東京・地下鉄2
(東京メトロ丸ノ内線)
現在、51軒掲載(うち29軒は、閉店確認済)
※池袋駅は、山手線1に掲載。
★新大塚駅(東京メトロ丸ノ内線)
「やよい」  実食日:2005/7



  1番出口を出て、春日通りを池袋方面へ2分。大塚駅方面に行かないように注意。都電荒川線の向原駅からも5分ほどで、なんとか徒歩圏内か。椅子つきカウンターのみの、コンパクトな店。あまり駅そばっぽい外観ではないので、品書きを一部だけでも店頭に出しておいた方がいいのではないか、と思う。
  ここのそばは、麺が「梅もと」に似た食感。コシがなく、プツプツと歯切れよいタイプである。人によっては、「コシがない麺はけしからん!」と思うかもしれないが、私はこういう麺も結構好き。むしろ、「蕎麦らしい」という気もする。ただ、つゆに関してはもう一工夫欲しい感じだ。あまり深みのない味である。なお、私が行ったのは早めの夕方という中途半端な時間で、たぬき(300円)が売り切れていた。代わりにかき揚げ(320円)を食べたのだが、店主、売れ残っていたナス天をサービスしてくれた。こういう人情味のある店には、是非ともがんばってもらいたいものだ。応援してます。


※2016/2、再食。味覚的には、変わっていないと思われます。歯切れのよい茹で麺に、醤油の香りが強く辛めのつゆです。私の好みが変わったのか、結構悪くない組み合わせだと感じましたので、「味+1点」とします。値段が上がり、現在はたぬき・かき揚げとも360円になっています(値−1点)。実食は、かき揚げ。天は揚げ置きで、やや固めに揚げていて崩れにくいタイプです。油が軽くもたれる心配もないので、たぬきと同額であればこちらを選択した方がよさそうです。たぬき・きつね・わかめがいずれも360円という設定になっていることから、若干高いような印象を受けますが、かけ260円やミニカレーセット500円など割安に感じるメニューもあります。使い方次第、といったところでしょうか。暖簾が変わっていたので、写真を貼りました(左から2枚目)。

※2019/6、再食。春菊天360円をいただきました。春菊天は揚げ置きで、かき揚げ状です。青々としていますが、中の方には衣がしっかり浸透していて、全体としてはポテッとした仕上がりでした。まぁ、必ずしも「衣が薄い=良い」というわけでもないと思うので、これはこれでいいと思います。なお、今回、麺が冷凍麺であることを目視確認しました。前食時から変わったのか、それとも前食時の見間違いなのか。前食時と食感は変わっていないように思うので、後者の可能性が高そうです。
  平日18:00頃の訪問で、先客0・後客0。看板間際のタイミング(営業時間は18:30まで)だから、仕方ないでしょうか。気になるのは、揚げ置きの天ぷらがまだたくさん残っていたこと。あと30分では、とうていさばききれないくらいありました。廃棄になっちゃうのかな。もうひとつふたつ単品追加しておけばよかったと、後悔しました。なお、外観的には暖簾が変わっています(写真は右端が最新)。

※2020/4、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき・かきあげ370円、春菊390円です。
  今回は、きつね370円を実食。油揚げは長方形1枚で、薄いけれど柔らかいタイプです。味付けはわりとやさしめで、歯がキシキシするようなことはありません。かといって物足りないわけでもなく、ほどよい塩梅だと思います。単品扱いの天ぷらが、いろいろあります。60円からあるので、ワンコイン範囲内で結構カスタマイズできそうです。というか、ちくわ天そばやなす天そばが330円で再現できてしまうのは、ちょっと安すぎるような気がします。それでいてたぬき単品が100円というのが、どうも……。乗せるなら、安めの天2つかな。かけそば+なす天+いんげん天で、400円。この辺りが最強オーダーになるのではないでしょうか。
  平日15:45頃の訪問で、先客0・後客0。コロナのこともあり、ちょっと心配です。でもおばちゃんは、私が注文したそばを鼻唄交じりで楽しそうに調理していました。コロナに負けず、永く営業してほしいです。

※2022/7、再食。その前に、寝げしていました。現在、たぬき・かきあげ420円です(値−1点)。
  今回は、かけそばに天ぷら2品(春菊天・ナス天)を単品追加して実食しました(310+130+60=500円)。春菊天は、以前に実食したときと印象変わらず。青々としたかき揚げタイプです。ナス天は、斜めスライス1枚でした。この形に仕立てるのは、ちょっと珍しいでしょうか。ボリューム感はさほどありませんが、値段が安いので気軽に追加できるのがありがたいところです。
  平日16:45頃の訪問で、先客0・後客1。現在は17時までの営業なので、私がこの日最後の客かなと思っていたら、ギリギリにひとり滑り込んできてカレーセットを注文。そう言えば、この店ではカレーライスを食べている人を見かける機会が多いような気がします。美味しいのかな。次回にでも試してみることにします。


※2023/2、再食。その前に、少々大きく値上げしていました。かけ370円、たぬき・かきあげ480円まで上がっています。
  今回いただいたのは、前回訪問時に後客が注文して気になっていたカレーセット600円。加えて、そばにきんぴら天60円といんげん天80円をトッピングしました。天ぷらの単品価格がとても安いので、ありがたいです。きんぴら天は、細切りのニンジンとゴボウを数本ずつ筏状に並べて揚げた天ぷらです。かき揚げタイプではなく、綺麗に整列しているのが印象的。さほどボリューミーではありませんが、60円なので気軽に追加できます。いんげん天も筏状で、半分にカットしたものを5本並べてありました。こちらも、80円なら良心的な内容だと思います。そしてミニカレーは、家庭風の優しい味のものでした。大ぶりカットのジャガイモとニンジンがゴロゴロ入っていて、手作り感満載のポークカレーです。立ちそばのカレーにありがちな「いかにも業務用」というものではないので、人気が出るのも頷けます。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客0。先客はほぼ私と入れ違いに出ていったので、何を食べたのかは分かりません。恰幅のよい男性だったので、なんとなく「やっぱりカレーセットなのかな」と思ってしまいました。


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「ゆで太郎」  実食日:2009/3

  1番出口を出て右前方(JR大塚駅方面)へ30秒、道路向かい。出口からの直線距離は近いのだが、道路を横断できる場所がちょっと離れているので、ナナメ横断をしないという前提に立つと1分以上かかる。間口はさほど広くないが奥に長く、テーブル席、椅子付きカウンター、立ち食いカウンター合わせて30人以上は収容できそうな大型店。
  麺は生麺使用。麺そのものにはあまり味がない。このチェーンは、たまにすごく美味い麺を出す店舗があるのだが、この店舗はそうではなくゆで太郎標準といったところか。ただ、やたらと量が多かった。「大盛りと間違えたんじゃないの?」と思うほど(本当に間違えたのかも)。麺・つゆともに多かった。ワカメとカマボコが入り、たぬき330円。そば湯ポットあり。厨房内に、客席から見学できる製麺室がある。


※メニュー・価格構成が大きく変わっています。たぬきというメニューは消滅し、かけ(290円)に揚げ玉が乗ります。他のメニューは、全体的に値段が上がり、かきあげ410円、野菜天480円、とり舞茸天460円などとなっています。朝11時まで限定の朝そば(2種各300円)、朝ごはん(2種各350円)にお得感あり。また、夏季限定と思われる冷やしメニューで薬味そば430円、サラダそば450円があるほか、この店舗限定のスタミナ冷蕎麦400円があります。写真を見た限りでは、スタミナ冷蕎麦は豚しゃぶ風でしょうか。このような店舗限定メニューがあると、チェーン店も巡るのが楽しくなります(付+1点。2014/8、確認)。

※値上げして、かけ(揚げ玉入り)320円になっています。かき揚げ420円、朝そば2種各330円、朝ごはん2種各360円です。看板が変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現。2016/2、確認)。

※2018/3、余っていたクーポンを消費するために再食。中華そば390円に、クーポンでワカメを追加しました。中華そばについては、他店舗と同じ内容だろうと思います。鶏ガラ+豚の油に和出汁も合わさり、390円のラーメンとは思えない深みを生み出しています。今回は、試しにフリーの天かすを入れてみました。が、これは失敗。天かすの香ばしさ・旨みが強すぎて、和出汁の香りが消えます。わりと繊細ですね。やるのなら、ある程度食べ進めてからの方がいいと思いますが、基本的にはやらない方がいいと思います。単品のワカメは、そば猪口に擦切り一杯くらい。中華そばにどさっと入れると小山を築く状態になります。かなりのボリューム感です。無料クーポンでの提供としては、かなり良心的だと思います。
  訪問は、土曜の18:15頃。先客5・後客2でした。小さな子供を連れた親子もいました。この店舗はテーブル席がたくさんあるので、ファミリーなどグループでの利用にも向いていると思います。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円、かきあげ440円です。店舗限定のサービスとして、セットメニューに限りそば大盛り無料になっています(11時以降限定)。「当店限定」との表示があるので、新大塚店のみで実施しているサービスだと思われます。期間限定かもしれませんが、今年7月から始まっていて、すでに4カ月続いているので、恒久的なサービスであると判断します(サ+1点。2019/11、確認)。

※2020/6、再食。シンプルに、かきあげ440円をいただきました。池袋春日通り店と同様に麺大盛り無料キャンペーン中だった(前回訪問時は店舗独自の「セットメニューに限り大盛り無料」だった。それとは別のキャンペーン)ので、大盛りに。クーポン併用可とのことで、カレールーを追加。結果的に、かき揚げカレーそば大盛りになりました。クーポンて注文したカレールーだけでなく、かき揚げも別盛りで提供されます。かき揚げは嵩があって衣に固めの花が咲いている“西五反田2丁目タイプ”。具材は、タマネギとニンジンです。カレーは、以前よりもやや辛口になったような気がしましたが、「ゆで太郎」でカレーを食べるのが久しぶりなので、気のせいかもしれません。
  土曜20:00頃の訪問で、先客6・後客2。コロナ禍の夜間としては、わりと入っている方でしょうか。新大塚駅周辺はJR大塚駅周辺に比べて安価な飲食店が少ないので、結構重宝されているのかもしれません。あるいは、麺大盛り無料のキャンペーンが奏功しているのかもしれませんね。

※2020/9、再食。タペメニューの帆立天そば590円を、冷やしで食べてみました。プラス、クーポンでコロッケ。帆立天は、別皿で提供されました。さほど大粒ではありませんが、紐付きで5粒。ボリューム感はまずまずです。注文後揚げで食感は上々。ただし、風味はあまり濃厚ではありません。下茹で後に冷凍したものを使っているのでしょうか。そばにデフォルトでトッピングされているのは、ワカメ、カイワレ、白ゴマ。フリーの天かすとタカノツメを加えれば、これだけで立派にメニューとして成立するくらいに見栄えがよくなります。総じてまずまずの満足度を得られる内容だったのですが、難点がひとつ。麺は注文後茹で、天は注文後揚げということで、提供までに結構時間がかかりました。ちゃんと測っていませんが、体感的には7〜8分くらい待ったように思います。出来あがり待ち客がない状態でこれだけかかっているので、速食したい場合には、このメニューは避けた方がよいかもしれません。
  平日20:00頃の訪問で、先客1・後客3。比較的空いていましたが、出るときに外でメニュー表を食い入るように眺めていた2人連れが、さんざん迷った挙句に入店。先客が少なかったのは、たまたまだろうと思います。


※値上げしていました。現在、もり・かけ360円、かきあげ460円です(2022/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、もり・かけ380円、かきあげ500円です(2022/6、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、もり・かけ400円、野菜かきあげ(「かきあげ」からメニュー名が変わっている)520円です(2023/2、確認)。

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「周さく」  実食日:2010/7

  2番出口を出て正面、マクドナルドの裏。メインの出入口は春日通り側だが、裏の路地にも小さな出入口がある。店内はあまり広くはないが、椅子席もある。
  麺は、生。タイミングによって茹でたてになったり茹で置きになったりするようだ。私は茹で置き麺に当たった。歯ごたえはあまり強くない。つゆは、もう少し深みがほしいかなという印象。わりと淡泊。カマボコとワカメが入って、たぬき360円。天ぷら系のトッピング多数。ネギフリーは嬉しいサービスだ。基本的にセルフサービスだと思われる内装だが、実食時にはおばちゃんが配膳してくれた。実食時間が朝8時過ぎで比較的空いていたためだろうか。

※閉店していました。跡地はラーメン屋です(2014/3、確認)。

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★茗荷谷駅(東京メトロ丸ノ内線)
「芙蓉庵」  実食日:2004/5

  改札を出て正面、切符売り場の裏。改札からでは店が見えないので、言われて行ってもちょっと戸惑うかもしれない。店は道路の方を向いているので、「駅から出てくる人」よりも「これから電車に乗る人」をターゲットにしている店と考えられる。
  ここの麺は、ちょっと変わっている。プラス評価になる特徴ではないのだが、ちょっとモッサリしている。粉っぽいということではないのだが、やたらと歯に触る。湯通しをしていないわけでもないし、「こういう麺なのだ」と思い込むしかない。
  変わりメニューに、椎茸そば(300円)があり、お値打ち。ご飯ものでは、かき揚げ丼(350円)がリーズナブル。たぬきは、わかめ入りで280円。

※閉店していました。建物もすでに撤去されています(2008/9、確認)。

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「立科」  実食日:2004/6

  改札を出て右、川越街道に出て左へ1分。
 ここは、麺・つゆ・具の全てにこだわりを感じる店。まず、つゆ。カウンター上に表示されているように、かつお・こんぶの合わせ出汁を使い、完全自家製。かなり出汁が濃いので、好きな人は思いっきりはまる味だ。反面、あっさり系のかつお出汁に慣れている人には、ちょっとどぎつく感じるかもしれない。麺は、ゆでたての生麺使用。そば殻の入った平麺で、歯触りが気持ちいい。たぬきも、揚げ置きにもかかわらず、つゆに溶けずにパリッとしている。店主の愛想もいい。食事中には一切干渉せず、挨拶は元気よく。これが接客の基本。ワカメ入りでたぬき320円なら、お気に入りに追加できそうだ。


※閉店していました。周辺一帯をまとめて取りつぶして、大きなマンション(?)が建つようです。現在はサラ地(2007/11確認)。

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「キッチンオリジン」  実食日:2017/12

  かつて2軒あった駅そばが2007〜2008年あたりに続けて閉店して以来、駅そば空位となっていた茗荷谷駅。地下鉄なのに駅ビルを擁し、駅そばが入りやすそうな駅なのになと思っていたのだが、駅外にある「キッチンオリジン」のそば扱い始まりという意外な形での駅そば復活となった。場所は、駅を春日通り側に出て右へ2分。春日通り沿いにある。店舗名は、「茗荷谷店」。イートインスペースは椅子付きカウンター6席のみ。訪問が16:00頃というアイドルタイムだったこともあって、イートイン客は先客・後客ともゼロ。それほど需要が多いわけではなさそうな様子で、だからこそこの席数で充分ということなのかもしれない。かつて駅そばが2軒あったことを考えれば、需要も決してないわけではないと思うのだけれど。たぶん、かつて当駅にあった上記「芙蓉庵」や「立科」と「キッチンオリジン」では、客層が違うのだと思う。有人レジで先払い→引換券の番号で呼び出し(受渡しセルフ)→下げ膳はセルフでレジへ、という流れ。
  麺は、いつもの冷凍乱切りタイプ。特に美味いわけではないが、それなりにそばの香りがあって悪くもない。つゆは、濃いめで多め。いつもの薬品臭あり。実食はちくわ天そば350円だったのだけれど、つゆが多いとちくわ天がデフォルトでつゆに没していて、揚げたてのサクサク食感が失われてしまうので、むしろマイナスの印象だ。美味しいつゆだったら多め歓迎なのだけれど、あまり好みの味ではなく、なおかつトッピングの良さも帳消しにしてしまうのなら、あまりたくさん入れないでほしい。ちくわ天自体は、注文後揚げのアツアツで、ほんのりと青のりの香りがあり(磯辺というほど強くはない)、とても美味しい。麺は普通・つゆはイマイチだが、ちくわ天だけは惚れ惚れする美味さだ。これ、2本乗せたいなぁ。メニューに単品表示がないのだけれど、注文すれば対応してくれるだろうか。というか、ちくわ天はぜひ別盛りで出してほしい。それから、これまで他店舗でちくわ天そばを食べたときには自動的に揚げ玉が乗っていたのだけれど、今回は乗らなかった。この辺りのオペレーションも、店舗によってまちまちなのだろうか。個人的にはちくわ天そばに揚げ玉を入れる必要はないと思うので、これはこれで特に問題なし。ちくわ天以外のメニューは、かけ290円、かき揚げ430円など。サイドメニューの中から、今回はおにぎりではなくパック入りの赤飯150円をチョイス。ご飯がちょっとゆるめだったが、ごま塩の加減がよく、まずまずの印象だった。割箸は、爪楊枝入りの個包装。レジで会計を済ませて、先に赤飯だけを持って席に着いたのだけれど、その際に割箸を1本もらい、後から呼び出されてそばを取りに行くと、また割箸がついてきた。なんか不器用だな。いっそ、割箸はセルフで取るようにした方がいいのではないかと思う。


