埼 玉 3
(私鉄等)

現在、68軒掲載(うち28軒は閉店確認済)
★所沢駅(西武新宿線・池袋線)
「狭山そば」  実食日:2003/11

  1番ホーム(新宿線下り)にあるのだが、階段下に隠れていて分かりにくい。以前はもっと改札寄りにあったような記憶があるのだが。電車到着時だけ異様に混雑する、典型的な駅そばである。
  しかしながら、味はイマイチだった。ネギをたっぷり乗せてくれるのは嬉しいのだが、つゆに変な刺激臭がある。焦げっぽいと言ったらいいだろうか。たぬきが焦げていたわけではないので、たぶん原因はつゆ自体にあると思う。たぬき300円。


※値上げ(たぬき300→320円)していました(2008/10、確認)。

※看板が変わっていたので、写真を貼り替えました。古い写真は写りが良くないので、破棄します(2009/5、確認)。

※閉店していました。跡地には、何もありません。単純にホームが広くなっただけです。混雑が激しいホームなので、邪魔だったのでしょうか(2012/12、確認)。

※2013/6/25に、再オープンしました。この店舗は「狭山そば」の総本山的な位置付けで、絶対に閉店してはいけない店舗だと思っていたので、嬉しさひとしおです。場所は、旧店舗があったのと同じ1番ホームの階段下ですが、露出店ではなく間仕切りのある立ち食い専門店になっています。たぬき330円と、少し値段が上がりました。麺は太い茹で麺で、なかなか食べ応えがあります(2013/6、再食確認。写真は左:旧、右:現。味+1点、値−1点、衛+1点)。

※2015/7、再食。値上げして、たぬき340円になっていました。今回は、470円とかなり高めの設定になっているのが気になったちくわ天を試しました。なるほど、ちくわ天は丼からはみ出るロングサイズの2本乗せです。この店はご飯ものが弱いので、ボリューム感を演出したかったのだと推察。1本乗せを390円くらいで出したうえで2本乗せを設定する手もあると思いますが、統計的に2本乗せ希望客が多かったのかもしれませんね。

※2017/4、再食。このタイミングで、少し値上げをしていました。現在、たぬき350円です。今回は、期間限定の舞茸かき揚げそば460円を試してみました。舞茸かき揚げは揚げ置きで、固い軸の部分はスライスし、柔らかい傘の部分も細かく刻んでありました。全体的にカットが細かいので、終盤に少々グズグズになります。味覚的に悪くはないですが、普通ですね。上毛高原「上毛高原そば」や新橋「おくとね」の極上な舞茸天と比べると、足元にも及ばないです。この店では、オーソドックスなメニューを狙った方が満足度が高まるように思います。

※2018/4、再食。かき揚げ天410円をいただきました。かき揚げは大判ですが、店内揚げではないのでヘナヘナです。具材はタマネギ・ニンジン・春菊。具材のカットが細かく、食材の食感を活かしているという感じではありません。どちらかというと、フワフワした衣につゆを染みこませて、旨みと香りのコラボレーションで食べるかき揚げでしょう。これはこれで、駅そばらしくて悪くはないと思います。
  訪問は祝日の15:00頃で、先客7・後客5でした。この時間帯にしては、よく入っている方でしょう。フライヤーのない茹で麺店で店員さんが3人詰めていたことから推しても、たまたま集中していたということではなく、アイドルタイムであってもこのくらい入る店ということなのでしょう。引き続き、頑張ってほしいです。

※2018/6、公式取材にて再食。特製肉そば500円をいただきました。肉は豚バラで、軽く醤油ベースの味がついています。クズ肉ではない、しっかりと質感のある肉です。天かすを一緒にトッピングするあたりが「特製」なのでしょうか。これは人によって好き嫌いが分かれそうな部分です。肉と麺・つゆの相性を高めるとも言えるし、全体の旨みが勝りすぎるともいえます。私は悪くないと思いますが。
  平日17:00頃の訪問で、先客・後客とも多数で数えきれず。いやはや、賑わっていますね。場所もすごく良いし、古くからの固定客も多い店なので、当分安泰なのではないでしょうか。ヘタに本格化の道を歩まなくて正解だと思います。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき360円、ちくわ天490円、特製肉510円です。かき揚げは「小海老入りかき揚げ」に名を変え、510円まで上がっています。内容も変わっていると思われます(値−1点。2020/3、確認)。

※2020/6、再食。毎年夏恒例の限定メニュー、狭山の茶そば460円を実食しました。以前にも食べたことがあるメニューですが、仕事上必要だった(公式取材ではない)もので。麺にはしっかりとお茶の香りがあり、モチモチとした更科系の食感も含めて、なかなか上品で本格的な茶そばです。ワサビを使うと香りがかき消されるので、使わない方がいいと思います。
  土曜18:00頃の訪問で、先客8・後客6。コロナ禍にしては、よく入っていました。立ち食い専門店には珍しい女性ひとり客も散見され、年齢層も幅広いです。頼もしい店ですね。


※2022/4、再食。その前に、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき370円、ちくわ天500円、特製豚肉520円です。かき揚げは、ノーマルなものに戻って、430円です。
  今回いただいたのは、春菊天460円。春菊天は、みじん切りのかき揚げタイプでした。嵩があるタイプにしては珍しく、外も中も青々としています。揚げ置きですが、香りもほどよく感じられ、駅そばの春菊天としてはまずまず上等な部類ではないかと思います。
  土曜16:00頃の訪問で、先客7・後客5と好況。立地特性もあり、1番線(新宿線下り)の列車到着直後に客足の波が押し寄せるようです。


※2022/8、再食。月見390円をいただきました。卵は、後乗せ。白身は完全に透明な状態での提供です。ただ、卵の鮮度があまり良くなかったようで、黄身に張力がなくベチャッと平たい状態でした。この卵を使うのなら、先乗せにして少し熱を通してほしかったように思います。
  日曜18:00頃の訪問。先客2・後客1。この店としては異例とも言えるほど空いていました。サラリーマンや学生の移動が多い平日の方が賑わう店かもしれませんね。


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「そばde十割」  実食日:2015/7

  値段的に対象外になる価格帯なのだが、十割のサンプルがもう少し欲しいので、特例を適用することにする。駅西口を出て右、商店街をズンズン進み、信号を渡ったところにあるダイエー所沢店のB1Fフードコート内。道路を渡れる場所の都合で、商店街をひたすら行くよりも商店街の途中で左に折れた方が早いのだが、それだと説明が難しいので商店街直進でご案内。そこそこ規模の大きいフードコートだが、11:00という中途半端な時間帯だったからか、閑散としていた。先払いで、バイブレーターで受け渡し。
  麺は、押し出しっぽいルックス・食感。3種の太さが混合する「乱切り麺」だ。十割というと、どうしても「嵯峨谷」と比較したくなってしまうのだが、食感的には嵯峨谷よりも少々モソッとしている。そば自体よりもそば湯が美味いのではないかという印象を受ける麺だ。つゆは、淡め。ほのかにカツオ系の香りは感じるが、インパクトは決して強くない。が、食後に酸味を含んだ余韻がしっかりと主張してくる。だから、食べている間は若干物足りなく感じるものの、食後の満足感が強い。たぬき(天かす)はフリーで、粒は細かいがゾル化はしないカリカリタイプ。悪くない。かけ450円、月見500円。このあたりは価格的に許容できるが、天700円というのがちょっと。「なぜエビ天600円より高い?」と思ってしまう。箸は割箸で、商品と一緒に提供。
  細かいイチャモンをひとつ。飲み水はフードコート共通の冷水機がフロア中央にあるパターンなのだが、コップは各店で提供される。「水だけ飲んでバイバイ」対策という側面もあるので、それはいい。ただ、コップが商品と一緒に提供されるのがちょっと。十割そばなので、特にかけ系の場合には伸びるのが早いわけで、商品を受け取ってから水を汲みに行くだけでも少々食感・風味が落ちてしまう。バイブレーターを持って席で待っている時間があるのだから、この間に水汲みを済ませられるようにしてほしい。次回この店に行くことがあるとしたら、まず間違いなくもり系を選択するだろう。


※閉店していました。跡地はビニールシートで覆われている状態(フロアガイドから削除されているので、改装等ではないと判断)で、今のところ後継店舗は入っていません(2019/3、確認)。

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★新所沢駅(西武新宿線)

「狭山そば」  実食日:1999/?

  西口階段下、左手の通路を進んだ先にある。立地的に目立たない店だが、いつ行っても結構賑わっている。たい焼き屋が併設されている点が面白い。店内は割と広く、椅子席も20近くある。常に演歌がBGMにかかっており、店主の趣味が窺える。たぬき310円。


※値上げ(たぬき310→330円。値−1点)していました。写真は撮りませんでしたが、看板の色がオレンジに変わっています(2008/10、確認)。

※閉店していました。跡地は、半分はフラワーショップに、もう半分はラーメン屋になっています。これだけ大きな駅で、1軒しかない駅そばが成り立たないとなると、ちょっと危機感を覚えます。駅近くに立ちそば「鈴木庄兵衛商店」がオープンした影響もあるのかもしれません。ちなみに、「鈴木庄兵衛商店」は値段が高く、当サイト対象外です。古風な店名とは裏腹に、いまどき風の「虎ノ門系立ちそば」です(2015/2、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2019/3

  西口階段を降りて左、エミオ新所沢内。いわゆる副業そばは全店舗実食を目指していないのだが、この場所は広義の駅ナカと認められるので、優先的に実食。店舗名は「新所沢店」。エミオ内の通路が直角に曲がるところにあり、店内フロアも細長いL字型になっている。想像だが、これは2店舗分の区画を使用しているのではないか。もしかしたら、かつては半分だった(もう半分には別の店があった)ところ、もう半分の店が閉店して編入拡大、という形なのではないかと感じる(未確認です)。最初から計算されていたようなフロア構造とは思えないのだ。厨房やレジ前からでは、奥の方の客席が見渡せない構造になっているうえ、フロアの途中、変なところに段差があるので。この店舗は、新検見川駅店と同様に、先払いのシステムを導入している。セルフタイプ店は新検見川だけかと思っていたのだが、他にもあったのか。ちょっと驚き。有人レジで注文・先払い→バイブレーターで呼び出し→返却セルフ。L字の角を折れた先の席で食べる場合には、持ち運ぶ際に段差に注意を。客席は、厨房前に椅子付きカウンター9席+テーブル席が2人×3。L字を曲がった先に、テーブル席が2人×3+椅子付きカウンター16。結構くつろげる造りだ。
  今回は、そば一人前(温)350円+天丼540円という内容で実食。そばの麺は、他店舗と変わらない印象。少し赤みがかった、薄いグレーの麺には、細かい星がある。二八を謳うがそこまでは香らないので、確認はしていないがまず間違いなく冷凍。少しざらつく舌触り、不自然なモチモチ感のない素朴な歯ごたえは、悪くない。つゆは、わりとあっさりめのカツオ出汁。飲みやすいことは飲みやすいのだが、ちょっと平たさを感じるので、そばだけで済ませようとするとやや物足りないかもしれない。天丼などとのセットを前提とした仕上がりか。これまでに数店舗で実食して、店舗ごとに濃い薄いの差が結構あるなと感じているなか、新所沢店は「やや薄い」印象。かなり濃かった新横浜店がイレギュラーだったのだろうか。紅白カマボコ1枚入り。天丼は、エビ・イカ・白身魚(キス)・オクラ・カボチャという盛り合わせ。他店舗との違いナシ。オクラの鮮度がよく味覚的に問題はなかったのだが、盛り付けがややヘタクソだった。白いご飯がガッツリ見えるような盛りつけは、いろいろな意味で勿体ないと思う。箸はエコ箸。
  平日17:00頃の訪問で、先客3・後客1。先客のうちひとりは、私が入った時点ですでに食べ終えてスマホいじりに興じていたのだが、私が食べ終えて出るときにもまだスマホをいじっていた。店員の目が届きにくいこともあって、長居する客が多そう。長居客も、アイドルタイムには先客ゼロ症候群を避ける効果があるので、必ずしも店にとってマイナスになるとは限らない。これはこれで、案外利害が一致しているのかもしれない。


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★狭山市駅(西武新宿線)
「越後そば」  実食日:2004/7

  2番ホーム(上り線)中程にある店。それほど大きな駅ではないのに、ホームに駅そばがあるのは立派。内装も非常に綺麗で、盆乗せサービス、さらに盆には滑り止めがついているという念の入れよう。非常に好感が持てる。
  味。麺は生っぽいのだが、若干ニチャニチャ感がある。つゆは非常に上品な味で、妙な塩辛さや甘みがない。よく洗練されている感じだ。たぬき350円。
  私の記憶が確かなら、このチェーンはえらい高くて「失格」となることが多かった。この店だけ特別なのか、チェーン全体が変わったのか、今のところは定かではない。早急に調査しないと。

※閉店していました。跡地には何もありません。というか、駅舎がリニューアルされているので跡地を特定するのも困難です(2015/1、確認)。

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★入間市駅(西武池袋線)
「狭山そば」  実食日:2005/11

  改札を出て右へ10秒左側(駅ビル内)。見てのとおり、幟は「うどん・そば」表記なのだが、店名は「狭山そば」。どちらがメインか分かりにくいのだが、店名に「うどん」の文字が入っていないという理由で幟をこのように表記しているのではあるまいか。つまり、「50-50」ってことかな。
  さて、「狭山そば」は西武沿線でお馴染みのチェーンで、食べるたびに「極めて平均的な駅そばだ」と思うのだが、今回はちょっと印象が異なっていた。今まで食べてきた「狭山そば」とは、麺が明らかに違う。やや幅の広い平麺で、食感もモチッとくる。つゆも、同系他店とはちょっと違うような気がした。鰹出汁が喉に香らずに鼻に香るタイプで、同系他店ではこういう印象を持ったことがないように思う。チェーン全体が変わったのか、この店だけ違う材料を使っているのか、今のところははっきりしない。今後、既食店の再食調査も含め、結論を導いていきたい。たぬき300円。


※特段改装されたわけではありませんが、従来掲載していた写真がよくなかったので、撮り直して貼り替えました。値上げして、現在はたぬき350円になっています。変わりメニューに、しめじ450円があります。「狭山そば」には2つの系統があるようですが、同じ「ウエスコ」系統内でも、店舗ごとにメニューや値段(と、おそらく味も)がだいぶ違うようです(2015/2、確認)。

※閉店していました。跡地は、ラーメンの「日高屋」です(2019/3、確認)。

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★飯能駅(西武池袋線)
「一口茶屋」  実食日:2015/2

  南口を出て直進2分、飯能駅前交差点の南東角にあるショッピングモール「サビア飯能」の1階フードコート。一応フードコートの体をとってはいるが、飲食店として営業しているのはこの店のみ。他には、鍵屋とゲームコーナーが、なぜかフードコート内にある。ゲームコーナーは無人でもいろいろな電子音が発せられるので、ちょっと喧しい。レジで先払い→引換券をもらう→呼び出して受け渡しというシステムなのだが、呼び出しが肉声でなされるので、ゲームコーナーの電子音に埋もれて聞こえにくい。バイブレーターを使うなどの工夫があってもいいかなと感じた。
  麺は、冷凍だろうか。あまり風味がなく、わりと軽めの食感。つゆは、やや淡め。カツオ系の出汁がよく香って悪くないのだが、巨大かき揚げを乗せるにはちょっと足りない(油の方が勝ってしまう)か。かき揚げは揚げたてで、別盛りで供される。直径15cm、高さ5cmの特大サイズ。敷き紙に油がベットリとこびりついているのを見て「もたれそうだな」と思ったが、油の質が良いためか意外とすんなり胃に収まった。ただ、具材がタマネギ・ニンジン・長ネギという組み合わせで味も食感も比較的単調なので、これだけ大きいと途中で飽きてくる。こんなに大きくなくてよいので、もう少し値段を下げてほしい。薬味は、刻みネギではなく白髪ネギ。加えてカイワレと柚子皮がサービストッピングされる。白髪ネギとカイワレ、どちらも辛みを強く感じる食材なので、柚子の香りが悲しいくらいにかき消されていた。柚子皮はもう少し大胆に乗せるか、さもなくば香りの演出を諦めてもいいかもしれない。かけ350円、かき揚げ530円、肉530円、天680円。天は、野菜天の盛り合わせとなる。そば・うどんメニューは以上。他にラーメン、ご飯もの、スナックフードなどを手広く扱っている。近くで食べていた人を見た限りでは、たんめん490円のCPがよさそうに感じた。値段はすべて税抜き表示で、合計金額に対して課税されるので、例えば5品注文する場合、単品で5回精算した場合と5品を一括精算した場合とで合計金額が違ってくる可能性あり。
  飯能というと、そばよりも武蔵野うどんのイメージが強い街。この店でも、写真入りメニューではうどんしか表記がなく、隅の方に「そばもございます。」と小さく書かれている。訪問時、レジに3人並んでいたのだが、その全員がうどんを注文していた。東飯能駅と直結している丸広デパート内にも「一口茶屋」があるのだが、こちらではうどんのみでそばを扱っていない(以前は扱っていた)。この情勢に鑑みると、この店も将来的にはそばの扱いを取りやめてしまうのではないかと危惧される。


※閉店していました。サビア飯能自体が閉館し、跡地に巨大なパチンコ店ができました。この店は入っていません(2020/8、確認)。

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※東飯能駅……埼玉2に掲載。
★正丸駅(西武池袋線)
「正丸駅売店」  実食日:2014/9

  駅を出て正面、駐車場脇。駅舎とは別棟だが、おそらく駅の敷地内だろう。売店を併設した店舗で、従業員は兼務。テーブル席と長テーブル席があり、20人以上収容可能。登山客などが多く利用するほか、駐車スペースが広いため車で寄る営業マンなども結構あるようだ。基本的には食券制だが、実食時には券売機が故障中のため現金制だった。
  麺は、ボソボソ食感の茹で麺。素朴で、山あいの雰囲気にマッチしていてよい。つゆは濃いめで、特に醤油の味が強い。悪くはないのだが、つゆを全部飲もうとすると若干飽きてくる。かけ・天という2大汎用メニューが存在せず、そば単品はちから500円、カレー480円を除いて450円均一。きのこそばの具材は、しめじとヒラタケ(細切り)。ラーメンやご飯もの、喫茶メニューも揃っている。味噌おでん200円やあま酒200円を用意しているあたりが、登山客向けの「峠の茶屋」を連想させて好感が持てる。箸はエコ箸。


