東京・私鉄6
(東武各線)

現在、62軒掲載(うち41軒は、閉店確認済)
※池袋駅は、山手線1に掲載。
★北池袋駅(東武東上線)
「白山」  実食日:2004/8

  駅を出て左へ1分、右側。北池袋駅は駅そばなどなさそうな小さい駅で、繁華街の範囲も極めて狭いのだが、よくよく探せば駅から割と近いところにある。たぶんこの店、昔は駅そばではなく高いそば屋として営業していたのではあるまいか。随所にその名残と思われる部分がある。まず、メニュー。客席はL字型カウンターだけなのだが、その要所に2つ折りのメニューが置いてある。それから、座席は座布団付きの割と大きな椅子。そして、カウンター上に灰皿あり。代金後払い制。
  しかし、今ではたぬき300円と、れっきとした駅そば価格で提供している。天も300円。かなり量があるので、値段・ボリューム重視の人には喜ばれそうだ。ただ、味はイマイチか。麺はポソポソしていて、つゆも画一的な味。そして、麺もつゆも具も、全体的にぬるいのがいただけない。


※閉店していました。跡地は、居抜きでラーメン屋です(2011/7、確認)。

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★大山駅(東武東上線)

「ごん平」  実食日:2001/12

  南口改札からアーケードの商店街を2分、雑踏のど真ん中にある駅そば。椅子席はあるが、ごくごく小さな店で、5人入ったら身動きがとれなくなる。味の方はまずまずで、たぬきもちゃんとした“天カス”が出てくる。また、関西風だしつゆの「浪花そば」(400円かな?)が好評。ちょっと一見さんには入りづらい雰囲気のある店なのだが、駅そばマニアにはこれがたまらない。


※値段が上がったようです。現在は、たぬき390円です(値−2点。2009/4、確認)。

※2015/1、再食。タイミング的に、ハズレを引いたかもしれません。麺はぬめりが強烈ですすぎ不足(すすいでいない?)と思われました。つゆも、塩気が妙に強く、出汁感・深み・余韻が負けていました(味−1点)。たぬき390円、値段据え置きです。消費増税に伴う値上げはありません。なにわは現在430円です。きしめん490円もあります。自宅から一番近い立ちそばなので、頑張ってほしいです。

※2018/4、再食。ちょっと仕事上必要だったので、なにわきつねそば490円を食べてみました。この店で関西風のメニューを食べるのは、実は初めて。自宅から一番近い立ちそばなのですが、駅までの経路途中ではないということもあり、実食自体約3年ぶりです。関西風のつゆは、とても分かりやすい昆布出汁。加えて、とろろ昆布と花かつおをトッピングして、さらに香りを足しています。つゆに浮かべている間にもどんどん出汁が出るので、食べ進めるごとに味が変わっていきます。七味よりも一味の方が合う味覚ですね。きつねは、正方形1枚。これ自体は、特段どうということもありませんでした。
  平日15:00頃の訪問で、先客・後客とも0。この時間帯はアイドルタイムなので仕方ないかなと思いますが、駅からここまでの間に「文殊」と「富士そば」があるということも影響しているかなという気がします。どちらもなければ、この時間帯でももっと客が入っているのではないか、と。ちょっと気の毒です。なお、外観的には暖簾が変わり、間口脇のタペストリーが外されています(写真は左:旧、右:現)。

※平日真昼間でも営業していませんでした。「しばらく休業」の貼り紙が出ています。ちょっと心配です。消費10%増税に伴う値上げはなく、現在もたぬき390円、なにわきつね490円です。この店は、消費8%増税のときにも値上げをしていません。無理をしていなければよいのですが(2019/12、確認)。

※営業を再開していました。ひと安心です(2020/3、確認)。

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「富士そば」  実食日:2002/9

  南口改札を出てすぐ目の前にある。山手線・中央線系に多い「富士そば」とは雰囲気から味から全部異なり、同チェーンとは思えない。建物に「東武商事」と書かれているので、FC店だろうか。見た目や味にはこれといった特徴はなく、すべて平均点の無難な駅そば、という感じ。加点材料といえば、ご飯もの(カレーなど。丼ものはない)があるというくらいかな。椅子席もなく、あまりゆっくりと落ち着ける店ではない。たぬき310円。

※2013/6、再食。少し値段が上がっていました(たぬき310→320円)。麺は生麺ですが、茹で置かれた麺が大きなカゴにこんもりと入っていたので、茹で置き時間が長いと思われ、食感も茹で麺のように柔らかいです。朝10時まで限定の「朝そば」(300円)にお得感があるほか、店舗オリジナルのメニューもいくつか用意されています。精算システムは相変わらず現金制で、「富士そば」の中ではかなり異彩を放っている店舗となっています。内外装等ほとんど変わっていませんが、従来掲載していた写真がよくなかったので、貼り替えました。

※2015/12、再食。値上げして、たぬき370円になっていました。朝そばも310円になっています。夕そば310円の設定もあります。実食は、天380円。麺は、注文後に茹でていました。ただ、2〜3人分まとめて茹でていたので、タイミングによっては茹で置きになりそう。注文後茹でと見込み茹での中間くらいのスタンスでしょうか。他の「富士そば」では感じたことがないザラザラした舌触りが特徴的。ルックスは近いですが誤差という感じではないので、他店舗とは違う麺なのではないかと推察します。つゆも、他店舗とはレシピが違いそうです。色が濃く、昆布出汁が前面に出た風味。他の「富士そば」店舗よりも、ガツンとくる味覚です。天は、懐かしい感じのフニャ天。近年「富士そば」では嵩のあるかき揚げが主流になってきていますが、大山店ではジャンク路線を地で行っています。スペース的に、フライヤーを入れることができないのでしょう。
  唯一のエキナカ店であること、立ち食いカウンター5人分くらいのみであること、大山特選そば410円の設定があることなど、どこをとっても異端色を感じる店舗です。ついでに言えば、暖簾も「富士そば」らしからぬものに変わっていました(写真は左:旧、右:現。味+1点、値−2点、付+3点)。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。朝そば・夕そばは320円に、天は410円に、大山特選は450円に上がっています。「富士そば」きっての異端店舗でしたが、ベースメニューの価格設定は標準的になりました(2016/1、確認)。

※2016/1/31付で閉店していました。昭和56年から、30年以上続いていたんですね。残念です。「富士そば」は目下、フロアの狭い旧型店を潰して、より集客力のある広い代替店舗を近隣にオープンさせるスクラップ&ビルドを盛んに行っています。キャパの小さな店舗は経営効率が悪いということでしょう。立ち食い専門の「富士そば」はどんどん稀少になっていきそうです(2016/2、確認)。

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「富士そば」  実食日:2005/6



  南口を出てハッピーロード(アーケードの商店街)を直進2分、2つ上に記載している「ごん平」の3軒隣。間口が狭くて奥にも狭い、小型の「富士そば」である。
  最近このチェーンでは、妙に細くて平たい生麺を使う店が増えてきているのだが、ここでは食べ応えのある中太生麺を使っている。やはり、生麺はこのくらいの食感を出して初めて加点材料になると思う。ワカメ入りのたぬきは330円。なお、店内には冷水機が2つあるのだが、一つは客席側を、もう一つは厨房側を向いている。厨房側の冷水機は「店員用なのかな」と思っていたら、これ、実は「給そばつゆ機」だった。もり系のつゆは冷や冷やなのかも(未食につき、不明)。


※2015/8、再食。一時は閉店として扱っていましたが、移転(店舗名は「ハッピーロード店」で同一)でした。現在は、ハッピーロードの向かい側、少し駅寄りで営業しています(写真は左から2枚目)。24時間営業で、たぬき380円です。今回は、この手の店では珍しい茶そば360円を試してみました。茶そばというと抹茶を練り込むのが一般的だと思うのですが、この茶そばはどちらかというと煎茶(粉茶)のような風味に感じました。最初のひと口でよく香り、その後だんだん香りを感じなくなっていきます。それでも、この価格帯なら満足の内容でしょう。特異な麺での再食のため、味の評点は据え置くことにします(値−1点、衛+1点、付+1点)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。茶そばは終了していました。店舗オリジナルは、冷し煮浸しなすおろし410円と茄子カレー南蛮440円に変わったようです(こちらも期間限定との記載あり)。「ふじ酒場」が始まっています。共通系以外のつまみに、煮浸しなす100円、肉ぬき150円、肉玉ぬき210円があります。「茄子」というひとつのアイデアから3つのオリジナルメニューを設定するあたり、効率が良いと思います。他店が参考にできる工夫でしょう(付+1点。2016/1、確認)。

※2017/2、再食。ミニかつ丼セット560円をいただきました。ミニかつ丼は、肉2切れなので、肉も半分ということになります。丼の半分にしか肉が乗っていないという、ちょっと見た目に貧相でした。玉子がやや煮すぎだったものの、味は悪くないんですけどね。これなら、同額設定のミニひれかつ丼セットの方がよさそうです(訪問時に、ハッピーロード店にミニひれかつ丼セットはなかった)。

※2017/6、再食。煮干しラーメン450円をいただきました。高田馬場駅前店に続いて、チェーンとしては2度目の実食となるメニューです。味覚的に大差はないですが、心なしか高田馬場駅前店で食べたときよりも粉っぽさが軽かったような気がします。煮干し粉の沈殿量にも、だいぶ差がありました。これは誤差の範囲内なのでしょうか。クリーミーなスープはまろやかで、ワンコインのラーメンとしては上々の出来です。また別の店舗でも食べてみようと思います。

※2018/1、再食。ご無沙汰していた肉富士そば(温)470円をいただきました。1年半ほど前に池袋店で実食して以来のメニューですが、豚バラ・温玉・ワカメ・焼き海苔という内容に変わりはありません。味も変わらないです。調理の手順などもきっちり決まっているように感じました。看板メニューだけに、店舗間で大きなブレがあるのはよろしくない、と考えているのかもしれません。
  今回は、土曜18:15くらいの訪問で、先客6・後客3でした。それほど混雑しているという感じではなく、「ふじ酒場」対応店舗なのには飲み客の姿も見当たりませんでした。


※2018/9、再食。全店共通で期間限定メニューとして提供しているミニ麻婆豚丼セット550円を、かけで食べてみました。ミニ麻婆豚丼は、茹でた豚バラに麻婆ソースをからめて、青ネギを散らしたもの。山椒の香りが強い、四川風の味わいです。麻婆豚丼というより、山椒豚丼のイメージ。山椒の香りが悪いとは言いませんが、ちょっと針が振れすぎているようにも感じました。好き嫌いが分かれると思います。
  平日20:00頃の訪問で、先客2・後客2。「ふじ酒場」対応店舗ながら、さほど飲み客はおらず、夜間はだいたいいつもこんな感じです。なお、外観的には暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。

※トロッと温もり旨辛そば560円が登場していました。温もりということは、「あつもり」みたいなことでしょうか。ちょっと値段が高い気もしますが、どのようなものなのか気になります。ミニ麻婆豚丼セットは終売し、肉富士は500円に値上げしています。また、どうでもいいことですが、「ほうれん草そば」が、この店舗では「ほうれんそば」というメニュー名になっています(400円)。やや違和感ありです(2019/2、確認)。

※「トロッと温もり旨辛そば」が終了し、代わりに「ピリ辛肉ねぎラーメン」500円が入りました。うん、こっちの方が食指を動かされますね。近々、食べてみようと思います(2019/4、確認)。

※2019/6、再食。前回訪問時に気になったピリ辛肉ねぎラーメン500円を食べてみました。昔ながらの醤油ラーメンをベースに、豚バラ肉、焼き海苔、豆板醤っぽい辛みダレ、薬味のネギをたっぷりトッピングします。単に辛いだけでなく、辛みダレに大豆の風味が色濃く出ていて、オリジナリティあふれる味わいに仕上がっています。本当はネギを白髪にできればなお良かったかなと思うところですが、それだと値段が高くなりそうなのでこれはこれで良しかな。肉もそれほど量は多くないので、おそらく「500円で出す」ことを前提に考案されたメニューなのだろうと思います。総じて、500円なら十分満足できる内容でした。
  日曜15:30頃の訪問で、先客5・後客3。アイドルタイムですが、安定して入っています。ひとり客が多いタイミングだと、手前の椅子付きカウンターが混雑する傾向あり。通りからだと結構混んでいるように見えても、実は奥の方のテーブル席はガラガラということが結構ある店舗です。この席配置には、先客ゼロ症候群を回避する狙いもあるのかもしれませんね。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、ミニかつ丼セット580円、肉富士530円、ピリ辛肉ねぎラーメン510円です。ややレアメニューとして、紅生姜ちくわ天470円、海老ざんまい490円が登場しています。このタイミングで新たに紅生姜ちくわ天を取り入れる店舗は珍しいです(2019/12、確認)。

※2020/3、再食。ピリ辛鶏ねぎラーメンに代わって登場した「ピリ辛みそカレーラーメン」520円を食べてみました。味噌とカレーの相性に関しては、疑うべくもありません。私は普段自宅でカレーを作るときにも味噌を入れることがあるくらいなので。オペレーションとしては、豆板醤タイプの辛みダレでピリ辛に仕立てた味噌ラーメンにカレールーを投入するスタイルです。味覚的には、味噌よりもカレーの方が勝っていて、「味噌ラーメン」よりは「カレーラーメン」の括りになりそうです。問題なく美味しいですが、個人的には味噌が勝ったバージョンも食べてみたいです。カレールー以外の具材は、豚バラとフライドガーリック。フライドガーリックを入れたのは、肉骨茶そばからの着想でしょうか(ハッピーロード店に肉骨茶そばはないが)。よいアイデアだと思います。
  平日20:00頃の訪問で、先客2・後客3。空いていました。後客のひとりが、カレーかつ丼の大盛りを注文していました。これ、大盛りにはできないイメージだったのですが、できるんですね。裏メニュー的な対応でしょうか。


※2020/6、再食。一部店舗限定でしょうか、つけとろろ400円をいただきました。もりそばのつゆに、デフォルトでとろろが入っていると考えればわかりやすいでしょうか。とろろがやや少なめとはいえ、通常店舗でとろろそばを食べると470円なので、わりとお得感があります。食べ進めるうちにとろろはつゆに混ざり合うので、つゆを全部飲まないと“もったいない感”が生じます。そば湯ポットを活用しましょう。
  平日19:45頃の訪問で、先客1・後客2。後客のうちひとりは若い女性で、店内飲食だけでなく、紅生姜天4個を単品で買ってテイクアウトしていました。なるほど、天ぷらだけ買って、自宅で天丼を作るという活用法もあるんですね。


※2020/7、再食。欲張りチキンカツ炭火焼き親子丼セット750円を食べてみました。「欲張り」というのは、1杯の丼にチキンカツと炭火焼き親子が両方盛りつけられているという意味。というか、チキンカツも一緒に玉子とじになっています。まぁ鶏肉同士だから、一緒くたになってもさほど違和感はないかな……と思っていたのですが、食べてみると結構違和感あります。あくまでも個人的な見解ですが、元凶は「炭火焼き」。この香ばしさが、パン粉の衣にも玉子とじにも合いません。炭火焼きにこだわるのなら、塩コショウか醤油七味にとどめるのが正解かなと思います。敢えて変化をつけるなら、カレー系かマヨネーズ系かな。
  平日19:45頃の訪問で、先客6・後客3。この店舗では、いまだに椅子付きカウンターにパーティッションが設置されていません。席の間引きも行われておらず、コロナ以前と変わらない席配置になっています。


※2020/9、再食。「富士そば」が全社的にアピールしている肉骨茶そば590円を、冷やしで食べてみました。以前に温そばバージョンを食べたときには、胡椒が強すぎて肝心の味がよく分析できないような状態でしたが、それは冷やしでも同じでした。豚骨スープに豚バラとフライドガーリックという味の強いものの掛け算メニューの中に入っても、胡椒が圧倒的に勝っています。加えて言うと、このメンツの中に入ると、そばの香りがむしろ不協和音になってしまいます。そばではなく、中華麺かうどんの方がいいのではないかと感じました。温か冷かでいえば、どちらかというとスープの香りが立つ温の方がいくらか全体のバランスがとれるかなと思います。針を振り切るのは悪いことではないと思いますが、ちょっとやりすぎている(胡椒が強すぎる)かなというのが正直な感想です。これが好きな人は、きっと温そばにも七味を山ほどかけるんでしょうね。
  平日21:45頃の訪問で、先客0・後客2。このタイミングで、椅子付きカウンターに個別パーティッションが設置されました。もともと席間が狭かったところに、席をつぶすことなくパーティッションを入れているので、ますます席間が狭くなったように感じます。一部の座席をつぶす選択肢もあったのではないか、と思うところではあります。

※2020/10、再食。冬メニューになってあさり470円が登場したので、食べてみました。パッと見て、「ん? なんだかアサリが少ないような」と感じました。数えてみると、8粒。2017年に荻窪北口店で食べたときの写真を見返すと、見えているだけで10粒あったので、やはり少々の実質値上げをしているもようです。それでも、味覚的には好きなメニューです。たぶん冷凍アサリですが、食感・風味とも悪くないです。8粒でもいいから、より多くの店舗で提供してほしいと思います。
  平日20:30頃の訪問で、先客3・後客3。後客のうち2人は、それぞれ女性ひとり客でした。駅から若干離れている店舗ですが、名高い商店街内にあって人通りも結構多いところなので、需要が多く、客層の幅も広いようです。

※2021/7、再食。冷し味玉セット(冷し味玉そば+ミニカレー)が500円というなかなか衝撃的な価格で提供されていたので、飛びつきました。味玉そばの仕様は、以前に船橋店で食べたときと同じです。ぶっかけタイプの冷やしそばに、味付玉子1個まるごとと揚げ玉、ワカメをトッピングします。船橋店で食べたとき(消費税が8%の時代)には麺単400円だったので、単純計算するとミニカレーが100円相当。これはかなりお得です。どういうわけかハッピーロード店では冷し味玉そばの麺単の設定がないのですが、500円で食べられるのならセットのみでOKですね。なにしろ、「もりそば+ミニカレー」のセット(550円)よりも安いので。摩訶不思議な設定です。
  平日18:00頃の訪問で、先客5・後客4。まずまず入っていました。この時間になると近くの「ごん平」がもう閉まっているので、需要は結構あると思います。

※値上げしていました。現在、たぬき440円、肉富士560円、ミニかつ丼セット610円です。ややレアメニューとして、大きいカレーコロッケ530円と肉ほうれん草玉子とじ530円が登場しています(2022/3、確認)。

※2022/6、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき460円、肉富士590円です。大きいカレーコロッケと肉ほうれん草玉子とじは終売。ミニかつ丼セットも終了しています。代わって、2種類のミニチキンかつ丼セット(各590円)が登場しました。赤と白があり、白がノーマル、赤がピリ辛仕立てです。
  今回は土曜18:00頃の訪問ということで、滑り込みセーフで夕そば360円をいただきました。トッピングは、きつねorたぬき、温玉or生卵で選べます。私は「たぬき・温玉」で。たぬきは既製揚げ玉で量も少なめですが、「富士そば」の既製揚げ玉は量が過ぎるとつゆを全部吸ってしまうタイプなので、むしろこのくらいでちょうどいいです。割安感があることだし、朝夕に訪問するならやっぱり第一候補になるメニューです。
  このタイミングでは、先客2・後客3。落ち着いた客数でした。ちょっと気になったのが、客席フロアにダンボール入りの業務用カレーがたくさん積まれてあったこと。こういうのは、搬入したらすぐバックヤードにしまった方がいいと思います。食べて業務用だと分かっていても、客から見えるか見えないかで印象がだいぶ違ってくると思いますので。

※2022/7、再食。前回訪問時に少々気になった、ミニチキンかつ丼セット590円を試してみました。豆板醤系の辛みを利かせた「赤」で。ピリ辛仕様ではありますが、それほど極端な辛さではなく、特段辛いもの好きな人でなくても抵抗なく食べられます。むしろ、辛党にとっては物足りないかもしれません。チキンカツは、それほど肉厚な感じではないですが、1枚まるごと使う(ミニかつ丼は1枚の半分)のでボリューム感がありがたいです。トンカツよりも安価で提供できる食材なので、今後業界全体で普及が進みそうな気がします。ちなみに、かつ丼と同じく玉子とじスタイルになっています。玉子はやや固煮え気味でした。
  平日19:00頃の訪問で、先客2・後客7。一見波がありそうな数ですが、これは後客のうち4人が「2人×2」だったためです。ひとり客は手前の椅子付きカウンター、グループ客は奥のテーブル。きれいに分かれていました。

※値上げしていました。現在、たぬき490円、肉富士650円、ミニチキンかつ丼セット650円です。廉価なセットメニューとして、ミニたぬき丼セット460円が登場しています。ずいぶん安い設定ですね。悪魔のおにぎりのような内容でしょうか。少し気になります(2023/1、確認)。

※2023/4、再食。レアメニューのゆずとろろ昆布520円が出ていたので、衝動的に食べました。トッピングは、柚子皮、とろろ昆布、カニカマ、鰹節、ワカメです。カニカマはメニュー名に入っていませんが、彩りということでしょうか。ただ、1本を斜めに切って、中の白い面を上にして乗せているので、彩りとしてはイマイチ。裏返して赤い面が上になるようにトッピングした方が映えそうに思います。とろろ昆布以外はもともと店内にあるものなので、組み合わせメニューと言えなくもないですが、とろろ昆布の存在感が強烈なので、新鮮であることは間違いないです。天より安い設定だし、試してみる価値はあると思います。
  平日16:30頃の訪問で、先客1・後客1。たまたまだと思いますが、この店舗のこの時間帯にしては空いていました。


※2023/6、再食。ミニたぬき丼セットの上位版なのか、ミニガーリックたぬき丼セット(550円)が出ていたので、かけそばとのセットで食べてみました。セットの丼は、ご飯の上に揚げ玉とフライドガーリックを乗せ、そばつゆベースのタレをかけ、青ネギと刻み海苔を散らしたものです。まぁ、悪魔丼的なものですね。見た目には貧相ですが、食べると結構美味しいです。ガーリックに+90円の価値があるかどうかは人によって判断が分かれそう(ミニたぬき丼セットも健在)な気がしますが、まぁ悪くはないと思います。もう少しタレを多めにかけてもいいかなという気はします。
  日曜15:00頃の訪問で、先客2・後客4。この時間帯としては堅調な入りで、安定感は抜群だなと感じました。