※そばの扱いを終了していました。当サイトでは、閉店として扱います(2021/12、確認)。

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★後楽園駅(東京メトロ丸ノ内線・南北線)

「地下鉄後楽園そばコーナー」  実食日:2002/1

  3番出口を出て道路を渡ったところにある。かつては隣が後楽園遊園地の入り口だったのだが、遊園地が規模縮小されてからはあまり人通りのない場所になってしまった。椅子席もあり、多くの客が入れるようにカウンターも工夫されている。味に特記事項はないが、毎週月曜には何か一品が半額になるサービスがある。サービス対象が当日まで分からないので、楽しみ倍増である。たぬき310円。


※2009/5、再食。味が落ちたように思います。麺は湯通し手抜きかも。メニューもだいぶ変わっていて、たぬき消滅、実質値上げしていました。現在の値段は、天370円です。変わりメニューがたくさんあり、長ねぎ天そば380円、きんぴらそば380円、ごまいりこそば390円、味おろしバラそば440円、あんかけ肉団子そば460円など。きんぴらは、天ではなく煮物が乗ります。味おろしバラは、大根おろしではなく味付きバラ肉を乗せるようです。値引きサービスは現在も実施していますが、毎週火曜に変わり、事前に予告されます。半額ではなく、30円程度の値引きになっています(味−1点、値−1点)。

※昼間の写真に貼り替えました。値上げしていました。現在、天(野菜かき揚げ)390円、野菜きんぴら390円、味おろし450円、肉だんご470円です。長ねぎ天とごまいりこは終了しているようです(店頭メニューのみで確認。券売機未確認。2015/1、確認)。

※2016/12、再食。内装が一部リフォームされていて、特にフロア中央の椅子席(8席あり)が綺麗になっています。立ち食いカウンターにも高椅子が2つ置いてありますが、座ると高さが合わなくなります(椅子が低い)。たぬきは、単品50円で存続していました。かけが270円なので、たぬきそばは320円という計算になります。単品設定のメニューがとても多彩で、煮昆布50円、味玉110円といった変わり種もあります。セットメニューがとても安い設定。カレーセット470円、ドライカレーセット470円、とり丼セット(とり天丼?)490円あたりはかなりお得感があります。
  今回は、カレーセット(そば)にたぬき追加で、520円を実食。味覚的な印象は、特に変わっていません。ノーマル茹で麺に、昆布出汁中心のつゆ。ただし、甘みが強めなので、出汁としてはあまり利いていない印象。ややモヤリ系の味です。カレーは、首都圏の立ちそばに多い甘口のレトルト風。おそらく、業務用の出来合いカレーでしょう。デフォルトで福神漬けが乗るので、いらない場合には申し出ましょう(値+1点)。


※2017/3、再食。野菜きんぴらそば390円を試してみました。メニュー名が「きんぴら天」ではなく「きんぴら」となっているのがミソです。はい、天ぷらではありませんでした。ニンジン・ちくわ・少々ゴボウのきんぴら炒めがトッピングされます。きんぴらと言えばゴボウの枕詞みたいに私は思っているのですが、これはニンジンがメイン。だからでしょうか、「きんぴら」というよりは「ちょっと辛い煮物」というイメージでした。個性が感じられるし、そばとの相性も悪くありません(ちょっと鍋物に近い印象になる)が、インパクトがちょっと弱いでしょうか。爆発的にヒットするようなメニューではないです。味覚的には好きなので、細々とでも続けてほしいです。

※ななななんと、閉店していました。シャッターが閉まったままで、看板や店頭の自販機等が撤去されています。告知の貼り紙などは出ていませんでしたが、改装という雰囲気ではないです。ここもなかなか訪問回数が多い店だったので、残念です(2018/12、確認)。

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「めとろ庵」  実食日:2019/5

  3番出口を出て道路を渡ったところ。上記「地下鉄後楽園そばコーナー」の跡地に、今年3月にオープン。ここもチェーン化してしまったのかと残念に思う部分もあるのだが、駅そばとして残ってくれただけでも不幸中の幸い。「地下鉄後楽園そばコーナー」みたいな昭和な立ちそばは、なかなか生き残れない時代なのかな。内外観とも綺麗にリニューアルされているが、厨房と客席の位置関係や客席配置は、基本的に変わっていない。客席は、6人掛けテーブル×1、椅子付きカウンターというか柱の周りに強引に作った椅子席が4、立ち食いカウンターが12〜3人分くらい。「地下鉄後楽園そばコーナー」時代に2台あった券売機は、1台に集約。向かって左側の出入口を入ったところにある。
  麺は、生麺の茹で置き。少しネットリと粘着する、重たい食感。そばの香りはほどほど。つゆは、昔ほどカツオが突き抜けなくなったなぁという印象。かつてのつゆは好みが分かれてしまったのか、現在はバランス感を重視したつゆになっている。どことなく関西を連想させる味覚でもあるように感じるのだが、丼が黒いためつゆ色は分かりにくい。たぬきは、既製の揚げ玉で変哲なし。各種天は厨房内で揚げているのだから、たぬきも自前の天かすでできそうなものだが……。たぬき400円。かけ290円だから、揚げ玉のトッピング価格が110円という計算になる。高いなぁ。かき揚げ420円の方が割安でお得に感じる設定だ。セットメニューがいくつかあるも、あまりお得感はない。コスパ的にオススメなのは、かき揚げか、月見360円あたりか。冷水器脇にそば湯ポットあり。箸は、各席にエコ箸が、受渡口に割箸が用意されている。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客0。アイドルタイムではあるけれど、大丈夫かな。この客数で店員が3人詰めていたのも、ちょっとした不安要素。読みが大幅に外れた、という展開でなければいいのだが。個人的にこの場所には駅そばが欲しいので、応援していかないと。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、かけ300円、月見370円、かき揚げ430円です(2019/12、確認)。

※2022/12、再食。ちくわ天460円をいただきました。ちくわ天は、縦半分カット1本です。青ノリの風味を利かせた磯辺揚げの仕様になっています。特段オススメという感じではありませんが、青ノリの香りがあるのはありがたいです。
  平日17:00頃の訪問で、先客3・後客2。全員男性ひとり客でした。後客のひとりは、そばの麺を半分にして、かき揚げを2個トッピング。なかなかレアな注文をしていました。「ダイエット中だから」とのことでしたが、かき揚げを2個食べるのは大丈夫なのでしょうか。駅そば巡りでは、他客を観察するのもなかなか楽しいです。


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★本郷三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄大江戸線)
「ゆで太郎」  実食日:2005/12

  1番出口(丸ノ内線)を出て右へ30秒、左側。春日通りからちょっと入った場所にあり、駅周辺の繁華街からも若干外れているため、大きくて明るい店なのにあまり目立っていない印象を受ける。
  ここのそばは、たぶん材料は同系他店と同じなのだろうが、麺多少固めに茹でて出す(この時たまたま、なのかもしれない)ので、歯ごたえがいい。このチェーン全般の弱点として、麺の味・香りが弱いという点があり、それはここでも相変わらず。だから、それほど高い点数にはならないのだが、同系他店に比べると頭一つ出ているかな、という感じ。
  ちなみにこの店、夜は一杯飲み屋を兼ねる。そばもやっている。そばはセルフサービス、夜メニュー(酒・つまみ)は配膳つきとなっている。たぬき290円。


※改装して、ゆで太郎らしい外観になっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、たぬき330円になっています(値−2点。2014/12、確認)。

※閉店していました。跡地は現在テナント募集中です(2015/4、確認)。

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「江戸そば本郷」  実食日:2005/12

  5番出口(大江戸線)を出て、右へ30秒。2005年8月にオープンしたばかりの、真新しい店。この先、春日通りをさらに御徒町方面へ行ったところに「羽衣」という店がある(駅から遠く、対象外にしようかどうか悩んでいる)のだが、そこへの客足をすっかり奪ってしまいそうな立地にある。
  味がまたいい。麺は固めで出され、食べているうちにちょうどいい歯ごたえになってくる。嫌味のないコシが売り、と感じた。つゆは、鰹出汁が上品に香る中に、仄かな甘みが射している。麺との相性も抜群だ。麺が5点級、つゆも5点級、相性点を+2点と判断した。さらに、青味に絹さやが入るのもポイントだろう。
  ここまで味にこだわれば、どうしてもネックになってしまうのは値段である。たぬきというメニューはなく、天480円。場合によっては「対象外」にもなりかねない値段であるが、当サイトではたぬきがない場合は、きつねまたは月見の値段に準拠することにしている。この店ではどちらも380円なので、駅そばと認めることにした。私は上記「ゆで太郎」と連食したのだが、味の割に客が少なく、まだ知名度が低いのかなぁと感じた。誰が食べても「美味い」と感じるレベルのものを出していると思うので、一度試しに入ってみてはいかがだろうか。


※閉店(「笠置そば」化)していました。たいへんレベルの高い店だったので、残念です(2013/1、確認)。

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「六文そば処」  実食日:2011/7

  丸ノ内線の2番出口を出て直進して本郷通りに出て右へ3分、本郷通りの向かい。大江戸線の5番出口からなら本郷通りを渡らずに行けるが、距離的には若干遠くなる。厨房に面した椅子付きカウンターだけのシンプルな店。
  味覚的には、「古き良き立ちそば」の印象。やや太めの茹で麺に、味の濃いつゆ。昨今流行りの「本格志向」にはほど遠いが、個人的にはこれはこれでアリだと思う。たぬき330円。実食時、たぬきを注文したけれど天かすが切れていたようで、店主のおじさんは「お兄ちゃん、これでどうだ!?」と言って春菊天をサービスしてくれた。春菊天そばは420円だから、90円も得しちゃった。これを期待しているわけではないけれど、諸々の意外性(いわば人間臭さ)があるのも駅そば・立ちそばの魅力のうち。七味のほかに、タカノツメあり。ミニ丼とのセットメニューがいろいろある中で、天丼セット(たぬきそば+ミニ天丼)が450円と極端にお得な価格設定になっている。


※閉店していました。跡地は、中国料理店の「本郷天慶」です(2015/3、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2012/5

  本郷三丁目交差点から南へ20秒、右(西)側。丸ノ内線なら、2番出口を出て直進、本郷通りを左折して10秒。大江戸線なら、3番出口を出て右、信号を渡らずに右折して20秒。店舗名は「本郷店」。写真では間口が広いように見えるが、これは細長いフロアに対して斜めに出入り口を設けているからで、実際にはうなぎの寝床のようなフロアになっている。手前に椅子付きカウンターが10席ほどあり、奥に立ち食いカウンターが4〜5人分程度ある。返却口がフロアの一番奥にあり、出入りが大変なのではないかと思いたくなるが、奥の方に出口専用の間口があるので、客の動線は比較的スマートに確保されている。混雑時にも、そう混乱することはなさそうだ。
  タイミングによるのかもしれないが、実食時には茹でたてに当たり、麺がたいへん美味しかった。歯ごたえも香りも、「小諸」の中でもかなり出来が良い部類だ。たぬき290円(季節の青味、カマボコ入り)。ネギと梅干はフリー。


※値上げして、現在はたぬき300円になっています(値−1点。2014/8、確認)。

※2016/4、再食。春季限定の春盛り天丼セット530円を試してみました。天丼には、いとより鯛・アスパラ・筍と小エビのかき揚げが乗ります。いとより鯛は見た目にはキスに似ていますが、もっと肉厚で身が締まっています。少々ハゼやボラのような近海魚臭さが気になりますが、好きな人ははまりそうな味です。尻尾まで余すところなく食べられます。アスパラ天は、1本揚げ。基本的には柔らかいのですが、そのぶんスジが目立ってしまっていました。噛み切りにくい系です。見た目には一本揚げの方が美しいですが、半分にカットして2本にした方が食べやすいと思います。筍と小エビのかき揚げは、圧倒的に筍の方が存在感が強いものでした。小さくカットしスライスしてあるのですが、それでもなお食感が強すぎます。ほかの食材が死んでしまうので、書き揚げには向かない食材かなという気がします。筍の単独揚げを希望。なにがなんでもかき揚げにするのなら、柔らかい穂先の部分を使った方が良いと思います。とまぁ、あまりよくない評を書いてしまいましたが、トータルで考えると530円なら充分満足できる内容です。値上げして、たぬき310円になっていました。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2019/12、確認)。

※閉店していました。現在のところ、看板部分がブルーシートで隠された状態になっています(2020/11、確認)。

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「はるな」  実食日:2012/9

  2番出口を出て直進、本郷通りに出たら右折して2分半くらい。間口が狭く、比較的地味な外観の店なので、あまり目立たない。一見すると「高い店かな」と思えるのだが、品書きが外に出ているので安心して入れる。客席は、客席は、椅子付きカウンター8席と、立ち食いカウンターが少々。内装も比較的地味なのだが、客数に対して店員の数が多かったのが少々気になった。精算システムは現金前払い。
  この店のそばは、麺に大きな特徴がある。角がピンと立っていて、歯ごたえが強い。噛み切るときに「キュッ」と音が鳴るくらい。香りも高く、たいへん美味しい。つゆは、塩気が少々強いかなと感じる部分もあるが、出汁感も豊かで、美味しい。全体的に、上品な感じではないものの、かなり高いレベルにあると言えそうだ。特に、麺には必食の価値があると思う。たぬき340円。ご飯ものとのセットメニューも用意している。かき揚げ丼セット610円など、値段的にあまり安い感じはしないが、丼がフルサイズ(かき揚げ丼は、かき揚げ2枚乗せ)なのが嬉しい。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。夏場には冷やしメニューが出るようですが、冷やしたぬき510円など、かなり割高な設定になっています(2014/8、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。個人的にはこちらの暖簾の方が趣があって好きですが、立ちそばらしい暖簾ではないような気がします。値段等、変わっていません(2018/1、確認)。

※2018/12、再食。一部メニューを値上げしていました。たぬき350円は据え置きですが、わかめと山菜がともに380→400円になっています。今回は、腹ペコ訪問ということで天丼セット670円をいただきました。かけそば+天丼です。そばに関しては、今回も上々の出来でした。注文後に茹でる麺は、初食時ほど歯ごたえが強い印象はありませんでしたが、ホクッとしていてそばらしい食感です。つゆは、エグ味がなくクリアなカツオ出汁。花かつおよりもやや低いトーンで香ります。枯節と荒節の併用でしょうか。天丼の天ぷらは、かき揚げ+キス+エビという内容。想像していたよりもかなり豪華でした。いずれも揚げ置きなので、アツアツではありません。また、天つゆを上からかけるのではなくドボンタイプだから、色も黒ずんでいて見た目の美しさはありません。でも、意外と味はあっさりで、特にキスは尻尾までやわらかくて食べやすく、好印象でした。
  平日15:30頃の訪問で、先客0・後客1。個人的には、注文後茹での店では、このくらい空いているタイミングで食べたいです。待ち時間がどえらい長くなることはないし、パフォーマンスも高いレベルを期待できますので。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、わかめ・山菜420円、天丼セット690円です。麺大盛りも(90円→)100円に上がっています(値−1点。2019/12、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき400円、わかめ450円、山菜480円、天丼セット710円です。変わりメニューに、はぜ天470円が登場しています。これは一度試してみたいです(2023/2、確認)。

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「笠置そば」  実食日:2013/1

  5番出口を出て、春日通りを右へ20秒、トヨタレンタリースの隣。4つ上に記載している「江戸そば本郷」の跡地。「江戸そば本郷」の閉店はたいへんな痛手だが、跡地にも駅そばが入ったのが不幸中の幸い。……チェーン店ではあるが。店内には、4人掛けテーブルが1つと、椅子付きカウンターが9席ある。テーブル席が厨房の手前というか、出入口から一番近いところにあるのが珍しい(テーブル席は奥に配置するのが一般的)。
  食べ慣れている「笠置」ではあるが、今回は注文後茹での麺に当たったため、なかなか印象が良かった。これまでに食べた「笠置」の中では、トップクラスの出来栄え。茹で置きと比べると、麺の歯ごたえが格段に良い。つゆは繊細なタイプで、ゴクゴク飲める。麺の引き立て役に徹している感じだ。色がかなり薄いのだが、関西風というような味覚ではない。たぬき320円。これといった変わりメニューはないが、ご飯ものやセットメニューが豊富なので、いろいろなシチュエーションで利用できそうだ。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は「まるかく」という店で、この店も立ち食い準拠のそば屋ですが、値段的に当サイトでは扱えません。港屋系設定の店です(2015/4、確認)。

