東京・私鉄4
(京王各線)

現在、47軒掲載(うち22軒は、閉店確認済)
※新宿駅は、山手線8に掲載。
★初台駅(京王新線)

「加賀」  実食日:2002/4

  北口出口のすぐ脇にある、割と本格派の駅そば。天ぷらは自家製、たぬきも揚げたてアツアツのものが出てくる。あまりの熱さのため、つゆに乗せた瞬間に「ジュワッ」という音がするほどなのだ。これなら不味いわけがない。昼時には近隣のオフィス街から多くの客が押し寄せ、店の外に10人ほども行列ができるほどの人気ぶりである。たぬき360円。やや高いがこの味なら許せる。

※ ネギフリー、かき揚げ完全注文後揚げであることを確認しました(サ+1点、付+1点。2004/3確認)。

※2005/1、再食。相変わらずかき揚げは神がかり的な美味さ。

※値上げしていました。現在、たぬき400円です。かき揚げは460円。従来掲載していた写真がよくなかったので、撮り直して貼り替えました(2014/12、確認)。

※2017/11、再食。暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。よく見ないと気づかないレベルですが、「うどん そば」が「そば うどん」に変わっています。
  この店ではなんとなくかき揚げそばばかり食べているのですが、今回はちょっと油を軽めにしたいと思い、たぬきそば400円を実食です。茹で麺だろうと高をくくっていたので厨房内作業を見ていなかったのですが、茹で場でタイマーが鳴りました。もしかしたら、生麺なのかもしれません。食感的には茹で麺っぽいのですが……。たぬきは、粉雪のように上品で繊細。これも、以前のゴツゴツとした岩のような天かすからだいぶ変わっています。フライヤーが変わっている可能性大と読みます。つゆは、カツオが最前面にあって、その下にもう一層か二層くらいレイヤーがあるように感じます。2種類以上の削り節を使っているのではないかと推察。キレと深みが両方ある、良いつゆです。ネギフリー健在。
  平日15:30頃の訪問で、先客2・後客4。狭い店なので、これだけ入ると結構混雑している印象になります。先客・後客の全員が男性。男社会ですな。こういうフロアが狭い店は回転の速さが命とも言えるので、むしろ男性客ばかりの方が店としてもありがたいかもしれません。

※2019/7、再食。かき揚げそば460円をいただきました。未食メニューを食べ潰そうと思って入ったのですが、衝動を抑えられず。納豆そば460円とか、すごく興味深いでのですが。かき揚げは、以前はリングを使って綺麗に形を整えていたのですが、今回はフリーハンドでした。フライヤーから上げてそのままそばに乗せていて、ろくに油を切っていないように見えるオペレーションなのですが、不思議とそんなに油ギッシュではなく、軽くて美味いです。油の質、ということなんでしょうか。タマネギに火を通しすぎず、シャリシャリした食感を残した仕上がり。タマネギは、火を入れすぎるとどんどん甘くなります。タマネギの甘みがあまり出ていないということも、かき揚げ全体の軽さを演出するのにひと役買っていそうです。ちなみに、タマネギ以外の食材は、ニンジンと長ネギです。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客2。アイドルタイムのワンオペですから、ちょこちょことでも入っていれば上々でしょう。私は、こういうタイミングで食べたいです。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。入店していないので全メニューを確認することができなかった(たぬきを確認できず)のですが、かき揚げは480円に、納豆は470円に上がっています(2020/5、確認)。


※再値上げしていました。今回も入店していないので、たぬきについては確認できず。かき揚げは520円に、納豆は500円になっています(2022/7、確認)。

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「追分そば 初台庵」  実食日:2008/5

  南口を出て右へ20秒、左側。玉川上水緑道の入口脇。以前からここにこの店があった記憶はないので、おそらく最近オープンした店だと思う。内装も綺麗だったし。新宿周辺に散見される「追分そば」は、「小諸そば」に酷似したチェーン店。酷似というか、ほとんど同じ。独立採算制をとる「小諸」、というような位置付けだろうか。
  したがって、麺は生。たまたまかもしれないが茹でたてに当たったので、頗る美味に感じた。胚乳部特有の甘みが際だっている。青味(この季節は菜の花)とカマボコが入り、たぬきそばでもなかなか豪華な一杯になる。ネギ・梅干し・そば湯はフリー。レンゲも完備。ここまで書くと「小諸以上か?」と思いたくなるところだが、残念ながら値段が若干小諸よりも高い。たぬきは330円(小諸は290円)。歴代の実食した「追分」は、値段も「小諸」と共通だったのに、どうして初台だけ高いのか。ちょっと釈然としない。独立採算だから仕方のない部分だし、330円でもこの味なら十分なのだが、「小諸」と比較するとやや見劣りしてしまう。なお、この店では「小諸」各店と同様に冷やしも同額で扱っていて食券も温・冷共通なので、夏場は「温かいそばで」と言わないと冷そばがデフォルトになってしまうメニューもあるようだ。気をつけたい。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。麺大盛りは50円増しと、やはり「小諸」よりも割高な設定になっています(2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。麺大盛りは50円のまま(2017/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき380円です。麺大盛りは、50円のまま据え置かれています(値−1点。2018/8、確認)。

※2020/5、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき390円です。麺大盛りは、50円で据え置きです。今回は、かき揚げ410円を実食。かき揚げは、使う食材の種類としては「小諸そば」に準拠しているようですが、揚げ方というかルックスが全然違います。嵩のない大判仕立て。リングなどを使わずにフリーハンドで揚げているのでしょう。長ネギとゲソの香りが際立っていて、味覚的には「小諸」らしさが存分に出ています。なお、サービストッピングは季節の青味ではなくワカメに変わっており、カマボコは廃されました(サ−1点、付−1点)。そば湯ポット返却口近くにあり。ネギと梅干はフリーです。ただ、ネギはだいぶ鮮度の悪いものでした。コロナの影響で客数が少なくなって、回転が落ちているせいかもしれません。ネギ壷を間引くなど、対応が必要だと思います。また、フロアの床が、ちょっとべとついていました。これも要対応でしょう(衛−1点)。
  平日(GW谷間)18:00頃の訪問で、先客6・後客0。客足に波ができるタイプの店ではないと思うのですが。たまたま先客が長居するタイプだった、と考えるのが自然かなと思います。


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★幡ヶ谷駅(京王新線)

「みやこ」  実食日:2000/4

  南口歩1分、ゴールデンセンター地下街の一番奥にある。椅子席のみで、5人ほどで満員になってしまう店だが、満員になることは珍しい。ゴールデンセンターは人通りの多い繁華街だが、一番奥まで行く人はあまりいないのである。ここは、たぬき360円とやや高いのだが、天ぷらは自家製で、その種類も豊富に取りそろえている。また、水ではなく麦茶が出されるのもちょっと嬉しい。

※閉店していました(2007/1確認)。

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「一休」  実食日:2003/1

  北口を出て、すぐ右の通路を入ったところにある。椅子席なしのこぢんまりした店で、いつも笑顔のおばちゃんが切り盛りしている。しかし、2002年に下記の「箱根そば」が誕生してからは、もうかわいそうなくらいに客が入らなくなった。ここは、かつては湯通ししない麺を出していたため、麺とつゆのコンビネーションが最悪だった。しかし、さすがに危機感を覚えたのか、はたまた客が減って手が空いたのか、きちんと湯通しするようになった。味はずいぶん向上したと言える。しかし、一度奪われた客が戻ってくるかどうか、先行きは決して明るくない。個人的には潰したくない駅そばなのだが。たぬき330円。


※予想通り、閉店していました(2004/1確認)。

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「箱根そば」  実食日:2003/1

  北口を出て、左へ20m。甲州街道に面した場所にある。2002年夏頃にできた駅そばで、まだピカピカに新しい。それまでは幡ヶ谷北口は上記の「一休」の寡占市場だったのだが、その客がそっくりそのままこちらへ移ったという印象がある。味は、癖がないため誰にでも「美味しい」と言われそうだが、そのぶん「これはっ!」というパンチ力に欠ける。たぬき290円。それにしても、「箱根そば」は小田急沿線でしか見たことがなかったのに、どうして幡ヶ谷に誕生したのだろうか。京王への侵略を始めたということなのだろうか。


※2008/12、再食。値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。看板の表記が変わっているため、店名変更(「生そば 箱根」→「箱根そば」)と見なします。値段が上がり、現在はたぬき330円になっています(値−1点。2014/12、確認)。

※閉店していました。跡地は、「鮪市場」という立ち飲み・海鮮丼屋です(2015/12、確認)。

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「Ovation」  実食日:2014/12

  北口を出て、すぐ右の通路を入ったところ。2つ上に記載している「一休」の跡地に、今年10月にオープンした新店。跡地だが、「一休」からダイレクトにこの店に変わったのではなく、間にお好み焼き店だった時代がある。経営は、「一休」とは無関係。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターのほか、2人用の小上がり席がある。夜は居酒屋になる店なので、小上がり席は主に夜を見据えて設置されたものなのだろう。店名も、夜に依存か。ちなみに、食券には「Ovation薬師神」と印字されている。当サイトでは「薬師神」の部分は無視し、看板の表記を店名と解釈する。
  麺は、生。注文後に茹でていた。細麺だが歯ごたえがしっかりしているタイプで、美味しい。角が立っていればもっと美味しく感じるのだろうけれど、それは高望みというものか。つゆは、サバとカツオのブレンド出汁。オンリーワンということではいが、ちょっと変わった風味がある。たぬき400円。たぬきは天かすで、やや揚げオーバー気味。香ばしくてよいとする人もいるかもしれないが、個人的にはもう少し早く上げたものの方が好き。変わりメニューに、じゃこ天480円がある。じゃこ天を実食すればよかったなー。詳しくは書かないが、この店のじゃこ天はたぶん本場のもの(都会向けではないもの)を使っていると思うので。


※閉店していました。跡地は、寿司屋です。なんだかんだで、幡ヶ谷は駅そば空位になってしまいました。需要はある駅だと思うのですが……(2015/12、確認)。

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★笹塚駅(京王本線・新線)

「井筒屋」  実食日:2000/4

  改札を出て左、狭い路地に面していて、下記の「福寿草」の並びにある。ほんの2軒くらいしか離れていないので、さぞかし競争が激しいことだろう。しかし、この2軒はカラーがまったく異なるので、それぞれ固有の常連さんを抱えていると思われる。「井筒屋」の方は、これといった特徴はないのだが、全体的なバランスで勝負している。そして、たぬきを注文すると、なぜか山菜やめかぶが一緒に入ってくる。壮年夫婦の経営で愛想も良く、ついリピートしてしまうタイプの店だ。たぬき330円。


※ 閉店していました(2005/9確認)。

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「柳屋」  実食日:2000/4

  駅から多少離れるのだが、天ぷらのうまい店である。改札を出て、ショッピングモールをまっすぐ歩き、車道に出たところで左折。少し歩くと甲州街道に出るので、それを横断。ちょうど正面が“十号通り商店街”になっているのだが、その路地を入って手前から2〜3軒目が「柳屋」である。駅から歩くと、3分くらいかかる。ここはとにかく天ぷらの種類が豊富で、まず先にそばかうどんを選んで、それから上に乗せる具を注文する仕組み。例えば、「そば、かき揚げキス天に玉落として」などと注文する。慣れないと入りづらいタイプの店だが、安くて美味いと評判である。たぬき260円。


※ 2005/4、再食。特段の変化なし。麺にちょっと粘りがあり、つゆはやや辛めであることを追記しておきます。

※だいぶ値上げしていました。もともとがかなり安い設定だったので致し方ないところですが、現在はたぬき320円になっています。変わりメニューに、キーマカレーそば430円があります(値−2点。2016/8、確認)。

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「やまだうどん」  実食日:2001/3

  改札を出て右、狭い道路に出てまた右、C&Cカレーの隣にある。「山田うどん」の案山子のマークが出ているので、同系列のチェーンなのかもしれない。笹塚には、都合4軒の駅そばがあるが、値段で勝負しているのがここ。たぬき250円、天300円で出しているのは、都内ではかなり珍しい。ただ、最近久しぶりに行ってみたところ、昼食時なのにシャッターが降りていた。まさかとは思うが、たたんでしまった可能性もある。

※ 店名変更していました(「NAISU」→「やまだうどん」 2004/2確認)。

※ 2005/9、再食。ワカメが入ります。

※ 閉店していました(2006/4確認)。

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「福寿草」  実食日:2002/4

  笹塚で、麺の味で選ぶなら「福寿草」がベスト。改札を出て左手の路地に面したところにある店だ。ここは生麺を使用しており、コシのあるつるつる麺に仕上がっている。タイミングが悪いと多少待たされることにもなり、昼時だとかなり混雑も激しいのだが、1回は食べてみる価値がある。つゆが割とあっさりしているので、山菜そば(380円)が一番相性がいいかもしれない。たぬき360円。

