東京・中央線4
(吉祥寺〜立川〜高尾)

現在、64軒掲載(うち36軒は、閉店確認済)
★吉祥寺駅(JR中央線、京王井の頭線)

あずみ」  実食日:2002/7

  JRのコンコース内、キヨスクの隣にある、比較的規模の大きな店。椅子席が豊富で、30ほどもある。そば・うどんだけでなく、ラーメンやご飯もの、セットメニューも豊富なので、ちゃんとした食事をとりに来る人も多いようで、店内はいつも賑わっている。この場所には、かつては私が愛用していた「めんメン亭」という駅そばがあったのだが、チェーン化の波に飲まれて「あずみ」になった。昔はつゆにほんのりと柚子の隠し味が効いていて美味かったのだが、今ではごく普通の駅そばになっている。まあ、「あずみ」はチェーンとしては美味い方だと思うが。たぬき300円。

※改装していました。現在は、黒基調の意匠です(写真は、左:旧、右・現)。たぬきは「青のりタイプ」になっていました(2005/3確認)。

※2009/3、再食。値上げ(たぬき300→310円)していました。箸はエコ箸に変わっています。

※閉店していました。跡地は、女子トイレです。旧トイレが男子トイレになっています。要するに、トイレ拡張ですね(2015/1、確認)。

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「あじさい」  実食日:2002/7

  最近になって中央線ホーム上に新設された駅そば。よりにもよって「あじさい」ができるとはね……。この店はとにかくつゆを改善しないことには話にならない。インスタント丸出しで、麺との相性が悪い。たぬきもインスタントである。たぬき300円。

※閉店(「そば処 井の頭」化)していました(2008/5確認)。

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「富士そば」 実食日:2001/?



  北口を出て、バス通りを渡ったところにある。関東バスの西荻窪駅行きバス乗り場(写真手前の人の列はバス待ち)の向かいである。ここは典型的な「富士そば」のスタイルで、細い生麺とあっさりつゆ。いつも混んでいるので結構待たされることもあるが、味は水準以上である。24時間営業も嬉しいところ。実食時はたぬき330円だったが、今はもう少し値上げしていると思われる。

※値上げ(たぬき330→350)していました。新しいセットメニューが多数登場していました。「かけそばミニピリ辛じゃこ飯セット(460円)」は、味もボリュームもまずまず。変わりメニューに「揚げたこ焼きそば(390円)」が登場していました(2005/1確認)。

※だいぶ前のことと思われますが、改装していました(写真は左から2枚目)。値段も上がって、現在はたぬき380円です。ピリ辛じゃこ飯セットや揚げたこ焼きそばなどは、終了しているようです(値−1点。2015/9、確認)。

※2016/1、再食。初めて、「富士そば」のかつ丼(490円。味噌汁付き)を食べてみました。ちゃんと、注文後に調理しています。カツは、肉の厚さ7ミリほど。特段肉厚というわけではありませんが、ワンコインのカツ丼としては及第点でしょう。玉子とタマネギでとじています。タレが比較的薄味なのが、個人的に好み。最初のひと口で満足するという感じではなく、最後まで食べ終えてから落ち着くというタイプの味付けになっています。
  各メニュー、値上げしています。現在、たぬき390円です。朝・夕そば320円の設定あり。ちょっと珍しいのは、ミニしゃけマヨ丼セット510円でしょうか。セットメニューの中ではとびきり安い設定になっているので、試す価値がありそうです。あと、酒類としてレモンサワー240円があったのが珍しいと思います(付+1点)。

※2016/10、再食。初心に帰ってというか、諸般の事情(拙著『愛しの富士そば』を読んでくれた方なら分かるでしょう)もあって、たぬき390円の実食です。最近の富士そばにありがちなパターンなのですが、揚げ玉を入れすぎですね。つゆがガシガシ吸われてほとんどなくなってしまうので、半分でいいです。というか、最初からつゆがちょっと少なめだったような気が。つゆを吸う具材をトッピングするメニューは、つゆを少し多めに注いだ方がいいと思います。

※改装していました(写真は左から3枚目)。看板にローマ字が併記されたのは、外国人観光客の利用が多いためでしょうか。この店舗は学生時代からお世話になっているので、外観・中身とも、あまり前衛的なものにはならないでほしいという思いがあります。完全なエゴですが。値段・メニュー等に、目立った変化はありません(2017/10、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。値段等は、特段変わっていません(2018/9、確認)。

※店舗限定でしょうか、冷しみょうがと蒸し鶏そば520円が登場していました。おそらく夏期限定(9月まで)だと思いますが……(2019/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。冷しみょうがと蒸し鶏は、終了しています。現状、これといった変わり種はなさそうです(2021/12、確認)。

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「そば処 井の頭」  実食日:2008/5

  JR3&4ホーム(中央線快速)中ほど。上記「あじさい茶屋」の跡地。
  NREの展開する「ご当地店名駅そば」シリーズ店舗の一つだが、味覚的には「あじさい茶屋」時代と何ら変わっていない。トッピングの組み合わせでもいいから、何か一つこの店舗ならではのオリジナリティが欲しいところだ。狭い店内には、椅子席が4つある。しかし、固定式の椅子でカウンターとの間隔がかなり狭いので、正直私のような巨漢は座れない。椅子を置くことに集客効果があると考えるのは分かるが、ちょっとこのスペースでは無理があるのではないか。たぬき320円。

※2014/12/26をもって閉店していました。建物&券売機はまだそのまま残っています。閉店告知の貼り紙の文言から察するに、「いろり庵きらく」として生まれ変わる感じではありません。純粋閉店と思われます(2015/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2013/4

  北口、サンロードに入って1分、左側。店舗名は「吉祥寺サンロード店」。角地でたいへん良く目立つ好立地。店の間口が広いので、なおのこと目立っている。客席は椅子付きカウンターとテーブル席で、数えるのが困難なほどある。40席以上あるのではないだろうか。大型店だ。
  麺は生麺で、タイミングを見計らって、数人分ずつ茹でている様子。私が食べた一杯には、今回茹でた分と前回茹でた分が混ざったのか、ちょっと茹で具合にムラがあるように感じた。そして、計量がアバウトなのか、麺がすいぶん多いように感じた。つゆは、特記事項なし。平均的な「富士そば」のもの。たぬきは、細かい揚げ玉。たぬき360円(ワカメ入り)。そば湯ポットあり。24時間営業。1つだけ、言いがかりというか、提案を。この店には出入口が2か所あるのだが、このうち南側出入口の構造がよくない。入ってすぐ左には壁があり、すぐ右に券売機、すぐ奥が厨房になっているので、この一角だけがずいぶんと狭苦しいのだ。券売機前に3人ほど並んでしまうと、交通マヒ状態になり、往来する人々がテンパる。客席にはだいぶゆとりがあるのに、厨房前だけやたら気忙しい。麺の計量がアバウト(未確認だが)なのも、もしかしたらこのテンパっている空気感がそうさせているのかもしれない、と感じるくらいだ。最善策は券売機を店の外に出すことではないかと思うのだが、どうでしょうか。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。カツとじ定食550円が店舗オリジナルでしょうか。カツ丼の具とご飯を別盛りにしただけのようにも見えますが、550円なら安いと思います。カツ丼セットは700円なので。サンプルではカツとじがかなり大きいですが、実際にはミニサイズなのかもしれません(2015/9、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。カツとじ定食は560円に、かつ丼セットは720円になっています。ミニ明太丼セット510円という、廉価なセットメニューの設定あり。ミニとろろ丼セット530円に「とろろが変わりました」と付記されていました。どう変わったのか、少々気になります(2016/1、確認)。

※2017/5、再食。店舗限定でしょうか、チリパウダーをまぶしたスパイシーかつ丼(セット740円)をいただきました。この店舗は、私が完食できなかった「激辛 赤いたぬきそば」を扱っているので、ちょっと嫌な予感がしたのですが、スパイシーかつ丼は激辛ではありません。額にじわっと汗がにじむくらいの、旨辛です。チリパウダーをかけることで劇的に美味くなるわけではありませんが、普通のかつ丼にちょっと飽きた時などには良いと思います。差額も僅少の20円なので。単品の設定があるとありがたいですね(現状ではセットのみの販売。口頭対応も不可だった)。
  それにしてもこの店舗は辛いメニューが好きですね。赤いたぬきそばとスパイシーかつ丼だけでなく、ビビンバ風旨辛丼セット640円とか、うま辛肉ネギそば480円とか、辛みを強めたメニューがたくさん揃っています。辛い物が好きな方には、うってつけの店舗です(付+1点)。

※閉店していました。跡地は、PC・タブレット・スマホの中古ショップです。場所的には悪くなかったと思うのですが、同一駅の同一出口側に2店舗というのは、ちょっと効率が悪かったということでしょうか。わりと特徴あるメニューが出る店舗だったので、ちょっと残念です(2017/10、確認)。

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「富士そば」  実食日:2014/2

  店舗名は「吉祥寺井の頭通り店」。昨年4月オープンの新店。吉祥寺で3軒目の店舗となる。若い客層の支持が強い「富士そば」らしい出店地選定だと思う。南口を出て、細い路地を抜けて井の頭通りに出る角。丸井の斜め向かいと書いた方が分かりやすいだろうか。お得意の半円形椅子付きカウンターばかりで、席数は20ほど。
  麺は、生麺の茹で置き。数人分をまとめて茹でているので、タイミングによっては茹でたてで供されるようだ。平麺で、ツルツルした食感。つゆは、かなり濃い(塩辛い)。「富士そば」では濃縮つゆを各店舗で希釈していると聞くが、希釈率は店舗によって異なるのだろうか。濃い店と薄い店の差がかなりあるような気がする。たぬき360円(ワカメ入り)。セットメニューがいろいろあり、ワンコインで結構選べるのが嬉しい。中でも、ミニネギチャーシュー丼セット(470円)が個人的にお気に入り。ボリューム感と値頃感のバランスがよいと思う。そば湯ポットあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。ミニチャーシュー丼セットは、ミニネギチャーシュー丼セットと名を変えて、510円になっています。朝・有そば各310円の設定があります(2015/9、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。ミニネギチャーシュー丼セット520円(通常530円?)です。朝・夕そばの値段を見忘れましたが、320円になっていると思われます。また、2月より店舗限定の「肉あんかけ」「明太玉子とじ」(どちらも450円)の販売が開始されるようです(訪問は1月31日だったため、内容確認できず。2016/1、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。夏季限定メニューとして冷やしコロッケおろしそば450円が出ていました。組み合わせメニューではありますが、店舗限定かもしれません。「特製のタレが味の決め手!」との記載。少々気になります(2018/9、確認)。

※冷しコロッケおろしは終了し、代わって朝限定の玉子かけご飯セット350円が登場しました。値頃感ピカイチですが、そばはハーフになりますのでご注意ください(2019/7、確認)。

※閉店していました。跡地は、ベーカリーになっています。この場所は信号のたもとで、人通りは多いものの滞留する歩行者も多くて出入口付近がゴチャゴチャするので、ファスト系飲食店の立地としては良い場所のように見えて実はあまり良くない場所であるように思います(2021/12、確認)。

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★三鷹駅(JR中央線)
「小竹林」  実食日:2003/12

  改札横にある、改札内外両側から食べられる店。写真は、改札の内側。これだけ見ると狭苦しい印象を受けるかもしれないが、中は広々。カウンター配置にも余裕がある。
  このチェーンでは、ちゃんと味のある麺(冷凍)を使っているので、私は結構好き。独特なコシも気持ちいい。ただ、つゆが印象薄い。もう少しつゆに特徴づけることができれば、飛躍的に完成度が上がると思うのだが。330円のたぬきには、ワカメがたっぷり入る。


※改装していました(写真は、左:旧(改札内側)、右:現(改札外側)。改札内外とも、青い看板になっています。2006/7確認(再食せず))。

※閉店していました(2009/5、確認)。

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「そばうどん」  実食日:2004/3

  北口を出て左へ20秒。ロータリー沿いにある店。入口が2つあり、内部も別々になっている(つまり「Aから入ってBから出ることはできない」ということ)のだが、どちらへ入っても同じメニューを同じ値段で食べることができる。
  ここの+αは、太麺。極端な太さではないが、食べ応えがあって気持ちいい。茹で麺だからコシはあまりないのだが。人によって評価も異なるかもしれないが、私は個人的に太麺好きなので、プラス材料になる。具(たぬき)も、ニンジン、タマネギ、小エビと具だくさんで、しかもカラッと揚がっている。たぬき300円。


※2015/3、再食。値段は据え置きで、消費増税に伴う値上げがないばかりか、前回実食時以来少なくとも10年以上値上げせずに頑張っています。外観も、特に変わっていません(自販機が入れ替わった程度)。日除けの破れ具合まで、前回実食時と同じくらい。ある意味、よく現状維持で耐えています。今回は、天玉そば400円を実食。初食記事で「太麺」と書いていますが、まぁ「中太」という程度の太さです。でも、質感があって太さのわりにはズッシリとした食べ応えがあります。天は、揚げ置きでしなっとしています。食感としては並ですが、少々オーバー気味に揚げているのか、独特な香ばしさがあって好印象でした。卵は、つゆを注ぐ前に乗せているので、少々白身が茹だった状態で出てきます。どちらかというと関西に多いタイプです。前回実食時には食券制でしたが、いつからなのか券売機が故障していて、現金制になっています(衛−1点)。

※日除けが変わっていました。よく見ないと分からないレベルですが、暖簾も変わっています(写真は左:旧、右:現)。このタイミングで値上げして、現在はたぬき350円になっています。天玉は460円。ずいぶん値上げ幅が大きいのがちょっと気になります。きしめん380円あり。「ゆでたまご」の表記がちょっと変わっていて、「湯で玉子」になっています。しかも、100円とちょっと高い! 特段変わったものが出てくるわけではなさそうですが……。券売機は、相変わらず「調整中」です(値−2点。2016/10、確認)。

