千 葉 1
(北西部JR)

現在、107軒掲載(うち56軒は閉店確認済)
★松戸駅(JR常磐線、新京成電鉄)
「喜多そば」  実食日:2005/1

  JR改札を出て右(西口方面)、「NEW DAYS」の隣。このチェーンは上野・金町・柏・取手などにもあるので、常磐線に強いのかもしれない。……というか、今気づいたのだが、常磐線にはほとんど「あじさい茶屋」の侵略が見られない。駅そばファンの心をくすぐる路線かもしれない。
  ここのそばは、中太の茹で麺、つゆともに、北千住や亀有の「そば処KIOSK」によく似た味。たぬきは、すぐにつゆに溶けるのが難点だが、小エビ風味で味は○。変わりメニューに、鴨なんそば(450円)、けんちんそば(400円)などがある。たぬき270円。


※値上げしていました(たぬき270→300円。値−1点。2008/10、確認)。

※暖簾が変わり、看板類が多く出され、ちょっと派手な外観になっています(写真は左:旧、右:現)。NREに吸収され、NRE水準のメニュー&価格になっています(たぬき340円)。再食していませんが、おそらく味覚的にもNREスタンダードになっていると思います。変わりメニューがいくつかありますが、いずれも季節限定で、NRE系店共通です(再食していないので味の評点は据え置き、値−1点、付+1点。2014/1、確認)。

※閉店(「大江戸そば」化)していました。遂に、常磐線各駅の「喜多そば」もNREブランド化していくのでしょうか(2016/1、確認)。

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「めん亭四季」  実食日:2007/6

  新京成ホーム(7・8番線)階段裏。ホーム上の店舗にしては規模が大きく、同時に10人は食べられそうなコの字型カウンターを配している。ただし、椅子席はない。使い込まれたカウンターを見れば、結構古くから頑張っている店なのだと実感できる。味覚的には、これといったプラス要素はない。麺はノーマル茹で麺。つゆは出汁が弱いのか、後味のないタイプ。それでも、私鉄ホームの駅そばは貴重なので、応援していきたい。たぬきなし、かけ250円、天350円。「スタミナ」という名のメニューがある(410円)が、これはただの天玉かも(未確認)。

※閉店していました。跡地は、いったん「一眞」という店になり、さらに「長島屋」に変わっています(いずれも駅そば。2014/12、確認)。

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「陣」  実食日:2008/10

  西口を出て右(ペデ下吉野家の角を入る)へ2分、左側。ほどよく年季を感じる構えの店。平行カウンターは立ち食いのみ。生麺を注文後に茹でるため、食券を出してから出来上がるまでに3分ほどを要する。麺は白っぽく、「富士そば」の麺を少し固くしたような食感。つゆはこれといって特徴のない平均的なもの。飲み水が麦茶になっているのが嬉しいワンポイントだ。
  値段も安い。この出来映えでたぬき270円という値段設定には、心から拍手を送りたい。きつねも270円で、この2種が特にお値打ちな値段設定になっている。かけは240円、天は340円。麺類の他に丼ものなども扱っている。


※閉店していました。跡地は、ラーメン屋の「日高屋」です。近年「立ちそば→日高屋」というパターンが多いのが気になりますが、「陣」には新松戸で頑張っていただきましょう(2014/1、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2011/6

  西口を出てロータリーを越え、バス通りを2分、信号のある交差点(市民劇場の角)を右折して2分、右側。椅子付きカウンター、立ち食いテーブル、8人掛け円卓と揃っていて、計20人くらい収容可能な店舗。
  馬橋駅の「ゆで太郎」に続いての実食だったのだが、どうも麺は形状が異なるようだ。馬橋よりもだいぶ太かった。このチェーンでは店内製麺をしている店舗があるので、太さとか形状は各店に任されているのだろうか。また、揚げ玉も馬橋と松戸ではだいぶ印象が違っていた。馬橋は水滴型で大粒。松戸は不揃いで小粒。こちらも店舗によって作り方が違うのかもしれない。たぬき290円。7〜11時にはお得な朝食セット(3種各340円)あり。タカノツメ、そば湯ポットあり。ケチを付ける材料はあまりない店だが、唯一の難点は駅からちょっと離れているということか。駐車場があるでもなく、路駐できそうな道路沿いでもないので、立地に「?」がつく。


※看板が変わっていたと思われますが、ビルの外装工事中で全面に足場が組まれていたので写真を撮れませんでした。馬橋店同様にメニュー体系が変わり、たぬきは消滅、かけ290円に揚げ玉が乗ります。朝限定メニューは、朝そば2種各300円、セット2種各350円になっています(値−2点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ320円に揚げ玉入りです。朝限定も値上げしていると思われますが、訪問時に掲示がなかったので、また後日。前回撮れなかった改装後の写真を撮ってきました(左:旧、右:現。2016/1、確認)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。また、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円です(値−1点。2020/9、確認)。

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「長島屋」  実食日:2014/12

  7・8番ホーム(新京成)階段裏。3つ上に記載している「めん亭四季」の跡地。ダイレクトに変わったのではなく、間に「一眞」という店だった時代がある(これも駅そば)。「長島屋」になったのは、2013年2月頃。「食べ●グ」ではなぜか閉店扱いになっている(2014/12/7現在)が、どこ吹く風とばかりに現役続行中。今年秋に1カ月ほど休業していた時期があったので、早とちり登録されたのだろうか。内装は、「めん亭四季」時代から変わっていない。コの字型立ち食いカウンターのみで、10人くらい入れる。
  麺は、平打ちの乱切り。強烈なインパクトがあるタイプではないが、香りもあってなかなか美味い。しかし、つゆがちょっと安っぽい風味だったのが残念。甘さ・辛さのバランスは悪くないが、深みがない。つゆをもう少し磨けば、全体の印象が一変すると思う。たぬきなし、かけ310円、かき揚げ380円。かき揚げは固めの揚げ方で、そのまま天ぷらとして食べるよりも「そばに乗せて美味しい」タイプ。タレに漬け込んでご飯に乗せても美味しいだろう。ご飯ものやセットメニューもあり、Bセット(かけ+かき揚げ丼)480円は麺類単品に比してかなりお得な設定になっている。毎週月・木曜に卵サービス、水曜に揚げ玉サービスあり。揚げ玉サービスを実施するのに、なぜたぬきがメニューにない? これ不思議。なお、ネギ増量は有料(40円)なので、ネギ多めでオーダーする習慣がある方は要注意。


※閉店していました。建物はそのまま残っていますが、後継店舗はまだ入っていません。ホームの独立系として貴重な存在だったので、残念です。「我孫子 弥生軒」、入ってくれないかな(2017/5、確認)。

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「大江戸そば」  実食日:2016/1

  JR改札を出て右前。上記「喜多そば」の跡地。跡地というか、看板が変わっただけというか。ただ、「喜多そば」はもともとNREのブランドではないので、「あじさい茶屋」→「大江戸そば」のような意味不明な店名変更ではない。立川の「奥多摩そば」→「清流そば」の店名変更に通じる戦略だ。客席は、椅子付きカウンター5席と、立ち食いカウンター15人分くらい。
  麺は、NRE茹で麺。つゆにあまり馴染まない麺だが、今回は湯通し加減がよく、バラバラした印象を受けなかった。つゆは、最初のひと口でカツオ出汁が香る。厨房内を見なかったが、まず間違いなくマシン注ぎだろう。後半は手注ぎの店と変わらない味になってくるのだが、最初のひと口だけでも香りを楽しめるので、NREはどんどんつゆマシン導入を進めた方がよいと思う。たぬきは、スナッキーな揚げ玉。全体的にバランス感がよく、現状で使用している食材の組み合わせとしては最高水準に近いパフォーマンスが発揮されていた。全店舗がこのくらいの出来栄えで出せるようになれば、「味災」などと揶揄されることもなくなるのではないだろうか。たぬき350円。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点。2019/3、確認)。

※2020/9、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です。今回は、天390円を実食。390円なので、北戸田天です。小エビ香のあるポッテリンコな揚げ置き天で、基本的にどうということもないのですが、駅そば的には結構愛おしい天です。嫌いじゃないです。少なくとも茹で麺店舗は、店揚げ天より北戸田天の方が合うと思います。
  土曜16:00頃の訪問で、先客4・後客4。わりと途切れずに入っていました。立ち食いカウンターには、ひとりぶんごとにパーティッションあり。七味や箸(エコ箸)などは、受渡口脇に集約されていました。


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「そばっちゃん」  実食日:2019/4

  東口を出てペデストリアンデッキをまっすぐ歩き、直結しているイトーヨーカドーに入ってから地上に降りる。ヨーカドーを出て右(北)へ4分。交通量の多い「松戸市役所」交差点のすぐ近く。交差点名からも分かるように、市役所から近いので、ランチ需要が結構ありそうな場所だ。駅から歩いて微妙に5分を越えてしまうかもしれないが、非チェーン店で自家製麺を謳っており、情報として有用だと判断して対象に含める。店頭にメニュー表が掲示されており(全メニュー掲載ではない)、その隅っこにおばちゃんが「旨いもん食って元気だしな」と言っているイラストが描かれているのだが、店内に入ってみたらこのイラストにそっくりのおばちゃんが番をしていた。まさかの、かなり精巧な自画像だった。食券制で、客席は椅子付きカウンターのみ。席数は10くらい。
  自家製の麺は、注文後に茹でる生麺だ。舌触りはツルツル、歯ごたえは少しモチモチする。そばの香りは特段豊かというわけではない。「越後そば」と「せんねんそば」の麺を足して2で割ったような印象。つゆは、基本的には雑味のないすっきりクリア系。ただ、サバのようなクセのある香りが介在しており、これが深みを演出している。少々好みが分かれそうな味覚だと思うけれど、個人的には個性があって良いと思う。たぬきは、小粒でややゾル化傾向の天かす。天が自家製であることがひと目で分かる天かすだ。たぬき360円(ワカメ入り)。この店の名物格は天玉480円とのことなので、生卵(60円)を追加してみた。卵は先乗せで、白身がうっすら白濁した状態で提供。特別な卵を使っているという感じではなかったけれど、つゆ・油と卵の相性はとても良いと思う。変わりメニューというか全部乗せ系の組み合わせメニューに、店名を冠した「そばっちゃんそば」730円あり。丼もの、セットメニュー、定食なども揃っているので、いろいろなシーンで利用できる店だ。テイクアウト窓口もある(訪問時には閉まっていた)。ちょっと意外というか、店の雰囲気とのバランスがとれていないように感じたのは、丼。黒い丼に、オラオラ系ラーメン店のような書体で「そばっちゃん 自家製麺」と描かれている。もうちょっとやさしい感じの丼の方が、店の雰囲気にマッチしそうに思うのだが。
  平日14:15頃の訪問で、先客0・後客0。流しの客はあまり入らなそうな立地(車の横付けも困難)だから、昼の混雑時とアイドルタイムで客の入り具合に大きな差がありそう。ご飯がすでに売り切れていたので、昼時には市役所職員などが大挙してやってきて、おそらくテイクアウトでご飯ものを買っていく人が多いのではないかと想像。なかなかの良店。また食べに来たい。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、天玉500円、そばっちゃん750円です。外観的には、微細な変化ではありますが、テイクアウト窓口に掛かっている小さな暖簾が変わっていました。一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現。2020/9、確認)。

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★北松戸駅(JR常磐線)
「でん」  実食日:2008/7

  東口階段を下りて左(後方)、ロータリーの外れ。ロータリーには直接面していないが、ホームからバッチリ見える位置なので、立地条件としては良い方だろう。間口が狭くて奥に長い造りで、椅子席はない。「新しい店ができた」との情報を受けて訪問したのだが、外観はモロ昭和だった。出入口のドアも建て付けが悪い。内装は綺麗なので、テナント替わりした際に内装だけ一新したのだろうか。
  この店のそばは、麺もつゆも味が薄くてちょっと物足りない印象。不味いのではなく、弱い。麺かつゆ、どちらかを修正するだけでだいぶ印象が良くなりそうなものだが。たぬき290円。メニューには面白味があり、「でんスペシャル」という変わりメニューがある(420円)。食べていないので、詳細は不明。ご飯ものやセットメニューもあり、カレーセットやまぐろ丼セット(ともに500円)あたりは狙い目かも。酒類もあり、ビールセット(ビールorチューハイ+好きな天ぷら2種で500円)を設定している。簡単な立ち飲み屋としても使えそうだ。

※残念ながら、閉店していました。跡地は「はづき」という小料理屋です(2014/1、確認)。

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「あずみ」  実食日:2014/1

  改札を出て右すぐ。駅外の「でん」が閉店してガックリしていたら、いつの間にかエキナカにオープンしていた。改札脇という立地柄、改札内外両側から利用できそうに見えるが、実際には外側からのみ出入りできる造り。客席は、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが計21席。
  味覚的には、とにかく平均的。ノーマルという形容が一番しっくりくる茹で麺に、濃いめながらもやっぱりノーマルと形容するのが一番ふさわしそうなつゆ。どちらもこれといって印象に残るものではないのだが、両者の相性が良いので、トータルでは私の好みに合った方向性になっている。ただ、たぬきがゾル化するタイプで、しかも入れすぎてしまう点がマイナス。つゆがほとんどなくなってしまう。ゾル化するたぬきは、少なめくらいでちょうどよい。たぬき310円。ご飯ものやセットメニューもいろいろあり、ワンコイン範囲内(490円)のミニカレーたぬきそばセットが一押し。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。ミニカレー丼セットも値上げしていますが、値上げ幅は小さく、500円です。ミニ牛丼セットも500円。セットメニューにうまみのある店になっています(値−1点、付+1点。2017/10、確認)。

※閉店していました。跡地は現在工事中で、「いろり庵きらく」化するようです(2019/4、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2019/6

  改札を出て右。上記「あずみ」の跡地。今春のJEFB駅そば(大崎駅を除く)の一斉NRE転換で生まれ変わった。他の店舗はおおむね4月までにオープンしていたのだが、この店舗はオープンが5月にずれ込んだ。厨房設備が流用できなかった等、問題があったのだろうか。フロアレイアウトは「あずみ」時代に準じている。席数は、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが20。「あずみ」時代に数えたときよりも1席少なくなっている。どこが変わったのか、はたまた数え間違いなのかは分からず。
  混雑時間帯の訪問だったこともあって、麺は常時茹での状態になっていた。必然的に、茹でたて提供になる。出来栄えは平均的で、特段問題なし。「いろり庵きらく」の麺は、以前に比べて茹で置いても劣化しにくいものになっていると思う。逆に言うと、茹でたてだからといって特段美味いというわけでもない。むしろ、茹でたてで提供されるのは混雑時だろうから、オペレーションミスなどで不出来になるリスクの方が高いように思う。つゆは、「いろり庵きらく」ならではの甘みを伴うモヤリ系。以前よりも少し濃くなっているような気がするのだが、気のせいだろうか。たぬきは、粒の細かい天かす。カラッとした硬めの揚げなので、わりとゾル化しにくくて助かる。油もしっかり切れている。かつてはつゆにオレンジ色の油膜が張るようなこともあったチェーンだが、その後だいぶ改良されているようだ。たぬき390円。店舗限定っぽいメニューは見当たらず。だいぶ店舗数が増えてきたことだし、そろそろ各店舗のオリジナル技が欲しいところだ。そば湯ポット受渡口脇にあり。箸はエコ箸。
  土曜の12:30頃の訪問で、先客7・後客9。高齢者の利用が多く、タッチパネル式券売機に戸惑って食券を買うのに時間がかかるため、客席はわりと余裕があるのに券売機前で詰まってしまう傾向あり。こういう店舗では、券売機を2台置いてくれるとありがたい(1台しかない)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。この店舗は外側にメニュー一覧が掲示されておらず、しかも券売機も店内にあるので、メニューや価格の確認がしづらいです。なぜ外に一覧を出しておかないのか、理解に苦しみます(2020/9、確認)。

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「あかね」  実食日:2021/1

  西口を出て、右の階段を下りて直進。突き当たり(セブンイレブンの角)を左折して2分半、右側。駅からでも徒歩圏内だが、駅とこの店の間に松戸競輪場があり、競輪場の正門からだと徒歩1分もかからないくらい。おそらく、駅利用者よりも競輪場の来場者の方が主たるターゲットだろう。口頭注文。精算は、先払いなのか後払いなのか曖昧になっている。先客のうちひとりは先払い、もうひとりは後払いにしていた。私は先払いで。客席は、厨房と向き合う椅子付きカウンター7席のみ。
  オペレーションをよく見なかったが、麺は冷凍っぽい。乱切りタイプで、太いものは中央にうっすらと溝がある。極端に言うと、断面が「H」の形。歯ごたえはわりと強いものの、そばの香りはあまりない。つゆは、カツオ系の香りよりも旨みの方が前面にあるタイプ。あえて「昆布」とは書かないことにする。甘さ・辛さは中庸。さほど特徴的な味覚ではないが、平たい感じではないし、まぁ悪くはない。「普通」という形容が一番適しているか。たぬきは、揚げ置きの天かす。サクッとした揚げ具合は上々だが、油切れがやや甘かった。たぬき380円。そばメニューはオーソドックスで、種類も決して多くはない。丼ものや定食類もあり、先客は2人とも定食を食べていた。もつ煮定食600円あたりは、競輪客に受けそうな気がする。個人的にも、競輪ではないけれど、20年以上前に伊勢崎オートでもつ煮を食べたような記憶がうっすらとある。だからか、「公営ギャンブル=もつ煮」のイメージというか先入観が、ちょっとだけあるのだ。バカばかりやっていた20代が懐かしく思い出されそうなので、次回にでも試してみようかな。箸はエコ箸。
  平日13:45頃の訪問で、先客2・後客0。この日は競輪の開催がなかったためか、空いていた。松戸競輪場は2018年4月から開催時の入場料が無料になっているので、レースの合間にいったん退場して食べに来る人も増えたのではないだろうか。競輪の開催があるかどうかで、店の雰囲気がガラリと変わりそうだ。


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★馬橋駅(JR常磐線、総武流山鉄道)
「兎屋」  実食日:2008/10

  東口を出て、正面の商店街に入って30秒左側。立ち食いカウンター一本だけの、こぢんまりした店。2008/8/8に開店したばかりのホヤホヤ店だ。
  この店の麺は、やや太めながら食感は並の茹で麺。つゆは、寸胴の蓋を開けた瞬間にすごくいい香りが漂う。飲んでみるとさほど特徴を感じないが、第一印象は◎だった。天は種類が多く、「自家製かな?」と思わせるのだが、食べてみると意外に普通。配送品だろうか。あるいは自家製だとしても、店揚げはしていないのかもしれない。たぬき290円。天+卵+わかめを「スペシャル」と名付けている(420円)あたりは、北千住他のキヨスク系駅そばに似ている。そういえば、全体的な味覚も似ているような……。もしかして同系列?


※値上げして、現在はたぬき300円になっています。他メニューも消費増税分だけ値上げしていますが、なぜかスペシャルは410円に値下げされています。内容が変わったのかもしれません。暖簾や置き看板などが変わっていました(写真は左:旧、右:現。値−1点。2016/1、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げは、限定的なものでした。かけ240円やたぬき300円、天350円、カレー南蛮400円などは、据え置き。スペシャルは430円に上がっています。そのほか、上がったのは桜海老天(350→)360円、ゲソ天(350→)380円などで、天系のメニューが多いです。首都圏でかけ240円なんて、今どきめったにない設定です。頭が下がります(2020/9、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2011/6



  西口を出てロータリーを渡り、目抜き通りを直進4分。ロータリー出口を含めて3つめの信号の北西角。高看板が出ているので、遠くからでも目につきやすい。店内は広々で、椅子付きカウンター×6、8人掛け円卓×2、テーブル席が計16席あってもなおゆとりが感じられる。見学可能な製麺室があり、トイレも完備している。
  麺は、注文後に茹でていた。細麺で、風味はあまりないけれど喉ごしはよい。たぬき290円。実食は早朝だったのだが、5〜11時の間に食べるのなら、断然「朝食セット」がおすすめ。3種設定があり、すべて340円。実食したミニカレー丼セット(ミニカレー丼+かけそば+揚げ玉入れ放題)も340円だ。カレーは甘口だったが、思っていたよりも具だくさんで、ボリューム感もまずまず。一方、夜間に行くのならちょっとした居酒屋感覚で寄るのがおすすめ。生ビール等、酒類はすべて260円均一。安く、落ち着いて飲める。箸はエコ箸、タカノツメあり、そば湯ポットあり、24時間営業。

※看板が微妙に変わっていました。暖簾も変わっています(写真は左:旧、右:現)。メニュー体系が変わり、たぬきは消滅。かけ290円に揚げ玉が乗るパターンになっています。朝限定メニューは、朝そば2種各300円、セット2種各350円になっています。2階は、3年半の間ずっと「テナント募集中」なのでしょうか(値−2点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ320円に揚げ玉入りです。朝そばは330円に、朝セットは360円に上がっています。高看板が撤去され、少し地味な印象になっていました(写真は右端が最新)。クレームがついたんでしょうかね。2階は、相変わらずテナント募集中です(2016/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円、朝そば360円、朝セット380円です(値−1点。2020/9、確認)。

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★新松戸駅(JR常磐線・武蔵野線)

「一ぷく」  実食日:2003/7

  常磐線のホーム上にある、素朴な駅そば。かつては「TASTY KIOSK」だったと思うのだが、今ではこのチェーンになっている。武蔵野線系に多いチェーンだ。味にはこれといって特徴はなく、ほぼどこをとっても平均点。多少麺が太くて固いかなという程度だ。ご飯ものも豊富で、うな丼(480円)などは駅そばとしては珍しいかもしれない。たぬき280円。


※閉店(「喜多そば」化)していました(2009/12、確認)。

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「喜多そば」  実食日:2009/12

  常磐線ホーム柏寄り。上記「一ぷく」の跡地。L字を2つ組み合わせたような、複雑な形をした立ち食いカウンターのみの店。
  麺は、舌触りが滑らかな茹で麺。つゆに大きな特徴なし。具(たぬき)は揚げ玉ではなく、具材入りの天かすで出てくる。天は自家製なのだろうか。特筆すべきワンポイントはないのだが、全体的にそこそこのレベルでまとまっていて、特に減点対象となるような要素はない。たぬきは、ほうれん草とナルトが入って300円。変わりメニューに、けんちんそば420円(季節限定?)。取扱時間は忘れたが、朝の時間帯のみの「朝得生玉そば」が290円。月見の通常価格が310円なので、20円お得。


※看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。NREに吸収されて、メニュー構成・価格はNRE水準になっています(たぬき340円)。再食していませんが、味覚もNREスタンダードになっていると思われます(再食していないため味の評点は据え置き。値−1点。2014/1、確認)。

※2014/3末をもって閉店していました。建物はまだ残っていて、看板も外されていません。スタッフ募集の貼り紙までそのままになっています。閉店から1年近く経つのに解体されないということは、後釜を入れるつもりがあるのかな、と期待してしまいます(2015/1、確認)。

※閉店後も長いこと建物が残されていましたが、遂に撤去されました。この場所での駅そば復活はありません。残念です(2019/1、確認)。

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「喜多そば」  実食日:2014/1

  改札を出て左すぐ(駅舎外側)。NRE色を感じる構え(特に看板のマーク)になっていることから、NRE化後に改装されたものと推察する。内装もあまり使い込まれた感じがなく、綺麗だ。席配置は、奥から椅子付きカウンター3席、立ち食いカウンター7〜8人分、そしてまた椅子付きカウンター8席。
  味覚的にはNREスタンダードなのだが、最近、NREスタンダードにもいくつかの種類があるように感じている。麺は、ほとんど摩擦を感じないツルツル食感の茹で麺。つゆは、やっぱりちょっと角がある。たぬき340円。他のNRE店にはない特徴としては、各席に「青唐辛子の醤油漬け」を置いているということが挙げられる。添付のスプーン一杯を加えると、あら不思議、つゆの角がとれてまろやかになり、美味しくなる(評点上は、味ではなく付加価値に加点)。辛味が苦手な人にはあまりオススメできないが、七味の代わりに使う感覚で入れるとよいかもしれない。また、漬けてある青唐辛子自体はメチャクチャ激辛なので、液体部分だけを加えるのがポイント。これはこれでよい特徴になっていると思う。


※暖簾が廃されていました。券売機もタッチパネル式になっています(写真は左:旧、右:現)。近ごろ、NRE駅そばは暖簾を廃する傾向があるようです。何か不具合があったのでしょうか? 「顔に触れるのが気持ち悪い」とクレームが入ったとか? 気になります。値上げして、現在はたぬき350円になっています。この店舗は、季節限定が4種もありますね……。2種の店舗と3種の店舗があることは認識していました(同日訪問の南柏「大江戸そば」は2種だった)が、4種のパターンがあったとは驚きです(2016/2、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました。少々個性のある店舗だったので、残念です(2018/4、確認)。

