、私はここでは天(370円)を食べたが、たぬきもある。同額だったので、なんとなく天にしてしまっただけ。


※大幅に値上げしていました。現在、たぬき450円、天450円です。ご飯ものの変わりメニューに、ハヤシライス550円があります。今どき感の一切ない店で、存続してくれていただけで感激です(2018/9、確認)。

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★東浦和駅(JR武蔵野線)
「立喰そばやで〜す」  実食日:2005/11

  駅を出て左へ10秒。この駅には、改札入って正面にも「喜多」があり(そのうち実食します)、どちらに入ろうか迷うのだが、店名に惹かれてこちらに入った。それほど大きな駅ではないのに、2軒の駅そばが共存できているのはアッパレである。
  店内は長い立食いカウンターと2人掛けのテーブル席が3つほどで、思ったより広い。麺はフカフカした食感で、つゆはあっさり系。強いパンチのある味ではないが、全体的な印象としては悪くない。特徴的なのはおにぎり(100円)と山菜いなり(120円)で、駅そばとしては珍しく注文後握りの手作りである。店名のアットホームな印象は、ちゃんと商品にも表れていた。テレビあり。たぬき350円。


※閉店していました。跡地は、「来居夢」という居酒屋になっています(2015/3、確認)。

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「喜多」  実食日:2006/6

  改札入って正面(コンコース)。わりと古風な構えであるが、店内は広々としており、清潔感漂う。暖簾には「立喰」と書かれているが、椅子付きカウンター席もある。女性一人でも気軽に入れる雰囲気のある店だ。
  味覚的な特徴としては、古河の「喜多」とほぼ同じ。麺は冷凍と思しき乱切り麺。つゆにはこれといった特徴はない。たぬきは、細かくてつゆに溶けるタイプ。つゆそのものの味を楽しみたい人には、たぬき以外のメニュー(山菜290円あたりがお買い得か)を推奨。たぬきも290円。


※閉店(「そば処中山道」化)していました(2009/10、確認)。

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「そば処中山道」  実食日:2009/10

  改札を入って正面(コンコース)。上記「喜多」の跡地。新小平に続いて、武蔵野線の駅(乗換駅除く)としては2軒目となるNRE駅そば。内装は「喜多」時代のままだろうか、さほど新しい感じはなかった。
  味覚的にも、これといって目新しさはない。NREスタンダードだ。ただ、「NREスタンダード」が、以前に比べればだいぶ向上していると感じる。味には2点をつけたが、つゆの薄っぺらさをもう少し改善してくれれば、3点をつけてもいいかなというレベル。箸は木製のエコ箸。これはわりと珍しい。滑りにくくて使い勝手はよいが、塗装がはげやすく、長期間使っていると見窄らしくなってしまいそうだ。たぬき320円。変わりメニューに、「中山道」ブランドの店舗でお馴染みの街道そば480円。また、季節限定のメニューを複数用意している。


※閉店していました。跡地は、半分は多機能トイレになり、もう半分は店舗を撤去したまま(壁がぶち抜かれたまま)ブルーシートに覆われている状態です。その手前に飲料の自販機が設置され、なんだか異様な雰囲気になっています(2015/2、確認)。

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★西浦和駅(JR武蔵野線)
「松屋」  実食日:2004/12

  改札を出て左前。こんな閑散とした駅にまで駅そばがあるなんて、感激。新座駅といい新秋津駅といい新小平駅といい、武蔵野線には「駅そばはなさそうだけど実はある駅」が多い。
  しかもこの店、なかなか美味い麺を出してくれる。注文してすぐにできたから、「茹でたて生麺」というわけではない。乗降客の少ない駅&閑散時間帯だから、茹で置きとも考えにくい。とすると、冷凍かな。モチッとした歯ごたえが特徴。つゆは、あっさり系だが塩気はやや強め。具(たぬき)は既製品。勿体ない。たぬきに少しでもインパクトがあれば、躊躇なく5点をつけていたところなのだが。たぬき280円。値段的にも「旨み」がある。それから、味には関係ないが、店内に大きな灰皿(駅のホームに置いてあるようなやつ)がドンと置いてあったのがおかしかった。


