東京・山手線1
(池袋・大塚・巣鴨・駒込・田端)

現在、58軒掲載(うち35軒は閉店確認済)
★池袋駅(JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、西武池袋線、東武東上線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線)

「伊作」  実食日:2002/4

  東口歩2分、サンシャイン通りの一本裏、三越の向かいにある。間口が狭くて目立たない店だが、味は折り紙付きである。なにしろそば湯を出す駅そばなのだから。もちろん、これは生麺使用の裏付けとなる。味も食感も満足に値するもので、これといってケチのつけどころもない。無理に探せば、駅からちょっと離れているということくらいかな。理想的な駅そばかもしれない。たぬき290円。

※店名変更(「花子」→「伊作」)していました(2004/4、確認)。

※値上げしていました(たぬき290円→330円。値−2点。2004/6、確認)。


※閉店していました。跡地はラーメン屋(2010/3、確認)。

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「グランドキッチンみかど」  実食日:2002/7

  JR中央口改札を出て、北口方面へ抜ける通路の途中にある店。かつてこのエリアには“スナックランド”という屋台村のような区画があったのだが、それが潰れ、ちょっと場所を移して再開したような印象の店。したがって、メニューは多岐にわたる。そばうどん・ラーメン・焼きそば・丼もの・カレー・スパゲッティ・ビール……。まあここに来れば何でもあると思っていい。その中で、そばに関しては値段が安いのが利点。味は、つゆに胡椒のような刺激があってイマイチなのだが。たぬきには天を壊したものが使われているので、ほとんど天そばと変わらない。具だくさんである。最近の私の一番の愛用駅そばである。たぬき270円。


※券売機は1万円札&5千円札も使用可(2005/2、確認)。

※麺が(角麺→)平麺になっていました。食感軽すぎ。値上げしていました(たぬき270→300円)。安さが最大の魅力だったのに……(値−1点。2005/5、確認)。

※また麺が変わったかも。同じ平麺ですが、喉ごしと歯ごたえがよく、生麺に近い良い食感でした(味+1点。2005/12、確認)。

※またまた値上げしました(たぬき300→330円。2007/12、確認。値−1点)。

※2008/9、再食。特段の変化なし。

※閉店(「グランドキッチン池袋」化)していました(2012/2、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2002/5

  池袋で待ち合わせ場所と言えば、“いけふくろう”。そのすぐ向かいにあるのが、駅そば「あじさい」である。ここは、かつては「小竹林」だったのだが、最近乗っ取られてしまったようである。「小竹林」が結構美味かっただけに、残念である。ここの特徴は、とにかく麺とつゆがバラバラ。関西風にできるのだが、単に色を薄くしただけという観が否めない程度のものである。たぬき300円。


※閉店(「お馴染 田舎そば」化)していました(2008/4、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2002/6

  上記の「グランドキッチンみかど」の並びにあり、ここがかつて“スナックランド”の入口だった。この店は上の「あじさい」と同じで、あまり美味くない。たぬきもモロ市販のものだ。唯一面白い(評価に関係ないが)のは、店先の自販機で食券を買うと、厨房に「ひやし・そば・です」などと音声が流れるということ。人の多い場所だから、少しでも回転効率を上げるための策なのだろう。たぬき300円。


※閉店(「お馴染 田舎そば」化)していました(2006/9、確認)。

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「のとや」  実食日:2002/7

  西口方面、東武ホープセンターの中にある。あまりいい場所だとは思えないが、狭い店内はいつも賑わっている。ここでは、とにかく“得撰そば”がお得。たぬき・きつね・わかめ・温泉卵入りの超弩級ボリュームで350円! これは買いである。味も水準以上で、ご飯ものやラーメンもある。唯一の弱点は、営業時間が短いことか。デパートの中にあるので、デパートの閉店と共に営業終了。飲んだ後の一杯、には向かない。たぬき320円。

※お得な変わりダネトッピング「激辛高菜」(20円)を発見しました(2005/3、確認)。

※2005/6、再食。特段の変化なし。


※東武ホープセンター改装に伴い、閉店していました。改装後に復活することを期待していましたが、跡地はアパレル系の店舗の一部になっています。思い入れのある店なので、たいへん残念です(2011/3、確認)。

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「君塚」  実食日:2000/?



  最近はご無沙汰してしまっているが、天ぷらの種類が豊富で好感のもてる店。西口歩2分、西口五差路の角にある(地下道C6出口すぐ)。椅子席なしで、長いカウンターが一列あるだけの、鰻の寝床のような店だが、味はいい。注文は、既製メニューを頼むのもいいのだが、常連さんは「そば。なす天玉子」という具合に言う。チェーン店なのだが、このチェーンは店舗ごとに個性があるので、あまりチェーンという感じはしない。24時間営業も嬉しいところ。たぬき330円。


※2012/1、再食。値段等は変わっていませんが、サービスが2つ新設されていました。1つ、平日13〜15時に限り、玉子無料。2つ、そば湯フリー。生麺という食感ではないのですが、そば湯ポットがあります。生麺茹で置きなのかな。また、「得撰そば」というメニューがあること、品書きの雰囲気が似ていることなどから、上記「のとや」(すでに閉店確認済)は姉妹店だったのかもしれません(サ+1点)。

※2013/6、再食。かき揚げ丼セット(500円)を試しました。かけそばではなく、たぬきとのセットになるので、かき揚げ丼は実質170円の計算。ボリューム感も申し分なく、オススメです。麺類単品の価格が平均的なので、この店でガッツリと腹を満たしたいときには、麺大盛りやトッピング追加よりもセットメニューを狙った方がいいと思います。500円ポッキリのセットメニューが、他にもいろいろあります。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。セットメニューについては、500円で据え置かれています。ワンコインへのこだわりが見られます。全11種類(他に580円のセットもある)あります。マーボーライスセットの場合、単品価格(マーボーライス+たぬきそば)よりも240円もお得という計算になります。この店には、思いっきりお腹を空かせてから行って、セット注文で決まりですね(2014/11、確認)。

※2016/1、再食。深夜3時に再食シリーズです(厳密には4:00)。場所柄、水商売関連の人たちが多く利用しているのかなと思っていましたが、先客は土木作業員風の男性1人だけで、後客はゼロでした。店員が3人詰めていましたので、たまたま切れ目だったのかもしれません。今回は、メンチそば400円を試してみました。メンチは正円形で、豚・鶏の合挽きでしょうか。つなぎが多くフワフワしたタイプです。わりと淡泊なのでメンチとして美味しいというものではありませんが、つゆの味がよく乗るので立ちそばには合っているのかもしれません。暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。

※2016/7、再食。ミニカレーセット500円を、温そばで試してみました。例によって、そばはかけではなくたぬきです。少しザラザラした舌触りの茹で麺で、つゆがよく乗って美味しいです。ミニカレーは、スパイシーな辛口でした。関東の立ちそばでは珍しいと思います。スパイスは胡椒が際立っている感じで、ますます関西の立ちそばに多いタイプのカレーに近い味わいです。

※2016/10、再食。まだまだ未食メニューがたくさん残っているこの店、今回はかつ丼セット580円を試してみました。麺は袋入り茹で麺でした。ということは、そば湯はわざわざ用意したものということになります。そうまでして提供する必要があるのか、ちょっと疑問を感じますが。かつ丼はミニ丼という感じではなく、フルボリュームです。「富士そば」では720円で販売されているかつ丼セットと同じくらいのボリューム感があるので、かなりお得です。
  トンカツは、形・大きさ・厚さ・衣の食感とも、富士そばのものとよく似ています。両者とも汎用のものではないと思いますが、たまたま似たものになっているのでしょうか。とじている玉子は、「ふわとろ」という感じではなく、比較的しっかり茹だっています。半熟ファンにとっては残念かもしれませんが、個人的には悪くないと思います。彩りに、ミツバの代わりに春菊の切れっ端を乗せています。あり合わせの食材で見た目に華を添えているのでしょうが、これは不要ですね。香りがあまり合いません。とっぱらった方がいいと思います。スープとお新香が付きます。君塚のセットメニューは、コスパが良いですね。ぜひ、すべてのメニューを試してみたいです。


※2016/12、再食。気が向いて、ラーメン350円を食べてみました。チープなラーメンとしては珍しい細めのストレート麺で、鶏がらスープのあっさり醤油味です。とりわけ美味いわけではありませんが、安全・安心な味。西新井駅の有名な立ち食いラーメンに通じるものがあります。具材は、チャーシュー・メンマ・ワカメ・ナルト。チャーシューが肉厚で、350円のラーメンとしては上々だと思います。
  ちょっと気になったのは、丼に「三十番」に加えて、電話番号が記載されていたこと。どこかで潰れた中華料理店から、丼を安く払下げて(あるいは、タダでもらった?)もらったものなのかもしれません。こういうところが、チェーン店にはあり得ない部分ですね。


※2017/1、再食。得撰そば420円を試しました。トッピング内容は、きつね・たぬき・ワカメ・温玉・焼き海苔。私はこのメニューの存在をもって、「君塚」とかつて池袋エキナカにあった「のとや」は関連性があるのではないかと考えていますが、トッピング内容は「のとや」の得撰そばとほぼ同じ(焼き海苔が乗る・乗らないだけの差)でした。やはり、関連性を予感させます。味覚的にもだいぶ近いし。「のとや」が閉店してしまった今となっては、直接聞く以外に確かめようがないですが。いずれ、公式に取材してみたいものです。
  ちなみに、「君塚」のワカメは、ハリハリしていてとても美味しいものでした。色も鮮やかで、かなり状態の良いものを使っているのだろうと想像できます。


※2017/2、再食。春菊天そば420円を実食。春菊は、刻まずに丸めて正円形に整えて揚げています。見た目には青々としていて衣が極薄に見えるのですが、実際には内部にたっぷりと衣が浸みています。「吉そば」の春菊天と、見た目には似ているけれど食べると全然違います。どちらが良いかということは明言しませんが、私は必ずしも「衣が薄い=良い」とは考えない人間です。むしろ、今回いただいた春菊天は、青臭さ・衣の旨味・つゆの乗り方のバランスがとれていて、とても好印象でした。

※2017/4、再食。季節限定でしょうか、天ぷらケース内にあった「あさり天」160円(店頭メニューでは記載確認できず)が気になり、「ちょっと高いな」と思いつつ試してみることにしました。あさり天は、通常のかき揚げの上に大粒のむき身アサリを5粒乗せたもの。「アサリだらけ」という感じではなかったですが、食べてみると結構アサリの存在感が強く感じられます。磯の香りが徐々に口の中全体に広まり、食べ終わる頃には口腔内全体が支配されます。これはこれで美味しいですね。
  今回は20:00頃の訪問で、先客3・後客5。若い女性のひとり客もあり、上々の入りという印象でした。

※2017/6、再食。マーボーセット510円を食べてみました。そばの方は、特に変わらず。むらめんの黒茹で麺で、私好みの味です。セットのマーボーライスは、好き嫌いがはっきり分かれそうな味覚でした。わりとサラサラした麻婆豆腐で、豆腐が大きめのカットになっています。そして、少し独特な臭気があります。よく言えば、熟成臭。悪く言えば、古くなって饐えた臭い。極端に言うと、納豆に近い臭いです。私は、納豆は好きですが、麻婆豆腐としてはあまり好みではありません。他にもっと美味しいメニューが揃っているので、たぶんもう注文しないと思います。
  今回は土曜の20時ごろの訪問で、先客3・後客2でした。特に賑わっているという感じではありませんが、先・後客ゼロということはほとんどない店です。


※2017/8、再食。まだ食べたことがないメニューをということで、ごぼう天そば410円に生卵60円を追加。ゴボウ天は、千切りをかき揚げ状にしてありました。ゴボウの主張は、さほど強くありません。九州のゴボウ天を食べ慣れている人にとっては、ちょっと物足りなく感じるでしょうか。野菜かき揚げを食べ慣れている人にとっては、親しみやすいかもしれません。生卵は、変な言い方をしますが、割れていないのに割れていました。もしかして、双子だったのかも。でも、割れてしまったときにはひとこと「ごめんね」と言ってほしいです。

※2017/9、再食。暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。白暖簾に戻った(季節変動の可能性あり)わけですが、以前の白暖簾とは別のものです。ミニかき揚げ丼セット510円をいただきました。セットのそばは、例によってかけではなくたぬきです。ありがたいですね。厚めカットのネギがザラザラ食感の茹で麺によく合い、古き良き立ちそばの味わいを色濃く残していて大好きです。ミニかき揚げ丼は、約4年ぶりの実食。かき揚げには紅生姜が入っていて、お好み焼き風の味わい。ジャンクかき揚げではあるけれど、そばにもご飯にもよく合います。お新香と梅干が付きます。ワンコインを少しはみ出るとはいえ、お得感のある価格設定です。
  土曜の20:00頃の訪問で、先客10・後客3と大賑わい。それもそのはず、この日は近くの御嶽神社で祭礼があり、祭り法被を着た人たちが大勢来ていました。時間帯から考えて、神輿の奉納が終わって、打ち上げ感覚で寄ったのでしょう。池袋駅西口界隈には神社が多く、しょっちゅう祭礼をやっているので、この店で法被姿の人たちが立ちそばをすするシーンは、わりとよく見る光景です。特にこの店に多く集まるのは、場所がいいからというだけでなく、古くからこの場所で営業していて地域への浸透度が高いためでもあると思います。


※2017/11、再食。今回は、既製メニューではなく、「そば+キス天+インゲン天」という形で注文してみました。こういう注文の仕方をすると、ついつい目移りして複数注文してしまうので、結果的に高くつきますね。合計560円になりました。天ぷら2つだからでしょうか、大盛り用の丼で提供。キス天は、見た目には大きいのですが、衣の十二単でした。身はほぐれやすく、あまりフワフワ感がありません。タラみたいな歯ごたえになっていました。インゲン天は、10本くらいを衣でつなげて、1枚の天ぷらとして揚げています。どちらも揚げ置きで、揚げ置き時間が長いのでしょうか、期待していたほどの味わいではありませんでした。数が出ないものは揚げ置き時間が長くなりがちなので、この店ではよく売れている天ぷらをチョイスした方がいいかもしれません。それから今回、この店では(たぶん)初めて「そば湯」を飲んでみました。あまり香りは強くありません。茹で麺なのにどうしてそば湯があるのかと不思議に思っていたのですが、もしかしたら茹で麺を湯煎した後の湯、ということでしょうか。そう思いたくなるくらいに、香りは弱弱しいものでした。
  今回は、土曜の18:00頃の訪問で、先客4・後客7。相変わらず賑わっています。全員男性でしたが、年齢層は幅広いです。若者にもこれだけ受け入れられているのなら、まだまだ息長く続きそうですね。


※2017/12、再食。カレー南蛮そば430円をいただきました。つゆとカレールーをしっかり混ぜ合わせたタイプで、それほど辛くはないのですが、スパイス感はしっかりとあります。豚ばら肉がたっぷり入っていて、旨みも充分。値段的に考えても、これはなかなかの当たりメニューです。
  土曜18:00頃の訪問で、先客0・後客2。年末(12/30)だけあって、さすがに空いていました。年内は大晦日までずっと営業し、年明けは3が日が休みだそうです。


※2018/1、再食。全メニュー制覇を目指して、ベーシックなメニューの中から月見そば350円をオーダー。卵は先乗せでしたが、つゆがあまり熱くなかったためか、白身の白濁はごくわずかな状態で出てきました。残念なことに、卵は割れていました。この店で生卵をトッピングすると、必ずと言っていいほど割れているような印象があります。卵を割るのが苦手なんでしょうかね。
  訪問は日曜の18:00頃で、先客1・後客1。日曜は比較的空いているのかもしれません。ただ、厨房には店員が3人詰めていたので、たまたま切れ目だっただけの可能性もありそうです。


※2018/2、再食。短冊に記載のない「きのこ天そば」(値段メモ忘れのため不詳。450円くらいだったような気が)を食べてみました。まぁ、キノコはシメジ・マイタケ・エノキという内容で、まぁ悪くはないのですが、特段の感慨もなし。値段に鑑みれば、もっと廉価な天ぷらでも同じくらいの満足度を得られるかなと感じました。天ぷらの種類が多い店ではついどれにしようか悩んでしまうことが多いのですが、最終的には定番天ぷらに行きつくのかなと思います。

※2018/3、再食。今頃になって気づいたのですが、昨年か一昨年あたりに値上げをしています。現在、たぬき360円です。今回は、いか天そばを食べてみました(値段メモ忘れ。410円くらいだったような気が)。イカ天は、細長いものを2つにカットしてトッピングします。まぁまぁ悪くないですが、揚げ置きなので身が少々硬直していました。全メニュー制覇を目指していますが、いかゲソ天430円や紅生姜天400円などの新メニューも登場していて、完全制覇が遠のきました。どちらも、一度は食べてみたいメニューですね。

※2018/9、再食。ごぼう天そば420円をいただきました。ごぼう天は揚げ置き陳列のもので、角材カットのゴボウ・ニンジンのかき揚げです。比率的には、ゴボウ8割・ニンジン2割くらい。店によっては「きんぴら天」と称されそうな内容でした。首都圏のごぼう天にしてはゴボウのカットが大きいので、風味をより強く感じます。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、特徴があってよいと思います。
  平日18:00頃の訪問で、先客5・後客4。最近はこの店でも女性のひとり客をよく見かけるようになってきていますが、今回は全員男性のひとり客でした。


※2018/10、再食。ミニうま辛丼セット510円をいただきました。かけそばではなくたぬきそばとのセットになるので、お得感があります。うま辛丼は、豚バラ肉とタマネギを淡い醤油系の味付けで炊いたものをご飯に乗せ、上から少し酸味のある甘辛タレをかけます。メニュー名に「辛」と入っていますが、それほど辛くないです。「うま」のメニュー名からコッテリ系を連想しましたが、わりとあっさりで、しつこさが全然ないものでした。イメージ的には、牛丼チェーンの「豚丼」に少し酸味を足したような感じでした。
  平日22:00頃の訪問で、先客2・後客2。後客2人がとても速食な人だったので、私が出るときには店内にひとりも客がいない状態になりました。この店では、わりと珍しいことだと思います。


※2018/11、再食。この店では天ぷら系を食べることが多いのですが、たまには気分を変えてということで、山菜そば380円を食べてみました。山菜は特段変哲のないミックス水煮ですが、やや辛めのつゆによく合います。山菜は水気の多いものなので、トッピングすることでつゆがやや薄くなるように感じられる場合が多いもの。濃いめのつゆの方が合うトッピングだと思います。
  土曜16:00頃の訪問で、先客3・後客6。土曜のアイドルタイムなのに、よく入っていますね。近隣にライバル店がたくさんある中でこれだけ集客できるあたりは、さすがのひと言です。


※2019/1、再食。中華そば360円をいただきました。過去に実食済みのメニューですが、少々変わったところもあったので記録を残します。また、前食時(2016/12)から10円値上げしています。麺・スープ・トッピングに関しては、特段の変化はありません。変わったのは、丼。前食時には他店から譲り受けたものと思われる「三十番」の丼でしたが、今回は縁に赤い雷文様の入ったよくあるラーメン丼でした。変わったのではなく、有り合わせでいろいろな丼を使っているだけかもしれませんが。
  平日22:00頃の訪問で、先客4・後客3。どの時間帯にも、安定して入っていますね。飲酒後の訪問だったのであまりよく覚えていないのですが、男性ばかりだったろうと思います。

※現写真を、昼間のものに貼り替えました。値段等、変わっていません(2019/3、確認)。

※2019/4、再食。天丼(単品)380円をいただきました。内容としては、かき揚げ丼ですね。かき揚げはタレにドボンで、結構味が濃いです。春菊と紅生姜の香りが感じられ、ジャンクですがご飯との相性は上々。380円にしては量も多めで、これ1杯だけでもそこそこ満足できます。お新香(タクアン)&インスタント感のない白味噌仕立ての味噌汁付き。
  平日16:30頃の訪問で、先客5・後客6と堅調。先客のうち2人は欧米系の若い男性2人組、後客のうちひとりは学生風の若い女性。客層が広がっているなぁと感じます。


※2019/6、再食。今回も、そばではなくご飯もので。立ちそばでは珍しいハヤシライス400円をいただきました。あまり数が出るとは思えないメニューですが、インスタント感は皆無で、しっかり作り込まれたひと皿でした。具材は、豚肉と、ほとんど溶けかけているタマネギ。デミグラスソースのほんのりした酸味とタマネギの甘みがよくマッチしていて、なかなか美味いです。ボリュームはさほどありませんが、手軽なご飯ものとして選択の余地ありです。
  土曜12:30頃の訪問で、先客9・後客5。このくらい入っていると、かなり混雑している印象になります。盛況です。


※2019/7、再食。たぬきそば360円に、激辛高菜20円を追加で。たぬきそばは、特段の変化なく安定した美味しさです。激辛高菜は、自動トッピングではなく小皿で提供されます。見た目には量が少なく思えるのですが、辛みがかなり強いので、そばにトッピングすることを前提とするならこのくらいでちょうどいいというか、辛みに鈍感でなければむしろ多いと感じるくらいです。全部投入すると、汗をダラダラ流しながら食べることになります。ただ、いわゆる唐辛子と違って、まろやかでこなれた辛さなので、丼の中で不協和音を奏でることなく、麺やつゆに自然と馴染んで美味しいです。トッピングによって相性が分かれそうな気もします。肉系や天ぷら系なら、間違いないです。きつねとか山菜とかは、微妙かもしれません。
  平日23:00頃の訪問で、先客9・後客3。よく入っていますね。制服姿の中学生と思しき2人組もいて、「中学生がこんな時間に?」とびっくりしたのですが、おじさんと同伴でした。察するに、塾帰りで、塾の講師と同伴なのではないかと。子供を通わせるのなら、こういう人間味のある塾が良いですね。

※2019/8、再食。未食メニューをということで、しぐれ煮丼セット510円を食べてみました。セットのそばは、例によってかけではなくたぬきです。天かすは少なめ。ネギは手切りの極厚カット。しぐれ煮丼は、細かくカットした鶏ムネ肉を生姜醤油の味付けで炊いて、ご飯の上に乗せます。サッパリしていて味覚的には悪くないですが、見た目のボリューム感はイマイチ。それほど数は出ないかな、という気がします。でも、個人的にはこういうライトな丼ものが食べたくなることもあるので、時としてありがたく感じます。
  平日23:30頃の訪問で、先客3・後客5。後客のうち2人は、中東系と思われる若い外国人カップルでした。日本語が分からず、店員は日本語オンリー。どうにかかつ丼の注文が通ったものの、注文口でずっと待っていたら店員に「今作ってるから!」と追い払われていました(ふたりで注文口をふさぐと、後客の注文を聞けなくなってしまう)。ここは、日本語がまったく分からない外国人にとっては、ややハードルが高い店だと思います。混雑が激しく、日本人でも、まごつくシーンをたまに見かけるくらいなので。少々気の毒ではありますが、まったくの初心外国人は、まずは食券制のチェーン店などで経験を積んだ方がいいように思います。


※2019/9、再食。肉そば420円をいただきました。肉は豚のモモ肉です。バラ肉ほど脂っぽくなく、かといってロースのようにパサつかないので、旨みと軽さのバランス感が良いです。天かすとワカメが入って、見た目にも結構賑やか。420円は割安設定だと思います。
  平日17:30頃の訪問で、先客2・後客4。いつ行っても、それなりに入っています。かといって、満席になることもあまりない。頼もしい店です。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、天420円、月見370円、中華そば380円、ハヤシライス420円、かき揚丼セット520円、かつ丼セット690円です。各種セットメニューは、80円増しでラーメンとのセットに変更できます(2019/11、確認)。

※2019/12、再食。イカ天440円をいただきました。イカ天は平均的なサイズを2本乗せるのですが、食べやすく半分にカットしてあります(つまり、計4個乗っているということ)。わりと肉厚で、食べごたえがあります。香りもわりと強めで、ゲソではないのにゲソのような香りがしました。そういう種類のイカなのでしょう。わりと好みです。
  土曜23:45頃の訪問で、先客3・後客9と盛況。忘年会シーズンだから、〆そば需要が普段にも増して多かったのかもしれません。ちなみに私は飲んだ後での利用ではなく、青春18きっぷをフルに使った帰りがけの利用でした。


※2020/3、再食。胃痛を抱えているタイミングだったこともあり、この店では初めてうどんを食べてみました。たぬきうどん370円の実食です。麺は、個包装の茹で麺。まぁ、普通です。つゆを関西風にすればよかったなと、少々後悔。まだ関西風を試してみたことがないので。次回うどんを食べるときにでも。
  平日20:00頃の訪問で、先客2・後客2。うちひとりは、日本語を話せないアジア系外国人でしたが、メニュー写真の番号で「ナンバーエイト、プリーズ」と注文してスムーズに通っていました(ちなみに8番は中華そば)。外国人にとっては、短冊よりも番号入りのメニュー写真の方が注文しやすいようです。

※2020/4、再食。とり天420円を食べてみました。ムネ肉使用のとり天は揚げ置きで、食べやすく半分にカットしてトッピングします。肉自体にはあまり厚みがなく、どちらかというと衣で嵩増ししている印象なのですが、ムネ肉は揚げ置くと固くなるので、むしろこのくらい薄い方がありがたいです。値段がわりと安いことを考えれば、悪くはない内容です。
  平日19:00頃の訪問で、先客3・後客5。全員男性ひとり客でした。コロナの影響で3月後半に休業期間が設定されていましたが、無事に再開(4/1〜4は23時までの営業)。客足も戻ってきている様子です。ひと安心ですね。

※2020/6、再食。春菊天450円をいただきました。揚げ置きの春菊天は、かき揚げタイプ。青々としていて、衣が薄い仕様です。中の方は衣ばっかりかなと思いきや、まるで少々絞ってあるかのように春菊が高密度。香りもしっかり立っていました。かき揚げタイプの春菊天としては、上々でしょう。
  平日21:00頃の訪問で、先客1・後客3。この店にしては空いていましたが、時間帯と、雨天だった影響もありそうです。ソーシャルディスタンスへの配慮は特になく、出入口近くに消毒液が設置されている程度。混雑が激しい店ですからね、本来なら客席をひとりぶんごとにパーティッションで区切るのが理想なのでしょうが、なかなか対応しきれないでしょうか。


※2020/7、再食。同月に2回再食しています、1回目は、ネギチャーシュー丼セット520円。セットのそばには、例によって天かすが入っています。ネギチャーシュー丼は、角切りのチャーシューと白髪ネギを、ゴマ油が香る醤油系のタレで和えて、ご飯に乗せています。値段のわりにボリューミーで、コスパは上々です。角切りチャーシューにしっかりとした質感があり、食べごたえ充分。これはなかなかオススメです。平日19:00頃の訪問で、先客0・後客3。わりと空いていたのは、雨天のためでしょうか。
  2回目は、中華そば380円+激辛高菜20円。これまで、高菜はそばにしか乗せたことがなかったので、今回はラーメンに合わせてみました。結果は、高菜はラーメンスープにも合うものの、辛みがずいぶん勝ってしまってスープの深みがなくなってしまう印象でした。そばに乗せたときとは、だいぶ印象が違います。個人的には、そばに合わせる方がオススメです。でも、考えてみれば、これを400円で食べられるのはたいへんありがたいです。チャーシュー、メンマ、ワカメ、ナルトが入っていて、結構まともなラーメンですので。平日19:30頃の訪問で、先・後客数はメモを取り忘れました。


※2020/8、再食。田舎440円を食べてみました。内容は、山菜+きつね+ワカメです。巧いこと、山・畑・海の幸でまとめているんですね。山菜は、タケノコとフキの食感が強いです。フキは、小さく輪切りになっているのですが、結構よく香りました。きつねは、半裁1枚。さほど豪華な内容ではありません(組み合わせメニューとしては、得撰の方がお得感あります)が、ヘルシー系でいろいろな味を楽しめるメニューとしては、悪くないです。
  平日(お盆ウィーク)20:00頃の訪問で、先客1・後客1。この店にしてはかなり空いている方です。お盆がいつもより空いているということは、やっぱりサラリーマンの利用が多いんでしょうね。


※2020/9、再食。未食セットメニューの中から、メンチカツ丼セット600円をチョイスしました。セットのそばは、例によってたぬきになります。メンチカツ丼は、ミニとフルの中間くらいのボリューム感。そばと両方食べると、結構腹パンになります。 ご飯の上にメンチカツを乗せるだけではなく、タマネギ入りの玉子とじになっています。かつ丼のトンカツをメンチカツに置き換えたバージョンです。玉子とじの半熟加減は申し分なく、本来のパフォーマンスはしっかり発揮できていると思います。しかし、個人的にはトンカツのかつ丼の方が美味いと思うし、無意識のうちにかつ丼と比べてしまうので、メンチカツを使うのなら玉子とじよりソースかつ丼風の方がよかったかなと思います。
  平日21:00頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客。以前に「日本語を話せない外国人はメニュー表のナンバーで注文するのがよい」と書きましたが、よくよく見ると英語で「ナンバーで注文してください」と注記されていました。コロナ禍に入って以来久しくこの店で外国人の姿を見ていません。早くナンバーでの注文が飛び交う世の中に戻ってほしいですね。


※2020/10、再食。未食セットメニューの中から、メンタイコ丼セット520円をチョイスです。そばは、なにわにしました。スッキリしたうすくち醤油仕立てのつゆです。出汁は昆布中心と思われますが、花カツオが自動的にトッピングされるため、味覚的にはカツオが勝った印象です。メンタイコ丼は、焼き海苔の上に皮なしの明太子を乗せただけのシンプルなものです。ボリューム感は、さほどありません。明太子自体も特段どうということもないものですので、特段明太子を食べたいのでなければ、他のセットメニューを選択した方が満足度が上がるでしょう。
  平日20:15頃の訪問で、先客3・後客1。先客のうち2人は、若い学生風のカップルでした。この店は、結構客層の幅が広いです。立ち食いオンリーの店としては珍しいことかなと思います。

※2020/11、再食。遂に、外のメニュー表には出ていない(店内に小さく表示があるのみ)マーボーそば400円に手を出しました。かけそばの上に麻婆豆腐をトッピングした、ミスマッチ感満載のメニューです。しかし、実際に食べてみると、これが意外に美味しかったです。自家製の麻婆豆腐は家庭風というか日本流のもので、片栗のとろみが強くて花椒のシビレが全然ありません。味付けも、花椒よりタカノツメの方が合いそうな風合い。だから、そばつゆに馴染むんでしょうね。これが本格四川風麻婆だったら、全然合わなかっただろうと思います。もしかしたら、マーボーそばを売り出すことを前提にした麻婆豆腐なのかも、とさえ思ったほどです。値段も安いし、これはリピートするかもしれません。
  平日19:30頃の訪問で、先客3・後客2。さほど混んではいませんでしたが、なんだかんだでなかなか客ゼロにはならない店です。立地の良さもあると思いますが、長年同じ場所で営業し続けることで固定ファンがかなりたくさん付いているのだろうと思います。

※2021/2、再食。たぬきそば370円のつゆをなにわにして、激辛高菜20円を乗せてみました。こんな感じでカスタマイズできるので、メニューの種類はほぼ無限ですね。なにわのそばには、前回と同じく花カツオがトッピングされました。高菜は、なにわのつゆにも合いますが、辛みはノーマルつゆの方が際立つように感じました。たまたま辛みが弱い高菜だったというわけではなく、食べているそばから汗がだくだくと吹き出ました。あまり辛く感じないのに汗だくになる、不思議な感じ。
  平日13:15頃の訪問で、先客8・後客6。スーツリーマンが中心ですが、若い女性のひとり客もありました。そういえば、この時間帯はタイムサービスで玉子が無料で付いてくるはずでしたが、付いてこなかったし、聞かれもしなかったな……。まさか、タイムサービス終了? またこのくらいの時間帯に行って、確認してみようっと。

※2021/4、再食。玉ねぎ天430円を食べてみました。ざく切りのタマネギのみで構成するかき揚げで、想像どおりに甘みが強く出ています。悪くはないのですが、揚げ置きヘナヘナ系でシャキシャキ感がなく、天より10円高い設定となると、ちょっと二の足を踏んでしまうでしょうか。
  平日13:30頃の訪問で、先客4・後客3。小雨模様だったためか、この時間帯にしては比較的空いていました。前回と同じ時差来店サービスの対象時間帯で、今回は玉子が付いてきました(生or茹。どちらにするか聞いてくる)。前回は、なぜスルーされたのかな……。たまたま忘れられただけかな?


