東京・中央線1
(御茶ノ水・水道橋・飯田橋)

現在、37軒掲載(うち28軒は、閉店確認済)
※東京駅は、東京・山手線4に掲載。
※神田駅は、東京・山手線3に掲載。
★御茶ノ水駅(JR中央線、東京メトロ丸ノ内線)  ※新御茶ノ水駅は、東京・地下鉄5に掲載。

「満松庵」  実食日:2002/6

  聖橋口改札を出てすぐ右にある、こぢんまりとした店。昭和の面影を色濃く残しており、簡素なカウンターには独特の風情がある。厨房と客席が接している部分が狭く、食事処と言うよりもそばを啜る人々の溜まり場という雰囲気がある。味等には特記事項はない。たぬき290円。


※値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました(2011/6、確認)。

※閉店(「駅そば お茶ノ水庵」化)していました。駅そばが後継してくれたのは幸いですが、ノスタルジックな雰囲気が好きだっただけに、ちょっと残念です(2014/5、確認)。

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「明神そば」  実食日:2003/11

  お茶の水橋口改札を出て、左。信号で左、左側。改札歩1分くらい。夜でも照明が煌々と明るく、分かりやすい店だ。ここのそばは、麺・つゆ・具のすべてが平均以上でまとまっている。麺は生麺だと思うのだが、比較的「もっちり感」がない。硬めで、プツッと切れるタイプ。つゆはあっさり系だが、油系の具を乗せるとちょうどいい味になり、飽きずに飲み干せる。そして、具。ここのたぬきには、ほとんどかき揚げと変わらないくらいに具がたくさん入っている。インパクトが弱いので満点はつけなかったが、繰り返し通う価値のある店だと思う。わかめ入りのたぬきは330円。

※2015/6、再食。たぬき330円、値段据え置きです。今回は、天400円を実食しました。かき揚げは揚げ置きで、厚みが3センチくらいあるタイプです。上部は衣が薄くてタマネギのシャキシャキ感も心地いいのですが、下部は衣が厚く若干粉っぽさがあります。麺は細い生麺で、細さのわりに歯ごたえがしっかりしていて好印象。初食時と変わっていないでしょう。つゆは、初食時とはだいぶ印象が違っていて、やや辛めでした。夏場はこのくらい塩気があった方が気持ちいいです。客席は立ち食いカウンターのみで、キャパは7〜8人くらい。店内をもう少し片付ければ2〜3人くらいはキャパが増しそうな気もします。なお、写真を昼間のものに貼り替えました。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。重厚感があって、私はこちらの暖簾の方が好きです。値段等、変わっていません(2017/12、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、天430円です。なお、店頭に「2020/7/20をもって閉店」の告知貼り紙が出ていました。訪問は18日でしたが、昼過ぎでも営業しておらず、最後の一杯を食べ損ねました。残念です(2020/7、確認)。

※閉店を確認してきました。閉店から半年経った現在も看板や店内設備等は残っていますが、営業はしていません。駅の聖橋口が少し西側に移転して、立地的には駅出口が近づいた形なので、なんだか残念です。「そば新」も「小諸そば」も閉店して、御茶ノ水はたいへん寂しい状態になっています。個人的に、わりと行く機会が多い街でもあることだし、新店が欲しいです(2021/1、確認)。

※その後、一時的に復活しましたが、再度閉店しています。再食かなわず、残念です(2023/2、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2004/8

  JR聖橋口を出て右。最初の路地を左に入って1分、右側。お馴染みの小諸チェーンで、ここも相変わらず美味い。同系他店に比べて変わっているところは、3点。まず、麺が若干硬め。これは茹で加減の違いかもしれないが。これで味が落ちるということはない。それから、客席配置。ここでは、吉野家のようなコの字型カウンターを採用している。自動的に、配膳つきになる。カウンター以外にも、2人掛けと4人掛けのボックス席が1つずつある。各席に冷水ポットが置いてあるのも好印象だ。そして、ネギ別盛り。ネギが不要な人、あるいは少量でいい人には便利なサービスだ。が、別盛りよりフリーの方がいいなぁ……(同系他店ではフリーの店が多い)。梅干しフリーは相変わらず。もり系には自動的にそば湯がつく様子。カマボコ、絹さや入り。たぬき290円。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。なお、店舗名は「お茶の水店」です。(値−1点。2015/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2017/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/11、確認)。

※閉店していました。跡地は、焼肉店の「ライク」です(2020/7、確認)。

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「富士そば」  実食日:2006/5

  JRお茶の水橋口を出て左へ1分。明大通り沿いにある。2005年に開店したばかりの、新しい店。新しくて外観も内装も綺麗なのだが、スペースが狭くて客数が多いため、ゴチャゴチャした印象が拭えない。2つの大きなテーブルを固定式の丸椅子がぐるりと囲んでいるのだが、客一人あたりのテーブル占有面積が狭く、満員になると盆を置ききれなくなりそうだ。盆乗せサービスがアダになりそうな造りである。
  麺は、例によって細平の生麺。しかし、注文後茹でなのかたまたま運良く茹でたてに当たったのか、麺の歯ごたえはしっかりしていた。この食感が得られるなら、細く平たくしてでも生麺を使う価値がある。たぬき360円(ワカメ入り)、そば湯フリー。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。朝・夕そば310円(6〜10、15〜18時)、朝食セット310円の設定があります。店舗限定でしょうか、海鮮かき揚げ丼セット550円がありましたが、海鮮かき揚げそばの設定はありません。また、単品トッピングとしての海鮮かき揚げもありません。券売機のボタン数の限界なのかもしれませんが、ちょっと勿体ないように感じます(付+1点。2015/9、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝/夕そば・朝食セットは、いずれも320円です。海鮮かき揚げ丼セットは終了し、これといった目新しいメニューは見当たらなくなっています(付−1点。2016/1、確認)。

※2016/9、再食。五目そばに相当する「特撰富士そば」450円を食べてみました。トッピングは、たぬき・きつね・温玉・ワカメ・カニカマです。定番トッピングの他に、他メニューでは潰しの利かないカニカマが入っているのが最大のポイントでしょうか。ちょっと生臭さが丼全体に干渉するので、好き嫌いが分かれるかもしれません。生臭さがあまり広がらない冷やしの方がバランスよく感じるかも。発売当時にカニカマが大ブームになっていたというのが真相のようですが、今は時代が違いますのでねぇ。ちょっと考えものです。いっそ、最新ブームの「香り箱」でも使ってみたらどうかと思うところですが、採算が合わないでしょうか。なお、この店舗には、各席に手指用の消毒液が置いてあります。女性にとっては、利用しやすいと感じる店舗かもしれません。女性にあまり優しくない席配置になっている(フロアも席間も狭め)のがちょっと辛いところですが。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2018/8、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円が登場していました(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、特撰富士470円、紅生姜ちくわ天470円です。夕そばは廃止され、朝食セットは朝カレーセット380円に変わっています(2020/7、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき490円、特撰富士540円、紅生姜ちくわ天580円、朝そば420円、朝カレーセット440円です。紅生姜ちくわ天がまだ残っている店舗は珍しいです。なお、たぬきは410円から一気に490円まで上がったのではなく、440円、460円と段階を踏んで現在の価格になっていると思われます(2023/2、確認)。

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「駅そば お茶ノ水庵」  実食日:2014/5

  JR聖橋口を出て右すぐ、4つ上に記載している「満松庵」の跡地。内外装とも綺麗にリフォームされているが、フロアの構造は「満松庵」時代のまま。立ち食いカウンターのみで、8〜9人分くらい。だいたいいつ行っても混雑しているようで、綺麗になったとはいえ女性が近寄りそうもない雰囲気。店名には「お茶ノ水」という表記が用いられているが、個人的にはちょっと違和感を覚える。「御茶ノ水」か「お茶の水」と表記することが多いと思うので。
  「満松庵」時代にはごくノーマルな茹で麺が使われていたのだが、現在は生麺になっている。それほど香る麺ではないが、食感は向上していると言える。つゆは、淡白な印象。塩気・出汁感ともに、あまりガツンとはこない。ただ、食後にやや酸味を帯びた余韻が長く続き、これは印象に残った。麺・つゆともに比較的味が弱いので、味のあるトッピングを乗せると満足度が向上するかもしれない。狙い目は、きつね(340円)あたりだろうか。たぬき340円(ワカメ入り)。500円からあるセットメニューにお得感あり。
  細かい点に少々言及を。店内が手狭で、混雑していることが多いので、もう少し多くの客を捌く工夫があってもいいかなと思う。たとえば、麺類単品は盆に乗せて出すのをやめるとか。盆乗せは、これはこれでひとつのサービスとしての機能があるとは思うけれど、手狭な店では他人にぶつかるリスクが高まり、かえって危険。カウンター上のあちこちに置かれているボックスティッシュも、かえって邪魔になっている印象を受ける。出入口付近にひとつだけあればいいのではないかという気がする。箸立ても邪魔になっているので、盆乗せにするのなら箸は受渡口にのみ用意すればよいのではないだろうか。いずれも店側の好意によるサービスだと思うので、気持ちは嬉しいのだが、食べる場所を少しでも広く確保して無駄な待ち時間を減らすのもサービスのうちだと思う。