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「わ」  実食日:2015/3

  本郷三丁目交差点の北西エリア、駅からたいへん近いところにオープンした店なのだが、残念なことに交差点の北西側だけ駅出口がない。最寄りは、大江戸線の3番出口になる。出てすぐ右手の横断歩道で春日通りを渡り、そのまま駒込方面へ30秒直進、2本目の路地を左折してすぐ右側。本郷通りには面していないが、本郷通りに置き看板が出ているので認知はしやすい。店内は、フロアが狭いためやや雑然とした雰囲気なのだが、調度品はちょっと洒落たものを使っている。少し片付ければもっと洗練された印象になるのではないか、と感じる。が、魚三ほどではないけれどそこそこの肝っ玉母さん(店主?)が切り盛りしている様子を見ると、むしろ雑然としていた方がマッチしているか。焼酎のボトルやワイングラスがたくさん用意されていることから、夜間は飲み屋に変身しそうに感じるのだが、実食時(20時ごろ)には先客・後客ともゼロだったのでよく分からない。そばは閉店(22時)まで扱っているようだ。テーブルと椅子付きカウンター、合わせて8席。
  麺は、注文後に茹でる生麺。風味はよく、ややぬめりがあり、少々粘着。つゆは、辛さ・甘さのバランスはよいのだが、出汁が弱いのか深み・余韻がない。もうひと手間かければ大化けしそうな素質を感じるだけに、ちょっと残念。たぬきは、やや湿気り気味の天かす。ネギは別盛りで供される。値段は少々お高く、たぬき410円。かけ290円に対して、種物は値段が跳ね上がる傾向あり。単品トッピングが安く設定されているので、「かけ+単品トッピング」でいろいろアレンジするのが得策か。あと、特徴的だったのが、丼。丼というよりも「深い皿」のような食器を使っている。そばよりもスープカレーあたりが入っていそうな。かけ系そばを盛ると、丼全体が熱くなり、ちょっと持ちにくい。なお、営業時間は11〜22時だが、間に仕込時間がある(15〜17時)ので、訪問時間に注意。


※値上げしていました。時間外訪問だったため表の品書きしか確認できず、現在のたぬき価格は分かりません(店頭掲示に入っていないので)が、かけは290→330円に上がっています。冷しかけやざるなど値段据え置きのメニューもありますが、他メニューは20〜80円上がっています。メニューによって値上げ幅がだいぶ異なるのが気になります(2016/1、確認)。

※各メニューの価格を確認してきました。たぬきは、なんと460円まで上がっています。ただ、かけ330円+単品揚げ玉60円だと、390円。きつねも、同様の現象が起こっています(既成メニューだと500円、かけ+きつね単品だと430円)。ワカメやカマボコが入る・入らないの差があるのかもしれませんが、この価格差がちょっと解せません。店頭に大きな「肉うどん」表示が出ており(写真を貼りました。左:旧、右:現)、これが推しメニューということになりそうです。肉そば・うどんは、550円。肉せいろは600円。いずれも高値です。さらに、肉富士山そば(肉200g入り・小ライス付き)1000円、角煮そば(小ライス付き)1000円、牛すじそば750円といった割高メニューもあります。店の方向性として、当サイトの掲載対象にはならない某有名店に寄せているような感じを受けます(2016/2、確認)。

※入店しておらず店頭表示のみでの確認ですが、牛すじは750円で据え置かれていました。消費10%増税時の値上げはなかったものと思われます。肉スペシャル750円、肉野菜850円などボリューミーな新メニューがいろいろ登場しています。が、いずれも値段が高い印象です(2020/2、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2015/5

  2番出口を出て路地をまっすぐ歩き、本郷通りを右折、最初の信号で本郷通りを渡ったところにある。上記「ゆで太郎」が移転したと位置づけられる店舗だが、店舗名は「本郷三丁目店」で上記店舗(本郷店)とは店舗名が異なるので別店として掲載する。看板が赤く縁どられていてちょっと異様というか見慣れない出で立ちではあるのだが、神田橋店など最近改装された店舗の中にはこのパターンの看板も見られる。これが最新タイプなのだろうか。かつて私は、赤と青でコーデした服装を「信号みたいでセンスが悪い」とバカにされたことがあるが、ちょっとそのエピソードを思い出してしまう色合いだ。客席は、テーブル席が2人×2、椅子付きカウンターが11、立ち食いカウンターが6人分くらい。内装の色づかいも、従来店舗とはだいぶ趣が異なり、かなり明るいイメージがある店舗だ。半券もぎりタイプの食券で、もぎって受け渡し。
  朝の実食でそこそこ混雑していたこともあり、少々待ち時間があったのに茹で置きクラスの食感・風味の麺だった。つゆはゆで太郎スタンダードだが、最近塩辛い店舗が増えた(と思う)中で、珍しくちょうどよい濃さだった。そば湯で割った時に、ちゃんとそば湯が香るレベル。たぬきなしで、かけ320円に天かすが乗る。朝11時までの限定メニューは、定食2種各360円と朝そば2種各330円のパターン。そば湯ポット各席にあり。タカノツメは受渡口にあり。朝11時までは天かすフリー。箸はエコ箸。製麺室は見当たらなかった。


※閉店していました。跡地は現在、テナント募集中です(2020/11、確認)。

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「天かめ」  実食日:2015/9

  5番出口を出て、春日通りを右へ20秒、トヨタレンタリースの隣。上記「笠置そば」の跡地。正確には、「笠置そば」が閉店して「まるかく」という当サイトでは扱えないそば屋になり、その跡地。飯田橋にある同名店の姉妹店だろう。飯田橋に店が出た時点で茅場町「亀島」を親店舗とする勢力の今後の展開が楽しみになったのだが、ここにきて本郷三丁目にも出店。さらには激戦地・春日にも出店しているとの情報も寄せられている。ますます楽しみな存在になってきた。今どき感のない立ち食いオンリーの勢力だけに、もっと拡大するようなことになれば革命的だと思う。本郷三丁目の店舗も立ち食いオンリーだが、10人くらいは収容できる広さがある。
  味覚的には、「亀島」および飯田橋の「天かめ」とほぼ同じ。麺は生麺の注文後茹でで、ザラザラ感のある舌触りが心地よい。独特な木製の麺箱が郷愁を誘う。この一点だけでもかなり固定客を増やしていると思う。つゆはカツオ出汁が強く香るタイプだが酸味はあまり感じず、甘みが強め。うどんにはまったく合わないつゆだろうなと思っていたら、この店ではうどんの扱いがない(「亀島」および飯田橋でも扱っていない)。たぬきは細かい天かすだが、ゾル化することはなくつゆの風味を著しく損なうことはないのがありがたい。たぬき290円。メニュー構成は基本的に「亀島」と同じようだが、値段が異なっている(「亀島」よりも高く、飯田橋「天かめ」と同じ設定)。実食は、「亀島」で愛食している海老天丼セット500円(たぬきそばとのセットになるのがありがたい)。海老天丼の盛りつけも、手順は「亀島」と同じだ。エビ天を天つゆにドボンと沈めてからごはんに乗せ、さらに天つゆをかける。「亀島」よりもだいぶつゆだくだったのは、たまたまなのか意図的なオペレーション違いなのか。個人的には、「亀島」の案配の方が好みだ。箸はエコ箸。


※閉店(「永坂庵」化)していました(2018/10、確認)。

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「永坂庵」  実食日:2018/10

  5番出口を出て、春日通りを右へ20秒、トヨタレンタリースの隣。上記「天かめ」の跡地。跡地というか、運営業者は変わっていないので、業態変更の色合いが強い。最近急速に店舗数を伸ばしてきた「天かめ」のうち、飯田橋とここ本郷三丁目が「永坂庵」に変わっている(この他、春日はラーメン店の「マルキュー」に変わっている)。もちろん業績などを考慮して業態変更店舗を選定したのだろうが、私の感覚ではフロア面積の狭い店舗がリニューアルされている印象を受ける。外装は綺麗にリニューアルされているが、客席配置は「天かめ」時代と変わらず。立ち食いカウンターのみで、キャパは10人くらい。
  麺は、「田舎」と「更科」から選べる。飯田橋で「田舎」を食べているので、今回は「更科」という考えもあったのだが、「更科」の方が10円高いので、デフォルトは「田舎」であると判断。この店舗でも、まずは「田舎」からいただこう。麺は、注文後に茹でる生麺。断面が1:2くらいの長方形で、わりと重厚な食感。「天かめ」時代とは明らかに別ものだが、木製の小さな木箱は「天かめ」時代から使い続けているものだ。つゆは、「天かめ」時代と同じくカツオ中心の出汁なのだが、「天かめ」時代に大きな特徴となっていた粉末っぽさはだいぶ薄らいでいる。クリアで、洗練された味わい。万人向けのつゆになったという印象。改良と言えば改良なのだが、ひと口で「天かめのつゆだ!」と分かるような個性がなくなってしまい、少し寂しくもある。たぬき(350円)は、食べていないので不明。セットメニューを頼めばたぬきそばになる「天かめ」時代と同じと考え、ゲソかき揚げ丼セット550円を注文したら、かけそばとのセットになってしまった。不覚。ゲソかき揚げは、やや固めの揚げで、小ぶりのイカを使用。ふたつに割れていたのは、意図的なものなのだろうか? タレがかなりどす黒く、見た目にはあまり食欲をそそられないのだが、食べてみるとそんなにどぎつい味ではなかった。そば湯ポット各席にあり。箸はエコ箸。
  平日16:30頃の訪問で、先客2・後客2。全員スーツリーマン。常連客と思しきひとりが店員さんと長々と喋っていて、私を含めて待ち客が3人いたのに、店員さんの手が止まっているタイミングが結構多かった。私は特段急いでいないのでそれほどイライラしなかったけれど、サラリーマンは時間的制約がある中で立ち寄る(つまり、時短食事のために立ち寄る)ケースも多いだろう。こういうところは気をつけた方がいいと思う。


※2018/12、再食。「永坂庵」では初めて、田舎より10円高い更科麺を食べてみました。春菊天410円です。「更科」を謳っているのですが、実際にはモチモチ感がなく、星のみられる麺です。ちょっと「??」な印象でした。田舎よりも細く、全体的に白っぽいことは白っぽいのですが、どちらかというとこれも「田舎そば」だと思います。味覚的には特段問題なく、つゆとの相性も悪くないですが、10円でも高いのなら今後は敬遠でしょうか。
  平日15:30頃の訪問で、先客1・後客2。雨天だったこともあり、客数は少なめでした。券売機が店の外と中にそれぞれあって、皆さん店内の券売機に並んでいたので、私は外の券売機を利用。これで、先に店内に入っていた2人を追い越したので、この2人は後客としてカウントされることになりました。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、たぬき400円、春菊天460円、ゲソかき揚げ丼セット600円です(いずれも田舎蕎麦の価格。値−1点。2022/12、確認)。

※2023/2、再食。桜エビかき揚げ450円を食べてみました。トッピングは、表面に桜エビを乗っけた野菜かき揚げです。見た目には赤々としていますが、思っていたほどには香りませんでした。注文後に揚げていたので一部始終眺めていましたが、リングを使っていないのに綺麗な正円形に仕上げていました。嵩があって途中で飽きそうな予感がするルックスですが、空気を含ませるようにして揚げてあるので質量はさほど多くなく、サクサク感もあって最後まで美味しくいただけました。桜エビが香らなかったこと以外は、ほぼ満点の出来です。
  平日15:45頃の訪問で、先客1・後客1・ともに男性。後客は、間口部分の段差につまずいて転倒しかけていました。出入りする際には要注意かもしれません。


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※御茶ノ水駅は、中央線1に掲載。
★淡路町駅(東京メトロ丸ノ内線)

「あづま」  実食日:2001/7

  A4出口を出て、外堀通りを大手町方面へ30秒。椅子席のある、割とゆったりした造りが好印象の店である。麺は冷凍物だが、手打ち風の乱切りで、コシはしっかりしている。丼が大きくてボリュームたっぷりなのも加点材料。冷水にクラッシュアイスが入るので、夏場に温かいそばを食べても後が苦しくならない。たぬき300円。


※ 閉店していました(2004/8確認)。

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「信濃家」  実食日:2007/5

  A4出口を出て後方、信号を渡らずに右へ約4分、司町交差点を渡って右すぐ。半地下のような造りになっている店で、椅子付きカウンターが2列ある。
  この店は特徴が多い。まず、麺は石臼挽き粉を使用している(との貼り紙がある)。食べてみると、香りはあまり感じないのだが、つやつやしていて食感が楽しい。擬音化すると「プルンプルン」という感じ。生麺の注文後茹でなので、注文から出来上がりまで3分ほどかかる。つゆはあまり主張しないタイプだが、味は悪くない。絹さやとワカメが入って、たぬき350円。サービス面に言及すると、まずは盆&レンゲ付き。飲み水はレモン水で、カリカリ小梅食べ放題。細かいところでいろいろな工夫が見られる。メニューも面白く、レパートリーはさほど多くないのに、「冷やし青葱ごまそば(400円)」、「肉ニラそば(480円。季節限定)」、「のり薫りそば(420円。季節限定)」などの変わりメニューを用意している。また、大盛りは基本的に100円増しなのだが、「もりそば(250円)」に関しては50円増し。「2枚もりそば」は400円。「かき揚げ天そば(380円)」の他に「天ぷらそば(450円)」があり、後者はエビ天と思われる。かき揚げのつもりで「天ぷら」の食券を買わないよう、注意が必要。


※閉店していました。跡地は、美味そうなカレー&ハンバーグの店「バル」です(2015/1、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2007/6

  A4出口を出て後方、交差点を渡らずに右へ3分、司町二丁目交差点を越えてすぐ。上記「信濃家」への道中にある。椅子付きカウンターと立食いカウンターがあり、同時に20人は食べられる、わりと規模の大きな店だ。
  お馴染みの「小諸」だから詳しくは語らないが、やはり美味い。たまたま茹でたての麺に当たった(基本的には茹で置いているようだ)こともあり、歯ごたえが特に良かった。絹さや・カマボコ入り、ネギ&梅干しフリー、そば湯ポットあり。たぬき290円。

※閉店していました。跡地は、ワインバーになっています。なお、店舗名は「司町2丁目店」でした(2015/11、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2017/9

  A4出口を出て後方、すぐの信号を渡らずに右折して4分、司町交差点を越えてすぐ。店舗名は「神田司町店」で、今年3月にオープンした新店。貼り紙類の少ない、シンプルな外観。大きな交差点のすぐ近くなのに、それほど目立たない店舗だ。最近オープンした店舗にしてはフロアがあまり広くない。客席は、椅子付きカウンターが10席と、立ち食いカウンターが18人分くらい。どちらかというと立ち食いカウンターの方がメインになっている店舗だ。
  麺は、注文後茹ででの対応だった。細麺タイプで歯ごたえはあまり強くないが、茹で加減は悪くない。つゆはゆで太郎スタンダードで、他店舗との違いは感じられず。たぬきというメニューはなく、天かすがフリーで置いてある。かけ320円、かきあげ420円など。500円均一の日替わり得ランチの設定あるも、時間外のため実食できず(平日11〜16時のみの扱い)。実食は、かきあげそば。かき揚げは別盛りで提供され、具材のカットが大きめ。9割タマネギ・1割ニンジンという感じ。衣が薄く、サクサクとパリパリの中間くらいの歯ざわりだった。店内の貼り紙で天ぷら油が変わった旨が表示されていたのだが、確かに軽くなったようにも感じられる。ちょっと残念だったのが、これまた別盛りで提供されるネギ。細くシャキシャキ感もなく、虚弱体質なネギだった。たまたまだろうと思うけれど。受渡口にタカノツメとそば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  訪問は平日の16:30頃で、先客1・後客0。閑散時間帯ではあるが、連食した近くの「小諸そば」(鎌倉橋店)が先客10・後客4だったことを考えると、ちょっと寂しい。新店ではあるが、先行きがちょっと不安に感じた。次の一手が必要かもしれない。