※2011/3、再食。値上げ(たぬき280→320円)していました。そば単品にお値打ち感がなくなってしまいましたが、セットメニューにお得感があります。特に、ワンコイン(500円)の「黒毛和牛しぐれ丼セット」と「選べる焼き肉丼セット」は魅力的。焼き肉丼は、炭火焼き・カルビ焼き・韓国風の3種から選択。相変わらず客席に大きなスタンド灰皿が鎮座していますが、これは15時以降になると焼鳥を扱い、一杯飲み屋として利用する人が多くなるためと思われます。隣が同名の焼鳥店になっている(棟続きで厨房共通)ので、そこのものを提供しているのでしょう(値−1点、付+2点)。

※値上げ(たぬき320→340円。値−1点)していました(2013/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。店外のお品書きには、各メニューの脇にカッコ書きで税抜き価格が表示してあります。個人的には「これ、要らなくない?」と思うところですが、とある店で聞いた話では「表示価格が税込なのか税抜なのか分からない!」とのクレームがよく出るそうです。この店でも、同じ理由で税抜き価格を併記しているのでしょう。一番良いのは、食券制にして、券売機を店の外に置くことだと思いますが(2015/5、確認)。

※2017/11、再食。値段等、変わっていません。相変わらず、立ち食いカウンターのふもとに大きなスタンド灰皿が鎮座しています。また、申告制で卓上灰皿も借りられるようです。居合わせた客の中に吸っている人はいなかったのに、結構臭いが残っていました。嫌煙家はご注意ください。
  今回は、春菊天そば400円をチョイス。麺は細めで、茹で麺という感じではないのですが、注文してすぐに出来上がります。生麺の茹で置きでしょうか。つゆは昆布出汁中心の風味で、色はわりと濃い(丼が黒いので分かりにくい)のですが、味覚的にはやや関西風チックです。コクよりもキレの昆布出汁ですね。春菊天は、細かく刻んでかき揚げ状にしたものでした。衣はやや薄め。サクサク感あり。春菊自体の香りもよく残っていて上々でした。
  平日14:30頃の訪問で、先客3・後客1。そのほとんどが高齢者でした。平均年齢は、推定70超え。近所のお年寄りの寄合所のような雰囲気になっていました。こういう店は現時点では珍しいと思いますが、おそらく今後増えていくのではないかと思います。


※シャッターが閉まったままで、「都合によりしばらく休業」の貼り紙が出ていました。ちょっと心配です。隣接する同経営の焼鳥店は営業を続けています(2020/2、確認)。

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「山田うどん食堂」  実食日:2020/6

  改札を出て直進、国道17号線(新大宮バイパス)に出たら左へ。最初の信号(田島団地前交差点)で新大宮バイパスを渡った角地。駅から歩いて、ちょうど5分くらいの場所にある。店舗名は「田島店」。駐車場のあるドライブイン型の店舗で、椅子付きカウンター12くらい、テーブル6・4・4、そして小上がりが6人×3。小上がりがある点は、ドライブイン型店舗ならでは。また、椅子付きカウンターは中央の従業員通路を挟んで対面する、「吉野家」によくある形状。配膳付き、後払い(伝票制)。
  麺は、フカフカした食感。あまり頻繁に食べているわけではないから微妙な違いには気づけないと思うけれど、私の中ではもうちょっとツルツルしているような印象を持っていたのだが。よく言えば、懐かしい感じの麺。悪く言えば、古臭い麺。つゆは、ちょっと魚粉っぽい感じの風味というか、喉をなでるイガイガ感のようなものがある。特段深みがあるわけでもなく、どちらかというと平たい部類なのだけれど、まぁこの「普通な感じ」こそが山田の真骨頂と言えなくもない。ちょっと驚いたのは、たぬき。これまでは既製の揚げ玉で出るのが常だったのに、今回はなんと天かす、つまり天ぷらを揚げたときに出る副産物を使っていた。記憶にある限りでは、「山田うどん」としては初めてのことだ。風味も麺やつゆとの相性も、天かすの方が格段に良いので、これは大きな改善ポイントだと思う。たぬき(かけに相当)280円(ワカメ入り)。他店が続々値上げする中、山田は値上げしないで頑張っている。価格面での優位性が少しずつ目立つようになってきた印象を受ける。実食は、選べるスタミナパンチ丼セット740円。皆まで書くのは野暮かもしれないが、山田でパンチといえば、もつ煮込みのことを指す。「選べる」となっているのは、ノーマルパンチと赤パンチ(辛口仕様)から選択できるという意味。私は、ノーマルパンチで。メニュー表では、ご飯にもつ煮込みを乗せ、その上に卵黄がトッピングされていた(ネギと紅生姜も乗っている)のだが、実際に配膳される時には玉子が別皿になっていた。しかも、卵白込み。まぁ、私としては、卵は先乗せでも後乗せでも構わないし、卵白も問題ない(むしろ、卵黄だけだと「卵白は捨てられてしまったのだろうか?」と気がソワソワしてしまう)のだけれど、もしかしたら抵抗を感じる人もいるかも。写真映えを気にするのは分かるけれど、表示と実体の誤差は極力なくした方がいいように思う。味覚的には、問題なく美味しい。紅生姜のアクセントも効果的だし、なんと言ってもモツとネギの相性が抜群だ。モツは圧力をかけて調理しているようで、やわらかい。2種のコンニャク(白と黒。ともに細切り)と、メンマを合わせて炊いているのも特徴。コンニャクはともかく、メンマをもつ煮に入れるのは珍しいと思う。味付けは比較的あっさりで、実はさほど「パンチ」力はない。それでも、山田の名物に君臨するのも理解できる内容だった。
  日曜18:45頃の訪問で、先客8・後客3。先客のうち7人は、それぞれ2人・2人・3人のグループ客。日曜ということもあって、ひとり客の方が少ない状況だった。すぐ隣にデニーズがあるのでグループ客は入らないのではないかと思っていたが、熟年夫婦などはむしろこちらを好むようだ。