※閉店(「そば新」化)していました。短命でしたね(2014/12、確認)。

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「そば新」  実食日:2014/12

  JR聖橋口を出て右すぐ。上記「駅そば お茶ノ水庵」の跡地。先月オープンしたばかりの新店。看板が変わっただけでなく店内もリニューアルされ、椅子付きカウンターが配された(5席。ほかに、立ち食いカウンターが3人分ほどある)。「この狭い店内に、椅子を置く?」と言いたくもなるが、昨今の駅そば情勢に鑑みればやむを得ないことか。立ち食いのみの店は、売り上げ激減傾向にあるので。券売機の位置が「駅そば お茶の水庵」時代から変わり、奥に置かれたので、以前ほど手狭な印象は受けなくなっている。券売機の位置変更は正解だと思う。しかし、椅子を置くと客の回転効率が下がるので、昼時など繁忙時の混乱(というか、混雑ぶりを見て諦める客が多くなるのではないか)が懸念される。
  新宿西口と並んで、城南エリアからの進出店という位置づけだが、そば自体は新宿西口とはまったく異なるものだった。まず、麺が茹で麺。新宿西口は「エッジのない生麺」だったが、こちらは「エッジのある茹で麺」。対極な印象。つゆは、やや辛め。ダシもほどほどに香り、悪くない。たぬきは天かすで、食感は良いが油が少々もたれるタイプ。たぬき320円。値段は新宿西口と同じ設定だ。ハイグレード版の「石臼」という麺を用意しているのも、新宿西口と同じ。そば湯ポットあり。飲んでみたが、新宿西口同様、透明であまり香らない。この店舗でそば湯を出しているということは、「石臼」を茹でてできたそば湯なのだろう。それがこの香りとなると、ちょっと「石臼」には手を出しづらい。


※2019/12、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点)。
  今回は、春菊天390円の実食。春菊天はみじん切りのかき揚げタイプで、揚げ置きのフワフワ系。春菊の香りは中程度。さほど油ギッシュには感じなかったのですが、食後にやや胃がもたれました。かき揚げタイプだと中心部に衣や油が染み込むので、見た目の印象以上に油の摂取量が多くなります。それが即ち悪いということではありませんが、油の摂取量を控えたい場合には要注意。まぁ、油を控えたい人は最初から天ぷら類を注文しないかもしれませんが。
  日曜16:00頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客。この店は券売機前が狭くなっているので、空いているタイミングならなるべく券売機から離れた席に陣取るのが吉です。券売機近くの席だと、後客が入って来たときに落ち着いて食べられなくなります。後客にとっても、少々邪魔になりそうです。


※閉店していました。シャッターが閉まったままの状態になっています。隣接していた駅出口(聖橋口)が移転していて、周辺一帯が再開発されそうな雰囲気です(2020/7、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2016/1

  JR聖橋口を出て左、すぐの交差点を渡らずに左折し、聖橋を渡ってひたすら直進。2つめの信号角。店舗名は「湯島一丁目店」。これまで、「末広町駅から歩いて7〜8分。圏外だな」と思って対象外扱いにしていたのだが、意外とお茶の水から近かった(それでも、徒歩5分ギリギリ)。もっと駅に近いところに「お茶の水店」や「ニコライ坂店」(新御茶ノ水駅として掲載)があるので、わざわざここまで足を伸ばすのは……とも見方もあるだろう。しかし、丸ノ内線ユーザーなら、湯島一丁目店の方が行きやすい(やはり5分ほどかかるが)し、比較的空いているという利点もある。客席は、テーブル席10席+椅子付きカウンター6席+立ち食いカウンターが6人分くらい。
  麺は、茹で置き。歯ごたえはやや損なわれていた。閑散時間帯(16:00頃)でも茹で置くのだから、これが店舗としての標準的なオペレーションなのだろう。つゆは小諸スタンダードで、カツオがよく香るうえ深みもあり、酸味もほどほどに抑えられていてまろやか。たぬき(天かす)は気持ちオーバー気味の揚げでサクサク感が強く、ゲソの旨味が垣間見えた。好印象。たぬき300円(青味=この時期は小松菜・カマボコ入り)。カマボコは、かなり厚めのカット。2日前に実食した末広町店と比べると、3倍ほどの厚さがあった。ネギ・梅干しはフリー。ネギは手刻みで、辛さよりも香りが強く、私好み。多客店舗では機械刻みでないと対応しきれないのは理解できるが、絶対に手刻みの方が美味しいと思う。


※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2020/11、確認)。

※閉店していました。ビルが解体され、現在はサラ地です(2023/2、確認)。

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★水道橋駅(JR中央線、都営地下鉄三田線)

「笠置そば」  実食日:1998/8

  西口改札を出て、メインストリートを南へ1分。割とあちこちで見かけるチェーン店だが、隣に弁当屋があり、どうやら厨房を共同で使っている様子。このタイプは初めて見た。このチェーンは生麺を使用しているので、麺の味がいい。椅子席も豊富にあり、落ち着いて味わうことができるだろう。ネギ入れ放題、冷やしものは30円増しで大盛りにできる。たぬき300円。


※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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「更科」  実食日:1998/8

  JR東口コンコースにある。改札の内外両側から食べられるのは嬉しい。改札の外から入る場合、入口はガード下の目立たない場所になる。味その他に関しては、特徴なし。可もなく不可もない、月並みな店である。椅子席なし。たぬきなし、天350円。


※閉店していました(2004/9確認)。

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「富士そば」  実食日:1998/8



  JR東口を出て、白山通りを南へ2分。間口が狭くて、あまり衛生的ではなさそうな外観の店である。しかし、中に入ってみれば、外観ほど不衛生ではない。このチェーンは、基本的には生麺を使っているのだが、水道橋の店に関してはちょっと印象が異なる。この食感は、どうも茹で麺のようだ。たぬき330円。


※写真は2006/11撮影。改装したかもしれません(再食せず)。

※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。現写真ではラーメンの暖簾が目立っていますが、その奥に本来の暖簾があり、これも新調されています。値上げしていました。たぬきの値段を確認し忘れましたが、他メニューの価格構成から考えて370円か380円になっていると思われます。が、「得たぬきつね」390円というメニューがある(たぬき+きつね+麺大盛り)ので、こちらを選択した方が断然お得です。また、15時以降(土日祝は終日)生ビール・各種サワー・ハイボールがすべて240円という、たいへんお得な設定になっています。ちょい飲みに最適な店舗でしょう。なお、店舗名は「水道橋店」です(値−1点、付+2点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。得たぬきつねは410円になっています。「ふじ酒場」が始まっていました(15〜29時。土日は24時間OK)。「ふじ酒場」対応店の酒類は「1杯目280円・2杯目以降200円」と「何杯飲んでも1杯240円」の2パターンがありますが、水道橋店は後者です。ケチ臭い話をすると、1杯で切り上げるのが一番お得な設定です。つまみには、ナンコツの唐揚げ(240円)など、他店舗の「ふじ酒場」では見たことがないものもありました(2016/2、確認)。

※2018/7、再食。土曜の朝(9:30頃)の訪問だったので、朝天玉そば320円を冷やしでいただきました。天はかき揚げの1/2カットです。揚げ置き時間が長く、冷めていましたが、それでもなおサクサク感が残っていました。玉子は温玉です。先客5・後客2と、土曜の朝にしては結構入っている印象でした。外観的には、暖簾のデザインが変わっています。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。
  そして、衝撃の事実を発見! なんとこの店舗は、店内BGMが演歌ではありません! 客席フロア内に大型のテレビが設置されていて、普通に音声付きで番組が放映されています。こういうのは、たぶん店長の独断でできることではないと思うので、もしかしたら客側からのクレームが多かったのかもしれません。最近ではこのような対応をとる店舗に全然出会っていなかった(以前はちらほらとあったが)ので、驚きです。演歌は、絶対ではないんですね。

※2019/5、再食。といっても、食事ではなくちょい飲みで利用しました。生ビール(プレモル)390円を2杯と、唐揚げ(2個)240円、ほうれん草のお浸し100円を。唐揚げは、食べやすくひと口大にカットしてあります。下味が薄めなので、酒の肴にするのなら少し醤油を垂らして、七味をかけるのが良いでしょう。全部で1000円を少し超えてしまいましたが、小一時間席料(お通し)なしで座って飲めるのですから、ありがたいです。
  平日22:00頃の訪問で、先客7。長居したため、後客は数えていません。混みすぎず空きすぎず、飲むにはほどよい客数でした。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、生ビール430円です。ややレアメニューに、ミニミニセット(半そば+半かつ丼)500円が登場しています(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です(2022/3、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円です(2022/6、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき490円です(2023/8、確認)。

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「満大」  実食日:1998/8

  やはり白山通り沿い、上記の「富士そば」のすぐ近くにある。水道橋近辺ではもっとも規模の小さな店で、5人も入れば満員。もちろん椅子席などない。だいたい、このタイプの店は美味いか不味いかがはっきり分かれるものなのだが、ここは平均的。特記事項はないが、けなす材料もない。たぬき290円。


※閉店していました(2009/4、確認)。

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「神田家」  実食日:1998/8

  駅の北側では唯一の駅そば。西口改札を出て、右手の路地の向かいにある。東京ドームやウインズ後楽園方面なので、プロ野球のある日や競馬開催日にはこの店もえらく繁盛する。椅子席はなく、店の造りは粗末だが、値段を安く抑えている店は好感が持てる。たぬき280円。

※値上げ(たぬき280→290円)していました(2011/6、確認)。

※閉店(「小諸そば」化)していました(2012/10、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2004/2

  JR西口を出て、道路を渡って左、30秒。最近あちこちで見かけるようになってきたのだが、あまり私好みの味ではないチェーンである。ところが、この店に関してはちょっと話が違う。私が思うに、水道橋店はこのチェーンの中では一番美味い。麺に変な固さがないし、つゆ・具(たぬき)にしっかりとした味があるので、物足りなさがない。つゆはちょっと塩分が強すぎるようにも思うが。同系他店ではやっていないネギフリーサービスも好印象。たぬきはワカメ・ナルト入りで290円。変わりメニューも多く、鴨南そば450円などはかなり美味そう。満腹そば600円も気になる存在。

※2008/12、再食。値上げ(たぬき290→330円。値−2点)していました。ネギフリー廃止(サ−1点)、代わりにそば湯ポット設置(サ+1点)、サービストッピングはナルトからカマボコに変わっています。季節限定ですが、変わりメニューに山芋天めかぶそば(420円)、揚げもちそば(480円)、舞茸・アスパラ天そば(480円)がありました。また、厨房内にロール式製麺機があり、製麺の実演を行っています。なかなか見る機会がない光景なので、一度見ておいて損はありません(付+2点)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。朝7〜10時は揚げ玉無料サービスあり。また、朝定食(3種各360円)の設定もあります。初食記事および再食記事に書いている変わりメニューは、すべて終了していました(付−1点。2015/3、確認)。