※2021/5、再食。その前に、消費10%増税に伴い値上げしていました。現在、たぬき460円、カレー(そば)490円、ちから500円です。
  実食したのは、前回と同じくきのこそば。仕様というか、キノコが少し変わったでしょうか。ミックス水煮で、シメジとヒラタケのほかにナメコも入っていました。ナルトが2枚乗ります。
  土曜15:30頃の訪問で、先客1・後客0。この日は雨で登山客がなかったためか、空いていました。なお、コロナ対策のパーティッションはなく、レジ部分にビニールカーテンが設置されている程度です。


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★芦ヶ久保駅(西武池袋線)
「道の駅食堂」  実食日:2011/12

  駅を出て正面の階段を降りたところにある道の駅「果樹公園あしがくぼ」内。広いフロアにテーブル席がたくさんあり、「駅そば」という雰囲気ではないが、オープンキッチンスタイルでセルフサービスということで、掲載対象とする。値段は高いが、地方特例を適用。
  この店の麺は、「秩父そば」を謳う店にありがちなタイプ。すなわち、全体としては黒みは薄いのだが、甘皮がたくさん練りこまれていてまだら模様になっているタイプだ。麺のルックスは、福井県内で見られる「越前そば」に近いだろうか。コシは弱く、歯にまとわりつくような食感で、香りはあまり強くない。つゆも淡めで印象が乏しいので、全体的にインパクトが今一つな印象。つゆにもう少し出汁感か塩気があれば、もっと印象が向上しそうな気がする。惜しい感じだ。天(かき揚げ)は、玉ねぎがメイン。大判で揚げたてなので、美味しい。たぬき550円はかなり高い印象だが、かけ400円、かき揚げ550円は、地方の道の駅としては標準的な価格帯か。変わりサイドメニューに、埼玉オリジナルのB級グルメ「みそポテト」がある(300円)。


※だいぶ値上げしていました。かけやたぬきといったメニューはなくなり、そばメニューは山菜600円、マイタケ天650円、ざるそば650円だけになっています。当サイト的には、かなり苦しい価格帯になってきました。変わったメニューとしては、そばがき600円があります(厳密には、隣の「やまと」という店のメニューになる)。みそぽてとは、300円(2本)で据え置かれています(2015/10、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。各メニューの仕様や名称が少々変わっていますが、値段は据え置きです。山菜とろろ600円、秩父産舞茸天650円です。ざるは、むしろ600円に値下げされています。反面、そばがきは700円に上がっています(2021/5、確認)。

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★横瀬駅(西武池袋線)
「横瀬町観光案内所」  実食日:2015/10

  駅を出て右、駅舎に隣接。看板に「観光案内所」と明記されているが、その下に「売店・食事処」の看板も出ている。「そば処」の幟も立っているので、電車内からでも見つけられるだろう。横瀬駅はハイキングの拠点になる駅なので、朝から多くの登山客が立ち寄ってお菓子やおにぎりなどを買っていく。しかし、ハイキング前に腰を下ろして食事をする人はほとんどおらず、先客1・後客0。昼時と、ハイキング客については帰りの需要がメインだろうか。客席は、4人掛けテーブル席×4。売店レジで食券を買い、配膳・下げ膳はセルフ。
  麺は、やや粘着する生麺。香りのなさなど、冷凍麺を連想させる部分もある。一昔前のNRE生麺に近い印象だ。秩父周辺の駅そばでは、星がたくさん見られる、少し透明がかったような麺に出会うことが多いのだけれど、この店では別業者から仕入れていると推察される。つゆは、雑味の少ないバランス派。カツオ・昆布がほぼ同じくらい香る。インパクトは強くないけれど、飲みやすくて良い。かけというメニューはなく、たぬき・きつね・きのこ450円が最安。天は500円。実食は、きのこそば。キノコは、水煮の山ナメコ・シメジ・ヒラタケという内容。とりわけ量が多いわけではないし、変わったキノコが入っているわけでもないけれど、山ナメコを使っている点に山里の風情が感じられる。そして、キノコのほかに、細かく刻んだ地海苔(プレス成形されていない海苔)と少量の天かすがトッピングされた。天かすはまだいいとして、地海苔は蛇足。香りが強いから、キノコの香りとちょっとかち合う。私は山のものを食べたかったのでねぇ。そば・うどんのほかに、ご飯ものや一品料理も多い。みそおでん200円やしゃくし菜漬200円は、秩父らしいメニューだ。煮込みおでん400円や豚もつ煮450円は、ハイキング後に食べるにはビールが不可欠だろう(アルコールメニューはない)。
  訪問は、平日の9:30。まだお湯も沸いておらず、10分ほど待つことになった。その間に、おにぎり1個サービス。こういうところが、ほのぼのしているというかアットホームというか、とても感じがよい。駅そばでこういったサービスを受けることは結構あるけれど、どちらかというと閉店間際の方が多い。朝イチ訪問の今回はまったく予期していなかったので、ことさら嬉しかった。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき・きつね・きのこ460円です(2021/5、確認)。

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★西武秩父駅(西武池袋線)

「近江屋」  実食日:1999/8

  改札の外、土産物店が並ぶ“仲見世通り”の中にある。たぬき400円と、かなり値は張るのだが、味はいい。麺はかなり黒い色をしており、そば殻がかなりの割合で入っているようだ。比較的コシが弱く、昔の“二八そば”を彷彿とさせる味である。


※2011/12、再食。従来は「秩父そば」という店名で掲載していましたが、正式店名を確認しました。秩父特産の「しゃくし菜」を使ったしゃくし菜そば(450円)がありました。野沢菜のような青味と、高菜のような硬質のシャキシャキ感。そばとの相性も含め、悪くないです。前回実食から12年経過していることもあり、印象がだいぶ変わっていました(ボ+1点、サ+1点、付+1点)。

※消費増税による値上げはなく、値段据え置きです。しめじそば450円には、しめじだけでなく山菜・なめこ、そしてタラの芽が入っているようです。メニュー名を変えた方が売れるようになりそうな気がします。特にタラの芽はもっとアピールした方がいいと思います(2014/9、確認)。

※仲見世通りのリニューアル工事に伴い、閉店していました。派手ではないけど、地味に良い店だったので、とても残念です。跡地は現在工事中で、リニューアル後には複合型日帰り温泉施設がオープンするようです(2016/6、確認)

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「秩父そば 武蔵野うどん」  実食日:2017/6

  値段的にだいぶ高いのだけれど、味覚的にもスタイル的にも考察したい要素があるので、特例を適用させていただく。場所は、改札を出て左手、「西武秩父駅前温泉 祭の湯」に付帯するフードコート内。かつてこの場所には昔ながらの商店や飲食店が並ぶ「仲見世通り」があったのだが、それを全部取り潰して日帰り温泉施設「祭の湯」やフードコート、土産物店などが誕生した。正直、この大々的なリニューアルには賛否両論があっただろうと思う。それも、どちらかというと「否」の声の方が多かったのではないかと。かく言う私も、仲見世通りの雰囲気が大好きだったので、ちょっと複雑な気分だ。日帰り温泉、それも金・土・祝前日には簡易宿泊ができる施設ができたのは嬉しいことなのだけれど。
  フードコート形式でバイブレーターでの呼び出しになるため、調理シーンを見ていない。印象としては、麺は生麺の注文後茹で。太く、微妙に太さが揃っていない乱切りタイプ。食感的に押出製麺という感じではないので、手打ちなのかもしれない。ぬめりが強めに残っていて舌触りはぬるっとするのだが、噛むとプリッとしている。ただ、大きめの星がたくさんあり、時折歯にガリッと触るので、好き嫌いが分かれそうに思う。そばの風味は濃厚に感じられるんだけど。今回は「くるみだれそば」700円の実食のため、温つゆについてはコメントできず。くるみだれは、もりつゆとクルミをしっかり混ぜ合わてあり、分離していないタイプ。クリーミーで、ゴマだれに通じる味わい。あまり苦くないので、万人受けしそうな味だ。別盛りで添えられる細かく砕いたクルミを加えると、ぐっとビターな大人の味になる。ネギとワサビが添えられるのだが、使い方はよく考えて。一度ワサビを投じると、もう二度と引き返せなくなるので。いきなり全部入れてしまうのは論外だ。
  値段は全体的に高い。かき揚げそば800円、もり600円、舞茸天800円。当サイトの基準から大きく外れるのだが、観光地の要素が強い立地なので特別に。それでも、もう100〜150円くらい下げてほしいところだが。
  平日の昼前、11:30くらいの訪問で、フードコートの客席は7割がた埋まっていた。そばの注文口には、5・6人の出来上がり待ち客。注文口のところは通路が狭いので、本当は席で待つのがマナーだと思う。ただ、フードコートの規模が大きく、注文口と自席が離れてしまうケースが多いので、注文口前での出来上がり待ち禁止とするのもちょっと酷。もうちょっと、注文口前や席間の通路を広くとることができればなぁ、というのが実感だ。それ以前に、客数が多すぎるのか。当駅で電車を乗降する人の半分以上がこのフードコートに立ち寄っているのではないかと思えるほど、人口密度が高いのだ。運営業者側も、ここまで客数が伸びるとは予想していなかったのではないかと思う。ただ、これもオープン直後の一過性のことかもしれない(今年4月オープン)けれど。この不便さは、時が解決してくれることを期待したい。そして、この施設がひとり勝ちして街なかの飲食店などがバタバタと潰れてしまうことがないように祈りたい。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、もり・かけ620円です。かき揚げというメニューは表示がなくなっており、単品の扱いで舞茸天250円が残っています(2021/5、確認)。

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★和光市駅(東武東上線、東京メトロ有楽町線)

「達磨」  実食日:2001/4

  改札を出て右の階段を上がり、外に出たところで左。かなり寂れた地区にあり、間口も狭いので、まったく目立たない店である。東武沿線に多いチェーンで、量がハンパじゃなく少ないことで有名(?)。丼というより、お茶碗なんじゃないのか? と言いたくなってしまうほどである。大盛り(100円増し)にして、何とか標準量になるかなといったところだ。味がいいだけに、ちょっと勿体ない。たぬき280円。


※改装(写真は左:旧、右:現)していました。値上げして、現在はたぬき290円です。再食しませんでしたが、味覚的にも変わっている可能性が大です。店名は、かつては漢字表記でしたが、現在は看板には平仮名で「だるま」と表記されています(2007/7確認)。

※閉店(「せんねんそば」化)していました(2012/2、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2012/2

  北口を出て左すぐ、上記「達磨」の跡地。近頃、「せんねんそば」の東武沿線進出が目立っているが、この駅もまた「せんねん」に変わった。看板の色がちょっと他の「せんねん」よりも濃いのが気になるが。内装は「達磨」時代と変わっていないと思われ、壁際の椅子付きカウンターと、フロア中央の立ち食いテーブルという配席。
  味覚的に、大きな特徴はない。麺は生だが、風味・食感とも並。つゆ・トッピングとも、他の「せんねん」に準ずる。たぬき330円。朝7〜11時限定の「朝食セット」が健在なのだが、他店舗にある「カレーセット」がなく、卵かけごはんセットと納豆ごはんセットの2種類のみ。卵かけごはんは、専用の出汁醤油をかけて食べる。これがなかなか美味しい。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※値段等、変わっていません。消費増税による値上げはないようです(2014/7、確認)。

※閉店していました。「小粋そば」としての復活はなさそうです。わりと乗降する機会が多い駅なのでちょいちょい覗いていましたが、賑わっている場面を見たことがなかったですからね。立地的にも、メイン動線から外れていてあまりよくありませんでした(2015/10、確認)。

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「そばもん」  実食日:2016/11

  北口を出て左すぐ。上記「せんねんそば」の跡地。「達磨」・「せんねんそば」と次々に倒れ、この場所はもうダメかと思っていたのだが、後継店も駅そばだった。しかも、チェーン店ではない独立系。これはビックリだ。店内は綺麗に改装されていて、狭いフロアに椅子13席と立ち6人ぶんくらいを詰め込んである。夜間は一杯飲み屋になるようで、これだけの席数が必要になるのはむしろ夜間かな、と感じる。ビール・サワー・焼酎・日本酒にワインまで揃っている。夜間の利用がなかなか楽しそうだ。実食が13:00頃で、先客5・後客4。頻繁に出入りがあると、この客数でもちょっと窮屈な印象だった。券売機を外に出すことができればだいぶ余裕が生まれそうだけれど、難しいだろうか。
  麺は、注文後に茹でる生麺。わりと軽い食感で、ズッシリと腹に溜まる感じではない。軽く小腹を満たすのにちょうどよい。風味はまずまず。粘着なし。つゆは、カツオ・昆布のバランス派か。醤油のコクが強めに感じられるのだが、塩辛さはそれほどでもない。減塩タイプの醤油だろうか。たぬきは、やや油強めの天かす。ふやけてつゆを吸うタイプで、つゆの味が分かりにくくなるので、あまり入れすぎない方がいいかも。半分でいいと思った。たぬき350円(ワカメ・カマボコ入り)。変わりメニューに、馬肉490円。馬肉料理がこの店の売りなのか、夜メニューには馬刺し580円や馬もつ煮込み480円などがラインナップに入っている。麺単がさほどガッツリしている感じではないので、大食漢にはセットメニューを推奨。そぼろ丼セット480円がとりわけ安い設定だが、かき揚げ丼セット550円あたりもなかなかのコスパか。全品テイクアウトOK。そば湯ポットあり。ちょっと飲んでみたが、ほぼ透明であまり香らなかった。あまり濃厚なそば湯がとれそうな麺には思えなかったので、おそらくたまたまではなく、こういうものなのだろう。


※大幅に値上げしていました。現在、かけ360円、たぬき440円、かき揚げ490円です。達磨→せんねんそば→そばもんと、次々に店が変わっていることから推しても、この場所では薄利多売が望めないのかもしれません。完全に「裏口」側なのでねぇ。できれば北側のロータリー沿いあたりに移りたいところなのでしょうが。この値上げはやむを得ないと思います。なお、馬肉そばは終了しています。値上げより、こちらの方が残念です(値-1点、付-1点。2017/8、確認)。

※またしても値上げですか。現在、かけ390円、たぬき460円、かき揚げ510円です。ご飯ものや麺大盛りまで値上げしています。いっぽう、酒類や肴系の一品料理は値段据え置き。どちらかというと、飲みのほうがメインなんでしょう。もちろん店が続くことが第一なので、値上げすること自体を批判するつもりはありません。ただ、この場所がいかに苦しい立地であるかが垣間見えてしまうのが辛いところ。なんとか頑張ってほしいものです(2018/6、確認)。

※一部メニューを値上げしていました。麺単で値上げしたのは、かけ(390→)410円、カレー(540→)550円、おろしせいろ(480→)490円の3種類。これに加えて、肉そばが「肉汁そば」に名を変えて、(650→)680円に実質値上げとなっています(2019/7、確認)。

※メニューや値段等に特段の変化はありませんが、店頭の貼り紙類がだいぶ増えてきたので、写真を撮り直しました(左:旧、右:現)。間口左上に出ているタペストリーの「澪の花」は日本酒の銘柄で、店名とは無関係です(2019/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、もり390円、かけ430円、たぬき470円、かき揚げ530円です。少し前に値上げした一部メニューも、同様に値上げしています。現在、カレー570円、おろしせいろ500円です(2020/5、確認)。

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★朝霞駅(東武東上線)

「八兵衛」  実食日:2002/6

  北口階段を下り、右手一番奥のひっそりとした場所にある。鍵屋の隣。しかし、それなりに客も入っていて、店も広い。椅子席は10ほどだが、他に立ち席が10人分くらいある。ここは味・量とも水準級で、これといった特徴はないが万人に好まれそうな印象。ジャンボそば(440円)を食べれば、お腹一杯になること間違いなし。たぬき290円。なお、かつては南口に「達磨」があったのだが、駅前再開発と共に跡形もなく潰れた。

※変わりメニュー「梅そば(310円)」を発見(2005/1、確認)。

※値上げ(たぬき290→300円)していました。ジャンボそばが消滅した代わり(?)に花巻そば(330円)が登場しています。駅そばでは珍しいメニューですが、トッピングはもみ海苔です(2008/8、再食確認)。

※閉店していました。少し場所を移して「ガリレオ八兵衛」がオープンしています(2011/4、確認)。

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「ガリレオ八兵衛」  実食日:2011/4



  北口階段を下りて右。上記「八兵衛」の跡地と言って差し支えない場所ではあるが、厳密には10mくらい駅階段寄りに動いている。店名から推して上記「八兵衛」の流れを汲んでいると思われるが、店名も微妙に変わり、内・外装とも一新され、場所もちょっと動いているということで、別店として扱う。店内はモダンな雰囲気で、客席は椅子付きカウンター10席+立ち食いカウンターが少々。
  味覚的には、「八兵衛」時代とあまり変わっていない印象。やや粘着質の茹で麺に、濃いめのつゆ。たぬき310円(ワカメ入り)。花巻(330円)も健在。変わりメニューに、「ガリレオそば」というのがある(480円)。内容は、麺大盛り+特大かき揚げ。見た目に「地球」を表現しているつもりだという。だから「ガリレオ」なのだろう。食べていないのでビジュアル的にどうなのかはコメント不能。単品トッピングに「地球天」がある(130円)のだが、これが特大かき揚げのことなのだろうか。


※2013/9、再食。ガリレオそばを試したいと思っていましたが、わけあってイカ天そばにしてしまったので、またしてもコメント不能です。イカ天は、丼からはみ出すサイズでした。

※2014/7、再食。暖簾が変わっていました(写真左から2枚目)。値段は据え置きで、消費増税による値上げはありません。ただ、ガリレオそばが扱い終了してしまっていたのが残念です。店頭のお品書きには記載されたままになっていますが、券売機のボタンがありません。店員に尋ねると、「もうやめてしまった」とのことです(付−1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。店頭のお品書きもリニューアルされ、ガリレオそばの表記は消えました。季節限定ですが、味噌煮込みうどん490円がありました。つゆを別途用意する必要があるので扱うのはたいへんなのではないかと思いますが、そのぶん珍しさはピカイチです。季節限定なので、評点には反映させませんが(値−1点。2015/10、確認)。

※暖簾が変わっていました。メニュー表も黒基調のものになり、シックな印象に変わりました(写真左から3枚目)。メニューや値段等に特段の変化はありません(2016/4、確認)。

