千 葉 2
(北西部私鉄等)

現在、45軒掲載(うち23軒は閉店確認済)
★国府台駅(京成本線)
「ジャイアン」  実食日:2006/7

  駅を出て左すぐ。構えといい店名といい、なんだか怪しげだが、実はアットホームな雰囲気の店。昼は駅そば、夜は一杯飲み屋になる。日曜休。
  この店では冷凍の中太麺を使っており、歯ごたえは○。香りや味そのものにはこれといった特徴はない感じだが、しっかりと腹にたまるのがポイントだ。具(たぬき)は冷蔵保存しているのか、やや湿気た印象。つゆは並。これらの基本的な項目よりも、この店最大の特徴は値段だろう。あまり客数が多くなさそうな駅にあって、たぬき250円という安さは感激に値する。競合店がないので、この駅周辺に住んでいれば間違いなく常連化しそうな店だ。細かいワンポイントとしては、あまり他店では見かけないタイプの食券販売機を導入していることが挙げられる。メニューの番号を数字で入力する仕組みで、慣れないとちょっと戸惑うかもしれない。なお、店名がちょっと変わっているが、某漫画のキャラクターとは関係なく……と言いたいところだが、実はおばちゃんの姿を見て妙に納得できたりもする。本当は関係ないかもしれないが、連鎖想起できる要素は充分にある。


※閉店していました。跡地は、「イスマイル」というインド料理店になっています(2013/3、確認)。

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★京成八幡駅(京成本線)
「甲斐」  実食日:2006/11

  南口を東側(市川市役所・JR本八幡駅方面出口)に出て直進1分、センターラインのある道路を渡らずに右へ1分、ローソンの隣。看板はなく、暖簾と幟が目印。店名は入口ドアに貼られている品書きの隅と食券に記されている。
  出てきたたぬきそば(300円)を見て、まず驚いた。駅そばでも「青味」を使う店は少なくないが、ここでは青味に水菜を使っていたからだ。しかも、かなりたっぷり入っている。たぬきより多いくらいかもしれない。水菜は味が淡いので、味覚的に云々ということはないのだが、シャキシャキした食感は気持ちいい。これまでに水菜を青味に用いている店と出会ったことがないが、聞いたところこの店では1年くらい前から水菜を使い続けているという。少なくとも邪魔になるものではないので、これは歓迎すべきサービスである。麺は、見た目には変哲ない感じだが、食べてみると意外にコシがあり、美味しい。なお、JRの本八幡駅からでも徒歩圏内(3分)。微妙に京成の方が近い。


※閉店していました。跡地は、現在はサラ地ですが、巨大なマンションが建ちそうな気配です(2011/1、確認)。

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「鶴兵衛」  実食日:2014/2

  上記「甲斐」が閉店して駅そば空位となっていた特急停車駅に、待望の新店がオープンした。都営地下鉄(本八幡駅)との乗り換えルート方面で長らく再開発工事が行われていたので、薄々期待していた部分はあったのだが、駅舎の1階外側にこの店が入った。地下鉄やJRとの乗り換えルートから微妙に外れているのがちょっと気がかりではあるが、実食時にはそこそこ客が入っていた。間口は広いが奥行きがないパターンで、椅子付きカウンターが10あまり。
  システムは、半讃岐うどんスタイル。店内に入ってすぐの注文口でベースメニューを注文し、お好みトッピングやサイドメニューを指定する。自分で取るのではなく(自分で取ることもできるのかもしれない)、口頭で対応。最後にレジで精算する。お好みトッピングの種類がもう少し多いと、楽しみが広がりそうに思う。麺は、摩擦の少ないツルツルタイプ。若干ぬめりがあるので、なおのことツルツルに感じる。噛むと、強い弾力がある。つゆは、カツオ出汁がガツンとくるタイプ。食べ進めていくうちに香らなくなってくるのだが、最初のひと口の香りは印象深いものがある。たぬきというメニューはなく、天かすはレジ脇に置いてあり、フリー。ネギもフリー。かけ350円。実食したナス天+生卵だと500円になってしまうわけで、決して安いとは言い難いのだが、麺にもつゆにも特徴があるので、こだわり料と割り切るべし。変わりメニューに、醤油そばや釜玉そばといった、讃岐うどんメニューのそば対応がある。讃岐うどんスタイルの店によくあるパターンだ。また、麺の大盛り(1.5玉で+100円)や特盛り(2玉で+150円)に加えて小盛り(0.5玉で−50円)があり、ラインナップ豊かなご飯ものと組み合わせればセットメニューになる。


※店頭にショーウインドウが設置されて少し印象が変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現)。値段がだいぶ上がっています。現在、かけ430円、きつね500円、山菜530円(すべて税抜き価格)です。当サイト的に対象外価格まで上がってしまいましたが、一度掲載した店については極端でない限り対象から外さないことにします(閉店と同じ扱いにすることになり、ちょっと変なので)。ご飯物やセットメニューもいろいろありますが、やはり全体的に値段が高いです(2016/5、確認)。

※閉店していました。跡地はカフェラウンジになっています(2017/9、確認)。

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★京成船橋駅(京成本線)  ※JR船橋駅は別途掲載(千葉1
「梅もと」  実食日:2009/4

  西口を北側に出て10秒右側。椅子付きカウンタータイプの席ばかりで、20人くらいは収容できる店。
  味覚的には、「梅もと」スタンダード。茹で麺にしてはちょっとざらつきがある麺は、「梅もと」ならではの食感を演出している。ちょっと気になったのは、飲み水。冷水機で汲んだ水が、少々臭った。あまり心地よくない刺激臭。水の問題なのか、冷水機の問題なのか。改善が可能なら、是非。ひとまず、衛生点を1点減点にしておく。たぬき320円。ご飯ものとのセットメニューが多種あり、なんだかんだで毎日どれかしら値引きの対象になっているようだ。100円以上の値引き幅に設定されているので、なかなかお得感がある。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。手を変え品を変え、いろいろなサービスをやっているようです。訪問時には、午前11時まで限定で「たぬきわかめそば」が290円になるタイムサービスがありました。また、醤油ラーメンは驚きのオールタイム300円です。他店舗での通常価格は400円、タイムサービス価格でも320円なので、この店舗は特別安い設定ということになります。ラーメンとミニ丼のセットも、520円と割安設定です。ラーメン頼みの店舗なのでしょうか。「梅もと」のラーメンは食べたことがありませんが、試してみるならこの店舗がいいかなと感じます(値−1点、付+2点。2016/3、確認)。

※店頭の置き看板が撤去され、スッキリした印象になりました(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません。11時まで限定のたぬきわかめ290円、醤油ラーメン300円のサービスも、継続されています(2019/2、確認)。

※2021/9、再食。その前に、消費10%増税を経て、メニュー及び価格構成が変わっていました。たぬきわかめはレギュラー化し、320円に値上げ。ただし、たぬき340円からの値下げと受け取ることもできます(たぬきというメニューは消滅)。醤油ラーメンは390円に、ラーメンとミニ丼のセットは540円になっています。安くてボリューム感を出せるためでしょうか、チキンカツに力を入れているようで、チキンカツ定食390円、味噌チキンカツ丼540円などチキンカツ系のメニューが11種類も出ています。ただし、そばメニューはなし。いずれもご飯ものです。また、ミニさんま蒲焼丼290円(セット490円)も登場しています。これらも、価格面での魅力がなかなかです。
  今回は、春菊天380円を実食。春菊天は、他店舗と同様に、姿揚げの揚げ置きでした。食感・香りともそこそこという程度ですが、見栄えはなかなか良く、提供時にワクワクと心が躍ります。また、麺が生麺化され、以前よりもそばの香りがはっきり感じられるようになっていました。個人的には、かつての茹で麺が好きだったので、もろ手を上げて喜ぶという感じではないですが。
  平日14:15頃の訪問で、先客3・後客2。各席に、固定式の個別パーティッション(というか、上から吊り下げるカーテンタイプのもの)が設置されています。


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「ゆで太郎」  実食日:2011/12

  駅歩3分ほど、旧千葉街道沿いにある。東口を出て右へ2分、旧千葉街道を渡らずに右折して1分。店舗名は「船橋南口店」。たいへん広い店で、椅子付きカウンターとテーブル席、合わせて40席以上ある。
  麺は細麺。このチェーンの中では1、2を争う細さに仕立てている。つゆは他の「ゆで太郎」と同じもので、あまり面白味はないがそば湯で割ると美味くなる。たぬき330円(ワカメ・かまぼこ入り)と高いパターンの店舗だが、どういうわけかたぬきそばに油揚げがサービストッピングされた。これまで20軒以上の「ゆで太郎」で実食してきたが、これは初めてのパターンだ。そば湯ポットあり、タカノツメあり。箸はエコ箸。お得なセットメニューや変わりメニューもいろいろある。おなじみの「元気玉そば」は、いつのまにか唐揚げ入りで430円という内容に変更されていた。


※看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。メニュー体系が変わり、たぬき消滅、かけ290円に揚げ玉が乗るパターンになっています。元気玉そばは、終了しているようです(店頭メニューのみで確認。券売機未確認)。朝11時まで限定の朝そば2種各300円、セット2種各350円の設定があります(2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ320円(揚げ玉入り)です。朝そばは各330円、セットは各360円になっています。セットは3種に増えていて、直営店と同じパターンになっています。直営店とFC店は、今後均一化されていくのでしょうか?(2016/9、確認)

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ360円、朝そば370円、朝セット390円です。(かけは)320円から一気に360円まで上がったのではなく、間に340円だった時代があると思われます(値−1点)。なお、前回訪問記事に「直営店とFC店は今後均一化していくのか」と書いていますが、そんなことはないようです。直営店とFC店では、現在も一部のメニューや値段、仕様等が異なっています(2021/9、確認)。

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「舟そば」  実食日:2015/2

  東口を出て大通を渡り、右へ1分半。仲通り商店会(船橋たばこセンターの角)を左折して20秒、左側。2014年6月オープンの新店。メインストリートからちょっと奥まっているので、流しの客があまり入らなそうな立地なのが少々気がかり。船橋たばこセンター前あたりに幟を立てることができればベストだと思うが……。立ち食いカウンターのみで、5人ほどで満員になる小型店。
  この店のそばは、まずビジュアルに驚く。つゆが、真っ黒。たぬきそばの揚げ玉までをもまっ黒に染めてしまうほど。黒に交われば黒くなる、か。しかし、見た目の印象に反して甘さ・辛さは控えめで優しい味。出汁も利いているが、それ以上に醤油の風味が強く主張する。「六文」とか「スエヒロ」とか、そっち系の味。これはこれで美味しい。40年くらいやっていそうなイメージが湧く、ノスタルジックな味覚だ。麺は、歯切れの良い茹で麺。あまり味がないタイプだが、つゆとの相性は良い。というか、生麺や冷凍麺にはまったく合わないつゆだろう。生麺全盛になりつつあるこのご時世に、敢えてこの「This is 立ちそば」的な味で勝負するあたりには、並々ならぬこだわりが感じられる。たぬき350円。変わりメニューに、ソーセージ天390円。日替わりミニ丼200円の設定があるので、かけそば290円と組み合わせればワンコインセットにできる。刻み昆布の無料サービスあり。今はなき石神井公園「山喜」を彷彿とさせる、自前でつゆを作っている店ならではのサービスだ。


※閉店していました。跡地は、「スパイス」という名のバルになっています。「舟そば」の看板が残ったままになっているので、同じ業者の店なのかもしれません(2016/3、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/3

  東口を出て、道路を渡って右へ2分、上記「舟そば」があった場所に近い。こう書くと「富士そばができたから舟そばが潰れた」と思われるかもしれないが、富士そばのオープンは今年2月なので、舟そばの閉店(昨年10月)の方が先になる。因果関係はないと考えていいだろう。店内は広く、テーブル席が4人×6+2人×1、椅子付きカウンターが19席ある。かなり意気込んでオープンしたようだ。
  麺は、注文後茹でのオペレーションだった。ただ、食感的には茹で置き級。「富士そば」で使う麺はいくつかの種類があるが、この店舗で使っている麺に関しては茹で置いたほうがいいかもしれない。提供時間がいたずらに長くなるのに、味覚的にはさほど大きく変わらなさそうなので。つゆは、序盤にカツオ出汁が強く香った。食べ進めるにつれてだんだんモヤモヤした香りに変わっていくのだが、まぁ悪くない。たぬきは、粒の細かい天かす。タイミングの問題もあるかもしれないが、油の質が良く(新しく)、新鮮な香ばしさを楽して好印象だった。この店舗では、ぜひ天ぷら系を食べてみたいと感じた。たぬき390円(ワカメ入り)。朝そば320円・朝食セット390円の設定あり。お得な醤油ラーメンセット500円あり。24時間営業の大型店舗なのに、「ふじ酒場」メニューはない。ちょい飲み需要が多そうな立地なので、ちょっと勿体なく感じる。そば湯ポット冷水機脇にあり。箸はエコ箸。