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「十八番」  実食日:2014/11

  上り列車で行くか下り列車で行くかによって、最寄り出口が異なる。上りの場合は、北口を出て左、突き当り(眼鏡市場前)を左折、最初の路地(大山薬局の角)を右折して30秒、右側。下りの場合は、南口を出て右、突き当りを右折(線路渡る)、線路沿いを含めて3本目の路地(大山薬局の角)を左折して30秒、右側。北口・南口どちらからでも2分ほどだ。商店街のメインストリート(大山遊座)に面していないので、ちょっと目立たない場所だ。大山遊座からの入口に小さな立て看板が立っているが、これも目立たない。店舗脇にある幟を大山遊座からの入口に立てられればよいと思うのだが……。現状では、流しの客はほとんど入らないだろう。今年8月にオープンした新店で、基本的には立ち食いカウンター10人分くらいのみだが、実食時にはスツールが2つ出ていた。このほかに奥の壁際に3つ立てかけてあったので、最大5人までは座って食べられるようだ。待ち時間が長めの店なので、スツールは確保したい。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細麺なのだが、茹で時間が結構長め。先客が2人以上いる場合には、5分以上の待ち時間を覚悟しよう。細麺だから歯ごたえはそれほど強くないが、風味は良い。つゆはあまり香らず、余韻もない。「淡い」の一言で、つゆだけで見ればちょっと物足りない。が、麺との相性は悪くないと思う。かけ290円、たぬき380円(ワカメ入り)。たぬきは天かすで、ちょっと入れすぎ。出来上がった瞬間にゾッとしたくらいだが、案外胃にも胸にももたれなかった。油がよいのかな。店のイチオシは納豆(単品90円)のようで、店内のあちこちに貼り紙が出ている。各種天は自家製で、かき揚げが3種類ある。貝柱かき揚げ(単品190円)あたりは面白そうだ。朝6時から開いている早起き店で、夕方(17:30)以降は立ち飲み屋に変身する。すぐ近くに別の立ち飲み屋もあり、どうやらこの界隈は夜の方が賑わう場所のようだ。あと、1点だけ注意。出入口の鴨居がやたら低いので、身長175p以上の人は、特に出るときに頭上注意。カウンターパンチを食らいます(食らいました)。


※閉店していました。跡地は、コインパーキングです(2015/12、確認)。

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「そば吉」  実食日:2014/12

  北口を出て右へ1分、右側角地。今月オープンしたばかりの新店で、まだ店内外に「祝開店」の花輪が置かれていた(半分しまってあるような状態)。上記「十八番」に続く大山駅の新店オープンということになるが、十八番もこの店も、駅周辺のメイン動線から少々外れているのが気になる。流しの客はあまり入らなそうな立地なので、いかに地元住民の支持を集めるかがカギになるだろう。その意味でも、夕方以降を立ち飲みタイムにしているのは正解だと思う。自宅から近いことだし、今度飲みに行ってみようかな。それにしても、商店街が発達している街には立ちそばがよく似合う。厨房を囲む椅子付きカウンター(約10席)がメインで、出入口脇にわずかに立ち食いカウンターが増設されている。が、立ち食いカウンターは混雑時には利用しにくくなりそうな位置なので、稼働することはほとんどないのではないかと推察。ちなみに、店名の読み方は「そばよし」ではなく「そばきち」。
  麺は、ザラザラ感がありつゆがよく絡む茹で麺。わりと軽めの食感。個人的には結構好きなタイプだが、「本格」からは遠い。つゆは、バランス派。ひとつの方向に偏らず、ソツがない感じ。たぬきは市販の揚げ玉で、エビ風味あり。たぬき340円。券売機のボタンが少ないので、たぬき・きつね・わかめ・ざるが同じ食券になっている。厨房に出すときに「そばで」だけでは通じない。これといった変わりメニューはないが、ミニかき揚げ丼セットやミニカレー丼セットがワンコイン(500円)の設定になっているのは嬉しい。箸はエコ箸。


※値段等、特段変化ありませんが、新メニュー・ポテそば450円が登場していました。富士そばで扱い終了して下火になるのかと思いきや、じわじわと裾野が広がっているようです。ここからもうひと踏ん張りして定着したら、現在一般的に扱われているメニューの草創期に思いを馳せることができそうで面白いですね(付+1点。2015/12、確認)。

※2016/2、再食。かけ280円+かき揚げ100円を実食しました。麺・つゆの印象は特に変わっていません。かき揚げは高さのあるタイプで、注文後に揚げていました(揚げ置き用の設備があるので、閑散時対応だと思われる)。具材は9割タマネギ、1割ニンジン。衣が薄く、タマネギのシャキシャキ感を残しています。サイズが大きいですが、油の質が良い(新しい)ようで、嫌な甘だるさや胸が焼けるようなことは皆無でした。揚げ終えてから麺を湯通しして盛り付けるので、その間に油もしっかり切れています。なかなか好印象でした。

※閉店していました。跡地は、「串一」という立ち飲み屋です。「そば吉」も夜は立ち飲み屋として営業していましたので、言ってみればランチタイムのそば営業がなくなった、という感覚ですね。いろいろと期待を持てる要素のある店だったので、残念です。薄利多売型の商売をするには、ちょっと場所がよくなかったでしょうか(2016/11、確認)。

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「宮下」  実食日:2016/3

  ちょっと分かりにくい場所にある。北口を出て左、突き当り(大山遊座商店街)を右折して30秒、三井住友銀行ATMの角を左折して1分、左側。この店から徒歩10分ほどの場所に15年以上住んでいるのに、これまで存在に気づかなかった。税務署へ行くときに毎回通る道のすぐ裏手で、気まぐれで通る道を変えてみたら見つかった。地元でもこういうことがあるのだから、まだまだ未認識の店が全国にたくさん隠れていそうだ。自宅の1階部分が店舗という造りで、さらに「宮下企画」という看板が掲げられていることから、何かの事務所も兼ねている様子。店内は一杯飲み屋の雰囲気で、椅子付きカウンター8席がメイン。奥の方にテーブル席もあるようだ。ご夫婦の経営だろうか、一見客にも気さくな語り口で接してくれてとても居心地が良い。この手の店にありがちなアウェー感は皆無だ。店頭にはもり・かけ300円、てんぷら400円、昼定食580円しか表示がないが、実際にはほかにもいろいろな種物がある。客の多くは、そばではなく昼定食が目当ての様子。夜(17時以降)は居酒屋になり、そばも食べられるものの全品100円増しになるので注意を。
  麺は、注文後に茹でる生麺。ちょっと芯が残り、固かった。ほどほどに粘着。茹でがアンダーだったかもしれない。つゆは見るからに色が薄い。関西風なのかと思ったが、飲んでみると味の淡い関東風という感じだった。ちょっとのっぺりとしていて奥行きのない味で、微弱ながらちょいと気になる刺激臭がある。たぬき350円。訪問が昼前(11:45頃)で、昼定食に使うのであろう惣菜の準備で忙しく、たぬきも天ぷらも今は用意できない(コンロが全部ふさがっている。ということは、天は自家製店揚げか)とのことだったので、きつね350円を実食。きつねは自家製なのだろうか、味付けが優しくて美味かった。三角形のものを2枚乗せる。つゆがちょっと残念な感じではあったが、麺は状態が良ければもっと印象は上がっていただろうし、自家製の天も気になるところ。今回の一杯をもってすべてを判断するのは早計だろう。次回は少し時間帯を変えて、天かたぬきを食べてみることにしよう。


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「文殊」  実食日:2016/10

  西口改札を出てすぐ左側。上記「富士そば(大山店)」の跡地。先月オープンしたばかりの新店。看板を付け替えただけで、店舗の造りは「富士そば」時代のまま。もちろん狭さも変わらずで、厨房と対面する立ち食いカウンターのみ。5〜6人くらい並べるのだけれど、背後スペースが狭いため混雑すると奥の人はかなり出づらくなる。水も取りに行きづらくなる。冷水機脇に陣取る客が、奥の人の水を汲んであげて、リレー方式で渡すといった人情シーンがみられる。
  麺は、注文後に茹でていた。例によって芸術的な細麺で、細いわりにしっかりとした歯ごたえがあって、適度なザラザラ感があって舌触りも心地よく、とても美味しい。つゆは、カツオ出汁が前面に香る、やや辛めのもの。酸味もあるが、旨味・コクの中に内包されている感じで、エグい感じはしない。上品ながら味の方向性がしっかり定まっていて、麺との相性も良いと思う。たぬき390円。直近で行った店舗としては、成増店と同じ価格設定で、浅草橋店よりも10円高い設定。天(かきあげ)や春菊も390円なので、この店ではたぬきを注文する必然性なし。というわけで、実食は春菊。春菊天は揚げ置きで、衣の薄い、全体が深緑色をしたタイプ。つゆに浸かるとすぐにグズグズになる。春菊天はグズグズになっても美味しく食べられるものだとは思うけれど、つゆに浸かっていない部分にもシャキシャキ感がないのが個人的にはちょっとマイナスポイントか。もう少し衣を厚くつけてもよいのではないかと思う。変わりメニューに、岩のり440円がある。レパートリーは成増店よりもやや少なく、特に天ぷらの種類が少ない。なす天・えび天・いか天といったところがメニュー落ち。また、ほうれん草・合鴨山菜なども落ちている。厨房の狭さゆえ、致し方ない部分だろう。朝そば340円・朝定食440円がある旨の貼り紙が出ているが、券売機にボタンなし。現金対応ということか。


※2017/1、再食。月見そば360円を試してみました。卵は、先乗せ。熱いつゆを卵の上から注ぐので、白身が凝固し、細かく拡散してつゆがだいぶ濁ります。卵の旨味がつゆに伝播して、「文殊」の命とも言えるカツオ出汁があまり香らなくなってしまいます。卵を後乗せにするか、つゆの温度を少し下げた方が、「文殊」の良さがより活かされるのではないかと感じました。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、天400円、春菊410円です。かけ310円と月見360円は、価格据え置きになっています。店舗限定と思しきメニューに、サービスそば510円、ゴーゴー定食600円。面白いのですが、写真が出ていないので内容はまったくもって分かりません。「文殊」は、結構店舗限定をやっているんですね。今後、各店舗のオリジナルメニューをどんどん食べ潰していきたいです(2020/1、確認)。

※2021/9、再食。かき揚げ400円をいただきました。極狭な店舗ですが、かき揚げは注文後に揚げていました。カウンター上や厨房内には、揚げ置きの天ぷらは一切見当たらず。タイミングによるかもしれませんが、少なくとも今回の訪問時間帯にはすべて注文後揚げで対応しているようです。具材は、タマネギ、ニンジン、長ネギ。丼の縁に立てかけるようにしてトッピングするので、サクサク感を楽しめます。なお、サービスそばは530円に、ゴーゴー定食は650円に値上げされています。写真も説明書きもなく内容が分からないので、あまり売れていないかもしれません。そのうち終了しそうな気がするので、早めに食べておこうかな。また、外観的には、暖簾が出ていました(写真は左:旧、右:現)。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客0。当初立ち食いカウンターのみだった客席は、すべて椅子付きカウンターになりました(4席)。背後スペースが狭いので、「奥から順に詰めて座ってください」との貼り紙が出ています。コロナ対策の個別パーティッションは、設置されていません。

※値上げしていました。現在、たぬき440円、かきあげ440円、春菊450円、サービスそば560円、ゴーゴー定食680円です。同日訪問の成増店とは値段が異なっていました(2022/5、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき470円、かきあげ470円、春菊480円、サービスそば600円、ゴーゴー定食750円です(2023/4、確認)。

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「八代」  実食日:2022/1

  ちょっと値段が高めだけれど、純手打ちそば提供ということで記事ネタ豊富につき特例を適用する。場所は北口側だが、南口からアクセスした方が早い。出て右、突き当りの踏切端を右へ。踏切を渡って2本目の路地(ケンタッキーフライドチキンの角)を左折して30秒、右側。駅歩1分半くらいなのだが、商店街のメインストリートには面していないためあまり目立たない。2021年9月にオープンした新店。本格的なスタイルで完全手打ちしたそばを食券制のファストスタイルで提供する、ありそうであまりないそば店。機械打ちや押出製麺の店なら他にもたくさんあるけれど、完全手打ちは珍しい。厨房内の、客席から見える位置に打ち場があり、木の麺棒と漆器の大きなこね鉢を使っている。客席は、厨房と対峙する椅子付きカウンター4席と、テーブル席が3+4。テーブル席は本来3+2×4なのだろうけれど、コロナ対策なのか2人掛けのテーブルは壁際に寄せて対面着座ができないようにしてあるため、1人掛け×4になっている。ちなみに、店名の読み方は「やつしろ」ではなく「はちだい」とのこと。三代目なんたらに由来しているというか、由来にできなかったというか。そんなエピソードがあるそうだ。
  純手打ちにこだわるのだから、麺は当然注文後に茹でて、茹でたてを提供している。細打ちでコシはあまりなく、少し粘着する食感。香りはそこそこ。「ゆで太郎」の麺を少し柔らかくして粘性を強めたようなイメージだ。つゆは、カツオ出汁強め。枯節をメインに使っているのか、少し上ずったような酸味がある。好みにもよるだろうが、個人的には少し若いような印象を受けた。ネギは別皿提供で、かけ450円。ボリューム感がわりとあることだし、純手打ちのそばにしてはかなりリーズナブルだ。たぬきなし。それどころか、天ぷら類は一切用意していない。酒類いろいろあり。板わさや玉子焼など、つまみになるような一品料理も扱う。実食したのは、かけそば+生卵60円。生卵も別皿提供なので、強制的に後乗せとなる。そば湯ポットあり。箸はエコ箸で、商品と一緒に1膳提供。全体的な印象としては、本格志向のそばながら少し暴れているというか、悪く言ってしまうと未熟さを感じさせるような部分もあった。そのぶん伸びしろがまだまだあると思うし、なにしろコンセプトが気鋭なので、今後の展開に期待だ。とりあえず次回は、もり系を試してみようかな。
  日曜13:00頃の訪問で、先客2・後客3。どちらも、1グループ。ひとり客はあまり入らないのだろうか。路地の斜め向かいにパチンコ店があり、その裏口が店の目と鼻の先。ひとりで打ちに来るパチ客も入りそうな立地ではあると思うのだが。コロナ対策として、可動式ながら各席にパーティッションが設置されていた。


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★中板橋駅(東武東上線)
「まん丸亭」  実食日:2006/12

  北口を出て左、すぐ右側。今秋にオープンしたばかりの、新しい店。椅子席なしで立ち食い専門だが、新しいだけあって内装には清潔感がある。東長崎といい本蓮沼といい、2006年は私の生活圏内の駅に新規駅そばがたくさんオープンしてくれた。そのトリを飾るのが、この店だ。
  この店の麺は冷凍麺で、こんにゃくのように透明感のある色合いが印象的。味覚的にどうということはないが、歯ごたえは良い。ほんのわずかに饐えたような臭いがあったのは、たぬきが原因だろうか。いかにも「やっと自分の店を出して夢が叶った」という感じの、人のいいおじさんの経営で、仄温かい雰囲気が心地いい。「まだ地元の人々にも知られていないようで、あまりお客さんが入らない」と言っていたが、なにしろ競合店がない駅だから、軌道に乗るのは時間の問題だろう。地元店でもあるので、応援したい。たぬき360円。

※早速閉店していました(2007/9確認)。なんだかなぁ……。

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「せんねんそば」  実食日:2009/5

  北口を出て右、突き当たり(踏切端)を左斜め前へ折れて左側2軒目。今年3月にオープンしたばかりの新店。とはいえ、内装は前のテナントのものをそのまま使用していると思われ、さほどピカピカな印象はない。厨房機器も同様。ただ、リフォームはされているようで、店内に入った瞬間に、接着剤の臭いなのか塗料の臭いなのか、鼻を刺すような刺激臭に襲われた。時間の経過とともに消える臭いであればいいのだが、ここでは衛生点を1点引かせていただく。
  麺は生麺で茹でたてに当たったのだが、風味は「茹で置きでも同じかな」という印象。食感はコンニャクのような弾力があり、ちょっとコシを出そうと意識しすぎているかなという気がする。たぬき300円で、冷やし同額。かき揚げが3種類ある(グリーン・海老・ゲソ)のが個性発揮ポイントか。


※たぬき300円、据え置きです。かき揚げはやはり3種類ありますが、「グリーン」→「野菜」に変わっていました。野菜だけ360円で、「海老」と「げそ」はともに390円です。500円以下のセットメニューが5種類あるなど、使い方次第で満足度がかなり上がりそうな店です。変わりメニューに五目そば450円がありますが、写真を見た限りトッピングは温玉+きつね+たぬき+ワカメのようです。温玉ほうれん草390円というメニューもあります(2014/11、確認)。

※閉店(「小粋そば」化)していました(2015/11、確認)。

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「小粋そば」  実食日:2015/11

  北口を出て右、踏切端を左斜め前に入ってすぐ左側。上記「せんねんそば」の跡地。間口が狭くて奥に長い造りで、内装は「せんねんそば」時代と変わっていない。看板を付け替えただけだろう。客席は、4人掛けテーブル席が2つと、椅子付きカウンターが10席。
  味の方は、「せんねんそば」時代からちょっと変わっている。麺は、生麺の茹で置きと思われる。妙にツルツルした舌触りで、いわゆる「コシ」はない。稲荷町の同名店とは印象がだいぶ違う。つゆは、比較的淡めで甘みが射しているタイプで、「せんねんそば」時代とあまり印象が変わらない。稲荷町とも似ている。そして、稲荷町とは決定的に異なるのがたぬきだ。稲荷町では既製品の揚げ玉だったが、こちらでは粒の細かい天かすがトッピングされた。ややゾル化するのが気になるところではあるが、全体の味覚バランスはこちらの方がとれている。たぬき380円。値段は全体的に「せんねんそば」時代からだいぶ上がっている。かけ280円に対して種物が高い設定になっているので、この店での狙い目はかけかセットもの(生姜焼き丼セット550円あたりか)だろう。また、内容未確認だが朝定食350円の設定がある。「せんねんそば」時代と変わらない内容だとしたら、なかなかの高コスパだ。冷水機の脇にそば湯ポットあり。


※2017/1、再食。値段等、変わっていません。コスパ最強の「サービスセット」500円を試しました。内容は、チキン南蛮丼セットでした。フルサイズのそばと、ミニサイズながらご飯も具材もてんこ盛りでフル丼に近いボリューム感のあるチキン南蛮丼、そしてお新香が付きます。そばに関しては、特段の変化なし。チキン南蛮丼は、ご飯の上に千切りキャベツを敷き詰め、大きな鶏唐揚げ(食べやすいサイズに切ってある)にタルタルソースをかけたものを乗せます。大手チェーン店で出したら650円くらいしそうな内容です。味覚的に、タルタルソースがやや平たいので、粗挽き胡椒を加えると味に厚みが出てもっと美味しくなるかなとは感じましたが、現状でも十分満足できます。特に腹ペコ君にはオススメです。
  12:45くらいの訪問で、先客5・後客6。後客のうち5人は、サービスセットを注文。横綱級の売れ筋メニューになっています。常連でボリューム感が分かっている客でしょうか、「ごはん半分で」と注文している人もいました。日々内容が変わるのでしょうか? 近くを通るたびにチェックしてみようと思います(ボ+1点、付+1点)。


※微妙な変化ですが、出入口ドアに「小粋なかいた」の表示が出ています。一応、写真を貼っておきます(左:旧、右:現)。暖簾には「めいが」という謎の表記もあります。いろいろ気になります。メニューや値段等に、特記すべき変化はありません(2019/8、確認)。

※2019/11、再食。今回も、サービスセット500円の実食です。ちなみに、このメニューをはじめ、たぬき380円など、消費10%増税に伴う値上げはありません。
  今日のサービスセットは、カキフライ丼セットでした。大粒のカキフライを3つ、千切りキャベツとともにご飯に乗せた丼がセットになります。この内容で500円は、かなりお得感があります。しかも、カキフライは揚げたてでアツアツ。クリーミーで、臭みもなく、とても美味しいです。私は卓上に置いてあった中濃ソースをかけて食べたのですが、タルタルソースがあればなお良かったかなと思います。まぁ、500円でそこまでを望んではいけないのかもしれませんが。
  日曜13:00頃の訪問で、先客11・後客5。中板橋はオフィス街ではないので、日曜でもよく入っています。若者、子連れ、高齢者、外国人など、客層も幅広いです。なかなか頼もしい店になってきました。今後にも期待したいです。


※閉店していました。シャッターが閉まったままで、看板等すべて外された状態になっています。結構賑わっている店だったのですが。タイミングを含めて総合的に考えると、コロナ起因の可能性が高いように思います(2020/7、確認)。

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★ときわ台駅(東武東上線)

「ほていや」  実食日:1999/?