※2020/3、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円、かきあげ440円です。日替わり得ランチは「日替わり得セット」と名を変え、現在は590円。扱い時間が延長され、11時から閉店まで注文できるようになっています。
  今回は、冬季限定メニューの肉あんかけ中華490円を、ご飯とコロッケが付いたセット(590円)で食べてみました。ついでに、クーポンでカレールーを追加。肉あんかけ中華は、中華麺に肉入りあんをかけた、いわば汁なし麺でした。醤油ラーメンにあんをトッピングするものではありません。ただ、あんに醤油味があって、しかもかなりたっぷりかけてくれるので、汁麺に近い感覚で食べられます。スープに直接とろみをつけているようなイメージです。ちょっと味が濃すぎるかなという気もしましたが、方向性としては美味しいです。具材は、豚バラとモヤシ。生姜を少し足したら味に厚みが出て、もっと美味しくなりそうに感じました。
  日曜18:00頃の訪問で、先客2・後客3。わりと空いていました。近隣はオフィス街なので、土日祝は閑散傾向かもしれません。というか、この立地で土日祝に営業していることの方が不思議かも。外食難民になりがちなエリアなので、個人的には「開いててよかった」なのですが。


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★大手町駅(東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線、都営地下鉄三田線)
「めとろ庵」  実食日:2005/6



  東西線の西改札(ホーム竹橋寄りの階段を上がって正面の改札)を出て直進30秒左側。「うおぬまくらぶ」というおにぎり屋とセットになったフードピア。地下に駅そばがあるというケースは珍重である。欲を言えば、改札内に欲しかったところではあるが。
  ここの特徴は、つゆにある。明らかな鰹出汁ながら、見た目にはやや関西チック。やたらめったら鰹節を入れればこういう味になるのかな、という感じの味。私にとっては、美味。麺は変哲ない感じだが、そば湯ポットが置いてあることから推して、生麺なのだろうか。それほどコシはない。細かいところでは、カウンターにレンゲが置いてあるのは女性客に喜ばれそう。変わりメニューに、岩海苔そば370円。夏限定メニューに、冷やし坦々麺そば460円。たぬき350円(カマボコ入り)。

※2009/5、再食。値上げ(たぬき350→370円。値−1点)していました。岩海苔そばは「あおさそば」というメニュー名になって、やはり値上げ(370→390円)しています。外観も少々変わり、赤い色を多用して目立つようになっています。ちょっと毒々しい気もしますが(写真は左から2枚目)。

※2014/9、再食。値上げしていました。現在、たぬき380円、あおさ400円になっています。変わりメニューに、めとろ440円が登場しています。トッピング内容は、めかぶ+山芋+刻み海苔+削り節です。店名に語呂が合わせてあり、面白いと思います。味覚的にも、山芋がすりおろしではなく角切りになっているので、シャリシャリした食感がアクセントになっていて、ネバネバ感とのコントラストが印象深いものでした。外観が変わっています。赤系統の看板類が廃され、地味な印象に戻っています(写真は左から3枚目)。薄暗い感じになっているのは、目下周辺通路が工事中で照明が当たりにくくなっているためです。

※またしても微妙に外観が変わっていました(写真は右端が最新)。赤系統の看板類は完全に撤廃され、間口上部に暖簾が掛けられました。ベースメニューの構成や値段は特に変わっていませんが、大手町店限定メニューが2種登場しています(鴨南蛮540円、にしん540円。2016/6、確認)。

※2018/6、公式取材にて再食。かき揚げ玉子そば460円をいただきました。天は、揚げたてではありませんが、店揚げです。結構大きく、食べごたえがあります。具材に特徴は感じられませんが、クオリティとしてはまずまずでしょう。天ぷらを店揚げしているのに、たぬきは既製品。イマイチ腑に落ちなかったのですが、揚げ置いた天かすから出火して火事に、なんていうニュースも報じられているので、特に地下の店舗ではそのあたりに細心の注意を払っているのかもしれません。

※値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ玉子490円です。あおさ、めとろはともに終了(前回訪問時点ですでに終了していた)。大手町店限定メニューも終了しています。ちょっと残念(付−1点。2019/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、かき揚げ玉子500円です。かつての名物格だったあおさ・めとろの代替メニューでしょうか、あおさわかめ400円が登場しています(2020/5、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき430円、かき揚げ玉子570円、あおさわかめ460円です(2023/8、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2006/12

  A1出口を出て左へ4分ほど。鎌倉橋のすぐ北にあり、支店名も「鎌倉橋店」。JR神田駅からでも歩ける場所であるが、神田の場合はもっと駅に近いところに「小諸」があるわけで、わざわざここまで出張ってくる必要はないだろう。
  この店は、茹で置き型の「小諸」。注文後茹での店に比べると、若干麺が柔らかくてコシも弱い。それでも、とにかくベース位置が高いチェーンだから、チェーン内では下の方でも、業界全体で見れば水準を大きく上回っている。ネギ&梅干し&そば湯フリー、カマボコ&インゲン(青味は季節により異なる)入り。たぬき290円。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2014/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。昼間の写真に貼り替えました(2016/4、確認)。

※2017/9、再食。改装して、雰囲気ががらりと変わりました(写真は左:旧、右:現)。内装も一新され、テーブル席を中心としたスタイリッシュな雰囲気になっています。フルモデルチェンジです。ついでに、値段も上がっています。現在、たぬき350円です。どうやら、この店舗だけ特別な位置づけということになったようです。新たな方向性を模索しているということでしょうか。
  味覚的には、特に変わっていない印象。たぬきが細かく上品なものでしたが、これはたまたまかもしれません(あるいは、フライヤーが違う可能性もある)。ただ、個人的には、従来店舗のたぬきの方がいろいろな風味が感じられて好きです。ネギ・梅干しフリーは変わらず。ほかに従来店舗と違うのは、カマボコ。従来店舗の紅白カマボコではなく、白一色のカマボコを使用していました。ここで差をつける意味がよくわかりませんが、より上品にという狙いなのでしょうか。
  問題は、この変化をどうとらえるか。個人的には、値段が安い従来店舗の方が好みなのですが、新たな客層を開拓する意味では一定の効果がありそうにも思います。現に、平日16時頃という閑散時間帯だったにもかかわらず、先客10・後客4と賑わっていました。若い女性のひとり客や、箸の使い方がヘタクソな欧米系外国人観光客の姿もありました。店舗が集中している地域に、もう何軒かこのスタイルの店舗があってもよさそうな気がします。今後の動向が楽しみです(値−1点、衛+2点)。

※おっと、これはびっくり、値下げしていました。値下げというか、正確には通常店舗と同じ価格になっていました。現在、たぬき340円です。他メニューも通常店舗に合わせてあるので、これまで少し高めに設定されていた、いか天(410→400円)・かき揚げ(400→390円)・一部のセットメニューなどは値下げという形になっています。他店舗と値段が違うことに対して、あまり評判がよくなかった野でしょうか。それとも、通常店舗の値段を上げたことで合わせられるようになったのでしょうか。いずれにしても安いに越したことはないので、この店舗に関していえばありがたい話です(2018/8、確認)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、かき揚げ400円です(2020/5、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2011/7

  店舗名は「神田橋店」。場所は、C2b出口を出て後方(小川町方面へ)2分、神田橋交差点の北西角。立ち食いカウンター2列と、椅子付きカウンターが計12。このうち、椅子付きカウンター4席は厨房の奥の方に隠れていて、ちょっと分かりにくい場所にある。フロア面積が広く、席配置はゆったりしている。
  麺は茹でたてに当たった。細麺ながら歯ごたえは悪くない。しかし、やっぱり香りはあまりない。茹でたてで香らないのだから、こういう麺なのだろう。そば湯は結構香るんだけど……。たぬきは大粒で、わざわざ自家製造している感じ。たぬき290円(ワカメ・カマボコ入り)。朝限定のお得メニューが多数設定されているほか、6〜10月限定で生ビール180円という嬉しいサービスも行っている(今年だけかも)。「ちょい飲み→シメにそば」という利用法がオススメか。そば湯ポット各席にあり、タカノツメあり。箸はエコ箸。24時間営業。


※看板が変わり、暖簾が廃されていました(写真は左:旧、右:現)。最新(?)タイプの、赤い縁取りのある看板になっています。値上げして、かけ320円(揚げ玉入り)になっています。生ビールも、220円に上がっています。まだだいぶ安いですが。朝限定は11時までで、セット2種各360円と朝そば2種各330円のパターンです(値−2点。2015/6、確認)。

※閉店していました。シャッターが閉まったままで、看板等外されています。ビルの上階もほとんど電気が消えていたので、ビルごと建て替わりそうな気配だなと感じました(2018/1、確認)。

※予想どおり、入居していたビルが解体されました。復活は厳しそうです(2019/7、確認)。

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「笠置そば」  実食日:2015/5

  C1出口を出て右、首都高をくぐって2つめの信号を右折して1分、右側。駅歩4分くらい。神田駅や小川町駅もギリギリ徒歩圏内くらいの距離感で、ちょうどこの3駅の中間点付近にある。遠目にはわりとノスタルジー系の外観に見えるのだが、近づいてみると日除けなども結構きれいで、店内も清潔感がある。客席は、テーブル席が4人×1、椅子付きカウンターが計26席。なかなか規模の大きな店舗だ。立ち食いカウンターがないのだが、需要はないのだろうか。個人的には、フロア中央の対面式椅子付きカウンター(10席)は椅子を撤去した方がいいのではないか、と感じる。
  麺は注文後に茹でる生麺なのだが、あまり香らず、冷凍麺のような印象を受ける。この麺なら、茹で置いて早さを売りにした方がいいかもしれない。つゆは、カツオ出汁も利いているのだが、グルタミン酸系の旨味が上書きしているような印象。カツオ系の余韻はあるので、旨味をもう少し控えた方がバランス感が向上すると思う。たぬきは粒が細かいタイプの天かす。たぬき350円(ワカメ入り)。変わりメニューが、挙げるときりがないくらいいろいろある。根昆布410円、青さのり450円、揚もち490円等々。コロッケ410円の味が日替わりなのも面白い(実食当日はカレー味だった)。そして一番気になるのは、ぬばぬば530円。トッピングは「めかぶ+とろろ+オクラ」なのだが、なぜ「ねばねば」としなかったのかが気になる。個人的にはぬばぬばの方がより粘性が高そうなイメージが湧くので、そのあたりを意識したのだろうか。ご飯ものやセットメニューも揃い、券売機はかなりボタンの数が多い。券売機前で悩んでしまう人も多いのではないだろうか。そば湯ポット受渡口にあり。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき360円、根昆布440円、青さのり490円、揚もち510円です。コロッケ(440円に値上げ)は相変わらず日替わりで、この日は野菜コロッケでした。「ぬばぬば」は、「ねばねば」に名称変更(券売機のボタンにテプラ上貼り)。560円になっています(値−1点。2020/12、確認)。

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※東京駅は、山手線4に掲載。
※銀座駅は、地下鉄1に掲載。
※赤坂見附駅は、地下鉄1に掲載。
※四ッ谷駅は、中央線2に掲載。
★四谷三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線)
「小諸そば」  実食日:2008/10

  4番出口を出て左(甲州街道を四谷見附方面)へ1分。最近できた店だろうか、以前からここにあったような記憶はない。短い対面式カウンターが3列と、奥の壁際に片面カウンターが1列。なぜか、一番奥の対面カウンターだけ椅子がない。
  味覚的には他の「小諸」と変わらないはずなのだが、茹でたての麺に当たったため、非常に美味しく感じた。同じ麺でも、茹でたてと茹で置きでは歯ごたえがまるで違う。全店で茹でたてを出してほしいところなのだが、そうもいかない事情があるのだろう。待つのが嫌な人もいるだろうし。ネギと梅干しはフリー。カマボコと青味(小松菜)が入って、たぬき290円。「小諸」、値上げしないでよく頑張ってるなぁ。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/5、確認)。

※閉店していました。跡地は漢方薬店「東京漢方堂」です。なお、店舗名は「四谷新宿通り店」でした(2018/9、確認)。

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「つぼみ家」  実食日:2012/5



  4番出口を出て直進(四谷見附方面へ)3分。角地なので、よく目立っている。2人掛けテーブル席、椅子付きカウンター、立ち食いカウンターと揃っているが、フロア自体はそれほど広くない。
  生麺を注文後に製麺し茹でているため、出来上がりまでに3分ほど要する。その麺は、とにかく軽い食感。生麺でこの食感は初めてかもしれない。つゆは、カツオ出汁がよく香る。店内中に出汁の香りが充満していて、店に入った瞬間に「この店のつゆは美味そうだ」と期待が高まる。たぬき330円(ワカメ入り)。これといった変わりメニューはないが、きつねとわかめをそれぞれ「ヘルシーきつね」「ヘルシーわかめ」と表記しているのが面白い。丼ものやセットメニューも種類豊富。ミニ天丼セット500円あたりがお値打ちだが、大食漢には上天丼セット620円がオススメ。フル丼とのセットなので、ボリューム感抜群だ。平日は24時間営業、箸はエコ箸。サービスとしては、平日朝(7〜12時)限定のスタンプカードがあり、1食で1つ押印(水曜は2つ押印)、10個たまるとたぬきorもりサービス、20個たまると何でも一品サービス。有効期限があるスタンプカードなので、ある程度頻繁に通う人でないと10個ためるのは難しいかもしれないが。また、携帯サイト上にクーポン券があり、提示することで海老天or大盛りがサービスされる。


※たぬき330円、ミニ天丼セット500円、いずれも値段据え置きですが、上天丼セットは640円に上がっています。朝7〜11時限定で朝そばがありますが、360円と少々お高い設定です。簡素な内容でもいいので、300円くらいに設定していただけると嬉しいところです(2015/3、確認)。

※2017/11、再食。値段等、変わっていません。暖簾が出ていた(8周年と記載あり。期間限定暖簾かも)ので、一応写真を貼ります(左から2枚目)。今回は、この店では初めてもり系にチャレンジということで、ミニ天丼セット500円をもりでオーダー。麺には微妙に縮れが見られ、グニュッとした歯ごたえでした。風味はまずまず悪くないですが、食感はあまり好みではありません。また、茹で上げに不備があったのか、数本極端に柔らかい麺が混ざっていました。おそらく、前の客のぶんの茹で上げ残りと思われます。こういうのは、もり系だと目立ってしまいます。もりつゆは甘めでした。ミニ天丼は、エビ・レンコン・インゲンという組み合わせ。珍しいですね。秋・冬の野菜が使われていたので、季節によって内容が変わるのではないかと推察。タレ甘めで、ご飯多め。ワンコインのセットとしては上々の内容で、空腹をガッツリ満たしたい場合には良いと思います。スタンプカード制度は継続されていて、ハードルが少し下がっています。スタンプ2個で麺大盛り無料(特盛50円)。これなら、たまに通う程度の人でも恩恵に与ることができそうです。その他にも、日替わりでいろいろなサービスがあります。大盛りサービス・スタンプ2倍・ハーフきつねサービスなど。食券を買う前に、店内の貼り紙(カレンダー状になっている。店頭にも同じ貼り紙あり)をチラ見した方がいいかもしれません。
  今回は、アイドルタイムの16:30頃に訪問。先客1・後客6でした。閑散としている印象と賑わっている印象を、両方感じました。どちらが普段の姿なのかは分かりませんが、ある程度フロアの広い店なので、3〜4人くらいは入っていた方が落ち着いて食べられます。

※2019/1、再食。立ちそばカツ丼シリーズということで、ミニかつ丼セット680円を、かけで食べてみました。断面長方形の生麺は、少々粘着するも、ホグッとしたそばらしい噛み心地で上々。前食時とは全然違う印象でした。つゆも、少々煮詰まっていた感じで、カツオ出汁よりも塩気と醤油の香りの方が勝っている印象でした。結構誤差が大きい店なのでしょうか。基本的に味は悪くないんですが、少し気になりました。天かすのサービスあり(入れるかどうか聞いてきてくれる)。そして、ミニかつ丼。玉子とじの具合は、固ゆでの一歩手前という感じです。タマネギと一緒にとじています。トンカツは流行りのやわらかい肉ではなく、わりと頑固な歯ごたえ。旨みもしっかり詰まっています。歯が悪い人にはオススメできませんが、味覚的には水準以上のレベルにあります。
  平日17:00頃の訪問で、先客1・後客2。全員サラリーマン風で、50代くらいが中心でしょうか。アイドルタイムなので、閑散としているのは仕方ないでしょうかね。

