東京・地下鉄1
(東京メトロ銀座線)

現在、70軒掲載(うち39軒は、閉店確認済)
★浅草駅(東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武伊勢崎線)  ※TX(つくばエクスプレス)浅草駅は別途掲載(私鉄8

「藤そば岩井小紫」  実食日:2000/5

  地下鉄の東武口出口にほど近い地下街にある。半露天の飲食店が多い地区で、様々な音と臭いが混ざり合い、お世辞にも食欲をそそるとは言えないような場所である。ここは、細麺が特徴となっている。しかも、割と色が白いので、一見するとそうめんのようにも見える。つゆの色が薄いということも、さらにそうめんに似せている。味は、やや薄めである。たぬき300円。

※閉店していた……というか、記憶が古すぎて跡地を特定することもできず、くまなく探してみてもありませんでした。「文殊」からわりと近い場所にあったと記憶しているのですが、跡地らしき場所も見つかりませんでした。また、地下街の案内板を見ても、それらしき記載(閉店した店もうっすらと文字が見える)が確認できず。閉店とします(2015/4、確認)。

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「助六」  実食日:2003/11

  2番出口を出て、後ろ。信号で右、右側。昭和を彷彿とさせる構えの店で、駅そばファンの心をくすぐる店である。しかし、味の方は誉められない。とにかく、麺の質が悪すぎる。不味いわけではないのだが、ほとんど味がないのだ。ただ、もう二度と行かないかというと、そうも言い切れない。値段という、唯一最高の武器があるからだ。たぬき240円(かけと同額)は、おそらく浅草界隈では最安値。財布が寒いときには、この店を選択する余地がある。また、駅そばには珍しい「サービス券制度」がある。1食で1枚もらえ、15枚で300円相当引き替え。なお、この店の2〜3軒隣には、 お馴染みの「富士そば」もある。味で選ぶなら、「富士そば」の方が無難だろう。

※閉店していました。跡地は、「浅草隊」という名のラーメン屋です。だいぶ前から閉店したと思われる状態になっていましたが、看板等がそのまま残っていたので一縷の望みを抱いていました。が、別の店に変わったので閉店扱いとします(2015/7、確認)。

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「文殊」  実食日:2004/6

  東武伊勢崎線と東京メトロ銀座線の連絡地下通路、地下商店街入口脇にある店。地下に駅そばがあるというケースは非常に珍しいのだが、浅草はそんなことにはお構いなし。上記「藤そば岩井小紫」と共に、堂々と地下で営業している。この店は、おそらく両国の「文殊」と同チェーン。店名だけでなく、値段も同じ。たぬき350円に天340円という、妙な値段構成である。味の方は、麺は固め。おそらく生麺で、嫌な固さではなく、「昔懐かしい」という感じの麺。美味い。若干味が濃すぎるつゆが難点と言えば難点だが、全体的なレベルは高い。ワカメ&カマボコ入り。

※値上げしていました。現在、たぬき380円です。天も380円。たぬきより天の方が安いというへんちくりんな設定は解消されています(値−1点。2015/4、確認)。

※2021/3、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき390円、天390円です。また、微妙に改装していました(写真は左:旧、右:現 )。改装しても、吹きさらしの立ち食いのみです。
  今回は、天をいただきました。かき揚げは揚げ置きで、タマネギをメインにニンジンと長ネギ、小エビを加えて構成。9割くらいタマネギです。ちょうど厨房内で出汁取りの作業をしていたところで、やや生臭いとも言えるようなカツオの香りが充満していました。でも実際につゆを飲むと生臭さはなく、エグミもなく、洗練された味わいで美味しかったです。大山、川越、そしてここ浅草。狭小店舗でもちゃんと設備の整った他店舗に負けない味で出してくれています。
  日曜14:30頃の訪問で、先客0・後客3。人通りの多い通路に露出しているので、先客ゼロ症候群に陥るタイミングもありそうな店舗です。この時も、そうだったかも。私が店前に着いたとき、券売機前にはカップルの姿がありました。しかし、結局食券を買うことなく退散。その後私が食べ始めると、どこからともなくそのカップルが戻ってきて、食券購入。だから、後客3人のうち2人は、先客がいないのを見て食べるのをいったんやめた可能性があります。狭小店舗につき、新型コロナ対策のパーティッションは設置されていません。


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「富士そば」  実食日:2004/12



  2つ上の「助六」の並びにある。「助六」よりも規模は小さく、高いため、さほど活気には満ちていない。しかし、味は「助六」より上。まぁ、どこででも食べられる味だから、個人的には不味くても「助六」に入りたくなるのだが。
  ここの「富士そば」は、「助六」との価格競争を意識しているのか、たぬき320円(ワカメ入り)と安めの設定になっている。しかし、値段で勝負したのでは勝ち目はない。この店は味で勝負するべきだ。その意味では、茹でたての生麺で出てきたのはプラス材料だった。点数が動くほどの感動はなかったが。


※値上げ(たぬき320→330円。値−1点)していました(2010/11、確認)。

※隣に移転していました(写真は左から2枚目)。元あった場所は不動産仲介店になっています。移転先は、元「せんねんそば」があった場所。この移転劇は、いろいろと邪推したくなります。「せんねんそば」の厨房機器が整っていたため居抜きで移ることにしたのか、元あった場所が角地で賃料が高かったのか、少しでも地下鉄出口に寄せたかったのか、少しでもフロアが広い方がよかったのか、その全部なのか。興味をそそられます。実食していないので、値段絡み以外の評点は据え置きます。値上げして、現在たぬき370円になっています(値−1点。2015/7、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。値上げして、現在はたぬき390円になっています。これといった変わりメニューは出ていないようです(2018/12、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です(2021/3、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2005/12

  東武北口を出て左へ30秒、左側。浅草の中では比較的寂しい場所というか、「裏」っぽい場所にある。すでに何店か紹介しているチェーンなので詳細は省くが、この店の利点は麺とサービス。麺はツルツルシコシコの生麺。そして、嬉しいサービスとして、「朝サービス」がある。午前11まで、「かけそば+納豆+ご飯」など、定食系セット5種が300円均一。これはお買い得。このサービス、今回初めて表記を目にしたのだが、全店共通で行っているようだ。また、仲御徒町同様、飲み水は「人の命を支える水」と銘打たれている。たぬき300円。

※微妙な変化ですが、看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。最近の「せんねんそば」はネオン管を使った看板を掲げる店舗が多いですが、この店舗はちょっと風情が異なります。消費増税に伴う値上げはなく、たぬき300円で据え置かれています。なお、店舗名は「浅草北口店」です(2015/4、確認)。

※閉店(「小粋そば」化)していました(2015/11、確認)。

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「えん」  実食日:2006/5

  駅そばなどありそうにない場所で、素晴らしい店を見つけた。今のところ、浅草界隈ではここが一番のオススメ店だ。場所は、地下鉄のA1出口(都営浅草線)を出て後方、信号を渡らずに左へ2分。浅草通り沿いで、「浅草寿町」バス停の近く。
  この店の何が素晴らしいかというと、まずは麺。もちろん生麺で、注文後茹で。だから、食感がすごくいい。モチモチ感とツルツル感が共生している感じだ。白っぽい麺だが、中にそば殻を練り込んであるタイプなので、風味もよい。ほんのりと甘みが射しているつゆにもよく合っている。たぬきが少々湿気ていた点を除けば、ほとんど文句のつけようのない出来栄えだった。
  細かい点にも配慮が行き届いている。たぬきそば(350円)にはワカメとカマボコが入って見た目にも豪華。飲み水がレモン水になっているのも洒落ている。特別な変わりメニューはないのだが、トッピングに「天然たらの芽」があり、美味そうだし50円は絶対安い。季節限定と思われるが。また、大盛り(麺1.5倍で100円増)はどこでもやっていることだが、さらに上を行く特盛り(麺2倍で150円増し)もある。大食漢でも満足できる店だ。


※値上げ(たぬき350→400円。値−1点)していました(2008/10、確認)。

※閉店していました。跡地は、「美味坊」というラーメン屋です(2015/6、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2010/11

  店舗名は「浅草雷門店」。3つ上に記載している「富士そば」の、ズバリ隣。真っ向勝負を挑むような場所にある。立地的には、角地で目立つ「富士そば」の方が有利と思われるので、「富士そば」にはない価値を提供しないと厳しそうな感じだ。ただでさえ、近くに「助六」「箱根そば」などライバル店がひしめいているエリアなので。その点、「せんねんそば」は2階席を設けて(時間帯によっては閉鎖)ゆったりと食べられるように工夫されている。値段的にも、「富士そば」よりは安い。
  麺は生麺を使用しているようだが、風味・食感とも冷凍を連想させる。つゆはあっさり系。唐辛子は七味なのだが、調合比率の問題なのか、一味のように辛みが強い。たぬき280円。メニューは豊富で、ご飯もの、セットメニューも多数。朝限定のお得なセットもある。また、オリジナルメニューに、東京スカイツリーにあやかったと思われる「タワー天丼」がある。1000円と値が張るが、話のタネにはなるかも。商品サンプルを見た限りでは、丼の2.5倍くらいの高さまで天ぷらが積み上げられている。


※閉店していました。跡地には「富士そば」が移転してきています(2015/7、確認)。

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「小粋そば」  実食日:2015/11

  東武北口を出て左へ30秒、左側。上記「せんねんそば」の跡地。内装は「せんねんそば」時代と変わっていないと思われ、吉野家タイプのコの字型椅子付きカウンターと、テーブル席がある。席数は、計30くらい。店内は、見た目にはそれなりに清潔感があるが、快適とは言えない独特な臭気に満ちている。ひと言でたとえるなら、ゲ○の臭い。24時間営業店だから、清掃が隅々まで行き届いていないのかもしれない。衛生を−1点とさせていただく。
  「小粋そば」はこれが3軒目の実食となるのだが、どうもこのブランドは店舗ごとに味やメニュー、オペレーションなどが異なるようだ。ベース部分の味は近く、また「せんねんそば」時代にもわりと近い(同じではない)のだが、細部まで考察すると違いが目立つ。この店舗では、麺は見込み茹での生麺を使用。小麦由来のモッチリ感が少々強いが、立ちそばとしてはまぁ及第点。つゆは、「せんねんそば」時代よりも塩気が強くて甘みを抑えてあるように感じた。雑味が少なく飲みやすいのだが、ほとんど余韻がない。たぬきは、フワフワ食感の天かす。油に妙な甘ったるさがあるのが気になった。だいぶ油が劣化しているのではないかと思う。総合的に考察すると、稲荷町や中板橋よりも「せんねんそば」時代に近いと言えるだろう。たぬきは、小松菜が入って330円。小松菜が入るという時点ですでに中板橋・稲荷町とは異なるのだが、値段やメニューにはさらに大きな違いがある。ミニ丼セットが480円からあり、朝サービス300円という設定があるあたりは、「せんねんそば」を彷彿とさせる。なお、24時間営業のうち7〜14時は禁煙タイムになっているが、それ以外の時間帯は煙モクモク。空間の広い店なので極端に息苦しいということはないが、コの字カウンターで対面の客に吸われると煙をダイレクトに浴びることになるので、席選びは慎重に。


※白い小さな暖簾が出ていました(写真は左:旧、右:現)。値段等に、目立った変化はありません(2019/5、確認)。

※閉店(「東京浅草花川戸」化)していました(2021/12、確認)。

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「清そば」  実食日:2020/2

  東武北口を出て右、すぐの広い道を渡らずに左折して4分半。言問通りとの交差点の南西角。浅草駅周辺としては立ちそばがなかったエリアに、今年1月にオープンした新店。店名は店主の名由来かな? 日中はそば・うどんを中心とした「清そば」、夜はフルーツパーラー&立ち飲み屋「果処屋」になる、いわば二毛作店。実際には、昼間から飲んでいる人が結構多いのだけれど。口頭注文、現金先払い。客席は、丸テーブル(2・3・2)のみ。
  麺は、角のとれた丸麺。柔らかめで、香りはあまりない。茹で麺っぽいが、わりと調理に時間がかかっていたので、冷凍かもしれない。調理シーンが見えるところで待機していたら着席を促されてしまい、オペレーションは確認できず。つゆは、やや甘めのモヤリ系。店頭に「削り立てのかつお節入り。風味抜群!」との貼り紙が出ていたけれど、残念ながらカツオ系の香りはあまり感じられなかった。むしろ、市販のめんつゆのような味。自宅でそばを作ると、こんな感じの味になるんだよな……。たぬきは、既製の揚げ玉で変哲なし。たぬき350円(ワカメ入り)。実食は、たぬきそば+生卵。卵は後乗せで、一度別皿に割り落としてからトッピングする二段階方式だった。総じての印象としては、どこがセールスポイントなのかがイマイチ伝わってこない一杯。この値段で全部をこだわるのは難しいと思うので、こだわる部分とそうでない部分にメリハリをつけると、もっと全体の印象が良くなりそうに思う。変わりメニューに、ヘルシーおまかせ5色そば500円、あげ物全のせおまかせ5色そば500円。どちらも店主おまかせで5種のトッピングが乗る。内容を指定できないのが辛いところではあるが、かなり割安な設定であることは確か。在庫が多く残っているものを優先的に出せるだろうから、店側にもメリットがありそう。他の店でも、こういうメニュー設定があってもいいと思う。飲み水は、冷水のほかにお茶(温)もあり。箸は半個包装の割り箸。
  日曜15:45頃の訪問で、先客2・後客0。先客2人は、ともに飲み客。注意点としては、平日13時以降(土日祝は終日)は店内でのタバコが解放されているということ。嫌煙家には、平日13時までの利用をオススメしたい。狭い店だから、喫煙者がひとり居合わせるだけで不快な思いをすることになりそうなので。


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「東京浅草花川戸」  実食日:2021/12

  東武北口を出て左へ30秒、左側。上記「小粋そば」の跡地。跡地というか、運営会社は変わっていない様子なので、「店名変更&リニューアル」ということのようだ。店員さんに聞いたところによると、オープンして半年近くになるとのことなので、2021年の6月あたりに生まれ変わったということになるか。メニューも劇的に変わっているので、当サイトでは別店とみなすことにする。店名については、明確な表示が確認できなかったため、とりあえず看板や店内の壁に大きく記載されていた文字列「東京浅草花川戸」を店名とみなすことにする。食券制。内装も綺麗にリニューアルされているものの、客席配置は「小粋そば」時代と大きくは変わっていない。向かい合わせの椅子付きカウンター(中央に従業員通路がある「吉野家」タイプ)が18席に、テーブル席が4人×3。返却口はなく、食べ終えた食器は自席に残して退店するシステム。店内の異臭は、すっかり解消されている。
  変わったのは、メニューだけではなかった。ベースの味覚も大きく変わっている。麺は、注文後に茹でる生麺。ホクッとした歯ごたえで、「小粋そば」時代よりもずいぶん蕎麦らしいものになっている。香りはさほど感じないのだが、おそらく挽きぐるみのそば粉なのではないだろうか。そば粉比率も、「小粋そば」時代よりも高くなっていると思う。一方のつゆは、あまり印象に残らないものだった。良く言えばバランス派ということになるのだろうが、出汁も甘さ・辛さも控えめで、モヤッとした味わい。たぬきは、揚げ置きの天かす。淡雪タイプでつゆに浸かるとゾル化する。青ノリが含まれているように見えるけれど、あまり香らなかった。値段はずいぶん上がった。たぬき480円(ワカメ入り)だ。店の売りは、肉そば。ただし、780円と高値。どんな肉が乗るのか、気になる強気な価格設定。コスパがよさそうなのは、セットメニューだろうか。かき揚げ丼セット680円よりも安く設定されている生姜焼丼セット650円あたりが狙い目か。卓上に七味等はなく、商品と一緒に「生七味」が提供される。山梨の「すりだね」のようなもので、山椒が強めで香りが独特。丼全体の味覚を支配しがちなので、入れすぎに注意を。個人的には、生七味も悪くはないが、それとは別に普通の七味が欲しい。箸はエコ箸で、商品と一緒に1膳提供。
  平日16:15頃の訪問で、先客0・後客0。この空き具合はどうにも気になるところだが、客単価を上げたことでバランスがとれているのだろうか。各席に、可動式の個別パーティッションあり。


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★田原町駅(東京メトロ銀座線)
「越後そば」  実食日:2004/2