※2016/9、再食。店舗限定というわけではありませんが、ごく一部の店舗のみで扱っている味玉そばがありましたので、冷やしで食べてみました(400円)。味玉に加えて、カリカリ食感の天かすとワカメが一緒にトッピングされます。冷やしたぬきが390円なので、味玉付きで400円はかなりお得な設定です。味玉は、期待通りの半熟加減。かじった時に、トロリと流れ落ちることはなく、かといってパサパサすることもなく。天かすとのマッチングもいいですね。既製揚げ玉でなく副産物の天かすになっているところがなお良し。天かすの方が、味玉との相性が格段に良いと思います。麺・つゆとの相性も天かすの方が良いです。これはぜひ多くの店舗で導入してほしいメニューです。温そばよりも冷やしの方が相性良さそうなので、夏季限定でもいいから多くの店舗で取り入れてほしいです。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現。小さい遠景写真では違いがよく分からないと思いますが)。味玉は終了し、紅生姜ちくわ天450円、日替わりミニ丼セット500円が登場しています(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。日替わりミニ丼セットは500円で据え置き。紅生姜ちくわ天は終了し、現在はこれといったレアメニューがない状態になっています(付−1点。2021/9、確認)。

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★京成津田沼駅(京成本線・千葉線、新京成電鉄)  ※JR津田沼駅は別途掲載(千葉1
「都そば」  実食日:2004/5

  改札内コンコースにある。同名店が押上にもある(現存するかどうかは不明だが)ので、もしかしたら京成特有のチェーンなのかもしれない。
  ここのそばは、異様に小さい丼に入って出てくる。一瞬、「コラ、量が少ないぞ」と言いたくなるのだが、よく見ると麺はたくさん入っている。少ないのは、つゆ。しかも、天がご丁寧につゆを吸ってくれるので、麺と天を食べ終わった後にはつゆはほとんど残らない。味は、麺がなんか変。妙にツルツルプニプニしていて、コンニャクが入っているかのような食感。たぬきなし、天350円。

※駅改良工事のため、閉店していました。跡地は現在工事中で、防護壁に覆われている状態です。工事終了後に復活する可能性もありますが、個人的には「越後そば」として復活するのではないかと予想しています(2015/4、確認)。

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★八千代台駅(京成本線)
「都そば」  実食日:2013/9

  改札を出て正面。看板に大きくセマル(「せ」に丸囲み)表記があることから、京阪神で一大勢力を誇るあのチェーンと同系列なのだと分かる。外観はそこそこ綺麗なのだが、店内に入るとあちこち老朽化が見てとれる、歴史のありそうな店。立ち食いカウンターのみで、キャパは10くらいか。フロアはそこそこ広く、デッドスペースが結構あるので、椅子を置こうと思えば置けると思うのだが。その方が客足も伸びると思うのだが。関西資本の店らしいと言えばらしいのだけれど。
  麺は、特徴のない茹で麺。つゆはカツオ系の出汁が強めに出ていて、若干酸味を感じる。まぁ、総じて「昭和の立ちそば」という感じだろうか。たぬきなし、かけ290円、天400円など。天玉を「スタミナ」と表記しているあたりにも、関西臭を感じる。そば・うどんの変わりメニューは特にないが、ラーメン(多種)や焼きそばを扱っているという点に特徴がある。また、毎月5・10・15・20・25・30日には、生卵無料のサービスがある。近年、この手のサービスを実施する店が減少傾向にあるので、頑張って続けてほしい。


※閉店(「越後そば」化)していました(2015/6、確認)。

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「越後そば」  実食日:2015/6

  改札を出て正面、上記「都そば」の跡地。内外装ともに一新されていて、「都そば」時代には入って奥にあった厨房が、「越後そば」になって入って左になった。椅子が置かれたこともあるのだろうが、「都そば」時代よりもだいぶ手狭な印象になっている。客席は、テーブル席が2人×6、立ち食いカウンターが4人分くらい。たまたまかもしれないが、高齢者の利用が多かったので、椅子を置いたのは正解かもしれない。
  麺は、生麺の茹で置き。小麦粉が多く配合されていそうなモチモチ食感。そばの香りはあまりない。というか、啜り込んだ時に妙な刺激臭を感じる。安息香酸だろうか(自信なし)。つゆは、以前(というか、他店舗)よりもだいぶ淡くなったように感じる。余韻も弱く、食後にやや物足りなさを覚える。たぬきは揚げ置き時間の短い天かすで、アツアツサクサクで好印象だった。たぬき380円。これまでに実食したクレアの「越後そば」では、どの店舗でもたぬきそばにワカメが入っていたのだが、ここでは入らなかった。う〜む、天かすを除くと、あらゆる面で「味落ち」を指摘せざるをえない味覚だった。継時変化なのか店舗独自の味なのか、他店舗で再食して確かめる必要がある。箸はエコ箸で、受渡口にしか置いていないので受渡時に取るのを忘れずに。そば湯ポットが返却口付近にあったが、この麺だとあまり試してみようという気にならない(試さなかった)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。近年「越後そば」では駅名を冠した盛り合わせ系メニューを導入していますが、八千代台店にも八千代台そば470円がありました。ただし、説明書きがないうえ写真も掲載されていないので、何が乗るのかは分かりません。これまでの経験から言って、特別なものが乗るわけではないように思います(2020/9、確認)。

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★勝田台駅(京成本線、東葉高速鉄道(東葉勝田台駅))
「都そば」  実食日:2009/11

  京成と東葉で微妙に駅名が異なるが、駅舎を共有していて別々に考えることが難しいため、同一駅と見なして掲載する。店は、京成改札を出て正面にある。改札外なので、東葉ユーザーも利用可能。現金代引制の、シンプルな印象の店。
  麺は、歯ごたえの弱い茹で麺。つゆはあまり深みがないタイプ。全体を通じて、決してまずいというわけではないのだが、これといってプラスに作用する要素も乏しい。天も、具材はそれなりに入っているが、配送品であるのが見え見えのもの。値段は、値段表にはかけ290円、天400円と書かれている(たぬきなし)が、現在全品20円引き中。特に期間の表記はなく、仕入れ価格の高騰・下落に対応しているという雰囲気。ラーメンも扱っていて、醤油・塩・味噌とすべて揃っている(各400円)。駅そばでこれだけラーメンのベースメニューの品揃えがいい駅そば店も珍しい。ただ、ラーメンは20円引きの対象外で、値段表に書いてあるとおりの価格で提供しているようだ。毎月5・10・15・20・25・30日に生卵無料のサービスがある。


※たぬきなし、天400円。値段据え置きです。関東の都そばはどんどん「越後そば」化していますが、ここと京成高砂(京成以外では日比谷帝劇地下にもある)ではセマルの都が頑張っています。特段美味いわけではないにしても、絶滅するのは忍びないので、現存する店舗は応援していきたいと思います(2015/6、確認)。

※2020/9、再食。その前に、消費10%増税に伴い、でいいのでしょうか、やや大きく値上げしていました。現在、かけ340円、天450円です。今回は、正油ラーメン460円をいただきました。あまり特徴のない中細ちぢれ麺に、やや色の薄いスープ。トッピングは、厚切りのチャーシュー、メンマ、焼き海苔。基本的にどうということもない味ですが、ワンコインのラーメンはこれで充分です。チャーシューが厚切りで食べごたえがあるだけでも、良心的だと言えます。ちなみに、ラーメンメニューは他に玉子ラーメンとわかめラーメン(ともに540円)があります。
  土曜16:00頃の訪問で、先客2・後客1。店の出入口脇にある銀行ATMに行列ができていて、一瞬「え? ここの都そばってこんなに人気店だったけ?」と勘違いしてしまいました。


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★京成成田駅(京成本線・東成田線)  ※JR成田駅は別途掲載(千葉1
「米分庵」  実食日:2005/11



  中央口(JR乗換方面)を出て右すぐ。道路に面したところに土産物店があり、「そばうどん」の暖簾が掛かっている(写真)のだが、店舗はこの右奥にある(建物の中で繋がっている)。通路は恐ろしく狭く、歩行者のすれ違いも不可。とても写真を撮れるような場所ではないため、暖簾が出ている土産物店の写真で勘弁を。
  非常に怪しげな雰囲気のある店だが、そばは意外にも普通の味だった。つゆはやや甘辛め。ナルト入りのたぬきは340円。


※改装していました。土産物店だった部分も、客席になっています(写真は左から2枚目)。値段が上がっています(たぬき340→370円。値−1点。2012/10、確認)。

※従来外に置き看板形式で板書されていたお品書きが、窓に貼られていました(写真は右端が最新)。幟も撤収されているので、外には何も出せないルールが策定されたのかもしれません。主要メニューの値段等は変わっていませんが、ちからがメニュー落ちしています。ご飯ものは、ミニ丼だけでなくフル丼が加わっています。ミニ丼がおおむね380円、フル丼がおおむね480円。腹具合が許せば、フル丼の方がお得感ありです。消費増税対応での値上げはなかったようで、基本的に値段は変わっていません(2018/4、確認)。

※閉店していました。建物が解体され、現在は更地になっています(2019/12、確認)。

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「みゆき」  実食日:2012/10



  西口を出て左、ロータリー出口の手前。基本的には居酒屋のようだが、昼間はそば・うどんを中心に扱っている。店内は広く、テーブル席・椅子付きカウンター・立ち食いテーブルと揃っていて、全部で30人くらい収容できそうだ。
  この店のそばは、個々の要素を見るとあまり出来がよいとは思わないのだが、相性等を含めてトータルで見ると意外に物足りなさを感じないという、不思議な一杯だった。麺は太くて柔らかく、歯ごたえがあまりない茹で麺。つゆは、塩気はほどよいものの後を引かないタイプで、パンチ力に欠ける。だが、不思議と食後にはそれなりの満足感が得られた。たぬき400円と、値段は高め設定。月見そばの盛りつけ方は、卵の上からつゆを注ぎ、白身を少し茹らせる。本来の盛りつけ方ではあるが、(特に関東では)駅そばで実践する店は少ない。月見そばには、焼き海苔が1枚サービストッピングされた。


※看板の「立喰い」の文字が消されました(写真は左から2枚目。この写真では暖簾が出ていませんが、これは営業時間外訪問のためです)。一瞬、「大幅値上げか?」とドキッとしましたが、値段は変わっていません。消費増税時の値上げもなかったようです。「椅子がある」というアピールが狙いでしょうか。別に「椅子があっても立喰い」でいいと思うんですけどね。ラーメン(醤油500円・味噌600円)の扱いがあります(2018/4、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。今回は入店していないので全メニューの確認はできていませんが、店頭に掲示されているかけ300円、醤油ラーメン500円、味噌ラーメン600円については値段据え置きなので、消費10%増税に伴う値上げはなかったと思われます(2019/12、確認)。

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★京成千葉駅(京成千葉線)  ※千葉駅は別途掲載(千葉1
「富士そば」  実食日:2012/10

  ヨドバシカメラの裏手にあり、千葉と京成千葉、どちらが最寄りになるか微妙。当サイトでは、富士見2丁目のうち富士見東電前交差点の北西側の区画および新町のうち新町交差点の東側は京成千葉として扱う。あまり規模の大きくない店舗で、「富士そば」特有の半円形椅子付きカウンターが2つあるのみ。座席数は15くらいあるが、座席間隔が狭いので、15人同時に食べることは難しいのではないかと思う。
  麺は平打ちの生麺で、歯ごたえが秀逸。香りも悪くない。しかし、つゆが熱すぎて食べにくかったのが残念。たぬきは既製品だが、「富士そば」にありがちなすぐにゾル化するタイプではなく、比較的形が残るタイプだった。たぬき370円(ワカメ入り)。朝そば300円など、お得なメニューがいくつかある。24時間営業。


※たぬきというメニューが券売機から消えていました。きつね・ほうれん草・わかめなども同様。冷やしメニューとして入っているので、おそらくこれがかけ系に変更できるものと思われます。券売機のボタン不足ですね。……というか、ちょっとご飯ものに針が振れすぎている気がします。よくばりコンボ700円という、ご飯もののメガ盛り系メニューもあります。ちょっと、何屋だか分からない状態になってきました(2015/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そばも320円に上がっていますが、よくばりコンボは700円で据え置かれています。昼間の写真に貼り替えました(2016/7、確認)。

