千 葉 3
(東部・房総)

現在、20軒掲載(うち8軒は閉店確認済)
★佐原駅(JR総武本線・鹿島線)
「SLそば処」  実食日:2002/8

  改札の外にあるのだが、ホームからでも食べられる店。写真(光が反射しちゃってすみません)は待合室内から撮ったものだが、これは一見しただけでは存在すら見落としがちである。暖簾ぐらい出しておけばいいのに……。しかし、ホーム側及び駅舎の外の入口(つまり、入口は全部で3つあるということ)には暖簾が出ている。椅子席は改札の外側のみ。味は、特に記すことはない。ごくごく月並みで、たぬきはインスタント。ナルト2枚とワカメ入り。冷水機がないのはかなり辛い。たぬき300円。

※値上げ(たぬき300→320円)していました。ラーメン(380円)やご飯ものもあります。学生ラーメン(290円)は、高校生に喜ばれそう(付+1点。2008/12、確認)。

※閉店していました。跡地は、トイレです(2015/5、確認)。

3   3   3   3   2  1 14
★八幡宿駅(JR内房線)
「SLそば」  実食日:2010/12

  東口エスカレーターを下りて直進、交番の先、ロータリー沿い。階段を下りると逆方向になるので、要注意。椅子付きカウンター一列だけの小型店。
  ツルツル食感の茹で麺に、粉末出汁っぽい香りのつゆ。つゆの香りは、最初のうちは存在感があるが、食べ進めていくうちに香らなくなり、余韻もあまりなかった。たぬき340円(ナルト、わかめ入り)。たぬきは既製品だが、オキアミの香りがあり、悪くない。箸はエコ箸。変わりメニューに、秋の隠れそば450円。トッピングはきのこ+温玉+揚げ玉。季節限定かもしれない。ラーメンも各種扱っていて、「朝らぁ」という変わりメニューがある(300円)。ちゃんと確認していないが、想像するに朝限定のラーメン、ということだろうか。


※閉店していました。跡地は、串焼き居酒屋です(2013/4、確認)。

3 3 2 3 3 2 16
「ゆで太郎」  実食日:2019/5

  駅からちょっと歩く。西口を出て左へ。線路沿いに進み、突き当りを右折。また突き当り(信号あり)を左折。少し離れたひとつ目の信号(国道297号線)を渡って右側の角地。駅歩7分ほどを要するが、現状では他に対象となる店がない駅と思われるので、特例を適用する。店舗名は「八幡宿店」。大きな駐車場をローソンと共有している店舗。エリアや駐車マスごとにきっかり分かれているわけではなく、ローソンの真ん前に止めてゆで太郎に入ることもできる造り。フランチャイズ店舗だから、もしかしたらオーナーはローソンと同じなのだろうか(未確認)。店内は広々。テーブル席が主体で、4人×9+2人×2。他に、カウンタータイプの椅子席が8席ある。券売機は店内に2台設置。
  麺は、注文後茹でで対応していた。細麺タイプで、歯ごたえは強くない。茹で釜の中で充分に泳がせなかったのか、束のようにくっついた麺が多く見られた。つゆはゆで太郎スタンダード。特段変わった印象なし。丼が大きく(すり鉢型の茶色い丼)、たっぷり注いでくれるのが嬉しい。たぬきというメニューはなく、天かすがフリーで置いてある。その天かすは粒の細かい淡雪ゾル化タイプなので、入れすぎには注意を。せっかくたっぷり注いでくれたつゆを全部吸い尽くして、マグマのようにドロドロになっちゃうのでね。かけ320円。実食したのは、常時注文できる500円のワンコインセット。3種ある中から、ミニかき揚げ丼セットを選択。かき揚げ丼は、かき揚げをタレにドボンと浸すオペレーションなので、しなしな食感だし、見た目にもちょっとどす黒くて美しくない。揚げ置きならなじませるためにこうするのも分かるけれど、揚げたてなのだとしたら勿体ないやり方だと思う。味覚面は特段問題なし。箸(エコ箸)や七味等は受渡口にしかないので、受渡時に取る(入れる)のを忘れずに。
  祝日17:00頃の訪問で、先客0・後客3。フロアが広いだけに、閑散とした印象が強かった。駐車場は半分くらい埋まっていたのだが、大半がローソンの客か。この付近には郊外型の「ゆで太郎」が多数ある(その多くは駅から遠いため当サイトの掲載対象にはならない)ことだし、もしかしたらシェアを食い合っているのではないだろうか、と余計な心配をしてしまう。昼時にどの程度客が入っているのか、気になるところだ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円です。ワンコインセットは、500円で据え置きです(2020/1、確認)。

3 4 1 5 4 2 19
★五井駅(JR内房線、小湊鉄道)
「かめやうどん」  実食日:2012/4

  改札を出て右、西口階段を右に降りて正面。パチンコ店「日の丸パチンコ」の中というか、脇というか。厨房に背を向けた椅子付きカウンターがメインで、奥の方に立ち食いが可能なスペースもある。
  調理シーンを見た限りでは特段のこだわりはなさそうな麺なのだが、食べてみると意外に香りがあり、歯ごたえ(そこそこのコシ)・舌触り(ややざらつく)とも良い。しかし反面、つゆは全体的に淡くて物足りなかった。甘さ・辛さとも弱く、出汁も弱い。ちょっと麺と合わない印象だ。たぬき370円。麺類もご飯ものも、全体的にやや高めな中、かき揚げ丼300円の安さが光る。また、「170円そば」という安いメニューがある。半そばだろうか。箸はエコ箸。