※またまた暖簾が変わりました(写真は右端が最新)。白に戻った形ですが、以前の白暖簾とは別物です(2017/8、確認)。

※2017/9、再食。今回はシンプルに山菜そば350円を実食です。山菜はミックス水煮で、ワラビ・キクラゲ・姫竹(輪切りスライス)・ワラビより少し柔らかくて水っぽい謎菜というオーソドックスな内容で、わりと塩気があります。そもそもつゆがやや辛めなので、山菜の塩気が加わってさらに辛くなります。塩分を控えたい方は要注意かもしれません。
  平日の20:30頃の訪問で、先客1・後客0。先客は私とほぼ入れ違いに出て行ったので、ガランとしていて寂しい雰囲気でした。そろそろ看板、というムードでしょうか。こういった寂寥感も、似合う店では結構好きです。ちなみに、この店は似合うと思います。似合わないのは、照明がピカッと明るいチェーン店。フロアの広い「富士そば」あたりで先・後客0だと、ちょっと落ち着かない気分になります。


※2018/10、再食。竹輪そば350円をいただきました。メニュー名に「天」が入っていませんが、竹輪がそのまま乗るわけではなく、天ぷらになっています。縦半分カットを1本。特段インパクトのある内容ではありませんが、たぬき+10円という割安設定なので、納得です。
  平日17:30頃の訪問で、先客2・後客0。若めの男性と、これまた若めの女性。あまり賑わっている感じではありませんが、アイドルタイムですからこんなものでしょう。


※2019/7、再食。ミニ天丼セット500円をいただきました。セットのそばは、かけではなくたぬきになります。そう考えると、だいぶ安いですね。ミニ天丼は、かき揚げ丼です。かき揚げは揚げ置きで、フワフワ系の仕上がり。具材感はそれほどありません。紅生姜が添えられるので、紅生姜天の感覚で食べられます。あまり本格的という感じではありませんが、駅そばの天丼としてはまずまずでしょう。
  平日17:30頃の訪問で、先客1・後客0。アイドルタイムの訪問が多いとはいえ、あまり賑わっているシーンを見たことがない店です。大丈夫なんだろうか。昼時にどのくらい入っているのか、気になります。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、たぬき340円です。他メニューも、少なくとも店頭表示のあるものについてはすべて価格据え置きになっています(2019/11、確認)。

※2020/5、再食。梅そば340円をいただきました。以前から気になっていたメニューですが、記録に残すのはこれが初めてです。トッピングは、梅肉ペーストと刻み海苔。梅肉ペーストにはシソの香りもあり味覚的には美味しいです。梅干しをひとつまるごと使うかペーストを使うかについては、賛否両論あることでしょう。風情重視派はまるごと1個を好むでしょうが、食べやすさならペースト。どちらにも一長一短があると思います。
  日曜18:00頃の訪問で、先客2・後客0。ともに男性ひとり客。新型コロナに伴う緊急事態宣言下での訪問でしたが、営業時間表示は「6:00〜23:00」のままになっていました。時短営業になっていないのは、東京都ではないからでしょうか。夜間帯にどれほど客が入るのかは微妙な気がしますが。


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★朝霞台駅(東武東上線)  ※JR北朝霞駅は別途掲載(埼玉1

「越後そば」  実食日:1998/?

  南口ロータリー脇、焼鳥屋の隣にある。ここは味・量・値段すべて水準以上で、自信を持って勧められる店だ。味の秘訣は、生麺を使用しているということ。生麺独特の喉ごしと歯ごたえを楽しめる。ただし、タイミングによってはそばを茹でるのに3〜5分程度待たされることもある。ボリューム派には、かき揚げ天丼セット(550円)がお勧め。若者の夕食にも充分な量である。たぬき280円。

※値上げ(たぬき280→320円。値−1点)していました。天丼セットも、今は580円です。店内拡張され、奥の方に新たに椅子席が10席増設されています。唐辛子が2種類(一味、鷹の爪の輪切り)用意されていました(2008/10、再食確認)。

※閉店していました。「味の里」になるのかなと思っていましたが、跡地はラーメンの「日高屋」です(2013/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2011/4

  北口を出て右すぐ(駅舎埋設)。今年4月1日にオープンしたばかりの新店。新越谷に次ぐ、「小諸」2軒目の都外店舗であり、2軒目のエキナカ店舗。今後、この方向性で展開していくのだろうか。動向に注目したい。朝霞台店は、フロアはそれほど広くはないのだが、テーブル席、椅子付きカウンター、立ち食いカウンターとひととおり揃っている。
  麺は茹でたてだったが、若干オーバー気味なのか、歯ごたえはやや柔らかめだった。それでも美味いのだが、ちょっと惜しい感じ。値段(たぬき290円)、季節の青味やカマボコのサービストッピング、ネギ&梅干しフリーといったサービス、すべて都内の店舗と変わらない。「小諸」の出店エリア拡大は嬉しいことではあるけれど、一方、すぐ近くにある「一ぷく」(北朝霞駅として掲載)の経営が厳しくなるのではないかという懸念もある。本音を言えば、競合店のない駅に出店してほしい。そうはいかないと分かってはいるけれど。

※値段が上がっています。現在、たぬき300円です(値−1点。2014/10、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/4、確認)。

※2017/8、再食。冷やしたぬきそば310円をいただきました。サクサクで香ばしい天かすに、千切りのキュウリとカマボコ。他店舗と変わらない内容です。天かすには、見た目には確認できなかったものの、小エビの香りがありました。美味しいです。あまり利かず、それ以上に香らないワサビだけ残念。そのほかは文句なしです。
  平日10:00頃の訪問で、先客8・後客6。アイドルタイムなのに、盤石の人気ぶりです。近隣に「小諸そば」がないエリアだけに、より需要が集まりやすいのでしょうか。ましてや、東武⇔JRの乗り換え客が絶えず歩いている場所なので。かなり営業成績の良い店舗なのではないかと思います。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/10、確認)。

※2019/2、再食。かき揚げそば390円をいただきました。麺は茹で置き、天は揚げ置きです。かき揚げは小エビ香が強い「小諸そば」らしいもので、ゲソの香りも利いています。揚げ置きでもしっかり美味しく食べられる味わいに仕上げていると思います。安定感ありますね。
  日曜17:00頃の訪問で、先客3・後客6とまずまず盛況。東武東上線朝霞台駅の駅舎にある店舗ですが、どちらかというとJR武蔵野線北朝霞駅のユーザーが多く利用している印象です。ちょうど、北朝霞駅を出たところで目に入る位置なんですね。朝霞台からだと、北口を出て後ろを振り向かないと見えない立地。やっぱり、駅そばは「目に留まる」ことが大切なんだろうと思います。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、かき揚げ400円です(2019/11、確認)。

※2022/3、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき390円、かき揚げ440円です。やや値上げ幅が大きく、都内の平均的な店舗とは異なる価格設定になっています(値−1点)。
  今回いただいたのは、満腹天丼セット680円。こちらは、都内店舗と同額の設定です。内容も都内店舗と変わらず、「海老天+かき揚げのフル丼+かけ」になります。そばには、カマボコや青味は乗りません。駅そばとしては値が張るメニューですが、フルそば+フル丼のセットなのでボリューム感があり、コスパとしては上々のメニューです。
  平日18:30頃の訪問で、先客11・後客11と大盛況でした。ちょうど帰宅時間帯ということもあって、受渡口が混乱気味になるほどでした。この店舗は、受渡口付近のスペースがちょっと狭いですね。出来上がり待ち客に対して「一列に並んでください」と声掛けがなされていますが、一列に並べるほどのスペースがありません。行列を店の外へ伸ばすよう誘導するしかないかなと感じました。あるいは、受渡口に並ぶのではなく客席で呼び出しを待つように誘導した方がいいかもしれません。その客席には、コロナ対策の個別パーティッションが設置されていました。


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★志木駅(東武東上線)

「達磨」  実食日:1997/3

  改札を出て左すぐ。間口は狭いが中は割と広く、10人くらいは収容できそうだ。しかし、和光市駅の項で述べたように、このチェーンはとにかく量が少ない。大盛りにするなり、おにぎりなどをつけるなりしないと、完全に「おやつ」になってしまう。たぬき280円。


※2005/10、再食、大幅に変わっていました。麺はツルツル、つゆは薄め、全体的に「笠置ぞば」に近い印象になっています。ボリューム向上、そのぶん値段も向上(たぬき280→290円)。毎月第1・3金曜に限り、たぬき無料(当回有効)&卵無料(次回有効)サービスを実施しています(味−1点、量+1点、サ+1点)。

※閉店していました。跡地はトンカツの「さぼてん」でしょうか。愛着のある店だったので、たいへん残念です(2009/8、確認)。

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「オレンジキッチン」  実食日:2012/11

  北口歩3分、ダイエー志木店の地下1階フードコート内。このダイエー、高校時代によく行っていた場所なのだが、地下にこんなフードコートがあるとは知らなかった。適度にくたびれているから、最近できたものではなさそう。フードコートと言っても、入店しているのはドムドム(ハンバーガー)とこの店の2店のみ。ザッと見まわしたところ、フードコート利用者の約9割がドムドムの客。ちょっと形勢不利な感じがする。需要は昼時に集中しているのだろうか(実食は16時ごろ)。システムは、有人レジで注文(先払)→渡されるバイブレーターを持って自席待機→出来上がるとバイブレーターが作動→受渡口でバイブレーターと商品を交換。健康ランドなんかでよくあるパターンだ。
  麺は、歯ごたえは強いけれど風味がほとんどないタイプ。調理シーンを見ていないが、まず間違いなく冷凍麺だろう。つゆは、ちょっと薬品臭がしたのが気になった。間口も厨房も広い店なのだが、メニューはかけ280円、きつね380円、天380円、ざる300円、天ざる430円の5種類のみ。他に、ラーメンやカレーなどがある。天はエビ天1尾で、かわいらしい花型のカマボコが添えられる。箸はエコ箸。飲み水は紙コップを使用。全体的に、あまり高いレベルにあるとは言い難いが、志木の最後の砦であろう店なので、ドムドムに負けないように頑張ってほしい。


※閉店していました。ダイエー自体が閉館し、建物解体済みです。跡地には、巨大なマンション群が建つようです。高校時代によく遊んだ場所(もっとも、当時は「ららぽーと」だったが)なので、残念です(2016/1、確認)。

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「旬旬温や」  実食日:2016/1

  南口を出て、ロータリーを左に回り、道路を渡って左へ2分。イオン新座店の地下1階フードコート内。看板に大きく「肉汁うどん」と書かれているものの、メニューは温そば・うどんが中心。値段がだいぶ高めの店なのだが、現状ではほかに対象となる店がない駅なので、特例を適用する。レジで先払い→くたびれた番号札で呼び出しというシステム。
  麺は、生麺を注文後に茹でている。やや粘着する麺で、香りはあまりない。一瞬、「冷凍麺?」と感じる人が多いかもしれない。つゆは、薄口醤油仕立て。カツオ系は感じず、昆布中心ではないかと推察。「推察」で逃げたのは、甘みが強めなのと、たぬきの油が勝ることで出汁にあまり存在感がなくなっていたため。たぬきは揚げ玉で、決して油切れが悪いというわけではないのだが、たぶん油が古いのだと思う。ちょっと甘だるさが目立った。たぬき480円(絹さや・カマボコ入り)。他メニューも全体的に高く、まいたけ天580円、えび天680円など。かき揚げというメニューはない(単品もない)。写真入りメニューを眺めると、彩りなどに腐心して値段が上がっているように感じる。もっとシンプルにして30円ずつでも下げてくれた方が、個人的にはありがたい。特に不味いというわけではないのだが、値段が高いだけに少々残念な一杯だった。たぬき380円くらいだったら、そう不満に思うこともなかったのだろうが。レンゲ付き。箸は裸の割箸を1膳ずつ提供。ベース部分より枝葉の部分に神経を使っているように見える店なのに、裸の割箸を盆の上にポンと直置きして出すことに抵抗はなかったのだろうか。冷水機はフードコート共通。


※消費10%増税に伴っての値上げはありません。現在も、たぬき480円です(2019/11、確認)。

※2022/3、再食。「オススメ」マークが出ている肉汁そば500円を食べてみました。内容としては、豚バラと長ネギ、刻み揚げが入った温つけそばです。豚バラは下茹でして余分な脂を落としてあるようで、意外とさっぱりしていました。まずまずの満足感を得られる一品で、たぬきが480円であることを考えれば割安設定だと思います。「オススメ」マークに偽りはないと言っていいでしょう。
  平日17:00頃の訪問で、先客数不明(フードコートのため)・後客1。フードコート自体の入りとしては、比較的空いているかなといった具合でした。コロナ対策のパーティッションは、2人卓は横方向、4人卓は対面方向に設置されています。


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「富士そば」  実食日:2019/7

  南口ロータリーの出口角。今年7月2日にオープンしたばかりの新店。実食が4日なので、オープンの翌々日ということになる。開店直後に行く趣味は持ち合わせていないのだが、当駅は上記「だるま」が閉店して以来ずっと駅そばを渇望していた駅で、オープンの報があまりにも嬉しすぎて、いてもたってもいられずに訪問してしまった。店舗名は「志木店」。外観は、角地なので間口が2面あり、片面は普通なのだが、もう片面(写真)がフィリピンの店舗を思わせるような雰囲気になっている。同じデザイナーが担当したのだろうか。角地だから、結構広いように見えて中はそれほど広くはない。客席は、全部で25席前後。テーブル席が4・2・4、椅子付きカウンターが複雑な配置で15席くらい。券売機は店内のみで2台設置されている。
  この店舗は、乱切りタイプの麺を採用している。仕入れた生地をそのまま押出製麺機にセットしているのか、イマイチ捏ねが足りないような印象で、押出製麺の良さが半減しているように思う。まぁそれでも、食感・風味ともまぁまぁのレベルにはある。つゆは、いつものカツオ出汁中心のもの。ただ、鰹節の違いなのかタイミングの妙なのか、いつもよりもこなれた旨みがあるように感じた。「富士そば」では鰹節もダブルスタンダードで仕入れているらしいが、その違いまではハッキリと食べ分ける自信がない。ただ、店舗によって(あるいはタイミングによって)若干つゆの“若さ”が違うように思う。妙に若くて上ずったような香りのつゆで出てくることもあるし、今回のようにこなれて落ち着いた風合いで出てくることもある。個人的には、後者の方が好み。たぬきは、既製の揚げ玉。特段変わったところはなかった。たぬき390円(ワカメ入り)。変わりメニューに、ポテトチップス450円、よくばりコンボ690円。このメニュー構成だと「イート店舗かな?」と思うところだが、ここはキッチン店舗。これに近いメニュー構成だった八柱店もキッチン店舗だったし、イート店舗とキッチン店舗はメニュー構成が近しくなってきているのかもしれない。そば湯ポット返却口脇にあり。箸はエコ箸。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客6。アイドルタイムとはいえ、先客がひとりしかいない状態を見て、「オープン直後なのにこの状態で、大丈夫?」と思ったが、後客は結構入った。場所が良いし、需要もたくさんあると思われる街だから、安定運営していけると信じたい。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、よくばりコンボ720円です。ポテトチップスは、店頭ショーケースからは消えています。入店していないので不確かですが、終了している可能性が高そうです。一方、ややレアメニューとして、肉ほうれん草玉子とじ500円が登場していました(2019/11、確認)。

※変わりメニューに、ミニピリ辛春雨丼セット550円が登場していました。麻婆春雨みたいなものでしょうか。価格に鑑みても、悪くなさそうだなと思います。麻婆春雨をそばに乗せるのはどうだろうか、とも考えたくなります。ベースメニューの値段等に、特段の変化はありません(2020/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき440円、肉ほうれん草玉子とじ530円、よくばりコンボ750円です。ミニピリ辛春雨丼セットは、少なくとも店頭ショーケースからは消えています(2022/3、確認)。

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★みずほ台駅(東武東上線)
「富士そば」  実食日:2017/8

  西口を出て右すぐ。駅舎から路地1本隔てたビルという最高立地に、今年7月5日にオープンした新店。富士そば、最近はこのような郊外のマイナーな駅にも進出し始めている。みずほ台は近年まったく立ちそばがない駅だっただけに、とても新鮮だし、ありがたい。今後もぜひこの方向で、「駅そば不毛駅」に光を射してあげてほしいと思う。和光市とか志木とかふじみ野とか、埼玉県内の東上線にはまだまだ出店余地のある駅が多くあるのでね。店内はわりと広く、テーブル席が計14、椅子付きカウンターが26。合わせて40席もある。そこまでの需要が見込める駅ではないような気もするが、ライバル店が少ないことに期待を寄せているのだろうか。あるいは、単に見つかった物件がたまたまこの広さだったということなのか。
  朝イチの訪問だったので、お得な朝限定メニューの中から朝天玉そば320円(ワカメ入り)をチョイス。かき揚げ半分と温玉のトッピングでこの値段は、だいぶお得。麺は押出の乱切りタイプで、温そばだと歯ごたえが弱く、少し捏ねが足りない印象を受ける。乱切りタイプの店舗では、もり系の方が美味しく食べられると思う。あるいは、店内で一度生地を捏ねてから押し出し製麺機にセットするか。仕入れた生地をそのまま使った(たぶんそうしている)のでは、ちょっと弱い印象だ。つゆは、中程度の酸味を伴うカツオ出汁がしっかり利いた、標準的なもの。特段の問題なし。かき揚げは高さがなく、上半分はサクサクだが下半分は少しニチャッとした。オープン間もない店舗ということで、揚げの技術はまだ少し未熟さが残っていると見えた。あるいは、たまたま失敗作だったのか。たぬき390円。レギュラーメニューの中にはこれといって特徴を感じるものはないのだが、「おかあさんの朝メニュー」と銘打たれた(意味不明?)朝メニューが充実している。どの店舗にもある朝そば320円のほかに、実食した朝天玉、さらには朝カレーセット360円に、朝そばしゃけご飯付き420円。いずれもお得感があって嬉しいのだけれど、扱い時間が7〜10時と短めなのがちょっと辛いところ(多くの店舗では5〜10時と設定している)。まぁ、個人的には朝の5〜7時に食べに行く機会はほとんどないだろうから、大きな影響はないのだけれど。どうしてこのような設定になっているのかなと思ってググってみたら、営業時間が7〜24時となっていた。24時間営業ではないのか。私の記憶が確かなら、24時間営業ではない富士そばは、津田沼店とここだけ。深夜帯には集客が見込めないということなのか、それともほかの事情があるのか(津田沼店はほかの事情による)。訪問時には、先客3・後客0で、朝イチということを勘案しても、新店にしては寂しい入りだった。今後の奮起に期待したい。箸はエコ箸。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。組み合わせメニューではありますが、肉玉海老天600円という店舗限定メニューが登場しています(2018/11、確認)。

※2020/7、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、朝天玉340円、朝カレーセット380円です。肉玉海老天は、たぶん終了しています(店頭掲示のみでの確認のため、たぶん)。代わって、つけめん430円、煮干しつけラーメン460円が登場しています。一般メニューのラーメン&煮干しラーメンそれぞれのつけ麺バージョンですね。そばでは、店舗限定でしょうか、ぶっかけねりごま390円という変わりメニューが出ていました。今回は、こちらを実食。ぶっかけタイプの冷たいそばに、練りゴマダレと白ゴマ、ネギ、おろし生姜を乗せたものです。ゴマダレとそばつゆが混ざっていない状態で提供されるので、出汁の香りもちゃんと感じられます。また、この店舗は乱切りタイプの麺を使っており、冷だと麺がしっかり締まっていてなかなか美味しくいただけました。乱切りタイプの店舗では、冷そばの方が圧倒的に美味しいですね。ゴマダレは、もしかしたら店内で作っているのではないかと。サラサラした中にすりゴマのザラザラ感があり、手作り感満載のタレです。特段ゴージャスな一杯ではありませんが、値段と満足感の釣り合いで考えれば上々だと思います。個人的には、話題性先行型で売価青天井の本部開発タペメニューより、こういう廉価でそれなりの満足感を得られる(たぶん店長開発の)メニューをどんどん世に出してほしいです。また、嬉しいことに冷たいほうじ茶のサービスまでありました(冷水器の脇にポットで置いてある)。こういうのも、私好みです(付+1点)。
  日曜13:00頃の訪問で、先客9・後客6。よく入っていますね。オフィス街ではなく住宅地の駅だから、土日にも安定した客数があるようです。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です。ぶっかけねりごま、つけめん、煮干しつけラーメンは、いずれも終了しているようです。もともと夏季限定だった可能性が高そうです(2022/3、確認)。

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★鶴瀬駅(東武東上線)

店名なし  実食日:1999/?