※一時期(2004年2月頃)、閉店したと思われる状態になっていましたが、その後しっかり復活しています。相変わらず麺は上々(2005/1、再食確認)。

※閉店(「富士そば」化)していました(2013/5、確認)。

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「富士そば」  実食日:2013/5

  改札を出て左、駅を出て正面。上掲「福寿草」の跡地。あ〜あ、「福寿草」も閉店してしまったのか……。承継したのが「チカラめし」とかではなく「富士そば」だったのが、不幸中の幸いか。店舗名は「笹塚店」。24時間営業しているのだが、駅利用者しか通らないであろう場所にあって、夜中に利用する人がいるのだろうか。24時間営業するなら、甲州街道沿いの方がよかったのではないか、という気がする。近年オープンの「富士そば」にしては珍しく、あまり目立たないというか、地味な店舗だ。内装は、綺麗にリフォームされてはいるが、客席や厨房の配置は「福寿草」時代のまま。「福寿草」時代には椅子が2つほど置かれていたがそれが撤去され、立ち食いカウンターのみになっている。これまた。近年オープンの「富士そば」にしては珍しい。店の奥側にも出入口があるという点も、「福寿草」時代のまま。もしかしたら、純粋な閉店→開店ではなく、「福寿草」が経営者等そのままに、「富士そば」フランチャイズに加盟したのかもしれない(未確認)。
  麺は茹でたてだったのだが、歯ごたえはあまりよくなかった。東京駅(八重洲店)と同じと思われる平麺なのだが、食感にはかなりの差があった。茹でがオーバー気味だったのだろうか。つゆも、八重洲店とはかなり印象が異なり、だいぶ淡い。ちょっと薄めすぎなのではないだろうか。つゆも麺もトータルバランスも、主張が弱い感じだ。たぬき340円(ワカメ入り)。朝7〜10時限定の「朝そば」にお得感あり。温玉+たぬき(orきつね)で、300円。温冷選べる。食券は半券もぎりタイプで、実食時にはほかに客がいなかったにもかかわらず、実際にもぎって受け渡しが行われた。律儀だ。そば湯ポットあり。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です。変わりメニューに、辛もちそば400円があります。店舗オリジナルかも。朝そばは310円に上がっています。他に、朝カレーセット(ミニそば付き)350円の設定もあります(値−1点、付+1点。2014/11、確認)。

※2016/8、再食。当店舗発祥の豚つけそば490円をいただきました。刻み海苔をまぶしたざるそばを、温かいつけつゆでいただくメニューです。つけつゆには豚ばら肉とマーラージャンが入っていて、ピリ辛&旨味濃厚仕立てになっています。これは美味いし、ワンコイン価格で提供しているのもすばらしいと思います。虎ノ門チルドレン系の店だったら650円くらい取りそうなメニューです。
  美味さのポイントは、ズバリ、刻み海苔にあると思います。私はあまりそばと焼き海苔の組み合わせが好きではない(そばの香りが半減するため)のですが、このメニューに関しては、豚肉・マーラージャンとの相性がとても良いため、刻み海苔が不可欠だと感じました。そばの香りは半減どころか大半が失われますが、三つ巴の相性の良さでカバーされます。発売に至るまでに結構試行錯誤されたのではないかと感じる一品でした。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。紅生姜ちくわ天450円が登場しています(2018/11、確認)。

※2019/2、再食。昔ながらのラーメン420円をいただきました。基本的に内容は他店舗のものと同じですが、チャーシューだけ店舗ごとに異なっているようです。笹塚店では豚バラ肉のチャーシューを使っていて旨み濃厚でした。ロース肉のサッパリしたチャーシューを使う店舗もあります。肉類は、仕入れが店舗ごと(あるいは、実運営会社ごとかも)に任されているのでしょう。
  平日18:00頃の訪問で、先客3・後客5。うなぎの寝床型の狭い店舗なので、このくらい入るとかなり窮屈です。なお、この店舗は前回実食(2016/8)の後に内装リニューアルが入り、一部の立ち食いカウンターが椅子付きになったと聞いていたのですが、今回見た限り、椅子はありませんでした。おそらく現状では唯一の、立ち食いのみの店舗です(閑散時間帯などに椅子を出している可能性もあり)。

※ぶっかけ練りごま380円が登場していました。変わりメニューにしては値段が安いので、ちょっと魅力的です(2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、豚つけ510円、昔ながらのラーメン430円です。ぶっかけ練りごまは、終了。もともと夏季限定のつもりだったのかもしれません。代わって、もみじおろしそば480円が登場していました。値段が高いように感じますが、シメジ天が添えられるとのことなので、納得できる価格設定だと思います。そばともみじおろしは、結構合いそうな気がします。目のつけ所が良いですね(付+1点。2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です。豚つけは「春の豚つけ」に変わって、560円になっています。季節ごとに仕様が変わるようになったのでしょうか。また、もみじおろしとラーメンは終売していました。もみじおろしは1回食べてみたかったので、残念です(2022/5、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2020/7

  店舗名は「笹塚京王クラウン街店」で、その名のとおりエキナカモールの京王クラウン街にある。ただ、個人的に京王クラウン街は改札を出て正面方向のイメージを持っていたのだが、この店があるのは改札を出て左、一度駅の外に出て左の高架下になる。言ってみれば、駅舎の外側だ。通路がかなり狭くなったところなので、あまり目立たない場所。全景写真も、正面からでは広角レンズがないと撮れないだろう。セルフタイプ店ではなくテーブルオーダー→後払いのシステム。客席は、テーブルが2人×7、椅子付きカウンターが10。
  いっとき「天丼てんや」ではミニかき揚げ丼を扱っていたのだが、今回は見当たらず。店舗によって扱いが異なるのか、それとも経時変化なのか。仕方なく、天丼500円+そば(温)一人前350円の実食に。麺は、他店舗(あるいは従前)と同じものなのかどうか、ちょっと自信が持てなかった。なんだか、これまでに食べたものよりも星が小さく、そして少なくなっているように感じたのだ。もともと風味はあまりない麺だから、味覚的な影響はほとんどないのだが。つゆは、色薄め。塩分も控えてあるような印象で、ややモヤッとした味覚。麺にあまり香りがないので、つゆにはもうちょっとパンチ力を持たせた方がいいように思う。カマボコと柚子皮は、デフォルトで乗っている。500円に値下げされてからの初食となる天丼は、綺麗な盛りつけで好印象だった。エビ、イカ、キス、インゲン、カボチャで構成。例によってエビ天は火を入れすぎている印象で、少しパサついた。他の天ぷらは、問題なく美味しい。タレの味や量も、濃すぎず薄すぎず、多すぎず少なすぎず、よくバランスがとられていると思う。40円値下げした代償は特に感じず、540円時代と同じクオリティが保たれていた。ちなみに、味の評点はそば単体に対して付けたもの。天丼は評価対象外としている。箸はエコ箸。「天丼てんや」としては珍しく、エコ箸のみだった。割箸と併用の店舗は過去に出合ったことがあるが、エコ箸のみの店舗が果たして他にあったかどうか。ちょっと記憶にない。
  日曜15:15頃の訪問で、先客5・後客13。たいへん賑わっていた。高齢者の利用が多い印象。先客よりも後客の方があからさまに多かったのは、突然降り出した雨のせいもあったかもしれない。雨宿りがてら入った、みたいな。後客のひとり(初老女性)がとんでもないクレーマーで、「天ぷらの野菜が腐っている」と文句をつけていた。そう言うわりには、ムシャムシャと食べてたなぁ。こういうクレーマーにも営業スマイルで接するのだから、客商売は大変。


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★代田橋駅(京王本線)
「ときそば」  実食日:2003/12

  改札を出て、北口階段を上がって左斜め前。代田橋駅前は車の入れない雑踏商店街になっていて、その一角にある。非常にいい雰囲気を出している店だ。
  ここの麺は、こだわり生麺。茹でるのに2分ほどかかる。が、椅子席&テレビがあるので、急いでいなければまったく苦にはならない。しかも、おばちゃんは「生麺なので、どうしても2分くらいかかってしまうんです。申しわけありません」と丁寧に説明する。中には、急がせる客もいるのだろう。
  味は、もちろん水準以上。麺は若干固いような気もするが、つゆと具は文句なし。つゆは出汁がビシッ。具(たぬき)にはエビのような味がある。小エビは見当たらなかったので、エビ天を揚げたカスだと推察した。たぬき350円。変わりメニューに、サラダそば450円などがあるが、このようなこだわりのある店ではできるだけノーマルなメニューを頼むようにした方がいい。この店では、麺やつゆの味を殺すような食べ方は勿体ない。

※2006/4、再食。変わらず美味。肉そば400円は、結構狙い目かも。

※消費増税に伴う値上げはなく、現在もたぬき350円、肉400円です。サラダそば450円は、夏季限定ではなく通年扱っているようです(2014/12、確認)。

※たぬき350円、肉400円。値段等、変わっていません。2003年からまったく値上げしていないというのも、すごいですね。今回、写真を昼間のものに貼り替えるつもりで訪問しましたが、14年経っていることだし、幟だけでも変化があるので、貼り替えではなく貼り足すことにします(左:旧、右:現。2017/12、確認)。

※2019/5、再食。たぬき350円、肉400円。値上げしませんねぇ。2003〜2008年頃によく通った(記録はあまり残していませんが、10回以上は食べています)店で、その頃には高い部類という認識があったのですが、今ではむしろ「安い」と感じるようになってきました。
  今回は、力そば400円をチョイス。角がピンと立った茹でたて生麺には重量感があり、そばの香りもしっかり感じられます。餅は、わりと普通な角切り餅でした。カリカリ食感の天かすと、肉厚なワカメが入ります。ワカメは、かなりモノが良いです。乾燥カットではなく、生ワカメ(塩蔵かも)を使っていると思われます。
  平日15:00頃の訪問で、先客0・後客1。入店時には店員さんが不在でした。しばらく待っていると、駅側から戻ってきてようやく注文。のんびりしていますねぇ。というか、出入口のドアも開け放したまま留守にするなんて、性善説な店主ですね。こういう店は、大事にしないと。


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★明大前駅(京王本線・井の頭線)

「陣馬そば」  実食日:2002/4

  京王線としては珍しく、改札の中にある店。京王線から井の頭線へと続く通路の途中にある。ここも昼時は混雑が激しいので、割と窮屈な思いをすることになる。そばよりもラーメンの方が売れ行きは好調で、天ぷらラーメン(400円かな?)というメニューもある。そばの味は、ごくごく普通。可もなく不可もない、無難な店である。たぬきなし、天350円。


※閉店していました(「高幡そば」化。2003/11確認)。

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「高幡そば」  実食日:2003/11

  上記「陣馬そば」があった場所に開店した店。京王特有のチェーン店である。内装をリフォームしたようで、店内は明るく、清潔感がある。しかし、客席の狭さは相変わらずで、しょっちゅう背後で食べている人と尻がぶつかってしまう。ここのそばは、平たい角麺が特徴。歯ごたえがいいのだが、コシはあまりない。ちょっと粉っぽいというか、小麦粉がたくさん入っていそうというか。評価が難しい味である。たぬき320円。変わりメニューにネギごまそば、角煮そばがあるが、それぞれ440円、580円と高い。

※ 2007/3、再食。大盛り(+100円)は麺2玉です。

※値上げしていました(たぬき320→350円。2008/5、再食確認)。

※麺大盛り(+100円)は、1.5玉になっていました。特盛り(+150円)が2玉です(2008/11、再食確認)。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。内装は新しくなりましたが、カウンターの配置は以前と変わっていません。建て付けが悪かった入口ドアが新しくなったことに、個人的に拍手。メニュー・値段等には変化ありません。エコ箸を導入し、現在は割り箸と併用(どちらを使ってもOK)になっています(2009/2、再食確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です。変わりメニューに、きのこかき揚げ430円、帆立風味の醤油ラーメン430円。券売機に「人気の定番『かき玉』」とあり、もしかしたら関西でよく目にする「玉子とじ」をやっているのかなと思いましたが、これは「かき揚げ玉子」です(460円)。ちょっと語弊をはらんだ表記だと思います(値−1点。2015/2、確認)。

※たぬき360円という値段は変わっていませんが、メニューがだいぶ入れ替わっていました。麺が2種類になったようで、かけ300円のほかに田舎そば(かけそば)320円というメニューがあります。その他で気になったところとしては、肉480円のほかに肉増し650円があります。富士そばあたりに感化されたんでしょうかね。さらに、あじ御飯220円・あじ御飯セット490円といった嵯峨谷に感化されたのではないかと思われるメニューも登場。インターネットの普及で他社の動向がすぐに分かるようになっているこのご時世、仁義なきパクリ合戦は加速するばかりですね。そう毒づきながらも、どちらも一度食べてみたいと思っています(2017/8、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき380円、かけ320円、天420円、かき揚げ玉子480円、肉増し680円、田舎(かけ)340円、あじ御飯セット520円です。あじ御飯220円は据え置きで、さらにさばの塩焼き御飯セット550円も登場しています。嵯峨谷と嵯峨谷チルドレンのいいとこ取り、という狙いでしょうか。両方用意するのは大変だと思いますが……。肉そばが消滅して肉増しだけ残っているというのも、なんだかちょっと変な感じがします。ラーメンの扱いは終了していますが、鳥中華550円が登場しています。この店舗はスペースが狭いので、ラーメンスープを用意するのが困難だった、ということでしょうか。あしたば天の扱いもないなど、高幡不動店とは若干メニュー構成が異なっています(値−1点、付+1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かけ330円、天440円、かき揚げ玉子500円、田舎(かけ)350円、あじ御飯セット540円、鳥中華570円です。肉増しは680円で据え置かれました。さばの塩焼き御飯セットは終了しています。内容的にあじ御飯と被るので、まぁどちらか片方でいいでしょうね。新メニューとしては、みぞれ舞茸天520円が登場しています(2020/1、確認)。