  南口階段を下りて右手にある、小汚い店。椅子席はあるが、かなり窮屈な造りだ。ここの特徴は、とにかくつゆの味。かなりきついクセがある。まず、見た目からしてギョッとしてしまう。色が薄く、かといって関西風の薄口醤油の色でもない。そして飲んでみると、これがまた薄い! 薄いし、味そのものもなんか変。イカかタコから出汁をとっているんじゃないかと思うような味で、かなり好き嫌いが分かれそうな気がする。値段は、天が350円、たぬきなし。


※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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「あづま家」  実食日:2002/9

  北口の階段下、交番の並びにある。純粋な駅そばではなく、普段は居酒屋兼日本蕎麦屋。朝10時までに限り、セルフサービスの駅そばとなっている。しかし、実際には朝から飲んだくれオヤジが居座っているのだが。ここの特徴は、つゆが美味い。さすがは日本蕎麦屋というべきか、インスタント特有の固さのない、上品な味なのだ。しかし、麺は今一歩。たまたま茹ですぎたのか、妙に柔らかいのだ。歯ごたえもコシもない。つゆの美味さを相殺して、まあ平均点だ。たぬき300円。

※閉店(和菓子店化)していました(2010/12、確認)。

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「ときわ朝日」  実食日:2013/2

  南口を出て左へ1分、右側。小さな写真でも雰囲気は伝わると思うのだが、店頭に掲げられているメニュー一覧を見て、「なんだ!? この種類の多さは!」とビックリする店。お世辞にも広いとは言えない厨房で、よくもまぁこれだけ多くのメニューを用意できるものだと感心する。店内は狭く、椅子付きカウンターが主体。10人入れば満席、といったところか。
  麺は茹で麺で、特にどうということもない。しかし、つゆとの相性が良く、総合印象は良かった。そのつゆは、濃い。甘さ・辛さ・出汁の香り、いずれも強め。関西風を選択できる旨の表示があるが、黙っていると関東風になる(実食は関東風)。各種天は自家製で、ケースの中に多種並んでいるので、実物を見て選ぶことができる。変わり天ぷらとしては、魚肉ソーセージ天、しめじ天などがあった。たぬき330円。自家製天ぷらの店なので、たぬきは当然天かす。紅しょうがの風味が前面に出ていたが、これはタイミングによって変化がありそうだ。天ぷら以外では、ネギ(シラガネギ)390円という変わりメニューがある。ラーメンやご飯ものも多数用意しており、セットメニューも豊富。看板に「絶対にお得な」と記載されているとおり、セットメニューの中にはかなりお得に感じるものもある。マーボーライスセット500円あたりが狙い目か。
  味・メニュー構成・全体コンセプトのいずれにおいても、かつて池袋にあった「のとや」や、池袋に現存する「君塚」に近似しているように感じる。店主は強面ながら人当たりがよく、たいへん明るい。「客を大切にしよう」といううわべだけではない気持ちがストレートに伝わってくるので、ぜひまた食べに行きたい。というか、自宅からわりと近いので、ちょいちょい立ち寄ることになりそうな予感がする。


※麺類単品の値段は据え置きですが、ご飯ものやセットメニューがだいぶ上がってしまいました。マーボーライスセットも、580円になっています。ただ、定食メニューの価格は据え置かれているので、現時点では麺類単品か定食が狙い目かもしれません。ごまソーストンカツ定食580円あたりは割安に感じます(2014/11、確認)。

※2016/2、再食。つゆの濃さは相変わらずです。しかし、麺は変わったようです。調理シーンを見ませんでしたが、おそらく生麺茹で置き。モチッとした食感で、そばの香りはあまりありません。今回は、桜海老天400円を実食。桜海老天は特大サイズで、厚さも4cmほどあります。食べやすいようにとの配慮でしょうか、4つにカットされています。揚げ置きでサクサク感はなく、お好み焼きのような食感。ピンク色に見える物体の8割は、紅生姜です。少々桜海老も入っていますが、紅生姜の香りの方が圧倒的に勝っています。だから、味わいもまたお好み焼き風。とってもジャンクな一杯でした。このくらい徹底してジャンク路線を行くのなら、生麺ではなく茹で麺のままの方がよかったのではないかと感じます(味−1点)。
  店内には、防腐剤等の食品添加物が体に与える害悪についての貼り紙がたくさん掲出されています。その上で、「当店の中華そばのスープには添加物を使っていません」と書き添えられています。「じゃあ、そばつゆは?」とツッコミたくなりましたが、その質問はヤボななのでしょうか。


※2017/1、再食。値段等、変わっていません。店内に、そばつゆについても「化学調味料不使用」の貼り紙が出ていることを確認しました。使用材料も羅列してあります。「果糖・ブドウ糖」が入っているのがちょっと気になりましたが。
  今回は、舞茸天440円を試してみました。麺は前食時と同じで、おそらく生麺。池袋「君塚」とは違う麺です。つゆも、特に味は変わっていません。相変わらず、濃いです。舞茸天は、かき揚げ状に成形してあるものでした。箸でほぐしやすいので食べやすいですが、個人的にはブロック状の姿揚げの方が好みです。細かく刻んでかき揚げにすると、どうしても舞茸に特有のジャクッとした歯ごたえが損なわれてしまうので。
  訪問は平日の12:30頃で、先客4・後客1でした。この店はフロアがとても狭いうえ、ちょっと無理をして椅子を置いているので、先客が4人いるとかなり窮屈。すれ違いができないほど通路が狭く、受渡しも大変。昼時は椅子を撤去した方がいいような気もしますが、それだとテーブルやカウンターの高さも変えないといけない(現状では、立ち食いするには低すぎる)ので、難しいでしょうか。出る頃(12:45くらい)にはだいぶ空いてきたので、時間帯を選ぶのが最善かもしれませんね。

※2017/5、再食。以前から気になっていた中華そば490円を試してみました。店主曰く「ナンプラーが入っている」そうで、ちょっと独特な風味がします。酢酸系の酸味というか。なんでも、店主は10年以上タイに住んでいたことがあるそうで、ナンプラーが健康に良いことを身をもって実感されているのだそうです。添加物は一切不使用とのことで、そばつゆとは対極的にあっさりした風味です。スープを全部飲み干して丼を返すと、店主は「これで明日は体調バッチリですよ」と。これほどまでに完飲を勧める店も珍しいと思います。
  なお、麺はやや短めの縮れ麺で、噛み切るときにキュッと音が出る固めの仕上げ。具材は、ハムみたいな食感のチャーシュー3枚、メンマ、ワカメ、ナルト。ネギはみじん切りでした。
  今回は、平日16:00頃の訪問で、先・後客とも0。夕方は、閑散時間帯のようです。場所がちょっと込み入っているうえ、学校帰りの高校生が寄りそうな雰囲気でもないので、仕方ないでしょうか。

※なんと閉店! かと思ってびっくりしましたが、帰ってからググってみたところ移転のようです。移転先へはまだ行っていませんが、最寄りは同駅で、少し駅から南へ離れたところ。当サイトの対象となる範囲内ですので、近々行ってきます。なお、元の場所は、コインランドリーになっています(2017/12、確認)。

※移転先を確認してきました。南口を出て右、すぐの路地を左斜め前に入って2分、右側です(写真は左:移転前、右:移転後)。移転先の賃料が高いのでしょうか、値段がちょっと上がっています。たぬきの価格は店頭表示がなかったので未確認ですが、中華そばは590円に、舞茸天・桜えび天は480円に、各種セットメニューも680円〜になっています(値−1点。2018/4、確認)。

※2019/1、再食。移転後の初食になります。移転前に比べて間口は広くなったのですが、奥行きがなく、フロアはやっぱり手狭です。客席は、テーブル席と椅子付きカウンター。椅子付きカウンターの方が受け渡しをしやすいので、空いているときには椅子付きカウンターから埋まっていく様子です。
  今回は、野菜かき揚げそば480円をいただきました。かき揚げは、食べやすく半分に切ってトッピング。以前に桜海老天を食べたときには1/4にカットされていましたが、今回はほぼ同じ大きさなのに半分カット。カッティングをどういう基準で決めているのか、よく分かりません。具材は、タマネギ・ニンジン・小松菜。プラス、姿は視認できませんでしたが、紅生姜らしき香りが介在していました。そして、どういうわけか茹で卵がひとつサービスされました。かき揚げがかなり大きいので、茹で卵まで食べるとお腹いっぱいになります。
  土曜14:00頃の訪問で、先客1・後客2。うち2人は大学生風の男性。もうひとりはスーツリーマン。店主はサービス精神が旺盛で、特に学生風の若者には「ご飯足りる? 足そうか?」などとちょいちょい声をかけていました。和やかで、いい雰囲気です。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、野菜天ぷら480円、中華そば590円です(2019/11、確認)。


※だいぶ大きく値上げしていました。現在、野菜天ぷら580円、中華そば680円です。原材料仕入れ価格が高騰しているので、値上げはやむを得ないです。さらにこの店については、消費増税時に値上げをしなかったので、その後の値上げ幅が大きくなるのもやむを得ないと思います(2022/7、確認)。

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★上板橋駅(東武東上線)

「けごん」  実食日:2000/?

  北口階段下、左手にある。東武鉄道に多いチェーンで、量の少なさとつゆのマイルドさが特徴の店である。おにぎりやカレーなどのご飯ものも充実しているが、いかんせんそばは量が少ない。そば1杯で一食にしようとするならば、大盛りにする(100円増し)必要がありそうだ。衛生面は良好、席の配置にもかなり余裕がある。たぬき280円。


※ ボリュームアップ、サービス拡充していました(ボ+2点、サ+3点、付+2点。2004/12、確認)。サービスは日替わりで、以下のとおり。
 月・水・金……たぬき(280→)200円、コロッケカレー(450→)290円。
 火……天(350→)250円、カツ丼(490→)400円。
 木……月見(290→)200円、たぬき(280→)200円、焼肉丼(490→)400円。
 土……ちくわ天(320→)220円、カツ丼(490→)400円。
 日……きつね(300→)210円、焼肉丼(490→)400円。


※サービスがさらに向上していました。たぬき200円&コロッケカレー290円は、毎日です。この店、すごい(サ+2点。2005/12、確認)。

※2007/9、再食。特段の変化なく、「毎日サービス」も継続しています。コロッケカレー、超オススメです。290円でかなりのボリューム。付け合わせの漬け物も、3種類あります(食べ放題)。

※閉店していました。跡地は牛丼の「吉野家」ですが、この店は駅そば価格で十割そばを提供しています(2010/3、確認)。

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「吉野家」  実食日:2010/3

  北口階段下。上記「けごん」の跡地。基本的には牛丼屋なのだが、青看板の吉野家はそばも扱っているので見逃せない。テーブル席と椅子付きカウンターがあり、システムは完全セルフ。いわゆる「吉野家スタイル」ではない。食券を渡すと番号札を渡され、出来上がったら「○番でお待ちの方〜」と呼ばれる仕組み。そもそも、食券制という時点で吉野家らしくない。
  そばは、北海道幌加内産のそば粉を使用した生麺、それも十割そばを注文後に茹でる。太さが揃っていない乱切り麺だ。風味が非常に強くて美味しいのだが、食感の方はほとんど歯ごたえがなかった。十割そばの最大の弱点が見事に露呈しているように感じる。歯ごたえを望むなら、もり系の方が無難かもしれない。いずれにしても、このあたりが廉価な十割そばの限界点なのか。いや、これはまだ道半ばの試験段階で、今後さらなる完成度を追究してくれるものと信じたい。つゆは、これといった特徴を感じないけれど、麺の風味を殺さない味・香りではあると思う。たぬき(天かす)とそば湯はフリー。かけ330円、温玉390円、かき揚げ430円(ワカメ入り)などがあるが、メニューの種類は決して多くはない。なお、吉野家は24時間営業のイメージが強いのだが、この店舗は深夜営業をしていない。


※メニューや値段が大幅に変わっていました。現在は、かけ250円、たぬき300円です(値+2点)。麺は乱切りではなく、太さの揃った麺に変わっています。たぬきというメニューが設定されたので、当然ながら天かすフリーのサービスは消滅しています(そば湯は継続。サ−1点。2010/10、再食確認)。

※そばを扱わない店舗「築地吉野家」に変わっていましたので、当サイトでは閉店扱いとします(2012/10、確認)。吉野家の十割そば、苦戦傾向でしょうか。

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「庭カフェ(28Cafe)」  実食日:2014/11

  南口を出て左(線路沿い)へ1分、右側。パチンコ店「ガーデン上板橋」内。パチンコ店内にそば・うどんを扱う軽食店が入っていることは珍しくないが、価格的に当サイトの対象外になることが多い(本来のコンセプトから少々外れるため、この手の店には特例を適用しないケースが多い)。そんな中、この店はしっかりと対象価格におさめている。フロアは細長く、テーブル12席と椅子付きカウンターが10席くらいある。「庭」という文言には、普通なら「20」という数字を当てそうなものだが、ここでは「28」を当てている。「不敵な笑みを浮かべているカフェ」というイメージを持ってしまうのは私だけだろうか。
  この店は、つゆが印象深かった。色は薄いのだが甘みが強い。鼻にも喉にも香らず、余韻もないのだが、口の中で転がすと猛烈に香る。こういうつゆにはあまり出会った記憶がない。好きかも。麺は、角がないツルツルタイプで、歯ごたえも弱く、主張がない。ちょっと残念な感じ。エッジか歯ごたえか、どちらかがあればかなり印象が変わると思う。「味」には4点をつけたが、麺にもう少し主張があれば5点をつけていただろう。かけ280円で、きつねも280円。かき揚げ400円という価格構成を考えると、きつねは380円の間違いなのではないかという印象を受ける。そば・うどんメニューは決して多くない(他に、ラーメン・丼もの・定食などがある)のだが、その中にじゃこ天400円が入っているのが驚き。もちろん試してみた。じゃこ天は異様に大きく、異様に表面が綺麗。「これ、揚げてあるの?」という感じ。食感は、さつま揚げのような弾力がある。小骨のジャリジャリ感は多少あるものの、明らかに都会向けにアレンジされたものだ。しかし、風味は悪くなかった。
  スタンプカード制度あり。1食につき1つ押印、スタンプ10個で任意のメニューが無料になる。ただし、400円以上の注文でないとスタンプが押されないので、注意。そばメニューでスタンプが押印されるのは、かき揚げとじゃこ天のみ。また、毎週月曜の17時以降には、カレーライスが100円になる(通常400円)というかなり無茶なサービス設定がある。小かけそば180円と合わせれば、280円でお腹いっぱいになるだろう。これはお得だ。「数に限りがありますのでご了承ください」との表記があるのがちょいと気になるが……。


※閉店していました。跡地は、ラーメン&坦々麺の「うさ坦」です(2018/10、確認)。

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「いおり」  実食日:2014/12

  南口を出て、線路と垂直方向の路地(商店街のゲートをくぐる)を30秒、左側角地。それほど新しそうな構えではない(むしろ古そうに見える)のだが、ここにこの店があった記憶がない。これまでに10回以上は通っているところなのだが。間仕切りはビニールカーテンのみの準露出店。店内は狭く、立ち食いカウンターのみ。パッと見ると3〜4人くらいで一杯かなと思うところだが、実は厨房と並行に3列並ぶことができ、7〜8人くらい入れる。基本的には食券制のようだが、実食時には券売機が故障中で現金制だった。常連客が多く、店主と客が名前で呼び合い、世間話で盛り上がっている。一見客にとっては、やや入りにくい雰囲気があるだろうか。
  この店のそばは、なかなか特徴のあるものだった。麺は極太の茹で麺。うどんほどの太さがあり、微妙に太さが揃っていない。うどんのようなモチモチ感はなく、また甘みもない。まぁ、普通の茹で麺を単純に太くしたような印象だ。個人的には、わりと好きなタイプ。つゆは、醤油の風味が前面に出ている。濃いめだが、この麺に合わせるにはもっと濃くてもいいと思う。もっとも印象深いのが、天ぷら。とにかくサイズがでかい。「また胸が焼けるパターンかな」と思ったが、油切れがよく、意外ともたれない。油の質もよいのかもしれない。ゆるめに作ってあるのでつゆにほぐれやすいのだが、タマネギがシャキシャキしていて、ほぐれてもそれなりに美味しく食べられる。この天ぷらのトッピング価格が80円(かけ280円、天360円。天単品だと100円)というのは、もはや奇跡の域。たぬき(天かす)フリー。麺類以外では、カレーライス350円にお得感がある。


※閉店していました。跡地は、エゴマ油などを扱う健康食品店になっています(2016/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/12

  南口を出てすぐ目の前。普通自動車が通るのもやっとというような狭い駅前にある。ロータリーも広場もない駅前だから、南口を出入りする人はほぼ例外なくこの店の前を通るわけで、とてもよい立地だと思う。客席は、テーブル席が2・4・2、椅子付きカウンターが13。今月17日オープンの新店舗。平日13時頃の訪問で、先客10人以上、後客6。たいへんにぎわっていた。上板橋はなかなか立ちそばが長続きしない街で、空位に近い状態(上記「庭カフェ」があるが、駅利用者の認知度は低いだろう)になっていただけに、待望されていたのだろう。住宅地の駅だけあって、客層も幅広かった。オフィス街の店舗に比べて、女性や高齢者が多い印象だ。さほど広くもないフロアにわざわざテーブル席を入れたのは、正解だと思う。
  麺は、常時ゆでの状態だった。興和物産の麺で、歯ごたえ・風味とも平均的。オープン直後のオペレーション不備はなさそうだ。つゆは、カツオがしっかりと香るものの、ごくりと飲むとあまり感じない。舌や喉よりも、鼻に香る出汁。たぬき390円(ワカメ入り)。たぬきは揚げ玉で、「少し多めかな」という程度でさほど極端ではなかった。店舗限定メニューは特に見当たらず、味も含めて「平均的な富士そば」という感じ。たまたまかもしれないが、煮干しラーメン450円がよく売れていた。近くにラーメン屋はたくさんあるのに、わざわざ富士そばでラーメンを食べている。平均的なラーメン屋で食べると高くつくから、「安さが一番」ということかと思いきや、「福しん」よりは少し高い設定(「福しん」は、商店街を少し進んだ先にある)。安さと立地の良さが、両方合わさって強みになっているということか。箸はエコ箸。


※2017/5、再食。ミニかき揚げ丼セット550円を、もりでいただきました。もりそばは、特段変わったところはありません。かき揚げ丼は、下半分を天つゆに浸けてご飯に乗せるタイプです。全体ドボンではないので、いくらかサクサク感も残っていました。というか、たまたまだと思いますが、かなり揚げがオーバーで、ガリッと歯に触る食感でした。ちょっと失敗作だったかもしれません。どうでもいいことですが、富士そばではかき揚げを乗せたそばを「天ぷらそば」と表記していますが、ごはんに乗せると「かき揚げ丼」になるんですね。ちょっと違和感を覚えます。
  21:15くらいの訪問で、先客6・後客8。場所が良いこともありますが、賑わっていますね。祝日の訪問だったので単純比較はできませんが、この時間帯としては西武新宿店よりも賑わっています。客層も老若男女さまざまで、多国籍。上板橋は近年駅そばの閉店が相次いでいますが、潜在的な需要は多い街なんですね。富士そばが初めて、これらの需要を余すところなく獲得できている、という印象を受けます。他チェーンや、住宅地の駅で立ちそばを営む店主にとっては、勉強になる要素がたくさんある店舗だと思います。

※2018/1、再食。もりそば300円に、かき揚げ110円を添えて。もりそばは平均的な出来栄えでしたが、かき揚げの方は前回に続いてちょっと残念な出来でした。厚さ1センチくらいのぺっちゃんこ。かき揚げは厚ければいいというものではないと思いますが、2〜3cmの厚さになるようなレシピで作って1cmになると、どうしても食感が悪くなります。これまでの「富士そば」での実食歴から考えると、野菜を細切りにしている店舗では出来栄えに波があり、ザク切りにしている店舗では出来が安定しているように感じます(上板橋店は細切りだった)。たまたまかもしれませんが。
  日曜に20:00頃の訪問で、先客6・後客4と盛況。駅前の商店街はひっそりと静まり返っているのに、「富士そば」だけが異様に賑わっていました。支持されていますね。この期待を裏切らないためにも、揚げの技術をより一層磨いてほしいと思います。

※暖簾デザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。よくばりコンボ690円の扱いが始まっています。その他、値段等変わりありません(2018/6、確認)。

※個性的なメニューがいろいろ登場していました。紅生姜ちくわ天450円、肉ほうれん草玉子とじ480円、なす天おろし450円、旨辛唐揚げおろし480円です。よくばりコンボも健在です。このうち、他店舗で見た記憶がないのは、旨辛唐揚げおろし。これは、次回訪問時にでも試してみたいです(2019/2、確認)。

※2019/4、再食。店舗限定メニューの「旨辛唐揚げおろし」480円を食べてみました。トッピングは、ゴルフボールより少し大きいくらいの鶏モモ肉唐揚げ4個+大根おろし+カイワレ。そして、おそらく「豚つけそば」に使っているのと同じと思われる豆板醤に似た辛みダレをかけています。問題なく美味しいのですが、個人的にはタレの量がちょっと半端かなと感じました。カツオ出汁や大根おろしの香りとの三つ巴となり、ちょうど全部打ち消し合うような風合いになっているように感じたので。もう少し辛みダレが突き抜けてもいいのかなと。激辛が得意ではない私がそう思うくらいなので、辛いものが好きな人はなおのこと中途半端に感じるのではないかと思います。なお、この他にも「なす天おろし」450円、「ミニ梅おろし鶏丼セット」500円、「おろしポン酢チキンカツ丼セット」720円と、店舗限定を標榜するメニューが計4種も出ています。そのすべてに大根おろしが使われているというのも、特徴的でよいと思います。「上板橋店の得意技は大根おろし」のイメージが定着するところまで持っていければ最高ですね。注目すべき店舗に育ってきました。今後がますます楽しみです。
  日曜16:30頃の訪問で、先客8・後客7。たいへんよく入っています。この客数でも、麺は完全注文後茹でで対応していました。こだわりがあるのでしょうか。しかも、従業員はすべてにの客に「そばorうどん、温or冷、期間限定サービスの麺大盛り無料にするかどうか、茹でますので3分待って」のやり取りをしています。素晴らしいことだとは思うのですが、従業員の負担が大きすぎるのではないかと心配にもなります。こだわりは、無理のない範囲でお願いします。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、ミニかき揚げ丼セット570円、もり310円、なす天おろし480円、肉ほうれん草玉子とじ500円、おろしポン酢チキンカツ丼セット740円です。今回は入店していないので全メニューを確認できていませんが、よくばりコンボ、旨辛唐揚げおろし、紅生姜ちくわ天、ミニ梅おろし鶏丼セットは、店頭ショーケースから消えています(2019/11、確認)。