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「陣」  実食日:2015/3

  駅を出て右、路地向かい。上記「喜多そば」のすぐ近くにある。熾烈な顧客確保争いが繰り広げられ……と思いきや、両店は客層が全然違うようで、案外共存できているのかもしれない。学生風の若者や女性は「喜多そば」を、サラリーマン風の中高年やタクシー運転手などは「陣」を利用する傾向がある。タバコ店と棟続きになったとても小さな店で、立ち食いカウンターは7人分程度あるものの、7人入ったら鮨詰めになる狭さ。出入口のドアが壊れかけており、勢いよく開けるとガチャンと大きな音がたつので要注意。基本的には食券制のようだが、訪問時には券売機故障中で、口頭注文・現金制だった。
  この店は、つゆの香りが独特。麺をすすりこむときに、悪く言えばちょっと生臭いような香りを感じる。サバ出汁を使っているかもしれない。だが、ゴクゴク飲むと生臭さは感じず、マイルドなバランス派に感じる。不思議なつゆだ。麺は、乱切り。長野県内の駅そばでよく出会う冷凍乱切り麺に近い食感・風味なので、冷凍麺なのだろうと推察。たぬきは市販品のような揚げ玉。実食は20:30頃で先客・後客ともゼロだったのだが、かき揚げの揚げ置きが20個くらいあり、しかも現在進行形で次々に揚げていた。この時間から後に、そんなにたくさん売れるのだろうか。たぬき300円。変わりメニューは特になさそうだが、とり唐揚げそばが異様に高い設定になっている(500円)。どうしてだろうと思っていたら、ライス付きだった。唐揚げそばで、ごはん食べるんだ。なんか不思議。個人的には、ライスなしで350円を希望。


※閉店していました。跡地は、「ローズ ジャンケン ケバブ」というケバブ屋です。そばを扱っているという情報が寄せられていましたが、それは移行過渡期の話。完全に店が変わった現在では、ケバブを中心としたウイグル料理専門店になっています(2019/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2018/4

  改札を出て左、上記「喜多そば」の跡地。昨年10月に生まれ変わった新店。看板だけでなく内装もモデルチェンジしていて、ウッディでお洒落な雰囲気になっている。客席は厨房を囲むL字型椅子付きカウンターのみで、15席くらい(一番手前の席に座ってしまったので、奥の方は数え切れず)。
  麺は、茹で置きで対応していた。訪問は平日の19:00頃で、先客1・後客2という閑散時間帯。この入り具合で茹で置きにしているのだから、常に茹で置きなのだろうと想像できる。ただ、NRE生麺は近年だいぶ品質が向上していて、茹で置いてもそう極端には食感が劣化しないようになっている。嫌な粘着もなかった。茹で置いても、一定のクオリティは保たれる麺だと思う。つゆは、いつものモヤリ系。方向性がはっきりせず、個人的にはちょっと物足りなく感じるのだが、減塩志向の人にとっては良いかもしれない。たぬきは、揚げ置きの天かす。これといった特徴はないものの、油はしっかり切れているし、揚がり具合にも特段の問題はなかった。たぬき370円。店舗限定っぽいメニューは、特に見当たらず。朝メニューがあると思うのだけれど、タッチパネル式の券売機はページをめくるのが面倒なので、未確認。そば湯は申告制。箸はエコ箸。
  ちょっと気になったポイントとして、カウンター下の荷物棚の話を。最近オープンした「いろり庵きらく」では、カウンター下の荷物棚が斜めになっていることが多い。諸刃の剣だとは思うけれど、まぁ意図するところは分かる。だが、この店舗のカウンター下は、ちょっと私の理解が及ばない構造になっていた。荷物棚なのかフットレストなのか分からないような、中途半端な高さに、奥行きのない棚が設えてあるのだ。もしかしたら「リーマンバッグを立てて置けるように」ということなのかもしれないが、ついうっかり足を乗せてしまいそうになる高さなのだ。実際、ここに足を乗せる人も結構あるようで、靴型のような汚れも目立っていた。靴型が目立つと、もはやここはカバン置き場としては機能しなくなると思う。工夫の跡は見えるのだけれど、どうせならもう一手先まで読んで工夫していただけるといいかなと思う。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/1、確認)。

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★南柏駅(JR常磐線)
「喜多そば」  実食日:2006/12

  改札を出て左すぐ。L字カウンター1本だけの小さな店で、申しわけ程度に1つだけ椅子が出ている。カウンターの高さが合わない人への配慮だろうか。
  「喜多そば」というと、乱切りの冷凍麺を想像してしまうところだが、南柏は柔らかくてコシのない茹で麺を使っている。どうやらこのチェーンは自社工場を持たず、店舗(あるいはエリア)ごとに異なる業者から食材を仕入れているようだ。つゆは並、具(たぬき)は既製品で、つゆを吸ってブヨブヨになるタイプ。総合的な出来映えは決してレベルが高いとは言えないが、正直言ってこの駅に駅そばがあるとは思っていなかったので、店があっただけでも上出来だ。ワカメが入って、たぬき320円。


※値上げしていました(たぬき320→340円。値−1点。2008/10、確認)。

※看板等が変わり、少々派手な外観になっていました(写真は左:旧、右:現)。たぬきは340円で据え置きですが、「消費増税に伴う値上げがなかった」ということではなく、価格体系がNREスタンダード化したということでしょう。味も、NRE標準になっていると思われます(再食せず。2015/3、確認)。

※閉店(「大江戸そば」化)していました(2016/2、確認)。

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「大江戸そば」  実食日:2016/2

  改札を出て左、上記「喜多そば」の跡地。跡地というか、数年前から味覚的にはNREスタンダードになっていたので、看板が変わっただけという見方もあろう。店内は手狭で、キャパは5人くらい。椅子が2つ用意されている。看板はリニューアルしても内装は「喜多そば」時代のままで、合板のカウンターはかなり年季が入っている。うっかり肘をつくとミシミシと軋むので、体重はかけない方がよさそうだ。
  麺は茹で麺で、八王子駅「あじさい茶屋」と同じく個包装タイプだった。うどんも個包装。昔はこのような麺はなかったと思うのだが、ある程度店舗での保存が利くようにということなのだろうか。八王子も南柏も、おそらく客数があまり多くないであろう店舗。まだ結論には至らないが、今のところは食材の廃棄を減らすために客数の少ない店舗で個包装した麺を使っているのではないかと推測している。つゆはマシン注ぎで、最初のひと口でカツオが香るもの。ただ、根本的に他店舗と異なるつゆということではなく、NREスタンダードのつゆにカツオ出汁を加えているのだろう。その秘密が、つゆマシンにある。極東産機のマルチディスペンサーは、ボタンひとつで業務用のつゆと出汁を混合希釈できるもの。つまり、NREスタンダードの濃縮つゆとカツオの出汁パックをこのマシンにセットすることで、自動的にカツオを強めたつゆを抽出できるわけだ。これを応用すれば、カツオを強めたつゆだけでなく、また別の味わいに仕立てたつゆも抽出できるはず。ブランドごとに味を変えることだって簡単にできる。マシンを導入することで、可能性はおおいに広がると思う。欲を言えば、このマシンは客から見えないところに置いてほしいところだが……。たぬきは、標準的な揚げ玉。たぬき350円。これといった変わりメニューはなく、季節限定は2種のパターン。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点。2019/1、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、たぬき400円です。360円から一気に400円まで上がったのではなく、増税で380円になり、その後再値上げして400円になったと思われます(2022/12、確認)。

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★柏駅(JR常磐線、東武野田線)

「更科」  実食日:1999/5

  JRの改札の中、コンコースにある。かなり大きな店で、椅子席もたっぷりある。店先にメニューのショーケースが置いてあるので、一見すると駅そばではなくレストランか喫茶店と思ってしまいそうだ。味にさほど特徴はないのだが、全品に小松菜のお浸しが入るのは嬉しい。たぬきはなく、月見290円、きつね300円。変わりメニューには“あげもちそば”(390円)がある。なお、常磐線のホーム上にも同名の店があるが、若干値段が異なる。


※閉店していました。ホームの店舗は「喜多そば」化していました(2005/1確認)。

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「喜多そば」  実食日:2007/3



  JR3&4番ホーム松戸寄り階段下。常磐線沿線でお馴染みのチェーン店だが、お隣の南柏の店舗とは使用材料も値段も異なっている。松戸の店舗と同類な感じ。
  この店は味覚的な特徴はあまりないのだが、麺は私好みの太さ(やや太め)で好印象だった。具(たぬき)も、細かいながらもサクサクしていて○。全体の印象としては「並」だが、たぬき270円という安さを考えれば十分合格点だろう。変わりメニューに、けんちんそば400円、鴨南蛮そば450円など。なお、1&2番ホーム中ほど階段下にも同名店がある。


※メニュー・価格ともNREスタンダードになっていました。現在、たぬき340円です。再食していないので味の評点は据え置きますが、おそらく味覚的にもNREスタンダードだと思います。1・2ホーム、3・4ホームともどもです(値−2点。2014/4、確認)。

※特に改装したわけではありませんが、メニュー表が刷新され、貼り紙類もだいぶ増えて印象が変わっていたので、写真を撮り直しました(左:旧、右:現)。なお、1&2番ホーム(緩行線ホーム)にも同名店があり、外観(看板)が違っていますが、メニューは完全一致(券売機の配列まで一致)です(2015/1、確認)。

※暖簾が廃され、券売機がタッチパネル式に代わっていました(写真は右端が最新)。値上げして、現在はたぬき350円になっています。なお、店舗名は「柏1号店」です(2016/1、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2017/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2009/7



  東口を出て直進、最初のスクランブル交差点で右折(柏二番街へ)して20秒、右側。間口が狭くて奥に長い造りの店舗。左右両側に椅子付きカウンターがあり、15人ほど収容できるだろうか。ただ、満席になるとかなり窮屈に感じそうだ。
  この店舗の麺は、都内の「富士そば」とは違うのではないか、と思えた。他店舗にはないザラザラ感があり、風味も強い。このチェーンの中では指折りの麺だと感じた。これが茹で方やタイミングの問題だとすると、他店舗での茹でミスがあまりにも多いという話になってしまうので、違う麺であることを祈る。つゆは特徴なし。値段は高めで、たぬき370円(ワカメ入り)。そば湯ポットがあるが、ちょっと分かりにくい場所に置いてある。また、冷水機の水の出が悪かったので、改善を望む。


※改装して、間口が広がっていました(写真は左から2枚目)。席数もだいぶ増え、25席くらいあります。値上げして、現在はたぬき380円になっています。店舗オリジナルメニューに、ばら揚げごぼう天400円がありました。朝そば(6〜10時)・夕そば(15〜18時)各310円、朝カレーセット350円の設定があります(2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。ばら揚げごぼう天は410円、朝・夕そば320円、朝カレーセット360円です。店舗限定でしょうか、ミニのり玉丼セット480円がありました。刻み海苔+生卵でしょうか、まさかふりかけということはないと思いますが(ふりかけならひらがな表記で「のりたま」ですね)。個人的には、こういうチープなセットメニューは大歓迎です(2016/2、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません。ばら揚げごぼう天は消滅していました。冬メニュー(10〜4月)になればまた復活する可能性もありますが。よくばりコンボ690円の扱いが始まっています。これ、扱う店舗がどんどん増えてきています。人気があるのでしょうか。それとも、客単価を高くできるから? なお、たぶんこの店舗だけだと思うのですが、ショーケース内に富士そばの幟を手に持ったガンプラが展示されています。店長さんの趣味でしょうか。こういう細かいところにも、「富士そば」らしい面白さがあります(2018/7、確認)。

※4年半ぶりの訪問ということで、だいぶ値上げしていました。現在、たぬき460円です。よくばりコンボは終売し、現在はこれといったレアメニューがない状態になっています(付−1点。2022/12、確認)。

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「麺七」  実食日:2015/1

  東口を出て目抜き通りを直進3分、右側。2013年9月にオープンした店。それ以前は「そば一」という立ちそばだった。「そば一」時代に食べていないので、味が変わったかどうかが分からない。悔やまれる。椅子付きカウンター9席だけの小型店。完全にセルフの造りだが、基本的には配膳してくれるようで、厨房前で待っていると「お席でどうぞ」と着席を促される。
  この店のそばは、わりと私好み。決して「本格的」ではないのだが、この手の店に求められているものがよく分かっている、という感じ。麺は太めの茹で麺。ちょっとゴワゴワした食感でそばの香りもあり、好き。つゆは、関西でよく出会うようなタイプ。「かえし」という概念がなく、出汁に直接醤油を注しているかのような味わい。生麺には合わないつゆだと思うが、茹で麺との相性は抜群だ。1+1を2.5にできていると思う。たぬき340円(ワカメ入り)。セットメニューが安くて充実している。レギュラーはカレーセット・牛丼セット・納豆ごはんセット各500円。この他に日替わりのセットメニューが4種あり、このうち3種が500円(残るひとつは550円)。券売機のボタンには「日替り@」などとしか表示されていないので、店頭の看板をチェックしてから入店しよう。箸はエコ箸。


※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。値段等、変わっていません(2016/2、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値段等変わっていませんが、日替わりのセットメニューが8種に増えていました。うち3種が500円、3種が550円、1種が600円、もう1種が650円です。少し値の張るセットメニューを追加した感じでしょうか。「チキンカツ丼+かけ=500円」のセットなどは、かなりお得に感じます(2018/7、確認)。

※閉店していました。看板等が外され、シャッターが下りたままの状態になっています(2022/12、確認)。

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「喜多そば」  実食日:2016/1

  JR1・2番(常磐線各停)ホーム中ほど。快速ホームと同じ名の店。「柏2号店」という店舗名がついている。1・2ホームが2号店で3・4ホームが1号店というのがちょっと違和感を覚える。ホームの番号順ではなく開店年月順ということなのだろうが。メニューも完全一致で、おそらく味も同じだと思われるのだが、外観はだいぶ異なる。看板が建物の手前側にだいぶ迫り出していて、ちょっと威圧的な印象さえ受ける。立ち食いカウンターのみで、キャパは8〜9人くらい。
  麺もつゆも、NREスタンダード。あまりつゆに馴染まない茹で麺で、麺自体の印象は悪くないものの総合的にはバラバラした印象になる。つゆは、手注ぎ。以前に比べればだいぶまろやかになっていると思うが、「もう一声!」という感じ。マシン注ぎの店に比べて香らないので、なおのこと麺とつゆのバラバラ感が際立ってしまうように思う。たぬきは、スナッキータイプの揚げ玉。たぬき350円。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点。2018/12、確認)。

※2020/7、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です。今回は、かき揚げそば390円の実食。390円ということは、北戸田製のかき揚げになります。あまり厚みがなく、キツネ色の濃いかき揚げです。パッと見ると冷凍ものっぽく見えるのですが、冷凍に特有のパサパサ感はなく、小エビ香もあって、駅そばの天としてはまぁ悪くないです。隣のホームの「いろり庵きらく」では店内で揚げているのですが、店揚げよりも20円安いのなら、これで充分かなというのが本音です。大ハズレを引くことがなく、安定していますので。
  日曜18:30頃の訪問で、先客2・後客0。カウンター上にパーティッションはありませんが、厨房と客席の間にビニールカーテンがあるほか、ところどころにソーシャルディスタンスを喚起する貼り紙が掲示されています。


※値上げしていました。現在、たぬき380円、かき揚げ400円です(2022/3、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ420円です(2022/12、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2017/1

  JR3・4番ホーム松戸寄り階段下、上記「喜多そば(柏1号店)」の跡地。2016年12月に生まれ変わった。これまで、コンコースや駅外側のNRE駅そばがどんどん「いろり庵きらく」化してきたのだが、ここにきて遂にホームにも「いろり庵きらく」の版図が広がった。これまでの「いろり庵きらく」の攻勢とはまた一線を画する、ちょっと画期的な出来事だと思う。たまたまホームにしてはフロアが広かったので生麺化に対応できたというだけのことかもしれないが、茹で麺の店舗もある程度残してほしいと思っている私としては、看過できない。今後の展開に、より注視せねばなるまい。客席は厨房を囲むL字型椅子付きカウンターのみで、席数は10。どういうわけか、カウンター下に荷物棚がない。ちょっと不便。
  麺は、茹で置きのオペレーション。歯ごたえは標準的で、粘着なし。数年前に比べれば、だいぶ出来不出来の差が小さくなっていると思う。つゆは、例によってモヤリ系。カツオも甘みも足していない、きらくスタンダードのもの。たぬきは揚げ置きの天かすで、油が少し強めだったがまぁ許容範囲内。たぬき370円。限定っぽいメニューは特になし。お得な朝メニューも揃っている。箸はエコ箸。
  現状では、1・2番ホームの「喜多そば」は茹で麺店舗として存続している。つまり、同じ駅のホームで、生麺・茹で麺が選択できる状態になっているわけだ。これはこれで意味のあることだと思うので、ぜひ1・2番ホームは「喜多そば」のままで続けてほしい(店名は変わっても、茹で麺のままでという意味)と思う。無性に茹で麺が食べたくなることも、しばしばあるので。というか、私個人に限って言えば、NRE駅そばは茹で麺店舗の方が圧倒的に多く利用している。生麺店舗の方が味覚的には優れていると思うのだけれど、時折病的に食べたくなるのは茹で麺の方なのだ。生麺化が進めば進むほど、私の足は遠のくことになるだろう。


※2018/6、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要があっての再食です。店舗限定メニューの「かしわ天そば」550円をいただきました(食券印字は「限定! かしわそば」)。柏駅だけに、かしわ天。語呂を合わせた限定メニューですね。かしわ天は、ムネ肉を使ったサッパリしたものです。店内で揚げていて、おそらく揚げ置き時間が短いのでしょう、モモ肉のようにジューシーでした。嫌なパサつきは皆無です。おろし生姜と、小松菜が少々付きます。生姜は、まぁ悪くはないですが、別になくてもいいかも、というくらい。値段的にやや高いですが、クオリティに鑑みれば実食価値ありです(付+1点)。
  訪問は、平日の19:00頃。先客4・後客2。仕事帰りのスーツリーマンが中心です。ホームの「いろり庵きらく」はどうなのかなと思っていた部分もありましたが、ちゃんと受け入れられている様子です。個人的には、1・2ホームの「喜多そば」は茹で麺店舗として残していただいて、選択肢がある状態を続けていただけると嬉しいです。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。かしわ天は550円で据え置かれています(2018/12、確認)。

※2019/3、公式取材ではありませんが、仕事上必要で再食。かつ丼550円をいただきました。注文後調理のため、3〜4分ほど待ちます。ホームの店としては致命傷になりかねない待ち時間ですが、味の方は待つだけの価値があります。玉子のとじ方はまずまずで、肉は少し癖を感じる旨みですが、総じて上々の出来。ややつゆだく気味で、仕上げに刻み海苔をかけています。フロアの隅にそば湯ポットがあるので、最後に少しつゆだくご飯を残しておいて、そば湯をかけてお茶漬け風に食べる手もあるかなと思います。
  土曜15:00頃の訪問で、先客2・後客2。タイミングの妙もあるかもしれませんが、それほど賑わっている感じではありませんでした。私が入店して食券を出すと、かつ丼の食券なのにおばちゃんは「そばでよろしいですか?」と聞いてきました。この一点を見ても、待ち時間が長くなるかつ丼は敬遠される傾向の店舗なのかなと感じます。やっぱり、ホームには「喜多そば」の方が似合っているように感じました。なお、たいへん残念なことに、店舗限定メニューのかしわ天そばは終了していました(付−1点)。

※2019/4、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要で鴨そば500円をいただきました。鴨肉は、脂身のついたものを5枚トッピング。店内ではレトルト調理されたものを開けるだけですが、脂を含んだ煮汁が全体に広まって、つゆが劇的に美味しくなります。肉質はややパサつくものなので、肉自体よりもつゆを美味しくするためのトッピングだと思います。
  平日12:30頃の訪問で、先客4・後客5。そこそこ賑わってはいましたが、昼時であることを考えるとそこまでの混雑ではないでしょうか。ホームの店舗はピークが分散する傾向があるので、昼の混雑時はむしろ狙い目です。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、鴨510円です(2020/7、確認)。

※2021/1、再食。追いエビかき揚げ490円が出ていたので、食べてみることにしました。普通のかき揚げそばの上から干しエビを散らした一杯です。干しエビは、見た目には結構たくさんあるのですが、期待していたほど香らなかったのが残念でした。そういう種類のエビなのでしょうか。旧NRE駅そばに関して言うと、店揚げのかき揚げよりも北戸田謹製のかき揚げの方が、小エビが香ります。種類が違うのか、調理法の問題なのか、保存法の問題なのか。北戸田天の店舗にこのメニューがあれば一度試してみたい気がしますが、店揚げの店舗ではもういいかなという感じです。
  祝日(2日)17:15頃の訪問で、先客2・後客1。コロナ禍で、しかも正月だから、そんなに賑わっているわけもなく。まぁこんなもんでしょう。同日に見て回った限りでは、我孫子「弥生軒」、北千住「そば処」、柏「喜多そば」は、すべて正月休。この辺りのホーム店舗で唯一営業していたのがこの店でした。ここだけでも開けてくれていて、ありがたかったです。なお、各席に固定式のパーティッションが設置されています。


※値上げしていました。現在、たぬき430円、鴨540円です。カツ丼は、消費10%増税時に560円に値上げして、今回は据え置かれました。追いエビかき揚げは終了しています(2022/3、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円、カツ丼630円です。鴨は、少なくとも店頭のメニュー表からは消えています(2022/12、確認)。

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★我孫子駅(JR常磐線・成田線我孫子支線)

「弥生軒」  実食日:2003/10

  我孫子駅構内には多数の「弥生軒」があるのだが、私は4・5番ホーム(常磐線上り)の5号店で食べた。ここのそばは、ほとんどこだわりは感じられないのだが、不思議と美味い。丼は小さいが麺はたっぷり入っているし、出来合いの天は桜エビたっぷりで香ばしい。つゆの味加減もちょうどいい。たぬき270円、天290円と、値段も安い。あまり点数が高くならないタイプの店だが、常磐方面に行ったときにはリピートしてもいいかなと思った。

※2009/7、再食。値上げ(たぬき270→290円)しています。特に改装等はしていないようですが、以前掲載していた写真があまりよくなかったので、貼り替えました。今回は、名物の唐揚げそばにチャレンジしました。味覚的にどうこうよりも、まず見た目で圧倒されます。反則スレスレのジャンボ唐揚げです。唐揚げ1個入り340円、2個入り440円。初めてトライする場合は1個入りにしておいた方が無難です。2個入りは、人によっては完食できないかも。味覚的には、唐揚げそのものはジューシーで美味。そばに合うかどうかは、人によって判断が分かれそう。個人的にはアリだと思います(付+3点)。

※2013/5、再食。ちょっと値上げして、名物の唐揚げそばは1個入り360円、2個入り480円になっています。味覚的には、変わらず美味しいです。

※2013/9、再食。味覚・価格面で特段の変化はありませんが、壁面に大手新聞に掲載された記事が貼り出されていました。着々と、有名店への道を歩んでいます。

※2014/4、再食。消費増税に伴い、値上げしていました。基本的に全品10円ずつの値上げですが、唐揚げに関しては1個につきさらに10円上がっています。つまり、唐揚げ1個乗せそばは380円、2個乗せは510円になっています。また、ネギが青ネギに変わっていました(値−1点)。

※2016/3、再食。内容に特段の変化はありません。値上げして、現在は唐揚1ケ400円、2ケ540円です。ちなみに、たぬきは320円。唐揚げがちょっと高いものになってきましたが、全体的に見るとエキナカ店としては安い方です。なお、過去の再食記事の中には6号店・8号店のものも含まれていますが、便宜上、この記事は5号店のものとします。6号店・8号店については、今後別途記事を立てますので、ご了承ください。

※この店舗も、改装工事が入っています。現在工事中で、食べられません(2019/4、確認)。

※改装工事が完了し、営業を再開していました(写真は左:旧、右:現)。売店事業からは完全に撤退したのかと思いきや、この店舗の裏側には売店の「2号店」が残りました。訪問時にはシャッターが閉まっていましたが……。値上げして、現在はたぬき340円、唐揚(1ケ)420円、唐揚(2ケ)560円になっています(値−1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、唐揚(1ケ)440円、唐揚(2ケ)600円です。なお、メニューは6・8号店と完全一致です(2020/7、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき380円、唐揚(1ケ)470円、唐揚(2ケ)630円です(値−1点。2022/12、確認)。

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「うどん亭ヤマダテラス」  実食日:2016/2

  駅から少し遠く、徒歩5分。この駅はホームに大人気店があるのでわざわざこちらまで行く価値があるかどうかちょっと疑問ではあるが、改札を出てから食べたくなった場合には足を伸ばいてみてもいいか。北口を出て目抜き通りを1分歩き、突き当りを左折。最初の信号を右折して3分、左側。昭和な感じのショッピングセンター「あびこショッピングプラザ」の1階フードコート内。店名から、うどんがメインの店であることはすぐに分かるが、全メニューそばにも対応している。有人レジで先払い→バイブレータで受け渡しというシステム。最近のフードコートは冷水機が各店共通である場合が多いが、ここでは各店ごとに冷水機がある。ありがたいと思う反面、少し古臭い感じもする。
  うどん推しの店だからあまり期待していなかったのだが、そばも麺は生麺だった。重厚な質感のあるタイプで、腹にズッシリと溜まる。量も多め。ややすすぎ不足だったのか、麺にぬめりがあり、つゆにも濁りがみられた。だからかもしれないが、終盤にちょっと飽きがくる。つゆは、カツオ中心。酸味があまりないので、本鰹ではなく宗田鰹だと思われる。甘みが強めで、だからかもしれないが完飲しようとすると終盤に飽きがくる。メニューは、かなり変わったラインナップ。たぬきなし、かけなし、きつねなし、月見なし、山菜なし、わかめなし、コロッケなし、ちくわ天なし、いか天なし。最安メニューが、かき揚げ天490円。カルボナーラ620円(そば・うどんメニュー)、ねばとろ(オクラ+納豆+とろろいも+温玉ほか)550円など、変化球が多い。100円追加でサラダをセットにできる点も変わっている。ご飯もの・セットメニュー各種あり。実食は、かき揚げ天そば。かき揚げは大判で、アツアツではなかったが冷たくもなく、見込み揚げと推察。外側はサクサクしていて美味しいのだが、中の方はやや半生気味で、やっぱり終盤に飽きがくる。桜海老の香りがあって味覚的には好印象なだけに、残念。基本的には美味しいものの、オペレーション面での減点材料が多く、評点をつけるのがたいへん難しかった。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は、サーティーワンアイスクリームでしょうか。短命でしたか。近年別業態店舗をいくつか出店して、何かと模索しているように感じる「山田うどん」。新しいことにチャレンジすれば、成功も失敗もあるでしょう。この失敗を糧に、未来の成功につなげてほしいです。ひとつ言えるとすれば、別業態とはいえ山田うどんの系列店には「かかしのマーク」があった方がいいと思います(2018/7、確認)。