  1番出口を出てひたすら直進。菊屋橋交差点を越えて4軒目が「越後そば」。出口から歩いて、5分ほどかかるだろうか。どちらかというと車の方が便利かもしれない。
  この店は、麺に特徴がある。表面がツルツルした生麺で、噛むとモチッとしたコシがある。食感が楽しい麺で、こだわりを感じる。ワカメ入りでたぬき300円なら合格点を出せるだろう。
  ちなみに、看板には「浅草店」と出ているが、浅草から歩くのはかなりヘヴィ。最寄りは田原町で、次に近いのは稲荷町。浅草駅は徒歩範囲とは言えない。


※閉店していました。跡地は、「HARASHIMA」というカバン屋さんになっています(2015/6、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2005/6

  3番出口を出て直進1分。国際通りの、細かい店が連なる商店街にある。雑踏だからあまり目立たないのだが、ライトが煌々と明るいので、夜の方がむしろよく目立つ。このチェーンは山手線の東域に多くの店を出しているが、入ったのは岩本町に次いで2回目。だから、まだあまり実態を掴めていない。岩本町の店では「たぬきというメニューがない」と紹介したのだが、よく見るとしっかりとあった(300円)。岩本町同様、「力たぬき」(350円)も存在する。カウンター上にそば湯が置いてある(フリー)ので、生麺使用と思われるが、あまり「生麺!」という感じではない。こんにゃくのような弾力がある麺で、「ゆで太郎」の麺を少し太くしたような感じだ。24時間営業は好印象。

※値上げしていました。現在、たぬき320円です。「力たぬき」が消滅しています。いか天丼セット470円などお得感のあるメニューがいろいろありますが、一部お品書きが白紙で上貼りされているメニューもあり、他店舗よりも少々ラインナップが少なくなっています。また、朝限定のお得なセットメニューが豊富に揃っていて、特に朝納豆(かけ+納豆+ごはん)300円はかなり魅力的に見えます。装飾部分が少々変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現。付+2点。2015/7、確認)。

※閉店していました。跡地は内装工事中で、「吉野家」になるようです(2016/6、確認)。

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★稲荷町駅(東京メトロ銀座線)

「永寿」  実食日:2001/5

  3番出口の裏手にある店。ビールの看板やチューハイの幟が出ているので、一見すると居酒屋である。実際、夜は居酒屋として営業している。昼間限定の駅そばである。いかげそ天そば(480円)、ソーセージ天そば(430円)などの変わりメニューが多いのは、天ぷらが自家製だから。麺にもコシがあってなかなか美味いのだが、いかんせん値段が……。たぬき400円。


※ 閉店(「せんねんそば」化)していました(2004/2確認)。

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「えちご」  実食日:2004/11

  3番出口を出て浅草通りを直進2分。松が谷一丁目交差点の北東角にある店。稲荷町駅は上下ホームを行き来できない構造になっているため、渋谷方面行きに乗ってくると3番出口には出られない。この場合、2番出口を出て信号を左に渡れば3番出口前に着く。
  この店のそばは、麺は妙にツルツルしていて−0.5点。その代わり、たぬきは小エビが香ばしくて+0.5点。小エビ(オキアミのようなものでよい)は、そば一杯につき3〜4匹入れるだけでグッと味が良くなるので、他の店も真似をするべきだ。他の点にはプラス材料もマイナス材料もないが、店主のキャラに1票投じたい。このおじさん、面白い。まず、入店すると「いらっしゃ〜い」と、桂三枝バリの挨拶。しかも、ダミ声。帰り際には、「ま・い・ど・です!」と。これまたダミ声。下町っぽいというか愛嬌があるというか。もし、店主のナイスキャラベスト30を作るとしたら、間違いなくここがランクインする。これだけのことで「また食べに来たい」と思うようになる。私が単純だと言われればそれまでだが、店主のキャラも駅そばの重要な構成要素になるような気がした。たぬき300円。


※閉店(「天台そば」化)していました(2011/3、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2006/5

  3番出口を出て後方すぐ。2つ上に記載している「永寿」の跡地にできた店。というか、内装(カウンター配置など)は「永寿」の頃とほとんど変わっていない。間口は狭いが奥は広く、テーブル席もある。
  このチェーンは味や香りよりも食感を重視した(と思われる)生麺を使っている。したがって、茹で加減と茹でるタイミングが点数を左右することになる。この店では茹で置きだったのだが、きちんと角の立った、コシのある麺で出てきた。これなら4点がつけられる。このコシが死にかけていると3点になり、完全に死んでいると2点になる。たぬきはつゆに溶けるタイプだが、某チェーン店のようにやたらたくさん入れるようなことはしないので、つゆがゾル化することはなく、ちゃんとつゆはつゆで味わうことができた。たぬき300円。そば湯フリーは嬉しいサービス。


※たぬき300円、値段据え置きです。メニューは基本的に「かぶと町店」(茅場町駅)と同じ(同日確認)で、とり天丼セット・いか天丼セット各450円がキラリと光っています。納豆ごはんセット・たまごかけごはんセット各300円もかぶと町店と同じ設定ですが、こちらには「朝11時まで」の表示が見当たりません。常時注文できるのでしょうか。また、メニュー表はかぶと町店と同じものが貼り出されていますが、いくつかに×印がついています(かぶと町店では健在のメニューに対して)。店舗ごとに若干、オペレーションの違いがあるのかもしれません。ドアに「トイレだけの貸し出しはお断りします。」との注意書きあり。まぁ、当たり前ですよね(付+1点。2015/2、確認)。

※閉店(「小粋そば」化)していました。先月の一斉店舗整理時に閉店したものと思われます(2015/7、確認)。

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「天台そば」  実食日:2011/3

  3番出口を出て直進(浅草方面へ)2分、松が谷1丁目交差点の北東角。2つ上に記載している「えちご」の跡地。内装は「えちご」時代のままと思われ、椅子付きカウンターのみで席数は7。
  味覚的には、「えちご」時代からちょっと変わっている様子。麺は、やや粘着質の茹で麺。つゆはやや辛めで、ほどほどに甘さもある。関西人には好まれそうにない色合い・味覚だが、関東人の私としては特に抵抗は感じない。各種天は自家製で、ピーマン、ソーセージなどの変わり種もある。たぬき270円(ワカメ入り)と、「えちご」時代よりも安くなっているのが嬉しい。箸はエコ箸。唐辛子は七味のほかに鷹の爪を用意。


※閉店していました。跡地は、いったん「まついち」という立ちそばになったものの、またすぐに「そば助」に変わっています(2013/7、確認)。

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「そば助」  実食日:2013/7

  3番出口を出て直進2分、上記「天台そば」の跡地。跡地なのだが、実は「天台そば」から直接「そば助」に変わったのではなく、間に「まついち」という名の立ちそばだった時代がある。つまり、この場所はここ3〜4年の間に「えちご」→「天台そば」→「まついち」→「そば助」と、目まぐるしく入れ替わっているということ。内装は変わっておらず、椅子付きカウンターのみの小さな店。出入口が2か所あり、中でつながっていないという点も、変わっていない。
  味覚の方は、大きく変わっている。麺は生麺で、注文後に茹でる。昨今流行りの固い麺だ。つゆは、白出汁に塩で味付けをしている。関西風と言っていい味覚なのだが、薄口醤油さえ使っていないという。関西には、これとよく似た風味のつゆを出す店が結構あるが、余韻があまり残らないという点でちょっと異なるか。出汁がよく香るわりに余韻があまり残らないのは、醤油を使っていないためではないかという気がする。麺もつゆも、水天宮前「まち家」に近い印象だ。たぬき300円(ワカメ入り)。店舗規模のわりにメニューが結構豊富で、あおさ(420円)、ホルモン(500円)などの変わりメニューがある。また、温つけそばメニューも複数用意している。ラーメンと同じく、この業界でも「つけ麺」が流行りなんだなぁと、しみじみ思う。私が食べることはほとんどないと思うが。なお、店頭に掲示されている品書きには、すべて英語表記が併記されている。外国人観光客が多い場所がらだろうか。ただし、厳密には英語ではなく、ローマ字表記しているだけ(KAKE SOBAなど)なので、外国人が見て理解できるかどうかは甚だ怪しい。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。今回は入店していないため値段は未確認ですが、大幅に値上げしている可能性が高いです(2020/2、確認)。

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「小粋そば」  実食日:2015/7

  3番出口を出て後方すぐ。上記「せんねんそば」の跡地。せんねんそばは先月に一斉値上げ&店舗整理を行ったようで、別運営の店に変わった。7月13日の実食だが、まだ外観からでは営業しているのかどうかの判断が難しいような状態だった。たまたま店員さんが表に出てきたので、確認して入店。内装等はこれから追々手を加えていくつもりなのだろうか、現状ではせんねんの貼り紙類をひっぺがしただけの殺風景状態。店頭の置き看板にいたっては、せんねんそばの看板に強引に紙を上貼りしている。間口は狭いのだが奥に長く、奥の方にはテーブル席もある。キャパは、20弱くらい。
  麺は、茹で麺のようだ。大きな特徴はなく、まぁ無難な感じ。つゆは、せんねん時代と同じであるような印象。若干饐えたような臭気がある。たぬきは粒の丸い揚げ玉で、これはせんねんそば時代とはまるっきり違う。全体的に、「ふつう」という感じの一杯だ。たぬき350円。ここから先は推察になるが、味覚の方向性から考えて、阡年撤退後にまったく別の業者が入ったということではなく、阡年の従業員が独立したパターンではないかと。「六文・一由」関係の阡年バージョン的な(未確認です)。場所は悪くないので、あとはもう少し内外観をこぎれいにしてメニューと味で特徴を出せれば、独立店として地域に根付くだろう。


※昼はそば、夜は「業界酒場 なかよし」という、二毛作店になっていました。立ちそばとしての営業時間は、だいぶ短くなっています(平日は7:30〜15:00、土日祝は昼時のみ)。ご注意ください(2018/1、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはなかった模様です。たぬきは、現在も350円です。欲張りそば490円という、全部乗せ系の変わりメニューが登場しています。値段も「49(よく)」。語呂を合わせてあります(2020/2、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段等は、変わっていません(2021/1、確認)。

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※上野駅は、山手線2に掲載。
★上野広小路駅(東京メトロ銀座線)
「富士そば」  実食日:2008/11

  A3出口を出て後方すぐ。上野広小路交差点の北西角という好立地にある店。今年9月にオープンしたばかりの、新しい店。半円型の椅子付きカウンターテーブルがたくさんあり、床面積はそれほど広くはないが、同時に20人以上が食べられる。座席配置に工夫が見られる店である。
  麺は茹で置きだが、茹でたてに近い状態だったのか、非常に美味しくいただけた。角がしっかり立っていて、コシが強い。「富士そば」は、店舗によって(或いはタイミングによって)当たり外れが大きいのだが、どうも私の経験則からすると「従業員(調理担当)が年輩の人の場合=○、若い人の場合=×」であるような気がする。たぬき360円(ワカメ入り)。そば湯ポットあり。

※看板が変わっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はたぬき370円になっています。朝そば310円、朝食セット390円の設定あり。食事系での店舗オリジナルメニューは見当たりませんでしたが、ハイボール240円があります。また、生ビールも240円とお得な設定になっているので、ちょい飲みに便利な店舗かもしれません。なお、店舗名は「上野広小路店」です(付+1点。2015/10、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そばは320円に値上げ。朝食セットは390円で据え置きです。珍しいものとしては、鍋焼きうどん550円があります(冬季限定?)。「ふじ酒場」(15〜29時のみ)あり(2016/1、確認)。

※暖簾デザインが変わっていました。富士山ロゴになっています(写真は右端が最新)。そば・うどんメニューにはこれといった変化がありませんが、生ビールが値上げしています(280→300円)。というか、今になって気づいたのですが、この店舗には「生ビール(小)」という設定があります。グラスビールみたいなものでしょうか。こちらも値上げしていて、(150→)190円になっています(2018/6、確認)。

※いったんは紅生姜ちくわ天450円が出たようですが、その後ちくわ天に変わっています(券売機のボタンが上書きされている)。紅生姜ちくわ天、この店舗ではあまり売れなかったでしょうか。店舗ごとにこのメニューへの対応が異なっているのが面白いです(2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円、朝食セット420円です。ビールは320円で、小サイズの設定は終了しました(2020/5、確認)。

※閉店していました。跡地は、テナント募集ではなく売物件に出されています。もしかしたら、不動産オーナー側の都合による閉店かもしれません(2021/4、確認)。

※跡地には、ブランド品の買取店が入りました。立ちそばの防衛、ならずです。残念(2022/2、確認)。

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「六文そば処」  実食日:2008/11

  A1出口(エレベーター)を出て直進2分、ベローチェの角を左折してすぐ右側。左折するまでもなく目に入る位置なので、そう迷うことはなさそう。むしろ、今まで私の目につかなかったことが意外なくらいに、目立つ場所にある。
  六文にしては珍しく、この店では食券制が採用されている。券売機がちょっと変わっていてメニュー名の書いてあるボタンを押すのではなく、各メニューに固有の番号を入力する仕組み。一見客は若干戸惑うかもしれないが、まごまごしていると店主が親切に教えてくれる。味覚的には、味の濃いつゆというイメージのある六文らしからぬ、薄めのつゆ。色は薄くないのだが、味が薄い。奥行きがない感じ。麺は普通に茹で麺、各種天は自家製と思われ、なかなか美味そうだった。たぬき310円。

※閉店していました。跡地は、ビルが建て替わり(あるいは、リニューアル?)、OA機器の販売会社が入っています(2015/10、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2009/8

  A4出口を出て直進、最初の交差点(信号なし)を右折して30秒、信号のある交差点角。椅子付きカウンター2本だけのシンプルな店で、キャパは15人ほど。脇っちょの路地を入った目立たないところに、テイクアウト専用窓口がある。
  この店では、茹で置きの麺に当たったのだが、風味・食感とも茹でたてに近い状態だった。茹で置き時間が短かったのだろう。つゆは、やや煮詰まっていたか、他店舗よりも塩気が強く感じられた。これらのことは、タイミングによってだいぶ印象が変わるかもしれない。たぬき290円(青味・カマボコ入り)。梅干しは各席にあってフリー。そば湯は受渡口付近に急須があってフリー。ネギは、通常は各席にネギ壺を置いている(フリー)ようだが、夏場は衛生的見地から受渡口前にのみ置いてある。「夏場はネギを入れて出しています」との貼り紙が出ているが、実際には夏場でもセルフ形式(フリー)になっている。ネギを嫌う客からクレームがついたのだろうか。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。なお、店舗名は「上野広小路店」です(値−1点。2014/12、確認)。

※2016/6、再食。麺は注文後に茹でていましたが、ややオーバー気味だったのか茹で置きのような食感でした。ネギ壺は各席にあり、手切りで美味しいものでした。そば湯は、急須ではなく大きなポットが受渡口に置かれていました。なお、タイミングにもよる(閑散時間帯のみ?)のかもしれませんが、基本的にセルフの造りではあるもののフロア係が常駐していて配膳・下げ膳ともやってくれました。値段は少々上がり、現在はたぬき310円になっています。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2021/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき410円です。350円から一気に410円まで上がったのではなく、間に370円か380円だった時代があると思われます(値−1点。2023/7、確認)。

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★末広町駅(東京メトロ銀座線)
「ゆで太郎」  実食日:2003/12

  4番出口を出て、後方。信号を渡らずに、右。蔵前橋通り沿いにある店。一応、このチェーンでは麺は自家製ということになっている。しかし、飯田橋の「ゆで太郎」でもそうだったのだが、どうもこの味は私の舌に馴染まない。つゆにしても同じことなのだが、味が弱すぎるのだ。これは単なる好みの問題かもしれないが。
  が、ここの店主は最高! たまたまこの時に余っていたからなのだろうが、たぬきそばを注文して「大盛りたぬきのかぼちゃ天入り」が出てきた。たまたまとはいえ、これは歴然とした事実なので、評価の対象にせざるを得ない。付加価値(紫)に加点しておくことにしよう。ただし、これでボリューム(橙)の正当な評価ができなくなった。とりあえず、ここでは平均の3点としておく。たぬき290円。変わりメニューに、「特盛りそば」500円。なんと、麺700g使用。3人前の量だ。


※開口部のレイアウトなど、若干改装されているようです(写真は左:旧、右:現)。看板は変わっていないようで、懐かしいタイプの旧看板が今も掲げられています。2000年代初頭から「ゆで太郎」に接している人にとっては、思い入れが湧きそうな外観です。値段が上がり、現在はたぬき350円になっています。なお、店舗名は「上野5丁目店」です(値−2点。2015/4、確認)。