  北口階段下にある、ほのぼのとした店。椅子席はないが、10人くらいは収容できる。味や値段に特筆すべき点はないが、日替わりサービスがあり、卵などが無料になるのは嬉しい。おばちゃんの愛想も良く、なんだが「道楽商売」を思わせる部分がある(経営者ではなく、パートなのだろうが)。雰囲気は、割と好き。たぬき310円。


※閉店(「八兵衛」化)していました(2004/8、確認)。

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「八兵衛」  実食日:2006/4

  東口階段下。「店名なし」時代よりも、スペースが拡張されているような気がする。椅子席も用意され、食券制になり、入りやすい雰囲気になったと思う。
  この店は朝霞や新河岸などにもあるミニチェーンなのだが、どうも鶴瀬店だけ異端のよう。というのは、この店、生麺を使っている(朝霞・新河岸は茹で麺)。「富士そば」の平麺を少し太く厚くしたような麺だ。コシはあまりなく、生麺の長所を生かしきれていない印象ではあるが。たぬきは300円(ワカメ入り)。値段も、朝霞や新河岸とは若干異なるようだ。


※閉店していました(2008/10、確認)。

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★ふじみ野駅(東武東上線)
「富士そば」  実食日:2017/10

  西口を出てロータリーを右に回り、そのまま目抜き通りに入って30秒。店舗名は「ふじみ野店」で、先月23日にオープンした新店。今年は「富士そば」の新規オープンが多い。ますます勢いが加速しているように感じる。ビルの1階というのではなく、戸建てタイプの独立店舗。店内はわりと広く、テーブル席が4人×3、椅子付きカウンターが20席ある。個人的には、入って左側の椅子付きカウンターの一番奥が特等席。外が見えて、ガヤガヤしていなくて、なおかつすぐ後ろに冷水器があるので。
  この店舗では、押出製麺による乱切りタイプの麺を使っている。調理時間から推して茹で置きだったと思うのだが、意外にも歯ごたえがしっかりしていた。これまでに温そばを実食した乱切り店舗の中では、一番の出来。というか、この麺でこれだけの歯ごたえを出せるのなら、むしろ他店舗のオペレーションに少々難があったということなのではないか、と感じる。ただ、つゆがちょっと残念なものだった。「富士そば」スタンダードに比べて、カツオの香りがだいぶ淡かった。マシン注ぎだから香りが飛ぶということは基本的にないはずなのだが。マシンに投入する鰹節の量なのか設定の問題なのか、何かが間違っていた気がする。たぬきは既製の揚げ玉で変哲なし。つゆを全部吸うほどではないが、やはり量が多い。2/3でいい。店舗オリジナルっぽいものは、特に見当たらず。細かい点に言及すると、七味唐辛子がずいぶんよく利いた。たまたま新しいものだったのだろうか。ふじ酒場対応店舗。ただし、生ビールはプレミアムモルツではなく「ザ・モルツ」で310円。ブランド立ち上げ当初設定のプレモル280円というのは、さすがに無理があったのかな。箸はエコ箸。
  平日15:30頃の訪問で、先客4・後客3。閑散時間帯だから、まぁこんなものだろうか。客層は老若男女さまざまで、郊外店舗らしさが垣間見える。店員も元気で、愛想がよい。テーブル席があってグループでも利用しやすいし、客を選ばないタイプの店舗になっていると思う。ライバル店がない駅でもあることだし、順調に軌道に乗ってくれるだろう。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。日替わりワンコインセット500円が登場しています。また、店頭に「富士そば攻略法」なる貼り紙が出ていたのが印象的でした。攻略法というほど大げさなものではなく、実質的にはセルフサービスの案内なのですが。あまりセルフサービスの飲食店に馴染みがない土地柄なのでしょうか(2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。生ビールは430円まで上がっています(2020/7、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です(2022/3、確認)。

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★上福岡駅(東武東上線)
「笠置そば ふじ家」  実食日:2004/8

  南口階段を下りて正面。お馴染みの笠置チェーンだが、「ふじ家」という屋号が付随している。察するに、もともと「ふじ家」だったのが、後から笠置に加盟したといったところだろうか。以前はこの辺りに「達磨」があったように記憶しているのだが、それが「ふじ家」に変わったというわけではなさそう。位置が微妙に違う気がする。
  笠置といえば、コシ重視の細生麺が相場なのだが、ここの麺はちょっと柔らかめで、ツルツルしている。コシはあまり感じない。しかし、つゆがよく香るので、全体的な印象は良い。たぬき300円(ワカメ入り)で、全体的に平均的な値段なのだが、なぜかキツネだけ400円と割高な設定になっている。

※閉店(ケータイショップ化)していました(2008/10、確認)。

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「はながさ」  実食日:2004/11

  北口ロータリーのちょっと奥にある店。北口を出て、ロータリーを回っていれば自然と目に入る位置だ。パッと明るい構えなので、目立つ。しかし、中は狭い。スツールのカウンター席ばかりで、キャパは10人くらいか。一人当たりのスペースが狭いので、満員になるとかなり窮屈だ。
  しかし、味はいい。麺は黒い生麺でコシがあるし、つゆもまずまず。ワカメが入るのも嬉しい。たぬき290円と、値段的にも魅力あり。セットメニューもお得で、特に高菜ご飯セット390円はオススメ。変わりメニューに鶏からあげそば390円。


※値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました(2008/10、確認)。

※消費増税による値上げはないようで、現在もたぬき320円で頑張っています。ミニカレーセットも、500円とワンコイン価格です。変わりメニューに、ゴマだれざるそば390円があります(2014/7、確認)。

※暖簾が変わっていました。壁を塗り替え、店頭のタペストリー類も一新され、だいぶ印象が変わっています(写真は左:旧、右:現)。店の真ん前に一方通行の標識が新設され、ちょっと邪魔です。値段等、変わっていません(2016/1、確認)。

※2018/11、再食。だいぶ豪快に値上げして、たぬき380円になっていました。ミニカレーセットは550円です(値−2点)。また、ゴマだれざるは終了しています(夏期限定?)。今回は、かきあげ丼セット590円をいただきました。麺はホクッとした食感で香りもしっかり感じられ、美味しいです。つゆはやや辛めで、カツオ出汁がちょっと飛んでしまったような感じの味でした。タイミングの妙かもしれませんが、この一杯に対する評価ということで「味−1点」とします。かき揚げ丼は、なかなかボリュームがあります。かき揚げは、高さが4cmくらいあるもので、80%くらいがタマネギ。あとは、ニンジン・インゲン・ワカメ・細かすぎてよく分からない青菜。かき揚げの中にワカメが入っているのが珍しいと思います。以前に京急系の「えきめんや」などでワカメ天をやっていたことはありますが。油切れは問題なし。大きいけれど食べやすいです。また、かき揚げとは別にアスパラ天が1本添えられました。サプライズで、嬉しいですね。
  訪問は土曜の15:30頃で、先客4・後客2。うち1人が制服姿の女子高生、2人(1組)が幼児を連れたママさん。あとは男性ひとり客。女子高生が帰り際にちゃんと「ごちそうさま!」と言って店を出ていたのがとてもほほえましく感じました。大人でも言えない人が多いですからね。


※ガーン! 閉店していました。建物はまだ残っていますが、シャッターが閉まったままで、看板等が外されています。ここはそこそこ実食回数が多かった(記録を残したのは2回ですが、計7〜8回くらい食べています)店なので、残念です(2020/7、確認)。

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★新河岸駅(東武東上線)

「八兵衛」  実食日:1999/?

  南口階段下、少し歩いた先の線路沿いだったと思う。朝霞駅の「八兵衛」と同チェーンで、メニューや値段は同一。しかし、店の雰囲気は若干異なり、新河岸の方がやや古い印象を受ける。駅自体あまり発達していないこともあるだろうが、やや活気に乏しい部分がある。たぬき290円。


※閉店していました。記録を残していませんでしたが、駅そば→居酒屋専業→閉店と推移しています。跡地には、現在は「和伊ワイMAUBOU」という洋食店があります。店名から考えて、イタリアンと和食のコラボでしょうか(2016/1、確認)。

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※川越駅……埼玉2に掲載。
★川越市駅(東武東上線)
「笠置そば」  実食日:2004/11

  駅を出て、タクシー乗り場を突っ切って道路に出て右へ20秒。駅から近い割には目立たない店だが、駅前にあまり飲食店がないので、そこそこ繁盛している様子だ。
  ここの「笠置」には、ちょっとこだわりが感じられる。まず、麺は生麺で、完全注文後茹で。もちろん、コシも喉ごしも生きている。たぬきはあまり面白味がなかったが、天も注文後揚げだという。たぬきは300円だが、注文後揚げの天(340円)も試してみたい。サービスもいろいろやっている。まず、食べた人全員にトッピングサービス券が渡される。次回入店時に使用でき、卵・たぬき・わかめ・ちくわ天のいずれかサービス。それから、近くに高校がたくさんあるのだろうか、高校生割引(50円引き)もやっている。


※前食時から11年以上経っているので当然ですが、だいぶ値段が上がっていました。現在、たぬき380円です。天(野菜かき揚げ)は、440円になっています。全体的に高め設定の中、冷やしメニューはさらに100円増し。もり400円、冷やしたぬき480円など、かなり高く感じます。コスパがよさそうなのは、かけ300円かカレーライス480円でしょうか。あまり多くの客数を見込めない立地なので、致し方ないですね。店が続いているだけでもありがたいことです。原則、日・月が休みです。ご注意ください(値−2点。2016/1、確認)。

※改装というほどの変化ではないのですが、持ち帰り用の生麺販売のために店頭に保冷ケースのようなものが出されていたので、一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現)。一部メニューを値上げしていて、たぬきは380円で据え置きですが、野菜かき揚げは450円に、カレーライスが500円になっています(2018/11、確認)。

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★鶴ヶ島駅(東武東上線)
「丸政」  実食日:2016/9

  これは仰天ニュース。山梨県・小淵沢駅の駅弁業者が営む立ち食いそば店が、今年7月、埼玉県に進出してきた。場所は、西口を出てロータリーを右に回り、道路を渡ったところ。微妙に奥まった感じになっていてあまり目立たない場所だが、歩道に幟や置き看板をたくさん出しているので認知はしやすい。それほど需要が多そうな駅ではないのだけれど、フロアは結構広い。客席も、テーブル席が計12席と、立ち食いカウンター15人分くらいあり、なかなかの規模。なぜか、受渡口上部に立派な神棚がしつらえてある。訪問が平日の12:10で、先客3・後客0。店舗規模に比して客数は少なめな印象だが、店員さんが1人での対応だったところから推して、この客数はほぼ見込み通りなのではないかと思う。営業時間(7〜21時)から察するに、昼食需要よりも東京に通勤するサラリーマンの朝食&「帰りがけの軽く一杯」がターゲットになっているのかもしれない。
  麺は、太さにばらつきのある太平茹で麺。甲府や韮崎で食べた時よりも少し麺がツルツルしているように感じたが、これは誤差だろう。水が違うためかもしれない。つゆは、わりと淡く、色も薄め。近年流行りのタイプだが、個人的にはもっと甘辛でいいように思う。食べ方にもよると思うのだけど、丸政名物の「山賊」や天などを乗せると、つゆがトッピングに負けてしまう。コラチャーやきつねあたりだったら、甘辛い味付けとつゆがうまくマッチングしてちょうどよいかもしれないが。たぬきなし、かけ290円、駅そば天400円、山賊550円、コラチャー450円、野沢菜天450円。かけの値段は山梨県内店舗と同じだが、種物は全体的にちょっと高い設定になっている。本記事をご覧の方の中には山梨県内の「丸政」で食べたことがないという方も多いだろうから、少々メニュー解説。「山賊」は、特大の鶏唐揚げがトッピングされる。「コラチャー」はコラーゲンチャーシューの略で、豚ばら肉をトロトロに煮込んだものをトッピング。「駅そば天」は、いわゆるかき揚げであり、ドンベのことではない。冷凍品ではあるけれど、ちゃんと具だくさんのかき揚げ。ちなみに、山梨県内の店舗では「駅そばの天ぷら」という名称で扱っている。「野沢菜天」はかき揚げタイプで、おそらく野沢菜は塩漬け(鶴ヶ島店では未食につきあくまでも「おそらく」)。実食は、駅そば天。具材はタマネギ・ニンジン・ゴボウという組み合わせ。タマネギが一番多くゴボウが一番少ないのだが、存在感はゴボウが強かった。ちょっと油が強めではあるけれど、これだったら「駅そば天」ではなく「かき揚げ」と名乗った方がかえって誤解を生まずに済むのではないかと思う。そのほか、山梨県内の店舗で見たことがないものとしては、ぷりぷりエビそば480円やカレーそば450円などがある。ちくわサラダ90円なんてのもある。山梨県内店舗よりもメニュー数が多いのは、アンテナ店的な意味合いもあるからだろうか。鶴ヶ島に1店舗出すことで大儲けしようとは考えていないのではないか、と受け取っておく。そば・うどん以外に「黄そば」(中華麺)を選択可。これは、山梨県内店舗と同じ。麺大盛り無料も同様。
  その他のサービスとしては、スタンプカード制度がある。個人的には山梨県内店舗と共通で使用できたらいいなと思っていたのだが、鶴ヶ島店限定。まぁ、鶴ヶ島と山梨の両方に行くのは一部の濃いマニアだけだろうから、一般論で言えばこれで問題ないのだろう。また、学割制度があるのだが、対象メニューは山賊のみの様子(550→500円)。券売機では「学生山賊」となっているけれど、これだと学生が斧を持って山の中に潜んでいるように感じてしまうのは私だけだろうか(笑) 箸はエコ箸。返却口がちょっと奥まっていて分かりにくい場所にある。もっとも、混んでいなければ受渡口からの返却で対応してくれるのだけれど。いろいろと楽しい要素が多くある店なので、山梨出身ということを抜きにしても応援したくなる。ちょっと都心から離れているので食べに行きづらい人も多いだろうが、首都圏在住者なら少なくとも山梨よりは行きやすいだろう。私も、また食べに行くことがあると思う。川越近辺にはちょこちょこ用事があって行っているので、ひと足伸ばしの楽しみが増えた。


※閉店していました。跡地は。テナント募集中です。立地的に、ちょっと苦しかったでしょうか。う〜ん、残念(2017/10、確認)。

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★若葉駅(東武東上線)

「けごん」  実食日:1999/?