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「弥生軒」  実食日:2017/1

  1・2番ホーム(常磐線下り)の柏寄り。店舗名は、「6号店」。これまで当サイトでは5号店・6号店・8号店を区別することなく、一緒くたにして掲載していた。しかし、その後方針転換し、店舗ごとの掲載とすることに決めたので、過去の実食歴はすべて5号店のものとし(実際には6号店・8号店のものも含まれている)、6号店については今回別途記事を立てることにした。8号店も、次回食べた時をもって初食とし、別途記事を立てることにする。6号店はU字型の立ち食いカウンターのみで、キャパは6人ほど。ざっと見たところ、最も客数が多い店舗で、だいたいいつ行っても店内に入りきらずに外で手持ち食いをしている人がいる。この手持ち食い客が宣伝効果を発揮し、さらに後客が次々に入る。だから、なおのこと混雑する。「先客ゼロ症候群」とは逆の好循環で賑わい続けている店舗だ。
  弥生軒の名物は何と言っても唐揚げそばなのだが、実はちくわ天も名物である。唐揚げと同様に、1本乗せと2本乗せがある。唐揚げほどのインパクトがないのであまりニュースになることはないのだけれど、ちくわ天も大きいし、美味しいのだ。ショーケースに唐揚げと同じくらいの数のちくわ天がスタンバイされていることからも、人気メニューなのだということが分かる。というわけで、今回はちくわ天そば(1本)340円を実食。麺は、柔らかめの茹で麺。わりと誤差が大きく出る麺で、毎回食感が違っているような印象を受けるのは、自家製麺だからだろうか。つゆは、サバ出汁がよく利いていて特徴のある味。悪く言えば「クセがある」ということになるのだけれど、サバ出汁が好きな私にとってはたいへん美味しいものだ。サバは隠し味程度に使う店が多く、これだけ強く出す店はなかなかない。サバ出汁の何たるかを勉強したい方には、この店で繰り返し食べることをオススメしたい。ちくわ天は、丼からはみ出すサイズ。青のりを利かせた磯辺風の仕上げで、香りがよい。これで340円は安いと思う。ネギは青。
  13:30頃の訪問で、先客7・後客9。これは、手持ち食いが続出する客数だ。訪問した時点ですでに手持ち食いがひとりいて、私も外に出て手持ち食い。2人で手持ち食いしていたら、後続客が入る入る。若い女性も、ひとりで入る。おじいちゃんも、混雑に怯むことなく入る。盤石の人気ぶりだ。こういう店が業界全体を活性化して、他駅の駅そばが奮起する材料になってくれれば言うことなし。業界全体の盛衰を占う意味でも重要な存在なので、引き続きはりきってほしいと思う。


※8号店に続き、改装していました(写真は左:旧、右:現)。裏手にあった売店を潰して、そば店一本になっています。値段等、変わっていません。店舗の外側にお品書きが出されたのはありがたいです。フォローイングリサーチがやりやすくなりました。なお、5号店は今のところ改装されていません。着工もしていません(2018/7、確認)。

※2019/4、再食。改装後の初食になります。併設されていた売店を潰してフロアを広げているので、相変わらず立ち食いカウンターのみではありますが、キャパは10人ほどに増えています。今回は、公式取材ではありませんが、仕事上必要でたぬきそば320円をいただきました。たぬきは、青海苔入りの天かす。オリジナルで作られているものです。やや油が強めではありますが、磯の風味が利いていて良いですね。この店では磯辺風のちくわ天を扱うので、もともと青海苔があるわけです。それを有効に活用しているということでしょう。良い工夫だと思います。
  平日15:15頃の訪問で、先客9・後客14。ちょうど5号店に改装工事が入っていて一時閉店しているタイミングだったということもあって、ものすごい混雑ぶりでした。後客の中には、制服姿の高校生も多数。若者に支持される店は、将来的な繁栄も見込めます。また、先客のひとりは、唐揚げそばを食べて、その後でさらに唐揚げを4個買って、そのうち2個をその場で食べ、もう2個をテイクアウトしていました。強者ですね。こういう常連客が付いていれば、この店は当分安泰でしょう。


※値上げしていました。現在、たぬき340円、ちくわ天(1本)360円です(値−1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、ちくわ天(1本)370円です。なお、メニューは5・8号店と完全一致です(2020/7、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき380円、ちくわ天(1本)400円です(値−1点。2022/12、確認)。

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「弥生軒」  実食日:2017/12

  1・2番ホーム(常磐線快速下り)天王台寄り。店舗名は「8号店」。我孫子駅には「弥生軒」の駅そば店が3店舗あり、これまでに計10回以上実食している。8号店も過去に実食済みなのだが、これまで3店舗を同じ店舗と考えて、別々に記事を立てることはしなかったので、便宜上今回を初食として記事を立てる。この店に関して言うと、この方針転換が吉と出たケースだと言える。なぜなら、3店舗のうち8号店だけ、きれいにリニューアルされたからだ。一瞥して「え? これが弥生軒?」と疑いたくなるような、真新しい外観。ここから先は邪推になるが、8号店は3店舗の中では比較的空いているので、新しいことを試すのに向いている店舗。リニューアルすることによって、従来店舗の雰囲気に抵抗を感じていた人たちにも利用してもらおうという狙いがあったのではないかと思う。大きなメニュー看板を外に掲げたところにも、その狙いが見える。駅そばに慣れていない人は、メニュー一覧が店舗の外にないとなかなか入りづらいだろうから。さらに言うと、券売機も新しくなっている。一部のトッピングを単品扱いにすることでボタンの数を減らしてあるので、駅そばにありがちなボタンがたくさん並んでいる券売機に不慣れな人でも、食べたいメニューを探しやすいだろう。有名な「弥生軒」で食べてみたいけど駅そばに慣れていないからちょっと不安という方は、8号店でデビューするといいと思う。欲を言えば椅子を置ければなお良かったかなと思うところだが、スペースの広さ的に難しかっただろうか。客席は立ち食いカウンターのみで、キャパは5〜6人。
  メニューや味は、基本的に他店舗と変わらない(客数の差に伴う誤差はあるだろうが)。麺はあまり歯ごたえのない茹で麺で、モチッとせず、歯を当てるとプツッと切れるタイプ。つゆは、カツオ出汁よりもサバ出汁の方が強く感じる「弥生軒」ならではのもの。やや辛めではあるが、美味しく、なおかつ個性的。かけ260円、たぬき320円、天340円。名物の唐揚げそばは、1個入り400円、2個入り540円。「弥生軒」というと唐揚げそばばかりがクローズアップされるのだが、実はちくわ天も名物のひとつ。ショーケースの中を見れば、その人気ぶりが分かる。ちくわ天が山のように積まれているのだ。5号店と6号店では、唐揚げと同様に1本入り340円と2本入り420円があるが、8号店では単品扱いだった(1本80円のボタンと2本160円のボタンがある)。というわけで、実食はかけそば+ちくわ天(2本)。ちくわ天の人気の秘密は、丼からはみ出すサイズの大きさと、磯辺風の香りづけ。揚げ置きだからちょっと固くなっているのだけれど、ちくわ天の上からつゆを注ぐことでしっかりとなじむように工夫されている。唐揚げに比べて油が軽く、値段的にもだいぶ安いのが人気の秘訣になっているのではないだろうか。
  訪問は平日の15:45くらいで、客数は先客3・後客4だった。後客のうちひとりは、店内にスペースがなく外で手持ち食いに。この店舗がこれだけ賑わっているシーンは、あまり見かけないように思う(外での手持ち食いは、5号店が圧倒的に多い)。店員のおばちゃんもややテンパり気味だった(食券はひとりずつ受付。後続客は、自分の番が来るまで食券を持ったまま待つ)し、改装が功を奏して客数が増えているのではないかと感じた。今後が、ますます楽しみだ。


※値上げしていました。現在、たぬき340円、かけ280円、天360円、唐揚(1ケ)420円、唐揚(2ケ)560円、ちくわ天(1本)360円、ちくわ天(2本)440円です(値−1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、天370円、唐揚(1ケ)440円、唐揚げ(2ケ)600円、ちくわ天(1本)370円です。なお、メニューは5・6号店と完全一致です(2020/7、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき380円、かけ310円、天400円、唐揚(1ケ)470円、唐揚げ(2ケ)630円、ちくわ天(1本)400円です(値−1点。2022/12、確認)。

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★天王台駅(JR常磐線)
「喜多そば」  実食日:2008/10

  南口階段下。南口ユーザーにとってはよく目立つ店だが、北口ユーザーはその存在すら知らないのではないか。そんな場所にある。立ち食いカウンター、椅子付きカウンター、テーブル席と全部揃っている。ただし、椅子付きカウンターはカウンターが低すぎて食べにくかった。
  この店は、他の「喜多」とはちょっと異なる。白っぽい茹で麺で、適度な歯ごたえがある。強いて言うなら、西武沿線の「狭山そば」に近い印象だろうか。いずれにしても、「喜多」にありがちな乱切り冷凍麺ではなく、南柏の水太り茹で麺でもない。天王台オリジナルの麺かもしれない。たぬきは、本格的な天かす。小えび・ごぼう・人参などの残骸が散見され、美味しい。たぬき280円。そば・うどんにこれといった変わりメニューはないが、ラーメンを「喜多ラーメン」と称しているところが面白かった(400円)。「方」をつければ全国的に有名なご当地ラーメンになる。意識しているはずだ。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−2点)。というか、NREスタンダード化で、「喜多ラーメン」も終了しています。再食していませんが、味も変わっている可能性が高いです。改装ということではありませんが、暖簾が廃されて間口周辺の雰囲気が変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現。2015/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。現写真を、昼間のものに貼り替えました(2016/2、確認)。

※閉店していました。建物撤去済みで、跡地には何もありません(2017/4、確認)。

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「弥生軒」  実食日:2015/1

  快速線ホームやや我孫子寄り。ここが今まで未食になっていたということが、ちょっと信じられない。ずいぶん前から存在は知っていたし、この駅で乗降したことも5〜6回はあるのだが。土日休みで、平日も午後に休憩時間があるため、すれ違ってばかりだった。店舗の形状は我孫子と同じで、立ち食いカウンターのみの小型店。5〜6人くらいでいっぱい。ただ、我孫子ほど客数が多くないので、ホームに手持ち食い客が続出するようなことはない。ゆっくり落ち着いて食べるなら、混んでいる我孫子を避けこちらに回る手もあるだろう。
  麺・つゆ・具材。すべてにおいて、使用しているものは我孫子と同じ。独特な食感の茹で麺に特徴を感じる。たぬき300円。唐揚も健在で、1個入り380円、2個入り510円。我孫子に比べて回転が遅いためか、唐揚げは若干冷たかった。これと同じような表記をしているメニューとして、ちくわ天(1本320円、2本390円)がある。券売機のボタン配列を見ても、唐揚げと同じくらい強く推しているのが分かる。これも特大だったら面白いところだが(未確認)。
  店内に、気になる貼り紙が2枚出ていた。@「唐揚げの鶏肉は中国産ではありません」。時節柄、安全・衛生面を心配する客が多いのだろう。A「マナーを守って飲食しましょう」。特大唐揚げを見て大はしゃぎする人が多いのか、あちこち無節操にポルノを撮る輩が多いのか。このような貼り紙を出さざるを得ない状況になってしまったのは、残念なことだ。面白いものに出会って写真を撮りたくなるのは分かるし、そばの写真を撮るくらいは問題ないと思うのだが、最低限人物(客や店員さんなど)に無断でカメラ(スマホ含む)を向けるようなマネは避けたい。後でトリミングしようが、モザイクをかけようが、もっと言えばシャッターを押さなくても、カメラを向けた時点で「迷惑行為防止条例違反」が成立するので。


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「大王そば」  実食日:2017/4

  北口を出てロータリーを右に回り、そのまま目抜き通りに入って1分、右側。パチンコ・スロット店「大王」に併設されている店。パチ店とは別棟になっているが、敷地内なので、パチそばと考えていいだろう。ちょいとググってみたところ、2016年10月オープンとのこと。なるほど、パチンコ店が先にあって、後からそば店を造ったから別棟になっているわけか。私が訪問したときには出入口ドアが施錠されていて、「すぐに戻ります」との貼り紙が出ていた。しばらく待つと、店員さんがパチ店から出てきてそば店のドアの鍵を開け、厨房へ。完璧に同経営だ。細長い建物の印象どおりに客席も細長い造りで、椅子付きカウンター8席。
  麺種は未確認。ホクッとした噛み心地は生麺を連想させるが、近年では冷凍麺の品質向上が目覚ましいので、こういう冷凍麺もありそうな気がする。個人的には、わりと好きな麺。つゆは、酸味を強く感じる。ただ、鰹節を煮出しているという感じの風味ではない。化学的なイノシン酸だろうか。ちょっと甘みも射していて、特別不味いというわけではないんだけど、途中で飽きがくる味。たぬきは、既製の揚げ玉で変哲なし。総じて「パチそばだね」という感じではあるが、パチそばと割り切って食べればまぁ及第点にはありそう。値段はちょっと高い。かけ400円、たぬき500円、かき揚げ600円など。ランチタイム(12〜13時)の大盛り無料サービスと、毎週月曜に10杯限定で海老天そば100円(通常600円。「100円引き」ではなく100円で食べられる)という他店にはなかなか真似できない激烈サービスがある。本来なら対象外となる価格帯だが、この2点のサービスをもって「研究材料あり」と判断し、特例を適用することにする。箸は割り箸・エコ箸併用。各席に用意されているのは割り箸で、エコ箸は商品と一緒に提供される。
  訪問は、平日の16:45頃。先客0・後客0。みなさんパチンコに夢中な時間帯ということだろうか。食べている間、BGMにはずっと「新世界」が流れていて、その荘厳な旋律がなおのこと侘びしく感じさせるスパイスになった。次回は、ぜひ月曜の12時に訪れてみたい(12時オープン)。先着10名に入れば、海老天そばが100円で、なおかつランチタイムで大盛り無料ということになるのだろうか。たぶん併用不可なんだろうと思うが、どちらか片方だけでも恩恵に授かることができれば、得をした気分になれるだろう。


※パチンコ店もろとも閉店していました。すでに建物が解体されており、跡地にはマンションが建ちそうなムードです(2022/12、確認)。

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★市川駅(JR総武線)

「あじさい茶屋」  実食日:1998/5

  「あじさい」は比較的最近誕生したチェーンだが、今では東京近郊では最大手になっているのではないだろうか。とりわけ味がいいわけでもない(これはかなり譲歩した言い方)のに、どうしてここまで成長できたのか不思議だ。市川の「あじさい」は改札の中、コンコースにある。私が食べた当時は、卵の無料サービスやネギの大盛りサービスなどを積極的に行っていたのだが、今でも継続しているかどうかはちょっと微妙。同系他店ではそのようなサービスをしているのを見たことがない。値段も、当時はたぬき290円だったが、今はおそらく300円なのではないだろうか。一応、ここでは1998年時点での評価を掲載しておくが。


※写真を撮ってきました。場所は、改札内コンコース(1・2番ホームからの階段下)です。改装して、値段も上がっています(たぬき290→320円。値−1点)。本文中に記載しているサービスは現存しないと思いますが、再食していないので、評点はそのままにしておきます(2009/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。前回記事同様、再食していないのでサービスの評点はそのままとします(値−1点。2015/1、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2015/10、確認)。

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「文殊」  実食日:2009/3

  改札を出て、シャポー(駅ビルショッピングモール)を西(本八幡方面)へ抜けて道路向かい、ガード下。立地としてはあまりよくなさそうではあるが、結構客は入っている様子。実食は日曜の昼下がりだが、7〜8人並べる椅子付きL字カウンターには5人の先客があった。背後スペースが狭く、混んでいるとちょっと窮屈。また、冷水機が一番奥にあるので、混んでいると水を汲みにくい。店内のレイアウトには工夫の必要がありそうだ。
  両国や亀戸で実食済みのミニチェーン店だが、印象としてはここが一番よかった。単に麺の茹で加減の問題なのだが、ほどよくコシが残る私好みの茹で加減だった。生麺を使う店では、(個人的には)常にこの茹で加減を意識してほしい。つゆはツンと鼻に香るが、飲んでみると結構辛い。味は5点をつけたけれど、もし改善する余地があるとすれば、つゆの塩っ気加減ではないか、と思う。たぬき370円。このチェーンに特有なことだが、たぬきよりも天(360円)の方が安い値段設定。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。かき揚げ・なす天・春菊・おろし・山菜・わかめはすべて380円均一になりました。たぬきとかき揚げが同額というと「たぬきが高い」という印象になりますが、実は他の「文殊」各店ではかき揚げよりもたぬきの方が10円高い設定になっています。たぬき・天同額の「文殊」は、初めて見ました。他店舗とは異なる価格設定にしているようです。価格設定は各店舗に一定の権限があるのでしょうか。朝限定のお得なセットメニューあり。なめたけごはん+ソーセージ天そばで、430円。確かに安いですが、ごはんもそばも、別のチョイスはなかったのかな、と感じます(2015/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき390円です。かき揚げ・なす天・おろし・山菜・わかめも390円ですが、春菊は400円まで上がっています。消費増税ぶんだけでなく、仕入れ価格の変動も反映しているということでしょうか。朝定食(内容は変わらず)も、440円に上がっています(2021/1、確認)。

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「鈴家」  実食日:2009/10

  南口を出て左、いずれ駅と直結になるであろうタワーズ・イーストの2階に入店している。奥まっていてちょっと分かりにくい場所だが、1階から行く場合にはエスカレーターを上がって右の通路の一番奥。テナント番号は「209−2」。エスカレーターの踊り場にフロア案内図があるので、ここで確認しよう。店内はL字型椅子付きカウンターのみで、8席。
  食券制だが、麺とトッピングを別々に買うシステムになっている。たとえば、天玉そばを食べたい場合には、「かけそば+天ぷら+玉子」と、3枚買うことになる。天ぷらは、12種類もある。面白いところでは、さつまあげ天がある(110円)。揚げ物の薩摩揚げを、さらに天ぷらにしているのだろうか。各種天は自家製で店揚げしていて、私が食べている間にも次々に揚げていたので、運が良ければ揚げたてに当たるかもしれない。ただ、実食したたぬきはやや湿気ていて揚げ置き時間が長そうだったので、タイミングによって評価が大きく変わりそうだ。麺は柔らかめの茹で麺。つゆは、第一印象は普通だが、ゴクンと飲み込んだ後に気持ちよく香る。この余韻は私好み。たぬき300円(かけ250円+たぬき50円)。


※2015/2、再食。変わらず、つゆがよく香って美味いです。ただ、今回はメニュー選択を誤りました。実食は、メンチそば(かけ270円+単品メンチ100円)。わけあってメンチそばを食べる必要があったのですが、正直、この店のつゆにメンチは合いません。ダシの強い香りとコショウのピリピリ感がケンカするばかりで、完全ミスマッチ。美味しいつゆを冒涜してしまったかのような、罪悪感に苛まれました。メンチカツは、もっと甘辛いつゆの方が合うと思います。トッピング価格は値段据え置きですが、かけの値段が上がっているため、現在はたぬき320円の計算になります。ちなみに、タワーズ・イーストは駅と直結になっています(2015/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ280円です。トッピング価格は、基本的に変わっていないようです(値−1点。2021/1、確認)。

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「せね家」  実食日:2009/10

  南口を出て右、いずれ駅と直結になるであろうタワーズ・ウエストの2階に入店している。吹き抜けになっている前庭(テラス)に面しているので、比較的目立つ。この店を探す目的で行くのなら、そう迷うことはなさそうだ。テナント番号は「206」。店内は椅子付きカウンターのみで、イーストの「鈴家」とほぼ同規模。
  この店では、生麺を注文後に茹で、天ぷらも注文後に揚げている。麺は、風味よりもコシを意識しているのがよく分かる。ただ。コシを出そうとするあまり、かえって不自然な食感になっているように感じる。冷凍麺に近いような。つゆはかなり辛い。確かに、この麺には濃いめのつゆの方が合いそうに思うけれど、それにしても行き過ぎ。天ぷら同様に揚げたてを乗せるたぬきが好印象なだけに、少し残念だった。天ぷらも、たぶんすごく美味しいだろうと想像できる。麺とつゆは、もうちょっと微調整すれば、大化けしそうな期待感はある。今後の動向に注目したい。たぬき350円(ワカメ入り)。


※たぬき350円、値段据え置きです。セットメニュー(かき揚げ丼セット600円、えび天丼セット750円)は、フル丼+ミニそばになるので、注意。丼をミニにしたい場合は、麺単+ミニかき揚げ丼250円でオーダーしましょう。ちなみに、タワーズ・ウエストは駅と直結になっています。(2015/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、ミニかき揚げ丼260円です(値−1点。2021/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2015/10

  改札内コンコース。上記「あじさい茶屋」の跡地に、今年7月にオープン。近年、NREの駅そばは生麺化の傾向を強めているが、ここもその一環で生麺化された。私の周辺に話を聞いても、「あじさい茶屋」よりも圧倒的に「いろり庵きらく」の方が評判が良いので、生麺化を推進するのは理解できるが、どこかで歯止めをかけてほしいと思う部分もある。猛烈に茹で麺を食べたくなるシチュエーションもあるので。店内は広く、テーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが計19、そして立ち食いカウンターも6人分くらい備えている。
  麺は茹で置きだったが、見込み茹でが機能しているのか、茹でたてに近い状態で好印象だった。NREの生麺は茹で加減を間違える(あるいは長く茹で置く)と嫌な粘着感が強まるので、この点はたいへん重要。つゆは平均的というか、「きらく」スタンダード。これ以上工夫しようのないつゆなのだろう。たぬきは油がしっかり切れていて、量もちょうどよく、こちらも好印象だった。総じて、使っている材料から得られる最大限のパフォーマンスを引き出せていると言えそうだ。新人アルバイトさんや、客からのクレームが多い店舗の従業員などは、一度市川店で研修を受けたらどうだろうか、と思うくらいだ。たぬき370円。変わりメニューに、コロコロかぼちゃと春菊のかき揚げ480円あり。店舗限定メニューだと思われるが、市川店だけなのか千葉県内の店舗だけなのかは未確認。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。「コロコロかぼちゃと春菊のかき揚げ」は季節メニューでしたので、現存しません。それにしても、この店舗は一貫して暖簾を出さないですね。どういう意図があるのか、聞いてみたいです(2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2021/5、確認)。

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「富士そば」  実食日:2018/5

  北口を出て、ロータリーを右に回り、「ヤマザキデイリーストア」の角を右に入って10秒、左側。そんなに分かりにくい場所ではないので、「北口ロータリーから少し入ったところ」と覚えておけばいいか。店舗名は「市川店」で、今年3月オープンの新店。なかなか気鋭の店長さんが就任したようで、変わりメニューが結構多く出ていた(後述)。新規オープンの店舗でオリジナルを多く扱うのは、結構度胸が必要なことだと思う。客席は、テーブル席が2人×10、椅子付きカウンターが20くらい。わりと大型の店舗だ。
  麺は、見込み茹ででの対応だった。角麺タイプで、歯ごたえが強くてよい。つゆはカツオ出汁を強く利かせたもの。一辺倒だからあまり深みはないのだが、香りはよかった。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定のオリジナルメニューに、特製スープのムール貝そば470円・ピリ辛胡麻だれつけそば580円。ムール貝の方は、かなり斬新な響き。値段的にもリーズナブルなので、ぜひ一度食べてみたい。また、店舗限定ではないが市川店発祥のメニューとして、塩だれロースカツと豚しゃぶ丼セット770円がある。実食はかつ丼セット720円だったのだが、玉子がやや固ゆで気味だっただけに、初訪問でもいきなり「塩だれ〜」にチャレンジすればよかったかなと、ちょっと後悔。そば湯ポット返却口近くにあり。箸はエコ箸。
  平日19:30頃の訪問で、先客9・後客8。よく入っている。女子高生から老夫婦まで、客層の幅も広い。これまで当駅は、比較的流動人口が少ない南口側に駅そば店が集中していて、表口とも言える北口側には駅そば店がなかった。最高立地に入ったと言っていいのではないかと思う。さらなる新メニュー開発を含め、いろいろ期待したい店舗だ。


※昼間の写真に貼り替えました。特製スープのムール貝そばは、終了しています。あまり売れなかったのでしょうか。個性が際立っていただけに、残念です。代わりに、ダブルかつ丼750円が登場しました。ロースカツが2枚乗ったかつ丼です。面白いけど、ちょっと高い印象もあり。また、ピリ辛胡麻だれつけそばは継続しています(付−1点。2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。ピリ辛胡麻ダレは終了している(店頭掲示のみでの確認)ようです。夏メニューにのみ入るのかもしれません(付−1点。2021/1、確認)。