※2021/6、再食。既食のマーボーそば400円に、激辛高菜20円を足してみました。ここの麻婆豆腐はあまり辛みがないので、きっと唐辛子系の辛みを足せばもっと美味しくなるのではないかと考えてのオーダーでした。結論から言うと、激辛高菜を全部入れると辛みの方がだいぶ勝ってしまいます。好みにもよるでしょうが、半分か、1/3くらいでちょうどいいと思います。最近、急にこの店のマーボーそばがメディアに出るようになりました。その理由については、なんとなく心当たりがあるような気も……。かなり昔からあるメニューだし、この店にしかないわけではないんですけどね。他店のマーボーそばについても、追々攻めていくことにしましょう。
  平日12:30頃の訪問で、先客7・後客7。昼時ということもあり、賑わっていました。でも、行列ができることはなく、満席になりそうでならない、絶妙な入り具合でした。なお、このタイミングで、個別パーティッションが導入されていました。


※2021/11、やや久しぶりに再食。その前に、このタイミングで値上げしていました。現在、たぬき420円、かけ350円、かき揚天460円、肉480円、中華そば430円、各種セット570円〜です(値−1点)。昨今の中国産そば粉の価格高騰が如実に反映された形ですね。コロナの影響もあるだろうし、やむを得ないでしょう。
  今回は、490円に上がったカレー南蛮(表示箇所によって表記が異なる。「カレーそば」となっているものもあり)をいただきました。カレーはつゆとしっかり混ぜ合わせてあります。スパイシーではありますが、それほど辛くはありません。目に見える具材は、豚バラとタマネギ。豚バラは冷凍ものを放り込んで放置煮にしていると思われ、数枚くっついたような状態になっているものもありました。煮込むので、少し時間がかかります。後客に先を越される覚悟が必要です。
  平日18:30頃の訪問で、先客4・後客3。わりと入っていましたが、これでもまだまだコロナ前に比べると断然空いています。


※2022/1、再食。かき揚天460円に、高菜20円を添えて。かき揚げは、相変わらず紅生姜入りです。この店にはいわゆる「紅生姜天」はないので、かき揚げのためにわざわざ紅生姜を用意しているのだと思われます。このオペレーションは珍しいと思います。そのほかの具材は、タマネギ、ニンジン、春菊。春菊はわりと大きめのカットですが、紅生姜に負けてほとんど香りません。ふんわり食感で、ザ・立ちそば的な味わいです。
  平日18:15頃の訪問で、先客3・後客3。全員男性ひとり客でした。落ち着いた客数です。

※2022/6、再食。最近登場した塩ラーメン430円を食べてみました。トッピングは、チャーシュー、メンマ、焼き海苔、ワカメ。醤油ラーメンと同じでしょうか。私が食べたものに関してはナルト巻きが入る・入らないの違いがありますが、これは経時変化の可能性もありそうです。味覚的には特段どうということもなく、まぁお手軽なラーメンです。430円で、比較的厚切りのチャーシューを乗せたラーメンを食べられるのですから、良心的な方だと言えそうです。
  平日18:30頃の訪問で、先客3・後客3。全員男性ひとり客でした。


※2022/9、再食。店内のメニュー一覧にしか記載のないなっとう480円(ワカメ入り)を食べてみました。納豆は小粒で、混ぜないでトッピングする仕様でした。混ぜていないので、ネバネバ感はさほど強くありません。納豆そばとしてはだいぶライトな部類だと思います。レンゲが自動的に添えられますが、穴あきタイプではありません。そこそこ掬えますが、最後の一粒まで食べようと考えるとつゆを飲み干すのが前提になりそうです。
  平日17:30頃の訪問で、先客3・後客5。全員男性ひとり客。わりと賑わっていましたが、客の回転が速いので、このくらいの客数だと混んでいるという印象ではありません。


※2022/11、再食。ごぼう天480円をいただきました。ごぼう天は、かき揚げタイプ。薄くスライスされているので、食感はさほど強くありません。また、揚げ置きということもあり、香りもそれほど濃厚という感じではありませんでした。かき揚げよりも値が張ることを考えると二の足を踏んでしまいますが、ごぼう天は関東ではわりと珍しいメニューなので、時折無性に食べたくなるかもしれません。
  平日17:30頃の訪問で、先客3・後客3。混んでいるわけではなく、かといって閑散としているわけでもなく。ほどよい客数でした。


※2022/12、再食。久々に、特選490円をいただきました。トッピング内容は以前と変わらず、たぬき+きつね+温玉+ワカメ+焼き海苔です。だいぶ値上げされていますが、他メニューと比べると割安感があります。ただ、それぞれのトッピングの量という点で、以前よりも少しトーンダウンしているかなという印象でした。
  平日15:30頃の訪問で、先客3・後客3。全員男性ひとり客でした。

※2023/2、再食。シンプルに天460円をいただきました。仕様は、特段変わっていません。ほんのりと紅生姜が香る、独特なかき揚げです。
  平日18:15頃の訪問で、先客2・後客3。最近は、だいたいいつ行ってもこのくらいの客数であるように思います。コロナ前に比べると、空いています。値上げが響いているのか、それともコロナの影響が残っているのでしょうか。


※閉店していました(2023/5/31付)。記録に残さなかった実食歴を含めると100回近く食べていると思われる店なので、ことさら残念です(2023/6、確認)。

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「夢吉」  実食日:2002/5

  上記の「君塚」の並び、50mほど北へ歩いたところにある。五差路角に比べると多少人が少ないこともあるのか、この店が混雑しているところは見たことがない。ここは椅子席が豊富で、比較的ゆっくり落ち着いて食べることができる。さりげなく置かれたティッシュにも心配りが見える。なお、場所柄上記の「君塚」と争っている部分があり、ほとんどのメニューが同じ値段になっている。が、最近ついに根負けして、たぬきを10円上げた。こちらも24時間営業。


※閉店(テナントビル解体)していました(2006/11、確認)。

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「生そば処」  実食日:2003/5

  池袋駅周辺にはたくさんの駅そばがあるのだが、JR改札内にはこの1軒しかない。中央口1改札を入ってまっすぐ南へ進み、3・4番線ホーム(埼京線)に上がるエスカレーターのふもとにある。分かりやすく言えば、中央口1と南口の中間。
  しかし、競合店がないからか、ここは高い。たぬきで360円。そして、味が値段に追いついていない。別に不味くはないのだが、360円も取るのであれば、もう少しインパクトのあるそばを出して欲しいものだ。

※閉店(「爽亭」化)していました(2009/10、確認)。

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「みなと」  実食日:2003/7

  西口繁華街の中心・ロサ会館の1階に組み込まれている店。一見すると一杯飲み屋風、メニューはかなり多岐にわたる。ウニ丼やサザエの壺焼き、各種定食類も完備で、なかなか胸を張って「そば屋」とは言えない部分もある。しかし、よくよく見れば「そば処」と書かれた暖簾も出ているし、値段や早さから考えて駅そばの範疇に入ると判断した。
  ここの特徴は、つゆにある。非常に香り高く、美味い。妙な油っぽさやべとつき感がなく、気持ちよく飲み干せるつゆだ。麺は、やや堅めのシコシコ麺。加点するほどではないが、水準以上のレベルにはあると思う。唯一の欠点といえば、客席が非常に狭く、それでいて配膳係が立っているため、背後から監視されているような気がして落ち着かない。セルフサービスにしていいのではないかと思うのだが……。たぬき300円。

※そばを扱わない海鮮料理屋になっていました。看板の「そば処」の部分が塗りつぶされ、もうそばは扱っていません。当サイト上では、閉店と見なすことにします。今さらですが、一応外観写真を掲載しておきます(2015/1、確認)。

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「SNACK INN」  実食日:2003/10

  西武の地下改札を入って左側。L字型の大きなカウンターのある店で、そば・うどんの他、カレー、丼もの、焼きそばなど、豊富なメニューを揃えている。かつてJR中央口付近にあった「スナックランド」が少し規模を小さくしたような感じで、上記の「グランドキッチンみかど」に雰囲気が似ている。ただし、味の方はそれほど誉められたものでもない。麺のつゆ馴染みが悪く、たぬきもインスタント。地の利があるだけに混んでいるが、わざわざ行って食べようとは思わない。たぬき300円。


※2012/6、再食、写真を撮ってきました。味の方は、特に変わった印象はありません。「かき揚げ」とは別に用意されている「甘えびかき揚げ」を試してみましたが、中の方が半生でした。

※閉店(「凛や」を含む飲食店群化)していました(2014/12、確認)。

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「富士そば」  実食日:2004/1



  西口を出て、駅ビル伝いに北口方面へ歩いていくと、右側にある。池袋には24時間営業の駅そばがたくさんあるのだが、この店もそのうちの一つ。
  ここでは、駅そばとしては珍しく中太の生麺が出てくる。普通、生麺を使用する場合には、茹で時間短縮のため細麺にすることが多いのだが。おそらく茹で置きだとは思うが、気合いは認める。だから、麺の食感も他店ではあまり経験したことのない独自性がある。もっちりとしたコシと歯ごたえがある。
  店も綺麗でそば湯フリーなどサービスも良く、マイナスポイントはほとんどない。さすがは激戦区池袋で24時間暖簾を出しているだけのことはある。たぬき350円。


※値上げ(たぬき350→360円。値−1点)していました。店舗名は「池袋西口店」です(2011/5、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。相変わらず、旧タイプの看板を掲げています。値上げして、現在はたぬき380円になっています(2015/2、確認)。

※改装していました(写真は左から2枚目)。値上げして、たぬき390円になっています(2016/1、確認)。

※2016/6、再食。以前から気になっていた廉価なセットメニュー「ミニしゃけマヨ丼セット」510円を試してみました。しゃけマヨ丼は、ご飯に鮭フレークを乗せてマヨネーズをかけ、刻み海苔をあしらったもの。チープ感満載ではありますが、味覚的には悪くないです。そばと食べ合わせても、特に違和感はありません。というか、マヨネーズとそばの組み合わせは意外といけるかもしれないと感じました。そばは、もりで。近年の「富士そば」としてはスタンダードな麺で、ピンと角が立った硬質な麺です。そばの香りもまずまずあり、悪くないです。気になったのは、デフォルトで盛られたワサビの量。多すぎです。個人的には1/4でいいです。ワサビを多めに使いたい人でも、半分くらいで良さそう。無駄が多くなってしまうので、デフォルトは控えめにして、追加でほしい人用にセルフワサビを用意した方がいいと思います。

※2017/3、再食。朝帰りのついでに寄ったので、朝カレーセット390円をいただきました。内容は、半そば+半カレー+温玉+ほうれん草のおひたし。赤羽店とは内容が違っています。ちなみに、半そばを「冷」で注文すると、もりではなくぶっかけスタイルの冷やしで出てくるのでご注意を。なお、この店舗ではこの間に10回以上再食していますが、逐一記録を取っておりません。あしからず。

※2017/7、再食。ジャンボ冷やしたぬきそば430円をいただきました。麺は2玉でしょうか、かなりボリューム感があります。「冷やしたぬきそば+麺大盛り」よりも60円安い設定なので、これはお得感があります。ただ、味覚的には、全体的にちょっと大味でした。麺がちょっとぬるいし、量があって山が高いので、後半はともかく序盤はつゆが乗りにくいです。たぬきが既製揚げ玉なのはしょうがないとして、ワカメが乾き気味だったのはちょっと。割安感はあるのですが、ノーマルな冷やしたぬきそばの方がクオリティは高そうです。
  今回は、土曜の20時頃の訪問で、先客7・後客5でした。よく入っています。これだけ入っているのにワカメが乾いていたことに、「なんで?」と思ってしまいました。


※2017/12、再食。他店舗では見たことがないミニひれかつカレー丼セット580円があったので、試してみました。カレーかつ丼は「富士そば」の名物のひとつですが、これはかつ丼のカレーがけ。対するミニひれかつカレー丼は、ひれかつ丼のカレーがけです。カツ(肉)が違うんですね。「富士そば」で使っているひれかつは独特な香りがあり、良く言えば「よく香る」、悪く言えば「少し臭みがある」、もっと悪く言うと「コンビーフみたいな香りがある」と言えると思います。だから、少し好き嫌いが分かれるかもしれません。私は、結構好きです。カレーかつ丼は肉の旨味がやや繊細なので、タレの甘みやカレーの香りに少々負けてしまう印象があるのですが、肉自体の香りが強いひれかつは、カレーをかけても肉の存在感が消えません。こちらの方がバランス感が良いなと感じました。ミニひれかつ丼を扱う店舗は結構ありますので、これらの店舗ではカレーがけをやってみる価値があるのではないかと思います。
  日曜18:00頃の訪問で、先客7・後客2。たまたまかもしれませんが、結構波があるのでしょうか。この店舗はわりとフロアが狭いので、先客が7人いるとちょっと窮屈な印象になります(左右のどちらかに他客がいる、というくらいの混雑感)。実際、この店を覗いてみて、混んでいるから「君塚」へ行こう、となることが結構多いです。「君塚」の実食回数が多くなっている背景には、この店舗の混雑傾向があるのかもしれません。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。あさりそば460円が登場しています(2018/10、確認)。

※2019/6、再食。ピリ辛鶏ネギそば(冷)をいただきました。これまでにいくつかの店舗で食べているメニューですが、各店舗よりもネギが多かったような気がします。辛みダレも多かったような。誤差の範囲内かもしれませんが。とても美味しいのですが、辛みも結構強いので注意が必要かもしれません。こういうメニューは、量をいちいち計らず目分量になるだろうから、誤差も結構大きくなってしまうと思います。
  平日12:30頃の訪問で、先客7・後客6。小雨模様だったためか、昼時でもさほど極端には混んでいませんでした。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝カレーセット400円、ミニひれかつカレー丼セット600円、ピリ辛鶏ねぎ470円です(2020/2、確認)。

※2020/3、再食。ミニひれかつカレー丼セット600円を食べてみました。ミニカレーセットやミニひれかつ丼セットは珍しくありませんが、ひれかつとカレーの組み合わせはややレアかもしれません。丼の内容としては、ご飯の上にカレー、その上に玉子とじの正円形ひれかつ1個です。言ってみれば、カレーかつ丼のひれかつバージョン。カレーかつ丼にも言えることですが、「富士そば」のやや甘口のカレーに甘辛タレの玉子とじを合わせると、全体的に甘みが勝った印象になります。不味くはないですが、ややお子様向けの味覚というか、ちょっとくどい感じがします。玉子とじのタレの味をもう少しあっさり目にした方が、全体のバランスがとれるように感じました。
  平日19:00頃の訪問で、先客2・後客5。小雨模様でしたが、コロナの影響も感じさせない入り具合でした。客数は安定している様子です。

※2020/7、再食。サクッと醤油ラーメン430円をいただきました。トッピングは他店舗と同じで、チャーシュー、メンマ、茹で玉子(半分)、ワカメ、ナルトです。チャーシューは、バラ肉使用でした。ナルトをずいぶん鋭角に切っているのが、特徴といえば特徴でしょうか。鋭角に切ると表面積が大きくなるので見栄えは良いのですが、反面、ロスが多くなるようにも思います(端の方は斜めに切れないので)。
  平日21:00頃の訪問で、先客2・後客3。ほどほどの入り。雨が降っていたことを考えると、まずまずと言えそうです。


※2020/9、再食。肉富士530円を、冷やしでいただきました。他店舗を含め、肉富士を食べるのは470円時代以来ですが、内容は特段変わっていません。トッピングは、豚バラ、温玉、焼き海苔、ワカメです。冷やしだと、肉に豆板醤タイプの辛みダレがかかっています(温そばは辛みダレなし)。この辛みダレは味覚的に温そばにもよく合うので、なぜ冷やしにだけかけているのか、ちょっと不思議に感じます。
  平日18:00頃の訪問で、先客2・後客5。遂に、この店舗にも客席個別パーティッションが設置されました。席間が、やや狭く感じられます。


※2021/4、再食。ミニ合鴨丼セット500円を、もりでいただきました。合鴨丼は、ご飯の上にローストした合鴨肉を乗せ、マヨネーズをかけ、仕上げに刻み海苔を散らしています。鴨肉は、てっきり鴨そば用のレトルト加工されたものを転用しているのかと思っていたのですが、明らかに別ものでした。汁気のない、サッパリした鴨肉です。「小諸そば」が鴨そばに使っている鴨肉に近い(ただし、より薄くスライスされている)ものです。意外にも手がかかっていて、ちょっとびっくりしました。
  日曜19:30頃の訪問で。仕事の打ち合わせからの流れで2人で入店したため、先・後客数は数えず。常に半分くらい埋まっているかなというくらいの入りでした。場所がよいだけに、いつ行っても「空いている」ということはない店舗です。入るときには空いていても、食べている間に後客が次々に入ってきて、出る頃にはむしろ混んでいる印象になる、ということが多いです。

※2021/11、再食。ゆず鶏ほうれん草450円をいただきました。以前に同じメニューを実食した荻窪店と比べ、ほうれん草が少なめで柚子が多めかなと感じましたが、まぁ基本的なレシピは同じでしょう。丼の端から、ほうれん草、鶏ムネ肉、ゆず皮、ワカメと綺麗に一列に並べてトッピングされていたのが印象的でした。見た目は荻窪店より美しかったです。
  平日18:30頃の訪問で、先客5・後客4。わりと混んでいる印象でした。席間があまり広くないので、隣に他客が入ると、結構窮屈な印象になります。個人的には、先客が4〜5人以上いるとあまり入りたくなくなる店舗です。

※値上げしていました。現在、たぬき440円、肉富士560円、ゆず鶏ほうれん草480円です(2022/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき490円、肉富士650円、ゆず鶏ほうれん草540円です。たぬきは440円から一気に490円まで上がったのではなく、間に460円だった時代があると思われます(2023/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2004/4



  東口、サンシャイン中央通り沿い。東口を出て明治通りを渡り、みずほ銀行とプロミスの間の路地(サンシャイン中央通り)を入って1分、右側。地下鉄の34番出口を出れば、みずほ銀行前までショートカットできる。が、34番出口を探すのが大変かも……。池袋駅は出口が多すぎる。
  ここのたぬきは、330円。申しわけ程度にワカメが入っている。味は上記の「富士そば」とほとんど変わらないのだが、なぜかこちらの方が20円安い。チェーン内競争があるのだろうか。

※改装していました(写真は左から2枚目)。値段が上がり、現在はたぬき370円になっています。なお、店舗名は「池袋東口店」です(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。下記「池袋店」と比べ、メニューが一部異なりますが、重複メニューの価格は完全一致になっています(2016/1、確認)。

※2016/5、再食。おそらく「富士そば」では初めてであろうミニカレーセット530円を試してみました。カレーは、中辛のククレカレーによく似た味・具材感で、これといって特筆するようなものではありませんでした。ほかの店舗でも同様なのかどうか、気になるところです。そばは「もり」でいただきました。興和の番重があったのですが、興和の麺にしては小麦粉由来のモチモチ感が少なく硬質で、好印象でした。茹で加減による誤差なのでしょうか。箸はエコ箸になっていました。

※2016/9、再食。特撰富士そば450円を試してみました。トッピングは、きつね・たぬき・温玉、そしてカニカマです。人気のトッピングを合わせ盛りにするのは理解できるのですが、そこにカニカマが入るのがちょっと「?」な部分。カマボコ・ナルトか花麩ではダメだったのでしょうか? 個性があって彩りがよいと思う反面、香りがちょっと邪魔に感じる部分もあり一長一短だと思います。

※2017/6、再食。冷やし味玉セット550円というメニューが登場していたので、試してみました。内容は、冷やし味玉そば+ミニカレーです。味玉そばの麺単設定や、味玉単品の扱いはなく、味玉を食べたければ強制的にミニカレーとのセットになります。「なんで?」と思わないでもないですが、だいぶお腹が空いていたのでまぁいいや。
  冷やし味玉そばには、たぬき(揚げ玉ではなく天かすだった)もトッピングされます。富士そばの味玉、なかなか美味いです。半熟加減がちょうどよく、かじった時に黄身がドロッと流れ出ることはなく、かといって黄色く凝固してパサパサになることもなく。味付けの濃さもちょうどいいです。通常のミニカレーセットは、530円。ということは、味玉と天かすが加わっての差額が20円。値段的にも、お得感があります。今後のことも考慮すると、ぜひ味玉そば麺単&味玉トッピング単品にも対応してほしいです(付+1点)。


※2017/8、再食。ミニ豚しゃぶ丼セット530円をいただきました。ミニ豚しゃぶ丼は、湯がいた豚バラ肉(味付けなし)とポン酢をかけた大根おろしをご飯に乗せ、刻み海苔をまぶしたもの。悪くはないのですが、ちょっとどっちつかずな印象を受けます。さっぱり食わせたいのであれば、豚バラではなくロース肉を使った方がよかったかなと。旨味をアピールしたいのであれば、ポン酢ではなく甘辛いタレの方がいいのかなと。それから、豚バラの湯がき方にももうちょっと神経を使ってほしいです。何枚か重なってくっついたような状態になっていたので。ちゃんとほぐせば、もっと印象がよいものになったはずです。たまたまこの時だけうまくいかなかったのだと信じたいです。

※2017/9、再食。春菊天420円をいただきました。これまでに数店舗で実食歴があるメニューですが、直近でいただいた中野店のものよりも衣が薄く、青々としていました。個人的には、春菊天の衣は薄ければよいというものではないと思っていますが、中の方にはしっかりと衣が浸みこんでいて、見た目以上に衣の旨味もありました。ちょうどいい塩梅で、私好みの仕上がりです。

※2017/10、再食。紅生姜天そば410円をいただきました。以前に別店舗で食べた時に比べて、紅生姜の主張がだいぶ強かったように感じました。つゆの味がだいぶ変わるレベルです。これはこれで美味しいのですが、つゆ本来の風味を確かめたい場合には避けた方がいいメニューでしょう。
  日曜の18時頃の訪問で先客5・後客3。まずまず堅調といったところでしょうか。この店舗は表通りに面していないので、どのタイミングで行っても極端に混雑しているということがないように感じます。混雑時間帯にサッと食べたい場合などに、穴場になりそうです。


※2017/12、再食。ちくわ天そば410円をいただきました。ちくわ天は、風味・大きさとも並といったところ。1本の縦半分カットです。揚げ置きなのはいいとしても、揚げ置き時間が長く、保温ケースに入れておくなどの処置もしていないようで、冷えて固くなっていたのがちょっと残念でした。かき揚げとか春菊天とか、円形天ぷらの方がオススメ度高いです。
  土曜の18:00頃の訪問で、先客4・後客2。いつ行っても、適度な客数ですね。極端に混んでいることもガラガラに空いていることもなく、いつでも安心して寄れる店舗です。


※2018/1、再食。炭火鶏カレーそば500円というメニューが出ていたので、早速いただいてみました。カレーそば440円とは別途存在するメニューです。通常のカレーそばと違う点は、大局的には2点ありました。ひとつは、その名のとおり炭火焼き鳥(とタマネギ)をトッピングしているということ。これは、ほかに炭火焼き鳥丼や炭火焼き鳥親子丼などを提供している店舗があるので、同じ調理をした鶏肉を転用しているということでしょう。香ばしくてなかなか美味しいし、カレーにもよく合います。もう1点は、カレールーとつゆをしっかり混ぜ合わせているということ。いわゆる「そば屋のカレー」らしい味わいになっていて、これまたなかなか美味です。通常のカレーに入っているサイコロカットの肉やニンジンなどは見当たらないので、ルーからして別物かもしれません。あるいは、そばつゆにカレー粉を溶いて作っているのかも。結構手がかかっている感じがします。
  本日は、18:00頃の訪問で、先客3・後客2。相変わらず、ほどよい客数です。とても便利な場所にあるのに、表通りから外れているというだけでこの隠れ家的な雰囲気が出るのでしょうか。最近、ちょっとお気に入りです。

※2018/3、再食。滅多に食べないメニュー・きつねそば390円を食べてみました。富士そばでは初めてかもしれませんが、「朝そばきつね」は食べたことがあるので、なんとなくきつねの感じは分かっています。きつねは三角形のものを2枚(長方形を対角線で切っている)。厚みはないのですが、意外とふっくらしていて、なかなか上品です。味付けも濃すぎず、歯がキシキシしないのがありがたいです。悪くないですね。チェーン店のきつねとしては、上級の部類だと思います。
  訪問は日曜の18:00頃で、先客2・後客2。相変わらず、穴場的な客数です。落ち着いて食べられる、隠れ家的な店舗。ありがたいです。


※2018/6、再食。冷やしたぬきそば390円をいただきました。なんとびっくり、たぬきが天かすになっていました。サクサク感と香ばしさがあり、絶対にこちらの方がいいと思います。ぜひ、全店舗で天かすを使うようになってほしいところです。
  訪問は平日の12:00頃で、先客は5人でしたが後客は多数。テーブル席は相席になる状態でした。比較的空いている印象がある店舗ですが、さすがに昼時は混雑するようです。ない、外観的には、暖簾のデザインが富士山ロゴに変わっていました(写真は右端が最新)。

※2018/12、再食。夜行バスに乗る前の腹ごしらえに、かつ丼490円をいただきました。盛りつけがやや斜めになっていて見栄えが良くなかったのですが、ご飯の炊き方、玉子のとじ具合、味付け、どれをとっても問題なしです。「富士そば」、かつ丼に関してはオペレーションが堂に入っていますね。添えられるスープはそばつゆベースのもので、具材はワカメのみ。これ、絶対にネギを入れた方が美味しくなると思います。ネギも値段が上がっているので極力節約したいのかもしれませんが、あるなしで印象が全然違うと思うので、見直しをお願いしたいです。
  平日21:15頃の訪問で、先客7・後客1。夕方よりも賑わっていました。後客は少なかったから、たまたまかもしれませんが。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、ミニカレーセット550円、特撰富士470円、ミニ豚しゃぶ丼セット550円、春菊天450円、紅生姜天430円です。この中では、春菊天だけ値上げ幅が大きくなっています。他でも春菊天を中心に値上げする店が多いので、仕入れ価格が高騰しているのだろうと類推できます(2019/10、確認)。

※2020/7、再食。腹ペコ訪問ということで、カレーかつ丼セット790円に手を出しました。そばは、もりで。そばについては、特段変わったところはありません。カレーかつ丼は、内容としては五反田店と同じでしたが、盛りつけ方が少しだけ違っていました。五反田店ではかつとじの真上からカレーをかけていたのに対し、池袋東口店ではかつとじの脇にカレールーを流し込むスタイル。一体感が出るのは五反田方式で、見た目にきれいなのは池袋東口方式でしょうか。もしかしたら、店舗特性ではなく従業員特性かもしれませんが。また、福神漬けをデフォルトで乗せる(池袋東口店)か乗せない(五反田店)かの違いもありました。細かい仕様までは統一されていない模様です。
  祝日21:00頃の訪問で、先客0・後客0。この店舗はもともと空いている印象でしたが、今回は輪をかけて。ちょっと心配になるレベルですね。祝日の夜であることに加えて、コロナ禍。すぐ近くの「生そば 玉川」をちょっと覗いてみても空いていたので、とにかく今は我慢の時、といったところでしょうか。


※値上げしていました。現在、たぬき440円、カレーかつ丼セット820円です(2022/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円、特撰富士500円、春菊天500円、紅生姜天490円、ミニカレーセット590円、ミニ豚しゃぶ丼セット590円、カレーかつ丼セット850円です(2022/6、確認)。

※2022/12、再食。先日鶯谷店で見かけた新肉骨茶630円がこちらにもあったので、食べてみました。店舗限定ではなく、期間限定のタペメニューのようですね。内容的に大きく変わった点は、フライドガーリックをたくさん散らすようになったことでしょうか。それ以外は元祖肉骨茶とほぼ同じです。まぁ、美味いことは美味いですが、やはり蕎麦でやる意味がイマイチよく分かりません。これは中華麺を使った方が美味しくなるのではないかなという印象は変わりませんでした。
  平日18:30頃の訪問で、先客1・後客3。いつもどおり、落ち着いた客数でした。すぐ近くの「生そば 玉川」が閉店したことでこちらに流れる人が出てくるかなと思っていましたが、今回に関しては特段影響している様子は感じ取れませんでした。

※値上げしていました。現在、たぬき490円、特撰富士540円、春菊天560円、紅生姜天540円、ミニカレーセット630円、ミニ豚しゃぶ丼セット630円です(2023/3、確認)。

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「富士そば」  実食日:2004/4



  東口を出て、明治通りを渡って左へ2分。東池袋一丁目交差点の角にある。店舗名は「池袋店」。たぬき330円(わかめ入り)のこの店、上記「富士そば」とまったく同じかと思いきや、麺の感じが違う。上記の2軒の「富士そば」は、中太の角麺だが、ここは平麺。だから、食感も軽い。私は個人的に太麺好きなので、この点は少々マイナスか。
  チェーンなのに、値段が違ったり、麺や具などが違ったり、互いに潰し合うような位置に存在していたり(この店から上記「池袋東口店」まで、徒歩2分くらい)。独立採算なのだろうか。

※値上げ(たぬき330→340円)していました(2009/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。変わりメニューに、オクラとろろそ420円、ゆず鶏ほうれん草400円などがあります。(値−1点、付+1点。2014/5、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。まだ、一世代古いタイプの看板を掲げています。値上げして、たぬき390円になっていました。オクラとろろは450円、ゆず鶏ほうれん草は430円です(いずれも、店舗限定ではない)。朝そば320円の設定あり。まいたけ天430円が、「富士そば」としては珍しいでしょうか。「ふじ酒場」あり。つまみに、唐揚(2個)160円があります。それなのに、唐揚げそばの設定がないのが不思議(ミニ唐揚丼セット560円の設定はある)。そばトッピングとしてもいけると思うのですが(2016/1、確認)。

※2016/6、再食。もり300円を試しました。やや硬質な食感で、歯ごたえが強いです。「富士そば」の麺はどんどん歯ごたえが強くなっているような気がします。まるっきり抵抗なく噛み切れてしまう以前の細平麺より、今の麺の方が好みです。実食は日曜の14:30頃で、先客6・後客2でした。中途半端な時間帯にしてはまずまず賑わっている印象。通行人がとても多い場所なので、時間帯に関係なく客が入るのでしょう。そば湯ポットが返却口脇にあります。箸はエコ箸が各席にあり、割箸が返却口脇にのみ用意されています。

※2016/9、再食。肉富士470円をいただきました。今では全店舗にあるメニューですが、発祥はここ池袋店です。単なる「肉そば」でないのは、豚ばら肉の他に温泉玉子と焼き海苔が一緒にトッピングされるためでしょう。旨味たっぷりでボリューム感もあって、なおかつワンコイン設定。人気になるのも分かりますね。ちなみに、現在は豚ばら肉が使われていますが、以前には牛肉を使っていた時代もありました。牛肉と豚肉のどちらが良いかについては、好みもあるので一概には言えません。が、豚肉の方が関東らしいかなとは思います。個人的に実食機会の多いメニューではありません(ライトに済ませたい場合は肉系を外すし、ガッツリいきたい場合にはセットメニューを選んでしまうことが多いので)が、オススメ度は高い一品です。

※2017/7、再食。親子丼480円を食べてみたのですが、他店舗の親子丼とは全然違っていてびっくりしました。券売機のボタンに「炭火焼鳥使用」と表示されていた時点でなんとなく他店舗とは違いそうな予感はしていたのですが。その名のとおり、直火焼きの香ばしい鶏肉を卵でとじていました。他店舗の親子丼とどちらが良いかという話になると、正直微妙。一体感は、他店舗の親子丼の方が上です。ただ、炭火焼鳥の風味もこれはこれでよいものです。今のところ、親子丼をこのスタイルで出している店舗は他では見たことがないので、珍しさも含めて惹かれるものがあります。お新香と、味噌汁がつきます。同じ名前のメニューでも内容が異なる、富士そば。面白いですね。これからも、いろいろな店舗で、いろいろなメニューにトライしてみようと思います。

※2017/8、再食。得たぬきつねそば410円を、冷やしでいただきました。麺は、1.5玉(大盛り相当)。たぬき(既製揚げ玉)は少なめで、きつねも三角形のものが1枚だけですが、それでもだいぶ割安な設定です。ワカメが渇き気味だったことだけがマイナス材料ですが、それ以外はまずまず好印象でした。このメニューが設定されていると、たぬきそばやきつねそばはほとんど売れなくなるのではないかと思ってしまいますが、大丈夫なのでしょうか。

※2017/10、再食。昼時の12:30頃に行きました。本当は「小諸そば」に行こうと思ったのですが、店の外まで長蛇の行列ができていたのでこちらへ。こちらも、先客5人で安心して入ったら、後客が11人来て満席近くに。土曜でも、昼時はどこも混雑しますね。
  今回は、煮干しラーメンをチョイス。すでに5〜6店舗で食べているメニューなので目新しさはないのですが、立ちそばでは珍しい種類のラーメンだけに、定期的に食べたくなります。今回は、魚粉がやや多めで、沈殿がみられました。香りが強く、好き嫌いが分かれそうな気はしますが、個人的にはなかなか。他店舗の煮干しラーメンに比べてナルトが大きかったのが不思議でした。この店舗では各席にコショウの用意がないので、商品と一緒に容器ごと提供されます。食後に返却するのをお忘れなく。


※2017/11、再食。天ぷらそば410円(店頭掲示メニューでは「天ぷらそば」、食券印字は「かき揚げそば」。両者の区別は、「富士そば」にとってはあまり重要ではないのでしょう)を実食です。天は揚げ置きで、ややグズグズ気味でした。ほぐれてもそれなりに食べられる天ぷらではあると思いますが、やっぱり最初からほぐれているのはあまり印象がよくありません。ちょっと具材のカットが細かすぎるのではないかなという気がします。以前に野菜のカットシーンを見学した浦和仲町店や歌舞伎町店では、ここまで細かくなかったように思いますので。まぁ、「富士そば」では野菜のカットを各店内で行っているので、ある程度誤差が出るのは仕方ないことだと思いますが。

※2018/3、再食。ミニ唐揚げ丼セット560円を、もりでいただきました。唐揚げは鶏のモモ肉を使い、タバコの箱くらいの大きさ。ジューシーでまずまず美味しいです。衣はサクッと軽い部分とカリッとクリスピーな部分が混在。みじん切りのネギを醤油ベースのタレで和えたものをかけてあります。薬味用の輪切りではなく、わざわざみじん切りにしているあたり、「ひと手間かけている感」が出ていて好印象です。
  土曜の昼時、12:30頃の訪問で、先客9・後客9。昼時はさすがに賑わっています。そんな中、旅行者風の白人男性が、自動ドアの開け方が分からずに困っていました。センサー部分に手を触れると開くタイプの自動ドアは、海外にはあまりないのでしょうか? 私が開けてあげたら、とても驚いていました。日本では珍しくもなんともないので、まだ来日したばかりだったのでしょうかね。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2018/7、確認)。

※2018/9、再食。煮干しラーメンミニカレー付640円をいただきました。池袋店の煮干しラーメンは、2017/10に実食済み。味も内容も、特段変わっていません。ミニカレーも、他店舗と変わらないものです。良く言えば、安定的な味です。
  土曜の17:30頃の訪問で、先客2・後客4。わりと空いている印象でした。この場所はとても分かりやすいので、知人との待ち合わせ場所としてもよく使っています(もちろん、店内ではなく店の前)。いけふくろうのようにごった返さないので、相方を見つけやすいんですね。今回は、少し早めに着いてしまったため、時間を潰すために入りました。こういう時間の潰し方もできるので、用件先が東口界隈であれば、待ち合わせ場所にオススメです。雨が降ったらお手上げなのですが。

※改装していました(写真は右端が最新)。赤いロゴマーク入りの、平面タイプの看板です。店頭では、英語での案内放送が流れていました。外国人客の多い店舗のようです。内装もリニューアルされているようですが、今回は入店していないので未確認です。メニュー等には、大きな変化は見られませんでした(2019/9、確認)。

※2019/11、公式取材にて再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。また、今夏の改装に合わせて、フロアレイアウトも少し変わっています。奥のスペースにテーブル席(4人×2)が入り、手前側に椅子付きカウンターが16席くらいあります。
  今回は、シンガポール料理の「肉骨茶」をヒントに開発したという肉骨茶そば590円を試してみました。豚骨ラーメンをベースにした、かなりコショウを強く利かせたスープに、そば麺を合わせた創作メニューです。トッピングは、豚バラ肉とフライドガーリック。まず、スープと麺の相性に関しては、思ったほど悪くないです。池袋店は改装と同時に押出製麺の乱切りタイプに変わったのですが、この麺だとややベチャッとした印象になるので、店内製麺ではない店舗の方がもっと相性良いと思います。それも、興和の麺を使っている店舗がベストなのではないかと感じました。さらに言うと、「富士そば」にはもともと中華麺があるのだから、あまりそばにこだわらないで中華麺メニューにしてもよかったかなと思います。全体的な味覚としては、コショウとニンニクの香りがとても強いので、そばの香りなどを楽しむメニューではありません。ラーメン寄りというか、刺激を楽しむというか、そっち系です。たいへん好評だということですが、おそらく「ラーメン好きの間で」という話だと思います。その意味では、新たな客層を発掘することにつながると思うので、一定の意義がありそうです。現時点では数店舗のみでの提供ですが、今後全店舗販売を視野に広めていくとのこと。スパイス感が体を温めるので、特に冬場は食べたくなるかもしれませんね。


※2020/8、再食。冷やし揚げなすおろし470円をいただきました。素揚げしたナスと大根おろし、花カツオのトッピングです。ナスは、縦1/3カットを3本(つまり、まるまる1本ぶん)。皮の部分に丁寧に包丁を入れてあるので、皮が噛み切れないということはなく、食べやすいです。皮付きであるだけにちょっと灰汁というかエグミが出ていますが、個人的には結構好きな味覚です。大根おろしと花カツオを省いてもいいかなと思うくらい。来年の夏にも出たら、また食べようかなと思います。
  土曜21:45頃の訪問で、先客7・後客4。よく入っていました。コロナ対策で、椅子付きカウンターにはひとりぶんごとにパーティッションが設置されています。可動式で、しかも100均で材料を買い集めて拵えたような簡易的なものなので、どこまで実効性があるかは疑問ですが。まぁ気休めにはなるでしょうか。


※2022/2、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき440円です。今回いただいたのは、そばではなくご飯もの。店舗限定であろう「具だくさんクッパ」530円を食べてみました。韓国出身の店長さんが考案したメニューだそうです。ほぅ、店長さん替わったんですね。ザックリと印象を言うと、塩味のかき玉おじや。味は悪くなく、ご飯ものを食べたい場合にはこれを選択するのもアリです。七味との相性がとても良いので、適量振りかけるのをオススメします。具材は、鶏ムネ肉、ワカメ、ニンジン、椎茸、シメジ、ニラ、そして仕上げに刻み海苔を散らしています。鶏肉を使っているからでしょうか、クッパよりおじやのイメージでした。牛肉を使うとしたら新たな仕入れが発生してしまうので、難しいでしょうかね。ひとつだけ難癖をつけるとするなら、「具だくさん」というほど具材感がなかったということ。たまたま偏ったということかもしれませんが、もうちょっと嵩増しをできるような食材を使うといいのかなという印象でした。
  平日19:15頃の訪問で、先客2・後客4。わりと空いていました。コロナ第6波の急拡大が影響していたかもしれません。