※2017/1、再食。特段の改装をしたわけではありませんが、貼り紙類が多くなってだいぶ印象が変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現)。値上げして、たぬき380円になっていました。「170円そば」は「半玉そば」という名に変わり、180円になっています。面白いところとしては、釜玉明太うどん400円(新発売とのこと)、うな丼980円(800円から大幅値上げ。ウナギの高騰を如実に反映している)があります。単品トッピングでは、レンチン生姜70円、半熟煮玉子110円、菊芋の天ぷら160円といった変わり種があります。また、天ぷらは店内揚げに変わったとの貼り紙が出ていました。麺・つゆの単独販売もあります。麺は5食入りで1100円、つゆは540円、麺とつゆのセットだと1600円で少しだけお得。果たしてパチそばでこれを買って帰る人がいるのだろうかと疑問に思う部分もありますが、いろいろと興味深いです。
  今回は、月見そば330円を実食。麺は硬質な歯ごたえが印象的。つゆは甘みが強く、飲んでもあまり香らない(甘みにかき消される)のですが、麺をすすりこむときにカツオの香りを感じました。甘みの主張がちょっと強すぎるのが私好みではありませんが、「これが好き!」という人も結構いそうな味です。卵は後乗せなのか、白身は完全に透明でした。毎月5・15・25日に、トッピング(とろろ・山菜・油揚げ・天ぷら・あげ玉の中からひとつ)がサービスになる「かめやの日」が設定されています。「天ぷら」を選べば160円分のサービスになるので、なかなかお得です。また、19:30以降はおにぎりが90円になる(通常130円・150円)タイムセールもあります(いなり90円の食券を買う)。スーパーの閉店間際値引きみたいなサービスですね(サ+1点)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。今回は入店していないので全メニューの確認はできていませんが、たぬきは410円まで上がっています(2020/1、確認)。

3 3 1 3 4 3 17
★姉ヶ崎駅(JR内房線)
「かめやうどん」  実食日:2007/5

  東口ロータリー沿い。駅前がさほどゴチャゴチャしていない駅なので、店を見つけるのは容易だ。食券に「姉崎店」と印字されているのでチェーン店なのだろうが、今のところ姉ヶ崎の1店しか出会っていない。店名は「うどん」だが、そば・ラーメン・牛丼・カレーなど、いろいろ扱っている。
  麺は、あまり太くない平麺。冷凍だろうか。擬音化すると「プツプツ」という感じで、硬質だがコシはあまりない。個人的には悪くないと思うが、人によって好き嫌いが別れそうな感じではある。つゆは、後味の残らないタイプ。少々物足りないか。ネギをたっぷり乗せてくれるのが嬉しいポイント。たぬき300円という値段も、あまり客数が多くなさそうな場所にしては安い設定だと思う。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。麺単よりも、540円均一のセットメニューの方がだいぶお得に感じます(値−2点。2017/1、確認)。

※閉店していました。建物はまだ残っていますが、営業気配なしです。公式HPからも削除されているので、この段で閉店とみなすことにします(2020/1、確認)。

3 2 1 3 3 1 13
★長浦駅(JR内房線)
「こぜん」  実食日:2013/4

  南口を出て左のダイエー長浦店の1階フードコート。フードコート共通のテーブル席がたくさんあるのだが、フードコートにはこの店とモスバーガー、そしてディッパーダン(アイスクリーム)の3店しか入っていないので、ガランと空いている。これまでにあちこちの量販店フードコートを巡ってきたが、超混雑か寂しいくらいに空いているかの両極端で、ほどほどというケースがあまりない。システムは、先払いで、バイブレーターではなくピーピーと電子音が鳴る機械で呼び出し。音がかなりうるさい。バイブレーターの導入を検討してほしい。
  この店では、十割そばを提供している。もちろん、生麺を注文後に茹でる。細麺仕立てで、十割にしてはしっかりつながっているのが特徴だ。香りというか、味もしっかりしていて、たいへん美味しい。つゆは、麺ほどの主張はないのだが、麺の風味を邪魔しない、徹底した引き立て役という感じで悪くない。厨房内作業を見ていたのだが、ラーメンのようにタネと出汁を丼の中で合わせていた。かけ290円、きつね・山菜390円など。天はちょっと高めで、490円。注文後に揚げる自慢の天ぷらだという。箸はエコ箸。そば湯ポットあり。七味は受渡口にのみあり。飲み水のグラスは、紙コップ。


※閉店していました。ダイエーがイオンになり、フードコートがだいぶ縮小されています。残っていたのは、ディッパーダンだけでした(2017/1、確認)。

5 3 1 4 4 4 21
★木更津駅(JR内房線・久留里線)
「木更津駅そば」  実食日:2008/12

  改札を出て右、東口階段を右に下りてすぐ。椅子付きカウンターとテーブル席があり、合わせて20人以上は収容できる、規模の大きな店。カウンター席と厨房を隔てる衝立が高く、厨房内の様子を覗きにくいのがやや残念なところだが、おそらく厨房内の湯気がカウンター席の客にかからないように、との配慮であろう。
  この店は、生麺を使用している。少々茹でがオーバー気味だったのか、生麺最大の武器である歯ごたえが損なわれてしまっていたのが残念。やや甘めのつゆも美味かったので、麺の茹で方が万全ならかなりの出来映えになっていたはずだ。実食は、少々値の張るとりそば(430円)だったのだが、鶏肉によく合うつゆだったと思う。ナルト・ミツバ入り。たぬき350円。すべてを総合して考えると、「イッツェル」と同系列かなと思わせる内容である。柚子皮が入らないのが、「イッツェル」とは若干異なる部分であるが。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。とりそばは終了しているようです(店頭メニューのみでの確認)。初食記事で「イッツェルと同系列か」と書いていますが、その後NRE化されているので、味も変わっている可能性が高いです(値−1点、付−1点。2017/1、確認)。