※2020/9、再食。店舗限定でしょうか、ミニわかさぎ天丼セットが出ていたので、食べてみました。540円とリーズナブルな設定です。そば(もり)は、いつの間にか麺が乱切りタイプの店内製麺に変わっていました。もり系だと、かなり歯ごたえが強いです。味覚的に問題ないのですが、店内製麺だと興和だか紀州だか分からなくなってしまうこともあり、個人的にはどちらかというと従来麺の方が好みです。ミニわかさぎ天丼は、ワカサギの姿揚げを4尾です。薬味ネギを乗せ、醤油ベースのタレをかけています。ワカサギに特有の生臭さが少々あるので、若干好き嫌いが分かれるかもしれません。私は好きですが。生臭いのがダメな人は、これまた「富士そば」では珍しいキス天丼セット600円にした方がいいかも。というか、わかさぎ天もキス天も、単品注文でそばに乗せられたらいいのになぁ、と感じました。
  平日21:00頃の訪問で、先客0・後客3。椅子付きカウンターには、個別パーティッションが設置されていました。テーブル席にパーティッションはなく、対面可能となっています。


※2021/11、再食。店舗限定を標榜するピーマン天430円をいただきました。この店舗は限定メニューが次々に出るので、飽きないですね。ピーマン天は、注文後に揚げていました。縦半分カットを2個なので、ピーマン1個分を使います。ずいぶんと肉厚なピーマンで、噛むとパリッとせずにジュワッとジューシーなタイプです。苦味はあまりなく、むしろ甘みを感じました。花カツオの追加トッピングも利いていて、なかなか美味しいです。値頃感もあり、良いメニューだと思います。
  平日19:45頃の訪問で、先客6・後客4。わりと客足に波のある店舗で、駅への依存度がかなり高いと思われます。一時的に、店内の客は私しかいないという状態になりました。列車の到着後に何人か続けて入るというイメージです。サラリーマンの帰宅時間帯だったからということもあるかもしれませんが。

※値上げしていました。現在、たぬき440円、ピーマン天460円です。なす天おろしは480円で据え置かれています(2022/2、確認)。

※2022/6、再食。その前に、再値上げしていました。現在、たぬき460円、ピーマン天490円、なす天おろし530円です。
  今回いただいたのは、大根おろしを乗せない「なす天」490円。なす天は揚げ置きで、まるごと1本使用。丁寧に包丁を入れて、少し開いて揚げて、食べやすく仕上げています。それでいて、ナスそのものの食感はしっかりと残してあり、揚げ技術の高さがうかがえるものでした。好印象です。
  日曜16:45頃の訪問で、先客3・後客1。先客は私が入ってすぐに出ていったので、わりと空いている印象でした。


※2022/8、再食。平日7:00頃の訪問ということで、朝そば360円をいただきました。つい先日板橋店で冷やしたぬきの朝そばを食べているので、今回は冷しきつねで。きつねは、直角三角形1枚。長方形の一般的なサイズのものを対角線で切った形です。厚みはあまりなく、味付けやや甘め。少し歯がキシキシしました。これに加えて、温玉とワカメがトッピングされます。しかし、温玉は作り方があまり上手ではなかったようで、ほとんど黄身だけの状態でした。白身は殻の内側にくっついてしまい、殻と一緒に廃棄されたもよう。「富士そば」では全店舗で専用の調理器具を使って温玉を作っているはずですが、毎回判で押したように同じ出来というわけにはいかないようです。板橋店の温玉とはだいぶ差がありました。
  先客・後客数については、メモ忘れ。そんなに混んではいなかったと思います。

※値上げしていました。現在、たぬき490円です。なす天おろしは530円で据え置かれています。ピーマン天については、今回は入店していないので未確認(もともと外のショーケースには入っていない)です(2023/1、確認)。

※駅前再開発に伴い、閉店していました(2023/2/20付)。今のところ建物は残っており、告知の貼り紙が出ている状態ですが、いずれ取り壊されると思われます。オリジナルメニューが豊富な店舗だったので、残念です。店長さんがどこの店舗へ移るのか、気になります(2023/3、確認)。

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「松のや」  実食日:2019/2

  最近そばの扱いを始めた松屋グループのとんかつ業態で、これが3店舗目の実食。場所は、北口を出てロータリーを回り、信号を渡らずに右折して10秒。店舗名は「上板橋店」。例によってタッチパネル式の券売機はページがいくつも分かれているタイプで、不慣れな人は買うのに時間がかかりそうなもの。練馬店では最後に発券ボタンを押さなければ発券されないタイプだったが、上板橋店ではメニューボタンにタッチするだけで発券された。改良されたのかな。客席は、2人掛けテーブル×5、椅子付きカウンター20。板橋区役所前店よりもカウンター率が高く、単身者の利用が多い店舗なのだろうと想像できる。食券を持って任意の席に着くと、店員がほうじ茶を持ってやって来つつ半券をもぎっていく。配膳付きで、下げ膳不要。
  メニュー構成はカレーそば480円とミニ唐揚げ丼350円(そばと同時注文だと320円)があるパターンで、板橋区役所前店と同じ。で、今回は月見コロッケそば450円を食べてみたのだが、ここでもカレーそばに使うと思われる赤い丼で提供された。つゆをひと口すすると、やっぱりほんのりとカレー臭が漂う(味−1点とした)。丼、分けていないのかな。分けないのなら、カレーそばをメニューから外した方がいいように思うのだが。あるいは、丼の材質を変えるか。麺も、やや柔らかめの歯ごたえを含め、板橋区役所前店と同じだろう。松屋系での初食となるコロッケは、店内で揚げている様子。アツアツで美味しい。ホクホク感はなく、しっかりと濾したクリーミーなタイプだ。つゆに溶けやすいので、溶かしたくない場合には最初に食べてしまうなど対策を。逆に、つゆに溶かしたい人にとってはど真ん中ストライクなのではないかと思う。玉子は後乗せで、白身の白濁、つゆ濁りともなし。味は普通。かけというメニューはなく、わかめ350円が最安(=かけに相当か)。箸はエコ箸で、商品と一緒に1膳提供。
  日曜15:45頃の訪問で、先客7、後客1。たまたまだろうか、「松のや」では、いつも後客より先客の方が多いように思う。無理やり理由を考えるとすれば、店内滞在時間の長い客が多いということが言えるかもしれない。今後、この辺りも少々チェックしてみようか。


※メニュー&価格構成が、ガラリと変わっていました。現在、かけ290円、コロッケ350円、唐揚げ450円、カレー290円、田舎390円です。カレーそば290円は、かなり割安感があります。コロッケそばは、以前は400円だったので、値下げということになります。コロッケを追加して、カレーコロッケそば350円にもできます。これもかなりお得な印象。田舎そばは、写真を見た限りニンジンとレンコンがトッピングされるようです。甘辛く炊いたものでしょうか。これもちょっと気になります(値+1点。2019/11、確認)。

※そばの扱いを終了していました。当サイトでは、閉店として扱います(2022/2、確認)。

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「全国うまいもん屋」  実食日:2022/2

  南口を出て左(線路沿い)へ1分、右側。パチンコ店「ガーデン上板橋」内。上記「庭カフェ(28Cafe)」の跡地。いったん坦々麺専門店になって、最近この店に変わった。そば屋というよりは、そばも扱うなんでも軽食堂。店名のとおり、全国各地のご当地グルメを集結させたメニュー構成になっている。たとえば、そばは北海道産、うどんは讃岐、ラーメンは札幌味噌に博多豚骨、カレーは金沢カレーに大阪まからカレー、丼ものは信州ソースカツ丼に高岡大仏コロッケ丼、十勝豚丼といった具合。システムは食券制で、客席は厨房と対峙する椅子付きカウンター8席のみ。壁際にも椅子を置けば客席になりそうな設備があるけれど、訪問時には椅子がなかった(立ち食いするには低すぎる)。「庭カフェ」時代よりもだいぶコンパクト化されており、奥の方にあったテーブル席のスペースがカットされている。
  麺は、食感的には生っぽい。ただ、香りがあまりなかったので、冷凍の可能性もありそう。断面偏平形で、ツルツルした舌触りに少しモチッとする歯ごたえ。つゆは、色が薄め。そのわりに甘みが強く、ちょっと平たい印象を受ける。出汁感は、まったくないというわけではないけれど、弱め。たぬきなし、かけ400円、かき揚げ520円など。実食は、500円きっかりのちくわ天。ちくわ天は焼きちくわ縦半分カット1本で、注文後に揚げていた。衣が薄くて香ばしく、なかなか美味い。麺やつゆよりもちくわ天の方が好感触だった。うどんは、かけ380円〜。ワンコインで食べられるのは、そば・うどんだけ。他のメニューは、この手の軽食堂としてはやや高い印象。軽めのそば・うどんメニューでサクッと済ませるのが吉か。箸は割り箸。
  祝日16:30頃の訪問で、先客0・後客0。う〜む、大丈夫だろうか。テーブル席がなくなったので、休憩がてら入る人がいなくなっているのではないかと思う。入る人は、純粋に食事目的。それだと、パチそばの存在意義は半減してしまうような気がする。奥のテーブル席は、復活できるのなら復活させた方がよさそう。各席に、可動式の個別パーティッションあり。


※閉店していました(2023/2/28付)。跡地には、今のところ何も入っていません。再開発のあおりを受けた上記「富士そば」と一週間違いでの閉店ですが、こちらは再開発とは関係なさそうです(2023/3、確認)。

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★東武練馬駅(東武東上線)

「けごん」  実食日:2000/?

  南口改札を出てすぐ左手。かなり広く綺麗な店で、ズラリ並んだ椅子席は30近くある。そして、トイレ完備というのも嬉しいところだ。あまりトイレのある駅そばはない。味や値段に関しては、上記の上板橋の「けごん」とまったく同じ。ただし、夕方になるとそばが売り切れているというケースが目立つ。たまたま私が行ったときに限って、なのかもしれないが。


※閉店していました(2006/10確認)。

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「釜釜ごえもん」  実食日:2011/3

  北口を出て右へ1分のイオン板橋店内、1階フードコート。計5軒の飲食店が連なるフードコートの、奥から2軒目。看板には「釜めし&うどん」と記載されていて「そば」表記はないが、うどんメニューはすべてそばに対応している。客席は5軒共通で、膨大な数。100席をゆうに越える。先払い制で、支払時にバイブレーターを渡され、それを持って席で待つ。商品が出来上がるとバイブレーターが作動するので、カウンターに持っていって商品と交換。高速道路のSAや日帰り温泉施設の大広間食堂などでよくある受渡方法だ。
  麺は、冷凍と思われる。コシがあるといえば褒め言葉だが、若干不自然なモチモチ感。つゆは、関西風。鰹出汁がやや強めに出ている感じはするけれど、まずまず上手く関西風を再現できていると思う。麺の食感が少し気にはなるが、味覚的には麺とつゆの相性がよく、総じて水準以上と言えると思う。ネギはもちろん青。たぬきなし、きつね390円(カマボコ入り)。箸はエコ箸。


※閉店していました。フードコートが3階に移転し、テナントの入れ替えがあったようです(2013/2、確認)。

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「富士そば」  実食日:2015/11

  北口を出て右へ10秒、左側。上記「釜釜ごえもん」が閉店して以来空位になっていた東武練馬に今年9月にオープンした、待望の新店だ。「富士そば」、これはファインプレーだろう。比較的コンパクトな店舗で、客席は椅子付きカウンター14席。
  麺は見込み茹でというか、茹で置きが全部はけてから、客が入ると数人分まとめて茹でるというオペレーションのようだ。客が入店すると、食券を出す前に茹で始めているので、うどんを選択されたら茹で置きになる、ということか。茹で加減はほぼジャストですすぎも完璧に行われており、新店とは思えない手際のよさだった。つゆは「富士そば」スタンダードで、やや淡く感じるものだったが、ほどよく余韻があり物足りないとは思わなかった。たぬきは、粒が細かいもののゾル化せず、形が残るタイプ。たぬきを見た限り、この店舗ではかき揚げを店揚げしていないように思える(店揚げであれば、成型済みの冷凍物か)。たぬき380円(ワカメ入り)。朝そば310円の設定あり。冷水器脇にそば湯ポットあり。24時間営業。
  トピックスをひとつ。一部店舗(現在のところ東武練馬店を含む8店舗)限定だが、「富士そば」がちょい飲みの「ふじ酒場」を始めている。もともと「富士そば」にはビール(一部店舗ではハイボールなどもある)を扱っていたのだが、つまみがなかった。「富士酒場」では、安価なつまみや「天ぬき」(天ぷらそばの麺抜き)を扱う。8店舗全てで確認したわけではないが、東武練馬店に関して言うと、生ビールは280円で、2杯目以降は200円。天ぬき110円。つまみは、枝豆など4種がある(各200円)。つまり、生ビールを3杯飲んで、天ぬきと枝豆をつまんでも1000円でお釣りがくるという計算になる。これは格安だ。また、生ビールとつまみ2種がセットになったお得なほろ酔いセット(580円)の設定もある。このプロジェクトは、一大勝負になりそうだ。当たるか否かによって、「富士そば」のみならず業界全体の未来が占われるような気がする。


※値上げしていました。現在は、たぬき390円です。朝そばは320円。変わりメニューに、けんちんそば450円がありました。なお、従来は付加価値を5点としていましたが、その後「ふじ酒場」がそれほど珍しいものではないということが分かってきたので、「付-2点」とします。(2016/3、確認)。

※2016/6、再食。深夜3時に再食シリーズです(厳密には3:45頃)。先客3・後客4で、意外に感じるほど需要がある様子です。酔客が多く、注文したまま眠りこけてしまう(出来上がっても受け取りに行かない)人もいました。「ふじ酒場」対応店舗なので飲みに来る人が多いのかなと思いきや、全員がそば客でした。店員さんは1人での対応。かなり忙しそうです。今回は、冷やしピリ辛鶏ねぎ450円を試してみました。麺の硬質な食感が心地よく、温かいピリ辛鶏ねぎよりも美味しいですね。というか、以前に食べた町田店のピリ辛鶏ねぎに比べ、ラー油がずいぶん上質なものになっていました。経時変化なのか店舗間の違いなのかは、今のところ未確認。薬臭さがなく、ちゃんとゴマ油が香るラー油です。ちょっと蛇足だと感じたのは、ワカメとワサビ。ワカメは極端に邪魔という感じではありませんが、プラスにはならないのでわざわざ乗せる必要なし、という感じ。一方、ワサビはない方がいいです。ラー油と合いません。ラー油の香りを邪魔して、むしろマイナスになります。デフォルトで乗せるのではなく、欲しければご自由にどうぞと受渡口付近に置いておく方がいいと思います。

※暖簾デザインが変わっていました(丸紋→富士山ロゴ。写真は左:旧、右:現)。「ふじ酒場」のセットメニューが、「ほろ酔いセット」から「ちょい飲みセット」に変わっていました。生ビール+ピリ辛鶏ネギで、380円です。これはお得ですね。300円台で生ビール(しかも、プレモル)とつまみのセットなんて、ちょっと他店では考えられない設定です。自宅から徒歩圏内だったら、常連化してしまうかもしれません(2018/6、確認)。

※他店舗では見た記憶がないメニュー「ミニニラ玉丼セット」550円が登場していました。写真を見る限り、ニラと刻みナルトを玉子でとじているようです。関西でよく見る「木の葉丼」に似たコンセプトでしょうか。あまりお得感はありませんが、興味深いです。大阪出身スタッフの考案とかだったら面白いなぁ、と思います。一方、酒類は値上げです。生ビールが400円になっていて、ちょい飲みセットは、少なくとも店頭サンプルからは消えています(2019/2、確認)。

※2019/5、再食。夏メニュー(4〜10月)限定と思われる冷やしラーメン500円を食べてみました。麺については特段の感慨なし。スープは、そばつゆがベースになっています。ラー油を加えることでラーメンスープっぽくなっていて、ちょっと塩気が強いですがなかなか美味いです。目からウロコが落ちそうになるくらい、マッチングが良いです。トッピングは、温玉・ピリ辛鶏ねぎ・ワカメ・ナルト。これ、冬メニューになっても温ラーメンバージョンで続けてほしいです。
  日曜16:30頃の訪問で、先客3・後客2。陽気なおばちゃんのワンオペなので、アイドルタイムでこのくらいの客数があればまずまずでしょうか。冷やしラーメンについて「意外と美味しいでしょ?」と、自信をのぞかせていました。なお、ミニニラ玉丼セットは終了しているようです。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、ピリ辛鶏ねぎ470円、生ビール430円です。冷やしラーメンは、少なくとも店頭表示からは消えています。終了している可能性が高そうです。う〜ん、やっぱり夏季限定なのかぁ。ちょっと残念(2019/11、確認)。

※2021/1、再食。店舗限定であろうレンコン天430円が出ていましたが、残念ながらこのタイミングでは売り切れ。仕方なく、タペメニューの銀だこ500円に手を出しました。かけそばにトッピングされるのは、大粒のたこ焼き3個。私は銀だこのたこ焼きを食べたことがないので比較はできないのですが、たこ焼きは表面がカリッとしていて中はトロ〜リ。そして、表面に削り粉がかかっているというかくっついているというか。ちょっと個性的なたこ焼きでした。個人的には、表面がもうちょっとやわらかくて、中がもう少しふわっとしているたこ焼きの方が好きです。カリッとトロッのコントラストが、強すぎるかなと。意地悪な言い方をすると、これだったら冷凍レンチンのたこ焼きの方がよかったかも。ブランド名を入れることで値段も高くなるだろうし、一度もっとチープなたこ焼きで試してみてほしいところです。きっと、これは本部考案のメニューなのでしょう。現場考案なら、こういう話題性先行型の仕上がりにはならなかったと思います。
  平日17:00頃の訪問で、先客2・後客1。全員男性ひとり客。各席に、可動式のパーティッションあり。席間が狭めの店舗ということもあってか、パーティッションが頻繁に移動されてしまい、極端に狭くなっているところも見受けられました。実効性は高くなさそうです。


※閉店していました。2021/4/1付で閉店した旨の貼り紙が出ています。跡地は、現在リフォーム中です。オリジナルメニューがわりとよく出る店舗だったので、残念です(2021/5、確認)。

※跡地は、「徳丸家」という家系のラーメン屋になりました。立ちそばの防衛、ならずです(2021/10、確認)。

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「そば源」  実食日:2020/1

  南口を出て左へ1分半、「君に会い鯛」という変な名のラーメン店の角を左に入ってすぐ右側。そのすぐ先が行き止まりになっていて、駅のホームが見えている。パーティッションがあるから、ホームからこの店は見えないだろうか。そんな位置関係。椅子付きカウンター4席だけの小型店だが、建物の外、テラス状になった部分にも2席増設されている。さほど人通りが多い場所ではないので、このくらいの席数でもそんなにギュウギュウになることはないのかもしれない。隠れ家的なムードの店。テナントではやっていけないだろうから、おそらく自己物件だろう。
  麺は、生麺の注文後茹で。少し粘着性の芯が残る食感。そばの香りはほどほど。つゆは、やや辛め。小魚系の丸みのある旨みを感じる出汁で、醤油の香りがそれをオーバーラッピングするようなイメージ。たぬきは、粒が細かくゾル化傾向の天かす。入れすぎると丼のなかがカオス化するタイプだけれど、適量なので特段不都合はなかった。ただ、380円(ワカメ&カマボコ入り、いなり1個付き)という価格は天と同額。特段理由がなければ、天を選択した方がよさそう。サービスのいなりは、生姜を利かせた手作り感のあるもので、なかなか美味しい。特段こだわりが感じられないものだったら「これは要らないから少しでも安くしてよ」と思うところだけれど、このいなりだったらぜひ食べたい。既製メニューの変わり種はこれといってないが、単品トッピングがいろいろある。厚切ハムカツ150円とかメンチ100円あたりは、かなり興味をそそられる。全品テイクアウトOKだから、揚げもの単品をテイクアウトして晩ごはんのおかずにする手もあるかな。
  平日15:00頃の訪問で、先客1(テイクアウト)・後客0。空いていたこともあって、店主とだいぶ話し込んだ。高校野球好きの私としては、帝京高校の前田監督がちょいちょい食べに来るという話に興味津々。店主の兄弟が帝京高校野球部出身で、前田監督とともに甲子園初出場を果たした時のメンバーだったそうで。だから、店内には帝京高校野球部の写真が飾られている。繰り返し通えば、名将に会えるかもしれない。


※2021/5、再食。海鮮かき揚げ380円をいただきました。揚げたてで別盛り提供される天は、タマネギ、ゴボウ、ニンジン、グリーンピース、むきエビで構成。エビは6〜7尾くらい。思っていたよりもたくさん入っていました。ただ、揚げムラが少々見られたのが残念。外側は焦げ気味で、中心部は半生。油の温度が高すぎたかな、と感じました。
  平日16:30頃の訪問で、先客0・後客0。場所が場所なので、アイドルタイムには常連客以外ほとんど入らないのではないかと思います。反面、穴場感がひしひしと感じられます。隠れ家的な店で、この雰囲気も好きです。


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★下赤塚駅(東武東上線)

「一乃門」  実食日:2000/?