※再値上げしていました。現在、たぬき460円です。具だくさんクッパは、終了しています(2022/6、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき490円です(2023/5、確認)。

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「六花そば」  実食日:2004/9

  駅からだいぶ離れるのだが、ギリギリ徒歩圏内。最寄り出口は西武南口と思われるが、西武南口の存在を知らない人も多いと思うので、西武口から説明。駅を出て、明治通りを渡って右。2つ目の信号(びっくりガード入口)で左、東通りに入る。直進2分、右側。店もちょっとへこんだ場所にあって分かりにくいのだが、目印はコンビニの「サンクス」。サンクスの斜め向かいくらい。ここのそばは、麺は生、たぬきは青のり風味、ワカメ入り。飛び上がるような感激はないが、水準以上の味だと思う。たぬき280円。なお、この辺りには予備校が密集しているため、駅から離れていても結構客は入っている。セルフうどんの店も近くに2軒あり、凌ぎを削っている。

※2012/12、再食。値上げ(たぬき280→310円。値−1点。)していました。店内は立ち食いカウンターのみですが、建物の外に4人掛けテーブルが1つあります。大盛り無料のサービス(毎日)がありました(サ+2点)。

※値上げしていました。現在、たぬき330円です。変わりメニューに、豚天370円と三色420円があります。また、ご飯ものにお好み丼370円もあります。しかし、この店で最強なのは、断然セットメニューです。麺単に比してかなりお得な価格設定になっています。かき揚げ丼セット・豚天丼セット・ビーフカレーセット・お好み丼セットは、いずれも奇跡のワンコイン設定で480円です(値−1点、付+3点。2015/6、確認)。

※閉店していました。跡地はシャッターが閉まったままで、看板等は外されています。これにて、「六花そば」は絶滅となったようです。ここもわりとよく食べた店なので、残念です(2016/10、確認)。

※跡地には、ビアパブが入りました。立ちそばの復活はありません。残念です(2018/8、確認)。

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「大黒そば」  実食日:2004/11

  JR駅から見て、西口芸術劇場の裏、劇場通り沿いにある店。最寄り出口は地下鉄の1bで、出て右へ30秒。この店は、駅そばファンの間ではかなり有名(良い意味で)。地元に住む私が今まで食べないでいたのは、マコトに不思議としか言いようがない。
  生麺使用のため、注文から出来上がりまで2分ほどかかる。最初に一口啜ってみると、麺がちょっと固く感じた。あれ、茹で不足かな? と。しかし、食べ進めていくうちに麺がつゆに馴染んできて、ちょうどいい案配になる。ワザとそうしているのだとしたら、見事の一言。つゆは、甘みはなく、塩っ気も控えめで、出汁が強いタイプ。代々木八幡の「八幡そば」に近い味。たぬき330円。


※値段等、変わっていません。消費増税に伴う値上げがないばかりか、10年前からまったく値上げしていません。これはすごいことだと思います(2014/8、確認)。

※2016/1、再食。たぬき330円、値段はまだ据え置かれています。麺は、完全注文後茹で。これも変わっていません。ただ、麺が変わったかも。前食時から11年以上経っているのであまり自信ありませんが、そばの香りがだいぶ薄れていたように思います。茹でた後ですすがずに出していたので、そのせいでしょうか。アンダー気味で提供して、食べ進めるうちにちょうどよくなるのは、11年前の印象と同じでした。意図的にこうしているものと受け取ります。つゆも、たぶん変わっていません。あっさりしていながらも出汁が濃く、美味しいです。カツオ中心で酸味もそれなりにありますが、一辺倒でなく奥行きがあります。ほかの食材もブレンドしていると思われます(私の舌では特定できず)。
  たまたまかもしれませんが、居合わせた客(先3・後1)が揃いも揃って覇気が感じられなかったのが印象的でした。店内が、沈鬱な空気に包まれていました。勢いよくすすることなく、パクパクと静かに食べている人が多かった印象です。客席(椅子付きカウンター12席)が背を向けあっているので、余計にそう感じたのかもしれません。なお、外観は大きくは変わっていませんが、足元の置き看板が新調されています。前食から11年経っていることだし、写真を貼ることにします(左から2枚目。味−1点)。

※出入口脇にあった物置のような障害物が撤去され、すっきりした印象になっていました(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2018/3、確認)。

※閉店していました。看板等が外された状態で、今のところ後継店は入っていません(2018/11、確認)。

※跡地に、カレー店「ターリー屋」がオープンしていました。後継店は、立ちそばではありませんでした。残念(2019/12、確認)。

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「築地 市場めし」  実食日:2005/6

  西口地下道のC1出口を出て、直進2分。ヤマザキデイリーストアの隣。2005年5月末にオープンしたばかりの、ピッカピカの店である。駅からだいぶ離れているうえ、周辺にはライバル駅そばがゴロゴロいる中、敢えてこの場所に店を出した勇気には拍手を送りたい。まぁ、この辺りは地下鉄新線が延伸開通すれば間違いなく人が多くなる地区なので、先を見越しての開店かもしれないが。
  この店には、いかにも「職人!」という出で立ちの店主のこだわりがギッシリと詰まっている。私が蕎麦好きと見るや、いろいろと話してくれたので、掻い摘んで紹介したい。まず、麺。完全注文後茹での、細い生麺。店主に「茹で置きはしないんですか?」と聞いたところ、「絶対にしない」とのこと。注文後茹でだと多少待ち時間が発生するため、不満を口にする客もいるという話だが、それでも茹で置きはしないという。まさに、こだわり。もちろん、味も歯ごたえもいい。それから、つゆ。化学調味料を一切使用していないつゆは、割とあっさりした風味。店主曰く、「飽きずに最後まで飲めるつゆ」。言葉に偽りなし。出汁は、本鰹・宗田鰹・鯖のミックス。メニューも面白い。店名からは魚貝類を想像しそうだが、どちらかというと築地場外に散在する大衆食堂のイメージ。そば・うどんがメインでありつつ、定食、丼ものなど、何でもある。さらに、6/10には2階席がオープンし、こちらでは腰を据えて飲むこともできる。なお、「築地に本店があるんですか?」と聞いてみたところ、関係ないとのことだった。
  とにかく、「自分の店を出すのが長年の夢だった」という気持ちがひしひしと伝わってくる店なので、これからも応援していきたいと思う。バリバリ生活圏内の店だし。というか、たぶん常連化するだろう。たぬき300円。

※閉店していました。跡地はラーメン屋です。この辺りはラーメン屋が多すぎですね。そろそろ過当競争に入りそうです(2009/11、確認)。

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「天文」  実食日:2005/8

  駅から多少離れる。最寄り出口はメトロポリタン口になるだろうか。出て、線路伝いに南へ行き、大きなガード(びっくりガード)の脇に出たところで右、最初の信号で道を渡り、さらに右へ行ったところにある。言葉での説明が難しいので、住所も掲載しておこうか。西池袋2−40。
  出てきたそばをパッと見ると、何の変哲もない茹で麺。しかし、食べてみるとモチッとくる。ただものではなかった。この食感が得られているだけで、1点加点に値する。各種天は自家製で、たぬき(330円)も悪くなかった。もう少し駅に近ければ、もっと流行りそうな感じである。


※閉店していました。跡地はショットバーです(2014/7、確認)。

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「お馴染 田舎そば」  実食日:2006/9

  JR中央口2改札を出て左(東口方向)すぐ。「あじさい茶屋」の跡地にできたというか、経営元は同じ(NRE)で店名と意匠が変わった。内容は基本的には「あじさい茶屋」時代と変わらないのだが、新たにこの店舗だけのオリジナルメニュー「田舎そば」(山菜+なめこ+温泉玉子。480円)を売り出している。大手チェーンがそれぞれの店舗ごとに個性を出すようになってきているのは、実に好ましい傾向である。たぬき320円。

※2013/5、再食。オリジナルメニューの「田舎そば」は、なくなってしまったようです。季節限定を除くレギュラーの変わりメニューとしては、梅ささみのかき揚げ370円というのがありました。また、ご飯ものとして「お好み押し寿司」があります。3貫290円で、そばとのセットは560円。ボリューム感のわりに値段は高めですが、大船軒謹製とのことなので、興味を惹かれます。これもNRE系共通なのでしょうか?

※閉店(「大江戸そば」化)していました。20回以上実食した店だったので、ちょっと残念です(2015/4、確認)。

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「お馴染 田舎そば」  実食日:2008/4

  JR北口改札を出て右、いけふくろう脇。上の方に記載している「あじさい茶屋」の跡地というか、看板が変わっただけというか。NRE駅そばも、次から次へと「新型店」に変わるのはいいんだけど、同じ駅の2軒の「あじさい茶屋」が、揃って「お馴染 田舎そば」に変わったのでは、それはそれで没個性になってしまうわけで。もう少し「店舗単位」での個性を追求してほしいところだ。その意味では、看板の隅にフクロウのロゴが描かれていたのが救いだった。池袋名物の「いけふくろう」に由来しているのは言うまでもない。それならば、店名も「ふくろうそば」とかにしてくれればいいのに。
  味覚的には、「あじさい茶屋」時代とあまり変わっていないし、中央口の「お馴染 田舎そば」とも差があるようには感じない。たぬき320円。


※閉店していました。跡地は、ラーメン店です(2012/2、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2009/5

  JR東口を出て、明治通りを渡って左へ3分、三菱UFJ証券の脇(手前側)の路地を入って20秒、左側。中池袋公園の向かいというか、角というか。店舗名は「東池袋店」。壁に沿った椅子付きカウンターと、中央部の立ち食いカウンターがある。実食は中途半端な時間帯だったが、結構混雑していた。
  この店舗では、麺を茹で置きしている。厨房内を見ると、10人分くらいあるんじゃないかと思えるほど大量の麺が茹で置かれていた。タイミングによっては、茹で置き時間の長い麺に当たるかもしれない。それが原因なのか、それとも茹で方の問題なのか分からないが、私が食べた麺は角がとれたような、あまり面白味のない食感になっていた(断面はちゃんと正方形なのだが)。カマボコと季節の青味(実食時は菜の花)が入り、たぬき290円(冷やし同額)。ネギと梅干しはフリー。5/13〜29の間は、4種のセットメニューが値引き(500→480円)になるフェアを開催している。期間限定だから評点には反映させないが、このようなフェアをチェーン全体で随時行っているようである。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/3、確認)。

※2016/5、再食。祝日14:30の再食でしたが、出来上がり待ち9人で、後続も絶え間なく入店してくるという大盛況でした。店のすぐ前に公園があり通行人よりも滞留者が多い場所なので、ふと目に留まって入る人が多いのでしょうか。公園に喫煙所があるので、食後の一服ができるということも追い風になっていそうに感じます。混雑していたということもあるのか、麺は常時茹でで、一度に茹でる量もかなり多くなっていました。そのためか、歯ごたえは茹で置き級。たぬきそばにカマボコが2枚入りましたが、たぶんイレギュラー(ミス)だと思います。

※2016/12、再食。かき揚げ天玉400円+麺大盛り30円で。「小諸」で天玉そばを食べるのは、たぶん初めてだと思います。卵は、後乗せでした。小諸のかき揚げは小エビとゲソの香りがあってとても美味しいのですが、少し油が強いぶん、同じ風味を楽しめるたぬきの方が、個人的には好みです。値段的にもその方が安いので。たぬきが美味すぎると天が売れなくなる、なんていう弊害がなければよいのですが。

※2017/3、再食。二枚もりかき揚げ付き420円をいただきました。今のところ、これが「小諸」最強のメニューかなと思っています。今回のかき揚げは少々形が崩れており、衣が下の方に集中していて少しガリッとするものでした。ちょっと小諸らしくないなとは感じましたが、日暮里「一由そば」の天ぷらに近い食感で、嫌いではありません。なお、このメニューには、もりつゆとは別に温かい天つゆが付きます。大根おろしとおろし生姜も。単品でかき揚げを追加するよりもお得な設定です。

※2017/6、再食。冷やしたぬきそば310円をいただきました。天かすとワカメのほかに千切りキュウリを乗せる、他店舗と大きな違いはない一皿。店舗ごとの個性は僅少だけれど、そのぶん安定した美味さがあります。ただ、普通の冷やしたぬきそばを食べている人はあまりおらず、2枚冷やしたぬきそば(370円)が飛ぶように売れていたので、私の冷やしたぬきそばがとても貧相に見えてしまいました。器が違うのでね、一発で「あ、あいつは2枚じゃない」と分かってしまうのです。
  訪問は土曜の14:15頃。オフィス街なら閑散時間帯ですが、オフィスだけでなく繁華街にも近く、また隣が公園になっていて目につきやすいということもあるのでしょう、先客・後客とも10人以上の大繁盛でした。盤石の人気です。土曜でこれだけ客が入るのだから、日曜・祝日も営業してほしいです。

※2017/8、再食。前回訪問時に周りの多くの人が食べていた2枚冷やしたぬきそば370円を食べてみました。小諸で冷やしたぬきを食べるのはそう珍しいことではないのですが、2枚冷やしたぬきは初めて。別皿でおろし生姜が付いたのですが、これは2枚冷やしたぬきにデフォルトで付くものなのでしょうか(1枚のときには付かなかった実績あり)。他店舗でも2枚を試してみないと。当然といえば当然ですが、味覚自体は1枚も2枚も変わりません。
  今回は、土曜の19:45頃の訪問。閉店間際にもかかわらず、賑わっています。先客5・後客5。私が退店したときにはドア前に「本日終了」の札が出ていたので、まさに滑り込みだったのですが、それでも後客5ってすごいと思います。もう1時間くらい延長したほうが業績が上がるのではないかと思ってしまいます。くどいようですが、日曜もやってほしいです。

※2017/11、再食。最近ハマっている立ちそばのカツ丼ということで、小諸ではご飯ものにはあまりお得感はないと分かっているにもかかわらず、かつ丼セット600円をチョイスしました。カツ丼は、小型の円形のカツを2つ乗せます。岐阜羽島「爽亭」と同じパターンですね。タマネギ多めで、玉子は白身と黄身を完全には混ぜないでとじてあります。「富士そば」と同じ手法ですが、全体的に固ゆで気味だったのがちょっと残念でした。あと、仕上げに香りづけのミツバを乗せるのですが、乗せてから鍋でしっかり煮ているようで、しんなりしていて香りもなし。乗せるタイミングを考え直すか、それが面倒であればミツバは省いてもいいかなと思います。なお、セットのそばには、カマボコと青味は乗りませんので、留意を。
  土曜の18:00頃の訪問で、先客7・後客4。相変わらず、堅調に入っています。この店がガラガラに空いているのを、見たことがありません。座って食べようとすると、たいてい両隣のどちらかには他客が入ってきます。両隣を空けて食べたいのであれば、椅子席が空いていても敢えて立ち食いカウンターを選んだ方がいいです。

※2018/1、再食。月見そば320円をいただきました。玉子は、先乗せでした。白身全体がうっすらと白濁した状態で提供されます。白濁具合にムラがなく、見た目にとても綺麗。刻み海苔を散らしている点といい、本来の月見そばの作法での提供にこだわっている様子がうかがえます。立ちそば系の店としては、珍しいことです。

※2018/2、再食。たぬきそば310円の特盛60円をいただきました。大盛りは麺1.5玉、特盛は2玉ですが、丼は同じものを使っています。味自体は特段変わらないですが、麺2玉のたぬきそばで370円とは、最強のコストパフォーマンスですね。
  日曜18:00頃の訪問で、先客4・後客5。相変わらず、よく入っています。というか、日曜も営業していたんですね。以前はやっていなかったような気がするのですが。変わったのか、気のせいだったのか。これだけ入るのですから、日曜も営業して正解だと思います。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/7、確認)。

※2018/12、再食。腹ペコ訪問だったので、満腹親子丼セット680円をいただきました。ミニ親子丼セットだと630円なので、50円で丼をフルサイズにできるという計算になります。お得というか、ミニ丼セットが少し高い印象でしょうか。ミツバを乗せて香りづけをした親子丼は、玉子のとじ具合にムラがあり、鶏肉もややパサつきが感じられました。ちょっと火力が強いのでしょうか。やや残念。時間帯に関係なくいつも混んでいる店舗だから、時間短縮を意識するのも理解できなくはないのですが、あまり極端には品質を落とさないでほしいです。特にフル丼は量が多いので、質が落ちると飽きがきます。
  日曜の16:30頃の訪問で、先客7・後客5。目下、目の前の公園で工事が始まっていて、この付近の人通りがだいぶ減っているのですが、それでもなおよく入っています。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、かき揚げ玉子450円、月見360円、満腹親子丼セット690円です(2019/11、確認)。

※2020/7、再食。おろしせいろ390円を、麺2枚(+60円)で。そばには刻み海苔がかかっているので、もりではなくざるになります。別皿(というかそば猪口代わりの容器)で、大根おろしとウズラの生卵。卵はデフォルトでおろしの上に乗っていますので、苦手な方は注意が必要です。アレルギーなどの場合もあるので、卵を乗せるのならメニュー名に含めるか写真などで見せた方がいいように思います。味覚的には問題なく美味しいのですが、大根おろしでつゆが薄まるので、ややモヤッとした味になります。そこを回避するための刻み海苔と卵なのかもしれませんね。欲を言えば、大根おろしと卵を入れた容器とは別にそば猪口を付けてほしかったです。ざるそばの時点で350円だから、大根おろし+ウズラの卵で40円の計算に。価格面では、結構お得感があります。また食べてもいいかなと思える内容でした。次回このメニューを注文する時は、そば猪口をもうひとつもらおうと思います。
  平日21:00頃の訪問で、先客6・後客1。後客が少ないのは、閉店間際だったため。後客がひとり入ったところで、札止めになりました。閉店ギリギリまで、よく入っています。客席にパーティッションなどはなく、ソーシャルディスタンスは特段考慮されていません。結構密になるタイミングも多い店なので、気になる方は訪問時間帯を考えましょう。

※2020/10、再食。かき揚げそば玉子付き450円+麺2枚60円で。券売機上では「天玉」でも「かき揚げ玉子」でもない表記ですが、実態は天玉です。「小諸そば」ではお品書きと券売機とで表記が食い違っていることも多いので、表記法に特段のこだわりはないようです。卵は先乗せで、白身白濁でした。麺は、やや茹でオーバーだった模様。温そばで、しかも2枚で茹でオーバーだと、食べ進めるうちに伸びが進み、終盤にはかなりダレた印象になってしまいます。温そば2枚の場合には、やや茹でアンダーくらいで出した方がいいと思います。茹で置きなので、個別対応は難しいと思いますが。
  平日21:00頃の訪問で、先客1・後客0。コロナ時短で現状21時閉店ということもあり、空いていました。私が入った直後に券売機が止められました。私が、この日最後の客です。食べているそばから店内の片付け作業が始まるので、空いているわりにはちょっと落ち着きませんでした。客から離れたところから片付け始めてくれるとありがたいのですが。「さっさと食って、とっとと出ろ」感が、少しありました。

※2022/6、再食。その前に、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき380円、かき揚げ玉子480円、月見390円、満腹親子丼セット720円です(値−1点)。
  この日いただいたのは、満腹カレー丼セット670円。親子丼とのセットよりも50円安く、満腹セットの中では最安のメニューです。カレー丼の具材は細かくほぐれた豚肉だけで、野菜類は見当たらず。決して具材感たっぷりという感じではありません。ただ、全体的に量はあるので、お腹はある程度満足できます。質より量、という感じでしょうか。個人的には、50円高くても親子丼の方がいいかなと思います。もっと言うと、680円で食べられる満腹天丼セットの方がコスパはよさそうです。
  平日19:15頃の訪問で、先客5・後客3。この店にしては比較的空いている印象でした。この1回の訪問をもって値上げの影響が出ていると考えるのは、邪推でしょうか。

※2022/9、再食。満腹上天丼セット730円をいただきました。上天丼は、海老天3本。「小諸そば」の海老天はサイズが結構大きいので、3本乗せるとなかなかのボリューム感になります。衣が少々厚めですが、海老天だけでご飯を食べるならむしろ衣が厚めの方がありがたいとも思います。タレは、ドボンスタイルでした。
  平日17:30頃の訪問。客数は、メモ忘れ。混んではいませんでした。コロナ禍に入って落ち込んだ客足は、まだ戻っていない印象を受けます。


※閉店していました。2022/10/28付です。池袋近辺では唯一の店舗だったので、残念です(2022/11、確認)。

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「爽亭」  実食日:2009/10

  JR改札内(中央口1&南口)コンコース。13件上に掲載している「生そば処」の跡地。食券には「JTS 池袋そば処」と印字されており、業者は変わっていない様子。跡地というより、店名・看板が変わったという捉え方の方が適切かもしれない。立ち食いカウンター一列のみの小型店で、中途半端な時間帯(実食は15:00頃)だったにもかかわらず、店内に入りきれず、外で空きを待つ人がいるほどの混雑ぶりだった。改札内(JR)に駅そばが1軒しかないため、かなり集中するようだ。もう少し店舗規模を大きくするなり、もう1軒新設するなりの策があってもいいように感じる。現実的なのは、後者か。
  味覚としては、白っぽくてあまり風味の強くない茹で麺に、やや辛めのつゆ。昔ながらの駅そば、という感じで、王道といえば王道。チェーン店の「吉そば」に近い味覚。麺とつゆの相性は悪くないと思うのだが、全体的なインパクトは欠ける。値段は「生そば処」時代よりも上がり、たぬき380円(わかめ・カマボコ入り)。変わりメニューに、「牛肉と木の子のそば」450円と「丸天おろし生姜そば」420円があった(季節限定?)。定番メニューが高め設定なので、むしろこういった変わりメニューが割安に感じる。あと、個人的には「肉そば」を「お肉そば」と表記していたのがツボだった(460円)。


※値上げしていました(たぬき380→390円)。上記の変わりメニューはすべて終了し、代わってきのこラー油480円が登場しています。また、朝9時まで限定のお得な朝得そば330円も登場していました。なお、肉そばの表記は「お肉そば」から「豚肉そば」に変わっています(480円)。個人的にはちょっと残念(2014/10、確認)。

※改装というほどではありませんが、券売機と暖簾が変わり、間口上部に短冊状の飾りつけが取り付けられていました。ちょっと賑やかな印象になりましたね(写真は左:旧、右:現)。値段等に目立った変化はありません(2018/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。きのこラー油は終了し、代わってピリ辛鶏そぼろ490円などが登場しています(2020/2、確認)。

※2020/3、再食。月見360円(ワカメ入り)をいただきました。卵は後乗せで、つゆがアツアツなのに白身は透明でした。関東というか東日本の店に多いオペレーションですね。味覚的には特段変わったところがなく、普通です。
  平日19:00頃の訪問。先客3ですんなり入れましたが、後客が7人来て満席になりました。この店は、だいたいいつ行っても満席です。「ちょっと空きがあるな」と思って入っても、特に埼京線の発着タイミングで一気に混みます。隣との間隔を空けて食べたい方は、ご注意を。

※2020/6、再食。ちょっと縁があって、同月に3回再食しました。1回目は、海鮮かき揚げ460円。これは、池袋店限定メニューでしょうか。少なくとも、直近で訪問した上野の2店舗、熱海、国分寺にはないメニューです(反面、池袋店にはノーマルかき揚げがない)。かき揚げにはタマネギ、ニンジンのほかにイカとゲソが入っています。衣は、フワフワした食感。揚げ置き時間が長いためか、イカやゲソの風味は弱めでしたが、食感は楽しめます。平日19:00頃の訪問で、先客4・後客3。この店にしては空いていました。新型コロナ対策で、立ち食いカウンターにはひとり分ごとに固定式のパーティッションが設置されていました。これにより、現在は定員7人になっています。
  2回目は、天ぷら3種そば490円。これも、たぶん池袋店限定。トッピングは、3種類のかき揚げタイプ天ぷら(海鮮かき揚げ、春菊、ゴボウ)です。価格的にお得感があるように感じるかもしれませんが、3つとも半分にカットされているので、総量としては1.5個分です。それでも、いろいろな味を楽しめてワンコインですから、悪くないです。平日20:00頃の訪問で、先客8(満席+空き待ち1)・後客6。ほぼ常時満席の状態でした。埼京線ホームの階段下にあるので、埼京線到着後のタイミングで極端に混雑する傾向があります。私も埼京線で帰ってきてこの店に寄ったので、ちょうど混雑のピークに当たったものと考えられます。
  3回目は、夏季限定メニューの冷やし坦々そば490円。ぶっかけタイプの冷やしそばで、スープが坦々仕様になっています。トッピングは、肉味噌、紅生姜、カイワレ。味覚的な違和感はなく美味しいのですが、ちょっと味が濃い(強い)ですね。肉味噌と紅生姜を半分にした方がいいかなと感じました。平日19:45頃の訪問で、先客7(満席)・後客4。今回も、埼京線で帰ってきて寄ったので、混雑していました。このタイミングだけで見れば、コロナの影響は微塵も感じられません。


※2020/7、再食。きつね400円をいただきました。きつねは長方形1枚で、ふたつに折りたたんでトッピング。厚みはさほどないものの、わりとやわらかいです。そしてなにより、甘辛い味付けが濃すぎないのが好印象でした。薬品臭や歯がキシキシする感じもなく、食べやすいです。
  平日19:00頃の訪問で、先客3・後客5。満席になりそうでならない、というくらいの入り具合。立ち食いカウンターのみなのに、女性も入っていました。マンモス駅の改札内には、常に一定以上の需要がありますね。


※2020/9、再食。きのこラー油490円をいただきました。上野で一度食べたことがあるメニューです。トッピングは、ラー油で和えたミックスキノコの水煮と、豚バラ、カイワレ。仕様は、上野と同じです。豚バラとラー油の相性もよく、ボリューム感も出ているので、ワンコインメニューとしてはなかなか良い出来だと思います。個人的には、豚バラ入りであることが連想できるメニュー名を付けたらなお良かったかなと思いますが。
  平日21:30頃の訪問で、先客2・後客5。タイミングによるかもしれませんが、このくらいの時間帯になると待たずに入れることが多いです。

※2020/10、再食。同月に2回再食しました。1回目は、コロッケ430円。コロッケは、やや揚げムラが見られるものでした。大規模な工場ではなく、家庭用の器材で揚げたかのようなイメージ。わりと厚みがある、ミックスベジタブル入りの野菜コロッケです。タネはわりとボソボソしていて、つゆにほぐれやすいタイプ。溶かしたくない場合には、先に食べてしまうか、麺の上などに退避させておく方がよいと思います。平日21:00頃の訪問で、先客5・後客4。満席になりそうでならないくらいの賑わいぶりでした。
  2回目は、池袋店でしか見たことがない、海鮮かき揚げ460円。むきエビと角切りのロールイカが入ったかき揚げのトッピングです。天の形状自体が、少なくとも上野とは異なっています。タマネギのカットも上野より大きめで、上野とは別の場所で揚げたものだと思われます。個人的には、普通の野菜かき揚げと海鮮かき揚げを同一店舗で両方用意してほしいところ。池袋には海鮮かき揚げしかなく、上野には普通のかき揚げしかありません。土曜19:45頃の訪問で、先客2・後客6。土曜は閑散傾向かなと思って入りましたが、後客が押し寄せて満席になりました。この時間帯だと、土日でも満席傾向があるようです。

※2020/11、再食。季節限定メニューとして登場した鴨ねぎ510円をいただきました。トッピングは、レトルト加工された鴨肉5枚と、薬味ネギとは別に用意された斜めカットの長ネギです。鴨肉自体は駅そばの鴨にありがちなハムみたいな食感のものでどうということもありませんが、煮汁が美味しいです。ネギとの相性もよく、やや割高感はあるものの冬の風物詩として年に何回かは食べたくなる味覚です。
  平日20:00頃の訪問で、先客9(満席+空き待ち2)・後客5。空き待ちがいるタイミングでしたが、この店は客の回転が速いので、すぐに入れました。また、後客が5人いたにもかかわらず、私が出るときに店内に残っていたのは2人だけでした。みなさん、食べるのが速すぎです。


※2022/1、再食。ピリ辛鶏そぼろ490円をいただきました。トッピングは、鶏そぼろ+辛みダレ、揚げ玉、紅生姜です。鶏そぼろは粘性が強いもので、ディッシャーで掬ったような、ドーム型の盛りつけになります。味覚的には悪くないのですが、冷蔵庫で保管しているためなのか鶏そぼろがキンキンに冷たいので、つゆがぬるくなってしまうのがやや残念なところです。また、鶏そぼろということではありますが、食べてみての印象としては時折豚っぽい旨みも感じます。生姜やニンニクも利かせてあり、なかなか複雑な味わいでした。
  平日18:00頃の訪問で、先客2。「珍しく空いているな」と思って衝動的に入りましたが、後客が7人来て満席に。私が出るときには、空き待ち客が2人いる状態になりました。「駅そばあるある」ですね。


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「グランドキッチン池袋」  実食日:2012/2

  JR中央口改札を出て、北口方面へ抜ける通路の途中。20個上に記載している「グランドキッチンみかど」の跡地。跡地というか、業者が変わって扱う食材が変わっただけで、内装は「みかど」時代とあまり変わっていない。せいぜい、券売機の位置が変わったくらいか。
  しかし、味覚的には大きく変わった。というか、「変わってしまった」。「みかど」の名が取れた時点で嫌な予感がしていたのだが、少なくともそばに関しては完全にNREスタンダードになっている。「みかど」と、3つ上に記載している「お馴染 田舎そば」が統合されたと考えるべきか。しかしながら、値段は「みかど」時代の体系を受け継いでいるので、商品は100%NREスタンダードなのに、値段はNREスタンダードよりも高いという理不尽な結果になっている。すぐ隣に「お馴染 田舎そば」がもう1軒ある(4つ上に記載)ことだし、この値段では客が寄りつかないのではないかと心配になってしまう。少なくとも私だったら、同じものを多少なりとも安く食べられる「お馴染 田舎そば」を選ぶ。たぬき330円。この店で狙うべきは、そば・うどんよりも焼きそばとか、ラーメンとかだろう。


※閉店していました。跡地も麺類フードコートの「IKE麺」ですが、そばを扱う店舗は入っていません(2012/12、確認)。

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「いわもとQ」  実食日:2012/6



  西口地下道のC1出口を出てすぐ。出入口脇ではあるが、ここは近年頻繁にテナント替わりしている場所。エチカに人が流れていることもあるし、一概に「好立地」とは言えないかもしれない。店内は奥に長く、椅子付きカウンターと2人掛けテーブル席がある。店に入ってすぐ右手に地下へ降りる階段があるので、地下にも客席があるのかもしれない……が、実食時には閉鎖されていた。今月オープンしたばかりの新店で、赤坂店が移転してきたものらしい。
  この店のそばは、麺は香り高くて美味しいのだが、つゆの味が強すぎて、麺の香りが途中で感じなくなってしまう。加えて、つゆを完飲すると、最後の方には少しくどく感じてくる。もう少し繊細な風味に仕立てても良いのではないか、と感じる。たぬきの油も少々きつめなので、全体的に飽きがくる味覚。天ぷらや天丼を売りにしている店ではあるが、個人的には揚げ物以外のトッピングを選んだ方がいいかな、と思った。全体的なレベルは高いのだが、あと少しのバランス調整が今後の課題になりそう。たぬき330円(ホウレンソウ入り)。変わりメニューに、角煮そば480円。24時間営業で、朝6〜10時に限りお得な朝そば(かき揚げor月見たぬき)280円がある。そば湯ポットあり。


※2013/7、再食。かき揚げ丼セット(580円)を試しました。天丼のタレが各席に置いてあるので、自由に味の濃さを調節できるようになっている点が、気が利いていると感じました。値段的にお得感はあまりありませんが、ボリューム感は◎です。梅干しフリーのサービスがありました(付+1点)。

※2015/7、再食。ディテール部分がいろいろ変わっていたので、写真を貼ります(左から2枚目)。今回は、かき揚げ丼セット580円を「もり」で実食しました。もりそばは、盛り付けが綺麗なので食べやすくて良いです。麺が絡まない盛り付け方をしてくれます。かき揚げ丼は味が薄めでしたが、各席にタレが置いてあるので調整できます。梅干しフリーのサービスは終了しているようです。メニューがだいぶ変わっていて、たぬきというメニューはなくなっています。現在の値段は、かけ330円、かき揚げ430円、ちび天480円などです。高田馬場で実食した時には「ちび天」は各50円で販売されていましたが、現在池袋店では3つセットで150円という設定になっています。ちょっと残念。この店で一番オススメっぽいのは、天丼大盛り500円でしょうかね。なお、そば湯フリーです。ポットではなく、大きなジャーに入っていておたまで掬って入れるタイプです(値−1点)。

※2016/10、再食。小天丼セット630円を、もりでいただきました。前回実食時にはもりそばの盛りつけの美しさに惚れ惚れしたものですが、今回は「まずまず」というくらいでした。従業員特性だったのかもしれません。ツルツルと喉ごしがよく、香りはほどほどの麺です。つゆがやや薄めなのがちょっと残念。食べ進めていくうちにさらに薄まり、最後はそば湯を足さなくても飲めるほどになります。小天丼は、エビ・カボチャ・インゲンというラインナップ。すべて、注文後揚げです。衣が薄くサクッとしていて、油も軽く美味しいです。初食時と比べると、だいぶ改良されていると思います。カボチャはちょっと火が通りすぎていましたが。「味奈登庵」くらいに素材の歯ごたえを残したものの方が、個人的には好みです。

※2017/2、再食。値段等、変わっていません。今回は、そばではなく天丼480円を食べてみました。天ぷらは、エビ・イカ・カボチャ・キス・インゲンの盛り合わせ。すべて、注文後揚げでした。値段に鑑みて申し分ない内容なのですが、より上を目指すなら、イカ天とカボチャ天に改良の余地がありそうです。どちらもカットが薄く食感が弱くなっているので、全体的に似たような食感になっています。歯ごたえにアクセントを加えれば、もっと満足感が高まるのではないかと感じました。イカ天は原価的に厚くするのが難しいかもしれませんが、カボチャ天ならできそう。前食時と同じ感想ですね。「味奈登庵」のカボチャ天がよい教科書になりそうです。

※2017/4、再食。深夜3時に再食シリーズです(厳密には4:00頃)。駅からちょっと遠い店(地下鉄出口からは近い)なのですが、始発を待つ人々ではなく車で横付けする人たちが結構食べに来ていました。先客6・後客1です。交差点角にある「君塚」よりも、こちらの方が車を停めやすいのでしょう。
  メニュー構成が変わったようで、たぬきが復活していました(350円)。たぬきそばを、冷やしで注文。冷やしのつゆは、あまり香らないですね。もりつゆの方が美味しいです。冷やしには、ワサビは自動では付きません。受渡口に、マヨネーズの容器に入ったものがあります。この粗雑な感じからして練りワサビだろうと思っていたのですが、ちゃんとおろしたものでびっくり。たぬきは天かすで、カラッとしていて油がよく切れていました。揚げ置き時間も短そうです。


※2017/5、再食。小豚天丼セット550円を、もりでいただきました。もりそばは、平均的な盛り付けでした。すごくきれい(しかも箸でつかみやすい)に盛り付けてくれる店員さんには、なかなか当たりませんね。退職しちゃったのかな。豚天丼は、串に刺さった豚肉天をごはんの上に乗せて、タレをかけたもの。味覚的には悪くないのですが、見た目にちょっと貧相です。ブロック状の豚肉が3つ刺さった串が1本乗っているだけなので。また、3連の肉のうち、一番下の肉は串から外しにくく、ちょっと食べづらいです。串はない方がいいのではないかと思います。なお、今回はそば湯がいい具合に白濁していて、香りも豊かに感じられました。タイミングによって誤差が出るのは致し方ないと思いますが、なるべく毎回これに近い状態で提供できるように工夫していただけると嬉しいです。