※2019/1、再食。まず外観的に、暖簾が廃されて大きなタペストリーが2枚出ました(写真は左:旧、右:現)。値段等は変わっていません。今回は、NRE標準に変わってから初の実食ということで、改めてたぬきそば370円をいただきました。麺は生麺で、おそらく「いろり庵きらく」と同じです。つゆも同様ですが、若干カツオ出汁を足してあるようにも感じました。たぬきは既製の揚げ玉で、「あじさい茶屋」仕様です。店内に揚げ場がないのでしょうか。だとすると、天も北戸田謹製の可能性が高そうです(味−1点)。エコ箸は導入されておらず、箸は割り箸でした。
  平日7:30頃の訪問で、先客6・後客1。列車の本数があまり多くない駅だから、発着に合わせて客足に波があるのかもしれません。厨房がとても広い店舗なのですが、訪問時には店員がひとりしかおらず、かなり忙しそうでした。厨房が広いと、なにかと移動距離が長くなるので、ワンオペだったら狭い方が機能的ですね。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。370円から一気に400円まで上がったのではなく、間に390円だった時代があると思われます(2020/1、確認)。

3 3 1 4 3 1 15
「あたりや」  実食日:2020/1

  上記「木更津駅そば」とは反対側の西口を出て、ロータリーを左に回り、市役所駅前庁舎脇の歩行者通路に入る。建物の裏側の道路に出たら右へ1分。ゲートが立っている「みまち通り」に入って10秒、左側。古式ゆかしい立ち食いそばといった雰囲気だが、実際には夜は居酒屋として営業する二毛作店。立ち食いそばは食券制で、居酒屋タイムは口頭注文の後払い。客席は、テーブル席が4人×3、椅子付きカウンターが8。
  麺種は未確認。食べてみた印象としては、乾麺を思わせるような食感・風味(おそらく実際には茹で麺)。コシはなく、プツプツと切れやすい。つゆは、おそらく宗田ベースと思われるが、序盤に宗田のものではなさそうな酸味を強く感じた。何種類かの出汁を合わせているのだろう。食べ進めるほどに酸味は気にならなくなり、平たさもないから、無理なく飲み干せるつゆだと思う。トッピングは基本的に単品扱いで、たぬきはない。木更津のイメージにぴったり合うハゼ天160円の扱いがある。ぜひこれを食べたいと思ったが、券売機には売切れのランプが灯っていた。仕方なく、これまた木更津のイメージに合うかき揚げ(あさり)で。天は注文後に揚げており(ものによっては揚げ置きも陳列されているので、タイミングによるかも)、提供までに5分くらいを要した。内容は、タマネギ+アサリのむき身。アサリは、7粒確認。おそらく冷凍ものなのだろう、少し固かった。また、かき揚げのサイズがかなり大きく、若干揚げムラも見られた(中心部が半生気味)。冷凍アサリの周辺だけ火が通りにくい、ということなのではないかと推察。アサリは解凍してから使うか、さもなくばかき揚げ自体をもっと小さくした方がいいような気がする。かけ400円(ワカメ・カマボコ入り)、ハゼ天160円、かき揚げ(アサリ)200円。全体的に値段が高めな中、内容不明の「本日のランチ」500円が光って見えた。内容にもよるが、次回訪問時にはハゼ天にするかランチにするかで悩むことになりそうだ。セルフ形式で、ホットコーヒーの無料サービスあり。これのおかげで、天を揚げる間の5分を有意義に過ごせる。箸はエコ箸。
  平日13:15頃の訪問で、先客0・後客0。ランチのピークは、すでに過ぎた後か。もっとも、ピークタイムであっても、さほど多くの客が入るとは思えない立地。売上的に、メインは夜の居酒屋営業の方なのかな。


3 4 1 3 4 4 19
★浜金谷駅(JR内房線)
「波留菜亭 そば処」  実食日:2017/1

  駅を出て直進、突き当り(国道137号線)を右折して3分。信号のあるY字路(フェリーターミナル入口)を左に入って2分、金谷フェリーターミナル(金谷フェリーサービスセンター)内の1階奥。駅からちょっと遠く、7分ほどかかるのだが、ほかに対象となる店がない駅ということで特例を適用。ターミナルビル内の通路に半露出(目隠しのパーティッションがある)した店。フェリーターミナルというと、がらんと広い待合室があって、その一角にそば処があるケースが多い。しかし、金谷港は広いフロアの大半が土産物店になっていて、かなり賑やかだ。喫茶コーナーや着席スタイルのレストランも別途あり、フェリーに乗らない観光バスツアーなども頻繁にやって来る。そんな中、そば処だけがやや落ち着いた雰囲気というか、ローカルフェリーターミナルのような雰囲気を醸し出している。客層を見ても、地元の人とか港湾関係者とか、観光客にしても高齢の夫婦とかが多い。ガヤガヤした雰囲気でないのが心地よい(ガヤガヤ系の観光客は揃って正規のレストランを利用する)。客席は、椅子付きカウンター7席と立ち食いカウンター6人分くらい。なお、正規のレストランも店名は「波留菜亭」で同経営と思われるが、店の造りとしては完全に切り離されている。
  麺は、冷凍だろうか。色黒で、少しフカフカした軽い食感。そばの香りもあるにはあるが、それよりも饐えたような臭いの方が強く感じる。「饐えた」という表現が分かりにくければ、「少し古くなったような」あるいは「フスマみたいな」と言い換えてもいい。つゆは、甘め。出汁はあまり香らず、やや平たい味。たぬきなし、かけ380円、かき揚げ550円など。フェリーターミナルらしいというか海辺らしいメニューが多く揃っている。穴子天680円・あじ天440円・きす天440円のほか、まぐろ坦々麺700円も蠱惑的。うな丼650円も少々割安に感じる。
  実食は、きす天そば+単品あじ天(60円)で、合計ちょうど500円。天ぷら系は基本的に注文後揚げになるようで、少々時間がかかる(フェリーに乗る予定がある場合には注意を)ものの、アツアツで美味しい。衣はフワフワ系。きす天は臭みがまったくなく、やわらかくて美味しい。尻尾まで全部食べられる。あじ天は特有の青魚臭があるので、やや好き嫌いが分かれるかも。きす天に比べて歯ごたえが強く、麺との相性もやや微妙。尻尾は固くて食べられない。個人的には、そばとの相性はきす天の方が良いと思う。箸はエコ箸。平日11:45頃の訪問で、先客0・後客2。私が出た後で何人か入ったが、昼時近くにしてはそれほど賑わっているという感じではなかった。だからこそ各種天を注文後揚げで対応できるのだろう。それは嬉しいのだけれど、店の存続自体がちょっと心配される部分もある。港湾関係者の利用がある限りは、続いてくれると思うけれど。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ400円、かき揚580円、穴子天700円、アジ天470円、キス天470円です。まぐろ坦々麺は、終了。代わりにと言っていいのでしょうか、鯛ラーメン750円が登場しています(2020/1、確認)。

