東京・地下鉄7
(東京メトロ半蔵門線)

現在、36軒掲載(うち21軒は、閉店確認済)
※渋谷駅は、山手線7に掲載。
※表参道駅は、地下鉄1に掲載。
※青山一丁目駅は、地下鉄1に掲載。
★半蔵門駅(東京メトロ半蔵門線)
「ゆで太郎」  実食日:2004/4

  5番出口を出て、正面(道路を渡ったところ)。半地下になっているので店自体は目立たないが、大きな看板が出ているので割と見つけやすい。このチェーンはいわゆる「番町界隈」で強いようで、麹町〜半蔵門〜九段下辺りにたくさん店舗を出している。駅からかなり離れたところにも店があるので、失格扱いで未食となっているところもあるのだが。特徴は、色白で細い更科麺。一応生麺を使用している様子で、歯ごたえは割りといい。特に、半蔵門店は飯田橋店や末広町店よりもこなれた印象がある。麺が違うのか、つゆが違うからそう感じるだけなのか、それとも単に茹で加減の問題なのか、ちょっと判然としないのだが。ネギフリーで、たぬき290円(わかめ・ナルト入り)。それから、同系他店との差別化事項として、弁当コーナー併設。オフィスばかりで飲食店が少ないエリアだから、結構商売になるのだろう。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、たぬき330円になっています。初食記事に「弁当コーナー併設」と書きましたが、現在は券売機に「持ち帰りは行っておりません。」と記載があります。方針転換でしょうか。なお、店舗名は「一番町店」です(値−2点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2015/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2021/4、確認)。


※2022/5、再食。その前に、値上げしていました。たぬきというメニューは消滅し、かけ(340→)360円になっています。直近の値上げにより、直営店でもたぬきというメニューを廃する傾向が見られますね。
  今回は、もり360円で軽く済ませました。麺は注文後茹でで、細麺ながら気持ちアンダーな茹で具合で歯ごたえ強めでした。上々の仕上がりだったと言えます。しかし反面、2人詰めていた店員さんに終始覇気がなく、気だるそうな対応だったのが残念でした。笑みを見せるのは、店員同士で雑談するときだけ。こういうのは、好きじゃないです。
  祝日12:30頃の訪問で、先客5・後客4。昼時にしては落ち着いた客数でしたが、祝日だったことを考えると結構入っているほうかもしれません。この辺りはオフィス街なので、祝日に営業していたことが意外に感じました。


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「ゆで太郎」  実食日:2007/5

  3番出口を出て左すぐ。B1Fにある店だが、地上にも看板やショーケースが出ているので、迷うことはない。
  この店の売りは、生麺。茹で置きが基本だが、頼めば茹でたてで出してもらうこともできる(混雑時は不可)。だから、歯ごたえは非常によい。しかし、不思議なことに味と香りは極めて弱かった。生麺の茹でたてでこれなのだから、こういう麺なのだと腑に落とすしかないのだろう。加えてつゆも後味のないタイプなので、全体が平面的な味覚になっている。歯ごたえがいいだけに、なんだか勿体ない印象だった。たぬき290円(ワカメ・カマボコ入り)、そば湯ポットあり。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。店休日だったので昼間写真への貼り替えができませんが、特に改装等はしていないようで、旧タイプの看板のままです。なお、店舗名は「半蔵門店」です(値−2点。2015/4、確認)。

※初食時の写真が夜間のものなのであるうえアングル的にも分かりにくいのですが、改装したようです(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2016/5、確認)。

※閉店していました。跡地は、だし茶漬け専門店になっています(2021/4、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2009/10

  3番出口を出て右へ30秒、道路(大妻通り)の向かい。大妻通りを渡るのが嫌なら、5番出口を出て右へ2分半くらい。他に、4番出口からでも近いのだが、4番出口は現在閉鎖されている。店内は広く、テーブル席・椅子付きカウンター席・立ち食いカウンターすべて合わせると40人近く収容可能。
  実食が閑散時間帯だったからかもしれないが、麺は注文後に茹でていて、非常に歯ごたえのいい状態で食べることができた。ネギと梅干しはフリー、そば湯ポット有り。季節限定の変わりメニューに牛しぐれそばと秋味天そばがあった(どちらも430円)。たぬき290円。カマボコとワカメが入ったのだが、通常「小諸」ではワカメではなく青味を用いる。この時期ならいんげんあたりが入りそうなものだ。たまたまいんげんが切れていたのか、それとも半蔵門店のオリジナルホールドなのか。個人的には、青味希望。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です。店舗名は、麹町駅最寄ではありませんが「麹町店」です。感覚的にちょっと紛らわしいですが、駅ベースではなく住所ベースで店名をつけているのでしょう(値−1点。2015/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。昼間の写真に貼り替えました(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2019/11、確認)。

※2022/4、再食。その前に、再値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。かき揚げそば430円+麺大盛り30円。かき揚げは揚げ置きでしたが、小エビがよく香って美味しかったです。麺も茹でたてに当たり、歯ごたえよく大満足でした。いつも注文後茹でなのでしょうか。今のところ、かなりクオリティの高い店舗と認識しています。
  平日17:30頃の訪問で、先客4・後客6。中途半端な時間帯にしては、よく入っていました。


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「小諸そば」  実食日:2010/5

  5番出口を出て左、すぐの信号を渡らずに左折して2分。店舗名は「半蔵門店」。椅子付きカウンターが主体で、20人くらいは収容できるだろうか。
  時間帯による当たり外れが大きいのかもしれないが、実食した平日の10:00頃には注文後茹でできっちりと角が立った素晴らしい麺を味わうことができた。歴代の「小諸」実食の中でも、1・2を争う出来映え。こういう麺に当たると、「小諸は絶対に茹で置いちゃダメだなぁ」と感じる。カマボコ&季節の青味(実食時は菜の花)入りで、たぬき290円。ネギ&梅干し&そば湯はフリー。この値段でこの味を楽しめることに、ただひたすら感謝感謝。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です。なお、店舗名は「半蔵門店」です(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/9、確認)。

※2018/11、再食。おろしせいろそば380円をいただきました。そばは、もりではなく、刻み海苔の乗ったざるそばになります。大根おろしは、デフォルトで盛りつゆに入った状態で提供。ウズラの卵も一緒に入っていますので、アレルギーのある方は注意を。いろいろな香りが混在していて、はっきり言ってそばの香りはほとんど感じられなくなります。でも、これはこれで美味しいです。旨みと清涼感の両方を感じられるのが良いですね。タイミング的にちょうど注文後茹での麺に当たった(基本的には見込み茹で。私の直前の客でロット切れになった)こともあって、歯ごたえも良かったです。
  平日16:30頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客。サッと食べてすぐに出ていく人と、食べ終わってもずっとスマホをいじっている人がおり、店内滞在時間に極端に差があります。閑散時間帯だから、長居されても特段問題ないのでしょう。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。値段据え置きのメニューもあり、おろしせいろは380円のままです(2019/11、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2015/5

  1番出口を出て右、2本目の路地を右折して30秒、左側。あまり目立たない場所にある店舗で、店舗名は「平河町店」。客席は、オール立ち食いカウンター。キャパは15人くらいか。厨房側と壁側に並行しているが、感覚が狭めなので混雑時にはちょっと窮屈に感じるかもしれない。
  麺は茹で置きで、角を感じないツルツル食感。ここ最近食べた他の「ゆで太郎」と同じ麺だとは到底思えないのだが、誤差なのだろうか。つゆは、かなり濃い(塩辛い)。近年、「ゆで太郎」は全体的につゆが塩辛くなったと感じるが、この店舗は特に辛い。濃縮1.5倍、というイメージ。朝8時くらいの実食だから、煮詰まっていたというわけでもなさそうなのだが。「ゆで太郎」のつゆは、濃いとそば湯で割った時に香らないので、昔の濃さ(薄さ)に戻してほしいと思う(あくまでも個人的な意見)。たぬき350円。朝定食は、3種各360円のパターン。「ゆで太郎」の朝限定メニューは、「定食2+朝そば2種」のFCパターンと「定食3種」の直営パターンがあるのだが、FCパターンは11時まで、直営パターンは10時までと扱い時間が異なるので注意が必要。タカノツメは厨房側カウンターの随所に、そば湯ポットは受渡口にある。天かすは、朝帯フリー。このサービスも朝限定メニューと同様に、直営店は10時まで、FC店は11時までと対応が違っている。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2021/4、確認)。