※おやおや、この店舗は富士山ロゴではなく丸紋の暖簾を掲げていました。面白いので、写真を貼っておきます(写真は左:旧、右:現)。値段等の特記すべき変化は紅生姜ちくわ天450円が登場した程度ですが、店舗限定サービスとして全メニュー「そば・うどん・ラーメン」が選べるようになっていました。かけそばの食券を買ってラーメンを選択すれば、和風中華にできます。これはなかなか面白い取り組みです(付+1点。2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、よくばりコンボ720円です。紅生姜ちくわ天は、終了しています。代わって、まるごとナス天500円が登場していました。まるごとということは、切らずに1本そのまま揚げているのでしょうか。そう言えば、「富士そば」ではナス天を扱う店舗が少ないですね。私の中では、関東の立ちそばの鉄板なのですが。扱う店舗が増えてほしいなと思う今日この頃です。また、千葉店舗限定のサービスとして、全メニュー(温・冷とも)の麺をそば・うどん・ラーメンから選べるようになっていました。「黄そば」的なものを食べることができます(2020/1、確認)。

※閉店していました。駅前再開発のあおりなのかと思いきや違ったようで、跡地は金券ショップの「おたからや」になっています(2022/12、確認)。

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★千葉寺駅(京成千原線)
「味元」  実食日:2008/7

  駅を出て右(リブレ京成方面)へ3分、末広5丁目交差点を渡らずに右へ30秒。末広4−24辺り。「駅そば」というよりも「街道沿いのドライブイン立ちそば」という風情だが、駐車場はない。この場所で24時間営業していて採算が合うのかどうか。他人事ながら心配になってしまう。
  麺は、太めの茹で麺。袋入りで、よくは見なかったが袋に市販麺っぽい柄が印刷されていた。冗談抜きで市販麺かも。うどんも同様。味は特段悪くはないが、あまり見たくない光景ではある。つゆは並。各種天は自家製と思われる。値段は少々高めで、たぬき370円。変わりメニューは、キムチ400円、メンチ400円など。


※2017/1、再食。暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。旧暖簾が「そば」で、現暖簾が「うどん」。何か方向性が変わったのかな、と一瞬感じました。また、間口脇の看板も、一見すると「立喰そば」から「立喰うどん」に変わっているように見えます。実際には側面が「立喰うどん」から「立喰そば」に変わっていて入れ替わっただけなのですが、一瞬ドキッとしました。だいぶ大きく値上げして、現在はかけ400円、たぬき450円、キムチ480円、メンチ480円になっています。かき揚げは海老かき揚げとイカかき揚げがあり、どちらも480円。「野菜かき揚げ」は、ありません。
  今回は、たぬきそば+生玉子(50円)を実食。麺は太平の茹で麺。おそらく、前食時と変わっていないと思います。太いわりに歯ごたえは弱めで、印象力は強くないです。つゆは、あっさり系。カツオはあまり香らないのですが、酸味だけきっちりあります。先乗せの卵の白身が細かくちぎれてつゆの中に拡散していたからそう感じたのか、それとも作り置き時間が長くて香りが飛んでしまったのか。あまり辛くないタカノツメがあります。種がみられないので、あらかじめ刻んであるものを仕入れているのでしょう。24時間営業も健在。訪問は朝の7:00頃で、先客1・後客1。朝のピークには少し早かったからか、それほど賑わっている感じではありませんでした。店員も、おばちゃんひとりでの対応。奥にもうひとりいて金勘定をしていたので、1日の売り上げを締めるのがこの時間帯なのでしょう。深夜帯にどの程度客が入っているのか、とても気になります。深夜3時に再食シリーズ、やろうかな。


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※松戸駅は、千葉1に掲載。
★八柱駅(新京成電鉄)  ※新八柱駅(武蔵野線)は、千葉1に掲載。
「南魁楼」  実食日:2005/5



  改札出て正面。その昔、私が競馬にはまっていた頃、中山から帰るときに毎度見て存在を知っていたのだが、なかなか実食が叶わなかった店である。
  なんだか中華料理屋のような店名だが、メニューはそば・うどんがメイン(ラーメンもある)。その特徴は、つゆが辛いこと。それ以外は、意外なほどノーマルなそばが出てくる。たぬき350円で、天も同額。定食もあるが、納豆定食とのり玉定食だけ(いずれも500円)では、ちょっと寂しい。変わりメニューに、細うどん(300円。季節限定かも)がある。それから、評価には関係ないが、カウンター上に古めかしいピンク電話がデンと居座っていたのがおかしかった。
  なお、JR武蔵野線の新八柱駅からでも2分程度である。参考までに言っておくと、新京成の「八柱」は「やばしら」と濁って読む。JRの「新八柱」は「しんやはしら」と、濁らない。不思議だ。


※2013/9、再食。暖簾が変わり、提灯が下がっています。暖簾の文言が「そば・うどん」から「うどん・そば」に変わっている点に注目(写真は左から2枚目)。味覚的には変わっていないと思います。つゆは、相変わらず辛めです。メニューがずいぶん入れ替わっていて、「細うどん」は終了しています。代わりに、とり天、けんちんなどが加わっています。レギュラーメニューの値段は変わっていません。セットメニューが増え、5種類になっていました。前回実食時に比べて、ラーメンの種類がずいぶん多くなっており、つけめんや冷やし中華を入れると13種類もあります。そば・うどんは25種類あるので、あくまでもメインはそば・うどんです(付+1点)。

※値上げしていました。たぬきの値段を見忘れてしまいましたが、天が380円に上がっているのでたぬきも380円になっていると思われます。チープなセットメニューをいろいろ設定していました。納豆ごはんセットと卵かけごはんセットは、ともに330円。写真を見た限り、そばがミニサイズになってしまうようではありますが……。外観としては、暖簾が変わり、提灯が2つに増えています。看板記載の文字を含め、賑やかでいいですね(写真は右端が最新。2016/1、確認)。

※閉店していました。跡地は、セブンイレブンの一部です。う〜ん、この店は大切にしたいと思っていたのですが……。ロータリー沿いに「富士そば」がオープンして、逆サイドにある「焼鳥日高」までもがランチタイムにそばの扱いを始めています。チェーン店に挟まれて、ちょっと分が悪かったでしょうか。とてつもなく残念です(2019/1、確認)。

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「焼鳥日高」  実食日:2019/6

  駅を出て、ロータリーを右に回り、駐輪場角を右に入ってすぐ左側。少し離れたロータリー沿いに、同系列の「日高屋」がある。この2軒が隣接している場合には基本的にランチそばの扱いがない(無駄に競合してしまうためと思われる)のだが、ここは少し離れているから扱うということだろか。フロアは奥に長い造りで、手前にテーブル席(2人×10卓くらい)、奥に椅子付きカウンター(8席)というレイアウトになっている。普通なら逆になりそうなものだが。ひとりでの入店の場合、おおむね奥の椅子付きカウンターに通される様子。タッチペン式のオーダーシステムは採用しておらず、口頭でのテーブルオーダー。配膳付きで、後払い。
  日高系店舗でのランチは、久しぶり。かつてはかき揚げそばの一択だった(ほかにもメニューはあったが、悩むようなものではなかった)のだが、その後メニューが少し増えていて、選択の余地が生まれている。かき揚げは巨大サイズだと分かっているので、この時の気分ではパスモード。食べたことがない肉ネギそば500円を注文することに。麺は、以前と変わらぬ乱切りタイプ。冷凍麺だろうか。可もなく不可もなくといった食感・味。つゆは、つゆの味に大きく干渉するメニュー実食のため、あまりよく分からず。たぶん、濃縮希釈の平たいものだと思う。そして、トッピングの肉ネギ。肉は豚バラで、ザックリと大きめにカットした長ネギ、そして細く刻んだ油揚げと一緒に煮てある。丼一面に肉ネギが敷き詰められていて、麺やつゆがほとんど見えないほどのボリューム感だ。豚バラだから旨みが濃厚だし、ネギはシャキシャキ感が活きているし、脂の旨みがつゆに染み出して、それを吸収した油揚げがまた美味い。これは良いメニューだと思う。ワンコインなら、文句ない出来だ。かき揚げは420円。かけ300円。箸はエコ箸。
  予想外の美味さに気をよくしたので、生ビール290円と千葉県産イワシフライ200円を追加オーダー。揚げたてのイワシフライも、脂がのっているし、臭みはないし、なかなか美味かった。予定外の出費になってしまったが、苦しゅうない。上機嫌で店を出ることができた。土曜13:30頃の訪問で、先客6・後客3。土曜だからということもあると思うが、全員飲み客でそば客は私だけ。こんな調子じゃ、ランチを廃止されてしまいそうで怖い。平日はそば客がたくさん入っていることを祈る。


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「鮪市場」  実食日:2020/7

  改札を出て右、階段の左奥。改札とフラットの駅ビル3階にある店。基本的に昼は海鮮丼屋で夜は居酒屋なのだが、そばも扱っている。「そば蕎麦」と描かれた暖簾が掛けられていることから、副業系ではあるけれどそれなりに力を入れている様子がうかがえる。価格的にだいぶ高めなのだけれど、駅ビル内だし、対象に含めていいだろう。ググってみたところ、亀有などで実食済みの「いなせ庵」と同系列だと判明。駅ナカにあるのは、ここ新京成八柱駅店と、小田急海老名駅店。他に、ショッピングセンター内に数店舗。厳密には、駅ナカ店舗は「鮪市場」、ショッピングセンター店舗は「海鮮どんぶり 鮪市場」と、別ブランドになっている。ただ、基本的なメニュー構成は同じと思われる。さて、新京成八柱駅店は、有人レジでの先払いスタイルをとっている。店に入ってすぐ右側に券売機があるのだが、訪問時には稼働していなかった。支払いを済ませると、レシートと一緒に番号札が手渡され、その番号での呼び出しになる。下げ膳セルフ。客席は椅子付きカウンターのみで、25席くらい。
  麺は、断面が長方形。小さな星がたくさんある田舎風。食感は、冷凍麺を思わせる。石臼挽きを謳っているわりにそばの香りはさほどなく、ますます冷凍っぽい。生麺だとしたらややがっかりなものなので、「頼むから冷凍麺であってくれ」と思った。「いなせ庵」と同じかどうかは、特定するまでには至らなかった。というのも、これまでに亀有とナゴヤドーム前矢田、内原の「いなせ庵」で実食しているが、印象が揃っていないのだ。今回は、この中ではナゴヤドーム前矢田に近いように感じた。つゆは、のっぺりと平たいもの。深みがなく、まぁ「副業系だね」と思えるものだ。たぬきは、既製の揚げ玉。小エビとゲソの香りがあって、味覚的には悪くない。たぬき510円(カマボコ・ワカメ入り)。これだけ見れば完全に対象外価格だが、かけ400円やかき揚げ530円はギリギリOKかなという水準。メインは海鮮丼ということで、まぐろサーモンねぎとろ丼510円も食べてみた。店頭のお品書きの写真ではご飯がまったく見えないくらいに刺身を乗せてあったのだが、実際に出てきたのはだいぶ貧層なもの。刺身自体も、形の揃っていない切り落としで、盛りつけもちょっと雑というか、色気がない。う〜ん、ナゴヤドーム前矢田の「いなせ庵」で小サーモン丼を食べたときには、もっと美しく盛りつけてあったのだが。マグロがちょっと水っぽかった(たぶん冷凍のキハダなのだろう)のは仕方ないとして、盛りつけで印象を落とすのは勿体ないと思う。というか、「いなせ庵」も、そばと海鮮丼が中心のブランド。メニュー構成がたいへん似通っている。どちらかというとそばがメインなのが「いなせ庵」、海鮮丼がメインなのが「鮪市場」ということか。値段的にも、大差ない(丼ものは「鮪市場」の方がだいぶ安い)。ちなみに、同一ブランドであっても店舗ごとに値段が異なるようで、新京成八柱駅店の値段は公式HPと若干違っていた。個人的には、小丼セットがある「いなせ庵」の方が、使い勝手が良いかな。「鮪市場」には、小そばセットはあるものの、丼の方をミニサイズにしたセットがないのだ。七味は商品と一緒に瓶ごと提供。箸はエコ箸で、商品と一緒に1膳提供。これらは、コロナ対策の一環で、一時的なオペレーションかもしれない。
  日曜13:15頃の訪問で、先客6・後客2。駅の利用者数を考えれば、わりとよく入っている方か。コロナ対策としては、一部の座席を使用不可にしているほか、対面になる席にはパーティッションを設置し、レジ前にもビニールカーテンが掛けられていた。とりあえず、近いうちに小田急海老名駅店にも行ってみようかな。