※閉店していました。建物が建て替わり、跡地はフラワーショップになっています(2019/7、確認)。

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「彩花庵」  実食日:2010/4

  改札内外両側から利用できる造り。2つ上に記載している「小竹林」の跡地。「小竹林」時代と同様、改札外側の方が間口が広く、席も多い造りになっている。内側は並行型椅子付きカウンターのみ(カウンターの長さに対して椅子が少ないので、混雑時には立ち食いになる覚悟)、外側にはテーブル席も多く配されている。
  なんだかんだでこの駅もNREの軍門に下ってしまったわけだが、生麺使用の店に生まれ変わったのがもっけの幸いだ。細麺だが感じのよい歯ごたえがあり、なかなか美味。実食したたぬき(350円)は既製品だったが、かき揚げ(390円)は自家製店揚げ。次回試してみたい。また、八王子「いちょう庵」と同様に、武蔵野うどんを扱っているのもポイント。値段が少々高いけれど、強烈なコシのうどんが好きな人は一度お試しあれ。


※リニューアル工事のため、現在休業中です。4月中旬には再オープンするとのこと。どのような形で再オープンすることになるのか分かりませんが、現状では閉店扱いはしないでおきます(2015/3、確認)。

※「いろり庵きらく」としてリニューアルオープンしていました。内装も大幅リニューアルされているため別店とみなし、「彩花庵」は閉店として扱うことにします(2015/7、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2015/7

  上記「彩花庵」の跡地にオープンした店で、改札内外両側から利用できる。オープンというか、運営はNREで変わらないので、リニューアルという色合いが濃い。改札内外両側から江利用できるのは「彩花庵」時代と同じだが、席配置が大幅に変わっている。従来は椅子付きカウンターだけだった改札内側に立ち食いカウンターが設けられ、椅子付きカウンターも24席に増えた。外側はテーブルと椅子付きカウンターで、計25席くらい。従前に比べてやや改札内側を強化したのかなという印象だが、実はこれでもまだ内側の方が窮屈。というのも、内側の方が圧倒的に利用者が多いのだ。内・外共通になっている受渡口を見ても、内側の方ばかり長い列ができている。この駅で改札を出入りするのであれば、外側から利用した方が効率よく食べられそうだ。
  味覚的には、使っているものは平均的な「いろり庵きらく」なのだが、極端ではないが少し残念な印象を受ける部分が多かった。麺は、茹で置くのはいいとして、粘着が結構激しかった。つゆは、おそらく誤差の範囲内なのだろうが、他店舗よりも若干薄いように感じた。たぬきは天かすで、油切れがよく好印象なのだが、ちょっと量が少なかった。この辺りのバランス感は、好みの問題もあるのでなかなか難しい部分だろうか。たぬき370円。朝10時まで限定の朝食そば380円、朝食セット(明太子)380円、朝食セット(納豆)420円の設定あり。この中では、断然朝食セット(明太子)のコスパがよい。また、エリア限定メニューだろうか、むさしのうどん(もり480円、肉ねぎ汁580円)を扱っている。これは「彩花庵」時代からの継承。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝メニューおよびむさしのうどんメニューについては、値段据え置きとなっています。なお、この店舗では、むさしのうどんがある代わりに、ほかの「いろり庵きらく」で扱っている鴨そば・とろろそば・カツ丼・ミニカツ丼セットの扱いがありません。ご注意ください(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、むさしのもりうどん490円、肉ねぎ汁うどん590円です(2020/10、確認)。

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★武蔵境駅(JR中央線、西武多摩川線)
「蕎麦処さかい」  実食日:2006/12

  北口階段を左側に下りて、左すぐ。階段と駅舎に挟まれたような立地で目立たないが、店舗規模が大きいからそう迷うこともないだろう。この駅には、かつてはホームに「道中そば」があったのだが、駅舎改築に伴って閉店し、代わりに北口階段下にうどん専門店ができた。この店がいつの間にか駅そばに変わっていた、という寸法である。首都圏でもうどん人気は高まってきているが、まだまだそばの方が強いのだろうか。店内は清潔感があって厨房も客のスペースも広く、4人掛けテーブル席も豊富にある。
  この店はNREの経営(上方の看板を見れば一発で分かる)で、麺は廉価版の「あじさい茶屋」と同じものを用いているようだ。しかし、つゆは違うような気がする。棘がなく、スッキリしていて飲みやすい。その分なのか、廉価版「あじさい茶屋」よりも10円高い設定になっており、たぬきは330円。ワカメが入り、盆に乗せてくれる。オリジナルメニューに、「さかいそば」(500円)がある。内容は、薩摩揚げ+かき揚げ+いんげん。具材の頭文字をとると「さかい」となる。


※2009/8、再食。「さかいそば」を試しました。さほど印象強いトッピングが乗るわけではありませんが、強いて言えばインゲンの食感がシャキシャキしていてなかなか良かったです。つゆは、やっぱり他のNRE系駅そばとは違うように感じました。

※駅舎改築に伴い、閉店していました。新駅舎には入らなかったようです(2013/4、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/10

  駅舎の改築工事が終わってもなかなか駅そば店が入らなかった武蔵境。しかし、少し遅れて東側に「nonowa武蔵境East」が整備され、ようやく入った。武蔵境に、待望の駅そば復活だ。「nonowa武蔵境East」は、西武多摩川線の改札を出て正面にある。JRの場合は、中央改札を出て右前方。注意したいのは、nonowa内だからといって「nonowa改札」を出ないこと。こちらから出ると西館の方に行ってしまい、たいへんな遠回りをすることになるので。駅コンコースとnonowaの間には自動ドアの間仕切りがあるが、nonowa内通路と店舗の間には間仕切りがない半露出店。店内わりと広く、テーブル席2人×3に加えて椅子付きカウンターが21席もある。こんなに意気込んで大丈夫だろうか。競合店がない駅ではあるけれど、そんなに目立つ場所でもないので。
  麺は茹で置きだったが、さほど粘着することもなく、まずまずな印象。つゆは、標準的な「きらく」のもので、淡めでモヤり気味。カツオも甘みも加えられていない。たぬきは、粒の細かい天かす。ゾル化するタイプではあるが、適量なので特に不都合はなかった。油切れもよく、悪くない。総じて、まぁ平均的というか、無難な感じの一杯だった。ややのっぺりとした味わいなので、たぬきに青のりをひと振りすれば全体がキリッとしそうな気がするのだが、どうだろうか。たぬき370円。朝限定メニュー健在。冷水機脇にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  ちょっと余談というか、細かいワンポイント。私は、券売機で発行できる店では毎回領収書をもらっている(確定申告の際に必要なので。ハイ、これは経費です)のだが、この店舗の領収書は他のNRE駅そばとはタイプが違っていた。すなわち、NRE仕様ではなくnonowa仕様になっている。東小金井の「そばいち」は通常のNRE仕様だったと思うのだけれど、何か運営上の属性が違っているのだろうか。ちょっと気になった。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2018/12、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。かけそば回数券が販売終了となっており、また、新型コロナの影響なのか、目下肉そばととろろそばが販売休止になっています(2020/6、確認)。

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「富士そば」  実食日:2019/7

  北口を出て正面、道路向かいの角地。駅北口を出た瞬間に視野に入る好立地に、先月オープンした新店。駅ナカの上記「いろり庵きらく」よりも立地は良いかもしれない。店舗名は「武蔵境店」。新店舗にしては、看板等に赤い円形のロゴマークが入っておらず、どこか古風な構えに感じる。客席は、テーブル席が10、椅子付きカウンターが13。椅子付きカウンターが、出入口付近で不自然に弧を描いている。「富士そば」らしいと言えばらしいのだけれど、徒にデッドスペースができてしまっているように感じる。デッドスペースには花が飾られていたので、まったく無意味というわけではないのかもしれないが。
  麺は、見込み茹でで対応していた。私は茹で置きに当たり、次の客は「茹でていますので少々お待ちください」になった。角麺タイプで、歯ごたえ、香りとも標準的で特段問題なし。つゆは、カツオがよく香る。この2日前に実食した志木店と比べると、やや若い印象を受けた。香りと塩気と酸味が一体になっていないというか、ちょっと暴れているというか。でもまぁ、特段問題視するほどではなく、無難に食える。たぬきは、既製の揚げ玉で変哲なし。ちょっと量が多いかな。つゆをだいぶ吸ってしまうので、3/4くらいでいいかも。たぬき390円(ワカメ入り)。オリジナルメニューは、今のところなさそう。オペレーションがある程度落ち着いてから、ということになるのだろうか。そば湯ポット返却口脇にあり。箸はエコ箸。
  土曜16:30頃の訪問で、先客3・後客4。アイドルタイムとしては、まずまずの入りか。ただ、オープンからあまり日が経っていないことを加味すると、やや寂しいようにも感じる。競合店の少ない駅だから、軌道に乗ってくれるかな。長く続いてほしい。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です(2020/6、確認)。

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★東小金井駅(JR中央線)★
「戸隠」  実食日:2009/6

  北口を出てロータリー向かい。外観は喫茶店風で、そばを扱っているような雰囲気は微塵もないのだが、よく見ると小さな品書きが掲出されている。暖簾か幟でも出しておいた方が認知度が高まるのではないか、という気がする。メニューはそば・うどんが中心だが、丼もの、カレー、定食、酒類など、幅広く扱っている。中央線内では比較的マイナーな駅だけに、そば・うどんだけでは充分な客数が確保できないのだろうか。座席配置は、厨房を取り巻くL字型カウンターと壁に沿ったカウンターで、すべて椅子付き。実はこの店、今回が2度目の実食である。初食は15年以上前で、HP開設時に店名も味も値段もまったく覚えていなかったので、掲載を見送っていた。今回再食し、ようやく新規掲載に至った。
  麺は変哲のない茹で麺。つゆはよく香り、深みがあって美味しいのだが、ちょっと塩気が強すぎるのが残念な感じ。天は自家製店揚げと思われる内容。最終的に「味」には3点をつけたが、全体の完成度としては水準を上回っていると思う。たぬき350円(ワカメ入り)。


※駅前区画整理に伴い、閉店していました(2011/5、確認)。

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「そばいち」  実食日:2014/5

  改札内コンコースに、今年1月にオープンした新店。この駅は、長きにわたって「中央線内で唯一、駅前が静かな駅」だったのだが、このほど駅舎と一体化したショッピングモール「nonowa東小金井」がオープンし、だいぶ様相が変わってきた。この店もnonowa内にあるのだが、nonowaは改札(nonowa口)の内外に跨っていて、この店は改札内にある。改札の外からは食べることができないので、要注意。規模は小さめで、椅子付きカウンターが6席と、立ち食いカウンターが少々。
  同一ブランド(店名)のNRE駅そばが赤羽にもあるのだが、味覚的にはむしろその他の生麺NRE店に近い印象だった。少し粘着する生麺に、茹で麺店よりも角のないつゆ。甘みが強めに出ている。生麺NRE店との違いは、花柄の入ったカマボコが乗るか乗らないか、ということか。また、丼がいびつな形をした陶製のものであるという点も、ちょっと変化球。通常の生麺店よりも高級感を演出しようという狙いが見える。そのため、一般的な生麺NRE店よりもちょっと高い設定になっていて、かけ300円、たぬき380円。メニューのラインナップも、通常のNRE店とはだいぶ異なっていて、国産食材を使ったトッピングにこだわりを感じる(ワカメ・とろろ・コロッケなど)。赤羽で名物になっていた「狭山のさといもコロッケそば」もあり、450円。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、かけ330円、たぬき410円、狭山のさといもコロッケ490円です。NRE駅そばのうち「あじさい茶屋」など茹で麺店舗と「いろり庵きらく」ではかき揚げそばの値段を据え置いていますが、「そばいち」はかき揚げそばも(430→)450円に値上げしています(2019/1、確認)。

※2020/6、公式取材にて再食。まず、消費10%増税で値上げしていました。現在、かけ340円、たぬき420円、かき揚げ460円、狭山のさといもコロッケ500円です。今回は、狭山のさといもコロッケそばを、冷でいただきました。このメニューを食べるのは結構久しぶりなのですが、コロッケが以前よりも少し大きくなったような気がしました(裏付けとれず)。それ以外の味覚や構成食材については、特段変わったところはありません。それ以上に、微妙にではありますが改装(写真は左:旧、右:現)し、厨房内にアーム式の調理ロボットが導入されたことが衝撃的でした(付+2点)。公式取材も、どちらかというとそば自体よりもこのロボットを目当てにしたものです。
  どこまでをロボットがやるのかなと楽しみにしていたのですが、まず、生麺をロボットにセットするところまでは人力で行います。セット後にボタンを押すと、麺を茹で、湯切りをして、丼に入れます。ここまでがロボットの仕事。その後のつゆを注いだりトッピングや薬味を乗せたりといった作業は、人力。全体の工程から見ると、ロボットがこなすのは30%くらいでしょうか。まだ、従業員ひとり分には到底満たないですね。将来的に、つゆ注ぎやトッピング盛りつけまでできるようになれば、人手不足解消に大きく寄与することになりそうですが、現時点では話題性が先行しているように感じます。
  平日16:30頃の訪問。公式取材で長居になったため、先・後客数は数えず。わりと空いていました。空いているタイミングを狙って取材を申し込んだので、当然といえば当然ですが。おそらく「そばいち」としては最も客数が少ない店舗だろうと思います。だからこそ、この店舗でロボット導入の実証実験を行っているのでしょう。今後どのように進化していくのか、楽しみです。


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★武蔵小金井駅(JR中央線)
「百花庵」  実食日:2003/12