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「あさひ」  実食日:2015/11

  1番出口を出て右へ1分半。もともとこの場所には「桔梗あさひ」という老舗の定食屋があったのだが、業態を変更したようだ。今年9月オープンとのこと。個人体には嬉しいことだが、当地周辺に勤めるサラリーマンの中にはあまり喜んでいない人も多いのではないかという気がする。このエリアには、チェーン店ばかりではあるが立ちそばが結構多いので、常連客が離れてしまって大丈夫だろうかと心配になる。店頭には手作りの大きな人形が鎮座しており、どことなく四国の阿波池田駅「ちゃみせ」を連想させる(「ちゃみせ」は、その後人形が撤去されている)。この店も、「人形の店」と呼ばれて親しまれるのだろうか。客席は、椅子付きカウンター9席と立ち食いカウンター15人分くらい。店に入ってすぐ正面に券売機があり、その奥のフロア中央に立ち食いカウンターがあるため、ロータリー状の構造になっている。ちょっと、動線が交錯しそうな造り。
  麺は、生麺を注文後に茹でる。偏平形で、太さに多少ばらつきがある。星がたくさんあって見た目には美味そうなのだが、意外と香らない。かといって小麦のネットリ感や甘みもなく、なんだか不思議な麺。つゆは、口当たりはモヤッとしているものの食べ進めるほどにカツオの香りを強く感じるようになってくる。余韻もカツオ。たぬきは変哲ない揚げ玉だった。全体的にやや不思議ちゃんな味覚なのだが、これはこれで個性ということだろうか。たぬき410円(ワカメ入り)。変わりメニューに、牛肉540円。肉そばはポピュラーだが、関東では豚肉を使うのが一般的で、牛肉は少々珍しい。セットメニューもいろいろあり、かき揚げ丼セット590円だけが突出して安い設定になっている。麺単も高い設定なので、かき揚げ丼セットが一番高コスパだろう。


※閉店していました。跡地は、現在内装工事中です(2021/4、確認)。

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「天かめ」  実食日:2016/5

  1番出口を出て右、すぐの路地を右折してすぐ左側。先月オープンしたばかりの新店。間口がとても狭く、奥に長い造り。椅子はなく、立ち食いカウンター12人分くらいのみ。近年オープンする「立ちそば」は椅子席をたくさん備えた店舗が多いものだが、「天かめ」は立ち食いへのこだわりが強く感じられる。新規出店も多く、立ち食い中心のチェーンとしては一番勢いがあると言えるかもしれない。食券には、「平河町 天かめ」と印字。これを店名と捉えることもできるが、看板に大きく記載されている「天かめ」を店名と解釈することにする。
  味覚的には、「天かめ」の他店舗と特に変わらない。注文後に茹でる生麺は、細めながら質感のあるもの。他店舗ではわりと粘着する印象がある(タイミングや茹で加減によるのだろう)のだが、今回は特に気にならなかった。つゆは、粉末っぽいカツオ出汁が中心に香る。甘み強め。決してスッキリしているという印象ではなく、やや雑味が強いように感じられる部分もあるのだが、他店(チェーン)とはだいぶ味わいが異なるだけに、これが「天かめ」最大の特徴というか武器だと言えそうだ。たぬきは、サクサク感の残る天かす。たぬき290円。この安さも大きな武器になっていると思う。実食は、このチェーンで常食している海老天丼セット500円。かけではなくたぬきとのセットになる点が、「なるべく初食時にはたぬきそばを食べる」を旨としている私としてはありがたい。海老天は揚げ置きで、人肌程度に冷めていた。ご飯もぬるめ。上からかけるタレはわりとあっさりしている印象なのだが、分厚い衣にしっかりと染みていてご飯が進む。個人的には茅場町「亀島」のオペレーション(海老天をタレにドボッと漬けてからご飯に乗せる)の方が好きなのだが、これはこれで特に物足りなさは感じなかった。わりと最近までは「ゆで太郎」と「小諸そば」しかないという印象があった半蔵門が、にわかに激戦区の様相を呈してきている。各店の「次の一手」にも注目していきたい。


※昼間の写真に貼り替えました。値段等、変わっていません(2016/8、確認)。

※消費10%増税に伴って、なんでしょうか、だいぶ大きく値上げしていました、現在、たぬき340円、海老天丼セット550円です。ここのところ新店も出ないし、一部店舗はブランドを変えて「永坂庵」などになるなど、一時期の勢いに翳りが見える「天かめ」。クラシカルな味わいなので結構好きなのですが、やや粉っぽい出汁のつゆも含め、あまり今風ではありません。今後の方向性を模索中、といったところでしょうか。バージョンアップの方向に進むよう、期待したいです(値−2点。2019/11、確認)。

※2021/4、再食。ゲソかき揚げ420円をいただきました。ゲソかき揚げは、かき揚げ状のゲソ天ではなく、ゲソが少々入った野菜かき揚げです。ゲソの存在感は、あまり強くありません。個人的には、もう少し高くてもいい(480円くらいでいい)ので、ゲソの分量が多い方が好みです。また、今回調理シーンを眺めていて、「天かめ」のつゆの魚粉っぽさの謎が解けました。丼に麺を入れ、天を乗せた後、小さじで魚粉をサッと入れてからつゆを注いでいました。つまり、つゆが魚粉っぽいのではなく、別途魚粉を加えていたんですね。なるほど、粉っぽくなるわけだ。まぁ、これはこれで「天かめ」の特徴になっていると思うので、続けていただければと思います。
  平日13:15頃の訪問で、先客2・後客5。先客も後客も、全員揃いも揃ってスーツリーマンでした。昼時には、半蔵門界隈に密集している「ゆで太郎」は満席傾向。こちらの方が空いていて、穴場感があります。なお、新型コロナ対策のパーティッションはなく、コロナ前と変わらぬ姿での営業となっています。


※2022/6、再食。その前に、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき380円、ゲソかき揚げ460円です(値−1点)。単純値上げだけではなくメニュー構成も変わったようで、海老天丼セットはお品書きから消えています。
  今回は、冷したぬき400円(ワカメ入り)をいただきました。たぬきは、カリカリ食感の天かす。温度の高い油で揚げたように感じるものでした。冷やしの場合、たぬきはこの食感が命になると思うので、これはこれでいいと思います。麺も、冷しにするとかなり強く締まって、温そばとは全然印象が違います。つゆの方も、温そばとは印象がまるっきり違いました。温そばに入れている魚粉が冷やしには入らないようで、粉っぽさが特徴の「天かめ」らしからぬ癖のない味覚でした。そして、値段。かけ330円でたぬき380円なのに、もり330円に対して冷やしたぬき400円と、ぶっかけタイプの冷やしが割高設定になっています。昔はこの手の設定をよく目にしましたが、近年では珍しいような気がします。う〜ん。
  平日17:45頃の訪問で、先客2・後客2。落ち着いた客数だったからか、麺は注文後茹でで対応していました。各席に、コロナ対策のパーティッションが設置されていました。


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※九段下駅は、地下鉄4に掲載。
★神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線・新宿線)

「小諸そば」  実食日:2001/7

  「小諸そば」は神田界隈に多いチェーン店で、A5出口から3分ほど、駿河台交差点の角にある。比較的味のいいチェーンとして有名で、連日多くの客で賑わっている。味もさることながら、全品に小松菜と蒲鉾が入るという点も見逃せない。また、冷やしメニューも温かいメニューと同じ値段というのも珍しく、持ち帰りもできる。たぬき290円。


※2011/9、再食。茹でたての麺で、たいへん美味しかったです。値段は変化なし。ネギは別盛り(フリーではない)、梅干しはフリー。なお、店舗名は「駿河台下店」です(味+1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2014/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。テイクアウト専用窓口が閉鎖されていました(写真は左:旧、右:現。2016/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2020/3、確認)。

※閉店していました。ここも、大きな交差点角の一等地です。ここのところ、「小諸そば」は立地のよい店舗をどんどん閉めているように感じます。賃料の問題なのでしょうか。縮小再生産のスパイラルに陥っているような気がして、かなり心配です(2020/12、確認)。

※跡地には、ラーメンの「豚山」が入りました。立ちそばの防衛、ならずです。残念(2021/3、確認)。

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「利根そば」  実食日:2003/11

  A5出口を出て、右。信号で、また右、右側。小さな店だが、神保町交差点からすぐなので、比較的見つけやすい。ただ、店内は狭い。奥行きはそれなりにあるのだが、とにかく間口が狭いので、入るのも出るのも一苦労だ。カウンターも一番奥だし。ここの特徴は、黒く細い生麺。モチッとした食感が心地いい。具(たぬき)も、それほど美味いとは思わないものの、天を自前で揚げていることが一目瞭然の味。点数としてはそこそこに落ち着いているが、全体的にレベルが高く、何回でも食べに行きたくなる店だ。たぬき280円。値段もまずまず安い。

※2012/2、再食。値上げ(たぬき280→300円。値−1点)していました。味覚的には変わっていないと思います。

※閉店(「むぎなわ」化)していました(2013/1、確認)。

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「スタンドそば 五百両」  実食日:2004/3

  A1出口を出て右、2軒目。神保町界隈の中では比較的こざっぱりしたエリアにあるので、地味な構えでもよく目立っている。
  この店は、とにかく麺が命。もちろん生麺で、歯触りが素晴らしい。固いのだが「茹で不足」ではなく、「コシが強い」ということでもなく、ギュッと締まっているイメージだ。つゆと具は水準級だが、麺はかなり私好み。値段もたぬき270円と安い。天300円と天せいろ380円がヒット商品になっている様子。味と値段のバランスで考えれば、レベルはかなり高い。神保町は全体的に出来がいいなぁ。さすが、学生街。