2 3 1 3 3 2 14
★館山駅(JR内房線)

「そばうどん」  実食日:2002/10

  改札を出て左側の階段(東口?)を下りきったところにある店。柱や自販機の影になっていて分かりづらい。しかし、大きな土産物店の一角になっているので、土産物店に入ればすぐに分かる。むしろ、目立ちすぎるくらいだ。味等には特に特徴はない。強いて言えば、冷水のコップがマグカップになっていることくらい。また、持ち帰り(と言っても丼は返さなければならないので、我々には無用)用にラップをかけてくれることも特徴と言えば特徴か。たぬき280円。

※閉店していました。跡地はJRバス関東の事務所です。売店は、大幅に規模を縮小されながらも、存続しています(2013/4、確認)。

3 3 4 3 3 16
「本陣里見十万石」  実食日:2013/4

  東口ロータリーの出口正面(バス待合所の向かい)。フロアが狭く、ゴチャゴチャした印象の造りだが、店先にも丸テーブルを出すなどキャパの増強に尽力しているようで、席数は15ほどある。そば・うどんだけでなく、ラーメンやたい焼きの幟も立っていて、賑やかだ。
  調理シーンが微妙に見えなかったのだが、麺は茹で麺だろうか。ツルツルした舌触りが印象的だった。つゆは、塩気が強めなのだが、雑味がないぶん飲みやすかった。かけ290円、天(野菜)380円、天(海鮮)420円など。天(野菜)は、正直に言うとあまりオススメしない。具材はたくさん入っているのだが、出来合いで、冷たい。冷蔵保存しているものをそのまま乗せているような印象。つゆが結構美味しいので、当たり外れがありそうなトッピングは乗せない方がいいかもしれない。全メニューに、花型の麩と鯨(?)型の麩とカマボコが乗るので、かけそばでもそこそこ見栄えがする。飲み水のグラスは、紙コップにプラ製のホルダーをつけたもの。店内に、店主が福島県いわき市へ震災ボランティアに行ったときの写真が掲示されていた。私が食い入るように眺めていると、その当時の様子をいろいろ語ってくれた。結構アツい人と見受けた。個人的に、息が合うかもしれない。


※幟が増え、置き看板も増え、たい焼きコーナーの上部看板が変わり、だいぶ賑やかな雰囲気になっていました(写真は左:旧、右:現)。消費増税ぶんの値上げで、かけ300円になっています。店頭メニューのみでの確認ですが、野菜かきあげはなく、天ぷら系は「海鮮天プラ」420円だけになっているようです(これは値段据え置き)。セットメニューは、ネーミングが面白いです。かけそば+カレーライスのセットは「房州侍セット」(650円)、かけそば+海鮮かき揚げ丼のセットは「里見水軍セット」(690円)と名付けられています。さらに、カレーライス+餃子+目玉焼き+ゆで卵というメニューには、「館山情熱ライス」(580円)という名が付されていました。さらにハンバーグを追加したものが「館山情熱ライスU」(650円)です。ちょっと試してみたくなるネーミングですね。なお、たい焼きコーナーの上部看板には、ベルギーモンドセレクション銅賞受賞とありました。いろいろと、頑張っていますね。元気な店です(付+1点。2017/1、確認)。

※2019年9月の台風で被害を受けたのでしょうか、ビルが倒壊寸前の状態になっていました。当然、営業していません。総合的に考えて、このビルは取り壊すしかないと思いますので、確たる閉店告知は出ていませんが閉店として扱うことにします。自然災害で、店側に落ち度があったわけではないと思うので、気の毒です(2020/1、確認)。