※2019/9、再食。ちょっと奮発して、上天丼セット640円を、かけで食べてみました。そばに関しては、特段印象変わらず。上天丼は、海老2尾+ナス+インゲンという内容でした。丼からはみ出すように盛りつけているのですが、そこまでエビは大きくないので、結果として白飯がガッツリ見える状態に。単純に、盛り付けがちょっと偏ったように見えてしまいました。敢えて丼からはみ出させる必要はないような気がします。空白を埋めるためにもう1品、原価が安くて表面積が広いカボチャ天あたりを加える手もありそうです。味覚的には、悪くなかったです。タレの甘さ・辛さも、極端に針が振れることなくバランスよかったと思います。
  土曜17:00頃の訪問で、先客1・後客5。比較的余裕があったためでしょうか、ふたり客には2人分同時に提供するなど、いろいろ配慮している様子がうかがえました。なお、改装したわけではありませんが、「ありがとう8周年」の暖簾状のものが撤去されましたので、写真を貼っておきます(左から3枚目)。また、店頭に貼り紙が出ていて、当店がプロデュースする音威子府そばの店「音威子府TOKYO」が、すぐ近くにオープンする旨が記されていました(2019/10/1)。訪問時にはまだオープン前でしたが、ちょっと偵察しに行ってみました。立ち食い系の店ではないですが、隠れ家的な雰囲気で酒も飲めるようです。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、ミニ天丼セット580円です。間口上部に10周年を祝う表示が出ていましたので、一応写真を貼ります(右端が最新。2020/2、確認)。

※看板が変わっていました。値段等は、変わっていません(2021/2、確認)。

※2022/6、再食。野菜天420円をいただきました。トッピングは、かき揚げではなく単独揚げのナス天とインゲン天です。どちらも注文後に揚げており、提供までに少し時間がかかりました。また、どちらも気持ちアンダー気味の揚げ方で、食材の食感を強めに残しているのが印象的でした。出来は上々です。ただ、店員のおばちゃんが少々テンパり気味だったのが難点でした。こちらが何を言っても「少々お待ちください」しか返ってこず、挙句の果てには「ごちそうさま」と言っても返事は「少々お待ちください」でした。
  土曜18:00頃の訪問で、先客2・後客3。この客数なら、ワンオペでもそうテンパる必要はないと思うのですが。味は水準以上だし、値段も魅力的であるだけに、こういうところで印象を落としてはもったいないと思います。


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「蕎麦いまゐ」  実食日:2020/8

  4番出口を出てすぐの角地に、7月にオープンした新店。同チェーンとしては、外苑前、新横浜に続く3店舗目になる。外苑前も新横浜も、どちらかというとオシャレ系の立ちそば。さて、四谷三丁目はどうか。入店すると、右手に自動オーダータイプの券売機。左手に立ち食いカウンターとボックスタイプのテーブル4人×2。奥に、椅子付きカウンター18席とテーブル2人×4。ボックスタイプのテーブル席があるという時点ですでにオシャレ系なのだけれど、椅子付きカウンターも余裕を感じる配置。そして、暖色系でムーディーな照明。やはりここもオシャレ系だった。提供されるそばの丼も純白の洋風ボウルだし、ややもすればワインでも飲みたくなる雰囲気だ。ただ、多客が頻繁に出入りするので、落ち着けるかどうかはタイミング次第だろう。
  麺は、調理時間から推して注文後に茹でていたと思われる。香りはあまりないのだが少々甘みのある更科系の麺で、上品。一方つゆは、香りより旨みの方が前面に出ていた。出汁は小魚系がメインだろうか、角がなくまろやかな味わい。深みはそれほどなく淡麗なタイプだが、平たくは感じないのでグイグイ飲める。たぬきは、店揚げの天かす。小エビや青ノリ、さらには焦げの部分の香ばしさもあって、なかなか美味い。総じて、インパクトの強い一杯ではないものの、すべての要素が水準より上のレベルで優等生的にまとまっている印象だった。値段はやや高めで、たぬき420円。メニュー構成は、外苑前や新横浜と近似。全部乗せ系の「そば三昧」590円や蕎麦屋のカレー(ライス)630円、麻婆丼セット800円など、一部外苑前や新横浜にはないメニューがあったけれど、経時変化の可能性も否定できない。また、一部メニューの値段が異なっている。かけ380円・きつね460円・生海苔天500円は、新横浜ではそれぞれ350円・430円・460円。外苑前とは同額なので、新横浜だけ一部メニューが少し安い設定になっているということか。そば湯ポット受渡口脇にあり。箸は、バルサ材のように軽い天削の割箸。
  日曜17:00頃の訪問で、先客7・後客5。こんな時間帯でも、結構賑わっている。席間が広めの店舗ということもあってか、コロナ対策のパーティッションなどはなく、ソーシャルディスタンスは特段考慮されていなかった。せっかくのオシャレな雰囲気が、パーティッションを置くと台無しになるという考えもあるのだろうか。コロナ禍でオープンした店としては、ちょっと意外に感じる部分ではあるが。


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★新宿御苑前駅(東京メトロ丸ノ内線)
「六花そば」  実食日:2004/4

  2番出口を出て、右へ2分。新宿通りに面した店。それほど広くもないのだが、ゆったりとしたカウンター・椅子席配置は好感が持てる。逆に言えば、キャパが小さいということにもなるのだが。
  生麺を使ったここのそばは、具(たぬき)以外は水準以上のレベルでまとまっている。目立つ味ではないのだが、控えめな優等生といった印象である。ただし、たぬき(280円、わかめ入り)は既製品。ちなみに、直線距離では1番出口の方が近い。しかし、1番出口からだと信号を2回渡らないといけない(対角線状に渡るということ)ので、必ず信号待ちが生じる。2番出口の方が便利だろう。

※閉店していました(2006/4確認)。

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「小諸そば」  実食日:2005/3

  2番出口を出て左、すぐの信号を左折して3分。花園通りとの交差点の角にある。毎度お馴染みの「小諸」だが、季節によってメニューもトッピングも変わってくるし、生麺使用で美味いので、何回入っても飽きないチェーンである。たぬきは290円で、カマボコ、菜の花のお浸し入り。このチェーン特有の梅干しフリーは健在だが、ネギは別盛りで1人分ずつ出てくる。また、最近このチェーンに多くなってきた「柚子皮入り」もない。春季限定メニューに、「春彩天そば」(菜の花天?+キス天)380円。なかなか美味そうだった。

※昼間の写真に貼り換えました。値段が上がっています。現在、たぬき300円です(値−1点。2014/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。なお、店舗名は「新宿一丁目店」です(2016/4、確認)。

※2018/9、再食。値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点)。最近の小諸のお気に入りメニュー「2枚もりかき揚げ付き」450円をいただきました。値段的に「2枚もり+単品かき揚げ」と変わらず、一瞬「既製メニューとして設定する必要ないじゃん」と思われそうですが、既製メニューとして注文すると大根おろしが付くところが異なります。ただ、今回はかき揚げの揚げ置き時間が少々長めだったようで、芯までしっかり冷めていたのが少し残念でした。温そばにのせるならこれでもたいして支障ないのですが、別皿提供でもりそばに合わせるには、ちょっと。固くなっていて食べにくいので、揚げ置くのならもう少しフワッと仕上がるような揚げ方にしていただけると助かります。それか、せめてレンチン対応でも。
  平日16:00頃の訪問で、先客6・後客5。アイドルタイムにしてはよく入っていました。これだけ入っていてかき揚げがしっかり冷めているというのが、ちょっと信じられません。たまたまかき揚げがあまり売れなかった日で、昼用に揚げ置いたものがこの時間帯まで売れ残っていたのかな。レベルの低い店ならそんなに気にすることでもないのでしょうが、総じてレベルが高い「小諸」だけに入店前期待値も高く、こういうところが気になってしまいます。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、2枚もりかき揚げ付き460円です(2020/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき380円です(値−1点。2022/5、確認)。

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「武田」  実食日:2011/1

  2番出口を出て左、すぐの交差点を左折して3分、左側。上記「小諸そば」と、花園通りを挟んで対峙している。真っ向勝負の構えだ。比較的新しい店(何度もこの場所を通っているが、店があった記憶はないので)だが、立ち食いカウンターのみのシンプルな造り。椅子を置くだけのスペース的余裕はありそうに見えるが。
  門前仲町・春日に続いて3軒目の実食となる「武田」だが、この店舗ではどうやら茹で麺(袋麺)を使っているようだ。黒みが強く、食感は軽め。「武田」最大の特徴であるボリューム感は健在で、見るからに大盛り。「当店のそばはすべて大盛りになっています」との貼り紙掲示もある。つゆは、粉末出汁っぽい風味が表に出ている。甘い・辛いで言うと、辛さがだいぶ勝っている。ちょっと好き嫌いが分かれる味覚かもしれない。各種天は自家製店揚げだが、ショーケースに揚げ置きがたくさん並んでいるので、揚げたてとはいかないようだ。混雑時間帯なら仕方ないけれど、閑散時間帯(実食時、先客ゼロ)にはもう少し揚げ置きを少なくした方がクオリティが高まるのではないだろうか。たぬき320円。サービスとしては、門前仲町や春日と同様にサービス券制度がある。1食で1枚進呈、10枚たまると1食無料。


※閉店していました。跡地は、「日乃屋カレー」です(2014/12、確認)。

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「山吹」  実食日:2015/9

  3番出口を出て左、すぐの路地を左折して2分、花園通りとの交差点の左手前側角。ここのとところ類似店の閉店が相次いで寂しい状態になっていた新宿御苑前に、待望の新店オープンだ。江戸川橋の同名店の姉妹店と思われるが、江戸川橋での前食が2005年11月なので、今日のところは味が同じかどうかの判断は難しい。早稲田鶴巻町の同名店も含め、近いうちに食べ比べておく必要があるだろう。店内はわりと広く、椅子付きカウンターばかりながら計19席ある。
  麺は、生麺の注文後茹で。芸術的とも言えるような細麺で、やや偏平形のため茹で時間は短い。細いわりにはしっかりつながっていて、歯ごたえも楽しめる。なかなか良い麺だと思う。つゆは、カツオと昆布が半々くらいに香る。その意味ではバランス派なのだが、甘さを控えてあり、塩気も比較的控えめ。そのわりに、醤油の香ばしさを強く感じる。減塩タイプの醤油なのかな。とても美味しいつゆなので、丼が大きくつゆをたっぷり入れてくれるのが嬉しい。たぬきは天かすで、これといって印象に残らないものだった。たぬき380円(ワカメ入り)。変わりメニューはこれといって見当たらないが、写真で見た限りではカレー南蛮500円にいい感じの照りがあり、とても美味そうに見えた。次回にでも試してみたいが、その前に江戸川橋と鶴巻町へたぬきそばを食べに行かねばなるまい。ネギは別盛り。そば湯ポット各席にあり。基本的にご飯もの用ではあるが、キュウリの漬物がフリーになっている。


※2016/5、再食。この店舗では二毛作を行っていて、7:00〜20:00がそばタイム、17:00〜23:00が居酒屋タイムになっています(17〜20時は両方可ということか)。訪問は21時頃で居酒屋タイムだったのですが、快くそばも作ってくれました。わりとアバウトなようです。というか、先客2人もそばを食べていた(後客は0)ので、居酒屋としての需要はあまりないのかもしれません。需要がないというか、認知度が低いだけのような気もしますが。
  かき揚げ丼セット590円を実食。細平の生麺注文後茹で。麺やや多め。醤油の新鮮な香りが心地よく、変わらず美味しいです。かき揚げ丼は、おそらくミニではなくフルサイズです。厚さ5cmほどある巨大かき揚げで、出てきた瞬間に「うわ! やっちまった!」と思いましたが、油切れがよかったのが救いでなんとか完食できました。かき揚げの具材はタマネギが95%。残りがニンジンと長ネギ。衣が特徴的なカリカリ食感で、「ゆで太郎」五反田2丁目店のかき揚げに近い味わいでした。個人的には、好きな部類です。


※残念ながら、閉店していました。シャッターが閉まったままで、看板等が外されています。改装中という感じではありません。美味しい店だったのですが、あまり賑わっているシーンを見たことがありませんでした。場所、ですかね。美味しい店が繁盛するとは限らないのがこの世界。厳しさを感じます(2017/10、確認)。

※跡地には、「パステリア リエット」というパスタ店が入りました。立ちそばの当地防衛、ならず(2020/2、確認)。

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「十割蕎麦」  実食日:2018/11

  ちょっと高いのだが、十割そば提供ということで特例を提供する。場所は、2番出口を出て左へ30秒、最初の路地を左折して20秒、右側。十割の立ちそばというと「嵯峨谷」のイメージが強く、また私が「嵯峨谷チルドレン」と呼ぶような、あからさまに影響を受けているケースが多く見られる。ただ、この店は内外観からメニュー構成、オペレーションや味も含めて、影響を受けている気配が感じられなかった。完全に独立路線であるように思う。口頭注文の代引き制。立ち食いカウンターのみで、キャパは7人。食べる場所は立ち食いのみで、満席時の空き待ち客用に椅子が用意されている。
  注文後に押出製麺する生麺は、「更科」と「藪」から選べる。値段は一緒。どちらがデフォルトなのか分からなかったのだが、当てずっぽうで更科を選択。白っぽい麺は、2種類の太さが混合されていた。ツルツル・プリプリ食感で、喉ごしがとても良い。香りは、それほど強くはないのだが、艶があってとても上品。十割ということもあって茹で時間は短く、頭の中で数えてみたら30秒だった。タイマーは使わず、感覚で茹でている。盛りつけもとても綺麗だし、これは立ち食いそばの枠をはるかに超えるクオリティだと思う。ただ、つゆが残念だった。カツオ出汁はそれなりに感じるのだが、それ以上に、グルタミン酸系の甘だるい旨みが勝っていて、人工的な印象が拭えなかったのだ。更科でも違和感があるし、仮に藪を選んでいたら、なおのこと違和感が強まっただろうなと思う。ざる500円(もりそばの状態で提供され、刻み海苔がフリーになっている)。他に、温かいつけ蕎麦各種(600円〜)と、冷たいつけ蕎麦(500円〜)がある。いわゆるかけ系は扱っていない。ネギもフリー。フリー食材があるのはありがたいのだが、更科に刻み海苔を加えるとそばの香りがほとんど感じられなくなってしまうので、ご注意を(経験済み)。ワサビは個包装タイプ。そば湯は、特段申し出なくても自動的にパーソナルそば湯ポットが提供される。箸はエコ箸。う〜ん、麺は美味しかったんだがなぁ。つゆを改良というか、甘だるさを抑えてカツオ出汁を強調すれば、最大で味+4点くらいになりそうな潜在能力を秘めていると思うのだが。
  平日14:45頃の訪問で、先客0・後客1。後客は若い私服男性。勝手な想像で、50代のスーツリーマンが啜りに来るイメージを抱いていたので、ちょっと意外だった。


※消費10%増税に伴ってなのかどうかは分かりませんが、値上げしていました。入店していないのでざるそばの価格は確認できませんでしたが、冷たいつけ蕎麦は600円〜に、豚つけ蕎麦(温)は(800→)900円になっています(2020/2、確認)。

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★新宿三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線・副都心線、都営地下鉄新宿線)
「富士そば」  実食日:2004/5



  B2出口を出て右へ3分。新宿五丁目交差点(靖国通りと明治通り)の北東角にある店。このチェーンは、店舗によって若干値段に違いがあるのだが、ここの店は高い方。たぬき360円である(わかめ入り)。その割に、味はイマイチ。茹で方の問題だと思うのだが、麺が柔らかすぎる。それから、たぬきは固く、つゆに馴染まない。高円寺ほど酷くはなかったが、水準に満たないと言わざるを得ない。どうもこのチェーンは、全体的に値段が安い店舗の方がレベルが高いような気がする。
  なお、B2出口を出て右へ歩いていくと、新宿交差点の手前、明治通りの向かいにも「富士そば」が見える(未食)。こちらは、B3出口が最寄りとなる。


※2013/11、再食。値上げしています。現在は、たぬき370円です。麺類単品は決して安くない印象ですが、500円均一のセットメニューはなかなかお得感があります。ミニヒレカツ丼セットは味覚的にもなかなかのものでした(味+1点、付+1点)。

※改装していました(写真は左から2枚目)。別アングルからの写真のため比較しづらいですが、看板が旧タイプから新タイプに変わったほか、外観はかなり大きく変わっています。値上げして、現在はたぬき380円になっています。なんとなんと、ハートランドビール(300円)が飲めます。価格的にも安いので、ちょい飲みに最適です。外の券売機には入っていないので、ちょい飲み時は店内券売機で。私の中では、この店のポジションは完全に「ちょい飲み担当」になりそうです。なお、店舗名は「三光町店」です(付+2点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。店舗オリジナルに、チーズかつ丼550円(セット750円)があります(2016/1、確認)。