  南口を出て、狭い路地を挟んだ向かいにある店。お世辞にも綺麗とは言い難く、店内も狭い。椅子席もない。昔ながらの駅そばという雰囲気を色濃く残している店だ。ここの特徴は、大豆の味がするつゆ。醤油は大豆からできているのだから、これは不思議なことではないのだが、醤油の味ではなく大豆そのままの味がするのだ。しかし、決して不味くはない。たぬきなし、天330円。割と安い。変わりメニューとしては、キムチそば(380円)がある。


※閉店(居酒屋化)していました(2010/12、確認)。

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「田舎そば」  実食日:2004/10

  北口を出て、右を見ながら直進していればすぐに見つかる。立席カウンターだけの店で、足元にも食材やら何やらが置いてあって、雑然としている。まぁ、食べるに困るほどではないが、可能ならもう少し片づけてほしい。
  ここのそばは、全体的に「六文そば」の味に似ている。特に、「香ばしさ」を前面に出した揚げ物がそっくり。その上、たぬきには小エビがたっぷり入っているので、なおのこと香ばしく感じる。「六文」はほぼ山手線周辺にしかないのだが、「六文」の味が恋しい東上線民は、ここに行くといい。たぬき300円。値段も「六文」に同じ。


※閉店していました。やはり、下記「むさしの」に負けましたか(2007/9確認)。

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「むさしの」  実食日:2005/7











  北口を出て、ちょっとした広場を突っ切り、放置自転車をかき分けて正面。同名の店が西武線沿線に数軒あるが、味を見た限りチェーン店ではなさそう。
  ここでは、生麺をタイマーで茹で時間管理して出している。ところが、茹であげた麺をそのまま丼に入れ、つゆを注いでしまう。普通は、茹でた後に一度水洗いして引き締め、それから改めて湯通しするものなのだが。そういう麺だと言われればそうなのかもしれないが、結果としてニチャニチャと歯にまとわりつくような食感になってしまっている。ちょっと勿体なく感じた。たぬき300円。
  なお、この場所は上記「田舎そば」から10メートルほどであり、真っ向勝負になっていると思われる。生麺使用ということが分かった瞬間、「勝負あり!」かなと思っていたのだが、この完成度だとまだまだ勝負の行方は分からない。


※値上げ(たぬき300→340円。値−1点)していました。また、暖簾が変わって、ちょっと垢抜けた感じになっています(写真は左:旧、右:現。2009/6、確認)。

※暖簾が変わり、少し渋い印象になっていました(写真は右端が最新)。どうでもいいようなことですが、写真を見ると換気扇が設置されたことが分かります(移動しただけかも)。現在の値段は、たぬき320円です。値下げされたということになるのですが、もしかしたら前回訪問時の記録ミスかもしれません。2009年訪問時にお品書きの写真を撮っていないので、いまいち自信なし。ミニカレーは280円ですが、麺類とセットにすると90円引きになるため、かけそば+ミニカレーは460円とお値打ちです。かけそば+フルカレーでも570円です。朝9時まで限定の朝そば320円があるほか、11〜15時限定のランチ(A350円、B550円)、15時以降限定の夜のサービスセット(A550円、B650円)があります。9〜11時以外は、常になんらかの時間帯限定サービスがあるということになります(値+1点、付+1点。2014/12、確認)。

※閉店していました。まだ看板は残っていましたが、出入口がブルーシートで覆われている状態で、シートの上にたこ焼き店の求人チラシが貼られていたため、改装の可能性はなく閉店と判断します(2015/8、確認)。

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「どん亭」  実食日:2012/8

  北口を出て右前方すぐ。2つ上に記載している「田舎そば」の跡地。正確に言うと、「田舎そば」の跡地と、その隣にあったテナントの跡地を併合してオープンしている。だから、結果的に上記「むさしの」と隣り合う形になった。一時的に上記「むさしの」が覇者となって落ち着いた下赤塚に、再び熱い競争の火が灯された。客席は、厨房を囲む椅子付きカウンターのみ。
  味覚的には、ずいぶんと歯ごたえが強い茹で麺に、塩気が勝っているつゆ。本格路線を行く「むさしの」とは対照的に、ジャンク路線を突き進んでいる感じだ。これはこれで、需要が二分されていいのかもしれない。たぬき300円。天は薄っぺらく、やはりジャンク路線だが、海老の香りが強く、悪くない。焼肉ライス(450円)が名物になっているのは、成増の同名店と同じ。夏季限定の変わりメニューに「氷そば」(350円)があった。要するに、「冷やし」に氷を入れたもの。キンキンに冷たいのだろう。素麺みたいで面白いが、つゆがすぐに薄くなってしまいそうな気がする。


※値上げしていました。現在、たぬき330円です。焼肉ライスは、450円で据え置かれています。一番の勝負メニューなのでしょう。ミニそば付のセットは600円、焼肉ライスをミニにしたセットは550円です(値−1点。2015/7、確認)。

※2017/1、再食。名物の焼肉ライス450円をいただきました。肉は脂身の多い豚肉で、注文後に鉄板で焼きます。適度に焦げ目があり、香ばしくてなかなか美味しいですね。昔に比べて肉の量(枚数)が少し減ったような気がしますが、値段が据え置かれているので、消費増税分ということでまぁよしとしましょう。
  朝9時まで限定の「朝そば」の設定あり。「きつね+ワカメ+温玉」という内容で、350円。確かにお得ではありますが、たぬき330円より高い設定になっているのがちょっと。内容はもう少しシンプルでいいから、価格を安く設定してくれるとありがたいです。


※2018/10、再食。値上げしていました。現在、たぬき350円です。焼肉ライスは450円で据え置きですが、ミニ焼肉ライスセットは570円に、焼肉ライスとミニそばのセットは610円に上がっています。今回は、春菊天そば370円をいただきました。まず、成増同様、麺が冷凍麺に変わっています。これ自体は悪くないのですが、つゆとのマッチングはややギクシャクした感じになったかなという印象。そして春菊天は、みじん切りの円形かき揚げでした。つゆに浸かるとズブズブになるタイプで、まぁどうってことないです。これだったら、天370円の方がいいと思います。
  平日18:00頃の訪問で、先客4・後客0。先客のうち2人は若い女性でした。あまり女性は入らない店かなと思っていたので、ちょっと意外。女性の社会進出と比例して、駅そばへの進出も進んでいると思います。喜ばしいことです。


※2019/4、再食。山菜350円をいただきました。ミックス山菜は、ワラビ・ゼンマイ・キクラゲ・姫竹という構成で、量はやや少なめです。安めの設定なので、納得できる範囲内です。これといった特記事項はありませんが、つゆとの相性は良いと思います。
  平日19:00頃の訪問で、先客0・後客1。ちょっと寂しい入りでした。かつて「むさしの」「一乃門」「田舎そば」「神戸亭」があり立ちそば天国だった下赤塚で、唯一残っている店。なんとか頑張ってほしいです。

※2019/8、再食。特盛焼肉ライス550円をいただきました。特盛というほど量は増えません(ご飯は同量かも)が、肉が3枚から4枚になります。並盛と100円違いだから、こんなものでしょう。味付けが濃すぎず、旨み濃厚な豚バラでも結構さっぱりと食べられます。
  平日12:00頃の訪問で、先客3・後客5。昼時とあってわりと混んではいましたが、席には余裕があります。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、山菜370円です。焼肉ライスも、遂に値上げされてしまいました。普通盛り500円、特盛650円になっています(値−1点。2019/11、確認)。

※2020/5、再食。天390円(ワカメ入り)をいただきました。天は正円形の揚げ置きで、ドンベではないものの具材感の乏しいものでした。確認できたのは、細切りのニンジン・タマネギ、細かく刻んだ春菊のような青菜、長ネギ。天ぷらとしてはB級どころかC級ですが、ふんわり食感でつゆに馴染みやすいので、丼全体に一体感が出ます。これ、嫌いではありません。安く出せるのなら、この天もアリだと思います。
  日曜16:00頃の訪問で、先客0・後客1。コロナの影響(緊急事態宣言下の訪問)でしょうか、駅前商店街自体に人通りが少なく、必然的にこの店も空いていました。どうにか、この苦境を乗り切ってほしいですね。

※2021/8、再食。天玉440円をいただきました。天は揚げ置きでグズグズ系、玉子は後乗せでした。天は、タマネギ、ニンジン、細かすぎてよく分からない青菜で構成。食材の組み合わせとしてはおざなりというか、これといって特徴的ではないのですが、ニンジンの分量が多めになっている(タマネギと同じくらい)のが印象に残りました。わりと珍しいと思います。前回実食時には特にそう感じなかったので、たまたま偏っただけかもしれませんが。
  平日19:15頃の訪問で、先客2・後客0。コロナ禍ではテイクアウトに力を入れているようで、券売機上でも16種のテイクアウト専用のご飯もの(または麺とのセット)が設定されています。また、麺単でも、テイクアウト限定の「お好みそば」440円が出ていました。一瞬、品川「常盤軒」のようにトッピング乗せ放題なのかと心が躍りましたが、実際には4種のトッピングのうち好みの2種を選べるという内容です。なお、コロナ対策のパーティッションはありませんが、一部の席を使用不可にして客同士の間隔を確保しています。


※2022/6、再食。その前に、このタイミングで値上げが入りました。現在、たぬき400円、山菜400円、天420円、天玉480円、焼肉ライス普通盛り530円・特盛680円です。
  今回は、春菊天430円をチョイス。揚げ置きで、みじん切りのかき揚げタイプでした。わりと衣が多い仕様ですが、香りはそこそこあり、悪くない印象。値段的にも高くないので、コスパはまずまず良い方だと思います。
  日曜18:00頃の訪問で、先客2・後客0。相変わらず、客席にパーティッションはありません。


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★成増駅(東武東上線)

「だるま」  実食日:1999/7

  改札を出て右手、売店などが並んでいるところにある。間口が狭いので見落としがちだが、白地に青の達磨マークが目印だ。東武沿線に多いこのチェーンの特徴は、量が少ないこと……。お子さまそばのようなモノが出てくる。多少値段を上げもいいから、まともな量で出してほしいものだ。たぬき280円。


※改装していました(写真は、左:旧、右:現)。そばも劇的に変わっていて、味覚的には「笠置そば」に近い感じになっています(味−1点、ボ+2点)。値上げしていました(たぬき280→290円)。店名も、「達磨」→「だるま」と、微妙に変化していました。2005/11確認。

※閉店していました。跡地は「比沙家」という焼き栗の店です。最盛期には東上線沿線に5軒以上あった「達磨」ですが、成増店の閉店をもって滅亡となりました。残念です(2013/2、確認)。

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「どん亭」  実食日:2003/6

  南口を出てすぐ右に、昭和の面影を色濃く残した、渋めの駅そばがある。喧噪と湯気が蔓延する店内は雑然としており、食券販売機などあるはずもない。この雰囲気は、好きな人と嫌いな人とがはっきりと分かれそうだ。メニューは、既製品もあるのだが、基本的にはそばかうどんを選択してトッピングを指定するタイプ。値段は、かけ220円、たぬき300円、天320円。たぬきはインスタントなので、値段構成を考えると、この店でたぬきを頼む要素はない。オススメっぽいのは、山菜300円。ご飯ものでは焼肉ライス450円が人気。肝心の味は、麺は柔らかめで、つゆはかなり甘め。上記「達磨」の方が味は勝っていると思うが、ボリュームを加味すれば、こちらを選択する余地もある。


※2005/11、再食。薬味が青ネギ(浅葱)でした。

※2006/4、再食。春菊天(320円)は大判で、オススメです。


※2006/12、再食。きつね(300円)のほかに、あげ(270円)があります。あげは味の付いていない油揚げ(芯がなくてカチカチに固いが、つゆに浸すと柔らかくなる)が入ります。関西の「きざみ」に近い存在。値段のわりに見栄えがよく、オススメ(付+1点)。

※2008/9、再食。ネギが白に変わっていました。ちょっと残念。カレーセット(570円)はそばもカレーもフルサイズ。ボリュームたっぷりで味噌汁付きです。

※2015/7、久々に再食。たぬき330円に値上げされていました。天350円、山菜・きつね330円、カレーセット600円です。名物の焼肉ライスは450円で据え置かれています。2006/12の再食記事にある「あげ」は、だいぶ前に終了しています。この「スカスカの油揚げ」は他では見たことがないものだったので、残念です。今回は、天玉400円を実食。天は大判のお好み焼き風食感で、春菊の主張が強いです。春菊天は別にある(350円)ので、天には春菊を入れない方がよいような気がしますが。暖簾が変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現)。なお、成増駅は現在駅舎改築中。この店はギリギリ難を逃れた感じでしょうか(値−1点)。

※2016/3、再食。外観・メニュー・値段等に変化はありませんが、麺が一新されていました。生麺(冷凍かも)化されています。少々粘着するものの、歯ごたえはずいぶん増しました。ただ、つゆとの相性などを考えると、茹で麺の方がよかったような気がします。間もなく当駅改札内に「文殊」がオープンすることから、対抗措置なのかもしれません。この決断が、従来の味が好きだった客が離れるきっかけにならなければいいですが……。

※2017/12、再食。名物の焼肉ライス450円をいただきました。味噌汁付きです。肉は豚ばら肉のソテー3枚で、注文後に焼くため少々時間がかかります。内容は、下赤塚店と同じですね。脚の高い丼を使用しているため、ご飯の量はさほど多くありません。そして、残念ながらご飯がちょっとパサつき気味でした。味噌汁は、具材がワカメだけの簡単なものです。値段を考えれば十分な内容だと思いますが、これはやっぱり座って食べるものかなと思います。今回は椅子付きカウンターが埋まっていたので立って食べたのですが、待ち時間が長めなうえ麺のようにすすりこんで食べるものではないので、立ち食いだとちょっと違和感を覚えます。次回から、焼肉ライスを注文するのは椅子付きカウンターが空いているときにしようと思います。
  平日15:00頃の訪問で、先客3・後客2。時間帯と店の規模を考えれば、まずまずの入りでしょう。改札内に「文殊」ができたことでピンチになるかなと思っていましたが、それほど大きな影響はなさそうです。改札を隔てていることが、影響力を下げているものと思われます。考えてみれば、わりと最近まで改札外に「達磨」があり、両者共存していたので、「文殊」の進出はそう浮き足立つようなことではなかったのかもしれません。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。そば・うどんメニューは概ね20円の値上げ(いか天は380→420円と40円UP。価格高騰が如実に表れています)、カレーライス関連も20円の値上げ。五目炒めライスも500→540円に40円上がる中、焼肉ライスは450円で据え置かれています。揺るぎない勝負メニューなんですね(2018/10、確認)。

※2019/3、再食。いか天そば420円を食べてみました。わりと肉厚なロールいかを斜めにスライスしたものを使っています。包丁が側面に入っているタイプです。表裏両面に入っていて、片側は一方向、もう片側は両方向(斜め格子状)に入っています。きれいに揃っているので、おそらくプレス式で両面いっぺんに入れているのでしょう。そして、衣で3倍に膨らませています(笑)。揚げ置きですがトッピング前にレンチンしてくれるので、麺やつゆには馴染みやすいです。衣が脱げやすくなるというデメリットもありますが。
  平日10:45頃の訪問で、先客1・後客1。フロアが狭い店なので、このくらいの客数の方が落ち着いて食べられます。どちらかというと、アイドルタイムに食べたくなる店です。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、いか天440円です。焼肉ライスも今回は値上げしていて、500円になっています。一方、五目炒めライスは540円で据え置かれています。ちなみに、五目炒めライスは、下赤塚店にはないメニューです。下赤塚店にあって成増店にはないメニューもあります。店舗ごとに、少々メニューが違っています(値−1点。2019/11、確認)。

※2020/10、再食。コロッケ390円をいただきました。コロッケは、大きくてあまり厚みがない仕様です。わりとつゆに溶けやすいタイプだと言えます。細かいグリーンピースとニンジンのかけらが確認できたので、野菜コロッケと考えていいでしょう。ただし、これらのミックスベジタブルは、味覚面にはほとんど影響を及ぼしていません。その程度の分量。ほぼほぼポテトコロッケです。
  日曜18:00頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客でした。いつの間にか、箸がエコ箸化されていました。コロナ禍のタイミングでこの変化は考えにくいので、コロナ前から変わっていたものではないかと思います。また、現金制から食券制に変わっていました。現状、コロナ対策の個別パーティッションは設置されていません。厨房と客席の間にビニールカーテンが設けてある程度です。


※値上げしていました。入店していないので一部メニューのみの確認ですが、いか天450円、コロッケ450円、焼肉ライス550円、五目炒めライスは590円になっています(2023/3、確認)。

※2023/6、再食。その前に、再値上げしていました。現在、たぬき460円、いか天480円、コロッケ470円、焼肉ライス580円、五目炒めライス620円です。
  今回いただいたのは、新メニューの「4種の天ぷらそば」580円。トッピングは、エビ天、ナス天、インゲン天、カボチャ天でした。いずれも揚げたてでアツアツだったのが好印象。エビ天は、中くらいのサイズ1本。ナス天は縦に切ったもので、1/6本くらい。小さめです。インゲン天は1本。カットせず長いまままるごと揚げています。そしてカボチャ天はスライス1枚。内容として悪くはないのですが、エビ天が入っているぶん値段が高くなってしまうのが辛いところですね。個人的には、エビ天をタマネギ天かゴボウ天あたりに替えて530円くらいを希望です。
  土曜18:00頃の訪問で、先客2・後客1。落ち着いた客数でした。改札内に「文殊」があるうえ、改札外にはセルフうどん店もオープンしており、競争が激しく厳しい情勢が続いていると思われますが、なんとか頑張ってほしいです。


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「文殊」  実食日:2016/3

  改札を入って正面。今月オープンしたばかりの新店だ。小型店舗が多いイメージの「文殊」だが、成増店はとても広い。テーブル席が2人×5・4人×2、椅子付きカウンターが12、立ち食いカウンターが8人分くらいある。改札内の駅そばとしては異例の広さと言っていいだろう。乗換駅でもない成増駅でここまでの需要があるのかと少々不安に感じるほどだ。
  味覚的には、両国をはじめ各地に点在する「文殊」と同等の印象。芸術的な細麺を、注文後に茹でる。細いわりにしっかりとつながっており、香りもしっかりと感じられて美味しい。厨房内にそば粉の大袋が見えたのだが、もしかして店内製麺しているのだろうか。つゆは、カツオがしっかりと香り、醤油の香ばしさも凛と主張する。甘さは控えめで、上品でとても美味しい。余韻も長く続く。たぬき390円。かき揚げも390円で同額なので、かき揚げを実食。かき揚げはややオーバー気味の揚げ。香ばしさが強調され、小エビの香りも含め、つゆとの相性がとても良い。オーバー気味の揚げ具合は、意図的なものであると推察した。唯一残念だったのは、ネギが機械刻みで、しかも塊になっており、クチャクチャと歯に触って全体のバランスを乱したこと。ベストは手刻みで、それが無理だとしてももう少し厚く刻むような設定にした方が良いと思う。少々辛辣な言い方をすると、このネギだったら乗せない方がいい。それから、麺単の場合には盆に乗せずに丼だけで提供されるのだが、店内が広く受渡口から自席までの距離がわりと長いので、盆に乗せた方が良いと思う。変わりメニューに、岩のり440円。麺単が高め設定なので、そば定食530円が安い設定に感じる。また、朝定食440円の設定もある。箸はエコ箸。


※2017/4、再食。文殊ではまだかけ系しか食べたことがなかったので、ざる定食580円を試してみました。ざるそばに付くのは、カレー・かき揚げ天丼・鶏天丼から選択できます。今回はかき揚げ丼をチョイス。ざるそばは、麺が締まりすぎず、固くなっていないのが好印象でした。流行りの食感ではありませんが、私はこの上品な「コシ」がとても好きです。そばの香りは、最初のうちはあまり感じないのですが、口の中で咀嚼していくと、急にブワッと香りだします。とても美味。ざるそばだから刻み海苔が付くのですが、はっきり言って邪魔です。そばの香りとケンカするので。つゆは、もりつゆもかけつゆと同様にカツオ出汁が強烈に香ります。薬味は、ネギ・ワサビ・柚子皮・擂りゴマとオールスターズが付くのですが、特にワサビと柚子皮は使い方要注意です。香りが半減してしまいます。とっくりのつゆを一度に全部猪口に空けてしまうのではなく、1/3くらいずつに小分けして、薬味を分けながら食べ進めるといいと思います。
  かき揚げ丼は、揚げ置きのかき揚げをタレにドボンと浸すタイプ。悪くはないのですが、麺やつゆほどの感動はありませんでした。いずれにしても、通常価格410円のざるそばにミニ丼がついて580円(つまり、ミニ丼の価格が170円)という設定は、かなりお得感があります。より贅沢を言うと、「ざる定食」ではなく「もり定食」で設定していただけるとなお嬉しいかと。メニューに「もりそば」がない店だから、仕方ないですね。どうしても刻み海苔を外したければ、「ざる」の食券を買って「海苔抜き」と注文するしかなさそうです(味+1点)。

※2018/2、再食。たぬき定食530円をいただきました。「たぬきそば+ミニ丼」のセットで、ミニ丼は鮭ごはん・明太子ごはん・卵かけごはんの中から選択。今回は、明太子ご飯をチョイスしました。そばの味は、以前と変わっていません。カツオの本枯れ節に特有の、半音上がったような香りが特徴的で、美味しいです。明太子ごはんは、焼き海苔の上にチューブから絞った明太子を乗せただけのもの。まぁ、悪くはないですが、どうということもないです。なお、この店舗では、入場券を買って食べに行った場合、入場券を提示することで天ぷら1品サービスになります。「どん亭」に対抗するための策でしょうかね。
  訪問は、昼時の12:30頃。先客6・後客10と盛況でしたが、席数が多いこともあって満席には至りませんでした。エキナカ店(特に改札内)は、街なか店に比べて客足が分散する傾向にありますね。成増界隈で昼食を摂ろうとして、どこも満席だった場合にはわざわざ入場券を買って「文殊」へ行くという手もありそうです。


※2018/11、再食。山菜そば390円をいただきました。山菜はミックス水煮で、ワラビ・ゼンマイ・キクラゲ・姫竹が入っていました。ゼンマイの茎が妙に太いのが印象的。1cm近くありました。「文殊」のつゆは、街そばのような上品さと駅そばならではの力強さを両方持っているので、どんな麺・トッピングにも合いそうです。山菜との相性も問題なしでした。ちょっと変わった要素としては、セルフスタイルのネスプレッソコーヒーが導入されていました。コーヒーのみ利用の場合は200円、食事と一緒に注文の場合は100円です。フロアにかなり余裕があり、テーブル席もたくさんある店舗なので、喫茶客も積極的に取り込もうという戦略でしょう。空席を有効活用しようという意図がうかがえます。こういう工夫は、どんどんやるべきだと思います。
  平日18:00頃の訪問で、先客4・後客7。客数はわりと多いですが、それでもなお客席にはだいぶ余裕があります。私が「文殊」で食べたくなったとき、自宅から近いのは大山店なのですが、最近はわざわざ成増まで移動して食べるようになってきました。「文殊」のそばは、一気にすすり込むというよりはじっくり味わいたいタイプなので、フロアに余裕のある店舗の方が好みです。