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★五香駅(新京成電鉄)
「味のえきそば」  実食日:2006/12

  改札を出て直進、突き当たりを左すぐ(駅舎内)。棒線カウンター一本の店で、椅子が用意されているが、客のスペースが狭く、私のようにガタイのいい人が座ると他の客が店内を移動できなくなってしまう。実食時にも、私が食べている途中で他の客が一人入ってきたのだが、私が道をふさいでしまって飲み水を汲みに行くことができず、一度店の外に出て、反対側の入口から入って水を汲んでいた(出入り口が2カ所ある)。
  味覚的には、柔らかくてコシのない茹で麺は、ついでに言うと味もあまりなく、いまいちな感じ。つゆ、具にもこれといった特徴は感じられなかった。しかし、ラーメンやカレーライス、定食類なども扱っており、駅の規模と店の規模に鑑みれば、「ずいぶん頑張ってるなぁ」と思える。おばちゃんの愛想も良く、応援したくなる店である。たぬき300円。


※閉店していました。跡地には、「日本一」という惣菜店があります(2013/9、確認)。

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「我孫子 弥生軒」  実食日:2016/2

  東口を出て左すぐにある、今月オープンしたばかりの新店。東口は、当駅のメインではない方の出口なのだが、駅周辺にパチンコ店が林立しているので、それなりに需要はありそうだ。また、西口側にも競合するような店が少ないことから、西口ユーザーであってもわざわざ一度東口に出て食べに寄るという人も多そうだ。店内は手狭で、立ち食いカウンター5人分程度のみ。
  店名から、我孫子駅の有名店「弥生軒」と関連があることは明らかだが、さて味の方はどうか。麺は細めの冷凍麺で、我孫子駅とはまったく違うものだった。歯ごたえ・舌触りは自然で、そこそこそばの香りもある。厨房内のばんじゅうに入っているソリッドな物体を目撃しなければ、生麺だと思うかもしれない。つゆは、サバの出汁が強めに出ており、カツオもよく香る。これは、我孫子駅と酷似した風味。別途作っているのだろうが、同じレシピで作っていると思われる。そして、唐揚げ。我孫子同様にジャンボ唐揚げを用意し、名物になっているのだが、これまた我孫子駅とはちょっと異なる味覚だった。午後の中休み(14〜15時。このほか、10〜11時も中休み)明けの訪問で揚げ置きだったからということもある(通常は長く揚げ置くことはしないとのこと)が、衣が柔らかく、唐揚げというよりも「とり天」のような感じだった。味付けも違っていて、我孫子では感じられない胡椒由来のスパイシーさがある。
  かけ260円、から揚げ400円、きつね360円。ここまでは、我孫子と同じ価格設定。しかし、他のメニューは我孫子と違っている。我孫子よりもメニュー数は少ないものの、我孫子にはないばら天そば330円というメニューがある(実質的にはかき揚げっぽいが、我孫子の「かきあげ」とはまるっきり違うもの)。天やから揚げは、店揚げにこだわっている。ネギも違っており、こちらでは白ネギを使用(我孫子は2年ほど前から青ネギになっている)し、店内で店主が手刻みしている。左手にネギを、右手に包丁を持って、ゴボウのささがきを作るような要領で刻む。俎、使わないのね。この切り方にして、見事な薄切り。なかなか見事だ。
  この店の出店経緯については、ネット上でいろいろな憶測が飛び交っていて、私のもとにも多数の問い合わせが来ている。が、運営者ではない私に聞かれても困る。私はこの手の問い合わせには一切答えないので、あしからず。ただ、推測材料は山ほどある。「弥生軒」という店名を用いながら、麺や唐揚げ・天ぷらなどは別物を使用しているのだから、単純に我孫子の「弥生軒」が五香に進出したわけではないということは明白。これに、店主の包丁さばきやつゆを我孫子と同じレシピで作っている(と思われる)という点を加味すれば、論理破綻することなく成立する推測ストーリーはひとつしかないと思う。


※2017/7/30付で閉店していました。看板はそのまま残っていますが、シャッターが閉まったままで、貼り紙が出ています。新津田沼一本に絞ったということでしょうか(2017/10、確認)。

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★新鎌ヶ谷駅(新京成電鉄、東武野田線、北総鉄道)
「鶴兵衛」  実食日:2015/1

  北総と新京成が並んだ改札を出て直進、エキナカモール内。京成八幡で一度食べたことがあるミニチェーン店。さぬきうどん式のスタイルをとっている。店内はたいへん広く、テーブル席が計8、椅子付きカウンターが17くらい、そして立ち食いカウンターも10人分くらいある。少し暗めの照明で、ムードもよい。サッと食べてすぐに出るもよし、グループ利用で少々時間をかけて談笑しながら食べるもよし。酒類や肴もいろいろあるので、一杯飲み屋としても利用できる。いろいろな使い方が考えられる店だ。
  麺は、歯ごたえのよい冷凍麺。香りはあまりない。つゆは、塩気をほどよく感じる切れ味タイプ。香り・余韻・深みはあまりない。どちらかというとうどん向きのつゆか。外税方式になっていて(以下の記載はすべて税抜価格)、かけ320円、きつね410円、肉460円など。ご飯ものやセットメニューもあるが、あまりお得感はない。朝10時まで限定の朝定食はお得な設定(5種あり、350〜450円)だが、麺が付かないのが個人的にちょっと。麺単をサッといただくか、ちょい飲みでの利用が吉か。天かすとネギはフリーだが、「適量でお願いします」との注意書きあり。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は「イデカフェ」です。京成八幡と同じパターンですね。最近、京成沿線で「イデカフェ」が急激に店舗数を伸ばしているように感じるのですが、流行っているのでしょうか? 入ったことがないので詳細不明なのですが、そばの扱いはありません(2018/5、確認)。

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★鎌ヶ谷大仏駅(新京成電鉄)
「間居土」  実食日:2018/5

  まさかこの駅に駅そばがあったとは。前回訪問時にはまったく気づかなかった店。時間外だったのか、休みだったのか。それとも目が節穴だったのか。1回の訪問だけで諦めてはいけないね。時間・曜日を変えて、何度も足を運ばないと。で、この店、基本的には居酒屋。しかし、朝(というか昼か)から夜まで通しで食事系メニューも扱い、廉価なそば・うどんもレパートリー豊富。何の問題もなく駅そば認定できる店だ(税別会計という点だけ、ちょっと微妙だが。以下の記載は、すべて税込み価格)。客席は、テーブル席が計12、椅子付きカウンターが4席。昼間でもテーブル席は飲み客に占拠されている(土曜14:00の訪問で、先客6・後客0)ので、ひとりでそばを食べに入るなら椅子付きカウンターを利用するのがいいか。奥行きがなくてちょっと食べづらいカウンターなのだけれど。口頭注文、配膳付き・下げ膳不要、後払い。
  麺は、エッジのないツルツル食感。香りもあまりない。つゆは、のっぺりと平たく、あっさり味。酸味系の余韻が残るのでカツオ系の出汁だろうと思うのだが、カツオの香り自体はほとんど感じない。飛んでしまっているのだろうか。たぬき345円。実食は、かき揚げそば432円。かき揚げは、自家製なのか冷凍ものなのか判別しづらいもの。具材感や衣の感じは冷凍ものっぽいのだが、形のいびつさが自家製を連想させる。変わりメニューに合鴨燻製そばがあるが、702円と高値。半分ほどのメニューが「ミニそば」に対応しており、140〜180円程度安く設定されている。一律でないのが不思議。かき揚げがノーマル432円・ミニ280円なのに対し、カレーはノーマル464円・ミニ270円と、逆転するというか。変な設定だ。飲み水は麦茶(温・冷両方あり)。
  ちなみに、酒類も結構安い。ウーロンハイや緑茶ハイは280円、サワー類も302円均一。一品料理も200円台のものが結構あるので、立ち飲み感覚で飲める。飲んだ後にもりそば345円で締める手もありそうだ。


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★習志野駅(新京成電鉄)
「おか田」  実食日:2007/10

  駅を出て左、最初の路地を右へ1分、左から合流してくる小さな路地に入ってすぐ右側。というか、ほぼ合流地点にある。あまり立ちそばがありそうな雰囲気の場所ではないので、見つけたときの感激もひとしおだった。
  ここのそばには、多くのこだわりが見られる。麺は、注文後に茹でる生麺。細麺で、香りはそれほどでもないのだが、歯ごたえと喉ごしはすばらしい。つゆは、やや塩っ気が強いタイプだが、鰹出汁もよく香っている。薄味好みの人は完飲を避けそうだが、私の好みには合っている。薬味にもこだわりがある。ふつうの輪切りのネギの他に、縦に刻んだ南蛮風のネギを乗せる。シャキシャキした食感が気持ちいい。さらにその上から、ミツバを散らす。つゆの香りが強いからミツバの香りはやや飛び気味だが、噛んだ瞬間に漂う青い風味はなかなかのもの。盆に乗せ、レンゲがつくなど、きめ細かなサービスも行き届いている。チェーン店以外では久々に見つけた、A級オススメ店だ。たぬき320円。


※閉店していました。跡地は、居宅介護支援事業所になっています。残念(2018/5、確認)。

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★新津田沼駅(新京成電鉄)
「都そば」  実食日:2006/5

  改札を出て左前。京成沿線でよく見かけるチェーン店である。椅子付きのカウンター席があり、5〜6人までは座って食べることができる。
  このチェーンは、比較的オーソドックスな茹で麺そばが出てくることが多いのだが、ここもやっぱり平均的な茹で麺。麺は割とたくさん入っているように見えるが、これは丼の小ささが錯覚させているだけか。逆に、つゆが少ない印象を受けた。たぬきというメニューはなく(このチェーンはたぬきなしの店舗が多い)、天360円。天は自家製で、「揚げたて」という貼り紙が出ているが、実際は揚げ置き。でも、味も食感も悪くなかった。きつね330円、月見310円。


※値上げしていました。現在は、きつね380円、天410円です。相変わらず「たぬき」はありません(値−1点。2010/11、確認)。

※閉店していました。下記「つだ沼そば」に負けた観があります(2013/4、確認)。

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「つだ沼そば」  実食日:2006/5

  駅を出て右(JR津田沼駅方面)へ1分、右側。パチンコ店「PIA」の向かいにある。割とポップな外観で、店員は若いアルバイトさん。私個人の第一印象としてはあまり美味そうには思えなかったのだが、意表をついていい味のそばが出てきた。
  なにしろ生麺の注文後茹でだから、歯ごたえがいい。コシはもちろんのこと、ちょっと舌にザラッとくる感触がなお一層心地いい。つゆも、受け渡し口で渡された瞬間にツンと香る。甘くもなく辛くもなく、飲みやすいつゆである。丼が大きく、つゆをたくさん入れてくれるのも嬉しいところだ。麺自体は標準量か、ややをもすれば少なめぐらいかもしれないが。「麺がつゆの中を泳いでいる」と言うと、却って分かりにくいだろうか。たぬき310円。この味でこの値段なら、毎日でも食べたい。もう一点特記しておくと、客層が非常に若かった(たまたまこの時だけかもしれないが)のが印象的だった。先客が10人ほどいたのだが、私より年上は一人もいなかったのではないだろうか。こういう駅そば店も珍しい気がする。


※値上げして、たぬき330円になっていました。変わりメニューに、モツ煮込みそば500円があります。また、月見ジャンボきつねそば500円というメニューがあり、写真ではきつねがかなりジャンボです。一度試してみたい衝動に駆られます。セットメニューが各種揃っていて、基本的には560円〜という設定なのですが、「ワンコインセット」という500円のお得な設定メニューがあります。定期的に入れ替わると思われますが、訪問時にはミニ深川丼セットでした。また、朝11時まで野菜天ぷらのサービスがある旨、掲示があります(値−1点、サ+1点、付+1点。2015/4、確認)。