※2018/12、再食。冬季限定メニューでしょうか、鴨南そば500円をいただきました。鴨肉はレトルトでパサついたものですが、煮汁にはしっかり鴨の脂の旨みがあり、それが加わることでつゆに一段とコクが増します。焼きネギは、煮汁にしっかり馴染んでいるので、鴨肉と一緒にレトルトされていたものでしょうか。2本乗ります。白髪ネギで代用する店が多い(これはまだ許容範囲内。少なくとも、薬味のネギで済ませるのなら「鴨南そば」ではなく「鴨そば」と表記してほしい)中で、ちゃんと焼きネギを乗せているのは立派だと思います。
  祝日10:30頃の訪問で、先客7・後客3でした。思っていたよりもよく入っています。東京ドームシティが近いから土日祝の人出が多く、ましてやクリスマスイブということで普段にも増して賑わっていたのかもしれません。なお、外観的には暖簾が変わっているほか、看板も少しだけ変わっています(写真は左:旧、右:現)。看板は、値段表示部分が潰されただけですが。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2020/5、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき390円です(2021/9、確認)。

※たぬきというメニューは消滅していました。天かすフリーになったものと思われます。値上げしており、現在はかけ(360→)400円、かき揚げ(460→)520円です(2023/2、確認)。

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「みよし」  実食日:2006/11

  JR東口を出て右、4つ上に掲載している「富士そば」を通過して1分、白山通り沿いにある。三崎町交差点の南西角から3軒目。東口から歩いて3分くらいだろうか。
  この店は浦和駅の「みよし」と同系と思われる。すなわち、そば・うどんを注文すると「おかかご飯」が無料サービスされる、ありがたい店である。そばそのものに関しては、麺は柔らかめでイマイチだが、つゆには鰹出汁が効いていて、なおかつ甘みが心地いい。抜群の出来である。この店のつゆは鰹節問屋直伝らしく、出汁に使う鰹節にもとにかくこだわっているようである。店内の貼り紙によると、荒節(通常の花かつおに使われるもの)にカビを付け、天日で干してまたカビを付け……といった気の遠くなるような工程を経て作られた「枯れ節」を使用しているとのこと。枯れ節は荒節に比べてまろやかさが際だっているのが特徴である。実際、つゆを飲んでみると、これがまろやかなので妙に納得できた。まろやかさの中に鰹風味が生きていて、店を出てからもしばらく口の中の残り香が消えないほどだった。口当たりが柔らかいのに余韻を引きずる、すばらしいつゆだ。駅そばというより、肩肘張って食べる座敷の蕎麦屋のそばつゆのように感じた。たぬき310円。


※閉店していました(2010/7、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2007/4

  JR東口改札内コンコース。L字型立食いカウンター一本のみの小型店で、キャパは6〜7人程度か。出店地としては割といい場所なので、昼時にはもっと客をとれそうな気がするのだが、駅の構造上これ以上大きな店舗にはできないということか。
  味覚面は普通に「あじさい」仕様なので、多くは語らない。たぬき320円。


※閉店していました。跡地は、エレベーターです(2011/9、確認)。

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「富士そば」  実食日:2009/4



  JR西口を出て左へ10秒。角地なのでよく目立つ店舗だ。壁に沿ってぐるりと椅子付きカウンター席が巡らされているが、座席間隔が狭く、混んでくると相当窮屈になりそうな座席配置になっている。
  麺は生麺の茹で置きと思われるのだが、食感は茹で麺のような感じだった。悪くはないが、若干茹でがオーバー気味なのか。それとも、こういう麺なのか。ワカメが少量入るたぬきそばは、他の「富士そば」とは違って、既製品っぽい感じだった。だからだろうか、このチェーンではたぬきと天の価格差を10円に設定している店舗が多いのだが、この店舗では20円の差があった(たぬき340円、天360円)。そば湯ポットあり。変わりメニューに、味付け卵そば380円。また、もりそば3人前をドドンと盛りつける「富士山もり」がある(590円)。面白いことは面白いけど、二番煎じっぽい印象も受ける。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、たぬき360円になっています。現時点で、たぬき360円という設定は珍しいです(370円か380円の店舗が多い)。サービスランチ500円という謎のオリジナルメニューがあります。券売機のボタンの色から推してラーメン絡みではないかと思います。朝そば310円、朝食セット390円の設定あり(値−1点。2015/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そばは320円、朝食セットは390円になっています。サービスランチは、500円で据え置き。すみません、内容確認を忘れました。ボタンの色がラーメン色ではなく単品色に変わっています。ますます謎です。しょうゆラーメンセット(ミニカレー付き)が500円とかなり割安な設定になっています(2016/2、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました(丸紋→富士山ロゴ。写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2018/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円です(2020/5、確認)。

※閉店していました(2020/7/1付)。建物はまだそのまま残っていますが、告知の貼り紙が出ています(2020/7、確認)。

※跡地は、スープ春雨の専門店になりました。立ちそばの防衛、ならず(2021/12、確認)。

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「嵯峨谷」  実食日:2011/9

  JR西口を出て左へ20秒。上記「富士そば」の2軒先。今月初旬にオープンしたばかりの新店だ。店内外の間仕切りがなく、客席は厨房を囲む椅子付きカウンターのみ(10席)。
  この店では十割そばを標榜していて、麺へのこだわりが強く感じられる。そばは太麺・細麺から選択可。実食は太麺なので、本評価は太麺でのものとなっている。太麺といってもうどんほどの太さはなく、太さ3ミリほどの平麺。十割にしては香りが「ほどほど」だったが、食感は◎。作り物のコシではなく、そばらしい歯ごたえと、適度なざらつきがある。つゆは、鰹出汁はよく効いているものの、存在感はあまり強くない。麺の引き立て役に徹しているということだろう。たぬきがつゆに溶けてゾル化しやすいタイプだったのが少し残念。たぬき350円(ナルトの細切り入り)。ワカメ入れ放題のサービスがある。また、朝5〜10時には「朝そばセット」が売り出される。あじご飯セット、生卵付きご飯セット、納豆付きご飯セットの3種があり、いずれも380円。お得感抜群だ。箸はエコ箸、24時間営業。2軒隣に「富士そば」、専大通りの斜め向かいに「ゆで太郎」。大手チェーン店との競争の行方が見ものだ。


※たぬき350円、値段据え置きで消費増税による値上げはありません(2015/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です。消費増税の谷間の値上げは、ちょっと値上げ感が際立ってしまいます。増税時に値上げしておいた方がよかったのではないか、と思います(値−1点。2015/5、確認)。

※値上げしていました。現在、もり・かけ320円、たぬき380円です。24時間営業をやめて、現在は7〜22時の営業となっていますので、ご注意ください。これに伴い、看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。よく見ないと分からないレベルですが、「24時間営業」の表記がないものになっています(付−2点。2017/12、確認)。

※閉店していました。「嵯峨谷」草創期からある店舗なので、残念です。跡地は、タピオカミルクティー店です。ちなみに、この隣にもタピオカミルクティー店があります。何を考えているんだか(2019/9、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2012/10

  店舗名は「水道橋店」。JR西口改札を出て右、駅を出て正面。6つ上に記載している「神田家」の跡地。「神田家」が閉店して、ビルを建てなおして生まれ変わるのかなと見守っていたら、「小諸そば」に化けた。まぁ、跡地にそば屋が入ったというだけでもよかった方か……。椅子付きカウンターと立ち食いカウンターがあり、キャパは20人弱といったところか。それとは別に2階席がありそうな気配だったが、利用していないので詳細は不明。
  麺は茹でたてに当たったのだが、かなりぬめりが強かったのが気になった。茹でた後のすすぎが充分ではなかったのかもしれない。つゆやトッピングに店舗のオリジナリティは見られない。たぬき290円(カマボコ・季節の青味入り)。他店舗と異なる点と言えば、丼。ずいぶんと口径が小さく、深い丼を使っていたのが印象的だった。つゆを飲むことを考えるとあまり便利な形状ではないが。梅干しとネギはフリー。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2014/5、確認)。

※2015/4、再食。初めて、月夜のばかしそば400円を食べてみました。トッピングは、たぬき・きつね(半分)・とろろ・ウズラの卵です。これに、デフォルトの青味とカマボコが乗ります。この価格でこのボリューム感は、立派。ただ、きつねの甘さととろろが全体に拡散するので、トータルの印象としてはややカオスです。きつねに「ばかし」との焼印が押されていたのですが、これはきつねそばのきつねにも押されているのでしょうか(焼印は「小諸」のイメージがある)。それとも、両面焼印なのかな。近年、私はあまりきつねそばを食べないので、よく分かりません。一度、どこかで実食してみないと。たまたまかもしれませんが、麺が茹でたてに当たってたいへん美味しかったので、「味+1点」とします。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/4、確認)。

※2016/7、再食。一週間前に虎ノ門店で食べた冷やしたぬき大盛りを、比較の意味でこちらでも食べてみました(310円+30円)。基本的に、内容は同じです。微妙に異なっていた点としては、@つゆが少し多め、Aそば湯(急須)が自動的に付く、といったところです。麺はしっかりと締まっていて歯ごたえがよく、小諸の最大の特徴である麺自体の甘みが多少損なわれる(感じにくくなる)もののおおむね満足の内容でした。タイミングの問題もあるかもしれませんが、虎ノ門店で食べたものよりもこちらの方がだいぶ印象がよかったです。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。麺大盛りは30円で据え置かれています(値−1点。2018/6、確認)。