  北口改札を入って左側に、ちょっと風変わりな駅そばがある。普通、駅そばは食券を買ってカウンターに出すか、肉声で注文するスタイルである。しかし、この店はまずベース(そばorうどん、温or冷)を注文し、自分で好きなトッピングを乗せ、レジで精算するシステムを採用している。「はなまるうどん」など、讃岐うどんのセルフ店のスタイルだ。だから、レシートも出る。経費で落とすには便利な店かも。
  味の方は、NRE系にありがちな感じ。味の薄い丸麺に既製品のたぬき。つゆはかなり味が濃い。どこにも「NRE」との表示は見当たらなかったが。たぬき320円。

※値上げしていました(たぬき320→330円。値−1点)。レジ精算ではなく、食券制になっています。やはり、NREの店舗ですね。だとすると、「あじさい茶屋」各店より10円高い設定になっているのが不可解(2007/10、再食確認)。

※高架化工事に伴い、改札外北口ガード下(ロータリー沿い)に移動していました(写真は左:旧、右:現)。工事が終わったら改札内に戻るのでしょうか?(2008/10、確認)

※駅舎改築に伴い、跡形もなくなっていました。現在、さらなる駅改良工事が行われていて、今後高架下にいくつかの店舗が入りそうなムードです。NREの復帰もあるかもしれませんが、復帰したとしても「いろり庵きらく」だろうと予想し、この店は閉店扱いとします(2015/1、確認)。

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「白樺」  実食日:2008/5



  北口、長崎屋と西友の間にあるパチンコ店「ダイアモンド」の裏。地元に住んでいないとなかなか発見できなさそうな場所にある。変形コの字型カウンター一本で、すべて椅子付き。食券制だが、混雑していると扱いにくい位置に券売機がある。一見客は代引制の店と勘違いしてしまいそうだ。
  麺は、一応「こだわりの信州産」ということになっているが、さほど特徴があるようには感じられない。普通に茹で麺。ちなみに、うどんは香川県産。つゆはかなり薄味で、正直物足りない。もう少し塩気が強い方が好み。嬉しいポイントは、青味(ほうれん草)が入るということ。それも、結構たくさん入れてくれる。特に「美味い!」という感じではないのだが、予想外の甲高い声を出すおじさん店員の個性も含めて、地元に住んでいればちょこちょこ入りたくなりそうな店だ。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき330円です(値−1点。2014/5、確認)。

※改装というほどではありませんが、軒下に提灯が下がり、ちょっとポップな印象になっていました(写真は左から2枚目)。値段等は変わっていません(2015/1、確認)。

※2018/12、再食。山菜そば370円をいただきました。山菜はミックス水煮で、ワラビ・ゼンマイ・キクラゲ・菜の花・姫竹を確認。斜めにカットされた姫竹の存在感が強いです。菜の花が入っているのが少々珍しいでしょうか。湯がいた絹さや(3本)と水菜のサービストッピングもあり、なかなか割安感のある内容になっています。
  土曜16:00頃の訪問で、先客3・後客3。それなりに賑わっていました。なお、外観的には暖簾が変わっています(写真は右端が最新)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき340円、山菜380円です(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき360円、山菜430円です。メニューによっては、やや値上げ幅が大きいです(値−1点。2021/11、確認)。

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★国分寺駅(JR中央線、西武多摩湖線・国分寺線)

「生そば処」  実食日:2003/7

  JR1・2番線(下り)ホームにある、カウンターのみの素朴な駅そば。メニューも少なければ客も少ない。地方都市の駅にありそうな、旅情溢れる店である。肝心の味は、麺は変に固い。嫌な比較をすれば、「あじさい」チェーンの麺に似ている。そして、つゆはかなりあっさり。私好みの味ではなく、物足りなさが際立った。たぬき310円。なお、上り線ホームには「道中そば」があるが、全体的に値段が高い(たぬき340円)。

※閉店していました。建物もすでにありません(2009/5、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2005/3

  JR3・4番線(上り線)ホームにある。上記「生そば処」の項で書いているように、かつてこの場所には「道中そば」があった。が、久々に行ってみたらしっかりと「あじさい」化していた。中央線もどんどん浸食されてきたなぁ。
  味に関しては、普通の「あじさい茶屋」味なので割愛して、内装について。「あじさい茶屋」に変わったのはここ1年半以内のことだが、内装はだいぶ古びていた。「道中そば」時代のものをそのまま使用しているのだろう。印象としては、カウンターが非常に低い。私くらいにタッパがある(182cm)と、中腰で食べなければならない。スツールを用意してくれるとありがたいのだが。たぬき320円。


※閉店(「そば処 むさしの」化)していました(2009/5、確認)。

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「そば処 むさしの」  実食日:2009/5

  JR3・4番ホーム、立川寄り階段下。上記「あじさい茶屋」の跡地。駅改良工事に伴って「あじさい茶屋」が閉店し、工事終了後リニューアルオープンしたようだ。とはいっても、内装は変わっていないと思われる。業者も同じNRE。極論を言えば、看板が変わっただけ。
  味覚的にもNREスタンダードだと思うのだが、麺は若干喉ごしがよくなっていて、改良されたフシがある。つゆは相変わらず味が固いが、気まぐれでオーダーした「大判きつねそば(370円)」にはわりと合う。たぬきだとつゆの固さが目立つが、きつねの場合は煮汁がつゆにしみ出してまろやかになるのだろうか。店のオススメは春菊天(360円)とのことだが、これだとつゆの固さが目立ちそう。たぬき320円。


※値上げしていました。現在は、たぬき340円です。春菊天も400円に上がっていますが、「貝柱入り」となっています。はて? 他のNRE駅そばにこのメニューがあったかな……? 要調査です(値−1点、付+1点。2014/10、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2015/12、確認)。

※閉店(「清流そば」化)していました(2016/10、確認)。

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「だいごろう」  実食日:2010/1

  北口ロータリー出口の交差点角。以前にここを通ったときにこの店があった記憶がないので、比較的新しい店だと思われる。なかなか良さそうな立地で、客も結構入っている様子。テーブル席と椅子付きカウンター席があり、合わせて15席くらいある。
  この店では、生麺を注文後に茹でている。そのため、3分程度の待ち時間が発生する。混雑時には待ち時間が長くなりそうなので、留意を。ちなみに、かき揚げも注文後に揚げているとの表記がある。味覚的には、モッチリ感はないものの喉ごしが良い。個人的にはもう少しモッチリ感がある麺の方が好みではあるが、この麺を好む人も多そうな感じがする。つゆは、鰹節系の出汁が強く香り、硬派にガツンとくる。非常に美味しい。ネギ・天かす・そば湯はフリー。唯一不満材料を挙げるとするならば、天かすをフリーにしているにもかかわらず、たぬきそばというメニューを設定しているということ。かけ350円、たぬき380円、天かすフリー。たぬきをスタンダードとしている私としては、どうしても納得しづらい設定なのだ。たぬきそばにはワカメが入っていたのだが、かけには入らないとか、多少なりとも差別化が図られていればいいのだが。なお、この店は小平市内で二八にこだわったそばを提供している本格手打ちそば店「醍醐」の姉妹店。手打ち店のこだわりは、ワンコインの立ちそば店にも随所に活かされているように感じた。


※駅前の再開発によって立地の印象が変わっていますが、店の場所は動いていません。値段が上がっています。現在、かけ370円、たぬき390円。天は570円と高額です。ネギと天かすは変わらずフリー、そば湯は未確認。「天かすフリーなのにたぬきがある」という状態が続いています。変わりメニューに、(冷やし)辛味大根470円があります。まぁ、おろしそばですね。種物が全体的にかなり高額なので、この店ではかけorもりのCPが一番良いと思います(2015/1、確認)。

※閉店していました。というか、周辺再開発のせいもあって今まで気づかなかったのですが、この店の跡地が下記「富士そば」です(2018/12、確認)。

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「爽亭」  実食日:2010/3

  JR1・2ホーム(下り)やや武蔵小金井寄り。柱に囲まれたような立地なので、ホームにあるわりにはあまり目立たない。オープンしたばかりの新しい店にしては珍しく座席がなく、立ち食いカウンターのみ。かつて同ホームにあった「生そば処」(4つ上に記載)と運営業者が同じなので、新規オープンというよりも、一度閉店し、数年のブランクを経て堂々復活、といったムード。
  歯切れのよい茹で麺、あっさりしているけれど後味が残るつゆ。麺は好き嫌いが分かれそうな気がするが、つゆは悪くない。たぬきはエビ風味で、野菜くずが散見。丼が大きく、つゆをたっぷり入れてくれるところが、個人的には印象を良くした。営業時間が7〜23時(平日)と、ホームの店舗にしてはかなり長いので、「いつ行っても開いている」と感じるのも頼もしい。たぬき340円(ワカメ・カマボコ入り)。


※値段は変わっていません。消費増税後も、たぬき340円のままです。池袋では値上げしていたので、このチェーンは店舗によって消費増税への対応が異なるのかもしれません。珍しいことだと思います(2014/10、確認)。

※価格構成が見直され、一部メニューは値上げ、また一部メニューは値下げしていました。たぬきは、330円に値下げです。一方、かき揚げ天・ごぼう天・春菊天は(410→)420円に値上げです。メニュー写真が一部入れ替わっていて、それを見た限り、おそらく各種天を自家製にしたのではないかと思われます(実食していないので、あくまでも推測です)。外観的には、改装というほどではありませんが、店舗側面に大きな店名表示が出ていました(写真は左:旧、右:現。2018/9、確認)。

※2019/5、再食。かき揚げ天420円をいただきました。店揚げではなさそうな、ヘナッとしたかき揚げです。具材は、細切りのタマネギとニンジン、細かすぎてよく分からない青菜。盛りつけが「麺→天→つゆ」の順なので、提供時点ですでに天はややグズグズになっています。反面、つゆによく馴染んでいて、丼の中の一体感は上々。揚げ置きの天は、後乗せだとなかなかつゆに馴染まない場合があるもの。天として美味しく食べられるように後乗せにするか、先乗せでつゆにしっかり馴染ませるか。この選択はなかなか難しいところで、店によって判断が分かれてくると思います。
  日曜18:30頃の訪問で、先客1・後客4。意外にも、このうち3人が女性でした。特段女性を意識した店舗ではなさそうですが、ホームという立地の良さが奏功して、女性も結構利用しているようです。


※2021/8、再食。閉店間際に駆け込んで、たぬきそば(340円)の大盛り(+110円)をいただきました。消費10%増税に伴い、少々値上げしています。たぬきは、値下げ前の価格に戻りました。かき揚げ天・ごぼう天・春菊天は、430円になっています。麺大盛りで注文しても、丼は同じものを使います、したがって、丼の中にやたら麺がたくさん入っている印象になり、一方ではつゆが少ない印象になります。しかも、たぬきそばだと揚げ玉がつゆを吸ってしまうので、なおのこと少なく感じます。大盛りにするのなら、天ぷら系以外の方がいいかもしれませんね。
  平日19:45頃の訪問で、先客2・後客0。コロナ時短で20時までの営業になっており、私のそばを作り終えたところで券売機が止められました。20時は完全閉店で、19:45がラストオーダーのようです。各席に、個別パーティッションが設置されています。可動式ですが、もともと間隔を広めにとっているので、さほど邪魔になる感じではありません。ただしそのぶん、キャパが5人に絞られています。


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「清流そば」  実食日:2016/10

  JR3・4番ホーム(中央線上り)中ほど、上記「そば処 むさしの」の跡地。NRE茹→NRE茹なので、実質的にはさしたる変化ではないのだけれど、味覚的にはつゆが若干変わった。内装は、特に変わっていないだろうか。厨房側を向いたL字型椅子付きカウンター9席と、厨房に背を向ける壁際の立ち食いカウンター5人分くらい。
  麺は、ツルツルとした舌触りの茹で麺。NREスタンダードだけれど、ひときわツルツルしている。誤差として片づけていいだろうか。ツルツルタイプのNRE茹で麺は、エコ箸だとちょっと滑って食べにくい。つゆにも馴染みにくい。個人的には、もう少し摩擦のあるタイプの麺の方が好きだ。つゆは、マシン注ぎ。カツオ出汁を少し強めたタイプで、最初のひと口だけツンと香る。ふた口め以降は、不思議なくらい香らなくなる。立川「奥多摩そば」と同じ製法のつゆだろう。たぬきは、少し香ばしさのある揚げ玉。まぁ、NREスタンダードだろう。この揚げ玉は、既製品の中ではわりと好きなもの。まったく存在感がないものよりもよっぽど良いと思う。たぬき350円。変わりメニューに、ちくわ入り小松菜天400円。季節限定ではなくレギュラーの方に記載されている。とろ玉たぬきつね490円なんていうメニューも、いつの間にか発売されたようだ。NREの茹で麺駅そばは池袋「大江戸そば」でほぼ毎週食べているので、変化があれば気づきそうなものだが。もっとも、券売機をろくに見ずにたぬきそばの食券を買ってしまうことが多いから、1つ2つ入れ替わっていても気づかないのかもしれない。とろ玉〜は値段的にあまり試してみようという気にならないけど、小松菜の方はどこかで一度食べてみようかと思う。店舗限定を謳うものは、特になし。箸はエコ箸。
  実食は、平日の17時頃。食事時ではないけれど、電車はわりと混雑している時間帯だ。それなのに、先客0・後客2という寂しい状況だった。先行き、大丈夫だろうか? わざわざお金をかけて看板を変えるくらいだから、いくらかは見込みがある店舗なのだろうけれど。このくらいの規模の駅でホームに駅そばが2店舗あるのは、ほとんど奇跡と言っていい。この奇跡が、末永く続きますように。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(2021/8、確認)。