※2022/1、再食。田舎そばを一度食べておきたくて、ごぼう天田舎440円をいただきました。通常麺+20円の計算です。田舎麺は、極太の茹で麺でした。2種類の太さが混在した、乱切りタイプです。細いものは3ミリ角くらい、太いものは3ミリ×5ミリくらい。そばの香りはあまりありませんが食べごたえはあり、腹持ちはよさそうです。ごぼう天は、細切りのゴボウだけで構成するかき揚げでした。厚みなくさほどボリューミーな感じではありませんが、天(かき揚げ)より安い価格設定は魅力的です。
  平日18:00頃の訪問で、先客4・後客1。本線と井の頭線の乗り換えついでに食べる人が多く、特に井の頭線の到着後に客足の波がやって来る印象を受けます。皆さん食べるのがとても速く、後客は私とほぼ同時に店を出て、その後は客ゼロ状態になりました。手狭な店ですが、各席に個別パーティッションを設置しています。


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※下高井戸駅は、私鉄2に掲載。
★桜上水駅(京王本線)
「穂高そば」  実食日:2003/12

   北口を出て右、道路に出て右、踏切端。電車が通るたびに激しく揺れそうな立地&外観だが、実際にはそんなことはない。お世辞にも「ピカピカ」とは言い難いが、衛生面に問題はない。
  ここは、結構本格的。麺は生、つゆは一人分ずつ沸かしていて香りが生きている。具(たぬき)もからっと揚がった本格天カス。ほぼ、ケチをつける材料はない。唯一挙げるとすれば、値段か。たぬき390円(ナルト、ワカメ入り)はちょっと高すぎる。天も同額で、天390円と考えれば許容範囲内なのだが。天・たぬき同額の店は、どうしても私の評価では落ち目になってしまう。
  ちなみに、幟に「信州そば」と書いてあるのだが、いわゆる「更科系」ではない。黒く、そば殻が入っている。信州は信州でも、安曇系かな?店の名前も「穂高」だし。


※閉店していました。たいへん残念です。跡地は立ち飲み屋です(2009/5、確認)。

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★八幡山駅(京王本線)

「さと」  実食日:2000/?

  改札を出て道路を渡ったガード下。他にあまり飲食店が見当たらないので、行けばすぐに分かるだろう。この店は7時〜14時までしか営業していないので、完全に朝食か昼食専用である。たぬきはインスタントで、仁丹のように小さく、固い。全メニューにほうれん草が乗っている点は評価できるが、全体的に、あまり使い勝手のいい店ではない。たぬき330円。


※閉店していました(2004/3確認)。

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「そば処 吉」  実食日:2004/1

  改札を出て左、甲州街道を渡って右、セブンイレブンの隣。改札から歩くと3分くらいかかりそうな場所にある。しかし、甲州街道に面しているので、比較的客の入りはいいようである。駅そばと言うより、車利用者のための店という観がある。ま、徒歩圏内だから、「駅そば」カテゴリーに入れても問題ないだろう。
  この店は、全体的にかなりレベルが高い。麺はモッチリ感が強い生麺。つゆはインスタントっぽさのないスッキリ系。油ものの具によく合いそうな味である。それでいて、たぬき310円と、値段も標準的。非常に弱点の少ない店である。唯一痛いのは、営業が16:30までに限られているということ。上記の「さと」といい、八幡山の駅そばは往生際がよすぎる。せめて17時くらいまで開けていてくれれば使い勝手がいいのに。この場所は私の現在の勤務先と下請先の中間に位置していて、しょっちゅう車で往復している。ちょうどいいおさぼりスポットを発見したものだ。

※2006/2、再食。特段の変化なし。

※閉店していました(2009/5、確認)。

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「ポンポン亭2」  実食日:2017/8

  改札を出て右、ガード沿いの路地を右折して1分、左側。昨年6月にオープンした新店。妙な店名だなと思ってググってみたら、以前に蒲田で「ポンポン亭」という居酒屋を営んでいて、こちらに移転してきたので「2」が付いているらしい。蒲田時代にはそばをやっていなかったのか、私の情報網には引っかからなかった。店内は狭く、厨房側を向いた椅子付きカウンター4席と、壁際に増設されたミニマムテーブル席が2人×2。
  ゆで場が奥まっていてよく見えなかったのだけれど、茹で時間から推しておそらく生麺の注文後茹で。少し粘着するもそばの香りはしっかりとあり、美味い部類だ。つゆは、うすくち醤油仕立て。少し濁りがあったのは、麺のすすぎが少々甘かったからだろうか。味覚的には、正直よくわからない。なぜなら、デフォルトでトッピングされる高菜の風味が勝ってしまったから。立ちそばで高菜をサービストッピングする店はかなり珍しい。嬉しいのだけれど、つゆの味も確かめたいので、できれば別皿にするか、あるいはつゆにドボンではなく天ぷらなどのトッピングの上に乗せてほしい。たぬきなし(天かすフリーのサービスあり)、かけに相当する「八幡山そば」が330円。
  実食は、名物になっているっぽい「とり天そば」430円。とり天(のみならず、天ぷら系はすべて)は注文後揚げで、少々時間がかかる。青のりをまぶした磯辺揚げ風で、鶏肉には生姜醤油と思われる下味がつけられていた。肉質は柔らかく、とても美味しい。そばにも合うけれど、ご飯に合わせたらもっと美味しく感じるかも。とり天そばには、とり天2個に加えてちくわ天(半分)も付いて、ボリューム感満点。高菜に加えて、ワカメもサービストッピング。この内容なら、430円という値段がだいぶ安く感じる。
  アイドルタイムと思われる平日の14時頃の訪問で、先客1・後客5。かなり賑わっていた。大半の人が、麺類(そば・うどんのほかラーメンもある)ではなくご飯ものを注文している。圧倒的な一番人気は、日替わりワンコインランチ500円(11:30〜14:30限定)。この日は5種類のなかから選択できるようになっていて、ずば抜けてチキン南蛮定食が売れていた。やっぱり、とり天が人気なんだな。隣の人が食べていたのをチラ見したのだけれど、ボリューム感がとてつもない。大きな皿にとり天が山のように盛られていて、ご飯もどんぶりで提供(大盛り無料なのだ)。これは、血気盛んな男子学生にとっては見逃せないメニューだろうなぁ。
  加えて、店員さんがとても可愛らしく愛想もよい、若い女性ときた(店主の娘さんで、昼だけ入っているそうです)。エプロン・三角巾姿で定食屋のテーブルを拭いている後ろ姿に向かって注文したら「はーい」と振り返るのがよく似合う感じ(妄想です。理解できなかったらすみません)。これは、男子学生が放っておかないだろうなぁ。八幡山あたりだと、明大生や日大生が多く住んでいるだろうから、学内ではかなり有名な店になっているのではないかと思う。私も、学生時代にこういう店に出会っておきたかった。私はというと、うつみ宮土理さんみたいなおばちゃんが看板娘を務める店にばかり行っていたからなぁ。こういう店で悶々とした経験が、30歳・40歳になってからきっと活きてくるはず。すごくいい店。店もお姉さんも、長く続けてほしい。箸はエコ箸。


※閉店していました。個人的にかなり気に入っていた店だったので、残念です。跡地は、「麺処しろくろ」というラーメン店になっています(2021/1、確認)。

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★千歳烏山駅(京王本線)

「深大寺門前そば」  実食日:2000/?



  西口歩20秒の商店街のど真ん中にある店。店内はあまり綺麗ではないが、ズラリと椅子席が並び、その配置もゆったりしていて好感が持てる。ここのそばは極太と言っていいくらいに麺が太く、食べごたえがある。それに反して、カイワレが乗っているので、この繊細な辛味も心地いい。味は水準以上である。たぬき310円。


※2007/12、再食。評価には変化ありませんが、麺は並の太さになっています。おにぎりやカレーライス、セットメニューがあることを確認。また、つゆのみでの販売もあります(220円)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2014/4、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。たぬきのみでの確認ですが、値段は変わっていません(2017/8、確認)。

※2021/1、再食。その前に、消費10%増税を経て、やや大きく値上げしていました。現在、たぬき400円です(値−1点)。また、外観的には、暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。今回は、春菊天430円の実食。春菊天は、みじん切りのかき揚げタイプでした。パッと見には衣が薄く青々としているのですが、下の方は結構衣が厚いです。春菊がみじん切りなので衣が流れやすく、比重的にも衣の方が重いためか、衣が沈む傾向があるようです。ただ、春菊の香りはなかなか良く、食感のバランスも含めて私好みのものでした。衣は、薄ければ薄いほどいいというものではないのだなと、改めて思い知りました。麺は、中太くらいの太さで、断面偏平形。オペレーション的には茹で麺ですが、乾麺を思わせるような食感・風味でした。つゆは、余韻があまりないタイプですが、ゴクンと飲みこんだ後に一瞬だけモワッとカツオ系が香りました。これはこれで美味しいです。
  平日14:00頃の訪問で、先客2・後客0。先客は初老男性の2人連れで、新型コロナに伴う緊急事態宣言下だというのに、食後にノーマスク&大声で会話していました。個別パーティッションがない店だけに、少々気になりました。こういう常連客が多そうな店で黙食徹底を求めるのは、なかなか難しいことなのかもしれませんね。


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「箱根そば」  実食日:2007/4

  西口を南側に出て(改札出て右の階段を上がる)、正面(やや左)の路地に入ってすぐ左側。駅を出た時点で見えるので、まず迷うことはない。
  すべての要素はノーマル「箱根」と考えていいと思うのだが、若干ボリュームが多いように感じた。ただ、麺が少々茹ですぎ気味で水膨れしていたので、そのせいかもしれない。一応、ここでは感じたとおりに点数をつけておく。たぬき290円(ワカメ入り)。店員の愛想は◎。ペットボトル入りつゆの販売あり。


※値上げしていました。現在、たぬき330円です。値上げ幅が大きいように感じますが、消費増税直前はたぬき320円だったと思われます(値−2点。2014/11、確認)。

※改装し、この店舗も店名表記が「箱根そば」になりました(写真は左:旧、右:現)。確認に行ったのが遅くなっただけで、変わったのはそんなに最近のことではないと思われます。店名変更(「生そば 箱根」→「箱根そば」)とみなします。値段も上がっていて、現在はたぬき350円になっています(2017/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です。350円から一気に上がったのではなく、間に370円の時代があったと思われます(値−1点。2021/1、確認)。

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「ファミリー」  実食日:2014/11

  南口を出て直進(線路沿いへ)、突き当りの商店街を右折、最初の路地を左折、また最初の路地を右折して30秒、左側。文字にすると面倒くさそうな場所に感じるが、駅歩2分くらいで、そう分かりにくい場所ではない。昭和の趣を感じるというか、大阪にありがちな雰囲気の店。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターだけで、席数は8。
  麺はノーマル茹で麺で、あまり味がなく食感にも特筆すべき要素はない。つゆは、深みはないが塩加減がほどよく、茹で麺には合っていると思う(生麺には合わないと思う)。たぬきは天かすで、春菊や小エビの風味があって美味い。天ぷらは自家製と思われるが、店揚げではないようで大量に揚げ置かれている。たぬき350円(ワカメ入り)。変わりメニューに、肉ねぎ400円。実食は昼下がりの閑散時間帯だったが、結構利用者があった。マダム客が多かったのが印象的。カレー(ライス・そばとも)がよく売れていたので、美味いのかもしれない。次回以降に試してみたい。カレーライスは400円、カレーそば400円、ミニカレーセットは480円。ミニカレーセットがかなりお得に感じる価格設定だ。


※微妙な違いなのですが、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。消費10%増税を経て値上げをしていて、現在はたぬき380円、肉ねぎ450円、カレー(ライス・そばとも)450円、ミニカレーセット500円になっています。ミニカレーセットの値上げ幅が小さいので、なおのことお得感が増した印象になっています(値−1点。2021/1、確認)。

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★仙川駅(京王線)
「富士そば」  実食日:2014/4