  北口ロータリー、書店の隣にある。パッと見ると駅そばというより居酒屋のように見えてしまうが、よくよく見れば東武に多いチェーンの「けごん」である。このチェーンも、「達磨」ほどではないが、量が少ない。味がいいだけに、ちょっと残念な点だ。なお、この店特有のサービスとして、毎月5の日にはたぬき・カレーライスが200円になる。松屋より安いカレーは、ちょっと魅力的だ。たぬき290円。


※2008/6、再食&写真を追加。ボリュームは改善されています(ボ+2点)。5の日のサービスは継続。コロッケセット360円など、お手頃なセットメニューが多数あります。玄米アイスやダッタンそば茶の販売もありました。

※閉店していました。跡地には、「武蔵野うどん竹國」があります。ちゃんと確認していませんが、そばはやっていなさそうな気配です(2013/9、確認)。

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★坂戸駅(東武東上線・越生線)

「和楽路亭」  実食日:1999/12

  北口改札出て左手、ケーキ屋の隣にある店。東上線沿線では、朝霞台の「越後そば」とここの2軒が特にオススメ。ここは、とにかく安い。基本メニュー(たぬきなどの具一品メニュー)はすべて250円均一。納豆そばを250円で出す店はここ以外にはないのではないだろうか。味も、カツオ系の出汁がよく出ているつゆは美味いの一言。


※さすがに値上げしたようです(たぬき他250→270円。値−1点)が、まだまだ安い部類です。時間外で再食できなかったのが残念(2008/6確認)。

※2012/11、念願の再食。値段が上がっていました(たぬき他270→280円)が、まだまだ安い方です。具一品系メニューの中でも値段にばらつきが生じていて、なぜか月見が300円と少々高い設定になっています。納豆そば280円は驚きのコストパフォーマンス。かけ(250円)+30円は奇跡的な価格設定。各種ミニ丼とのセットメニューもあり、470円とかなりお得な設定になっています。味覚的には、10年以上変わっていないと思います。相変わらず、よく香るつゆでした。写真を掲載していなかったので、今回撮影してきました。駅舎が改築され、場所も少し動いたため、駅舎と店の距離が少し開き、人々の動線からやや外れてしまった感じがしますが、一方で遠くからでもよく見えるようになっています。

※2016/9、再食。値上げして、現在はたぬき300円、納豆300円、月見320円、天330円、各種セットメニュー490円〜になっています。値上げしたとはいえ、納豆そばやセットメニューあたりはまだだいぶ安く感じます。それほど客数が多くなさそうな駅で、しかも駅舎改築で少し場所が悪くなった中、よく頑張っていると思います(同じ長屋に入店していた店舗は次々に閉店して、周りはシャッター長屋になっている)。
  今回は、奮発して天玉380円を食べてみました。天(かき揚げ)は自家製店揚げで、外側カリカリ・中はふんわり。具材は細切りタマネギとニンジン、小松菜少々。かなり好みのタイプです。卵は特段変哲ない感じでしたが、この店大好きです。現在、椅子が6つ用意されています。昔の記録を残していませんでしたが、ここ数年の間に椅子が少し増えていると思います。なお、写真を昼間のものに貼り替えました(値−1点)。


※2023/2、再食。まず、消費10%増税を経て値上げしていました。現在、たぬき330円、納豆330円、月見350円、天360円、各種セットメニュー530円〜です(値−1点) 。
  今回は、月見そばを注文した後で単品ちくわ天が50円と格安設定になっていることに気づき、追加で乗せてもらいました。ベースの味は、特段変わっていないと思われます。店内にはカエシの香りが充満していて、食欲をそそられます。玉子は、おそらく先乗せ。白身がうっすらと茹だっていました。ちくわ天は揚げ置きで、縦半分カット1本。わりと大きな焼きちくわなので、50円だったらかなり良心的です。他に、ソーセージ天50円やナス天60円といったところもかなり安い設定なので、次回にでも試してみようと思います。
  土曜13:45頃の訪問で、先客5・後客1。昼のピークの残り香がまだある時間帯だったということなのか、よく入っていました。あるいは、この日は強い北風が吹き荒れていてかなり体感温度が低かったので、温かいそばに食事需要が集まったのかもしれません。


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★東松山駅(東武東上線)

「けごん」  実食日:1999/?

  若葉駅の「けごん」と同チェーンで、こちらもやはり外観は大衆酒場を連想させる。量の少なさは相変わらずで、腹を太らせるならセットにするか大盛りにする必要がある。私はこの店には3〜4回程度行ったのだが、私以外に客が入っていたのを見たことがない。経営、大丈夫なのかな?

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※寄居駅……埼玉2に掲載。
★武州長瀬駅(東武越生線)
「まるたか」  実食日:2012/11

  駅を出て右、突き当りを右折して踏切を渡り、道なりに右斜め前に入ってすぐ右側。駅歩1分半くらいか。線路の北側に駅出入口があれば人通りが多くなりそうな場所だが、北側にはロータリーがあるのに駅出入口はない。不思議な駅だ。客席は厨房をコの字型に囲む椅子付きカウンターのみで、15席ほどある。現状では多くの客数を見込める駅だとは思えないのだが、近年宅地開発や大学のキャンパス誘致が目覚ましく進んでいるエリアなので、今後は期待できるかもしれない。
  麺は、生と思われる。若干歯にまとわりつく食感で、風味はあまりない。「せんねんそば」の麺に近い印象。つゆは、一人分ずつ片手鍋で沸かしている。あっさりしているが、特に物足りなさは感じなかった。箸はエコ箸。唐辛子は、普通の七味のほかに「柚子七味」を用意。これが毛呂山町らしくて◎。埼玉県毛呂山町は、柚子が特産なのだ(町の木も柚子)。もちろん、この店の七味に使われている柚子が毛呂山産というわけではないだろうが、街の暮らしに柚子が浸透しているということを窺い知ることができる。たぬき450円。本来ならNGとなる価格帯だが、この駅にこの手の店があったということにびっくりしたので、「特例2」を適用して駅そば認定する。


※2017/10、再食。値段等変化なく、消費増税に伴う値上げはありません。表に出ているメニューや券売機のメニューは少ないのですが、それらには入っていない力そば550円・カレーそば650円などの短冊が店内に貼られています。これらは、初食時にはなかったように思います。今回は、山菜そば500円を選択。初食時に「麺は生か」と書いていますが、今回湯煎シーンを目撃したことで冷凍だと判明。でも、食感はやっぱり生麺に近いです。近ごろの冷凍麺は判別が難しいですね。つゆは、例によって小鍋でひとり分ずつ沸かしていました。山菜は少々塩気を含むもので、ワラビ・ゼンマイ・キクラゲ・姫竹・ナメコという内容。大きな特徴のあるものではありませんでした。柚子七味は健在。これはぜひ守り抜いてほしいところです。
  平日12:45頃の訪問で、先客2・後客0。おばちゃんひとりで切り盛りしていたので、昼時でも特段混雑するわけではなさそうです。隣に大きめのパチ屋があるので、パチ客が主要客層なのかと思っていたのですが、先客2人はいずれもパチ屋とは反対の方向(踏切側)から来ていました(外で写真を撮っている間に入店)。ひとりは手ぶらのおじいちゃんなので地元住民なのでしょうが、もうひとりはフル装備の登山客風。登山客がウロウロするような街ではないように思うのですが……。いろいろと、不思議な街・不思議な店です。何にしても、この規模の街・この規模の駅にこの手の店があるのは立派なことなので、頑張ってほしいです。応援しています。

※驚いたことに、消費8%増税に続き10%増税時にも値上げしませんでした。現在も、たぬき450円です(2023/2、確認)。

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★武州唐沢駅(東武越生線)
「山田うどん食堂」  実食日:2023/2

  駅を出て、踏切端を右へ。JR八高線の踏切も超えて、突き当りの信号を渡らずに右折して1分。駅歩3分ほどの県道沿いにある。店舗名は「越生店」。駐車場のあるドライブインタイプの店だが、駅から近いので掲載対象となる。このチェーンにしては珍しく、中央に従業員通路を通したコの字型の椅子付きカウンター席はなく、カウンター席は厨房と向かい合う形で配置されている。ただし、4席のみ。あとは、フロア中央に向かい合わせ型の椅子付きカウンターが8席と、奥にテーブル席が4人×3。テーブルオーダーで、後払い(伝票制)。
  このチェーンが生麺を使うようになって久しいが、個人的にはいまだにこの麺にはあまり馴染めない。香りはあまりなく、歯ごたえ強め。茹で麺時代よりレベルは上がっていると思うけれど、私がこのチェーンに求めるのは茹で麺の気軽さだ。つゆは、甘めのタイプ。深みはあまりなく、醤油の香りが強い。かけに相当すると考えられるたぬきが340円。実食した天は、530円(ワカメ入り)。天ぷらは、注文後に揚げる大判かき揚げ。丼の口径とほぼ同じくらいのサイズで、提供時点では麺やつゆがほとんど見えない状態。落とし蓋みたいなルックスで登場する。具材は、タマネギ、ニンジン、水菜と思われる細かい青菜、ゲソ、小エビ。いろいろな香りがあって、なかなか美味しい。タマネギのカットの大きさがまちまちで食感に変化が生まれているところも、個人的には好きなポイント。ただ、天はここまで大きくなくていいかなというのが本音ではある。箸は割り箸。
  土曜15:45頃の訪問で、先客6・後客1。全員男性で、ふたり連れひと組と、あとはひとり客。客数としてはよく入っている方だと思うが、見渡すと皆さん単価の安いものばかり食べている。たまたまかもしれないが、セットメニューなどを食べてくれるグループ客に入ってほしいというのが店側の本音ではあると思う。私も天そばのみの注文だから、偉そうに他人のことばかり言ってはいられない。かき揚げ丼セットにすればよかったな。


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★谷塚駅(東武伊勢崎線)
「大鷲家」  実食日:2004/5



  駅東口を出て、左へ2分。店自体はあまり目立たないが、写真左に写っている幟が遠くからでも見える。「立喰」と書いてあるが、椅子席あり。
  味は、全体的に私好み。麺は生麺。コシというよりも、「食感が重い」という感じ。美味。天は自家製で、たぬきにもタマネギや春菊などの具が入っている。問題は、つゆ。私個人としては親しみやすい味だが、人によっては「インスタント?」と思ってしまうかもしれない。真偽のほどは分からないが、粉末(顆粒)タイプの出汁を使っているかのような味。丼が大きくボリュームたっぷりで、たぬきは300円(ワカメ入り)。

※値上げ(たぬき300→400円。値−2点)していました(2011/2、確認)。

※微妙に改装していました(写真は左から2枚目)。値段が大幅に上がり、現在はたぬき450円になっています。下記「助六そば」との価格差がだいぶ大きくなってしまいましたが、方向性が違うのであまり影響はないのかもしれません。「助六そば」は昭和レトロな立ちそば、「大鷲家」はやや本格路線の店です(2016/3、確認)。


※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴う値上げで、現在はきつね(450→)470円になっています。たぬきは、店頭のお品書きから消えています(2020/1、確認)。

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「助六そば」  実食日:2011/2

  東口ロータリー沿い。角地で間口が広く、看板も大きいのでよく目立っている。客席は厨房に向いた椅子付きカウンターがメインで、隅に1つだけテーブル席がある。
  この店のそばは、懐かしい昭和の立ちそば、という趣。やや粘着性のある茹で麺に、塩気の勝ったつゆ。各種天は自家製店揚げで、たぬきも具材が垣間見える天かすを使用。近年では中途半端に麺やつゆにこだわりを持つ店が多くなってきているだけに、こういうベタな立ちそばが、懐かしさもあって好印象に思えてくる。たぬき300円。酒類やつっみ、一品料理も扱っており、昼間から常連とおぼしき酔客がたむろしていた。こういうシチュエーションは、一見客にとっては少々馴染みにくいものだと思う。


※たぬき300円、値段据え置きで消費増税に伴う値上げはありません。訪問時にはビルの外壁工事中だったので、工事終了後には若干印象が変わるのかもしれません(2016/3、確認)。

※消費10%増税のタイミングかどうかわかりませんが、大幅に値上げしていました。現在、たぬき400円です。まぁ、店が続くことが第一だし、消費8%増税時に値上げをしなかったので、やむを得ないでしょうか。なお、外壁工事は終わっていますが、特段外観が変わった印象はなかったので、写真は貼りません(値−2点。2020/1、確認)。

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★草加駅(東武伊勢崎線)
「田島」  実食日:2004/5

  駅東口を出て、左へ2分。三角地の角から2軒目で、表からでも裏からでも入れる。奥行きが狭く、風が通るので、多少暑い日でもクーラーなしでそばを啜れそう。
  この店は、麺以外のすべてが合格点。こういうケースも珍しい。つゆは並だが、天は自家製注文後揚げ、たぬきも具だくさん。全品ワカメ入りで、ネギもてんこ盛りにしてくれる。なのに、この麺……。やけに柔らかい白麺で、歯ごたえも香りもあったものではない。脇役が全部揃っているだけに、勿体ない。いろんな評価要素があるとはいえ、やっぱり麺が大黒柱だからなぁ。全体評価を上げるわけにはいかない。たぬき300円。


※たぬき300円、値段据え置きで消費増税に伴う値上げはないようです。ネット上では日曜定休となっているものが多いですが、火曜の12:20に訪問しても営業していませんでした。閉店が疑われるような感じではありませんでしたが、詳細不明です。たまたま臨時休だったのかもしれません(そのような旨の貼り紙類は見当たらなかったが。2016/3、確認)。

※状況変わらず。店内の各設備はそのまま残っていて完全閉店の気配は感じないのですが、営業している気配もありません。閉店済みと捉えるかどうかについては、もう少し経過観察してから考えます(2020/1、確認)。

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「惣草」  実食日:2020/12

  駅歩3分ほどの場所に、今年9月にオープンした新店。草加には、もっと駅に近い場所に上記「田島」があるのだけれど、もう長年営業している気配がない。結構大きな街なのだから、「富士そば」でも進出してくれないかな……と思っていたところに、なんと独立系の店が誕生した。これは願ってもない朗報だ。行き方は、東口を出てロータリーを左に回り、目抜き通りへ。旧日光街道のひとつ手前の信号(「オリジン弁当」の角)を左折して1分、左側。裏から行けば少しショートカットできるが、説明が面倒なので割愛。わりとクラシカルな外観とは裏腹に、内装はスタイリッシュ&シンプルで、自然食レストランを連想させるような雰囲気。口頭注文、代引き制。下げ膳セルフ。客席は、椅子付きカウンター9席と、立ち食いカウンター12人分くらい。
  麺種は未確認。食べてみた印象としては、冷凍っぽい。赤紫色でとても美味そうに見えるのだが、香りはあまり感じなかった。そして、いかにも冷凍という感じの弾力がある。つゆは、特定の方向に突き抜けないバランス派だが、あまり深みがなく、やや平たい感じ。たぬきというメニューがなかった(揚げ玉がフリーで置いてある)ので、天450円(カマボコ入り)を実食。各種天は、すべて揚げ置き。天(かき揚げ)はタマネギ、ニンジン、小松菜、小エビで構成。嵩のあるタイプなのだが、揚げ置きにしてはやや油が重く、しかもつゆに浸かるとすぐにほぐれてグズグズになるので、もうちょっと小さくてもいいかも。ここまではやや辛口なコメントが続いてしまったが、「おっ!」と思わせる部分もあった。それは、天そば客に無料で1個サービスしているというブロッコリーの天ぷら。これは斬新だし、味覚的にも上々だった。適度に歯ごたえがあり、ほろ苦さもそばによく合う。春菊ほどアクのある苦みではないから、万人に好まれるのではないだろうか。へぇ、ブロッコリーって、天ぷらにするとこんなに美味いのか。ちょっと目から鱗が落ちる思いだった。他の店でもやってみる価値がありそうだ。フリーの揚げ玉は、おそらく既製品。ゲソの風味があり悪くはないが、油の重い天ぷらにさらに追加する必要はあるまい。揚げ玉を入れるのなら、天系以外のメニューを選択するのが吉か。また、ワカメもフリーで置いてある。これは口直しに好適なので、ありがたい。そのほかにも、豆板醤的な辛みダレが置いてあったり、水がレモン水になっていたりと、いろいろな工夫がなされている。ただ、個人的には、これら枝葉の部分よりも麺やつゆの方にもう少し力を入れたらどうか、と思ってしまう一面もある。なお、天以外のメニューは、かけ300円、きつね400円など。変わりメニューには、ねぎだく450円がある。また、日替わりの「おすすめ麺」がある。A(600円)とB(800円)があり、この日はAのみ稼働(カレー南蛮+小ライスだった)していた。サイドメニュー的なご飯ものも、いろいろ。2種(特製80円と、かわり100円)あるいなりが少々気になる。箸はエコ箸。
  平日14:00頃の訪問で、先客2・後客0。加えて、若い女性店員が客席でまかないのそばを食べていた。もうひとりの店員さんは、若い男性。夫婦での運営なのかな? 新しい店だけに試行錯誤中の部分も多々あるだろうから、これから店内の意匠のように味の方もどんどん洗練されていくことを期待したい。


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★獨協大学前駅(東武伊勢崎線)
「けごん」  実食日:2006/8



  東口を出て左すぐ。パチンコ店「ラフェスタ」の隣というか、同じビルというか。東武沿線でよく見るチェーン店だが、赤い看板というケースは初めてのように思う。青や紺のイメージの店が多い。
  味覚的には、完全に「けごん」のもの。古典的なノーマル茹で麺に、少々甘みの勝ったつゆ。熱烈なファンを作らない代わりに、誰からも嫌われないタイプの味だ。ファンを作るのは、むしろサービス面か。毎月5・10の日には、たぬきが200円(通常280円)に、コロッケカレーが290円(通常450円)になる。持ち帰りもできるので、5・10の日にはコロッケカレーの持ち帰りというパターンもいいかも。


※2016/3、再食。てっきり絶滅したと思っていた「けごん」が、残っていました。おそらく、唯一の生き残りです。あまりにも嬉しすぎて、衝動的に再食しました。味覚的には、麺が大きく変わり、生麺になっています。注文後茹でで、乱切りタイプ。こう書くと「押し出し製麺?」と思う人もいるかもしれませんが、違うようです。星がたくさんあって、そこそこそばの香りもあります。値段はだいぶ上がっていて、現在はたぬき320円です。特定日のサービスも廃止されてしまったようです。それでも、「けごん」が絶滅しないでいてくれただけで、この上なく嬉しいです。実食は、店名を冠した「けごんそば」440円。トッピングは、ちくわ天×2・天カス・ワカメ・生卵。それなりにお得感がある内容ですが、個人的には天カスが蛇足だと感じました。油がだいぶ勝り、つゆの味がよく分からなくなってしまったので。
  外観は特に大きく変わっていません(幟のあり・なしくらいか)が、10年経っているので一応現写真を貼っておきます(写真は左から2枚目)。内装も特に変わっていません。古びた椅子付きカウンターのみで、13席ほど。実食時(13時過ぎ)には、先客1・後客1と閑散。反面、店員さんは4人入っていました。う〜む、大丈夫でしょうか。ちょっと心配になります(値−1点、サ−2点、付+2点)。


※消費10%増税を経て、大幅に値上げしていました。現在、たぬき380円です。けごんそばは、店頭のお品書きからは消えています。また、微妙に改装していました(写真は右端が最新)。なお、最寄駅の名称が、松原団地駅から獨協大学前駅に改称されています(値−2点。2020/1、確認)。

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★蒲生駅(東武伊勢崎線)
「かどや」  実食日:2005/8

  西口を出て左前方、ロータリーの出口角にある。構えといい内装といい、ちょっと歴史のありそうな店だ。
  ここのそばは、麺・つゆ・具(たぬき)とも、それなりに特徴が感じられた。麺はプツプツと切れるタイプだが、粉っぽい感じはなく、まずまず美味。「梅もと」のチェーンに似ているが、角がしっかり立っている分、私はこちらの方が好み。つゆは、色がかなり濃く、味も濃そうに見えるのだが、飲んでみると以外にスッキリしている。塩っ気は薄く、出汁が鼻ではなく舌に訴えるタイプ。たぬきはカラッと揚がっており、多少焦がしめになっている。いずれも、私の好みからすると平均値以上の出来である。飛び抜けたワンポイントがないために点数は低めになってしまっているが、十分リピート可能な店である。たぬき330円。