※店舗名が変わっていることを確認しました(水道橋店→水道橋駅前店)。値段等、変わっていません(2018/8、確認)。

※2019/9、再食。この店舗は、私が個人的によく行く後楽園ホールやウインズ後楽園へのアクセス途中にあるので、訪問頻度が高いです。今回は、2枚冷やしたぬき400円をいただきました。おろし生姜付き。つゆは徳利入りで提供。そば湯はデフォルトで急須入り提供でした。そばの味や内容等に、特段変わったところはありません。カマボコは細く刻んで、千切りキュウリとともにトッピングします。
  日曜16:00頃の訪問で、先客4・後客7。平日は平日でスーツリーマンが、土日は土日で東京ドームシティに遊びに来る人が、切れ間なく利用します。この上ない好立地の店舗だと思います。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。麺2枚は60円で据え置かれているので、2枚冷やしたぬきは410円の計算になります(2020/5、確認)。

※閉店していました。この一等地を手放すのは、ちょっと信じられないです。不動産契約上の問題であってほしいと祈るのみです。「小諸そば」、大丈夫でしょうか(2020/12、確認)。

※跡地は、横浜家系ラーメンの「町田商店」になりました。立ちそばの防衛、ならずです(2021/9、確認)。

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「とんがらし」  実食日:2015/8

  JR西口を出て、専大通りを渡ってから左へ3分、クリーニング店の角を右折して20秒、左側。たいへんな有名店で、これまで未食になっていたことが自分でもちょっと信じられない(朝から開いていないので、個人的になかなか寄りにくい)のだが、ようやく実食機会が訪れた。店内には、壁際には椅子がまばらに置かれたカウンター席が、そしてフロア中央に立ち食い用のテーブルが1つ用意されている。
  麺は、調理工程としては茹で麺のものなのだが、食べてみると独特な粘着感があり、生麺の茹で置きと推察される。つゆは、かなり塩辛い。夏仕様なのだろうか、それとも煮詰まっていた(実食は15:30頃)のだろうか。カツオ出汁がほわっと優しく香り、嫌味にならない程度に酸味がある。もう少し塩気が抑えられればたいへん美味しいと思うのだが。この店の厨房には返却口がなく、食べ終えた丼は大きな番重の中に重ねて入れる(飲み水のコップも重ねて入れる。割箸はゴミ箱へ)システムになっているのだが、つゆを残すと重ねられなくなるためか、ほとんどの客がつゆを残さず飲み干している。この辛いつゆを全部飲みほして大丈夫? と問いかけたくなる。たぬきというメニューはなく、天かすは無料でフリー。かけ240円、ちくわ天340円、ナス天390円など。実食はちくわ天。注文後揚げのようで、アツアツで美味かった。天ぷらとして美味いということもあるが、ちくわ自体の旨味が濃かったのが印象的だった。最終的に味は5点としたが、麺の粘着感とつゆの塩気がもう少し抑えられれば7点くらいが付いていただろう。有名になるだけのことはある、素晴らしい店だ。


※2019/7、再食。5月に代替わりというか経営者が変わっていて、それに合わせて改装しています(写真は左:旧、右:現)。値段は、基本的に変わっていません。問題は、味が変わったのかどうなのか。なす天そば390円をいただいて確かめてみました。ナス天は店主が注文後に揚げていて、揚がる直前のタイミングを見計らって受渡係に「(茹で置いてある)麺を温めて」と声をかけます。ちょうど天ぷらが仕上がったところでかけそばが出来あがり、すぐにトッピングするというナイス連係プレー。適度に歯ごたえのある麺やカツオの枯節の香りがストレートに伝わる(でも深みもあるので、たぶん荒節か宗田節もブレンドしている)つゆも、変わっていないと思います。少なくとも変えている意図はないと思います。ナス天は、縦1/5カットを5本、つまりナスを1本まるごと使っています。なるほど、単品価格が150円と高めなのも頷けます。ナス天は、揚げ置くと歯ごたえが極端に劣化するもの。揚げたて提供が肝心です。カットの大きさも食べやすいし、それでいて質感もあるし、もう教科書に載せたくなるようなナス天です。感動的に美味いです。実食済みナス天ランキングの1位に躍り出ました。経営者が変わっても味が落ちることはなく、ホッとしました。
  平日16:00頃の訪問で、先客3・後客1。経営者が変わって、営業時間が拡大している様子。夕方にも営業しています。平日は16〜17時に中休みがある(土曜は昼の部のみ営業。日祝は休み)ので、注意を。私が訪れたときにも、後客がひとりが入ったところで暖簾が片づけられました。


※2020/5、再食。その前に、消費10%増税を経て、だいぶ大きく値上げしていました。現在、かけ290円、ちくわ天420円、なす天460円です(値−2点)。今回は、看板メニューとも言える天ぷら盛り合わせそば650円を食べてみました。これも、550円から大きく値上げされています。盛り合わせの内容は、ナス、イカ、エビの3種です。すべて注文後揚げ。天ぷらが揚がる頃にちょうどかけそばが出来あがるよう見計らって茹で置き麺を湯煎します。しかも、今回はアシスタントが不在。店主ひとりで両方の作業をこなしていました。このこだわりは大したもんだと思います。ナスは、なす天そばと同じ仕様。適度にナス自体の歯ごたえと瑞々しさを残していて、衣はサクサク。ヘタなナス天にありがちな「衣が脱げやすい」ということもなく、たいへん美味しいです。イカは、プリッとした歯ごたえあるも、歯はスッと通ります。こちらはやや衣が脱げやすかったですが、これもなかなかの出来栄えと言えそうです。エビは、比較的小ぶり。大きめの芝エビくらいのサイズ感。それが、6尾乗ります。やや火を通しすぎたのか、プリプリ感は失われていて少しパサつきました。やはり、なす天が他を圧倒していますね。麺は前食時と特に変わった印象がなかったのですが、つゆは劇的に変わったように感じました。というのも、なんだか粉っぽい。魚粉をそのままドバっと入れたかのようなイガイガ感がありました。「富士そば」の煮干しラーメンみたいな感じ。う〜ん、良かれと思ってやっているのか、あるいはたまたまの手違いだったのか。いずれにしても、私は以前のつゆの方が好きです(味−1点)。
  平日15:00頃の訪問で、先客3・後客1。訪問時にはまだ先客のそばを作っているところで、私のが出来あがるまでに計10分くらいかかりました。天ぷらを注文後揚げにこだわっているので、先客が多いタイミングだと結構待ち時間が長くなります。アイドルタイムでこの状態だと、昼時には大変なことになるのではないかと心配になります。というか、客をかなり取り逃がしてしまうことになるのではないかと。その結果の値上げという部分もあるのかもしれません。ただねぇ、この店に関しては、少なくともナス天は注文後揚げにこだわってほしいという思いもあります。客である私がこれだけ複雑な心境なのだから、店主はかなり悩み抜いてこの結論に至っているのではないかと思います。そこを汲みつつ利用しましょう。


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「白木そば」  実食日:2017/2

  地下鉄のA6出口を出て右へ2分。壱岐坂下交差点の少し先にある。春日駅や後楽園駅からでも徒歩圏内(どちらも4分)で、JRの水道橋駅は5分くらいかかる。だから、「水道橋」として掲載すると、若干違和感があるだろうが、ご容赦を。今月オープンしたばかりの新店。読み方は、「しろき」ではなく「しらき」。食券制で、客席はテーブル席2人×3と、椅子付きカウンター4席。
  麺は、生麺の注文後茹で。そばの香りもほんのりと香るけれど、どちらかというと小麦由来と思われるモチモチ感の方が際だっている。「箱根そば」の麺に少し近い印象。まぁ、悪くはない。つゆは辛めで、やや甘め。昆布由来だろうか、少しモヤッとした風味あり。こちらも「箱根そば」に通じるものがあり、全体的に「箱根そば」を彷彿とさせる一杯だった。たぬきは、既製の揚げ玉。特段香りがあるわけでもなく、「ふつう」。たぬき370円(ワカメ入り)。総じて、インパクトも個性も強い一杯ではなく、無難系といったところだ。
  15時以降は、種類やおつまみも扱い、ちょい飲みができる。生ビールを含めてドリンクは300円均一。おつまみは200円からあるので、500円で「軽く一杯」を楽しめる。どちらかというと、ちょい飲みの方が魅力的に感じる。春日駅周辺は、なかなかの激戦地(この店は水道橋として掲載しているが、イメージ的には春日)。それも、大手チェーンが入っていない激戦地だ。正直、そばの方は、この場所で出すには少し印象力が足りないように思う。ならば、ちょい飲みの方で客数を確保できるかどうかが、軌道に乗るかどうかのカギになりそうだ。箸はエコ箸。


※消費10%増税に伴って、でいいのでしょうか、値上げしていました。現在、たぬき400円です。ちょい飲みメニューは値段据え置き。こうなると、食事よりも飲みの方で利用したくなってきますね(2020/5、確認)。

※仕様が変わり、つけそば専門店になっていました。一番安いのりつけそばでも、600円します。掲載基準から大きく外れてしまったので、当サイトでは閉店扱いとさせていただきます(2022/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2018/8