  改札(駅舎)を出て右、最初の角を右(線路超える)へ1分、右側。車がギリギリ通れるくらいの狭い商店街内にある。今年1月オープンの新店だ。チェーン店ではあるが、この駅に対象となる店がないのをずっと不思議に思っていたので、ありがたい。規模は小さく、半円形の椅子付きカウンター8席と、奥に立ち食いカウンターが3人分程度。
  麺は茹で置きだが、中太の角麺で歯ごたえがしっかりしていて美味しかった。「富士そば」の中では最上級の麺だと思う。つゆは富士そばスタンダードで、大きな特徴はない。たぬき370円(ワカメ入り)だが、店揚げしているかき揚げが美味そうだったので、この店ではかき揚げ390円の方がオススメか。変わりメニューに、ほうれん草380円、ゆず鶏ほうれん草400円あり。また、お得な設定の朝そば310円もある(5〜10時限定販売)。富士そばお得意の半円形カウンターはあるが、全体的な雰囲気といいおばちゃんの接客スタイル(自然な愛想の良さがある)といい、チェーン店っぽくない空気感で、好感が持てる。そば湯ポットあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき390円・天410円・ほうれん草400円・朝そば320円です。店舗オリジナルというわけではなく数店舗で扱いを確認しているものですが、店内手仕込みの鶏唐揚げを使ったミニ唐揚丼セット560円にちょっと惹かれます。唐揚は単品注文で麺単に乗せることもできます(2個160円)。また、俵おにぎり120円は他店舗で見たことがありません(2016/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、天430円、朝そば340円です。ほうれん草は終了(ゆず鶏ほうれん草は継続で、450円)。俵おにぎりも終了。ミニ唐揚げ丼セットも終了していますが、唐揚げ単品は90円にて注文可。また、ハーフ天玉そば+ハーフかつ丼の「仙川セット」が登場しています(580円)。店舗名を冠していますが、これは経堂店の「経堂セット」と同じ内容です。また、毎週日曜限定で、麺大盛り無料のサービスが導入されていました(2021/1、確認)。

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★つつじヶ丘駅(京王本線)
「高幡そば」  実食日:2004/4

  北口改札を出て右すぐ。ほぼ駅舎の一部と言ってもいいような店である。最近京王沿線でよく見るようになったチェーンで、明大前・分倍河原(未食)・高幡不動などにある。しかし、改札の外にあるのは、つつじヶ丘だけ。
  ここの麺は、「乾麺か?」と思わせるような、ちょっと粉っぽくてニチャッとするもの。ちょっと賛否両論ありそうな気がする。個人的には、このタイプは嫌いではない。たぬき320円。

※閉店していました。駅改修工事が「予定されているため」だそうです(2009/5、確認)。

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「万葉そば」  実食日:2012/4

  北口を出て右、駅舎1階外側。駅舎改築で上記「高幡そば」が閉店し、駅そば空位状態になっていたが、改築された駅舎にもしっかりと駅そばが入店してくれた。しかも、これがなかなかハイレベルな店ときた。フロアはそれほど広くはないが、テーブルと椅子付きカウンター、合わせて20席ほどある。
  麺は、乱切りの生麺で、二八そばを謳っている。香り・歯ごたえ・舌触り・のどごしのバランスがよく、たいへん美味しい。つゆは、やや辛めで出汁感は淡い。個人的には、もう少し出汁重視の方が好み。たぬきなし、かけ280円、月見330円、かき揚げ400円など。基本的にそばオンリーなのか、「うどん300円」というメニューがある。変わりメニューに、明日葉天そば400円(ワカメ入り)。これが特にオススメ。特大の明日葉天は注文後に揚げるため、歯ごたえはシャキシャキで、独特の青味が豊か。薬味のネギが邪魔に感じるくらいだ。これを400円で提供されてしまったら、街なかのそば屋は頭を抱える以外にないだろう。箸はエコ箸。そば湯ポットと、珍しい「かつおだしポット」がある。かつおだしは、そのまま飲んでもいいのだが、個人的にはつゆを少し割る利用法がオススメ。僅かに全体のバランスを乱している塩辛さが消え、出汁感が増して全体的にこなれたまろやかさになる。

※2013/5、再食。変わらず美味しいです。明日葉天は400円のままだったので、やはり保谷とは価格設定が異なる(保谷は430円)ようです。冷やしにも対応していて、割増なしです。

※2013/9、再食。値段等変わりません。このこだわりでこの値段、素晴らしいと思います。麺の歯ごたえを楽しむなら、もり(280円)がオススメです。穴子天そばが登場していました。630円と高値ですが、麺中盛り(半玉増し)のメニューとなっています。

※値上げしていました。現在、かけ・もり300円、かき揚げ430円、明日葉天430円です。かき揚げとは別に、野菜天480円があります。穴子天そばは終了していました。変わりメニューに、辛味つけそば600円があります。また、お品書きには豆乳カレーつけそばの表記がありますが、販売休止中となっています。11時まで限定のお得なメニュー・朝そば300円の設定があります(値−1点、付+1点。2014/11、確認)。

※値段等変わっていませんが、上記各メニューはそのまま(豆乳カレーつけそばは相変わらず休止中)に、自家製角煮そば・自家製角煮つけそば各690円(中盛無料サービス)が追加されています。微速ですが、進化していますね。また、店頭に私の顔写真入りの新聞記事が貼り出されていました。嬉しいやら、恥ずかしいやら(2018/2、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ・もり320円、かき揚げ・明日葉天450円です。豆乳カレーつけそばは、メニュー表から消えました(2019/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ330円、かき揚げ・明日葉天470円です(2021/1、確認)。

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★柴崎駅(京王本線)
「鮒宿」  実食日:2018/2

  メールで寄せられた情報を頼りに、柴崎へ。まさかこの駅に当サイトの対象になる店があるとは、考えもしなかった。大学時代に友人が住んでいた街で、駅前の「ショボさ」を知っているだけに。場所は、南口(下り線側の出入口)を出て右へ3分、右側。ちょっと古びたビルの1階で、店頭に野菜などが陳列されていて、第一印象では青果店のように見える店。しかし、出入口には暖簾が掛かっているし、お品書きも店頭に掲示されている。天ぷらそば・うどん350円。確かに当サイトの対象になる店だ。店内には、色・形の揃っていない4人掛けテーブルが4つ。そのすべてが、先客で埋まっていた。ただし、うち3つはそばを食べる客ではなく飲み客だった。昼間(訪問は平日13:00頃)から飲み客でにぎわう店だ。残りのひとつに食事客がいたので、そこに相席させてもらった。飲み客は勝手知ったる常連客ばかりなので、みな勝手に酒を注いだり陳列されている天ぷらを取ったりしていて、誰が客で誰が店員なのかもわからない状態。カオスだ。「この人が店員かな?」と思って天ぷらそばを注文すると、奥の方に向かって「天ぷらそばだって!」と声をかけた。私の読みは外れたらしい。すると奥(隣の商店と店内でつながっている)からお爺ちゃん登場。のそのそとそばを作り始めた。その間に、私が店員だと勘違いしたおばちゃんがお茶を淹れてくれた。良く言えば、互助的な店ということになるのだろうか。うむむむむ、かなりディープな世界だ。
  麺は、よく分からない。数本くっついて束になったような部分があったから生麺かなと推察したくなるところだが、歯ごたえが弱く、箸で持ち上げただけでプツプツと切れる感じは、茹で麺の湯通し不足とも受け取れる。生麺(あるいは乾麺)の茹で置き→再湯煎不足と考えるのが妥当だろうか。そばの香りは、あまりない。で、量がすごく多い。つゆは、良く言えばやさしい味。悪く言えば淡く薄い。出汁・塩気ともに弱く、甘みもない。個人的には、かなり物足りないものだ。天は、揚げ置き。大皿に山のように盛られているのだが、こんなにたくさん売れるのだろうか。天種としては、かき揚げ+いも天だった。かき揚げはフワフワ系で、小エビの香ばしさがあるのだが、それと同じくらいに埃っぽい臭いがある。揚げ置き時間がかなり長そう。いも天は、多少パサつきがあったものの、かき揚げほど古びた感じはなかった。そば・うどんメニューは、全部で3種。天のほかは野菜そば350円と、とろろそば500円。八百屋を兼ねているような雰囲気の店だから、野菜系のメニュー構成になっているのだろう。箸はエコ箸。細かいツッコミどころとしては、タバコがOKになっていて、飲み客は喫煙率が高いので、嫌煙家にとってはかなり厳しい。
  食後に付近をブラブラしていたら、この店は「2号店」で、少し離れたところに「1号店」があることに気づいた。1号店は、地元では結構有名な懐石料理店で、「政財界御用達」的な雰囲気のある、立派な門構えのある店。さらに、同じ敷地内に屋台村みたいなところやお好み焼き店、炭火焼き店、そして釣り堀(これが「鮒宿」という店名の由来か?)まである。で、さらにさらに言うと、1号店と2号店の間には立派なゴルフ練習場があり、ここの受付窓口が炭火焼き(完全予約制の宴会場のようなものの様子)や釣り堀の受付窓口も兼ねている。テニスコートや多目的ホールの受付も兼ねている旨まで記載されていた。店のオーナーは、私の想像をはるかに凌駕する大地主なのかもしれない。とすれば、鮒宿2号店が隣の商店と中でつながっているのも頷ける。テナントではなく、隣の商店どころかビル全体が自前物件なのだろう。これだけの大地主でありながら、350円でそばを提供し、地元住民が自宅のような感覚でくつろげるスペースを確保するなんて、なんと粋な! 儲けようと思えば他にやり方がいくらでもありそうなものだが、商売っ気がなく地域に溶け込んでいるところがすごく魅力的に感じる。味の評点はドライに1点としてしまったが、心情的にはぜひこの道楽的なスタイルのままで長く続けてほしいと思う。


※消費10%増税に伴い、でいいのでしょうか、値上げしていました。現在、天400円です。ラーメンの扱いが始まったようで、ノーマルなラーメン400円の他に野菜タンメン500円もあります。怖いもの見たさな感じも否めませんが、魅力的な価格帯ではあります(値−2点。2021/1、確認)。

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★調布駅(京王本線・相模原線)

「一休庵」  実食日:2003/5

  学生時代には常連だった店。北口を出てロータリーを右回りに4分の1周したところにある。以前は、値段はアホみたいに高かった(たぬき470円)のだが、デフレの影響なのか、大幅な値下げを敢行した様子。現在は、かけ300円、たぬき380円である。それでも駅そばとしてはかなり高い方だが。値段が下がった分、質も落ちてしまったかなと心配していたのだが、味は相変わらず最高である。むしろ、たぬきに山菜が入るようになったぶん、評価をさらに上げなければならないほどだ。ほかに変わった点としては、店内の椅子席配置と券売機の位置くらいか。そば粉・そば殻販売も変わらず行っている。
  なお、この店は深大寺近くに本店を構える「一休庵」の分店で、東京都内では唯一、自家栽培自家製麺のそばを使っている店である。その店が質を落とさずに値段を落とした今、これ以上クオリティの高い駅そばが登場するのかどうか、甚だ疑問である。セルフの店としては、文句のつけようのない充実ぶりである。

※ 誠に誠に残念ながら、2003/10/19をもって閉店してしまいました(2003/10確認)。

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「ふくろう」  実食日:2012/4

  北口ロータリー沿い。中央口公共通路の階段を下りて、右すぐ。上記「一休庵」とほぼ同じような場所にある(厳密には、少し東にずれているか)。この駅は2003年に上記「一休庵」が閉店して以来、長らく駅そば空位状態が続いていたが、ようやくこの駅で手軽にそばを食べられるようになった。オープンは、2009年9月らしい。昼は駅そば、夜は串揚げ居酒屋になる店で、「カジュアルダイニング」を標榜している。それだけに、内装はなかなかオシャレだ。テーブル席と椅子付きカウンターがあるのだが、カウンター席の椅子は革張りのソファタイプで、キャバクラにありそうな重厚なもの。壁一面に焼酎の一升瓶がズラリと並んでいるのも、駅そばとしてはちょっと異様な光景。
  そばは、注文から出来上がりまで3〜4分ほど要する。どうやら、生麺を注文後に茹でている様子。期待して待ったのだが、ちょっと残念な結果になった。たぬき、入れすぎ! 半分、いや1/3でいい。全体的に油っ気が強くて、麺もつゆも味がよくわからなかった。それどころか、最後の方にはしっかりと胸が焼けてしまった。いい意味で印象に残ったのは、サービストッピングされるワカメが新鮮で歯ごたえが素晴らしかったことくらいか。麺の歯ごたえは悪くなかったし、つゆも見た目にはすっきりしていそうだったので、メニューを変えて再訪してみたい。たぬき400円(ワカメ入り)。麺類単品が高めなので、12種類あるミニ丼セット500円均一がかなりお得に感じる。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき420円です。セットメニューは、6種類+日替わりランチの1種が500円で据え置かれています。頑張りますね。他のセットメニューのうち、3種は値上げ(550〜650円)、もう3種は販売終了となっています。500円のセットメニューが、圧倒的にお得です。中でも、チキンカツ丼セットやまいたけ天丼セットあたりは、常食してもいいレベルの価格設定だと思います(2018/2、確認)。

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★多磨霊園駅(京王本線)
「まるふじ」  実食日:2018/12