※閉店していました(2009/5、確認)。

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「富士そば」  実食日:2004/9

  A5出口を出て左へ2分。靖国通り沿いの目立つところにあるので、そう詳しく説明する必要はないだろう。お馴染みの「富士そば」である。
  ところが、店内の食券販売機には、「たぬき」というメニューが見当たらない。え? たぬきがないの? と思っていたのだが、店内の品書きにはしっかりと存在している(ワカメ入り350円)。おそらく、夏には冷やしメニューが多くなるから、一時的に券売機のボタンを占領されているだけなのだろう。
  同系他店と違うところが2点。まず、全品お持ち帰り可。そして、頼めば領収書を切ってくれる。評価に関連づけにくい点ではあるが、これを良しとする人もいるだろう。

※値上げ(たぬき350→360円。値−1点)していました(2009/4、確認)。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、たぬき370円になっています。24時間営業で、朝そば・朝食セットの設定があります(2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。ライスサービス付きの鍋焼きうどん550円があります。正体不明のサービスランチ500円と醤油ラーメンセット(ミニカレー付き)500円があるあたり、後楽園店と方向性がよく似ています(2016/2、確認)。


※閉店していました。跡地には今のところ何も入っておらず、がらんどうです(2016/3、確認)。

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「梅もと」  実食日:2004/12

  A4出口を出て左(白山通り)へ20秒ほど。白山通り沿いで比較的目立つ店なので、場所に関してはあまり詳しい説明は必要ないだろう。
  ここのそばは、普通の「梅もと」の味。乾麺っぽいコシのない細麺で、つゆはやや辛い。たぬきがちょっと湿気ていたのが残念。でも、ここの麺は他店にほとんど類似品がない独特なものなので、私は定期的にこのチェーンに入りたくなる。続けて食べると飽きるが、たまに食べると美味い。それが私の見解。たぬき290円。代々木店同様、曜日により卵無料or大盛り無料のサービスあり。

※値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました(2009/4、確認)。

※値上げしてました。現在、たぬき340円です。変わりメニューに、薬膳天350円。朝食セット310円、日替わり大特価セット510円などがあり、巧く使えば結構お得感を得られそうです(値−1点。2015/1、確認)。

※閉店していました。跡地は、炒飯屋「一」です(2015/5、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2005/5

  A4出口を出て左(白山通り)へ。上記「梅もと」を通過してさらに30秒。白山通り沿いにある店である。
  いまさらこのチェーンに関しては詳しく説明する必要もないと思うが、私が行ったときにはたまたま茹でたての麺を食べることができ、食感が非常によかった。ネギ&梅干し&そば湯フリー。そば湯はカウンター上に置いてあるので、わざわざ頼む必要はない。かまぼこ&菜の花(季節によって変わる)入りのたぬきは290円。とにかく、極端なハズレが皆無なので、安心して入れるチェーンである。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。なお、店舗名は「神田白山通り店」です(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/7、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/7、確認)。

※閉店していました。跡地は、もつ焼き居酒屋です(2020/1、確認)。

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「そば通」  実食日:2005/12

  A7出口を出て右、信号を渡らずに右へ3分。駿河台下交差点の手前(西)にある。この店に関しては、書きたいことがたくさんある。まずは、味覚的なことから。店内外に「麺とつゆにはかなり自信があります」との貼り紙が出ているのだが、この看板に偽りはない。特に感激したのが麺で、そば殻の粒々が入った生麺は、細麺なのに歯ごたえがしっかりしている。茹で置きをしないというポリシーが生んだ歯ごたえだろう。つゆは、麺ほどの感激はなかったものの、ほんのりと甘みが射している感じで、気持ちいい。
  他にも特記事項がたくさん。サービス面では、7〜10:30時および15〜17時にタイムサービスがあり、えび天そば(通常400円)など4種のメニューが290円になる。ご飯ものとのセットメニューも6種類用意されており、いずれも490円とお値打ち価格。そば単品よりも、セットメニューにした方がお得感がある。セットのそばがかけだけではなくたぬきを選択できるという点もポイントだ。もう一点挙げると、この店にはいわゆる「うどん」はなく、そばorきしめんの選択になる。そばorうどんorきしめんの店は何軒か見たが、そば-きしめんの2WAY方式は初めてかもしれない。たぬきは、ワカメ入りで300円。繰り返し書くが、神保町の駅そばは全体的にレベルが高い。


※閉店していました。跡地は、「哲麺」というラーメン屋です(2015/1、確認)。

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「梅もと」  実食日:2006/4

  A2出口を出て右、信号を渡らずに右へ1分。専大通り沿いにある店。真新しい店舗で、中はそれほど広くないが、ピカピカにきれい。女性一人でも気軽に入れる雰囲気がある。
  味覚的には普通に「梅もと」の味だが、このチェーンは店舗によって微妙にサービス内容が異なっているのが面白いところ。ここ専大通り店では「月・火:大盛無料、水・木・金:卵(生or茹)無料」となっている。土日以外は毎日何らかのサービスがあるわけで、いつ行っても得した気分になれる。
  と、ここまではいいことなのだが、残念な点も1つあった。それは、店員の態度が悪かった、というか雑だったということ。そんなに混んでいるわけでもないのに、投げやりな感じだった。サービスの卵をなみなみと注がれたつゆの上に放り投げるため、四方八方につゆの飛沫が飛ぶ。白味が糸を引いて、一部が盆の上に落ち、そこに丼を置くものだから、食べるために丼を手で持つと卵のネバネバが手についてしまう。この店では、若い女性が店番しているときは要注意だ。ってか、もう少ししっかり従業員教育してもらいたい。ここでは、サービス点を1点減点とさせていただく。たぬき300円(ワカメ入り)。


※なぜか食べ●グで掲載保留扱いになっています(神保町店と間違えている?)が、元気に営業しています。値上げして、現在はたぬき340円になっています。写真を、昼間のものに貼り替えました(値−1点。2016/3、確認)。

※閉店していました。跡地は、テナント募集中です。というか、どのような店舗に入店してほしいか、客目線での希望を募っている様子でした。当然、そば屋に入ってほしいですね(2016/11、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2006/12



  A7出口を出て左、最初の路地(信号)を左折して1分、左側。神田すずらん通り沿いにある。店舗名は「神保町店」。牛丼屋型のU字カウンターと2人掛けテーブル席×3があり、敷地面積のわりに多くの客が入れるように工夫されている。
  ここの「小諸」は、注文後茹でのタイプ。2日前に大手町の「茹で置き小諸」を食べたばかりなので、その違いは歴然としていた。歯ごたえが違いすぎる。ここまで本格的なそばを出すのなら、全店舗注文後茹でにした方が得策なのではないかという気がする。サービス面は、梅干しフリーとカマボコ入りは同系他店と共通しているが、青味は入らない。替わりに、ワカメが入っていた。個人的には青味の方がいい。それから、ネギはフリーではなく、別盛り。これも、フリーの方がいい。全店舗共通というわけにはいかないのだろうか。たぬき290円。


※消費増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2014/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。隣の店舗を編入したようで、だいぶ規模が拡張されていました(写真は左から2枚目)。席数も大幅に増えています(2016/6、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/8、確認)。

※2019/5、再食。リニューアル後の初食になります。店内のレイアウトもガラッと変わっていました。客席はテーブル席が2・4・2、椅子付きカウンター20あまりくらい、立ち食いカウンター5人分くらいです。今回は、2枚もり350円をいただきました。麺は注文後茹でで、やや時間がかかりましたが、歯ごたえ・風味とも上々でした。そば湯は申告制。わりと広い店舗で受渡口までもらいに行くのが面倒なので、できればそば湯は各席にポットで置いておいてほしいです。
  日曜15:00頃の訪問で、先客6・後客6。周辺飲食店は休みが多いためか、アイドルタイムでも結構にぎわっていました。個人的にも、日曜に営業してくれると心強いです。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です。二枚もりは350円で据え置きです(2020/1、確認)。

※改装していました。ムーディー小諸化です(写真は右端が最新)。メニューや値段等は、特段変わっていません(2021/11、確認)。

※2022/6、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき380円、二枚もり380円です(値−1点)。
  最近「小諸そば」ではコスパのよいセットメニューばかり食べています。今回も、いただいたのは満腹天丼セット(かけ)680円。天丼は、エビ天+かき揚げです。どちらも、タレにドボンと浸してご飯に乗せる仕様でした。ボリューム感秀逸。全体的にお得感がある満腹セットの中でも、一番コスパがよいと思います。福神漬けのように甘い柴漬けが自動的に乗って出てくるので、不要な場合には申し出るといいでしょう。私も不要派ですが、いつも申し出るのを忘れてしまいます。
  日曜15:30頃の訪問で、先客8・後客6。改装に伴って店内のレイアウトが変わったようで、現在は入って左に厨房、右に客席という配置になっています。各席に、コロナ対策のパーティッションが設置されていました。なお、外観写真を昼間のものに貼り替えました。