※閉店していました。看板が外され、シャッターが閉まったままの状態になっています。結構良い店舗だったんですけどね……(2017/2、確認)。

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「都そば」  実食日:2006/5

  3番出口を出て左へ1分。蔵前橋通り沿いにある。店内は広く、椅子席カウンターが何列も並んでいるのだが、私が食べたときには先客ゼロだった。ちょっと寂しい。
  このチェーンは、割と各店舗の個性が表に出るタイプなのだが、この店は特にこれといって特記する材料がなかった。普通に茹で麺で、やや甘辛めのつゆ。それぞれ水準級だが、両者の相性が少し悪い感じ。天は自家製のようであるが、このつゆに乗ると少し胸が焼ける。もともと私はたぬきくらいの油加減がちょうどいいと考えている人間だから、このつゆにこの天だと完食がちょっときつい。たぬきというメニューを設けてくれないものか……。天320円、きつね260円。


※閉店していました。跡地はラーメン屋です(2010/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2006/10



  3番出口を出て右(中央通り)へ2分。支店名は「秋葉原店」だが、圧倒的に末広町駅の方が近い。
  このチェーンで食べるのはわりと久しぶりだったのだが、やはり美味かった。特にここでは茹でたての麺に当たったため、コシが生きていた。また、新そばを使っているのだろうか、香りもいつもに増して芳醇だったように感じた。そば殻を練り混まずにここまでの香りを出すというのは、本当にすごいと思う。具(たぬき)も、サクサクしていて油切れもよく、○。ネギと梅干しフリー、加えて各カウンター上にそば湯ポットが置いてあり、これもフリー。たぬきそばはカマボコとインゲン(青味は季節によって変わると思われる)が入って290円。この出来にしてこの安さ。頭が下がる。冷やし同額、セットメニュー各種あり。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき300円になっています(値−1点。2016/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/4、確認)。

※改装して、ムーディー小諸化していました(写真は右端が最新)。値上げして、現在はたぬき340円になっています(値−1点。2018/10、確認)。

※2020/2、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。また、ムーディー小諸化して以来初の入店ということで、フロアレイアウトについてもちょっと書いておきます。客席はテーブル席が12、椅子付きカウンターが11席です。そして、券売機がタッチパネル式に変わっています。今回は、たぬきそば+麺2枚=410円を実食。新しい券売機では、操作は2回に分かれる(たぬきそばと麺2枚をタッチ)のですが、食券は1枚しか出てきません。一瞬、「麺2枚券が出てこないよ!」と焦りましたが、心配無用。1枚の食券にすべて印字されています。内容的には、2月なのに柚子皮が入らなかったこと以外、特段変わった点はありませんでした。
  祝日17:00頃の訪問で、先客6・後客6。ほどよい入りでした。外国人のひとり客もあり、客層が幅広いです。


※閉店していました。入居していたビルが解体され、現在はさら地になっています(2023/7、確認)。

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「弥次喜多そば」  実食日:2010/3

  3番出口を出て左(蔵前橋通りを本郷方面)へ2分。2つ上に記載している「都そば」(閉店済み)の跡地のさらに少し先にある。椅子付きカウンターと立ち食いカウンターがあり、椅子付きカウンターの方は比較的ゆったりした席配置になっている。急ぐ人、じっくり味わいたい人、どちらにも対応できる造りだ。
  注文後に茹でる生麺は、ややポソポソした食感。ちょっと好き嫌いが分かれそうな感じだ。つゆはやや辛めだが、余韻があって美味しい。丼が大きく、つゆをたっぷり入れてくれるのが個人的に嬉しいところだ。たぬき350円(ワカメ入り)。変わりメニューには「やじきた」があるが、内容はたぬき+きつね。変わったものが乗るわけではない(420円)。モーニング時間帯(7:30〜10時)のみ販売の「サンキューセット」にお得感あり。たぬきそば+卵(生・茹で選択)+おにぎり1個で、390円。モーニング時間帯には、そば単品にも卵のサービスがつく。モーニング以外の時間帯には、セットメニュー50円キャッシュバック制度がある。当初、2月末までのキャンペーンとして始めたようだが、3月末の時点でまだ継続している。恒久的なサービスと考えていいのだろうか。


※閉店していました。跡地には「虎貴庵」というそば屋が入りましたが、値段が高いので当サイトの掲載対象外です(2012/8、確認)。

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「きぬそば」  実食日:2012/5

  4番出口を出て直進2分、山形屋の角を左折(三組坂方面へ)して30秒、右側。厨房を囲む立ち食いカウンターと壁際の椅子付きカウンターがあるが、椅子付きカウンターは奥行きがなく、座って食べようとすると壁に頭が当たってしまう。全体的に、昭和の雰囲気を多く残した店だ。
  麺は茹で麺だが、黒味が強く、甘皮の粒粒が目立つ。茹で麺にしては味があり、硬質の歯ごたえも私好みだった。つゆは、やや辛め。麺との相性は良いと思う。たぬき330円(ワカメ入り)。変わりメニューに、かつそば420円がある。トンカツがトッピングされるのだろう。看板に「そば・うどん・カツカレー」と書かれているくらいだから、主力メニューとして位置づけられているのかもしれない。ご飯ものとのセットメニューもいくつか用意しているが、いずれも600円越えなので、とりわけお得感はない。麺類単品の方が魅力的か。


※2016/5、再食。以前から気になっていた「かつそば」を試してみました。トンカツをかけそばに乗せたものです。カツはわりと肉厚で、食べ応えがありますが、肉質がやや固かったです。脂身が多いのでパサパサする感じではないものの、ちょっと臭みも感じる肉です。個人的には、「一ぷく」のカツそばの方が好みでしょうか。麺は変わらず星が多いもので、茹で麺としては上々。つゆはこの手の店としては比較的淡めで優しい味わい。麺もつゆも悪くないと思いますが、ちょっとトンカツには合っていないかなと感じました。この店では、カツはカレーに乗せた方がよさそうです。かつそばは450円に値上げされていますが、たぬきなどのベーシックなメニューの値段は据え置かれています。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。パッと見には同じに見えますが、表記が「うどんそば」から「そばうどん」に変わっています。特段の意味はなさそうに思いますが、一応。値段等は、特段変わっていないようです(2017/12、確認)。

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「越後そば」  実食日:2012/8

  3番出口を出て左(本郷方面)へ30秒。4つ上に記載している「都そば」の跡地近くにある。「越後そば」という店名のチェーンはいくつかあるのだが、この店は飯田橋駅や東京駅にも店を構える「クレア」という会社が運営するもの。すべて椅子席で、2人がけテーブル×3と、椅子付きカウンター10ほど。
  麺は生と思われるが、若干茹でオーバーだっただろうか、他の店舗に比べて歯ごたえが弱かったように感じた。それでも、太さがあるので、食べごたえは十分。つゆは、雑味がなくて美味しい。心地よい甘みがあり、ゴクッと飲むときだけでなく、麺を食べているときにもよく香る。丼が大きく、つゆをたっぷり注いでくれるのも嬉しい。たぬき350円(ワカメ入り)。朝11時まで限定の朝定食にお得感あり。朝定食Aはかけそば+卵かけごはん+お新香で、350円。朝定食Bは、カレー南蛮そば+ご飯+お新香で400円。


※閉店(「そば酒房 越後」化)していました。店名・業態変更とも受け取れる変化ですが、両方同時に変わっているので別店と考えることにします(2016/2、確認)。

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「六文そば」  実食日:2015/3

  3番出口を出て後方2分、妻恋坂交差点を渡らずに左折して2分。昌平橋通りに面している店で、比較的駅から遠いこともあるのか、車で食べに来る人が多い。片側2車線の昌平橋通りは、左側1車線がこの店の客の車でほぼ通れない状態だった。朝(GGが動き回っていないと思われる時間帯)だったからかもしれないが。タクシーの運転手が特に多い。厨房を囲む立ち食いカウンターと、壁際に椅子付きカウンター(椅子はまばらに置かれている)があり、キャパは10少々か。
  醤油の味が強い「六文」だが、この店舗はずいぶんと優しい味だった。まず、見た目に色があまり濃くない(「六文」にしては、という意味。平均的な立ちそば店に比べれば濃い)。味も、醤油の香ばしさがあまり前面には出ておらず、むしろ塩気を強めに感じる。不味いということではないが、私が「六文」に期待している味とはちょっと違った。麺は普通としか言いようがない茹で麺。各種天は、自家製店揚げ。上級者たちは、揚げ置かれている天ぷらには目もくれず、今まさに揚げている最中の天ぷらを指さして「それを乗せて」と注文している。たぬき300円。
  例によってタカノツメが置いてあるのだが、これについて少々雑考を。「六文」に置いてあるタカノツメには、種がたくさん入っている。これは、タカノツメを店内で砕いている(ミキサー?)ためと思われる。これに対して、種がまったく見当たらないタカノツメを用意する店もある。こちらはおそらく中国産(店内加工のものも中国産である可能性が高いが)で、加工後に輸入されたものと思われる。100均で売っているタイプだ。この両者は、同じタカノツメでも辛さの質がまったく異なる。種ありタカノツメは口当たりがよく、優しく品のある辛さ。そして、胃の中に収まってからポカポカと燃え出す。一方の種なしタカノツメは、口の中でけばけばしく燃え上がる。分かりやすい辛さが好きな人には好まれると思うが、個人的にはちょっとえげつない辛さに感じる。どちらがよいかという議論は意味がないので避けるが、種ありタカノツメを「あまり辛くないな」と侮って大量投入すると、後で胃が燃え上がって大変なことになる、ということだけは書いておきたい。


※2018/9、再食。値段等、変わっていません。圧倒的にお得感がある「たぬきそば+ミニ天丼400円」を食べてみました。そばについては、初食時と印象変わらず。あまり味のない茹で麺に、「六文」にしてはわりとライトなつゆ。ミニ天丼は、ぬるいご飯に冷めた小さめのかき揚げを乗せたもの。天ぷらが揚げ置きなのは仕方ないとして、ご飯はもう少し温かい方が……。値段が値段なので文句も言えませんが、とってもジャンクな一杯です。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客1。昌平橋通りは中央通りの“裏”的な道で、立地的にそれほど良いとは思えません。客の多くは、この近くに住んでいるか勤めているかだと思います。だとすると、この時間帯に流しの客はあまりないでしょう。ポツポツとでも客が入っていることが、むしろ驚くべきことかもしれません。

※閉店していました。建物が解体され、跡地はコインパーキングになっています(2020/11、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2016/1

  店舗名は「末広町店」。1番出口を出て直進1分半。中央通り沿いにあり、上記「秋葉原店」とほぼ対峙している。イメージ的には、秋葉原店と末広町店の店舗名を入れ替えた方がしっくりくるのだが、店舗名は開店の都度つけるものだからやむを得ないか。客席は椅子付きカウンターのみで、14席。
  麺は、茹で置きでやや歯ごたえ弱めだった。閑散時間帯(16:30頃)の訪問でも茹で置くのだから、これがこの店舗のオペレーションなのだろう。つゆは小諸スタンダードで店舗の特徴はない。スタンダードと書くとあまりいいイメージではなくなってしまうかもしれないが、小諸のスタンダードはカツオ系の出汁がしっかり香るかなりハイレベルなものなのでお間違いなく。たぬきは、やや揚げオーバー気味。キツネ色が濃く、香ばしさも強調されている。意図的なものかどうかは分からないが、個人的には好みの按配。たぬき300円(季節の青味=この時は小松菜・カマボコ入り)。カマボコは、芸術的な薄さにカットされている(笑) ネギ・梅干しはフリー。ネギは、機械刻みで水にはさらしていないものを提供している。小諸の場合、使用する食材自体は店舗間で同じであっても、オペレーションが店舗ごとにかなりまちまちなので、巡ると面白い。お気に入り店舗を求め歩くのもよいだろう。


※昼間の写真に貼り替えました。値段等、変わっていません(2016/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。中央通りの向かいにある「秋葉原店」は、現在改装中。ムーディー小諸化するのでしょうか(値−1点。2018/9、確認)。

※閉店していました。跡地は、「色彩」という名のラーメン店です(2020/2、確認)。

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「そば酒房 越後」  実食日:2016/2

  3番出口を出て左(本郷方面)へ30秒。上記「越後そば」の跡地。夜は居酒屋兼業になる二毛作店(16〜17時が中休みで、酒は17時〜)。運営業者は「越後そば」時代と変わっていないので「店名&業態変更」と捉えることもできるが、両方同時に変わっているので別店と考えることにする。内装というか客席配置は「越後そば」時代と同じ。椅子付きカウンター10席と、奥の方に2人掛けテーブルが3卓ある。券売機は店内に入ってすぐ左手にある。奥の方にももう1台あるのだが、これは夜の居酒屋タイム専用のもので、そばは買えない。
  麺は、生麺の茹で置き。舌触り・歯ごたえ・喉ごし・香り、いずれも「まずまず」という印象でまとまっている。つゆは、「越後そば」時代よりもだいぶ優しくなったというか淡くなったような気がする。甘みは変わらずあるが、塩気がだいぶ抑えられたような印象だ。クレアの「越後そば」で食べるのがちょっと久しぶりなので、店舗間の違いなのか経時変化なのか、今のところ結論を出せない。たぬきは、サクサク感が残る丸粒の天かす。風味はあまり感じないが、油具合はちょうどよい。たぬき410円。値段はだいぶ上がっている。どうも、これはクレア駅そばに共通の値段設定のようだ。また、たぬきそばにはワカメが入らなくなっている。まぁ、店が続くことが第一ではあるのだが、大きなマイナーチェンジである印象は拭えないし、この値段設定にするのであればもう少し印象力が欲しい。クレアの「越後そば」はここ数年、開店・閉店が激しくなっている(駅外をどんどん閉めて駅中を増やしている)。置かれた状況が厳しく、いろいろと試行錯誤しているんだろうなと感じる。箸は割箸(エコ箸の用意なし)。そば湯ポット受渡口にあり。
  ひとつ、イチャモンを。奥のテーブル席は、どう見ても間隔が狭すぎる。スペース的に、ここは2人卓+4人卓が適正だと思う。通路が狭くて「危ないな〜」と思って見ていたら案の定、サラリーマン客のコートの裾が箸立てに引っかかり、割箸を床にぶちまけた。客の方が申し訳なさそうに平身低頭していたが、これは店の造りの方に問題があると思う。真ん中の2人卓を、左右どちらかの2人卓に寄せた方がいいと思いますよ。


※閉店していました。跡地は、肉汁中華そばの店です(2017/12、確認)。

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「嵯峨谷」  実食日:2017/1

  末広町と秋葉原、どちらを最寄りとするかで悩むような場所にある。街のイメージとしては秋葉原だし、店舗名も「秋葉原店」なのだが、実測してみたところ末広町の3番出口の方が近かったので、こちらで。行き方は、3番出口を出て右(万世橋方面)へ2分、2本目の路地(サイゼリヤの角)を右折して、最初の十字路を左折、すぐ右側。PCパーツ屋街のど真ん中という立地。店内はわりと狭く、吉野家タイプのコの字型椅子付きカウンター13席のみ。厨房があまり見渡せない店舗が多い嵯峨谷としては珍しく、この店舗は厨房内のほぼ全景が見渡せる。「押し出し製麺とは何ぞや?」を知りたい方にとっては、なかなか勉強になる店舗だ。
  その麺は、例によって店内にある電動石臼で挽いた十割そば。石臼は、店の外からガラス越しに見える場所ではなく、厨房内の、あまり目立たないところにある。厨房をオープンにして、石臼がクローズになっているという、他店舗とは逆のパターンになっているのが面白い。香りも食感も「とびきり」ではないのだけれど、両者のバランスがよく、たいへん美味しい。つゆは、カツオ出汁が艶やかに香る。最初のひと口で満足するような「ガツン感」はないのだけれど、飽きのこない味で最後まで美味しく飲み干せる。たぬきは淡雪のように細かい天かす。ゾル化タイプだ。たぬき360円。刻みナルトがサービストッピングされ、ワカメはフリー。箸はエコ箸。
  朝イチ(7:10頃)の訪問だったので、朝そばセット390円を実食。3種の中から選べる。いただくのは当然(?)、「あじ御飯」。嵯峨谷の名物なのでね、そば(しかも、かけではなくたぬき)とのセットで390円で食べられるなら、これ以外は目に入らない。大満足の朝食となったのだが、気がかりなところもある。それは、「この場所で朝7時から営業していて、客が入るのだろうか?」ということ。PCパーツ屋が開いていない時間帯は、この界隈は通行人がかなり少ないのよね。当然のごとく、先客・後客とも0だった。まだオープンから1か月ほどだから、今後認知度が高まって足を延ばす客が増えてくれればいいのだが、駅からここに来るまでの間に、末広町なら小諸と越後、秋葉原には富士があるので、だいぶふるいにかけられてしまいそうな気がする。
  目下、とても勢いのある嵯峨谷。大手チェーンに引けを取らない話題性があり、メディアの注目度も高い。だから、この店舗は今後を占うことになりそうな気がする。すなわち、近いうちにこの店舗が閉店または営業時間短縮などの措置をとるようなら、チェーンとしての勢いの天井が見えてくることになるかもしれない。しかし、この店舗の朝営業が軌道に乗るようなら、いよいよほかのチェーンは兜の緒を締めてかからないと、丸ごと飲み込まれることもありうると思う。その意味でも、今後の動向が注目される店舗だ。