※日除けと暖簾が変わって、ちょっとポップな感じになっていました(写真は左:旧、右:現)。たぬき330円、値段は変わっていません(2016/3、確認)。

※閉店していました。跡地は、「匠」という名のラーメン屋です。美味しかっただけに、この店は残したかったですね。結構痛いです(2018/4、確認)。

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「我孫子 弥生軒」  実食日:2016/9

  弥生軒は弥生軒でも、我孫子駅ホームの系統ではなく五香系統の2号店。今月オープンしたばかりの新店で、2番ホーム(松戸方面行)の先頭端っこにある。かつて「おか田」という駅そば店(オープンから約3カ月で閉店してしまったため、未食)があった場所。建物や設備は「おか田」時代のものを再利用している。客席は、椅子付きカウンター5席と立ち食いカウンター6人分くらい。券売機は現在準備中で、現金代引きでの対応だった。
  味覚的には、五香の店舗とほぼ同じ印象。細いながらほどよい歯ごたえがある冷凍麺に、甘辛で濃いつゆ。おそらくタイミングの問題だと思うけれど、五香で食べた時よりもサバの香りが隠れていて、出汁の香りよりも甘辛味の方が前面に出ていた。今どき珍しいガツン系の味わいで、あまり女性には受けなさそうだが、個人的には結構好き。たぬきなし、かけ260円、月見310円、名物のから揚げは400円。たぬきがない店はさほど珍しくないが、「天ぷら」(または「かき揚げ」)というメニューがないのは珍しい。代わりにと言っていいだろうか、「ばら天」というメニューがある。これは、小エビや薄く切ったちくわを単独で揚げたもので、おたまで掬ってバラバラっとそばに乗せる。たぬきと天の中間くらいのイメージだ。実食は、その「ばら天」330円。食感はちくわ、香りは小エビが利いていて、「極上のたぬきそば」というイメージの味わいだった。330円で食べられるなら、オススメできる。そば・うどん以外にも、気の利いたご飯ものが結構ある。ばら天ごはん150円・ミニカレー170円(ともに麺とのセット必須)、から揚げ定食480円。どれもお得だな〜。かけそばとばら天ごはんをセットにするのがベストだろうか(なんと、410円で済んでしまう)。サービスとしては、学生に限り麺大盛り無料(通常100円)、そして学生に限らず入場券を買って食べに行った場合にはトッピング1つ(から揚げを除く)or麺大盛りが無料になるというものがある。私は入場券で食べに行ったので、ばら天がサービスの扱いになって260円でいただけた。
  五香の店舗に比べて、こちらは利用者がだいぶ多そうだ。ホームの端っこにあってあまり人通りが多くない場所(電車はだいぶ離れたところに停まる)なのが気がかりではあるが、今どきホームに新店がオープンするなんてなかなかないことなので、ぜひ頑張ってほしい。五香の店主が新津田沼に新店を出したのだから、当然ながら五香の店舗は別の若い衆に任せることになる。五香の店舗の方も、応援していかないと。こういう元気な個人店が現れれば、業界全体が活性化する。メニューも着実に増えているようだし、今後の展開がおおいに楽しみだ。


※2018/5、公式取材にて再食。圧倒的一番人気の、唐揚げそば400円をいただきました。唐揚げは、我孫子駅の「弥生軒」より衣がソフトです。大きさは「弥生軒」と変わらず。特大サイズです。
  前回実食時から、麺・つゆとも変わっていました。麺は、冷凍麺であることに変わりはないのですが、少し太く質感の強いものになっています。つゆは、サバ出汁の強い「弥生軒」らしいものから、癖のないスッキリしたものになっていました。どちらが良いかということは好みの問題になってくると思いますが、オリジナリティは強化されているといえます。
  土曜の11:00(開店を待っての入店)の訪問で、先客0・後客5。後客がずいぶん多いのは、公式取材で店内滞在時間が長くなったためでもあります。後客は、全員唐揚げそば(うどん)でした。なお、現在は土日祝のみの営業です。ご注意ください。


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★初石駅(東武野田線)
「越後そば」  実食日:2015/1

  駅を出て右、駅舎隣接。テイクアウトの焼鳥店を併設し、夜は居酒屋になる店。というか、昼間でも飲めるようだ。クレアでも下町の王様でもない、第3の「越後そば」。値段的に当サイトの基準を外れるのだが、駅舎隣接だし、カウンターキッチンだし、他に対象となる店がない駅だし、第3の「越後そば」ということで研究上必要な記事ネタもある。特例適用の要件がわんさと揃っている。客席はテーブル席のみで、22。配膳付きで、後払い制。
  待ち時間から推して麺は生だと思われるのだが、食感的には冷凍を連想させるもの。ちょっと不自然な弾力がありながら、エアーインタイプの軽め食感。そばの香りはあまりなく、啜り込んだ時にちょっと饐えたような臭気があったのが気になる。こういう麺、ということなのだろうか。麺はあまり好みに合っていなかったが、つゆは私好み。甘さ・辛さとも強め。新潟あたりでよく出会うつゆに似ているが、若干粉末出汁っぽい雑味がある点が異なる。「雑味」と書いたが、決して悪い意味ではなく、これはこれで美味しいと思う。たぬき470円。変わりメニューに、合盛500円がある。そばとうどんを一緒に盛りつけたもので、高岡の名物「ちゃんぽん」のもりバージョンだ。ご飯ものもいろいろあるが、全体的に駅そば価格ではない。ランチタイムには各種定食が500円で提供され、麺類よりもよく売れている。これらの定食には200円増しでもりそばをセットにできる。ただ、フル定食なので、さらにそばを加える大食漢はそうそういない様子。
  さて、イチャモンをひとつ。つい先日にも西新宿「丸や」について書いた話だが、この店でも店頭掲示メニューの値段が間違っている(増税前のままになっていると思われる)。「丸や」はたくさん出ているうちの一部が間違っていたので、見比べれば値段が食い違っていることに気づく。しかし、この店は1カ所にしか出ていないものが間違っている。いざ店内に入ると「あれ? 値段違うじゃん」ということになるわけだ。店員さん、こういうのに気付かないものなのかな。早急に修正をお願いしたい。


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※柏駅は、千葉1に掲載。
★鎌ヶ谷駅(東武野田線)
「ウエスト」  実食日:2017/10

  東口を出て、ロータリーを左に回り、「庄や」脇の路地(車止めのあるところ)を通り抜けて県道に出たら左折し30秒、左側。九州でお馴染みの「ウエスト」が関東にも出店しており、その一部店舗が駅の近くにある。そばの扱いがあるので、当サイトの掲載対象となる。店舗数の多いチェーンだから、店舗名も記載しておく。店舗名は「鎌ヶ谷店」。関東人にとってはあまり馴染みのないチェーンかもしれないが、九州、特に福岡県ではド定番。関東でいうところの「山田うどん」のような存在だ。郊外店舗は駐車場のあるドライブインタイプであることが多く、駅前店舗はフロア面積の狭い立ち食い感覚の店舗が多い。鎌ヶ谷店は、たまたま郊外型店舗が駅の近くにあった、というパターンだ。椅子付きカウンター10席ほどに加えて、テーブル席が多数ある。配膳付きで、後払い。
  これまでに九州では何店舗かを利用しているが、鎌ヶ谷店では、着席するとまずお通しのようなものが出てくる。大きな丼にちょこっと入った、「ベビースター」のようなもの。揚げそばだそうで。これは無料サービスなので、「お通し代」が加算されることはない。麺は、押出製麺の注文後茹で。細麺に仕立てている。そばの香りはまずまずある。小麦粉由来のモッチリ感があまりなく、つなぎが弱くて切れやすい。そば粉比率が高そうな麺だなと感じたのだが、十割でもしっかりつながっている店もあるわけで、短い麺の切れ端が丼の底にどんどん積もっていくのは若干ストレスを感じる部分だ。押出製麺はやり方を間違えると「捏ね不足」が生じてしっかりつながらなくなることがある。たぶんそのパターンではないかと。全店舗でこの麺を使っているということではなく、むしろこのオペレーションは少数派。冷凍麺を使う店舗と生麺を使う店舗があり、厳密にはブランドも分かれているのだが、現地表示された店名はどちらも「ウエスト」でロゴマークも同じ。見分け方としては、「生そば」の表記があるかどうかが最大のポイントになる。表記があれば、押出製麺で値段がやや高めの店舗。なければ冷凍麺でやや安めの店舗だ。ちなみに、鎌ヶ谷店は麺3玉まで同一料金。注文時に1玉・2玉・3玉から選ぶのが基本だが、後からの替え玉も可能。今回は、デフォルトのボリューム感を見たかったので、1玉で。何玉でも同じ丼を使うのだろうか、とても大きな丼に、つゆをたっぷり入れてくれる。そのつゆは、関東人の舌に合わせているのだろうか、わりと色の濃いカツオ出汁のものだった。ややエグみ・雑味を伴うほどに、カツオを強く煮出している。関東でこのタイプのつゆを出す店は少なく、どちらかというと名古屋周辺の立ちそばを連想させる味覚だ。たぬきなし、かけ390円(うどんは330円。以下すべてうどんは60円安い設定)、ごぼう天540円、丸天570円、かき揚げ630円など。いかにも高いのだけれど、麺3玉まで同一料金であることを考えれば、使い方によってはかなり安く感じられる。
  実食は、かき揚げ丼セット790円+単品で丸天180円。かき揚げは衣が軽く、ふんわり&サクッとしている。上々の食感。店内で、フリーハンドで揚げていると思われ、形が少々いびつ。見栄えはあまりしないが、味は良いと思う。丸天は大判で、歯ごたえと香ばしさが強いもの。大きく重いからだろうか、注文時に、カットするかしないかを聞いてきてくれる。カットする場合、十字カットにしてくれる。ただ、カットしてしまったらもはや「丸天」ではないので、当然丸のまんまで注文。麺単が高いこともあって、セットメニューはいずれも700円超え。リーズナブル感はあまりない。この店でのもっともお得な注文法としては、「かけそば(麺3玉)+おにぎり110円=500円」ではないかと思う。各席に昆布といろいろ野菜の浅漬けがフリーで置いてあるので、おにぎりではなく白ごはん180円を追加する手もありそうだ。箸はエコ箸。


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※船橋駅は、千葉1に掲載。
★松飛台駅(北総鉄道)
「山田うどん」  実食日:2017/10

  実測値で駅歩6分(440m)だったのだが、ほかに対象となる店がない駅ということで対象に含める。行き方は、駅を出て左(北)へ2分半、突き当りT字路を右折して3分半、2つめの信号手前の右側。店舗名は「松戸八柱店」だが、八柱駅から歩くと1時間近くかかる。住所的にも「松戸市串崎南町」で「八柱」からだいぶ離れているし、なぜこの店舗名なのかと不思議に思う。オープン当時には松飛台駅どころか北総鉄道(当初は北総開発鉄道)自体が存在しなかっただろうから、「松飛台店」としなかったのは分かるのだけれど。駐車場のあるドライブインタイプの店舗で、配膳付きで後払い(伝票制)。客席はとても多く、テーブル席と椅子付きカウンターのほか、座敷も完備している。椅子付きカウンターは、山田うどんにありがちな吉野家スタイル(従業員通路の両側に客席が並ぶタイプ)ではなく、フロアに独立して設置してある。ちょっと珍しいか。
  麺は、やや柔らかめの茹で麺。まぁ、どうということもない。つゆは、昆布出汁がメインの旨味系。カツオ系もブレンドしているように感じる(サバも入っているか?)。飽きのこない味ではあるが、麺単だけで済ませるとやや物足りなく感じるかもしれない。たぬきは既製の揚げ玉で変哲なし。かけに相当するたぬき280円、きつね380円、天410円など。実食は、最近各チェーンで「かつ丼」を食べ比べていることもあって、ミニかつ丼セット600円。ミニかつ丼はなかなかボリューミーで、ご飯よりもアタマの方が多い。肉質は柔らかめで旨味が弱い感じ。玉子とじは、だいぶ固ゆで。まぁ、可もなく不可もなくという、ある意味とても「山田うどん」らしい味。味付けが薄めなので、アタマが多くてもご飯が足りなくなるようなことはない。付け合わせの柴漬けが、大きな容器ごと提供されたのが面白かった。
  平日16:30くらいの訪問で、先客10・後客2。ずいぶん賑やかだったのだけれど、先客10人のうち5人は昼間から酒を飲んでいる爺さん婆さんのグループ。酒類や一品料理もいろいろあるので、近くに住んでいるのならこういう利用法もアリだと思う。ちょい飲みでもOKだし、ある程度腰を据えて飲むこともできそうだ。


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★千葉ニュータウン中央駅(北総鉄道)
「そば茶屋 小諸」  実食日:2016/3