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★北朝霞駅(JR武蔵野線)  ※東武線朝霞台駅は別途掲載(埼玉3

「一ぷく」  実食日:2003/5

  切符売り場のすぐ左にある、こぢんまりした駅そば。以前は朝霞台駅の「越後そば」を利用することが多かった(北朝霞駅→朝霞台駅は徒歩30秒)ため、ここはあまり入らずに過ごしてきたのだが、最近グンとレベルが上がり、捨ててはおけない位置までのし上がってきた。
  まず、つゆが美味い。ちょっと甘めで、味が濃い系だ。そして、ゆで卵の無料サービス(9〜18時。生はダメ)。駅そばには珍しくうな丼(480円)もあり、ミニかけとのセット(580円)はかなりお得感がある。たぬき280円。


※改装していました(写真は左:旧、右:現。再食せず。2006/9確認)。

※値上げ(たぬき280→330円。値−2点)していました(2011/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。うな丼は終了しています。代わって、季節限定メニューがいくつかありました。同日に新座駅「一ぷく」も訪れていますが、レギュラーメニューの価格は異なり、季節限定メニューの価格は同一でした。ケチ臭い話ではありますが、レギュラーメニューの価格が高い店舗では季節限定メニューを食べるのが一番お得かもしれません(2014/10、確認)。

※外観・値段等変わっていませんが、新メニュー「佐伯ごまだしうどん」が登場していました。ちゃんと、大分県佐伯市の団体が監修しているようです。390円と価格も手ごろなので、試してみる価値ありでしょう。ただし、この日は昼前の時点ですでに売り切れていました(付+1点。2016/1、確認)。

※2017/6、再食。たぬきそば350円の実食です。内容は、特段変わっていません。白っぽい茹で麺はあまり味がありませんが、プツッと噛み切る食感はわりと好みです。同じくJR系の「爽亭」に近い麺だと感じました。また、たぬきは天かすで、ニンジンの切れ端がたくさん見られ、なかなか美味しいものでした。同日訪問の新座店と値段が違っていた(新座店はたぬき330円)のがちょっと気になるところです。
  サービスに、毎月22日の「カレーの日」、29日の「肉の日」、月末の麺大盛り無料があります。新座店と同じかと思いきや、新座店にある「チーズの日」が北朝霞店では確認できず、新座店では認識しなかった「肉の日」が北朝霞にあります。店舗ごとに違うのでしょうか。意識して見なかったので、見落としの可能性もありますが。ちなみに肉の日には、肉そばを390円(通常440円)で食べることができます。
  新座店との違いは、そば・うどんメニューの値段だけではない(ご飯ものは同じ価格)ようです。ラーメンが、新座店では北の味噌らーめん460円と濃厚味噌らーめん460円になっており、これは吉川店と共通の設定だったのですが、北朝霞店ではノーマルなラーメン390円のまま。また、新座店では終了していた三元豚のカツそば440円が、北朝霞店では健在です。北朝霞店のメニュー変更が遅れているということなのか、店舗独自ということなのか。少し間をあけて、また見に行きたいと思います。なお、「佐伯ごまだしうどん」は終了しています。あまり売れなかったのかな。1回食べてみたかったのに。残念(付−1点)。