※値上げしていました。現在、もり・かけ320円、たぬき380円です。また、営業時間が変わっていました。やはり、朝の営業は中止されて、10〜22時の営業になっています。そうでしょうね。賢明な判断だと思います(2017/12、確認)。

※もり・かけ320円。消費10%増税に伴う値上げはありませんでした(2020/2、確認)。

※消費10%増税対応ぶんと見られる値上げを、時期をずらして敢行していました。現在、もり・かけ350円、たぬき400円です。ウインナー天200円、たけのこ天200円といった、他店舗では見た記憶がないトッピングあり。やや独自路線の店舗かもしれません。なお、冷麦の扱いは終了し、うどんが入っています。麺の選択肢は、そば(太麺)・そば(細麺)・うどんの3つです(2021/4、確認)。

※値上げしていました。現在、もり・かけ400円です。たぬきというメニューは、消滅しているもよう。天550円、鰺ご飯セット650円など、だいぶ高くなった印象ですが、十割そばにこだわり続けているのは立派だと思います(2023/7、確認)。

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※神田駅は、山手線3に掲載。
★三越前駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線)
「六文そば」  実食日:2004/6

  A1を出て直進。最初の路地(室一仲通り商店街)を右へ1分、左側。このチェーンらしく、どす黒いつゆを出す店。しかし、見かけによらず味に変なクセはない。たぬきの油もカラッとしていてしつこくないし、印象は弱いがマイナス材料もあまり見当たらない。面白い点としては、唐辛子が2種類置いてあるということ。一つは普通の七味。もう一つは、鷹の爪を粗微塵にしたもの。かなり辛い。辛いが、味のある辛さなので、好きな人ははまるかもしれない。たぬき300円。なお、2階は「酒処六文」となっている。同経営の居酒屋だろう。このチェーンには、このパターンが多い。

※閉店していました。跡地は「かつ野」という小料理屋(おでん屋?)です(2015/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2004/9

  駅からのルートは、上記「六文そば」とほぼ同じ。こちらの方が手前にあり、室一仲通りを入って30秒くらい左側。
  いつ、どこで食べても私を裏切らない「小諸そば」。大好きです。ここも例に漏れず、レベルの高いそばを出してくれる。梅干し&ネギフリーは相変わらず。一つだけ特殊に感じたのは、カマボコとインゲンが入っていたこと。同系他店では「カマボコと絹さや」だったと記憶している。だが、これはおそらく季節的なものだろう。春に絹さやが菜の花に化けたように、秋にはインゲンに化けるのではないか。それを裏付けるように、秋季限定の「秋味天そば」(380円)が出ていた。これには、舞茸天・イモ天・インゲン天が入る。お得な感じだ。たぬきは、例によって290円。なお、この店は外から見ると狭そうに思えるのだが、奥が広くなっていて椅子席も豊富にある。カウンター席はテーブルが極端に低いので、椅子席に落ち着いた方が良さそう。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。なお、店舗名は「三越前店」です(2016/5、確認)。

※2017/11、再食。途方もなくお腹が減っていて、この辺りのどの店で食べようかと思ってほっつき歩いていたら、天丼の海老天サービスキャンペーンの貼り紙が目に入ってこの店にしました。というわけで、天丼430円の実食。天ぷらはかき揚げ+海老天2尾という内容。430円の天丼としては上々だと思うのですが、残念ながらご飯がかなりゆるかったです。フィリピンの「富士そば」(ラッキーチャイナモール店)を思い出してしまいました。「小諸そば」では、ひたすら麺単を狙った方が良さそうです。以前からそう感じてはいたのですが、今回さらに痛感しました。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/10、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、天丼470円です(2020/3、確認)。

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「吉そば」  実食日:2006/3



  上記2軒同様、室一仲通りに入り、「六文そば」の角を左へ30秒、右側。近年、看板のデザインを一新しているチェーンだが、この店舗は旧タイプのままになっている。実食がちょうど昼時だったこともあり、とにかく混雑が激しい印象だった。
  味覚的には、味も香りも弱い白麺ながら、味が強めのつゆによく合っていて、物足りない印象はなかった。大盛り無料のサービスもあり、これが人気の秘訣になっているように感じられた。全品テイクアウト可。たぬき300円。

※改装していました(写真は左から2枚目)。今風のポップな感じになっています。個人的には昔の楷書体のような店名表記が好きだったので、ちょっと残念です。値上げして、現在はたぬき330円になっています(値−1点。2015/3、確認)。

※2018/10、再食。暖簾が変わっていました。季節変動の可能性もありそうですが、一応写真を貼っておきます(右端が最新)。値上げして、現在はたぬき350円です。
  今回は、ナス天そば440円をいただきました。店頭メニューには記載がなく、券売機にのみ入っているメニューです。こういうことがあるから、全メニューの完全な把握は難しい……。ナス天は縦半分カットで、丼からはみ出す大型サイズでした。縦にひと筋だけ包丁を入れてあり、大口を開けなくても食べられるよう工夫されています。大根おろし少々付き。ただ、衣がちょっと固めで、しかもサツマイモに似た独特な甘みのあるものだったので、ナスの風味・食感との間で微妙な不協和音を生じているように感じました。もっとあっさりした、軽い衣の方が合いそうに思います。
  平日6:00頃の訪問で、先客1・後客3。早朝らしく、全員男性のひとり客で、スーツリーマンではなく作業服系の方々でした。みなさん申し合わせたかのように、「麺大盛り(無料)・ネギ多め」で注文していました。夜勤明けなのか、始業前なのか。お疲れ様です。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。とはいえ、増税と同時ではなく、少しタイミングを遅らせての値上げだと思われます。現在、たぬき380円です。今回は入店していないので、全メニューの確認はできず。店頭のメニュー表には、ナス天が入っていませんでした。メニュー落ちでしょうか。だとしたら、超残念です。立ちそばメニューの中では、かなり好きな部類なので(2020/3、確認)。

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「そばよし」  実食日:2006/9

  6番出口を出て後方、最初の路地を左に入り、約3分。首都高高架下の大通り(昭和通り)に出て右すぐ。駅から多少離れる感じで、6番出口以外からだとだいぶ遠いのだが、なんとか徒歩圏内と判断した。
  この店は、店名こそ異なるが人形町「そば好」と同系列と思われる。というのは、メニュー、値段、使用材料、サービス等すべて一致しているから。極細生麺の注文後茹でで、つゆは鰹節問屋直伝のもの。ネギフリーで、たぬき300円(カマボコ入り)。唯一異なるのは店内の雰囲気で、人形町「そば好」よりも洒落ているというか、若者向けの内装になっている。ラジオのBGMもある。


※暖簾が、「そばよし」オリジナルのものに変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき340円になっています(値−1点。2017/2、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、たぬき370円。やや値上げ幅が大きくなっています。また、店の外に、入店から受け渡しまでの流れの説明書きが掲示されました。混雑時に混乱をきたすようなシーンがあったのでしょうか。食券を出した後、いつまでもその場に立っていると他客の迷惑になりそうですので、注意しましょう(値−1点。2020/6、確認)。

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★日本橋駅(東京メトロ銀座線・東西線、都営地下鉄浅草線)

「六文そば」  実食日:2003/7

  八重洲仲通りにある店で、最寄りは日本橋駅のB1出口と思われる。が、東京駅の八重洲北口からでも徒歩圏内。いずれにしろ、駅を出てから徒歩5分くらいはかかりそうだ。この店は、ちょっとした居酒屋も兼ねているようで、そば・うどん以外にも豊富なメニューがある。また、座席は予約もできるようである。これは駅そばらしからぬ部分。味としては、一応「揚げたて天ぷら」を売りにしているようだが、たぬきに関してはそれほど面白味はなかった。唐辛子が普通の七味と粗挽き一味の2種類あるという点が、他店にはない特徴か。たぬき300円。

※閉店していました。跡地は「日本橋紅とん」です(2015/1、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2004/6

  B6を出て右、2軒目。日本橋交差点のほぼ東南角。券売機制ではなく、有人レジで先払い方式。代金を払うと、プラスチックのカードと感熱紙の食券を渡され、このうち感熱紙の方を厨房に出す。あとは、席で待っていればいい。おばちゃんが配膳してくれるので、プラスチックカードと引き替えに現物を受け取る。このシステムを取り入れるのは、客が多くて混乱するか、店員の記憶力に自信がないかのどちらか。場所柄、昼時にはビジネスマンが殺到しそうなので、前者の方だろうか。
  このチェーンは、日本橋〜神田界隈に多くの店を出しているが、どこに入ってもまずハズレはない。水準以上のレベルでまとまっている店ばかり。手放しで信用していいチェーンだ。ネギ・梅干しフリー、カマボコ・絹さや入り。たぬき290円。


※閉店していました。ビルごと建て替えられるようです。建て替え後に復活する可能性もありますが、公式HPからも消えているので、閉店として扱います。なお、店舗名は「日本橋本店」でした。(2016/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2005/6

  2つ上に記載している「六文」の並び、つまり八重洲仲通りにある。「六文」よりも北寄りで、日本橋駅から見れば、こちらの方が近い。間口が狭く、奥に長いタイプの店。
  相変わらず堅実に美味いチェーンで、ネギ&梅干しはフリー。たぬき290円(絹さや・カマボコ入り)。2005年夏季限定の変わりメニューに、「揚げ茄子おろしそば」(380円)というのが登場していた。茄子と大根おろし・オクラが乗った冷やしメニュー。私はオクラが好きなので、一度は試してみたいところである。


※閉店(「よもだそば」化)していました(2007/10、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2005/6

  C4出口を出て直進、最初の路地を右へ3分、高島屋を超えてすぐ右側。店内は割と広く、椅子席は12。その他、立ち食いカウンターが20人分程ある。それにしても、京橋本拠のチェーンだから、日本橋界隈に店舗が集中するのは分かるのだが、こうも小諸一色になってしまうと面白味に欠ける。小諸が安くて美味いのは認めるが、他店の奮起なくして業界全体の繁栄はあり得ない。
  味等に関しては、同系他店とほぼ同じ。茹でるタイミングによるのだろうが、私が食べたときには角の立ったいい麺に当たった。カマボコ&絹さや入り、ネギ&梅干し&そば湯フリー。たぬき290円。

※値上げして、たぬき300円になっています。看板が微妙に変わっていました(写真は左:旧、右:現)。なお、店舗名は「日本橋店」です(値−1点。2015/7、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。閉店したのは「日本橋本店」で、この「日本橋店」は健在ですので、お間違いなきよう。この店舗は、昔は「高島屋店」だったように記憶しています。「高島屋店」の方が、紛らわしくなくてよかったように思います(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2020/9、確認)。

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「よもだそば」  実食日:2007/10

  A7出口を出て右、八重洲仲通りを右折して20秒左側。2つ上に記載している「小諸そば」の跡地に入った店。チェーン店撤退後に非チェーン店が入るという、珍しいケースだ。パッと見ると、立ち食いカウンターしかないように見えるが、地下にテーブル席が12席用意されているので、ゆっくり食べたい人も安心して入れる。
  麺は、客の入り具合を見ながら茹でる生麺。かなりの高確率で茹でたてに当たりそう。歯ごたえが良く、角がしっかり立っているのに不思議と舌触りが滑らかで、美味。たぬき330円(ワカメ入り)。ご飯ものやセットメニューもあり、中でもカツ丼セット500円は大変お買い得。また、この店一番の名物に新潟(十日町)名物の「へぎそば」があり、450円。これも一度は食べてみたい。さらには、7〜11時限定の「朝定食」(3種すべて350円)も魅力的。「よもだ」という店名から四国を連想していた(四国弁で「だだをこねる」の意味。私の母が愛媛出身で、子供の頃によく言われていたので、この響きが懐かしく感じる)のだが、蓋を開けると新潟色。フェイントをかけられたような気分だが、美味いので不問に付そう。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。個人的には、昔の赤看板の方がデザイン的に良かったような気が……。たぬきは300円、驚いたことに値段が下がっています。初食時のメモミスかもしれませんが……。変わりメニューがいろいろあります。岩下の新生姜天430円、チーズ370円、ニラ天370円、ハムカツ410円、山盛もやしのたぬきがけ390円。以上はレギュラーメニューで、このほかに季節限定メニューや週替わりメニューがあります。この創作意欲には頭が下がりますが、正直、店前で悩んで頭を抱えてしまいそうです(値+1点。2015/1、確認)。

※2017/9、再食。値段等、変わっていません。今回は、春菊天そば370円をチョイス。春菊天は、姿揚げで揚げ置き。衣は薄すぎず厚すぎず、パリッとした食感に仕上げていました。つゆに浸かってグズグズになるとやや繊維質が嫌味に感じるようになりますので、グズグズになる前に食べてしまった方がよさそうです。麺は茹で置き。つゆはわりとあっさりしている印象で淡麗ですが、深みがあるので物足りなさは感じません。昆布を中心に、イリコかウルメなどの小魚系をブレンドしているのではないかと推察。変わらず美味しいです。春菊天との相性も悪くないですが、この店ではもっと他に食べておくべきメニューがありそうに思います。目先を変えたメニューも多いです。もはや名物となっている岩下の新生姜天430円も、食べておかないと。
  平日16時頃の訪問で、先客1名。「おっ! 珍しく空いている!」と思って衝動的に入ったのですが、後客が8人来ていつもどおりの活況になりました。アイドルタイムでも、なかなか空かないのがこの店らしいところですね。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき320円、岩下の新生姜天450円、ニラ天390円、春菊天390円です。この店には、まだまだ食べてみたいメニューがたくさんあります。せっせと通わないと(2020/5、確認)。

※2021/6、再食。岩下の新生姜天450円をいただきました。スライスの単独揚げで、辛みが結構強いです。辛みというか、辛酸っぱい。紅生姜に通じる味覚です。ただし、酢に特有の揮発性の刺激があまりないぶん、紅生姜よりも上品です。勢いよくガツガツ食べても、噎せ返るようなことはありませんでした。見た目の豪華さがあまりないメニューですが、味覚的なインパクトはピカイチ。また時々食べたくなりそうな気がします。
  日曜12:45頃の訪問で、先客14・後客7。日曜でも、たいへん賑わっていました。すぐ近くの「小諸そば」にも行列ができていたことだし、日曜は周辺の飲食店が休んでいるので、街全体の需要は少なくても営業しているところに集中するから、結構な客数になるのでしょう。なお、各席に個別パーティッションが設置されていました。ただし、可動式。混雑時にはあっちこっちへ動かされ、あまり機能していない様子でした。


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「蕎麦一心たすけ」  実食日:2011/9

  A7出口を出て右、八重洲仲通りを右折して20秒、左側。上記「よもだそば」の、ズバリ隣。甲乙つけがたい(というか、つけたくない)店が2軒並んでしまっている。客席ラインナップは、5人掛け円卓×2、椅子付きカウンター×5、立ち食い丸テーブル×2。フロア面積はさほど広くはない。
  麺は、注文後に茹でる生麺だ。ほどよくざらつきがある。香りもありそうなのだが、つゆの香りが強いためだろうか、あまり感じなかった。つゆは、最後まで香りが持続するタイプで、全部飲み干したくなる。トータルの印象としては、強烈なインパクトがあるわけではないけれど、全体的にハイレベル。絹さやと刻み海苔がサービストッピングされて、たぬき370円。箸はエコ箸。毎月ゴトー日(5・10・15・20・25・30日)は、大盛りorワカメ無料のサービス(選択可)がある。ゴトー日をサービスデーに設定しているのは、周辺に金融系の企業が多く、ゴトー日に営業マンが多く動き回る(→この店を利用する)ためなのだそうだ。なるほどねぇ。