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「富士そば」  実食日:2017/5

  北口を出て右すぐ。目下国分寺駅北口は大規模な再開発工事中なので、工事終了後には立地の印象が少し変わる可能性がある。おそらくは「ロータリー脇」という感じになるのだろうと思う。店舗名は「国分寺店」で、今年5月19日オープンの新店。訪問日が22日だから、オープンから4日目での訪問ということになる。オープン直後に行くのはあまり趣味ではないのだけれど、仕事の都合で、このタイミングで食べなければならなかったもので。4日目なのに、もう花輪の類は片づけられているね。比較的小型の店舗で、客席は椅子付きカウンターのみ17席。
  麺は、見込み茹でのオペレーションで対応していた。他店舗との誤差は僅少で、茹で加減も特段の遜色はない。つゆは、他店舗に比べてカエシがちょっと強く、しょっぱかった。つゆマシンを使っている「富士そば」では煮詰まることはないはずなので、おそらくマシンの設定上の問題だろう。誤差にしてはちょっと大きい感じがしたけれど、こういうところもこれから洗練されていくだろうか。たぬきは、既製の揚げ玉だった。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定を謳うメニューは、特に見当たらず。やや珍しいのは、明太子丼セット520円か。箸はエコ箸。
  訪問は平日の15時頃で、先客6・後客4。中途半端な時間帯で、小規模な店舗にしては上々の入り。ただ、これは「新店」ならではの人気という可能性もある。今後この人気を持続させるためには、よりいっそうの努力と工夫が必要になってくるだろう。たとえば、返却口にずらりと並んだ食器類。早く片付けないと、次に食べ終えた人の置き場がないな〜と思いながら見ていたら、やっぱり客からクレームが付いた。こういった細かいところまで洗練されたオペレーションに持っていけるかどうかも、カギになると思う。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。紅生姜ちくわ天450円のほか、肉しめじ480円、ニラと豚しゃぶ肉のスタミナラー油550円、合鴨ラー油つけ670円、ミニ牛スジ煮込み丼セット580円など、変わり種がたくさん登場していました。国分寺店も、オリジナリティ魂に火がついたのでしょうか。今後の動向も楽しみです(付+2点。2018/12、確認)。

※2020/3、再食。リサーチのためだけに寄ったのに、変わりメニュー「ぼっかけ風そば・うどん」(490円)が登場しているのを見て、衝動的に食べてしまいました。既に胃痛期間は終わっていたのですが、このメニューを紹介する置き看板に「うどん推しです!」と記載されていたので、そばではなくうどんで。トッピングは、牛すじとタマネギを甘辛く煮たもの。もともとこの店舗で扱っていた「ミニ牛スジ煮込み丼」のアタマをそば・うどんのトッピングに転用したものと思われます。コンニャクは入っていないし、おそらく炒めたものでもありません。だから、メニュー名は「ぼっかけ」ではなく「ぼっかけ風」なのでしょう。脂身が多いのでややこってりしています(「低カロリー」と記載されていますが、とてもそうは思えない)が、味覚的にはたいへん美味しいです。あまり「ぼっかけ」の名称にはこだわらず、「牛すじそば」として他店舗でも扱ってみたらいいのではないか、と感じました。
  土曜17:30頃の訪問で、先客3・後客2。わりと空いていましたが、席数があまり多くない店舗なので、このくらいが一番落ち着けます。なお、消費10%増税に伴って値上げしていて、現在はたぬき410円、ミニ牛スジ煮込み丼セット600円になっています。紅生姜ちくわ天、肉しめじ、ニラと豚しゃぶ肉のスタミナラー油、合鴨ラー油つけは、少なくとも店頭掲示メニューからは消えています。変わりメニューを定着させるのは、なかなか難しいですね。

※値上げしていました。現在、たぬき490円です。410円から一気に上がったのではなく、440円、460円と段階を踏んで490円になったと思われます(2023/1、確認)。

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★西国分寺駅(JR中央線・武蔵野線)

「そば・うどん」  実食日:2000/?

  コンコース内にあるが、中央線と武蔵野線の乗り換え順路となっている場所なので、実はかなり邪魔。列車到着時には、店に入るのも店から出るのも一苦労である。かつて、この店では「これはそうめん?」というような真っ白な麺が出されていたのだが、どうやらそれは改善されたようだ。しかし、これで特徴がなくなって却ってつまらなくなったような気もする。たぬき310円。


※ 閉店(「小竹林」化)していました(2004/9確認)。

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「小竹林」  実食日:2004/9

  改札入って左前。中央線と武蔵野線の乗り換え通路上にあり、上記「そば・うどん」の後釜。味については、一般的な「小竹林」と変わらない。麺は生だが乾麺っぽい「モッサリ感」が多少ある。たぬきは既製品だが、小エビ風味で○。ワカメ入りで、たぬき330円。
  駅そばが「小竹林」化したのと前後して、通路の向かいに「BECK’S」(コーヒー・軽食)、「華むすび」(おにぎり・惣菜)などの強力ライバル店が続々誕生しており、うかうかしていると食われそうな雰囲気。健闘を祈りたい。


※値上げ(たぬき330→350円)していました(2010/1、確認)。

※閉店していました。跡地には、「p3pocket」というグロッサリーショップが入っていますが、駅ビル「nonowa」がオープンして駅全体の雰囲気が一変しています。麺類店としては、1番ホームにはなまるうどんが入りましたが、残念ながらそばを扱う店は入らなかったようです(2015/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2018/9

  改札を入って左奥。かつて上記「小竹林」があった辺り(たぶん跡地だが、間に別店だった時代がある)に、今年9月13日にオープン(訪問は17日)。「小竹林」が閉店して、駅そば不在期間中に駅ナカ開発が進み、「はなまるうどん」などが新規に進出。「これは駅そばの復活は難しいかな」と思っていただけに、感激の復活劇だ。客席は、テーブル席が2・4・2、椅子付きカウンターが5、立ち食いカウンターが12人分くらい。券売機が2台あって、うち1台(緑色の方)は交通系ICカード専用になっているので注意を。
  麺は茹で置きなので、提供時間は早い。茹で置きでも、最近の「いろり庵きらく」の麺は劣化しにくいタイプなので、特段食感等に問題はなかった。このくらいのレベルで提供できるのなら、むしろ茹でたてにこだわらない方がいいかもしれない。つゆは、「いろり庵きらく」スタンダードのモヤリ系。あまり印象に残らないタイプ。個人的にはもう少し出汁が香った方が好みなのだが、これが好きという人も多いのだろうか。たぬきは、揚げ置きの天かす。油切れはまずまずで、つゆにオレンジ色の油が浮くことはない。総じて平均的。「いろり庵きらく」は、店舗間や時間帯による誤差が少なくなってきている。それが売りのひとつなのかもしれない。たぬき370円。店舗限定っぽいものは、特になし。「肉ねぎ汁うどん」580円があるのだが、八王子駅などのように「武蔵野うどん」の表記はない。モノが違うのかな。椅子付きカウンター下の荷物棚は、奥が少し下がったタイプ。荷物がずり落ちにくいのは良いが、忘れ物に注意を。箸はエコ箸。
  訪問は祝日の17:00頃。先客9・後客3と盛況だった。先客が異様に多いのは、4人連れのファミリーが入っていたため。テーブル席があると、このようなグループ客が利用しやすいメリットがある。立ち食いカウンターもあってひとりで利用するにも便利だし、券売機が2台あるから長々と悩む先客が詰まって長蛇の行列になることもない。いろいろとよく工夫されている店舗だと思う。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/5、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。消費10%増税に伴い値上げしていて、現在はたぬき400円になっています(2021/5、確認)。

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★国立駅(JR中央線)

「道中そば」  実食日:2003/10

  南口改札を出て、右側。公衆便所の脇という、あまり良くない立地にある。臭うわけではないので、完全に気持ちの問題だが。以前、武蔵新城の「道中そば」で食べたときには並程度の味はあったような気がするのだが、ここは麺に難点があった。味がなく、固いのだ。「あじさい」の麺のような食感。それもそのはず、厨房の奥に重ねられたばんじゅうには、「あじさい」の文字が……。NRE加盟店は、店舗名が違っていても同じ材料を使っている可能性があるというわけか。たぬきがインスタントというのも、「あじさい」と同じ。たぬき330円。変わりメニューに美味そうな「きのこそば」があるが、460円は高い。

※閉店していました(2006/5確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2006/5

  北口を出て右すぐ。つい最近まではこんなところに駅そばがあった記憶はないし、それ以前に、かつて南口にあった「道中そば」が閉店して、その建物がそのままそっくり北口に移動して「あじさい茶屋」としてリスタートしたような気さえする。写真では分かりにくいが、2階部分に「そば・うどん」と書かれており、確か以前この字面を南口で見たような気がするのだ。それも、当時は2階部分がちょうどホームに面する格好になり、ホームから食べられたのではなかっただろうか。ちょっと記憶が怪しいので断言はできないのだが。
  味覚的には、普通に「あじさい茶屋」。特記事項はない。たぬき320円。


※閉店していました。建物ごと解体されています。というか、駅舎が改築されて周辺の雰囲気が一変しています(2015/6、確認)。

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「清流そば」  実食日:2007/12

  南口を出て左すぐ。駅舎が建て替えられたのでハッキリとは言えないが、おそらく以前に「道中そば」があった辺りになると思う。
  名称は個性的でも、実態は普通にNRE駅そば。「あじさい茶屋」とほぼ同じ値段・メニュー・味。変わりメニューに「清流そば」(500円)があるが、写真を見た限りでは、武蔵境「蕎麦処さかい」の「さかいそば」とまったく同じような気がする。もう少しオリジナリティがほしいところだ。そば以外では「国立カレー」がある。普通のカレーとどう違うのか分からないが、一度食べてみたい響きだ。たぬき320円。


※閉店していました。駅舎が改築され、ガード下にショッピングモールがオープンしましたが、今のところ駅そばは入っていません。南口側は引き続き工事が行われていて、この店の跡地周辺も工事中です。工事終了後に復活する可能性もありますが、復活するとしても「◎:そばいち、○:いろり庵きらく」と予想。「清流そば」としての復活はないと思うので、勇み足気味に閉店扱いとします(2015/6、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/1

  北口を出て右へ20秒、右側。駅舎改築でNRE駅そばが2店とも消えたところに、昨年12月に疾風のごとくサッと開店。アンテナ、張ってますね。国立駅は南口側の方が市街地が発達しているのだが、南口は工事が続いているし、駅前が広くて人の流れも分散傾向にあるので、北口に出店したのは正解かもしれない。客席は、テーブル席14+椅子付きカウンター5。
  麺は、茹で置きのオペレーション。しかし、意外と歯ごたえがよく、注文後茹でや見込み茹での店舗とさほど変わらない印象だった。麺が、ずいぶんと多く入っていたように感じた。おそらく、ロットの中途半端な残りを全部入れてしまったのではないかと推察。つゆは富士そばスタンダードで、喉よりも鼻にカツオが香るタイプ。たぬきは、ゾル化はしないもののふやけやすい揚げ玉。たぬき390円(ワカメ入り)。レギュラーの店舗オリジナルメニューは見当たらなかったが、朝そば320円・朝天玉320円のほかに「朝そばゆかりご飯」400円という設定があった。これは他の店舗では見たことがない。24時間営業。箸はエコ箸。丼が、先日浜田山で食べた時と同様に黒い色をしていた。個人的には、つゆの色味などを見やすい白い丼の方がありがたいのだが、今後「富士そば」ではこれが標準化されていくのだろうか。


※昼間の写真に貼り替えました。値段等、変わっていません(2016/11、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。夏期限定と思われますが、冷やし肉しゃぶおろし480円が登場しています。価格的に、わりとお得感があります(2019/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。案の定、肉しゃぶおろしは終了していました。店舗限定を謳うメニューとして、国立セット580円が登場しています。ただし、内容はハーフ天玉そば+ミニかつ丼で、特段変わったものが出てくるわけではありません。そばはハーフなのでご注意を(2020/3、確認)。

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「富士そば」  実食日:2020/3

  国立にはすでに北口に「富士そば」(国立店)があるのだが、今年2月に南口にもう1店舗オープンした。店舗名は、「国立南口店」。南口を出てロータリーを右に回り、信号を2回渡ったところ。「富士そば」が同一駅近くに複数店舗を出店することはさして珍しくないのだが、郊外になるとちょっと珍しいパターンかもしれない。まぁ、北口と南口とでは人の流れがまったく別物で、南口で生活している人々がわざわざ北口の店舗まで足を伸ばすことは少ないだろうから、少なくともかつての浦和駅(「浦和店」と「浦和仲町店」があったが、浦和店はその後閉店している)より腑に落ちやすい位置関係ではある。もしかしたら、もともと大学などがある南口に店舗を出したかったのではないか。たまたま北口に物件があったから北口に店舗を出したけど、その後も虎視眈々と南口を狙っていたのではないか、と邪推。ちなみに、実運営会社は「国立店:ダイタン企画、国立南口店:ダイタンキッチン」と別々になっている。この辺りの戦略も強かだね。土色の壁に、白抜き文字の黒看板。そして大きなガラス窓。今風要素がぎっしり詰まった店舗だ。客席は、テーブル席が4人×5、椅子付きカウンターが20あまり。わりと席数の多い店舗だ。テーブル席の一部は厨房の裏手に隠れるような形になっており、落ち着ける。少し長居をと考えるなら、奥まで進もう。
  麺は、押出製麺の乱切りタイプ。少し粘着する噛み心地で、芯がなくややベチャッとする食感。つゆは、たまたまかもしれないが、やや辛めだった。カエシが強めというか。誤差の範囲内ではあると思うけれど、マシンを使ってもなかなか均一にはできないものなのだな。たぬきは既製の揚げ玉で変哲なし。ちょっと量が多い。つゆを吸ってしまうので、2/3くらいを希望。たぬき410円。ややレアメニューに、ポテトチップス470円、よくばりコンボ720円。また、店舗限定メニューとして「国立学生セット」700円がある。学生証の提示が必要……と思いきや、張り紙には「どなたでもご注文できます」とある。それなら、誤解を招きそうなメニュー名を改めた方がいいかな。私が名づけるなら、「青春セット」か「体育会系セット」かな。なにしろ、内容は「麺2玉(ラーメンの場合は1.5玉)+ミニコロッケカレー」というメガ盛り系なので。ここにわざわざ「学生」と付けているところが、「最初に北口に店舗を出したけれど、本当は南口に出したかったのではないか」という邪推につながっている。そば湯ポット返却口近くにあり。箸はエコ箸。
  祝日17:00頃の訪問で、先客1・後客4。祝日だからだろうか、学生風の客はなかった。どちらかというと高齢者の利用が多く、テーブル席が重宝されていた。平日は学生で賑わうのだろうか。一度平日に覗いてみたい。