※2016/8、再食。この店舗ではハートランドビール(300円)を置いているということを知っていたので、冷やしたぬきそば(390円)と合わせて飲んでみました。ビールは瓶で、キンキンに冷やしたグラスとともに提供。少々酸味を感じるテイストで、あまり日本のビールにはない味わいです。ビンの高さが返却口の棚よりも高いので、返却口には入りません。横倒しにするか、店員さんに声をかけて手渡すかになります。まぁ、ご愛嬌ですね。なお、冷やしたぬきそばには、大量仕入れの揚げ玉ではなく天かすが用いられていました。サクサクとカリカリの中間くらいの食感で、とても美味しゅうございます。全店舗とまでは言わないけれど、ぜひほかの店舗でもこのたぬきを使ってほしいものです。もちろん、温たぬきそばにも(味+1点)。

※2016/10、再食。現在のところ三光町店でのみ販売しているチーズかつ丼550円を食べてみました。味覚的には、通常のかつ丼よりもこちらの方が好きです。旨味にまろやかさが加わって、ごはんとトンカツの一体感が増します。あまりクセのないチーズなので、カマンベールなどが苦手な方でも大丈夫です。味覚的には申し分ないのですが、他店舗に広がるためには、値頃感との間で調整が必要かもしれません。ワンコイン範囲を出てしまいますのでね。通常のカツ丼が490円であることを考えると、チーズかつ丼を500円以内で出すのは不可能。ならば、より一層の付加価値を与えて差別化を図るのがベストでしょう。今後チーズかつ丼が進化するか消えゆくか、見守っていきたいと思います。

※暖簾のデザインが、富士山ロゴに変わっていました(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2018/5、確認)。

※チーズかつ丼の新バリエーションとして、チーズカレーかつ丼630円が登場しました。ちょっと高いですが、響きはそそるものがあります。私好みの方向に推移してくれて、嬉しいです。麺類メニューでは、紅生姜ちくわ天450円のほか、肉富士大盛600円が登場しています。肉富士大盛は、麺ではなく肉の方が大盛りになるのであれば、試してみたいところです。この店舗はなかなか個性的で、なおかつ方向性に一貫性が感じられます。お気に入り店舗のひとつです。

※2019/9、公式取材にて再食。ミニいくら丼風タピオカ漬け丼セット560円をいただきました。この前日に市ケ谷店で同じメニューを食べていて、少々違うところもあった(使用する食材は同じ)のですが、公式取材のため詳しくは書かないことにします。店舗による違い、というわけではなさそうです。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、チーズかつ丼570円、かつ丼500円、ミニいくら丼風タピオカ漬け丼セット580円です。タピオカ丼、冬メニューになっても継続されたんですね。チーズカレーかつ丼は、少なくとも店の外の券売機からは消えています(2019/10、確認)。

※2022/5、再食。その前に、再値上げしていました。現在、たぬき440円、チーズかつ丼600円、かつ丼530円です。ミニいくら丼風タピオカ漬け丼セットは、終売。ハートランドは400円です。
  今回は、冷したぬきそば440円で軽く済ませました。たぬきは、いつの間にか店内揚げの天かすに変わっていました。やや固めの揚げで、粒は細かいもののカリカリとした食感を楽しめます。間違いなく、既製の揚げ玉よりこちらの方がいいです。
  祝日22:15頃の訪問で、先客5・後客4。飲み帰り客が多い時間帯なのでしょうか、結構賑わっている印象でした。なお、各席にコロナ対策の個別パーティッションありです。一部の席を潰して、余裕のある席間スペースを確保していました。


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「富士そば」  実食日:2005/4



  上記の「富士そば」から見える位置にある、こちらも「富士そば」。B3出口を出て左へ30秒。上記店舗と同じような形をしているが、こちらの方が規模が小さい。「く」の字カウンター一本だけの店である。
  ここでは、混雑時を除いて、麺は注文後茹で。だから、注文から出来上がりまでに2〜3分を要する。同系他店に較べて麺が細く、平べったい形状をしているのは、注文後茹でへのこだわりの産物だろうか(茹で時間が短くてすむように、ということ)。たぬきは360円で、ワカメ入り。カウンター上にそば湯ポット有。


※値上げしていました。現在、たぬき380円です。朝そば・朝食セット(各310円)の設定あり。変わりメニューに、麺類でもご飯ものでもありませんが、そば茶プリン180円があります。デザートを扱う駅そばは珍しいと思うので、これはよい特徴になっていると思います。なお、店舗名は「新宿店」です(付+1点。2015/1、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。相変わらず、少し古いタイプの看板を掲げています。値上げして、たぬき390円になっていました。茶そばプリンは、終了してしまったようです。残念。ラーメン420円のほかに、鶏ねぎラーメン420円があります。これが店舗オリジナルでしょうか。ノーマルラーメンと同じ価格なので、ぜひ試してみたいメニューです。朝そば320円、朝食セット320円の設定あり(付−1点。2016/1、確認)。

※改装していました(写真は左から2枚目)。ベースメニューの値段は変わっていません。変わりメニューとして、明日葉天440円が登場していました。なかなか魅力的な価格帯だと思います(2017/11、確認)。

※現写真を、昼間のものに貼り替えました。値段等、変わっていません(2018/2、確認)。

※暖簾デザインが変わっていました(丸紋→富士山ロゴ。写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2018/5、確認)。

※2019/2、再食。明日葉天そばを食べたくて寄ったのですが、残念ながら券売機で売切れ表示。仕方なく、タペメニューのコロッケそばミニカレーセット620円にしました。ミニカレーセット+単品コロッケより、10円だけ安い設定です。私は、コロッケはどちらかというとそばよりもカレーに乗せたい方なので、提供後すぐにコロッケを救出して、カレーの上に移しました。つゆに少々浸かってやわらかくなったこともあって、カレーによく馴染み、美味しくいただけました。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客1。空いていました。この店舗は初期型でフロアがたいへん狭い(客席は椅子付きカウンター7+立ち食いカウンター5)ので、個人的にはこのくらい空いていないと入ろうという気になれません。なお、明日葉天の明日葉は八丈島産とのこと。また、紅生姜ちくわ天450円が登場しています。

※2019/9、公式取材にて再食。たぬきそば390円の再食です。たぬきが、揚げ玉から店内揚げの天かすに変わっていました(付+1点)。その他詳細については、公式取材のため割愛します。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、ラーメン430円です。明日葉天は480円まで上がっています。仕入値が高騰しているのでしょうか。また、鶏ねぎラーメンは終了し、煮干しラーメン460円に変わっています(2019/10、確認)。

※2021/9、再食。先日上野店で明日葉天を食べたことを受け、こちらと直近比較しておこうと思って寄ったのですが、なんと明日葉天は終売していました。仕方なく、これまたレアメニューの俺の唐揚げ510円をいただきました。トッピングは、巨大鶏唐揚げです。我孫子サイズです。通常の丼には乗りきらないためなのか、大盛り用の丼で提供されます。皮付きのモモ肉を使っているのですが、揚げたてではないうえやや火を入れすぎているのか、少し固く、パサつきも感じました。我孫子と比べると、2枚落ちくらいの印象。一度つゆに沈めて、しっかり馴染ませてから食べた方がいいでしょう。
  祝日16:30頃の訪問で、先客2・後客5。新型コロナ対策としては、立ち食いカウンターにのみ個別パーティッションが設置されています。


※値上げしていました。現在、たぬき490円、俺の唐揚げ610円、ラーメン500円です(2023/8、確認)。

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「花膳」  実食日:2013/1

  C8出口を出て左、2本目の路地(花園通りの1本南側の路地)を左折して30秒、右側角地。これまでに5〜6回チャレンジしているのだが、いつも「幟・暖簾とも出ているのに準備中の札が下がっている」という状態で、実食が適わなかった。今回、13時に行ってようやく営業している姿を見ることができた。椅子付きカウンター7席のみの小さな店で、昼時は常時満席状態。入店までに、10分待った。入店した時には、席を埋めていた先客6人のうち、4人が出来上がり待ちという状態で、食べ始めるまでにはかなりの時間がかかる。というのも、特に昼時にはそば・うどんよりも調理に時間がかかる定食類を注文する人が多いようなのだ。そして、私が食べている間に「準備中」の札が出た。ランチ営業は13:30くらいで終わってしまうようだ。食べたくてもなかなか食べられない、レアな店かもしれない。
  そばメニューは5、6種類で、かけ300円、月見390円、天440円とやや高め(たぬきなし)。味覚的には、ほぼ透明と言っていいようなつゆに特徴がある。関西風、というか九州で食べるそばのような風味。東京で一般受けするかどうかは微妙だが、個人的にはとても美味しい。麺は、とりたててどうということもない茹で麺だが、つゆだけのために通う価値充分。カマボコ・ワカメ・柚子皮がサービストッピングされる。柚子皮の香りも、つゆによく合っている。実食したのは、月見そば。卵は、割られていない状態で別盛りで出てくる。これは珍しい……というか、初体験。つゆが熱く、丼自体もかなり熱くなっていて持ちづらいのが難点というか、食べるのに時間がかかってしまう。定食を作るのに時間がかかる件といいつゆの温度といい、客の回転効率をあまり考慮していないように感じる。満席時には、後から入ってきた人が諦めてよそへ行ってしまうケースも頻出しているだけに、ちょっと勿体ない感じがする。定食類は種類が豊富で、500円均一。両隣で食べていた人の定食を見た限りでは、ワンコイン価格が信じられないくらいしっかりした内容だった。駅そばというより、ほぼほぼ定食屋だ(「そばうどん」の暖簾が出ているので、当サイト掲載対象とする)。なお、麺類はすべて大盛り無料という嬉しいサービスがある。黙っていると並盛になるので、希望する場合には能動的に。箸はエコ箸。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。今回は定休日訪問だったため、現写真では暖簾が店内にしまわれています。そのうち撮りなおしに行きます。かけ300円など一部メニューのみでの確認ですが、値段等変わっていません。2014年の消費増税では値上げしなかったようです(2019/3、確認)。

※そばの扱いを終了していました。券売機にはまだそばのボタンが残っていますが、店主に聞いたところ「何年も前にやめた」とのこと。なるほど、それで暖簾が変わったのかもしれませんね。前回訪問の時点で、すでにそばの扱いはなくなっていたのだろうと思います。当サイトでは、閉店として扱うことにします(2021/2、確認)。

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※新宿駅は、山手線8に掲載。
★西新宿駅(東京メトロ丸ノ内線)
「追分そば」  実食日:2004/4

  1番出口を出て青梅街道を直進(中野坂上方面へ)3分。入口がちょっと奥まっていて分かりにくいのだが、昼時には行列ができる店。周辺オフィスのサラリーマン達に重宝されている感じだ。
  この店は、姉妹店かと思えるほど、「小諸そば」チェーンに似ている。店の構え、店名表記の書体、細い生麺、カリッと揚がったたぬき、値段、菜の花入り(3、4月のみ)、カマボコ入り、梅干しフリー、そば湯フリー。「小諸そば」と同じ特徴を備えている。だから、全体的にレベルが高い。目立たないのにこれだけ客が入っているのも頷ける。たぬき290円。


※閉店(「丸や」化)していました(2015/1、確認)。

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「大橋や」  実食日:2004/4



  1番出口を出て青梅街道を直進3分。上記「追分そば」の3軒手前。あからさまな競争関係にありそうな感じだ。だが、味に関しては「追分」の方に分があるような。
  ここの特徴は、細いのにコシと歯ごたえが強い麺。これはなかなか美味い。しかし、つゆが弱すぎる。色薄い、塩っ気なし、出汁香らない。存在感の強い麺を一層引き立たせるためにわざとそうしているのかもしれないが、明らかにバランスを欠いている。勿体ない。もう一つの特徴が、「きしめん」の存在。たまに出す店はあるが、ここは筋金入り。すべてのメニューがきしめんに対応している。つまり、「かけきしめん」、「たぬききしめん」、「天玉きしめん」などという具合に。普通なら「そば・うどん」のところが「そば・うどん・きしめん」となった、といえば分かりやすいだろうか。しかし、きしめんならなおのことこのつゆでは物足りない。つゆの改良が当面の課題だ。たぬき300円(わかめ入り)。


※値上げ(たぬき300→320円)していました(2011/12、確認)。

※改装というか、小さな高看板が取り付けられました(写真は左から2枚目)。値段が上がり、現在はたぬき330円になっています(値−1点。2015/1、確認)。

※2017/1、再食。値段等、変わっていません。今回は、カレーセット530円を試してみました。そばについては、麺は初食時の印象と同じですが、つゆは劇的に濃くなっていました。誤差とは思えないほどの違いを感じました。醤油の香りが強く、辛め。味醂が利いていて、甘め。ちょっと極端に針が振れすぎた感じもしますが、以前よりは美味しくなっていると思います。カレーは、おそらく自家製。具材(牛肉・ニンジン・タマネギの切れっぱしを確認)の少ない、サラサラしたタイプ。ちょっとゆるすぎて、食べづらいです。もう少しとろみをつけた方がよさそうに思います。また、デフォルトで乗せる福神漬けが多すぎです。ご飯が真っ赤に染まってしまいました。カレーに福神漬けは要らないと考える人間もいると思うので、これだけ毒々しい福神漬けを使うのであれば、別皿かセルフにしてほしいです。せめて、乗せるかどうかひと言聞いた方がいいと思います(味+1点)。

※改装していました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴い値上げしていて、現在はたぬき350円、カレーセット560円です。ほとんどのメニューが値上げしている中、天丼セット580円は据え置きになっています。勝負メニューということでしょうか(2021/1、確認)。

※2023/3、再食。その前に、再値上げが入っています。現在、たぬき390円、カレーセット600円、天丼セット640円です(値−1点)。消費増税時に価格を据え置いた天丼セットは、少し値上げ幅が大きくなっています。
  今回いただいたのは、ごぼう天420円。ごぼう天はかき揚げスタイルで、ゴボウはささがきにしてあります。ゴボウだけで構成する天ぷらにしては食感・香りともライトで、上品な印象でした。やや物足りなく感じる部分もありますが、かき揚げ(440円)よりも安い設定であれば選択する手もあるでしょう。
  平日16:15頃の訪問で、先客3・後客0。各席に、可動式の個別パーティッションが設置されていました。


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「丸や」  実食日:2015/1

  1番出口を出て直進3分。2つ上に記載している「追分そば」の跡地。経営者は「追分そば」時代と変わっていないと推察。フランチャイズでの運営をやめて完全独立した、といったところか。店内のレイアウトもほぼ同じだが、椅子付きカウンターの配列がちょっと変わったかもしれない。現在は、店に入って左側に10席、右側に6席と立ち食いカウンターがある。どういうわけか、左側の席は間隔がゆったりしていて椅子も座り心地がよいもので、右の6席はどう考えても6席置くのは無理があると思うほど間隔が狭く、また椅子自体も小さくて座りにくい。空いている時なら、左側で食べた方が快適だ。
  店名が変わって、味がだいぶ変わっていた。メニュー構成以外は、ほとんど「追分(=小諸)」感はなくなっている。麺は注文後に茹でる細い生麺。適度に摩擦を感じる食感が心地よいが、個人的には「追分」時代の甘みのある麺の方が好き。つゆは、甘さも辛さもかなり強くなっている。何を乗せるかにもよると思うが、きつねあたりを乗せるとくどく感じそうだ。たぬきはカラッと揚がっていて野菜類の香りもあり、「追分」時代と同じくらい好印象だった。ネギは、関東なのに青ネギ。近年では、コスト面から関東でもカット済み冷凍青ネギを関西から仕入れて使う店が少しずつ増えてきているが、このネギは冷凍という感じはしなかった。たぬき300円(ワカメ入り)。カマボコのサービストッピングは廃されたようだ。また、梅干しフリーもなくなった。メニューはおおむね「追分(=小諸)」時代のものが踏襲されている。「小諸」と大きく違うのは、大盛りや2枚盛りの値段。大盛りは70円、2枚盛りは410円と「小諸」よりもだいぶ割高だ。「小諸」が安すぎるという話で、まぁこれが普通の価格設定だと思うが。そば湯ポットあり。
  細かいイチャモンを2点。1つ、食べ終えた丼を返却口に放置しすぎ。10人分以上放置されていて、私のぶんの置き場がなかった。突っ込んだ結果店員さんが「そこでいいですよ」と指したのは、厨房内のシンクの縁の上。危ないって。混雑時間帯ではない(実食は15:30頃)のだから、もうちょっとこまめに片付けようよ。2つ、店の外に出ているお品書きの値段が間違っている(消費増税前のものがそのまま残っている)。全部で5カ所にお品書きの類が出ているのだが、そのうちの2か所が間違っている。貼り紙タイプが間違っていて、黒板に手書きされたものが正しい。サンプルケースにいたっては、各サンプルに添えられた価格とその上の一覧(貼り紙)とで値段が違っている。貼り紙なんてひっぱがすだけでいいのだから、早急に対処してほしい。