  JR西口を出て、目の前の信号で専大通りを渡り、そのまま正面方向の路地に入って30秒、右側。今年5月オープンの新店で、店舗名は「水道橋店」。おや、水道橋店はすでに西口脇にあったはずだが……と思い行ってみると、駅前の店舗は「水道橋駅前店」に変わっていた。店舗名を基準に全体を把握している私にとっては、どのように扱うべきかちょっと困る変更だ。「(新)水道橋店が新規オープン・(旧)水道橋店が水道橋駅前店に店舗名変更」という処理をするが、見方によっては「水道橋店が移転・水道橋駅前店がオープン」とも受け取れるから。スタッフがごっそり異動しているなら後者ということになるのだろうが、そこまで確認できないので、前者で処理を。おそらく、ネット上でも少なからず混乱が生じているはず。「食べログ」はすんなり対応できているようだが、ほかのグルメサイトの中には今のところ対応できていないものもある。新たにオープンした水道橋店は、鎌倉橋店と同じく「ムーディー小諸」のスタイル。ほかにも数店舗が改装しているようだし、ようやく「小諸」が女性や外国人などを意識し始めたかなと感じる。かつては「昼時に(食べるのが遅い)女性が入るとがっかりする」とまで公言していた小諸のことだから、時代の変化を象徴するような方針転換だ。大手チェーンの中では近年やや劣勢な印象があるだけに、巻き返しの一手というところだろうか。客席は、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが8か9、フロア中央に立ち食いカウンターが24人分くらいある。
  ムーディー小諸も、味覚的には従来店舗と変わらない。麺は茹で置きだったが、茹で置き時間が短かったのか、食感・風味とも特段問題なかった。つゆは、いつもより少し濃いめ(辛め)であるように感じたけれど、気のせいかも。たぬきは、やや揚げオーバー気味でキツネ色が濃い天かす。香ばしくて美味しい。個人的には、少なくとも揚げアンダーの真っ白なものよりはこちらの方が好き。たぬき340円。カマボコと、季節により異なる青味(訪問時はほうれん草)が乗る。ネギ・梅干しフリーも従来店舗と同じだが、梅干しの容器が小さくなっている。利用者が少ないということなのか、それとも「あまりたくさん取るなよ」という暗黙の釘刺しなのか。メニューにも従来店舗との違いは見られず、単純に意匠だけの違いのようだ。既存店舗の改装も進んでいるが、それ以上に新規店舗が今後このムーディー小諸になっていくのではないかと思う。既存店舗の改装には、ある種無駄なお金がかかるので。というか、今年5月の値上げは、店舗を改装するための布石という意味もあったのかもしれないなぁ、と感じる今日この頃。私としてはどちらのスタイルでも構わないので、とにかくこれ以上店舗数を減らさないことを第一に望む。


※2019/5、再食。2枚冷やしたぬき400円をいただきました。最近、夏場に「小諸そば」で食べる場合には、「2枚もり+かき揚げ」と並んで実食機会の多いメニューです。トッピングは、天かすのほかに刻みカマボコと千切りキュウリ。つゆは別添(徳利入り)で、薬味におろし生姜が付きました。2枚冷やしたぬきにおろし生姜が付くのは他店舗でも同じ(2枚ではない普通の冷やしたぬきには付かない)ですが、つゆが別になっているのは珍しいと思います。店舗独自のオペレーションなのか、それとも“ムーディー小諸”仕様なのかは今のところ不明です。
  平日17:00頃の訪問で、先客2・後客5。昼時を外せば水道橋駅前店よりも空いていることが多いので、のんびり食べられるのが良いですね。ただ、ネギ壺が2つ続けて空だったのがちょっと。アイドルタイムでスタッフが少ないのかもしれませんが、こまめな補充をお願いします。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、2枚冷やしたぬき410円です(2020/5、確認)。

※2021/12、再食。満腹天丼セット650円をいただきました。かき揚げとエビ天が乗った天丼は、フルサイズです。駅そばメニューとしては値が張る部類ですが、コスパはたいへんよろしいです。かき揚げはやや衣が多かった印象で、少し食べ疲れを感じました。小諸のかき揚げって、こんなに大きかったっけ? 海老天は、サイズ感も食感・風味もまずまず。また、セットのそば(温)にはカマボコと青味が乗らないし、ネギもデフォルトでは乗っていない(セルフで乗せ放題)ので、受渡時はかな〜りシンプルなルックスです。柚子皮が入っていましたが、これは季節限定で、しかも店舗にもよるようです。
  平日16:30頃の訪問で、先客3・後客2。各席に個別パーティッションが設置されています。テーブル席にも、対面方向にパーティッションがあります。

※値上げしていました。現在、たぬき410円、2枚冷やしたぬき480円です(値−1点。2023/2、確認)。

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「いろり庵きらくそば」  実食日:2023/7

  JRの東改札を出て左手に、2022年7月にオープンした新店。飯田橋・水道橋・御茶ノ水といったこの辺りの各駅は、駅周辺を含めて近年駅そば情勢が厳しく、店舗数が減少の一途をたどっている。そこに、駅ナカに新店誕生。JR系のおなじみチェーン店とはいえ、個人的にはとても嬉しい。学生やサラリーマンが多く、駅そばがよく似合う雰囲気の街なので、ぜひここから反転攻勢という形になってほしいものだ。店舗規模は小さめで、テーブル席は配置されていない。椅子付きカウンター12席と、立ち食いカウンターが9人分くらい。自動オーダータイプの券売機が導入されている。
  麺は、気持ち柔らかめだった。「いろり庵きらく」の麺は茹で置いても劣化しにくいと私は思っているので、純粋に茹でオーバーだっただろうか。まぁ許容範囲内ではあるけれど、「いろり庵きらく」でこのような印象を抱くのはだいぶ久しぶりのような気がする。つゆは、マシン注ぎで特段変わった点なし。揚げ置き天かすのたぬきも、特段可不可なく無難な印象だった。たぬき480円。店舗限定メニューは、特に見当たらず。茹で麺店舗と同様に「海苔つけ」540円がレギュラー化されている。これは茹で麺のほうが合いそうだなと思っているのだが、どうだろうか。一度「いろり庵きらく」でも食べてみる必要がありそうだ。箸はエコ箸。
  平日15:30頃の訪問で、先客5・後客4。アイドルタイムにしてはよく入っている印象だった。とても人通りが多い場所なので、一日を通して客足が途絶えることはないのかもしれない。むしろ、この店舗規模で需要を全部捌けるかどうかの方が心配だ。当駅周辺では駅そばの店舗数がどんどん減っているけれど、決して需要がないわけではないと思う。


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★飯田橋駅(JR中央線、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営地下鉄大江戸線)

「ゆで太郎」  実食日:2003/1

  JR東口から南へ2分、目白通り沿いにある店。まだ新しいようで、構えも内装もピカピカに綺麗だ。椅子席どころか、ボックス席まであり、割と落ち着いて食べられる店である。しかし、味の方は今ひとつ。麺は真っ白でコシがなく、変に固い。つゆにもあまり特徴がない。強いて言えば、つゆの香りがいいというくらいだろうか。また、全メニューお持ち帰り可というのも利点と言えば利点。なお、営団東西線のA5出口が一番近く、地上に出て左へ10m。たぬき290円。

※可愛らしい感じに改装していました(写真は左:旧、右:現)。改装後の看板の右下部に塗りつぶされた跡がありますが、おそらくここには「260円」との記載があったものと思われます。ということは、改装は消費増税前でしょう。値段が上がり、現在はたぬき330円です。朝定食が3種(各350円)あり、これが突出してお得な設定になっています(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。朝定食は360円になっています(2015/11、確認)。

※閉店していました。跡地は、テナント募集中になっています。立ちそばの後継店舗が入ってくれるといいのですが(2020/5、確認)。

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「神楽坂そば」  実食日:2003/9

  外堀通りの北側に構えている店。JRだと西口が最寄りとなるが、5分くらい歩かなければならない。一番近いのは地下鉄のB4出口で、右へ1分。こじんまりした飲食店が固まった地区で、外見は小汚いのだが、内装はなかなかきれい。食券制だし、衛生面に問題はない。
  肝心の中身は、麺とボリュームに特徴あり。麺は太めでフカフカしており、言い得ているかどうか分からないが、「エアーイン」という感覚。そして、ボリュームは言うことなし。このくらいの量があれば、1食で昼食をまかなえるだろう。たぬき280円。

※とっくに閉店しているかと思っていました(一時期このあたりで頻繁に改装工事が行われていたため)が、健在でした。嬉しいですね。値段が上がって、たぬき320円になっています(値−1点。2014/6、確認)。

※夜間に訪問し、ワインバーになっていて「あれ? 閉店か!?」とびっくりしました。昼はそば・うどんで、夜はワインバーになる二毛作店として健在です。ワインバー営業時は、「神楽坂そば」の看板の上から「LE TRAIN BLEU」との垂幕が掛かります。店名まで変わってしまうんですね(2016/2、確認)。

※2016/11、再食。たぬき玉子370円を試してみました。前回実食から13年経っているので確かなことは言えませんが、麺が変わったように感じます。質感が増したような。やや太めの茹で麺で、エッジがしっかり立っていて食べ応えがありました。つゆは黒みが強く、やや辛め。実食が15:00頃だったので、少し煮詰まっていたかもしれません。たぬきは、エビの香りが濃厚で、サクサク感のあるもの。油具合もよく、たいへん好印象でした。なお、従来貼っていた店舗写真があまりよくなかったので、貼り替えました(味+1点)。

※閉店していました。跡地は、唐揚げ居酒屋「神楽坂からあげ製造所」です。かなり好きな店だったし、東京の立ちそば史を研究するうえで考察材料が豊富な古参店でもあったので、残念です(2019/2、確認)。

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「豊しま」  実食日:2004/1

  JR東口を出て左、歩道橋を渡って新目白通りをちょっと入ったところにある。改札から歩くと3分くらいかかる。都営地下鉄大江戸線の飯田橋駅の真上近くにあるのだが、不思議と付近に地下鉄出口がない。地下鉄の場合はC1あたりが最寄りとなりそうだが、それでも2分くらいかかる。
  この店では、肉そばを売りにしている。看板にも大きく「元祖肉そば」と書かれている。しかし、隣の人が食べていたのを見る限りでは、売りにするほどの特徴があるようには思えなかった。値段も470円と、高い。もしかしたらBSEの影響を受けているのかも。たぬきは330円で並値段だが、味も並。特に優れている点はなく、つゆが熱すぎるというマイナスポイントの方が目についた。ご飯ものなどはおにぎりしかなく、そばのレパートリーも少ない。雰囲気がいい店なのであまり悪くは書きたくないのだが、だからこそ落胆も大きかった。