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★立川駅(JR中央線・青梅線・南武線)

「奥多摩そば」  実食日:1997/4

  中央線の上り(3・4番)ホーム上にある、素朴な駅そば。椅子席なしで、ホームから丸見えの店である。暖簾があるのが唯一の救いか。この店は、どうやら天が自家製のよう(厨房で揚げているわけではない)で、たぬきも本格的な天かす。味も、ホームにある駅そばとしては美味い方だ。たぬき300円、天350円。


※値上げしていました(たぬき300→320円、天350→380円。2005/3確認)。

※改装し、露出店ではなくなっていました(衛+1点。写真は左:旧、右:現。2006/11確認)。

※2009/11、再食。ようやく、名物の「おでんそば」を食べることができました。380円です。おでん種は、さつまあげ・厚揚げ・玉子から選択。さつまあげは中までしっかりと味がしみていて、美味かったです。ただ、麺が妙にポソポソしていて、湯通ししていないような食感でした。これは残念(味−2点、付+1点)。

※2014/10、再食。値上げして、現在はたぬき340円になっています。天は370円でむしろ値段が下がっていますが、これはNREスタンダード化したためでしょう。おでんそばは400円になっています。貼り紙等にはさつま揚げしか記載されていませんが、現在もさつま揚げ・がんもどき・玉子から選択することができます(値−1点)。

※閉店(「清流そば」化)していました(2015/12、確認)。

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「なかむら亭」  実食日:2004/5

  南口ロータリー沿い、ペデストリアンデッキ下。あまり目立たない店なのだが、そこそこ繁盛している様子だ。特に、若い女性の一人客が多かったのにはびっくりした。
  しかし、残念ながら味の方はあまり私好みではない。麺は柔らかく、コシがなく、ブツブツと切れる。たぬきも既製品。雰囲気は悪くないが、多くの加点材料は見出せない。たぬき340円。値段も高め。

※閉店していました(2006/5確認)。

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「なかや」  実食日:2005/3

  南口を出て地上に降り、駅に沿った路地を左に入ってすぐ右側。狭い店なのだが、ウインズ立川へ向かう路地にあるので、土日は結構混んでいる。
  味は、上記「なかむら亭」に割と似ている。つまり、柔らかめの茹で麺で、角麺なのに丸麺の食感がする。つゆは、最初よく香るが、飲んでみると並。たぬき300円という値段において、「なかむら亭」に勝っているか。


※値上げ(たぬき300→320円)していました(2010/1、確認)。

※たぬき320円、値段据え置きです。消費増税に伴う値上げはありません(2015/1、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2017/11、確認)。

※消費8%増税時に続き、消費10%増税時にも値上げはありませんでした。現在も、たぬき320円です。10年くらい前までは平均的だと感じていた価格帯ですが、現在ではこの価格設定はかなり安い部類になります。頑張りますね。くれぐれも、無理はしないでいただきたいところですが(2021/12、確認)。

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「小竹林」  実食日:2006/11

  改札内コンコース、青梅線階段上。小竹林というと緑の看板が定番なのだが、この店は黒っぽい意匠で違和感がある。見た目には「あずみ」かなと思う構えだ。
  ここのそばは平均的な「小竹林」のもので、独特の細い冷凍麺。歯の裏にくっついたり、歯と歯の間に挟まって面倒なことになりそうなイメージの麺。味覚的には悪くない。が、つゆが薄いのが個人的にはイマイチだった。たぬきに小エビの風味があり、つゆの香りがたぬきに負けている印象だ。たぬき330円。ワカメが結構たっぷり入るのが嬉しい。


※閉店(焼きそば専門店化)していました(2009/5、確認)。

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「長田本庄軒」  実食日:2012/10

  改札内コンコース。上記「小竹林」の跡地。椅子付きカウンターが15ほどある。間口は広いのだが、厨房を広くとっているためなのか、はたまた厨房がガラス張りになっているための錯覚なのか、客席はわりと手狭な印象を受ける。この店、基本的には焼きそば専門店なのだが、朝の通勤時間帯(7:00〜9:50)に限り、「駅そば」を扱っている。
  この店の「駅そば」は、そば粉が一切入っていない麺を使用している。要するに、焼きそばの麺を和風出汁に合わせたものだ。麺がかなり太く、歯ごたえが強いという点で相違しているが、基本的には姫路の「えきそば」だと思っていい。つゆも完全な関西風だ。そば粉を使っていないので当サイトの掲載対象となるかどうかどうか微妙な部分もあるが、記事ネタとして面白いので、対象に含めることにする。かき揚げ350円など、メニューは5種類。加えて、単品トッピングがある。「ぼっかけ」のトッピングがあるのが嬉しい。


※値段変わらず、消費増税に伴う値上げはありません。単品ぼっかけが券売機から消え、単品トッピングは温泉玉子(50円)だけになっています。ちょっと残念(付−1点。2014/10、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ330円、きつね380円です。天玉430円があるのに、かき揚げというメニューが見当たりません。なんか不思議。ぼっかけに相当する「すじコンそば」530円が登場していました。うん、これは入れた方がいいと思います。
  ちょっと気になるのは、かけそばに相当するメニューの表記が「駅そば」から「かけそば」に変わっていたこと。再食していないので断定的には言えませんが、内容(麺)も変わっているのかもしれません。再食してみる必要がありそうです(値−1点、付+1点。2017/9、確認)。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。また、価格構成が変わっていました。店頭の券売機が撤去され、外税方式になっています(以下の記載は税別価格)。朝のそばメニューは、かけ290円、ぶっかけ290円、天玉430円、すじコン510円です。実質値上げのメニューと値下げのメニューがあります。この他、定食系のモーニングもあります。すじコンオムレツ定食370円あたりは、そばよりもお得感があります(2019/6、確認)。

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「清流そば」  実食日:2015/12

  5・6番ホーム中ほど。長い間「奥多摩そば」として親しまれてきたが、先日ついに看板が「清流そば」に変わった。とは言っても、だいぶ前から味覚的にはNREになっていたわけで、むしろ今まで「奥多摩そば」の看板を残してきたことのほうが不思議というか、「入ってみたら味が変わっていてガッカリ」という人が多かったのではないかと思う。NREの味で出すのなら、看板もNREブランドにするのが筋ではないかと思う。ただ、立川名物のおでんそばを引き継いでいることから、「奥多摩そば」の看板を残すべきとの考えにも一理ある。難しいところだ。内装は「奥多摩そば」時代と変わっておらず、立ち食いカウンター8人分くらいのみ。店に入って左右の壁沿いのカウンターと、フロア中央に増設カウンター。3・4番ホームの店舗とは客席配置がだいぶ異なる。ついでに言えば、看板のデザインも異なる。
  麺はNREスタンダードの茹で麺。つゆもNREスタンダードなのだが、手注ぎであるぶん最初のひと口があまり香らない。たぬき350円。おでんそば410円。具材は、掲示物ではさつま揚げしか記載されていないが、玉子・がんもどきを選択することもできる(玉子+がんもどきも可)。各席に練りからしが常備されているので、好みに応じて。箸はエコ箸。
  なお、現状では立川駅ホームには計4軒の駅そばがあり、中央線は上下とも「清流そば」化されているが、南武線・青梅線ホームは「奥多摩そば」のままになっている。将来的にはすべて「清流そば」化するのだろうが、看板が異なる現時点でも使う食材は同じ。ついでに言えば、従業員も兼務している。ただ、オペレーションの違い(つゆの手注ぎ・マシン注ぎ)により味がだいぶ違っているので、ある程度食べ比べる価値はあると思う。


※値上げしていました。現在、たぬき360円、おでん420円です(値−1点。2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、おでん430円です(2021/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき420円、おでん540円です。おでんそばは、がんもどき+玉子の組み合わせにもできる旨の表示が出ました。裏メニューではなくなった形です(2023/7、確認)。

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「奥多摩そば」  実食日:2015/12

  7・8番(南武線)ホーム中ほど。中央線ホームの店舗は看板が「清流そば」に変わったが、この店舗は「奥多摩そば」のまま2016年を迎えるようだ。ただし、実質的にはだいぶ前からNRE化されており、名物メニューの「おでんそば」を扱っていること以外はNREスタンダードになっている。厨房に面した立ち食いカウンター一列だけの店で、キャパは5人くらい。ちなみに、1・2番(青梅線)ホームの店舗も今のところ「奥多摩そば」のまま存続しているが、看板のデザインが異なる。この店舗の看板は、比較的新しいデザイン。1・2番ホームは一昔前のデザイン。
  麺は茹で麺で、湯切りがちょっと甘くて水っぽい印象だった。つゆは、NREスタンダードのマシン注ぎ。手注ぎだった(同日連食)5・6番ホームと比べ、最初のひと口の香りがだいぶ良い。粉末っぽい感じではあるが、カツオがしっかりと香る。同じ駅にあるだけに時間を置かずに連食できるので、NREのオペレーション違いによる味の違いを実感するには好適な駅だ。たぬきはスナッキーな揚げ玉。たぬき350円。変わりメニューに、おでんそば410円、じゃこ入りわさび菜天410円。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき360円、おでん420円です。券売機がタッチパネル式に変わっていたので、一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現。値−1点。2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、おでん430円です(2021/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき420円、おでん540円です。おでんそばは、がんもどき+玉子の組み合わせにもできる旨の表示が出ました。裏メニューではなくなった形です(2023/7、確認)。

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「深大寺そば」  実食日:2016/1

  駅歩4分くらい。南口を出て左、駅ビルに沿って歩き、立川南口薬局の角を右折して30秒、左側。WINS立川から近く、土日には競馬新聞片手の人たちで賑わいそうな店だ。日除けに「勝お節たっぷり」と書かれている時点で、それが分かる。立ち食いカウンターのみで、キャパは7〜8人程度。このほか、混雑時には外の収納ケースの上でも食べられるようだ。土日には、ここにもオジサンたちがズラリと並ぶのだろう。
  麺は、古典的な感じの茹で麺。これといった特徴はないのだが、妙なクセがないのが利点とも言える。出汁は、カツオ系が中心。少々酸味もあるが、どぎつい感じではない。一段深みがあるので、ほかの出汁もブレンドされているのだろう(私の舌では特定できず)。「勝お節たっぷり」とは、「本鰹一筋」という意味ではなさそうだ。深みがあるのはよいが、反面、カツオが際立たずにモヤッとした印象にもなっている。一長一短か。たぬきなし、天(かき揚げ)300円(かけ200円+かき揚げ単品100円)。安い! 天は、自家製店揚げの揚げ置き。揚げたてではないので仕方ないが、素材の食感はほぼ失われている。タマネギがメインで、上に短くカットされたインゲンが2本乗っているのがちょっとお洒落。お品書きに「平日」と記載されていたので、土日は全体的にメニューや価格が異なるのかもしれない。競馬客が多く入るだろうから、土日の方が高く設定しているのかも。変わり種としては、煮玉子50円(単品)がある。また、メンチ勝つ100円も記載されているのだが、注文したら「今はもうやっていない」と断られた。これが競馬客だったら、「勝つ」を断られて機嫌を損ねそうな気がする。


※閉店していました。跡地は、焼鳥居酒屋の「小鉄屋」です。そばは扱っていません。雰囲気の良い店だったので、残念です(2017/5、確認)。

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「奥多摩そば」  実食日:2016/1

  1・2番ホーム(青梅線)のやや国立寄り。立川駅ホームには4軒のNRE駅そばがあるが、その中で最もフロア面積が広く、また空いていてゆったりした印象の店舗。混雑時間帯には、中央線ホームは避けてこちらに回った方が落ち着いて食べられそうだ。椅子はなく、立ち食いカウンター13人分くらい。立川の4店舗はいずれも立ち食いのみ。せっかくこれだけ広いスペースがあるのだから、奥の壁際のカウンターだけでも椅子を置けば親切だと思うのだが。
  麺はNREスタンダードなのだが、同日連食した中野や八王子の「あじさい茶屋」とは食感が違っていた。少しザラザラとした摩擦がある。質感があり、弾力がない。個人的には、ツルツルタイプよりこちらの方が好き。つゆに馴染むので。ロット間の誤差と言われればそうなのかもしれないが、私の舌は「これは別の麺だ」と訴えている。過去にもこのような違いを感じた店舗は多くあるので、今後はこのあたりも意識して食べ歩くことにしよう。つゆは、マシン注ぎ。最初のひと口でカツオが香る。たぬき350円。おでんそば410円が健在。おでん種は3種あり、ちゃんと「玉子+がんも」にできる旨が表示されている。これ、裏メニューでよかったような気もするが……。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき360円、おでん420円です(値−1点。2019/6、確認)。

※2021/5、再食。その前に、消費10%増税に伴う値上げをしていました。現在、たぬき370円、おでん430円です。
  今回は、天390円をいただきました。390円ということは、北戸田謹製です。冷蔵庫で保存していたかのような食感で、箸でほぐそうとするとボロボロに崩れるタイプでした。小エビ香がしっかり感じられて味覚的には悪くなかったのですが、イマイチつゆに馴染まない印象でした。
  平日18:15頃の訪問で、先客5・後客5。よく入っています。タイミングの妙もあるかもしれませんが、ホームの4店舗の中ではここが一番賑わっている様子でした。中央線ホームの店舗よりも客の出入りが多かったのは、少々意外に感じました。