※2023/6、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき410円、二枚もり420円、満腹天丼セット700円です。
  今回いただいたのは、かき揚げ丼セット610円。満腹セットではないのですが、かき揚げ丼は満腹セットと同じ丼で提供され、ボリューム的にも大差ないように感じました。満腹天丼セットとの価格差が90円なので、この違いはボリュームというより海老天が乗るかどうかの違いなのかもしれません(満腹かき揚げ丼セットという設定はない)。親子丼やカレー丼、肩ロースカツ丼は、通常のセットと満腹セットが両方設定されているので、どのくらいボリュームが違うのか試してみたいところです。かき揚げはタレドボン仕様で、柴漬けが添えられます。小諸のかき揚げは高さを出すのではなく直径が大きいタイプなので、大きな丼を使っても白飯がガバッと見えてしまうことはありません。見栄えもなかなか良いと思います。
  平日19:30頃の訪問。客数は数え忘れ。スーツ(ワイシャツ)姿のサラリーマンでわりと賑わっていたように置観ます。


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「小諸そば」  実食日:2007/7

  A9出口を出て左20秒左側。東京パークタワー1階にある店で、店舗名も「東京パークタワー店」。U字型カウンターが2つとテーブル席がある、わりと大きな店。
  厨房内が見えにくい造りの店だから詳細は分からないのだが、私が食べたときには茹でたてに当たった。歯ごたえがすばらしい。数ある「小諸」の中でも指折り。カマボコと小松菜(季節によって青味は異なる)が入り、梅干し&ネギフリーも健在。たぬき280円。冷やしも同額で、夏場はこれが大人気。店内に居合わせた人の大半が冷やしで食べていた。

※昼間の写真に貼り替えました。値上げして、たぬき300円になっています(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。店頭のお品書きの「温」「冷」が間違っています(逆になっている)が、まぁ常識的に考えればわかるので、不問としましょう(2016/4、確認)。

※2018/1、再食。かき揚そば360円をいただきました。麺茹で置き・かき揚げ揚げ置き・青味(小松菜)少なめ。ちょっとイマイチな印象があった中で、つゆだけはとても良い出来でした。口当たりでカツオが上品に香り、後半に深みがググッと増してきます。常時この感じで出してくれればなぁ、と思うほど。状態の良い時とあまり良くない時とで、それなりの差があるものです。また、この時期には温そばに自動的に柚子皮が乗るので、ほんのりと清涼感が加わるのもいいですね。なかなかすべての要素が良い状態で出てくることはないかもしれませんが、なにかひとつでも感激を与えてくれるあたりは、「さすが小諸」と感じます。
  訪問は、平日の16:30頃。平日と言っても松の内(1/5)だったので、客数は比較的落ち着いているかなと思っていたのですが、先客6・後客3と結構入っていました。席数が多い店舗なので、このくらい入っていても混雑しているという印象はありません。ほどよい入り、というくらいです。

※値上げしていました。現在。たぬき340円、かき揚げ390円です(値−1点。2018/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、かき揚げ400円です(2020/1、確認)。

※閉店していました。跡地は、インドアゴルフ練習場です。「こんな狭いところでゴルフ?」と、気になってしまいました。バーチャルなんでしょうね(2021/11、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2011/9

  店舗名は、「神田駿河台下店」。駿河台下交差点から南へ2分、左側。最寄り出口はA9で、出て左、すぐの交差点を左折して3分、信号渡って左すぐ。立ち食いカウンターと椅子付きカウンター、それに8人掛けの円卓がある。
  麺は茹でたてに当たったのだが、「ゆで太郎」の細麺は茹でたてと茹で置きの差がさほど大きくない。このあたりが細麺の「ゆで太郎」の限界かな、と感じる内容。つゆ・揚げ玉は特記事項なし。たぬき290円(ワカメたっぷり、カマボコ入り)。タカノツメ、そば湯ポットあり。たまたまかもしれないが、そば湯はほとんど香らなかった。箸はエコ箸。お得な「朝ごはん」設定あり(3種各340円)。


※看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。たぬきというメニューは消滅し、かけ290円に揚げ玉が乗るパターンになっています。朝(11時まで)限定メニューは、朝そば300円と朝食2種各350円になっています(値−2点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ320円(揚げ玉入り)、朝そば330円、朝定食2種各360円です(2015/5、確認)。

※閉店していました。跡地は、お洒落なバーになっています(2020/12、確認)。

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「うちそば」  実食日:2012/10

  A2出口を出て右、専大通りを渡らずに右へ3分、西神田交差点の先。水道橋駅(JR西口)からでもギリギリ徒歩圏内か。フロアはそれほど広く感じないが、テーブル席と椅子付きカウンター合わせて30席ほどある。店員が元気かつ丁寧で、たいへん好感が持てる店。
  麺は、生。あまり香りは感じなかったが歯ごたえは良い。都心部の「ゆで太郎」の麺に近いが、もう少し歯触りが優しい。つゆは繊細というか上品で、あまりガツンとは来ないタイプ。各種天が揚げたてで、アツアツの状態で出てくるのが嬉しい。たぬき350円。変わりメニューに、うま辛わかめ380円がある。写真で見た限り、ワカメ自体が辛いのではなく、わかめ+ラー油で和えたネギがトッピングされるようだ。また、朝7〜10時限定の朝そば(かき揚げorきつねで、290円)や朝食そばセット(2種各350円)にお得感あり。箸はエコ箸。タカノツメあり。


※2015/11、再食。麺は、注文後に茹でていました。白っぽく妙な弾力のない、正統派の麺です。店内に製麺室があり、ガラス越しに見学できます。あまり見かけない機種の製麺機。少し古いタイプでしょうか。つゆは初食時の印象とだいぶ変わっていて、甘さ・辛さとも強めでした。タイミングの問題とは考えにくいくらいの差があります。カツオの香りが前面に出ていて、ほどほどに酸味もあります。深みがあるので、他の出汁とのブレンドでしょう。値段が上がり、たぬき390円になっています。うま辛わかめは410円です。くるみそば480円の設定あり。麺のタイプから推して、秩父よりも小諸寄りの一品でしょう。麺単に比べて一部のセットメニューがかなり格安に感じます。カレーセット500円やかきあげ丼セット530円あたりが狙い目になりそうです(味+1点、ボ+1点、値−1点、付+1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき410円、うま辛わかめ440円、くるみ500円、カレーセット520円、かきあげ丼セット550円です(2019/5、確認)。

※2021/3、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき430円、うま辛わかめ460円、くるみ520円、カレーセット550円、かきあげ丼セット570円です。
  以前から気になっていた、うま辛わかめを実食。内容は、ひとことで言えば「ワカメそばのラー油かけ」です。正確に言うと、ラー油をかけているのは、ワカメではなく薬味のネギの方。ラー油とそばつゆの相性についてはもはや疑うべくもないので、美味いことは美味いです。ただ、期待していたほどのパンチ力はありませんでした。ちょっと、サッパリしすぎているのかもしれません。肉系か油系の旨みがあった方が、ラー油がよりマッチするのではないかと感じました。
  平日15:15頃の訪問で、先客1・後客0。アイドルタイムとはいえ、ずいぶんと空いていました。大丈夫でしょうか。テーブル席には、対面方向にのみアクリルパーティッションを設置。椅子付きカウンターには、パーティッションはありません。


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「むぎなわ」  実食日:2013/1

  A5出口を出て右、白山通りを渡らずに右折してすぐ。11つ上に掲載している「利根そば」の跡地。内装は「利根そば」時代とまったく変わっておらず、間口は狭いが奥に長い「ウナギの寝床」な店。立ち食いカウンターが20人分くらいあるだろうか。混雑時には、入るのも出るのも苦労しそうなフロアだ。
  この店では、そばの麺を2種類用意している。田舎(茹で麺)と、更科(生麺)。全メニュー、更科は30円増しになる。なお、当サイトの評価は「田舎」を対象にして、「更科」の存在は付加価値+1点としている。「田舎」は、極太麺だ。うどんほどある。食べ応えがあっていい……かと思いきや、食感までうどんっぽくてちょっと残念だった。もう少し、ざらつき&質感があった方がいいように思う。つゆは、「無添加かつを出汁」を謳っているが、残念ながらあまり香らず、余韻も残らなかった。つゆ自体の問題というよりも、全メニューにデフォルトで乗せられる「おろし生姜」がA級戦犯なのではないかと思う。これは蛇足だなぁ。私個人としては、少なくとも温かいそばには、おろし生姜は合わないと思う。各種天は自家製店揚げで、たぬきも天かすを使用。ちゃんと焦げの部分を取り除いていたのが好印象だった。たぬき320円(ワカメ入り)。各種ミニ丼(240円。麺類と同時注文必須)が充実していて、150円増しでフル丼に変えることができる。ガッツリ食べたいときには、魅力を感じそうだ。


※閉店(「いわもとQ」化)していました。跡地も立ちそばになったのは不幸中の幸いですが、あまりにも短命すぎます。簡単に始められるだけに、この業界では決して珍しいことではないかもしれませんが(2014/6、確認)。