※値上げしていました。現在、たぬき320円です。全体的に「小諸そば」よりも高く設定されている中で、にしん360円だけがずいぶんと安く感じる設定になっています。これは一度試してみたいですね。お品書きの表記は、相変わらずグダグダ。店頭サンプルケース内のメニュー表は、かなり変です。ざる290円に対して、もりが410円になっています(2枚もりの間違い?)。値上げしたメニューについても、マジックで無理やり上書きしているので、かけ・もりは「二日〇」(正しくは二四〇)、たぬきは「三九〇」、いか天は「三日〇」(正しくは三四〇)と読めてしまいます。かき揚げに至っては、「三五〇」を「三六〇」に直したかったのでしょうが、「五」の上に点が付いている不思議な字になっています。経営者が日本人ではないのでしょうか? 昭和のころの安価な輸入雑貨の説明書きみたいなグダグダ感です。店頭の置き看板の方が正しいので、こちらを参照しましょう(2017/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、にしん400円、もり270円、ざる340円です。今回は券売機で確認したので、一目瞭然。店頭サンプルケースからは、値段の表示が消えています。置き看板には、ごく一部のメニューしか表示されていません(値−1点。2021/1、確認)。

※2021/5、再食。割安感のあるにしん400円を食べてみました。トッピングは、甘辛く煮付けた身欠きニシン半身と、ワカメです。ニシンがやや小さいと言えば小さいですが、400円だったらやっぱり割安感があります。身はやわらかく、歯を当てるとほろほろとほぐれます。臭みはなく、小骨も気になりません。味覚的にも悪くないです。コストパフォーマンスでは、この店一番のオススメメニューになりそうです。
  平日14:00頃の訪問で、先客3・後客0。各席に個別パーティッションあるも、小さくて可動式なので、実効性はあまり高くありません。そしてそれよりも、初食時と同じように返却口に空いた食器が多数放置されていたことが衛生上気になりました。置き場がなくて逡巡していると、店員さんから「どこでもいいですよ」との声。いやいや、片付けましょうよ。昼時で混雑が激しくて手が回らないならともかく、落ち着いた客数のタイミングではこまめに片づけるようにしてほしいです。


※閉店していました。跡地は、「百庵」というラーメン店になっています(2023/3、確認)。

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「キッチンオリジン」  実食日:2017/11

  2番出口を出て左へ5分、成子坂下交差点の少し手前。店舗名は「成子坂店」。看板を見れば一目瞭然、他店舗とはデザインが大幅に異なっている。何か意味があるのかなと思ったのだが、利用してみた限りではそれほど大きな違いはなかった。些細なオペレーションの違いはあったけれど、これは一般的な「茶色い看板」の店舗間でもある違いだ。イートインスペースはわりと広く、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが5席。
  麺は、例によって乱切りタイプの(おそらく)冷凍麺。そばの香りは、ほどほど。つゆに関しては、カレーそば490円を実食のため、今回はコメントできない(評点は、平均的な店舗として算出)。カレーそばは、ルーとつゆをしっかり混ぜ合わせるタイプなのだ。カレーの味・香りが勝って、薬品臭は感じなかった。「キッチンオリジン」の薬品臭がどうしても気になるという人は、カレーそばを選択するのが最善かもしれない。具材は、豚ばら肉が結構たくさん。極薄スライスではあるが、カレーとの相性が良く、結構美味い。ただ、このカレーそばには青ネギよりも白ネギの方が合うような気がする。白ネギの用意はないんだろうな。他メニュー(弁当・惣菜を含め)に白ネギを使うものがあるのなら、カレーそばだけでも白ネギにした方がいいと思うのだが。かけ290円、ちくわ天350円、かき揚げ430円。メニュー・値段は他店舗と同じ。
  恒例の、オペレーション比較を。精算システムは、有人レジで口頭注文、先払い。ここまでは他店舗と同じだが、後が違う。引換券を渡されて、番号で呼び出し。つまり、配膳なし。そばのイートインが始まってまだ日が浅く、しかもイートイン客はあまり多くないようで、店員もあまりメニューを把握できていないと思われる。というのも、カレーそばを注文したら、店員に一度「カレーそばはやってないです」と断られたのだ。「これ」とメニュー表を指さして、「あっ、失礼しました」という具合。下げ膳もセルフなのだが、この店舗には「返却口」が設けられている。割り箸などのゴミ類は、ゴミ箱へ捨てる。ただ、訪問時にはゴミ箱が弁当ガラなどで満タンだった。もうちょっとこまめに片づけた方がいいと思う。というか、弁当系のメニューであっても、イートイン客には使い捨て容器で提供するのを考え直した方がいいような気がする。いろいろな意味で、無駄が多いので。結構イートインの需要がある店舗なのかな。それを物語るように、16:30頃という中途半端な時間帯だったにもかかわらず、イートインの先客が5人おり、結構にぎわっていた(後客は0)。ただし、そば・うどんを食べている人はおらず、喫茶感覚で利用する人が多い様子。だから、長居をする人が多く、5人のうち3人は私が退店する時点でまだ居座っていた。これができるのが「キッチンオリジン」の最大のメリットかもしれない。冷水器あり。割り箸は爪楊枝入りの個包装。


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★中野坂上駅(東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄大江戸線)

「坂上」  実食日:2003/3

  意外な場所でブックマーク級の駅そばを発見した。1番出口を出て、青梅街道を高円寺方面へ2分。最初の歩道橋を越えてすぐの路地を左に入ったところに「坂上」という小汚い駅そばがある。看板は手書きだし、店は小さいし、ちょっと奥まったところにあるのでなかなか入りづらい雰囲気ではあるのだが、ここは病みつきになりそうだ。まず、値段が安い。“たぬき”はないが、天・肉・山菜・キムチ・納豆などの具一品系メニューは全て300円均一。そして、ボリュームも満足。私は天を食べたのだが、タマネギと春菊がメインのかき揚げは丼に収まりきらないほどの大きさだった。味もgood。麺は並みだが、つゆは関西風に近い。色が薄くて出汁と塩っ気が強いタイプだ。うどんの方がメインになっているのかもしれない。さらに、サービスもすごい。まず、ゆで卵が食べ放題。また、たぬき(具入り)は入れ放題。つまり、かけそばを頼めばたぬきになるという寸法だ。トッピング用の天ぷら各種50円均一というのも嬉しいサービス。また、セットメニューもお得。かき揚げ丼とそば・うどんのセットは、朝(7〜10時)は350円、夕(15〜24時)は400円。成人男性にも納得のボリュームで、この値段。しかし、意外にもこの駅そば、信じられないくらいに流行っていない。何かデメリットがあるのかと思案したのだが、これといって思いつかない。単純に、立地が悪くて看板が汚らしいというだけのようだ。もう一工夫で大繁盛しそうな店だが、個人的にはこのくらい空いていた方が都合がいいかな。

※閉店していました。跡地は、目まぐるしく店が入れ替わっています。把握できている限りで書くと、「坂上」→「やるき」(居酒屋)→「じゃんだら」(昼は立ちそば、夜は立ち飲み)→「あずま」(韓国居酒屋)→「秋の家」(韓国料理)。この間に、他の店になっていた時期がある可能性もあります。つまり、現在は韓国料理店になっています。ちなみに、「じゃんだら」は閉店ではなく隣(青梅街道に面した物件)に移転。現在もランチ営業をやっていそうでしたが、訪問日は休みだったので未食。詳細確認できませんでした(2015/2、確認)。

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★新中野駅(東京メトロ丸ノ内線)
「イー亭」  実食日:2004/3



  4番出口を出て正面。夜は酒を飲みにくる客が多い店。私が入ったのも夜だったが、店主自らビールを飲んでいる有様だった。客も常連さんがほとんどなので、一見さんにはちょっと馴染み辛い部分がある。それから、店内全体に芳香剤の匂いが充満していた。これは食事にはあまり向かない匂いだ。
  味覚面。ここの麺は、妙にツルツルしている。別に不味くはないが、最初だけ違和感を感じる。具は、ちょっと量が少ない。それを補うかのようにワカメをのせている。たぬき310円。
  ちなみに、店名は本当は漢字。ただ、非常に難しい字で、しかも行書体で書いてあるので、どんな字だかわからなかった。「テイ」は「亭」だと分かったのだが。漢字の上に「イーテイ」とルビがふってあったので、これを店名とさせていただいた。

※改装していました(写真は左から2枚目)。日除けの店名表記が変わったため、当サイト上での店名も変更します(「イーテイ」→「イー亭」)。時間外訪問になってしまったため、値段等未確認です。近々に再訪するとともに、写真も撮り直します(2015/2、確認)。

※改装後の写真(右)を、営業中のものに貼り替えました。値段も確認してきました。現在、たぬき330円です。天丼550円に対して、おすすめセット(天丼など4種類の丼のなからチョイス+ミニたぬきそば)が580円。こちらの方が、圧倒的に高コスパですね(値−1点。2016/10、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴う値上げはなく、たぬき330円ほか、値段据え置きです(2020/1、確認)。

※2021/2、再食。かきあげ420円(ワカメ入り)をいただきました。天は揚げ置きで、グズグズ食感。なぜか、かき揚げとは別に小さなカボチャ天がひとつ付いてきました。かき揚げの具材は、タマネギと春菊がメイン。そのほかにも何か入っていたと思いますが、記録を残せず。記憶も残らず。というのも、両隣に先客がおり、頻繁に話しかけてきて食べることに集中できなかったから。話しかけちゃダメってことはないんですが、度が過ぎると、ちょっと。しかも、2人とも酔っぱらっていて、プロ野球の応援歌を大声で歌っては話しかけてくるという展開。マスクはしていないし、個別パーティッションはないし、必要以上に距離を詰めてくるしで、まったくもって落ち着けませんでした。
  土曜16:30頃の訪問で、先客2・後客1。後客も野球好きで、さらにうるさくなったので、私は早々に食べ終えて退散。今後、この店に行くときには、タイミングをよく考えた上で、入る前に店内を覗きこむようになると思います。


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★新高円寺駅(東京メトロ丸ノ内線)
「きがる」  実食日:2014/1

  3番出口(エレベーター)を出て左へ20秒、五日市街道入口交差点の北西角。車で走っているとよく目立つ好立地なのだが、お世辞にも路駐しやすい環境ではないし、歩行者もあまり多くない場所。この場所でどれだけ客を集められるか、今後の推移に注目したい。フロアは間口が狭くて奥に長い「ウナギの寝床」タイプ。椅子付きカウンターが8席あるが、混んでくると受け渡しや食器返却で難儀しそうな造りだ。
  麺は、ちゃんと確認していないが、茹で麺だろうか。適度なざらつきがあり、また歯切れがよく、美味しい。一方のつゆは、若干の薬品臭を感じたのが残念。まだまだ、改善の余地があるように思う。たぬき300円(ワカメ入り)。メニューには面白みがあり、温玉あんかけそば350円やホルモンそば380円などは、次回以降試してみたい。また、単品トッピングにチーズ(100円)があるのも面白い。これはカレーライス用だろうか。ご飯ものもいろいろあり、特に各種ミニ丼セットが安くてオススメ。ミニかき揚げ丼セットをはじめ、400円のセットメニューが4種類もある。さらに、サービスがすごい。内容はいずれも「麺類大盛」なのだが、土日祝の終日、毎月21日(「きがるの日」と名付けられている)の終日、その他の日(平日)の14時以降は、すべて対象。また、かき揚げそば(350円)については、常に大盛り無料。さらに、朝限定の朝定食(かけ+卵かけごはんで330円)、朝夕限定の朝・夕そば(温玉+たぬき+きつね+ワカメで300円)、ランチタイム(11:30〜14:00)を除く時間帯限定の「おまかせ2種盛りそば」(300円)の設定がある。実食時(土曜の夕方)には、おまかせ2種盛りそばが飛ぶように売れていた。これは、店側が任意に選ぶ2種類の天ぷらをトッピングするもの。かなり割安なので客側にメリットがあるのは当然として、店側にとっても適宜在庫調整ができ、廃棄食材を削減できるというメリットがある。双方に利がある、良いメニュー設定だと思う。箸はエコ箸。この店、最初は個人経営かと思っていたが、実は食べ放題のファミレス「すたみな太郎」と同じ業者が経営している。今後、店舗数を増やしそうな予感。新勢力の台頭に、おおいに期待したい。


※期待していた勢力ですが、2号店として出店した大崎広小路の店舗が閉店するなど、やや苦戦傾向のようです。値上げしていました。現在、たぬき350円です。温玉あんかけ・ホルモンとも、終了しています。チーズのトッピングもなくなっているようです。麺大盛り無料のサービスは健在。ミニ丼セットは、4種各480円。だいぶ上がりましたが、まだまだお得感はあります。朝・夕限定は「朝夕セット」と名を変えて、400円です。おまかせ2種盛は、400円。新メニューとしては、ばかし330円が登場しています。写真を見た限り「たぬき+きつね+温玉」のようです。これで、たぬき・きつね・月見(各350円)よりも安いのですから、絶対お得ですね。コスパが良いのは、ばかしそばorミニ丼セットということになりそうです。なお、特段改装はしていませんが、写真を昼間のものに貼り替えました(値−1点。2015/12、確認)。

※たぬき350→290円と、大幅に値下げしていました。これはいったいどういう風の吹き回しでしょうか。たぬきだけでなく、かけ290→260円、かき揚げ390→350円、おまかせ2種盛り400→360円、カレーライス450→390円と、軒並み値下げです。ばかしそばは、330円で据え置き。変わり種の新メニューとしては、肉にら420円、かつ430円が登場しています。前回訪問時の猛烈な値上げが何かの間違いだったのかもしれません(券売機写真を撮ってあります。リサーチミスではありません)。すごく利用しやすい価格帯になったので、店側の気が変わらないうちに再食したいと思います(値+2点。2016/10、確認)。

※2017/6/30付で閉店していました。跡地は、今のところシャッターが閉まったままで、閉店告知の貼り紙が出ている状態です。期待していた勢力なんですけどね、これで全滅ですか。残念です(2017/7、確認)。

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「伊藤松吉商店」  実食日:2017/7

  3番出口(エレベーター)を出て左へ30秒、最初の信号を渡ってから左折して2分。JR高円寺駅南口へ続く通り沿い。今年3月オープンの新店。同名店が中落合(下落合駅最寄り)にあり、味やメニューが同じかどうかを確かめるため同日連食を目論んだのだが、中落合に寄ってみるとシャッターが降りていて、「店主負傷のため今月末まで休み」の貼り紙が。……無念なり。高円寺店は、中落合よりもフロアが広い。厨房を囲む椅子付きカウンター9席と、フロア中央に立ち食いカウンター(というかテーブルというか)が6人分くらい。ただし、立ち食いテーブルは異様に低いので、基本的に丼の手持ち食いになる。丼を置いて食べられるのは、小学生くらいだろう。
  麺は、クラシカルな茹で麺。ほどよくグレーで細かい星が見られ、少しザラザラした舌触り。やや太め。嫌味な粘着・不自然なモチモチ感・薬品臭いツルツル感のいずれもなし。とりわけ美味いというわけではないけれど、嫌う要素がない麺だった。つゆにも馴染みやすい。一方のつゆは、やや辛めで、少々甘め。出汁がビシビシ香るというものではないが、平たい感じでもない。おそらく、本鰹以外の出汁を3種類くらいブレンドしているのではないかと思う。たぬきは、カラッとした天かす。少し甘みと香ばしさあり。たぬき370円には、ワカメがデフォルトで入る。麺・つゆ・たぬきまでは「味4点をつけようかな」と思わせるものだったのだが、ワカメがいけなかった。塩蔵ワカメで、歯ごたえは良いのだけれど、あからさまに塩抜きが甘い。たまたまかもしれないが、私にとってはこの一杯がすべて。全体の味覚に悪影響を及ぼしてしまったので、「味」を−1点としている。
  変わりメニューに、松吉500円。店内外に写真入りのメニュー表がないので内容がよく分からないが、ググってみたところ「かき揚げ+肉+生卵」との情報があった。店名を冠したメニューによくある、全部乗せ系か。ご飯ものに松吉丼550円もある。こういう、名称から内容が想像しづらいメニューは、写真かひとこと解説を添えていただけるとありがたいのだが。その点、スパムにぎり150円はわかりやすいうえ気軽に試せる価格帯だし、面白味もある。かけそばと一緒に食べても440円。お値打ちだ。麺単がわりと高めの設定なので、お得に食べたいならかき揚げ丼セット・カレー丼セット(ともに500円)あたりも狙い目だ。ネギフリーのサービスあり。平日14時頃の訪問で、先客0・後客2。私の後を追うようにして2人続けて入ったので、先客ゼロ症候群だったかもしれない。もっとも、先客ゼロ症候群になるような入りづらさを感じさせる店ではないのだけれど。試してみたいメニューが複数あるので、中落合の方も含めて、今後もちょこちょこ足を運ぶことになるだろう。