※値上げしていました。現在、たぬき420円、おでん540円です。おでんそばは、がんもどき+玉子の組み合わせにもできる旨の表示が出ました。裏メニューではなくなった形です(2023/7、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/8

  北口を出て、ペデストリアンデッキをズンズン直進。ビックカメラ前に出るエスカレーターを降りて、直進30秒。フロム中武の1階。店舗名は「立川店」。メインの出入口はビルの外側だが、フロム中武の館内通路からも出入りできるようになっている。ただし、券売機があるのはビルの外へ通じる出入口脇のみ。フロム中武館内通路側の出入口は、入口よりも出口として機能しているようだ。店内フロアはなかなか広く、テーブル席が4人×6卓+2人×2卓、椅子付きカウンターが12席ある。少し暗めの暖色系照明も含め、女性でも抵抗なくひとりで利用できそうな雰囲気。
  麺は、茹で置きのオペレーションだった。閑散時間帯(平日16:30頃)で茹で置きなのだから、いつ行っても茹で置きなのではないかと思う。ただ、茹で置きでも歯ごたえはまずまず残っており、そう大きな減点材料は見当たらなかった。つゆは平均的な「富士そば」のもの。カツオはわりとしっかり香るものの、さほど深みはない。たぬきは、粒の細かい揚げ玉。これを使う店舗では揚げ玉を入れすぎる傾向があるのだが、立川店もやはり入れすぎだった。ゾル化はしないのだけれど、つゆを吸ってふやけてしまうので、麺を食べるにつけつゆを飲むにつけ、いちいち邪魔になる。丼の7割くらいを埋め尽くす量を気前よく乗せてくれたのだけれど、全体のバランス感を考慮するとこの半分くらいでいいと思う。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいものは、特になし。朝そば320円、朝カレーセット390円の設定あり。そば湯ポット冷水機脇にあり。ちょっと飲んでみたが、かなり濃く白濁していてとろみもあり、よく香った。そば湯だけで考えれば、歴代の「富士そば」実食の中で1・2を争う。おそらくタイミングの妙だとは思うけれど。箸はエコ箸。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。店舗限定ではないようですが、「黒トリュフ香るミニクリームシチュー丼セット」620円が出ていました。クリームシチューをご飯にかけるのは、北東北地方の発想ですね。北東北地方出身の店長さんが考案したのでしょうか。だとしたら、たいへん興味深いです(2018/6、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円が登場していました。「黒トリュフ香るミニクリームシチュー丼セット」も、健在。1年以上続いています。好評なのでしょうか。一度食べてみたいです。その他メニュー等に、目立った変化はありません(2019/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。黒トリュフ香るミニクリームシチュー丼セットは、少なくとも店頭表示からは消えています。ちょっと残念。代わってなのかどうかわかりませんが、よくばりコンボ720円が登場していました(付−1点。2020/3、確認)。

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「清流そば」  実食日:2016/11

  3・4番ホーム中ほど。上記「奥多摩そば」の跡地。かつて固有の構内業者がやっていた店が、いつの間にか看板はそのままに実質NREとなり、このほど看板もNREブランドに変わった。とはいえ、現時点では看板が変わったのは中央線ホームだけで、南武線ホームと青梅線ホームの店舗は「奥多摩そば」ブランドで継続している。「清流そば」と「奥多摩そば」の違いは何なのかということで、NREスタンダードのつゆにのカツオ出汁を加えているのが「奥多摩そば」で、加えていないのが「清流そば」という結論が、昨年末から今年1月にかけて実食した結果得られた。ところが、今回3・4ホームの「清流そば」で食べて、また考え方を改めなければならなくなるのである。客席は、複雑な形状をした立ち食いカウンターのみ。キャパは7〜8人くらい。訪問時、先客はゼロだったが、私の後からどんどん入ってきて、後客は6。典型的な「先客なし症候群」だ(ひとり入るまでは誰も入らず、誰か入ると後続がどんどん入る現象)。同じ「清流そば」なのに、5・6ホームとは看板のデザインが違っているのが面白い。
  麺は、ツルツル食感のNREスタンダード。つゆがあまり乗らないタイプで、エコ箸だとちょっと滑って食べにくい麺だ。つゆは、手注ぎでかつおを加えていないタイプであれば現状維持ということで納得できたのだが、マシン注ぎでカツオ出汁を加えたものになっていた。あぁ、これではせっかく私の中で区別された「奥多摩そば」と「清流そば」が、また同じになってしまうではないか。結局のところは、カツオを加えたタイプで統一ということなのだろう。ということは、2店舗残っている「奥多摩そば」が「清流そば」に変わる(あるいは閉店?)のも時間の問題か。たぬきは、変哲ない揚げ玉。たぬき350円。おでんそば410円が健在で、「玉子+がんも」にできることも明記されている。くどいようだが、これは裏メニューでよかったような気がする。箸はエコ箸。


※2018/6、公式取材で再食。おでんそば410円を、さつま揚げでいただきました。さつま揚げを選択するのは、かなり久しぶり。この間に、仕入れ先が変わっているかもしれません。ちょっと前回食べたときとは印象が違っていました。さつま揚げが肉厚で、1.5cmくらいあります。弾力も増しているように感じます。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、これはこれで悪くないです。中までしっかり味が染みていて、九州の「丸天そば」とはひと味違います。

※値上げしていました。現在、たぬき360円、おでん420円です(値−1点。2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、おでん430円です(2021/5、確認)。

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「孝寿庵」  実食日:2017/9

  「孝寿庵」と書いて「なりすあん」と読む、難読店名。行き方の説明がちょっと面倒。南口を出て左、駅ビルに沿って歩き、立川南口薬局の角を右折。最初の角を左折し、また最初の角を右折して10秒、左側。ひとことで言うと、かつて上記「深大寺そば」があった場所の一本裏手。ウインズ立川のA館とB館の間の路地をキョロキョロしながら歩いていれば、目に入るだろう。2016年12月31日オープンの新店。訪問が9月26日だったのだが、実はその直後の10月1日でいったん閉店(業態変更)し、2018年1月に場所を移して再開するとのこと(公式ホームページによる)。期せずして、「いったん閉店」の直前訪問ということになった。運が良かったのか、悪かったのか。店内は狭く、規則性なく配置されたテーブル席と椅子付きカウンターを合わせて9席。厨房は基本的にクローズドなのだが、壁の一部に小窓が空いていて、ここから商品の受け渡しができるので、セルフサービスになっている。
  麺は、押出の十割。ほどよくグレーの色合いで、太平麺仕立て。細かな星がみられ、少しゴワゴワする食感。麺だけ見れば「嵯峨谷チルドレン」かなと思うところ(嵯峨谷よりも少し田舎系に寄っている)だ。ただ、つゆが全然違う。うすくち醤油の関西風仕立てになっているのだ。花かつおがトッピングされているのでカツオの風味が前面にあるものの、本質的には昆布出汁。じっくり味わえば分かる。昆布・カツオともエグミが出ておらず、上品で美味しい。たぬきというメニューはなく、もり・かけ300円。実食のかき揚げは390円。かき揚げは注文後揚げで、小さめのものを2つ(割ってあるのではなく、正円形を2つ)、別盛りで供する。食べやすいし、ひとつは塩で食べて(岩塩の用意がある)、もうひとつはそばに乗せるといった芸当も可能なので、気が利いていると言える。具材はタマネギ・ニンジン・長ネギ。衣はパリパリ食感で、温そばにもよく合う。タマネギ・ニンジンはホクッとしていて好印象だったが、長ネギはちょっと火が通りすぎているか。そば湯ポットあり。飲み水は薄めの麦茶。箸はエコ箸。
  訪問は平日の14:45頃で、先客0・後客1。ウインズが閉まっていたからということもあるだろうが、閑散時間帯は本当に閑散としている。フロアが狭い店なので、土日で競馬客が多く出歩いていても、そうそう売り上げが伸びないような気がする。この場所・この広さで飲食店をやるなら、「深大寺そば」のような完全なファストスタイルにするか、「哥川」(未食)のような飲み客を確保できるような店にするかの二択になると思う。今の状態だと、客単価が安くて回転効率が悪いので、立地の利点を生かしきれないように思う。だからこその業態変更なのだろう。業態変更後は「呑み喰い処 孝寿」になるということで、おそらく「哥川」寄りのスタイルになるのだろう。この場所では、それが正解だと思う。移転先には立ちそば業態の店舗が入るようなので、味やオペレーションはそのままに、もちろん値段もそのままに、もう少しフロアの広い店舗になることを期待したい。


※閉店というか、業態変更していました。「孝寿」という名で、一杯飲み屋になっています。そばの扱いはありません。そば店舗については、2018年1月に場所を移して再開とのこと。再開したとしても単純移転ではない(この店舗が業態変更して残っている)ため、別店として扱うことにします(2017/11、確認)。

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「新世界」  実食日:2021/12

  南口を出て左、駅ビルに沿って歩き、立川南口薬局の角を右に入り、最初の路地を左折して30秒、左側。ひとことで言うと、ウインズ立川A館の裏側。2021年4月オープンの新店。ウインズ周辺、特に裏手の方はここ数年で立ちそばが絶滅してしまった界隈なので、新規オープンは願ったりかなったりだ。ウインズ利用者以外はあまり通らない場所なのが、ちょっとネックになりそうではあるが。食券制で、椅子なしの完全立ち食い店。フロア中央に3人くらい並べそうな丸テーブルが2つ、壁際に横並びのカウンター10人分くらい。
  麺は、生麺使用とのこと。断面偏平形で、冷凍麺のような歯ごたえ。そばの香りもあまりなく、表示がなければ冷凍麺だと判断したかもしれない。つゆは、良く言えばやさしいということになるのだが、悪く言うと香り・深み・旨み・コク・塩気のいずれも弱め。パンチがなく、正直に言うと少々物足りない。もう少しはっきりした味の方が私好みだ。無添加へのこだわり(掲示あり)には拍手を贈りたい気持ちも湧くが、味を落とす理由にはならないと思う。たぬきは、丸粒の天かす。もしかしたら意図的に作ったものかな、と感じるもの。わりときつね色が濃く、やや油が強めではあるが主張がハッキリしているのは悪くないと思う。麺やつゆの主張が弱いだけに、なおのこと。たぬき390円(ワカメ入り)。メニューはわりとオーソドックスで、これといった変わり種はない。馬とか「勝」に因んだメニューがあってもよさそうな気がする。単品トッピングいろいろあり。ただし、特段変わり種はなく、値段的にもあまり食指が動かない。初訪で結論づけてしまうのはリスキーだけれど、この店でいちばんのオススメはたぬきそばなのではないかと思う。七味は個包装タイプ。箸は割り箸。食器返却時に、割箸はごみ箱に捨てるルールになっているので、忘れなきよう。
  日曜14:30頃の訪問で、先客1・後客1。競馬開催日で、メインレースの出走1時間前。ウインズに多くの人が来場するタイミングにしては、ずいぶん空いていた。店員さんがひとり外に立って呼び込みをしていたくらい。う〜ん、大丈夫かな。長続きしてほしいところではあるが。


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★日野駅(JR中央線)
「日野屋」  実食日:2012/12

  駅(改札)を出て左、ガードを潜ってロータリーの向かい。以前にこの駅を調査した時にはなかった店なので、わりと最近オープンしたのだろう。店内外の間仕切りはなく、店内保温はビニールカーテンで。立ち食いカウンター4〜5人分だけの小さな店だが、営業時間が長いのが嬉しい。平日は6〜26時まで、つまり電車が走っている時間帯はほぼすべて営業している。土・祝は15時まで、日曜は休みなので注意。
  店頭に「急速冷凍麺」の貼り紙があり、これが売りになっている様子。その麺は、確かに歯ごたえがよく、歯切れもよい。冷凍麺にしては香りもそこそこある。麺の印象はなかなか良かったのだが、つゆがちょっと。塩辛いだけで、あまり香らない。ちょっと勿体ない感じだ。あとちょっとの工夫で、印象が飛躍的に良くなりそうに思う。伸びしろはあるので、今後に期待か。たぬき330円(ワカメ入り)。これだけ小さな店なのにご飯ものも扱っていて、ミニカレーセット(500円)にはお得感がある。箸はエコ箸。


※営業時間が変わっていました。現在、6〜9時と11〜15時がそば・うどんの営業です。夜(17〜24時)は立ち飲みになります。値段も変わっているのではないかと思いますが、時間外だったため見られませんでした(外のお品書きには価格の記載なし)。なお、土・祝は完全休みになっていますので、ご注意ください(2016/1、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。消費8%増税・10%増税を経て値上げしており、現在はたぬき380円、ミニカレーセット530円になっています(値−1点)。麺単よりもセットの方が値上げ幅が小さいので、セットメニューのお得感がより際立つ形になりました(2022/1、確認)。

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★豊田駅(JR中央線)
「小竹林」  実食日:2009/3

  改札を出て右、南口階段上。新しい店舗だと思われる。外観・内装がピカピカに綺麗だし、通学で日々この駅を利用していた時代(1993年頃)にはこの場所に店舗はなかったと記憶している。椅子付きカウンターと立ち食いカウンターがあり、合計20人以上は収容できる。比較的大型の店舗だ。
  細い冷凍麺はこのチェーン特有のものだが、他店舗に比べて歯ごたえが硬質で、私の好みに合っていた。湯通し加減の問題だとは思うが、だからこそ湯通しは駅そばの命運を握る作業でもあると思う。つゆは、鼻には香らずに喉に香るタイプ。麺を食べるときに鰹出汁が心地よく香る。たぬき350円(ワカメ入り)。きのこそば(450円)が店のイチオシメニュー。ほかに、季節限定メニューをいくつか設定している。


※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2016/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/1