※2017/7、再食。改装していました(写真は左から3枚目)。従前の無機質な感じがあまり好きではなかったので、よかったのではないかと。立ちそばらしい構えになったと思います。この店では天ぷら系を食べることが多いのですが、今回は気まぐれで小まぐろ丼セット550円を試してみました。が、餅は餅屋ということか、あまりオススメという感じではありませんでした。マグロは、おそらく真空パックか何かで1人分ずつ小分けされたのを開封するだけのもので、「固体感」がなくペースト状でした。「たたき」ですらありません。天丼系の方が、満足度高いです。
  日曜18時頃の訪問で、先客9・後客4。賑わっています。この店がある場所は、裏手に外国人向けの安いゲストハウスがたくさんあるエリアなので、外国人客(特に中国人)が多いです。店員の目を盗んで、持ち込んだ空のペットボトルに冷水器の水を入れたりしていました。店員も気付いている様子だったので、ちゃんとお金を払って食事をしている人に関してはあまり口うるさく咎めない方針のようです。


※2017/9、再食。小鶏天丼セット550円を、もりで。小鶏天丼は、小豚天丼と同様に、見た目にはとても貧相です。串に刺さった皮付きもも肉の天ぷらが、1本だけ。衣こそついていますが、焼き鳥みたいなルックスです。香ばしくて、味は悪くないんですがね、かき揚げの方がオススメ度高いでしょうか。もりそばに合わせたので、そば湯も飲みました。いつもよりも赤茶色が濃く、香りも強いものでした。タイミングによる誤差がかなりあるようです。
  土曜の18時頃の訪問で、先客0・後客4。先客ゼロ症候群になるタイプの店ではないので、たまたま切れ目だったのだろうと思います。「君塚」あたりと比べると、この時間帯の客足はやや鈍いようです。


※2018/1、再食。野菜たっぷりそば500円を試してみました。出てきたものをイメージで言うと、タンメンと広東麺の中間くらいものでした。具材は、キャベツ・ニンジン・モヤシ・長ネギをたっぷり。炒めてあるというか、焦げがなかったのでもしかしたら素揚げしているのかもしれません。油をまとった状態でそばの上に盛りつけます。この油のおかげで少しとろみがあるように感じられるので、やや広東麺寄りに感じるのでしょう。実食前には少々懐疑的に見ていたメニューですが、食べてみての結論は「これはアリ!」です。野菜をたっぷり食べたい方には、特にオススメです。ラーメンが好きな人にも合いそうな味ですが、ラーメンが好きな人はやっぱりラーメン屋に行くでしょうね。
  今回は、日曜の18:00頃の訪問で、先客5・後客4でした。堅調ですね。店員ひとりでの対応でこの客数をさばければ、上々だと思います。


※2018/3、再食。まだ食べたことがないメニューをというつもりで小鶏天丼セット550円をいただいたのですが、昨年9月に実食済みでした……。同じメニューの再食になります。実食したのを覚えていないということは、印象が弱かったのかな……と思ったら、鶏天丼はご飯の上にとり天がひとつ乗っているだけの寂しいもの。なるほど、これはあまり印象に残らないですね。鶏はジューシーだし、味覚的には悪くないのですが。セットのもりそばは、盛りつけの感じは普通でしたが、箸で持ち上げたときに麺が絡まなかったのが好印象でした。以前は見た目にすごく綺麗な盛り付けだったのですが、こういうところに店員の技量の差が出るのかもしれませんね。
  土曜の18:00頃の訪問で、先客2・後客3。比較的空いていましたが、特等席(厨房脇の椅子付きカウンター)がふさがっていたのが残念。この席が、何かと都合いいのよねぇ。


※2018/10、再食。平日7:30頃の訪問(先客3・後客2)ということで、朝のかき揚げそば350円をいただきました。通常時のかき揚げそばは450円なので、100円お得ということになります。かき揚げは通常時と同じものですが、朝は揚げ置いているようで、人肌程度に冷めていました。ちなみに、朝メニューは全部で3種あります。かき揚げのほかは、朝の温玉たぬき350円と朝セット450円です。朝セットの内容は、かき揚げそば+白飯。ちょっと白飯を持て余してしまう内容かもしれません。狙い目は、温玉たぬきかかき揚げでしょう。なお、外観的には提灯が外され、少し落ち着いた印象に変わっています(写真は右端が最新)。

※2019/7、再食。ちょっと値が張るのでこれまで避けてきた肉天丼セット700円を、もりでいただきました。肉天丼の肉天は、豚肉です。麺単やミニ丼の表記は「豚天」になっていて、フル丼セットのみ「肉天」表記。これは紛らわしいので、「豚天」に統一した方がいいように思います。揚げたてで、味覚的には問題なく美味しいです。甘辛いタレとの相性も良いです。もりそばは、美しい盛りつけに戻っていました。この時の調理担当は、日本人スタッフ。おそらく、誰が厨房に入っているかによって違ってくるのだろうと思います。日本人スタッフのときを狙いたいところです。
  平日の深夜1:00頃の訪問で、先客3・後客7。これだけ客が入って、店側はワンオペ。これだとかなり忙しいです、それでも綺麗にもりそばを盛るあたりには、プライドを感じます。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。たぬき350円です。消費税が5%だった時代から、一度も値上げをしていません(2017年頃に一度価格構成を変更しているが、この時には値下げになったメニューの方が多かった)。このご時世に、すごいことだと思います。頭が下がります(2019/10、確認)。

※2019/11、再食。小いか天丼セット620円をいただきました。いか天は、やや小ぶりではありますが、2本乗ります。ズッシリした質感のロールイカで、やや衣が脱げやすいものの、総じて満足できる内容でした。
  平日12:15頃の訪問で、先客9・後客4。このくらい入ると、待ち時間が結構長くなります。10分くらい待ったかも。昼時に速食を求めるのなら、近くの「君塚」へ回った方がよさそうです。


※2020/4、再食。前回と同じく、小いか天丼セット620円の実食です。写真を見比べると、いか天が少し大きくなったかなという感じがしますが、これは誤差でしょう。特段変わった印象はありません。今回はもりそばに合わせたのですが、もりそばの盛り付けは普通でした。時折美麗な盛りつけになるのは、やはり従業員特性ですね。細かな変更点としては、そば湯の容器が大きなジャーから小さなポットに変わりました。利用者があまり多くないということでしょうか。コロナで客数が減っているであろうことも関係しているかもしれません。
  平日19:00頃の訪問で、先客0・後客4。後客のうち2人は、テイクアウトでの利用。テイクアウト需要が増しているのも、コロナ禍ならではの特徴かもしれませんね。


※2020/7、再食。ベジ天520円を食べてみました。トッピングは、注文後揚げのカボチャ・ナス・インゲンです。カボチャ天は薄くスライスれされたもので、わりと普通。ナス天は縦1/4カットなので、質量としては少なめ。丁寧に包丁をれて、扇形に開いて揚げています。インゲン天は2本くっつけた状態で揚げ、2組使用(つまり、計4本)。総じて、美味しいことは美味しいのですが、コスパで考えると野菜たっぷりの方が上になるかなという印象です。
  平日20:45頃の訪問で、先客3・後客2。コロナ禍の夜間としては、まずまず入っている方でしょうか。なお、そば湯は今もポット提供のままになっています。

※2020/10、再食。少々奮発して、天丼セット780円をいただきました。そばは、もりで。もりそばについては、特段変わった印象なし。盛りつけは、普通(特段美しくはない、という意味)でした。天丼は、エビ・キス・イカ・インゲン・カボチャで構成。すべて揚げたてなので、食感も香りもよいです。特に気に入ったのが、イカ。揚げ置くと固くなりがちなイカは、揚げたてなら軽く歯を当てただけでスッと噛み切れるし、皮が噛み切れずに筋っぽく残ることもありません。揚げたてで出す意味が絶大だと思います。
  平日23:30頃の訪問で、先客3・後客4。深夜帯でも、結構入っています。しかも、外は雨。これだけ客が入って、注文後茹での注文後揚げで、店員はワンオペ。よくさばききれているなぁと感心します。少々待ち時間が長くなるのは、目を瞑りましょう。


※2022/7、再食。その前に、値上げが入りました。現在、たぬき410円です。ベジ天は野菜天に名を変えて、560円。天丼セットは820円になっています。ミニいか天丼セットは、終売しました。いか天そば(480円)や単品のいか天(120円)は残っています。
  今回いただいたのは、ダブル海老天610円。エビ天2尾のトッピングです。サイズこそお品書きの写真よりもだいぶ小さいですが、揚げたてでプリプリしており、味覚的には良好です。610円という値段が微妙なので、エビ天は1尾でいいかなという気もします。
  平日18:15頃の訪問で、先客0・後客1。この店にしてはずいぶん空いていましたが、これはおそらく大雨だったせいだと思われます。


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「嵯峨谷」  実食日:2013/11

  東口界隈の、駅から近いところにあるのだが、ちょっと奥まっていて分かりにくい。当てずっぽうで行くとなかなかたどり着けなさそうな場所。最寄りの出口は、地下鉄の40番。出て左、すぐの路地を左折して30秒、突き当りの左手角にある。「嵯峨谷」は比較的席数の多い店舗が多いのだが、この店は小型店で、椅子付きカウンター10席のみ。女性客が多く入ることもあり、昼時に限らず、満席率が高い。座席間隔も狭めなので、奥に入るとなかなか出づらくなる。
  この店は、注文後に茹でる十割の生麺が売り。麺は太・細から選べるのだが、黙っていると太麺になる。太麺は、5ミリくらいある平打ち。実食時には、微妙に茹でがオーバーだったか。つゆが濃いめなので、かけ系を注文するとさほどそばの香りは感じない。麺の香りを楽しむなら、断然もり系がオススメだ。たぬき350円(ナルト巻きの細切り入り)。変わりメニューに、刻み玉葱そば330円がある。ワカメフリーは嬉しいサービス。内容に鑑みれば麺類単品も決して高くはない設定だが、ご飯ものとのセットメニューによりお得感がある。カレーセットも捨てがたいが、オリジナリティあふれる「あじ御飯」とのセット(480円)が一番のオススメか。また、食事メニューを注文した人に限り、生ビールを150円で追加できるというサービスがある。もりそば+ビールで430円。これもぜひ利用したいパターンだ。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です。かけ・もり290円、刻み玉葱340円、あじ御飯セット490円。生ビールは150円で据え置き。「嵯峨谷」は増税値上げをしなかったという認識でいましたが、どうやら時間差値上げのようです。ギリギリまで頑張ったということなのでしょうが、増税のタイミングで上げておいた方が値上げ感が薄らいだのではないかな、と感じます(値−1点。2015/4、確認)。

※2015/7、再食。今回はもり290円を実食しました。自動的にそば湯が付いてきます。歯ごたえプリプリで、美味いですね。麺の香りはかけ系の方が強く感じますが、食感を楽しむならもり系の方が良いでしょう。なお、実食は午前11時過ぎでしたが、すでに行列状態でした。キャパの小ささだけが残念な店です。

※2017/9、再食。山形だし御飯セット550円を、もりでいただきました。山形だし御飯は、キュウリが大きめのカットで面白い食感でした。山形のだしに定番のナスやミョウガが入っていません。代わりに、オクラと刻み昆布が入っていました。山形のだしには使う食材が決まっていない(各家庭ことに違いがあるそうです)ので、まぁこれはこれでアリなのかなと。わりと塩味が強く利いていて、ご飯によく合います。見た目は質素ですが、味覚的には好みです。でも、できればミョウガは入れてほしいです。

※値上げしていました。現在、もり・かけ320円、たぬき380円です。なお、現時点では、ショーケース内の価格表記は値上げ前のままになっていて、看板や券売機の価格表記と異なっています。ご注意ください(2017/10、確認)。

※2018/1、再食。天ぷらそば450円を実食です。天ぷらは注文後揚げのかき揚げで、揚げたてにしては油が軽くて助かります。具材は細切りで、つゆにほぐれやすいもの。食べやすいというメリットと、グズグズになりやすいというデメリットがありそうです。具材は、タマネギ・ニンジン・カボチャ・小エビ。小エビの香ばしさもよいのですが、それ以上にカボチャの甘みが利いているのが特徴的です。
  訪問は、土曜の18:00頃。先客3・後客4でした。座席間隔の狭い店なので、このくらい入っていると結構窮屈に感じます。私は、先客が3人以上いると、この店はスルーすることが多いです。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、もり・かけ320円です(2019/11、確認)。

※時間差で、消費10%増税対応とみられる値上げを敢行していました。現在、もり・かけ350円になっています(2021/5、確認)。

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「生そば 玉川」  実食日:2014/1

  東口を出て明治通りを渡り、サンシャイン中央通りに入って10秒、左側。かつて人気店の「花子」(→「伊作」→閉店)があった場所の近くにオープンした新店。池袋東口は近年ジリ貧状態にあったのだが、2013年下半期に次々に新店がオープンし、活況を取り戻している。客席はテーブル席と椅子付きカウンターで、計30席以上。やや照明を落とした、ムーディーな内装。
  内外装、電動式の石臼を見せているという点、押出製麺、幅広の太麺、24時間営業、価格設定など、総合的に勘案して、コンセプトは「嵯峨谷」に近いと言える。麺は、完全注文後茹でにこだわっている。8割そばなので、十割の「嵯峨谷」よりもコシが強調されている。思いのほか香らなかったのが少々残念ではあるが、食感はよい。つゆはあまり存在感がなく、あくまでも麺をメインに据えているという印象を受ける。たぬきは揚げ玉。彩りにナルト巻きの細切りを添えるという点まで、「嵯峨谷」と共通している。トータルバランスで勝負している「嵯峨谷」が麺の食感に重きを置くとこんな感じになるのではないか、という印象だった。たぬき350円。「嵯峨谷」で実施しているワカメフリーのサービスはない。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です。変わりメニューに、ばら海苔そば490円があります。写真を見た限りでは、伊豆急下田の「地のりそば」のようなものだと思われます。麺類単品が割と高めの設定なので、カレーセット520円あたりがお値打ちに感じます。24時間営業です。写真を昼間のものに貼り替えました(値−1点、付+1点。2015/1、確認)。

※2015/11、再食。今回は、もり290円を試しました。やたら平べったい太麺で、食感は良いのですがそばの香りはそれほど強くありません。そば湯は良く香ったのですが……。かけ系を食べた時(初食時)にはわりと「嵯峨谷」に近い印象を受けましたが、もりを食べると違い(そば粉比率)がよく分かります。

※2016/7、再食。小カレーセット520円を、もりで試してみました。そばの方は、変わらず美味しいです。二八だそうで、香りはそれほど感じませんでしたが、食感はとても良いです。色白なのにプリッとしていて、小麦由来のモチモチ感があまりありません。器(せいろ)が大きすぎるのがちょっと気になるというか、混雑時には邪魔に感じます。ミニカレーの方は、どうやらさほど強いこだわりはなさそうです。やや甘めの業務用カレーでしょうか。特段オススメという感じではありません。40円上乗せして小かき揚げ丼セットにしておけばよかったかなと、少し後悔しました。

※2016/11、再食。小かき揚げ丼セット560円を、もりでいただきました。例によって、プリッとした歯ごたえが素晴らしいものの、二八というほどには香らない麺です。きしめんみたいに平べったい麺だから香らないのでしょうか? それとも、粉の挽き方の問題なのか。もう少し厚く仕立てた麺で食べてみたいと感じます。かき揚げ丼は、形の崩れたかき揚げだけでなく、なぜかちくわ天が半分乗っていました。見栄えはあまり綺麗ではないですが、箸でほぐしやすいので食べやすく、個人的には好印象でした。つゆにどっぷりと浸かる天そばと違って、かき揚げ丼は固揚げだと食べにくいもの。食べやすくする工夫も必要だと思います。小カレーセットより、こちらの方がオススメです。

※2017/1、再食。かき揚げそば410円を食べてみました。最近、この店ではもり系ばかり食べていて、久々の温そばです。温つゆは、「嵯峨谷」よりもカツオが弱く、クセを抑えたバランス派という印象でした。麺は、極薄の平打ちだけに、温そばだと歯ごたえが弱いです。かき揚げは大判で、厚さ4センチほど。厨房内で揚げていますが、どうやら揚げ置き(見込み揚げ?)の様子。美味いことは美味いのですが、揚げ置きで少し冷めているわりに油が強い印象でした。これだけ大きいと、終盤に飽きがきます。久々の温そばでしたが、おそらく、またしばらくはもり系ばかり食べることになりそうです。

※2017/2、再食。小牛丼セット590円を、もりでいただきました。牛丼は、肉がやや乾き気味で、タレの味が薄め。餅は餅屋ということでしょうか、牛丼をメインに扱う店で食べた方がよさそうです。不味くはないんですけどね、ちょっと物足りない感じでした。小かき揚げ丼セットの方が満足度高いと思います。

※2017/4、再食。冷かき揚げそば410円を試してみました。この店、温つゆともりつゆはともにカツオがよく香るのですが、冷つゆはあまり香らないですね。まぁ、冷つゆは香らない店が多いのですが。ちょっとのっぺりした平たい味。温・冷・盛の中で、もっともオススメしたくないスタイルです。かき揚げは揚げ置きで、人肌程度に冷めていました。油はしっかり切れているのに、終盤に飽きが来ました。油が少し古く酸化したものだったかもしれません。いろいろな面で、今回はちょっと残念でした。また次回に期待しましょう。

※2017/6、再食。2枚もり490円をいただきました。途中で飽きそうだと思ったので、旨味を足せるように揚げ玉を単品(70円)で追加。2枚もりそばは、普通のもりそばを2段重ねにして提供されます。ただ、これはちょっと失敗でした。食べるのにだいぶ時間がかかるので、2枚目に手をつける頃には乾いてしまい、麺同士がびったりとくっついて食べづらくなります。幅広の平麺だからという部分もありそう。つゆを普通のもりそばと同じくらいの量しかくれないのも、ちょっと。この店でもりそばを2枚食べたければ、「2枚もり」ではなく、普通にもりを食べて、食べ終えてから改めてもりをもう1回買った方がいいと思います。ちょっと高くなりますが、その方が美味しく食べられます。なお、揚げ玉は既製のものです。どうということもありませんでした。

※2017/8、再食。冷やしたぬきそば360円を実食。この店では、ここのところ3回くらい連続でハズレを引いている感じなのですが、今回もちょっと微妙な出来でした。麺は特段問題なかったのですが、既製の揚げ玉がつゆを完全に吸い尽くしてしまい、ブヨブヨの塊になります。冷やしはもともとつゆが少ないので、あっという間になくなります。平皿に盛って、レンゲをつけるのがちょっと嫌味っぽくさえ感じます。ただでさえレンゲでつゆを掬いにくい形状の皿なのに、揚げ玉が全部吸ってしまうのですから。レンゲは、出番がありません。それから、彩り(のつもりだろう)で添えられた刻みナルトが乾ききっていて、かえってみすぼらしく感じました。これだったら、乗せない方がいいと思います。
  ここのところハズレが続いているのは、もしかしたら時間帯のせいかもしれません。最近は土日の夜(20時前後)に行くことが多いのですが、この時間帯にはちょい飲み客が結構多くやって来ます。飲み物やつまみのオーダーで厨房がかなり忙しくなるので、そばのクオリティがちょっと落ちるのかなと。次回は、別の時間帯に行ってみようと思います。


※2017/10、再食。ちくわ天そば430円をいただきました。ちくわ天は、縦半分に開いたものを2本、つまり丸1本分を使います。やわらかく弾力の弱い竹輪で、個人的には好きなタイプです。竹輪自体の味が濃く、そばにもよく合っていると思います。
  この店では、以前は温そばよりももり系の方が美味しく感じたような記憶があるのですが。直近では印象が逆になっています。温そばでもちゃんと歯ごたえが残るので、麺同士がくっついて食べにくいもり系よりも温そばの方が洗練されている印象を受けます。

※2017/11、再食。今回は、シンプルにきつねそば390円をいただきました。温そばで食べると、嵯峨谷との違いが分かりやすいです。誤差もあるかもしれませんが、嵯峨谷よりも舌触りがツルツルしていて、噛むと少しモチモチします。きつね揚げは、正方形のものを2枚トッピング。味付けは薄めで、ふっくらと柔らかな仕上がり。悪くないのですが、少し歯がキシキシするのが珠に瑕。
  土曜の18:00頃の訪問で、先客4・後客5。そば客ばかりで飲み客がいなかったので、厨房が極端に忙しくなることもなく、ソツなく作られた一杯にありつけました。先・後客数的にも、このくらいがいちばん居心地がよく感じます。あまり空きすぎていても寂しいので。美味しいそばを食べたいなら、このくらい時間までに訪問した方がいいと思います。


※2018/1、再食。未食だと勘違いしてちくわ天そば430円を実食したのですが、つい3か月前に実食済みでした。ちくわ天は、以前と同じく縦半分カットのものが2本で、かなりボリューミーです。ただし、揚げ置き。人肌程度に冷めているものでした。
  日曜18:00頃の訪問で、珍しくテーブル席が空いていた(この時間帯だと飲み客が占拠していることが多い)ので、テーブル席で実食。今回は3人で訪問したので、テーブル席が空いていてラッキーでした。先・後客はそれなりにありましたが、厨房に向かって左側の椅子付きカウンターばかり混雑していて、右側の椅子付きカウンターとテーブル席はガラガラ。面白い傾向があるなと感じました。

※たぬき360円その他、消費10%増税に伴う値上げはありませんでした(日本酒のみ290→450円に上がっているが、これは仕様が変わっているものと思われる)。もともと高めの印象がある店でしたが、消費8%増税のときに10円程度上げただけで、その後は他店が値上げを繰り返す中この店はずっと据え置きで来ているので、値段的に追いついてきました。こうなると、この店の利用価値がさらに高まりそうです(2019/10、確認)。

※消費10%増税から、時間差での値上げをしていました。ちょっと値上げ幅が大きく、現在はたぬき410円、もり340円、小カレーセット630円、小かき揚げ丼セット680円、かき揚げ460円、二枚もり540円、ちくわ天480円、きつね440円です(2020/2、確認)。

※2020/7、再食。冷しかき揚げ460円を実食しました。麺は、中細の仕立て。かつてこの店では太平麺がデフォルトだったのですが、いつの間にか中細麺がデフォルトになったようです。値上げ時に変えたのでしょうか。かなり締まりのよい麺で、冷やしにすると硬いと感じるレベルなので、確かに中細の方がいいかなとも思います。太さだけでなく、粉の配合や打ち方も変えていると思います。ちょっと流行りに寄せた感があるのは残念に思うところですが、逆に「脱嵯峨谷」的な気概も感じます。この変化が今後成否のどちらに転がるか、注視したいと思います。かき揚げは揚げ置きで、タマネギ、ニンジン、長ネギ、カボチャ、サツマイモで構成。甘みの強いイメージの野菜を多く使っているわりにはさほど甘だるさはなく、食べやすかったです。
  平日20:30頃の訪問で、先客2・後客2。コロナ前の夜間には飲み客が結構利用していたのですが、その需要が激減したためか、空いていました。椅子付きカウンターにはひとりぶんごとにパーティッションが設置され、また箸(割箸)も商品と同時提供になっています。


※2020/10、再食。揚げなすそぼろ540円を食べてみました。今回は、温そば。麺が変わってから初めての温そばでしたが、食感は結構楽しめました。温そばでもそれなりに歯ごたえが残る麺です。トッピングは、縦細切りの揚げナスと、鶏肉のそぼろ。ナスの食感が弱いので、個人的にはもう少し太くカットした方がいいような気がします。太いと、素揚げしたときに揚げムラが出るのかな。鶏そぼろは、ムネ肉を使っているようで、わりとさっぱりしています。生姜とミョウガで風味付けがされており、前半は生姜が勝っているのですが、食べ進めるごとにミョウガのほろ苦さが前面に出てきます。グラデーション的な変化が、なかなか楽しいです。味覚的には問題なく美味しいので、あとは割高な印象をどう解消するかということになってくるでしょうか。なお、貼り紙に「そぼろが新しくなりました」とあったのですが、改良前に食べていないのでどう変わったのかは不明です。生姜とミョウガ、あたりでしょうか。
  土曜21:30頃の訪問で、先客3・後客3。先客のうち2人は、飲み客。7月の訪問時には夜でも飲み客がひとりもいなかったので、少しずつ戻ってきているといったところでしょうか。それでも、まだまだコロナ前の姿にはほど遠いです。


※しばらく営業休止期間があり(貼り紙が出ていた)、そこから営業再開することなく閉店していました。現在は、テナント募集の貼り紙が出ている状態です(2022/12、確認)。

※跡地は、「中村麺兵衛」になりました。当サイトに掲載してきたミニチェーンですが、近年大幅に値上げしていて価格面でやや苦しいです。掲載するかどうかは、いったん保留とします。そのうち掲載に踏み切るような気はしますが(2023/5、確認)。

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「乱切りそば あずみ」  実食日:2014/2

  JR東口を出て左へ30秒、駅舎(駅ビル)の外側から出入りする造りの店。お馴染みの「あずみ」の新ブランド店で、昨年10月にオープンした新店だ。昨年は池袋東口に新店オープンが相次いだが、エキナカに限って見れば近年は「のとや」「グランドキッチン池袋」「お馴染田舎そば」と閉店が相次ぎ、ポッカリと空白地帯ができていた。いい場所に出店したと思う。それを物語るかのように、実食時にはほぼ満席だった。立ち食いカウンターのみで、席数は8。通常、立ち食い店ではなかなか席数をはっきり書けないものだが、この店に関しては一人ぶんごとに微妙な仕切りがあるので、数えられる。驚いたことに、先客のうち半数以上が若い女性だった。「椅子がない店には女性は入らない」という定説は、もはや通用しないのか。もっとも、日本語ではない言語が飛び交っていたのだが。
  麺は、店名のとおり乱切りの生麺。太さにはかなりのばらつきがあり、細いものは2ミリくらい、太いものは5ミリくらいある(公式には1.5〜4ミリとなっているが、茹でることで太さが増す)。5種類の太さの麺を混合しているという。食感が楽しく、歯ごたえもなかなかのもの。つゆにはこれといった特徴はないが、麺にはインパクトがある。個人的には、もっとも太い麺を寄せ集めて一杯のそばに仕立てたものを食べてみたい気もする。たぬき370円(ワカメ入り)。従来の「あずみ」に比べて割高だが、ハイグレード店舗ということで納得できる価格帯だ。かけ系メニューに変わり種はないが、つけそば(冷たい麺を温かいつけ汁に浸けて食べるスタイル)には「ピリ辛つけそば」(440円)という魅惑的なメニューがある。ご飯ものは、いなり程度。箸はエコ箸。


※2015/5、再食。値上げして、たぬき390円になっていました。ピリ辛つけそばは、「辛味つけタレせいろ」という名になって460円です。今回は、野菜かき揚460円を実食。かき揚げはサイズが大きいわりに油が軽くてよいのですが、かなり冷たかったのが残念です。つゆがぬるくなるレベルだったので。揚げ置くのは仕方ないとして、見込み揚げの精度をもう少し高めれば、印象がグンと上がると思います。

※2017/1、再食。値段等、変わっていません。今回は、春菊そば440円を実食。注文後揚げの春菊天は、姿揚げでした。見栄えはとても良いのですが、油が重く、しかもあまり香りのない春菊で、途中で飽きが来ました。ちょっと「見かけ倒し」という印象。揚げたてにこだわるのもいいですが、それで油ギッシュになるくらいなら揚げ置いた方がいいと思います(前食時の野菜かき揚げは、揚げ置きだが油はしっかり切れていた)。
  メニューがだいぶ入れ替わっていました。試行錯誤の跡が見えます。朝そば2種各360円の設定がなくなっていたのですが、需要がなかったのでしょうか。私の目には、新たに加わった鴨そば670円よりもだいぶ魅力的に映るのですが。利ざやが薄かったということもあるのかもしれませんね。

※2017/7、再食。シンプルにせいろ410円の実食です。実はこの店でせいろそばを食べるのは初めてではないのですが、記録をつけるは初めて。例によって、5種の太さの麺が混在しています。このうち、もっとも太い麺がだいぶ固く、なんだか武蔵野うどんを食べているような感じでした。前回せいろをいただいた時には、ここまでの違和感は感じなかったように思うのですが。ちょっと茹でがアンダーだったでしょうか。乱切りタイプの麺の難しさかもしれません。対策として、太い麺の配合率を少し減らすといいように思います。
  訪問は、日曜の18:30頃。先客2で、わりと空いているなと思って入ったのですが、後客が4人入って満席に。この店、満席になるとちょっと窮屈なので、空いているときに行くようにしているのですが……。ものすごく人通りが多い場所なので、なかなか空いているタイミングがなく、実食回数もあまり伸びていません。まぁ、繁盛するのはいいことなのですが。

※2018/1、再食。券売機がタッチパネル式に変わり、大半のメニューを値上げしていました。現在、たぬき410円です。かけは330円で据え置きですが、種物は10〜20円程度上がっています。ただし、月見390円・牛肉600円・鴨670円・肉つけ700円・肉つけ(ゴマ)730円は、値段据え置き。上げたメニューと据え置いたメニューの違いが、よくわからないですね。揚げ物系を上げたのかなの思いきや、わかめ390円やきつね440円も上がっているので。
  実食は、値段据え置きとなった月見そば。卵は後乗せで、白身が完全に透明な状態でした。つゆの印象が今までとちょっと違っていました。甘みがあまりなく、カツオの香りと醤油のコクを強く感じました。この店ではこれまで天ぷら系のトッピングばかり食べてきたので、乗せものが変わると印象が変わるということなのでしょうか。あるいは、誤差か。個人的には、今回のつゆの方が好みです。
  訪問は1月3日の18:00頃で、「正月だから空いているかな」と思って外から覗いてみたら先客2人だったので、入店。しかし、後客が続けて3人入って、すぐに満席近い状態に。前回と同じ失敗ですね。この店、嫌いではないのですが、背後スペースが狭いため他客が3〜4人になるとかなり窮屈に感じます。私は、覗いてみて空いているとき以外はほとんど入らないです。で、空いているときがあまりない(場所が良いこともあるでしょう)ので、店前を通る回数は多いのに実食回数はさほど伸びていません。フロアの狭さが、唯一にして大きな欠点だと思います。


※閉店(「大江戸そば」化)していました(2019/4、確認)。

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「笠置そば」  実食日:2014/8

  西口地下通路をひたすら進み、一番奥のC1出口を出て、直進1分。4つ上に掲載している「いわもとQ」のさらに西に、いつの間にかオープンしていた。自宅から近く、よく通っている場所なのだが、不思議とオープンの気配を感じなかった。今年6月にオープンしたらしい。客席は、4人掛けテーブルが1つに、椅子付きカウンターが11席。2階へ上がる階段があるが、2階に客席はなく、トイレがあるのみのようだ。券売機が店内外それぞれにある。
  閑散時間帯の実食(土曜の15時頃)だったからかもしれないが、生麺を注文後に茹でていた。強い弾力があり、香りはあまりないタイプ。食感としては、冷凍麺の印象を受ける。つゆは、やや甘め。たぬきは粒の細かい揚げ玉。全体的に、強いインパクトはないのだがバランス感は悪くない。たぬき320円(ワカメ入り)。変わりメニューに、根昆布そば380円がある。新しい店で店内が綺麗なのは当然として、各席にボックスティッシュ・台拭き・個包装のおしぼりが常備されているのが目を惹いた。衛生面には、かなり気を使っていると見える。それなら、従業員同士での私的会話をもう少し控えたらどうなのか、と思わなくもないのだが。


※閉店していました。シャッターが締まったままの状態で日除けも残っていますが、看板が外され、高看板も塗りつぶされています。場所的に、薄利多売型の店は難しかったですかね(2015/7、確認)。

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「凛や」  実食日:2014/12

  西武改札内、地下コンコース。18つ上に記載している「SNACK INN」の跡地に先月オープンした新店。従来のフードコート形式ではなく、間仕切りのある2つの飲食店が並ぶ形に変わった(もうひとつは、「だし茶漬け」の店)。立ち食いカウンター・椅子付きカウンター・テーブル席と揃っていて、キャパは20弱くらい。昼時には混雑が激しいのだが、外からは満席っぽく見えても、意外と奥のテーブル席が空いている。
  麺は冷凍なのか生なのかよく分からないが、弾力があって風味があまりないタイプ。つゆは、関東風・関西風から選択するシステム。関西風は、比較的よく再現できていて、そばにも合う。というか、九州あたりではこんな感じ味覚の組み合わせによく出会う。たぬき420円。変わりメニューに、じゃこ天530円。じゃこ天は「宇和島産」と表記されているが、想像したとおり都会向けアレンジ品。都会で食べるのだから都会向けのものでもよいと思うが、現地で食べるものとは食感も風味もだいぶ違う。あと、おろしショウガが添えられるのだが、つゆがまったく別物になってしまうので、もう完全に蛇足。乗せる前に聞くのがベストだが、自動的に乗せるにしても、つゆにドボンではなくせめてじゃこ天の上に乗せてほしかった。他では、つけ麺タイプの変わりメニューをいくつか用意している(いずれも680円と高い印象ではあるが)。
  まだ新しい店だということもあり、オペレーション面にも不安定さが残っている。受渡口で、客のひとりひとりに「つゆは関東風? 関西風?」と聞く。慣れている人ならばすぐに返答できるが、おばちゃんグループなどは仲間内で「どうするどうする?」と悩んでしまい、ここで渋滞が発生している。つゆを選択できる旨を、目立つように店頭表記した方がいいだろう。また、行列を少しでも早くさばこうとしているのか、店員が受渡口に集中し、返却口に丼がたくさん放置されて客から「置き場がないよ。早く片づけてよ」とクレームが出ていた。現時点では課題がいろいろあるが、今後洗練されていくことを期待したい。


※2017/6、再食。冷やしたぬきそば470円をいただきました。まぁ、なんと言いますか、お高い設定のわりに、「普通」としか言えないような一杯でした。どういう麺なのでしょうかね。私は生麺だろうと思って冷やしで注文してみたのですが、むしろ温そばで食べた前回の方が歯ごたえがよかったように思います。たぬきは、既製の揚げ玉。冷やしそばは丼ではなく平皿で提供。こういう店、結構多いと思うのですが、個人的には平皿にする意味がよく分からないというか、メリットよりデメリットの方が大きいように思います。つゆが飲みづらくなるので。いずれにしても、この内容で470円はちょっと高いと思います。値段を下げるか、何らかの付加価値をつけるなど、もうひと工夫が必要だと思います。

※2019/4、再食。平成最後の一杯は、こちらになりました。店名ではなく駅麺を冠した池袋そば500円をいただきました。トッピングは、きつね+たぬき+卵でした。特別なものが乗るわけではありません。きつねは小さめのもの1枚で、たぬきは既製揚げ玉、卵は先乗せでした。この構成で「なぜ池袋そば?」と思うところはありますが。「きつね(四角形)=ビルディング、たぬき=周辺の街並み、卵=太陽(サンシャイン)」で、視覚的にサンシャイン60を表現しようとしていると捉えるのは、無理があるでしょうか?
  祝日16:45頃の訪問で、先客10・後客5と盛況。ここはいつ行ってもよく入っていますね。場所のよさが奏功している様子です。ひとり客が多いですが、奥のテーブル席にはカップルやグループ客も入っています。たまたま空いていたからといってひとりでテーブル席に陣取ると、グループの後客がたくさん入ってきて顰蹙を買うことになりかねないので、注意が必要かもしれません。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき430円、宇和島産じゃこ天610円、冷したぬき480円です。池袋そばは500円で据え置かれています。じゃこ天の値上げ幅が大きいように見えますが、これは増税対応ではなく、前回訪問(2019/4)の時点ですでに600円になっていたものです(2019/12、確認)。