3 3 2 3 3 3 17
★安房鴨川駅(JR内房線・外房線)
「両國」  実食日:2015/8

  駅を出て右手に古びた同名店があるのだが、長年営業している場面に遭遇していない(ドアの内側に綺麗な暖簾が掛けられているので、「廃墟」という感じではない)。落胆しつつ、駅の反対側にあるイオンを覗いてみるも、当サイトの掲載対象になるようなそば店は見当たらず。「空振りか〜」と思ってイオン付近をうろうろ歩いていたら、たまたまこの店が見つかった。知っていないと、なかなか見つかりそうにない場所にある。行き方説明も、少し複雑。駅を出て左、歩道橋で線路を渡り、ロータリーを越えて目抜き通りに入る。最初の十字路(イオンの奥側)を左折して1分、突き当り丁字路の右側角。民家のような外観で、おそらく空家だったものだろう。店名・暖簾の感じ・店名の書体などから推して、駅前の同名店がこちらに越してきたものだろうと推察できる。場所的には駅前の店舗の方が良いように思うが、駐車場があるので、車で訪れる人にとってはこちらの方が都合がよさそうだ。実食は日曜の昼時で、結構流行っていた。駐車場は、満車。要するに、「鉄道利用者向け→マイカー利用者向け」ということなのだろう。店内にはテーブル席と椅子付きカウンターがあり、席数は15くらい。カウンターで口頭注文→配膳付き・下げ膳不要。
  麺は、少々ざらつきのある茹で麺。エッジもしっかり立っていて、茹で麺としては美味い部類。ほんのりとそばの香りも感じられた。つゆは、色薄め。東西折衷くらいの感じ。淡麗系で、七味ではなく一味の唐辛子が用意されていることもあり、新橋「かのや」に通じる味わいだと感じた。たぬきは、既製品の揚げ玉。小エビ香あり。たぬき330円。メニュー名からは内容が想像できないような変わりメニューがいろいろある。王将380円、大王将580円、門前530円、日蓮580円など。「門前」や「日蓮」あたりは、近く(といっても徒歩では行けない)にある清澄寺をイメージしてつけられた名称だろうか。給食を連想させるようなアルマイト製の小さな丼に、麺がギッシリ入っている。なんだか、懐かしい感じがする一杯だった。


※2020/1、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、王将400円、大王将600円、門前550円、日蓮600円です。外観的には、暖簾をかける位置が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。写真では変わっていないように見えるかもしれませんが、これは撮影角度が異なるためです。旧写真は側面から、現写真は正面から撮っています。現在、側面には暖簾が出ていません。
  今回は、たくさんあるオリジナル組み合わせメニューの中から、門前そばを選びました。かけそばにトッピングされていたのは、細切りゴボウの煮もの、山菜、椎茸の煮もの、厚焼き玉子、ワカメ。おかめそばに近いイメージです。ゴボウは、細く切ることで筋を感じない上品な食感に。椎茸は、ひとつまるごと。厚焼き玉子は、砂糖入りでほんのり甘め。どれも味付けがやさしく、田舎風の自然な風合いでとても美味しかったです。煮もの系のトッピングが多いこともあり、つゆの味がだいぶ変わってしまうので、つゆ本来の味わいを確かめたい場合には不向きですが、丼全体として美味しいものを食べたいのならオススメできます。なお、丼は陶製に変わっていました(メニューによって変えている可能性もある)が、盆は現在もアルマイトです。
  平日8:45頃の訪問で、先客1・後客4。相変わらず、車で食べに来る人が多い店です。建物側面(駅方向を向いた面)の暖簾を外したことからも、徒歩客は少ないのだろうと想像できます。


4 3 2 3 3 4 19
★大網駅(JR外房線・東金線)
「ぶんきゅう」  実食日:2017/1

  駅からちょっと遠く、6分くらいかかる。他に対象となる店がない駅ということで、特例適用。駅を出て、外房線と東金線の間の道を直進。2棟ある高層マンションの間を通って、歩行者専用道路(造成中だったので、通行区分は今後変わるかも)を抜けた先にあるイオン大網店(この辺りに土地勘がある方にとっては「大網白里アミティ」と書いた方が馴染みやすいかも)の1階フードコート。イオンというとピカッと綺麗で規模が大きいショッピングモールを想像しがちだけれど、ここはかつてのローカルなショッピングセンターの看板だけ付け替えたような施設なので、昭和の臭いがプンプン漂っている。だからこそ、フードコートにもローカルな飲食店が残っているわけだ。フードコート内には4つの飲食ブースが入っており、「ぶんきゅう」は端っこ。イオンの正面入口から入ると「フードコートの一番奥」になり、脇っちょの入口(フードコートに直接入れる入口)から入ると「一番手前」になる。有人レジで先払いし、番号札ではなく注文したメニュー名で呼び出される。混雑時には混乱しそうなオペレーションだが、そこまで混雑するようなシチュエーションがないのかもしれない。
  麺は、やや太めの平麺。わりと色黒。歯ごたえは冷凍っぽいのだが、意外とそばの香りがあるので生麺かもしれない。つゆはやや甘めで、かなり塩辛い。醤油が強いという感じではなく、「塩」が勝っている。出汁はカツオ・昆布のバランス派だと思うのだが、塩辛さの方が目立ってしまってあまりよくわからなかった。たぬきは、フワフワ系の天かす。風味はあまりない。形状と食感から推して、自家製。天ぷら系のメニューにはかきあげとエビ天があるが、これらも自家製の可能性高し。かけ359円、たぬき389円、かきあげ462円、エビ天596円など。この半端な価格表示からして「税抜表示」かと思うところだが、これが税込価格。実食は、たぬきそば+生卵(30円)。卵は先乗せで、白身白濁。カマボコとカイワレがサービストッピングされた。カマボコはよくあるが、カイワレはちょっと珍しい。変わりメニューに、けんちん596円、豚キムチ596円。ともに、「当店オリジナルお勧めメニュー」を謳っている。冷たいそばでは、茶そば514円がある。ご飯ものやセットメニューもいろいろあり、鹿児島産和牛丼585円が名物と冠されている。また、おもちゃとドリンクが付くお子様セット555円がある辺りがショッピングセンター内店舗らしい部分。麺類は不可だが、ご飯ものはテイクアウトOK。飲み水は麦茶で、コップに入った状態で商品と一緒に提供。フードコート内に冷水機なし。唐辛子(七味)は、大きな振出し容器ごと商品と一緒に提供。ついでに言うと、割り箸も商品と一緒に1膳提供。総じて、味覚的には水準級でとりわけ美味いという感じではないのだけれど、ショッピングセンターのフードコート店舗にしては土着色も個性も強いので、個人的には結構強く印象に残った。この辺りに来ることがあったら、また寄ってもいいかなと思う。