※2019/2、再食。「文殊」に入ると無性に食べたくなる、ナス天そば390円をいただきました。大きいのですがスライスが薄く、丼の縁に凭せ掛けたときに「く」の字型に折れ曲がってしまっていました。単価80円のナス天だからあまり文句は言えないと思いますが、これまでに他店舗で食べたナス天が立派だっただけに、やや残念でした。
  日曜18:00頃の訪問で、先客5・後客2。わりと空いていました。ネスプレッソの導入は、アイドルタイム解消の決め手にはなっていないのかな、と感じます。酒類や一品料理を充実させることができればベストだと思う(のですが、鉄道サイドとの契約の都合などでそうはできないのかもしれません。新たなサービスとして、開店から9:00まで限定の玉子(生or茹)サービスが始まっています。昼時以外の需要確保に力を入れている様子はうかがえます。なお、外観的には、暖簾が出されていました(写真は左:旧、右:現)。


※2019/8、再食。おそらく夏期限定であろう冷製スタミナ肉そば540円を食べてみました。もりスタイルではなく、ぶっかけスタイルです。トッピングは、ひと口大の豚バラ唐揚げ(10個くらい)、水菜、温玉、チリソース。豚バラの唐揚げは、片栗粉の衣なのか、しっとりした食感です。どことなく台湾の駅弁「台鐡便當」のメイン食材「排骨」に近いような味わい。そして、チリソースまで絡めてもなお消失しない、そばの香り。ベース部分がしっかりしているので、遊び心を出してもそばとして美味しく食べられます。ボリューム感もあるし、売れるか売れないかは別にして、なかなか良いメニューだと思います。
  平日(お盆期間中)16:30頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客。お盆で電車もガラガラに空いていたし、この時期は閑散とするのもやむを得ないですね。


※2019/11、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かきあげ400円、岩のり450円、そば定食540円、ざる定食590円、たぬき定食540円、山菜400円、なす天400円です。朝定食は、終了しています。
  今回は、券売機上で朝定食の跡に入ったかつ重セット710円を食べてみました。誕生日実食ということで、やや奮発です。内容は、かけそば+かつ重。“丼”ではなく“重”なので、ちょっと高級感があります。しかも、ミニではなくフルサイズ。そばもきっちり一人前。コスパはかなり良好です。トンカツは、おそらく冷凍ものの注文後揚げ。旨みがわりと淡白でしたが、玉子のとじ方は上々。仕上げに、ミツバを乗せています。ただし、ミツバは煮えていてあまり香らず。タレもわりと薄味で全体的にあっさりした印象のかつ重でした。
  日曜17:30頃の訪問で、先客4・後客4。母子連れや高齢者のひとり客などもおり、客層が幅広いです。フロアが広く、テーブル席を豊富に擁している店舗ならではと言えそうです。


※2021/10、再食。ちくわ天420円をいただきました。ちくわ天は、焼きちくわ縦半分カットを1本です。悪くはないのですが、かき揚げや春菊天などよりも高いとなると、さほどオススメしたい感じではないです。かき揚げなどを食べ飽きたときの気分転換候補でしょうか。
  平日18:15頃の訪問で、先客3・後客3。それなりに途切れず入って入るのですが、店の規模や実力から考えるとやや物足りない印象です。もっと賑わってもいいと思うのですが。何か集客を妨げている要素がありそうな気がします。継ぎ接ぎ感のある券売機とか、入り乱れている店頭の貼り紙類とか、そんなことかもしれません。整理できるものは整理した方がいいような気がします。もっとも、私としてはあまり混まない方がゆったり食べられてありがたいのですが。


※値上げしていました。現在、たぬき430円、かきあげ430円、岩のり480円、山菜430円、なす天430円、ちくわ天450円、そば定食570円、ざる定食620円、たぬき定食570円です。同日訪問の大山店とは値段が異なっていました(2022/5、確認)。

※2022/9、再食。その前に、再値上げしていました。現在、たぬき450円、かきあげ450円、岩のり500円、山菜450円、なす天450円、ちくわ天470円、そば定食590円、ざる定食640円、たぬき定食590円です。一律20円値上げのようです。
  今回いただいたのは、たぬき定食。ミニ丼は、明太子ごはんをチョイス。この店舗では初めてかなと思って注文したのですが、2018年に一度食べていますね。内容としては、4年前と特段変わっていません。「文殊」の明太子は、どうにも粒が固いです。もしかしたら、トビコが混ざっているのではないかなと感じます。割安設定(たぬき定食590円−たぬきそば450円で、明太子ごはんは140円の計算)だから文句は言えませんが、あまり大きな期待はしない方がいいと思います。
  日曜19:00頃の訪問で、先客2・後客2。空いていました。先客のひとりが常連さんだったようで、椅子付きカウンターでずっと店員さんと喋っていたので、閑散としたムードではありませんでしたが。この店舗は改札内にしてはフロアが広いので、ある程度客数が多くてもゆったり食べられるのが利点です。


※再値上げしていました。現在、たぬき470円、かきあげ470円、岩のり520円、山菜470円、なす天470円、ちくわ天490円、そば定食600円、ざる定食650円、たぬき定食610円です。今回は、メニューによって少し値上げ幅に差があります(2023/3、確認)。

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※浅草駅は、地下鉄1に掲載。
★業平橋駅(東武伊勢崎線)
「かどや」  実食日:2009/4

  駅を出て右すぐ。これまでに何度となく前を通っていたにもかかわらず、実食が適わなかった店。営業時間が短い(閉店時間が早い)ので、なかなかタイミングが合わなかった。立ち食いカウンターしかなさそうな外観だが、カウンターには椅子があるし、それとは別にテーブル席もある。薄暗いけれど、比較的こざっぱりした印象だ。
  この店のそばは、個人的にはちょっと面白かった。麺は喉ごしが滑らかなタイプだが、風味は弱い。つゆは、最初は薄いと感じるのだが、食べ進めるうちにちょうどよく感じるようになってくる。だから、第一印象はあまりよくないのに、食べ終わる頃には一定の満足感があった。マイナスポイントは、冷水機の水の出が悪いことくらい。全体的には、外観から得る印象よりも良かった。衛生面にも問題ない。たぬき330円。


※閉店していました(2011/2、確認)。

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★曳舟駅(東武伊勢崎線・亀戸線)
「そばはち」  実食日:2003/11

  東武曳舟駅と京成曳舟駅の間、曳舟川通りの北側にある店。東武からだと2分、京成からだと5分くらいかかりそうだ。ファンの心をくすぐる下町風の構えで、椅子席オンリーだが5〜6席しかなく、雑然とした雰囲気。人によっては「入りづらい」と感じるかもしれない。私にはこの雰囲気がたまらないのだが。
  ここのそばには、これといった特徴はないのだが、全体的なレベルは水準以上。特につゆが美味く、香り・味・後味の三拍子が揃っている。一つ難点を挙げるなら、たぬきが細かすぎて、すぐにつゆに溶けてしまうということ。減点するほどのことではないが。セットメニューや変わりメニュー(根昆布そば350円など)も多く、何回でもリピートできそうな店だ。たぬき310円。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。根こんぶは390円になっています。そのほか、うめ400円、岩のり400円といった変わりメニューもあります(値−1点。2015/9、確認)。

※微妙に改装していました(写真は左:旧、右:現)。パッと見にはわからないかもしれませんが、看板や日除けなど結構大きな部分が新調されています。メニューや値段等には特段の変化はないようです(2016/4、確認)。

※閉店していました。跡地は、もともと隣にあったファミリーマートが拡張して、その一部になっています(2021/5、確認)。

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「いいの」  実食日:2006/10

  改札出て右の出口を出て左すぐ。大きな看板がやたら目をひく店だ。
  ここのそばは、ちょっと硬質の茹で麺、少し甘みが勝った感じのつゆ、ネギや人参などの具が見られる自前のたぬきを使用。いずれも、水準よりも少し上あたりのレベルでまとまっている。面白いのは薬味のネギで、直径3センチほどもある極太ネギを使っている。これだけ大きいネギは煮込まないと固くて食べられたもんじゃないだろうという先入観を抱くところだが、実際には柔らかく、辛みの中にほんのりと甘さもあって、美味しい。まさか下仁田ではないだろうが、通常の根深ネギよりもワンランクいいものを使っているのかもしれない。たぬき350円。


※閉店していました。跡地は有料駐輪場になっていますが、敷地が狭すぎてどうしようもないように見えます(2012/4、確認)。

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「せんねんそば」  実食日:2008/4

  改札内コンコース、3・4番ホームから階段を下りた脇。竹の塚と並んで、東武線駅構内に進出したチェーン店。吉野家型のカウンター配置だが、うまく工夫してテーブル席も入れている。配膳つきで、店員が箸箱から割り箸を一本取り出して手渡しするというきめ細かい接客を行っている(この時だけかもしれないが)。
  味覚的には普通に「せんねん」なのだろうが、茹で加減がすばらしく、ちょうどいい歯ごたえとコシがあって美味かった。駅構内にあることが嬉しかったからよけいに美味く感じたのかもしれない。たぬき300円。朝の11時までは「朝サービス」と銘打ったセットメニューが6種あり、これがかなりお得。「かけそば+ご飯+納豆」とか、「天ぷらそば+ほうれん草+いなり2個」など。


※2013/9、再食。客席配置が換わったようで、現在は椅子付きカウンターが主体です。吉野家型の、従業員が行き来できるタイプではありませんので、受渡および返却は完全セルフになっています。冷たい中華麺を冷たいそばつゆで食べる「ざる中華」を試しました(300円)。独特な歯ごたえがあって、面白いです。このメニューは、数日前に実食した竹の塚「せんねんそば」にはありませんでした。同じチェーンでも、店舗によってメニューはかなり違うようです(付+1点)。

※閉店していました。今のところ、看板を含め内装もきれいなままで残っていますが、閉店告知の貼り紙が出ています。「文殊」、入らないかな〜(2016/1、確認)。

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「侍」  実食日:2016/4

  西口を出て左へ1分、曳舟川通りに出たら右折して3分。この辺りは車で結構よく通っている(水戸街道は嫌いなので、迂回路に曳舟川通りを使う)のだが、ここに店があった記憶がない。調べてみたら、2014年11月に移転してきた店だった。ただ、移転前もほぼ曳舟川通りにあった(もう少しスカイツリー寄り)ようなので、長年見過ごしていたということに変わりはない。車で通るばかりだと、駅から離れた場所で、通りから少し奥まった店はなかなか見つからないね。やっぱり歩かないと。客席は、椅子付きカウンター9席がメイン。奥の方に立ち食いカウンターが2人分ほどあるが、あまり機能していないように見えた。そば屋よりもラーメン屋の方が似合いそうな、もっと言うと黒Tシャツでの腕組み姿が似合いそうな感じのお兄さんがひとりで対応していた。
  この店の面白さは、麺が白・黒選べるということにある。どちらも茹で麺で、おそらくそば粉の割合にも大差はなく、挽きぐるみのそば粉を使っているか否かの差だろう。実食は、黒。田舎そばの方が香りがハッキリしていて、好きなもので。食感的には少しゴワゴワするのだが、茹で麺にしてはそばの香りはある方で、好きな部類。茹で麺としては最上級に近いと思う。つゆは辛めで、醤油の香りを強く感じる。余韻に少々酸味あり。つゆ単体で考えるとちょっと辛いのだが、麺との相性が良いので総合的な印象はなかなか良かった。たぬきは、カリカリ食感の天かす。「サクサク」なんてものじゃない。「ザクザク」のレベルもはるかに超える。歯が丈夫でない方はしっかりとつゆに浸した方が良いだろう。小エビが散見されたが、味覚的にはさほどエビが香らなかった。たぬき330円。カレーそば(値段失念)に中辛と辛口があったのが面白かった。カレールーを2種類用意する簡易的そば店は、かなり珍しいのではないだろうか。


※閉店していました。跡地は、「勘助」という串カツの店です。時間外だったので詳細がよく分かりませんが、そばも扱っているようです(当サイトの対象になるかどうかは未確認)。店が開いている時間帯に、改めて見に行ってみようと思います(2017/5、確認)。

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「すたんどそば助」  実食日:2016/10

  改札内コンコース、上記「せんねんそば」の跡地。今年5月に、竹ノ塚駅に先駆けて、「せんねんそば」から「すたんどそば助」に生まれ変わった。2店舗が相次いで同じ業者に変わったことから、おそらく2店舗抱き合わせでの入札でもあったのだろうと推測。「そば助」としては、エキナカ進出の足掛かりとなる貴重な出店なのではないだろうか。内装は綺麗にリニューアルされており、客席配置も吉野家型から対面式の椅子付きカウンター主体に切り替わった。椅子付きカウンターは16席あり、それに加えて厨房前に立ち食いカウンターが5人分くらいある。平井駅前の「小粋そば」も「せんねんそば」から変わったと同時に吉野家型のカウンターを廃止している。吉野家型はあまり効率の良いシステムではないということだろうか。なお、店名は現地表示による。竹ノ塚店同様、公式HPでは「駅ナカすたんどそば助」になっており、こちらが正式なのかもしれないが、当サイトでは現地表示が優先。
  麺は、生麺の茹で置きと思われる。やや粘着するあたり、竹の塚での実食時と同じ印象。ただ、短い麺が底の方に沈んでいるということはなかった。つゆはやっぱり「旨塩味」。これはこれで不味いということではないのだけれど、若干そばの香りが浮いてしまってチグハグする印象を受ける。卓上のゴマ唐辛子を投入することでこのチグハグ感が解消されるので、ぜひ。貼り紙には「半分食べてから投入すべし」と書いてあるけれど、私は最初からの投入を推奨。ひと口味を見てからでもいいが。たぬき350円。ワカメが入るのだが、やや乾き気味で残念。芯から固かったので、放置時間が長いというより水戻しが足りないのではないかと思う。メニューの貼り紙は竹ノ塚店と同じものなのだけれど、どうも実質的にはだいぶ違っている様子。むじなそば420円は竹ノ塚店では販売終了となっていたが、曳舟店では販売継続。から揚げそば550円とかごま鳥うどん500円とかほろ酔いセット500円とか、竹の塚にあったかな……? 竹ノ塚店で券売機の写真を撮り忘れたので、確認不能なのだが。面白いのは、50円の「ちょい飯」。麺を食べ終えた後に残ったつゆに投入して、雑炊状にして食べるのがオススメだという。このつゆだと、ご飯を入れるにはちょっと味が弱いような気もするが……。箸はエコ箸。


※閉店(「曳舟そば」化)していました。そば助、元気ないですね。街なかの既存店舗の方も心配です(2020/1、確認)。

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「曳舟そば」  実食日:2020/1

  改札内コンコース。上記「すたんどそば助」の跡地。外観は一新されているけれど内装等はほとんど変わっておらず、ほぼ居抜きの状態。というか、実運営業者自体は変わっていない。それでも、店名からメニューから、もちろん味も変わっているので、別店扱いで。客席は、フロア中央の島式椅子付きカウンター14席と、壁際に立ち食いカウンター8人分くらい。
  麺種は未確認。オペレーション的には茹で麺のものだが、食べてみた印象としては乾麺か生麺。中細で、モチモチ感がなくプツプツ切れやすい。わりとそばらしい食感ではある。最初にイメージが湧いたのは、「青森県の津軽そばにちょっと近いかな」だった。津軽そばほど硬質でないというか、外側がやわらかいのだけれど。つゆは、ややモヤリ系。良く言えばバランス派だが、悪く言うと方向性がハッキリしない。決して不味くはないのだが、印象に残りにくい。たぬきは、各種天が店揚げであることがひと目で分かる天かす。やや油が強め。最初のうちはサクッとした食感が楽しめるが、ふやけやすく、中盤以降にちょっとダレる。もう少し固揚げにして油をよく切れば、私好みになりそう。たぬき350円(ワカメ入り)。店のイチオシは、かき揚げ400円。大きさが売りとのことなのだが、個人的には大きすぎるかき揚げはあまり好きではないので、食べてみるかどうかは思案のしどころだ。変わりメニューに、そばとうどんを両方盛りつけた「2枚あいもり」500円。朝10時までのお得な限定メニュー3種各380円あり。21時以降は天かす無料サービスあり。売れ残ったら即廃棄になってしまうもの、ということか。箸はエコ箸。
  平日17:45頃の訪問で、先客1・後客1。ワンオペ対応だったので、だいたいいつもこのくらいの客数なのだろうか。ちょっと改善を希望したい点として、店内に酸化した古い油の臭気が充満していたことを指摘しておきたい。換気が悪いのかな。味とか値段とかの前に印象を落としてしまうのは、ちょっと勿体ないと思う。当サイト的には、衛生を−1点とさせていただいた。


※2020/6、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要でかき揚げそば400円をいただきました。かき揚げは、貼り紙類で「通常の1.5倍!」と謳っているもの。確かに直径は大きいのですが、嵩がなく平べったいので、質量としてはそこまで多い印象ではないです。もっとも、私はかき揚げについて「大きい・多い=良い」とは考えていません。特に、嵩のあるかき揚げは外側と中心部とで火の通り具合が均一でない場合が多く、それ自体が良いとは決して思っていません。では、ここのかき揚げはどうか。具材は、9割ほどがタマネギ、残りをニンジンと長ネギで構成。揚げ置きでサクサク感はなく、良い意味では特段目立った印象がありませんでした。逆に悪い意味では、いくつか。まず、嵩がない仕様なのに、なぜか中の方は火の通りが甘かったです。また、ざく切りのタマネギはちゃんと切れていない(根に近い部分でつながっている)部分が結構あって、食べにくさを覚えました。大きさよりも、こういうところをきちんとケアしてほしいなぁというのが本音です。次回訪問時には、違うメニューを選択することになるでしょう。
  土曜14:00頃の訪問で、先客2・後客1。全員男性ひとり客。味には関係ない部分でのイチャモンになりますが、床がなんだかベタついていて、歩くとネチャネチャと音がするのが気になりました。初食時に感じた異臭は特段気にならなかったのですが、あちらを治せばこちらが傷むという感じです。コロナ禍で客も衛生面には神経質になっているご時世だし、早急に改善を図った方がいいように思います。


※閉店(「にゅー曳舟そば」化)していました。店名変更と捉えることもできそうな変化ですが、内容もだいぶ変わっているので別店として扱います(2023/8、確認)。

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「にゅー曳舟そば」  実食日:2023/8

  改札内コンコース。上記「曳舟そば」の跡地。外観は「曳舟そば」時代と大きくは変わっておらず、店名も「にゅー」が追加されただけ。ここだけ見れば同一店の店名変更として処理することもできそうだが、店主が交替しているうえメニューなどもだいぶ入れ替わっているので、別店として扱うこととする。食券制で、客席はフロア中央の島式椅子付きカウンター15席くらい。
  麺は、生とのこと。大きな特徴を感じるものではないが、そばの香りはほどほどにある。まずまず美味しい部類と言ってよさそう。つゆは、あご出汁との表示が出ている。しかし、実際に飲んでみた印象としてはあご出汁のまろやかさはあまり感じられず、普通にバランス派の味わい。千川「よしゆう」ほど分かりやすいあご出汁ではない。もっとあご出汁を全面的に利かせたほうがよさそうだけれど、それだと採算が合わなくなるだろうか。たぬきは、揚げ置きの天かす。「曳舟そば」時代には油ギッシュな印象だったけれど、今回はカラッとしていて食感もサクサクだった。各種天のクオリティは「曳舟そば」時代より上がっていそうだ。たぬき500円(ワカメ入り)。各メニューにワカメが入るのも、「曳舟そば」時代と異なる部分(「曳舟そば」時代には、きつねと冷やしたぬきにだけワカメが入っていたもよう)。生卵1個サービス。これも、「曳舟そば」時代にはなかったものだ。メニューの多くは「曳舟そば」から継承されているというか一般的なものだが、激辛ニラねぎ600円、あぶらかす740円、名物を謳う曳舟そば700円、鬼辛カレーつけ880円などが新規登場している。激辛系が好きな人にとっては注目すべき店かもしれない。酒類もいろいろあり、ちょい飲みにも使えそう。「曳舟そば」時代の床のベトベトもきれいに掃除され、衛生面がだいぶ向上していたことも含めて、全体的にセンスが洗練されて若返ったような印象を受けた。
  平日19:00頃の訪問で、先客3・後客0。サラリーマンの帰宅時間帯でコンコースは足早に歩く人々でごった返していたが、この店は意外なくらい空いていた。この時間に帰る人は、晩ご飯や晩酌は自宅でまかなうのかな。この店が賑わうのは、もう少し後の時間帯かもしれない。


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★東向島駅(東武伊勢崎線)
「佐山」  実食日:2004/5

  改札を出て左。より正確に言うと、改札を出て直進10m、左、左。民家の一部を改造したような店で、動きの鈍いお婆ちゃんが一人でやっている。
  味は、……。麺は、白くてツルツルしていて、味がない。関西の駅そばでよく出てきそうな麺だ。この麺でも、関西風のつゆなら合うかもしれないが、つゆにも後味がない。淡白。どこから評価しても、あまり高い点数にはなりそうもない。レパートリーも、玉、天(350円)、天玉だけ。
  確かに、評価は低い。しかし、もともとこのサイトはこういう地元で頑張っている店を応援したくて立ち上げたものだから、あまり悪く書くのはしのびない。チェーン店だったらいくらでも悪口を言えるのだが。点数は低いが、チェーン店に食われるような結末だけは嫌だなぁと思う。お婆ちゃん、頑張れ!