※たぬき370円、値段据え置きです。隣の「よもだそば」が安くて美味いので、値上げはしづらいでしょう。変わりメニューに、ピリ辛そぼろ450円があります。また、組み合わせの変わりメニューがいろいろあります。特選たすけ500円あたりはお得感がありそうな内容です。えび天が750円と極端に高い設定になっているのも気になります。よほど良いエビを使っているのでしょうか。なお、初食記事に書いている各種サービスについては未確認です(2015/1、確認)。

※値上げに踏み切りました。現在、たぬき390円、ピリ辛そぼろ470円、特選たすけ520円、えび天770円です。全メニュー20円の値上げという形になっています(2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、ピリ辛そぼろ480円、特選たすけ530円、えび天780円です(2020/5、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2015/1

  D1出口を出て後方、信号を渡らずに右折してすぐ。江戸橋交差点のほぼ南東角にある店で、店舗名も「江戸橋店」。椅子付きカウンター9席と、立ち食いカウンター16人分くらい。比較的こぢんまりした店舗だ。
  麺は茹で置きだが、この後で連食した宝橋店に比べると状態がよかった。つゆは特記事項のない小諸スタンダード。たぬきは、季節の青味(実食時は小松菜)・カマボコ・柚子皮(季節限定か?)入りで300円。ネギと梅干はフリー。残念だったのは、サービストッピングのカマボコが乾いて、反り返っていたこと。これさえなければ味に5点をつけていたのだが。冬場(乾燥時季)の閑散時間帯には、あまりたくさん出しておかない方がいいのでは? 最後に、この店舗最大の特徴を。厨房の一部がガラス張りになっていて、一部の椅子付きカウンターからガラス越しに厨房内(揚げ場)を眺めることができる。これは良いアイデアだと思う。眺められる特等席は3席しかないので、確保できたらラッキー。空いているときに行く手もあるが、空いている時は揚げ場も稼働していないことが多いので……。


※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/8、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。なお、この店舗は、目下コロナの影響で休業中となっています。先行きがやや心配です(2020/5、確認)。

※結局、営業再開することなく閉店してしまいました。跡地に入ったのは、立ち食い系うどんの「おにやんま」です(2021/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2021/3

  A6出口を出て右、八重洲仲通りを右折して1分の左側角地。今年2月にムーディー小諸スタイルでオープンした新店。店舗名は「八重洲店」。昨年閉店した東京駅前店の実質移転と捉えるべき店舗なのかもしれないが、店舗名が異なるので別店として掲載する。「よもだそば」になる前の小諸の店舗名は何だったかな……。ちょっと記憶がないし、閉店してからだいぶ時間も経っているので、この店舗の移転復活とも考えないことにする。この辺りの場所は、最寄り駅を東京とするか日本橋とするかで悩む。すぐ近くにある「よもだそば」や「蕎麦一心たすけ」を日本橋としており、ここで掲載ページが分かれるのも妙な感じがしたので、八重洲仲通りの東側は日本橋最寄りと考えることにする。細長いフロアの店舗で、店内はわりと手狭。客席は立ち食いカウンターが中心で、12〜13人分くらい。加えて、奥の方に椅子付きカウンターが11席くらいあった。
  混雑時の訪問だったこともあり、麺は常時茹での状態。混雑時はオペレーションが雑になって味が落ちる店も多いが、今回は特段問題なかった。あまり広くもない厨房に店員が4人も入っていて、ほとんど動くことなく完全分業制を採っていたのが奏功しているのかもしれない。カツオ系の背面にサバの深みを感じるつゆも、いつもの「小諸そば」のもので、美味しい。たぬきは、ゲソのような香りのある天かすで、カリッとした玉とフワッとした玉が混在。これも、問題なく美味しい。総じて、飛び抜けて出来が良いわけではないけれど、すべての要素がソツなくまとまっている印象だった。季節の青味(この時は小松菜)&カマボコ入りで、たぬき350円。ネギと梅干はフリー。ムーディー店舗なので、黒い丼に木目調の盆(従来店舗は青白い丼に黒い盆)で提供。箸は割り箸。
  平日13:45頃の訪問で、先・後客とも多数で数えられず。行列は券売機のところでせいぜい2〜3人できる程度だが、席は常に9割がた埋まっているような状態だった。閉店した東京駅前店の常連客が戻っているのだろうか。角地で立地もよいことだし、客数はかなり見込めそうだ。なお、この店舗ではテイクアウトも対応している(建物の外に別途窓口がある)が、テイクアウトは割増価格(容器代)が設定されているので、注意を。店内各席には、アクリル板の個別パーティッションあり。


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★京橋駅(東京メトロ銀座線)
店名なし  実食日:2004/10

  3番出口を出て直進、最初の信号で左(柳通り)に入り1分、右側。間口も奥行きも狭く、とにかく小さい店。立席カウンターのみで、5〜6人で満員。持ち帰り可。昼前には持ち帰り窓口が混雑し、12時を過ぎると店内が混んでくる。昼時には結構繁盛していそうな感じだ。オフィス街のど真ん中だからね。
  この店は、最初にベース(そばorうどん)を選択し、後からトッピングを指定するタイプ。トッピングは50円のと100円のがあり、たぬきは50円。そばは250円なので、たぬきそばは300円という計算になる。味にやメニューには、これといった特徴はない。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。かけ250円、たぬき単品50円、値段据え置きです。小さな店ですが、頑張っていますね。なお、この店には正式な店名があることは知っていますが、当サイト上では表示のあるもののみを店名と解釈します(表示なき店名は目印として機能しないため)ので、記載しません。改装して「立喰そばうどん」の表記も消えたので、やむを得ず店名なしとします(「立喰そばうどん」→店名なし。2015/1、確認)。

※2018/10、再食。かけ250円+ナス天100円+キス天100円をいただきました。ずっと値上げしないで、頑張っていますね。約14年ぶりの実食ということで、味について少し書いておきます。麺は、星が多く見られる茹で麺。つゆは、カツオ・昆布のバランス派です。色合い的に醤油の赤褐色が強く出ているのですが、そこまで塩辛くはありません。ナス天は、縦半分カット。縦に包丁を入れて、扇型に開いた状態で揚げています。「文殊」のナス天に近いオペレーションですが、スライスではなく半分カットなのが違うところ。キス天は揚げ置きでしたが、揚げ置き時間はそう長くないようで、ふんわり食感が残っていました。どちらも、まずまず(味+1点)。
  平日15:30くらいの訪問で、先客・後客とも0。すでに店じまいの準備中といったムードでした。なお、この店には正式店名があり、実は表記も確認しているのですが、表示されているのが合法的には入れない場所であるため、表示の意思なしと判断し、無視します。あしからず。店内外に表示してほしいなぁと、ずっと思っているのですが……。


※2021/7、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ280円、たぬき単品60円、キス天単品120円です。ナス天は、お品書きに記載がありませんでした(値−1点)。
  今回は、かけそば+ゲソ天130円で。揚げ置きのゲソ天は、かき揚げタイプ。わりと細かくカットしています。ひと口大ではなく、半口大のイメージ。足先の部分は見当たらず、付け根に近い太い部分だけを使っています。歯ごたえはよいのですが、香りがあまりないというか大味な印象でした。
  平日13:00頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客。コロナ対策で、個別パーティッションが設置されています。ひとりぶんのスペースをわりと広くとっているので、現状ではキャパが5人に絞られています。


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「小諸そば」  実食日:2005/3

  2番出口を出て直進すぐ。半地下に埋もれたよな造りで、店内には小さなコの字型カウンターが1本だけ。このチェーンの中では、もっとも規模が小さく、もっとも古びている印象。それもそのはず、ここが「小諸」チェーンの発祥地(1号店)なのである。メニューその他に同系他店との違いはないが、なんとなく入るのに緊張してしまう。梅干し・ネギはフリー、カマボコ・菜の花入り(季節により異なる)、たぬき290円。変わっている点と言えば、冷水用のコップが使い捨てのものだったこと。これはこのチェーンのみならず、駅そば全体を通じて珍しい。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。改装していますが、写真を撮り忘れました。店舗名は「京橋店」です(値−1点。2015/1、確認)。

※改装後の写真を撮ってきました(左:旧、右:現。2015/2確認)。

※2016/4、再食。改装後の初食です。改装前は厨房を囲む形の立ち食いカウンターのみでしたが、現在は壁に沿った並行立ち食いカウンターになっています。キャパは、12人くらい。内装はフルチェンジされたわけですが、相変わらず椅子はありません。麺は見込み茹でで、やや歯ごたえが損なわれたものでした。旗艦店舗のオペレーションとしては、少し残念。飲み水のコップは、ガラスになりました。値上げして、現在はたぬき310円になっています。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2020/9、確認)。

※閉店していました。現在は空っぽのショーケースが残っている状態で、テナント募集等の貼り紙は出ていませんでした。ここは「小諸そば」の旗艦店舗という位置付けだったと思うのですが、閉じてしまって大丈夫でしょうか。心配です(2021/1、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2012/4

  7番出口を出て右へ2分、十字路角の左側。テーブル席と椅子付きカウンターがあり、コンパクトなフロアながら計30人以上可能。店舗名は「八重洲口店」。東京駅からでも徒歩圏内だが、京橋の方が近い。
  味覚的には、基本的には「せんねんそば」スタンダード。いつもより麺が太いように感じたのは、若干茹でがオーバーだったからだろうか。つゆは、このチェーンらしい淡いタイプ。たぬき300円。朝6〜11時に限り、朝サービスセット4種あり(300円均一)。以前は朝サービスセットの中にカレー丼セットがありオススメだったのだが、今はやっていない。現在のオススメは、卵かけごはんセットか。専用の出汁醤油がおいしい。また、朝の時間帯以外にも日替わりでサービスセットを売り出しているようで、この日はいわし・カキフライ丼セット450円がサービスメニューとして設定されていた。


※閉店していました。跡地を含めた区画(と北隣の区画)全体がサラ地になっています。巨大なオフィスビルか商業施設が誕生しそうな気配です(2015/1、確認)。

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「いっぱい喰い亭」  実食日:2015/1

  3番出口を出て直進、最初の路地を右折して1分、最初の路地を左折して10秒、右側。東京スクエアガーデンの南西の区画にある。ホームからの距離では銀座一丁目駅の方が近いがのだが、ちょうどいい場所に出口がないのが残念(一応徒歩圏内。3番出口歩4分)。京橋の方が圧倒的に行きやすい。夜は酒場に変身する店で、店内フロアは明るくきれい。そして、かなり広い。女性でも気軽に……と思いきや、完全立ち食い。お洒落な立ち食いが流行っているから、このくらい清潔感があれば女性でもひとりで気軽に入れるだろうか。実食時には、見事に男性オンリーだったが。立ち食いカウンターは30人ぶんくらいあるのではないだろうか。
  麺は、基本的に生麺の注文後茹で。「基本的」と書いたのは、ランチタイム(11〜14時)に限り、生と茹でを併用しているため。混雑時に待ち時間が長くなるのを嫌う人々の要望に応えて、茹で麺も提供している旨の貼り紙が出ている。当サイトでは、麺の生・茹を選べる場合には原則として茹で麺で評点をつけることにしているのだが、この店は生がデフォルトなので、生で。北茨城産のそば粉を使っているという平打ち麺は、少々縮れがある。ちょっと不自然な弾力は感じるものの、風味はしっかりしている。つゆはわりとオーソドックスなタイプで、甘くも辛くもなく、バランス派だ。たぬきはやや油が重く、そして量が多すぎる。個人的に、たぬきには「麺とつゆの橋渡し役」を第一に求めているので、こんなに強い存在感は必要ない。たぬき330円(ワカメ・ナルト入り)。ワカメが結構たっぷり入るのだが、ひと噛みで「乾燥水戻し」と分かってしまうもの(もし違っているとしたら、ますます状態の悪いワカメということになる)なので、もっと少なくていいと思う。入れなくてもいいと思うくらい。そば湯ポットあり。飲んでみたが、残念ながらあまり香らなかった。個人的に、常陸蕎麦には敬意をもっているので、意図的に薄めているものなのだと信じることにしよう。箸や七味と並んで置いてある調味料に、懐かしの「カレーホット」がある。見た目にはラー油っぽい色の液体だが、これをかけるとカレー味になるというもの。基本的には業務用のものだけど、5年くらい前(? かなり曖昧)に、ちょっとだけ流行ったのかちらほらと飲食店で見かけた記憶がある。箸はエコ箸。


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「京橋 恵み屋」  実食日:2017/9

  値段が少々高くかけ系を扱わない(もり系のみ)ということで長らく保留の扱いにしていた店なのだが、十割そばのサンプルをもっと欲しいということで対象に含めることに決めた。行き方は、3番出口を出て右、首都高の高架をくぐる直前の路地を右折して1分、左側。立ち食いカウンターのみで、店内に15人分くらい、店の外に9人分くらい。平日の14:45という閑散時間帯だったにもかかわらず、先客4・後客4と堅実に客が入っていた。その大半が、スーツ姿のサラリーマン。このあたりのサラリーマンの間では、かなり有名な店だ。店内にはギターが飾ってあり、BGMは洋楽。なのに、受渡し係は言葉遣いの丁寧な純和風なおばちゃん。なにかとギャップの多い店でもある。
  麺は、4種から選ぶ。基本になるのが、石臼挽きの細麺「恵み蕎麦」。このほかに、そばの実の中心部分だけを挽いて打った「更科蕎麦」、逆に殻や甘皮部分を多く配合した「田舎蕎麦」、そして健康食として話題の「ダッタン蕎麦」がある。今回は、初食ということで基本の「恵み蕎麦」を選択。続いて、麺の量を指定する。これも、4通りある。小盛りが150グラムで、250円。並盛りが300グラムで、500円。大盛りが500グラムで、650円。特盛りが650グラムで、800円。これとは別に常連客だけが注文できる裏メニューもあるようだが、当サイトでは割愛。150グラム刻みで、小盛りと並盛りは単価が同じ。大盛り以上になると少し単価が安くなる設定だ。初食ということで、並盛りを選択。これを口頭注文で告げてオーダー終了なのだが、実はつゆも2種類ある。デフォルトのつゆとは別に、「ネギ汁」があるのだ(100円増し)。「秘伝のネギ油」が入っているとのことで美味そうなのだが、今回は初食ということで、パス。300グラムということで、並盛りでもかなり量が多い。「小諸そば」の2枚もりくらいありそうだ。小腹を満たす感覚なら「小盛り」で充分だろう。押し出し製麺の茹でたて提供。色は薄いグレーで、星はほとんど見られない。十割にしてはしっかりとつながっていて、食べにくさは感じない。香りは決して強くはないのだが、上品でよい。ちょっと気になったのは、食感がずいぶん軽く、少し乾いているような舌触りだったこと。ボソボソするのではなく、ゴワゴワする。みずみずしさが感じられなかったのが、個人的には少し残念だった。
  つゆも個性的だ。昆布の出汁が前面に出た香りで、コク・旨味の強いつゆ。カツオの香りは感じない。東京でこの手のもりつゆを出す店は少ないのではないだろうか。塩気もかなり強く、麺をどっぷり浸すとそばの香りがほとんど消えてしまう。「下半分」を推奨。個人的には、このつゆは細打ちのそばよりも太くて固い武蔵野うどんあたりの方が合いそうな気がする。ネギフリー。そば湯ポットあり。1回の実食で評点をつけてしまうのはとてもヤボなことのように思える店。もう何回か通って、少なくとも麺は4種すべて試してみたい。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、小盛り350円、並盛り500円です。青海苔を麺に練り込んだ「青さ切り」が登場しています。小盛り450円、並盛り600円です(2021/1、確認)。

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★銀座駅(東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線)
「せんねんそば」  実食日:2011/5