  いつの間にか橋上化されていた駅の南口を出て右へ1分、右側。角地ということもあって、分かりやすい場所。近隣の飲食店と共同と思われる駐車場が用意されている。2018年2月末にオープンした新店。それほど乗降者数の多い駅ではないのだけれど、大学生向けのアパートが多い街だから、そこそこ需要はありそうだ。食券制で、客席はテーブルが4人×2に、椅子付きカウンターが6席。
  麺は中細の生麺で、注文後に茹でていた。ゆるく縮れたような形状で、細めなのに歯ごたえは硬質。そばの香りは、まずまずといったところ。他店ではなかなかやっていないであろうオペレーションのこだわりとして、茹でた後に冷水で締めるのではなく、特大の魔法瓶のような機器を使って、氷水で締めていた。なるほど、硬質な歯ごたえは、この辺りに秘密がありそうだ。氷を用意するのが大変だと思うけれど、ぜひこの店ならではのこだわりとして続けてほしいと思う。つゆは、カツオ・昆布のバランス派。ややカツオが優勢か。塩気がやや強めだったのは、閉店(というか中休み)間際の訪問で煮詰まっていたためかもしれない。なにしろ、寸胴を斜めにしておたまで掬っていたくらいなので。たぬきは、揚げ置きの天かす。特段可不可ない風味ではあるが、各種天が店内揚げであることは分かるもの。たぬき350円(ワカメ入り)。これといった変わりメニューはなく、オーソドックスなラインナップ。単品トッピングとして、エビ天100円とは別に大エビ天300円があるのが面白い。ご飯ものも用意があり、かきあげ丼350円を筆頭に割安感あり。酒類や一品料理もいろいろあるので、ちょい飲みも楽しめる。そして、学生は麺大盛り(または塩むすびorライス)無料サービスという学割制度がある。ちゃんと学生需要を意識しているようだ。
  平日14:30頃の訪問で、先客0・後客0。中休み前ということで、他客なしだった。夕方は17:30からの営業。次回は、夕方以降に訪問して一杯やってみたい。


※閉店していました。跡地は、「心」という中華そば店になっています(2021/12、確認)。

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★東府中駅(京王本線・競馬場線)
「キッチンオリジン」  実食日:2017/11

  南口を出て左へ1分半。店舗名は「東府中駅前店」。間口が広く、イートインスペースも広い店舗で、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが6席ある。これだけ客席を入れてもなおスペースにだいぶゆとりがあり、のんびりと長居をしやすい店舗だ。有人レジで先払い、引換券を使って番号で呼び出し(配膳セルフ)、下げ膳セルフ(レジへ返却)。ゴミ(割箸など)は、青いポリバケツへ。冷水器あり。
  麺は、例によって乱切りタイプ。おそらく冷凍麺で、それなりにそばの香りもあって悪くはない。つゆは、上町店と同じパターンだった。すなわち、かなり濃い(甘く辛い)。ただ、薬品臭はそれほど感じなかった。これも上町店と同じか。オリジン系のそばに特有の薬品臭は、つゆそのものに問題があるというわけではなさそうだ。冷凍食材の保管方法の問題だろうと推察するのだが、確かなことは分からない。かけ290円、ちくわ天350円、かき揚げ430円。今回は、かけそば(揚げ玉・ワカメ入り)+炊込み鶏五目ごはん150円という組み合わせでいただいた。五目ごはんはおにぎりよりふっくらしていて、なかなか美味しい。440円でそれなりのセットメニューが組めるのだから、これはこれでありがたい話だ。唐辛子は商品と一緒に瓶ごと提供。割箸は個包装(爪楊枝入り)。
  今回が5店舗目の「キッチンオリジン」実食ということになるのだが、潮見店と並んで、居心地の良さは上位の店舗だった。にもかかわらず、15:00頃の訪問で先客0・後客0。なんだか、勿体ない。アイドルタイムではあるけれど、コンセントもあることだし、長々と居座ってスマホをいじる学生さんが入り浸ってもおかしくなさそうなのだが。周辺に競合しそうな店も見当たらないことだし。これはもう、そこまでの需要がないということなのだろうか。周辺は住宅地だから、賑わうのは夕方以降ということなのかもしれない。


※そばの扱いを終了していました。当サイトでは、閉店として扱います(2021/12、確認)。

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★府中駅(京王本線)
「元禄そば 江戸一」  実食日:2004/5



  府中駅の南側は非常にゴチャゴチャしているので、地理的説明がかなりしんどい。一応説明しておくと、改札を出て左、「府中市政情報センター」の向かいの階段を下りて、右。突き当たり(「大野屋履物店」前)を右、お茶屋(「茶金」)と菓子屋(「みどりや」)の間の路地を左へ10m、右側。こう書くと遠そうだが、駅舎を出てからは歩いて1分もかからない。
  こういうゴミゴミした場所にある店は、当たり確率が高い。ここも、麺は太めの生麺でコシと喉ごしが素晴らしく、目一杯盛ってくれるつゆも水準以上。さらに、揚げ物系がイチオシ。カラッと揚がっていて、つゆに浸してもすぐには溶けない。ネギフリー、配膳つき(空いている時だけかも)と、サービスも上々。土地柄、店主と常連客が競馬談義をしているのもまた一興。弱点の少ない、いい駅そばである。たぬき330円。


※値上げ(たぬき330→350円)していました(2008/11、確認)。

※2013/12、再食。駅前再開発のため、移転しています。現在は、大国魂神社方面出口(一番西側の出口)を出て直進(道路渡る)、ガードの北側の路地に入って30秒、ガード下にあります(写真は左端:移転前、左から2枚目:移転後)。駅からは近いですが、競馬場からの帰りに寄りにくくなってしまったのが残念。
  椅子付きカウンターのみで、フロアはそれほど広くありませんが、席数は20以上あります。基本的にはセルフの造りですが、実食時には全員に配膳していました。麺は、独特なぬめりと弾力がある生麺で、舌触りが滑らかなのが特徴。つゆは濃いめ。麺とつゆの相性は良いと思います。ネギと梅干がフリーです。たぬき350円。代わりメニューに、だるまそば600円がありますが、サンプルを見た限りでは組み合わせメニューのようです(味−1点、ボ−1点、付+1点)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値段が上がり、現在はたぬき380円になっています。だるまそばは600円で据え置き。内容は、天+玉+山菜+焼き海苔のようです。また、元禄そば500円というメニューもあり、こちらは玉+山菜+焼き海苔のようです。ジャンボ天ぷらそば580円というのもありました。麺も天もジャンボになるようです(値−1点。2015/12、確認)。

※駅南口直結のル・シーニュ1階に移転していました(写真は右端が最新)。値段等は、変わっていません。もとあった場所は、耐震工事が入っています(2017/11、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、たぬき380円です。ご飯ものなども含め、すべて値段は据え置かれています(2020/1、確認)。

※2021/12、再食。揚げ餅ちから500円(絹さや・カマボコ入り)を食べてみました。トッピングは、揚げ餅3個です。ただし、火が通りやすいように薄切りにされているので、3個乗っても特段ボリューミーという感じではありません。揚げたてでやわらかく、絹のようにきめ細かく滑らかな舌触り。よく伸びます。なかなか上質な餅を使っているようです。ボリューム感よりも味覚面の方が印象に残る一杯でした。
  日曜16:15頃の訪問で、先客2・後客4。全員男性ひとり客。変わりメニューというか、府中市が街ぐるみで取り組んでいるご当地そばといっていいのでしょうか、府中もりあげそば(お品書き上でのメニュー名は「特せいもりあげそば」)580円が登場しています。内容は「もりそば+かき揚げ」のはずですが、別途かき揚げせいろ450円があるので、もうひと工夫されているものと思われます。次回訪問時にでも、食べてみることにしましょう。なお、店内各席にコロナ対策のパーティッションはありません。


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※分倍河原駅は、その他JR1に掲載。
★中河原駅(京王本線)
「まつみや」  実食日:2009/3

  改札を出て正面。厨房を囲む椅子付きU字型カウンター1本の店。
  この店のそばは、麺にちょっとした特徴を感じた。乱切りというほどではないのだが、太さに微妙なばらつきがある。食感は「コシがある」というよりも「弾力がある」という感じで、個人的には面白くて好き。つゆはだいぶ甘みが勝っているが、胸が焼けるほどではない。天は店揚げなのだろうか、薄っぺらいけれどもサクサクした食感は○。かけというメニューは品書きに入っていないが、たぶん頼めば280円で作ってくれるだろう。たぬき330円、天380円など。ラーメンやカレーライスも各種扱っているが、それぞれ500円〜、530円〜と、割高な印象。コストパフォーマンスで考えれば、そば・うどん単品の方が勝っているように思う。


※閉店していました。跡地は「ちよだ鮨」です(2013/4、確認)。

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「正の家」  実食日:2015/12

  駅を出て、大きな歩道橋で大通りを渡って右へ1分。新府中街道沿いにある。路地入口の角地なので、よく目立っている。厨房を囲む椅子付きカウンター10席と、小上がりになったテーブル席が2人×5。ただし、椅子付きカウンターのうち2席は荷物置き場として潰されていた。席数は多いがなんとなく手狭で、ゴチャゴチャした印象。実食が昼時で、子ども連れのファミリーなどが居合わせて騒々しかったということもあって、あまり落ち着かなかった。夜は居酒屋になる二毛作店。
  麺は、袋入りの茹で麺。まぁ、どうということもない。つゆはかなり色が薄く、やや甘めの味覚。出汁をあまり感じなかったのは、小鍋でひとりぶんずつ沸かしたつゆがぬるかったからだろうか。これがとても残念だった。たぶん、70℃くらいだったと思う。ぬるいと香りが立たないのでね、85〜90℃くらいがベストだと思う。たぬきは、小エビ風味のある揚げ玉。香ばしくてまずまずの印象だが、自家製の天を店揚げしているだけに、天かすで出してほしかった。ただ、その天も、かなり揚げオーバーのように見受けたが。
  最高のパフォーマンスで出せればこの食材でもそこそこまとまったものにできそうなのだが、オペレーション面での不手際というかモタモタ感が味を落としてしまった印象がある。その原因は、たぶん厨房内に入っている2人のおばちゃんの連携がうまくいっていないことにあると思う。昼時で忙しいということもあるのだろうが、ややテンパり気味で、厨房内を忙しなく動き回っているわりになかなか手が動かない。私が入店した時点で出来上がり待ち客が5人いた(つまり、私は6番目だった)のだが、どういうわけか私のたぬきそばが一番最初に出てきた。隣の作業服姿のオッチャンなど、カレーセットのカレーだけ先に出てきてかけそばが出てこず、その間に私のたぬきそばが割り込んだ(それでも、このオッチャンは怒りだすことがなかった。器の大きな人だ)。状況の把握がきちんとできていない様子。一朝一夕で改善するのは難しいかもしれないが、券売機を置くというのも検討してはどうかと思う。現状では口頭注文→おばちゃんが手書きで伝票に記入というムダっぽい作業が発生してしまっているので。それから、2人の店員の作業分担もある程度決めておくと良いと思う。2人揃って茹で場に行ったり、2人で注文伝票を奪い合ったりしていたので。ひとりは受渡しが中心、もうひとりは麺・つゆが中心、トッピングなどはフレキシブルにと分担しておけば、もう少しスムーズになるのではないか。オープンしてから、まだ日が浅いのかな。今後、オペレーションが洗練されてくることを期待しよう。たぬき330円。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は、「びんびん亭」というラーメン店です(2017/9、確認)。

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「ALWAYS SO−BA」  実食日:2020/1

  西口を出て、鎌倉街道を左へ2分半。昨年11月にオープンした新店で、分倍河原にある同名店の2号店。街道沿いだけれど駐車場はなく、徒歩か自転車で訪れるのが前提になる店。極狭立ち食いの1号店と違って、こちらは座敷まで完備した店舗になっている。といっても、席数はさほど多くない。座敷が4人×2、テーブル席が4人×2、厨房と向き合う椅子付きカウンターが5席。昼はそば、夜は串カツ居酒屋という二毛作店だ。そばに関しては、食券制。券売機に串カツやドリンクメニューは入っていないので、ナイトタイムはテーブルオーダーの後払いになるのだろう。
  麺は、生麺を注文後に茹でていた。香りはさほどないのだけれど、ホグッとした歯ごたえがとても印象的。悪く言うと、冷凍麺っぽさを感じる。良く言うと、今の時代に合っていそう、つまり流行りそうな麺。つゆは、辛め。出汁はややラーメンに寄せたような印象があり、鶏出汁が入っていると思われる。特に若いラーメン愛好家の支持を集めそうなつゆだと思うし、クラシカルなそば好きでも美味いと思えるレベルではある。たぬきなし、かけ380円。どちらかというともり系、あるいはもりそばにジャカジャカといろいろトッピングした、いわゆる虎ノ門系のメニューの方が中心。ただし、もり580円、海苔胡麻もり780円など、もり系は全般的に高値。温そばのトッピングはすべて単品扱いで、生卵50円、かき揚げ120円など。ネギ100円とあるのは、白髪ネギだろうか。実食は、かけそば+ナス天120円+生卵。ナス天は、注文後揚げ。縦半分カットで、火が通りやすくなるように包丁を入れている。小ぶりだがぷっくりと太っていて食べごたえあり。まずまず悪くない。生卵は、驚いたことに店側で割らず、そのまま平皿に乗せて出てきた。客が自分で割ってトッピングするスタイルだ。この時点で個人的にはやや評価が下がってしまいそうなのだが、平皿に乗って出てくるのがさらに悪い。平皿では、生卵がゴロンゴロン転がるうえ、器の角を使って割りにくいので。結局、座席のエッジで割る形になってしまう。ということは他客もそのようにしているのだろうから、各席には卵の白身がベットリこびりついているのではないか、と勘繰ることになってしまう。どうしても店側で割りたくないのなら、せめて平皿ではなく小鉢型の器で出してほしい。そば湯ポット各席にあり。ちょっと飲んでみたが、サラサラ透明で、あまり香らず。この麺にしてこのそば湯。なるほどという感じ。箸はエコ箸&割箸併用。
  平日16:00頃の訪問で、先客2・後客0。昼営業と夜営業の端境時間帯だったからということもあるのだろう、閑散傾向だった。忙しくなるのは18時くらい以降だろうか。そして私が関心を寄せるのが、今後「ALWAYS SO−BA」が分倍河原と2店舗体制を続けていく(あるいは、さらに3号店以降を出店していく)のか、それともいずれ分倍河原の店舗を閉じて中河原で一本化するつもりなのかということ。もちろん私としては前者を希望するのだけれど、果たしてそれだけの経営体力があるのかどうか。今後の動向を見守りたい。