※2018/5、再食。ラーメン390円をいただきました。新座店ではノーマルラーメンに加えて味噌ラーメンを2種扱っていますが、こちらはノーマルラーメンのみ。昔ながらのあっさり中華で、スープよりもタネの醤油の方が勝っている一杯でした。コショウを少し振ると、味が締まって少し美味しくなります。チャーシューは乗らず、代わりにゆで卵(半分)が乗ります。あとは、ワカメとメンマ。
  期間限定で、ミニかき揚げ丼セット480円&生ビール190円というキャンペーンをやっていました。キャンペーンも、新座店とは内容が異なるんですね(同日訪問)。どういう基準で決めているんでしょうか? 新座店のキャンペーンを先に見てしまうとややショボく感じますが、これでもかなりお得な内容だと思います。
  平日の16:30頃の訪問で、先客3・後客5。場所がいいこともあるんでしょう、結構よく入っています。「小諸そば」に負けないためにもキャンペーンの効果が期待されるところですが、ざっと見渡したところキャンペーン商品を飲食している人はいない様子でした。お得なんだけどなぁ。

※2018/10、再食。毎年この時期に出る松茸を使ったメニューが目当てで、松茸と山菜きのこのそば490円をいただきました(食券印字は「松茸そば」)。小ぶりの松茸を涙ぐましい極薄スライスにして、6枚トッピング。きれいに並べてくれるところが、なおのこと涙を誘います。プラス、ミックス山菜と銀杏1粒、そして紅葉型の麩をトッピング。銀杏が結構珍しいし見た目にも目立つので、メニュー名は「松茸と銀杏のそば」でよかったのではないかと思います。正直、松茸の香りは淡いのですが、ワンコインですから。立派なものだと思います。
  平日19:30頃の訪問で、先客8・後客3と好況。松茸そばはそれほど売れている感じではなく、大半の客はオーソドックスな天ぷらそばなどを注文していました。

※2019/11、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、ラーメン400円です(値−1点)。相変わらず、新座店とは異なる価格設定になっています(全体的に、新座店の方が安い)。
  今回は、期間限定と思しき牛温玉天かす450円を食べてみました。トッピングは、メニュー名のとおり「牛肉+温玉+天かす」です。牛肉はクズ肉で量も決して多くはありませんが、脂身が多く旨みが強いので、全体的なバランスは取れていると思います。天かすには小エビ香があり、温玉には濃厚な旨み。全部合わさるとややカオスな味覚になるのですが、良く言えばいろいろな味や香りがあって楽しいということにもなりそう。肉そば430円(こちらは豚肉)に対して割安感もあるので、食べてみる価値はあります。
  祝日14:00頃の訪問で、先客2・後客5。極端に賑やかという感じではありませんが、立地が良いだけに客足はなかなか途切れません。すぐ近くに強力なライバル「小諸そば」があってもなおこれだけ客が入るのですから、一定以上の需要がある駅なのだと言えると思います。

※2020/6、再食。公式取材ではありませんが仕事上必要で、新メニューと銘打たれている(期間限定?)肉かま玉430円を食べてみました。基本的にはうどん向きのメニューなのでしょうが、そばにもできます。もちろん、私はそばで。内容は、汁なし(温ぶっかけ)そば+牛肉+生卵+青ネギ(小口ネギ)です。掲示の写真では卵黄だけを乗せているように見えたのですが、実際には卵白もろともトッピングされます。牛肉と生卵ということで、すき焼きみたいで味は悪くないです。そばに合わせても、そう違和感はないです。あまり香りのない茹で麺だからでしょうか。うどんの方がもっと合うのかな。個人的にはつゆを飲みたいので、リピートするかと問われると正直微妙。牛肉が入って440円だから、値頃感はあるのですが。
  日曜13:00頃の訪問で、先客1・後客1。前回とはうって変わって、空いていました。コロナの影響が出ていると思われます。早く収束しないと、薄利多売型の飲食店にとってはかなり厳しいですね。


※2022/7、再食。期間限定のカレーフェアが開催されていて、カレーライスが(通常350→)320円、カツカレーライスが(通常450→)390円で提供されていたので、値引き率の高いカツカレーライスを食べてみました。カレーは甘口で、あまり手作り感はなくどうということもないものですが、トンカツはちゃんと1枚まるごと使っていてかなり良心的な内容です。通常価格の450円でもだいぶお得感があります。真っ赤な福神漬けが自動的に乗って出てくるので、不要であれば注文時に申し出るのがいいと思います。
  日曜13:00頃の訪問で、先客5・後客4。よく入っている印象でした。各席に、コロナ対策の個別パーティッションが導入されていました。