  B2出口(エレベーター)を出て右、晴海通りに出て右、最初の路地を右へ30秒、左側。または、B4出口を出て後方、最初の路地を左折して30秒、左側。さほど規模の大きくない店舗で、椅子付きカウンターが2列で計12席と、奥の方に2人掛けテーブルが1つ隠れている。
  味覚的には、「せんねん」スタンダード。麺は、舌触りが滑らかで歯ごたえはモチッとしている。食感はたいへん良いのだが、風味はあまりない。たぬきは具ナシで、細かく、量が少ないので、ビジュアル的にちょっと寂しい感じがする。ワカメかカマボコでも添えるとグッと引き締まるのではないかという気がする。たぬき300円。細かいイチャモンをひとつ。返却口が奥まったところにあり、ちょっと不便。2人以上続けて返却口へ行こうとすると、先に行った人は後から来た人が壁になって出られなくなり、後で行った人は前の人が壁になって進めなくなる。丼の返却はおひとりずつ。

※たぬき300円、消費増税に伴う値上げはなく値段据え置きです。ご飯ものなどを含めメニューの種類がとても多く、店頭のお品書きを見てかなり悩んでしまいそうです。麺単・セット・朝限定、それぞれにお得感があります。私の日常生活圏内に店舗がないのが残念に思います(2015/5、確認)。

※中途半端なタイミングで値上げしていました。現在、たぬき320円です(2015/6、確認)。

※閉店(「小粋そば」化)していました(2015/11、確認)。

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「よもだそば」  実食日:2012/7

  C8出口を出て右(中央通り方面)へ30秒、右側。日本橋・八重洲仲通りにある同名店の分店。そばとインドカレーを売りにしている。客席は椅子付きカウンター+立ち食いカウンター少々で、15人ほど収容可。
  日本橋で実食済みの店だから大まかな味の想像はついていたが、銀座店も負けず劣らず美味しかった。麺は黒々としていて歯ごたえが強い。つゆはカツオ出汁が強く利いていて飲みごたえ抜群。全体的にレベルが高く、値段的にも魅力がある。たぬきは290円だ。変わりメニューに、チーズそば360円があるほか、週替わりで目先を変えたメニューが登場する。実食時には、サルサそばなるものが販売されていた(380円)。朝7時〜10時限定の朝定食が3種類あり、いずれも380円とお値打ち。そばとカレーが売りの店なので、試してみたいのは朝定食C(半そば+ミニカレー)だ。カレーは、この手の店としてはトップクラスの出来栄え。専門店を称してもいいくらいの本格インドカレーだ。ただ辛いだけでなく、マイルドなコクがあって病みつきになる味覚。また、各メニューは50円増しで「ラそば」に変更することができる。「ラそば」とは、和風つゆに中華麺を合わせたもので、姫路の「えきそば」のようなものと思えばいい。そばの麺自体が美味しいのでねぇ、50円多く出して「ラそば」にする気にはあまりならないが……。箸はエコ箸。

※2015/7、再食。値上げして、現在はたぬき300円になっています。変化球メニューは、週替わりのものだけでなく定着したものも多くあります。チーズそば370円や岩下の新生姜天そば430円などは、「よもだ」の代名詞と言ってもいいかもしれません。朝定食は3種各390円に上がった一方、時間が7〜11時に拡張されています。
  今回は、駅そばではありそうでなかなか見かけない「ニラ天そば」370円を試してみました。ニラだけのかき揚げです。揚げることで独特の臭気が抑えられて香ばしくなり、想像していた味とはちょっと違うものでした。ヘナヘナせず、シャキシャキした部分とパリパリした部分があってなかなか美味しかったです。麺・つゆも、変わらず美味いです。つゆは、貼り紙では「カツオ・サバ・ソウダ・昆布」とありますが、カツオが一番強く出ています。不自然な旨味がなく優しい味わいで、余韻も長く続きます。塩気がわりと強めですが、最後まで飽きずに飲み干せます(値−1点)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき320円、チーズ400円、岩下の新生姜天450円、ニラ天390円、朝定食3種各410円です(2020/3、確認)。

※2020/12、再食。毎年冬場に出る、すんきそば430円を食べてみました。「東京で食べられるのはここだけ」を謳う、長野県木曽地方の郷土そばです。東京でも、他にも扱う店はありそうな気がしますが……。私自身、東京で食べるのはこれが初めてです(長野県では食べたことがある)。かけそばにトッピングするのは、カブの葉を乳酸発酵させた漬物。シャクシャクとした歯ごたえが印象的ですが、それ以上に酸味の印象の方が強く残ります。とにかく酸っぱいです。長野で食べたときよりも酸味が強いように感じました。天かすを加えてまろやかにしようという意図は感じられますが、それでもなおすんきの尖った酸味の方がはるかに勝っていました。ちょっと好き嫌いの分かれるメニューかもしれません。
  大晦日15:00頃の訪問で、先客7・後客4。年越しそばの需要なのか、周辺の飲食店があまりやっていないためなのか、大晦日でも結構賑わっていました。客席には個別パーティッションが設置されていますが、可動式のため、実効性はあまり高くなさそうです。実際、結構動かされている様子でした。


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「小諸そば」  実食日:2015/2

  A3出口を出て直進4分、銀座7丁目交差点を左折して30秒、左側角地。銀座・東銀座・新橋の三角形のほぼど真ん中に位置する店で、どの駅を最寄りとして扱うかで少々迷う立地にある。便宜上、銀座7丁目交差点(花椿通り)の南は新橋、銀座三原通りまでを銀座、以東を東銀座とする。この店は花椿通りの北側で、あづま通りとの角にあるので、銀座として掲載。半地下のようになった店で、椅子付きカウンター12席と立ち食いカウンター10人分くらい。店舗名は「銀座7丁目店」。
  麺は、茹で置き。客数が多いこともあるのだろうが、かなり大量に茹で置かれているのが見えてしまった。そのわりに提供までにかなり時間がかかるのは、セットメニューを注文する客が多いためだろう。たぬきそばならササッと出せるのに、律儀に順番通りに作っているため、何を注文しても時間がかかる。それだったら、こんなにたくさん茹で置かなくてもいいような気がするのだが。たぬき300円(季節の青味&カマボコ入り)。ネギ・梅干しはフリー。そば湯ポット受渡口にあり。
  イチャモンポイントは、2点。土地柄、中国人観光客の利用がたいへん多い。現地のガイドブックに載ったのではないかと思うほど。それは別にいいのだが、まぁマナーのよろしくないこと。5〜6人のグループでやって来て、大荷物で椅子付きカウンターをすべて占領して、それから券売機前でやいのやいのと騒ぐ。この間、椅子付きカウンターは誰も利用できない。私が入店した時点ですでにこの状態だったのだが、食べ終えて退店するときになってもまだ食券を買っていなかった。中国人がどうのというよりも、これは店側の問題。席を空けるように促すとか、注文に困っているのなら助け舟を出すとか、対応する必要がある。もう1点は、返却口。とても狭く、4人分放置されるともう置き場がなくなる。構造上やむを得ないのだろうが、であればなおさら、こまめに片づける必要がある。麺を大量に茹で置く手があるのなら、返却口を空けることもできるはずだ。この2点をもって、「衛生」を−1点とさせていただく。近隣にもっとオペレーションが洗練された「小諸」がたくさんあるので、今後この店舗を再訪する機会があるかどうか、ちょっと疑問だ。


※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2020/2、確認)。

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「小粋そば」  実食日:2015/11

  B2出口(エレベーター)を出て右、晴海通りに出て右、最初の路地を右へ30秒、左側。上記「せんねんそば」の跡地。というか、看板だけ変わって中身は「せんねんそば」のままかもしれない。日除けにも「阡年グループ」と記載されたまま。実食はこれで5軒目になるが、三ノ輪店と並んで「せんねんそば」時代からの変化点が少ない店舗だ。椅子付きカウンター12席と、奥まったところに2人掛けテーブルが1つ。返却口が極端に狭いのも、「せんねんそば」時代のまま。店頭の置き看板に至っては、せんねんそば時代のものを裏返しただけ。今後新調されるのだろうか。実食は12:15くらいで一番の混雑時間帯だと想像されるが、行列ができるようなことはなく、常時7割くらい埋まっているという感じ。この界隈でパパッと昼食を済ませるにはよい穴場かもしれない。
  麺は、生麺の茹で置き。モチモチ感が強く、香りは弱め。どちらかというと冷凍麺を連想させる麺。つゆは、薄い色合いに反して甘みが強い。たぬきは粒が細かくつゆに溶けやすいタイプ。モヤッとした甘ったるさがあり、油が少し古いのではないかと推察。たぬき320円。値段やメニューも、「せんねんそば」時代から変わっていないようだ。店内には、「せんねんそば」時代からあると思われる「7〜23時は禁煙タイム」との貼り紙がある。ここまでやるなら、終日禁煙にしたら? と思ってしまうのは私だけだけだろうか?


※2019/3、再食。値段等、変わらず。券売機が故障していて使えず、現在は口頭注文・代引き制になっています。「故障中」の貼り紙の朽ち方から推して、壊れたのはだいぶ前。修理する気なしだと思います。今回は腹ペコ訪問だったこともあり、から揚げ丼セット500円をいただきました。かけそば+ミニ唐揚げ丼+お新香という内容です。から揚げ丼は、千切りキャベツの上にモモ肉の唐揚げを3個乗せ、醤油ベースの甘辛タレをかけています。モモ肉使用とあってジューシーで、とても美味しいです。ご飯がちょっとゆるかったのが残念ですが、500円なら大満足の内容でした。
  平日17:30頃の訪問で、先客3・後客2。うち4人がセットメニューを注文していました。麺単も決して悪くはないのですが、この店はセットメニューの破壊力が際立っているので、腹ペコ訪問推奨です。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。から揚げ丼セットは500円で据え置き。ますます、セットメニューの優位性が高まった形です(2020/3、確認)。

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※新橋駅は、山手線4に掲載。
★虎ノ門駅(東京メトロ銀座線)

「富士そば」  実食日:2003/7

  9番出口を出て、直進30秒。JR駅にしかないと思っていた「富士そば」が、こんなところにもあった。しかし、このチェーンは独立採算なのか、味も値段も店舗によってかなり差がある。ここの「富士そば」は同系他店に比べて味が濃く、値段が高い。それから、たぬきを入れすぎ。完全に汁を吸いきってしまう。過ぎたるは及ばざるが如し。たぬき360円。なお、本来はカレーライス(430円)用だが、福神漬けが食べ放題になっている。


※閉店していました。すぐ近くに新たに「富士そば」がオープンしていますが、店舗名が異なる(掲載店:虎ノ門店、オープン店:愛宕通り店)ので、「移転」ではなく別店として扱います(2009/6、確認)。

※ちょっと複雑なので、整理しながら。かつて9番出口近くの外堀通り沿いに「富士そば虎ノ門店」があり、少し東の西新橋一丁目交差点近くに「梅もと」がありました。このうち「富士そば虎ノ門店」が閉店し、愛宕通り沿いに事実上移転する形で「愛宕通り店」がオープン。そしてこのほど、「梅もと」が閉店したのを契機に、「富士そば愛宕通り店」が閉店し、事実上移転する形で「梅もと」の跡地に「富士そば虎ノ門店」が復活。最終的に、この店舗が残る形になりました(写真は移転後)。ややこしいですね。
  今回は入店していないので席配置等未確認ですが、間口が狭くて奥に長い造りです。変わったメニューとしては、牛肉おろしそば490円があります。ミニ牛丼セット550円を扱う店舗ならではのメニューですね。また、期間限定ではありますが、うな重1080円を扱っていました。一部店舗で扱っている「うな丼」とは別物で、ちゃんと重箱を使っているようです。土用の丑の日に合わせた限定メニュー(7/25・8/6の2日間のみ提供)で、1日20食限定。幻のメニューと言えるかもしれません。なお、たぬきは390円。9番出口付近にあった時代よりも、ちょっと値上げしています(2017/8、確認)。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。入店していないので店頭のサンプルケースや貼り紙類のみでの判断になりますが、うな重と牛肉おろしは終了しています。変わったものとしては、天ぷらそばとミニカレーのセット550円(これは以前からある)・たぬきそばとミニカレーのセット500円(おそらく新規追加)があります。たぬきセットは通常店舗の「かけ+ミニカレー」の価格よりも安いので、なかなかお得感があります(2018/10、確認)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値段等、変わっていません(2019/1、確認)。

※2019/7、再食。リニューアル後の初食になります。店内はわりと広いですが、テーブル席はなく、椅子付きカウンターのみ。ざっと数えて、26席ありました。今回は、「富士そば」ではわりとレアなミニ牛丼セット550円を、もりで食べてみました。そばに関しては特段変わったところはなく、無難に美味しいです。一方の牛丼は、やや残念なものでした。見るからにアタマが少なく、白飯がガッツリ見えている状態。しかも、半分はタマネギです。濃く甘い味付けでどうにかカバーしている感じ。う〜ん、価格的にこれ以上を望むのは難しいのかもしれませんが、これだとたぶんあまり流行らないでしょう。牛丼は、安く美味しく食べられる店がたくさんあるから、敢えて競争する必要はないようにも思います。
  平日20:15頃の訪問で、先客8・後客5。見事にスーツリーマンのひとり客ばかりでした。残業終わりの仕事帰りでしょうか。仕事終わりがこの時間帯になると、まっすぐ帰りたくなくなるのも頷ける気がします。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、たぬきそばとミニカレーのセット560円、ミニ牛丼セット570円です。たぬきそばとミニカレーのセットは、値上げ幅が大きいです。まぁ、当然といえば当然ですね。かけ+ミニカレーよりも安いというのは、さすがに無理があったと思います(2019/11、確認)。

※2022/1、再食。ミニルーロー飯セット500円を、かけでいただきました。ミニルーロー飯は、豚そぼろ+ウズラの煮玉子2個をご飯に乗せたものです。手軽なミニ丼で、しかもそぼろはところどころ乾いてしまっていましたが、味覚的には結構私好み。ちゃんと五香粉っぽい香りもあって、本場の台湾料理の味覚をある程度再現できています。値上げラッシュのこのご時世で、このセットメニューを500円で提供してくれているのはたいへんありがたいです。
  土曜18:30頃の訪問で、先客1・後客1。空いていました。ちなみに、後客は制服姿のタクシー運転手で、玉子そばを注文していました。「富士そば」の玉子そばはたいてい温玉と決まっているのですが、この運転手は「いつもは生だけど、今日は温玉で」と注文。この店舗では生卵も提供しているのか、それとも常連客の裏メニューなのか。メニュー名が「温玉」ではなく「玉子」になっていることから、前者でしょうかね。


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「小諸そば」  実食日:2004/7

  1番出口を出て、直進1分。西新橋一丁目交差点南西角。例によって美味しい「小諸そば」なのだが、ここはこのチェーンの中でも特にオススメできる。絹さや&カマボコ入り、梅干し&ネギフリーは相変わらずで、さらにポット入りのそば湯が各席に置いてある。これからの暑い季節には重宝しそうな一品。そして、使っている具材の鮮度もいい。特に、絹さやの鮮度がよく、香りが非常に豊潤だった。私が行ったときにたまたまよかっただけなのかもしれないが。たぬき290円。安い。各種ミニ丼とのセット480円もなかなかお得。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。ミニ丼セットは510円〜になっています。なお、店舗名は「虎ノ門店」です(値−1点。2014/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/5、確認)。

※2016/7、再食。「小諸そば」では初めてでしょうか、冷やしたぬきを食べてみました。大盛りで、310円+30円です。麺は茹でたてに当たり、硬質な歯ごたえが楽しめました。ただし、風味は温そばの方がしっかりと感じられます。これは個人的な見解ですが、そばの香りは「もり系>かけ系>ぶっかけ冷やし」だと思っているので、冷やしはあまり食べる機会が多くないのですが、歯ごたえを楽しむのならこれもアリです。ちょっとつゆが少なめだったのが残念。少しアンバランスでした。小諸のたぬきはしっかりと揚げた天かすでカリカリの食感と香ばしさ、さらには素材(主にエビ・ゲソ)の風味も楽しめるものなので、冷やしに乗せてもとても美味しいです。トッピングは、天かすのほかに千切りカマボコと千切りキュウリ。カマボコは、冷やし系ではわざわざ刻んでいるんですね。キュウリを乗せるあたりが、どことなく冷やし中華っぽいです。かけ系と冷やしが同額というのも、小諸の強みでしょうか。ほかのチェーン等では、50〜100円程度割増になることが多いので。ただでさえ安い小諸が、夏場にはさらに安く感じられます。実食は20:50頃で閉店間際(21時閉店)でしたが、先客2・後客2と駆け込み需要がそこそこある様子でした。都心部の小諸は、閉店時間が早めなのがちょっとネックですね。23時くらいまで営業してくれるとより利用しやすくなると思うのですが。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。冷やしたぬきも340円。麺大盛りは30円で据え置き。各種ミニ丼セットは540円〜です(値−1点。2018/10、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、各種ミニ丼セット550円〜です(2022/1、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2004/11