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★聖蹟桜ヶ丘駅(京王本線)
「そば桜」  実食日:2004/5

  東口改札を出て直進、モール街の出口左脇。まだ新しい店で、外観・内装ともにピッカピカ。女性一人でも気軽に入れる雰囲気がある。
  ここの一番の特徴は、麺。全体的に色白なのだが、粗挽きのそば殻が入っているので斑模様になっている。白地に黒の水玉模様というか。形状は、比較的太めで、平麺。これがほどよい歯ごたえを出していて、なかなかに美味い。わかめ入りで、たぬき350円。ただし、これでもたぬきはかなり割安な設定。天450円、きつね400円など、全体的にはかなり高い印象。また、七味唐辛子が受け渡しカウンターにしかないのはいただけない。各テーブルに常備してほしい。


※2010/2、再食。そば殻の斑模様はあまり目立たなくなっていましたが、味覚的には高水準を維持しています。値段等、変化なし。七味は、相変わらず各席にはありません。また、ワカメは、食感的に生ではなく乾燥ものを使っていると思われます。サービストッピングではありますが、ちょっと残念。

※閉店していました。跡地は、パスタ&ピッツァの「ドナ」です(2015/12、確認)。

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「蕎・BACARO」  実食日:2015/12

  ちょっと分かりにくい場所にある。東口を出て、クラウン街を抜けて道路を渡ってから右へ。ガード脇を含めて2本目の路地を左に折れ、すぐのY字を右に入って1分、右側。川崎街道の一本裏手。基本的には立ち飲み屋だが、ランチタイムにそばを提供。当サイト基準に照らして微妙な価格帯だが、上記「そば桜」が閉店して現状では対象となる店が他にない駅になっているので、特例を適用。椅子付きカウンター8席と、立ち食いテーブルが2つ。現金先払い制。お品書きが店内にしかないのがちょっと残念というか、客を逃していそうで勿体ない感じがする。場所がら、あまり流しの客を念頭に置いていないのだろうか。ちなみに、店名は「ソ・バーカロ」と読む。
  麺は、生麺の注文後茹で。重厚な質感がある麺で、少々粘着するもののそばの香りもあり、たいへん美味しい。つゆは、カツオ系の出汁が優しく香る。酸味はあまりなく、上品で万人に好まれそうな感じ。比較的色は淡いが醤油の香りも感じられるし、雑味がないのも嬉しい。たぬきは、意図的に作ったようにも見える天かす。粒の大きさにばらつきがあるのだが、小さな粒もサクサク感が残り、個人的にはかなり好みなタイプ。たぬき440円という高値だけあって、総じてレベルの高い一杯だった。基本的に昼はそば・うどんのみの提供なのだが、常連客は昼間から飲んでいる。昼のスタッフで対応できる範囲内であれば、臨機応変に酒類やつまみ類も提供している様子。箸はエコ箸。

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★高幡不動駅(京王本線・動物園線、多摩都市モノレール)
「高幡そば」  実食日:2004/4

  京王改札入って左。規模の小さい店で、6〜7人で満席。その割りに、入れ替わり立ち替わりで結局いつも混んでいる。郊外住宅地駅だから、昼よりも夜の方が混むのかな(実食は19:00くらい)。
  さて、この店は味覚的な特徴は乏しい。可もなく不可もなくといった印象。パーツ別に見れば、麺もつゆも具も、水準級には達している。特にケチをつけるような要素はない。何か1つ、秀でたパンチが欲しいところだ。たぬき320円(ナルト入り)。


※閉店していました(2006/1、確認)。

※新駅舎完成後、見事復活していました(2013/4、再食確認)。京王改札内コンコース(改札入って左)にあります(写真は左:旧、右:現)。席配置は壁際に椅子付きカウンター6席、フロア中央に立ち食いカウンターが6〜8人分くらい。椅子付きカウンターは、「混雑時には椅子席3名+立席1名利用となります」と注釈あり。
  麺は、食べた感じでは「茹で麺かな?」と思ったのですが、生麺茹で置きとの貼り紙が出ています。茹でたて希望者には、可能な限り対応するとのこと。たぬきなし、かけ300円、天380円など。変わりメニューに、明日葉天400円があります。ただし、揚げ置きです。生麺を使い、明日葉天も用意するとなると、「万葉そば」との色分けがちょっと曖昧になるような気がしますが……。その他、そば粉の産地情報開示、手書きの宣伝ポップなどがたくさんあり、店内を眺めていて飽きないです。細かいところで、他店が参考にできそうな部分が多々あると思います。箸はエコ箸(値−1点、付+3点)。


※かけ300円は値段据え置きですが、天は400円に上がっています。明日葉天は、現在420円。たぬきという既成メニューは今もありませんが、かけ300円+単品揚げ玉60円で再現可能です。前回訪問時の写真を見返すと、この時点ですでに揚げ玉50円があり、再現可能でした。見落としです(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき380円、かけ320円、天420円、あしたば天450円です。通常とは別の麺を使った「田舎そば(かけ)」340円、あじ御飯セット520円が登場しているほか、ラーメンの扱いが始まっています。醤油ラーメン480円、天ぷら(かき揚げ)ラーメン490円、天ぷら(あしたば)ラーメン530円。さらに、そばつゆ+中華麺の鳥中華550円も出ています。券売機が、かなり賑やかになりました。なお、この店舗には、明大前店にある肉増し、ごぼう天、いか天などがありません。店舗間で、若干メニューが異なっています(付+1点。2019/5、確認)。

※2019/8、再食。鳥中華550円を食べてみました。そばつゆ+中華麺のメニューです。トッピングは、鶏モモ肉+揚げ玉+刻み海苔+ミツバ+ナルトです。麺は、独特な甘みがあるもの。卵つなぎでしょうか。つゆは、いつもの「高幡そば」にくらべて、鼻に抜ける香りがないように感じました。鶏モモ肉の旨みが勝っているためでしょうか。その鶏モモ肉は、皮付きなので旨み濃厚です。ちょっと「?」だったのが、刻み海苔とミツバを両方乗せているということ。ややケンカするので、どちらか片方にした方がいいように思います。でも、総じて味は悪くないです。パンチ力があるわりに重すぎない、良い塩梅に仕上がっていると思います。
  平日18:45頃の訪問で、先客2・後客1。それほど規模の大きな店舗ではないので、まぁこの時間帯にはポツポツとでも利用があれば御の字でしょうか。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かけ330円、天440円、明日葉天470円、鳥中華570円です。鳥中華以外のラーメン系メニューは、すべて終了しています。そば・うどんとは別にラーメンスープを用意するのが大変だったのでしょうか。明大前店に登場していたみぞれ舞茸天は、高幡不動店には入りませんでした(2020/1、確認)。

※2022/2、再食。明日葉天470円をいただきました。つつじヶ丘「万葉そば」とは違い、明日葉天は揚げ置きで、みじん切りのかき揚げ状でした。衣は薄く青々としていて、揚げ置きでもモロヘイヤに似た青い香りがよく立っています。このクオリティで出せるのなら、揚げ置きでも問題ないと思います。欲を言うと、みじん切りだとつゆに浸かるとすぐにグズグズになってしまうので、丼の縁に立てかけるようにトッピングするといいかなと思います。あるいは、つゆがなくなるのを防止するという意味で、もっとサイズダウンしてもいいと思います。
  土曜18:15頃の訪問で、先客2・後客4。手狭な店舗なので、このくらい入ると結構混雑している印象です。各席に、固定式パーティッションあり。箸(エコ箸)は、商品と一緒に1膳提供するオペレーションになっていました。


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「そばうどん」  実食日:2020/1

  京王の南口を右側(西側)の階段で降り、右前の路地に入ってすぐ左側。もともと立ち飲み屋があった場所に、昨夏にオープンした店。「たんぽぽ」という正式店名があるようなのだが、店内外で店名表記を確認できなかったため、当サイトでは「そばうどん」で。店内とても手狭で、客席は椅子付きカウンター3席のみ。席間がわりと広いので、間にもうひとりくらい割って入って立ち食いもできそうな感じ。口頭注文、先払い。
  麺は、個包装の茹で麺。薄いグレーで、大きな星が散見されるタイプ。茹で麺らしからぬホクッとした歯ごたえがあり、まずまず美味い。そばの香りは、そこそこという程度。つゆは、特定の方向に突き抜けないバランス派。どちらかというと、深みやコクよりもキレの方が勝るタイプだ。喉よりも舌で味わうようなイメージ。チェーン店で近いタイプの店を探すと、「爽亭」になるだろうか。たぬきなし、かけ300円、天420円。メニューの種類はさほど多くなく、温そばが6種類に、麺とのセットが前提となる日替わりミニ丼(250円)が1種。客数があまり多くないだろうから、これ以上手を広げるのは難しそうだ。実食は、天そば+日替わりミニ丼のモツレバ焼丼。天は自家製と思われる揚げ置きで、タマネギ・ニンジン・小エビで構成。小エビが結構たっぷり入っていて、冷めてもよく香る。揚げ置いても美味しく食べられるよう工夫されているのだと思う。モツレバ焼丼は、注文後に調理。そのため、先にそばが出来あがって、それを食べている間に丼が提供という形になる。麺と丼を揃えて写真を撮りたいなどの場合は、「丼を先にちょうだい」と注文するのがよいだろう。モツとレバーは、タマネギと一緒に、醤油系のタレで炒める。臭みはあまりなく、プリッとしていて美味しい。立ちそばのミニ丼メニューとしては珍しさもあるし、なかなか印象深い一杯だった。ちなみに、モツレバ焼丼を食べられるのは、金曜のみ。そのほかでは、木曜に提供している鶏肉甘味噌丼が面白そうだ。基本的に肉系の丼ものになっている。
  平日14:00頃の訪問で、先客2・後客0。先客はどちらも男性で、学生風とスーツリーマン。店主のおばちゃんは愛想がよく、この辺りは多く住んでいる大学生にとっては“第2のおふくろ”的な存在になっているのではないかと思う。私が学生だった頃にこの店があればなぁ、としみじみ思った。


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★長沼駅(京王本線)
「山田うどん食堂」  実食日:2012/5



  駅を出て右へ2分、北野街道を左折して1分、左側。駅歩3分ほどかかるのだが、駅周辺に建物があまりないので、駅を出ればもう右前方に見えている。駐車場のあるドライブインタイプの店だということもあってフロアは広く、椅子付きカウンターやテーブル席に加えて座敷も完備している。配膳付きで、精算は後払い(伝票制)。
  そばは、あまり味のない茹で麺に、あまり深みのないつゆ。個々の要素はあまりハイレベルではないかもしれないが、相性がいいのだろうか、不思議と食後に物足りなさは残らない。このチェーンではつい最近までたぬき300円だったのだが、値下げしたようで、現在は240円(ワカメ入り)。これがかけに相当するメニューになっている。天(340円)は大判で、なかなか食べ応えがある。ご飯ものとのセットメニューも多数設定されているのだが、いずれも値段が高い。ミニ丼ではなくフル丼とのセットだからだろう。500円以内でミニ丼とのセットを用意すればいいのに……と思うところだが、ドライブインタイプの店ではあまり需要がないのだろうか。


※旧写真には高看板が写っていませんが、少々デザインが変わっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はたぬき280円になっています。天は現在390円。値段を上げたり下げたり、なかなか苦心している様子がうかがえます(値−1点。2015/6、確認)。

※店名変更(「山田うどん」→「山田うどん食堂」)し、高看板が変わっていました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴う値上げはなかったもようで、現在もたぬき280円です(2021/1、確認)。

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★北野駅(京王本線)
「越後そば」  実食日:2012/12