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「嵯峨谷」  実食日:2013/2

  A7出口を出て右、すぐの交差点(神保町交差点)を渡らずに右へ1分。靖国通りに面した、分かりやすい場所にある。間口はそこそこの広さだが奥にたいへん長く、このチェーンとしては意外なほど席数が多い。テーブル席が計18席、椅子付きカウンターが全部で22席ある。オフィス街だから、昼時にはこのくらいのキャパが必要なのかもしれない。店内はムーディーな雰囲気で、椅子付きカウンターには合板ではなく無垢の一枚板を使うなど、こだわりが見られる。
  麺は注文後に茹でる生麺。店内に電動式の石臼があり、実を挽くところから店内で行っている。十割そばなのでプツプツと切れやすいのだが、香りは上々だ。幅が4mmほどある太い平麺に仕立てているので、切れやすいわりには歯ごたえが良い。なお、麺は細麺を選択することもできる(黙っていると太麺になる)。また、そば・うどんのほかに冷麦を選択することもできる。つゆは、カツオ出汁の香りがかなり強く出ていて、美味しい。ちょっと塩気が強すぎるのが勿体ない感じ。たぬき350円。変わりメニューにあじとねぎの天ぷらそば400円があり、「名物」と冠されている。食べてみたが、天ぷらは揚げたてではないとみえ、ちょっと粉っぽさもあって残念だった。が、全体的にはかなり高いレベルにあると言えるだろう。ワカメ入れ放題という嬉しいサービスがあるほか、飲み水が冷水・白湯・お茶(温)と揃っているのも嬉しい。箸はエコ箸。


※2015/7、再食。値上げして、現在はかけ・もり290円、たぬき360円、天390円です。上記「あじとねぎの天ぷらそば」は、終了しています。味は変わらず良いです。特にもり系の歯ごたえは秀逸。コシ重視派には特にオススメです。もりには、そば湯が付きます(値−1点)。

※値上げしていました。現在、もり・かけ320円、たぬき380円です。この店舗では、人気メニュー第1位が親子丼セット620円になっていました。「嵯峨谷」の親子丼はまだ食べたことがないので、今度試してみようと思います(2017/12、確認)。

※阿佐ヶ谷店と同様、もり・かけ290円に値下げしていました。たぬき380円など、種物は据え置きです。同日訪問の小川町店ではもり・かけ320円だったので、同じチェーンの中で店舗によって値段が異なる状態になっているのは間違いないです。どういう基準で値下げをしたのか、気になります(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、もり・かけ320円です。店頭ではたぬきの値段を確認できませんでしたが、温そばの種物も全体的に上がっています。もり・かけについては、2%増税した分を上乗せするのではなく、値下げ前に戻った形。上げたり下げたり、戻したり。いろいろ苦心している様子がうかがえます(2020/1、確認)。

※閉店していました(2020/6/30付)。告知の貼り紙が出ていて、「コロナウイルス流行の影響」と明示されていました。「嵯峨谷」は、コロナ流行のタイミングで多くの店舗が閉店しています。絶滅が危ぶまれる域に入っているように感じます。なんとか再興してほしいです(2020/9、確認)。

※おやおや、復活していました。看板が変わっていると思われますが、写真は撮り忘れました。一時閉店前よりも値上げしていて、現在の値段はもり・かけ350円です。それなのに、貼り紙に「値下げしました!」と記載されています。復活後一時的にガバッと値上げして、その後すぐに下げてこの価格になったのでしょうか。少し長い目で見ると間違いなく値上げなのですが。ちょっと語弊をはらむ表記であるような気がします(2021/5、確認)。

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「いわもとQ」  実食日:2014/6

  A5出口を出て右、すぐの交差点を渡らずに右折してすぐ。2つ上に記載している「むぎなわ」の跡地。「利根そば」「むぎなわ」と、代々この地には立ちそばがあったのだが、間口が狭く、いずれの店舗もあまり目立たなかった。しかし、「いわもとQ」になって建物の側壁にも大きな看板が取り付けられ、遠くからでも認知されやすくなっている。店内は一部改装され、窓際の立ち食いカウンターが2人掛けテーブル&そば湯置き場に変わっている。このため、現在はテーブル席2×3と、立ち食いカウンター8人分くらいという編成になっている。
  麺は、生。注文後茹でを基本としているようで、3〜4分くらいの待ち時間が発生する。食感・風味とも○。バランス感がよい麺だ。ただ、つゆがかなり濃いので、かけ系だと麺の風味はやや負け気味。出汁もちゃんと利いているのだが、それ以上に塩分が強い印象。以前に実食した他店舗よりもだいぶ濃い印象だ。夏場にはわざと味を濃くする店もあると聞くが、そうだとしたらちょっとやりすぎか。朝8時の実食だから、煮詰まっていたということでもないだろうし。たぬきなし、かけ290円、月見340円、かき揚げ390円など。変わりメニューに、野菜たっぷりそば440円。揚げたての天ぷらが売りで、天丼も各種設定がある。一番人気は天丼セット690円だが、これだと少々高い印象があるので、個人的にはかき揚げ丼セット540円がオススメ。また、「TKGセット」と表記している卵かけごはんセットが440円とお値打ちな印象。おもしろいところでは、各種「ちび天」の設定がある。これは、通常よりも小さいサイズの天ぷら。揚げ置きになるが、各種50円という安価で用意しているので、追加トッピングに好適。朝6〜10時限定の朝そば(かけ+月見+天かす+青味で290円)と組み合わせれば、かなりお得感のある一杯になるだろう。そば湯は、バイキングレストランでスープを入れているような容器で用意。無料で自由に利用できる。ビールや天ぷら盛り合わせ(どちらも300円)もあるので、一杯飲み屋としても利用できそうだ。箸はエコ箸・割箸併用。


※大幅に値上げしていました。現在、かけ330円、かき揚げ430円、野菜たっぷり480円、天丼セット760円、かき揚げ丼セット580円、天ぷら盛り合わせ400円です。朝そば330円(見たところ、内容はきつね)のほかに、朝セット330円という設定が登場しています。TKGセットとちび天は、店頭メニューから削除されていました。全メニューに、玉子1個と揚げ玉(スプーン?)1杯無料のサービスがあります。なお、値上げしたことにより、値段が大きく表示されていた看板が微妙に変わっています(写真は左:旧、右:現。値−1点、サ+1点。2016/2、確認)。

※現写真を、昼間のものに貼り替えました。値段等、変わっていません(2016/3、確認)。

※2017/7、再食。深夜3時に再食シリーズです(厳密には4:45頃)。店内が全面的に改装されていて、びっくりしました。かつての「うなぎの寝床型」立ち食いカウンターが、オール椅子席になっていました。フロアが細長いから仕方ないですが、なんだか路線バスの車内みたいな雰囲気。キャパは少し減りましたが、要望の声が多くあったんでしょうね。
  冷やしたぬきそば350円をいただきました。池袋店で一度食べているメニューで、その時にはつゆが香らなくていまいちだったのですが、今回は特にそのような印象もなく、普通に食べられました。池袋と神保町でつゆが違うということはないと思うので、誤差でしょうか。冷やしのつゆは温つゆに比べて誤差が少ないはずなんですけどね……。あるいは、注文後茹での細麺が歯ごたえよく美味しかったので、つられてつゆも美味しく感じたのかも。そば湯フリーのサービスが健在で、よくよく見るとそば湯で割る用のつゆと、ネギもサービスしてくれるとの貼り紙が出ていました。かけ系のそばを食べてもそば湯を美味しく飲めるわけで、これはありがたいサービスです。
  眠らない繁華街という立地ではないので、深夜帯は閑散傾向の様子。先客1・後客1でした。後客は20代くらいの若い女性で、なにやら複雑なカスタム注文をしていました。見かけによらず、結構なつわもの。こういうのも、深夜帯ならではの光景なのかもしれませんね。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、かき揚げ470円、野菜たっぷり520円、天丼セット780円、朝そば370円、朝セット420円です。麺単の値上げ幅が大きくなっています。そんな中、かき揚げ丼セットは580円で据え置き。お得感が際立ってきました。なお、平日は24時間営業を続けていますが、土日祝は22時までに変わりましたので、ご注意ください(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき390円、かき揚げ490円、野菜たっぷり540円、天丼セット790円、朝そば390円です。今回も、麺単の値上げ幅が大きくなっています。なお、朝のセットメニューは終了しているもようです。少なくとも、店頭のお品書きからは消えています(2022/6、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき410円、かき揚げ510円、野菜たっぷり560円、天丼セット820円、朝そば410円です(2023/8、確認)。