※値上げしていました。現在、たぬき380円、松吉550円、かき揚げ丼セット・カレー丼セット550円です。松吉丼550円とスパムおにぎり150円は据え置き。麺が絡むものだけ値上げしているようです(2019/5、確認)。

※出入口ではない部分に、暖簾が出ました(写真は左:旧、右:現)。出入口は看板があるところですので、お間違いなきよう。消費10%増税に伴う値上げはなかったようで、現在もたぬき380円です(2020/1、確認)。

※2021/9、再食。げそ430円(ワカメ入り)をいただきました。ゲソ天は、ひと口大にカットしたゲソだけで構成するかき揚げです。大ぶりで風味もしっかりある、なかなか美味いゲソ天です。揚げたてで食べてみたい一品(揚げ置きにて提供)だと感じました。
  日曜13:15頃の訪問で、先客1・後客1。日曜も営業しているのが心強いです。個別パーティッションはありません。割箸や唐辛子等も各席に常備され、コロナ前と特段変わらないスタイルで営業しています。


※値上げしていました。現在、たぬき400円、げそ460円、松吉570円、かき揚げ丼セット・カレー丼セット570円、松吉丼570円、スパムにぎり170円です(2023/7、確認)。

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「いろり庵きらくそば」  実食日:2023/7

  JR系チェーン店の新店舗出店に話題性を見出す人は少ないかもしれないが、少なくとも私にとっては驚愕に値する店舗が、2023年5月にオープンした。JR系チェーンなのに、地下鉄のみでJRは通っていない新高円寺駅。それも、駅ナカではなく街なかへの出店だからだ。同チェーンのJR以外の路線への出店は、国際展示場駅や守谷駅といった前例がある。ただ、街なかとなると、ちょっと心当たりがない。近年、街なかチェーンの駅ナカ進出が進んでいて、鉄道系チェーンはやや劣勢かなと思っていたのだが、ここにきて反転攻勢ということになっていくのだろうか。今後の出店戦略から目が離せない。なお、場所は1番出口を出て左へ30秒。駅至近で信号のある交差点の角という好立地だが、青梅街道の歩道が狭く、脇の路地も狭いわりに交通量が多い。歩行者が店舗周辺に滞留しづらい場所なので、最初から「入る」と決めていないと入りにくいかもしれない。その点だけ、ちょっと気がかり。客席は椅子付きカウンターが主体で、14席。加えて、奥の方にテーブル席が2人×3。テーブル席は出入口付近からでは見えないので、存在に気づかない人が多いかもしれない。食券購入と同時に厨房へオーダーが通るシステムを採用。呼び出しはモニター表示&機械音声で行われるが、モニターは一部の席からしか見えない場所にあり(構造上すべての席から見える場所に設置するのは困難と思われる)、機械音声も聞こえづらいのか、呼ばれても気づかずに取りに行かない人が多いようで、結局肉声での呼び出しが行われている。
  ベース部分の味覚は、駅ナカ店舗と変わらない。北戸田謹製であろう生麺は、注文後に茹でていた。気持ちアンダーだったのか、それともすすぎが足りなかったのか、少し粘着性が感じられた。マシン注ぎのつゆは、いろり庵スタンダード。たぬきは揚げ置き天かすで、油切れは悪くなかった。たぬき480円。メニューも大半は駅ナカ店舗と共通しているのだが、少しだけ変えている様子。駅ナカ店舗では見たことがないまんぷく天780円や海老天850円の設定がある。セットメニューにも、海老天丼セット980円とまんぷく天丼セット880円あり。まんぷく天にも海老天が入るので、駅ナカ店では扱わない海老天を用意している点が最大の特徴ということになるだろうか。考えてみれば駅ナカ店舗に海老天がないことの方が不思議なのだが。ネギは別盛り。そば湯ポットあり。唐辛子等は受渡口脇に集約されており、各席にはない。箸はエコ箸。
  日曜18:00頃の訪問で、先客5・後客1。女性ひとり客も入っており、小ざっぱりした内外観は奏功している様子。店前の狭い歩道に行列を作るのは困難と思われるので、平日の昼時にどのくらい入るのかが気になるところだ。


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※荻窪駅は、中央線3に掲載。
★中野新橋駅(東京メトロ丸ノ内線(方南町支線))
「小町そば」  実食日:2005/7

  駅を出てすぐの交差点の斜め向かい。角地で、改札を出ればすぐに見える場所だから、特に場所の説明は必要ないかもしれない。見るからに「昭和!」という感じの構えの店だが、実は私、この店が開いているのを初めて目撃した。これまで10回以上この場所を通っているのだが、いつもシャッターが下りていたのだ。夕方早めの店じまい&土日休みなのかもしれない。
  味覚的な特徴としては、つゆが美味。ほんのりと甘みが射していて上品な感じ。麺は、妙にツルツルしていて多少違和感があった。たぬきというメニューが見当たらなかったので、天(400円)を食べたのだが、天は大きくて薄い。具はタマネギがメイン。セットメニューや定食類も多数あるが、500円台後半〜600円台が主流で、やや高い印象。そば単品も、やや高めではあるが。


※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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「川菜」  実食日:2016/10

  駅を出て、目の前の広い道(川島通り)を渡って右へ1分半、信号を渡ってから左へ30秒。今年5月14日にオープンした店。上記「小町そば」が閉店して以来、中野新橋駅は駅そば空位になっていただけに、ありがたい存在だ。夕方以降に営業する沖縄料理店「めんそうれー」(現地表示。ネット上では「めんそーれ」記載が多い)と同じ物件での昼間営業。というか、ネット記事を見る限り、「めんそうれー」の方が後発のようだ。店内には、「川菜」と「めんそうれー」のメニュー貼り紙が入り乱れている。店名も昼・夜で分かれているし、店員さんに夜の部のことを聞いてもよく分からない感じだった(というか、店員が極東系外国人のおばちゃんで、まず日本語自体が怪しかった)ので、夜の部とは別経営なのかもしれない(少なくとも、スタッフは別だろう)。また、日除けには「レストランパブらいちょう」の文字列。これはおそらく「川菜」の前に入っていた店のものだろう。考察材料がいろいろある店だ。客席は、2人掛けテーブル席×2と、椅子付きカウンター5席くらい。セルフサービスで問題なさそうな造りだけれど、脚の悪い極東おばちゃんがよちよちと配膳してくれた。こちらが気を遣ってしまうので、むしろセルフにしてほしい。
  麺は、ザラザラした舌触りの茹で麺。湯通し不足なのか、ややボソボソした歯ごたえだった。極端に不味いわけではないけれど、つゆとの一体感が得られていない。つゆは、甘みが勝っていてのっぺりとした印象。出汁は、昆布中心。「吉そば」のつゆをだいぶ甘くしたような感じ。この麺には、ビシッと利かせた本鰹出汁の方が合うと思うのだが。食べている背後からおばちゃんが「味は大丈夫?」と聞いてくるあたり、あまり自信がなさそうにも思える。たぬきなし、かけ300円。実食が閉店間際(15:30閉店の15時実食。朝は7時からやっている)で、トッピングはだいぶ売り切れが多かった。陳列ケースを見て、値段も見ずになす天と唐揚げを選択。なす天は、1/4にカットしたものを3切れで、100円。揚げ置き時間が長かったこともあるのだろう、歯を当ててちょっと引っ張ると衣がズルズルッと全部脱げてしまうストリップ劇場。でも、味覚的には悪くない。鶏唐揚げは、2個100円で乗せてくれたのだが、店を出てから短冊を見ると「5個300円」になっていた。単価60→50円だから、閉店前でちょっとサービスしてくれたのかな。別盛り提供で、ふた口大のサイズ感。こちらも揚げ置き時間が長くて冷たくなっていたけれど、衣がクリスピーで、中はジューシー。塩加減もよく、本質的には美味しいものだった。つゆがかなり熱いから、冷たくなった唐揚げを投入して冷ますくらいでちょうどよいかもしれない。変わりメニューに「たまごかけもち山菜そば」480円という、わけのわからないものがある。山菜+餅+卵(写真では、生卵を乗せて、崩してある)の組み合わせは、なかなかの冒険家でないと手を出しづらいと思う。


※閉店していました。跡地は、「れんげ」というホルモン居酒屋になっています(2018/8、確認)。

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★中野富士見町駅(東京メトロ丸ノ内線(方南町支線))
「笠置そば」  実食日:2011/3

  駅を出て、目の前の横断歩道を渡って右へ1分。かつて「街なかそば」だった店が、内装そのままに笠置に加盟して立ち食い準拠店になったのかな、という印象を受ける店。したがって、客席はゆったりした造りのテーブル席ばかり。全部で18席ある。厨房も、ほぼクローズド。受渡口・返却口が設けられているので、セルフを基調とした造りにはなっているが、実際には配膳してくれる。
  麺は生で、注文から出来上がりまでに3分ほどを要したので、注文後に茹でていると思われる(茹で場が客席から見えないので、未確認)。角を感じない滑らかな舌触りが好印象。つゆは、やや濃いめ。麺・つゆとも「笠置スタンダード」といえばそれまでだが、茹でたての麺を供しているからか、全体的なバランスは同系他店よりも整っているように感じた。たぬき330円。15〜18時には、学生に限り大盛り無料というサービスがある。制服着用必須の表記があるので、基本的に大学生は適用外になるのだろう。

※閉店していました。跡地は、「酒常」という中華料理店です(2015/11、確認)。

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★方南町駅(東京メトロ丸ノ内線(方南町支線))

「地下鉄そば」  実食日:2003/8

  2番出口(東口)を出て、右側すぐ。椅子席なしで、立って食べていてもお尻が壁に当たってしまうほど小さな店である。満員(定員は、せいぜい5人)だと、出られなくなるかも。しかし、この小ささにして自家製天ぷら18種とは、あっぱれ。しかもカリッと香ばしく、クオリティも高い。麺やつゆも水準級にはあるし、値段も控えめだし、ネギもフリー。ボリュームにも満足。あえてケチをつけるとすれば、冷水機がないということくらいだろうか。たぬき300円だが、各種天が320〜350円であることを考えると、少し奮発した方が満足値も高くなるのではないだろうか。

※2008/11、再食。つゆがかなり辛かったです(味−1点)。値段等は変化ありません(たぬきそばにはワカメが入ります)。天は店揚げです。冷水機は、ないのではなく厨房内にあっておばちゃんが水を汲んでくれます。前回実食時には、たまたまおばちゃんが汲み忘れたものと思われます。ネギはセルフですが、「入れ放題ではありません」との注意書きあり。良識を弁えましょう。変わりメニューに「オクラ2本そば」がありました。300円は安いです(付+1点)。また、温でも冷でもない「ぬるいそば」があります(250円で通常のかけと同額)。「当店のおすすめ」と注釈してあるものの、あまり売れているとは思えないのですが……。

※暖簾が変わっていました。また、店頭に貼り出されたお品書きがだいぶ増えているので、かなり賑やかな印象になっています(写真は左:旧、右:現)。たぬきは300円で据え置きですが、メニューによっては値上げしています。かけ280円、ぬるいそばも280円。オクラ2本は終了しています。同じトッピングを2つ乗せると割安になる設定があります。たとえば、きつねの単品トッピングは50円ですが、2枚乗せると80円。げそ天も、1つ50円で2つ80円です。ネギ多めは有料(30円)。メニューの設定がとても細かいので、店頭の貼り紙を隅から隅まで眺めて、熟考してから入りましょう。唯一残っている「地下鉄そば」ブランド、このまま看板を変えずに末永く続いてほしいです(2015/1、確認)。

※2015/11、再食。一部メニューを値上げしていました。たぬきは、現在310円です。ただし、天かすが入れ放題になっているので、むしろ安くなったような印象です。その他では、海老天・わかめ・ネギ増量・もみ海苔などが上がっています。かけは280円で据え置き。各種トッピングは全体的に安い設定で、げそ天60円(2個だと100円)はオススメ。面白いことに、「玉子」60円とは別に「たまご」60円があります。生と茹での違いでしょうか。既成メニューの変わりものとしては、むきえび4個そば380円やソーセイジ(天)そば340円など。メニューやトッピングの種類が多いので、お品書きをよく見てから入店しましょう。実食は、かけ+ゲソ天+生卵(計400円)。ラーメン丼のような大きな丼で供され、相変わらず量も多めです。麺は、普通な感じの茹で麺。げそ天はスルメの姿揚げ。かき揚げ風ではありません。食感が強く食べ応えがあるので、歯が丈夫な方にはオススメです。衣がフワフワ系ですぐ脱げてしまいますが、それはそれでたぬきのようになるので、特に問題ないでしょう。
  「ぬるいそば」も、健在(280円)。「方南町に来たら一度は」と冠されるなど、名物格になっています。要はかけと冷やしの中間くらいの温度のつゆで出されるのですが、ぬるいつゆの作り方(3パターンある)を客が指定できるシステムになっています(冬季限定?)。特に指定がない場合には、「冷たいつゆを少し温めたもの」が出るようです。一度試したいとは思っているのですが、なかなか勇気が……。最後の1軒となってしまった「地下鉄そば」ですが、個性強烈なこの店舗は、なんとか残ってほしいと思います。


※2017/6/30付で閉店していました。建物はそのまま残っていて、閉店告知の貼り紙が出ている状態です。ここはなかなか思い入れのある店なので、とりわけ残念です。今なら居抜きで飲食店が入れそうな状態なので、後釜にも駅そばが入ってくれることを願います(2017/7、確認)。

※店舗が解体され、跡地にはコイン式の証明写真機とコインロッカーが設置されました。この場所での復活はありません(2017/10、確認)。

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「Y'z Kato」  実食日:2017/10

  上記「地下鉄そば」が、場所を移して、店名も変わって復活した。2番出口を出て右、クリーニング店の角を右斜め前に入って30秒、左側。方南通りに面しておらず、ちょっと分かりにくい場所になったのが辛いところではあるが、まずは復活を喜びたい。食べログでは「ワイズ(Y'z)」で登録されているのだが、正式店名はこちら(暖簾に表記あり。方南銀座商店街の公式HPでも確認済み)。方南町で「ワイズ」というと、東証2部上場企業の「ワイズ・コーポレーション」がすぐに思い浮かぶところだが、まぁ無関係だろう(ネーミングのヒントにはなっているかもしれないが)。「地下鉄そば」時代にはなかった椅子が配されている(基本8席+混雑時に使用できそうな折り畳みのスツールが何脚かある)。
  内容的には、「地下鉄そば」時代と大きくは変わっていない。麺は薄いグレーの茹で麺で、クラシカルで懐かしい味わい。悪くない。つゆは、大きな黄色い丼(「地下鉄そば」時代から使っていたもの)にたっぷりと注いでくれる。カツオ・昆布のバランス派で、わりとあっさりしていて飲みやすい。卓上にカエシが置いてあるので、濃い方がいいという人はお好みで。フリーで置いてあるたぬきは、やや固揚げの天かす。かけ280円。天ぷらの種類が豊富で、安くて、大きく食べごたえもあるので、この店では天ぷら系をチョイスするのが王道だろう。今回は、インゲン天90円とゲソ天80円を乗せてみた。どちらも揚げ置きなのでサクサク感はないのだけれど、やや固揚げ気味でつゆに浸かってもすぐにはグズグズにならないので、食べやすい。特に印象が良かったのが、ゲソ天。小さめのイカの1杯分をまるごと使った姿揚げ。弾力も旨味も強い。上手に食べないと衣が全部脱げてしまうのだが、脱げた衣を香ばしいたぬきとして食べるのもまた良し。「地下鉄そば」時代の名物・ぬるいそばも健在(280円)だ。
  ちょっと気になったのは、やはり目立たない場所に移ったということで、平日13:00頃の訪問で先客・後客とも0だったこと(天ぷらのテイクアウト客が1)。目立たないうえに、ちょうどこの時には店の真ん前で道路工事が入っていたので、なおのこと客足が遠のいていたと思われる。先月オープンでまだ認知度も低いだろうから、今後認知が進んで賑わってくれることを期待したいところだ。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、、かけ280円、ぬるい280円です。七割そば370円や十割そば450円といった特殊麺が登場しています。試してみたい気もしますが、茹で麺のクラシカルな味わいも捨てがたいです(付+1点。2020/12、確認)。

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