  改札を出て右前方、上記「小竹林」の跡地。この店舗はフロアが広く、しかも郊外店舗ということで比較的時間に余裕のある人が多く利用するだろうということで、生麺化がなるほどと理解できるリニューアル劇だ。看板が庇状に大きく迫り出しているのが特徴で、これは「小竹林」時代と同じ。客席は、テーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが9席、立ち食いカウンターも12人分くらいある。フロア中央の立ち食いカウンターはいいとして、奥の立ち食いカウンターは椅子席にしてしまった方がいいような気がする。実食が昼下がりの中途半端な時間帯だったということもあるかもしれないが、先客・後客の全員(7〜8人くらい)が椅子席を使っていて、立ち食いカウンターの需要はそんなに多くなさそうなので。
  麺は、生麺の茹で置き。粘着性があまりないのはよかったが、少しブヨブヨした食感だった。つゆは、マシン注ぎ。最初のひと口でカツオがよく香る。NRE駅そばでつゆマシンを導入するのは茹で麺店舗が中心なのかと思っていたが、「いろり庵きらく」でもマシン・手の違いがあったのか。これまで「いろり庵きらく」ではあまりこのような香りを感じた記憶がないので、おそらくマシン導入が始まったばかりなのではないかと思う。たぬきは、粒の細かい天かす。ゾル化することなく、量も適切で、油切れもよく好印象。たぬき370円。10時まで限定の朝食そば380円・朝食セット(明太子)380円・朝食セット(納豆)420円あり。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。


※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。現写真では暖簾が半分めくれ上がっているので分かりにくいですが、赤い帯の入った、現在主流のものになっています。また、値上げして、現在はたぬき390円になっています(2019/3、確認)。

※店頭に大きな置き看板が出て、少々賑やかな印象になっていました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴い値上げしていて、現在はたぬき400円になっています(2021/3、確認)。

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★八王子駅(JR中央線・横浜線・八高線)
「そばうどん」  実食日:2003/12

  3・4番ホーム階段下。下記の高尾「そばうどん」と同じ構えで、店名も「NRE」としか出ていない。「かき揚げ自家製」という貼り紙が出ている点も、高尾の店と同じだ。ならば、味も同じなのかと思いきや、どうも微妙に違う気がする。こちらの方がゴワゴワ感が際立っていて、どちらかというと「あじさい」系に近い。つまり、イマイチ。麺もつゆもたぬきも、すべてインスタントでゴワゴワしている。値段も、たぬき320円と、高尾より若干高い。

※ 閉店(「あじさい茶屋」化)していました(2004/11確認)。

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「小竹林」  実食日:2004/11

  改札内コンコース。改札を入って左奥にある。昔に較べてだいぶ店舗数が少なくなってしまったチェーンではあるが、中央線西部と京浜東北線南部では、元気にコロニーを形成している。一つの特徴として、改札内のコンコースに店があるケースが多いように思う。
  味は、普通に「小竹林」。細麺なのにモチモチしていて、なかなか。このチェーンの弱点の一つがつゆだと思うのだが、この店に関してはつゆもまずまず。たぬきも、量は少ないものの小エビが仄かに香って、良かった。たぬき330円(ワカメ入り)。


※閉店(「いちょう庵」化)していました(2009/11、確認)。

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「富士そば」  実食日:2005/3



  改札を出て右、北口出口を出て左、ロータリー沿い。あまり郊外の方(23区外)にはないチェーンなのかなと思っていたので、発見したときにはちょっと意外な感じがした。
  味他については、同系他店に同じ。そば湯フリー(カウンターにポットが置いてある)。たぬきは350円でワカメ入り。


※改装していました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はたぬき380円になっています。ミニ唐辛子高菜丼セットが480円のワンコイン設定。他店舗にはないオリジナル設定かもしれません(値−1点。2015/6、確認)。

※2016/8、再食。値上げして、現在はたぬき390円です。ミニ唐辛子高菜丼セットも490円になっています。
  今回は、当店舗が発祥の和風ドライカレーを、温そばとのセットでいただきました。700円はちょっと高いですけどね……。和風ドライカレーをミニサイズにして600円くらいで出せればベストなのですが、和風ドライカレーは1食分ずつ個包装のレトルトなので、難しいでしょう。それならば、そばをミニサイズにして600円とか、どうでしょうか。
  ドライカレーの名がついていますが、実際にはドロリとしていて、ひき肉がたっぷり入っています。普通のカレーとキーマカレーの中間くらいのイメージでしょうか。「和風」を名乗るからには和出汁も入っているはずですが、普通のカレーよりもスパイスが強いためか、あまり感じません。「これはキーマカレーだ」と思って食べた方が満足できそうです。頂上に乗せた温玉のとろり感がたまらないです。少しスパイシーであるだけに、卵を崩して旨味を強調しても美味しいです(普通の甘口カレーに卵を乗せて崩すと、旨味の方が勝りすぎる)。店内で作り込んでいるメニューではありませんが、個人的には富士そばのご飯ものの中で5本の指に入るくらい好きなメニューです(付+2点)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。ミニ唐辛子高菜丼セットと和風ドライカレーは、終了のもよう(今回は入店していないので、券売機で確認できず。店頭サンプルのみで確認)。ややレアメニューに、肉ほうれん草玉子とじ500円があります(2021/1、確認)。


※再値上げしていました。現在、たぬき440円です(2022/2、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2006/11

  3・4番ホーム(中央線下り)中程、階段下。3つ上に掲載しているラガール様式の店が閉店した跡地にできた店。お馴染みの「あじさい茶屋」だが、最近ずいぶん質が向上してきたように思う。麺が細めの角麺になり、つゆがよく絡むようになった。つゆも甘みが増して、マイルドになったように感じる。それが八王子店に限ったことなのか全店共通なのか分からないが。チェーン全体として、着実にレベルを上げてきていることは確かだろう。改革の道のりはまだまだ先が長いと思うが、継続した努力を願いたい。
  この八王子店には、変わりメニュー「夕やけそば」(500円)というのがあった。温泉卵と三角のきつね2枚、それに詳細不明の天ぷらが入る。卵が夕陽、きつねが山、天ぷらが里を表した、視覚で楽しむメニューである。他店では見た記憶がないので、恐らく八王子店限定のメニューだろう。そういえば、八王子駅の発車サイン音は「夕焼け小焼け」だった。調べたところ、この童謡は八王子郊外の山間集落で誕生したらしい。たぬきは320円。なお、5・6番ホーム(横浜線)にも同名店があるが、「夕やけそば」を扱っているかどうかは未確認。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。夕やけそばは(だいぶ前に)終了し、NRE共通系以外の変わりメニューはなくなっています(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。5・6番ホームの店舗ではタッチパネル式の券売機が導入されていますが、こちらはまだボタン式でした(2016/1、確認)。

※閉店していました。建物撤去済みで、跡地にはなにもありません。横浜線ホームの店舗が残って中央線ホームの店舗が閉店したのが、ちょっと意外でした。客が入らないというのではなく、別の理由があったように感じます(2017/9、確認)。

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「びっくり庵」  実食日:2008/11

  北口を出て左、ユーロードに入って2分、左側。外観も内装も駅そばとはほど遠く、実際値段的にも500〜700円くらいのメニューが多いのだが、かけ(300円)とたぬき・きつね(350円)だけがなぜか駅そば価格に設定されている。当サイトの掲載対象とするかどうか判断に迷ったのだが、いろいろと面白い要素がある店で、ぜひ紹介したいと思ったので、独断でOKとする。
  味覚的には、麺・つゆともに特徴がある。麺は注文後に茹でる生麺。あまり表現がよくないかもしれないが、食感は「糸コンニャクが少し乾いたような感じ」。若干の違和感は覚えるが、決して不味くはない。つゆは色が薄く、関西テイスト。塩気も出汁も強めで、揚げ物系のトッピングによく合うように感じた。天は自家製と思われ、たぬきも自前の天かす。全メニューに、カマボコが1枚入る。味覚面以外の特徴としては、店に入った瞬間に「店主は猫好き・野球(特に巨人)好き・演歌好き」だと分かる。カウンター席にはくどいくらいに猫の写真が貼られていて、さらに客席の一部を三毛猫が占領していた。カウンター上には野球の記念ボールがいくつか飾られていて、店頭には松井秀樹の等身大パネルが出ている。さらに、背後の壁には演歌歌手のサイン色紙が所狭しと貼られている。夫婦でのんびりと経営している様子で、長閑で安らぐ雰囲気がある。面白かったのは、私が注文した後、店主がやけに麺をたくさん茹でているなぁと思ったら、私のたぬきそばを出した後で2人分のそばを盛りつけ、夫婦揃って私の背後(客席)でズルズルと食べ始めた。厨房内とかバックヤードで従業員が食べるシーンはよく見かけるが、客前に出てきて食べる店主は珍しい。なお、400円以内のメニューは上記の3つに加えて月見とざる(ともに400円)だけなのだが、50〜100円の追加トッピングがいくつか設定されているので、かけそばと組み合わせれば安めのメニューレパートリーもそれなりに組めそうである。こういう店は、情に絆されるなぁ。評価も、少々甘くなっているかも。


※閉店していました。建物ごとなくなっていて、跡地を特定するのも困難な状態です(2015/6、確認)。

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「いちょう庵」  実食日:2009/11

  改札内コンコース。4つ上に記載している「小竹林」の跡地。テーブル席と立ち食いカウンターが豊富にあり、全部で40人くらい収容できそうな大型店。
  この店は、生麺バージョンのNRE店。茹で麺バージョンの各店に比べると、少々値が上がるけれど味覚的なレベルも上がる。たぬき350円。面白い変わりメニュー(季節限定?)が、目移りするほどたくさんあるのも好印象だ。文化放送の「たまなび」とのコラボで開発された「さんまのつみれだんごそば」(480円)や鴨そば(490円)などは、季節感のある良いメニューだと思う。また、この店の売りになっている「むさし野うどん」も、ちょっと試してみたい。冷うどんを温つけつゆで食べるメニューで、もり(480円)の他にトッピング入りのメニューを3種用意している。


※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2013/4、確認)。

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「清流そば」  実食日:2011/1

  1・2番ホーム中ほど。3・4ホームおよび5・6ホームにある「あじさい茶屋」と同じく、NREの店舗。壁に沿ったカウンターのみの小型店で、椅子がまばらに置かれている。
  麺・つゆとも、NREスタンダード(茹で麺)。値段・メニューにもこれといった特徴はない。ならば、なぜ看板が「清流」なのか、ちょっと理解に苦しむ。内容が同じなら「あじさい茶屋」でいいのに。せめて、「清流」ブランドのオリジナルメニュー「清流そば」を用意してほしかった。たぬき320円。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地には何もなく、1・2番ホームでは駅そばを食べられなくなっています(2015/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2013/4



  改札内コンコース、2つ上に記載している「いちょう庵」の跡地。「いちょう庵」と同じくNRE駅そばなので、店名が変わっただけなのかなと思いきや、いろいろと変わった点があるようだ。また、変わらないでほしいと思っていた部分が変わらずに存続してくれたという面もあり、悪くない展開だ。内装や席配置は「いちょう庵」時代と変わっておらず、テーブル席と立ち食いカウンター合わせて40人くらい収容できる
  麺は、生麺茹で置き。「いちょう庵」時代と同じかどうか、判断つかない感じ。たぶん同じだと思う。つゆは、NREスタンダードよりも角がなく、マイルドで美味しいように感じた…が、これも微妙なライン。大きく変わったのは、たぬきというか、天ぷらだ。かき揚げが自家製店揚げになっていて、たぬきも天かすが使われていた。これはたいへん喜ばしいことだ。NRE駅そばの3大弱点の1つが「既製品の揚げ玉」だと思っていたので、少なくとも弱点の1つが克服されたことになる。たぬき350円という値段構成は、「いちょう庵」時代のまま。変わりメニューには、NRE系汎用の季節限定メニューがあるほか、「いちょう庵」時代に名物だった「武蔵野うどん」も健在。加えて、甲府のご当地B級グルメ「鶏もつ煮」があった(そばとのセットで620円。単品は、少なくとも券売機には存在しない)。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。むさしのうどん(武蔵野うどんから微妙に表記変更。480円。肉ねぎ汁580円)は健在ですが、鶏もつ煮は終了していました(値−1点、付−1点。2015/1、確認)。

※2019/8、再食。まず、改装していました(写真は左から2枚目)。そして、値上げしています。現在、たぬき390円です。むさしのもりうどん480円と肉ねぎ汁うどん580円は、値段据え置きです。今回は、肉ねぎ汁うどんを実食しました。こちらには「むさしの」の表記がありませんが、内容的にはむさしのうどんです。コシが強いというか、コシを通り越してかなり硬い太麺です。色味も薄く茶色がかっていて、武蔵野うどんらしいと言えばらしいです。普通のつゆと合わせたのでは麺が勝ちすぎるので、旨みの強い肉ネギでちょうどいいくらい。ただし、具材としての豚肉は、ややパサつきました。出汁をとるための肉で、食べるための肉ではないかもしれませんね。総じての印象は、悪くないです。駅そばメニューとしては高値ですが、今後もたまに食べたくなりそうです。
  平日22:15頃の訪問で、先客11・後客12。とてもよく入っています。閉店間際(平日は23時まで)の駆け込み需要がかなりある様子。これだけ混んでいる時にむさしのうどんを注文すると、後客3〜4人に追い越されます。そのくらい、むさしのうどんは調理に時間がかかります。そばほど数が出ないだろうから、茹で置かないんでしょうね。そこは目を瞑るべきだと思います。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、むさしのもりうどん490円、肉ねぎ汁うどん590円です(2020/10、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2021/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき480円、武蔵野もりうどん580円、肉ねぎ汁うどん690円です(2023/8、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2015/6