※駅からのアクセスルートが整備されていました。前回訪問時に歩行者専用道路だった部分は、車道と歩道になっています。駅からほぼ一本道のイメージになったので、行きやすくなったと思います。値段等、変わっていません(2019/1、確認)。

3 3 1 3 3 4 17
★茂原駅(JR外房線)
「駅」  実食日:2005/7

  改札内外両側から食べられる、便利な店。内側入口はコンコース階段下、外側入口は駅東口を出て右へ20秒(写真は外側入口)。店内は、もちろん衝立で仕切りをしてある。
  味に関しては、特にこれといってセールスポイントになるような要素はなかった。麺はポソポソしていて、ちょっと粉っぽい感じ。つゆはノーマルだが、香ばしすぎる感じのたぬきがつゆの風味を見事に消している。ワカメが入るのは嬉しいところだが、それほど大きな感激はなかった。細かいところを言うと、店内に「カロリー表」が掲示してあったのが面白かった。たぬき330円。


※閉店していました。跡地は「NEW DAYS」です(2015/1、確認)。

2 4 2 3 3 1 15
★勝浦駅(JR外房線)
「勝浦駅前立喰そば」  実食日:2013/4

  駅を出て直進、ロータリー沿い。わりと目立つ立地ではあるのだが、この駅で下車する人々の動線からはちょっと外れているようで、あまり客数は多くないのではないかと思われる。タクシー乗り場やタクシープールに近いので、タクシーの乗務員が主客だろうか。観光案内所の隣に立地し、メニュー表にも「ようこそ勝浦へ」と書かれているから、観光客をターゲットにしようという狙いは窺えるのだが、あまり観光客が多く利用するとは思えない雰囲気。L字型の立ち食いカウンターがメインで、隅の方に椅子付きカウンターが3席増設されている。ただし、椅子付きカウンターはちょっとグラグラして落ち着かない。
  味覚的には、全体的に印象が弱くて物足りない感じだった。麺は、白っぽくて味のない茹で麺。つゆも淡く、塩気・出汁とも弱め。たぬきは天かすを使用していて、小エビ風味があるのはいいのだが全体的に湿気ている。たぬき320円(ナルト入り)。カレーライスやおにぎりていどのご飯ものあり。変わりメニューに、大学そば580円がある。メニュー表を見た限りでは、天ぷらそば+ライス+卵という、セットメニューのようだ。近くにある国際武道大学を意識したネーミングだろうか。細かいことだが、メニュー表のトップに「舌代」と書かれていたのが面白かった。まぁ、全体的に「がんばろう」な店ではあるのだが、この駅に店があったというだけでも嬉しいので、応援していきたい。

※値上げしていました。現在、たぬき340円、大学600円です。値上げ時に作り直されたと思われる手書きの店頭メニューで、「天玉」が「天玉゜」という表記になっているのが面白いです(以前は普通に「天玉」表記だった)。作り直されても、「舌代」表記は変わらず。「ようこそ勝浦へ」と書かれているのも変わらず。なんだか微笑ましいです。外観的には、暖簾と幟が新調されていました(写真は左:旧、右:現)。軒先の自販機も入れ替わったようで、少し落ち着いた感じになったような印象を受けます(値−1点。2015/8、確認)。

※閉店していました。建物と看板はそのまま残っていますが、閉まったままのシャッターに「入居者募集中」の貼り紙が出ていました(2017/1、確認)。

※跡地には、「Perle」というタピオカティー店が入りました。建物全体が、ピンク色に塗り替えられています。立ちそばの復活がならず残念ではありますが、更地になってしまうよりはよかったかなと思います(2020/1、確認)。

1 3 2 2 3 1 12
★福俵駅(JR東金線)
「めん六や」  実食日:2019/5

  駅を出て左(踏切渡る)、最初の路地を右折して30秒、左側。国道126号線沿いのパチンコ店「ダイナム千葉東金店」の裏側。いわゆるパチそばで、駅至近ではあるけれど駅から歩いて食べに行く人はほとんどいないであろう店。というか、福俵駅は無人駅。そもそもニーズがあまりない駅だ。そば店を併設した国道沿いのパチンコ店がたまたま駅の近くだった、と見るべきだろう。客席は、厨房と対峙する椅子付きカウンター10席のみ。その背後に券売機がある。同日に実食した鹿島神宮「めん太郎」と同系列の店だが、鹿島神宮では現金制、こちらは食券制。店名の違いも含め、謎多きチェーン。
  麺は、冷凍。タイマーを使って湯煎している。鹿島神宮「めん太郎」と同じ麺だろう。舌触りはザラザラ、噛み心地はややグニュッとする。つゆは、濃縮希釈(目視確認)。こちらも鹿島神宮と同じだと思うのだが、鹿島神宮よりもカツオ系の香りがなかったように感じた。実食メニューが異なるから、トッピングの影響で感じた違いかもしれない。たぬきなし、かけ350円、かき揚げ550円など。種物は割高感あり。実食は、かき揚げそば。かき揚げは出来合いのレンチンだった。券売機上では「海老のせかき揚げ」になっているけれど、乗っていたのはカップスターに入っているようなパサパサの剥きエビ1尾だけ。これだったら、「海老のせ」は謳わない方がいいような気が……。てっきり冷凍ものの注文後揚げで出てくるだろうと思っていたので、ちょっと拍子抜けしたというか、がっかりだった。そば・うどんのほかに、ラーメンやご飯ものもあり。箸は割り箸。
  祝日(GW)15:00頃の訪問で、先客0・後客1。店員が2人入っていたので、たまたま客の切れ目だったのかもしれない。パチそばにとって、大型連休というのはどうなのだろう? パチンコをやらない私にはよく分からないのだが、今日の光景を見た限り、決してプラスには働かないように感じた。駐車場も、空きが目立っていた。