※閉店していました。跡地には、コンサルティング会社の事務所が入っています(2016/3、確認)。

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★新越谷駅(東武伊勢崎線)  ※JR線南越谷駅は別途掲載(埼玉1
「小諸そば」  実食日:2009/5

  改札内コンコース。今年4月23日にオープンしたばかりのホヤホヤ店。椅子付きカウンターと立ち食いカウンターがあり、合わせて15人ほど収容できる。初の東京23区外店舗で、同時に初のエキナカ店舗である。このチェーンが本格的にエキナカに進出したら、駅そば業界は俄然盛り上がるだろう。この店が誕生したことは、間違いなく今年の駅そば業界十大ニュースにランクインする。
  味覚的には、街なか店舗と変わらない。タイミングによるかもしれないが、茹でたての麺に当たり、風味も食感も◎だった。カマボコと青味(季節により変わると思われる。実食時は菜の花)が入り、ネギと梅干しはフリー。値段も街なか店舗と同じで、たぬき290円。冷やしも同額である。
  1つだけ難癖をつけるというか、今後の課題になるかなと感じたのは、初のエキナカ店舗ということで、不慣れな部分が垣間見えたこと。従業員が2人いたのだが、1人は厨房内で調理専門、1人は厨房外で食器片付けや台拭き、割り箸の補充などに当たっていた。しかし、中途半端な時間帯だったにもかかわらず大盛況で、調理が注文に追いつかない状況に陥っていた。混雑時に待たされるのは仕方がないのだが、従業員が2人とも忙殺されているために受渡済みの食券がいつまでも受渡カウンター上に並んでいて、「たぬきそばでお待ちの方」と言われても誰のたぬきそばができたのかが分からない。従業員自体がパニック気味で、果てにはたぬきそばを1杯余計に作っていた。コストの問題で従業員を増やすことができないのなら、2人の従業員の作業効率を上げる必要がある。具体的に言うと、セルフサービスのシステムを確立し、混雑時には従業員が2人揃って厨房内で作業できるようにする。現況では、返却口が一番奥の分かりづらいところにあるため、従業員が気を遣って食器下げを行っているのだが、これでは効率が悪い。混雑が激しくなればなるほど、効率が悪化する。返却口を、客の動線上に広く設置する必要がある。もしかしたら、これだけ客が入るとは想定していなかったのかな。街なか店舗とエキナカ店舗とでは、客の入り方(混雑するタイミング)が異なる。この点に、やや順応できていない印象を受けた。今回の混雑大パニックに辟易し、サービスを1点減点しようかとも考えたが、従業員の一所懸命さは伝わってきたので、特に減点しないことにした。今後のエキナカ展開への期待もあることだし。

※2010/2、再食。今回は比較的空いていて(それでも7〜8人入っていました。好況です)、パニックはありませんでした。新メニュー「磯あられそば」が登場していました。トッピングはアオサ+ホタテ貝柱天+ウズラの卵で、390円です。なかなかリーズナブルですが、つゆに対してトッピングの香りが少々強すぎるかなと感じました。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。磯あられそばは終了しています。悪くなかったと思うんですけどね(値−1点。2016/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/9、確認)。

※改装して、ムーディー小諸化していました(写真は左:旧、右:現)。消費10%増税に伴って値上げしており、現在はたぬき350円になっています(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき390円です(値−1点。2023/1、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2011/2

  東口を出て、ロータリーを右に回ってそのまま駅前通りに入り30秒、左側。南越谷駅からでもほぼ同じくらいの距離で、どちらを最寄り駅とするかで悩んだのだが、南越谷駅からだと駅前通りを渡る必要があるため、新越谷駅を最寄り駅に認定する。店舗名も「新越谷駅前店」だし。店内は結構広く、テーブル席と椅子付きカウンター、合わせて30席以上ある。
  麺は注文後に茹でていたが、歯ごたえはほどほどで、香りはあまりなかった。半透明というか、ちょっと透き通っているかのように見えるのが印象的な麺。つゆ・具材は標準的な「ゆで太郎」のもの。たぬき290円(ワカメ・カマボコ入り)。お得な「元気玉そば」あり(390円)。また、朝そば(290円)も健在。サービスとしては、各席にそば湯ポットがあるほか、新越谷駅前店でのみ有効のスタンプカード制度がある。1食で1つ押印、スタンプ15個で天ぷら(4種の中から選択)サービス、30個でかけorもりサービス。金額的にあまり大きなサービスではないが、ないよりはマシだし、チェーン店の1店舗が独自に行っているということを考慮すればアッパレだろう。箸はエコ箸。

※たぬきというメニューは消滅し、かけ320円に揚げ玉が入るパターンになっていました。まぁ、実質値上げですね。元気玉そばは終了しています。入店していないので、店舗独自のスタンプカードについては未確認です。看板が一部変わっていたので、写真を張ります(左:旧、右:現。値−2点。2016/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円です(値−1点。2020/1、確認)。

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★越谷駅(東武伊勢崎線)

「けごん」  実食日:1999/9

  ちょっと記憶がはっきりしないが、確か駅舎の中にあったと思う。このチェーン特有の量の少なさは相変わらずで、他駅の「けごん」に比べて椅子席も少なかったような気がする。1回しか行ってないので、記憶が曖昧になっている部分も多いのだが……。


※ 駅舎改築したようです。店も、東口を出て右に移動していました(2005/8、確認)。

※閉店していました(2016/3、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/9

  東口を出て右前方(ロータリー沿い)。上階がアコムになっていて、アコムの看板がとてもよく目立つ。逆に言うと、アコムが目立ちすぎて「富士そば」の看板が目立たなくなっている。店内はわりと広く、テーブル席が4人×2、椅子付きカウンターが計17席ある。席数で言うと25席でそれほど多くはないのだが、他の同等席数の店舗よりはだいぶ広い印象を受ける。
  麺は、見込み茹でで対応していた。気持ちオーバー気味で歯ごたえが弱めだったが、まぁ許容範囲内。つゆは、特に変哲のない「富士そば」スタンダード。たぬきは粒の小さな揚げ玉。厨房内でチラッと見えてしまったのだが、20リットルくらい入りそうな巨大なビニール袋にギッシリと揚げ玉が詰まっていた。業務用揚げ玉の中でも、とりわけロットが大きい。これを1袋使い切るのに何日かかるのだろうか。さらに言うと、古くなったものが提供されるリスクはないのだろうか。ちょっと気になるところだ。この揚げ玉を使う店舗では揚げ玉を入れすぎる傾向がある(じゃんじゃん使わないと古くなってしまうから、という側面もあるのだろうか)のだが、今回もやっぱり多かった。前回実食した立川店ほどではないけれど、丼の半分強くらいを揚げ玉が覆う。ブヨブヨにふやけて邪魔になるので、2/3くらいでいいと思う。たぬき390円(ワカメ入り)。ちょっと珍しいものとしては、ミニ豚とじ丼セット560円がある。卵とじは「富士そば」の得意技だから、いろいろなメニューに応用するのはグッドアイデアだと思う。「ふじ酒場」対応店舗。他店舗では見たことがないおつまみに、韓国味付けのり100円がある。私は、これだけでビールをジョッキ1杯飲み切る自信がある。昔、金がないときによく御徒町の安い居酒屋で韓国のりだけを肴にビールを飲んだものだ。ちょっとどん底時代が懐かしく思い出されてしまった。そば湯ポット冷水機脇にあり。箸はエコ箸。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。店舗限定かどうかわかりませんが、他店舗では見たことがないメニューとして、4種の薬味つけそば480円が出ていました。もりそばのつけ汁に、生姜・ニンニク・大葉・ネギを投じたもののようです。趣向としては面白いと思うのですが、ちょっと値段が高いかな……。また、薬味は別盛り提供の方がよいのではないかと感じました(2018/9、確認)。

※閉店していました。跡地は、調剤薬局になっています(2020/1、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2020/1

  改札を出て直進、エキナカモールの「ファイン越谷」内。店舗名は「越谷店」。上記「富士そば」が閉店してしまったこともあり、現状では越谷駅で唯一廉価なそばを食べられる貴重な店舗だと思われる。メインの出入口はガードの外側にあるが、ガード下通路からでも出入りできる(写真はガード下側)ので、雨天時には傘を開くことなくアクセスできる。テーブルオーダー&有人レジ後払い式の店舗で、客席はテーブルが4人×5、厨房と向き合う椅子付きカウンターが15席。わりと席数の多い店舗だ。
  麺は、てんやスタンダード。二八を謳う乱切り風の冷凍麺で、ホクッとした歯ごたえが個人的に好き。ただ、今回はちょっと難点もあった(後述)。つゆは、見た目にはだいぶ色が薄いのだが、味覚的には特段薄いわけではなく、塩気はほどほどにある。先日京急蒲田店で食べたときにも同じ印象だったことだし、チェーン全体で最近醤油をうすくちに変えたのだろうか。これはこれで悪くないと思う。そば一人前350円。カマボコと柚子皮は、別皿提供ではなく、デフォルトでトッピングされるパターンだった。メニューは、他店舗と特段変わらない。最近、ミニかき揚げ丼やミニ天丼といった手軽なご飯ものが登場して、より駅そばっぽくなってきている「天丼てんや」。今回は、そば一人前とミニ天丼のセット(700円)を実食。ミニ天丼は、470円の小天丼よりもさらにサイズダウンさせ、天ぷらもエビ・ナス・レンコンの3つ。それでも、天ぷらは揚げたてで火の入れ加減も悪くなかったし、コスパは以前よりも増していると思う。
  ちょっと苦言を呈するとすれば、オペレーションの方か。今回は、ミニ天丼よりも先にそばが完成してしまい、ミニ天丼を作っている間(1分ほどタイムラグがあった)にそばが少し伸びてしまっていた。また、麺同士が少々絡まっていて、食べづらさを感じた。湯煎する際に麺をちゃんとほぐしているかどうか。この一点だけでも、だいぶ印象が変わるものだ。このあたりのオペレーションがスムーズになれば、もっと印象がよくなると思う。さらに言うと、気を遣う箇所が少々ずれているような気がする。飲み水はデフォルトで温ウーロン茶が出てくるのだが、それを飲み終えて、各席に用意されている冷たいウーロン茶を注ごうとすると、店員さんが気を利かせて温ウーロン茶のおかわりを入れようとする。「冷たいのが飲みたいから」と固辞すると、今度はわざわざ新しい湯飲みを出して冷たいウーロン茶を注いで出してくれた。見事なまでの気遣いではあるのだけど、「それよりも料理の方に意識を……」というのが本音。駅そば人の観点でモノ申せば、客が自分で調達できるものについては、放っておいていいと思う。各席にピッチャーがあるのだから。箸はエコ箸。「天丼てんや」では個包装の割り箸を提供するイメージが強いのだが、エコ箸店舗もある。この辺りの店舗間相違も、興味深いところではある。
  平日16:00頃の訪問で、先客7・後客3。プラス、テイクアウト客数名。先客のうち4人は女性ひとり客。賑わってますね。客数が多ければ多いほどオペレーションは難しくなると思うけれど、今後、より洗練されていくことを願う。


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★大袋駅(東武伊勢崎線)
「蕎麦茶屋 庵」  実食日:2016/3

  まったく期待していなかった駅に未食店が残っていた。西口階段を下りて線路に沿って直進1分、踏切端を右折してすぐ右側。朝9時から深夜25時まで営業しているので、フルタイムで働いているサラリーマンでも寄りやすいだろうか。夕方以降は酒・肴ともに充実のラインナップになるので、飲み客が主流になりそうだ。暖簾(というか、幟を暖簾風に掛けたもの)が「ホッピー」になっていることからも、飲み客が多いことを想像させる。客席は椅子付きカウンターばかりで、7席。プラス、奥の方に折りたたみ式の椅子が2つ立てかけてあったので、最大9人くらいまでは入れそうだ。実食は16時頃で、先客・後客ともに0だった。この時間帯はそば客・飲み客とも少ないアイドルタイムなのだろう。
  麺は、とてもバランス感のよいものだった。とびっきり美味い! という感じではないのだが、舌触り・歯ごたえ・のどごし・風味のすべてが水準以上のところでまとまっている。妙な癖がないので、誰が食べても満足できる麺だと思う。つゆは塩気がやや強め。甘み少々。酸味ほどほど。これまた特定の方向に突き抜けていないバランス派だが、個人的にはもう少し醤油か出汁の香りを際立たせた方が美味しく感じるかなと思った。たぬきは、粒の細かい天カス。その上から、香りづけの青ノリを少しふりかけている。お洒落だね。ややゾル化傾向だが、量が適正なので特に問題にならない。たぬき400円(ワカメ・水菜・カマボコ2枚入り)。充分値段以上の価値がある一杯だったとは思うけれど、欲を言えば水菜とカマボコ1枚を廃して20円引きを希望。箸はエコ箸。


※暖簾が変わり、そば屋っぽくなっていました(写真は左:旧、右:現)。お品書きが新調されていたので一瞬「値上げしたのかな?」と思いましたが、値段やメニューは特段変わっていませんでした(2018/7、確認)。

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★せんげん台駅(東武伊勢崎線)
「けごん」  実食日:2004/5

  東口階段を下りて右すぐ。東武オリジナルチェーンの「けごん」がここにもある。写真を見ても分かるように、幟が出ていなかったら蕎麦屋だとは分からないような、殺風景な構えの店である。
  味の方は、特記事項なし。ボリュームとも、普通に「けごん」だな、という感じ。人畜無害で、万人からそこそこ好まれそうな味。唯一気に入らなかったのは、客席が狭いということ。椅子とテーブルの間が狭い。椅子は固定されているタイプなので動かせない。身体の大きい人にとっては、ちょっと窮屈なのではないだろうか。たぬき280円。


※閉店していました。跡地はコージーコーナーでしょうか(2016/3、確認)。

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「焼鳥日高」  実食日:2018/7

  立ち飲み店の、ランチタイムそば。西口駅舎1階にも「日高屋」があるが、こちらにそばの扱いはない。西口を出て、ロータリーを右に回って、信号を渡って右へ10秒の「せんげん台西口店」に扱いがある。「焼鳥日高」というと赤い看板がトレードマークだが、この店舗はなぜか白い看板。イマイチ意図がよく分からない。一応立ち飲み・立ち食いもできるようにはなっているが、メインはテーブル席。席数は30くらいあり、ランチ需要はそこまで多くないようなので、のんびり食べられる。日高屋系の立ち飲み屋にありがちなタッチペン式の注文スタイルではなく、各席での口頭注文になっている。配膳付きで、下げ膳不要、後払い。
  麺種は味確認。3種類の太さが混在する乱切りタイプで、そばの香りはわりとある。外側の部分を多く使っているのか、あまり艶のない、くぐもった香り。香りといい食感といい見た目といい、「キッチンオリジン」で出しているそばに近いように感じる。ということは、冷凍麺なのだろうか。つゆは、のぺっと平たいのだが、カツオははっきりと出ている。「香る」という感じではなく、喉で感じる旨みのようなイメージ。簡易的なそばとしては、まずまずか。たぬきなし、かけ300円、かき揚げ420円など。ほかの一部店舗にあったカレーそばの扱いはない。麺大盛りが80円増しは良心的か。実食は、かき揚げそば。かき揚げは注文後揚げで、想像どおりの巨大球形タイプ。ただ、わりと密度を低く作ってあり、しかも具材のカットが大きめだからあまり複雑に絡まらず、食べやすい。揚げムラも、以前より(他店舗より?)だいぶなくなっているように感じる。具材は、タマネギが95%くらい、長ネギが5%くらい。人参ではなく長ネギなのがいいね。タマネギ+ニンジンだと、どちらも甘みが強く、大きなかき揚げを完食すると若干疲れるので。薬味のネギは別盛り。箸はエコ箸。
  訪問は平日の13:15くらいで、先客2・後客3。しかも、私以外は全員飲み客。オフィス街ではなく住宅地だからということもあるのだろうか、ランチ需要はそれほど多くなさそう。にもかかわらず、需要が多そうな店舗よりも高いクオリティで提供できているのは立派だと思う。客数が客数だから、ランチ対応終了が心配されるところ。私のようなへそ曲がりのためにも、ぜひ続けてください。


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★春日部駅(東武伊勢崎線・野田線)
「けごん」  実食日:2004/9

  東口ロータリー沿い(東口を出て右へ1分)。東武沿線オリジナルのチェーンである。同じ東武でも、東上線では「けごん」と「達磨」が半々くらいなのだが、伊勢崎線では「けごん」の方が圧倒的に強い。
  もともと、私は東武沿線チェーンの味は好き。仄かに甘みが出ているのがいい。ただ、量が少ないのが最大の悩み種だった。しかし、この店に限ってなのか、それとも最近変わったのか、ここで食べたそばはボリューム的にも水準以上になっていた。このチェーン唯一の弱点が解消されている。揚げ系は自家製で、パリパリしていて美味しいし、毎月5・10・15・20・25・30日はたぬき(通常280円)、カレーライス(通常380円)とも200円になるサービスがある。カレーはほぼ半額だ。ただし、店先に表示されているわけではない。サービスデーには、券売機のボタン(たぬき・カレー)に「売り切れ」ランプが灯るので、一見さんは「なんだよ、たぬきダメなのかよ」と思ってしまうかもしれない。


※閉店していました。跡地は、金券・貴金属の買取専門店です(2018/7、確認)。

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★桜沢駅(秩父鉄道)
「ピクニックコート」  実食日:2018/6