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★本八幡駅(JR総武線、都営地下鉄新宿線)
「あじさい茶屋」  実食日:2004/3

  JR改札を入って右。どうも総武線というのは「あじさい茶屋」ばかりで面白味がない。この店も、味や値段等は平均的な「あじさい茶屋」のもの。多くを語る必要はないだろう。語るとすれば、イチャモンを2点。まず、衛生面。店内は狭いながらもまずまず綺麗なのだが、麺の湯通しの仕方に問題がある。湯切りを、厨房内の床の上でやっているのだ。だから、厨房内が水浸しになっている。これはラーメン屋などではよく見る光景だからまだいいのだが、冷やしものを頼んだ場合、湯切りをした後、麺の入った金ザルにビニールホースを突っ込んで勢いよく放水する。これで冷やしているわけだ。当然、床はさらに水浸しになる。しかも、客の見ている前だからねぇ。ホースを突っ込んだそばを食わされる人の気持ちを考えてもらわないと。普通に流し台を使いなよ。2点目は、唐辛子。入れ物の口が大きく開いていて、ちょっと振っただけでドバッと出てくる。調節が難しい。たぬき320円。

※改札外(出て左)に移転していました(2005/5、確認)。

※閉店(「ご利益そば」化)していました(2009/3、確認)。

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「八右衛門」  実食日:2008/10

  地下鉄のA1出口を出て右すぐ。出口からすぐで、しかも大通りに面しているのに、意外と目につかない場所にある。L字型カウンターはすべて重厚な椅子がついているが、背後スペースが狭く、混んでいると出入りにちょっと苦労する。
  茹でるシーンを見なかったから確証はないが、この店の麺は生麺だと思われる。食感も味も、なかなかのもの。適度なざらつきがあって、これまた適度なコシがある。麺自体に甘みがあって、非常に美味しい。加えてこの店、全般的に「豪快」。丼が大きけりゃ量も多い。特につゆをたっぷり入れてくれるのが嬉しい。さらに、店揚げしている天(特にかき揚げ)がまた大きい。定規で測ったわけではないが、直径15cmくらいありそう。これが100円(単品。かき揚げそば380円)なら、絶対に買い。たぬきも本格的な天かすを使用していて、エビや春菊などの具材が垣間見える。複数種類の天を店揚げしている店のたぬきは、美味くて食べるたびに違った味覚が楽しめるので、大好物だ。と、ここまでは豪快一本槍なのだが、球形の紅白麩が散らされる(数えたら7つ入っていた)あたりに、繊細な一面も見られる。評価(味)は5点としたが、つゆにもう少しアクセントがあれば7点くらいつけてもいい出来だ。たぬき330円。


※閉店していました。跡地は、焼き鳥居酒屋です(2011/1、確認)。

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「ご利益そば」  実食日:2009/3

  JR改札を出て左すぐ。2つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。看板は変わったものの、内装その他は手つかずなようで、大きな変化はない。広い店内スペースを想像させる外観だが、キャパは10人ほど。一部だけ椅子が用意されている。
  味覚的にも、「あじさい茶屋」時代と変わらない。変わった点といえば、オリジナルメニュー「ご利益そば」が誕生したことくらいか。山菜・なめこ・温泉卵のトッピングで、480円。食券には「ご当地そば」と印字されている。抜本的な改革ではないけれど、まぁ方向性は悪くない。微速前進、といったところか。たぬき320円。

※2011/1、再食。箸がエコ箸になっていました。持った瞬間に違和感があり、よく見てみると五角形の箸。珍しい形をしています。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき350円になっています(値−1点。2016/5、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2017/9、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2017/9

  JR改札を出て左、上記「ご利益そば」の跡地。今年3月にリニューアルオープンした新店。近年相次いでいるNRE駅そばの生麺化の波が、当駅にも押し寄せたということか。これで、総武線内のNRE駅そばは亀戸から下総中山までが「いろり庵きらく」で統一された。錦糸町と西船橋くらいは茹で麺店舗で残してほしいというのが本音だ。内装もフルチェンジしており、厨房を囲むL字型カウンター13席はすべて椅子席になっている。カウンター下に荷物棚なし。いっとき、新規オープンする「いろり庵きらく」では、カウンター下に斜めになっている(奥が下がっている)荷物棚が設置されるケースが多かったのだけれど、直近オープンの店舗ではむしろ荷物棚がないケースが多くなっている。私は、奥が下がっている荷物棚を見て「これは忘れ物が多発しそうだな」と思っていた。やめたということは、実際に忘れ物が多発したのかどうかは分からないが、何か不具合があったことは間違いない。で、荷物棚がなくなった代わりに、壁にフックがある。手提げタイプのカバンであれば、ここに掛けておくことができる。ただねぇ、これも、手元にカバンを置いておけないので、不安が残ると思う。実際、壁のフックを利用している人はほとんどいなかった。そんなに混雑していなかった(8:00頃の訪問で、先客2・後客5。全員男性)ということもあり、みなさん隣の席にカバンを置いていた。まぁ、空いている時ならこれが最善の方法だろう。
  麺は、茹で置きだが状態は悪くなかった。嫌な粘着はなく、温そばでもわりと硬質な歯ごたえを楽しめた。つゆは、相変わらず方向性のはっきりしないモヤリ系。カツオ出汁か醤油の香ばしさを強めれば、ビシッと締まった印象になりそうに思うのだが。たぬきは、粒の細かい天かす。サクサク感はあまりなかったものの、量と油切れには問題なし。総じて、水準レベルにはある一杯だった。値段がちょっと高いこともあって評点はあまり高い点数にはならないけれど、特段印象は悪くなかった。たぬき370円。店舗限定っぽいものは特に見当たらず。朝の訪問ということで、実食は朝食セット(明太子)380円。たぬきそばに、ブチュッとチューブから絞り出した明太子と刻み海苔をのせたご飯が付く。店舗間の違いがほとんどないのであまり面白味はないのだけれど、コスパは良い。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2021/1、確認)。

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★下総中山駅(JR総武線)
「あじさい茶屋」  実食日:2006/11

  改札出て右前方向、「NEW DAYS」の隣。正直言って、この駅にはあまり期待していなかったので、店があっただけでも嬉しかった。が、内容はいつもの「あじさい茶屋」で、店の造りやメニュー等を含めても、特記すべき事柄は見当たらなかった。たぬき320円。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。期間限定メニューは、3種のパターンです(値−1点。2015/2、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2016/5、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/5

  改札を出て左前方、上記「あじさい茶屋」の跡地。近年頻繁に見られる、NRE駅そば生麺化政策の一環でリニューアルされた店舗。内装もきれいにリニューアルされている。客席は、椅子付きカウンター7席+立ち食いカウンター10人分くらい。個人的に客の入りを心配している店舗のひとつなのだが、午前7:30の訪問で、先客4・後客4。店員1人で対応している店舗としては、まずまずといったところか。全員男性の一人客だった。
  麺は、茹で置き。ひとりでの対応だから、見込み茹でなどの器用なオペレーションは難しそうだ。ただ、茹で加減には問題なく、粘着性もあまり気にならなかった。つゆは、最初のひと口だけカツオが香るタイプ。確認していないが、おそらくマシン注ぎだろう。同じ「いろり庵きらく」の看板を掲げている店舗でも、カツオを強めている店舗とそうでない店舗がある様子。不思議といえば不思議。本音を言うと、ふた口め以降も香りが持続するような工夫がなされるともっと良いと思うのだが、出汁パックを使ってのマシン注ぎではこの辺りが限界なのかもしれない。たぬきは、粒の細かい天かす。ゾル化はしない。油切れもよく、好印象。麺・つゆ・たぬきのいずれもこれといった落ち度がなく、ソツなくまとまっている感じだった。たぬき370円。朝イチの訪問だったので、実食は朝食セット(明太子)380円。これ、「いろり庵きらく」最強のメニュー。ミニ明太子丼の明太子は、チューブから絞り出すタイプのもので風情のかけらもないのだが、コスパ的にはかなりの魅力があると思う。そば湯ポット受渡口脇にあり。箸はエコ箸。細かい点にツッコミを入れると、カウンター下の荷物棚が斜めになっており(奥が下がっている)、荷物が安定する。それは良いのだが、万が一カバンから何かがこぼれた場合に一番奥まで滑り落ちてしまうので、忘れ物のリスクが増す。利用の際は、ご注意を。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/7、確認)。

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★西船橋駅(JR総武線・武蔵野線、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道)
「ほんのり屋」  実食日:2005/9

  改札を出て右(北口方面)、びゅうプラザの向かい。この店は、麺・つゆとも合格点を出せる。麺は生で、細麺なので歯ごたえはあまり強く感じないのだが、味はまずまず。つゆは塩分控えめタイプで、スッキリと飲み干せる味に仕上がっている。具(たぬき)には適量の青のりが入っていて、風味がいい。たぬきそば(350円)にはワカメと花形の麩が乗り、色彩的にも鮮やかである。抜きん出たワンポイントがないので味5点にはしなかったが、どちらかと言えば5点に近い4点だと思ってもらっていい。なお、おにぎり屋が隣接しており(本来、「ほんのり屋」はおにぎり屋さんです)、駅そばで買って店内で食べることもできる。
  ところで、西船橋駅は3社5路線が乗り入れており、しかもそのすべてが同一の改札口を共用しているため、改札を出ずに乗り換える人が多いと思われる。したがって、本音を言えば、駅そばは改札内に欲しいところである。西船橋の歴代の駅そば(「京葉そば」→「あじさい茶屋」→「ほんのり屋」)はいずれも改札外のこのエリアで頑張ってきたのだが、今年Dila西船橋がオープンして、「あじさい茶屋」はちゃっかり改札内に移動した(未食)。さすがNRE、抜け目がないというか、競争力が強いなぁと思う。

※値上げ(たぬき350→370円。値−1点)していました(2009/5、確認)。ちなみに、現在はJRと東京メトロ・東葉高速鉄道の改札は別々になっています。

※閉店(「あずみ」化)していました(2013/3、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2007/10

  JR改札内コンコース。とにかくいつ行っても混雑している店。実食は22:30頃だったが、まだ並んでいる人がいるほどだった。駅利用者数に対して店のキャパが小さすぎるのかもしれない。椅子付きカウンターのみの店で、一度に食べられるのは10人前後。
  外観は普通の「あじさい茶屋」とは若干異なるのだが、味覚的には変わらない。ざるそばが人気になっているようで、10月の22:30だというのに、居合わせた人のうち半数近くがざるそばを食べていたのが印象的だった。たぬき320円。

※閉店(「彩花庵」化)していました(2008/11、確認)。

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「彩花庵」  実食日:2008/11

  JR改札内コンコース、上記「あじさい茶屋」の跡地。看板と店名が変わったが、経営母体はやはりNREで、実態はあまり変わっていない。内装も手つかず(椅子付きカウンターの他に、奥に3人分程度の立ち食いカウンターがある)。メニューも値段も特に変わらず。
  味覚的にも、ごく普通に「あじさい」仕様。若干麺が細くなったような気がしないでもないが、イマイチ言い切る自信はない。たぬき320円。


※閉店(「菜の花そば」化)していました(2014/8、確認)。

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「めとろ庵」  実食日:2009/5

  東京メトロ・東葉高速鉄道の改札(共通)入って右。ガラス張りの、ちょっとお洒落な感じの店舗。椅子席が豊富で、20人くらいは収容できる。
  使用食材は、大手町その他の「めとろ庵」と同じだと思うのだが、今回はあまり印象がよくなかった。生麺の茹で方なのか、それとも茹で上げた麺を最後に湯通しするときの問題なのか、つゆとあまり馴染まない印象。つゆも、なんだか酸味が強く、全部飲もうとすると ちょっと飽きが来た。たまたまタイミングが悪かったのだろうか。そば湯ポットあり(冷水機の脇にあって分かりにくい)。たぬき370円(ワカメ入り)。変わりメニューに、あおさそば(390円)。かつて「岩海苔そば」と称していたものと同一だろう。各種ミニ丼セットがあるほか、カレーライスのメニューが6種類ある。チーズカレーあたりは、ちょっと美味そうに見えた。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。あおさそばも、400円に上がっています。変わりメニューに、めとろそば(440円)が登場していました。トッピングはめかぶ+山芋(サイコロ状)です。相変わらず、カレーが多種類揃っています。これは、他の「めとろ庵」にはない特徴です(2014/6、確認)。

※めとろ・あおさとも、販売終了していました。特徴あるメニューが一掃されて、普通なメニューばかりになっています。ちょっと残念。カレーは変わらず4種類揃えています(付−1点。2017/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき400円です。おやおや、店頭メニュー表から「カレー」の欄が消えました。入店していないので詳細未確認ですが、単品カレーライスは終了して、カレー丼460円とカツカレー丼510円(プラス、それぞれのセットメニュー)になっている可能性が高そうです。またひとつ、個性が失われた感じがします。残念です(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。変わり種の新メニュー(レギュラー)に、あおさわかめ400円が加わりました。かつてあおさそばを扱っていた時代がある(たぬき380円の時代にあおさ400円だった)ので、バージョンアップしたうえでの値段据え置きです。これは狙い目かもしれません(2019/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき430円、あおさわかめ460円です(2023/5、確認)。

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「あずみ」  実食日:2013/3

  改札を出て右、みどりの窓口の向かい。4つ上に記載している「ほんのり屋」の跡地。跡地といっても、「ほんのり屋」と「あずみ」は同じ業者(JEFB)が運営する店舗。だから、店名変更という色合いが強い。もともと、「ほんのり屋」はおむすび処なので、そばを扱っていることに違和感があった。それで店名を変更すると、今度は「あずみ」でおむすびを専門的に扱っていることに違和感が生じる。本当は、向かって左半分は「あずみ」、右半分は「ほんのり屋」として営業すればしっくりくるのだが、おむすびを店内で食べられるシステムである以上、それは難しいのだろうか。この店名変更劇を一言で語るなら、「そばを扱うおむすび屋」から「おむすびを扱うそば屋」に変わった、というところだろうか。店内は、「ほんのり屋」時代よりもかなり広くなっており、椅子付きカウンター24席と、テーブル席が2人×8、計40席もある。
  味覚的にも、「ほんのり屋」時代とはだいぶ変わっている。要するに「あずみ」仕様になったわけだが、麺が代々木や新橋の「あずみ」(すべて閉店している)よりも気持ち細いように感じた。つゆは、だいぶ薄い。冬場だからまだよかったが、夏場にこの味だとかなり物足りなく感じそうな気がする。たぬきは、「ほんのり屋」時代と同じ青のりタイプ。新橋や代々木が懐かしく思い返される風味。たぬき310円。大盛り無料のサービスがある。箸はエコ箸で、受渡口にのみ置いてある。七味も受渡口にしかない。七味は後から追加したい場合もあるので、できれば各席に用意してほしいところだ。本当はそうしたいのだろうが、席数が多い店ならではのジレンマがありそうに思う。


※閉店(「二八そば あずみ」化)していました。運営業者は同じですが、店名・味・メニュー・価格等すべて変わっているので、別店として扱います(2014/7、確認)。

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「二八そば あずみ」  実食日:2014/7

  改札を出て右、みどりの窓口の向かい。上記「あずみ」の跡地。「あずみ」と同じ業者が運営する店で、今年7月にリニューアルオープンしたばかり。同じ業者の店ではあるが、内外観・店名・味・メニュー・価格等すべて変わっているので、別店として扱う。店内は広く、客席はテーブル席・椅子付きカウンター合わせて44席もある。新しく綺麗なだけあって、女性客が多く利用していた。「あずみ」時代と同じく、おむすび店「ほんのり屋」を併設しており、ここの商品を店内で食べることもできる(そばを注文する場合に限る)。
  この店では、2種類の麺をメニューによって使い分けている。かけ系メニューとせいろ系メニューは、基本的に二八そば。これとは別に、「乱切り二八そば」を使ったメニューがある。どちらも、厨房内の同じ製麺機で製麺している。最近流行りの押出製麺機ではなく、あまり見慣れない機種のロール製麺機だ。両方食べてみたので、それぞれについて感想を。二八そばは、色は白みが強く、香りよりも食感を重視したタイプ。歯ごたえがとても強いのが、良くも悪くも最大の特徴。人によっては、単純に「固い」と感じるかもしれない。一方の乱切り二八そばは、黒みが強い麺で、そば本来の香りが濃厚。味覚的には申し分ないのだが、ヴィジュアルがちょっと。つながりにくいうえ、綺麗に成形するのが難しいようで、短い麺が多く、一本一本も妙にデコボコしている。このチェーンの自社製麺店舗はここが初めてなので、まだ試行錯誤段階にあるように感じる。乱切りというだけあって、2種類の太さの麺が使われているのだが、デコボコのおかげで不揃い感が一層際立っている。たぬき380円(二八)。かけ系メニューも、一部は乱切りに対応しているのだが、180円増しの計算になるので、かなり高い印象がある。乱切りを試してみたいのなら、板そば500円あたりが狙い目だろう。また、乱切りは出来上がりまでに4分ほどかかるので、早く食べたい場合には二八を選択した方がよい。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。かつて東急東横線大倉山駅にあった「しぶそば工房」を彷彿とさせる、業者の遊び心と探究心が垣間見える店舗なので、今後のさらなるクオリティ向上に期待したい。なお、この店には「うどん」がないので、留意を。また、評点付けは「二八そば」に対して行っている。


※2014/12、再食。温かい二八を食べてみました。固すぎず、歯ごたえがちょうどよいです。二八はかけ系メニューの方が合っているかもしれません。時間帯限定で、ちくわ天無料のサービスがあります。何時から何時までかの確認を忘れましたが、実食は15:00頃。閑散時間帯限定と思われます。

※2018/5、公式取材にて再食。二八そばの提供は続いていますが、店内製麺はやめてしまったようです。極太で、ズッシリとした食べごたえのある麺になっています。こちらのほうが安定感はありますが、店内製麺(しかも、押出製麺ではなかった)の付加価値がなくなってしまったのはちょっと残念です。
  値上げして、現在はたぬき410円になっています。「板そば」という名のメニューは消滅し、同じポジションにあるであろう「大盛りせいろ」は510円になっています。時間帯限定のちくわ天サービスは、コロッケに変わっていました。今回の実食メニューは、海鮮かき揚げそば600円。店内手揚げで嵩のあるタイプです。野菜かき揚げに海鮮(エビ・イカ・アサリ)を加えたもの。悪くないのですが、ちょっと値段が高い印象があります。なお、券売機はタッチパネル式に変わっています。「次ページ」があるタイプなので、不慣れな人はちょっと探しにくいかもしれません。ご注意ください(付−2点)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました。斬新な趣向を取り入れた店舗だったので期待していたのですが、なにかとうまくいかない部分が多く、どんどんマイナーチェンジして尻すぼみになってしまいました。残念です(2019/4、確認)。

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「菜の花そば」  実食日:2014/8

  JR改札内コンコース、4つ上に記載している「彩花庵」の跡地。経営は同じNREで、味覚的な変化もないので、「店名変更」と考えることもできるのだが、値段が変わっているし、「彩花庵」閉店から少々時間が経ってからオープンしているとの話もあるので、別店として扱うことにする。客席配置は、「彩花庵」時代と同じ。椅子付きカウンターがメインで、奥の方に立ち食いカウンターが少々ある。
  麺もつゆも、NREスタンダード。これといって特記事項はないのだが、生麺を使う駅そばが増えてきているこのご時世、たまにこのようなジャンクな茹で麺を食べたくなるのも確か。これはこれで、無理に本格化しなくていいのかな、と感じる。たぬき340円。NRE系共通の季節限定メニューがいろいろある。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。なお、NRE系共通の話ですが、春菊天が春菊れんこん天410円に変わったようです(2015/10、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点)。春菊れんこん天は終了。もともと定期的に入れ替わるメニューのひとつだったようです。タペメニュー以外にも季節限定があるんですね(2019/1、確認)。

※2019/3、再食。かき揚げそば400円をいただきました。400円は、店揚げ価格。高さが3センチほどあり、わりと硬めの揚げ。北戸田謹製のかき揚げとの違いがよく分かるものでした。小エビが香ばしく、揚げ置きですがまずまず悪くないです。これなら、20円高くても納得できます。揚げ置きである以上、「北戸田製の380円かき揚げの方が駅そばらしくて好き」という声も少なからず出そうには感じますが。
  平日18:00頃の訪問で、先客4・後客4。そんなに窮屈に感じることはなく、かといって寂寥感に包まれる中で店員の視線を浴びせられることもなく、ほどよい入り具合でした。個人的には、このくらいが一番入りやすいです。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、かき揚げ410円です(2021/5、確認)。

※2023/5、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ440円です。
  今回は、比較的安い設定だと感じたコロッケ420円をいただきました。コロッケは、わりと肉厚な牛肉コロッケです。衣もタネもしっかりしていて、つゆに浸かってもすぐにはグズグズになりません。つゆに溶かさずに食べたい人にとってはありがたい仕様になっています。意図的に溶かそうとすれば容易に溶かせるので、溶かしたい人にとってもそう問題はないでしょう。
  平日(GW谷間)19:00頃の訪問で、先客7・後客2。よく入っていました。間口はそこそこ広いけれど奥行きがない小型店舗なので、先客が7人入っていると奥の方しか空いていません。逆に言うと、混んでいるように見えても奥の方には空きがある場合が多い店舗です。コロナ対策の個別パーティッションが設置されていました。


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「いろり庵きらく」  実食日:2019/4

  各社線改札を出て右、階段手前の左側。上記「二八そば あずみ」の跡地。大崎を除く「あずみ」系駅そばのNRE一斉転換で、「いろり庵きらく」に生まれ変わった。過渡期の間に、いっとき「そばいち二八」になるという情報が流れていたけれど、結局「いろり庵きらく」に落ち着いた。個人的には、「そばいち二八」がもう何店舗かあってもいいのではないかと思っているのだけれど、池袋の業績がイマイチ伸びていないのかな。あるいは、もともとこの場所にあったのが割高店舗の「二八そば あずみ」で、それがうまくいかなかったということは……と考えたのかもしれない。客席配置は「二八そば あずみ」時代と変わっていないと思われ、テーブル席が2人×9、椅子付きカウンターが20前後くらい。かなりフロア面積の広い店舗だ。併設のおにぎり販売コーナーは「蕎麦屋のおにぎり処」という不思議なキャッチを掲げて引き継いでいる。NREはNREのおにぎりブランドを持っているのだから、「穂まれや」か「えんむすび」として引き継ぐことはできなかったのかな。もしかして、社内でそば・うどん部門とおにぎり部門が縦割りになっているとか? 出自がお堅い会社だけに、ついそういう役所的な発想で考えてしまう。
  麺は、茹で置きのオペレーション。というか、かなり混雑が激しかったため、常時茹で続けているような状態だった。昼時は少し外して行ったんだけど。仕上がり具合は、標準的。嫌な粘着はなかった。つゆも、安定のモヤリ系。褒めているのか貶しているのか分かりにくい書き方だが、おそらく減塩志向の人には好まれるのではないかと。逆に、クラシックスタイルのガツン系が好きな人は、ちょっと物足りないと感じるかもしれない。たぬきは、サクサクの軽い仕上がり。これまで食べてきた店舗に比べてやや粒が大きくゾル化しにくいものだったように思う。誤差だと思うけれど。たぬき390円。店舗限定っぽいメニューはこれといって見当たらず。広い店舗だからいろいろ実験的なことをやれるのではないかと思っていたが、この混雑ぶりだと厳しいかも。箸はエコ箸で、受渡口にのみ置いてあるので、取り忘れに注意を。フロアが広いから各席に箸を常備するのはかなり手間なのだろうけれど、やっぱり各席に欲しいな。
  平日13:30頃の訪問で、先客15くらい、後客7。オープンして間もないということもあるかもしれないが、見るからに「二八そば あずみ」時代よりもよく入っている。少し値段が下がったのと、照明が明るくなった(特に外観)のと、店員さんが元気になったのと。その辺りが客数に反映されていそうに感じる。この状況がずっと続くかどうかは、継続的に注視しなければならないと思うけれど。私が券売機の行列の最後尾に付いたときにちょうど食券を買っていたおばちゃんが、券売機の操作方法(お釣りの出し方)が分からない様子であたふたしていた。また、厨房から「かき揚げそばのお客さま〜」と呼びかけても誰も取りに来ないシーンもあった。オープン直後にはこのような混乱が付き物なのだけれど、よくよく考えてみればどちらも「二八そば あずみ」時代と変わらない部分。だとすると、「二八そば あずみ」時代には利用していなかった客の取り込みに成功していると考えることもできる。ただ、1回利用するだけでなく、繰り返し何度も来てもらうことが重要なわけで、そこに繋げていけるかどうかは今後の努力次第。でもまぁ、まずは前途洋々の船出と言えるのではないだろうか。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2019/12、確認)。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。暖簾は、白のままです(2021/9、確認)。

※閉店していました(2023/1/31付)。跡地には、今のところ何も入っていません。競争が激しい駅の店舗としては、少し規模が大きすぎたかもしれませんね(2023/5、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2020/9