2 3 1 3 3 12
★東金駅(JR東金線)
「讃亭茶屋」  実食日:2019/1

  東口(メインの西口を出て左の跨線橋を渡る)のロータリーを出てすぐの信号右奥角地。古めかしいショッピングセンター「サンピア」の1階フードコート。内部には3軒の飲食店が入っている。駅に近い側に、かつて明治乳業系列だったハンバーガーショップの「サンテオレ」と、麺類の「讃亭茶屋」、反対側にスイーツ店。もう1店舗入れそうなスペースがあるけれど、現時点では空き。この3店舗のうち、「サンテオレ」と「讃亭茶屋」は、厨房内でつながっていて従業員も兼務している。「讃亭茶屋」で注文してもレシート印字は「サンテオレ」なので、「サンテオレ」が母体で「讃亭茶屋」はその二足わらじ系店舗ということになるか。ただし、レジは分かれているので同時注文は不可。そばとハンバーガーを両方食べたい場合には、別々に手続きをしなければならない。スイーツ店の方は当然別厨房なのだけれど、どうも従業員が行ったり来たりしている様子。もしかしたらこちらも同系列なのかもしれない。それにしても、「サンテオレ」とはまた懐かしい名前が出てきたものだ。まだ、店舗があったのね。「ドムドム」と肩を並べる、消息不明系ハンバーガーチェーンだ。
  麺は、未確認だけどたぶん冷凍。食感がいかにも冷凍的だった。ただ、冷凍麺にしてはそこそこそばの香りがある。つゆは、わりと薄味。出汁感弱く、あまり厚みのないモヤリ系。たぬきは、小エビ玉入りの既製揚げ玉。最終的に味は3点を付けたが、より細かく言うと2.7点くらい。値段は高く、たぬき500円。他メニューは、かけ450円、かき揚げ580円、醤油ラーメン540円など。他に対象になる店があれば、対象外となる価格帯だ。ただ、平日には日替わりサービスがあり、訪問日(火曜日)には通常560円の味噌ラーメンが500円で提供されていた。うまいことタイミングが合えば、安価で利用できる可能性はある。ちなみに、「サンテオレ」のチーズバーガーは350円。古くからあるマイナーハンバーガーチェーンによくあることだけど、結構いい値段するね。ビーフパテの下に炒めたタマネギが入っていて、甘み・香ばしさが強調されていてまずまず美味しかったけど。箸は割り箸で、商品と一緒に1膳提供。フードコート内に冷水器はなく、プラコップ入りの水が商品と一緒に提供される。
  平日11:00頃の訪問。「讃亭茶屋」は11時オープンなので、待って入店の形。当然先客は0なのだが、フードコート内にはすでにオープンしていた「サンテオレ」の客が5〜6人いた。「讃亭茶屋」の後客は、高齢者ばかりで4人。おそらく、平均75歳くらい。地方、それも小さな都市のショッピングセンター内店舗あるあるかもしれない。


3 4 1 3 3 2 16
★久留里駅(JR久留里線)
「くるり庵」  実食日:2020/1

  駅を出て直進、突き当りの信号を渡らずに左折して3分、最初の信号の左奥側角地。駅歩4分ほどの場所なのでそれほど遠くはないけれど、そもそも乗降者数があまり多くない駅。駐車場のある店でもあることだし、駅への依存度はさほど高くなさそうだ。外観は、「年季が入っている」と言えば聞こえがいいが、はっきり言うとあばら家。写真では、店の背後にブルーシートがたくさん見えている。これは、2019年9月の台風15号で被害を受けた家屋の屋根。周辺でこれほど大きな被害が出ているのに、よくもまぁこの店は無事に残ったものだ。台風で倒壊した高円寺「桂」のように、跡形もなく吹き飛んでもおかしくないと感じるくらいに、ボロい建物なのだ。でもこの店は、最初はテレビのロケか何かで訪れたのだろう、TOKIOの長瀬智也さんもたびたび来店しているという(その旨の貼り紙あり)。長瀬さんお気に入りのカレーうどんが1番人気とのこと。口頭注文の代引き制で、客席は椅子(一部は長椅子になっている)付きカウンター10席くらい。店内も決してピカッと新しいわけではないが、外観の印象から比べるとわりと綺麗というか、そこまでボロい印象ではない。
  麺は、乾麺を連想させるような、少しポソッとするもの。もしかしたら、木更津「あたりや」と同じ業者の麺かも。つゆは、醤油の香りが前面にあり、塩気強め。上顎の裏がかゆくなる系。出汁感はあまり強くなく、深みもあまり感じない。甘くないので平たい感じではないけれど、個人的にはもう少し出汁重視の方が好み。たぬきは、自家製天ぷらの副産物としての天かすと推察。色は白っぽいのだが固めの揚げで、つゆに浸かってもふやけずにカリカリ食感が残る。これはわりと私好みだ。たぬき400円、かけ350円、天450円。長瀬さんイチオシのカレーうどんは、480円。変わりメニューに、殿様500円というのがある。ただし、実質的には天玉で、変わったものが乗るわけではない。ご飯ものもあるが、ミニ丼などとそばのセットメニューはない。単品トッピングの表に「カレールーの具のみは売れません!」と注意書きあり。ルーだけ買って帰って、自宅でカレーうどんを作って食べたいと考える人が多いのかな。箸は割り箸。
  平日15:00頃の訪問で、先客0・後客0。愛想のよいおばちゃんがひとりで店番。この時間帯は完全にアイドルタイムのようで、私が入店するとビクッと肩を震わせて驚いていた。油断していたね? なかなか行きにくい場所ではあるけれど、カレーうどんも一度は食べないといけないだろうし、雰囲気的にも嫌いではない。というかむしろ好き。ぜひまた寄りたい。