※一部メニューを値上げしていました。たぬきは330円で据え置きですが、肉は480円になっています(2015/11、確認)。

※2019/2、再食。値段等、変わらず。名物の厚肉そば680円を食べようと思ったのですが、売切れ。仕方なく天350円にしました。揚げ置きの天は、懐かしいフワフワ食感のものでした。麺→天→つゆの順に盛りつけるので、フワフワジュワッという感じになります。具材は、タマネギ・ニンジン・春菊、小エビとオーソドックス。手切りの武骨な薬味ネギを含め、昭和ノスタルジーの塊みたいな一杯。かつてはこれが標準でしたが、今となってはなかなか出会えない味です。稀少価値が高まっていると思います。
  平日17:00頃の訪問で、先客0・後客0。店員さんも、腰の曲がったお爺ちゃんひとり。この時間帯には、それほど混雑することはなさそうです。厚肉そばを食べたいならもっと早い時間帯に行った方がよさそうですが、私はこのくらい空いている時に食べたいです。


※2020/12、再食。玉子330円をいただきました。卵は先乗せですが、卵を避けるようにしてつゆを注ぐので、白身はほぼ透明。特段どうということもない一杯ではありますが、稀少価値が高まる一方のクラシカルテイストで、定期的に食べたくなります。なお、消費10%増税による値上げはありません。たぬき330円、天350円、肉480円、厚肉680円。いずれも据え置きです。
  平日15:30頃の訪問で、先客1・後客2。コロナの影響は、特段なさそうに見えます。対策としては消毒液が置いてある程度で、個別パーティッションは設置されていません。


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「あずみ」  実食日:2004/4



  JR西口改札脇(改札外)。このチェーンらしからぬ外観だが、味は典型的な「あずみ」。チェーンとしては美味い方だと思う。実はこの店も、これまでに5〜6回は食べている。かつては店名なしの駅そばだったのだが、今回訪れてみたら「あずみ」になっていた。
  変わりメニューに、「筍とオクラの天ぷらそば」390円(季節限定かも)がある。ご飯ものでは、ミニ深川丼290円がオススメ。アサリと油揚げを甘酸っぱく煮たものがご飯の上に。酸味、ショウガ&ネギの香りが新鮮な味覚を醸し出している。たぬき(300円)とのセットだと、50円お得で540円。


※2012/2、再食。値上げして、現在はたぬき310円です。深川丼はなくなってしまったようです(付-1点)。現在は、セットメニューがずいぶん安い(ミニカレー丼セット470円など)のがポイントかもしれません。外観が変わっていたので、写真も再撮影してきました(左:旧、右:現)。

※2013/9、再食。基本メニューに大きな変化はありません。かきそば(450円)が登場していました。炊き込みご飯とのセットは630円です。暖簾が外され、貼り紙の類が増え、全体的に賑やかな印象になっています(写真は右が最新)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。単純値上げではなく生麺化されていると思われますが、再食していないので値段以外の評点は据え置きます。かきそばは終了。野菜かき揚げ420円には、「国産野菜使用」の注記があります。こういうアピールはどんどんやった方がいいと思います(値−1点。2015/6、確認)。

※2016/6、再食。噂どおり、生麺化されていました。茹で置きです。少しツルツルした舌触りで、粘着せず。香りはあまり感じません。つゆはやや辛めで、淡い印象だった国際展示場駅とは別物であるように感じます。これが誤差なのだとしたら、どちらかの店舗のオペレーションに多大な問題ありです。たぬきは天かすで、ちょっと油が酸化気味でくぐもったような甘だるさがありました。ワカメ・花麩が乗らないという点においても、国際展示場駅とは違っています。値段も、国際展示場駅の方がだいぶ高いです。箸はエコ箸になっていました。


※西口駅舎改築工事に伴い、閉店していました。現在、早稲田通り沿いではなく、南側の線路沿いに西口仮駅舎があります(駅そばなし)。工事終了後に復活する可能性もありますが、告知類は見当たらないので、ひとまず閉店と見なすことにします。実食回数の多い店だったので、たいへん残念です(2016/10、確認)。

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「越後そば」  実食日:2005/3

  最寄り出口は地下鉄のA4で、出て直進30秒。JRの場合、東口を出て右へ1分。いずれにしろ、駅からそれほど離れていない。看板に「本格立そば」と書いてある、自信が表に現れている店である。で、食べてみると、食感が実に面白かった。麺は角が取れた感じで、ツルツルしている。だから、舌触りはかなり滑らか。が、噛んでみると意外なほど強いコシがある。このギャップが面白い。それから、店員が非常に平身低頭だったのが印象的。食券を出して「そばで」と注文すると、「はい、承知しました」と返してくる。帰り際の挨拶も気持ちよかった。変わりメニューに、ゆばとろろそば、小柱あられそば(ともに430円)。たぬきは、気持ち程度にワカメが入って310円。

※昼間の写真をアップしました(右)。看板が変わっていますね(2011/9、確認)。

※閉店していました。跡地は、味噌ラーメン専門店の「つじ田味噌の章」です。東口・西口、共倒れですか。厳しいですね(2015/11、確認)。

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「貿易風」  実食日:2006/12

  JR東口を出て目白通りを北に入り、3つ上に掲載している「豊しま」を通過して1分。駅からわりと離れていて立地的には不利な条件下にありそうだが、そのハンデは味覚面で強力にカバーしている。
  まず、麺は注文後茹での生麺。平麺なので食感はそこそこというレベルだが、味は○。つゆはさらに印象が良く、上品かつ繊細で、ほどよい甘みがある。「少し関西風に近いのかな」と感じたのは私の舌だけだろうか。ボリューム面でも満足度が高く、1杯で結構腹がふくれる。たぬきそば(380円)にはワカメ・カマボコ・焼き海苔・得体の知れない赤く細いもの(鷹の爪を細く切ったものかと思ったが、辛くない。レッドピーマンだろうか?)が入り、彩りも鮮やかだ。
  サービス面では、小ライス無料、つゆ選択制(関東風・関西風。黙っていると関東風になるようだ)などがある。そして、これが最大の特徴なのだが、他店にはあり得ないオリジナルの創作メニューを多数用意している。たとえば、「大阪あっさりたこやきそば」(580円)など。カウンター上の品書きにメニューの写真が掲示されているので、これをひととおり見てから食券を買うといい。全体的に値段は高めであるが、あらゆる見地から見て納得できること請け合いである。


※閉店(「天かめ」化)していました(2013/1、確認)。

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「米次郎」  実食日:2007/1

  地下鉄B3出口を出て右、最初の路地を右に入って30秒、「みちくさ横丁」を右に入ってすぐ左側。裏路地のさらに裏で、表通りからはまったく見えない位置にある。しかし、「裏路地の裏」のイメージほど古びてはおらず、明るくてそこそこ綺麗なお店だ。衛生面に問題はない。
  ここの麺は、味覚的には普通の茹で麺だが、角のしっかり立った角麺で歯触りが心地いい。自家製の各種天を含め、水準以上のレベルにあると思う。ネギ入れ放題で、たぬき330円、かけ270円、天350円など。評価には関係ないが、カウンターがガラス張りになっていて中に5円玉がギッシリと敷き詰められていたのが面白かった。

※閉店していました。跡地は、「きみの」というラーメン屋です(2016/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2010/5

  地下鉄のA4出口を出て後方すぐ。JRの場合は、東口を出て右、ガードを潜って信号を渡ってすぐ。間口は狭いが奥に長く、椅子付きカウンターとテーブル席がある。合わせて20人以上収容可能。
  この店舗では、茹で置き麺を使用。茹でたてに比べると、少々歯ごたえが弱め。それでも美味いのだが、この麺の茹でたての美味さを知っているだけに、可能な限り茹でたてで出してほしいというのが本音。たぬき290円(カマボコ・季節の青味入り)。ネギと梅干しはフリー。値段の改定が行われたようで、かつて70円だった大盛りは30円に値下げされている。一時期キャンペーンで「大盛り30円」をやっていたのだが、どうやらそれがレギュラー化したようだ。また、もり230円に対して明らかにお得な「二枚もり」290円がある。夏場は重宝しそうだ。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/8、確認)。

※2017/11、再食。東池袋店で実食して気になった2枚冷やしたぬきそば370円を、店舗を変えて再食してみました。結果は、東池袋店と同じ。2枚冷やしたぬきには、おろし生姜が付きます。1枚には付きません。なら、「1枚冷やしたぬき+麺特盛」だとどうなるのかな。たぶん、付かないのでしょう。生姜は店内でおろしていると思われ、水っぽさがなくて香りが良いです。ただし、この店舗では朝イチでまとめておろして、あらかじめ小皿に盛ったものをたくさん用意していると思われ、カピカピに乾いた生姜が小皿の縁にこびりついていました。なかなかおろし生姜に手間をかけすぎるわけにはいかないと思いますが、改善の余地もまだありそうです。
  訪問は、平日の16:00頃。先客5・後客5でした。堅調です。駅前のかなり良さそうな場所だから、期待値はもっと上に設定されているかもしれませんね。なお、店舗名は「飯田橋店」です。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。もりは290円です。麺特盛(2玉)は60円で据え置きなので、二枚もりは350円、二枚冷やしたぬきは400円になります(値−1点。2018/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。もり・かけは290円、麺特盛も60円で据え置きなので、二枚もりも350円のままです。ただし、二枚冷やしたぬきは、たぬきが10円上がったことに伴い、410円に上がっています(2019/10、確認)。

※閉店していました。この一等地にある店舗が閉店せざるを得ない状況では、かなり苦しいですね。跡地は、すぐさま「富士そば」(飯田橋駅前店)になりました(2020/5、確認)。