  北口を出て左の階段下というかロータリー沿いというか。店舗名は「ペリエ西船橋店」。微妙に駅舎とは別棟になっているのだが、まぁ駅の敷地内だし、ペリエはJR系の駅ナカショッピングモールだから、準駅ナカと呼べる場所だろう。テーブルオーダー→配膳→下げ膳不要→有人レジで後払い(伝票対応)という流れの、いわばフルサービス店。客席は、テーブル席が2人×2、椅子付きカウンターが10席。間口が狭く、奥に長い造りになっている。
  麺は、例によって乱切りタイプ。冷凍麺と思われ、食感はなかなかよいのだが香りがあまりない。二八を謳うにはやや寂しい香り。つゆは、特段濃くも薄くもなく、平均的だった。やや平たい印象もあるけれど塩気がほどよく、カツオ主体の出汁も感じられるので、悪くはない。ネギ・カマボコ・柚子皮は、別皿で提供。3つとも別皿提供する店舗は、珍しいと思う。これまでに実食したところでは、ネギとカマボコは別皿でも、柚子皮はデフォルトで乗せる店舗が多かった。カマボコはカピカピに乾いており、おそらく3点を小皿に盛った状態のものを事前にたくさん用意しているんだろうなと。あまり印象がよくないので、もう少し見込み盛り的なオペレーションにしたらどうかと思う。そば一人前350円。今回は、天丼500円に季節限定の米茄子天100円を追加し、温そばと一緒に実食。天丼は、エビ、イカ、キス、インゲン、カボチャで構成。基本的に問題なく美味しかったが、例によってエビだけは火を入れすぎていて少しパサついた。米茄子天は、輪切り1枚。一般的なナス天よりも歯ごたえが強く、グズグズしない。少し渋みを感じるので好き嫌いが分かれるかもしれないが、私は好き。天丼のトッピングにも悪くないが、温そばとの相性はもっと良さそうに思う。100円で出せるのなら、レギュラー提供する店が現れてもよさそうな食材だ。箸はエコ箸。
  土曜18:00頃の訪問で、先客2・後客6。他に、テイクアウト客が3〜4人。小雨模様の天候にしては、わりと入っている印象だろうか。駅のすぐ脇だから雨宿り利用ということもないだろう(雨宿りなら、階段上にある「いろり庵きらく」を利用しそうな立地関係)から、本来的な需要が結構多いのだろう。


※昼間の写真に貼り替えました。メニュー・値段等、特段変わっていません(2021/9、確認)。

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★船橋駅(JR総武線、東武野田線)  ※京成船橋駅は別途掲載(千葉2
「あじさい茶屋」  実食日:2004/1

  JR改札脇にある店だが、内側からしか食べられない。立地的には、外側にも門戸を広げられそうなのだが。ここは典型的な「あじさい茶屋」の味なので、詳しく語る必要はないだろう。こまめに上げている値段は、今はたぬき320円。たぬきときつねが両方入るあじさいそばも320円なので、油揚げが嫌いでなければあじさいそばを頼んだ方がお得。季節限定メニューににしんそば、チャンポンそばなどがあるが、いずれも高値。

※閉店していました。少し場所を変えて「いろり庵きらく」がオープンしています(2014/12、確認)。

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「梅もと」  実食日:2007/10

  北口イトーヨーカドーのB1Fフードコート内。壁に沿ってL字型に並んでいる店舗の、一番手前(売場フロア側)の角にある。
  食券制の店舗が多いチェーンだが、この店は口頭注文の先払い。そして、なぜか都内の店舗よりも若干安い設定になっていて、たぬきは280円。使用材料が違うとは思えなかったのだが、20円の差はどこから生じているのだろうか。卵の無料サービスがあり、当然「生か茹で」を聞かれるものと思っていたのだが、自動的にゆで卵にされたのがちょっと……。が、1.5個分(2つ切り×3)乗せてくれたので、許す。たまたま生卵が切れていたのだろうか。


※閉店していました。跡地は、から揚げ店の「縁」です。「駅そば」→「から揚げ店」というパターンも、全国的に結構目につくように思います(2015/2、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2013/4

  駅から4分ほど歩く。北口を出て直進、イトーヨーカドーの奥側の交差点を右折して2分、右側。店舗名は「船橋北口店」。中規模の店舗で、テーブル席と椅子付きカウンターを合わせて24席ある。
  約半年ぶりに「ゆで太郎」を覗いてみて、まず驚いたのがたぬきが380円だったこと。値上げしたのかと思いきや、公式HPを見ると330円のままなので、店舗オリジナルの価格設定だろう。かけの値段は260円で、HPどおり。なぜたぬきが高いのかと思い、メニュー写真を見てみると、きつねらしきものが乗っている。要するに「たぬきつね」状態になっているのだ。一方できつねというメニューが見当たらないので、両方乗っけて一つにしてしまっているようだ。その他のメニューについては、かき揚げや天玉などはHPどおり、カレーや肉などはオリジナル価格になっている。
  味覚的には、麺は細麺タイプで、茹で置き。硬質な、ゆで太郎スタンダードだ。つゆもゆで太郎スタンダードで、大きな特徴はないがそば湯で少し割ると結構美味しい。そば湯ポットは、受渡口にのみあり。箸はエコ箸で、これまた受渡口にのみある。24時間営業。朝10時まで限定のお得な朝そば(2種)および朝定食(2種)あり。朝定食は、HPでは3種掲載されているが、「高菜ご飯定食」はこの店舗では扱っていないようだ。


※看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。メニュー体系が変わり、たぬき消滅、かけ290円に揚げ玉が乗るパターンになっています。店頭掲示のメニューを見た限りでは、京成船橋駅最寄りの「船橋南口店」とまったく同じになったようです。朝のセットは、11時までに延長されています。セットは、やはり船橋南口店と同じく2種です(値+1点。2015/2、確認)。

※値上げして、かけ320円(揚げ玉入り)になっていました。朝そばは2種各330円、セット各360円に上がっています。朝のセットは2種から3種に増えていて、船橋南口店と同様に直営店パターンになっています。直営店とFC店は、今後均一化されていくのでしょうか?(2016/9、確認)

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ360円、朝そば370円、朝セット390円です。(かけは)320円から一気に360円まで上がったのではなく、間に340円だった時代があると思われます(値−1点。2021/9、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2014/12

  JR改札内コンコース(3・4番ホームへ続く階段のふもと)。NREらしからぬシックな意匠で、女性でも入りやすそうな雰囲気。立ち食いカウンターが約8人分、椅子付きカウンターが系15席、テーブル席が2人×3。
  味覚的には、良くも悪くもNRE生麺スタンダードで、特筆すべき要素はない。不味くはないと思うのだが、あまりビジョンが見えてこない一杯。たぬき370円。受渡口にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  興味を覚えたのは、味覚よりも店の造りやシステムの方。券売機は新型のタッチパネル式。この券売機は他店舗でも見たことがあるが、この店では半券もぎりタイプの食券が出てくる。そして、実際に半券をもぎって受け渡しが行われる。しかし、受渡時に商品と半券を引き換えることがないので、最終的に半券が客の手元に残る。「お客様控え」と印字されているので、レシート代わりなのだろう。ところがそれとは別に、券売機で領収書を打ち出すことができる。つまり、手元に領収書類を2枚残せることになる。これはムダだし、不正経理を可能にしてしまうのでよくないと思う。また、客席配置を見てなんとなく違和感を覚えたのだが、その原因はメインの出入口とは別に勝手口のような出入口があることだった。こちらからも出入りできるのかと思いきや、暗証番号ロックがかかっていて開かない。要するに、従業員専用の出入口だ。通常、このような勝手口は厨房内に通じるように設ける。なぜこれが客席側にあるのか。これがなければもう2席くらい増やせるし、安定感のある席配置にできたのに。見たところ、厨房側に勝手口を造れなかった理由が見当たらない。実に不思議だ。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2021/5、確認)。

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「車や」  実食日:2017/11

  南口を出て左へ30秒。ロータリー出口の交差点脇。今年7月にオープンした新店。見るからに「嵯峨谷」チルドレンな外観で、やっぱり店内に電動石臼が入っている。和な感じの店内意匠も、「嵯峨谷」によく似ている。間口が狭くて奥に長い造りで、客席はテーブル席2人×2、椅子付きカウンター21席。ただし、このうち椅子付きカウンター1席は冷水ポット置き場になっていて使用不可。
  麺は、やはり押出の十割。見た目・食感・香りのすべてが「嵯峨谷」に瓜二つ。美味いことは美味いのだけれど、もう少し個性を出してほしいものだと思ってしまう。「嵯峨谷」が出店していないエリアだということが救いではあるが。つゆは、「嵯峨谷」と同じくカツオ中心の出汁。ただ、こちらは「嵯峨谷」とまったく同じという感じではない。少し甘みを足してあるように感じた。まろやかで、エグミもなく、美味しい。ほんのりとした酸味系の余韻も好印象だ。「嵯峨谷」のつゆより好きかも。たぬきは、きめが細かくゾル化する天かす。「嵯峨谷」と同じタイプだ。値段は「嵯峨谷」よりも少し高く、たぬき400円。「嵯峨谷」の名物・あじ御飯の設定はなく、代わりにガリ鯖飯がある(単品330円・セット600円)。これは、人形町「はせ川」と同じパターンだ(値段が違うけれど)。
  その他の細かい点についても考察を加えてみたい。まず、「嵯峨谷」にあるワカメフリーのサービスは、「車や」でも健在。一方、彩りの刻みナルトは、「車や」のたぬきそばには乗らない。店頭のメニューサンプルを見た限りでは、かけ350円とかき揚げ天450円には刻みカマボコが乗るようだ。このへんの差のつけ方は、よくわからない部分だ。麺が「そば・ひやむぎ」の選択になるのは、「嵯峨谷」と同じ。丼は、オリジナルのもの。「嵯峨谷」に特有のすり鉢のようなエンボス加工の入った丼ではなく、流紋のような模様が入った黒っぽい丼を使っている。麺単でも特大サイズの盆に乗せて提供するのは、「嵯峨谷」と同じ。総じて言うと、8割がたコピーといったところか。
  13:45くらいの訪問で、先客7・後客8。昼時のピークをだいぶ過ぎたタイミングにしては、上々の入り。女性や高齢者の姿も多くみられた。居合わせたおばちゃん2人組は、「立ち食いそばに毛が生えたようなものだね」と評していた。たぶん、良い意味での評価なのだと思う。「嵯峨谷」は、チルドレンを含めて、これまで東京都にしか店舗がなかった。船橋の地でこれだけ受け入れられるのなら、まだまだ勢力を拡大していく余地があるだろうと思う。「嵯峨谷」として拡大していくのか、チルドレンとして拡大していくのか、動向を注視していきたい。箸はエコ箸。


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★津田沼駅(JR総武線)  ※京成津田沼駅は別途掲載(千葉2
「駅のそば・そばや」  実食日:2006/12

  北口階段を下りてすぐ。駅舎の1階に入っている店だが、駅舎の外側からしか入れない。かつては同じ場所にお馴染みオレンジ色の看板・廉価版の「あじさい茶屋」があったのだが、いつの間にか赤い看板の生麺店に変わり、店名も変わったようだ。変わったが、看板も中身も、実態は「あじさい茶屋」そのものである。経営はもちろんNRE。
  生麺を使うのは結構なことなのだが、茹で時間短縮を考慮して極細麺にしたのが裏目に出たか。ちょっと茹ですぎてベチョベチョになっていたのが残念。極細麺は30秒茹ですぎただけでこうなってしまうから、調理が難しい。しかし、廉価版の茹で麺よりも値段が高いのだから、廉価版よりも美味いものを出してもらわないと困る。この「茹ですぎ」が、たまたまだったことを祈る。オリジナルのメニューに「板そば」があり、人気を呼んでいる。第4弾と銘打たれていた「鴨板そば」は、800円と値が張るが、美味そうだった。たぬき350円。


※閉店(「総州屋」化)していました(2010/11、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2009/2

  改札内コンコース(改札入って正面)。改札外には同じNRE系列の「駅のそば・そばや」(現在は「総州屋」になっているはずだが、未確認)があるので、同じ駅に同じ系列の店が2軒あって、それぞれの店舗が別々の麺を使っているということになる。チェーンの経営効率はよくないのかもしれないが、利用者にとっては選択の幅が広がるので、ありがたいことだ。同じ駅に複数の店舗を出す場合には、すべてこのパターンにしていただけると嬉しい。
  味覚的には、標準的なNRE仕様。そば・うどんにはオリジナルメニューは設定されていないが、ラーメンに「海草ラーメン」というのがある(450円)。ただ、これ、新木場駅他の「湾岸そば」の名物として売り出している「湾岸ラーメン」と同じではないのか……。たぬき320円。


※閉店していました。エキナカモール「Dila津田沼」が整備され、少し場所を移して「いろり庵きらく」がオープンしています(2012/10、確認)。

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「総州屋」  実食日:2010/11

  北口階段を降りてすぐ、駅舎の1階。2つ上に記載している「駅のそば・そばや」の跡地。経営は変わらずNREなので、店名が変わっただけという受け取り方でいいのだろうか。内装は小洒落ていて、広々。実食が昼時だったこともあり、大盛況だった。
  「駅のそば・そばや」時代と変わらず、生麺を使用。同日に連食した新検見川「花見川そば」と同じ麺だろう。しかし、茹で方は圧倒的に新検見川の方が上。あるいは、茹でたて・茹で置きの差か。この日私が食べた麺は、生麺の特長である「歯ごたえ」が失われ、ブニブニと柔らかい食感になってしまっていた。同じ麺を使っていながら出来映えにこれだけの差が出るとは。生麺使用店の落とし穴だろう。思えば、「駅のそば・そばや」時代に食べたときにも同じ感想を抱いた。これが津田沼の伝統なのだろうか。箸はエコ箸で、商品と一緒に1膳ずつ提供。たぬき360円。板そば・鴨板そばとも、「駅のそば・そばや」時代から受け継がれている(各620円・800円)。店舗オリジナルメニューは「総州そば」と銘打たれ、内容は小柱かき揚げ+刻み海苔+花かつおで、480円。小柱かき揚げはなかなか美味いが、花かつおがちょっとくどいように感じた。


※閉店していました(2013/4、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2012/10


  改札内コンコース。Dila津田沼内の、ちょっと目立たない位置にある。Dilaの外に貼り出されているフロア案内では階上にあるかのように記載されているが、実際にはコンコース階にある。改札から一番遠いあたりだ。間仕切りはなく、椅子付きカウンター4席と立ち食いカウンター5人分ほどの小型店。
  麺は、生。NRE店の中で、「いろり庵きらく」ブランドの店舗はすべて生麺を使用しているようだ。ただ、実食時には茹でがオーバー気味で、歯ごたえが損なわれていた。たぬきも、茹で麺店舗とは差をつけていて、既製品ではない天かすがトッピングされる。ただ、こちらもすぐにつゆに溶けてゾル化してしまうのが難点。いろいろとグレードアップを図っているものの、どうもうまく機能していない感じだ。たぬき350円。箸はエコ箸で、商品と一緒に1膳ずつ出される。細かい点を指摘すると、タッチパネル式の券売機を導入しているのだが、これがどうも馴染まない。メニューが数ページに跨っているタイプで、カラオケとか居酒屋とか回転寿司などでよく見るものではあるが、あまり注文に時間を割くことがない駅そばには、適用しにくいタイプだと思う。少なくとも、トップ画面に全メニューを掲載する必要はあると思う。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。店舗オリジナルと思われるメニュー・菜の花のかき揚げそば490円がありました。「菜の花そば」店舗ではなく「いろり庵きらく」にあるというのが、ちょっと変な感じがします。まぁ、オリジナルがあるのはいいことです(値−1点、付+1点。2015/1、確認)。

※暖簾というか、目隠し布が変わっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はたぬき390円になっています。また、オリジナルメニューは終了してしまったようです。残念(付−1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。客席全体を覆い隠すようになっていたのが、出入口部分だけに掛ける仕様に変わっています。そのため、目隠しとしての機能はなくなりました(2021/5、確認)。

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「富士そば」  実食日:2015/4

  北口を出て右、ペデストリアンデッキの階段を左手に降りてすぐ右手のビルにある。2014年11月オープンの新店。近年オープンした「富士そば」にしては珍しく、駅を出た時点では見えない場所なのだが、津田沼・新津田沼間の乗り換えルート上なので、やはり好立地だろう。また、24時間営業ではない(25:00閉店)という点も、近年オープンの「富士そば」らしからぬ部分だ。店内は広く、テーブル席が2人×12、椅子付きカウンターが19。これだけ広いのに4人掛けテーブルを置かないのは、グループ客の利用はほとんどないと見込んでいるためだろうか。
  先日東銀座の「歌舞伎座前店」で実食した時に、天ぷらが「浦和仲町店」とはまったく違うものだったことが引っかかっていたので、今回も天ぷらそばを実食。いやぁ、参った。ここの天ぷら、浦和仲町店とも歌舞伎座前店とも違う。ふわふわ食感という点では歌舞伎座前店に近いのだが、使われている具材がまるで違う。また、衣に対して具材の割合が多い。いやはや、これは「富士そば」全店で天ぷらを食べて統計をとる必要がありそうだ。麺は茹で置きで、歯ごたえ弱めでちょっとぬめりが残っていた。つゆは、最初のひと口はカツオがツンと香って美味しいが、ふた口めからほとんど香らなくなる。たぬき380円(ワカメ入り)、天400円。朝そば・夕そば各310円の設定あり。麺大盛り無料のサービスがあったが、期間限定とのことなので評点には影響させない。


※値上げしていました。現在、たぬき390円、天410円、朝・夕そば320円です。津田沼店限定の、トルネードポテトそば420円が発売されていました。ここ10年ほどの間に急に祭り屋台などでお馴染みになった、ジャガイモを螺旋形にカットして揚げたものですね。「ハリケーンポテト」の方が馴染み深いという方もいるでしょうか。スティックタイプのフライドポテトよりもつゆがよく乗ると思うので、いわゆるポテそばよりも美味しいのではないかと思います。今回は他店で食べる予定があったためパスしましたが、いずれ試してみたいと思います。このほか、肉あんかけ450円、明太玉子とじ450円といった変わりメニューも用意されていました。なかなか前衛的な店舗のようです(付+2点。2016/3、確認)。

※2016/9、再食。トルネードポテトそばを実食です。浦和店で食べた時よりもかなり大きなトルネードポテトがトッピングされました。ジャガイモ1個をまるごと使っているので、多少個体差が出てしまうのは致し方ない部分ですね(ジャガイモ自体の大きさが一定ではないので)。大きければいいというものではないと思いますが、今回の一杯に関しては浦和店よりも格段に美味しいものでした。カットの厚さが絶妙で、いわゆるフライドポテトとはまったくの別物です。ジャガイモ本来の食感がしっかりと残っています。フライドポテトというよりは、「ジャガイモ天」に近い味わいです。これ、大好きです。

※2016/10、再食。津田沼店限定の朝メニュー「目玉焼朝食セット」390円を食べたくて、朝5時起きで食べに行きました。内容は、半そば+目玉焼き+ほうれん草のおひたし(花かつおがけ)+焼き海苔+ごはん。これほどのセット内容を390円で提供できるのは、ほかのメニューで用いる食材だけでまかなわれているからでしょう。よく工夫されていると思います(付+1点)。

※2017/3、再食。この店舗では、やっぱりトルネードポテトそばを食べたくなるのですが、今回は冬季限定と思われる明太玉子とじ450円を食べてみました。これも、津田沼オリジナルですね。味覚的に、バッチリ合うという感じではないのですが、明太子が少し茹だることでプチプチ感が増し、食感が面白いです。つゆが塩辛くなってしまうあたりに、少し改良の余地があるかなと感じました。

※2018/5、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要でこの夏の新作メニュー「冷あさりのボンゴレ風そば」480円と「冷やしスンドゥブ風そば」470円を。2日続けて訪問して、いただきました。どちらも、津田沼店限定のメニューです。ボンゴレは、殻つきアサリとカイワレをトッピングして、ガーリックを利かせたソースをかけています。パスタの「ボンゴレビアンコ」を彷彿とさせる味わいで、美味いです。これをワンコインで食べられるなら、そんじょそこらのパスタ屋からは足が遠のいてしまいそうです。そばの香りも感じられるのですが、違和感は全然ないです。ちゃんとマッチしています。平日20:30頃の訪問で、先客13・後客数え切れず。たいへん賑わっています。
  翌日(土曜)の10:30頃に再度訪問して、「スンドゥブ」を。1cmほどの厚さにスライスした豆腐(冷)3枚と豚バラの冷しゃぶ、温玉をトッピング。豆板醤ベースの辛みだれをかけてあります。豆腐・肉ともピリ辛味によく合い、これまた美味いです。結構しっかり辛いのですが、温玉が辛みを和らげてくれるので、辛さにあまり強くない方は温玉を食べるタイミングをよく考えるといいでしょう。後半に残すか、中盤で崩すか。最初に食べてしまうのはやめた方がいいです。
  変わりメニューがたくさんある店舗ですが、周りを見渡したところ売れ筋は定番メニューのようです。なお、外観的には暖簾のデザインが変わっていました(写真は左:旧、右:現)。


※2019/2、再食。新たに登場していた、あんかけ揚げ出し豆腐そば450円を食べてみました。いやはや、この店舗は訪問するたびに新メニューが出ているので、追いかけるのが大変です。件のあんかけ揚げ出し豆腐そばには、5cm角くらいの揚げ出し豆腐4個がトッピングされ、その上から餡をかけています。つゆが冷めにくくなるメニューなので、冬場に重宝します。揚げ出し豆腐は店内で調理しているようで、手作り感のあるものでした。やや油が強いというデメリットもありますが、この内容でワンコインなら概ね満足です。
  平日13:30頃の訪問で、先客9・後客10とまずまず盛況。フロアが広いので、この客数でもだいぶ余裕があります。昼時訪問でも席確保はたやすそうです。なお、あんかけ揚げ出し豆腐はそばだけでなく、丼メニューにもなっています(450円)。一方、この店舗を代表する変わりメニューだったトルネードポテトそばは、残念ながら終了しています。調理が難しいメニューなので、スタッフ異動などに伴い提供が困難になったものと思われます。スンドゥブ風そばは「ピリ辛スンドゥブ風そば」名を変え、480円になっています。ボンゴレ風そばは終了し、一部店舗で提供されているあさり460円になっています。その他、一部店舗で提供されている肉ほうれん草玉子とじ480円、紅生姜ちくわ天450円が登場。さらに、店舗限定でしょうか、ジャンボかき揚げ丼セット770円が登場しています。ジャンボサイズのかき揚げを乗せた丼とのセットです。


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★新検見川駅(JR総武線)
「花見川そば」  実食日:2010/11

  改札を出て正面左。今年6月にオープンしたばかりの新店だけあって、外観も内装もなかなか綺麗だ。テーブル席と椅子付きカウンター、合わせて20人くらい収容可能。
  生麺使用のNRE店。ちょうど茹でたての麺に当たったということもあるが、なかなか歯ごたえが良かった。同日に津田沼「総州屋」と連食しているけれど、NREの生麺は茹で方や茹でるタイミングでかなりの味覚差が生じるように感じた。是非、全店で茹でたてを提供していただきたい。つゆも茹で麺店とは異なるようで、角がなく、スッキリしていてなかなか飲みやすい。いっそ、NRE駅そばは全店でこのつゆを使ってはどうだろうか。箸はエコ箸で、1膳ずつ盆に乗せて提供。レンゲも自動的に添えられる。たぬき350円。割り子そば500円、板そば620円など変わりメニューが多く、特に当店限定の「花見川そば」(480円)は話のタネに好適。トッピング内容は、温泉卵+山菜+なめこ+桜の花。桜の花のトッピングは、長い駅そば人生の中でも初めて見た。花びらだけではなく、萼がついたままの状態で塩漬けにしてある。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。板そば(590円)は現存しますが、割子そばと花見川そばは終了してしまったようです。痛恨です(値−1点、付−3点。2014/8、確認)。

※閉店していました。跡地は、「天丼てんや」です。そばの扱いがあり、他店舗にはない「朝そば」もやっています。問題なく駅そば認定できる店です(2019/1、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2019/2