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★新座駅(JR武蔵野線)
「一ぷく」  実食日:2004/7



  改札を出て左前。この駅は、実家に住んでいた頃にたまに利用していた(最寄りではない)のだが、この店があった記憶はない。新座駅は最近ロータリーが整備されたから、その時にできたのかなと思っていたが、それほど新しそうな構えでもない。
  ここのそばには、特にこれといった目新しさはなかった。上記北朝霞の同系店のようなサービスもないようである。可もなく不可もなく、変わっている点もなく、誰でもそれなりに納得できそうな感じの店。ワカメ入りで、たぬき280円。

※改装していました。値段に変化なし(写真は左:旧、右:現。2007/8確認)。

※2012/11、再食。値段が上がっていました(たぬき280→300円。値−1点)。朝10時まで限定の朝そば(ミニかき揚げ+きつね+ワカメで300円)、朝定セット(たぬきそば+ライス+生卵で360円)が登場していました。お得感があります(付+1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき330円です(値−1点。2014/10、確認)。

※2016/4、再食。コスパ的にこの店最強と思われるラーメンミニカレーセット510円を試してみました。ラーメンは、細縮れ麺の醤油スープです。「富士そば」のラーメンと似たり寄ったりでとりわけ「これは美味い!」という感じではありませんが、逆にけなすような要素もなく、無難な味です。嬉しいのは、具材に味玉が1個まるごと入っていたこと。薄っぺらいチャーシューより、よっぽどありがたいです。その他の具材は、メンマ・ワカメ。一方のミニカレーはそこそこスパイスが利いていて、甘みもあり、何よりも独特な酸味があるのが特徴。トマトピューレを隠し味に使っているのではないかと推察します。細かい肉片以外はほぼ具なしですが、特徴のある味わいだけにそこそこの満足感が得られました。510円なら実食する価値大ありだと思います。なお、外観的には看板が変わっていました(写真は右端が最新)。その他、主だったメニューに変化はありません(付+1点)。

※値段等変わっていませんが、毎月22日を「カレーの日」とし、カレーライスを310円(通常340円)、かつカレーを390円(通常440円)で提供していることを確認しました。また、毎月月末日に麺大盛り無料のサービスもあります。さらに、内容詳細は不明ですが6月1日を「チーズの日」とする貼り紙も出ていました。ちょこちょこと手を変え品を変えてサービスを行っているようです。なお、前回実食したラーメンは終了(ラーメンミニカレーセットも終了)し、北の味噌らーめん460円と濃厚味噌らーめん460円に変わっています(サ+1点。2017/6、確認)。

※2017/10、再食。前食時に気になった、2種類ある味噌ラーメン。そのうちのひとつ、濃厚味噌らーめん(赤)を食べてみました。券売機のボタンは、もうひとつの味噌ラーメン「北の味噌らーめん(白)」と共通。つまり、値段も共通(460円)です。食券を出すときに、赤または白を告げます。
  麺は、わりと細めの縮れ麺。スープは赤味噌仕立てでドロッとしていて、やや辛め。塩分強い系です。トッピングは、チャーシュー・メンマ・ワカメ・ネギ。薄いながら大きく、ちゃんと巻いて作ってあるチャーシューがなかなか。このスープには太麺の方が合うかなとは思いましたが、ワンコインのラーメンとしては上々の出来栄えです。味噌ラーメンは、スープの弱さをタネでカバーできるので、安価なラーメンに向いていると思います。駅そばのラーメンといえば醤油味が鉄板ですが、今後は味噌ラーメンも普及していくのではないかと思います。

※2018/5、再食。以前に濃厚味噌らーめん(赤)を食べているので、今回は対になっている北の味噌らーめん(白)を食べてみました。値段は(赤)と同じで、460円です。味覚的には、(赤)よりも甘みが強いスープです。(赤)に比べれば白いことは白いのですが、白味噌と赤味噌のブレンドだと思います。トッピングも(赤)と同じで、チャーシュー・ワカメ・メンマ。個人的には、(赤)の方が好みです。
  期間限定で、カツ丼390円&生ビール120円という破格のキャンペーンをやっていました。期間限定なので評点には反映させませんが、生ビール120円はとてつもない設定だと思います。
  平日15:00頃の訪問で、先客3・後客3。パッと見た感じ、キャンペーン商品を飲食している人はいませんでした。気づいていないのか、食べたいものが決まっていて入店しているのか。私だったら、特段目的なく、なんとなく「お腹すいたな〜」と思って入れば、確実にカツ丼を食べるのですが。こういうキャンペーン、どの程度効果があるのか、本部に聞いてみたいです。