  駅を出て右へ3分、信号を渡ってから左折して2分、イオンモール千葉ニュータウン中央のモール棟3階フードコート内。駅を出た時点で右手に見えている建物はイオン千葉ニュータウン店(スーパーマーケット)で、モール棟はその隣の建物になるので、注意を。新横浜の同名店と同じく三ツ和の運営だが、公式HPには載っていない(新横浜は載っている)。さらにインターネットで検索すると、越谷と新杉田にも同名店があることが分かる。これらもすべて、三ツ和の運営のようだ。越谷はすでに閉店しており、新杉田は未食なので味について言及できないが、千葉ニュータウン中央に関しては味覚的にも三ツ和のものだ。
  麺は、調理時間から推して茹で置きと思われる。都心の「小諸そば」と同じく、麺に独特な甘みがある、美味しいものだった。つゆも「小諸」らしくカツオと醤油が半々に香り、一段深いところにもうひとつレイヤーがあって満足できるものだった。値段は高く、たぬきは「華たぬき」というメニュー名で460(税込497)円。当サイト的にグレーな価格帯だが、「小諸そば」と比較する意味もあり、研究上必要と判断されることから対象に含める。たぬきは、「小諸そば」に比べて小エビの香りがとても強かった。つゆに浸してもサクサク感が残るタイプで、油は軽い。上品さと強さを兼ね備えたたぬきで、とても美味しかった。これまでに全国各地で食べたたぬきの中でも、トップ3に入るだろう。全メニューに菜の花(季節変動あり?)とカマボコが入る。ネギはデフォルトで入り、フリーでの追加はできない。梅干しもなし。そば湯ポットあり。
  値段が高いということを除けばほぼイチャモンのつけようがない店なのだが、一点だけフードコート特有の弱点があった。それは、2軒隣に「いきなりステーキ」があり、肉肉した臭いをフードコート内に充満させていたこと。悪臭ではないのだけれど、少なくともそばには合わない臭気。まったく、商店街の焼鳥屋じゃあるまいし、これはダメだよ。フードコートでは、臭いをあまり出させないような規制が必要だと思う。駅そばだって、鉄道会社から臭いを出さないように注意されて換気設備を改良する時代なんだから。


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「ごはんどき」  実食日:2017/10

  南口ロータリーの出口角、パチンコ店「マルハン」の入口脇。いわゆるパチそばで、出入口が2か所にあるから、てっきりパチ屋内からでも直接出入りできるようになっているんだろうと思っていたら、どちらも建物の外に通じる出入口だった。片方(写真)は駅側で、もう片方は建物裏手のTUC前。察するに、これからパチンコをしようと思っている人と、パチンコを終えた人の両方が利用しやすいようにと考えているのだろう。タッチパネル式の券売機による食券制で、客席は厨房と向き合う椅子付きカウンター15席。
  麺は、あまり香りがないというか味がしないもの。たぶん冷凍だろう。食感は悪くないけれど。つゆは、出汁感があまりなく平たいうえに、ちょっと淡い。かけそばだと食後に物足りなく感じると思うので、トッピングで旨みを補った方がよさそう。かけ430円、きつね460円、かき揚げ530円。ちょっと高いんだけど、上記「そば茶屋 小諸」と同じくらいの価格帯なので、片方だけ対象にというわけにはいかず、こちらも含めることにする。実食は、かき揚げ。かき揚げは、おそらく冷凍ものの注文後揚げ。油の温度が高すぎるのだろうか、外側は少々焦げが入っていたのに、中は半生だった。殻つきのエビが入っていて香ばしさがあり、ベストな状態で出せればまずまず美味しいのではないかと思うのだが、ちょっと残念だった。そば・うどん以外には、ラーメン・丼もの・カレーライスなどがある。値段的に、どれも高め。ご飯ものには120円でミニそば・うどんを付けられるので、玉子丼490円+ミニそば=610円あたりが一番お得に感じるだろうか。各席にある調味料はラーメン用のコショウのみで、唐辛子(一味)は商品と一緒に瓶ごと提供。そば・うどんよりもラーメンの方が多く出る店なのだろう。箸はエコ箸。

  訪問は平日の15:45頃で、先客0・後客1と閑散傾向。アイドルタイムで、しかも雨風強い荒天だったから、あまり参考にはならないかな。普段は、もっと入っているのかもしれない。

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★八千代緑が丘駅(東葉高速鉄道)
「サガミ村」  実食日:2016/3

  南口とペデストリアンデッキで直結しているイオンモール八千代緑が丘の4階フードコート内。とても規模の大きなフードコートで、廉価なそばを扱う店がもう1軒(「温や」。現時点では未食)入っている。ひとつのフードコートに廉価そば店が2軒入っているケースはとても珍しい。もっとも、「温や」はどちらかというとうどんの方がメインではあるが。「サガミ村」は、和食系ファミレスの「サガミ」でお馴染みのサガミチェーンが運営するフードコート向けの店舗。廉価系そば店としては、名古屋周辺の「どんどん庵」と同系列ということになる。システムは、有人レジで先払い→バイブレーターで呼び出し。
  麺は、注文後に茹でる生麺。濃いグレーの色合いで、細め。舌触りザラザラ。店内製麺の旨、表示あり。上品という感じではないものの蕎麦の香りがしっかりと感じられ、とても美味しかった。そば粉7〜8割くらいではないかと推察。つゆは、カツオ系が上品に香る。酸味はさほど強くなく、飲みやすく優しい味。総じて、フードコートの廉価そばとしては、いやいや、街なかの立ちそばを含めてもトップクラスのコストパフォーマンスだった。かけ290円、かき揚げ420円。実食は、かき揚げ。かき揚げは球形巨大。揚げたてで美味しかった。具材のチョイスが面白い。タマネギ・ナス・カボチャ・サツマイモという組み合わせだ。いずれもかき揚げに使われることはある食材だが、この4つを同時に使う店は珍しい、というか見たことがない。カボチャとサツマイモはともに甘味が勝った食材で、これだけ大きなかき揚げにこの両方が入っていると、いくら油が軽いとはいえ終盤にちょっと飽きがくる。もうちょっと小さいサイズ、半分くらいでいい。また、ナス・カボチャ・サツマイモは冷めにくい食材なので、口内火傷に注意。大口でガブッとかぶりつくのは危険だ。
  変わりメニューには、韓国風辛そば500円がある。が、ベース部分がきちんと美味しいそばなので、この店では変化球にはあまり興味が向かない。むしろ、各種ミニ丼210円とかけそばをセットにして500円で食べた方が高い満足を得られるだろう。たぬきというメニューはなく、青海苔たっぷりの天かすがフリーで置いてある。香りが良いので、天ぷら系のメニューを食べる場合であっても少し加えるとよい。また、受渡口にはそば湯ポットがある。後から取りに行くのは面倒なので、受渡時に天つゆ用の深皿にもらっておくといいだろう。赤紫色をしたそば湯で、上品という感じではないものの、香りが強い。つゆで割らずにそのまま飲んでも美味しい。箸はエコ箸。冷水機はフードコート中央にあり、席によっては少々遠くなる。そして、水がかなりカルキ臭かった。これが一番残念だったポイント。フードコート共通のものなのでこの店の責任というわけではないが、店で独自に冷水ピッチャーでも用意した方がいいのではないかと感じた。


※閉店していました。未食の「温や」も閉店していて、フードコートから一気にそばが消えました。どういうわけか、ショッピングセンターのフードコートではそばよりもうどんの方が人気高いですね(2017/10、確認)。

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★村上駅(東葉高速鉄道)
「野口うどん」  実食日:2015/1

  駅を出て右、交差点の向かいにあるイトーヨーカドー八千代店の1階フードコート内。武蔵野うどんを売りにする店。ヨーカドー名物の「ポッポ」をはじめ、かなり多くの店舗がひしめくフードコートだが、売り場から見て手前から2番目という好立地。しかし、一番手前にあるインド料理店とこの店は、比較的閑散傾向。奥の方にあるロッテリアやミスタードーナツの方が優勢な印象だ。うどんで「野口」というと、東村山の「野口製麺所」が連想されるところだが、野口製麺所はもともと武蔵ではなく讃岐うどんの店。こちらとは関係がなさそうだ。
  店名が「うどん」となっていることからも想像できると思うが、この店はうどん(武蔵野うどん)がメイン。そばはついでにやっているという印象で、カウンター上部のメニュー表では「そば」の表記があるのはかけのみ。他メニューはうどんしか表記がない。しかし、実際には一部メニューを除いてそばにも対応している(同額)。システムは、一部トッピングをセルフ形式にしたさぬきうどんスタイル。フードコートではこのシステムが便利なのかもしれないが、武蔵野うどんを標榜する店でこのシステムになっていると若干違和感を覚える。
  麺(そば)は注文後に茹でる生麺で、少々粘着するものの不快なレベルではない。つゆは、かなり薄味だが、酸味系の余韻があり美味しい。フリーの天かすを加えるとまろやかさが生まれ、さらに美味しくなる。値段は外税方式(以下の記載はすべて税抜価格)で、かけ290円、きのこ390円など。つけ汁系のメニューもあるが、こちらはうどんで食べるのが正解だと思う。唐辛子は七味と一味があるが、なぜか一味は振り出し容器、七味は個包装の小袋になっている。一味の方が圧倒的に人気、ということか。おろし生姜も小袋。


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★浦安駅(東京メトロ東西線)
「たつみ」  実食日:2004/12

  改札を出て左のロータリー沿い。私は今までこの店の存在を知らなかったが、入ってみて、もしかしたらマニアの間では有名な店なのかもしれないと思った。なぜなら、たぶんこの店は「日本一狭い駅そば」だからである。写真を見る限りでも「広い」とは思えないが、入ってみてさらにびっくり。客のスペースは一畳分くらいしかない。2人入ればもうぎゅうぎゅうである。私が入ったときには先客が一人いたのだが、かなり窮屈な思いをした。おまけに、私の後から入ってきた人は諦めて帰ってしまったほど。厨房に至っては、完全に「電話ボックス」状態。愛想のいいお婆ちゃん、身動き一つできない。う〜ん、これはすごい。ギネスに申請したくなる狭さだ。
  ちなみに味の方は、麺はややぬるいかなという気がするが、たぬき(300円)は具だくさんで○。差し引きして、総合的には水準級。それから、お婆ちゃんのキャラが◎。かなり天然が入っていて、300円のたぬきを頼んで300円出したら、なぜか60円のお釣りを返そうとする。数字に弱い系かな。挨拶も妙に丁寧で、何度も繰り返す。こっちがかしこまってしまうほどだ。応援したい店です、はい。


※閉店(ビル解体)していました(2007/6確認)。こういう店が消えるのは、本当に悲しいことです。

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「一口茶屋」  実食日:2011/2

  改札内コンコース。個人的に「一口茶屋」はたい焼き(あるいはたこ焼き)のイメージが強く、これまでノーマークだったのだが、たまたま脇に回り込んでみたらイートインの麺類コーナーが併設されていた。全国チェーンだからねぇ。しかも、量販店内にテナント店舗を構えているケースが多いからねぇ。一度は完全に諦めた駅も、再度洗い直す必要があるかもしれない。店内には椅子付きカウンターとテーブル席がある。有人レジで先払い→引換券受取→引換券と商品と交換するシステム。
  そばは、全体的に味が弱い。やや太めの麺は冷凍と思われ、歯ごたえはよいけれど風味が弱い。つゆは、よく言えば「あっさり」だが、個人的には少々物足りなく感じる。唯一味が強かったのがたぬき(揚げ玉)で、妙な香ばしさがあってスナック菓子のようだった。麺・つゆが淡い中で、揚げ玉の香ばしさばかりが目立っていてバランス的に「?」な印象。決して不味くはないのだが、おおいに改良の余地があると思う。たぬき390円(ワカメ入り)。ラーメンもあり、390円〜。変わりメニューというか変わり麺に、「はるさめ麺」というのがある(390円)。要は、ラーメンの麺を春雨で代用したもの。ご飯ものやセットメニューもあり、ミニカレーセット(500円)はお得感抜群。各種ドリンクは150円で扱っているが、食事をすると100円になるというサービスがある。ただ、いちいち「100円でドリンクを追加できますが、いかがですか?」と聞いてくるのは、正直言って鬱陶しい。ソフトドリンクだけでなく酒類(もちろん150円ではない)やつまみ系も揃っているので、いろいろな使い方ができそうな店ではある。