  改札を出て左前方向。上記「花見川そば」の跡地。2017年11月のオープン。純粋な駅そば店からチェーンの天丼店への変化ということで、基本的には憂うべき事象なのだが、ガラス窓に「朝そば始めました」の貼り紙が出ているのを見て話が変わった。「天丼てんや」でそばを扱っていることは以前から知っていたが、基本的にはそばとのセットのみだと思っていた。しかし、この店舗ではそばのみの注文ができる旨が掲出されており、駅そば認定できる店だと分かったのだ。というか、平日朝10時まで(貼り紙では11時までになっているが、実際は10時だった)は天丼を提供せず、そば・うどんしか注文できない。これはもう、まぎれもなく駅そばではないか! そしてその後リサーチを進めていくと、「天丼てんや」では多くの店舗(全店舗かどうかは未確認)でそばのみの注文ができることが分かった。しかも、フルサイズのかけそばで350円と安価な設定。つまり、新検見川店に限らず、駅ナカ・駅チカにある店舗は「副業系駅そば」として当サイトの掲載対象になるということだ。店舗数が多いため全店舗実食を目指すことは当面考えていないが、広義の駅ナカ(駅ビル上階や駅付随地下街を含む)にある店舗はある程度意識して食べ潰していくようにしたい。中でも新検見川店は、ちょっと異端な存在だ。「朝そば」の設定があるのは、現時点で私が把握できている範囲内では新検見川店のみ。というか、朝8時から営業している「天丼てんや」という時点で、すでに珍しい。「天丼てんや」はフランチャイズ方式を導入しており、実際の店舗運営はテンコーポレーションではない場合が結構多い。新検見川店も、実運営はJR系の「ジェイアール東日本都市開発」が行っている。駅そば店「一ぷく」などを手掛けている会社だ。フランチャイズ運営の自由度がどの程度あるのかはこれから見定めていく必要があると思うけれど、もともと駅そばがあった立地で、駅そばのノウハウがある会社が運営しているからこそ、朝そばの導入など駅そばに寄せた店舗になっていると言えるだろう。そう考えた場合、気になるのは「花見川そば=NRE、天丼てんや=都市開発」という、JR系列会社同士での運営移管。普通に考えれば、駅そば店が「天丼てんや」になるにしても、NREが「天丼てんや」のフランチャイズ運営を始めるのが順当であるように思う。なぜ運営会社までもが変わったのかは、謎。もともと「花見川そば」が都市開発委託→NRE運営だったのだろうか。いろいろ想像したくなる。いろいろ興味深い店舗で話のタネは尽きなが、キリがないのでこの辺で。システムは、「天丼てんや」としては珍しいセルフサービスになっている。有人レジで先払い→番号札で呼び出し。下げ膳セルフ。客席は、テーブル席が4人×2、椅子付きカウンターが10席くらい。テイクアウト専用窓口があり、イートインとは出入口も別になっている。テイクアウトは10時からなので、注意を。
  麺は、3種ほどの太さが混在する乱切りタイプ。グレーではなく茶っぽい(赤みがかっている)色合いが特徴的。二八そばとの謳い文句が付されているが、香りはほどほどなので、たぶん冷凍麺だと思う。どちらかというと、少しザラッとした舌触りと硬質な歯ごたえを楽しみたい麺。つゆは、カツオ系の出汁が中心だが、香りはそれほど立っていない。やや平たい印象で、少しイガイガする雑味があることも含め、店内製ではなく濃縮希釈だと思う。たぬきは、天丼店ならではの天かすで、油切れは問題なし。粒が大きく、つゆに浸かってもふやけにくい。副業そばとしては上々だ。ちょっと量が多すぎるかなとは感じたけれど。朝そばのメニューは、かけ350円とたぬき390円があるほか、5種類の天ぷら(価格はかぼちゃ70円〜海老220円と幅広い)を単品追加することができる。朝そばにはカマボコとほうれん草がデフォルトトッピングされる。朝10時以降はたぬきそばの扱いがなくなり、ほうれん草も省かれる。今回は、平日10:30頃の訪問ということですでに朝そばが終わっている時間帯だったのだが、「貼り紙で11時になっている」と言ったら対応してくれた。たぬきそばに、5種類の天ぷらをすべて追加でオーダー。天ぷらはすべて注文後揚げなので、サクサクで美味しい。天丼店の天ぷらだから、ここが美味しくなかったら話にならない。天丼のノウハウで作っているためか、衣はやや厚め。タレをかけてご飯に乗せたい天ぷらだなと感じた。天ぷらだけで食べると、「味奈登庵」辺りより2枚くらい落ちる印象だ。箸はエコ箸。
  訪問時の先客は1・後客は4だった。後客のひとりがそばを注文していたのだけれど、「朝そばは終了しているので、かけそば350円ならできる」と言われていた。まぁ、天ぷらの単品追加はいつでもできるわけだし、天かすがないのとほうれん草が入らないだけの違いなのだが。ほうれん草のぶんだけ得をしたいのなら、平日朝10時までに。総じて、副業系そばとしては、「吉野家」よりは落ちるけれど、「松のや」やオリジン系よりは上かなという印象。もちろん天丼とのセットにもできる。ただし、セットにすると結構な値段になる。小天丼とのセットでも820円。通常の天丼とのセットだと890円になってしまうので、ちょっとオーダーを躊躇ってしまう。ちなみに、「天丼てんや」の小天丼は、「しょうてんどん」ではなく「こてんどん」と読む。一番お得な利用法は朝そばだが、他店舗や朝10時以降なら「かけ350円+天ぷら1品」がベストということになるだろうか。季節に応じた限定天ぷらもあるので、それを狙うのもよいと思う。他の副業そばありファスト系飲食チェーンに比べて駅ナカ店舗が結構多いので、今後季節を変えながら(季節限定天ぷらを狙いたいので)、地道に食べ潰していきたい。


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★稲毛駅(JR総武線)
「湾岸そば」  実食日:2012/10

  改札脇にあるNRE店。半分改札内にめり込んだような立地なのだが、改札外側からのみ利用でき、内側に窓口はない。椅子付きカウンター10席+立ち食いカウンターという配置で、立ち食いカウンターが斜めに置かれているのがちょっと面白い。フロアが複雑な形状をしているため、このような配置になったのだろう。
  味覚的にはNREスタンダードで、これといった特徴はない。麺はややざらつきがあって固いタイプで、つゆは刺々しい。たぬきは既製品。たぬき320円。箸は、割箸・エコ箸併用。割箸は受渡口のみにあり、エコ箸は各席に置いてある。

※閉店(「菜の花そば」化)していました(2015/4、確認)。

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「菜の花そば」  実食日:2015/4

  改札を出て左すぐ。上記「湾岸そば」の跡地。「湾岸そば」も「菜の花そば」も同じNRE駅そばで、よくある「看板だけ変わった」という変化かなと思っていたのだが、実はそうでもなかった。内装は「湾岸そば」時代と変わらず、椅子着くカウンター10席+立ち食いカウンター10人分くらい。立ち食いカウンターが斜めに配置されているのも「湾岸そば」時代と同じ。
  麺は、たぶん変わっていないだろう。若干固いように感じたのは、湯通し加減の問題かもしれないが、「湾岸そば」時代にも感じていることなのがちょっと気になる。変わったのは、つゆ。「湾岸そば」時代には(たぶん)寸胴からおたまですくって入れるタイプだったのだが、現在はマシン注ぎになっている。これ、正解。一般論としては私は手注ぎの方が好きなのだが、NRE駅そばの茹で麺店舗に関しては、マシン注ぎの店舗の方がだいぶ美味い。美味いというか、けばけばしさがなくバランスがとれている。化学調味料由来のまろやかさではあるのだが、当サイトでは化学調味料を使用すること自体は特段減点材料にはならない。使いすぎてバランスを乱せば話が別だが。たぬきも、スナッキーで香ばしいタイプに変わっていた。これも好印象。全体的に、「湾岸そば」時代よりもだいぶまとまりが出てきたと思う。麺とつゆがやや馴染まない印象なので、あと一歩、というところか。湯通しをもう少し長めにやれば、味3点になりそうだ。たぬき340円。NRE系共通の変わりメニュー3種あり。箸はエコ箸。


※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2017/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2017/1

  改札を出て左すぐ。上記「菜の花そば」の跡地。つい最近「湾岸そば」から「菜の花そば」になったと思ったら、もう「いろり庵きらく」に変わった。「湾岸そば」から「菜の花そば」への変化は、看板が変わっただけと受け取られてもやむを得ない程度の変化なので、苦境打開の決め手にはならなかったということだろうか。今度は内装もリニューアルされたが、厨房と客席の位置関係は変わらず。椅子付きカウンター11席と、立ち食いカウンター11人分くらい。厨房が客席よりも少し下がった位置にあるので、斜め上から眺め下ろすような形になるのが面白い。厨房内オペレーションがほぼすべて見えるので、いろいろ「なるほど」と思えることがあるかもしれない。カウンター下の荷物棚は、奥が下がっているタイプなので、忘れ物に注意。
  麺は、見込み茹でのオペレーション。やや茹でオーバー気味で歯ごたえが損なわれていたものの、嫌な粘着はなく、それほど大きなマイナスには感じなかった。つゆは、味が薄くて香りもあまりないモヤリ系。減塩派には良いのかもしれないが、個人的にはちょっと物足りない。メニューにもよるだろうが、たぬきそばを食べる場合、いっそラー油でも注した方が美味しくなるかもしれない。たぬきは、ゾル化気味の天かす。適量なのでつゆが全部吸われてしまうというようなことはないが、ちょっと油が強かった。たぬき370円。店舗オリジナルっぽいものは特になし。季節メニューが3種用意されているが、このうち2種はこの日すでに売り切れ。レギュラーメニューも春菊天とおにぎり・いなりが売り切れていて、券売機のグレーアウト(NREのタッチパネル式券売機は、売り切れメニューがグレーアウトされる)が目立った。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/1、確認)。

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「陣八そば」  実食日:2019/1

  東口を出て、ロータリーを右に回り、そのまま線路と垂直方向の道に入って1分。突き当たりT字路の左斜め向かい。パッと見、オラオラ系のラーメン屋のような外観。「きっと港屋チルドレンみたいなメニュー・価格構成なんだろうな」と思いつつメニュー表を見ると、かけ330円の駅そば価格。少々意外に感じながらの入店となった。店内フロア中央に券売機2台。その左手がメイン客席フロアで、テーブル席12+椅子付きカウンター9。券売機の右手にも椅子付きカウンターがあり、こちらは5席。そのさらに奥に、電動石臼と製麺機がある。
  麺は、注文後に茹でていた。黒みの強い、挽きぐるみのそば。いわゆる押出製麺ではない(製麺室にあったのは、切るタイプの製麺機)のでエッジがしっかり立っていて、舌触りが良い。歯ごたえもホクッとしていて、流行り(というかラーメン寄り)の硬メンではないところも嬉しい。そばの香りも、わりとしっかり感じられる。店の雰囲気(店員の威勢の良いかけ声も含め)的に「どうせあまり香らない硬メンなんだろうな」と思っていただけに、良い意味で裏切られた。つゆは、厚みがあって落ち着いた味。出汁はしっかり利いているのだけれど、特定の方向には突き抜けていない。バランス派と言える。醤油の香ばしさが最前面にあり、少し焦がしたような風味も感じる。これはこれで美味い。ヒゲタ醤油を使っている旨の貼り紙あり。千葉県内の店だからね、千葉(銚子)の醤油を使うとご当地感も出て良いと思う。かけ330円、きつね450円、かき揚げ460円など。たぬき(天かす)はフリーで置いてある。粉雪のように粒の細かいもので、油は軽いけれどつゆに浸かるとゾル化するので、入れすぎに注意を。実食は、かけそば+ミニかき揚げ丼(280円)。かき揚げは、リングを使って揚げているであろう正円形のもので、高さが5cmほどある。具材は、タマネギ、ニンジン、ネギ、小エビ。サクッと軽くて美味いのだが、揚げ置きで芯までしっかり冷めていたのが残念。麺やつゆにかなりこだわりが感じられただけに、天も揚げたてに近い状態で出してほしかった。また、天丼のタレがかなり独特な味になっている。醤油系というよりは、味噌系を連想させる味なのだ。金山寺味噌みたいというか。たまり醤油を使っているのかな。卓上にさまざまな調味料があり、適宜味を変えられるようになっているのも面白い。トータルの印象としては、まだいくらか改善の余地がありそうだが、値段以上の価値を提供できていると感じた。再訪アリです。
  平日20:45頃の訪問で、先客3・後客4。24時まで営業しているので、この先まだまだ客が入るのだろうか。飲んだ後の〆そば需要が結構あるのかな。大規模チェーン以外の駅そばが少ない地域でもあることだし、今後のさらなる飛躍にも期待したい。


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★千葉駅(JR総武線・内房線・外房線、千葉都市モノレール1・2号線)
※京成千葉駅は別途掲載(千葉2

「万葉軒」  実食日:2001/7

  東口コンコースにある、割と洒落た感じの駅そばである。写真では分からないが、幟には“元祖駅そば”と書かれており、まさにこのページに載るために存在しているようなものだ。椅子席は3つしかないが、店内は恐ろしく広い。30人以上は入れそうだ。全メニューに小松菜とナルトが入り、冷水はクラッシュアイス入り。味も、やや太く平べったい麺(喜多方ラーメンみたいだ)はなかなか。なお、入口の右にある売店のようなコーナーでは、駅弁を売っている。駅弁販売所と駅そばが一体化しているのは珍しいケースだ。たぬき290円。

※2008/6、再食。NREの傘下に入ったようで、麺はあじさい茶屋仕様です(味−2点)。値段もあじさい準拠で、たぬき320円になっています(値−1点)。きつね+たぬき+わかめ+小松菜の「万葉そば」があります(360円)。

※2009/9、再食。万葉そばは消滅していました。一方で、お得な朝そばセット(350円)などがあります。また、天340円の他に、大判かき揚げそばという魅惑的なメニューがあります。ただし、500円と値が張ります。カレーそば330円にお得感あり。NRE系の棘のあるつゆには、味覚的干渉力の強いカレーなどのトッピングがかなりオススメかもしれません。なお、特に改装等はしていないようですが、以前に掲載していた写真のピンボケがひどかったので、写真を貼り替えています。

※閉店(「菜の花そば」化)していました。万葉軒時代から実質NRE状態でしたが、これで名実ともにNREになりました(2015/1、確認)。

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「いっつぇる(Itswell)」  実食日:2004/1

  西口改札脇。千葉駅は、東口コンコースにはいろいろな店があって華やいでいるのだが、西口側にはこの一軒以外には何もない。そんな中で孤軍奮闘している店である。未確認だが、改札内外両側から食べられそうな雰囲気(写真は内側)。
  味の方には、大きな特徴はない。つゆはかなり色が薄いが、関西風というわけではない。たぬき330円。が、天340円という値段構成を考えると、天を注文した方が得策。

※改札外側からでも食べられます。値上げしていました(たぬき330→350円)。カマボコと柚子皮が入ります(付+1点。2008/6、再食確認)。

※閉店(「湾岸そば」化)していました(2012/11、確認)。

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「ちゃぶぜん」  実食日:2008/6

  JR東口改札内コンコース(7・8番ホームへ上がる階段下)。どちらかというと定食類がメインの店だが、そば・うどんも扱っている。
  麺類は基本的に「あじさい茶屋」仕様。麺のばんじゅうにも「あじさい」と書かれている。そして、タイミングの問題だと思うのだが、つゆがやたら塩辛かったのが悪印象。たぬき320円。きつね+たぬきを「コリアンそば」というメニュー名で扱っている(350円)。

※閉店していました。目下、東口改札付近が大々的にリニューアル工事中です。店舗の類は、「菜の花そば」と「BECK’S」を除いてすべて閉店しています。Dila的なものでも整備されるのでしょうか(2015/1、確認)。

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「湾岸そば」  実食日:2012/11

  JR西口改札脇。2つ上に記載している「いっつぇる」の跡地で、改札内外両側から利用可能。「いっつぇる」も知らない間にNREに吸収され、味も大きく変わってしまった店舗が多いのだが、千葉駅に至っては店名すら変わってしまった。内装は、「いっつぇる」時代と変わっていないと思われ、改札内側に関しては立ち食いカウンターのみ。内側と外側の間に厨房を挟む形になっていて、外側はよく見えなかったので、椅子があるかどうかは未確認。
  味は、要するにNREスタンダード(茹で麺)なのだが、どうにも腑に落ちない部分もある。というのは、この日、小岩「大江戸そば」と連食しているのだが、どうにも麺の舌触りが違うように思えてならない。小岩はざらつきがあり、千葉はやや滑らか。この違いは、湯通し加減の差によるものなのだろうか。それとも、麺は北戸田製ではないのか。同じ北戸田製でも、製麺機が違うのか。いずれ解明したい部分だ。たぬき320円。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき340円になっています。期間限定メニューが3種あります。どうもNRE駅そばは、店舗によって2種しか扱わない店舗と3種全部扱う店舗に分かれているようです。同日調査で、錦糸町「大江戸そば」には「にしん昆布巻きそば」550円がありませんでした。貼り紙にも、2種版と3種版とがあります(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。つけそば系メニューが、全部で4種類(うち1種は期間限定か)あります。流行りとはいえ、NREまでもがこっち側の路線に行ってしまうと、ちょっと寂しい気がします。そんなに売れるとも思えないのですが(2016/7、確認)。

※閉店(「菜の花そば」化)していました(2017/1、確認)。

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「菜の花そば」  実食日:2015/1

  東口改札内コンコース。4つ上に記載している「万葉軒」の跡地。「万葉軒」時代の末期ごろから実質的にはNRE化していたのだが、店名が変わって名実ともにNRE駅そばになった。千葉県のお土産コーナーとともに駅弁売店を併設しており、ここに万葉軒の弁当が並べられている。飲食店事業からは撤退したものの、駅弁の方は引き続き頑張っているようだ。ただ、名物駅弁「やきはま丼」が見当たらなかったのが気になる。現在、公式HPの駅弁ラインナップにも存在しない。まさか、終了? 客席は、椅子付きカウンター10席と、立ち食いカウンターが20人分くらい。「万葉軒」時代には事務室だったと思われるスペースも、客席として開放されている。実際、客数はかなり多い。
  味覚面では、特に記すべき要素はない。麺もつゆも、NREスタンダード(茹で麺)。たぬき(揚げ玉)がエビ風味の香ばしいものになっていた点が以前とは異なるように思うが、さほど大きな特徴ではない。たぬき340円。NRE系共通以外の変わりメニューも、特に設定されていない様子。せっかく駅弁売店併設店なのだから、駅弁を小分けしたオリジナルセットメニューを用意すればいいのに、と思ってしまう。「やきはま(ハマグリの串焼き)セット」を500円くらいで提供できれば、かなりいい名物になるのではないだろうか。なお、NRE駅そばではエコ箸が主流だが、この店舗では割箸だった。これも「万葉軒」時代の名残と言えるだろうか。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。メニューは基本的に西口の「湾岸そば」と同じなのですが、どういうわけか天・天玉だけ値段が異なっています。天は、菜の花380円・湾岸400円。天玉は、菜の花450円・湾岸470円。もちろん、同日訪問での比較。湾岸そばの方がNRE標準価格なので、菜の花そばの天ぷら系メニューが少し割安になっているということになります。仕入れ先が違うのでしょうか。いずれ、食べ比べてみたいと思います(2016/7、確認)。

※駅コンコースの大規模なリニューアル工事に伴い、閉店していました。コンコースが橋上化され、東口(中央改札)から西口まで橋上でつながりました。中央改札と西口改札の中間くらいの場所に、新たに「そばいち」がオープンしています(2017/1、確認)。

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「菜の花そば」  実食日:2017/1

  西口改札内外。上記「湾岸そば」の跡地。店舗名は、「千葉西口店」。かつて東口側に同名店があった時期があることから、ちょっとまわりくどい店舗名がついている。NRE茹で麺→NRE茹で麺なので、単に看板が変わっただけと受け取ってしまいがちだが、実は味も少し変わっている。内装は「湾岸そば」時代と変わっておらず、改札内側は立ち食いカウンター7人分くらいのみ。外側の様子は、残念ながら内側から見えない造り。おそらく、似たようなものだろう。近年、大規模な駅改良工事が施され、東口(中央改札)と西口がひとつのコンコースでつながった千葉駅。東口側(中央改札と西口改札の真ん中くらい)に「そばいち」がオープンし、競合を思わせる状態になっている。しかし、昼時に関して言えば、両店とも大繁盛している様子だった(12:30頃の訪問で、改札内だけで先客4・後客5)。
  麺は、「湾岸そば」時代と変わっていないだろう。北戸田工場謹製のNREスタンダード茹で麺と思われる。つゆはマシン注ぎで、カツオを少し強めたタイプになっていた。中盤以降はまるっきり香らなくなるのだが、これはこれで悪くないと思う。店名変更の意味のひとつは、これだろう。たぬきは、スナッキータイプ。よくよく見ると、紅色をした玉がいくつか混在している。「スナッキー」と感じていたのは、エビ風味だったのか。たぬき350円。天ぷら(かき揚げ)は、店内揚げ(揚げ置き)。「湾岸そば」時代に揚げの設備があったかどうか記憶が定かではないのだが、もしかしたらこれも店名変更の理由のうちなのかもしれない。値段が変わっていないので、「湾岸そば」時代から店内揚げしていた可能性もあるが。大きなボウルに材料をたっぷり(100枚くらい作れそうなほど)仕込んで、まとめて手揚げしている様子だった。ちょっと、一度に作る量が多すぎるかな。これだけたくさん揚げ置くと、サクサク感もシャキシャキ感も損なわれてしまうと思う。かき揚げを食べるなら、タイミングを選びたい感じだ。箸は、エコ箸ではなく割箸。NRE駅そばで割箸を使い続けている店舗は珍しいと思う。


※笑ってしまうほど小さな暖簾が出ました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき360円になっています(値−1点。2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(2020/1、確認)。

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「そばいち」  実食日:2017/1

  改札内コンコース。近年コンコースが大規模リニューアルされ、中央改札から西口改札まで一本でつながった。その、ちょうど真ん中あたりにある。NREの生麺駅そばで、西口改札脇にあるNRE茹で麺駅そば「菜の花そば」と少々競合しそうな立地に見えるのだが、客層が異なるから併存できると読んでいるのだろうか。確かに、同日の昼時訪問で、「菜の花そば」は圧倒的にスーツリーマンが多く、こちらはリーマンだけでなく女性や高齢者、学生風などバリエーションに富んでいた。席数が多いこともあり、総じて客数はこちらの方が多いようである。客席は、テーブル席が2人×5、椅子付きカウンターが12、立ち食いカウンターが12人分くらい。女性・高齢者はテーブルや椅子付きカウンターに、学生風やリーマンは立ち食いカウンター中心といった具合に、綺麗に色分けれされいたのが印象的だった。12:30少し前くらいに一度訪問し、満席&券売機に10人ほどの行列だったので先に「菜の花そば」で食べ、12:40くらいに戻ってみると少し空席が生まれていた。先客・後客は数え切れないほど。かなり賑わっている。これくらい需要があるなら、中央改札外あたりにもう1軒くらい駅そばがあっても共存できそうだと感じる。千葉駅は、なかなかの有望駅だ。
  麺は、茹で置きのオペレーションだった。NRE生麺は近年改良を施したようで、茹で置き麺でもあまり嫌な粘着が生じなくなっている。今回も、不快な粘着質はなく、ほどよいザラザラ感も楽しめてまずまずの印象だった。つゆは、やや辛め。一時期、「いろり庵きらく」と「そばいち」の違い(メニューは違うが、味覚的な部分で)がよく分からない状態になっていたが、現在はつゆの味が全然違っている。「いろり庵きらく」のような、方向性のはっきりしないモヤッとした味ではなく、背筋の通ったキレのある味。何かを強めているという感じではなく、たぶん根本的にレシピが違うと思う。塩分は少々多いかもしれないけれど、私はこちらの方が好きだ。たぬきは、細かい天かす。ゾル化はしない。適量で油切れもよく、問題ないオペレーションだった。たぬき380円(イチマル紋付カマボコ入り)。店舗限定っぽいものは、特に見当たらず。狭山の里いもコロッケ450円、国産海苔480円が健在。10時まで限定の朝定390円あり。内容は、「半そば+ご飯+納豆+生卵」か。お得だとは思うけれど、麺がハーフになってしまうのが辛い。個人的には、納豆(または生卵)を廃してフル麺を希望。唐辛子は、「嵯峨谷」のような、小さなスプーンで掬うタイプの容器に入っている。おしゃれだけど、利便性がよくないし、少々不衛生。振り出し容器でいいと思う。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき410円、狭山のさといもコロッケ490円、国産海苔500円、朝定400円です。「いろり庵きらく」では朝メニューの値段を据え置いたのですが、「そばいち」では朝メニューも値上げしたんですね(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき420円、狭山のさといもコロッケ500円、国産海苔510円、朝定410円です。タペメニューに美味そうな牡蠣天が登場していましたが、「ご好評につき完売」の表示が上貼りされていました。780円でも、よく売れたんですね(2020/1、確認)。

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★本千葉駅(JR内房線)
「北三」  実食日:2010/12

  東口ロータリー沿い。フロア面積はあまり広くないが、椅子付きカウンターのほかにテーブル席もあり、15人程度収容可能。
  この店の麺はなかなか面白い。まったくと言っていいほど摩擦がなく、すするとそのまま喉の奥に流れていってしまいそうなほどツルツルしている。標準よりも太くてこれだけツルツルしている麺は、かなり珍しい。冷凍だろうか。つゆは、簡易的な出汁に感じたが、麺との相性はいいと思う。むしろ、複雑な風味のつゆより合うだろう。なにしろ、麺を一口食べた瞬間、「この麺は関西風のつゆで食べてみたい」と思ったくらいなので。たぬきは、わかめとナルト模様のカマボコ入りで380円。箸は、エコ箸と割り箸併用。おろし生姜を自由にトッピングできるサービスがあるが、私はかけ系のそば・うどんとおろし生姜は致命的に合わないと考えている人間なので、加点材料にはしない。

※閉店していました。跡地は、中華料理店でしょうか。ロータリーを出てすぐのところに、「トキ松」という新店がオープンしています(時間が合わなくて食べられず。2016/7、確認)。