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「梟小路」  実食日:2015/4

  駅からちょっと遠い。東口、サンシャイン通りをズンズン進み、東急ハンズの手前(ABCマートの角)を右折して1分、左側。椅子付きカウンター7席だけの小型店。一応かけ系のそばがメインの店なのだが、近年流行りの「つけそば」を8種類扱っており、先・後客の大半がつけそばを注文していた。夜は飲み屋になるのだろうか、厨房の奥の方にキープボトルがたくさん並んでいた。
  たぬきが450円と高い設定だった(後で気づいたのだが、「生のり入」となっている)ので、天ぷら蕎麦430円を発注。天ぷらは、海老以外の4〜5種の中から1つ選択する仕組み。かき揚げを選択。麺は、注文後に茹でる生麺。適度なザラザラ感があって悪くないが、少々歯に粘着するのが気になる。つゆは甘めで、余韻・深みがないタイプ。かき揚げは自家製で、具材のチョイスが独特。タマネギを使わず、ニンジン・舞茸・サツマイモ・ナスで構成。ナスをかき揚げに入れる店はなかなかない。食感が変わっているうえ、千切りではなくスライスのニンジンの甘みが強く、またサツマイモも甘いので、全体的に甘みが勝った印象だった。つゆが甘いのでね、かき揚げはもうちょっとあっさりテイストの方が個人的にはありがたかった。変わりメニューに、マーボー蕎麦500円、煮豚ねぎ蕎麦550円。また、単品トッピングに鶏タケノコ・生のりアサリ・しめじベーコン・厚揚げ(各100円)がある。これらは主につけそば用のトッピングだが、前衛的な店という印象を助長させるラインナップだ。また、券売機には入っていないのだが、ミョウガのトッピング50円があり、これは一度試してみたいと思った。
  個人的に、ラーメン屋のまねごとのようなつけそばにはあまり関心がないのだが、比較的安価(500円〜)なので、興味がある方は一度試してみる価値があるかもしれない。私は、必要に迫られない限り試さないと思うけれど。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。たぬきは450円で変わりありませんが、一部メニューが値上げされています。天ぷらは430→450円に、煮豚ネギは「ネギ煮豚」に名称が変わって550→600円になっています(2018/7、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはなく、現在もたぬき450円、天450円、ねぎ煮豚600円です(2020/2、確認)。

※2022/6、再食。まだ値上げせずに頑張っています。応援の意味も込めて、ぶっかけ天450円をいただきました。中細の麺にはそばの香りがしっかり感じられ、上々。冷水締めの効果なのか、初食時に感じた粘着性もありませんでした。一方のつゆはやや平たく、業務用を連想させる味わいでした。天(かき揚げ)は揚げ置きでしたが、完全に冷え切ったものではなく人肌程度にぬくもりがあるものでした。嵩があり固めの揚げなので、箸で崩して食べるのに少々難儀します。温そばに乗せた方がよさそうな気がします。具材は、タマネギ、ニンジン、長ネギ。初食時とは仕様が大幅に変わっていました。個性が薄れて、ちょっと残念なような……。味覚的には悪くないですが、長ネギの繊維が歯間に挟まりやすいのが玉にキズでしょうか。別皿(ワンプレート)で、ワカメ、刻みナルト、ネギ。他店が値上げを繰り返したことで450円という値段がだいぶ安く感じるようになってきたこともあって、満足度はまずまず高かったです。
  平日15:45頃の訪問で、先客1・後客2(そば客のみカウント。この他に、奥の方の席に飲み客もあり)。麻婆500円とか鶏筍500円とか、試してみたいメニューがいろいろある店。また近いうちに食べに行きたくなりそうです。なお、手作り感たっぷりの個別パーティッションが設置されています……が、小さすぎて実効性はあまり高くなさそうです。


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「大江戸そば」  実食日:2015/4

  JR中央口2改札を出て左、東京メトロの切符売り場の隣。上記「お馴染 田舎そば」の跡地。椅子付きカウンター5席+立ち食いカウンターが20人分くらい。
  味覚的には、NREスタンダード。近年たまに見かける「改装と同時につゆマシン導入」のパターンかと思ったが、つゆの味は変わっていなかった。ケバケバしいタイプのまま。客数がとても多い店なので、マシンで注いでいたら追いつかないのかな。ただ、「要するに看板だけ変わって実質何も変わらず」のパターンかというと、実はそうでもない。内装もリニューアルされていて、椅子付きカウンターの配置が通路側から壁側に移った。この結果、椅子付きカウンターが3つくらい減ってそのぶん立ち食いカウンターが増えた形。客の回転効率を重要視したのだろう。いけふくろう前の店舗とグランドキッチン池袋(ともに上記)が閉店して以来、この店舗はさらに混雑傾向が強まっていて、「食べようかなと思ったけど混み混みなのでやめて君塚へ」というパターンが多かっただけに、理解できる戦略ではある。たぬき340円。箸はエコ箸。


※2015/7、再食。値上げしていました。現在、たぬき350円です。味は特に変わっていません。

※2016/5、再食。相変わらず、カツオを強めたつゆではなく従来タイプのつゆでした。先日実食した浜松町の「大江戸そば」で青のり香のあるたぬきがトッピングされたのを受け、たぬき350円を再食。しかし、こちらでは特にこれといった香りのない普通の揚げ玉でした。どうやら、同一ブランドでも店舗によって使う揚げ玉が違っているようです。個人的には、@小エビタイプ、A青のりタイプ、Bスナッキータイプの順に希望します。

※2016/6、再食。いちいち記録をつけていませんが、5月以降ほぼ毎週土日に再食しています。メニューや値段等に特段の変化はありません。味も変わっておらず、「大江戸」の看板を掲げているわりにカツオを強めていないつゆを使い続けています。

※2016/8、再食。相変わらず、週2ペースで食べています。この間、味覚面に大きな変化はありません。毎回たぬきそばの写真を撮っているのですが、見比べてもほとんど違いがありません。つゆや揚げ玉の量まで、毎回ほとんど同じ。オペレーションの標準化は見事です。これだけ頻繁に食べるのなら、回数券を買った方がだいぶ経済的でした。9月以降は週2ペースが崩れる(ここで腹を満たすわけにはいかないほど、他店でたくさん食べなければならなくなるため)ので、今さら買いませんが。

※2016/11、再食。ここ2〜3カ月は少々頻度が落ちているものの、やっぱり週1くらいで食べ続けています。いつもたぬきばかりなので特に記録を付けていませんでしたが、今回は気分を変えてカレーそば440円を食べてみたので、記録を残します。
  カレーそばには、大盛り用の丼を使います。少なめにつゆを注ぎ、上からカレールーをかけるタイプです。味覚的には、レトルトっぽさのある中辛。丼やビジュアルを含め、富士そばのカレーそばによく似ています。茹で麺なので、富士そばよりは麺とカレーの相性が良いと思いますが、固くツルツルしたタイプの麺なので少し違和感があります。六文そばあたりの麺の方が合いそう。ありがたいのは、注文時に福神漬けの要不要を聞いてきてくれること。勝手に乗せられると、私的にはたいへん困りますので。


※2016/11、再食。先日国分寺駅の「清流そば」で食べた時に気づいた新メニュー「ちくわ入り小松菜天そば」400円がこちらにもあったので、試してみました。天ぷらは、見た目には青々していて小松菜の存在感が強いのですが、食べてみるとスライスちくわの食感の方が際立っていました。味覚的にも、ちくわの香ばしさが強く感じられます。少し固揚げ気味なのか、それともそういうちくわなのか、弾力がかなり強いです。これはなかなか良いです。一本揚げのちくわ天そばより、私はこちらの方が好きです。

※2017/1、再食。年初めの一杯をいただきました。正月に関係なく開いているのが、ありがたいです(実食は2日)。味や値段等に、特段の変化はありません。

※2017/3、再食。相変わらず、週1くらいのペースを維持しています。2016年に一番多く食べたのは、ここだと思います。正確な回数は記録していませんが、50回は超えているはずです。たぬきそばを食べることが多く、特に変わった点がなければ更新しないのですが、今回はかき揚げそば380円をいただいたので、更新します。かき揚げは、揚げ置きでしなっとしたタイプ。タマネギ・ニンジン・干しエビ・小松菜のような青菜(刻み方が細かすぎて味が分からない)。信濃町「お馴染み 田舎そば」と同じオペレーションのものとみていいでしょう。NRE茹で麺店には、かき揚げそばが380円の店舗と400円の店舗があります。400円の店舗で一度食べ、比べてみる必要がありそうです。

※2017/4、再食。今回は、季節メニューの春野菜天そば450円(スイカで食券を買うと420円)を試してみました。天ぷらはかき揚げ仕立てで、具材にはタマネギ・ニンジン・キャベツ・グリーンピース・干しエビが確認できました。キャベツの食感が面白く、味覚的には悪くないのですが、通常の天ぷらそば+70円というのは、ちょっと高い印象を受けます。現金でも420円で買えればよかったかなと感じました。あるいは、もっとキャベツの分量を増やしてもいいかなと感じました。

※2017/5、再食。今回は山菜そば390円を食べてみたので、記録を取りました。山菜は、ミックス水煮で、タケノコが入っているものです。若竹ではなく、板状の歯ごたえの強いタケノコが入っていたのが印象的でした。ちょっと塩味がついている(塩抜きをしていない)ので、つゆが全体的に少し辛くなります。麺・つゆと山菜の相性がはなかなか良く、カツオも甘みも強めていないNRE茹で麺駅そばでは、山菜そばはオススメできそうです。特に、体が塩分を欲する夏場に食べるといいかもしれません。

※2017/6、再食。期間限定でしょうか、春菊ベーコン天そば440円を試してみました。天ぷらは、衣の薄い春菊天(かき揚げタイプ)に、ベーコン片を5〜6個乗せたもの。揚げ置き時間長し。見た目には春菊の存在感がとても強いのですが、口に入れるとベーコンが逆転します。春菊の香りがもっと強い方が、バランスが取れるかなと感じました。というか、春菊とベーコンの組み合わせがどうなのかなと。相反するというか、打ち消し合うような香りだと感じました。440円という値段に鑑みても、満足度はあまり高くありません。いっそ、ベーコンを外して春菊天そばを400円くらいで提供してくれた方がありがたいです。

※2017/7、再食。JR東日本の信州デスティネーションキャンペーンに合わせた期間限定メニュー「ジビエコロッケごはんセット」550円を試してみました。かけそば・うどん+コロッケ丼のセット(沢庵漬け付き)です。コロッケは、タネが黒っぽい色をしていて、おそらく肉から灰汁が出ているのだろうと推察。イマイチ説明不足でどんな食材を使っているかがよく分からなかったのですが、食べてみた印象としては「鹿肉+野沢菜」でした。コロッケ自体は、想像していたよりも美味しいです。ちょっと残念なのは、デフォルトでソースが大量にかかっていたこと。普通のコロッケとの味の違いを楽しませる狙いもあるはずなので、コロッケ自体の味が分からなくなるようなことは避けるべきではないかと。ソースは少量にするか、別皿にするか、いっそ完全セルフにしてほしかったです。

※2017/8、再食。季節限定の小松菜新生姜天そば400円を試してみました。新生姜天を名乗るからには、「岩下の新生姜」のような固形物に衣をつけて揚げているのかと思ったのですが、どうもすりおろしてあるようです。かき揚げタイプの天ぷらの中に姿を確認できないのに、香りはとても強く感じました。NRE駅そばの変わりメニューは、メイン食材の存在感が弱くてイマイチに感じることが多いのですが、今回はしっかりと主張していてよいと思いました。小松菜もたっぷり入っていました。これを400円で出せたのは、進化と言っていいと思います。

※2017/9、再食。秋季限定メニューの「きのこ天そば」450円を食べてみました。見た目には普通のかき揚げとあまり変わらず、「あれ? 注文間違ってない?」と思った(キノコが見えないという意味。実際には銀杏が3粒乗っているので、ひと目で違いは分かる)のですが、中の方にシメジやヒラタケが入っていました。450円なら、まぁまぁ悪くない内容です。揚げ置き時間が長いためでしょうか、銀杏があまり香らなかったのが残念。店揚げの店舗で食べてみたいメニューです。

※2017/10、再食。シンプルに、きつねそば380円をいただきました。きつねは、正方形に近い形状のものを2枚乗せます。薄めですが、ふんわり感があります。味付けはやや濃いめで、少し歯がキシキシしました。つゆの味が大幅に変わる(甘くなる)ので、つゆ本来の味を見たい場合には要注意というか、避けた方が無難なメニューでしょう。

※2017/11、再食。ジャンボ鶏から揚げそば450円をいただきました。我孫子「弥生軒」か小淵沢「丸政」あたりからヒントを得ていると思われるメニューで、両店ほどではないもののかなり大きな鶏唐揚げがトッピングされます。衣が薄く油が軽いのが利点で、大きいわりに意外にすんなりお腹に収まりました。鶏肉は皮つきのモモ肉で、それなりにジューシー。値段的にも、納得できる内容でしょう。NRE系駅そばにはこういったボリューム系メニューがあまりないので、ひとつ設定しておくと新たな客層を発掘できそうに思います。
  祝日18時頃の訪問でしたが、平日と同じか、それ以上に混雑していました。通常はわりと空きがある奥の立ち食いカウンターまでびっしり埋まっていていました。ここが埋まると、返却口へ丼を返却しに行くのが若干ややこしくなります。構造上やむを得ない部分ではありますが、東側(椅子付きカウンターがある側)にも返却口があるとなお便利になるんだがなぁ、と感じます。

※2017/12、再食。冬季限定のカレー天そば480円を食べてみました。てっきり、衣にカレー味をつけた天ぷらなのかなと思っていたのですが、実際にはじゃがいも入りのかき揚げにカレーソース(黒ゴマ入り)をかけたものでした。……ちょっと期待が外れたような。味は悪くないのですが、ここ最近のNRE駅そばの季節限定メニューはなかなかクオリティが高かったので、それらと比べると一枚落ちる印象です。カレーソース自体は結構刺激的で美味しかったので、ソースをもう少し多めにかけてもらえるとよかったかなと思います。

※2018/1、再食。2018年最初の一杯をいただきました。実食したのは、シンプルに月見そば340円。卵は後乗せで、白身が完全に透明な状態で提供。まぁ、特段良くも悪くもなく、無難な感じの一杯でした。
  訪問は元旦の18:00頃。元旦だというのに、先客8・後客4と結構にぎわっていました。他の店がやっていないぶん、集中するという側面があるのかもしれません。でも、これでも普段と比べるとだいぶ空いています。普段は、数える気が失せるくらいの客数なので。

※2018/2、再食。いか天そば410円をいただきました。いか天は揚げ置きで、衣厚め・イカ小さめ。あまりオススメという感じではありません。斜めに深く包丁が入っていて噛み切りやすいので、歯が弱い人とか固いイカ天が苦手な人にはいいかもしれません。歯が弱い人は、最初からイカ天を注文しないと思いますが。

※2018/3、再食。未食メニューをということで、かき揚天玉そば450円をいただきました。天は揚げ置き。昔ながらの駅そばスタイルです。卵は後乗せで、白身は完全に透明でした。NREの茹で麺駅そばには天を店内で揚げている店舗と北戸田から配送している店舗がありますが、ここは配送ですね(実際には、食べなくても値段で配送だと分かる)。
  土曜18:00頃の訪問で、先客・後客とも数えきれず。賑わっていますね。にもかかわらず受渡が滞ることがなくスムーズに流れています。厨房内での役割分担が決まっていて、連携がうまく取れているためでしょう。食券を出すと、受渡係が「そばいただきました〜」と声をかける。奥のスタッフがかけそばを作って受渡口へ。受渡係がトッピングやネギを乗せて提供。この流れが確立しています。客数の多い店舗では、分業が必須ですね。


※2018/5、再食。期間限定の「岩下の新生姜入り栃木県産にら天そば」をいただきました。値段失念ですが、440円くらいだったと思います。見た目での印象は「ニラ入りのコロッケ?」という感じ。きっちり楕円形に成形されていてあまり天ぷらっぽい感じがしません。食べてみると、生姜がかなり強いです。ニラは、入っていることは目で見てわかるのですが、味覚的には完全に生姜に負けています。値段がまずまず安いので、生姜の風味が好きな人にはいいと思いますが、特段生姜に思い入れがない人はスルーでいいかなと思います。

※2018/8、再食。冷やしたぬきそば390円を試しました。温たぬきよりも高い設定ですが、ワカメ入りでワザビが付きます。つゆは温つゆよりも香りがないように感じるし、麺もちょっとゴワゴワ感が強く感じられます。NRE茹で麺店の麺・つゆは、温そばの方が相性良さそうです。冷たいそばを食べるなら、「そばいち二八」に行った方がいいと思います。

※2018/10、再食。まだ食べたことがないメニューをということで、鴨そば460円をいただきました。鴨肉はレトルトで、ソフトな歯ごたえ。個人的にはもう少し歯ごたえが強い方が好みなのですが、ワンコインの鴨そばとしては及第点でしょう。甘辛い味がしっかり染みていて、煮汁が加わることでつゆがまろやかになります。鴨そばはレトルト対応でもそれなりのものができるので、駅そば向きのメニューだと思います。

※2018/12、再食。値上げして、たぬき360円になっています。かき揚げ380円といか天410円は据え置きで、きつねは400円に、鶏から揚げは460円に(いつの間にかメニュー名から「ジャンボ」が削除されている)、かき揚げ天玉は460円に値上げしています。一方、冷やし割増がなくなったようで、結果的に冷やしたぬきは360円に値下げという形になっています(値−1点)。
  今回は、季節メニューの「いか紅生姜かき揚げそば」480円をいただきました。イカは、胴の部分は入っておらず、ゲソのみです。味覚的に悪くはないですが、480円だといか紅生姜かき揚げの単品価格が200円という計算になり、ちょっと高い印象を受けます。430〜450円くらいで出せるといいなぁと感じました。また、メニュー名も「ゲソ紅生姜かき揚げ」にした方がいいと思います。


※2019/2、再食。かき揚げ天玉そば460円をいただきました。かき揚げそばも月見そばも実食済みなので、大方の予想通りの味わいでした。北戸田工場謹製のかき揚げは、ポテッとした食感ながら小海老の香りがあり、嫌いではないです。NRE駅そばに限って言えば、店揚げのかき揚げより北戸田謹製の方が、時折中毒的に食べたくなります。
  平日18:00頃の訪問で、先・後客とも多数。いつしか外国人客の姿も多く見られるようになっており、受渡係はかなり大変そうです。ただでさえ忙しいのに、日本語を話せない客の対応にも追われるので。せめて我々は、あまり負担をかけないように心がけたいものです。


※2019/5、再食。わかめそば360円をいただきました。ワカメはカットものですが、肉厚で歯ごたえ強く、ものは悪くないです。また、量が結構多いのもありがたいところ。山菜よりも安いので、ヘルシー系としてはまずまずオススメです。
  平日12:15頃の訪問で、先客・後客とも10人以上。昼時に限らず、この店舗はいつ行ってもこんな感じで賑わっています。杖を突いたお婆ちゃんまで立ち食いしていました。

※2019/7、再食。未食メニューをということで、かけそば280円をいただきました。まぁ、想像どおりの味です。麺とつゆがあまり馴染まないものなので、何か橋渡し役になるようなトッピングを乗せないとやや物足りなく感じます。おそらく、かけそばは今後注文することがないでしょう。通過点です。
  平日19:30頃の訪問で、先・後客多数で数えきれず。いつもどおりの盛況でした。


※2019/8、再食。秋メニューのきのこかき揚げそば500円を食べてみました。2017年に実食したきのこ天と違って、銀杏は乗りません。マイタケ・エリンギ・シメジが入ったかき揚げです。タマネギなどの野菜としっかり混ぜ合わせてあり、見た目にきのこは目立たないのですが、食べると食感がっしっかりあります。悪くないのですが、揚げ置きで冷えてやや固くなっていたのと、値段的にやや高いかなという気がします。2年前には銀杏を加えて450円だったのが、今回は銀杏を廃して500円なので。人件費等の高騰分を加味しても、470円くらいが妥当なラインかなと感じました。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、かき揚げ390円、きつね410円、鶏から揚げ470円、いか天430円、かき揚げ天玉470円、鴨480円、わかめ370円、かけ290円です(2019/10、確認)。

※耐震工事に伴い、休業に入っていました。復活が前提となる休業なので閉店扱いにはしませんが、現在は食べることができません。ご注意ください(2020/2、確認)。

※2020/7、再食。工事が終わり、営業再開していました。外観は特段変わっていないので、写真は貼りません。今回は、夏メニューとして売り出された海苔つけ450円を食べてみました。冷たいそば+温つけつゆのメニューです。つけつゆには、デフォルトで大根おろし、プレス成型していない焼き海苔、ネギが入っています。ほんのりと豆板醤系のピリ辛が利いていて、なかなか美味いです。代わりメニューにしては値段も安め。変に肉系でゴテゴテしたつけそばより、私はこちらの方が好きです。つけそば系としては珍しく、リピートもアリかなと思いました。
  平日21:00頃の訪問で、先客1・後客1。この店舗としては信じられないくらいに空いていました。それもそのはず、緊急事態宣言下ではありませんが、コロナの影響で営業時間が21時までに短縮されていました。つまり、閉店間際の入店。後客がひとり入ったところで、券売機が止められました。混雑しているところしか見たことがない店舗なので、これだけ空いているとちょっと贅沢な気分になれます。

※2020/10、再食。山菜410円をいただきました。他店舗と同じく、ウドやフキが入った、特徴のあるミックス山菜のトッピングです。食感だけでなく香りにも特徴があり、好きです。価格に鑑みても、充分オススメできます。
  日曜18:00頃の訪問で、先客6・後客4。この店舗にしては、空いている印象でした。数えられないほどの客数である場合が多い店舗なので。新型コロナ対策で、各席に個別パーティッションが設置されています。


※2021/6、やや久々の再食。夏メニューのねぎだくごまだれ冷し490円をいただきました。薬味ネギがたくさんトッピングされるのかなと思いきや、白髪ネギでした。その上から揚げ玉を散らしてゴマダレをかけたぶっかけタイプの冷やしそばです。揚げ玉のサクサクした食感が面白いアクセントになっていて、良い工夫だなと感じました。総じて問題なく美味しいですが、ネギの辛みが少々尖って感じられるので、かけるのはゴマダレよりもラー油の方がよかったかなと思いました。
  平日18:30頃の訪問恵、先客9・後客8。この店にしては空いていました。コロナ禍に突入して以来、明らかに客数が落ちています。大丈夫かな。「いろり庵きらく」化はしないでほしいな……。なお、外観的には、暖簾が廃されていました(写真は左:旧、右:現)。

※2021/8、再食。冷やしたぬき370円をいただきました。旧NRE駅そばでは、以前は冷やしに割増料金を設定していましたが、現在は同額設定。夏場に冷やし系を注文しやすくなりました。味は普通というか、想像どおり。茹で麺なので、冷やしにすることで歯ごたえが増すようなこともなく、まぁこんなもんでしょう。ワサビの香りが、思いのほかよかったです。
  平日12:30頃の訪問で、先・後客とも多数で数えきれず。昼時とあって混雑してはいたのですが、これでもコロナ前に比べるとだいぶ空いているように思います。空席探しで困るほどではありませんでした。


※2021/11、再食。季節メニューの「ゆす香るなめこおろし」490円を食べてみました。トッピングは、ナメコ、大根おろし、ユズ皮、焼き海苔です。どうして焼き海苔を合わせたのかなと、若干疑問符が付きました。香ばしさが強くて、ユズの爽やかな香りが相殺されてしまうので。さほどボリューミーなメニューではないので、見た目の印象を向上させようという狙いでしょうか。でも、焼き海苔はない方がいいと思います。
  平日18:30頃の訪問で、先客4・後客5。相変わらず、この店舗にしては空いています。最近はこのくらいの落ち着いた客数であることが多くなっていて、店員もワンオペであることが多いです(この時もワンオペだった)。将来的に「いろり庵きらく」に化けてしまうのではないか、と不安です。

※値上げしていました。現在、たぬき380円、かき揚げ400円、きつね420円、かき揚げ天玉480円、鴨490円、わかめ380円、かけ300円です(2022/3、確認)。

※2022/7、再食。コロッケ400円をいただきました。コロッケは、揚げ置きの牛肉コロッケです。平均的なコロッケよりもやや大きいでしょうか。食べごたえがあり、値段のわりに良心的な内容だなと感じました。コスパでは、この店のメニューの中でもだいぶ上位だと思います。
  平日18:30頃の訪問で、先客4・後客5。なかなか客足が戻っていない印象です。この店舗には券売機が全部で3台あるのですが、そのうち1台は止められていました。心配です。

※2022/9、再食。たぬきそば380円+麺大盛り120円で。内容に、特段の変更はありません。たぬきは既製の揚げ玉です。麺を大盛りにしてもたぬきの量は並盛りなので、若干揚げ玉が少ないような印象になります。全体的なバランス感は、並盛りの方がいいかもしれません。
  平日17:15頃の訪問。この店舗も、コロナ禍に入ってから客数が目に見えて落ち込んでいます。椅子が全部埋まることはほとんどなくなり、立ち食い席はガラガラ。この日も、客数は数えていませんが、この店舗にしてはあり得ないくらい空いていました。

※2022/10、再食。シンプルに、天400円をいただきました。天(かき揚げ)は揚げ置きで、お好み焼きのような食感。まぁどうということもないものですが、小エビと端の方の焦げの香ばしさがあって、駅そばの天としては悪くないと思います。時折中毒的に食べたくなるのは、生麺+揚げたて天ぷらの「いろり庵きらく」よりもこちらの方です。
  土曜18:00頃の訪問。客数はメモしていませんが、やっぱり空いている印象でした。椅子席もガバッと開いていて、隣に人がいない状態で食べることができました。落ち着いて食べられるのはありがたいですが、寂しさの方が先に立ちます。


※2023/2、再食。その前に、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき400円、かき揚げ420円、きつね440円、かき揚げ天玉500円、わかめ400円、かけ310円です。鴨は、少なくとも店頭のメニュー表からは消えています。
  今回いただいたのは、季節限定メニューとして登場していた紅生姜天490円。トッピングは、紅生姜入りの野菜かき揚げです。形は、正円形ではなく少々いびつ。北戸田謹製ではないのでしょうか。北戸田謹製だとしても、通常のかき揚げとは異なるラインを使い、リングは使わずに揚げているのかもしれません。貼り紙の写真はきれいに正円形だから、たまたま形が崩れたものが当たっただけという可能性もありそうですが。紅生姜の配合比率はあまり高くなく、かなりライトな印象の紅生姜天ですね。コアな紅生姜天ファンにとっては、物足りないかもしれません。反面、つゆ本来の味が分からなくなるのを嫌う人にとっては都合がよさそうです。ただし、通常のかき揚げが420円であることを考えると、70円足してまでこちらを選択する必然性はあまりないような気がします。
  平日19:45頃の訪問。客数は数えるのを忘れましたが、両隣に人がいない状態で座って食べられたので、やっぱりこの店舗にしては空いていました。


※2023/6、再食。かき揚げ大盛り540円をいただきました。これは個人的な意見ですが、天その麺大盛りはあまりオススメしません。大盛りだと専用の大きな器を使うため麺だけでなくつゆも多めに入ります。これに対して天は並盛りと変わらないので、麺・つゆと具材のバランスが少し乱れるように感じます。油分が足りなくなるというか。基本的に、天ぷら類のトッピングは並盛り用の大きさになっているのかなと感じます。大盛りにするのなら、たぬきを追加するくらいでちょうどよくなりそうに思います。
  平日18:30頃の訪問。客数は数え忘れました。特段混んでも空いてもいなかったように思います。コロナ前にくらべるとだいぶ空いていたと思いますが。


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「しぶそば」  実食日:2015/5

  改札外、東武ホープセンター内。東武ホープセンターというとかつて「のとや」があったことが連想されるが、そちら側ではなく南側のエリアになる。かつての「のとや」ほどではないが、あまり目立たない立地。ただ、池袋の中では駅そばがないエリアなので、需要はありそうだ。客席は、テーブル席が2人×5、椅子付きカウンターが4。東急系列のチェーン店がなぜ池袋に? と不思議に思う人もいるかもしれないが、こういった「交流戦」も、近年のトレンドのひとつ。駅そば活性化という点で、とても良いことだと思う。
  麺は生麺の茹で置きと思われるが、客によってはちょっと待ち時間が長くなったりしていたので、見込み茹でかもしれない。ザラザラした舌触りが特徴的で、近年の生麺にありがちな「固い麺」ではないので、茹で麺党にも愛されそうな食感だ。つゆは、わりとあっさりなテイスト。たぬき390円。箸はエコ箸。
  今年5月25日にオープンし、実食が5月27日。オープン直後ということでオペレーション面で不安があったのだが、やはり少々こなれていない印象があった。私が入店した時点で出来上がり待ち客が2人いたのだが、私が呼ばれたのは2番目だった。つまり、ひとり追い越したわけだ。ちゃんと「すみません、順番前後します」と断ってはいたのだが、まぁ予想どおりというか、追い越された人は「遅ぇよ!」とクレームを吐いていた。クレーム客の注文はかき揚げそばだったので、かき揚げを揚げたてにこだわった結果ではないかと推測されるのだが、駅そばの客心理として「麺単同士で順番が前後するのは納得できない」という部分があるのではないかと思う。今回のケースでの正解は、「すぐにでも出せる私をあえて待たせる」だったのではないかと感じる。あるいは、どうしても注文に追いつかないのであれば、かき揚げを見込み揚げにすることも検討した方がいいかもしれない。このあたりのさじ加減は今後運営していく中で整ってくるものだと思うので、今後に期待したい。


※2016/6、再食。もり300円を試してみました。予想を大幅に上回る粘着レベルに、ちょっとびっくり。茹で加減の問題でしょうか。以前に別の店舗で食べた時には、もっとしっかり締まっていてプリッとした食感だったように思うのですが……。ちょっと残念でした。香りも、あまり感じませんでした。あくまでも初食時の一杯と今回の一枚とでの比較になりますが、この店舗では完全に温そばの方がオススメということになりそうです。生麺使用の店舗ではちょっと珍しいことかもしれません。

※2017/3、再食。冷やしかき揚げそば400円をいただきました。今回は特に粘着することもありませんでした。前回はたまたま失敗作だったのでしょう。冷やしのつゆは、カツオ出汁がよく香りました。かけつゆよりも香りが良いです。出汁の香りは、温>冷になる店の方が圧倒的に多いと思うのですが、しぶそばは逆っぽいですね。かき揚げは、前食時と同じく紅生姜と高菜で、やっぱり紅生姜の方が存在感が強いものでした。揚げ置きで人肌程度にぬるかったのですが、サクサク感は失われていませんでした。油がよく切れているぶん、むしろ揚げたてより美味いかも。サイズが大きいので、油が切れているかどうかがとても重要になります。
  20時頃の訪問で、先客5・後客3。あまり目立たない立地にしてはよく入っていると思います。中国人観光客も食べに来ていました。この込み入った立地の店にやって来るということは、中国のガイドか何かに載ったのでしょうか。食べ方があまりよく分からなかったようで、周囲の客が食べる姿をじろじろ眺めていたのが印象的でした。聞くのが恥ずかしいのか、日本語がまったく話せないのか、英語が通じないと思っているのか。たぶんその全部なんでしょうね。

※2017/4、再食。もりそば300円に、かき揚げ100円を単品追加。かき揚げ(前回実食時と同じく、内容は紅生姜と高菜)を単品で注文すると、温かい天つゆを付けてくれます。また、大きなかき揚げを半分に割ってあった(皿の大きさに鑑みて、これが通常オペレーションであると思われる)ので、たとえば半分はそばつゆにつけて食べ、もう半分は天つゆにつけて食べるといったこともやりやすいです。現時点では、これがしぶそばの黄金オーダーではないかと思います。なお、昨年6月の実食時にもりそばの麺についてダメ出しをしていますが、その後そのような不出来な麺には出会っていません。たまたまだったようです。

※2017/7、再食。ミニかき揚げ丼セット560円を、もりでいただきました。かき揚げ丼は、半分にカットされたかき揚げとカボチャ天が乗っていました。人によっては「カボチャ天はいらないから、かき揚げをひとつまるごと乗せてほしい」と思うかもしれませんが、しぶそばのかき揚げは大きくて若干もたれる部分もあるので、個人的にはむしろありがたいです。いっそ、かき揚げを廃してカボチャ天をふたつにした「ミニカボチャ天丼セット」があってもいいかなと思うくらいです。そばは平均的な出来栄えで、可不可ない印象でした。

※2017/10、再食。最近ハマっている立ちそばのカツ丼シリーズということで、カツ丼とそば(小)650円を、冷そば(ぶっかけ)でいただきました。カツ丼は、脂身の少ないサッパリした肉を使っていて、良く言えばヘルシー。悪く言えば旨味が薄く、少しパサつきます。玉子とじは、ちょっと玉子の分量が少ないように感じました。1個分使っていないのか、小さめの卵を使っているのか。これも、旨味不足に拍車をかけています。加えて、タレも薄味。タマネギと一緒にとじてあって、仕上げにグリーンピースを散らしています。個人的にはもう少し旨味を濃厚にしてほしいと思う部分もありますが、ヘルシー志向の人にはこれくらいでいいのかもしれません(もっとも、ヘルシー志向の人がこのメニューを注文するとは思えませんが)。なお、セットのそばは温orぶっかけで、もりにはできないようです。
  土曜の18時頃の訪問で、先客3・後客7。よく入っています。外から店内を眺めて、混雑具合を確認して去ってしまう人も結構いました。満席にはなっていないのですが、グループ客が多いので、テーブルがひとつまるごと空いていないと入らないというケースが多い様子です。フロアが狭いのがちょっと悔やまれます。


※2017/12、再食。大みそかの18:00頃に、2017年最後の一杯をいただきました。かき揚げそば400円です。今日のかき揚げは、海老・タマネギ・インゲンという具材のラインナップ。相変わらずサイズが大きいのですが、今回は油がしっかり切れていて途中で飽きることはありませんでした。ソツなく美味しかったです。
  大みそかでも、先客8・後客2とよく入っていました。テーブル席は相席になるほどの混雑ぶり。外国人観光客の利用が結構多い店舗です。奥まったところにあるのに外国人が多いということは、何らかの形で事前に情報を掴んでやって来るものと思われます。SNSで広まったとかでしょうか。外国人は食べ終わった後すぐに店を出てくれないことが多いので、余計に混んでいる印象になります。もうちょっとフロアの広い店ならいいのですが、相席状態になっている店で長居をするのはちょっと……と言いたい部分もあります。しかし、外国人が駅そばに関心を示してくれていること自体は、喜ばしいことです。ある程度は、温かい目で見る必要があると思います。

※一部メニューが値上げしていました。もり・かけ300円、月見360円、わかめ360円、たぬき390円などは、据え置き。きつね390→400円、かき揚げ400→420円、海老天490→500円などが値上げです。麺大盛りも100→120円になっています。セットものも、かつ丼とそば(小)650→680円、かき揚げ丼(小)とそば560→580円。麺を上げたということなのか、揚げを上げたということなのか、上がったものと据え置かれたものの傾向がちょっと分からないですね(2018/9、確認)。

※2019/8、再食。夏新そば祭りが開催されていたので、もりそば300円に枝豆とコーンのかき揚げを付けて。いつもの麺よりもややグレーが濃く、細かな星がたくさん見られる麺でした。香りは思ったほど強くなかったですが、品があります。300円のそばとしては、上々でしょう。かき揚げは揚げ置きで、ふたつにカットして提供。そばつゆとは別に、天つゆをつけてくれました。ふたつにカットしてくれるのはありがたいのですが、「しぶそば」のかき揚げは嵩があり、揚げ置くと固くなるので、やや食べにくいです。揚げ置くのは仕方ないとして、カットはふたつではなく十字にした方がいいかも。あるいは、もう少し嵩を減らすのも手かなと思います。必ずしも「大きい=良い」ということではないと思いますので。
  土曜19:00頃の訪問で、先客6・後客7。このくらい客が入ると、テーブル席は相席になります。入店時にテーブルが空いているといってひとりでテーブルに着くと、後からカップルが相席に入ってきて気まずい思いをすることになりかねません。私は、この店では空いていても壁際の椅子付きカウンターに着席するよう心掛けています。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ440円、もり320円、月見380円、わかめ390円、きつね410円、かき揚げ丼(小)とそば600円、かつ丼とそば(小)700円です(2020/2、確認)。