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「肥後一文字や」  実食日:2016/4

  神保町と水道橋のちょうど中間くらい、少し御茶ノ水寄りにある。実測してみたところ、一番近かったのは神保町駅のA5出口だった。400mをわずかに超えたが、誤差ということで強引に対象に含める。行き方としては、A5出口を出て右へ。すぐの信号を渡らずに右折して3分、2つめの信号の2本手前の路地(カフェグローブの角)を右折して1分半、右側角地。この辺りとしては比較的人通りが少ないエリアだが、近くには専門学校や予備校の類がたくさんあるので、需要は多いのだろう。個人的には、神田方面から歩いて帰るときにショートカットルートとしてこの店の前の道をよく通っている。だから、ずいぶん前から店の存在は知っていた。駅から少々遠いので後回しにしていた。ようやく出番が回ってきた、ということ。客席は、椅子付きカウンター8席と、立ち食いカウンター12人分くらい。訪問時(13:30頃)には先客3・後客3だったのだが、私と後客1人以外は全員立ち食いしていた。
  麺は、白くて細い生麺の茹で置き。コシがなく、香りもあまりない。白石温麺みたいな食感。つゆは、最初のうちは「箱根そば」に似たモヤッとした甘みを感じるのだが、食べ進めるうちに気にならなくなってくるというか、キリッとした印象に変わってくる。終盤が一番おいしく感じるので、ぜひつゆは完飲したい。たぬきは、ほどよく香ばしい天かす。メニュー写真では青海苔タイプの天かすが乗っているように見えるが、青海苔の香りはなかった。たぬき300円。ワカメが乗るのだが、鮮度落ちが気になる。乗せなくてもいいかも。変わりメニューは穴子天440円くらいか。熊本を連想させる店名であるものの、特に熊本カラーを打ち出したメニューはなさそうだ。全体的にわりと安めの設定なので、いろいろ試してみたくなる。豚天丼セット500円あたりのお得感が光っている。あと、細かいことだが、割箸はもうちょっと雑に立てた方がいいと思う。こう書くと語弊があるのだが、箸立てに隙間なくピッチリと詰め込まれていると、取りにくいということ。少し「遊び」があった方がいいと思う。見た目にはとても美しいんだけどね。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき320円、穴子天460円、豚天丼セット520円です(2020/12、確認)。券売機にないトッピングとして、原木しいたけ150円が登場しています。熊本県産とのこと。ここにきて、熊本らしさが出てきました。好ましい傾向です(付+1点。2020/12、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。「そばうどん」から「うどんそば」になりましたね。ここでも熊本らしさが出てきたと言うべきなのか、特に意味はないのか。値段等は、変わっていません。ここのところ他店が続々値上げしているだけに、今ではかなり安く感じる設定になっています(2022/3、確認)。

※2023/2、再食。原木シイタケ天を食べたくて寄ったのですが、残念ながら売切れ。出汁取りに使ったものを提供しているのでしょうから、数には限りがあるようです。代わって注文したのは、穴子天460円。揚げ置きの穴子天は、一本まるごとのトッピングです。ただし、東神奈川「日栄軒」ほど大きくはありません。長さは丼の口径以上あるからはみ出ているけれど、ちょっと痩せ細っていて、あまり元気ではなさそうな穴子でした。値段的に安めなのが魅力的ではありますが、椎茸があれば椎茸を選んだ方がいいのではないかと思います。
  平日15:15頃の訪問で、先客2・後客1。後客はテイクアウトで、後客までで券売機が止められました。基本は15時までの営業でしょうか。なお、最近の食料価格高騰に伴う値上げはなく、現在もたぬき320円です。この値段で大丈夫なのかと心配になるところですが、店主に尋ねると「業者を呼んで券売機の設定を変えてもらう方が高くつく」とのこと。値上げするのも、簡単ではないんですね。


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「中村麺兵衛」  実食日:2017/6

  A5出口を出て左へ3分、駿河台下交差点を渡らずに左折してすぐ。上記「小諸そば(駿河台下店)」のすぐ近くに、今月13日にオープンした新店(実食は26日)。この店舗は2号店で、1号店は5月16日に渋谷にオープンしている。1か月足らずで2号店を出すとは、ずいぶん意気込んでいるね。店内は打ちっ放しのコンクリート壁に、ひとり分ごとに高いパーティッションのある椅子付きカウンター。なんだか、図書館の自習室みたいだ。席数は15。
  麺は、注文後に茹でる、というか製麺する押出の十割。押出十割というと「嵯峨谷」が連想されるところだが、特に嵯峨谷の影響を受けているような印象は感じない。というか、むしろ嵯峨谷をライバル視している雰囲気が端々に感じられた。麺は太平の仕立てで、嵯峨谷よりもだいぶグレーが濃く、大粒の星がたくさん見られる。上品路線の嵯峨谷とはまったく違う、野武士系の十割だ。当然、この手のそば粉を十割で仕立てるのだから、つなぎは弱い。箸で持ち上げただけでプツプツと切れる。ちょっと食べづらさを感じるのだけれど、香りがとても良い。歯ごたえを楽しみたい人は「嵯峨谷の方が美味い」と感じるだろうけれど、そばの香りが好きな人は「中村麺兵衛の方が上」という評価になりそうだ。私はどちらも楽しみたいので、甲乙をつけるのがちょっと難しい。つゆは、わかりやすいカツオ出汁。よく香るが、少しエグミも出ている。多少、改良の余地がありそう。値段は、嵯峨谷よりもだいぶ高い。ここがひとつのポイントになるかもしれない。もり・かけ(「だしそば」という表記)は390円、名物の鶏から天は540円。嵯峨谷よりも、100円ほど高い設定。味で甲乙つけがたいと思った人にとっては、この100円の差が決め手になるかもしれない。
  実食は、鶏から天。しゃもじのような形をした特大とり天(「鶏から天」という表記の意味がよく分からない。「から」は「唐揚げ」の意味ではないのだろうか。「唐揚げ」と「天ぷら」は同居できない表記だと思うのだが)をトッピングする。ムネ肉なのに肉質がとても柔らかく、パサパサせずジューシーで美味い。脂身が少ないから、さっぱりしていて大きいわりに楽々完食できる。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。実食は平日の17:30頃で、先客1・後客2。うーむ、閑散時間帯とはいえ、新店にしてはずいぶん客数が少ない。すぐ近くに「小諸そば」が、少し先には東にも西にも「嵯峨谷」がある立地。この場所で生き残るには相当な実力とインパクトが必要だと思う。現状では、麺もつゆも鶏から天もたいへん美味いのだけれど、小諸や嵯峨谷との差額に見合うだけの付加価値があるかと問われると、素直には首を縦に振れない。今後、いろいろと試行錯誤を迫られる時期がやって来るのではないかと思う。そこを乗り越えられるかどうかが、カギになりそうだ。


※閉店していました。跡地は、オムライスの「神田たまごけん」になっています。すぐ近くに「小諸そば」があるだけでなく、近隣に強力なライバル店がひしめくこの立地では、厳しかったでしょうか(2018/9、確認)。

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「おそば屋 りっちゃん」  実食日:2018/7

  A3出口を出て右へ1分、靖国通り沿い。今年3月にオープンした新店。神奈川のイメージが強い「りっちゃん」、23区内では初出店だそうで。ちなみに店名は、「りっちゃん」表記と「おそば屋りっちゃん」表記が入り乱れている。当サイトでは、間口上部の看板に記載の「おそば屋りっちゃん」を店名と考える。客席は椅子付きカウンターのみで、10席。食券制をとっている。
  麺は、生麺を注文後に茹でていた。立地と席数から考えて、昼時には茹で置くのではないかと思う。というか、店が長く続くためにも、茹で置いてほしい。細めで、少し粘着するも、風味はまずまずよい。つゆは、透明度の高いもの。醤油の香りを感じず、「そば助」の“究極の塩だし”を連想させるような味わい。出汁感はあまりなく、それでいて結構甘みが強い。だから、ちょっとモヤる。かすうどんが名物メニューになっていることだし、おそらく「関西風」を意識していると思うのだけれど、関西にはこういうつゆの店はないと思う。関西風にしたいのなら、もうちょっと醤油の香ばしさと出汁感を表に出した方がいいように思う。たぬきは、粉雪のように細かく、つゆに溶けてゾル化する天かす。干しエビが入っていて香ばしく、味覚的には上々。たぬき350円(ワカメ入り)。名物のかすうどんは650円。小ライスが付くとはいえ、ちょっと高いか。かすうどんは、あまり値段が高いと価値が下がるメニューであるように思う。ほかに、究極のタンタンそば650円(こちらも小ライス付)などの変わりメニューがあるが、これも高いな……。おそらく出汁に使ったものであろう、刻み昆布がフリーで置いてある。箸はエコ箸。
  平日11:00頃の訪問で、先客1・後客1。まだ昼のピーク前ではあるが、ちょっと寂しい入りであるようにも感じる。昼の1時間で何回転くらいするのかな。気鋭の「中村麺兵衛」でさえ長続きしなかったことだし、競争の激しい神保町でどこまでやれるか、見ものだ。


※そばの扱いを終了し、うどん専門店になっていました。当サイトでは、閉店の扱いにします(2019/9、確認)。

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※大手町駅は、地下鉄2に掲載。
※三越前駅は、地下鉄1に掲載。
★水天宮前駅(東京メトロ半蔵門線)
「みどりと風のシンフォニー」  実食日:2013/1