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「トキ松」  実食日:2016/9

  東口を出て左、信号のある交差点を渡って直進10秒、左側。駅歩1分くらい。モノレールの県庁前駅からでも徒歩圏内(3分ほど)。知らないうちにオープンしていた新店なのだが、ちょっとカラーが分かりにくい店でもある。というのも、駅そば価格と言えそうなのはかけ360円だけで、他のメニューはおおむね街そば価格なのだ。さらに、夕方以降は事実上一杯飲み屋に変身する様子(そばも酒類も終日注文できるようだ)。当サイトで扱うと若干の誤解を生みそうな気もするのだが、天かすフリーのサービスがあって結果的にたぬきそばを360円で食べることができるので、立ち寄ってしまった以上は載せないわけにいかないだろう。以下、そのつもりで記事を読んでいただければ幸甚。タッチパネル式の券売機で食券を買って、注文口に提出。番号で呼び出し。客席は、テーブル席10席(4・2・2・2)と椅子付きカウンター8席。松脇フードサービスという会社の経営で、現時点ではここ1店舗のみ。今年7月に一度訪れている(というか偶然発見した)のだが、その時には時間が合わず食べられなかった。営業時間(11〜23時。日祝に限り7時から営業という珍しいパターン)を確認しての再訪である。
  麺は、生麺の注文後茹で。細平で、やや濃いめのグレー。歯ごたえはそれほど特徴的ではないけれど、喉ごしがよい麺だ。店内に使い込まれたロール式製麺機がある(ガラス張りで見学可)ので、自家製麺なのだろう。つゆは、カツオが強く出ている。酸味はそこそこあるがやわらかく、まろやかで上品。おそらく、本鰹だけでなく宗田もブレンドしていると思う。昆布も入っているかも。天ぷらなど油の強いトッピングを乗せると出汁の香りが半減されるので、天(実食はかき揚げ)を別盛りで提供してくれるのがうれしい。この店では、直乗せトッピングよりも別盛りトッピングを選んだ方が満足度が高まると思う。かき揚げは、注文後に揚げるアツアツのもので、嵩のあるタイプ。厚さ、4センチくらい。具材は長ネギ・タマネギ・舞茸・小エビ。長ネギの分量が多いのが特徴で、舞茸の香りもよく利いていた。油もしっかり切れているし、天ぷらとして美味しいのだけれど、この大きさだとやっぱり終盤に飽きがくる。160円という単品価格に見合う内容だと思うけれど、個人的には半分のサイズで100円にしてほしい。他メニューの値段は、もり420円、天(エビ+野菜天3種)680円、錦爽どりの唐揚げそば720円、カツカレーそば1050円など。ご飯ものやセットメニューもいろいろあり、看板メニューの天丼は590円。単品トッピングとしては、玉子(生・温泉)・ワカメ・おろし各60円、とろろ・舞茸天・エビ天・イカ天・キス天各160円。ここまでがなんとか許容範囲か。ポテト260円とかロースカツ300円あたりも面白いところだが、そばに乗せると駅そば価格ではなくなってしまう。麺・つゆとも味はとても良いので、あとはいかに安くあげて「コスパ」を高めるかが焦点になるだろう。そば湯ポットあり。飲んでみたが、あまり香らなかった。細平で茹で時間の短そうな麺だから、あまり濃厚なそば湯はとれないのかもしれない。


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★都賀駅(JR総武本線)
「いっつぇる」  実食日:2010/12

  東口階段を下りて正面、ロータリー沿い。間口は広いが奥行きがなく、客席は椅子付きカウンター一列のみ。
  麺を一口食べてみて、「おや?」と思った。硬質で、あまりつゆに馴染まない茹で麺。これはもしや、NRE北戸田工場謹製麺では? 未確認だが、違うとしても酷似していることは確か。つゆはオリジナルと思われ、さほど麺とつゆがちぐはぐするような感じはしなかった。たぬき350円(わかめ・カマボコ入り)。開店(7時)から10時まで限定の「朝そば」(300円)あり。箸はエコ箸。

※閉店していました。跡地は居酒屋になっています(2012/10確認)。

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★四街道駅(JR総武本線)
「あじさい茶屋」  実食日:2008/12

  改札外、北口階段下にある。わりと規模の大きな店で、カウンター・テーブル合わせて30人は入れそうだ。これだけの席数が必要なほどの利用者があるのだろうか。
  味覚的には、普通にNRE仕様。これといって変わった要素はない。ただ、飲み水を冷水と麦茶(冷)の2種類用意しているのは親切だと思った。たぬき320円。

※2012/10、再食。味覚的には特段の変化なし。麦茶(冷)は見当たりませんでした。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。学生大盛り無料というサービスがありましたが、期間限定かもしれません。他店舗で同時期に同様のサービスがあったような覚えはありません。私は学生ではないので、あまり目が向いていないだけかもしれませんが(値−1点。2015/8、確認)。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です。学生大盛り無料のサービスは、少なくとも店頭表記は見当たらず。終了していると思われます(値−1点。2019/1、確認)。

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★佐倉駅(JR総武本線・成田線)
「あじさい茶屋」  実食日:2007/5

  北口階段下。まぁいつもの「あじさい茶屋」だろうと高をくくって入ったのだが、ちょっと特徴を感じる部分があった。そばの味覚については、タイミングの問題なのかもしれないが、首都圏の「あじさい茶屋」とは若干異なるように感じた。というのは、最近このチェーンでもいろいろな面が改善されてきているのだが、この店ではそれらの要素が改善される以前のままの味で出てきたような気がするのだ。つまり、麺もつゆも硬い、ということ。都内の店舗とは工場が違うのかな。たぬき320円。
  もう1つの特徴は、佐倉店は他の店舗と異なり、喫茶店を兼ねているということ。だから、トースト(200円)だとかマドレーヌ(130円)だとか各種ドリンクなども扱っている。したがって、結構長居する客も多く、当然ボックステーブル席が中心の内装になっている。察するに、この駅には駅そばと喫茶店が別々に出店して採算が合うほどには利用者がいないということだろうか。佐倉市は結構大きな街だが、中心はどちらかというと京成サイドだから。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。時間外だったためメニュー詳細を確認できませんでしたが、ショートケーキ・NYチーズケーキ・ショコラケーキなどが喫茶ラインナップに加わったようです(値−1点、付+1点。2015/8、確認)。

※閉店していました。跡地は、「餃子の王将」です(2018/4、確認)。

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「Moment」  実食日:2019/1

  南口右手の階段を下りてすぐのパチンコ店「D’station」に併設。パチ店内・外の両側から出入りできる構造なので、パチンコをやらない人でも入りやすい。どちらかというとパチ店内側の出入口の方がメイン格だけれど。というか、パチンコフロアとの間には間仕切りがなく、ピロピロジャラジャラというパチ音が店内に轟いている。パチンコ店のノイズが嫌いな人は、厳しいかもしれない。食券制で、提供・下げ膳ともセルフ。客席は、2人掛け丸テーブル×6と、壁際の椅子付きカウンター13席。
  麺は、断面偏平形の冷凍麺。ほどよくグレーで星があり、見た目には美味そうなのだが、ルックスから感じる期待感ほどには香らない。不快なほどではないが、少し粘着感もある。つゆは、甘みと醤油の香りが前面にあり、出汁感は乏しい。醤油が香るので、さほどモヤリ感はないし、平べったさも特段気にならない。パチそばとしては、まぁ、まぁ。値段はやや高く、かけ400円、かきあげ550円、肉650円、ざる400円など。実食は、かきあげそば(ワカメ入り)。天は冷凍ものの注文後揚げ。アツアツでサクサク感もあるが、つゆに浸かるとドロドロになりやすいもの。具材は、タマネギ、ニンジン、細かすぎてよく分からない青菜(たぶん春菊)というシンプルなもの。そば・うどん以外には、ラーメン類、カレー類、丼もの類、定食類がある。圧倒的にお得感があるのは、醤油ラーメン280円。この価格設定だと、そば・うどんを食べる人はほとんどいないのではないかと感じる。ご飯ものなら、カレーライス280円のコスパが他を圧倒している。学校帰りの学生さんにとっては、このふたつはたいへん重宝されるのではないかと思う。各席にある七味唐辛子は、辛みが結構強いもの。少量でもよく利く。箸は、割箸のように見える色・形状のエコ箸。
  平日15:00頃の訪問で、先客1・後客3。全員オジサンひとり客。やっぱり、パチ客なのかな。パチンコフロアとの間に間仕切りさえあれば、もっと外からも客が入りそうに思うのだが。パチそばはあくまでもパチ客中心だろうから、致し方ないか。


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★成田駅(JR成田線・成田線我孫子支線・成田線空港支線)  ※京成成田駅は別途掲載(千葉2
「成田駅そば」  実食日:2007/5



  東口を出て左すぐ(駅舎外側)。昨年オープンしたばかりの新しい店で、地元住民・観光客の両方に人気がある様子。結構大勢入っている。ボックステーブル席と立ち食いカウンターがあり、サッと食べたい人とゆっくり食べたいグループ客の両方に都合良くできている。
  麺は、生麺の茹で置き。たぬきそば(350円)にはワカメ・カマボコ・ミツバ・柚子皮が乗り、豪華絢爛。香りもいい。トッピングの組み合わせを見れば、蘇我駅他「イッツェル」の姉妹店だろうことが想像できる。茹で置き時間が長いのか、麺の歯ごたえは蘇我に劣る感じがするが、全体的なレベルは高い。盆・レンゲ有り。

※2009/11、再食。かき揚げそば(450円)を試しましたが、ミツバは乗りませんでした(ワカメと柚子皮は乗ります)。メニューによる違いなのか、季節による違いなのか、それともやめてしまったのか……。柚子皮の香りがいいので特に減点はしませんが、少し残念です。

※2015/8、再食。残念ながら、NRE標準化されていました。基本的に、メニューは「あじさい茶屋」準拠、麺は「いろり庵きらく」に準拠している感じです。値段が「いろり庵きらく」よりも少し高い設定(たぬき380円)になっているほか、中華そば450円を筆頭にラーメン類を置いている点が異なりますが。たぬきは、「あじさい」仕様のスナッキーな揚げ玉でした。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目。味−1点、値−1点、サ−1点、付−1点)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。変わっていないように見えるかもしれませんが、大きさと文字の書体が違います。値段等、変わっていません(2018/4、確認)。

※2019/12、再食。台湾旅行(成田空港)からの帰りに、東京まで我慢できずに寄りました。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき390円、かき揚げ460円、中華そば460円です。以前は「いろり庵きらく」よりも少し高い設定でしたが、近年「いろり庵きらく」が値上げしたことにより、たぬきについては逆転(成田の方が安い)しています。かき揚げについては、現在も「いろり庵きらく」の方が安いです。ラーメンに関しても、味噌ラーメン510円があるなどNRE統一仕様ではありません。そもそも「いろり庵きらく」には基本的にラーメンはないことだし、なんで統一しないのか不思議に感じます。個人的には、ぜひこのまま統一せずにいてほしいところではありますが。
  今回は、かき揚げそばを実食。かき揚げは「いろり庵きらく」と同じ仕様で、店内で揚げていると思われる出来栄え。小エビがよく香ります。ただし、嵩のあるタイプで、中心部への火の通りがやや甘いかなと感じました。麺・つゆは「いろり庵きらく」と同じと思われます。一方、丼は黒いすり鉢型で、「あじさい茶屋」など茹で麺店舗の仕様でした。
  平日11:45頃の訪問で、先客6・後客8と上々の入り。昼間から熱燗を楽しんでいる人もいました。……というか、NRE駅そばに熱燗なんてあったっけ? う〜む、NRE標準になったように見えて、いろいろ独自要素が残っていますね。不思議な店舗です。


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★新浦安駅(JR京葉線)
「イッツェル(Itswell)」  実食日:2004/5

  改札を出て右、「NEW DAYS」の隣。上記千葉駅にも同名店がある。表記が若干違う(片仮名・平仮名)が、同系だと考えて問題ないだろう。
  しかし、味の方は全然違う。こちらの方が、格段に上。まず、生麺使用。香りはあまりないが、生麺特有のコシと歯ごたえは生きている。たぬき(330円)を頼むとカマボコ・ワカメ・ミツバが乗って出てくるので、彩りも鮮やかだ。おまけに、つゆに柚子の皮が入っており、隠し味がよく効いている。人によっては、「ミツバと柚子が喧嘩している」と受け取ってしまうかもしれないが、私は相乗効果を生んでいると捉えた。この味は大好き。


※閉店(「湾岸そば」化)していました(2011/12、確認)。

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「湾岸そば」  実食日:2011/12

  改札を出て右、上記「イッツェル」の跡地。おそらく内装も「イッツェル」時代のままと思われる。
  味覚的には、生麺タイプのNREスタンダード。茹で麺店舗よりは格段に美味いのだが、いまひとつ本格派にはなりきれていない、という感じ。生麺店舗、あまり数を増やしすぎない方がいいような気がするのは私だけだろうか。それよりも、店舗オリジナルのメニューや工夫が欲しいところだ。たぬき350円。


※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2014/12、確認)。

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「福々」  実食日:2014/7

  改札を出て右手、南側に駅を出て、ロータリーの向かいにある「ショッパーズプラザ新浦安」内、1階フードコート。ショッパーズプラザへは駅からペデストリアンデッキが直結しているが、1階へ行くぶんにはD3出口から一度外に出てしまった方が早い。かなり店の数が多いフードコートだが、もっとも駅から近いエリアにあるので、そう迷うことはないだろう。
  麺は、注文後に茹でる生麺。見た目には角麺だが、角を感じない舌触り。それでいて、噛むとしっかりした質感がある。そばの香りもあって、美味しい。つゆは、大きな特徴はないものの魚介系の出汁はしっかり利いている。たぬき350円(ワカメ・カマボコ入り)。首都圏では珍しいじゃこ天そば(430円)を扱っている。喜び勇んで試してみたが、じゃこ天は注文後に揚げているのか、アツアツだった。本場四国で食べるものよりも外側の食感がカリカリしていている。また、小骨のジャリジャリ感も少ない。都会向けに少々アレンジされているようだ。箸はエコ箸で、1膳ずつ商品と一緒に提供。飲み水は、フードコート共通の冷水機があるが、それとは別にこの店独自で冷たいお茶を出してくれた。美味しくて、雰囲気もよく、価格的にもそう高い部類ではないので、オススメ度の高い店だ。
  注意点としては、受渡方法か。精算は先払いで、プラ板の番号札をもらって呼び出しを待つスタイルだが、同じスタイルをとる店がフードコート内にたくさんあるため、店の近くの席に陣取っていないと、どの店で誰が呼び出されたのか分からなくなる。この店では緑の番号札を使っているので、「緑の番号札○○番の方〜」と呼び出すのだが、やはり離れていると聞こえづらい。できるだけ店の近くの席に陣取るようにしよう。フードコート全体の混雑が激しい(特に土休日)ので、空席を探しているうちに店から遠く離れてしまうというケースも考えられるが、グループで利用する場合には席取り役と受渡役に別れて、受渡役は店前で待機するなど、対策を。ひとりで利用する場合には、あえて遠くの空席は無視して、店から一番近いエリアの椅子付きカウンターが空くのを待った方が賢明だ。


※閉店していました。跡地は、オムライスの「神田たまごけん」でしょうか(厳密に特定できず)。なかなかの良店だったので、残念です(2019/4、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2014/12

  改札を出て右、2つ上に記載している「湾岸そば」の跡地。看板等の外装だけでなく内装(席配置)も一新されている。「湾岸そば」時代にはテーブル席があったが、現在は椅子付きカウンターのみ。壁際に8席と、3人ずつ向かい合うタイプが2列。つまり、計20席。
  味覚的には、生麺NREスタンダード。「湾岸そば」時代から生麺を使っていたので、特に変わっていないということになる(つゆは角がとれて多少美味くなっているように思う)。たぬきはゾル化タイプ。ちょっと残念。たぬき370円。NRE系共通の季節限定メニューのほかに、いわしの竜田揚げそば480円がある。これは店舗限定メニューかもしれない(未確認)。箸はエコ箸。受渡口にそば湯ポットあり。券売機は、新型のタッチパネル式。動作が速くてよいのだが、タッチした時に手ごたえがない(タッチが有効だったかどうかが分かりにくい)ので不慣れな人が2度押ししてしまうなど、トラブルの火種になりそうな予感がする。有効な操作がされたときにある程度大きな電子音を出すとか、該当箇所が反転されるとかした方がいいような気がする。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき390円になっています。ちなみに、いわし竜田揚げは終了しています(2019/4、確認)。

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★南船橋駅(JR京葉線・武蔵野線)
「あじさい茶屋」  実食日:2005/9

  改札脇にあり、改札内外両側から食べられる。しかし、この駅は駅前が非常に閑散としており、「駅前に来る人=改札に出入りする人」という式がほぼ成り立ちそうなので、改札外側に窓口を開けることにどれほどの意味があるかは疑問。現に、私が食べている間、改札内側の窓口はそれなりに賑わっていたが、改札外側エリアには一人として入ってこなかった。唯一あるとすれば、JR京葉線は国道357号線(湾岸道路)と平行しているので、知っているドライバーがいれば、車で駅前に乗りつけて食べに来るということもあるかもしれないが。
  味に同系他店との違いなし。いつも通りの「あじさい茶屋」。たぬき320円。


※閉店(「湾岸そば」化)していました(2009/5、確認)。

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「湾岸そば」  実食日:2009/5

  改札脇にあり、内外両側から利用可。上記「あじさい茶屋」の跡地。内装・座席配置等は、「あじさい茶屋」時代と変わっていない。フロア面積・座席数とも改札内外均等で、どちらがメインとも言えない造りになっている。
  味覚的にも、「あじさい茶屋」時代と変わった点は見られない。変わりメニューに「湾岸ラーメン」があったことくらいだろうか。そば・うどんに変わりメニューは見当たらない。新習志野「あじさい茶屋」と同様に、曜日によりトッピングや麺大盛りのサービスが設定されていたことが、最大のニュース。ただし、実食した土曜は「チャーシュー」のサービスで、これはラーメン類のみへの適用だった。あと、細かい点としては、箸が割り箸とエコ箸併用になっている。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2014/8、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2016/3、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/3

  上記「湾岸そば」の跡地にオープンした、改札内外両側から利用可能な店。厨房と客席の位置関係は「湾岸そば」時代と変わっていないが、客席配置は変わっている。「いろり庵きらく」になって、改札内側の方がちょっとメイン格になった。内側は椅子付きカウンター7席+立ち食いカウンター5人分くらい、外側は椅子付きカウンター6席のみ。たまたまかもしれないが、スペースの狭い改札外側の方が利用者が多いように思うのだが。一度改札外側から店内を覗きこんで、混んでいると判断して改札に入り、内側に回る人も見られた。まぁ、改札に出入りする人であればどちらからでも利用できるので、問題ないのだろう。私のように外からやってきて改札には入らないという人は、そんなに多くないだろうから。
  麺は、生麺の茹で置き。ほどほどに粘着する。まぁ、「いろり庵きらく」の中では平均的か。つゆはマシン注ぎで、最初のひと口だけカツオが香るタイプ。最近、NRE駅そばの茹で麺店舗ではブランドごとにつゆの味をアレンジする傾向があるが、どうやら「いろり庵きらく」に関しては同一ブランド内でも店舗ごとに味のアレンジが行われているようだ。追々、全店舗でカツオ風味増しのつゆに変えていくつもりで、今は過渡期なのかもしれないが。従来のつゆよりも「改良」されていると思うので、ぜひこの路線で進めてほしい。たぬきは揚げ置き時間の長そうな天かす。油切れはよいが、サクサク感はほとんど皆無だった。たぬき370円。麺類の変わりメニューは特にないが、ビールがヱビスになっている(300円)。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。
  この店とは直接関係ないことだが、南船橋駅の近くに大規模な養豚場でもあるのだろうか、駅内外に畜糞臭がたちこめていた。食欲を著しく減退させる臭気だ。以前はこんなことはなかったように思うのだが。どうにかならないものなのだろうか。もはや公害。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。なお、今回畜糞臭は気になりませんでした。前回訪問時がたまたまだったのかもしれません(2019/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。季節変動化された可能性もありそうですが、一応写真を貼っておきます(2021/9、確認)。

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★新習志野駅(JR京葉線)
「あじさい茶屋」  実食日:2007/5

  改札を出て右、駅を出て右すぐ。「NEW DAYS」の隣。椅子付きカウンターとテーブル席がある、わりとゆったりした造りの店。
  味覚面にこれといった目新しさはなく、普通に「あじさい茶屋」。ただ、同じ千葉県内の「あじさい茶屋」でも、佐倉駅の店舗とは味が違うように思う。新習志野は都内店舗サイドの味だったように感じた。たぬき320円。


※「お客様感謝フェア」と称して、日替わりサービスが設定されていました。内容は、月:生卵、火:わかめ、水:揚げ玉、木:生卵、金:大盛り(麺&ライス)、土日:チャーシュー(ラーメン類のみ)です。単発期間限定かもしれないので、現時点では加点はしないでおきますが、良いサービスだと思います(2009/4、確認)。

※日替わりトッピングサービスが続いていたので、継続サービスと見なし、評価の対象に含めることにします(サ+1点。2009/5、確認)。南船橋「湾岸そば」にも同じサービスあり。他にこのサービスを実施している店舗が何軒あるか、不明(公式HPにも記載されていない)です。

※2016/3、再食。つゆは手注ぎで、カツオは香らずにどちらかというと昆布系の旨味が強く出ているタイプでした。最近実食した八王子駅や武蔵溝ノ口駅の「あじさい茶屋」と同じでしょう。「あじさい茶屋」のブランド店舗はどんどん減っていますが、どうやら残っている店舗についてはこの味で落ち着かせているようです。なお、店舗限定っぽかった日替わりサービスは廃止されています。値段が上がり、たぬき350円になっていました。NRE系共通の季節メニューが3種あります。なお、従来掲載していた写真がよくなかったので、再撮影して貼り替えました(値−1点、サ−1点、付+1点)。

※2019/7、再食。値上げして、たぬき360円になっています(値−1点)。今回は、かき揚げそば380円をいただきました。かき揚げは揚げ置き時間が長く、少しパサつきが感じられました。冷蔵庫で保管していたかのようなスカスカ感がありました。特段冷たくはなかったのですが。ちょっと残念でした。
  平日12:30頃の訪問で、先客2・後客5。昼時にしては、それほど混んでいませんでした。近年この駅周辺には商業施設が増えてきて、同時にライバル店も多くなってきていると思うので、少々心配です。


※2021/9、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、かき揚げ390円です。
  今回は、季節限定メニューとして提供されていた「から揚げ」500円を食べてみました。かつてレギュラーで提供されていたジャンボサイズの鶏から揚げが季節限定で復活した形かと思っていたのですが、仕様が違っていました。トッピングは、ゴルフボール大の鶏唐揚げ3個でした。3個合わせて、旧メニューの半分くらいのボリューム感。それなのに、旧メニューよりも30円高い……。味覚的には悪くないのですが、マイナーチェンジしての再登場なら、値段も相応にしてほしかったです。消費10%増税ぶんを加味しても、480円あたりが許容の上限かなと思います。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客0。空いていました。各席に個別パーティッションあり。椅子付きカウンターは椅子を少し間引いて、席間を広げてあります。また、箸がエコ箸だけでなく割箸も併用になっていました。これもコロナ対策の一環だと思われます。


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★海浜幕張駅(JR京葉線)
「あずみ」  実食日:2006/5

  改札を出て正面のフードコート「Dila海浜幕張」内にある店。最近、ことに千葉県ではこのようなエキナカフードコートが開設されるケースが増えており、必ずと言っていいほどその中に駅そばが入る。言ってみれば新規の店が増えるわけだから嬉しくもあるのだが、ちょっと情緒には欠けるなぁと寂しく思う部分もある。
  この店は生麺タイプの「あずみ」で、大崎や秋葉原(ホーム)の同名店と似たようなそばが出てくる。たぬき370円という値段はかなり高めであるが、味覚的には水準以上。強いて言えば、具(たぬき)にもう少しパンチが欲しいという感じか。なお、たぬきそばにはワカメ(たっぷり!)と花形の麩(何故か緑色をしている)が入る。

※2009/4、再食。箸がエコ箸になっていました。


※閉店していました、。駅改良工事のため、フードコート自体が閉鎖されています。2013年秋にエキナカモールがリニューアルオープンするようなので、期待しましょう(2013/4、確認)。

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「そばいち」  実食日:2014/6

  改札を出て左、「ペリエ海浜幕張」に入ってすぐ。駅がリニューアルされ、コンコースの南側がガラス張りになったことで、この店も一見すると改札内にありそうに見えるのだが、実際には改札外になる。店舗としては間仕切りがなく、客席はペリエの通路に露出している。席数は30くらいか。
  麺は生。「そばいち」ブランドの店舗では、同じNREが運営する「いろり庵きらく」などに比べて茹でたてにこだわる姿勢が見られ、どの店舗で食べても食感の印象が良い。つゆは、「いろり庵きらく」と同じか。「あじさい茶屋」の茹で麺店舗に比べると、甘みが強めの仕様。たぬき380円(花柄模様のカマボコ&ワカメ入り)。狭山のさといもコロッケ(450円)など、「そばいち」特有の国産食材系メニューはすべて揃っている。その他、海浜幕張店の限定メニューとして、千葉県産落花生のつけそば(620円)がある。そもそもペリエ海浜幕張が「千産千消」を旗印に掲げている部分があるので、そこを意識してのメニュー設定なのだろう。好感を持てる取り組みだ。価格がやや高い印象は否めないが、一度は試してみたい。そば湯ポットあり。


※2015/5、再食。ガーン、「千葉県産落花生のつけそば」が終了していました。せっかく良い特徴になっていたのに。青海苔そば430円がありましたが、現時点ではそばいち汎用メニューなのか店舗オリジナルなのか未確認です。
  今回は「二段もり」570円を試し、かなり残念な経験をしました。上段と下段とで、食感も風味も全然違う! 要するに、上段が茹でたてで、下段が茹で置き。これはダメです。そばいちの麺は茹で置くと食感も風味も著しく劣化するようなので、可能な限り茹でたてで出すように工夫してほしいと思います。バレないと思ったのかな。よほどの舌音痴でない限りひと口で分かるような違いがあったのですが。オペレーションの都合で茹で置かなければならないにしても、二段もりは同じロットで2枚盛るようにしてほしいです。茹でたての麺がかなりハイレベルだっただけに、とても残念でした(味−1点、付−2点)。