※2020/6、再食。大ちくわの磯辺揚げ天460円をいただきました。ちくわは、おでん用のいわゆる焼きちくわで、縦半分カットを2本(つまり、ちくわまるまる1本ぶんということ)使用。青のりの香りはさほど強くないのですが、香りが強すぎないぶん丼全体のバランス感がよい一杯でした。丼からはみ出すサイズでボリューム感もあるし、ワカメも結構たくさん乗せてくれて、まずまず高い満足を得られました。
  平日19:00頃の訪問で、先客7・後客4。コロナ対策で席数を減らしてあったこともあり、私が入って満席に(つまり、8席しか使えない)。また、ぴり辛ねぎなど一部メニューが休止になっています。ぴり辛ねぎは手作業でネギとラー油を和えるので、売れ筋であっても今のタイミングでは出しづらいのでしょうか。早く復活させてほしいところではあります。

※2020/9、再食。むじな420円を食べてみました。たぬき+きつねのメニューですが、天かすはやや少量で、きつねも対角線で切ったものを1枚。ハーフ&ハーフのイメージです。両方楽しめるのはいいと思いますが、特段割安ということではなさそうです。
  平日20:45頃の訪問で、先客6・後客3。この時間帯でも、よく入っています。立地の悪さを考慮すれば、かなりの人気店だと言えます。東武ホープセンター内の店舗だから営業時間が限られてしまうのが残念……と言いたいところでしたが、実は朝7時からやっているとのこと。ここだけ開いているのでしょうか。一度、朝に訪問してみたいです。私はどちらかというと夜型人間なので、いつになるやらわかりませんが。


※一部メニューを値上げしていました。現在、きつね440円、かき揚げ470円、もり350円です。たぬきは、400円で据え置かれています(2022/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき420円、きつね460円、かき揚げ490円、もり360円です。店舗限定メニューが3種類あります。むじな470円、池袋オールスター690円、明日葉天600円。明日葉天は、数量限定とのことです(2022/12、確認)。

※2023/1、再食。店舗限定メニューの明日葉天600円をいただきました。明日葉天は姿揚げで、サクッと軽くて食べやすいです。つゆに浸かるとすぐにグズグズになってしまうのですが、丼の縁にもたせかけるように乗せてくれるので、半分くらいはサクサクで食べられます。「万葉そば」よりも「葛西めんや」の明日葉天に近いです。値段が少々張るし、数量限定とのことですが、試してみる価値は充分あると思います。
  平日18:30頃の訪問。客数はメモ忘れ。奥まった横並び席に陣取れた(ここは競争率が高い)ので、それほど混んではいなかったと思います。この店舗は席数が少ないこともあって混雑していることが多いです。夕方以降に訪問して首尾よく横並び席を確保できることは珍しいです。


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「そばいち二八」  実食日:2016/2

  JR北口改札を出て右、階段手前右側。フードコート「IKE麺」内。もともと上記「グランドキッチンみかど」が入っていたフードコートが「IKE麺」にリニューアルされ、いったんはそばを扱う店舗が消えてしまったのだが、いつの間にかスルリと入っていた。「グランドキッチンみかど」が入っていた場所ではなく、一番南側の区画。確か「IKE麺」になる前はスパゲティ屋が入っていた場所だったように記憶している。フードコート形式なので座席は共通だが、「そばいち」と隣の店の間がメイン通路になっている関係で、椅子付きカウンター30席ほどはほぼ「そばいち」専用と考えていい状態になっている。まぁ、このあたりの基本的な構造は、「IKE麺」になる前から変わっていない。驚いたことに、若い女性の一人客がたいへん多かった。たまたまかもしれないが、なんと過半数。こんな光景、駅そばでは滅多に見られない。
  驚くなかれ、池袋の「そばいち」の麺は、他の「そばいち」とは違う。調理シーンが見えなかったのだが、どうやら店内で製麺しているようだ。店頭には、「二八そば」の表示もある。注文後に茹でることもあって香りが新鮮でとても美味しかった。そば粉比率が高いためつなぎが弱く、プツプツ切れやすいのがやや難点ではあるが、NRE史上最強であることは間違いない。つゆも、NREスタンダードではない。色が薄く、カツオが優しく香る。他駅の「そばいち」と比べても、違いは明白だ。たぬきは天かすで、ややゾル化するもの。これは、特に感慨はなかった。たぬき400円。値段もしっかりと他駅の「そばいち」より高い設定になっているが、この内容なら納得できる。というか、近年NREの生麺駅そばは「いろり庵きらく」と「そばいち」の違いがよく分からない状態になっている(メニューと値段、カマボコくらいしか違いがないように感じる)ので、「そばいち」店舗はどんどん二八バージョンに切り替えていった方がいいのではないかと思う。
  あまりに驚いたので、続いてもり320円を連食。こちらもかなりハイレベルだった。麺の香りは、かけ系に比べてやや弱いというか上品になるが、これはこれで美味しい。ワサビも、練りものではなくちゃんと生ワサビを使っているのが嬉しい。歯ごたえと上品さをとるならもり系、強い香りを楽しむならかけ系がオススメ。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。少々苦言を呈すると、冷水機の場所が分かりにくい。また、七味が受渡口にしかないのも辛い。フードコートというスタイルである以上やむを得ないことなのかもしれないが、混雑が激しいだけに後から取りに行くのが大変なのだ。


※2017/3、再食。この店では、どうしてももり系が食べたくなります。食感も風味も、格段に違って感じられるので。というわけで、かき揚げ小丼セット640円を、もりで。今回は初食時に比べて盛り付けもとても綺麗で、さらに好印象でした。香りは、変わらずよいです。ちょっと値段が高いですが、たまに奮発して食べたくなる味覚です。かき揚げ小丼も、なかなかの印象でした。かき揚げにはしっかりと花が咲いていて、基本サクサク、時折カリッとした衣が私好みです。このかき揚げだったら、温そばに乗せても美味しいでしょう。
  ひとつだけ注意点を書いておくと、そば湯をセルフでいただけるのですが、急須に満タン入れると、注ぎ口から溢れます。ちょっと、注ぎ口が低いんですね。あまり欲張らない方がいいでしょう。まぁ、そば湯はそんなにたくさん飲むものではないですからね。

※2017/7、再食。豚肉カレー丼(小)セット580円をいただきました。当然、もりで。そばは、麺(粉)が変わった旨の表示がありました。ちょっと色が黒くなって、細かな星がみられるようになったでしょうか。また、少し太くなったようです。挽きぐるみの粉を使うことで、つながりにくくなったためでしょうか。味覚的にも、以前のツヤのある香りは失われて、やや荒々しい感じの香りになりました。これはこれで悪くないです。一長一短で、改善・改悪のどちらともいえない感じ。コストが下がるのなら、これでいいと思います。
  カレー丼の方は、ご飯の上に豚ばら肉を乗せて、その上からカレールーを注ぎ入れます。肉をカレーの中で煮込まないのは、固くなるのを防ぐためでしょうか。こういう店、結構ありますね。カレー自体は業務用テイストで、特段どうということもありません。また、毒々しい色合いの福神漬けがデフォルトで乗ってくるので、要らない人は事前に申し出ましょう。

※2017/9、再食。「カツ丼(小)とそば」680円をいただきました。そばの方は、特に変化はありません。美味いです。カツ丼は、成型肉なのでしょうか、肉質が不自然に柔らかく、あまり私好みではありませんでした。とじた玉子も、ちょっと茹だりすぎ。値段も含め、全体的に「富士そば」の方が上かなという印象でした。この店では、別メニューを選択した方がよさそうです。

※2018/6、公式取材にて再食。もり320円の実食です。味覚的に、変わったところはありません。美味いです。かつての繊細な風味の麺もよかった(他店との差別化がしやすいという意味も含め)ですが、今の田舎風の麺も悪くないです。少し流行りに寄せた感じでしょうかね。
  訪問は平日の10:00くらいで、一般的にはアイドルタイムとなる時間帯ですが、先・後客とも10人以上で大盛況でした。この場所では、アイドルタイムというものは存在しなさそうです。すぐ近くにある上記「大江戸そば」を含めて、超一等地だと思います。

※NRE系駅そばが全面的に値上げする中、この店舗は基本的に据え置かれていました。たぬきは現在も400円です。さらに、一部のセットメニューは、逆に値下げされています。「カツ丼(小)とそば(並)」は現在650円、「かきあげ丼(小)とそば(並)」は現在600円です。もともと他の「そばいち」より高め設定の店舗だったのですが、メニューによってはほかの「そばいち」よりも安い店舗ということになりました。それができるのなら、全店舗「そばいち二八」になってほしいです(2018/12、確認)。

※2019/10、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、「かきあげ丼(小)とそば(並)」610円、「カツ丼(小)とそば(並)」660円です。今回は、かき揚げそば460円の実食。ちなみにこのメニューは、450円からの10円値上げです。かき揚げは店内製の揚げ置きで、ややパリパリした食感。香ばしさがあり、悪くないです。麺は前回と変わらない印象ですが、つゆはやや濃くなったようにも感じました。「いろり庵きらく」のつゆも濃くなったように思うし、NRE系生麺店共通の変化なのかもしれません。
  平日19:30頃の訪問。フードコート型店舗のため、先・後客数は数えられず。席は1/3くらい埋まっているかなという印象でした。そんなに混んではいません。席間も通路も狭めなので、あまり混雑していないタイミングで食べたい店舗です。


※耐震工事に伴い、休業に入っていました。復活が前提となる休業なので閉店扱いにはしませんが、現在は食べることができません。ご注意ください(2020/2、確認)。

※2020/8、再食。耐震工事が終わって営業再開し、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき440円、かき揚げ480円、「かきあげ丼(小)とそば(並)」660円、「カツ丼(小)とそば(並)」700円です。今回は、山菜490円を食べてみました。山菜は、旧NRE系駅そば共通の仕様で、ウドとタケノコが入っているものです。「あじさい茶屋」と同じなのはやや寂しさも覚えますが、それほど多く出るメニューでもないだろうし、「そばいち」だけ変えることで値段が跳ね上がるくらいならこれでいいかなと思います。他社の店舗に対しての個性はしっかり出ているので。
  平日20:00頃の訪問。先・後客数は不明(フードコートのため)ですが、席は8割がた空いていて閑散としている印象でした。各席に、アクリルのパーティッションが設置されています。


※値上げしていました。現在、たぬき460円、かき揚げ490円、「かきあげ丼(小)とそば(並)」680円です(2022/3、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2016/8

  駅から少し離れる。西口地下道のC6出口を出て左へ4分。グリーン大通り沿いにある。池袋西口繁華街の外れというか、だいぶ外れた場所というか。この場所で、どういった需要が見込めるのかがちょっと想像つかない。近隣オフィスの勤め人もそれほど多くなさそうだし、駅へ至る通勤ルートというわけでもない。近隣住民は多いだろうが、ライバル店も多いのでね……。どこか一点に偏った需要ではなく、総合的に客の入りが見込めると判断したということか。店舗名は、「池袋2丁目店」。今月5日オープンの新店(実食は19日)。客席は、2人掛けテーブル席×4と、椅子付きカウンター23。この席配置からは、サラリーマンの昼食需要狙いがうかがえる。
  午前10時の訪問ということで、実食は「朝ごはん(カレー丼)」360円。クーポンがあったので、コロッケ追加で。これ、黄金パターン。中途半端な時間帯だったからかもしれないが、麺は注文後茹でのオペレーションだった。ただ、細平タイプの麺なので、歯ごたえはイマイチ。つゆはゆで太郎スタンダードで特記事項なし。たぬきは、大海老の香りがある天かす。これはタイミングによると思うが、海老天を揚げた時に出た天かすだろう。カレー丼は、平均的なゆで太郎の甘口タイプ。タカノツメでカスタムして、辛口に変更して食べた。コロッケは、ほどほどにサクサク感の残るもの。まぁ、まぁ。総じて、これといって突出した要素はないものの、まずまずのところでまとまっている印象だった。他メニューは、たぬき350円の直営店舗構成。そば湯ポット各席にあり。タカノツメは受渡口にあり。一味・七味は各席にあり。朝11時までは天かす無料サービス(セルフ)あり。箸はエコ箸。店内にガラス張りの製麺室あり。


※2017/5、クーポンが余っていたので、再食。もりそば大盛り420円に、クーポンでかき揚げを追加しました。麺は注文後茹でで、歯ごたえの良い状態で提供。……なんだけど、正直、そばの香りは「富士そば」の方があるように感じます。そば粉比率は「ゆで太郎」の方が高いはずなんだけど。そば粉の種類とか挽き方(おそらくこちらがポイント)で、風味は大きく変わってしまうということでしょうか。それから、もりつゆが少なめだったのもちょっと。「おかわり自由」の表示が出ていますが、もらいに行くのが途方もなく面倒です。おそらく、「多めに入れても残す人が多い」という実績からデフォルトの量を減らしたのでしょうが、私のように最後にそば湯で割って飲みたい人に対しては逆効果です。それだったら、給つゆ器を客席側に置いて、セルフにしてほしいです。かき揚げは、タマネギのカットが他店舗よりも大きめで、ホクホクした食感に仕上がっていました。これは文句なし。温そばに乗せても美味しく食べられるかき揚げだと思います。

※2017/8、再食。最近いろいろな立ちそば店で食べているカツ丼(メニュー名は「ジャンボカツ丼」)650円を食べてみました。ミニそばが付きます。ジャンボを名乗るだけあって、結構ボリューミーです。そのぶん、価格もボリューミーですが。肉は暑さが1cmほどあり、食べごたえ十分。玉子とじの技量は富士そばにやや劣る(固ゆで傾向)かなという印象ですが、総じての満足感は高いです。あとは、値段ですかね。富士そばのカツ丼との価格差が160円あるので、そこがネックになります。580円くらいで出せれば、総合で富士そばを上回る印象になっていたかもしれません。ミニそばをスープに変えれば多少は安くできそうに思います。ただ、ミニそばはミニそばでありがたいので、難しいところですね。

※2018/2、再食。先日「東池袋春日通り店」で中華そばを食べてなかなか美味かったので、今回も中華そば。ミニかき揚げ丼とのセット(650円)でいただきました。中華そばは、東池袋春日通り店と同じ印象です。豚の旨味が前面にあって、鶏ガラが追いかけます。そして中盤以降に和出汁が香り始めます。3段階に香るスープ、390円にしては上出来だと思います。かき揚げ丼は、具材細切りで衣カリカリの西五反田2丁目タイプ。悪くないです。
  日曜の18:00頃の訪問で、先客4・後客3でした。たまたまかもしれませんが、セットメニューを注文する人が多いですね。セットと言えば、お得な日替わり得ランチが日替わり得セットと名を変え、扱い時間が延びています。現在は、11時から閉店まで注文できます。ただし、24時間営業店舗では22時まで。池袋2丁目店は24時間営業なので、22時までということになります。


※2018/3、余っていたクーポン消費のため、再食。また中華そばなのですが、今回は野菜たっぷり中華そば540円にしてみました。プラス、クーポンでかき揚げを別盛りで。野菜たっぷり中華そばの具材は、キャベツ・モヤシ・ニンジン・キクラゲ・豚肉が確認できました。炒めてあるので、早い話が「肉野菜炒め」がトッピングされているということです。野菜を素揚げする「いわもとQ」の野菜たっぷりそばとは、ちょっと違います。ボリューム感があって、野菜も多く摂取でき、味覚的にも悪くないのですが、「ゆで太郎ラーメン」の最大の特徴である和出汁は、ほとんど香らなくなります。どのみち和出汁は死んでいるので、かき揚げはラーメンに乗せてしまっても問題なしです。
  土曜18:00頃の訪問で、先客3・後客7。よく入っていました。中華そばを食べている人は、見当たりませんでした。「ゆで太郎」全体でどの程度中華そばが売れているのか、ちょっと気になります。


※2018/9、再食。秋季限定のきのこ天そば500円をいただきました。きのこ天は、舞茸・シメジ・エリンギ。香りでは舞茸が、食感ではエリンギが強く主張します。値段がちょっと高いかなという気もしますが、内容的には悪くないです。日替わり得ランチの中に「きのこ天丼セット」があるので、こちらの方がお得感強いかも。いずれにしても、秋にキノコは鉄板ですね。舞茸もシメジもエリンギも通年出回っているキノコですが、それでもなんとなく秋を感じるものです。

※2019/3、再食。おろし焼きさばめしセットを、もりでいただきました。これ、朝限定提供かと思っていたのですが、グランドメニューにも入っているんですね。500円(ワンコインセットのひとつ)なので、朝に食べるよりもだいぶ割高なのですが。内容は、朝メニューのものと同じです。ほぐした焼きサバと高菜をご飯に乗せ、別皿で大根おろしが付きます。別皿なので、大根おろしはそばの方に使うこともできます。フリーの天かすもあるし、いろいろなアレンジが利きそうです。私は、大根おろしはご飯に乗せて、天かすをもりつゆに投入して食べました。もりそばは注文後茹でで、細麺でも歯ごたえがしっかりしていて上々の出来でした。
  平日0:00頃の訪問(食中に日付を跨いだ。跨ぐ前・後とも平日)で、先客0・後客3。フロアがわりと広いだけに、閑散とした印象です。この場所で24時間営業して採算が合うのかと、やや心配になります。


※2019/5、再食。薬味そば(冷)480円を食べてみました。ぶっかけスタイルの冷やしそばに、揚げナス・ミョウガ・カイワレ・天かすをトッピングします。値段の割に見た目のボリューム感や豪華さは欠けるのですが、ミョウガがよく香って味覚は上々です。もっとミョウガの比率が高くてもいいかなと思うくらい。夏バテ気味で食欲減退していても、サラッと食べられます。
  平日17:45頃の訪問で、先客2・後客1と空いていました。駅から少々遠いこともあるのか、この時間帯はたいてい空いています。


※2019/6、再食。日替わり得セット570円をいただきました。この日は、ミニかつカレーライスセットでした。まぁまぁのお得感でしょうか。ミニカレーなので、トンカツも半分ですが、そばとのセットなら充分腹パンになります。今回はもりそばを選択したのですが、ここの麺は細く、短く切れた麺がざるの目に入り込んで、まったく取れなくなってしまうのが難点。少なくともざるの目よりは太い麺にした方がいいと思います。
  平日18:00頃の訪問で、先客2・後客3。空いています。この店舗は、昼時を除くとだいたいいつ行ってもこのくらいの客数のような気がします。


※2019/11、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、もり・かけ340円です。ただ、ワンコインセットは500円で据え置き、ジャンボかつ丼はむしろ640円に値下げされています。値上げというよりは、価格構成が変わったと見るべきかもしれません。
  今回は、天中華450円の実食。中華そばに海老天をトッピングした一杯です。価格的にお得感があるのですが、よくよく見るとチャーシューが廃されています。チャーシューの代わりに海老天を乗せた、というイメージです。海苔・ワカメ・メンマはトッピングあり。エビ天は、小さめながらもプリッとしていて美味しいです。ただし、スープの香りは衣の香ばしさにまぎれて分かりにくくなります。う〜ん、一長一短でしょうか。「ゆで太郎」の中華そばはスープの香りに特徴があるので、あまり香りを消さないトッピング構成にした方が良いような気もします。
  平日15:15頃の訪問で、先客6・後客2。アイドルタイムにしては、まずまず入っている印象でした。もっとも、席数が多い店舗なので、このくらいの客数だと全然賑わっている雰囲気にはなりません。落ち着いて食べられます。


※2019/12、再食。いつの間にかレギュラーメニューに入っていたゲソ天そば500円をいただきました。ゲソ天は、店頭の写真入りメニュー表ではデフォルトトッピングですが、実際には別盛りで提供されました。松葉状に2本くっついたもの×3で、なぜか海老天が1尾添えられていました。仕様なのか手違いなのかは不明。エビ・カニアレルギーの方は少々注意を。ゲソ自体の風味は弱めで、衣がやや厚めなのですが、衣の香ばしさがむしろゲソの風味を後押しする形となり、バランス感は悪くないです。
  平日18:00頃の訪問で、先客5・後客0。ちょっと波がありましたが、これはたまたまだと思います。さほど波が生まれるような立地・性格の店ではないと思いますので。


※2020/3、再食。比較的最近ワンコインセットに加わった納豆コロッケセット500円を、かけで実食です。セット内容は、そば+ご飯+納豆+コロッケ+生卵です。そばは、クーポン使用で大盛りに。ご飯またはそばに乗せられるものが3種類あるので、いろいろな食べ方ができそうです。卵かけご飯+納豆コロッケそばにするとか、コロッケそば+卵納豆ご飯にするとか。ちなみに、納豆はPBパッケージで、小袋のタレ・からし付き。今回はコロッケライス+月見たぬきそば(天かすはフリー)にして、ビニールの蓋が付いている納豆は持ち帰りました。値段のわりにボリュームもあるし、お得感のあるセット内容だと思います。
  平日19:00頃の訪問で、先客1・後客5。まぁまぁの入りでしょうか。わりと席数は多いので、特段混雑している印象ではありません。このくらいの客数だと待ち時間が長くなることもないので、利用しやすいです。


※2020/4、再食。肉野菜そば490円を食べてみました。トッピングは茹で野菜で、白菜、ニンジン、タマネギ、モヤシ、水菜を確認。タンメンのそばバージョンのようなイメージです。それなりにボリューミーで、少なくとも「日高屋」のタンメンよりは野菜をたっぷり摂れそうです。そばつゆとの相性を疑問視する声もありそうですが、個人的には悪くないと感じました。フリーの天かすとタカノツメを加えることで、より相性が高まります。駅そば生活だと野菜が不足しがち(かき揚げではいくらも摂れない)なので、定期的にこういうメニューを選択するのもよいのではないかと思います。
  平日19:00頃の訪問で、先客5・後客4。全員男性。コロナに伴う緊急事態宣言下の訪問でしたが、コロナ前と比べて特段客数が落ちているような印象はありませんでした。時短営業中で20時閉店になっていたため、駆け込み需要が発生していたと考えることもできそうですが。


※2020/6、再食。マシマシ肉野菜690円を食べてみました。肉と野菜が、通常の肉野菜そばの倍量になります。麺の上に小山が築かれた状態になり、たまたまキャンペーンで麺大盛り無料だったので大盛りにし、つゆも溢れんばかり。フリーの天かすとタカノツメを加えて、ボリューム感はマックスになりました。味覚的にはケチのつけようがない(しいて言えば、旨みが強いので、つゆの香りが分かりにくくなる)メニューなので、安心してガッつきました。いくらボリューム感があるといっても、動物性脂肪でコッテリしているとか、モサモサ食感の食材で食べ疲れるようなことはないから、意外にペロリと完食できます。野菜が不足気味だなと思ったタイミングで、また注文することがあるでしょう。
  平日19:30頃の訪問で、先客3・後客2。全員男性ひとり客。前回の緊急事態宣言下の訪問に近い時間帯ですが、むしろ客足は今回の方が落ちているように感じました。たまたまなのかもしれませんが、もしかしたら、前回は時短営業の閉店間際で駆け込み需要があったのかもしれません。


※2020/8、再食。ガッツリと日替わり得セット600円をいただきました。本日の内容は、ミニ唐揚げカレーセット。通常だと700円のメニューなので、日替わり得セットに指定されている日なら100円安く食べられる計算になります。麺大盛り無料サービスが継続されていたので、大盛りで。プラス、クーポンで大根おろしを付けました。大根おろしは、そば猪口での提供です。そば(もり)については、特段変わったところはありません。ミニ唐揚げカレーには、ピンポン玉くらい大きさの唐揚げが3個トッピングされていました。モモ肉使用で、そこそこジューシーです。カレー丼ではなく、平皿を使って盛りつけていました。ミニというほど量は少なくないです。そばと両方食べると、結構腹パンになります。
  祝日20:00頃の訪問で、先客1・後客2。祝日だったためか、それともお盆が近かったためか、空いていました。もっとも、夜間はだいたいいつ行っても空いている店舗ですが。


※2020/11、再食。社長肝入りメニューとの呼び声高いミニのり弁セット580円を、もりでいただきました。のり弁は、早い話がのり弁風のミニ丼です。ご飯の上に鰹節を散らし、海苔を敷いて、白身魚フライとちくわ天を乗せます。ご飯アツアツで、フライもちくわ天も揚げたて。とても美味しいのですが、「のり弁」にしてはちょっと美味しすぎるかなと感じます。私の中では、のり弁はもうちょっとチープ感の漂うものなので、ここまで本格的にやらなくてもよかったかなと思う部分もあります。でも、美味しいことは間違いないです。
  平日18:30頃の訪問で、先客10・後客4。この店舗がこの時間帯にここまで賑わっているのは、初めてかも。私が出るときに店内に7人残っていたので、たまたま長居客が多かったのかもしれません。なお、新型コロナ対策の個別パーティッションはなく、コロナ前と変わらない店内風景です。


※2021/4、再食。仕事の打ち合わせがてらの利用です。そばは食べず、白身魚フライ150円、ナス天100円、舞茸天100円を単品注文し、生ビール340円を飲みました。生ビールがあってちょい飲みができる「ゆで太郎」ですが、実際にちょい飲み利用するのはこれが初めて。「富士そば」の生ビールがかなり高くなってしまった現在、「ゆで太郎」の方がちょい飲みには向いているかもしれません。ただ、つまみ類はボリュームがあまりないので、調子よく食べていると結構な出費になりそうです。コスパ的には、ナス天や舞茸天よりもかき揚げの方がいいかもしれません。
  日曜17:45頃の訪問。やや長時間の滞在だったため、先・後客は数えず。空いていました。そして、このタイミングで、遂に椅子付きカウンターに個別パーティッションが設置されました。ただし、可動式でとても軽いものなので、実効性は高くなさそうです。


※再値上げしていました。現在、もり・かけ360円です。ワンコインの500円だった3種のセットは、570円まで上がっています。肉野菜は540円、日替わり得セットは620円、ミニのり弁セットは600円です。ジャンボかつ丼は、640円で据え置かれました(値−1点。2021/6、確認)。

※2021/11、再食。あんかけなめこ560円を実食しました。内容は、小ぶりのナメコたっぷりに醤油系の味付けをしたカタクリのあんを絡ませたもの。花カツオとカイワレがデフォルトトッピングされ、ネギは別盛りで供されます。まぁ、味覚的には悪くないのですが、値段のわりにボリューム感が乏しいかなという印象でした。あんかけそばには、七味唐辛子よりもタカノツメの方が合いますね。タカノツメを用意している店では、積極的にあんかけ系をメニューに加えてみたらどうかと思います。
  土曜19:45頃の訪問で、先客4・後客1。表に、「24時間営業」の幟が立っていました。深夜営業を再開した模様です。かつて24時間営業していた「君塚」が深夜営業から完全撤退してしまったこともあり、重宝しそうです。


※2022/2、再食。期間限定でジャンボかつ丼が100円引き(640→540円)だったので、こちらをいただきました。肉厚のトンカツは食べごたえがあり、ご飯の量も結構多く、なかなかボリューミーです。「富士そば」のかつ丼より、質量ではこちらの方が上です。タマネギ少なめで、肉が圧倒的な主役。玉子は、やや固煮えでした。仕上げに散らすのは、刻み海苔です。全体的な満足感はそこそこありますが、個人的には「いろり庵きらく」のかつ丼の方がやや勝っているかなという印象です。今回は100円引きだったから、富士そばやいろり庵きらくと近い価格帯でした。ただ、普段は100円上乗せになると考えると、総合的には「いろり庵きらく>富士そば>ゆで太郎」になるかなと。もちろん、店舗ごと(というか、従業員ごとかも)の技量によって多少印象が上下するのですが。
  平日19:00頃の訪問で、先客0・後客0。どういうわけか、閑古鳥が鳴いていました。普段からそんなに混まない店舗ではありますが、この時間帯にここまで空いているのは珍しいように思います。おばちゃん店員が床掃除をしている最中だったので、その様子を見てなんとなく敬遠した人もいたかもしれませんね。


※2022/6、再食。その前に、値上げしていました。現在、もり・かけ380円、あんかけなめこ580円です。ジャンボかつ丼は640円で据え置き。
  今回は、冷やしかきあげ500円をいただきました。かき揚げは、温そばと同様に別皿提供です。揚げたてでしたが、いつもよりもやや揚げオーバー気味だったのか、きつね色が濃く固揚げでした。嵩のあるタイプで、固揚げだと箸で崩しにくいです。
  平日19:00頃の訪問で、先客3・後客1。空いていました。


※2022/9、再食。通常価格620円のミニのり弁セットが期間限定で520円提供になっていたので、食べてみました。2020年に一度食べているメニューですが、当時との比較で大きく変わっている点がひとつありました。それは、白身魚フライとちくわ天の上に、デフォルトでソースがかかっていたこと。2020年のミニのり弁には、ソースはありませんでした。要望が強かったのでしょうか。個人的には、海苔とカツオ節に醤油味が付いているので、味付けはそれで充分かなという気がします。濃い味が好きな人が多いのでしょうか。今回は、そば用のタカノツメをミニのり弁にも少し乗せてみました。相性は、まぁ悪くないです。
 平日17:15頃の訪問で、先客2・後客1。今回も空いていました。夕方から夜にかけての需要増は、もう少し後の時間帯でしょう。

※2022/10、同月に2回再食。1回目は、天中華500円を実食。ワカメとカイワレだけが乗ったシンプルな中華そばに、別皿でかき揚げとネギが付きます。味覚的には、まぁ想像どおり。かき揚げを丼に投入すると、スープの香りは油の旨みにだいぶ上書きされて、分かりにくくなります。その意味では、別皿で提供してくれるのはありがたいです。平日17:15頃の訪問で、先客6・後客2。わりと客数が多かったのですが、これは先客のうち4人がグループ客だったためです。
  2回目は、肉野菜あんかけ600円を。あんかけなめこが終了して、その後釜に入ったメニューです。あんかけなめこよりもだいぶ具だくさんでボリューミーなので、こちらの方が人気が出そうな気がします。白菜中心の野菜と豚バラをあんでとじて麺にかける、汁なしタイプのそばでした。タカノツメを加えてピリ辛仕立てにして食べました。これはこれで美味しいです。個人的には、あんかけではない肉野菜そばの方が好みですが。平日17:30頃の訪問で、先客1・後客2。この日は空いていました。


※2023/1、再食。その前に、値上げしていました。現在、もり・かけ400円、あんかけなめこ600円、天中華520円、ミニのり弁セット640円です。朝のセットも、450円まで上がりました。ご飯ものの単品は据え置かれたようで、ジャンボかつ丼は現在も640円です。
  今回いただいたのは、ミニとりから丼セット(かけ)650円。セットになるのは、ゴルフボール大くらいの鶏唐揚げ2個+小さめのちくわ天、刻み海苔、カイワレを乗せたミニ丼です。味付けは薄めで、わりとさっぱりしている印象。悪くはないのですが、店頭のメニュー表写真と比べるとボリューム的にだいぶトーンダウンしている印象が否めませんでした。よくあるパターンですが。580円くらいだったら特段不満に思うこともないのですが、650円だとちょっと……。ミニかきあげ丼セットの方が無難な気がします。
  平日17:00頃の訪問で、先客5・後客5。席にはまだまだ余裕がありますが、この時間のこの店舗にしてはわりと入っている印象でした。


※値上げしていました。現在、かけ430円、あんかけなめこ630円、ミニのり弁セット680円、ミニとりから丼セット680円、朝のセット480円です。天中華は終了して、代わって豚バラ葱中華720円が登場しています。旨そうだけど、ちょっと高い印象でしょうか(2023/6、確認)。

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「肉そばジョニー」  実食日:2017/4

  駅からちょっと遠い。一番近いのは、東口地下道経由の29番出口。出て、明治通りを直進(北東へ)5分。音羽通りを渡って右すぐ。ある程度池袋に行き慣れている人なら、「東口六ツ又の南東角からすぐ」で分かるだろうか。音羽通り沿いなので、春日通り(向原駅方面)の方へ行ってしまわないよう注意を。この辺りはちょうど駅がない空白地帯になっていて、正直、徒歩で行くにはあまり便利な場所ではない。地下鉄丸ノ内線の池袋・新大塚間が異様に長いのが元凶で、個人的にはサンシャインシティの北側に新駅を作った方がいいのではないかと常々思っている。池袋循環LRT構想もなかなか進捗していないみたいだし。そんな場所に、先月新店がオープン。場所的にどうなんだろうと思わないでもないが、駅利用者の需要よりも付近にある大型オフィスや大学・専門学校などのランチ需要がメインだろう。椅子付きカウンター7席のみの小型店。背後スペースが狭く、満席時には奥の席への出入りがしづらくなる。13:00頃の訪問で、先客1だったので奥に入ったのだが、後客が4人やって来て、出るのに苦労する羽目になった。でも、厨房はもっと狭いのでね、そのへんは斟酌してあげたい。
  店名から、肉そばが売りの店なのだろうということはすぐにわかる。勝手な連想になるが、「ジョニー」という店名から、盛りが良くて値段が高いという印象を抱く。だが実際にはかけ290円の純駅そば価格で、オーソドックスなメニューも多数用意している。ごく一般的な「立ち食いそば」として気軽に利用できる店だ。麺は、個包装の茹で麺。角がしっかり立っていて、茹で麺にしてはそばの香りがちゃんとある。つゆは、酸味を強めに感じる口当たり。カツオ中心なのは言うまでもないのだけれど、それなりに深みも感じられ、一辺倒という感じではない。余韻もある。たぬきというメニューはなく、揚げ玉が卓上に置いてあってフリーになっている。粒が細かめで、小エビの香りがあるタイプだ。タッパーに入っているあたりは、どことなく大阪の立ち食いそばを連想させる。一番人気の肉そばは、480円。意外にリーズナブル。このほか、紅生姜天を添えた「紅の豚」580円、辛みを加えた「シビレ」580円が大きく推されている。実食は、月見380円。玉子は先乗せで、白身が少し白濁凝固していた。全体的にクラシカルな味わいで、店名とのギャップを強く感じた。「なんでこの店名?」という疑問が残ることになったわけだが、大学・専門学校生が主たる客層ならば、「○○庵」とか「○○そば」よりもギラギラ店名の方が入りやすいと考えたのかもしれないね。