  秩父鉄道の桜沢駅は、駅舎(の役割を果たす建物)がホーム上にあるという、ちょっと変わった駅。電車を降りて、この駅舎と直結している歩道橋で線路を右手に渡り、直進4分のところに「ベイシアスーパーセンター寄居北店」がある。その中に、廉価なそば・うどんを扱うこの店がある。ベイシアには出入口が2か所あって、フードセンター側の入口から入ると分かりやすい。もう一方のファッション&バラエティ側から入るとちょっと迷うことになりそう。店舗は間仕切りのないフードコートスタイル(営業店舗は1軒のみ)。窓際に小ぢんまりと造られた感じといい雰囲気といい、安達店(福島県)によく似ている。一瞬、デジャヴかと思った。有人レジで先払い→レシート番号で呼び出し。下げ膳セルフ。
  麺は例によって冷凍と思われるが、今回はわりとそばの香りが感じられた。中太で、均一な太さ。他店舗と同じ麺なのかな。ちょっと分からない。つゆは、のっぺりと平たい。フードコートそばによくあるタイプで、どうということもない。たぬき290円(ワカメ入り)。そばメニューは、たぬきと、天390円のみ。他に、ラーメンや丼もの、スナックフードなどが揃う。たぬきは既製揚げ玉だろうと予測がついたので、今回は初食ながら天を実食。天は、おそらく冷凍ものの注文後揚げ。ややオーバー気味の揚げできつね色が濃かったが、香ばしくて悪くない。個人的には、アンダーよりはオーバーの方が好き。具材は、タマネギ・ニンジン・細かすぎてよく分からない青菜。また、フライドポテト(シングル180円)も食べてみた。粉末状のジャガイモを使った、懐かしのラスポテトだ。数種類あるフレーバーパウダーから好きなものを選んで、紙袋の中で混ぜ合わせる「シャカシャカポテト」スタイル。フレーバーをつけずにそばに乗せれば、即興的にポテそばにすることもできるだろう。ただねぇ、詳細は割愛するが、紙袋の中に、口に入れてはいけない異物が混入していた。たまたまだけれど、これを以て衛生を−1点とさせていただく。こういうところ、気をつけようね。
  土曜14:30頃の訪問で、先客・後客多数。ベイシア(食品スーパー)で買った商品を食べている人もいた。これがOKなら、惣菜コーナーでいろいろ買ってそばに乗せる手があるので、メニューにはいくらでも広がりが生まれる。唐揚げとか、各種天ぷらとか。のっぺりしたつゆをなんとかしたい一杯なので、納豆を買ってきて、よくかき混ぜてからトッピングするのはどうだろうか。私は駅そばだけでなくスーパーも好きなので、いろいろ想像したくなる。スーパー内そば店の強みになり得るかもしれない。


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★長瀞駅(秩父鉄道)
「ちちてつ長瀞駅売店」  実食日:2018/5

  駅を出て左すぐ。ほぼ駅に隣接した、簡易的な建物。売店と一体化しているのだが、店員は兼務せず、それぞれに配置されている。客席は厨房と対峙する立ち食いカウンター(6人くらい)が基本だが、店先に日除けテント付きの長テーブルが出されており、そちらで食べることもできる。というか、テントで食べる人の方が圧倒的に多い。立ち食いするのは、近隣住民や近隣店舗の運営に携わる常連客くらいの様子。2016年のGWに合わせてオープンした店で、それと前後して閉店した寄居駅の駅そば(同じ運営会社の店。当サイトでは「味自慢」として掲載)の事実上移転とも捉えられる。店員さんも寄居からこちらに移ってきていることだし。
  麺は、秩父の雄「せきた食品」の茹で麺。薄紫が若干黄色味を帯びたような色合いで、星がたくさんある。特段そばの香りが強いわけではないけれど、少しザラッと舌を撫でる食感が心地よい。温つゆは、よく分からず。なぜなら、今回は公式取材での訪問で、仕事上「長瀞舟ざるそば」を食べる必要があったため。もりつゆに関しては、まぁ普通。カツオを中心とした出汁感はそれなりに感じられて、特段味わい深いわけではないけれど悪くはない。値段は高く、かけ450円、天500円、長瀞舟ざる500円(とろろ付き700円)。たぬきというメニューはない。観光地だから高いのは仕方がないところだろう。というのも、周辺の観光客向け飲食店への配慮が必要だから。「駅そばばかり賑わって、土産物店街の食堂は閑古鳥が鳴きまくり」ということになると、鉄道サイドとしても「街全体が廃れる→観光客が減る→鉄道利用者も減る」という手痛いしっぺ返しを食らうことにつながるわけだ。観光地の駅そばの中には、観光客向けの飲食店との共存共栄を前提に成り立っている場合があるのだ。山形県の村山駅「愛亭」が板そばを提供しないのと同じ理屈。
  さて、実食した舟ざるそばだが、実はこのメニューの最大のポイントは、味よりも見た目の方にある。器(せいろ)が、船の形をしているのだ。長瀞と言えば、岩畳のライン下り。その100周年を記念して開発したメニューだという。写真映えもするし、これはこれで面白いと思う。値段を下げられないのなら、そのぶん付加価値を付ける。至極理に適っていると思う。それから、単品でとろろ・かき揚げ・味噌おでん(冬季のみ販売)も食べたので、これらについてもひと言ずつ。とろろは、あらかじめおろしてあるものを仕入れているが、店内でさらに練って粘りを強めている。青海苔を散らして香りを加えているのが面白い。かき揚げは店揚げ(揚げ置き)で、衣はパリパリ食感。タマネギ主体で、ニンジンと、カットが細かすぎてよく分からない青菜が入っている。見た目にはかなり大きいが、フワッと空気を包み込むように仕上げてあるので、質量としては極端に多くはない。味噌おでんは、一般的な長方形のコンニャクを対角線で切って(つまり、直角三角形)、湯煎して、味噌ダレをかけたもの。手軽に楽しめるワンハンドグルメだ。夏季には、かき氷やところてんなども販売。隣の売店で販売している秩父名物「みそポテト」も含め、テイクアウトでの利用も視野に入れたい店だ。


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★秩父駅(秩父鉄道)
「ははそ食堂」  実食日:2013/5

  駅舎1階、じばさんセンター物産館内に、昨年12月にオープンした新店。物産館内と駅舎の外側、両方から出入りできる。外側にはきっちりと間仕切りがあるが、物産館側は暖簾の目隠しだけ。椅子付きカウンター7〜8席だけの、こぢんまりとした店だ。
  麺は、黒いツブツブが目立つ、秩父そばらしいもの。三峰口「うどんそば」と連食したのだが、味覚的にだいぶ近いように感じた。同じ業者の麺なのか、これが秩父ならではの味なのか。つゆは、かなり甘みが強かった。野菜系よりも、タンパク質系のトッピングの方が相性がいいと思う。月見(350円)か、肉(450円)あたりが狙い目か。ただし、肉そばの肉はパサパサしていて、いまいちだった。ご飯ものも扱っていて、秩父名物の「わらじカツ丼」も食べられる(600円)。ついでに「みそポテト」も扱ってくれるといいのにな。


※値上げしていました。現在、かけ350円、月見400円、肉500円です。わらじかつ丼も650円になっています。基本的に全メニュー50円アップのようですが、カレーそば・カレーライス・かき揚げ丼は450円で据え置かれています(値−1点。2014/9、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ400円、月見420円です。カレーそば・カレーライス・かき揚げ丼は、すべて500円。わらじかつ丼は800円まで上がってしまいました。肉そばは500円で据え置き。ワンコインの重要性を感じているということでしょうか(2015/10、確認)。

※2016/6、再食。かき揚げそば500円、みそポテト150円(メニュー表や券売機には記載がない)、わらじかつ丼800円と、モリモリいただきました。かき揚げは、自家製店揚げです。比較的ゆるめの揚げ方で、サクサク感はふんわりしています。みそポテトは、冷凍ものの注文後揚げ。かなり色の黒い、塩分の濃いみそだれをたっぷりとかけます。単体で食べると、ちょっと味が濃いですかね。ビールのお供にした方がよさそうです。わらじかつ丼は、ごはんの上のレタスを敷き、その上に大きく薄いトンカツを2枚乗せ、しゃくし菜漬けを添えています。店頭の置き看板の写真ではレタスとしゃくし菜漬が乗っていなかったので、少し得をした気分。味付けは、醤油ベースの甘辛ダレ。タレがとても美味しくて、ごはんが進みます。トンカツが2枚も乗っているので、ちょっとご飯が足りなく感じます。トンカツ1枚で充分で、もう1枚は持ち帰りたくなりました(結局全部食べたけど)。
  まだ食べていないメニューとしては、豚みそ丼800円や、ミックス丼800円(わらじかつ+豚みそ?)も気になるところ。メニューの総数は決して多くないのですが、徐々に増えてきています。何回行っても飽きない店なので、ぜひ長く続けてほしいです(付+1点)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かき揚げ550円、わらじかつ丼880円、豚みそ丼880円です(2021/5、確認)。

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「秩父そばの会 立喰いコーナー」  実食日:2015/10

  駅を出て左、線路沿いに歩いて、最初の踏切を渡る。そのまま狭い路地を歩いて、国道140号線を渡ったところにある道の駅「ちちぶ」内。駅歩5分。道の駅内には着席スタイルのレストランもあるのだけれど、それとは別に立ち食いそばコーナーがある。値段的に、当サイトで扱うにはかなり高く、掲載対象とするかどうかで長いこと悩んでいた。が、単行本のネタとして食べる機会に恵まれたので、悩むくらいなら観光地&研究上必要特例を適用してしまおうという運びに。基本的には立ち食いだが、椅子付きカウンターが3席だけ用意されている。立ち食いのキャパは、8人分くらい。
  秩父市内のそば店で結成した「秩父そばの会」が直営するだけあって、味にもメニューにもこだわりがみられる。麺は注文後茹での生麺で、星がたくさん見られる田舎風。プリプリとした、そば粉比率の高さがうかがえる食感。つながり具合から推して十割という感じではないので、二八ではないかと推測。刻み海苔が邪魔だと感じるくらいに、風味もよい。つゆにつけずに食べてもいいレベルだ。くるみだれざるそばを食べたので、かけつゆに関してはコメントできない。最初からくるみだれが入っているタイプだから、もりつゆに関してもコメントが難しい。最初から完全に混ざっているわけではなく、提供時には下にもりつゆ、上にくるみだれが分離している状態。混ぜる前に上手に味を見ることもできたかもしれないけれど、不覚にもいきなり混ぜてしまったので……。混ぜた後のくるみだれは、見た目にはゴマだれに近い色合いなのだが、当然ながら味覚は全然違う。ビターで、サッと香ってスッと後が切れる。大人の味覚だ。ネギとワサビが付くけれど、ネギはともかくとしてワサビは使うかどうかを慎重に考えた方がいい。入れると、クルミの香りが半減する。たぬき550円、かけ500円、しゃくし菜600円、くるみだれざる650円。サイドメニューに、みそぽてと200円あり。次回訪問時には、ぜひかけ系を試してみたい。受渡口近くにそば湯ポットあり。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき600円、かけ550円、しゃくし菜650円、くるみだれざる700円です(2021/5、確認)。

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★御花畑駅(秩父鉄道)
「御花畑駅そば店」  実食日:2011/12



  改札を出て右すぐ。立ち食いカウンターだけの露出店。間口が広いので、7〜8人は収容できそうだ。
  麺は、「秩父そば」を謳う店にありがちなタイプ。全体的に黒味は薄いが、甘皮の粒粒がたくさん練りこまれていてまだら模様に見える。コシはあまりない。つゆは、塩加減がちょうどいい。若干粉末出汁の風味が前面に出ているのが気がかりではあるが、麺との相性は悪くないと思う。たぬきなし、具一品系は350円均一。中でも、きのこそばが具だくさんでオススメ。塩蔵だし、これまた塩蔵のワカメがサービストッピングされるため、若干しょっぱいが。


※改装していました(写真は左から2枚目)。旧店舗の情緒あふれる佇まいが好きだった私としては、やや残念です。しかし、新店舗も木を多用した造りなので、使い込めば旧店舗の情緒が出てくるでしょう。値段が上がっています。現在は、かけ310円、具一品系は370円です。たぬきが登場していますが、天と同額の370円はちょっときつい感じがします(値−1点。2014/9、確認)。

※改装というか、暖簾が撤去されていました(写真は右端が最新)。これまで特に表示されていなかった店名が掲げられたので、店名変更として扱います(「そば処」→「御花畑駅そば店」)。消費増税を経て値上げしており、現在はかけ350円、たぬき410円、天450円になっています(値−1点。2021/5、確認)。

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「はなゆう」  実食日:2014/9

  改札を出て左斜め前。駅の敷地の外なのだが、この駅は駅前がたいへん狭く、ほとんど駅にくっついているようなイメージ。西武秩父駅との接続途中にあることもあり、駅の敷地内にある上記「秩父そば」よりも目立っている。お品書きの目隠しがあるだけの準露出店。立ち食いカウンターと椅子付きカウンター(5席)がある。ただし、椅子は醤油ケース(ビールケースのイメージ)の上に板を打ち付けた、箱馬のようなもの。
  麺は、柔らかめの茹で麺。舌触りは秩父らしくザラザラしているが、粒々がたくさんあるタイプではない。つゆはスッキリ系。店頭に「焼あごのダシ」を使っている旨の掲示があるが、味覚的には別段変わった印象はなかった。かけ300円で、たぬき・天も300円。天玉と月見が同じ値段(350円)という、不可解な価格設定。きのこは500円と高値。内容もしめじ・椎茸・舞茸と、特に変わったきのこが乗るわけではない。割高感は否めないが、水煮ではなく生を使っているという点には一定の評価をしたい。水煮は、どこで食べてもだいたい中国産だろうから。


※どういうわけか、店頭のメニュー表示が撤去されていました(写真は左:旧、右:現)。これ、あった方がいいと思うのですが……。消費増税を経て値上げしており、現在は月見350円、たぬき・天400円、天玉450円、きのこ500円です。きのこだけ、価格が据え置かれた形です。メニュー間の価格差の不可解な設定は解消されています(値−2点。2021/5、確認)。

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★三峰口駅(秩父鉄道)
「駅麺屋」  実食日:2013/5

  SL運転日(主として冬場を除く土日祝)のみ営業する、レアな店。改札を出て左。駅舎から独立した造りになっている。立ち食いカウンターと、店舗の脇っちょにある簡易テーブルのみの小さな店なのだが、SL運転日は観光客が多いので、結構多くの人が食べにくる。駅のベンチにも、丼片手の人がちらほら散見される。営業する日は朝から開いているので、SLに乗りに来る人だけでなく、サイクリング中に寄る人とか、軽トラでやって来る地元住民なんかもいる。この感じなら、SLが走らない日に営業してもそこそこ客はとれるんじゃないか、と感じるくらいだ。なお、店名は「秩父そば」とのことなのだが、表記が見当たらないため当サイト内では暖簾記載の文字列で掲載する。
  麺は、茹で麺。秩父らしく、黒いツブツブが目立つ素朴なタイプ。茹で麺にしては、よく香る。つゆも良く香るのだが、若干くどい感じがあり、最後にはやや飽きが来る。甘みが主張しすぎるのかな。御花畑・寄居・熊谷と同じ業者が運営しているのだが、価格は他の3駅に比べて全メニュー一律50円高く設定されている。つまり、かけ350円、きのこ400円。きのこは、御花畑同様いろいろな種類が入っていて、ボリューム感もある。かけ+50円なら、お買い得だ。その他、店内で揚げているかき揚げも試してみたい一品。

※2021/5、再食。その前に、いろいろと変わっていました。まず外観的に、改装していました(写真は左:旧、右:現)。暖簾も変わり、その隅っこに店名らしき表示が出ましたので、店名変更として扱います(「うどんそば」→「駅麺屋」)。前食時から2度の消費増税を経ているので、当然値段も上がっています。現在は、かけ400円です。たぬきが登場しています(500円)。また、当駅限定と思われるご当地メニューの三峰山そば650円も登場。代わりに、きのこは終売しました。手軽な軽食メニューとして、みそぽてと200円もあります。串に刺さっているので、歩きながら食べるのもいいですね。
  実食は、三峰山。トッピング内容は、かき揚げ+コンニャク+しゃくし菜炒めです。かき揚げは揚げ置きで、衣がパリッとしているタイプ。タマネギとニンジンで構成しており、わりと具材感があります。コンニャクは、金山寺みそのタレをかけた、いわゆる「みそおでん」の仕様。食べ進めるうちに味噌がつゆと混ざって風味がだいぶ変わるので、つゆ本来の味を見たい場合には序盤に。しゃくし菜炒めは、一般的な塩漬けではなく醤油漬けっぽい風味でした。タカノツメとゴマを一緒に炒めて、ピリ辛に仕上げています。味覚的に主張が強いのは、見た目にはあまり目立たないしゃくし菜炒めでした。特徴ある風味で、なかなか楽しい一杯でした。丼は使い捨てのスチロール製です。また、七味唐辛子は客席には置いておらず、店側で入れるオペレーションでした。コロナ対策でしょうか。
  土曜13:30頃の訪問で、先客1・後客2。ちょうどSLが当駅に停車しているタイミングで、駅周辺には観光客が溢れていました。SL運転日のみ営業するこの店も、それなりに需要がある様子です。


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★加茂宮駅(埼玉新都市交通ニューシャトル)
「おらがそば」  実食日:2019/2

  駅歩7分くらいかかり(ほかに対象となる店がない駅特例を適用)、行き方もちょっと複雑。駅を左(東)側に出て、すぐ目の前の信号を右折(一方通行出口を入る)。2本目の路地を左折し、また2本目の道(片側2車線の広い道)を右折して2分、左側。イトーヨーカドー大宮宮原店を中心としたショッピングセンター「ステラタウン」の1階フードコート。店前の広い道が加茂宮駅前まで続いていれば分かりやすいのだが、近隣住民の立ち退きがうまくいかないのか途中でどん詰まりになっているので、分かりにくい道順になる。
  杵屋グループの「おらがそば」。先日大森イトーヨカドー店で実食した際にちょっと調べて、通常店舗の「おらが蕎麦」は値段やシステムに鑑みて当サイトの対象には含められないが、フードコートタイプ店舗の「おらがそば」(「そば」がひらがな表記になっている)については、セルフサービス&通常店舗よりも安めの価格設定ということで、対象に含められると判断している。公式HPを見ると現在3店舗あるようだが、立地的に当サイトに掲載できるのは大森イトーヨーカドー店と、ここ大宮宮原イトーヨーカドー店の2店舗だけ。有人レジで先払い→バイブレータで呼び出し→下げ膳セルフ。
  内容は、基本的に大森イトーヨーカドー店と同じ。麺はエッジが利いた細麺で、コシがあるという感じではなくホクッとした歯ごたえ。素朴かつ上品で、香りもまずまずあり、結構私好み。大森での実食時に比べて、やや茹でがオーバー気味だっただろうか。つゆは、カツオ系の出汁が前面に出ているが、それほど強烈な感じではない。甘さ・辛さ・醤油の香り、いずれも控えめな印象。わりとあっさりしていて完飲しやすい。たぬきは、やや油切れの甘い天かす。あらゆる要素において、大森の方が洗練されていたように思う。価格は外税表示になっているので注意を(以下の記載は税別価格)。たぬき417円、かけ371円、かき揚げ510円など。ご飯ものやセットメニューもいろいろある。今回は腹ペコ訪問だったので、ねぎとろ丼セット750円に天かす単品47円を追加でオーダー。ねぎとろ丼は、マグロのすき身に混ぜ込んでいる油脂が、やや臭う。刻みネギと刻み海苔で臭いを消そうとしている努力は見えるのだが、それでもまだ。ちょっとイマイチな内容だった。冷水器はフードコート共通(紙コップは冷水器脇にあり)。箸はエコ箸。
  訪問は、平日の14:00頃。アイドルタイムのわりには、そこそこ途切れずに利用客がある様子。近隣が住宅地だから、地元の子育て主婦や高齢者らが、日常的に利用しているようだ。かといって席探しに苦労するほど混んでいるわけでもない。落ち着いて食べられて、なおかつ周囲の視線も気にならない、ちょうどいい入り具合だった。