  8番出口を出て後方、新大橋通りを渡らずに右折して3分、蛎殻町の五叉路を渡らずに右折して10秒。昨年4月にオープンした新店。水天宮前駅から徒歩圏内にある店は何軒かあるのだが、いずれも微妙に人形町や茅場町の方が近い。水天宮前を最寄りとする店に、ようやく出会った。もっとも、この店も人形町および茅場町からでも徒歩圏内に入る位置だが。店内はゆったりとした造りで、立ち食いカウンターと高テーブル席がある。20人くらい収容できるだろうか。ただし、夕方以降は立ち飲み屋を兼ね、椅子が撤去されるとのこと。
  この店では、麺を2種類用意している。黒か、白。どちらも茹で麺のようだ。私は黒を実食したが、それほど黒味は強くなかった。つゆは、余韻が長続きするタイプ。食べているとき&飲んでいるときにはあまり感じなかったのだが、食べ終わった後で美味しい。複数の食材から出汁をとっているような、奥行きのある味わいだ。たぬき330円(ワカメ入り)。店主のお姉さんはとても話し好きで、社交場の雰囲気を演出している。「硬派で職人気質な立ちそばのイメージを払拭したい」のだそうだ。立ちそばらしからぬ店名(私も、最初は森林療法のクリニックを連想した)も、そのあたりに由来しているのかもしれない。店名が長すぎて、なかなか覚えてもらえないそうだが……。


※業態変更し、そばを扱わない和食店になっていました。当サイトでは、閉店として扱います(2016/4、確認)。

※和食店も閉店です。現在は、空きテナントの状態になっています(2020/2、確認)。

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「まち家」  実食日:2013/6

  1a出口を出て、まず後方へ。すぐの高架下の大通り(水天宮通り)を渡らずに左折して1分、ファミリーマートの隣。オープンして間もない新店で、立ち食いカウンターのみだがウッディな内装もピカピカに綺麗。キャパは15人くらいか。
  麺は、注文後に茹でる生麺。かなり歯ごたえが強いというか固く、やや縮れている。若干アンダー気味だったのかもしれない。悪くはないが、そばらしい食感かと問われると「?」がつく。「京そば」を謳うだけあって、つゆは薄口しょうゆを使った関西風仕立て。ただ、大阪周辺の安い店にありがちな「色は薄いがやたら塩辛い」というものではなく、塩分よりも出汁感の方が前面に出ていて、まろやかで美味しい。出汁にはかなりこだわっていると見え、使用している食材や、その産地まで開示されている。たぬきは、「サクサク」というよりも「パリパリ」と擬音化したくなるような、固めの天かす。自家製店揚げの各種天は、つゆに浸してもほぐれにくいように、やや固めに揚げているのだろうと類推。たぬき370円(ワカメ入り)。ネギは青(分葱)で、斜めにカット。見た目には細かいところまで関西風に徹しているが、味覚的には関東人にとっても違和感がないものだと思う。


※閉店していました。跡地は、「麺や極」というラーメン店です。なかなかの良店だったと思うんですけどね……(2016/4、確認)。

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★清澄白河駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄大江戸線)
「芭蕉そば」  実食日:2009/10

  駅歩5分、ギリギリ対象圏内にある店。A1出口を出て左へ2分、高橋交差点を左折して3分、萬年橋北交差点の南東角。森下駅のA7出口からでもほぼ同じくらいの距離(出て右2分で高橋交差点→右折3分)。両駅のほぼ中間辺りを東西に走る深川芭蕉通りの北側を森下駅最寄り、南側を清澄白河駅最寄りと判断したたため、清澄白河駅として掲載している。立ち食いカウンター1列だけの小さな店だが、昼時には表に行列ができるほどの人気店。駅からちょっと遠く、周辺に飲食店が少ないということも、人気の要因になっているのかもしれない。
  麺は、生麺の茹で置きと思われる。見ると角が立っているのだが、角が舌に触らず、滑らかな食感。つゆには、山椒のような香りがあった。もしかすると、七味に由来する香りかもしれないが、だとしたら七味の調合比率が個性的だ。ちょっと残念に思ったのは、具(たぬき)が湿気ていたこと。揚げ置き時間が長い。各種天は自家製だが、朝イチでまとめて揚げているのだろうか。だとすると、実食が朝だったら少し違った評価になりそうにも思う。細かいワンポイントとしては、飲み水がほんのり香るレモン水になっている。こういう洒落方は、私好みだ。たぬき390円。


※値上げしていました。現在、たぬき410円です。冷房がないためなのでしょうか、間口全開でほぼ露出店状態になっていました(2015/6、確認)。

※だいぶ値上げしていました。時間外訪問&入店していないため全メニューを確認できていないのですが、現在はかきあげ550円、きつね550円です。たぬきは500円になっていると思われます。変わりメニューに、ちくわぶ510円と、内容不明の芭蕉そば550円あり。ちょっと値上げ幅が大きいですが、一気に上がったのではなく、この間にたぬき450円だった時代があるようです(2019/5、確認)。

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★住吉駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線)
ふるさと村」  実食日:2004/3

  A4出口を出て左側すぐ。まだ新しそうな店だが、造りがチャチ。柱が剥き出しだし、厨房の奥は屋根がかかっていない。夏は相当暑苦しそう。
  しかし、出てくるそばは実に個性豊かだ。まず、たぬきそば(280円)にはワカメ、カイワレ、ゆで卵(半分)が入ってくる。そして、盆乗せ、レンゲ付き。これは、猫舌にとっては嬉しいサービスだ。お得メニューとしては、わかめそばが230円。なぜかこれだけ異様に安い。なお、写真の一番右に黄色い提灯が下がっているが、ここには「立ち飲み」「ヤキトリ」と書いてある。夜は完全に一杯飲み屋になるのだろう。


※閉店していました。建物も撤去され、現在はサラ地になっています(2013/11、確認)。

※跡地にはピザ屋が入りました。復活はナシです。残念(2017/5、確認)。

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「陣太鼓」  実食日:2009/6

  B1出口を出て右へ1分、江東西税務署入口交差点角(四ツ目通り向かい)。四ツ目通りを渡るのを嫌うのであれば、A4出口を出て左、信号を渡らずに左へ3分。いずれにしても、角地で間口が広い店なので、そう迷うことはないだろう。客席は変形L字型の椅子付きカウンターで、キャパは10人程度。昭和の面影が残る佇まいである。
  麺は、中太の茹で麺、つゆは甘さ・辛さともほどよく感じられたが、実食が大量に汗をかいた後だったということを明記しておかねばならないだろう。平常時であれば、多少辛く感じたかもしれない。たぬき330円。実食時には人情味たっぷりのおばちゃん(注文をすぐに忘れるのが玉に瑕だが)が一人で店番をしていて、普段はトッピングされないであろう(わざわざ「入れてもいいですか?」と聞いてきたので)ワカメをサービストッピングしてくれた。また、つゆを溢れんばかりに注いでくれた。遅い時間(21時頃)の実食だったので、余らせて廃棄するくらいならサービスして客に喜んでもらった方がいい、という考え方だと思われる。こういうのは、チェーン店にはマネしにくい部分だと思う。また、使い捨てではないおしぼり(ちゃんと包装されている)が出るのも、駅そばとしては極めて珍しいサービスだと思う。

※閉店していました。跡地は、ラーメン屋の「長浜や」です(2015/4、確認)。

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※錦糸町駅は、総武線1に掲載。
★押上駅(東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄浅草線、京成押上線)

「都そば」  実食日:2000/?

  南口の階段を上がるとすぐ目の前にある。椅子席がズラリと並んだ広い店で、外観も内装も割と綺麗である。ここの特徴は、生臭いと思えるほど効いている、鰹出汁。美味いことは美味いのだが、つゆを全部飲もうとすると飽きてくる。納豆そばに合いそうな味なのだが、納豆そばというメニューはない。たぬきなし、天360円。


※閉店していました。現在は、サラ地(2009/4、確認)。

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「えちご」  実食日:2010/11

  A2出口を出て右へ30秒。A2出口は都営浅草線と京成線のユーザーしか利用できないので、半蔵門線や東武線利用の場合はB2出口を出て左、信号を渡って左へ1分と、やや遠くなる。L字型椅子付きカウンター一本だけの店で、キャパは10人ほど。
  この店は、自家製店揚げの各種天ぷらが美味い。そう思わせる天かすが、たぬきそばに乗せられている。カリッとした食感で、香ばしく、麺やつゆとの相性もいい。あまり大量に揚げ置くということをしないようなので、揚げ置き時間が短いのだろう。その反面、売り切れ商品が多いというデメリットもある。朝8時の時点で、すでにゲソ天は売り切れだった。麺は柔らかめの茹で麺、つゆはやや辛め。たぬき340円。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。日除けもきれいになっていますが、張り替えたのではなく掃除しただけではないかと思います。同じ自転車が同じ位置に置いてあるのが、なんとなく面白いです。店主のものでしょうか。少々値上げして、たぬき360円になっています(値−1点。2015/4、確認)。

※閉店していました。跡地はがらんどうで、「一時貸し店舗」の貼り紙が出ている状態です。立ちそばに入ってほしいところですが、スカイツリー開業でかえって人通りが少なくなった場所のようにも思うので、厳しいでしょうか(2019/5、確認)。