※閉店していました。跡地は、坦々麺の専門店です。場所的に、ちょっと苦しかったでしょうか(2018/3、確認)。

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「そば助」  実食日:2017/5

  今年5月22日オープンの新店。オープン直後に行くのはあまり趣味ではないのだけれど、なにしろ年間100回以上歩いている道にできてしまったもので。開店祝いの花が片づけられるのを待って、突撃。場所は、池袋にあまり縁がない人にとってはちょっと分かりにくいところ。最寄りの出口は、西口地下道のC6。出て後方(要町方面)へ進み、3本目の路地を右折して30秒、右側。駅舎の西口からだと5分くらいかかるだろうか。近くに「君塚」と「いわもとQ」があるエリアで、この一帯は(立ちそばに限らず)飲食店があまり長続きしないケースが多いのだが、この店はどうだろうか。客席はフロア内に規則性なく置かれたテーブル席のみで、計22席。券売機はなく、「厨房に向かって口頭注文→配膳→後払い」というシステムになっている。夕方以降は居酒屋になる二毛作店で、店の造りから推して居酒屋タイムの方がメインなのではないかという気がする。訪問は平日の16時頃で、そろそろそばタイムを締めて居酒屋タイムへの切り替えの準備にかかっていたのだろうか、「そば助Tシャツ」を着た店員が客席で談笑(和やかすぎる打ち合わせ?)をしている状態だった。先客がひとりいたんだけどな。この傍若無人な感じに、フィリピンの「富士そば」を思い出してしまったよ。ちなみに、後客は2人。私を含めて4人客がいたのだけれど、それに対して店員が6人くらいいた。居酒屋タイムの準備で忙しいのかもしれないが、空いている店内に店員が6人いると、ちょっと落ち着かない。
  麺は、注文後茹での押出十割。乱切りタイプで、あまり摩擦のないツルツル系の舌ざわり。プリッとしていて悪くないが、エコ箸が少々滑って食べづらいのが難点か。割り箸の用意があると嬉しい。つゆは、色の薄い「塩出汁」。カツオ出汁が中心だが、一辺倒ではなく、カツオではない魚介系(イリコだろうか)の粉末っぽい風味も感じられた。パンチ力はあまりない(醤油の香りがあれば……と強く思う)のだけれど、悪くはない。最近訪問した人形町店と比べて、つゆの味わいがちょっと違っていたように思う。人形町店は、もっと雑味の少ないカツオ出汁だったような気がするのだ。誤差と言われればそれまでなのだが。たぬきなし、かけ380円、きつね550円、かき揚げ580円。人形町店よりもだいぶ高い設定になっていて、当サイトの基準的に苦しいのだけれど、十割ということで特例適用。差額分の付加価値があるのかなとワクワクしていたのだけれど、特にその要素は思い当たらなかった。強いて言えば「配膳」ということになるのだけれど、それでかき揚げそばが80円も上がるなんてあり得ない。公式HPのメニューページに値段が記載されていないのは、店舗によって値段が違うことがあるためなのね。
  実食は、天玉620円。かき揚げは注文後揚げで、ややオーバー気味の揚げ方。川エビくらいのサイズの殻付きエビが3尾入っていて、香ばしくて美味しかった。玉子は温玉。卓上に、ゴマ唐辛子とニンニラあり(両方ともフリー)。どちらを足しても美味しいけど、出汁の香りは見事に飛んでしまう。入れるのにちょっと度胸を要するというか、「カツオ出汁くん、さようなら」と未練がましく後ろ髪を引かれてしまった。箸はエコ箸。


※消費10%増税に伴ってなのかどうかは未確認ですが、大幅に値上げしていました。現在、かけ680円、かきあげ天880円です。ちょっとこれは対象に残せない価格帯です。ただ、今回は入店せずに店頭表示のみでの確認だし、グルメサイトに投稿された“店舗からの公式情報”では「かけ380円」のままになっている(公式HPには値段の記載がない)ので、まだ閉店扱いとはせず、もうちょっと様子を見ることにします(2020/2、確認)。

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「大江戸そば」  実食日:2019/4

  東口を出て左へ30秒、上記「乱切りそば あずみ」の跡地。店舗名は「池袋東口店」。今春に駅そば業界を震撼させたJEFBの駅そば撤退(大崎を除く)に伴い、NREが承継して生まれ変わった店。池袋にはすでに「大江戸そば」があるわけで、本音としては「いろり庵きらく」にしたかったのではないかと思うのだけれど、この手狭なスペースでは厳しかったか。フロアレイアウトは「乱切りそば あずみ」時代と変わっておらず、客席は立ち食いカウンター8席のみ。ひとり分ごとに簡単な仕切りがあるので、数えやすい。
  麺は、つゆにあまり馴染まないゴワゴワ系の北戸田謹製茹で麺。駅そばらしくて個人的に嫌いではないのだけれど、本格度という点では「乱切りそば あずみ」からだいぶマイナーチェンジした印象になる。つゆはマシン注ぎで、特段の印象なし。他店舗と変わらない。たぬきは、既製の揚げ玉。少しカリッとしていて歯ごたえが強かったようにも感じたが、モノとしてはたぶん他店舗と同じだろう。たぬき360円。他メニューをざっと見渡しても、店舗独自のものなどは見当たらない。う〜ん、たまたま「乱切りそば あずみ」が閉店したからこういう展開になったということなのだろうけれど、あまりこの場所にこの店がある意味というのは感じられない。コンコースの方が場所が良くて、広くて、椅子もある。わざわざここまで足を延ばす必要性は、見出せないなぁ。「東口店は寄りにくいからコンコースへ」という逆パターンならあると思うけれど。箸はエコ箸。
  日曜11:30頃の訪問で、先客1・後客1。「乱切りそば あずみ」時代よりも空いている印象。大丈夫かな。心配。この場所でこの面積だったら、タピオカミルクティー(テイクアウトタイプの流行りものという意味で)でも売った方がよさそうに思う。心情としては、駅そばとして続いてほしいのだけれど。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です。期間限定メニューに、きしめん350円が出ていました。ちょっと惹かれたので食べようかと思いましたが、店内を覗いてみたら満席だったので退散。今後食べる機会があるかどうか……(2019/11、確認)。

※2020/3、再食。鶏からあげ470円をいただきました。NRE駅そばの鶏唐揚げは、我孫子「弥生軒」並みの特大サイズです(元祖は「弥生軒」で、NREは後発ですが)。モモ肉使用ですが、北戸田謹製ということもあって揚げ置き時間が長いので、ジューシーさはイマイチ。ただ、余分な油が落ちてモモ肉にしてはさっぱりしているので、これはこれでアリだと思います。
  平日20:00頃の訪問で、先客1・後客4。思っていたよりも空いていました。コンコースの店舗が休業中ということでこちらに流れているかなと思っていたのですが、そのようなことはなさそうです。「しぶそば」か「爽亭」あたりに流れているのでしょうか。


※2021/7、再食。ちくわ天420円をいただきました。、ちくわ天は揚げ置きで、焼きちくわの縦半分カット1本です。青ノリたっぷりの磯辺風に仕立てていましたが、揚げ置きのためなのか、青ノリ自体の問題なのか、あまり香りませんでした。ちくわ自体も少し固くなっているので、つゆが温くなるのを覚悟のうえで一度沈め、よく馴染ませてから食べた方がいいと思います。
  平日17:30頃の訪問で、先客0・後客1。う〜む、空いてますねぇ。店前の人通りはかなり多いのですが、多すぎるがゆえに出入りしにくいということもありそうな気がします。加えて、コロナの影響もあるでしょうか。大丈夫かな。ちょっと先行きが心配な店舗です。


※値上げしていました。現在、たぬき380円、ちくわ天430円です(2022/3、確認)。

※大方の想像どおり、閉店していました。跡地は、テイクアウト専門の台湾カステラ店になっています。広さ的に、この物件ではイートイン店舗の運営は厳しいと思います(2023/7、確認)。

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「大都会」  実食日:2019/6

  24時間営業の激安居酒屋で、安価なそばの扱いがある。そばのみでの注文はできないので当サイトで扱うかどうかをずっと保留にしてきたのだが、ランチタイムサービスの酎ハイ(120円)を付けたとしてもまだ駅そば価格なので、対象に含めることにした。場所は、北口を出て目の前の横断歩道を渡って左へ歩き、もうひとつ横断歩道を渡ったところ。角地だが、半地下の造りなのであまり目立たない場所。入って右奥に券売機がある。そばメニューは、たぬき200円のみ。食券を買ったら、各席に設置してある赤ペンで自席の番号を食券に記入して、さらに奥の方にある注文口に出す。半券もぎりタイプの食券だが、基本的に店側ではもぎらない。ただ、多くの客は自ら半券をもぎって、半分だけを注文口に出し、もう半分は自分で持っていた。誤認や注文忘れが結構あるのかもしれない。
  麺種は未確認。舌触りは少しザラザラする。歯ごたえは弱め。そばの香りあまりなし。つゆは、昆布出汁がメインと思われる。香りより旨みの方が強いつゆ。安いなりの味だが、別段不味くはない。たぬきは、提供された時点ですでにふやけきっているもの。まぁ、あってもなくてもという感じだ。総じて簡易的なそばで、決して上等と言えるようなものではない。ただ、200円という値段を考えれば充分なのではないかと思う。願わくば、少々値段を上げてもいいから、そばのみでの注文ができるようになってほしいところではある。そばのみ注文不可ということで、今回はランチチューハイと焼鳥(砂肝。2本280円)を追加した。チューハイは、薄い。まぁ、値段なり。焼鳥は注文からでき上がりまでに時間がかかるので、要注意。そばを食べ終え、チューハイを飲み終わる頃になってようやく出てくる。ショートステイでの利用であれば、焼き物などは避けた方が無難だ。味は悪くないんだけど。
  平日12:15頃の訪問で、先客多数、後客6。いわゆる定食メニューはないのだが、焼きそば380円やピザ430円などもあるので、昼食を摂りに来る人も少なくない。その一方で、昼間っから飲んだくれている人も多い。いろいろなタイプの客が入り乱れていて、店内はカオス状態。それでも、昼食を摂りに来る人は出ていくのも早いから、なんだかんだで満席にはならない。穴場と言えば穴場だ。もう一度そばを食べに来るかと問われると返事に困るが、軽く飲みに来ることならあると思う。


※2020/11、再食。とはいえ、そばは食べずに飲みでの利用でした。終電間際の時間帯ということで、500円の晩酌セットで軽く済ませました。選べる飲み物(生ビールを選択)と、マグロ刺身のセットでした。味覚的にどうということはないですが、このセット内容で500円は安いです。ちなみに、消費10%増税を経て、そばは250円に値上げしています(値−1点)。

※2020/12、再食。今回も、そばは食べずに飲みでの利用です。ビールよりも安く飲めるクリアアサヒの2杯券450円を買ったのですが、コイン投入式のセルフサーバーを使えば200円で飲めることに気づいて、3杯目はセルフサーバーで。ジョッキをリユースすることに抵抗ない人は、セルフの方がお得です。
  平日18:30頃の訪問でしたが、客席は半分も埋まってませんでした。空いています。この手の店はコロナの影響が大きいのでしょうか。ちなみに、個別パーティッションなどはありません。


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「いろり庵きらく」  実食日:2020/10

  JR中央1&南改札内コンコース。上記「爽亭」とライバル関係になりそうな立地に、2020/10/19に新規オープン。以前はロンドンパブとカレー屋があった場所になるだろうか。山手線ホームからの階段下なので、たいへんな好立地だ。もっとも、池袋駅のJR改札内は通行人数がめちゃくちゃ多いわりに駅そばはキャパ5人程度の「爽亭」しかなく、需要過多な状態だった。ある程度収容力のあるこの店が誕生して、ちょうどいいくらいではないかと思う。客席は立ち食いカウンター10人分くらいと椅子付きカウンター9席のみで、テーブル席はない。全席にアクリル板の個別パーティッションあり。自動オーダータイプの券売機が導入されている。呼び出しは、食券番号を機械音声にて。コロナ禍でオープンした店ならではの工夫が随所に施されていた。
  麺は、たぶん(茹で場が見えない構造)見込み茹でというか、常時茹でのような状態だったろうと思う。他店舗とくらべて特段変わったところはなく、安定した出来。そばの香りも、そこそこある。つゆは、以前の「いろり庵きらく」よりもちょっと濃くなっているような気がしたが、そう大きくは変わっていない。出汁感はあまりなく甘みがあって、ややモヤッとした味覚。たぬきは、中粒の天かす。つゆに浸かってもすぐにはゾル化しないので、個人的にはわりと好み。油切れがやや甘かったけれど、量がさほど多くないこともあって、胸は焼けなかった。ネギは別盛りで提供された。たぬき400円。店舗限定っぽいメニューは、特に見当たらず。箸はエコ箸。
  土曜20:15頃の訪問で、先客10・後客5。オープンから2週間まで経っていない中での訪問ということもあるのか、土曜の夜間でもよく入っていた。特段印象深い店舗ではないけれど、とにかく場所がよいので、今後も利用する機会がありそうだ。もっとも、日常的に池袋駅を利用している私だが、この店舗がある中央コンコースがあまり好きではない(歩行者の動線が入り乱れていて歩きにくいため)。中央2か北口へ回ることが多いので、身近なわりには訪問頻度はさほど高くならないかもしれない。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2021/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき430円です(2022/3、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円です(2023/2、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき480円です(2023/7、確認)。

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★大塚駅(JR山手線、都電荒川線(大塚駅前駅))

「あずみ」  実食日:2002/7

  南口改札を出て左へ20秒。ロータリーに面してはいるのだが、コンビニの陰になっていてちょっと見つけにくい場所にある。「あずみ」はチェーン店で、全般的には店内を広くとっている傾向があるのだが、大塚の「あずみ」は狭い。椅子席が3つか4つ、あとはL字型のカウンターだけである。このチェーンは季節に応じた限定メニューを揃えており、私は毎年秋に出る“きのこ天そば”を楽しみにしている。味は中の上、値段はたぬき300円。


※閉店していました(2011/11、確認)。

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富士そば」  実食日:2005/6



  北口を出て左、ゼロファースト(消費者金融)の右の路地を入って10秒、左側。奥のエリアに椅子席をたっぷり配した、集客キャパシティの高い店。
  ここでは、「妙に平たくて食感がイマイチの生麺」を使っている。茹で時間短縮という狙いは分からないでもないが、これだとどっちつかずになってしまいそうな気がする。速さを求めるのか、味を求めるのか、どちらかに徹した方がいい結果を得られるように思うのだが。たぬき330円(ワカメ少々入り)。


※値上げしています。現在、たぬき370円です。改装して外観がだいぶ変わっていますが、写真を撮り忘れましたので、またの機会に。なお、店舗名は「大塚店」です(値−1点。2014/7、確認)。

※改装後の写真を撮ってきました(左から2枚目)。なお、初食記事に「ゼロファーストに右の路地に入って」と書いていますが、ゼロファーストが閉店しているので、「ちよだ鮨の角を右に入って」と読み替えてください(2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そば320円、朝カレー360円の設定あり。「ふじ酒場」あり。ちょい飲みセットは、かつ煮が付くパターンで600円です(付+2点。2016/1、確認)。

※2016/10、再食。大塚店と浜田山店で同時発売されたラスポテトそば450円をいただきました。ラスポテトは、通常のフライドポテトと違い、粉末のジャガイモを水で溶き、押出製麺の要領で細長く成形して揚げます。平たく言えばマッシュポテトを揚げたものなので、フライドポテトとコロッケの中間スタンスの食感・味わいになります。衣なしのコロッケのようなものなので、つゆに浸かるとすぐにグズグズになります。そのためでしょうか、ポテトは別盛りで提供されました。揚げたてで、アツアツです。巷には、コロッケそばはコロッケをぐちょぐちょに溶かして、かき混ぜて食べるのが好きという人も少なくないようです。そんな方は、ラスポテトも一気に全部そばに乗せてしまうのでしょう。私は、溶けすぎたコロッケそばは嫌いなので、ラスポテトも1本ずつつゆにつけながら食べ進めました。どちらが正解ということではないので、お好みで。そばとの相性も悪くはないですが、個人的にはラスポテトは生ビールに合わせたいなと感じました。大塚店は「ふじ酒場」対応で、ラスポテトの単品注文もできる(200円)ので、次回訪問の際はちょい飲みのつまみにしようかなと思います。

※乱切り麺の店舗に変わっていました。タペストリーが新調されているので、一応写真を貼っておきます(左から3枚目)。ラスポテトは終了しています。残念ながら、もう「ラスポテトでビールを」ということはできません。また、生ビールは「ザ・モルツ」になり、310円に上がっています(付−1点。2017/10、確認)。

※石神井公園店に続く、2店舗目の異端店発見です。ほとんどの店舗が富士山ロゴの暖簾に掛け替えているなか、この店舗は丸紋のままでした。たまたま洗濯中だったとかかもしれませんが、面白いので写真を貼っておきます(右端が最新)。主なメニューの値段等は変わっていませんが、ご飯もので「豚生姜丼」480円が登場しています。これ、単品で出す店舗は珍しいと思います。というか、「焼」が抜けているのではないかと思うのですが。ワンコインなら、一度試してみてもいいかなと思います(2018/8、確認)。

※遂に暖簾のデザインが変わり、富士山ロゴになりました。ちょっと残念なような……。メニューや値段等に、大きな変化はありません(2019/6、確認)。

※2020/3、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、朝カレーセット380円、生ビール430円です。
  今回は、他店舗とは異なるメニュー表記になっていて、わざわざ券売機最上段の大きいボタンがあてがわれていた「手仕込みきつねそば」が気になり、食べてみました。春菊一枚天450円(2019/9に実食済みだが、記録を残していない)に続く、“一般メニューのオリジナル仕様”かもしれません。そもそも「富士そば」できつねそばを食べた実績が少ないので確かなことは言えないのですが、他店舗のきつねよりもややふっくらしていて厚みがあり、味付けが濃いように感じました。歯がキシキシする甘辛系の味付けではなく、どちらかというと塩辛さが突き抜けている印象です。もうちょっと優しい味付けでいいようにも思いますが、店舗ごとの工夫は大歓迎です。今後、意識して他店舗のきつねと比べてみようと思います。
  平日19:00頃の訪問で、先客5・後客2。男性ひとり客ばかりで、年齢層高めでした。


※閉店していました。看板等が取り外され、現在は内装工事が入っています。わりと個性が光る店舗だったので、残念です(2021/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2014/1

  JR南口を出て正面。正面ではあるが、都電の踏切を挟んでいるため、駅を出てから30秒くらい歩く。店舗名は「大塚駅前店」。間口の広い店で、よく目立っている。席もゆったりしていて、お得意の席間の狭い半円形椅子付きカウンターではなく、直線型の椅子付きカウンター8席と、4人掛けテーブル席が5つ。テーブル席がメインの「富士そば」は珍しい。
  麺は生麺茹で置きで、これといって特筆すべき要素はない。つゆも富士Stdで、特徴はあまりない。たぬきは揚げ玉で、粒が残りゾル化しないタイプ。富士そばはのたぬきは、全面的に変わったのだろうか。個人的には、ゾル化タイプよりもこちらの方が好みだ。たぬき340円(ワカメ入り)。そば湯ポットあり。見ていて気になったことが一点。注文内容によって出来上がりの順番が大きく前後するようで、受渡に若干の混乱が見られた。全体的に、そばよりもうどんの方が時間がかかるようだ。生麺使用の店にしては珍しいことだと思う。そば湯ポットあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。店頭のサンプルメニューに「麺つゆは自家製」との表記がありますが、これはやや語弊をはらんでいます。この書き方だと「麺とつゆが自家製」と思ってしまいますが、麺は自家製ではありません。「つゆは自家製」と表記した方がハッキリしてよいと思います(値−1点。2015/2、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。値上げして、たぬき390円になっていました(2016/1、確認)。

※2017/10、再食。ミニかき揚げ丼セット550円を、もりでいただきました。もりそばは麺の水切りがだいぶ甘く、イマイチな印象。かき揚げ丼も、かき揚げをつゆにドボンと浸したうえ、ご飯にもタレがかかっていて、かなりつゆだく。味覚的には悪くないですが、食感的にベチャベチャしていてあまり好みではありませんでした。まぁ、何回も食べていれば、こういうこともありますね。たまたまだと割り切ることにしましょう。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等に、主だった変化はありません(2018/8、確認)。

※2019/6、再食。とり天そば420円をいただきました。鶏天は、ササミ天1本です。ボリューム感がやや乏しく、肉質自体もややパサつき気味でした。う〜ん。これだったらかき揚げの方がよかったかな。値段を上げてもいいから、もう少しボリューム感を出す工夫があった方がいいように思います。
  平日18:00頃の訪問で、先客10・後客6。先客のうち6人は、おしゃべり大好きな中国人グループ。たいへん賑やかでした。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、ミニかき揚げ丼セット570円です(2019/11、確認)。

※2020/8、再食。ほうれん草420円を食べてみました。かけ310円+ほうれん草単品110円と同額なので、特段お得感のあるメニューではありません。また、これに30円足すだけでゆず鶏ほうれん草にグレードアップできることを考えると、やや手を出しづらいメニューではあります。トッピングは、ほうれん草のおひたしと花カツオ。たまたまでしょうか、薬味のネギがかなり多く盛られました。特段オススメという感じではないですが、野菜が不足気味かなと思ったときにはいいかもしれないですね。あるいは、カツオ出汁を強めたい場合にもいいと思います。
  平日(お盆ウィーク)19:45頃の訪問で、先客5・後客5。コロナ禍のお盆、しかも夜間帯にしては、よく入っていました。客席にパーティッション等はなく、ソーシャルディスタンスは特段考慮されていません。テーブル席も、対面着席が可能です。


※2021/11、再食。春菊天440円を、麺大盛り(+110円)で。春菊天は、かき揚げタイプ。衣は薄めで青々としていて、しっかり香りました。同じかき揚げタイプでも、以前に中野店で食べたものとはだいぶ違いました。店舗特性なのか、従業員特性なのかは分かりませんが。中野店のものより、こちらの方が好みです。
  平日20:30頃の訪問で、先客3・後客2。コロナ第5波が落ち着いて、久しぶりに20時以降に外食できました。酒を伴わない黙食なら、何時だろうと問題ないと思うんですがねぇ。


※値上げしていました。現在、たぬき440円、かけ340円です(2022/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円、かけ360円です(2022/7、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき490円、かけ390円です(2023/2、確認)。

※2023/8、「みとう庵」で食べようと思ったものの満席だったので、こちらで再食。冷やしたぬき490円をいただきました。たぬきは既製の揚げ玉のまま変わらず。麺は興和のはずですが、以前より少し細くなったような気がしました。紀州の麺との食べ分けが、ややしづらくなりました。
  平日15:00頃の訪問で、先客5・後客4。アイドルタイムにしてはまずまずの入りだと思いますが、「みとう庵」が満席だったことを考えると少し寂しいようにも感じます。


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「みとう庵」  実食日:2018/12

  南口を出て、都電の線路を渡って正面のサンモール大塚商店街へ。コメダ珈琲店の角を右折して20秒、左側。車が入れないような狭い路地にある。自宅からわりと近く、特に新しい店というわけでもないのにこれまで未食になっていたのは、ちょっと値段が高めだから。さいたま新都心や品川の店舗を対象に含めているのだから、対象外と考えていたわけではない。ただ、自宅からここまで歩く間に私を誘惑してくる他店がたくさんあるので、なんとなく後回しになってしまっていただけ。満を持しての、初訪問だ。店内は狭く、椅子付きカウンター6席のみ。カウンター上に一輪挿しなどが出ていてデッドスペースが生まれており、これらを整理すればもう2席くらい増やせそうにも見えるのだが。6席体制にこだわりがあるのだろうか。
  麺は、注文後に茹でる乱切りの生麺。冷凍麺や押出製麺の生麺によく見られる、数種類の太さの麺が混在した「乱切りタイプ」ではなく、真の意味での乱切りかもしれない。なにしろ、1本だけ1cm以上の太さがある麺が混入していたくらいなので。包丁切りを謳う「みとう庵」の真骨頂だ。食感が楽しいだけでなく、そばの香りにもスッと背骨が通っていて、たいへん美味しい。つゆは、酸味がやや強めなのだが、それほどカツオが突出しているという印象でもない。あくまでもバランス派。たぬきなし、もり400円。かけというメニューもなく、温そばはかき揚げ550円が最安になる。海老天880円など駅そば価格とは言えないメニューも目に付く。実食は、かき揚げそば。かき揚げは、ややオーバー気味の揚げ。揚げ置きでもサクサク感が強い。焦がし気味の長ネギの存在感が強かった。柚子皮・ナルト・カイワレ入り。さいたま新都心や品川とは異なるサービストッピングだ。変わりメニューというか、この店一番の人気メニューに、きざみ鴨せいろ550円がある。もりつゆにデフォルトで刻んだ鴨肉などが入ったもので、近年流行りの「つけそば」に近い趣向。伸びるのが比較的早い麺なので、温そばよりもせいろ系の方が満足度高そう。次回の実食はこれか。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  訪問は平日の14:30頃。先客4・後客3で、看板に近い時間帯だったけれどそこそこ賑わっている印象だった。考えてみれば、麺を完全注文後にしているのなら、これ以上席数が多いといたずらに待ち時間が長くなってしまう可能性がある。6席くらいが、オペレーション的に最も適しているのかもしれないなと感じた。


※消費10%増税に伴い、一部メニューを値上げしていました。現在、かき揚げ580円、きざみ鴨せいろ580円です。もり400円と海老天880円は据え置き。さらに、鴨南蛮(880円)、鴨せいろ(880円)、海老天は、大盛りが無料サービスになっていました。その関係で、それぞれの大盛りに関しては実質的に値下げしたことになります。消費増税に対して、諸々熟慮した様子がうかがえます(2019/11、確認)。

※一部メニューを値上げしていました。増税時に据え置かれたもりが500円に上がっています。同じく据え置かれていた海老天せいろは、880円で今回も据え置きです。一部メニューの大盛り無料サービスも継続されています(2022/6、確認)。

※一部メニューを値上げしていました。もりは500円で据え置きですが、種ものが上がっています。現在、かき揚げ630円、きざみ鴨せいろ630円です。鴨なんばんと鴨せいろは880円で据え置きですが大盛り無料サービスが終了しています(100円増し)。海老天せいろだけは大盛り無料が継続されていますが、980円に上がっています。基本的に麺大盛りは100円ですが、きざみ鴨せいろについては50円の設定になっているなど、価格構成がやや複雑でわかりにくいです(2023/8、確認)。

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「十割そば 利休」  実食日:2019/9

  南口を出て左へ。都電の線路を渡り、信号をひとつ渡ってから右(新大塚駅方面)へ2分。大塚と新大塚の間で、だいぶ大塚寄り。2019年1月オープンの新店。押出製麺の十割そばを提供する、新進気鋭系の店。かけ480円とだいぶ高いのだけれど、天かす・ワカメ・ネギがフリーで、その上温玉1個サービスもあるので、480円でそれなりに賑やかな一杯を食べられるのだから、駅そば価格の範囲内と考えていいだろう。本音を言えば、サービスなしで値段を下げてほしいところではあるけれど、客単価を下げたくないという事情もあるだろうから、そこは寛容的に。食券制で、配膳・下げ膳ともセルフ。客席は壁際の椅子付きカウンターのみで、席数は20。
  麺は、2種類用意。「藪」か、「更級」。ひとまず今回は、「藪」のかけそばで。箸でつまんだときの印象としては、プリッと、ピンとしている。しかし、噛むと少しモソッとする。挽きぐるみであろう十割にしては、良くつながっている。そばの香りも、しっかり感じられる。つゆは、カツオ系が中心の味わい。酸味少々あり。中程度の甘みあり。まろやかではあるが、さほど深みがあるという感じではない。天かすは、各種天を揚げた際に出る副産物と、店内で意図的に作ったであろう揚げ玉が混在している感じ。小エビと、刻んだチクワが入っていた。いろいろな風味が見え隠れしていて、楽しいし美味しい。総じて、ワンコインでこれだけ食べられれば充分。近くにやや本格志向の「みとう庵」があって、若干競合しそうな気はする(鴨つけそば750円を扱うあたりに、「もしかしたらライバル意識があるのかな」と感じる)けれど、女性でも入りやすい雰囲気だし、今後にも期待が持てる店だった。もり・かけ480円以外の種物は、ニシン720円など駅そば認定が苦しい価格帯。むしろ、ミニかき揚げ丼セット680円あたりの方が、駅そば感のある価格設定だ。そば湯ポットあり。ちょっと飲んでみたら、透明サラサラ系なのに結構よく香った。そば粉などを混ぜず、茹で汁をそのまま提供していると思われる。箸はエコ箸。
  平日18:30頃の訪問で、先客4・後客2。さほど人通りの多くない場所にしては、まずまず入っている方か。席数がわりと多いことだし、昼どきを除けば落ち着いて食べられるのではないだろうか。


※もり・かけ480円。消費10%増税に伴う値上げはなかった模様です。セルフ形式の飲み放題(60分980円)が始まっています。30分480円で延長もできるので、ちょい飲みどころかガッツリ飲みにも使えそうな店になっています。そばだけでは充分な客数が確保できないと判断したのでしょうか(2019/11、確認)。

※閉店していました。跡地は空っぽの状態で、テナント募集等の貼り紙類も出ていない状態です。う〜ん、期待していた店なんですが、うまくいきませんでしたか。残念です(2020/6、確認)。

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★巣鴨駅(JR山手線、都営地下鉄三田線)

「更科」  実食日:1999/?

  JR改札を出て左手にある、こぢんまりした店。JR改札よりも、地下鉄の出口の方が近い。椅子席はなく、一文字のカウンターだけなので、収容できるのは5〜6人といったところか。スポンジのようにフカフカした麺と、彩りよく添えられたいんげんがポイントだ。秋葉原にも同名の店があるが、いんげんが入るのはこちらだけ。たぬきなし、天340円。


※ 閉店していました。少し場所を移して、「あじさい茶屋」が開店しています(2005/6確認)。

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「富士そば」  実食日:2005/6



  JR南口ロータリー沿い、一番街入口脇にある店。このロータリーはバスが乗り入れておらず、規模も非常に小さいので、駅を出た瞬間に左前方に目に入る。
  最近、このチェーンでは生麺の細い平麺を使う店が多くなっているように思う。ここも例に漏れず。これ、私としては微妙だ。確かに、茹で時間短縮という意味では合理的なのかもしれないが、生麺の強みである「歯ごたえ」が生きてこない麺だと思う。これだったら、もっと食べ応えのある茹で麺を使った方がいいのではないか、とさえ思えてしまう。味は悪くないのだが。たぬき340円(ワカメ入り)。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。変わりメニューに、ほうれん草380円。ゆず鶏ほうれん草は、ありません。時間帯限定のお得な朝そば・夕そば(各310円)があります(値−1点、付+1点。2014/9、確認)。

※改装し、今風の看板になっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はたぬき390円になっています。ほうれん草は、400円。ゆず鶏ほうれん草も登場し、430円です。朝/夕そば320円、朝納豆定食370円の設定あり。「巣鴨駅前店」には朝そばしかないので、夕刻にお得に食べたい場合にはこちらへ回るといいでしょう。変わりメニューに、ポテそば440円あり。登場→終了したのち、復活しています。思いのほか、需要(要望)があったのでしょうか(付+1点。2016/1、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません。ポテそばは終了。代わりになのかどうか定かでないですが、前回訪問時にはなかった肉盛りピリ辛たぬき440円、ミニネバネバ三色丼セット560円、朝カレー丼セット350円などが入っています。総じて、麺単が少し減って、セットものが増えた印象です。また、ラーメンの扱いが始まっています。昔ながらのラーメン420円、煮干しラーメン450円に加え、ざる中華470円も登場していました(2018/9、確認)。

※閉店していました(2019/10/19付)。今のところは看板等そのまま残っていて、出入口ドアに閉店告知の貼り紙が出ている状態です。同一駅での富士そば食べ比べができなくなり残念ですが、今なら居抜きで立ちそばが入れる状態なので、別業者に期待したいところです(2019/2、確認)。

※跡地は、馬刺しを名物とする居酒屋になりました。立ちそばの防衛ならずです(2023/6、確認)。

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「ご利益そば」  実食日:2006/2

  JR改札を出て直進、駅出口脇。2つ上に掲載している「更科」が「あじさい茶屋」に変わり、さらに「ご利益そば」という、いかにもとげ抜き地蔵にあやかったような名前の店に変わった。変わったといっても実態は「あじさい茶屋」のままなのだが。でも、特に「あじさい茶屋」のような大手チェーンは、各店舗ごとに個性を追求する意義が大きいと思う。看板が変わっただけでも、私にとってはなぜか嬉しかった。
  が、味の方はちょっと。たまたま私が行ったときが混んでいて、しかも従業員が一人しかいなかったからかもしれないが、湯通しも湯切りも不足している印象。もう少し空いているとき(あるいは、従業員が2人以上いるとき)なら、普通の「あじさい茶屋」と変わらない味を出してくれると思うが。それから、店内にラードのような異臭が充満していたのも気になった。オリジナルメニューに、「ごりやくそば」(めかぶ+温泉玉子)440円がある。たぬき320円。


※閉店していました。現在はサラ地です(2008/3確認)。

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「富士そば」  実食日:2008/8



  JRの駅を出て右、ロータリー出口角。今年6月頃に通りかかったときに開店準備中だったので、開店したてのホヤホヤ店だ。間口が広くて出入口が2カ所あり、券売機も2台ある。中はさらに広く、間口に平行したカウンターの他、右奥にはテーブル席がズラリと並んでいる。実食は中途半端な時間帯だったから空いていたが、昼時にはこれらの席が全部埋まるほど混雑するのだろうか。
  麺は、生麺の茹で置き。歯ごたえは良く、茹で置き時間が短いのか、茹で方が上手いのか。たぬきはつゆに溶けやすいタイプ。ワカメ入りで350円。ここまでの印象は非常に良かったのだが、従業員についてイチャモンを一つ。私の前に並んでいた客のオーダーを間違えた(うどん→そば)のだが、客に謝るより先に従業員同士で口げんかを始めた。「うどんだって言ったじゃない」「そばって聞いたよ」と。絶対に、謝る方が先だね。複数の従業員が従事する店では、得てしてこのようなトラブルが起こりがち。キッチリと従業員教育をやってもらいたい。ここでは、サービスを2点減とする。


※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はたぬき370円になっています。店舗オリジナルは、さつま揚げそば380円でしょうか。朝そば(6〜10時限定)310円の設定あり。初食時にサービスを大きく減点していますが、今回は店頭調査のみなので評点はそのままです。なお、店舗名は「巣鴨駅前店」です(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円、朝そば320円です。さつま揚げは終了しています。オリジナルは、ミニ高菜丼190円(セット480円)でしょうか。「富士そば」では基本的にワンコインセットメニューがなくなってしまっているので、貴重な存在だと言えるかもしれません(2016/1、確認)。

※2016/8、再食。親子丼470円を食べてみました。これが大ヒット! 富士そば史上最強のメニューは親子丼なのではないかと感じるほどで、かつ丼よりもはるかに美味しく、ボリューム感もありました。鶏肉はジューシーな皮付きのもも肉で、ほどよい歯ごたえ。特段旨味濃厚という感じではなく、わりとさっぱりしています。玉子とじはほどよく半熟。これは、かつ丼で培った調理法なので、得意中の得意なのでしょう。盤石感があります。タレの味も濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い塩梅。ガツンと「うまーい!」という感じではないのですが、食べ終わった後の満足感がかなり高かったです。かつ丼と違ってレンゲで食べるので、ごはんと具材がかつ丼以上に一体化するのも満足度を高めた理由のひとつかもしれません。また、この店舗独自のサービスとしてほうじ茶ポットが置いてあるので、食後に水ではなくほうじ茶を飲めたということも影響していそうです。いやぁ、富士そばの親子丼、侮れません。現状では扱いのある店舗の方が少ないですが、このクオリティだったらもっと普及していいのではないかと思います。個人的には、かつ丼と政権交代してもいいと思うくらいです(サ+2点、付+1点)。

※改装していました(写真は右端が最新)。出入口脇に大きな窓があり、店内の様子が筒抜け状態になっています。お洒落だと思う反面、食べる姿が通行人から丸見えになるので恥ずかしいという意見も聞こえそうに感じます。もっとも、大窓から見えない席もたくさんあるので、マイナス意見は限定的だと思いますが。また、暖簾も富士山ロゴのものに変わっています。メニューの変動としては、ミニ高菜丼・親子丼は終了しています。巣鴨駅前店の親子丼はかなりハイレベルだったので、ちょっと残念です。代わりに、サービスセット500円が登場。たぬき+ミニカレーのセットです。これがあるのなら、ミニカレーセット530円の設定は必要ないのではないかと思うところですが……。「30円高くても、揚げ玉なしの方がいいんだ!」という人がいるのでしょうか。あるいは、絶対にもりそばとのセットにしたい人がいるのかもしれないですね(2018/9、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円が登場していました(2019/2、確認)。