  改札を出て左前方。近年エキナカに進出するケースが多く見られるチェーン店が、京王沿線にも進出していた。店舗数はまだまだ少ないが、JR・都営地下鉄・西武・京成など、いろいろな会社線でエキナカ展開している。北野店は、外から見ると広そうに見えるが、奥行きがなく、フロアは手狭。椅子付きカウンター8席と、立ち食いカウンターが4〜5人分。
  このチェーンでは生麺を使用しているはずで、実際に「生そば」の表記があり、そば湯ポットもあるから生麺を使用しているのだろうが、食べてみた印象としては茹で麺っぽい食感だった。とてもではないが、東京駅や飯田橋駅の店舗と同じ麺を使っているとは思えない。大久保とは同じ麺かな、と思うが。茹で加減の違いで、ここまでの差が出るものなのだろうか? つゆも、東京駅や飯田橋駅とは違うような気がする。このチェーン特有のすっきりした甘みが少なく、全体的に淡い印象だった。ただ、麺とつゆの相性は良いようで、物足りなさは特に感じなかった。丼が大きく、つゆをたっぷり注いでくれるのだが、最後まで飲み干せる。たぬきは揚げ玉だが、小エビ風味で美味しい。たぬき350円。箸は割箸・エコ箸併用。


※移転・改装していました(写真は左:旧、右:現)。現在は、改札を出て右手、階段の裏にあります。旧店舗の跡地は「北乃ラーメン」というラーメン屋です。「北乃ラーメン」もクレア店舗なので、わざわざ「越後そば」を移さず階段裏に「北乃ラーメン」を新規オープンすればよかったのではないか、との見方もできますが、フロア面積の都合でしょうか。移転後の方が格段に広くなっているので、「越後そば」の方が客数を見込めると判断したのではないかと推察します。値上げして、現在はたぬき360円になっています。
  なお、先日小平駅の店舗では「カレー南蛮」の「南蛮」がマジックで塗りつぶされていましたが、こちらでは「カレー南蛮」のまま存続しています。内容が違うとは思えませんが。やはり、小平ではクレームに個別対応したということでしょうかね……。朝定食2種各370円の設定があるほか、券売機に「おつまみ」というボタンがあります。酒類も豊富にあり、ちょい飲みに使えそうな店です。フロア面積を広げたのも、どちらかというとちょい飲み客向けなのかもしれません(値−1点。2015/6、確認)。


※2019/7、公式取材にて再食。「北乃ラーメン」が閉店し、事実上統合される形で「越後そば」で八王子ラーメン(600円)の扱いが始まっており、これを取材・実食しました。公式取材なので詳細は割愛しますが、豚骨醤油スープに刻みタマネギという、正統派の八王子ラーメンです。刻みタマネギは、少し煮たものと生のもの、2種類をトッピングしています。食感と風味(煮たものは少し甘くなっている)にコントラストがあり、楽しいです。600円という値段が駅そば店のラーメンとしてはやや微妙なのですが、もともとラーメン専門店で出していたものなので、目を瞑りましょう。
  公式取材のため店内滞在時間が長くなり、先・後客数はカウントしていません。印象としては、席数にだいぶ余裕があります。客数が少ないというよりは、フロアが広いというべき。まだまだいろいろなことを試せる店舗だと思います。なお、前回訪問後に値上げがあり、現在はたぬき400円、朝定食400円になっています(値−1点)。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、たぬき400円、朝定食400円、八王子ラーメン600円です。前回訪問時にはなかったご飯ものとして、ミニふりかけご飯100円がありました。渋いですね。また、他の一部店舗に導入されている「感謝デー」が北野店にも導入された様子。感謝デー(いつなのかは明記されていなかった)には、たぬ月見が380円(セット480円)で食べられます。これは狙い目です(付+1点。2021/1、確認)。

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★狭間駅(京王高尾線)
「ゆで太郎」  実食日:2015/6

  駅を出て目抜き通りを2分、信号(イトーヨーカドーの角)を左折してすぐ左側。駅からまずまず近いのだが、駅から行くと全然目立たない場所。完全に地元住民相手という感じだ。店舗名は「狭間店」。客席は、テーブル席が4人×2と、椅子付きカウンター14。
  どうもこの店舗で使っている麺は、他店舗とは異なるようだ。麺は茹でたてだったのだが、つなぎが弱くてプツプツと切れ、短い。食後に、つゆの底に麺の切れ端がたくさん沈んでいる。製麺室があったのでちょっと覗いてみたが、典型的なロール式製麺機で特殊な機種ではなかった。素材の違いなのか、切り置き時間の問題なのか。ちなみに、受渡口にそば湯ポットがあるのだが、こちらも他店舗よりもだいぶ濁りが強かった。つゆはゆで太郎スタンダード。たぬきは、2005年頃のゆで太郎で一般的に用いられていたタイプ。形の丸い、やや油の主張が強い揚げ玉だ。加えて、無料券で追加したコロッケまで都内店舗とは別物だった。こちらの方が肉厚で衣が薄く、タネがネットリしていてコロッケとして美味しい。値段はFC型の他店舗と共通。たぬきなしでかけ320円に揚げ玉が入る。朝11時までは朝定食2種各360円と朝そば2種各330円があり、揚げ玉フリーになる。タカノツメと一味は受渡口にあり(七味のみ各席にあり)。箸はエコ箸。都心から離れているからだろうか、ちょっと独自色を感じる店舗だった。北海道とか九州の店舗はどうなんだろうか? 興味が湧く。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ360円、朝セット390円です(値−1点)。320円から一気に360円まで上がったのではなく、間に340円の時代があったと思われます。また、外観的には、日除けが新調されていました(写真は左:旧、右:現。2022/2、確認)。

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※渋谷駅は、山手線7に掲載。
★神泉駅(京王井の頭線)

「いずみそば」  実食日:2003/10

  改札を出て左の階段(北口)を降り、左から2本目の路地を1分。UFJ銀行の隣にある。写真を見れば分かるが、半地下の店舗なので、非常に分かりづらい。UFJ銀行という目印がなければ、立地の説明が非常に難しい。
  この店は、麺はまずまず水準級なのだが、つゆにやや問題がある。というのは、舌をピリピリと刺すような刺激があるのだ。唐辛子の辛さではない。私の舌では、化学調味料としか感じられない刺激だ。これを好む人もいるのかもしれないが、私の口にはあまり合わない。たぬき330円。


※閉店していました。跡地は和食屋になっています(2009/5、確認)。

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「みさわ」  実食日:2018/1

  新店がオープンしたと聞きつけて行ってみれば、なんとも意外な展開だった。駅から少々遠く、徒歩4分半ほどかかる。南口を出て右、最初の路地(国際文化理容美容専門学校渋谷校の角)を左折して突き当り(国道246号線)を右折。旧山手通りとの交差点(神泉町交差点)の角の三角地脇。おおっと、この場所、以前はコンビニだったのだけれど、店頭にスタンド灰皿がたくさん並べられていて、スモーカーの憩いの場になっていたところではないか。今もスタンド灰皿がそのまま残っているあたり、コンビニが撤退して跡地に別店が入ったという感じがしない。同じ店主が業態変更して立ちそばを始めた、という臭いがプンプンする(未確認です)。しかも、コンビニとしての機能をちゃんと残してあり、言ってみればコンビニのフロア中央に立ち食い席を設けたような造りになっている。立ちそばと物販と合わせることで相乗効果を生み出すパターンだ。店内で販売している酒類を買って、なんちゃって角打ちを楽しむこともできる。一部のトッピングは讃岐うどん式になっていて、これを肴に飲むこともできるだろう。さらに言うと、店内商品の中にもつまみになるようなものがたくさんある。その上でそばを食べてもらえれば、なかなか効率の良い商売になりそうな気がする。今後、こういう立ちそばが増えてきても何ら不思議ではない。客席は立ち食いカウンターのみで、キャパは16人くらい。一部のトッピングはセルフ(讃岐うどんスタイル)になっている。注文手順は、入店したら一番奥まで進み、盆をとって麺を注文→麺を受け取り、セルフトッピングなどを取り、レジで精算。店内商品と一緒に精算することも可能。
  麺は、柔らかめの茹で麺。若干ぬめりがあるのだが、生麺という感じではない。特段美味しいわけではないのだけれど、少なくとも悪くはない。つゆは、やや辛め。酒飲みの利用が多いから濃いめになっているのかな。出汁は、カツオ・昆布の合わせと推察。これも麺と同様に、特段「これは美味い!」というわけではないのだけれど、平たい感じではなくそれなりの深みがあるし、少なくとも悪くはない。たぬきは、フニュッとした食感の天かす。これも、特段美味しいわけではないが、悪くはない。総じて普通なんだけど、特段けなすような材料がなく、よくまとまっていると言えそうだ。たぬき350円。メニューやセルフ式トッピングの種類は決して多くないが、鶏唐揚げ65円あたりは魅力的に感じるし、多くないラインナップの中にメンチカツ140円が入っているあたりも注目に値する。私はコロッケ100円を追加してみた。ネットリと舌に絡みつくタイプで、コショウが結構利いていた。これは、そばに乗せるよりも、ソースをかけてご飯に合わせた方が美味しいと思う。酒のつまみにもよいだろう。店頭のスタンド灰皿が今も健在なので、食べ終えてすぐに一服できるから、スモーカーにとってはたいへんありがたい店になるのではないかと思う。
  訪問は、平日の14:00頃。物販だけの客は含まず、麺類を注文した客だけで数えて、先客1・後客3。酒を飲んでいる人は、この時間帯にはいなかった。おそらく、時間帯によって大きく表情を変える店であろうと思われるので、今度は朝か夜に訪問してみたい。


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「麺KAWAKEI」  実食日:2018/1

  かつて渋谷駅の北側ガード下にあった立ちそば店が、意外な形で復活していた。場所を移して、業態まで少々変わっていたのだ。新店舗は当サイトの基準から少々外れる部分もあるのだけれど、旧店舗に愛着がある人も多かろうということで、研究上必要と判断した。もっとも、私は旧店舗で食べたことがないのだが。場所は、渋谷から京王井の頭線でひと駅、神泉駅が最寄りになるところなので、神泉駅から案内。南口を出て左、すぐのT字(踏切端)を右折して30秒、突き当りのT字を左折してすぐ左側。道路から少し奥まっていてかなり分かりにくいのだが、道路に面している「うに小屋」の脇から入っていくと覚えておくといい。テーブル席4人×4と、椅子付きカウンター9席。ただし、訪問時には椅子付きカウンターのうち2席が資材置き場になっていた。こんな分かりにくい場所の店を私がどうして見つけることができたかというと、たまたま旧店舗があったガード下を歩いていたときに、「移転オープン」の貼り紙が出ていたため。なんでも、1月末まで限定で貼り紙を出させてもらえたとのこと。訪問が24日だから、あと1週間以上遅かったらこの貼り紙を見ることはなかったし、この店の移転オープンを知ることもなかった、ということだ。まさに奇跡。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細く、偏平形。薄く赤茶色がかった色合いで、星が見られる。少々粘着する印象を受けたものの、香りはまずまずよい。そばらしい食感・風味と言える範囲内だ。つゆは、カツオ出汁一辺倒。酸味が強めなので若干好き嫌いが分かれるかなという気がするが、エグみはあまり出ていないので私は抵抗なく飲み干せる。値段は、当サイト的にはかなり苦しいくらい高い。たぬきなし・かけなしで、かき揚げ600円。一応オープン厨房ではあるが店内の雰囲気もかなりお洒落で旧店舗の面影はなく、精算システムも後払い。立ちそば要素がかなり薄くなってしまっている。たまたまこの物件しか空きがなかったということなのかもしれないけれど、旧店舗で食べ慣れている人にとってはあまり思い入れが湧かないのではないか、という気もする。実食は、かき揚げそば。かき揚げは、かなり大きい。少々形が崩れているが、これはおそらくリングを使わずにフリーハンドで揚げているためだろう。具材は、タマネギ・ニンジン・長ネギ・春菊・干しエビ。ネギとエビの香りが良いアクセントになっていた。箸はエコ箸。エコ箸は平皿に裸で寝かせて入れてある。これがちょっと気になった。つゆの飛沫とかクシャミの飛沫(麺類などの啜り込むタイプの飲食店は、結構むせ返す人が多い)とか、かからないかな。お洒落だとは思うのだけれど、実用性を考えたら、立てて入れるものか、寝かせるにしても箸先が隠れるような入れ物の方がいいと思う。当サイトでは、これをもって衛生を−1点としている。
  訪問は13:00頃で、先客5・後客1だった。うち4人が、おそらく旧店舗では食べたことがないであろう若い女性。だが店主に「貼り紙を見て来た」と言うと、そのような人も結構あるのだという。常連客が戻ってくるといいなと思うけれど、貼り紙を出せる期間が短いし、店の雰囲気もガラッと変わってしまっているので、まったく新しい店としてスタートする気持ちの方がいいようにも思う。なお、貼り紙にはこの店の沿革的なことも多く記載されていて、つぶさに読んでみたところ1960年開業であることが分かった。開業当時の業態がよくわからないが、もしかしたら「東京最古の立ち食いそば」に躍り出るかもしれない(私がこれまでに情報を得ている限りでは、東京最古は1962年なので)。その意味でも、復活の意義は大きいし、当サイトに掲載する価値も高い。


※値上げしていました。現在、かき揚げ680円です。客数、伸び悩んでいるのでしょうか。ちょっと心配です(2018/11、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2018/11