※2018/6、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要で再度「濃厚味噌らーめん(赤)」(460円)を実食。特段、、内容は変わっていません。期間限定サービスの内容が変わっていました。現在は、カレーライス310円などです。生ビール120円の方がよかったけど、さすがにそう長くは続けられなかったでしょうか。
  日曜17:00語呂の訪問で、先客3・後客3。おばちゃんひとりで対応している時間帯としては、まずまず入っています。わりと狭い店なので、このくらい入っていると「結構混んでいるな」という印象になります。

※2019/8、再食。夏期限定であろうメガ盛り冷やしたぬきそば480円を食べてみました。麺も具材も2倍とのこと。天かすはそこまで多くなかったように思いますが、ワカメはかなり増量されていました。つゆは、温そばと同じようになみなみと注ぎます。ぶっかけではなく、冷やかけスタイルです。冷やしだから麺があまり伸びないので、ボリュームがあっても最後まで美味しく食べられました。
  平日12:00頃の訪問で、先客5・後客4。ピークタイムですが、満席になりそうでならない、ほどよい入り。猛暑日の訪問で、私が汗だくで入店したら、おばちゃん店員が「おでこ拭いてねー」と、ペーパータオルを差し出してくれました。チェーン店っぽくないアットホームな雰囲気。たまらなく好きです。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、カレーライス350円、カツカレーライス450円、北の味噌ラーメン480円、濃厚味噌ラーメン480円です(2019/11、確認)。


※2020/11、再食。選べるミニ丼セット500円を、から揚げ丼で。唐揚げは冷凍レンチンで、ゴルフボール大3個です。タレはなく、かかっているのはマヨネーズ。見た目にやや寂しい印象は拭えませんが、500円なら文句は言えないです。味に工夫するなら、七味をふるのがいいでしょうか。テリヤキ風のとろみのある醤油ベースのタレでもかかっていればもっと印象よくなりそうな気はしますが。ミニ丼の選択肢は、から揚げ丼、かき揚げ丼、牛丼、カレー丼の4つ。おそらく牛丼も似たり寄ったりのボリューム感だろうと思うので、一番満足度が上がりそうなのはかき揚げ丼かなと思います。
  日曜17:30頃の訪問で、先客2・後客1。全員男性ひとり客でした。コロナ禍のソーシャルディスタンス策で個別パーティッションが設置され、席も少々間引かれています。椅子付きカウンターは、現在3席になっています。


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★東所沢駅(JR武蔵野線)
「そばうどん」  実食日:2009/11

  駅を出て目の前の横断歩道で道路を渡り、左すぐ。ほぼ、道路の向かいと言っていい好立地にある。そのわりには、隣のコンビニが目立つせいもあり、あまり目立たない店。店名の表記はなく、「そばうどん」の文字も小さい。幟を立てるか、看板(日除け)か暖簾に「立喰」の表記を追加するか、品書きの一部を表に掲示するかすれば、もう少し客足が伸びるように思うのだが、もとより流しの一見客があまり見込めない駅だから、関係ないのかもしれない。椅子付きカウンターのみの、シンプルな内装。
  麺は、やや柔らかめの茹で麺。つゆは、甘さがだいぶ強い。とりわけ不味いというわけではないのだが、麺との相性も含め、個人的にはつゆに「?」をつける。各種天は自家製のようだが、揚げ置き時間が長いと思われ、たぬきは少々湿気ていた。たぬきは350円で、ワカメとカイワレがサービストッピングされる。味覚的にそう高いレベルにあるとは思わないのだが、おばちゃんの愛想が良かったので、リピートしても良いかなとは思った。特に、出る間際に「ありがとうございました」と言うだけでなく、深々とお辞儀をしたのが印象的だった。こういう何気ない所作の一つ一つが店の印象を左右することもあるので、このスタンスは今後もぜひ大事にしてほしい。

※閉店していました。跡地は、「縁」という名のラーメン屋です(2014/11、確認)。

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