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「富士そば」  実食日:2011/4

  地下鉄のB1出口を出て左へ10秒。飯田橋交差点の北西角という好立地に、いつの間にかオープンしていた。JRからだと外堀通りを渡ることになるので、若干行きにくい。長い長い歩道橋を渡って、さらに信号を渡らなければならない。間口もフロアも狭いのだが、2階席が設けてあるのでそれなりにキャパがある。そして、3階にはトイレもある。3階まである立ちそば店はかなり珍しいのではないだろうか。
  食券を出したときに、厨房内に麺を盛った丼がたくさん並んでいるのを見て、「これはあまり期待できそうにないな」と思っていたのだが、食べてみると意外にも茹でたてに近い食感・風味があった。茹で方に何らかの工夫があるのだろうか。たぬき370円(ワカメ入り)。各席にそば湯ポットあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。券売機のボタンが飽和状態になっているためか、たぬき・きつね(380円)はそれぞれ冷たぬき(温可)・冷きつね(温可)となっています。通常は「たぬき(冷可)」となりそうなものですが、季節的な要因でしょうか。また、券売機の脇にショーケースがありますが、こちらは一部メニューの価格表示が誤っているので要注意です。券売機の表示がイキです(2014/6、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。ちなみに、券売機のボタン表示は「たぬき(冷可)」に変わっていました。やはり、季節的なものでしょうか。朝そば320円、朝カレー360円の設定あり。店舗限定っぽいものは、特に見当たりませんでした(2016/2、確認)。

※2017/7、再食。午前3時に再食シリーズです(厳密には4:00頃)。この店舗は狭いフロアのメゾネット構造になっていますが、夜間は2階席が利用できず、厨房を囲む椅子付きカウンター7席だけになります。ちょっと寂しいですね。深夜帯には少し時間を長く使ってゆっくり過ごしたい人が多いと思うので。従業員が1人での対応だから、目が届かないということもあるのでしょうが。貼り紙を見ると、23〜10時が2階使用不可。深夜帯だけならともかく、朝も閉鎖しているというのがかなり残念です。
  今回は、ミニ炭火鶏まぶし丼セット560円をいただきました。メニュー名からでは、「おそらく炭火焼き鳥を乗せた丼なんだろうな」というくらいにしか分からないですね。出てきたミニ丼は、焼き鳥のほかにオクラ・とろろ・焼き海苔・削り粉をトッピングしたものでした。ちょっとメニュー名を考え直した方がいいと思うのは、私だけでしょうか。味覚的には、悪くはないですが、想像どおり少々カオスです。焼き鳥・削り粉・焼き海苔の相性はとてもよく、オクラととろろの相性もとても良いのですが、この2グループ間の相性がちょっと微妙というか、越えられない壁があるように感じました。なお、もりそばは注文後茹でにて対応していましたが、水切りが甘く、ベチャッとしていてイマイチでした。
  2階席が使えないということもあるのでしょうか、先客1・後客0で、寂しい入り。店の外、飯田橋交差点の歩道の植え込みのあたりには、始発を待つ若者たちがたくさん座り込んでいました。2階席を使えるようにすれば、彼らのうち何人かは入りそうな気がします。もっとも、数人の客を取り込むために2階席を空けるというのも、ナンセンスと言えばナンセンスですが。

※暖簾デザインが、富士山ロゴのものに変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2018/4、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円、ミニ穴子天丼セット580円(ミニ穴子天丼単品380円)が登場していました。穴子天は、立ちそばメニューとしてはそれほど珍しくありませんが、「富士そば」としてはかなりレアです。個人的には、穴子天そばを発売してほしいです(2019/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。紅生姜ちくわ天、ミニ炭火鶏まぶし丼セット、ミニ穴子天丼セットは、すべて終了しています。今ある変わりメニューは、チーズ炭火焼き親子丼570円です。「富士そば」はかつ丼が有名ですが、個人的にはかつ丼よりも親子丼(炭火焼ではなく、スタンダードな親子丼の方が好み)の方が美味いと思っているので、親子丼をアレンジ工夫するのは大歓迎です(2020/5、確認)。


※閉店していました。跡地には、喫茶店が入っています(2021/12、確認)。

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「越後そば」  実食日:2012/2

  JR西口を出て左へ1分、左側。早稲田通り沿いにある店。店内は狭く、椅子付きカウンターが5席だけだが、奥に2階へ通じる階段があり、2階にも計7席ある。5つ上に記載している同名店と同じ系列の店で、こちらの店舗名は「飯田橋西口店」。
  麺は生だが、妙に摩擦が少なくツルツルしていて、冷凍麺を思わせる食感。風味は悪くないのだが、個人的にはもう少しざらつきのある麺が好み。つゆは大きな特徴がないものの、総じて悪くない。好印象だったのはたぬきで、小エビの風味が濃厚で美味しかった。たぬき350円。各種天は自家製店揚げ。日替わりで様々なサービスがある(実食時はちくわ天無料だった)ほか、そば湯のサービスもある。メニューは、ブランド牛肉を使った美都牛青ネギそば(580円)を筆頭に、創作に富んでいる。美都牛は既成メニューに追加トッピングすることも可能(200円)。箸はエコ箸。


※値段が上がっていました。現在、たぬき370円です。美都牛青ネギそばは終了しています。代わって、飯田橋そば300円というお得な設定がありました。店舗限定と思われますが、写真が出ていなかったので内容不明。「感謝ウィーク」との表示があるので、期間限定かもしれません。また、朝定食が2種(A:360円、B:400円)あります。近年の駅そばは、朝限定メニューでの競争がかなり激しくなってきているように感じます。さらに、C&C新宿カレーセット680円があります。C&Cカレー、近年ちょいちょい駅そば界で名前を見るように思います。C&Cカレーは個人的に好き(大衆カレーチェーンとしては一番好きかも)なので、機会があれば試してみたいと思います(値−1点。2015/6、確認)。

※閉店していました。跡地は、パスタやサンドイッチ等を扱うカフェレストランです(2015/11、確認)。

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「天かめ」  実食日:2013/1

  最寄り出口は地下鉄のB1になるだろうか。出て左、大久保通りを渡り、目白通りを渡らずに左折して2分ほど。5つ上に記載している「貿易風」の跡地。壁側を向いた立ち食いカウンター一本だけの、シンプルな造りの店。
  荻窪や神田などに「天亀そば」という店があるが、味覚的にはまったくの別物。麺は生で、注文を受けてから茹でる。実食は閑散時間帯だったが、大きなざるを使わず、小さな手網だけで茹でているので、混雑時間帯でも茹で置きはしていないと思われる。細麺だが、歯ごたえはしっかりしているし、香りもまずまずある。つゆは、濃いめ。麺もつゆも、茅場町の「亀島」に近い印象。こちらの方が、つゆにやや粉末出汁っぽい風味がプラスされているように感じたが。そういえば、どちらの店名にも「かめ」が入っているな……。各種天は自家製店揚げ。たぬきも当然天かすで、290円。なお、この店はそばのみの扱いで、うどんはない。この点も、茅場町「亀島」と共通している。箸はエコ箸。そば湯ポットあり。


※消費増税による値上げはなく、価格据え置きで頑張っています。「うどん始めました」の貼り紙が出ていました(2014/6、確認)。

※閉店していました。跡地も立ちそばで、「永坂庵」という店です。時間外のため未食。近々、食べに行きます。「天かめ」、短いスパンで店舗数を増やしすぎたでしょうか。直近では、やや勢いがないように感じます。心配です(2018/8、確認)。

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「稲浪」  実食日:2016/8

  JRの駅からだと圏外なのだが、地下鉄のC1出口から歩いてみたらギリギリ5分だった。出て左へ歩き、2つめの信号(筑土八幡町交差点)を右斜め前へ。2分半ほど歩き、「浜田」というお菓子屋さんの角を右折して1分、左側。もう少し早い行き方もあるのだが、説明が面倒なので割愛。また、後楽園方面から伸びてくる大きな道が目白通りを抜けて大久保通りまで接続されたことによって、少々行きづらくなったエリアでもある。中央分離帯があるため、信号のある交差点以外では渡れないのだ。この道がなければ、4分くらいで行けるところだ。たいして車も通らないのに、この道は本当に必要だったの? と言いたくなる。それはさておき、「稲浪」は椅子付きカウンター10席ほどのみの小さな店。外観の印象はこざっぱりしているのだが、店内はだいぶゴチャゴチャしている。女性はほとんど入らないだろうか。駅からわりと遠いのだが、この近所には大企業のオフィスなんかもあったりして、昼間人口は多い。繁華街から外れていてライバルとなりそうな飲食店が少ないだけに、需要は結構あるのかもしれない。訪問はランチ時を外れていたのだが、先客4・後客2とそれなりに入っていた。店主のおじさんはたくさんのことをいっぺんにはできないタイプのようで、1人分作り終えてから次の客の注文を聞くスタイルをとっている。だから、入店していきなり注文すると、「ちょっと待って」と咎められることになる(なりました)ので注意を。
  麺は、舌触りツルツルの茹で麺。業者から卸しているのだろうが、印象としてはスーパーで売られている「玉そば」のような感じ。つゆは、うすくち醤油仕立てだ。基本的にあっさりしているのだが、モヤッとした甘みがあるのが少々気になり、「関西風」とは一線を画す風味に感じられた。「吉そば」にちょっと方向性が近いか。たぬきは、既製品の揚げ玉で変哲なし。各種天が自家製なのだから、たぬきも天かすで出せばいいのに。たぬき330円(ワカメ入り)。変わり種の天ぷらがいろいろある。いずれも単品で、みつば天90円、あしたば天90円、ちーちく天100円など。各席にタカノツメあり。スプーンの柄が短すぎて、ちょっと掬いづらかったが。