※閉店していました。看板等も撤去され、どこから見ても「普通の民家」になっていますが、店内設備はそのまま残っています。だいぶ高齢だったからねぇ。お疲れさまでした(2013/11、確認)。

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★鐘ヶ淵駅(東武伊勢崎線)
「駅そば柳」  実食日:2005/7

  この駅は上り線と下り線で駅舎が異なる。下り線に乗ってきた場合は、出て右すぐ。上り線で来た場合は、出て直進、右の踏切を渡って右斜め前。ちょっとした広場の一角だし、店名が大きく書かれているので、よく目立つ店だ。古い造りの店だが、夏場にはちゃんと冷房が効いている。夏に温系そばを食べたい人には嬉しい。
  ここでは、「地方の駅そばによくありがちな感じ」のそばが出てくる。中太の茹で麺、固めのたぬき、そして毒々しい色合いのつゆ。ただ、つゆは見た目ほどにはどぎつくなく、抵抗なく飲める味だった。ナルトが入って、たぬき280円。天は300円。あまり客が多くなさそうな駅だけに、この安さには惹かれる。


※閉店していました。跡地は、弁当店の「若菜」です(2013/11、確認)。

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※北千住駅は、常磐線1に掲載。
★五反野駅(東武伊勢崎線)
「まるみ」  実食日:2004/2

  改札を出て正面の道を渡った左手、ガード脇にある店。非常に小さい店ながら椅子席がある。もしかしたら、それほど混むことがないのかもしれない。チャキチャキしたおばちゃん2人の経営で家庭的な雰囲気があり、私好みのタイプの店だ。味にはこれといった特徴はないのだが、ボリュームがあるし、雰囲気に誘われてついフラフラと入ってしまう。この街に住んだら、この店にかなりの投資をすることになるのではないだろうか。変わりメニューとしては、きんぴら天そば(330円)がある。が、これはおそらく単なる「ごぼう+人参」天なのではあるまいか。

※建物・看板・店内設備はそのまま残っていますが、営業している気配がありません。3年前に訪れた時にも同じ状態でした。改装とか、しばし休業の可能性ありとみて閉店の扱いにしていませんでしたが、状況に進展が見られないので、この段で閉店と見なすことにします。上階のTUCも「休業します」の貼り紙が出たきり放置されている状態。建物が解体されそうな気配です(2015/2、確認)。

※建物が解体されていました。復活の可能性は潰えましたね(2016/3、確認)。

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★梅島駅(東武伊勢崎線)
「雪国」  実食日:2003/12



  改札を出て右正面、「ちよだ鮨」の隣。いかにも大衆食堂という雰囲気で、食欲をそそられる店だ。ここのそばは、麺は中太だが、極太麺にありがちなフカフカ感がある。個人的には、このタイプの麺はつゆ馴染みがいいので、好き。自家製天が10種あるのが売り物で、常連さんはまずそばかうどんを選択して、トッピングを後注文しているようだ。たぬき280円とまずまず安く、典型的な「点数は高くならないけど個人的には好き」という店である。

※2011/5、再食。値上げ(たぬき280→300円。値−1点)していました。味覚的には、変わらず私好みです。サイドメニューの変わり種に「わかめスープ」(70円)がありました。看板の位置や暖簾などに若干の変化があったので、写真を再撮影しました(左から2枚目)。

※改装していました(写真は左から3枚目)。完全に好みの問題になりますが、私は旧店舗の雰囲気の方が好きです。目立たなくなってしまったように見えますが、大丈夫でしょうか。少し路地に入ったところにあるので、目立つことも大事ではないかと思うのですが。常連客相手だけでやっていけるのかな(幟である程度フォローはできているが)。たぬきというメニューはなくなりましたが、「若揚」(ワカメ+揚げ玉。320円)をたぬきと見なします。「若山」は、ワカメ+山菜です(380円)。なお、写真では店先にイタリアの国旗が掲げられているように見えますが、これは隣(上階)の店のものです(2015/2、確認)。

※店頭のお品書きが撤去された(店内にしか掲示がない)こともあり、入店していない今回は値段等が確認できませんでしたが、代わりに麺の仕入れ先が変わった旨の貼り紙が出ていました。そばは、更科・細黒・田舎の3種から選べるようになっています。つゆに関しても早熟・熟成・完熟の3通りが表示されていますが、訪問時には「熟成」のところにマークが付されていたことから推して、これは客側が選べるものではなく店側からの「今はこの状態で提供しています」というサインでしょう。これは面白い試みだと思います。立ちそば店では、日によって、もっと言うと時間帯によって味が違うなんてことは当たり前の世界です。だから、「昨日は好みの味だったのに、今日はイマイチ」ということもあります。そんな中、このようにつゆの状態を表示していれば、自分好みのつゆのタイミングを選んで食べられるわけです。逆に言うと、好みではないタイミングでは客を逃してしまうことにもなりかねないわけで、店側としては少々リスキーであるようにも思えます。良心がないとできないことでしょう。店主の人柄の良さが滲み出ていると思います(付+3点。2017/12、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。招き猫がプリントされた、小さなかわいらしい暖簾です。店頭のお品書き掲示が復活して、値段を確認できました。現在、たぬき330円になっています(値−1点。2019/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき340円です。立ちそばとしては珍しい「あつもり」300円を推す貼り紙がたくさん出ています。ちょっと気になるので、いつか試してみようと思います(2020/2、確認)。

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「橋」  実食日:2019/4

  駅を出て、ガード下からメインストリートを右(北)へ。最初の信号を渡らずに右折して2分。「こんなところにあったかな?」と思い店員さん(店主?)に聞いてみたら、今年3月にオープンした新店とのこと。訪問は4/12だが、4/4の時点ですでに営業していたのを確認している(この時は満腹スルー)。昼間はそば・うどん、夜は簡易的な居酒屋になる二毛作店。店名は、店主の名字だろうか? 表記は、平易な「高橋」ではなくハシゴの「橋」になっている。タカハシさんの中には、この部分にこだわる方が結構多くいらっしゃるので、当サイトでも忠実にハシゴのにしておく。客席は、テーブル席4人×2のみ。セルフにもできる造りだが、配膳付き後払いで、下げ膳も不要。訪問が閑散時間帯だったからかもしれないが。
  麺種ははっきりと確認できなかったが、厨房内からタイマーの音が聞こえたので、たぶん生麺の注文後茹で。香りはさほどない。食感的には、茹で麺と生麺の中間くらいの印象。つゆは、平たくはないが出汁感弱め。塩気で食わせるようなイメージ。たぬきは、フワフワ食感の天かす。天ぷらは自前で揚げているのだろう。総じて、「普通」という形容がふさわしい一杯だった。たぬき330円。メニューの種類はそれほど多くなく、変わり種は中華もり300円や2食盛り(そば+中華麺など)550円、単品トッピングのソーセージ80円くらい。麺類以外に丼ものや定食類もある。親子丼480円あたりに少々お得感があるか。箸は竹製の割り箸で、天削と双生を併用していた。どうしてわざわざ2種類用意しているのか、気になる。あまりこだわりというか理由はなさそうな気がするが。
  平日14:30頃の訪問で、先客0・後客0。場所が駅から少し離れているし、メインストリート沿いでもないので、アイドルタイムはこうなるのも致し方ないだろうか。地域の常連客と、夕方以降の飲み客が中心かなという印象。もっと駅に近いところに「雪国」があるわけで、将来的な客数もそう望めないと思うのだけれど、自己物件での個人経営(未確認。推測です)であれば細々とでも続いてくれるだろうか。本音を言うと、「雪国」と競合しにくいガードの南側がよかったと思うんだけど。


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★西新井駅(東武伊勢崎線・大師線)

「ひょうたん」  実食日:2003/6

  西口を出て、右の路地を入ったところにある店。放置自転車がかなりウザい地区である。店内は小綺麗で椅子席も豊富にあるのだが、基本的に客のスペースが狭いので、奥に入ると出られなくなる可能性もある。これだけ狭いのなら、完全立ち食いにしてもいいのでは? しかし、味の方は素晴らしい。麺はもちろん生麺で、モチッとした食感が独特。つゆはあっさりだが、出汁がしっかりしているので物足りなさはない。唯一の難点は、具。たぬきにはほとんど味がなかった。う〜、勿体ない。結果的に味は5点満点をつけたが、具がよければ8点くらいつけていたところだ。なお、メニューには酒類やキムチ程度のつまみもあるので、夜には一杯引っかけに来る人もいそうである。もしかしたら、そのための椅子席なのかもしれない。蒲鉾2枚入りのたぬきは320円。

※閉店していました(2005/7確認)。残念!

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「梅や」  実食日:2006/8

  上記「ひょうたん」の跡地にできた店。「ひょうたん」が閉店して大ショックだったのだが、後にできたのも駅そばだったので、ちょっとホッとした。「ひょうたん」がかなりレベルの高い店だっただけに、後継は大変だと思うが。「ひょうたん」時代には店内がかなり狭苦しい印象だったのだが、厨房を奥に詰めて客席を広くとってあり、30人ほど収容できそうな店に生まれ変わっていた。実食が昼時だったということもあり、かなり賑わっていた。
  この店でも、麺は生麺を使っている。極細と言ってもいいくらいの細さだ。これを、注文後茹でしている。ただ、混んでいておばちゃんが慌てていたのだろうか、ちょっと茹でが足りない印象を受けた。生麺使用店の落とし穴か。つゆは、塩気は控えめながら出汁はしっかりしており、○。具(たぬき)が既製品ではなくなっていた(「ひょうたん」は既製品だった)のも嬉しいポイントだ。全体印象として、「ひょうたん」にはやや劣る印象である(再食すれば印象が変わる可能性あり)が、いいものを安く提供しようという意図は感じられた。たぬき300円。値段的にも、「ひょうたん」時代よりも下がっている。


※値上げ(たぬき300→350円。値−1点)していました(2011/2、確認)。

※閉店していました。跡地は、立ち飲み屋「啝依啝依」です(2015/2、確認)。

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「あらかわ」  実食日:2010/4

  西口を出て、ロータリー出口の三差路を左折して30秒、左側。パサージオ西新井の脇っちょ。この駅周辺としては、ちょっと盲点になりがちなエリアにある。歴史を感じさせる造りの店で、厨房を囲むL字型カウンターと壁際の増設カウンターはすべて椅子付き。
  この店のそばは、全体的に荒々しい印象だった。麺はざらつきの強い茹で麺。調理を見ていて「湯切りが甘いかなぁ」と思ったが、食べてみての違和感はない。つゆは濃いめ。各種天は自家製でたぬきも天かすなのだが、やや湿気気味。揚げ置き時間が長いかもしれない。不味くはなく、パンチ力のある内容なのだが、あっさり好きな人にはあまり向かない味覚かもしれない。比較的上品な上記「梅や」と食べ比べるのも一興だろう。たぬき300円。変わりメニューに、あつもり270円、玉子とじ400円がある。


※閉店していました。跡地は、建物ごと建て替わっているようです。足立区は、ちょっと過疎化が深刻です(2015/2、確認)。

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「吉野家」  実食日:2015/4

  西口を出て、目抜き通りを5分左側、アリオ西新井の1階フードコート。「5分」というのはアリオ西新井の入口までで、フードコートは建物内の一番駅から遠いエリアにあるので実質8分くらいかかるのだが、まぁ近年閉店が相次いだ西新井の救済措置ということで。フードコートの外側に面した、ちょっと不利な感じの立地。フードコートはかなり規模が大きく席数も多いのだが、平日夕方(17時頃)の訪問で着席率は10%くらい。しかもその大半は持ち込み飲食(一応、禁止の看板は出ているのだが)の女子高生という、ちょっと寂しいフードコートだ。土日限定繁盛なのだろうか。精算システムは現金先払い→バイブレーターで受け渡しなのだが、先述のとおり場所があまりよくないので、席で待っていると受け取りに行くのが面倒になる。バイブレーターを持ったまま店前で待機した方がよさそう。
  麺は茹でたてで供され、十割にしてはしっかりとつながった状態で出てくる。しかし、伸びるのが早いので、食べ終わる頃には麺の切れ端がたくさん沈んでいる状態に。十割でやる以上、これは致し方ない部分だろう。ただ、気になるのは麺の風味が以前(他店舗実食)に比べてちょっと弱くなったように感じること。当初、青よしでは「北海道幌加内産」を謳っていたが、近年この表示が外れている。輸入そば粉に変わったということなのだろうが、その影響かもしれない。そば湯ポットがあり、飲んでみたのだが、こちらもあまり香らない。やや赤茶けた、香りそうに見えるそば湯なのだが、拍子抜けするほど淡い。つゆの甘みが強いのも、そばの香りが飛ぶ原因かもしれない。カツオ出汁の利いたもり系で食べた方が満足度が上がりそうだ。天かすフリーで、かけ390円(ワカメ入り)。各種トッピングやセットメニューもあるのだが、欲張ると一気に値段が跳ね上がる傾向。かけそばだけにして、同じフードコート内にある「ポッポ」でフライドポテトを買い、「ポテそば」にして食べる手もある。このように店舗間をまたいでアレンジできるのが、フードコートの最大の魅力だと思う。余談だが、イトーヨーカドーなどセブン&アイ系のショッピングセンターにはたいてい「ポッポ」が入っているのだが、ここのポテトはSだと税込124円、メガでも税込206円と安く、めいっぱいポテトを食べたいときにはオススメ。私も実は月1以上のペースで食べている。近年、コンソメ味も登場(ちょっと割高だが)している。
  以前は結構多くの店舗があった青よしも、現在都内に残っているのはこの1軒のみ。思いのほか消費者に受け入れられていないようだ。というか、どうも青よしは当サイトに掲載されると閉店するというジンクスがありそうに感じているのだが、果たしてこの店舗はどうだろうか。閉店したらガチで凹んでしまうと思うので、当分は閉店せずに頑張ってほしい。


※閉店していました。跡地は防護壁で仮囲いがされている状態で、今のところ後継店は入っていません。「そば処吉野家」、防戦一方ですね。味に問題はないと思うんですがね……(2018/2、確認)。

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「たまも」  実食日:2018/2

  駅からちょっと遠く、7分くらいかかる。当サイトの基準である「駅歩5分」の範囲を明らかに超えるのだが、上記「そば処 吉野家」の閉店を確認したことで「他に対象となる店がない駅」になったと思われるので、特例を適用することに。最短ルートでの行き方は文字での説明がちょっと困難なので、30秒ほど遠回りになるルートでご案内。東口を出て直進1分。陸橋下の信号で環七を渡って、右へ3分。最初の信号(竹の塚センター通り)を渡らずに左折して3分半、左側。やたら広いけれど交通量はさほど多くない道沿いにある。これなら車で来て路駐して食べて行けるのかなと思っていたら、なんと駐車場まであった。隣接する(同じビル内)炉端焼き店「つきじ」との共同駐車場。ということは、「たまも」と「つきじ」は同経営なのだろうか。いずれにしても、駅から歩いて行く人はほとんどおらず、車・バイク・自転車の客が中心だろうと推察される。客席は、厨房と対峙する椅子付きカウンター15席くらいと、壁際の立ち食いカウンター10人分くらい。食券の券売機が、隅っこのあまり目立たないところにある。
  麺は、歯ごたえが弱く切れやすいもの。太く、やや偏平形。他店では見ないタイプの麺だ。強いて言うなら、東十条「そば清」の麺がイメージ的に近い(「そば清」の麺よりも蕎麦らしい食感)。おそらく、「そば清」と同様に自家製麺なのだろう。つゆは、淡麗系だが深みもある。出汁は昆布が一番強く出ているように感じるが、カツオ系もブレンドされている。そしてたぶん、さらにもう一種類何かブレンドしていると思う。椎茸? 特定はできず。そして、どうもカエシという概念がなさそうな感じのつゆで、出汁に直接醤油などを注して調味したような印象の味(確認はしていません)。醤油はこいくちだから決して関西風ではないのだけれど、関西のつゆを思わせるような淡麗な味わいがあるのだ。たぬき310円。たぬきは、粒が細かく、つゆに浸かるとすぐにゾル化する天かす。変わりメニューに、カルシウム揚げ500円、カツ570円。怪しさで圧倒するのはカルシウム揚げだが、ちょうど隣の人が注文していたのでチラ見したところ、桜えびやしらすなど雑多な具材を使ったかき揚げ(+ワカメ)だった。個人的には、いわしせんべいあたりをトッピングしてくれた方が面白かったのだが。総じて、流行をまったく追わず、独自路線を貫く強い意志を感じる一杯。なかなか魅力的な店だと思う。いつまでも、このスタイルで続けてほしい。
  訪問は、平日の14:30頃。先客5人でアイドルタイムにしては賑わっていたのだが、後客は0で、私が食べ終わる頃には店内ががらんどうになっていた。客足に波がある店なのかな。駅からちょっと距離があるので、列車の発着時に極端に混雑するというようなことはないはずだが。先客は全員男性で、年齢層が比較的若かったのが印象的だった。20〜30代が中心で、私が最高齢だったかもしれない。店のスタイルや雰囲気から勝手に高齢層を想像していたので、ちょっと意外だった。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき330円、カルシウム揚げ530円、カツ600円です(値−1点。2020/1、確認)。

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「そばの陣」  実食日:2018/12

  西口を出て、右の路地を入って左側。上記「梅や」の跡地。その前は、「ひょうたん」という立ちそば。「梅や」の閉店後いったん立ち飲み屋になったのだが、また立ちそばがこの場所を奪還する形になった。整理すると、立ちそば→立ちそば→立ち飲み→立ちそばという展開。今月23日オープンとのこと。実食が28日なので、オープンから1週間もたたないうちに訪問ということになった。普段はあまりこういうことをやらない(特に非チェーン店の場合、オペレーションがまだ固まっていない可能性が高いので)のだけれど、たまたま見つけて食べてしまったので。まだ入口付近に開店祝いの鉢植え蘭が出ていて、「オープン直後だな」ということは察知していたのだが。食券制で、客席はテーブル席が4人×2、椅子付きカウンターが6、立ち食いカウンターが11人分くらい。
  麺は、生麺の茹で置き。中細で、ゆるく縮れている。白っぽく、星なし。そばの香りはまずまず。エッジを感じない、角を面取りしたような舌触りがやや特徴的。つゆは、うすくち醤油の関西風仕立て。丼が黒いので見た目にはつゆの色合いが分かりにくいのだが、うすくち醤油に特有のキレがあり、こいくち醤油に特有のコクがない。出汁は、煮干しかイワシ系などの小魚系+昆布かな(未確認です)? たぬきは、揚げ置きの天かす。揚げ置き時間がやや長めだったのか湿気り気味だったけれど、まぁ水準以上のものではあると思う。総じて、あっさり。強烈なパンチ力を放つ要素はないのだが、バランス感が良く、あっさりでも物足りなさは感じさせない一杯だった。かけ290円。トッピングはすべて単品扱いで、たぬき90円。つまり、たぬきそばを再現すると、380円になる。
  オープン直後らしいと言えばらしいのだが、改善希望点もいくつかある。まず、盆と丼の相性の悪さ。持ち運ぶときに、盆の上で丼がズルズル滑り、最悪の事態を引き起こしそうな臭いがする。100均で売っているような滑り止めを間に挟むのがベストだが、それが無理なら紙ナプキンを1枚挟むだけでもだいぶ違うと思う。次に、冷水器の出が悪い。オープン直後でこの出の悪さなのだから、故障とかではなくこういう機種なのだろう。食券を出してから、水を汲み終わる前にそばが出来あがってしまうのがちょっと。冷水器をまるっと替えるのは難しいかもしれないけれど、冷水器とは別に氷水のピッチャーを置いておくくらいならできそうに思う。それから、七味が入っていそうな振出し容器に塩が入っているので、注意を。七味は、もうひと回り大きな容器の方。箸はエコ箸。
  平日15:30頃の訪問で、先客2・後客1。全員男性のひとり客。まぁ、この時間帯は、先客ゼロ症候群にさえならなければいいというくらいだろうから、ポツポツとでも客が出入りしている状況は悪くないと思う。夜は酒類も扱い、一杯飲み屋としても利用できる。個人的に、西新井駅へはわりと行きやすい(鉄道では行きにくいが、バスで一本)ので、またいろいろなシチュエーションで立ち寄ってみたい。


※2019/8、再食。鴨せいろ490円をいただきました。意図的なのかどうかは分かりませんが、細い生麺はやや茹でがアンダーで、芯の残るアルデンテ食感でした。鴨肉は、おそらくネギと一緒のレトルト。特段こだわっている感じではありませんが、煮汁が加わることでつゆは確実に美味しくなります。これはこれでいいと思います。食べ進めるごとにつゆがどんどん冷めていく(冷たい麺を浸すので)のがやや残念ではありますが、これはどうしようもない部分でしょうか。
  日曜17:00頃の訪問で、先客3・後客0。先客は全員男性ひとり客。この時間帯は、空いています。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ300円、鴨せいろ500円です。単品たぬきは90円で据え置きなので、たぬきそばを再現すると390円の計算になります(2020/1、確認)。

※改装して、夜は串揚げ居酒屋「串揚げの陣」に変身する二毛作店に変わっていました(写真は左:旧、右:現)。そばの提供は、7〜15時となっています。値段は、変わっていません(2022/1、確認)。

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★竹ノ塚駅(東武伊勢崎線)
「せんねんそば」  実食日:2007/11

  ホーム西新井寄り。同チェーンとしては初めてホーム上にオープンした店舗。ホームの端にあるためかあまり人気がなくて寂しい感じだが、椅子付きカウンターが10ある。実食時は、先客1名。
  味覚的な特徴は、街なかにある同チェーンと変わらない。麺は生麺の茹で置き。茹で置き時間がちょっと長めなのか、歯ごたえが若干損なわれていたのが残念だった。このチェーンでは「水」にこだわっているようで、飲み水、麺を茹でる水(湯)、麺を洗ったり締めたりする冷水などすべてに、活性炭などの多重フィルターを通した「せんねん水」が用いられている。特別「水が美味い!」という感じはなかったが、よかれと思ってやっていることはどんどんアピールしていいと思う。たぬき300円。


※2013/9、再食。「せんねん水」云々の表記は見当たらなかったように思います(見落としかもしれません)。もりそば(270円)を実食しましたが、ネギの刻み方が粗かったのがちょっと気になりました。かけ系ならまだしも、もり系はねぎの辛みや香りがダイレクトに舌に伝わるので。ワサビの効きが悪いように感じたのも、もしかしたらそのせいかもしれません。