  4番出口を出て後方へ。信号を渡らずに左へ2分、最初の信号(虎ノ門一丁目交差点)で左、10秒左側。私が実食したのは土曜の夕方という閑散帯。店は小さく、椅子席なし。しかも、周囲は完全にオフィス街で、人影がない。おまけに、表通りからも外れている。それなのに、結構客が入っていた。人気があるんだなぁ。
  このチェーンは店舗による違いがあまりないので、入る前からだいたいどんな味のそばが出てくるか見当がつく。それでも、定期的に食べたくなるのが小諸。ネギ&梅干しフリー、カマボコ&いんげん(たぶん季節により異なる)入りも変わらず。たぬき290円。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき300円になっています。なお、店舗名は「虎ノ門一丁目店」です(値−1点。2015/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/6、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2021/8、確認)。

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「峠そば」  実食日:2005/6

  1番出口を出て直進、最初の信号(西新橋一丁目交差点)を渡らずに右へ30秒、ドラッグストアの角を右へ30秒、右側。表通りから見えない、ちょっとマニアックな場所にある。
  この店については、書きたいことがたくさんある。まず、麺から。北海道幌加内産のそば粉を使った麺は、コシはたいしたことないが風味がすごくいい。つゆも、濃いめの味ながら妙な刺激がなく、ちょっと甘みが差しているあたりも私好み。そして、たぬきそば(330円)には、ゆで卵(半分)・ワカメ・千切り大根が乗り、非常に豪華に見える(個人的には、ゆで卵は不要なのだが)。それから、細かい注文に対応してくれる(貼り紙が出ている)。つゆの「多め・少なめ」「熱め・ぬるめ」「薄め」、麺の「柔らかめ(うどんのみ)」、「ネギ無し」などなど。揚げ物も、ごま油を使用していて独特な香りに仕上がっている。人によっては口に合わないかもしれないが、私は「個性が出ている」と捉える。これからの夏に向けて、「冷やし同額」も嬉しいところである。


※2017/2、再食。暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。個人的には、今のシンプルな暖簾の方が、この店の雰囲気には合っていると思います。不覚にもたぬきそばの値段を見忘れてしまいましたので、値上げしているかどうかは不明です。
  今回は、天380円を選択。麺は、注文後茹でにこだわっている様子。少々待ち時間が長めです。でも、しっかりと角が立っていて舌触りがよく、そばの香りも凛と感じられてとても美味しく、待つ価値はあります。つゆは、カツオ系が強めに出ています。酸味もほどほどにありますが、歯がキシキシするようなエグ味はありません。自然な風合いで、とても美味しいです。天(かき揚げ)は、注文後揚げなのにフワフワ食感仕上げという、ちょっと変わったものでした。店内に入った瞬間にゴマ油の香りに包まれたので、きっと天ぷらにゴマ油を使っているのだろうと推察したのですが、天ぷら自体は特にゴマ油の香りが印象的なものではありませんでした。具材はタマネギ中心。衣厚め。これはこれで悪くないです。全体的なバランス感もよく、期待を裏切らないすばらしい一杯でした。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、天(かき揚げ)410円です。この店には、麺(そば・うどんとも)が2種類あります。入店したらまずどの麺にするかを伝えるようにとの貼り紙が出ています。ちょっと面倒ではありますが、入店してやおら「天ぷらそば!」みたいな注文の仕方はタブーですので、ご注意ください(値−1点。2021/1、確認)。

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「スタンドそば」  実食日:2006/5

  2番出口を出て直進、最初の信号を渡らずに右へ1分、右側。一等地虎ノ門にこんないい風情の店がまだ残っていたなんて、ちょっと嬉しくなってくる。内装は「立ちそば」というよりは大衆食堂風で、椅子つきカウンターのほか2人掛けのテーブル席も2つある。カウンターが非常に高いのが特徴で、椅子に座ると身長182cmの私でも丼が顎のあたりにくる。カウンターでは立った方が食べやすいかも。
  味覚的な特徴としては、天の種類が豊富で美味そうな感じ。たぬきは量が少なく、あまり全体の味に影響を及ぼさないというか、よく味が分からなかった。麺は普通の茹で麺。つゆは、ちょっと特徴のある甘みを帯びている。悪くはないが、麺との相性が「?」な感じだ。たぬき280円。この場所でこの値段は安い。変わりメニューに、若さぎ(天)そば390円。美味そう。


※閉店していました。現在はサラ地です。こういう店が閉店すると、時代の変遷を痛感せずにいられません。心が痛みます(2009/6、確認)。

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「梅もと」  実食日:2009/6

  9番出口を出て直進30秒、西新橋1丁目交差点の手前。間口は狭いが奥に長く、椅子付きカウンターが20近くある。
  この店では、生麺を使用している(茹で置き)。「梅もと」の生麺は、田町に次いで2軒目の実食だ。歯ごたえは、確かに茹で麺店舗よりもしっかりしていて良い。ただ、舌触りは滑らかすぎて、個人的にはちょっと物足りない。「梅もと」の茹で麺の舌触りが比較的私の好みに合っているだけに、残念に感じた。風味も、さほど強くないようだ。つゆと具(たぬき)は、茹で麺店舗と同じものを使用していると思われる。値段は、茹で麺店舗よりも高く設定していて、たぬき350円。田町よりも10円安いのは、サービストッピングの差だろうか。こういう、チェーン店の店舗間の違いは、個人的には歓迎。ただ、あくまでも私見だが、もしも「梅もと」の生麺店舗と茹で麺店舗が隣り合って並んでいたら、私は茹で麺店舗に入ると思う。サービス面での加点材料は、そば湯ポット常設&月・水・金麺大盛り無料。もう一工夫ほしい点としては、内装に清潔感があるのは良いと思うのだが、装飾品や貼り紙の類が少なく、ずいぶんと殺風景に感じること。混雑時間帯なら活気が中和してくれるけれど、閑散時間帯に一人でそばをすすっていると、なんだか涙が溢れてきそうだ。このチェーンの数店舗で見られる額入りの「江戸切り子」展示とか、あるいはそば湯ポットが一番奥の目立たないところにあって気づかずに立ち去ってしまう人が多そうな感じなので、「そば湯あります!」の貼り紙でも張るとか、生麺「梅もと」の認知度はあまり高くないと思うので、生麺に関するウンチク書きの貼り紙でも張る(これは店の外にもあった方がいいと思う)とか、方法はいくらでもある。あまりにも殺風景すぎるので、かえって落ち着かない。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。「梅もと」特有の変わりメニュー・薬膳天は390円です。全体的にやや高めな設定になっている中、そば大盛り30円というのがずいぶんと良心的に感じます(値−1点。2015/11、確認)。

※閉店していました。跡地は、「富士そば虎ノ門店」になっています(2017/8、確認)。

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「日本橋紅とん」  実食日:2010/11

  2番出口を出て直進3分、桜田通り沿いにある店。今年9月にオープンしたばかりの新店で、夜はやきとん屋に変身するのだろうか、営業時間は7〜15時と短め。十割そばを売りにする本格志向の店だ。客席は、テーブル席と椅子付きカウンター、合わせて20人分くらいか。システムは「注文口でベースメニューを注文→お好みで各自トッピングを追加→レジで精算」というセルフうどん形式。ただし、セルフサービストッピングの種類はさほど多くない。
  十割そば使用ということで、歯ごたえ、舌触り、風味ともなかなか秀逸だった。特に、噛み切るときに薄皮一枚残るような独特な歯ごたえが、他店ではなかなかお目にかかれないものであるように感じた。つゆは甘め。実食はきつねそばだったが、きつねを乗せると少々くどい。ベースメニューは、かけ、せいろ、きつねの3種のみ。それぞれに小・並・大・特盛があり、きつねの場合はそれぞれ330円・390円・490円・590円。なぜかかけは大と特盛が同額(390円)になっている(品書きの表記ミス?)。ちなみに、ボリュームや値段の評価は「並」を対象としている。ネギと天かすはフリー、箸はエコ箸。

※店舗としては存続しているのですが、ランチタイムのそば提供が終了していたので、当サイト上では閉店の扱いとします(2015/4、確認)。

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「富士そば」  実食日:2011/10

  1番出口を出て直進1分、西新橋一丁目交差点を渡らずに右折して20秒。店舗名は「愛宕通り店」。7つ上に記載している「富士そば」(虎ノ門店)が移転しただけかと思ったが、店舗名が異なるので別店として扱う。客席配置は、「富士そば」にありがちな曲線を多用した椅子付きカウンターのみで、30席弱。
  麺は茹で置きで、茹で置き時間が長いのかそもそも茹でオーバーなのか、ちょっと歯ごたえが柔らかくなっていた。ジャストな茹で加減だったら結構美味そうな麺だっただけに、少し残念。つゆには特記事項なし。たぬき340円。朝6〜11時に限り、お得な「朝そば」がある。きつね+温泉玉子+ワカメのトッピングで、300円。そば湯ポットあり。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。朝そばは310円で、設定時間が5〜10時に変更されています。また、15〜18時に同じ内容で「夕そば」として販売されています。さらに、同時間設定で朝・夕セット390円の設定もあり、内容はかけorもり+ミニ玉子丼です。24時間営業しています(値−1点、付+1点。2015/7、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。鴨せいろ・肉せいろ各460円という設定があります。鴨せいろは何店舗かで見かけていますが、肉せいろは他にあったかどうか。とろろせいろ420円もあります。この店舗は、せいろ系のメニューに力を入れているようです(2016/2、確認)。

※閉店していました。同時に、外堀通り沿いに「虎ノ門店」がオープンしているので、事実上の移転です。ただ、店舗名が異なるので別店(虎ノ門店の復活)として扱います(2017/8、確認)。

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「つるまる饂飩」  実食日:2015/11

  2番出口を出て直進2分、最初の信号を渡ってから右折して30秒。路地の角地にあるのだが、虎ノ門界隈としてはわりと人通りの少ない場所だろうか。讃岐うどんスタイルのセルフ店。客席はテーブル・椅子付きカウンター・立ち食いカウンターと揃い、数えるのが面倒なほどある(概算で40くらいか)。赤看板の「つるまる」は、東京では今のところここと赤坂店、そして千駄ヶ谷店(代々木駅最寄り)が該当(未食店については未確認)。青看板と赤看板の違いについてはまだ調査中だが、現時点でおぼろげに分かってきているのは、価格構成が異なるということ。赤看板の店舗は、青看板の店舗よりもちょっと高い設定になっている。連食していないので味の比較が難しいが、麺が違うのだろうか。ちなみに、赤看板の店舗は看板に「浪花麺乃庄」の記載がない。レシートには記載があるが、当サイトでは看板表記を優先とさせていただいた。
  今回はちょっとしたアクシデントがあって、つゆに関してはコメントできないので、つゆは「つるまる饂飩」の他店舗と同等とみなして評価をしている。アクシデントとは、きざみそばを頼んだものの「売切れ」とのことで月見そばにしたのだが、「つるまる」で月見(正確には「玉子」)はいわゆる「釜玉」になるのだ。出来上がってからそのことに気づいたので、手遅れだった。店頭メニューで「温」と書いてあるものはかけ系に、「温・冷」と書いてあるものは釜揚げまたはぶっかけになるようだ。麺は、冷凍っぽい食感。香りはそれなりにあり、ざらつきのある舌触りも含めて、悪くない。かけ270円、きざみ360円、玉子360円。天かすはレジ脇にあり、精算時に無料で自由に追加できる。おろし生姜も同様。天かすは固揚げでカリカリ食感。私好みだ。


※2020/3、再食。消費10%増税の対応については、見た目の値上げはありませんが、外税方式になっているため実際に支払う金額は増税ぶんだけ上がっています(以下の記載はすべて税別価格)。今回は、胃痛のためそばではなくうどんで。かけうどん270円+とりめし(小)120円+大根おでん100円をいただきました。うどんは、大規模チェーン系としては比較的やわらかめ。「丸亀」や「はなまる」ほど硬くありません。柔らかめだけど、微妙に芯を残してあり、ほどよいコシを楽しめます。私は、近年流行りのやたら硬い麺より、このタイプの方が好きです。ましてや今は胃痛を抱えているので、なおのこと。つゆは、そばと同じ。鶏めしには大きめカットの鶏肉がゴロゴロ入っていて、食べごたえがあります。大根おでんはかなり大きなサイズで割安感がありますが、残念ながら中心部までは味が染みていませんでした。
  平日16:30頃の訪問で、先客1・後客2。この時間帯は、空いているようです。フロアがわりと広いので、あまり空いているとちょっと侘しさを感じます。5〜6人は入っているタイミングで食べたい店です。


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★溜池山王駅(東京メトロ銀座線・南北線)

「きねや」  実食日:2003/10

  13番出口のすぐ裏にある店だが、ホームからの距離で考えれば南北線の六本木一丁目駅の方が近いかもしれない。六本木一丁目駅の場合、3番出口を出て直進2分。都心の地下鉄駅では貴重な駅そばなのだが、残念ながらそれほど誉められたそばは出てこない。つゆが、とにかく味が薄すぎる。麺にも味があまりないので、全体的に味がない。それから、細かいイチャモンになるが、客のスペースに食材(米とか)を無造作に置いておくのはどうかと思う。衛生的にも問題があるし、それ以前に、邪魔。バックヤードをもう少し整理しましょう。たぬき330円。

※閉店していました。跡地は、ファミリーマートの一部です(2015/3、確認)。

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「二五十 赤坂」  実食日:2018/11

  値段がかなり高いのだが、十割そば提供ということで特例適用。場所は、11番出口を出て右後方へ2分、右側。間口は狭いが奥に長い店舗。厨房は手前側にあり、その対面の壁沿いに立ち食いカウンター10人分くらい。奥が広くなっていて、椅子付きカウンター11席と、テーブル席が2人×4ある。自動オーダーの食券制なので、券を買ったら厨房前を素通りして、券を持ったまま席で待っていれば呼び出される。それは良いのだけれど、呼び出しの声が「へい!らっしゃい!」みたいな怒号なのがちょっと。シックで落ち着いた店内の雰囲気に合っていない。
  麺は注文後に茹でるので、提供までに少し時間がかかる。昼時などは、10分以上待たされることもあるかもしれない。星のない、白っぽい更科風の麺。ただ、ルックスから連想させるほどにはモチモチ感がなく、あまり強くつながっていない印象。香りは、さほど強くはないが、更科らしい上品さはある。つゆの香りにかき消されるような繊細な香りなので、かけ系よりももり系の方が合うように思う。つゆは、カツオが最前面にあり、そのすぐ裏にサバらしき癖のある香りが垣間見える。その奥に、もう一層レイヤーがあるように感じられた。なかなか深みがあって、また少し熟成されたような旨みも介在。カエシをしっかり寝かせているのではないか、と感じる。美味しい。ただ、先述したように麺の香りを掻き消してあまりあるほど香りが強いので、麺との相性という点ではやや「?」が付く。たぬきなし、かけ500円、かき揚げ600円など。実食は、かき揚げ蕎麦。かき揚げは注文後に揚げているようで、アツアツだった。見た目には大きいのだが、フワッと空気を包み込むような揚げ方なので、質量としてはそれほど多くない。具材は、タマネギ・春菊・ニンジン。タマネギはシャキシャキ感が活きている。春菊は、分量的には結構多い(全体の30%くらいか)のだが、思ったほど香らない。ただ、これは「春菊天」ではないので、春菊の主張はこのくらい抑えてあってもいいのかな、とは思う。箸は天削の、バルサ材のように軽い割り箸。七味は山椒が強いので注意を。そば湯ポット各席にあり。
  平日13:00頃の訪問で、先客4・後客4。昼のピークの名残がありそうな時間帯にしては、それほど客数は多くなかった。ただ、これは訪問日が雨天だったせいもあるかもしれない。まぁ、14〜17時を中休みとしているあたりから推しても、アイドルタイムにはそれほど入らないのではないかと推察できるのだけれど。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。かけ500円については据え置きですが、種物が一律50円上がっています。かき揚げ(メニュー名が「桜海老のかき揚げ」に変わっている)は、現在650円です(2020/3、確認)。

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★赤坂見附駅(東京メトロ銀座線・丸ノ内線)