※2017/7、再食。冷やしたぬきそば380円をいただきました。今回は、だいぶ印象がよかったです。麺はしっかり締まっていて歯ごたえがよく、たぬき(天かす)もカラッと揚がっていて香ばしく、麺やつゆとの相性がとてもよかったです。毎回このクオリティで出してくれるとありがたいのですが(味+1点)。
  10:30頃の訪問で、先客3・後客1。この時間帯はどこの店でもアイドルタイムですが、やはり空いている印象でした。このタイミングで好印象な天かすが出てきたことを、ちょっと意外に感じました。なお、新サービスでしょうか、毎週水曜をレディースデーと定め、女性客にはワカメor山菜が無料サービスされます。駅周辺のオフィス街にコールセンターなどを置く企業が多いので、平日に女性が多く歩く街なのかもしれませんね。

※値上げしていました。現在、たぬき410円(冷やしも同額)、狭山のさといもコロッケ490円、二段もり650円です。青海苔そばは「国産海苔そば」に名を変えて、500円になっています(2019/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき420円、二段もり650円、国産海苔510円です。狭山のさといもコロッケは、販売終了の貼り紙が出ていました。残念。なお、この店舗には東小金井で実証実験がなされたそば調理ロボットが導入されており、本格稼働しています。ガラス越しに、アームがうねうねと気色悪く(笑)動く様子を見学できます。外観的に大きくは変わっていませんが、象徴的だったタペストリーが外されているので、一応写真を貼っておくことにします(左:旧、右:現。2021/9、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき490円、国産海苔580円、二段もり700円です。狭山のさといもコロッケが復活しています。570円です(2023/5、確認)。

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★稲毛海岸駅(JR京葉線)
「あじさい茶屋」  実食日:2007/10

  改札内コンコース。平行式のカウンター席(一部椅子付き)と、2人掛けテーブル席が4つある。
  ここのそばは、味覚的には他の「あじさい茶屋」と同じなのだが、2点ほど特記するべきことがあった。1つめは、たぬきそば(320円)にワカメが乗るということ。同じチェーンで、乗る店と乗らない店があるのが不思議でならない(乗らない店の方が圧倒的に多い)。トッピングに関しては、各店の責任者に一任しているのだろうか。2点めの特徴は、改札内にある店なのに、改札外からでも利用できるということ。とはいえ、改札外に窓口はない。どういうことかというと、乗車券類を持っていない人でも、改札で「そばが食べたいぞ」と申し出て、「入店証」を発行してもらうことで改札内に入り、そばを食べることができるのだ。これは画期的なシステムだ。ただ、その旨を書いた貼り紙が店内にあるのは、あまり意味がないような気がする。改札外に貼っておいてくれないと。


※閉店していました。駅舎リニューアル工事に伴うものと思われます。改札外に「ペリエ稲毛海岸」がオープンしていますが、NREは入らなかったようです(2015/1、確認)。

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★千葉みなと駅(JR京葉線、千葉都市モノレール1号線)
「万葉茶屋」  実食日:2012/4

  改札を出て正面にあるNRE店。ガラス張りの瀟洒な店構えで、客席配置にも余裕を感じる。テーブル席と椅子付きカウンターがあり、計20人以上収容可能。
  調理時間は30秒ほどだったのだが、おそらく生麺であると思われる。実食は朝イチ(この日の一番客)だったのだが、早くも茹で置いていたのだろうか。つゆは、標準的なNRE仕様のものよりも出汁感が強い。たぬきは既製品だが、小エビ風味があるという点においてやはりNREスタンダードとは異なっている。たぬきは390円だが、レギュラーメニューは10時から。オープン(平土7時、日祝8時)から10時までは、モーニングメニューのみとなる。モーニングメニューは、朝そば(実質たぬき)330円、朝そばセット(温玉ご飯付き)380円、朝特定食(そばは付かないご飯もの)520円の3種のみ。配膳付きで後払い(伝票制)、箸は箸袋入りで一膳ずつ出されるなど、従来の駅そばよりもハイグレードな店舗になっている。コンセプトは分からないでもないが、若干中途半端なようにも感じる。メニューや値段は千葉県内の他のNRE駅そばと一部共通しているし、味覚レベルも突出するものではない。セルフサービスにしてたぬき350円くらいで提供した方が、客は喜びそうな気がする。


※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2015/5、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2015/5

  改札を出て正面、上記「万葉茶屋」の跡地。「万葉茶屋」の方向性がイマイチよく分からないなと思っていたのだが、ふと気がついたら「いろり庵きらく」に変わっていた。まぁ、順当な線か。「万葉茶屋」の記事に書いたとおりの結果になったのだから、むしろ喜ぶべきかもしれない。店内レイアウトは「万葉茶屋」時代と同じで、テーブル席が計8、椅子付きカウンターが12。「万葉茶屋」が配膳付き後払いの店だったこともあり、厨房の開口部が狭いので、セルフセルフサービスにすることが難しいのだろうか、「いろり庵きらく」化された後も配膳付きのままになっている(下げ膳も不要だが、後払いではなく食券制に変わった)。
  味覚的には、生麺NREのスタンダード。めんもつゆのトッピングも押しなべて平均的な感じで、これといった特徴がない。茹で麺店舗よりもそばとしての完成度は高いと思うが、私がときどき無性に食べたくなるのは茹で麺店舗の方だ。たぬき370円。NRE系共通の期間限定メニューが3種あるほか、会津ソースかつ丼セット600円があった。これはNRE系共通なのだろうか。分布未確認。また、千葉県内の一部店舗で扱っている「房総産菜の花のかき揚げ」490円がある。これは一度どこかで試してみたいと思う。箸はエコ箸。


※2015/6、再食。千葉県内の「いろり庵きらく」限定で販売されているメニュー「船橋のりと枝豆のかきあげそば」530円を試しました。船橋海苔は明治45年創業の「飯塚海苔店」のものを使用しています。刻み海苔ですが、幅広カットなので存在感があります。かき揚げには枝豆がたくさん入っていて青い香りが強いので、ほどよくバランスがとれていると思います。麺・つゆが脇役に回っている印象はありますが、ご当地メニューとしては良い出来だと思います。なお、この限定メニューは季節ごとに変わるようで、上記「房総産菜の花のかき揚げそば」490円がすでに終わっていたのが少々悔しいですが、逆に、秋以降にどんな新作が出るのかが楽しみになりました。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。千葉県内限定の特殊メニューは、終了している模様です。超残念(付−1点。2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/1、確認)。

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★蘇我駅(JR京葉線・内房線・外房線)

「だいきん」  実食日:2000/8

  改札の隣にある、立派な構えの店。店名は暖簾などには表記されていないが、食券に「だいきん蘇我店」と書いてあるので、一応これを店名と解釈する。ここの特徴は、やや甘みを帯びたつゆ。しつこすぎない甘さで出汁も効いているので、これは美味い。ただし、麺が……。ポソポソしていて、粉っぽい感じがするのだ。麺とつゆを足して2で割って、水準レベルか。ちょっと勿体ない。また、この店のたぬきには、ちょっと他店のたぬきでは見ない食材が紛れている。それは、油揚げ。つまり、きつねである。きつねの天ぷらがたぬき、というわけだ。ふわっとした食感なので一瞬ぎょっとしたが、正体が分かれば別に違和感はない。たぬき290円。


※閉店していました(2004/9確認)。

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「イッツェル(Itswell)」  実食日:2004/9

  改札を入って右前(Dila蘇我方面)、突き当たりを左すぐ。しばらく来ない間に立派になっていた蘇我駅。駅そばも場所を移してリニューアルしていた。食券制で、コの字型カウンターが2つ。松屋のようなシステムを採っている。女性一人でも気軽に入れそうだ。
  このチェーンは割とピンキリが激しいのだが、ここは「ピン」の方。新浦安同様、美味いです。たぬきは330円で、カマボコ・ワカメ・ミツバ入り。このミツバの香りが心地いい。また、これまた新浦安同様、つゆには柚子皮を入れてあり、これも気持ちよく香る。ミツバはつゆに浮き、柚子皮は沈んでいるため、最初にミツバが香り、食べ進めていくうちに柚子が香り出す。2段階の香り攻めになっている。つゆを飲まない人は柚子皮の存在を知らずに終わってしまうかもしれないので、この店では是非つゆを最後まで飲むことをオススメしたい。なお、かつて「だいきん」(上記)があった場所には、現在は駅ラーメンの「いっつも」がオープンしている。「イッツェル」も含め、チェーン元はすべて同じ。ラーメン330円。安い。


※2006/9、再食。柚子皮はつゆに漬け込むのではなく、ネギ・ミツバと同様に薬味として乗せられます。

※値上げ(たぬき330→340円)していました(2008/7、再食確認)。

※2013/10、再食。変わりメニューの「海苔そば」を試したかったのですが、残念ながら販売終了していました。NREの傘下に入って、味覚的な特徴もだいぶ失われたように感じます(味−1点、付−1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。券売機は以前の機種がそのまま使われていますが、メニュー構成は完全にNRE化しています。近いうちに、店名も「いろり庵きらく」に変わりそうな予感がします(値−1点。2015/1、確認)。


※閉店していました。跡地を含む一帯がエキナカモール「Dila蘇我」として整備され、その中(ほぼ跡地)に「いろり庵きらく」がオープンしています。まぁ、予想通りの展開ですね(2016/9、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/9

  改札内にあるショッピングモール「Dila蘇我」内。ほとんど上記「イッツェル」の跡地と言っていいような場所にあるのだが、コンコースから直接出入りすることはできず、一度「Dila蘇我」に入ってからのアクセスになる。コンコースとモールの間には自動ドアの間仕切りがあるのだが、モール内通路と店舗の間には間仕切りがない。客席は椅子付きカウンターのみで、計26席。
  麺は茹で置きで、茹で加減まずまず。若干粘着したけれど、まぁ許容範囲内だ。つゆは、カツも甘みも足していないスタンダードなもの。茹で麺店舗に比べるとだいぶ淡く感じ、方向性がはっきりしないちょっとモヤッとした味わい。個人的にはあまり好きなタイプではないのだけれど、これがトレンドというやつか。たぬきは中粒ながらつゆに溶けやすい天かすで、油切れ・サクサク感・量のいずれにも特に問題なかった。総じて、オペレーションはしっかりしていると言えるだろう。たぬき370円。千葉県内の一部のNRE生麺駅そばでは地産地消型の店舗限定メニューを設定しているが、この店舗ではおにぎり10種・味噌汁・漬物盛り合わせなどサイドメニューでオリジナル設定があった。これはどういうことだろうと思って調べてみたら、この店舗は「いろり庵きらく」とJEFBのおむすび店「ほんのり屋」がコラボした店舗だった。NREとJEFB。どちらもJR東系列の会社ではあるけれど、いわばライバル会社だ。このコラボは、今後の方向性を占う意味でもたいへん興味深い。そばに関しては、店名・雰囲気・メニュー・味のすべてが完全にNREのものになっていて、遂にと言うべきか、ちば開発時代の名残が完全に消え失せてしまった。寂しいけれど、致し方のないことか。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。
  細かい注文を2点ほど。1つ、店頭のメニューサンプル展示の種類が少なすぎる。券売機が1台しかなく、しかも受渡口のすぐ脇なので、券売機前でじっくり悩むということがしにくい。毎日行っている人なら問題ないだろうが、初めて入る人はメニュー一覧を見て少々悩むのが普通だ。券売機前で悩めない雰囲気である以上、店頭のサンプルを見てメニューを決められるくらいに充実させてほしい。2つ。盆が滑りやすく、席までの持ち運びにちょっとヒヤヒヤする。滑りにくい盆に変えるのは費用がだいぶかかってしまうので、応急処置として盆と丼の間に滑り止めを1枚、噛ませてほしい。どちらも味には関係ない部分だけど、こういうところでも店の印象は結構上下するものなのだ。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/1、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2020/1

  駅からちょっと遠く、徒歩5分ギリギリくらいの場所になる。駅西口を出て、目抜き通りをまっすぐ5分。歩道橋で国道357号線を渡って右手。「牛角ビュッフェ」と棟続きの店舗。店舗名は「BAY FRONT SOGA店」。かなり広い駐車場のある店舗だから、基本的には車で食べに来ることを想定している店舗だろう。製麺室を備えた店内は、広々。客席はテーブル席が28、椅子付きカウンターが20くらい。製麺室では、FC店舗で一般的に使用されているロール式の製麺機が稼働している。
  麺は、注文後に茹でていた。細くて断面が偏平形の、これもFC店舗の標準仕様のもの。茶色の大きな丼で提供されるが、つゆは少なめだった。そのつゆは、ゆで太郎スタンダードでこれといった特徴なし。天かすフリーのサービスは、見当たらず。タカノツメは、受渡口の向かいにあった。そば湯ポットは、各席には常備しておらず、受渡口にのみ置いてある。広い店舗なのでねぇ、これだとちょっと利用しづらいかも。ネギは別盛り。たぬきというメニューはなく、もり・かけ340円。実食は、お得感のあるミニかき揚げ丼セット500円。かき揚げは、タマネギとニンジンのみでの構成で、千切りよりも少し太いくらいのカット。衣に花を咲かせた固めの揚げで、ザクザク食感。私が個人的に「西五反田2丁目タイプ」と称している仕様だ。店舗限定っぽいメニューは、これといって見当たらず。箸はエコ箸。
  平日21:30頃の訪問で、先客3・後客3。全員男性で、比較的年齢層若め。隣の牛角には、大学生風の若い女性客がたくさん入っていた。客層がある程度違うので、極端な競合関係にはなさそうだ。

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★南流山駅(JR武蔵野線、つくばエクスプレス)
「越後そば 下町の王様」  実食日:2005/4

  北口(改札出て右の出口)を出て左へ30秒、ガード下。割と私好みのそばを出してくれるチェーンである。埼玉限定のチェーンなのかなと思っていたが、千葉県にも進出していた。そういや、亀有にもあったな。
  このチェーンも、店舗によって出来栄えに偏差がある(「不味い!」というそばを出す店はないが)のだが、ここの「越後」は、シコシコの麺が心地いい。普通の茹で麺ではなさそうだ。ただ、生麺という食感でもない。冷凍なのだろうか。ワカメの入るたぬきは300円だが、天カスの量が少ないのがタマにキズ。もう少し存在感があった方がいい。


※「下町の王様」は次々と「味の里」化していますが、この店舗だけは下町の王様のままで存続していました。さしたる改装もしていません。写真は北口側の出入口ですが、南口側からも出入りできます(南側の出入口が昔からあったかどうか、ちょっと記憶がありません)。たぬき330円に値上げされていますが、これは少なくとも3年以上前に値上げされたもので、消費増税に伴う値上げではないと思われます(値−1点。2015/1、確認)。

※閉店(「味の里」化)していました。これで、「下町の王様」ブランドの「越後そば」は全滅ということになりました。ちょっと寂しいような、クレアの「越後そば」との区別が明確化され、紛らわしさが解消されてよかったような、複雑な気分です(2017/5、確認)。

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「味の里」  実食日:2017/5

  北口を出て左へ30秒、ガード下。上記「越後そば 下町の王様」の跡地。店名変更とも受け取れるような変化なのだけれど、看板も変わっているので別店と考えることにする。内装は特に手が入っていない様子。広いフロアに、テーブル席が4人×5、椅子付きカウンターが5、立ち食いカウンターも16人分くらいある。ずいぶんキャパの大きな店だが、この駅・この立地でこんなにたくさん客が入るのだろうか。訪問時(平日15:30頃)には、先客2・後客0だった。フロアの広い店で客数が少ないと、「先客ゼロ症候群」に似た状況に陥りそうに思うのだが。なお、店名については、これまで他駅の店舗を「味の里みのり」として掲載していたが、「“みのり”はフリガナ」との情報が寄せられ、実地調査を経て、「味の里」が正規と確認した。恥ずかしながら、「味の里」を「みのり」と読むことができず、「あじのさとみのり」だと思っていたわけで。既掲載店舗についても、追って修正していきます。
  麺は、オペレーション的には茹で麺のものだったが、おそらく生麺の茹で置きだと思う。だいぶ茹でがオーバーだったようで、ブニブニした食感だった(茹で麺という感じでもない)。断面が長方形の麺で、わりと細め。こういう麺は茹で時間が短いので、ほんの数十秒の誤差が食感・風味に大きく影響すると思う。つゆは、昆布出汁が前面に出ている。カツオ系もブレンドされていそうな味わいだが、全体的にやや淡く、ちょっとモヤリ気味で分かりにくかった。たぬきは、揚げ置きの天かす。具材の切れ端などは特に見当たらなかった。揚げ置きなのだがカリッとした食感が残っており、ほどよい香ばしさもあって好印象。こういうたぬきが出てくると、各種天にも期待を寄せたくなる。実際、各種天は自家製店揚げで、野菜のカットから店内で行っている。ちょうど若いスタッフさんがゴボウを縦に切っていたところで、包丁が俎板をコンコンと叩く音が店内に響き、心地よかった。ヘタな有線放送のBGMより、よっぽど癒される(この店ではBGMやテレビ・ラジオ放送等が一切ない)。たぬき330円(ワカメ入り)。南越谷店(2016/3)との比較で、メニューは完全一致。狙い目は、3種の天ぷらがトッピングされる野菜天そば390円か、かき揚げ天丼セット540円あたりか。いずれにしても、天ぷら系を一度試しておきたい。


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★新八柱駅(JR武蔵野線)  ※八柱駅(新京成)は、千葉2に掲載。
「富士そば」  実食日:2017/10

  駅を出て左へ10秒。ロータリー出口の角地に、今年6月にオープンした新店。店舗名は「八柱店」なのだが、JRの新八柱駅の方が近い(八柱駅も余裕で徒歩圏内)。駅を出た時点では微妙に見えない立地なのだけれど、見える位置に高看板が出ている。瑞江店もこのような配慮がなされていたので、「富士そば」は駅を出た時点で視野に入るという点を重要視していることがうかがえる。さすがは、立地が第一と考えるチェーンだ。フロアは狭く、椅子付きカウンター11席のみの小規模店舗。
  麺は、押出製麺機を使った乱切りタイプ。従来の麺に比べて歯ごたえがやや弱いので、温そばよりもり系の方が向く麺。さらに言うと、この店舗では茹で置きのオペレーションで対応していたので、なおのこと温そばだと食感が弱い。本来、押出製麺は茹でたてで対応することで真価を発揮するのだけれど。まぁ、押出の店舗でもそば粉4割の生地で打っていると思われるので、そこまでこだわる必要はないかもしれないが。つゆは、カツオ出汁中心の「富士そば」スタンダード。標準的な出来栄えで大きな問題はなかった。たぬきというメニューがないように見えた(冷やしたぬき390円が温そばにも対応しているのだろうが、冷やし系はまったく目に入らなかった)ので、実食は天410円。天はちょっと失敗作だったかも。形が崩れてグズグズの食感。表面はサクッとしているのだけれど、中の方には衣のダマやニチャッとした半生を思わせる部分があり、ムラが激しかった。オープンからすでに4か月近く経っているわけで、「オープン直後の未熟なオペレーション」では通らないので、たまたま未熟なアルバイトスタッフが作ったものだったのだろうと思うことにする。メニュー数は少なめで、券売機のボタンが36個しかない。立ちそば店としては多い方かもしれないが、「富士そば」としては少ない。だから、グランドメニューがだいぶ絞られている。天ぷら系は、天(かき揚げ)だけだ。
  訪問は平日の15:00頃で、先客3・後客4。時間帯や店舗規模、周辺の通行人数から考えたら、上々の入りか。当駅と接続する新京成の八柱駅構内に「南魁楼」があるのだけれど、その客を根こそぎ奪うというのではなく、新たな客層を発掘できているのではないかと感じる。乗り換えルートとは逆方向になるだけに先行きがちょっと心配される部分もあるけれど、乗り換え客は「南魁楼」に任せて、駅周辺の街で暮らす人々がターゲットになれば、2軒の店が共存していけるだろう。ぜひ、その方向性を期待したい。箸はエコ箸。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。紅生姜ちくわ天450円、肉ほうれん草玉子とじ480円が登場しています(2019/1、確認)。

※ポテトチップス450円が登場していました。イート店舗を中心に広まったメニューですが、八柱店はキッチン店舗です。垣根を越えて普及していくのでしょうか(付+1点。2019/6、確認)。

※閉店していました。跡地には、今のところ何も入っていません。テナント募集中等の貼り紙も出ていない状態です。「富士そば」の基本戦略を考えると、コロナには関係なく、そもそも当駅は(駅や駅前市街地の規模的に)出店に向かなかったかもしれません(2020/7、確認)。

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★東松戸駅(JR武蔵野線、北総開発鉄道)
「山田うどん食堂」  実食日:2015/1

  駅をロータリー側に出て、ロータリーを右に回って県道まで出たら右折して2分、右側。駐車場のあるドライブインタイプの店舗だが、駅から徒歩圏内にあるので当サイトでも取り扱う。ご存知・埼玉県民のソウルフードだが、実は千葉・茨城にも多くの店舗を展開している。店内には椅子付きカウンターとテーブル席が数えきれないほどある。山田うどんでは、椅子付きカウンターは吉野家型(客同士が対面するタイプ)であることが多いのだが、この店舗には壁際に椅子付きカウンター席がある。客同士で目が合うことがないので、個人的にはたいへんありがたい。
  麺は、歯ごたえの弱いいつもの茹で麺。つゆは、わりとあっさりテイスト。濃いめのつゆに飽き飽きしている時に飲むと気持ちいい。たぬきは、何ら変哲のない揚げ玉だ。全体的に、インパクトは弱いのだが、なぜか癖になり定期的に食べたくなる味(埼玉出身だから無意識に肩入れしているのかもしれないが)。たぬき240円(ワカメ入り)が、かけに相当するメニュー。きつね340円、天350円。以前より大幅に値下げされているのだが、大丈夫だろうか。変わりメニューに、野菜そば480円、具だくさんそば520円、ちゃんぽんそば620円などがある。私が「山田うどん」の最大の特徴だと思っているのは、かき揚げ丼。かき揚げを、なんと玉子でとじてご飯に乗せる。手間がかかるから他ではやっている店をほとんど見かけないのだが、味覚的には最強だと思う。かき揚げにエビがたくさん入っていて香ばしく、玉子でとじても味が画一的にならないのがさらによい。価格は、単品390円、セット580円。セットはフル丼+フルそばなので、かなりお得な設定だ。


※店名変更(「山田うどん」→「山田うどん食堂」)して、改装していました(写真は左:旧、右:現)。うどん以外にもいろいろあるよ、というアピールでしょうか。同時に、値段も上がりました。現在、たぬき280円です。今回は入店していないので、他メニューの価格については未確認ですが、公式HPを見る限り、全体的に上がっていると思われます(値−2点。2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはなかった模様です。現在も、たぬき280円です(2020/7、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2018/7

  JRの改札を出て右すぐ。今年3月オープンの新店。茹で麺店舗等のリニューアルオープンではなく、まったくの新規オープン。NRE駅そばとしては、最近では西国分寺とここくらい。ややレアケースといえるかもしれない。半分改札内にめり込んだような立地だが、改札内からは出入りできない。まぁ、この駅はJRと北総開発鉄道の乗換駅で、乗り換えるためには改札を一度出なければならない造りだから、改札外にだけ出入口を設けるスタイルで問題ないだろう。客席は、テーブル席が2人×3と、椅子付きカウンター13席。入ってすぐの席に陣取ってしまい奥の方はあまりよく見えなかったので、席数については数え間違っている可能性あり。
  麺は、見込み茹でのオペレーション。NRE生麺は近年改良が進んでいるようで、茹でたてでも茹で置いてもあまり食感が変わらないものになっている。このクオリテであれば、少々茹で置いても問題ないだろう。細麺のわりに歯ごたえがよく、香りもまずまずある。つゆは、「いろり庵きらく」としてはいつもより少し濃かったように感じた。マシン注ぎだから、タイミングによるブレはないはずなのだが。個人的にはこのくらいでちょうどいいと思うのだけれど、平均的な店舗のつゆがちょうどいいと感じている減塩志向の人にとっては、あまりありがたくないのかも。どちらの方向で行くのか、はっきりさせた方がいいように思う。たぬきは粒の細かい天かすだが、やや固めの揚げで、ゾル化はしない。わりと私好み。たぬき370円。店舗限定っぽいメニューは、特に見当たらず。カウンター上にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  訪問は平日の14:30頃で、先客2・後客2。アイドルタイムとしては、まぁまぁという感じか。東松戸駅は、現時点ではあまり賑やかではないのだけれど、将来的には大きく飛躍する可能性のある駅。周辺人口の伸びとともに、駅そば需要も高まっていくだろう。おおいに期待が持てる店舗だ。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2020/7、確認)。

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★市川大野駅(JR武蔵野線)
「いっつぇる(Itswell)」  実食日:2005/5

  改札を出て右前。駅舎からは独立した造りになっている。このチェーンは、そば・うどんは「いっつぇる」、ラーメンは「いっつも」として別店舗になっているケースが多いのだが、ここでは全部ひっくるめて「いっつぇる」になっている。
  このチェーンの味は、繊細上品タイプとノーマルタイプに二分されている。市川大野の「いっつぇる」は、後者。千葉駅西口の店舗に近い。麺は柔らかめ、つゆは味薄め、具(たぬき)はスナックタイプ。そして、かつて蘇我の「だいきん(閉店している)」でのみ見たことがある、「きつねのたぬき(たぬきの中に、油揚げを刻んで天ぷらにしたものが入る)」が出てくる。チェーン元、同じだな。たぬき330円(ワカメ入り)。


※閉店していました。跡地は現在サラ地で、バリケード封鎖されています(2015/1、確認)。

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