※閉店していました。今のところ、建物は手つかずで残っていますが、閉店告知の貼り紙が出ています。「文殊」、入らないかな〜(2016/1、確認)。

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「竹そば」  実食日:2011/8

  東口を出て、ロータリーを左に回って、松坂屋ストアと竹の塚駅前名店街の間の商店街に入って3分、第五公園の角を右折してすぐ右側。分かりやすく書くと、竹の塚駅前名店街の東端。商店街のメインストリートに面していないので分かりにくい場所だが、幟がメインストリートに立っているので、それを目印に。客席配置は、厨房と壁に沿ってグルリと椅子付きカウンターがあり、フロア中央部に2人掛けテーブル席が2つある。
  麺は注文後に茹でる生麺で、比較的軽い食感。つゆは、第一印象は「せんねんそば」を連想させる風味なのだが、食べ進めていくうちに甘みと粉末出汁の香りが目立ってくる。あふれんばかりに注いでくれるので、つゆをたっぷり飲みたい人に好適か。たぬき360円(ワカメ入り)。箸は割り箸・エコ箸併用で、同じ箸立てに立てられている。そば・うどんの他にも、ご飯ものや酒類も扱っている。そば単品が比較的高めなので、かき揚げ丼セット(500円)あたりがお得に感じる。また、夕方以降は飲み客の利用が多いようだ。

※だいぶ値上げしていました。現在、たぬき400円です。かけ350円、かき揚げ480円。セットメニューは麺単よりも値上げ幅が小さく、かき揚げ丼セット530円、カレーセット530円。従前にも増して、セットメニューの方がオススメです(2016/1、確認)。

※閉店していました。シャッターが降りたままで、看板等がすべて外されています(2020/1、確認)。

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「たぬき」  実食日:2016/3

  西口を出て左へ30秒、信号を渡らずに右折して3分、五差路の北東角。もう少し早い行き方もあるが、説明が面倒なので割愛。駅に近い五差路の角ということで優良立地なのかなと思いきや、しばらく通りを眺めていてあまり通行人が多くない場所だということに気づいた。車はさておき、歩行者の数は東口側の方が圧倒的に多い駅。訪問時にも、先客・後客とも0だった。飲み屋風の造りの店で、客席はテーブル席が4人×2、椅子付きカウンターが5席。空いている時には、ひとり客であってもテーブル席を薦められ、配膳してくれる。下げ膳も不要。
  麺は、やや偏平形。少々ぬめりがある点は生麺を連想させるが、風味的にたぶん冷凍麺。星らしき黒い粒々がたくさん見られて見た目にはすごく美味そうなのだが、食べてみるとあまりそばの香りがなかった。つゆは、カツオ由来ではなさそうな妙な酸味を感じた。率直に感想を言うと、「レモン汁を入れてない?」という感じ。柑橘系を連想させる酸味なのだ。酸味に意識が行き過ぎて、全体の味わいについてはあまりよく分からなかった。たぬきは、既製品の揚げ玉で変哲なし。たぬき300円(ワカメ入り)。客数が多くなさそうな店なので、この低価格設定には頭が下がる。自己所有物件なのかな。かけ・もりに至っては、なんと200円だ。ただ、種物はちょっと高い印象。野菜かき揚げは380円なので、天の単品価格が180円の計算。同様に、ちくわも180円、わかめが150円の計算になる。圧倒的に、もり・かけのコスパが良い。ご飯ものやセットメニュー各種あり。セットメニューは、フル丼+半そばになる。カレーセット450円などはかなり安く感じる。朝10時まで限定のサービスメニューがいろいろあり、300円均一。ミニカレー+そばのセットを300円で食べられるのは、ほとんど奇跡と言ってもいい。この店では、朝10時までに行くのなら朝サービス、10時以降に行くのならもり・かけでサクッと済ませるか、セットメニューを選択するのが吉だろう。


※消費10%増税に伴って、でいいのでしょうか、値上げしていました、増税ぶんよりも値上げ幅がだいぶ大きく、現在、たぬき350円、もり・かけ300円、野菜かき揚げ450円です(値−2点)。値上げ幅が大きいですが、元がかなり安い設定だったので、納得できる範囲内です。なお、特段改装したわけではありませんが、店頭にたぬきの置物が出ていたのが面白かったので、写真を貼っておきます(左:旧、右:現)。面白いことは面白いのですが、これのおかげで、メニュー表が一部見にくくなっています。脇に回れば読めるから、まぁご愛嬌(2020/1、確認)。

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「すたんどそば助」  実食日:2016/9

  ホーム西新井方、上記「せんねんそば」の跡地。今年5月オープン。従来東武各線のエキナカには「せんねんそば」が多数入店していた。しかし、「せんねんそば」は昨年にいろいろとゴタゴタがあって次々と閉店し、私が把握している限りでは岩本町の靖国通り店を残すのみになっている。東武伊勢崎線には曳舟と竹ノ塚に出店していたが、これらも相次いで閉店。跡地には、近年東武鉄道沿線への進出が目覚ましい「文殊」が入るのではないかと予想していたのだが、驚いたことに「そば助」が新規参入してきた。まだ食べていないが、曳舟駅も「そば助」化している。まぁ、「そば助」は台東区に本陣を構える店だから、浅草発着の伊勢崎線に進出するのはそれほど不思議なことではないし、むしろ両国に本拠がある「文殊」が東上線に進出していることの方が不思議なのだけど、やっぱりこれまでエキナカに店を出していなかった業者が新規参入してくるのは驚きだ。東武鉄道は、店舗を入れる際に入札をやっているのだろうか。それも、おそらくは竹ノ塚と曳舟の抱き合わせで。こうなってくると、次にどの路線・駅にどの業者が参入してくるのだろうかと、楽しみになってくる。さて、「せんねんそば」時代と比べて内装は綺麗にリフォームされているが、厨房と客席の基本的な配置は変わらない。客席は、椅子付きカウンター10席。
  「そば助」というと「究極の塩だし」のキャッチコピーが連想されるのだが、エキナカの店舗でもこの路線で突き進むようだ。つゆはほとんど透明と言っていいような色合いで、醤油の香ばしさはほとんど感じられない。まろやかな甘みが射していて決して不味くはないのだけれど、なんとなく物足りないというか、後を引かないというか。「出汁」の部分にしても、旨みはあるのだけれどあまり香らない。「塩だし」というよりも「旨塩味」という感じ。ひと言でいうと、ラーメンっぽい。「そばよりもラーメンの方が好き」という人に好まれそうな味なのだ。あくまでも好き嫌いの話になるのだが、私の評価では水準以上になりえない方向性だ。麺は細めで、少しニチャッと粘着する。短くちぎれた麺が底の方にたくさん沈んでいたので、生麺茹で置きなのだろう。茹で麺or冷凍麺でこの状態になるのだとしたら、オペレーションに大きな問題がある。たぬきは妙に色白な天かすで、あまり味がしない。もう少しこんがりと揚げた方が、香ばしさが出ていいのではないかと思う。醤油と同様に、たぬきも香ばしさが出るのを嫌っているのだろうか。たぬき350円(ワカメ入り)。かけ300円、かき揚げ420円など、公式HPの記載とは価格体系がだいぶ異なる。店名に「すたんど」が付くかどうかで、価格が違うようだ。ちなみに、公式HPでは店名が「駅ナカすたんどそば助」になっている。しかし、当サイトでは現地表示を優先させるため、「駅ナカ」は付けないことにする。
  嬉しいワンポイントは、卓上に「ゴマ唐辛子」があるということ。唐辛子+ゴマ+ラー油、だろうか。それとも、「吉田のうどん」に使う「すりだね」のように炒めてあるのか。ちょっとウェッティな唐辛子調味料だ。これを入れると、香ばしさ皆無で何とものっぺらぼうな味わいに感じてしまう一杯が、劇的に凛々しくなる。これもなんとなくラーメンの方向を向いたものではあるのだけれど、そば一杯できちんと満足したいなら、おおいに活用した方がいいと思う。貼り紙には「半分食べてから投入すべし」と書いてある。しかし私は、最初から入れて、後半にさらに足す方が美味しいと思う。お得な朝セット3種各380円の設定あり(10時まで)。個人的には、納豆セット推し。味付けのりと納豆が両方付くので、納豆は半分そばに乗せてもよいかと(3種すべてに海苔が付く)。.箸はエコ箸。


※2018/6/30付で閉店していました。ホーム移設(高架化)および「諸般の事情」のためとの張り紙が出ています。ホーム移設は理解できますが、「諸般の事情」とは一体? 気になります(2018/7、確認)。

※建物が撤去されていました。現在竹ノ塚駅ではホームの高架化工事が行われていて、その巻き添えのような形での閉店と推察できます。駅側の事情に左右されてしまうのが、駅構内店舗の辛いところですね(2018/9、確認)。

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「そば滝」  実食日:2020/1

  西口を出て左へ30秒、信号を渡らずに右折して3分、上記「たぬき」がある五差路を右斜め前に折れて3分、右側。裏から行くと少しショートカットできるが、それでも駅歩6分くらいかかる。でも、非チェーン店だし、特例を適用してもいいだろう。食券制で、客席は椅子付きカウンターのみ13席くらい。厨房と対峙する席と、厨房に背を向ける壁際の席がある。平日の昼時(12:30頃)の訪問だったにもかかわらず、先客2・後客0という入り具合。大丈夫かな。この辺りはオフィス街ではないから、12〜13時の間に客が殺到するというタイプの店ではないのかもしれない。駅からここまで歩いて食べに来る客は少数で、徒歩or自転車の地元住民か、車やバイクで寄る人が主たる客層だろう。駐車場はないけれど、朝早い時間帯(6時から営業している)に車横付けで寄る人が多そうなイメージが湧く。
  麺は、オーソドックスな茹で麺。興和の茹で麺ほどプリプリしていないから、むらめんの白かな? 個性が際立った麺ではないが、最近ではこういう昔ながらの茹で麺を扱う店が減ってきているので、むしろ新鮮に感じる。つゆは、わりとあっさりしている。淡麗系。ただ、淡麗な中にも不思議なまろやかさがあり、物足りなさは感じなかった。出汁は昆布がメインと思われるが、プラスアルファも使っていそう。余韻はほとんどなし。甘さ・辛さのバランスがよく、まぁ美味い部類だと思う。たぬきは、サクサク食感の軽い天かす。各種天は自家製だろうと想像させる天かすだが、具材の切れ端などは確認できなかった。たぬき360円。これといった変わり種はなく、オーソドックスなラインナップ。しいて言えば、とろろ昆布400円あたりが、関東ではやや珍しいか。そば・うどんの他に、きしめんの扱いあり。この辺りも、むらめんを連想させる部分だ。箸は割り箸。全体的に、これといった大きな特徴のある店ではないのだが、大きなマイナスポイントもない。おばちゃんの接客もにこやかだし、また食べに寄りたくなることもありそうだ。


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★大師前駅(東武大師線)
「たからんちょ」  実食日:2007/11

  駅を出て左(南方向)、環七を渡らずに左すぐ。つい最近オープンしたばかりの店で、まだ店先に「祝開店」の花輪がたくさん出ていた。以前から、駅からだいぶ離れたところに(私が知る限りでは)2軒の立ちそば(「むらもと」と「赤べこ」。「赤べこ」は今日見たら閉店していた)があるのだが、どうして駅の近くに1軒もないのか、不思議に思っていた。西新井大師の参拝客が多くて、環七に沿っていて街も賑やかなのに。だから、文字どおり「待望の」オープンである。店の前の歩道が少し広くなっていて停めやすいためか、自転車で食べに来る人が多い印象だった。
  注文後に茹でる麺は、「小竹林」の麺のような食感・味で、3分待ち。つゆにはこれといった特徴はない。こだわっているのはむしろその他の部分で、米・油・水・卵などに関する「こだわりウンチク」の貼り紙が店内のあちこちにある。店内は広々としていて、白を基調にしたシンプルなデザイン。椅子付きカウンターが5つとテーブル席が4人×3卓ある。そばは小さな丼で出されるが、食べてみると見た目ほど「量が少ない」という印象はなかった。たぬき330円(ワカメ入り)。丼ものやセットメニューもある。初めて見たサービスに、袋入り天かすの「ご自由にお持ちください」があった。それなら、かけ(280円)を注文してこの天かすを入れればたぬきも280円ということになるのだが、それはもちろんNGなのだろう。客の数に対して従業員が多かった(私を含めて客5人で従業員3人)のがちょっと気になるが、頑張ってほしいと思う。応援します。


※改装していたわけではありませんが、当然ながら開店祝いの花輪などはなくなっていて、ちょっと印象が変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現)。かけは280円で据え置かれていますが、たぬきは350円に上がっていました。ご飯ものの変わりメニューに、かきたま丼450円があります。これはいわゆる玉子丼とは違うのでしょうか?(2015/4、確認)。

※値段等変わっていませんが、毎週月曜に麺大盛り無料のサービスがあることを確認しました。月曜が祝日の場合は、翌火曜も対象になります。サービス実施日しか表示(置き看板)が出ないようで、これまで気づきませんでした(サ+1点。2018/2、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、たぬき350円です(2020/5、確認)。

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「えちご」  実食日:2020/5

  対象に含めるかどうかで、ずっと悩んでいた店。価格的にはギリギリOKかなという感じなのだが、フルサービス&後払いで、掘りごたつスタイルの座敷まであって、雰囲気的にもどちらかというと街そばなもので。ただ、厨房がオープンなのと、厨房前にカウンター席が用意されていることから、まぁ多少はセルフ要素があると判断して、対象に含めることにした。情報は、少ないより多い方がいいし。場所は、駅を出て左(南方向)、歩道橋で環七を渡って左へ。次の信号を渡ってから左折してすぐ。上記「たからんちょ」から距離的に近いが、環七を挟んでいることからそれほどバチバチ競合する感じではない立地関係。客席は、厨房と対峙する椅子付きカウンター4席、テーブルが2人掛けと4人掛けを合わせて20席、掘りごたつスタイルの座敷が4人×2。
  麺は、生麺を注文後に茹でていた。私が個人的に「形状記憶タイプ」と呼んでいるもので、まっすぐ伸びておらず、かといって縮れているという感じでもなく、ゆるく曲がっていて箸で持ち上げても曲がったままの麺。そばの香りは、あまり感じなかった。調理シーンを見なかったら、冷凍麺だと思ったかもしれない。つゆも、注文を受けてから小鍋で沸かしていた。ウルメかイリコか、丸みのある小魚系の出汁が前面にある淡麗系。カツオ系ではなさそうな酸味も少々感じた。最初のひと口はあまりガツンと来ないのだけれど、食べ進めるうちにじわじわと訴えかけてくるつゆだ。悪くない。かけ400円、たぬき450円、野菜天500円。腹ペコ訪問だったこともあり、実食はさかな天そばセット720円。内容は、キス天(orアジ天。選べる)+大葉天のそば(ナルト2枚+ワカメ入り)、炊込みご飯、白飯、煮物の小鉢、冷奴、お新香。こんなにいろいろ付いてくるとは思わなかった。この辺りは、駅そばより街そばに近いと感じる部分でもある。そして、炊込みご飯と白飯を両方出してくるセンスに、脱帽かたがた辟易。キス天は、揚げたてではなかったが。人肌程度に温かった。保温しているのだろうか。小鉢料理はいずれも家庭的な味わいで、文句なしに美味い。特に、味がよく染みている煮物が美味かった。味付けが濃いめなので、白飯が進む。飲み水は薄く作った麦茶(冷)。コップ押し当て式の冷水器から出るもので、最初の1杯はおばちゃんが持ってくるが、おかわりはセルフで汲める。この辺りは、街そばよりも駅そばに近いと感じる部分だ。箸はエコ箸。
  土曜17:30頃の訪問で、先客1・後客0。先客は、いかにも長居していそうなお爺さん。案の定、私が出るときにもまだいた。駅自体それほど賑わっているわけではなく(ましてやコロナ禍なので、西新井大師の参拝客も少ないのだろう)、のんびりしたムードだった。今後は、基本的には値段が安くて手軽な「たからんちょ」に入る機会の方が多くなりそうだが、気まぐれにゆったりした時間の流れを楽しみたくなったら、またこちらに入るかもしれない。


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★小村井駅(東武亀戸線)
「びっくりそば」  実食日:2004/3

  駅を出て右、10秒。明治通り沿いにある店。この駅は上下線で出入口が別々なので、曳舟方面行きで降りる場合には、ちょっと歩く。亀戸方面行きの出口は明治通りに面しているのだが。
  それにしても、こんなショボい路線のショボい駅にも駅そばがあるなんて、感激。よく経営が成り立つものだ。実際、私が食べたときにも、先客は皆無だった。そんなこともあってか、残念ながらこの店にはやる気が感じられない。私が入っていくと、奥からおばちゃんが出てきて注文を取り、そばを出してまた奥へ引っ込んでしまう。店内には私ひとり。う〜ん、これでいいのか?
  味覚的な特徴はない。強いて挙げれば、ネギの刻み方が粗い、丼が大きい割にボリュームが少ない、というくらいか。ご飯ものはカレーライス(400円)のみ。たぬき270円。全体的に安めだが、「びっくり」するような材料はない。

※値上げ(たぬき270→320円。値−1点)していました(2009/10、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。カレーライスは430円になっています。まぁ、店が続いているだけでもありがたいですね。暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。現写真は時間外のもので暖簾が内側にしまわれているので、後日撮りなおします(値−1点。2016/9、確認)。


※相変わらず間口の内側に暖簾が残っているのですが、日除けがビリビリに破れており、お化け屋敷のような状態になっています。完全に、営業気配なしです。この段をもって、閉店とみなすことにします。もしかしたら、前回訪問の時点ですでに廃業していたのかもしれません(2021/12、確認)。

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「寅さん」  実食日:2021/12

  駅を出て北へ。明治通りにぶつかったら、道なりに左前方へ進んで3分くらい。中居堀停留所の真ん前。小ぢんまりとした居酒屋の昼営業、つまり二毛作の簡易的そば店だ。マイナーな駅で、しかも駅から少々離れていて、車でもあまり寄りやすくなさそう(明治通りは路駐が難しいと思われる)な立地。この場所でどれほど需要があるのか分からないが、昼時近く(訪問は平日13:00頃)ということもあるのか先客2・後客1と意外に入っていた。口頭注文の代引き制(後払いにしている人もいた)。客席は、厨房と向き合う椅子付きカウンターが10席くらいに、壁側にテーブルが4人×3。
  麺は、個包装の茹で麺。どノーマルというか、まぁどうということもない麺。ただ、近年ではこのタイプの茹で麺を食べられる店がどんどん減っていて稀少なものになってきているので、個人的には結構ありがたいとも感じる。つゆは、醤油が強いタイプで、やや辛め。出汁は、どちらかというとカツオ系が中心。たぬきなし、かけ300円、かき揚げ400円など。ごぼう天やゲソ天、鍋焼きうどんなどもあるし、ご飯ものも扱う。個人居酒屋の昼営業にしては、手広くやっている印象だ。実食は、かき揚げそば。天は、注文を受けてから揚げていた。揚げ置きの天は一切見当たらなかったので、かき揚げに限らずすべての天を注文後揚げで対応している様子。フリーハンドで揚げており、形はいびつだが揚がり具合にムラがなく、なかなか美味かった。具材は、タマネギ、ニンジン、長ネギ。厚みはさほどないものの大判で、食べごたえもバッチリ。また、カウンター上にピーマンがたくさん置いてあり、店主が「ピーマン好き?」と聞いてきた。「大好き」と答えると、ピーマンもひとつ揚げてくれた(サービス)。大判かき揚げ+ピーマン天のそばで400円だから、コスパはたいへん良かった。おそらく、自宅を兼ねた自己所有物件なのだろう。でないと、この値段では到底出せないと思う。箸はエコ箸。
  店を切り盛りするのは、夫婦であろう初老の男女。おっちゃんは元気でサービス精神旺盛。おばちゃんは物腰が柔らかく愛想がよい。こういう店、いいなぁ。地元にあれば、週3くらい通ってしまうかもしれない。いや、少々遠くても、また食べに行きたくなりそうだ。なお、コロナ対策のパーティッションは、テーブル席の対面方向にのみある。カウンターには、横方向のパーティッションはなく、客席と厨房の間にビニールカーテンが設置されている。


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★亀戸水神駅(東武亀戸線)
「水神そば」  実食日:2013/11

  駅を出て右へ10秒。出入口が2か所あってそこそこ規模の大きな店のように見えるが、実際には椅子付きカウンター5席のみの小型店。客席の背後スペースが狭く、先客がいると奥へ入るのが困難な状態になるので、出入口が2か所あるのはありがたい。なかなかレトロというか、昭和な造りの店で、初心者を寄せつけないような雰囲気がある。しかし入ってみると、店番をしていたおばちゃんは気さくで、アットホームな感じが心地よかった。
  麺は、やや太めの茹で麺。あまり味がない。つゆも、深みがなくてやや物足りない感じ。全体的にパンチ力が弱めで、もやっとした印象だ。ハッキリした味付けが好きな人にはあまり好まれないかもしれない。ただ、好印象なポイントも多い。まず、値段。あまり客数が多くなさそうな駅&店で、たぬき280円は立派。そして、ネギフリー。さらに、全メニューに漬物の小鉢がサービスされる。塩分控えめの浅漬けで、食後の口直しに気持ち良かった。そば自体は特別美味いわけではないけれど、雰囲気につられてなんとなく足が向き、ふと気がつくと暖簾をくぐっている。そんな店だ。


※2019/5、再食。まず、値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点)。また、外観的に、以前は2面に掛かっていた暖簾が1面だけになっていました(写真は左:旧、右:現)。今回は、月見そば300円をいただきました。卵は後乗せで、これといった特徴のある卵ではありませんでした。麺は重たい食感の茹で麺。どこの麺でしょうか。あまり余所では見ない麺のように思います。ネギフリーとお新香のサービスは継続されています。お新香は、やさしい塩加減で美味しいです。自家製かな?
  平日14:00頃の訪問で、先客1・後客0。おばちゃんとお婆ちゃん(親子?)で切り盛りしていて、とてもアットホームな雰囲気。冷水器が壊れているのはご愛嬌。冷蔵庫からペットボトル入りの水を取り出して注いでくれます。時間がとてもゆっくり流れているように感じる空間です。こういう店は、貴重だと思います。


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※亀戸駅は、総武線2に掲載。


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