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「幸音」  実食日:2017/5

  A1出口を出て左の路地に入り10秒、左側。出口から近く、一見便利そうに思える店なのだが、実は改札を出てからA1出口までが長い長い。しかも、改札付近にはA1出口の案内がないので、押上に縁がない人にとってはなかなか行きにくい店なのではないかと思う。A1出口へは、A3(押上1・2丁目方面)出口の案内に従って歩いていくと、途中で分岐する。朝・昼は立ちそば、夜は一杯飲み屋の二毛作店。とても狭そうな印象を受ける外観だが、奥の方にテーブル席(4人×2)もあり、意外とキャパがある。稼働率が高そうなのは、出入口に近い椅子付きカウンター6席か。口頭注文で、基本的に後払い(先払いしている人もいた)。平日の12時ジャストくらいの訪問で、先客2・後客1。先客2はいいとして、12時を過ぎての後客が1というのは少し寂しい。今年2月頃オープンの新店だから、まだ認知度が低いのかもしれない。ちなみに、この店はまったくの新規オープンではなく、以前はA1出口から徒歩5分ほどのところで小料理屋を営んでいた。「移転+業態変更」のパターンだ(旧店地は、すでに別の居酒屋になっていた)。「これは大手グルメサイトなどが混乱するパターンだな」と思って食べログを見てみると、案の定旧店に対して新旧のコメントが入り乱れている。いろいろな読み方が出来そうな店名で、ネットでサラッと調べただけでも「ゆきね」と「ころん」がヒットした。私は直感で「さちね」かなと思っていたのだが。「ゆきね」か「ころん」だったら、個人的には「ころん」の方が好み。
  麺は、ツルツル・プリプリ食感の茹で麺。そば本来のプリプリ感ではなく、おそらく添加物に由来しているであろう食感。個包装タイプで、客の目の前でビリッとやるのだが、一応客に背を向ける配慮はなされている。単に湯煎する窯が壁側にあるからかもしれないが。こういうツルツル食感の茹で麺は、勢いよくすすりこむと激しくつゆ撥ねをするので、白Yシャツなどを着ているときには注意を。つゆは、出汁弱めでやや甘め。奥行きのない平たい味で、ツルツル食感の麺があまり馴染まない。もう少し出汁を強めた方がバランスよくなりそうに思う。たぬきなし、かけ300円、かき揚げ450円など。変わりメニューに、かしわ天450円。要するに鶏天だからさほど珍しくはないのだが、「かしわ天」というネーミングが珍しい。実食は、かき揚げそば(ワカメ入り)。ランチタイム(11〜14時)には400円でいただけるので、ちょっとお得。かき揚げは自家製の揚げ置きで、ヘナヘナ。つゆに浸かるとドロドロになる。ちょっと食べにくさは覚えるのだけれど、味覚的には悪くなかった。油がしっかり切れているし、細切りのニンジンが多めに入っているのも個性的でよい。ランチタイムにお得な設定になるのは、かき揚げそばの他、ミニカレーセット・ミニ豚丼セット・納豆半ライスセット(いずれも500円)。セットメニューが500円で食べられるのはありがたい。次回も、ぜひランチタイムに合わせて訪問しよう。箸はエコ箸。レンゲが自動的に付く。


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「天丼てんや」  実食日:2020/1

  半蔵門線の改札フロアと直結している東京スカイツリータウン・ソラマチイーストモールの1階。店舗名は「東京スカイツリー・ソラマチ店」。改札階のワンフロア上になるが、駅から連絡通路に入ってすぐのところに上りエスカレーターがあるので、アクセスは容易。アクセスが良いうえ観光名所でもあるので、店前の通路はたいへんな混雑ぶり。その中にある、椅子付きカウンター15席だけの小型店舗。これでは常時満席になってしまうのではないかと危惧するところだが、他にも飲食店がたくさんあるためか、それとも混雑が激しすぎてこのエリアで食べようと思う人が少ないためなのか、店内はそこまで極端に混雑してはいない。テーブル席がないということもあるのかな。ひとりで来る観光客は少ないだろうから。セルフにできそうな構造の店舗だが、配膳付きの後払い(伝票制)になっている。
  今回は、八重洲店で「店舗限定」を謳っていた海老まいたけ天そばと、天丼をオーダー。というか、東京スカイツリー・ソラマチ店にあるということは、少なくとも八重洲店限定ではない。八重洲店訪問後に他店舗にも広まったということかもしれないけど。そして、提供された品を見て、「丼、小っちゃ!」と驚いた。帰宅後にこれまでに訪問した店舗の写真を見返すと、店舗ごとに使っている丼の形や大きさがバラバラであることが判明。東京スカイツリー・ソラマチ店の丼は、新所沢店と同じ。小ぶりで内側が白一色の、深鉢型のものだ。小さいといっても、麺はちゃんと並量入っている。つゆがやや少なめになっているか。丼の種類として一番多くの店舗で用いられているのは、菊の花のような模様をあしらった大きめの深鉢丼。そのほかに、すり鉢状の真っ白い丼で出す店舗もある。FC店舗が多いだろうから、実運営会社ごとに分かれているのかも。こういう細かいところに気づけるから、チェーン店の多くの店舗を巡ることにも一定の意味があると思う。
  ただ、味覚的には特段変わらない。麺は乱切りタイプの二八を謳うもので、食感は良いが香りはあまりないもの。安定感はあるね。つゆは、特段濃くも薄くもなく、平均的。海老天は、衣多め。また、ちょっと火が通りすぎていて、プリプリ感が失われてパサついた。残念。舞茸天は、ブロック状。特段大きいわけではないがそれなりに食べごたえがあり、悪くない。ネギ・カマボコ・柚子皮は別皿提供。天丼(味噌汁付き)の方も、海老天はパサつき気味。これは店舗特有のオペレーションミスなのかな。或いは、元旦の実食だったから、不慣れなバイトの従業員特性だったのかもしれない。もうちょっとプリプリ感を残した方が美味しいと思う。その他の天ぷらは、カボチャ・インゲン・キス。海老以外は特段問題なかったのだが、盛りつけがあまりきれいではなかった。白飯がガバッと見えている状態。やっぱり、不慣れバイト対応だったのかな。外国人バイトが多くて意思疎通が大変だと思うけれど、教育頑張って。そば一人前350円、海老まいたけ天580円、天丼540円。店舗限定を謳う天重が3種類あるけれど、大海老天重1280円を筆頭に、いずれも値段が高い。天丼でいいかな。箸はエコ箸。箸も、店舗によって違う。エコ箸採用店舗と、個包装割箸提供店舗がある。これも、実運営会社ごとに違うのかな。
  元旦16:00頃の訪問で、先客10・後客4。よく入っていると言えば入っているのだけれど、店前の通路を歩く人の多さを考慮すると、むしろ空いている印象。元旦にひとりでフラッと入ると考えた場合には、穴場になるかもしれない。


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「絃」  実食日:2021/5

  スカイツリーのお膝元に誕生した、2019年7月オープンのわりと新しい店。ちょっと高いからいったん保留扱いにしていたのだが、自家製麺の9.09割(外一)そば提供とのことで特例を適用することに決めた。A2出口を出て右、すぐの路地を右折して30秒、突き当り(川端)を左折して30秒の左側。タッチパネル式券売機での食券制。店内は手狭で、厨房を囲む椅子付きカウンター6席と、壁際に増設された立ち食いカウンター4人分くらい。
  注文後に茹でる麺は、やや太め。そば粉比率が高いわりにしっかりとつながっていて、ホクッとした歯ごたえを楽しめる。香りはほどほどという感じだが、食感はなかなか私好みだった。そば湯ポットがあったので少し飲んでみたのだが、打ち粉のとろみがないタイプで、サラサラしていて香りは軽め。だから、茹でるときに香りが飛んだとかではなく、まぁこういうそば粉なのだろう。国産ではないそば粉で、石臼挽きではなくロール挽きなのではないかと推察(未確認です)。つゆは、基本的にはバランス派で、さほどインパクトのある味ではない。たぬきは、粒が細かい天かすで、固めの揚げなのでつゆに浸かってもゾル化しにくいもの。それはありがたいのだが、少々油切れが甘く、その油自体も酸化臭を帯びていた。ちょっと残念。たぬきがこの感じだと、天ぷら系には手を出しづらくなる。たぬき500円。かけは450円で、天は590円。変わりメニューがなんだかいろいろある。置き看板で大々的にアピールしているのは、ぎばさ600円。ぎばさ、つまりアカモクのトッピングだ。めかぶそばみたいなイメージになるだろうか。ほかに、辛味噌600円、アボカド天660円、韃靼570円などがあった。次回訪問時には天ぷら系を外すとして、試してみたいのはぎばさかな。フライドエシャロットがフリーで置いてある。フライドガーリックに通じる揮発性の香りがなかなかよく、そばにも合う。話のネタにもなるし、とてもありがたい。箸はエコ箸。
  土曜(GW中)13:15頃の訪問で、先客4・後客0。スカイツリー目的で来たと思われる親子連れも入店していた。この場所だったら、平日よりも土休日の方が賑わうかもしれない。川を渡ってぶらぶら歩く観光客が、結構あるので。


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