「蓼科」  実食日:2000/6



  赤坂地下道A出口の左手、ちょっと広場のようになった場所にある。割と歴史を感じさせる店は、おばちゃんが一人で切り盛りしている。狭い店内をうろちょろして、しょっちゅう客の尻とぶつかっては「すいませんねぇ」と声をかける。値段は高く味も大したことはないが、雰囲気が好きでつい入ってしまう店である。たぬき390円。

※改装していました(写真は左から2枚目)。古い写真がかなり悪いので分かりにくいかもしれませんが、看板などが大きく変わっています(2009/5、確認)。

※改装していました(写真は左から3枚目新)。価格は据え置きです。増税による値上げはありません。変わりメニューに、カツそば490円があります。海鮮そば410円もありますが、これは海鮮かき揚げなので特段の変わりメニューではありません(衛+1点、付+1点。2014/11、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値段やメニュー等に特段の変化はありません。麺単もセットメニューも、やや高めの印象。天390円か春菊390円あたりが狙い目でしょうか(2016/4、確認)。

※2017/5、再食。前回訪問時に狙い目だと思っていた春菊天そば390円を食べてみました。食券は「野菜天」を買って、口頭で「春菊で」と注文します(かき揚げ・ごぼう天・春菊天の共通食券になっている)。春菊天は、細か刻んでかき揚げ状にしてあり、衣多めです。悪くはないですが、特段の感慨もありませんでした。麺は、質感のある茹で麺で、ずいぶんと短いのが印象的でした。他ではあまり出会った記憶がない麺です。つゆはやや辛めで、カツオ・昆布のバランス系。酸味が前面にありながら、ゴクリと飲んだ時に昆布の旨味がこみ上げてきます。バランス感がよく、結構好きかも(味+1点)。平日16時ごろの訪問で、先客1・後客0。かなり寂しい入り。立ち食いカウンターの半分くらいが揚げ置き天ぷらの置き場として占拠されていたことから、この時間帯はいつもこんな感じなのかもしれません。

※消費10%増税に伴う値上げはなかったもようです。現在も、天390円、春菊天390円、かつ490円、海鮮410円です(2020/5、確認)。

※2022/5、再食。海鮮410円を食べてみました。トッピングは、ゲソ入りのかき揚げです。券売機のボタンには「ゲソ天」と注記されていました。揚げ置きで、ゲソはあまり香らないタイプで油も少々きつめでしたが、コリコリ食感は楽しめます。周囲の店が値上げを繰り返す中、この店は20年以上値段を据え置いているため、かなり安い印象になってきています。この値段で食べられるのなら、文句ないです。
  平日16:00頃の訪問で、先客0・後客0。この時間帯にそばを食べる人はあまりいないようです。なお、コロナ対策のパーティッション等は、設置されていません。


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「天成」  実食日:2003/12

  言葉による立地の説明が非常に難しい店である。一応説明しておくと、「外堀通り・赤坂方面出口」を出て(エスカレーターを上がって)、右。道路に出て、左。最初の路地を右に入ると、左側にある。「SUBWAYの隣」と言った方が分かりやすいだろうか。この店では、湯通ししていない茹で麺を出すため、麺に固さが残っている。しかしながら、不思議と味覚に及ぼす悪影響はほとんどない。もしかしたら、湯通ししていないのではなく、客の入りを予測してあらかじめ湯通ししておいてあるのかもしれない。他の特徴としては、量が多くてかなり塩っ気が強い。つゆの完飲は結構きつい。たぬき300円。

※閉店していました。跡地は、油そば専門店のようです(2009/5、確認)。

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「富士そば」  実食日:2009/5



  赤坂方面出口(階段・エスカレーターを上がって右側)を出て左へ30秒、右側。十字路の角にある。椅子席がたくさん用意されているが、フロア面積はそれほど広くない。したがって、座席間隔が狭く、混雑時には窮屈に感じる造りになっている。基本的にセルフサービスだが、混雑時には従業員が一人厨房の外に立ち、配膳や食器下げを行っている。また、食券は中央にミシン目の入ったタイプで、オーダー時に半券を渡し、残りの半券は商品と引き替える。
  味覚的には、手抜きをしやすい混雑時だったにもかかわらず茹で加減が絶妙で歯ごたえが素晴らしく、今までに歴食した「富士そば」の中でも指折りの印象だった。つゆにもう少しインパクトがあれば、5点を付けてもいい。ただし、値段は高めの設定で、たぬき370円。変わりメニューというか、朝限定販売の「朝そば」を設定していて、300円。写真を見た限り、内容は半きつね(油揚げが半分サイズ)のようだ。割り箸は、竹製。評点に影響させにくい部分ではあるが、私個人は白樺や白楊の箸よりも竹箸の方が感触が良いと思っている。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そばは320円になっています。かつ丼490円のほかに、三元豚を使っているという上かつ丼850円という設定があります。ちょっと手を出しづらい価格帯ではありますが、富士そばのかつ丼ファンの方は一度試してみてもよいでしょう。私も、著書が爆発的に売れたらご褒美的に一度食べてみようと思います(2016/4、確認)。

※2016/8、再食。850円という殺人的な価格設定の三元豚上かつ丼を食べてみました。もはや普通のそば屋の価格帯なので、ちょっと券売機で買うには度胸が要りますね。登場したのは、普通のかつ丼よりも大きな器に盛り付けられた、普通のかつ丼よりも大きな肉が乗っていて香りづけの三つ葉が添えられたものでした。肉は、単に大きいだけでなく、モノが違います。三元豚(三種をかけ合わせた豚)を使っているので、肉質が柔らかいです。お吸い物と、お新香が付きます。まぁ、普通のかつ丼よりは美味しいし量も多いのですが、850円というのはちょっと……。今回は記事を書くために食べたという感じですので、今後食べる機会があるかどうかは微妙です。「富士そば」で食べるぶんには、普通のかつ丼で充分かと。また、ちょっとつゆだく気味だったことが気になりました。箸よりスプーンの方が食べやすいと感じたほどです。B級のかつ丼ならそれもまたよしなのですが、850円のかつ丼はもう少し上品に仕上げてほしいと思います。

※よく見比べないと分からないレベルですが、看板が変わっていました(写真は左から2枚目)。写真を並べても、違いが分からない人が多いかも。そのくらい、微細な違いです(2017/5、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。値段等、特段変わっていません(2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円です。上かつ丼は、850円で据え置かれています。さすがにこれ以上上げると誰も食べなくなる、との読みでしょうか(2020/5、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です。朝そばは340円で据え置き。上かつ丼は、終売となりました。石神井公園店で終売してしまったゲソ天500円が出ていました。仕様が同じかどうか、一度試してみたいところです。ミニげそ天丼セット580円もあります(2022/5、確認)。

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★青山一丁目駅(東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線)
「ゆで太郎」  実食日:2009/10



  4番出口を出て右(乃木坂方面)へ約2分。円形の立ち食い卓と、カウンタータイプの椅子席17席を擁する、わりと規模の大きな店。
  この店では、生麺を注文後に茹でている(タイミングによるかも)のだが、細麺のわりにはわりと長く時間をかけて茹でていた。大森・平和島など京浜方面の店舗でよく見られる中太で歯ごたえの強い麺ではなく、都心型というのだろうか、細くて、冷凍麺のような食感の麺だ。個人的には、申し訳ないけど京浜タイプの方が好み。この店のタイプの麺だと、茹でたてでも茹で置きでもあまり大きな違いはないんじゃないか、という気がする。たぬき330円(ワカメ・カマボコ入り)。


※値上げしていました。たぬきというメニューはなくなり、かけ(290円)に揚げ玉が乗るようになっています。東池袋春日通り店(向原駅)と同じパターンで、このあたりは店舗によって方針が異なるようです。朝そば(300円)、朝食セット(各350円)の設定があるほか、「薬味そば」(ミョウガ入り。430円)や「あさり牛蒡天そば」(480円)といった変わりメニューがありました。メニューのラインナップも、店舗によって違いがありそうです(付+2点。2014/5、確認)。

※看板・暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。前回訪問の時点ですでに変わっていたと思われます。また、ショーケースが撤去されてスッキリした(悪く言えば寂しい)印象の外観になっていました。(2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ320円に揚げ玉入りです(2017/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円に揚げ玉入りです。朝食セットは380円に、薬味そばは500円まで上がっています(2020/3、確認)。

※再値上げしていました。現在、かけ360円です。朝のセットは390円になり、薬味そばは一気に580円まで上がっています。なお、券売機がタッチパネル式に変わっています。一応、写真を貼っておきます(右端が最新)。遂に「ゆで太郎」でもタッチパネル式が導入され始めましたか(2021/12、確認)。

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★外苑前駅(東京メトロ銀座線)
「茹でたて生そば」  実食日:2004/12

  3番出口を出て左、横断歩道を渡って直進10秒。青山通りに面している店なので、詳しく説明しなくても分かるだろう。
  トレンディな街・青山にありながら、この店はかなり古風なシステムだ。食券制なのだが、何も書いていないプラスチックの板切れが出てくるタイプの、化石ものの自販機を使っている。メニューも、「具一品」、「具二品」などと簡単。つまり、具はすべて同じ値段ということになる。たぬきも天も、卵も同額。「具一品」は、330円。味の方は、麺に味なし、つゆは淡く、天は餅のようにぶにっとしている。こういう場所に店があるだけでも嬉しいが、もう一頑張りお願い。


※2015/11、再食。味覚的な印象は、あまり変わりません。麺とつゆが馴染まず、あまり私好みの味ではありません。天も、変わらずぶにっとしていました。プラ板食券も、以前のまま。ただし値段は上がり、現在は一品入り380円、二品入り450円、三品入り520円になっています(値−1点)。驚いたことに、大半の客が「三品入り」を食べていました。外観の印象が少々変わっていましたので、写真を貼ります(左:旧、右:現)。なお、店名について「サイト掲載の店名は正式店名ではない」との情報提供が多数寄せられています。正式な店名があることは知っていますが、当サイトは「表記なき店名は店名と見なさない」という原則で運営しております(ここにこだわる理由については、メールをいただければ個人的にお答えします)ので、どこかに表記が確認できるまではこの店名で掲載することにします。ご了承ください。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値段等、変わっていません(2017/1、確認)。

※ビル解体(建て替え)のため、一時閉店していました。2020年4月に再オープン予定(東京五輪照準でしょうか。外国人が利用しやすい店になりそうな予感)ということなので、当サイトでは閉店扱いにしません。ただ、今は食べられませんのでご注意ください(2019/3、確認)。

※ビルが建て替わりましたが、この店は入りませんでした。この段をもって、閉店とします。この業界では、「工事終了後に再開予定」というフレーズはまったく当てにならないですね(2022/1、確認)。

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「蕎麦いまゐ」  実食日:2018/2

  1b出口を出て直進2分。青山通り沿いの角地にある店。2017年6月にオープンした新店。「南青山店」という店舗名が付いているが、「蕎麦いまゐ」ブランドの店舗は今のところここ1店だけ。運営業者は、新横浜「矢萩」と同じ。そういえば、かつてこの近く(表参道駅が最寄りになる)にも「矢萩」があったなぁ。この辺りの立地に執着があるのだろうか。とにかくお洒落な雰囲気の店で、ウッディな店内にはテーブル席が15席くらいと椅子付きカウンターが8席くらい、そして立ち食いカウンターも6人分くらいある。いずれも「くらい」と書いているのは、フロア構造が複雑というかあちこちにパーティッションがあってフロア全体が見渡せない造りになっているため。これも、お洒落と言えばお洒落だ。人によってはそばをすすっている顔を他人に見られることを抵抗に感じる場合もあるだろうから、特に女性にとってはありがたい造りなのではないかと思う。個人的には、閉塞感・圧迫感があってあまり好きではないのだけれど。食券制で、券売機で食券を買うと同時に厨房にオーダーが入るシステム。食券を持ったまま席で待っていれば、番号で呼び出される。
  麺は、生麺の茹で置きと思われる。星のない、やや細めの麺。香りはあまりない。「小諸そば」の麺と今はなき「せんねんそば」の麺を足して2で割ったような印象。つゆは、わりと色が薄い。塩気が強く、甘さはあまりない。「カエシ」という概念がなさそうに感じる、淡麗系のつゆ。たぬきは、少々油が強めの天かす。適度に香ばしさがあって味は悪くないのだが、つゆの表面に油が浮くのが気になる。オレンジ色に染まっていないだけマシだが。たぬき400円(ワカメ入り)。値段は全体的に高く、かけ380円、きつね450円。天は730円と超高値だが、これはかき揚げではなく天ぷらの盛り合わせが付くタイプ。かき揚げは530円だ。ミニ丼とのセットメニューあり。そば湯ポット冷水器脇にあり(これがあるということは、生麺で間違いないだろう)。箸は高級感のある天削割り箸。丼は純白の台形洋風ボウルで、いかにも女性が喜びそうなもの。そばよりも冷製パスタか何かが入っていた方が似合うものだ。総じて、まぁ悪くはないのだけれど、この外観・内観・小道具でこの味だと、「あぁ、とりあえず形から入ったのね」と感じてしまう。正直、もう少し完成度が高い一杯が提供されるのかなと思っていた。加えて、受渡口からの呼び出し声が八百屋みたいに声が大きく、それもちょっと投げやりな感じの言い方。これも店の雰囲気に合っていないなぁ。しつこいようだが、決して不味くはない。むしろ、平均よりも少し上くらいのレベルにはあると思う。しかし、最初のひと口をすする前までの期待値を恐ろしく高める内・外観になっているだけに、実際に食べてみたときの落胆が激しいのだ。だから、最終的に「ちょっと無理をして背伸びをしちゃったね」という感想になる。中学生が隠れてタバコをふかしてみた、みたいな。
  それでも、客数は多い。平日13:00頃の訪問で、先客6・後客8くらい。見えないところにもう何人かいたかもしれない。そのうちの、半分くらいが女性。潜在的な女性需要を掘り起こすことには成功しているようだ。こういう店、これからどんどん増えてくるのかな。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ380円、たぬき420円、きつね460円、天750円です。かき揚げは530円で据え置きになっています。一番人気のメニューは、値上げしづらいんでしょうね(2020/5、確認)。

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★表参道駅(東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線)
「矢萩」  実食日:2005/6

  B1出口を出て直進すぐ。ただし、目下B1出口は工事中で閉鎖されているので、今の最寄り出口はB3。出て、左へ1分くらい。椅子席カウンター(7脚)と、立ち食いL字カウンターの店。
  この店の特徴は、コシが強い麺。冷凍っぽい食感(違ってたらごめんなさい)ではあるが、なかなか美味。つゆと具(たぬき)はまだ改良の余地がありそうな感じだが、麺だけのために通ってもよさそう。ワカメ入りのたぬきは370円。多少高めの値段設定だが、土地柄を考えれば仕方ないというか、この辺が精一杯のところだろう。


※閉店(「玉川屋」化)していました(2010/11、確認)。

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「玉川屋」  実食日:2011/8

  B1出口を出て直進30秒。上記「矢萩」の跡地。造りは「矢萩」時代と変わっていないのだが、内・外装は黒を基調としたシックなものに変わっている。さすが南青山、立ちそばといえどもお洒落だ。
  この店では、麺を2種類扱っていて、選択することができる。石臼(太麺)か、更級(細麺)か。私は石臼を選択したので、評価も石臼のものとなる。ちなみに、うどんは1種類なので選択の余地なし。「石臼」は、太さが3ミリほどある平麺で、黒々とした田舎そば。「コシがある」という感じではなく、食感は均質系。つゆは、深み・余韻はあまりないけれど、香りはよい。全体的になかなか高いレベルにあると言える。しかし残念なことに、饐えた臭いというか、埃っぽさが僅かに感じられた。犯人は、たぶん揚げ玉。冷蔵庫で、それなりに長く保管しているのではないか、と感じる(違っていたらごめんなさい)。大幅に減点するようなレベルではないけれど、出来映えが良ければ良いほど、些細な欠点が目立つもの。改善はそう難しいことではないと思うので、もうひと頑張りお願いしたいところだ。たぬきは、ワカメがたっぷり入って390円。


※たぬき390円、値段据え置きです。かけ320円に対して、トッピングを乗せると値段が跳ね上がる傾向がある中、きつね390円が比較的リーズナブルな設定になっています(2015/1、確認)。

※閉店していました。跡地は、紅茶専門店の「マリアージュ フレール」です。この場所は、立ちそばの防衛ならず(2017/2、確認)。

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※渋谷駅は、山手線7に掲載。


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