※残念ながら、今年3月に閉店してしまっていました。跡地は、今のところ工事中で何もありません(2013/8確認)。

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「富士そば」  実食日:2019/4

  南口ロータリー沿い。上記「辰巳」があった場所の隣あたり。店舗名は「浦安店」で、今月1日にオープンした新店(訪問は19日)。ロータリー沿いで、間口が広く、しかも角地に近い形状の物件。とても良い場所に入った。毎度のことながら、「富士そば」の物件確保センスには脱帽させられる。店内は外観から受ける印象ほど広くなく、テーブル席はない。椅子付きカウンターのみで、18席。
  麺は、茹で置きのオペレーションだった。細い平麺タイプで、食感は弱め。ただ、茹で加減がジャストだったこともあり、繊細ながらも歯ごたえを楽しむことはできた。茹で加減を間違えると(あるいは、長時間茹で置くと)極端に食感が劣化するタイプの麺だと思うので、今回のように茹でには細心の注意を払っていただけるといいかと。つゆはカツオ出汁前面で、少しイガイガする感じはあったものの大きな問題はナシ。たぬきは、変哲のない既製揚げ玉。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定らしきメニューは、特に見当たらず。オープン直後で、それどころではないのかな。ややレアメニューとしては、紅生姜ちくわ天450円がある。そば湯ポット受渡口付近にあり。箸はエコ箸。
  平日17:30頃の訪問で、先客5・後客3。場所が良いこともあってか、中途半端な時間帯でもそこそこ途切れずに客が出入りしていた。椅子付きカウンターのみだからグループ客の利用は少ないようで、おひとりさまが多い。もっとも、これはニワトリ・卵論争。店頭での事前リサーチの結果「おひとりさまが多そう」という結論に至ったからこそテーブル席を入れなかったという可能性もある。というか、開店前マーケティングには抜かりがない「富士そば」のことだから、たぶん後者の方なのだろう。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。紅生姜ちくわ天は、終了しているもようです(2021/11、確認)。

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「安曇野そば」  実食日:2019/4

  南口を出て左、商店街に入ってすぐ右側。西友の向かい。駅にごくごく近い場所なのに、今まで全然気づかなかった。2018年1月オープンだから、オープン後にも何度か店前を通っているはずなのだが。もともとラーメン店があった場所で、業態変更(つまり、運営会社は変わっていないということ)らしい。値段的にかなり高いのだけれど、十割そば(温そばは二八との表示あり)提供とのことで特例適用。日除けには、「十割そば&soba curry」とある。そばだけでなく、カレーも売りの様子。間仕切りはビニールカーテンという半露出店。客席は、椅子付きカウンター6席のみ。フロアはかなり狭く、客席もなんだか無理やり配置したような感じ。トイレに至っては、鴨居の高さが120センチくらいしかない。出入りするときに頭をぶつけないように注意を。また、床が少々ベトつく(ラーメン店時代の名残か)のが、あまり印象よくない。
  麺は、生麺の注文後茹で。店内に電動式の石臼があるから、店内製麺なのだろう。おそらくは、押出。温と冷で二八・十割を使い分けている様子なのだけれど、店内で製粉からやって2種類の麺を用意するのはなかなか大変なのではないかと思う。初食ということで、今回は温そばで。麺はエッジを感じないタイプで、つなぎが弱くて切れやすいものの、噛んだときにはちゃんと歯ごたえがある。プツップツッと切れるイメージ。そばの香りは、それほど強くはない。同日連食した「富士そば」の方がよく香ったくらいだ。そば粉比率の高さが香りに正比例しないのはよくあることだけれど、値段を考えるとちょっと惜しい印象になってしまう。つゆは、塩気控えめのあっさりモヤリ系。麺をすすりこむときに、サバのようなクセのある香りを感じる。これがあるから、なおのこと麺の香りを感じにくくなるのかもしれない。いろいろとこだわりは感じられるのだが、ちょっと好き嫌いが分かれそうな味覚かなと感じた。かけ460円、せいろ490円。実食は、「ねわ月そば」560円。トッピングはネギ+ワカメ(別盛り)+生卵。ネギは全メニューに乗せる薬味なのだろうから、メニュー名に入れなくてもよさそうに思うのだが。盛りが良かったから、多めにしているのかな。この中で特に印象深かったのは、生卵。黄身が夕陽のような濃い橙色で、白身はプルンとしていて張りがある。卵に関する薀蓄書きは見当たらなかったけれど、たぶん良いものを使っているのだろう。天かすフリーのサービスあり。粒が大きく細長い、独特な天かす。カラッとしていてほどよい香ばしさもあり、上々。各種天もいろいろ試してみたくなる天かすだった。箸は竹製の割り箸。カレーの方は、南蛮コクライスカレー800円など、立ち食い価格から大きくかけ離れる。ただ、そばのお供によさそうなミニカレー丼250円の設定があるのはありがたい。写真入りメニュー表ではごはんをハート形に盛りつけてあるのだが、本当にこの形で出てくるのだろうか? その他、ミニかき揚げ丼250円、ミニかつ丼320円といったご飯もの単品のほか、少し割安になるセットメニューも揃っている。麺単が高いだけに、セットメニューがお得に感じる構成だ。さらには、9:30〜11:30限定の朝そばセット490円の設定もある。ただ、これ、提供時間帯が微妙。朝そばを名乗るのなら、遅くとも8時くらいから開けておかないと。
  平日18:00頃の訪問で、先客0・後客0。外観写真を撮るのに少々時間がかかった(通行人が途切れるまで待ったため)のだけれど、その間にも誰ひとり入らない。う〜ん、大丈夫かな。すぐ近くの目立つところに「富士そば」ができて、立地条件では完全に劣勢に立たされていると思うので、なにか集客の一手が必要なのではないかと思う。こだわりは随所に感じられる店だから、「ここに店がある!」ということさえアピールできればもっと入りそうに思うのだが。せめて、駅を出て左を向いたら目に入る位置に、幟を立てることができればなぁ。


※閉店していました。跡地はいったん中華そば店になったよう(看板が残っている)ですが、それも閉店して、現在は何も入っておらず、店内設備がすべて撤去された状態になっています(2021/11、確認)。

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★南行徳駅(東京メトロ東西線)
「まっちゃん」  実食日:2005/5

  ちょうど改札の真下辺り。メトロセンター2番街にある。下記の行徳「松ちゃん」と同じ店名、同じ値段、同じ味。この2店だけのミニチェーンと思われる。やはり、麺・具(たぬき)にはあまり面白味はなく、つゆだけ美味。くどすぎない程度に、しっかり出汁が効いていて、私の好みにピッタリ合っている。他では、カウンターに出ていた「きのこ天」が妙に美味そうに見えた(きのこ天そば390円)。店の意匠としては、行徳よりもこぢんまりしているが、狭苦しいということはない。たぬき300円。

※値上げ(たぬき300→320円)していました(2009/8、確認)。

※改装し、店名表記が微妙に変わっていました(「松ちゃん」→「まっちゃん」。写真は、左:旧、右:現。2011/1、確認)。

※2013/8、再食。ごぼうそば(ごぼう天そば)を試しましたが、関東では珍しい単独揚げでした。歯ごたえが強く、なかなか美味しいです。

※だいぶ値段が上がっています。現在、たぬき370円です。きのこ天は、扱っていませんでした。季節ものかもしれません(値−2点。2014/7、確認)。

※耐震工事に伴い、閉店していました。跡地には何もありません(2015/1、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2011/1

  駅を出て、ガード下のメトロセンターを西(浦安方面)へ抜け、大通りを渡って左へ30秒。繁華街の外れにある。24時間営業なのだが、この場所で、駐車場もなく24時間店を開けていて採算がとれるのか、ちょっと疑問。店内は広く、テーブル席と9人掛けの円卓があり、客席数は合計43。
  茹でたての麺に当たったのだが、私が「都心型」と呼んでいるタイプの麺で、歯ごたえも風味も並だった。つゆ・具材にも、これといった特記事項はない。しかし、付加価値の面でいくつか印象に残った部分がある。まず、そば湯ポット各席に常備。ガラス張りの製麺室があり、見学可能。箸はエコ箸。変わりメニューに「元気玉そば」あり。トッピングは揚げ玉+温泉玉子+肉(豚肉とタマネギを甘辛タレで炊いたもの)。この内容で390円は安いと思う。公式HPには掲載されていないので、南行徳店オリジナルのメニューなのだろうか。また、午前11時まで限定で販売している「朝そば」にもお得感がある。かき揚げ(半分)+生卵のトッピングで、290円だ。たぬきは、ワカメ入りで290円。

※値段がだいぶ上がっています。現在、たぬき380円です。天も380円なので、この店ではたぬきを注文する余地はないでしょう。カレーセット500円、かき揚げ丼セット500円など、セットメニューが麺類単品よりもお得な価格設定になっています(値−2点。2014/7、確認)。

※看板が一部変わっていました(写真は左:旧、右:現)。たぬきというメニューは消滅し、かけ320円に揚げ玉が入るパターンになっています。「たぬきそば」ということで考えると大幅値下げですが、他メニューの値段は変わっていません(2016/5、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ360円です(値−1点)。320円から一気に360円まで上がったのではなく、間に340円の時代があったと思われます(2011/11、確認)。

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「すみちゃん」  実食日:2017/5

  北口を出て、ガードに沿って右へ30秒。最初の十字路(「ピカソ」の角)を左折して1分、左側。昨年11月オープンの新店。駅から結構近いのだけれど、あまり人通りの多くない路地に面していて目立たない。この場所でこの手の飲食店が成り立つのかなと不思議に思う部分もある。15時以降は酒類を扱い一杯飲み屋になる二毛作店だからこの場所でもやっていけるということだろうか。客席は、椅子付きカウンター20席と立ち食いカウンター6人分くらい。15時直前の訪問だったこともあるのだろうか、先客・後客とも0。
  麺は、生麺の注文後茹で。中太で歯ごたえが強く、不自然なモチモチ感や粘着もなく、ホクッとしていて美味しい。香りもしっかりしている。つゆは、カツオ出汁が中心で酸味強め。少し好き嫌いが別れそうな味覚ではあるが、カツオ一辺倒という感じではなく深みがあり、美味しい部類。たぬきなし、かけ300円、月見370円など。かき揚げ系はちょっと高めで、かき揚げ野菜天480円、しゅん菊天460円。実食は、かき揚げゲソネギ480円。天は揚げ置きで、衣にさくっとした部分とブニブニ弾力系の部分が見られた。食感が面白い。具材はゲソよりも丸太状カットのネギの方が存在感が強く、美味しい。いっそ「ネギ天」にしてしまってもいいのではないかと感じた。これが420〜430円くらいの価格帯で提供できればなぁ……と思うのは、ちょっと贅沢というものだろうか。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は「和菜 結」という和食店(?)になっています。立ちそばには向かない場所だったでしょうか(2019/4、確認)。

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★行徳駅(東京メトロ東西線)
「まっちゃん」  実食日:2004/5

  改札を出て右、ガードに沿った路地を右へ1分、右側(ガード下)。ここは、つゆが非常に美味い店。塩っ気は薄めで出汁が強め。だから、味は薄いけど後味が強い。麺は面白味のない丸麺なのだが、つゆだけのために通う手もある。たぬき300円。ご飯ものもあるが、かき揚げ天丼500円を筆頭に、全体的に高い。麺類単品の方がいい。

※値上げ(たぬき300→320円)していました(2009/8、確認)。

※改装し、店名がひらがなで表記されていました(写真は左:旧、右:現。店名変更と捉えます)。以前は立ち食いオンリーでしたが、改装後は全面的に椅子席になっています。女性客を取り込む狙いがあるようです。値段等には変化ありません(2013/8、確認)。

※2013/9、再食。以前よりも味が濃くなった(塩気が強くなった)ように感じます。タイミングの妙かもしれませんが。


※閉店(「やしま」化)していました(2015/1、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2010/4

  改札を出て直進、パン屋の裏手、道路向かいのガード下。座席を豊富に備えた、比較的大型の店舗だ。駅から直線距離だと極めて近いのだが、大通りを渡らなければならないのがちょっとネックになりそう。横断歩道まで遠回りしなければならないので。
  茹でたての麺に当たったが、都心型の細麺仕様なので、歯ごたえはそれほど強くない。風味も、「このチェーンならでは」のもの。どちらかをもう少し強調すれば大化けしそうな気がするのだが。たぬき290円(ワカメ・カマボコ入り)。「ゆで太郎」全店舗で値下げしたようだ(以前は330円だった)。300円を切ってくると、なかなかのお得感があるように感じる。そば湯ポット各席にあり。七味が各席にあるほか、受渡口に鷹の爪と一味が用意されている。箸はエコ箸。冷水だけでなく、温かいお茶も用意されている。細かい点にいろいろな工夫・配慮がうかがえ、なかなか気持ちよく食べることができた。このチェーンは、味覚のみならずあらゆる面で着実にレベルアップしていると思う。