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★川口元郷駅(埼玉高速鉄道)
「たかまつや」  実食日:2015/4

  2番出口を出て後方2分、大型ショッピングセンター「ミエル川口」の1階フードコート。フードコートの名称は「スウィングプラザ」で、たかまつや(そば・うどん・丼もの・ラーメン)と神戸キッチンスタジアム(定食・洋食・喫茶)が入っているのだが、厨房は繋がっていて(受渡口は別)従業員も兼務。どちらもフランチャイズ契約なのだろう。13時ごろの訪問だったが、比較的空いていた。落ち着いて食べられてよい。土日はまた様相が違ってくるのかもしれないが。現金先払いで、バイブレーターで呼び出し。
  麺は、見るからに押し出し製麺。太さが揃っていないタイプだ。食感的にはつなぎが多そうな歯ごたえに感じたのだが、じっくり噛むと結構そばの風味もしっかりしているのが分かる。なかなか美味しい。つゆは、カツオとイリコのブレンドだろうか。ほどよい酸味とまろやかさがある。柚子皮で香りを加えているのも好印象だ。価格は外税方式(以降の記載は税抜き価格)で、たぬき380円。ただ、天かすは受渡口に置いてあってフリーなので、この店でたぬきを注文する必然性はない。実食は、野菜天そば390円(ワカメ入り)。たぬきと10円違いで、イモ天+カボチャ天(入れなかったが、天かす追加可能)。イモとカボチャ、食感が似ている組み合わせだったのがやや残念ではあるがどちらも揚げたてで美味しく、サイズも大きめで満足度高し。ネギは青ネギ。変わりメニューに、京風あんかけ380円、鳥南蛮390円。目先を変えたメニューがリーズナブルな価格帯で提供されているのが嬉しい。また、店名から推して知れるようにこの店はうどんがメインなのだが、醤油うどん300円などの讃岐うどん特有のメニューもそばに対応している。あまり試してみようとは思わないけれど。総じて、優等生的な味わいで強烈なインパクトはないのだが、味覚的レベルは高い。今後この駅を利用する機会があれば、また食べに寄ってもいいなと感じた。


※値上げしていました。現在、たぬき420円、野菜天460円、鳥南蛮420円、醤油うどん380円です。メニューによって値上げ幅が全然違いますね。また、京風あんかけは終了しています(2018/2、確認)。

※閉店していました。フードコート自体が閉鎖され、跡地は広大なマクドナルドになっています(2020/2、確認)。

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★南鳩ヶ谷駅(埼玉高速鉄道)
「カフェウイング」  実食日:2018/2

  2番出口を出て右へ2分、最初の信号を越えた側の角にあるパチンコ店「ウイングサンケイ」内。わりと規模の大きなパチンコ店で出入口がいくつかあり、信号を右折した先の駐車場入口脇の出入口から入ると分かりやすい。パチンコフロアとの間に間仕切りがない(腰の高さほどの塀で仕切られている)店なので、食べている間も常時パチンコ店内特有の打球音と電子音が鼓膜を突く。パチンコ嫌いな人にはちょっと厳しいかもしれない。と言っている私も実はパチンコ嫌いだが、なんとか耐えられた。食べているときにうるさいというよりも、呼び出しの声が聞こえない方が辛かった。食券制で、受渡・下げ膳ともセルフ。客席は、弧を描く椅子付きカウンター13席と、フロア中央の複雑な形状をした立ち食いカウンター(というか、立ち食いテーブルか)が6人分くらい。
  麺は、中太の平麺。麺種未確認。茹で麺のような食感だが、少し粘着する。そばの香りはあまりない。茹で麺・生麺・冷凍麺のすべてがあり得るような、どれも違うような、判断しづらい麺だ。つゆは、醤油の香りが強いタイプ。ほのかにカツオ系の出汁が香る。濃縮希釈っぽい風味ではなく、ある程度厨房内で作っているのではないか、と感じる味。ネギも店内で手刻みしていた(これは目視確認)ことだし。パチそばとしては上々だし、街なかの立ちそば店で出てきても特段違和感のないレベルにある。たぬきは、既製の揚げ玉。ほんのりと小エビ香がする。文章にすると同日実食の鳩ヶ谷「お食事処 桂」に似た揚げ玉ということになるが、おそらく別物。「桂」の揚げ玉は、いわゆる「小エビ玉」が混在しているもの。「カフェウイング」の揚げ玉は、全体にほんのりと小エビ香があるタイプだ。たぬき380円(ナルト入り)。その他のメニューは、かけ330円、天450円など。パチそばとしては、わりと安い方か。そば・うどんのほかにもカレーライス500円とか醤油ラーメン520円とかミートソース450円とか牛丼500円とか、いろいろある。喫茶メニューも取り揃えているが、ウーロン茶・オレンジジュース・コーヒーなどがいずれも280円と高い。缶ジュースを買って休憩ベンチで飲んだ方が安上がりだ。面白いというかパチそばならではのサービスとして、パチンコ玉で飲食ができる(コーヒー=1パチ玉280個)。パチそばではこのサービスを導入する店がもっとあってもよさそうなものだが、意外と見かけない。数えるのが大変だからかな。
  訪問は平日の16:00頃で、先客0・後客1。すぐ脇に無料の休憩ベンチがあり、こちらの方が賑わっていた。昼時などは食事をする人も結構あるのかもしれないが、少なくとも食事のためだけに訪れるのは私くらいのものだろう。


※閉店していました。跡地は、トイレ&スタッフルーム&喫煙所です。パチそばとしては結構レベルの高い店だったので、残念です(2020/2、確認)。

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★鳩ヶ谷駅(埼玉高速鉄道)
「お食事処 桂」  実食日:2018/2

  2a出口を出て、ロータリーを左に回り、「庄や」の角(車止めのポールが立っているところ)を左に入って1分、右側。パチンコ店「パラッツォ鳩ヶ谷店」内。かなり規模の大きなパチンコ店で出入口が何か所もあるので、間違った出入口から入ると店にたどり着くのが大変になる。駅から見て左側の側面、手前から2番目の出入口(TUCの少し奥)から入るとすぐにある。食券制で、客席は椅子付きカウンター13席。
  麺は、たぶん冷凍。硬質な歯ごたえだけど風味はあまりない「今どき感」満載の麺。つゆは、のぺっと平たく、淡い。出汁香らず、濃縮希釈と思われる。淡くてモヤッとしているのだけれど、甘さがきつくないし、なによりも薬品臭がないのがありがたい。たぬきは既製の揚げ玉で、時折小エビ香が口腔内にふわっと漂う。悪くない。たぬき450円(ワカメ入り)。値段は高いなぁ。かけ400円、かき揚げは600円だ。他に対象となる店があれば、当サイトへの掲載を見送る価格帯。そば・うどんの変わりメニューは特にないが、パチそばとしては舞茸天600円があるのが珍しい。ご飯ものも多数。麺とのセット、カレー、丼もの、定食まで。ラーメンもある。全体的に値段が高い中、お得感があるというか平均的な立ちそば並みの価格帯で設定されているのが、セットメニュー。ミニカレーセット550円などだ。再訪する機会があるとすれば、腹ペコで訪問してセットを狙うことになるだろう。
  訪問は平日の15:00頃で、先客4・後客3だった。この店はパチンコ店の外から直接出入りできる造りではないので、食事だけの目的で来る人はまずいないと思われる。全員パチンコをしに来た人たちだろう。通常だとこの手の店は「負けたときに寄る」ものだと思うが、ここは値段がちょっと高いだけに「勝ったご褒美に寄る」人がいてもおかしくないかなぁと思う。私はパチンコをやらないのでそのあたりの心理は理解できていないかもしれないが、個人的に馴染みのある競馬に例えればそういうことになる。駅周辺に他の飲食店が少ないということもあるのだろうけれど。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき480円、かき揚げ630円、まいたけ天ぷら630円、ミニカレーセット580円です(2020/2、確認)。

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★浦和美園駅(埼玉高速鉄道)
「道中そば」  実食日:2007/3

  3番出口を出て直進3分左の「イオンショッピングセンター」3階フードコート中ほど。「3分」というのはショッピングセンター入口までの所要時間であり、店舗までだと当サイトの基準である「5分」を越えてしまいそうな感じだが、「道中」ブランドの復活がちょっと嬉しかったので、ギリギリセーフと判断させていただく。
  店舗の経営はNREだが、ここの麺は他のNRE店舗では見かけないタイプだった。生か冷凍か判断しにくいタイプで、歯ごたえはいい。わりと太い麺なので食べ応えもある。錦糸町「本所そば」の麺に近いだろうか。つゆ・具(たぬき)は標準的なNRE仕様。変わりメニューに「チーズカレーそば」610円など。季節限定メニューも多く設定しており、「竹とりそば」(筍+鶏肉)は美味そうだった。ただし、560円と高め。たぬきも高めで、380円。


※閉店していました。フードコート全体が改装されていて跡地の特定が難しいですが、北前そばの「高田屋」でしょうか(2016/9、確認)。

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★八潮駅(つくばエクスプレス)
「あじさい茶屋」  実食日:2006/12

  改札を出て直進1分、ガード下のショッピングモール内にある。ここ八潮といい守谷といい、「あじさい茶屋」が平然と入店している。つくばエクスプレスは、すでにNREの軍門に下っているのだろうか。
  味覚的には、平均的な「あじさい茶屋」。守谷は生麺の店だが、こちらは廉価版の茹で麺の店。同系他店との違いは特にないようだが、つい最近食べた新横浜「濱そば」(同じくNREの経営)とはつゆが違うように感じた。こちらの方が少し固い印象で、「濱そば」の芳醇な香りがなかったように思う。「いつも同じ味で出すのはほとんど不可能」が常識の世界だから、たまたま違った味に仕上がっていただけなのかもしれないが。それから、細かい不満材料を1つ挙げると、客席がすべて窓側を向いているのがちょっと気に入らない。これだと、モール内通路を行き交う通行人たちと具に目を合わせながら食べることになってしまう。悪く言えば、「衆人環視の中で食べる」ようなイメージ。客が食べている姿が新たな客を呼ぶという戦略なのかもしれないが、個人的にはこういうのは苦手。一般通行人には背を向けて食べたい。たぬき320円。

※閉店(「大江戸そば」化)していました(2015/5、確認)。

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「大江戸そば」  実食日:2015/5

  改札を出て直進、右手。上記「あじさい茶屋」の跡地。守谷駅も「大江戸そば」になったことだし、TX沿線のNRE駅そばは「大江戸そば」で統一するということだろうか。ついでに言うと、味も統一しようという意図もありそうだ。外観だけでなく、内装もフルチェンジしている。客席は椅子付きカウンター9席が基本。窓側を向いた席ではなく、窓に対して横を向くような配置になった。これはありがたい。そして、店の外に2人掛けテーブル席が2つ増設されている。駅構内通路に露出したテーブル席を利用する人がどれだけあるのか、ちょっと疑問ではあるが。商品を受け取ってから外のテーブルまで行くのは大変だし、外のテーブルには箸も唐辛子もない。もちろん、外には冷水機もない。昼時にキャパが足りなくなった場合専用だろう。
  店名が変わって、麺は生麺になった。守谷駅もそうだが、「大江戸そば」で生麺というのはちょっと違和感がある。「いろり庵きらく」ではダメだったのだろうか? ともあれ、味覚的には向上している。注文後茹でで、歯ごたえもよかった。ただ、つゆが妙にケバケバしていたのが気になる。2005年頃の「あじさい茶屋」を彷彿とさせるような風味だった。たぬきは、スナッキータイプの揚げ玉。どうやら、「いろり庵きらく」とは違って天を店揚げしていないようだ。だからこその「大江戸そば」なのだろうか。生麺に既製品の揚げ玉はあまり合わない。このたぬきを使うのなら、茹で麺でいいと思う(あくまでも、たぬきというメニューに限定して考えた場合の話だが)。たぬき370円。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は、「ヴィドフランス」です(2020/12、確認)。

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「庭亭」  実食日:2022/3

  南口ロータリーを左に回り、Biviの開口部を通り抜け、その先の駐車場も通り抜け、道路に出たら右に曲がってすぐ右側。パチンコ店「新ガーデン八潮」内。店舗は2階というか中2階のような造りになっており、パチンコ店のメインエントランスホールから階段を上がる造り。パチンコフロアは通らずにアクセスできる。フロアはかなり広いのだが半分くらいはパーティッションで区切られてデッドスペースになっている。食券制で、客席はテーブル席2人×10と椅子付きカウンター8。
  麺は、冷凍と思われる。断面偏平形で、グニュッとした歯ごたえ。そばの香りは、それほど芳醇というわけではないが、冷凍麺にしてはわりとある方だろうか。つゆは、ベタッと平たいもの。特段のこだわりはなさそう。舌にこびりつくような甘みもある。たぬきは、既製の揚げ玉。どうということもないものだが、ほんのりと小エビ香があって味覚的には悪くない。たぬき440円(カマボコ入り)。単品で追加してみた唐揚げ200円は、そばに乗せる仕様ではなく、どちらかというとライスに合わせる仕様だった。千切りキャベツを敷き、マヨネーズとともに提供される。ゴルフボール大×2個。モモ肉使用だがレンチンと思われ、少しパサついた。総じて、「パチそばだね〜」という味。しかし、当駅には上記「大江戸そば」が閉店して以来構内にそば店がなく、周辺にも安く手軽にそばを食べられる店がないので、一定の存在意義はありそうだ。そば・うどんの変わりメニューとしては、じゃこ天530円がある。他店舗(上板橋)で一度食べたことがあり、まぁ月並みなものだったので、あまり食指は動かなかった。そば・うどん以外にも、ラーメン、セットメニュー、定食、カレー、丼ものなどいろいろある。面白いところでは、内容不明の「諭吉唐揚げ定食」900円がある。一万円札を連想させるネーミングだから、パチンコ店内の食事処らしいと言えるだろうか。箸はエコ箸。
  平日16:00頃の訪問で、先客0・後客0。わりと広い店舗で、この客数。大丈夫だろうか。中途半端な時間帯とはいえ、パチンコの休憩客などの利用がもう少しないと厳しいんじゃないかな……。階段を上がらなければならない店舗構造が、少しネックになっているのかもしれないなと感じた。ガラス越しにパチンコフロアを見下ろせて、個人的にはこれはこれでいいと思うんだけど


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★宝登山頂駅(宝登山ロープウェイ)
「山頂レストハウス」  実食日:2018/5

  秩父鉄道の長瀞駅から徒歩10分ほどの宝登山麓駅と、山頂に近い宝登山頂駅を結ぶ宝登山ロープウェイ。その山頂駅近くに、駅そばに準ずる店がある。場所は、駅を出て右前方向へ1分、右側。ロープウェイを降りた人はたいてい駅を出て右前方向の山頂を目指すので、人波について歩けば自然と店前に出る。外のソフトクリーム売店で食券を買い、店内に入って厨房で食券を出すシステム。受け渡し、下げ膳ともセルフ。受け渡しは、メニュー名で呼ばれて、取りに行くと商品が受渡口に放置されている。混雑時にはなにかとトラブルが起こりそうな危うさを感じさせる。客席は、4人掛けテーブル席が主体で、数え切れないほどある。グループでの利用が多い店なのだろう。
  麺は、おそらく茹で麺。薄いグレー色で、星がたくさん。少しネットリする食感も含め、たぶん「せきた食品」の麺だと思う(未確認です)。つゆは、酸味があるのにカツオの香りは感じない、濃縮希釈によくあるタイプ。わりと平たい。観光地であり、しかも物流の便が悪い山頂付近ということで、値段が高いのは致し方ない。かけ500円、天・山菜・月見各600円。実食は、天(ワカメ・ナルト入り)。天は揚げ置きかき揚げのレンチンだろうか(厨房内から電子音が聞こえた)。具材はタマネギとニンジンが半々くらい。プラス、てっぺんにインゲンが3本乗っている。3本のインゲンがきれいに正三角形を描いているあたりは、冷凍ものを連想させる部分でもある。そば・うどん以外のメニューには、ラーメン600円、スパゲティ400円などがある。スパゲティは、この手の店では珍しい。ケチャップ味とみそ味がある。みそスパゲティ、美味しいのかな。秩父らしさは感じられるけれど。この店のメニューのなかでは割安に感じるので、試してみてもいいかも。丼はスチロール製の使い捨てタイプ。飲み水のコップも、使い捨ての紙コップになっている。店内に空調設備がないのか、窓が常時開放されていて、風がよく通る。ちょっと強く吹くと、食べ進めて内容量が少なくなった丼やコップが飛びそうで怖い。重量のあるリユーサブルな丼・コップを用意した方がいいような気がするのだが。洗浄の手間をかけたくないのか、水が貴重な立地なのか。七味等は、受渡口のみにあり。
  祝日12:30頃の訪問とあって、先客・後客とも多数。食券売り場に10人くらい並んだ(その多くはソフトクリームのテイクアウト客)けれど、店内に入ってしまえば、空席が見つからないとか待ち時間がべらぼうに長くなるという感じではなかった。思うに、食べ終えてから少し休んでいく人が多いのだろうと思う。だから、一日あたりの客数は、見た目の印象ほど多くないのではないか。観光地&山頂という特殊立地ならではの光景かもしれない。


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