  南口を出て左、すぐのT字(踏切端)を右折して30秒、突き当りのT字を左折して2分。道玄坂上交番前交差点の西側角地。イメージ的には渋谷なのだが、神泉の方がだいぶ近いので、こちらで。店舗名は「道玄坂店」で、今年8月オープンの新店。2017年あたりから方向性を模索するなかで生まれたスタイリッシュ路線の“ムーディー小諸”(注:私が勝手に付けている呼称です)としてオープン。客席は、椅子付きカウンター8席と、立ち食いカウンター6人分くらい。新店舗だけでなく既存店舗のムーディー小諸化も進んでおり、「メニューや値段は同じだけど、立地の特性に応じて2通りの内外観という方向でやっていくのかな」と思っていたのだが、ここで、またしても頭を抱えさせえるような店舗に出会ってしまった。見た目には他の“ムーディー小諸”と同じなのだが、メニューも値段も違うのだ。
  麺は、見込み茹ででの対応だった。食感・風味とも問題なし。つゆは、他店舗に比べてやや濃く甘かったように感じたが、誤差だろうか? たぬきは天かすで、エビとゲソが香る「小諸」ならではのもの。美味しい。ネギ&梅干しはフリー。問題は、ここからだ。まず、値段が違う。他店舗よりも高い設定になっており、たぬきは370円(カマボコ&季節の青味入り)。他店舗より30円高い設定になっている。それでも、全メニュー一律で30円高いのなら、「あぁ、場所が良いからテナント料が高いのかな」で済んだかもしれない。が、もり・かけは340円で他店舗より50円高い。一方、山かけは460円で他店舗と同じ価格。セットメニューで比較しても、かき揚げ丼セットは560円で他店舗より20円高い設定なのに、満腹天丼セットは640円で他店舗と同額。そして、メニューもちょっと違う。鴨そぼろカレーつけそば(単品価格未確認。ライスセット650円)なんていう、他店舗では見たことがないメニューがある。というか、これ、同系列の本格蕎麦店「蕎麦きり みよた」の名物メニュー「鴨そぼろ丼」とイメージがダブる。かつ丼もちょっと変わっていて、通常店舗ではヒレカツ丼の扱いなのに、道玄坂店では肩ロースカツ丼になっている。セット680円で、通常店舗のヒレカツ丼セットよりも50円高い。おかしいなと思って、これまでに訪問したムーディー小諸店舗のお品書き写真を見比べてみたら、水道橋店と人形町駅前店は通常店舗と同じでヒレカツ丼セット630円だが、鎌倉橋店にはヒレカツ丼セット630円と極みロースカツ丼セット680円が同居していた。値段から推して、鎌倉橋店の極みロースカツ丼セットと道玄坂店の肩ロースカツ丼セットが同じものなのだろうと思うのだが、どうしてここに違いがあるのかが分からない。どうも、内外観が異なるだけの2路線でカッチリ固めるというわけではなさそうなのだ。ムーディー小諸化が進む中で、店舗ごとの違いが表れ始めていると受け取れる。
  もうひとつ他店舗と違っていたのは、配膳システム。道玄坂店では、セルフではなく店員さんが配膳してくれた。他店舗でも、混乱を避けるために混雑時を中心に配膳をする場合があるが、今回は14:30でも配膳してくれたので、一日を通してこのようにしているのだろうと思う。もしかして、値段が高いのはこの部分にも由来しているのだろうか? 立地がら、外国人の利用も多いのだろうと思う。そして、過去の各店公式取材では、「外国人はセルフサービスを理解しておらず、食べ終えた食器を席に放置したまま帰ってしまう」という話をよく聞いている。そこを加味して、半セルフサービスで対応しているのではないか、と(これはあくまでも個人的な推論で、聞き取り取材に基づいたものではありません)。また、新店舗だからこそできる実証実験ということも考えられる。既存店の値上げ対応だと、客が離れてしまうリスクがあるので。今回は、先客7・後客5とそれなりに賑わっていた。それほどフロアが広い店舗ではないので、この客数で、さらに店員がフロアをウロウロしていると、はっきり言って邪魔。個人的にはセルフサービスの方が落ち着けるし、もしそこが値段の違いに反映されているのだとしたら、なおのことセルフサービスにしてほしい。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、山かけ470円、かき揚げ丼セット570円、満腹天丼セット650円、肩ロースカツ丼セット690円です。基本的に各メニュー10円ずつの値上げですが、かけ・もりは340円で据え置かれています(2019/10、確認)。

※閉店していました。跡地は、「双子」という麻辣湯の店です。客足はそこそこ伸びていたように見えたのですが、賃料が高いとか、そういうことでしょうか(2021/2、確認)。

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★永福町駅(京王井の頭線)
「キッチンオリジン」  実食日:2017/12

  北口を出て左、井の頭通りを渡らずに右折(信号で水道道路を渡る)して30秒。店舗名は「永福町店」。この駅は、私が駅そばを巡るようになった以降に限って言うと、駅そばがあったことがない駅。一応急行停車駅だし、井の頭通りにほぼ面していて人も車も往来が多いところだから、ファスト系のそば店があってもいいのではないかなとずっと思っていた。でも、まさかこのような形で当サイトに掲載されることになるとは。オリジン系の店舗は首都圏の主要駅の大半を網羅しているから、これまで駅そばがなかった駅を救済するような店舗が結構たくさんある。イートイン併設店はまだ少数派だが、将来的には「店舗数1位」の称号を手にすることになる可能性を秘めていると思う。永福町店のイートインスペースは、テーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが4席。有人レジで先払い→引換券で呼び出し(セルフ受渡し)→下げ膳もセルフという流れ。これまでに訪問した店舗では「レジ=受渡口=返却口」であることが多かったのだけれど、永福町店は返却専用の棚が別途設けられている。
  麺は、いつもの冷凍乱切りタイプ。それなりにそばの香りがあるが、どうにもこのチェーン特有の薬品臭でかき消されてしまう。勿体ない。つゆは、やや辛め・やや甘め。平均的な店舗よりも、少し濃かっただろうか。まぁ、誤差の範囲内といえば範囲内だが、ブレ幅の大きさがちょっと気になる。かけ290円、ちくわ天350円、かき揚げ430円など。実食したのは、ちくわ天そば+赤飯おにぎり150円。ちくわ天そばには、揚げ玉とワカメが入る。ワカメが、ほかの店舗よりも歯ごたえが良いように感じた。店舗によってワカメが違うということはさすがにないと思うので、水戻しのスキルということになるのか。ちょっと乾燥ものとは思えないほどに食感が良かったので、びっくりした。ちくわ天は、今回も注文後揚げで美味しかった。これ、2本乗せたいな。単品追加できるのかな(お品書きには記載なし)。赤飯おにぎりは、悪くはないがこれといった感慨もなし。もうちょっとご飯が固い方が、個人的には好みかな。箸は個包装の割り箸。七味・レンゲは、返却棚の脇にある。冷水器あり。
  イートインの利用は、平日14:00頃の訪問で先客3・後客0。先客のうち2人は、スーツ姿の速食系サラリーマン。他の店舗ではスマホ中毒大学生や有閑マダムが主客層のように見えることが多かったので、この店舗は少し特異なのかなと感じた。決して多客という感じではなかったので根拠として弱いのだけれど、この駅には潜在的な立ちそば需要があるのだと私は言いたい。


※そばの扱いを終了していました。当サイト的には、閉店の扱いとします(2020/7、確認)。

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★浜田山駅(京王井の頭線)
「富士そば」  実食日:2016/1

  駅を出て右へ10秒、右側。昨年末にオープンした新店。京王井の頭線の途中駅は駅そば不毛地帯だったので、ありがたい新規出店だ。浜田山は、比較的マイナーな駅。急行が停まる永福町や久我山の方がよかったのでは? と見る人もいるかもしれないが、私はよく考えられた出店地だと思う。というのも、浜田山駅は出口が1カ所しかなく、駅利用者の多くが「富士そば」の前を日々通るのだ。まぁ、「富士そば」だったら永福町の井の頭通り沿いあたりに出店してもやっていけそうな気はするが。客席は、テーブル席が中心。2人掛けと4人掛け、合わせて16席ある。プラス、椅子付きカウンターが6席。立ち食いカウンターはない。厨房の向かいあたりに2階へ上がる階段があるのだが、2階はトイレのみで客席はない。
  麺は、見込み茹で。茹で置きがなくなって、注文が入ると3人分くらい茹でるオペレーション。客の入り具合にもよるが、あまり待つことなく茹でたてに当たる確率が結構高い。ありがたいオペレーションだ。その麺は、断面が偏平形をしたタイプで、食感が軽め。最近このタイプの麺を使う店舗に出会っていなかったので、てっきり完全撤廃したのかなと思っていたが、使っている店舗がまだあるようだ。このタイプの麺は茹で損ねor茹で置きにより食感が極端に損なわれてしまうので、扱いが難しい。見込み茹でのオペレーションといい、ずいぶんとチャレンジ精神が旺盛な店舗だと見受けた。つゆは、最初だけカツオがツンと香る「富士そば」スタンダード。たぬきは、中粒の揚げ玉。店頭に天ぷらは「特製フライヤー使用」の幟が立っていたので、天かすで出てくるものだと思っていたが。特製フライヤーとやらは、天かすが出ない仕様のものなのだろうか。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗オリジナルは、これといって見当たらず。券売機のカツ丼490円のボタンに「スープ付き」と書かれているのだが、「味噌汁」ではないのだろうか(吉祥寺店でカツ丼を食べた時には、味噌汁が付いた)。それとも、このあたりも店舗ごとに違うのだろうか。興味深い。朝そば320円のほか、朝天玉320円という設定がある。24時間営業。「ふじ酒場」あり。つまみには、カツ煮300円、揚げそば200円、フランク2本200円。だんだん、ふじ酒場のつまみメニューにも店舗の個性が出始めている。個人的には、嬉しい傾向だ。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。紅生姜ちくわ天450円、上えび天丼600円が登場しています(2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、かつ丼500円(「お吸い物付」に記載変更)です。紅生姜ちくわ天と上えび天丼は、少なくとも店頭サンプル掲示からは消えています(2020/7、確認)。

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※吉祥寺駅は、中央線4に掲載。
※永山駅・多摩センター駅は、私鉄3に掲載。
★南大沢駅(東京・私鉄4)
「都夢」  実食日:2021/1

  改札を出て左へ進んで駅を出て、ロータリーを左に回ってバス乗り場前(ロータリー沿い)。昨年10月にオープンした新店。南大沢は、急行停車の大きな駅なのにこれまでこの手の店がなかったので、これは待望のオープンだ。同駅を最寄りとする東京都立大学のキャンパス内で食堂や売店を運営している会社がオープンさせた。土着感があって、いいね。大きなタブレット端末タイプの券売機で、ちょっと複雑な操作にて注文。ネギ抜きとか温冷の選択まで、いちいち端末操作になる。口頭対応してくれた方が個人的にはありがたいのだが、コロナ禍でのオープンだし、可能な限り客と店員の接触を減らそうという狙いがあるのかもしれない。レシートのような会計票に印刷されるQRコードを精算機にかざして、精算。現金派にとっては、ちょっと面倒くさいシステムになっている。キャッシュレス決済に親しみがあるであろう若者(都立大生)に照準を合わせているということだろうか。店名もそれっぽいし。それとも、私が原始人すぎるのか。配膳・下げ膳ともセルフ。客席は椅子付きカウンターのみで、16か17くらい。
  麺は、生麺の注文後茹で。細麺で、ホクッとした歯ごたえ。そばの香りは、しっかり感じられる。まずまず美味しい。つゆは、よく言えばバランス派ということになるが、あまり深みがある感じではなく、悪く言うとモヤリ系。う〜ん、惜しいな。たぬきは揚げ置きの天かすで、トングか菜箸を使って意図的に作ったような形状。油がやや強く、ゾル化しやすいものだった。総合的には、美味しい部類ではあると思う。もうちょっと改善してほしい部分もあるが、今後の期待も含めて「3.5点くらいかな」と感じた「味」は、4点とした。たぬき380円(ワカメ入り)。恐らくそばつゆ+中華麺であろう、鶏中華500円に加え、豚中華550円もある。「ラーメンとはひと味ちがいます」との売り文句があるので、これもそばつゆベースなのかな。カレーライスは、「大学カレーライス」というメニュー名になっている。都立大学キャンパス内食堂と同じ仕様ということではないかと推察。330円と安い。かけそば330円とセットにして食べるのが、コスパ的にはベストだろうか。酒類も各種扱っており、飲み屋としても機能していそう。そば焼酎のそば湯割り300円があるのは、そば屋らしくていいねぇ。そば湯ポット冷水器近くにあり。ちょっと飲んでみた。赤紫色をしており、とろみもあって香りよし。もりつゆを割って飲むのに良さそうだ。箸は個包装の割り箸。
  土曜14:45頃の訪問で、先客3・後客5。よく入っている。ただ、私と同じように精算方法で戸惑う人が多い様子。後客のうち2人はまったく操作方法が分からず、店員が厨房から出てきて操作方法をレクチャーしていた。客と店員の接触機会を減らす狙いがあるのだとすれば、むしろ裏目に出ているように感じた。店が定着して常連客が増えてきたら、このようなことはなくなっていくのかもしれないが。


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※高尾駅は、中央線4に掲載。


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