※たぬきというメニューは消滅し、かけ320円に揚げ玉が入るパターンになっていました。実質値上げですね。看板が一部変わっていましたが、現在ビルの外壁工事中でロクな写真が撮れない状態なので、次回訪問時に撮ってきます(値−2点。2016/5、確認)。

※微妙に変わった看板の写真を撮ってきました(左:旧、右:現)。値段等に目立った変化はありません(2019/4、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ360円です(値−1点)。320円から一気に360円まで上がったのではなく、間に340円の時代があったと思われます(2011/11、確認)。

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「やしま」  実食日:2015/1

  改札を出て右、ガードに沿った路地を右へ1分、右側(ガード下)。2つ上に記載している「まっちゃん」の跡地。完全な居抜きで、内装はもちろん「まっちゃん」時代のままだし、看板もロゴの部分を貼り替えただけ。小さな立て看板などは新調したようだが、全体的に改装費用はかなり安く上がっていると思う。客席は、椅子付きカウンター17席。
  「まっちゃん」時代にはつゆが美味い印象があったのだが、「やしま」に変わって麺が美味い店になった。生麺の茹で置きだが、ザラザラした舌触りが秀逸。風味もよい。麺の良さを根拠に、この店を「日本一美味い駅そば」と評する人がいても不思議ではない。しかし、私はどちらかというとつゆの方を重視する人間。そのつゆはというと、塩辛さが前面にあって香り・深み・余韻が弱い。麺との相性という点ではさほど違和感はないのだが、つゆを単独で味わった時に私の好みからだいぶ外れてしまう。たぬき350円(ワカメ入り)。変わりメニューに、あさりそば470円。本家の西葛西では日替わりメニューの一員と化していたメニューだが、こちらではレギュラーの位置にいるようだ。次回に試すか。箸はエコ箸。
  ひとつ、細かい話を。店の外で写真入りのお品書きを見て悩んでいると、店員さんが自動ドアを開けて「どうぞ〜」と招き入れようとする。食券を買って、厨房に出して待っていると、「席までお持ちしますので、座ってお待ちください」と着席を促す。食べ終わって下げ膳しようとすると、「そのままでいいですよ」と言う。すべて好意によるものだと分かってはいるのだが、個人的にはちょっと煩わしい。もう少し放っておいてほしいというのが本音だ。お品書きを見て悩む時間も欲しい(ここで悩んでおかないと、券売機前で悩むことになる)し、調理シーンも眺めたい。下げ膳もセルフサービスでよいので、むしろ狭い出入口(券売機・受渡口・返却口が集まっていてかなり窮屈)付近に店員さんが張りついていない方がありがたい。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。う〜ん、よく目立つようにはなったと思いますが、個人的にはオレンジの方が好みです。たぬき350円は変わらず。あさりは「青ねぎあさり天」に変わり、450円です。割安な印象がありますね。肉しそ天500円、肉レンコン天550円、豚天470円、とり天辛味500円など、肉系の変わり種が多数登場しています(2019/4、確認)。

※2011/11、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬきという既製メニューはなく、かけ300円に単品たぬき80円で380円の計算になります(値−1点)。青ねぎあさり天は480円、肉しそ天は520円、になっています。とり天辛味は500円で据え置かれています。肉れんこん天と豚天は、終了。ただし、れんこん天は単品にて健在(120円)です。
  今回は、青ねぎあさり天を実食。アサリ、青ネギ、紅生姜で構成するかき揚げを、揚げたてで提供してくれます。厚みのない大判タイプで、サックリと軽くて上々の揚がり具合です。ただ、味覚的には紅生姜の主張が強すぎて、アサリやネギの香りを上書きしてしまっています。臭みを中和する狙いだろうと思いますが、これは外した方がいいかなと感じました。
  日曜15:00頃の訪問で、先客5・後客3。女性のひとり客やジャージ姿の高校生もおり、客層が幅広いなと感じました。なお、各席に可動式ながら個別パーティッションが設置されています。


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「Origin」  実食日:2017/2

  南口を出て、広場と道路を突っ切り、京樽と三菱東京UFJ銀行の間の路地を入って30秒、右側。オリジン弁当の新業態店舗は、これで3店舗目の実食。過去に訪れた2店舗はあまり印象がよくなかったのだけれど、果たして今回はどうか。客席は、テーブル席が4・4・4・2、椅子付きカウンターが6。システムは他店舗と同じで、店内入ってすぐの券売機で食券を買い、食券を持ったまま席で待っていれば呼び出される。
  麺は、例によって冷凍と思われる乱切りタイプ。そばの香りはあまり感じられないが、食感は悪くない。つゆは、今回もやっぱり薬品臭を帯びたものだった。3店舗食べて3店舗ともなのだから、これはもう「Origin」のスタンダードなんだな。加えて、今回はカツオ系とは明らかに異なる酸味を感じた。すごく悪い言い方になってしまうが、ちょっと「生ごみ」を連想させる酸味。つゆは、どうも濃縮タイプのものをお湯で割って薄めているよう(丼の縁に原液が1滴付着していた)なので、基本的には全店舗で同じ味になるはず。全店舗で感じる薬品臭は、私は冷凍焼けの類だと思っていたのだが、もしかしたら防腐剤とかかも。そして、酸味の戦犯がネギか。鮮度落ちだと思う。たぬきなし、月見340円、小エビのかき揚げ410円など。実食は、月見。卵は後乗せ。三浦海岸では卵が別皿で提供されたが、こちらはデフォルトでそばの上に乗っていた。ワカメ・揚げ玉入り。揚げ玉に、エビの香りはナシ。これも、三浦海岸とは異なっていた点。
  訪問は10:30頃で、先客2・後客0。中途半端な時間帯だということもあるけれど、さびしい入り具合だ。駅南口に上記「やしま」があることを知っている人は、みんな「やしま」へ行きそう。イートイン需要があるとしたら、そば・うどんよりも定食類の方が中心になるのではないだろうか。箸はエコ箸。


※「キッチンオリジン」化し、そばの扱いを終了していました。当サイトでは、閉店とみなすことにします(2011/11、確認)。

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★原木中山駅(東京メトロ東西線)
「原木そば」  実食日:2004/7

  改札を出て直進1分、横断歩道を渡ったところ(ガード下)にある。おばちゃんとお婆ちゃん(親子か?)が店番をしている、家庭的な雰囲気が心地いい店。店は狭いが、それほど客が殺到するとも思えない立地なので、特に問題はなさそうだ。
  この店は、麺が美味い。茹で麺なのだが、色が黒く、味もしっかりしている。「茹で麺でもここまでやれるんだ」というお手本を示してくれている。つゆの方は、ちょっと変わった味の出汁。粉末出汁っぽいというか、インスタントっぽい(違ってたらごめんなさい)というか。でも、個人的にはこの味は嫌いではない。
  それから、各種天は自家製と思われる。ソーセージ天などの変わり種も多く、50円〜と、安い。常連客は、「そば。ナス天とイカ天」という注文の仕方をする。
  唯一いただけなかったのは、カウンターの高さ。私が変に背が高い(180越えてます)のがいけないのかもしれないが、ちょっと低すぎる。中腰で食べなければならない。スツールを1つ2つ用意してくれれば解決できそうだが……。たぬき300円。


※値上げ(たぬき300→330円。値−1点)していました。この立地で店が存続していてくれただけで、充分です(2010/11、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段が上がっていて、現在はたぬき350円です(2014/12、確認)。

※2022/2、再食。その前に、消費10%増税を経て値上げしていました。現在、たぬき390円です(値−1点)。
  今回いただいたのは、野菜かき揚げ430円。店頭のメニュー表では「かき揚げ」のみの表記ですが、店内表示では「野菜かき揚げ」となっています。揚げ置きのかき揚げは、タマネギ、ニンジン、細かくてよく分からない青菜で構成。油はやや強めで、端の方は半透明になっているほどです。カリカリしていて歯触りは楽しいのですが、油ギッシュなのが苦手な人は注意を。麺は変わらず黒みの強い個包装茹で麺で、つゆは塩気強めでした。なお、箸はエコ箸になっています。


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※西船橋駅は、千葉1に掲載。
★葭川公園駅(千葉都市モノレール1号線)
「ゆで太郎」  実食日:2016/7

  東側出口(きぼーる方面)の階段を下りて、後方へ。3つ目の信号(ここまで徒歩2分くらい)を渡ってから左折して1分。「きぼーる」の隣(路地向かい)にある。店舗名は「千葉中央店」。京成の千葉中央駅からでも徒歩3分強で、距離的に大差はない。実測値で50mほど葭川公園の方が近かったので、こちらで掲載。ちなみに千葉中央駅から行く場合には、東口を出て目抜き通りをひたすら直進すると「きぼーる」前に出る。かなり規模の大きな店舗で、客席はテーブル2人×12、椅子付きカウンターが計23席もある。それでもなお、フロアに余裕があり、通路も広くとられてある。これは立ちそばに不慣れな人や女性・高齢者でも安心して入れそうだ。
  朝9時過ぎの訪問ということで、「朝ごはんカレー丼」360円を実食。麺は、注文後茹でだった。細平タイプの麺なのでさほど歯ごたえは強くない。茹で加減を間違えると極端に食感が損なわれるタイプの麺だ。ガラス張りの製麺室には、多くの店舗で使われているロール式製麺機がある。つゆは「ゆで太郎」スタンダードで特記事項なし。たぬきは、粒の大きさが揃っていない天かす。基本的につゆに浸すとすぐにふやけるのだが、ところどころにある大きめの塊はサクサク感が残る。カレー丼に関しては、味・量・内容とも「ゆで太郎」の平均的な甘口のもの。スプーンが自動的に付かない(受渡口にのみ置いてある)ので、取り忘れに注意を。規模の大きな店舗では、席によっては後から取りに行くのがたいへん面倒なので。たぬきというメニューはなく、かけ320円に天かすが入るFCパターンのメニュー構成。ただ、朝限定メニューはそば2種・セット3種だった。FC店舗では2種・2種のことが多いのだが。経時変化だろうか。朝11時までは天かすフリーのサービスあり。タカノツメ受渡口にあり。一味・七味は各席にあり。そば湯ポット各席にあり。箸はエコ箸。


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★千城台駅(千葉都市モノレール2号線)
「フードパークオアシス」  実食日:2017/10

  駅とペデストリアンデッキで直結しているショッピングセンター「ラパーク千城台」の1階。フードコートスタイルだが、営業している店舗はこの1店のみ。平日16:30頃の訪問で、ずいぶん賑わっているなと思っていたら、大半が何も食べずに席だけ利用する高校生だった。ちょうど、下校時間帯だったから、なるほどと納得。“郊外のショッピングセンターあるある”だ。都会だったら、ほかに娯楽施設がたくさんあるから分散するのだけれど、このあたりの駅だと他に行くところがないから、一極集中する様子。有人レジで先払い→番号札で呼び出し。
  麺は、冷凍っぽい。わりと硬質な歯ごたえがあるも、そばの香りはあまりなし。最近のフードコートそばにありがちな、生麺っぽさを目指したのであろう冷凍麺。つゆは、おそらくカツオ+昆布だと思うのだけれど、どちらも弱く、平たい印象になっていた。塩気は普通で、甘さがやや勝っている。たぬきなし、かけ320円、きつね380円、かき揚げ430円など。最近のフードコートそばとしては、まずまず安い方か。実食は、かき揚げそば。かき揚げは、見栄えよくインゲン(3cmくらいの長さに切ったもの)を3本並べているあたりから推して、冷凍ものの注文後揚げ。大判で、あまり厚みがない(1cmくらい)。冷凍ものとしては、あまり見ない形状であるように思う。もうちょっと小さくて厚みのあるものが主流のような気がする。そして、どういうわけかかき揚げの上に水菜をたっぷり盛りつけてある。サービストッピングということなのだが、どうも全メニューに乗せているわけではない様子。店頭の写真入りメニューを見ると、コロッケそば380円とかき揚げそばにだけ水菜が乗っている(かけは写真がないので不明)。山菜380円ときつねには乗らない。相性から考えて、山菜そばに乗せないのはなんとなく分かるのだけれど、きつねそばには乗せてもいいのではないか、という気がする。割箸は個包装で、商品と一緒に提供。
  時間帯の妙もあるのだろうけれど、賑わっているわりにあまり売り上げは伸びていなさそうに思える。時折フライドポテトやソフトクリームなどが売れているが、そば・うどんをはじめとした食事系メニューは、少なくともこの時間帯にはほとんど出ていない。昼時にどのくらい需要があるのだろうか。ほかに行くところがない高校生を閉め出すのも気の毒なのだけれど、何らかの対策は必要であるように感じた。


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