※2019/3、再食。改装後の初食になります。せっかくなので、大きな窓から外が眺められる席で。紅生姜ちくわ天450円をいただきました。昨秋に荻窪北口店で食べて以来、2回目の実食となるメニューです。トッピング内容としては、同じです。穴に紅生姜を詰めたちくわ天をトッピングします。ただ、違うところもありました。これがあるから、1回食べるだけではダメなんですね。相違点は、トッピングの仕方。荻窪北口店では2本の竹輪を十字型に重ねて、斜めに切った断面が上を向くように(よく見えるように)トッピングしていました。しかし巣鴨駅前店では、2本の竹輪を重ねずに並べて、断面が下を向く形でトッピングしていました。ネットで画像検索すると、重ねずに、断面が上を向く形でトッピングされるケースが多いようです。おそらくこれが本来のスタイルなのでしょう。だとすると、荻窪北口店も巣鴨駅前店も、やや異端ということになります。店舗独自のオペレーションということではなく、実食時だけたまたまそうなった、という可能性もありますが。
  平日15:30頃の訪問で、先客5・後客1。アイドルタイムとあって、落ち着いた入り具合でした。食べ終えてもなかなか席を立たず、スマホゲーム等に興じる人が多い様子でした。

※2019/11、再食。まず、消費10%増税に伴って値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、ミニカレーセット550円です。サービスセットと紅生姜ちくわ天は、ともに終了。現状、特筆すべきレアメニューがない状態になっています。
  今回は、ミニかつ丼セット580円を、もりで。そばに関しては、特段変わったところはありません。ソツなく美味しいです。一方のミニかつ丼は、玉子がかなり固煮えで残念な出来でした。カツも2切れだけなので、見た目にもやや寂しいです。これだったら、10円安いミニかき揚げ丼セットの方がいいかな……。
  平日19:00頃の訪問で、先客5・後客5。席数が多めの店舗だから、このくらい入っていてもわりと空いている印象です。落ち着いて食べられました。


※2020/8、再食。ミニかき揚げ丼セット570円を、もりでいただきました。麺は、紀州の細平麺です。もりでも歯ごたえはあまり強くありません。ミニかき揚げ丼のかき揚げはややオーバー気味の揚げで、意図的かどうかは分かりませんが、香ばしさが強調されていました。タレはかき揚げをドボンと浸すのではなく、かき揚げの上からかけるスタイルでした。「富士そば」では、このオペレーションは少数派です。
  平日22:30頃の訪問で、先客3・後客4。コロナ第2波の渦中(当時、連日過去最高の新規感染者数を記録していた)、しかも夜間帯にしては、よく入っている方ではないでしょうか。男性ひとり客ばかりですが。


※2021/6、再食。素直に天430円をいただきました。天は揚げ置きで、高さのないタイプでポッテリ系。最近の「富士そば」では、これがスタンダードですね。具材は他店舗と変わらず、タマネギ、ニンジン、細かすぎてよく分からない青菜、小エビ。ドクターフライが入っていた時代に比べるとマイナーチェンジというか、昔の立ちそば風の天に戻ったような印象ですが、個人的には嫌いじゃないです。「おかえり」と言いたいくらいです。
  土曜18:45頃の訪問で、先客3・後客3。わりと空いている印象でした。立ち食いカウンターには、個別ペーティッションが設置されています。テーブル席には、ありません。


※値上げしていました。現在、たぬき440円、天460円、ミニかき揚げ丼セット600円、ミニカレーセット580円です。店舗限定でしょうか、煮込み天玉580円というメニューが出ていました(2022/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円、天490円、ミニカレーセット630円です。ミニかき揚げ丼セットは「マル得セット」に組み込まれて550円に値下げの形になっています(2022/6、確認)。

※2022/8、再食。平日7:30頃の訪問なので、今回も朝そば360円です。冷やしたぬきをいただきました。揚げ玉は既製のもので、特段変化なし。温玉は、先日の上板橋店とは違い、ちゃんとプルンとした白身付きで供されました。ワカメが少し乾き気味でしたが、全体の印象としてはソツなく美味いです。360円で食べられるのはたいへんありがたいです。
  先客・後客数については、メモ忘れ。混んではいなかったと思いますが、上板橋店よりは入っていたと思います。


※値上げしていました。現在、たぬき490円、天540円、朝そば420円です。ミニカレーセットは630円で据え置かれました(2023/1、確認)。

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★駒込駅(JR山手線、東京メトロ南北線)

「さらしな」  実食日:1998/6

  JR西口改札のすぐそばにある。それほど大きな店ではないが、一応椅子席もある。まだ新しい店なのか、壁の白と蛍光灯がやたらと眩しかった記憶がある。味やサービスにこれといった特徴はないのだが、誰でも気軽に入れる雰囲気のある店である。たぬき320円。


※ 閉店(「あじさい茶屋」化)していました(2003/11確認)。

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「そば駒」  実食日:2003/11

  見よ! この「味のある」外観! 店主の顔見知りかよほどの駅そばファンくらいしか寄りつかないのではないかと思うような店が、JR東口改札を出た左側にある。しかし、駅そばファンなら、こういう店にこそ当たりが隠れていることを知っている。だからこそ、惹かれるのである。
  ここの店主は、典型的な江戸っ子である。最初は無愛想で、そばを出すときも無造作にドン!と出す。そのため、つゆが派手にこぼれる。もちろん、「すいません」の一言もない。「なんつー店だ! 絶対HPでこき下ろしてやる」と思いながらそばを啜り、水が飲みたくなって冷水ポットのところに行こうとすると、店主が手を伸ばして冷水を注いでくれる。「ごちそうさま」と言えば、もちろんイキのいい返事が返ってくる。つまり、粗雑な振る舞いにも悪気はないのだ。昔から、「江戸っ子は皐月の鯉の吹き流し」と言うが、口や態度は悪くても実は結構繊細な神経を持ち合わせているのである。それが分かったこともあり、ここではサービス点を1点加点。
  店主評に夢中になってしまったが、そばの方は、味はまずまず。麺は、たぶん生麺だと思う。注文してすぐに出てきたから、あらかじめまとめて茹でているようではあるが。まぁ、椅子席のない店ではあまり客を待たせるのは減点材料になりかねないから、致し方ないだろう。たぬきの値段は、ワカメ入りで300円。そばの単品よりも、ご飯ものとのセットメニューの方がお得な料金体系である。24時間営業も、忘れてはならない加点材料だ。


※値上げ(たぬき300→320円)していました。天(350円)は大判でお得感があります(2008/3再食確認)。

※閉店(「富士そば」化)していました(2012/6、確認)。

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「みずほ」  実食日:2003/11

  JR北口改札を出て、左。南口で駅舎を出て、右。信号を渡って、左。文で説明すると面倒そうだが、実際には南口を出ればすぐ右側に見える。それほどややこしい場所ではない。地下鉄の場合は、2番出口を出てJR駅方面へ行くと、左側にある。いずれの場合でも、駅を出てから徒歩1分程度。
  ここの特徴は、とにかく麺。厨房奥の「へぎ」に入っている生麺は、黒く、粉を吹いていて、見るからに美味そう。茹でるときにも、1人前ずつ、たっぷりの湯で茹でているので、風味を損なわない。実食してみると、独特なコシがあり、粗挽きのそば殻が風味を増して、「美味い」の一言。つゆや具は並みだが、麺だけで勝負ができる店だ。看板に掲げられている「自家製手打ち麺」は、あながち嘘ではないかもしれない。
  変わったサービスには、「セルフ生ビール」(300円)がある。椅子席も豊富なので、「仕事帰りに軽く一杯」という使い方もできそうだ。たぬき360円。


※閉店(「弁天庵」化)していました。「弁天庵」も、駅そば認定できるそば屋。幸いといえば幸いですが、個人店がチェーン店に生まれ変わるのは、やっぱり切ないです(2010/3、確認)。

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「富士そば」  実食日:2012/6

  JR東口を出て左すぐ。上記「そば駒」の跡地。ちょっと前に「そば駒」が解体されてサラ地になり、「改築するのかな?」と思っていたのだが、出来上がってみれば「富士そば」だった。「富士そば」が嫌いということではないが、「そば駒」に愛着があっただけに残念。細長いフロアは厨房をコンパクトにすることでテーブル席・椅子付きカウンターを配している。「そば駒」時代には手狭な印象だったのだが、敷地面積はそこそこあったんだな、としみじみ実感。
  茹でたての麺に当たり、食感も風味もなかなか良かった。「富士そば」は「石臼挽き」を謳うようになってから麺のレベルはだいぶ上がったと思う。つゆは、あいかわらず店舗ごとの違いが大きいようだ。駒込店は出汁感が強く、たいへん結構だった。カツオ出汁一辺倒の風味ではなく、昆布の風味も垣間見える。わりと濃いめ。全店舗でこのつゆを提供することはできないものなのだろうか……と思いたくなる美味しさ。総じて、「富士そば」全店の中でも指折り級の出来栄えだと思う。「味」は4点だが、限りなく5点に近い4点。たぬき340円(ワカメ入り)。そば湯ポットあり。変わりメニューに、あさり天370円、たっぷりきのこ450円など。朝6〜10時限定の「朝そば」にお得感あり。温玉+たぬき+きつねで、300円。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。あさり天・たっぷりきのこは、ともに終了しています。朝そば320円・朝天玉320円・朝カレーセット360円の設定あり。「ふじ酒場」あり。ちょい飲みセットが、他店舗の「ふじ酒場」より高い設定で、600円です。これは内容が異なるためで、駒込店では「かつ煮」が付きます(値−1点、付−1点。2016/1、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段は、基本的に変わっていませんが、酒類だけ値上げしています。角ハイボール240→310円など。何店舗かで見たようにも思うのですが、本場韓国まぜそば450円が登場していました。「富士そば」の麺・つゆはピリ辛仕立てのものに結構合うので、これもいけるのではないかという予感がします。次回訪問時にでも試してみようと思います(2018/9、確認)。

※2018/10、再食。深夜3時に再食シリーズです(厳密には3:30頃)。期間限定メニューの「本場韓国まぜそば」450円を食べてみました。汁なしのそばに、調味した豆板醤・キムチ・茹で玉子(半分)・細切りキュウリ・蒸し鶏をトッピング。よく混ぜてから食べるよう勧められたので、その通りに。味覚的には、津田沼店オリジナルの「スンドゥブ風そば」に近いでしょうか。ただ、辛さはほどよいのですが、旨みと塩気が足りない印象でした。オペレーション的に「これで合ってる?」と疑問に感じてしまいました。たぶん、そばつゆを少し足した方が劇的に美味しくなると思います。やや不完全燃焼な一杯でした。
  平日深夜3:30で、先客0・後客1。麺は注文後茹ででの対応だったし、深夜帯はそんなに混雑しないのだろうと思います。

※韓国まぜそばは終了し、日替わりワンコインセットが登場しています。また、朝限定メニューに「大サービスセット」390円が登場しました。内容未確認。これは気になります。なお、最近多くの店舗に登場している紅生姜ちくわ天が、この店舗にはありません。紅生姜天もちくわ天もあるので、やろうと思えばできるはずですが……。この反骨精神にも、ちょっと興味があります(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、朝カレーセット380円です。酒類の値上げ幅が大きく、生ビールとハイボールはともに(390→)430円まで上がっています。大サービスセットは、残念ながら未食のまま終了してしまいました。どうでもいいことかもしれませんが、「もりそば」の券売機上での表示が「冷たいもり」に変わっています(以前は「もり」だった)。「あつもり」と勘違いした人でもいたのでしょうか。大もり・特もり・ざるにも、それぞれ「冷たい」が付いています(2019/11、確認)。

※2020/8、再食。一部店舗で復刻再販されているポテ(冷)460円を実食。ぶっかけタイプの冷たいそばに、アツアツのフライドポテトをどっさり乗せます。ポテトには、塩と青ノリがまぶしてあります。味覚的に悪くはないのですが、そばとポテトの間に温度差がありすぎるのがやや難点でしょうか。別々に食べている感が否めないというか、それだったら別盛りにした方がいいというか。ポテそばは、基本的に温の方が合いそうです。また、ワサビが添えられるのですが、これを使うと輪をかけて違和感が強まるので、要注意です。
  平日20:45頃の訪問で、先客0・後客4。客足の波は、たまたまでしょうか。椅子付きカウンターには、ひとりぶんごとに簡易的なパーティッションが設置されていました。


※閉店していました(2021/11/29付貼り紙あり)。跡地は、店内の構造物がすべて撤去された状態になっています(2021/12、確認)。

※跡地は、たこ焼きの「じゃんぼ總本店」になりました。イートインのハイボール酒場を併設した店舗です。当然ながら、そばの扱いはありません(2023/1、確認)。

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「一由そば」  実食日:2013/6

  日暮里の雄・「一由そば」が、駒込に2号店を出店した。最寄りの出口は、地下鉄の5番出口。出て、左へ1分、路地を鋭角に左に入ってすぐ左側。本郷通りからの入口に目印になるようなものがなく、また駅から歩いて行ってもなかなか目につかない場所にあり、ちょっと分かりにくい。本郷通りの歩道に幟でも立っていれば認知度が高まると思うのだが、許可をとるのが難しいのだろうか。店内は、厨房を囲むL字型立ち食いカウンターがメインで、隅に2人掛けテーブルが1つ増設されている。基本的には、日暮里本店と同じような造り。こちらの方が、幾分コンパクトか。
  味覚的にも、日暮里と同じにしていると思われる。麺は普通の茹で麺で、つゆは色が濃く、味も濃い。ガツンとくるつゆが好きな人ははまると思うが、関西人にはまず無理な色・味だろう。各種天が豊富に揃っているのも、日暮里と同じ。かけ200円、たぬき250円と、庶民にとっては垂涎の価格設定になっている。加えて、サービス精神も旺盛だ。まず、ネギはフリー。タカノツメ用意あり。そして、開店記念の限定ものだとは思うが、50円引き券を配布していた(有効期限なし)。今なら、店頭でおばちゃんが一所懸命配っているので、一見で入っても50円引きで食べられる。食後にまたもらえるので、事実上毎回50円引きになる。各種天のうち、一部について「ハーフ(半分にカット)」に対応しているのも面白い趣向だ。ハーフを2つ注文して、1つ分の値段で2つの味を楽しむこともできる。もともと天ぷらの価格も安く(80円〜)、ハーフなら40円からトッピングできる。参考例を挙げると、かけそばにごぼう天(ハーフ)と紅ショウガ天(ハーフ)を乗せた場合、50円引き券使用で230円という計算になる。これは安すぎだ。
  「一由そば」の店主(社長)はとにかくサービス精神の権化で、毎年夏場に数日間「感謝祭」と称してかけそば無料キャンペーンをやっている。駒込店でも、オープンから3日間はかけそば無料だった。もちろん、利用者からすれば安いのは嬉しいのだが、「儲けはどないでもよろしいの?」と言いたくなってしまう。経営が傾きかねないことはやめましょうよ。私などは、申し訳なさ過ぎてこのキャンペーンは利用できない。
  駒込は、3つ上に記載している「そば駒」の閉店で、この業界が冷え込んでしまった街。この店が、失われた活気を取り戻せるか、注目したい。あまりよくないと思われそうなこの場所で、「商売は場所ではない」という社長の信条を実証してほしい。応援しています。


※閉店(「一○そば」化)していました。若手の店主に独立させたようです。粋ですね(2015/2、確認)。

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「一○そば」  実食日:2015/2

  地下鉄の5番出口を出て左へ1分、2つめの信号で路地を鋭角に左に入ってすぐ左側。上記「一由そば」の跡地。本郷通りに、「一由そば」時代(実食時)にはなかった幟が立っているので、これを目印にしよう。「一由そば」から独立してオープンした店で、昼の混雑時の訪問だったが元気な店主がひとりで切り盛りしていた。真摯な姿勢がたいへん心地よい店。「一由そば」時代には立ち食いカウンターがメインだったが、現在はすべて椅子席になっている。看板は新調されたものの、電光掲示は「一由」のままになっている。これはご愛嬌なのか、それとも変えるのが難しいのか、はたまた「一由」リスペクトで残しているのか。昼時には、外に行列ができるということはないものの、常時ほどよく満席に近い状態。ひとりで運営するには理想的な客の入り具合かもしれない。
  味覚的には、基本的に「一由そば」の味が踏襲されている。麺は特段の特徴がない茹で麺だが、これが醤油の風味が強いつゆによく合っていて美味い。甘さ・辛さはわりと控えめなので、黒みが強いつゆなのに最後の一滴まで無理なく飲み干せる。そして、なんといっても自家製店揚げの各種天ぷら。揚げ置きではあるが、種類とアイデアに富み、そしてそばとの相性がよい。天ぷらとして美味しいというよりも、そば(ご飯でもよい)に乗せることで真価を発揮する天ぷらだ。かけ200円という値段も嬉しい。単品たぬきは60円だが、この店でたぬきを注文する蓋然性はない。というのも、各種天が50円からあるから。100円の天も、半分くらいは「ハーフ」で注文することができる(50円)。実食は、ゲソ天110円+エノキ天50円。ゲソ天は「一由」時代からの名物で、安定した美味さ。エノキ天は「一〇」になってから始められたもの(オープンから約2週間で登場)。50円と安いので、安価でボリューム感が欲しいときに第一候補になる天ぷらだろう。根の部分がつながっているので少々食べにくさは感じるが、独特な繊維質が心地よい。
  ほかに「一由」時代から変わった点と言えば、注文方法か。ひとりで切り盛りしているためなのだろう、入店してやおら注文するのはNG。注文は、ひとりずつ順番に。ひとりぶんの品を出し終えてから、次の人の注文を聞くというスタイル。混雑時にはオーダー待ち客が3〜4人になることもあるので、店主から「どうぞ」と言われるまでじっと待つのがルールだ。ネギフリー。タカノツメあり。各メニューのテイクアウトもできるので、天ぷらを2つ3つテイクアウトして、自宅でマイ天丼を作るのもオススメな利用法だ。スーパーの惣菜で作るより、簡単に美味しい天丼が作れる。池袋西口あたりに支店、出しませんか?(笑)


※2016/12、再食。少し値上げしていました。現在、かけ220円です。場所柄ということもあるし、値上げは致し方ないと思います。店の存続を第一に考えて、適正価格で運営していただければ。今回は、紅生姜天と生卵を乗せて、380円。紅生姜天は、大きく、生姜の香りがかなり強いものです。しっかりと水にさらしているんでしょう、噎せ返るような酢っぱさは抜けています。ただ、つゆの味を分かりにくくするのに充分なほど生姜の香りがあるので、好きな人は思いっきりはまるかもしれませんが、個人的にはハーフ(50円)でいいかなと思います。14:30の訪問で、先客1・後客0。閑散時間帯は、こんなものでしょうか。昼時には行列ができることもあるので、私はぜひ閑散時間帯に訪れたいです(値−1点)。

※2019/3、再食。そば220円+ジャンボゲソ天140円という、この店の王道とも言えるオーダーで。ゲソ天は硬めの揚げで、衣はカリカリ食感です。衣の香ばしさが、ゲソの香りによく合います。天ぷらというよりも、「衣の厚い唐揚げ」のイメージですね。ひと口大にカットされたゲソは、付け根部分(太いところ)よりも足先の細いところの方が風味が強く、美味しいです。
  平日16:00頃の訪問で、先客4・後客1。後客は、若い女性。そば小+キクラゲ天で、160円のオーダーでした。この値段で小腹を満たせるのは魅力ですね。私などは、客単価が安くなりすぎてちょっと申し訳ないと思ってしまい、こういう注文をする度胸がないのですが。よくよく考えると、そば220円に対してそば小110円(つまり、量と値段が正比例している)というのは、良心的を通り越してお人好しな気がします。天ぷらのハーフも同様。麺も天も、ハーフは少し割高に設定してもいいのではないか、と思います。そば小150円とか。100円天ぷらのハーフは70円とか。無理のない範囲でのサービスでお願いします。

※かけ220円については、消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。ただし、各種トッピングを値上げしています。ジャンボゲソ天は160円になっています。その他は、五目かき揚げ(120→)140円、きつね(100→)120円など。反面、たぬきは(60→)40円に値下げです。この増税対応の仕方は珍しいです。各種半額の「ハーフ」があるので、10円の値上げ・値下げというわけにはいかないんでしょうね(2020/2、確認)。

※2020/7、再食。かけそば+紅生姜天+生卵(計420円)をいただきました。紅生姜天は、細切りのかき揚げ状。衣全体が赤く染まっていて、かなりストロングな路線です。つゆの味を完全に変えてしまうので注意が必要です。卵は、ショーケースに遮られてオペレーションが見えなかったのですが、白身はほんのり白濁していました。
  土曜19:45頃の訪問で、先客3・後客3。立地と時間帯を考えたら、驚くべき入りだと思います。女性や若者も入っているし、完全に駒込の地に根づきましたね。


※2020/12、再食。そば並220円+とり天140円をいただきました。揚げ置きのとり天は、厚みはさほどないものの表面積はかなりジャンボです。モモ肉を使っており、特段ジューシーという感じではありませんでしたが、パサつきはなく食べやすいです。塩コショウをしてあるのか、ややフライドチキン寄りの味覚であるように感じました。
  平日19:30頃の訪問で、先客1・後客4。みなさん、単品トッピング方式の注文をスムーズにこなしていました。券売機に慣れてしまうと少々まごつくスタイルだと思うので、常連さんなのでしょう。なお、新型コロナ対策の個別パーティッションなどはありません。強いて意識しているであろうことと言えば、現金の受け渡しにトレーを使っている(直接渡そうとすると「トレーに置いてください」と言われる)くらいですが、これはコロナ前からやっていることかもしれません。ひとり客が多く、無言ですすってすぐに出ていくので、コロナ感染のリスクはグループ客が多い飲食店より低いだろうと思います。


※2021/11、再食。そば並+タマネギ天+春菊天ハーフ=400円をいただきました。タマネギ天は、ざく切りのタマネギのみのかき揚げです。揚げ置きということもあってあまりホクホク感やシャキシャキ感はなく、特別オススメという感じではないです。ゲソ天の方が満足度高いでしょう。春菊天も同様。でもまぁ、これだけいろいろ乗せても400円で食べられるのですから、ありがたい話です。
  平日19:15頃の訪問で、先客1・後客4。後客のうち3人は学生風の男性。相変わらず、若年層の支持も厚い店です。そのうちひとりは、「ジャンボゲソ。あるやつで」と注文していました。ゲソ系や鶏天など一部の売れ筋天ぷらは、揚げ置かれているものではなく注文後揚げの指定ができるようです。


※値上げしていました。現在、そば並250円です(値−1点)。日暮里の「一由そば」と同じものと思われる「太蕎麦」の提供が始まっています(並300円)。当面の間は15時閉店の旨、貼り紙が出ています。個人的には、なかなか食べに行きにくくなってしまいました。夕方以降の営業再開が待ち遠しいです(2022/11、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2021/12

  2021年10月に、JR北改札内にオープンした新店。駅そば目線で見ると、近年の駒込はあまり元気がなく、上記「一○そば」がどうにか孤軍奮闘していた状態。一○そばとはあまり競合関係にならないであろう改札内に新店がオープンしてくれたのは、たいへんありがたい。コロナ禍でのオープンということで、券売機は自動オーダー式。買った食券は持ったまま席で待機していれば番号で呼び出される。呼び出しは機械音声でなされるため、本来なら店員はひと言も発さずに受け渡しができるはず。ただ、この日は厨房内に店員が3人詰めており、3人ともよく声が出ていた。コロナ禍であっても、私はこういう人と人とのやり取りがある方が好き。あまり自動販売機的な無機質になりすぎないでほしいという思いがある。客席は、壁際の椅子付きカウンター12席と、フロア中央の島式立ち食いカウンターが8人分。テーブル席はない。人通りが多いのにコンコースが狭くなっている場所にあるので、出入りする際には通行人とぶつからないよう注意を。
  麺は、見込み茹でで対応していたもよう。待ち時間が短いわりに茹でたてっぽい状態だった。もっとも、最近の「いろり庵きらく」の麺はある程度茹で置いても食感が大きくは劣化しないので、見込み茹での結果茹で置きが生じたとしてもさほど問題にはならないと思う。マシン注ぎのつゆはきらくスタンダードで、特段コメントを要するものではない。たぬきは揚げ置きの天かすで、油切れはまずまず。つゆに浸かるとふやけるが、ゾル化する感じではない。たぬき400円。店舗限定っぽいメニューは、特になし。ネギは別盛り提供。そば湯ポット受渡口付近にあり。箸はエコ箸。
  平日18:15頃の訪問恵、先客5・後客5。まずまずよく入っている。隣には同じくJR系のおにぎり店「ほんのり屋」があり、これも同時オープン。こちらもまずまず賑わっている印象だった。「いろり庵きらく」は、コロナ禍でも元気。旧NREの生麺重視戦略は、今のところ成功していると考えてよさそうだ。


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★田端駅(JR山手線・京浜東北線)

「あじさい茶屋」  実食日:2000/?

  北口改札の外、“みどりの窓口”の中にあるという珍しい店。椅子席なしの小さな店である。味はノーコメント。通常、このチェーンではそば・うどん共に関西風も選択できるのだが、ここではうどんのみ選択可。変わりメニューには、冷やし磯とろろそば(夏季のみ? 400円)がある。しかし、これは俗に言う“山かけ”ではないので、間違いなきよう。めかぶがいっぱい入っているだけの、シンプルなメニューである。たぬき300円。

※閉店していました(2009/10、確認)。

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「かしやま」  実食日:2004/12

  北口を出て右、跨線橋を越えて右側の階段下。田端駅を利用する人のうち、ほんの一握りしか通らないような場所にある。立地的にはとても繁盛するとは思えないのだが、写真のとおり、行列ができていた。昼には少し早い時間だったのに。通な人に人気がある店なのかも。改札の近くにある上記「あじさい茶屋」よりも客は多そうだ。
  ここの売りは、値段。たぬき270円は、この辺りではかなり安い部類に入る。質の方も、麺は真っ白でつなぎを多用していそうな感じだが、意外に味はしっかりしていた。たぬきがもう少しカラッとしているとなお良かったのだが、そこまで望むのは贅沢というものか。

※現在、たぬき290円です。値上げしましたが、まだまだだいぶ安い部類です(2014/12、確認)。

※2016/1、再食。今回は、天320円を試してみました。麺はクラシカルな茹で麺、つゆはカツオの香りが上品なものでした。ただ、天は私の好みからはだいぶ外れています。揚げ置きでヘナヘナしており、それなのに油がかなり強いです。ゲソの風味があって味覚的には悪くないのですが、端の方を噛むとジュワッと油が滲み出てきます。個人的には、この店ではたぬきの油加減の方が好みです。

※2018/11、再食。玉子そば290円をいただきました。卵は後乗せで、白身透明。少し焦がしたような香りがするつゆによく合っていました。
  平日の朝7:00頃の訪問で、先客5(満席)・後客4。朝食需要、かなりあります。「富士そば」オープンの逆風など意に介さず、といったところでしょうか。若いお兄さんと腰の曲がったお婆ちゃんのコンビで対応していたのですが、もっぱらおばあちゃんの方が声出し担当になっていたのが少し意外でした。


※2021/4、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき320円、天350円、玉子320円です(値−1点)。
  今回は、かけ270円+なす天100円で。ナス天は、縦半分カットの揚げ置きです。丁寧に包丁が入っていて、とても食べやすいです。とりわけオススメというわけではないですが、個人的には結構好き。クラシカル立ちそばではお馴染みなのに、チェーン店ではメニューに入ることが少ないメニュー。もっと多くの店で扱うようになってほしいと思うのですが。
  平日13:30頃の訪問で、先客3・後客1。この店にしては、比較的空いていました。若い店主と、腰の曲がったおばあちゃんも健在。歩くときに真下を向いている「ノールック歩行」で、食器片づけなどに精を出しています。元気そうで何よりです。生涯現役で頑張ってほしいです。立ち食いカウンターには、個別パーティッションが設置されており、現状ではキャパが5人になっています。


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「富士そば」  実食日:2017/9

  北口を出て左へ20秒。店舗名は「田端店」で、今月4日にオープンした新店(訪問は11日)。これで、山手線は池袋から田端までが「富士そば」でつながった。山手線で出店していない駅も少なくなってきている。残るは、西日暮里・日暮里・有楽町・大崎・原宿・目白(浜松町は、大門店をもって出店とカウント)。大崎や目白あたりは、物件さえ空けばすぐにでも出店できそうだ。個人的には、ぜひ原宿にチャレンジしてほしい。原宿で立ちそばとしてやっていけそうなのは「富士そば」か「嵯峨谷」くらいだと思うので。どちらが先に動くか、個人的には見ものだと思っている。田端店は間口は狭いが奥に長い造りで、テーブル席が14席・椅子付きカウンターが21席ある。わりと規模の大きな店舗。
  麺は、茹で置きのオペレーション。細めでやや偏平形の麺。最近オープンする店舗では押出の乱切りタイプの麺を用いることが多いのだが、ここは製麺された麺を仕入れている。乱切りタイプは、客数が多すぎない郊外の店舗に多いのかな。少し茹でがオーバーだったか、あるいは茹で置き時間が長めだったか、歯ごたえが弱かった。やや残念。偏平形の麺は、ちょっとの誤差で食感が大きく変わるので、なかなか難しい部分がある。オープン直後のオペレーション未成熟によるものだと信じることにしようか。つゆは、カツオ出汁が中心の「富士そば」スタンダード。忠実にレシピを守って作られたであろうつゆだった。たぬきは、この店舗では天かすを使用している。キャノーラ油の旨味と香ばしさがあり、なかなかよい。既製の揚げ玉より、絶対にこちらの方がいいと思う。コスト的にもよいと思うし。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいものは特に見当たらないが、朝限定メニューが3種設定されているのが要注目か。朝そば320円と、わりと扱う店舗が多い朝カレーセット360円のほかに、朝いなりセット350円がある。訪問時にはミニカレーセットが他店舗よりも安い500円で提供されていた(通常530円)のだが、これはオープンセールで限定的なものと思われる。生ビールはプレモルで、380円。瑞江店と同じ設定だ。「ふじ酒場」の表示がみられなかったのも瑞江店と同じなのだが、券売機のボタンは「ふじ酒場」仕様になっている。よくわからないね。
  訪問は夕方の16:30頃で、先客2・後客5。オープン直後としてはちょっと寂しい感じもするけれど、閑散時間帯としてはまずまずか。当駅には地力のある立ちそば「かしやま」があるのだけれど、駅を出て逆方向だし、さほど影響なく共存できるだろうか。客層も違いそうだし。かつては「あじさい茶屋」と共存していた実績もあることだし。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※暖簾デザインが変わっていました(写真は左:旧、右:現)。小さい写真ではほとんどわからないと思いますが、丸紋から富士山ロゴになっています。値段等、大きな変化は見られません(2018/4、確認)。

※2018/11、再食。そばではなくご飯ものの単品で、炭火焼親子丼480円をいただきました。玉子が、ちょっと煮すぎで固くなっていました。ただ、炭火焼の鶏モモ肉と刻み海苔の香ばしさがアクセントになり、ふわとろ感がなくてもそれなりに美味しくいただけます。個人的には炭火焼でないバージョンの親子丼の方が好みですが、ノーマル親子丼は出来不出来の差が激しくなりそう。アルバイトスタッフの調理が前提となる飲食店では、炭火焼にしておいた方が一定の水準を保てそうにも思います。そばつゆベースのスープと、お新香が付きます。スープは、ちょっと塩辛かったです。もう少し薄く作った方がいいように思いました。
  平日16:30頃の訪問で、先客1・後客2。アイドルタイムだからこんなものだろうと思うのですが、フロアが広いだけにガランと空いている印象でした。


※肉おろし480円が登場していました。なお、この店舗は全メニューがテイクアウトに対応しています。「富士そば」はあまりテイクアウトのイメージがありませんが、三光町店のように専用窓口がある店舗もあります。テイクアウトの有無についても、今後リサーチしていこうと思います(2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、炭火焼親子丼490円です。肉おろしは、少なくとも店頭サンプルケースからは消えています。代わって、ややレアメニューとして辛たぬき肉450円と焼さばおろしポン酢丼セット550円が登場していました。焼さばおろしポン酢丼はちょっと惹かれますが、個人的にはネーミングをもう少し工夫した方がいいかなと思います。長すぎるというか、キャッチーでないというか。インパクトのあるメニュー名にして、付記する形で内容を説明した方が購入意欲をそそると思います(2019/11、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円、炭火親子丼520円です(2022/2、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき460円です。炭火親子丼は、520円で据え置かれています(2022/11、確認)。

※再度値上げしていました。現在、たぬき490円、炭火親子丼550円です(2023/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2021/1

  北改札を入って左、階段上。昨年12月にオープンしたばかりの新店。田端駅は山手線と京浜東北線を相互に乗り換える人が多いから改札内にそれなりの需要があるはずなのだが、これまで改札内には駅そばがなかった。かつてあった「あじさい茶屋」は改札外(しかも、みどりの窓口内という超変な立地)だったし、「かしやま」も「富士そば」も、当然改札外。改札内に駅そばが欲しいなぁとずっと思っていた。だから、これは待望のオープンだ。規模はさほど大きくなく、椅子付きカウンター11席と立ち食いカウンター8人分だけ。まぁ、乗り換え客の需要があるといっても、いかんせん駅の利用者自体がさほど多くないので、まぁこのくらいあれば充分だろうか。券売機は自動オーダータイプなので、買った食券を持ったまま席で待機していればいい。現状、「いろり庵きらく」ではでは自動オーダーの店舗とそうでない店舗が混在しており、券売機の機種で見分けられるわけでもない。それならどこで見分ければいいかということになるのだが、実は印刷される食券の形が違う。切符型の食券が出てくる店舗は、食券をカウンターに出すタイプ。正方形の食券が出てくる店舗は、自動オーダー。今のところは、これが最善の区別法になりそう。呼び出しは、機械音声で行われる。次世代型と言えばそうなのだが、個人的にはもうちょっと人間味が欲しいなと思う部分もある。
  麺は、生麺の茹で置き。出来栄えは平均的で、特段問題なし。近年の「いろり庵きらく」は標準化がだいぶうまくいくようになっており、極端なハズレを引くことがなくなっていると思う。つゆは、「いろり庵きらく」らしいモヤリ系。あまり香りがなく、旨みの方が強い。醤油の香りもあまり立っておらず、平たいといえば平たい。わりと塩分控えめな印象なので、ヘルシー志向の人に好まれるのだろうか。個人的には、もう少しパンチが欲しいところだが。たぬきは、揚げ置きの天かす。これまでに「いろり庵きらく」で食べてきたものよりもフワッとした食感だったように感じたが、おそらくタイミングによる誤差で、意図的にそうしているわけではないだろう。たぬき400円。特筆すべき要素としては、ネギが別盛りで提供された。なるほど、自動オーダータイプの券売機だから「ネギ抜き」の注文が物理的に不可能なわけで、そこに配慮して別盛り提供にしているのだろう。同じ理屈で考えると、「ネギ多め」はできないということか。店舗限定っぽいメニューは、特になし。冷水器脇にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  平日11:30頃の訪問で、先客0だった。え? いくらコロナ禍だからといっても、これは空きすぎなのではないか? と思っていたら、後客は3人入った。この時間帯だったら、もうちょっと入ってほしいところだろうが、2回目の緊急事態宣言に突入したタイミングだから致し方ないか。ちなみに、椅子付きカウンターと立ち食いカウンターの両方に、個別パーティッションが設置されている。ひとり客が多く黙食傾向がある駅そばは、コロナ禍の外食先としてはかなり安全性が高い部類だと思うのだが、世間一般的にはあまりそう思ってもらえないのが辛いところだ。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2021/8、確認)。

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