3 3 1 2 3 3 15
★海土有木駅(小湊鉄道)
「かめやうどん」  実食日:2015/1

  駅を出て直進(左の細い道に入らず、広めの道を道なりに)1分、国道297号に出たら左折して2分、左側。大きなパチンコ店「ひのまるパチンコ」の駐車場内。五井や姉ヶ崎の同名店と同系の店。パチンコ店併設型の店舗を展開するミニチェーンというか、ひのまるパチンコと同じ会社が運営している。そばスタンドは全部で6軒あるようだが、立地的に当サイトで扱えるのは五井・姉ヶ崎・海土有木の3軒。基本的に立ち食いカウンターのみなのだが、椅子が2つだけ用意されている。高齢者対応か。キャパは7〜8人くらい。
  麺は、たぶん冷凍。弾力強めで風味はあまりないタイプ。五井・姉ヶ崎での実食から間が空いているので経年変化かもしれないが、ちょっと印象は違っている。つゆはかなり色が濃く、「六文そば」を連想させるルックス。飲んでいる時にはかえしの甘みが勝り、食後の余韻は出汁というより醤油に由来していると思われる酸味が勝る。天は、どうということもない配送品だ。ニンジン・ゴボウのほかにゲソが入っていたのが好印象だが、衣がニチャニチャしているのがイマイチ。値段は高めで、たぬき430円、天480円など。そば・うどんのほかにラーメン各種、丼ものもある。この手の店では珍しいうな丼があった(980円と高値。パチンコで勝った人専用か)。ペットボトル入りのつゆを540円で販売しているのが面白い。箸はエコ箸。


3 3 1 2 3 1 13
★鋸山山頂駅(鋸山ロープウェー)
「山頂展望食堂」  実食日:2017/10

  駅舎の2階にある軽食堂。改札は1階だから、わざわざ階段を上っていかないと行けないのだが、当駅利用者の大半は改札を出てから2階に上がり、2階から直結しているハイキングコースに出ていくので、場所としてはとても便利。有人レジで口頭注文、先払いし、配膳を待つスタイル。
  そば・うどんメニューは、山菜520円のみ。ほかに、丼もの・カレー・ラーメン・焼きそば・各種スナックフードなどがある。2回にわたって訪問し、山菜そばと、かじめラーメン720円を実食。そばの麺は、ネットリした食感。わりと白っぽく、細かな星が散見される。香りはそこそこあるが、あまり艶のないくぐもったような香り。冷凍麺かな。つゆは、出汁がイマイチはっきり主張しないモヤリ系。甘みはなくしつこい感じではないので、飲みやすいことは飲みやすいのだが、あまり印象に残らない味。山菜はミックス水煮で、ワラビ・ゼンマイ・キクラゲ・タケノコ(姫竹ではない)に加え、ワラビよりも少しシャキシャキ感の強い謎の山菜(フキ?)が入っていた。ちょっと薬品臭が感じられたのだが、つゆ由来なのか山菜由来なのかは特定できず。一方のラーメンは、麺は中細の黄色っぽいもので、「普通」としか言いようがない感じ。スープは醤油味で、わりとあっさり。トッピングは、カジメ・チャーシュー・メンマ・ナルト。カジメとは、千葉県南房総地方特産の海藻で、ワカメをちょっと固くしたような、昆布をちょっと薄くしたような印象のもの。これを細かく刻んで(叩いて)、粘り気を出してトッピングする。粘るといってもがごめ昆布のような強烈なものではなく、わりとサラサラした中に粘りがあるという印象。だから、箸でつまもうとしてもあまりうまくいかない。どちらかというと、麺に絡めて食べるものだろう。味覚的には、昆布を少し苦くしたような感じ。個性があって、結構好き。これ、そばのトッピングにも合いそうに思う。ぜひ、そばメニューか、単品トッピングとして用意してほしい。
  1回目の訪問は平日の11:00頃。爆弾低気圧が襲来していて、ロープウェー自体の運行も危ぶまれるような天候だったこともあり、先客0・後客2と閑散傾向だった。2回目はスカッと晴れた平日12:00頃で、先客20くらい・後客10くらいと大盛況。観光地だからひとり客は少なく、グループ利用が多い。だから、ピークタイムとアイドルタイムの差がかなり激しそうだ。でも、席さえ確保できれば、混雑時でもそれほど待ち時間は長くならない。簡易的な調理で済むメニューが中心だからだろう。ご当地というか、房総っぽいメニューとしては、あさり丼720円、びわカレー820円、伏姫さんが焼き260円などがある。さんが焼きは、この店では魚のすり身と野菜を練り合わせて焼いたものを出している。私は、アオヤギなどの貝を叩いて、味噌と合わせて焼いたものというイメージが強かっただけに、少々違和感を覚えた。店によって使う食材などは全然違うということか。


3 3 1 4 3 3 17


エリア選択ページへ戻る

駅そばトップへ戻る

inserted by FC2 system