  北口を出て左方向、ユーロードに入って4分、左側。徒歩圏ギリギリにある。店舗名は「八王子中町店」。厳密には微妙にユーロードから外れているのだが、ユーロードが斜めに伸びている(他の路地と斜めに交差している)ため、ユーロードを歩いていれば必然的に目に入る。店内はとても広く、テーブル席が計18、椅子付きカウンターが21ある。これでもかなりデッドスペースが残っていて、ゆったりした造り。通路や退避動線を広く確保してあるので、混雑時でも落ち着いて食べられそうだ。
  麺は茹でたてで供され、ほどよいザラザラ感とズッシリした質感があり、好印象だった。同日に連食した「狭間店」とはあからさまに違う麺だ。製麺室があり覗いてみると、圧延タイプの製麺機が稼働しており、「狭間店」とは機種が違う。食感の違いはこの差に由来しているのだろうか。つゆはやや濃いめなように感じたが、誤差の範囲だろうか。たぬきは、旧タイプの丸い形状の揚げ玉。これは「狭間店」と同じだろう。都内では新型フライヤーを導入する店舗が増えてきてなかなかお目にかかれなくなっているタイプの揚げ玉だ。たぬきなし、かけ320円に揚げ玉が入るパターン。実食は、かき揚げ丼セット500円。かき揚げだけを見ると、新型フライヤーを使っているように感じる。形が正円形ではない、高さのあるタイプだ。少しオーバー気味に揚げてあり、香ばしくて美味しい。そば湯ポット各席にあり。タカノツメ受渡口にあり。箸は割箸。24時間営業。なお、都心部の「ゆで太郎」ではテイクアウト不可を謳っている店舗が多いのだが、こちらでは天ぷら単品のテイクアウトができる旨が掲示されていた。この辺りのオペレーション違いも興味深い。


※閉店していました。跡地は、「ALOHA VENUS」というお洒落なカフェです(2019/6、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2016/1

  5・6番ホーム(横浜線)中ほど。中ほどなのだが、横浜線ホームは中央線ホームに比べて東側にずれて配置されているので、感覚的にはだいぶ片倉寄りに感じるかもしれない。NRE駅そばらしからぬ、駅そばらしい暖簾が掛けられている。個人的には、全店舗この暖簾にしてほしいところだ。店内には椅子席もある。4席あるものの、盆付き(セットメニュー)だと4人座ったら明らかに窮屈。2人くらいが適正か。プラス、立ち食いカウンターが5人分くらい。券売機は、3・4番ホームの店舗ではボタン式だが、こちらの店舗はタッチパネル式になっている。
  味覚的には、ちょっと特異に感じる部分があった。麺は同日連食した中野「あじさい茶屋」と同じような食感。つまり、ちょっとツルツルしている。同じだと思うのだが、なぜかこの店舗の麺は個包装。このタイプの茹で麺が個包装されているのを、他のNRE駅そばでは見た記憶がない。この店舗専用に作っているものなのだろうか。つゆは、手注ぎ。カツオは香らない。代わりに、ほかの店舗ではあまり感じたことがないグルタミン酸系の旨味が強かった。この旨味は、NRE茹で麺駅そばでは初めて感じたものだ。少なくとも、同日連食した中野とは味わいが異なる。同じ手注ぎ店なのに、だ。「誤差」で片づけるのはちょっと怖いくらいの違いを感じた。各店で何か手を加えているということなのか、それともこの店舗がちょっと異色ということなのか。たぬきは、中野と同じであろう小エビが香る揚げ玉。たぬき350円。値段やメニューは、NREスタンダード。暖簾の時点でちょっと「?」と感じた店舗だったが、味もちょっと特殊で、興味をそそられる店舗だ。箸はエコ箸。


※2018/9、再食。かき揚げそば400円をいただきました。400円ということは、店揚げですね。厨房内に揚げ場が見当たらないので、コンコースの「いろり庵きらく」で揚げて運んでいるのでしょうか。嵩のあるタイプで、ややオーバー気味の揚げ。香ばしさが強調されていて、小エビも入っているからなおのこと香ばしいです。悪くないと思います。つゆは、相変わらず寸胴からおたまですくって注いでいました。なお、外観的には暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。NRE標準の暖簾ですね。個性がなくなって、ちょっと惜しいような気もします。
  平日18:45頃の訪問で、先客2・後客3。まずまず堅調かなというところですが、ちょうど帰宅ラッシュの時間帯で、ホームにはあふれんばかりに人がいたので、むしろ店内は人口密度が低く感じられました。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点)。天は400円で据え置かれています。ちょっと気になったのが、コンコースの「いろり庵きらく」が改装工事中だったということ。これまで、この店舗では「いろり庵きらく」で揚げた天を運んでいると考えてきたのですが、「いろり庵きらく」がリニューアル工事に入った今、どうしているのかな、と。厨房内に揚げ場はないように見えたので、この期間だけ北戸田製を入れているのでしょうか。だとすると、400円設定はちょっと、と思えてしまいます。まぁ、イレギュラー対応なのでやむを得ない部分もあるとは思いますが(2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、天410円です(2020/10、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき420円、天470円です(2023/8、確認)。

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「越後そば」  実食日:2022/2

  南口ロータリー沿いに、昨年12月にオープンした新店。店舗名は「八王子南口店」。ここのところ主戦場を街なかから施設内フードコートにシフトしているように感じていたチェーンが、久々に街なか店舗を立ち上げた。それも、ズバリ駅前。八王子駅の南口側はこれまで立ち食い系のそば店がないエリアだったので、とてもありがたい。南口はどちらかというと裏口に相当する出口ではあるけれど、近年ロータリーが整備されてこの先発展しそうなムードもある。運営会社の本社お膝元でもあることだし、今後の展開が楽しみだ。店舗の規模はあまり大きくなく、客席は2人掛けテーブル5卓+椅子付きカウンター6席。精算システムは食券制。
  麺は、注文後に茹でていた。布海苔入りで、ちょっとグニュッとした食感。このチェーンに特有の麺だ。そばの香りは、あまりない。つゆは、カツオ系の香りは感じるけれど、あまり深みがあるタイプではない。どちらかというと、平たい部類。たぬきは丸粒の天かす。小エビの香りはなく、つゆに浸かるとふやけるタイプ。少なくとも、東京店とはまったくの別ものだ。たぬき400円。そばメニューにこれといった変わり種はなく、このチェーンに特有の「地名そば」も設定されていない。代わりに、八王子ラーメン600円がある。ご飯ものや朝限定メニューがあるので、時と場合に応じた使い方ができる店舗だろう。箸は割り箸。
  土曜16:00頃の訪問で、先客0・後客0。ちょっと寂しい入りだなと思っていたら、私のそばを作り終えたところで券売機が止められた。コロナ対応なのか、この時には16時閉店になっていた様子だ(公式サイトでは22時までになっている)。椅子付きカウンターには、ひとりぶんごとにパーティッションあり。テーブル席のパーティッションは、対面方向にはなく、横方向(隣のテーブルとの間)にのみ設置されている。


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★西八王子駅(JR中央線)
「中尾そば」  実食日:2007/12

  北口を出て、目の前の道を渡って左へ20秒の角地にある。中は狭い(それでも、4人テーブル席×1と椅子付きカウンターが10ある)が間口が広く、幟も立っているので、見つけやすい。常連客が多い店で、一見客はタイミングが悪いと肩身の狭い思いをすることになるかもしれない(私がそうだったように)。
  この店では、調理時間から考えて生麺を注文後に茹でていると思われる。が、味覚的には並。「富士そば」の麺に似ている印象。加点材料はトッピングにある。たぬき(330円)にはネギの他にカイワレ、水菜、ワカメが入り、見た目に賑やか。ご飯ものも多く、変わりメニューには「うなとろ丼」がある(700円)。これは、うな丼にとろろをかけたもの。とろろそばで有名な高尾山にあやかっているのだろうか。

※閉店(「じんそば」化)していました(2012/5、確認)。

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「じんそば」  実食日:2012/5



  北口を出て目の前の道を渡って左へ20秒。上記「中尾そば」の跡地。店内フロアも「中尾そば」時代同様に狭いが、椅子席を少なくして立ち食いスペースを多く設定することで多少は集客力がアップしているだろうか。たい焼き店を併設していて、厨房はつながっている。
  味覚は、「中尾そば」時代から大きく変わっている。麺は茹で麺で、あまり味がないタイプ。つゆにもあまり馴染まない。つゆは、酸味が強めに出ているタイプで、好き嫌いが分かれそうな感じだ。天は自家製店揚げで、値段を考えれば上々。総じて、それほど高いレベルにはないかもしれないが、値段という一点においては他店を圧倒する破壊力がある。かけ150円、天250円だ。かけの値段で考えると、神田「都そば」が閉店した今となっては、私の知る限りでは東京最安値。私が学生だった頃には、100円ラーメンの店があった西八王子。価格勝負の伝統がある街なのだろうか。箸はエコ箸。


※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。以前の暖簾の方が店の雰囲気に合っていたような気はしますが……。さすがに値上げして、現在はかけ200円、天300円になっています。ちくわ天250円やとり300円、鶏天300円あたりが特にお得に感じる設定です(値−4点。2015/6、確認)。

※2019/6、再食。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。また、値上げして、現在はかけ230円、天330円、ちくわ280円、とり330円、とり天380円です(値−2点)。ドクターフライが導入されたようで、もしかしたらそのコスト分の値上げなのかもしれません。今回は、ちくわそばをいただきました。ちくわ天は縦半分カット1本で、磯辺風に仕立てています。揚げ置きですが、ベチャッとはしていませんでした。ドクターフライ効果でしょうか(味+1点)。
  土曜16:00頃の訪問で、先客9・後客0。客足にかなり波があるようです。駅への依存度が高いということでしょうか。中にはひとりで食べに来ている小学生くらいの女の子もいて、ワカメそば+鶏天トッピングという、大人顔びたカスタム注文をこなしていました。末恐ろしい……。私みたいになっちゃわないよう、気をつけてくださいね(笑)。


※消費10%増税を経て、大幅に値上げしていました。現在、かけ280円、天390円、ちくわ天340円、とり390円、鶏天420円です(値−2点)。角煮500円が登場しています。写真を見た限り、「豊しま」の厚肉そばに近いでしょうか。ワンコインの設定なら、一度試してみたいところです(2021/3、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2021/3

  北口を出て右へ30秒、「セレオ西八王子」の1階外側。駅舎と棟続きになっている商業施設棟で、「ビーンズ」とか「ペリエ」とかと同等の立地なので、準駅構内とみなす。店舗名は「西八王子店」。セルフタイプ店ではなく、テーブルオーダー→配膳→下げ膳不要→有人レジで後払いの流れ。客席は、厨房前の椅子付きカウンターが8席、壁際のテーブル席が4・4・2で計10席。
  麺は、乱切りタイプというか、2種類の太さのものが混在している。二八を謳っているけれど、例によってそこまでは香らない。冷凍麺の悲しいところか。食感は悪くないんだがなぁ。つゆは、わりと濃いめ。色も濃いめ。店舗間で、方向性は統一されているのだけれど、ベクトルの長さにバラつきがあるというか、濃さが全然違うような気がする。レギュレーションが定まっていないのだろうか。カマボコ、ネギ、刻み柚子は、デフォルトでトッピング。これも、別皿で提供する店舗があり、統一されていない部分。かけ(1人前)350円。今回は、天ぷらそば680円の実食。天は別盛りで、エビ、キス、カボチャ、インゲンの4つ。この中で美味かったのはキスで、尻尾までやわらかくて全部食べられた。一方イマイチだったのは、例によってエビ。ちょっと火を入れすぎていると思われ、パサつきが気になった。「天丼てんや」のエビ天はどこで食べてもこんな感じなので、こういう仕様だと諦めるしかないのだろうか。なお、天ぷらそばには、天つゆと大根おろし、おろし生姜も付く。だから、天ぷらだけで食べることもできるし、かけそばに乗せることもできる。箸はエコ箸。箸も、店舗間で違うね。エコ箸の店舗と、個包装割箸の店舗と、両方用意する店舗がある。
  平日20:30頃の訪問で、先客2・後客0。新型コロナの影響で、イートインのラストオーダーが20:30になっていたので、私がこの日最後のイートイン客。21:30まで営業するテイクアウト窓口には、私の後にもポツポツと客が来ていた。椅子付きカウンターには、個別パーティッションあり。レジにはビニールカーテンあり。


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★高尾駅(JR中央線、京王高尾線)
「そばうどん」  実食日:2003/11

  JR3・4番線ホーム上、階段下にある店。ごらんのように、あまり日当たりのよくない場所にある。店名は掲げられておらず、「NRE」のマークが出ているだけ。これを店名としてしまうと、都内の駅そばの半分近くが「NRE」になってしまうので、店名とは考えない。
  この店は、「ラガール」のシリーズに味が似ている。麺がちょっと固く、つゆの味が濃い(塩っぱい)。天は自家製ということになっているが、たぬき(310円)は既製品だった。

※閉店(「そば処 高尾山」化)していました(2007/12確認)。

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「そば処 高尾山」  実食日:2007/12

  JR3&4ホーム階段下、上記「そばうどん」の跡地。同じNREの経営。もしかしたら、間に「あじさい茶屋」だった時代があるかもしれない。
  味覚的に「あじさい茶屋」と変わらないはずなのだが、この時には他店よりも麺もつゆも角がなくマイルドで、好印象を受けた。たぶん、湯通し加減やタイミングの問題なのだろうが。赤い特大の丼で出すのは、八王子の「あじさい茶屋」と同じ。変わりメニューに、高尾山そば(とろろ+山菜。500円)あり。とろろそばは高尾山の名物。地物ではないとしても、雰囲気だけは楽しむことができるだろう。たぬき320円。なお、店舗はJRのホームにあるが、連絡改札経由で北口に出るのなら、京王ユーザーでも利用できる。


※値上げ(たぬき320→340円。値−1点)していました(2014/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2016/8、確認)。

※閉店していました。現在、建物がバリケードで囲まれている状態です。告知の貼り紙等は出ておらず、改装という感じではないです。ホーム駅そば受難の時代を象徴しているように感じられ、残念です(2018/9、確認)。

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