※閉店していました(2023/2、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/12

  地下鉄のB2a出口を出て早稲田通りの向かい。JRの場合は西口が最寄り。「神楽坂下交差点の南東側ほぼ角」と言えば分りやすいだろうか。店舗名は「神楽坂店」。2016/12/4オープンの新店(実食は13日)。神楽坂駅からはだいぶ遠いのでご注意を。店内はわりと広く、テーブル席が4・2・4、椅子付きカウンターが21席。13:30頃の入店で、先客・後客とも10人以上。オープン直後ということもあるのだろうけれど、たいへん賑わっていた。飯田橋西口界隈は「越後そば」「あずみ」と次々に閉店して寂しい状態になっていたから、潜在需要が多かったのかもしれない。
  多客だったこともあり、麺は常時茹での状態だった。やや偏平形の麺で、歯ごたえ軽め。つゆは、富士そばスタンダードでカツオ前面の出汁。たぬきはあまり味のない揚げ玉。たくさん入れすぎる店舗が多い中で、まずまず適量だった。たぬき390円。店舗オリジナルは、特に見当たらなかった。朝・夕そば320円、朝・夕カレーセット360円の設定あり。「夕カレーセット」が少し珍しいか。「ふじ酒場」対応店舗。箸はエコ箸。
  オープン直後ということで、オペレーション面にはちょっとやんちゃな部分も見られた。厨房内でしょっちゅう食器やコップなどをガラガラガッシャンと散らかしては「失礼しましたー」という具合。まぁ、今後洗練されていくだろうから、特に減点はしないでおく。


※2017/5、再食。この夏に新発売された店舗限定メニュー・バジルつけそば490円を試してみました。正確には、「バジルつけそば 鴨のパストラミと水菜を添えて」までがメニュー名でしょうか。なんだか、フランス料理みたいですね。内容は、鴨肉・水菜・金ゴマ(エゴマも入っている?)をトッピングしたもりそばを、細かく刻んだバジルがたっぷり入った冷たいつゆにつけて食べるというものです。まず第一に涼感がすばらしいので、ぜひ夏場に食べておきたいメニューです。バジルの香りが強く、さらにゴマの香ばしさも加わることで、そばの香りはほぼ完全にかき消されます。だから、そばメニューとしては邪道かもしれません。でも、食べ物として美味しいです。バジルが麺によく絡み、食べ終わる前になくなってしまう点が改良の余地でしょうか。追加で投入するバジルを小皿で出すなどすればなお良かったかなと思います。これは再食あるかも。というか、神楽坂店でオリジナルが出たことが個人的には特に嬉しいです。この近辺の富士そばは、オリジナルがあまり出ない店舗が多かったので。今後にも期待が持てます(付+1点)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。バジルつけそば終了、ショックです……。これといったオリジナルは見当たらなくなってしまいました。復活を望みます。なお、月・火・土・日の深夜帯に、各45分間の休業時間が設けられています。この店舗に限らず、多くの店舗で深夜の休業時間が設定されています(曜日・時間は店舗ごとに異なる)。行政からの指導とのこと。清掃時間に充てるということなのか、スタッフの休憩時間を作るということなのか。深夜帯はひとりで対応している店舗が多いので、やむを得ないでしょう。これをもって「24時間営業ではない」と指摘するのはあまりにも酷なので、他店舗も含め、この件については不問とします(付−1点。2018/8、確認)。

※生姜醤油ラーメン450円が登場していました。また、少し前からあったようですが、日替わりミニ丼セットも登場しています(2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。日替わりミニ丼セットは、500円で据え置かれています(2019/10、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です。ミニ丼セットは、日替わりではありませんが3種が500円で提供されています(2022/3、確認)。

※2022/6、再食。その前に、値上げが入っています。現在、たぬき460円です。3種のミニ丼セットは、500円で据え置き。この価格構成になると、セットメニューの一択になりますね。
  というわけで、今回はミニ和風ツナマヨ丼セット500円をいただきました。ツナマヨ丼は、ご飯の上に刻み海苔を敷き、ツナマヨと明太子をのせただけのシンプルなものです。というか、明太子を乗せるのならメニュー名にも「明太子」を入れてほしかったです。さほどボリューミーではなく、温泉旅館の茶碗1膳ぶんくらいのイメージです。まぁ、500円だから、こんなものでしょう。
  平日21:15頃の訪問で、先客3・後客3。この時間でも、まずまず途切れることなく入っている様子です。女性のひとり客もあり、全体的に年齢層が若い印象でした。時間帯の妙もあるかもしれませんが。各席に、コロナ対策の固定式パーティッションあります。ところどころ、2席ごとに設置されている箇所もありました。


※値上げしていました。現在、たぬき490円です(2023/8、確認)。

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「永坂庵」  実食日:2018/9

  B1出口を出て左、大久保通りを渡り、目白通りを渡らずに左折して2分ほど。上記「天かめ」の跡地。近年急速に店舗数を伸ばしていた「天かめ」がここにきて少々雲行きが怪しくなっており、現時点で把握している限りでは飯田橋と本郷三丁目の店舗が「永坂庵」に変わり、春日の店舗がラーメン店「マルキュー」に変わっている。いずれも、「撤退→他社参入」の図式ではなく、「永坂庵」も「マルキュー」も、「天かめ」と関連性がありそう。店の意匠や造り、木製の麺箱などを見ればなんとなく分かる。だから、必ずしも「天かめ」が斜陽というわけではなく、多角化(あるいは方向性の模索)を始めていると見るべきではないだろうか。外観はリニューアルされているが店内の客席配置は「天かめ」時代と変わっていない。立ち食いカウンターのみで、キャパは8人くらい。
  麺は注文後茹での生麺で、田舎・更科の2種を用意している。実食は、田舎のたぬきそば350円(更科の方が全メニュー10円高い設定)。やや幅広の麺で、少しザラッとするが「天かめ」時代ほどではない。グレーが濃く、ほどほどに香りもある。「天かめ」時代の麺とは別物のようだ。つゆは、塩気の勝ったストロング系。甘みのあるカツオ出汁で、方向性としては「天かめ」に近い。ただ、「天かめ」時代に強く感じられた粉末っぽさがなくなって、ややクリアな口当たりになっている。使う材料は同じで、濾し方を変えたかのようなテイスト。より目の細かい布(出汁パック?)で濾しているのではないかと邪推(未確認です)。田舎麺との相性は悪くないが、更科との相性はやや疑問。食べていないので断定的には言えないが、つゆが強すぎるのではないかと思う。たぬきは、揚げ置きの天かす。やや湿気り気味だったが、まぁ悪くはない。ちょっと苦言を呈したいのは、ネギ。シャキシャキ感がなくしなっとしており、あまり鮮度がよくなかった。百歩譲って夕方とかならまだしも(昼用に大量に切り置いたものが残っている可能性があるので)、平日11時の訪問でこれだとちょっと厳しい。
  総じての印象は、「天かめ」が少し上品になった感じ。美味いか不味いかで言えば、美味い。ただ、「天かめ」より60円ほど高い設定なのが微妙。全店舗が「永坂庵」化するのは、個人的にはちょっと反対。選択肢が増えるのはおおいに結構なので、ぜひ両業態並行で運営してほしいところだ。そして気になるのは、客数の少なさ。平日の11時で、先客0・後客1だった。雨天だったからということもあるだろうが、そろそろ賑わい始めないと苦しい時間帯。おそらく、採算性の低い店舗(または、フロア面積が狭い店舗)から「永坂庵」(または「マルキュー」)に転じているのではないかと思う。客数の少なさを客単価上昇でカバーできるから。そう考えると、両国とか門前仲町あたりは、「天かめ」として残ることになるか。江戸川橋や半蔵門あたりは、ちょっと微妙。これまでの傾向から勘案すると、近い将来に「永坂庵」化してもおかしくない。あくまでも個人的な予測なのだけれど。


※閉店(「そば処亀島」化)していました。「そば処亀島」も同系列の店ですが、おそらく業態が違うというかコンセプトが違うと思う(店休日のため実食できず)ので、別店とみなすことにし、「永坂庵」は閉店として扱います(2020/5、確認)。

※その後、「そば処亀島」も当方未食のまま閉店し、うどん専門店になっていました。現在、そばは食べられません(2021/12、確認)。

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「富士そば」  実食日:2020/5

  JR東口を出て右へ10秒。店舗名は「飯田橋駅前店」で、上記「小諸そば」の跡地に2020/5/1にオープンした新店。新型コロナに伴う緊急事態宣言下でのオープンとなってしまったのが残念だが、この場所を立ちそばが防衛できたことは素直に喜びたい。内装はフルリニューアルされており、客席は立ち食いカウンター15人分くらいとテーブル13〜14くらい。あまり広くないフロアに席を詰め込んだ感があるので、満席だとかなり窮屈に感じそう。そんな中、一番奥のテーブル席は柱に囲まれていてボックス席のような仕様になっている。ここが特等席ということになるだろうか。半分くらいを立ち食いカウンターにしているあたりは、流動人口が多く、ピークタイムに需要が集中するであろうオフィス街の駅前という立地特性がよく表れていると思う。
  麺は、私のぶんは注文後茹でのような感じだったが、基本的には見込み茹でで対応している様子。細平タイプの麺で、歯ごたえはそれほど強くない。少しぬめりがあったので、ややすすぎが足りなかったかもしれない。つゆは、カツオ出汁がよく香る「富士そば」スタンダードのもの。甘さ・辛さとも平均的で、問題ない出来栄えだった。たぬきは既製の揚げ玉で変哲なし。たぬき410円(ワカメ入り)。メニューは、オーソドックスなラインナップ。これといった変わり種は見当たらなかった。箸はエコ箸。
  日曜(GW中)18:00頃の訪問で、先客3・後客2。全員男性ひとり客。オープン直後にしては落ち着いた入り具合だが、コロナ禍の休日だし、仕方ないだろう。飯田橋の「富士そば」は、これで3店舗目。同駅からは「小諸そば」も「ゆで太郎」も撤退しているので、いよいよ「富士そば」の寡占市場になりつつある。「富士そば」の勢いに感服すると同時に、他社の奮起にも期待したいところだ。


※値上げしていました。現在、たぬき440円です。かつてのタペメニュー「すごい煮干し凪肉そば」がありますが、710円はちょっと高いかな……。また、朝メニューが充実していて、6種類もあります。朝ラーメン360円や高菜定食420円あたりは、魅力的に見えます(2022/3、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円です。朝ラーメンは380円になり、高菜定食は終売しています。代わって、朝ミニ親子丼セット460円が登場しました(2022/6、確認)。

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