神奈川3
(その他JR各線)

現在、65軒掲載(うち29軒は、閉店確認済)
※横浜駅は、神奈川1に掲載。
★保土ヶ谷駅(JR横須賀線)
「あじさい茶屋」  実食日:2006/1

  ホーム上階段下。初期型の、薄紫看板の「あじさい茶屋」である。懐かしいなぁ。昔はみんなこのタイプの看板だったのだが、いつしかオレンジ看板に変わってしまったから。現存するのは、私が知る限りでは東京駅とここくらいだろうか。上尾もそうだったかな(未食だが)。
  が、味覚的にはちょっと。近年向上傾向にある「あじさい茶屋」ではあるが、麺を湯通ししないで出せばボソボソになってしまい、話にならない。私以外に客はなく、手は空いているはずなのだから、湯通しはきちんとやってもらいたい。たぬきは320円で、ワカメが入る。


※閉店(「濱そば」化)していまいた。中身があまり変わらないのであれば、初期型の「あじさい茶屋」を残してほしかったようにも思います(2009/10、確認)。

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「濱そば」  実食日:2009/10



  ホーム中ほど、階段下。上記「あじさい茶屋」の跡地。L字型椅子付きカウンター一本だけの小型店。
  看板は変わったけれど、内容はあまり変わっていない様子。改良点としては、湯通しをちゃんとやるようになったということか(当たり前のことだけど)。ちなみに、この店で使っている麺は、都内の系列店でよく見る「あじさいばんじゅう」に入っているものではなく、個包装の袋麺。少し柔らかいような気もするが、湯通し加減の違いかもしれない。たぬき320円。「あじさい茶屋」時代にサービストッピングされていたワカメは入らない。


※値上げして、たぬき340円になっていました(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。戸塚「濱そば」と同日訪問なのですが、一部メニューの値段が違っていました。かき揚げは戸塚400円・保土ヶ谷380円、かき揚げ天玉は戸塚470円・保土ヶ谷450円です(2015/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点)。かき揚げは380円で据え置き。これは、店揚げでない配送品価格です。かき揚げ天玉も配送品価格ですが、10円上がって460円になっています。外観的に特段改装したわけではありませんが、券売機がタッチパネル式に変わっているので、一応写真を貼っておきます(左から2枚目)。

※暖簾が廃されていました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴い値上げをしていて、現在はたぬき370円、かき揚げ390円、かき揚げ天玉470円になっています(2021/5、確認)。

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★東戸塚駅(JR横須賀線)
「小竹林」  実食日:2008/4

  改札を出て右、西口出口脇。壁面に埋設された、和風の構えの店。
  小竹林というと、細くてネットリした麺に特徴があるもの。この店舗でもその麺は健在。個人的にはそれほど好きなタイプの麺ではないのだが、これを良しとする人もいるだろうとは思う。たぬきそば(340円)にワカメがたっぷり入るのは嬉しいポイント。また、そばではないのだが、この店の冷やし系うどんはすべて稲庭うどんを使用しているとの貼り紙が出ている。330円(もり)で稲庭うどんを楽しめるのなら、一度試してみる価値がありそうだ。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました。「小竹林」、絶滅気味です。せめて小田原くらいは残してほしいところです(2015/12、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2015/12

  改札を出て右、西口出口脇。上記「小竹林」の跡地。ここも、生麺化ですか。決して「いろり庵きらく」がダメということではないのだけれど、とにかく選択の余地を残してほしいというのが私の望み。外観からは「すごく狭い店」という印象を受けるが、フロアの大半は壁の中に埋め込まれたような造りになっていて、それほど手狭な店舗ではない。客席は、テーブル席が2人×2、椅子付きカウンターが11席、立ち食いカウンターが10人分くらい。
  麺は、茹で置き。さほど粘着することなく、まずまずの印象。つゆはマシン注ぎで、わりと淡く、ちょっと方向性がはっきりしないモヤリ感がある。もう少し特定の方向に針を振ってもいいように思う。たぬきは粒が細かく、ゾル化するタイプの天かす。適量だし、油もよく切れているので、特段の不都合は感じなかった。たぬき370円。店舗or地域限定っぽいメニューは、特に見当たらず。茹で麺店舗では「かけそば回数券」を販売しているが、いろり庵きらくでは「かき揚げそば回数券」を扱っている。4枚つづりで、1500円。1杯当たり50円くらいお得になる。単価がギリギリたぬきそばを上回るよう設定されている点に、ちょっと強かさを感じる。たぬきに天かすを使う店では、たぬきがまったく売れなくなったら困るもの。かといって、たぬきばかり売れて天ぷらが売れなくなっては、売り上げダウンに加えてたぬきが足りなくなってしまう。微妙な舵取りが必要なのだ。箸はエコ箸。
  訪問は、平日の21:30頃。閉店30分前だから空いているかな……と思いきや、出来上がり待ちが5人という大盛況だった(先客・後客数は数えきれず)。20代くらいのサラリーマンが圧倒的に多い。この調子なら、営業時間をもう1時間延長してもよさそうなものだ。22時以降になると従業員の給料が割増しになるというデメリットがあるのかもしれないが、23時まで営業した方が売り上げは伸びると思うなぁ。JR側との契約の中で、制約でもあるのだろうか。すごく勿体ない。


※値上げしていました、現在、たぬき390円、回数券は、6枚つづりのかけそば回数券1620円に変わっています(2019/3、確認)。

※2020/1、再食。その前に、消費10%増税に伴い値上げしていました。現在、たぬき400円、かけそば回数券は1680円です。
  今回は、そばではなくカツ丼560円の実食。食券制の店ですが、受け渡しにはプラ板の番号札が使われます。カツ丼は調理に少々時間がかかるためかもしれません。仕様としては柏店と同じで、刻み海苔を乗せ、そばつゆベースのネギ入りスープが付きます。今回はちょっとカツ丼のタレが多かったでしょうか、柏店で食べたときよりもややつゆだく気味で、味が濃いように感じました。玉子とじの加減は、固すぎず柔らかすぎず、良好でした。
  平日21:30頃の訪問で、先客7・後客8。閉店間際の駆け込み需要がかなりある様子です。麺単よりも、カツ丼やセットメニューなどボリューミーなものがよく売れていました。腹ペコの残業リーマンが多かったのではないかと思います。


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※戸塚駅・大船駅は、神奈川1に掲載。
★鎌倉駅(JR横須賀線)
「大船軒」  実食日:2010/9

  JR改札内コンコース(東口を入って右)。間口は広いが奥行きのない店舗で、客席はL字型椅子付きカウンターのみ。7〜8人といったところだろうか。
  NREの傘下に入ってしまった大船軒だが、味覚には独自性が見られる。麺はNREスタンダードであると思われるものの、つゆは旧来の大船軒のものを継続使用しているようだ。色が濃く、甘みが強い。関西人にはあまり好まれないつゆかもしれないが、個人的には、少なくともNREスタンダードよりは数段美味いと思う。たぬき340円。変わりメニューがいろいろあり、目新しいところでは「かけちゅう(320円)」がある。食べていないので断言はできないが、おそらく姫路の「えきそば」を模したものであると思われる。ざる版の「ざるちゅう(380円)」もある。


※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2019/5、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2019/5

  東改札を入って右、上記「大船軒」の跡地。跡地というか、実質的な運営業者は変わっていないので、リニューアルというか「完全NRE化」と言うべきか。「大船軒」ブランドの店舗はどんどん減っているね。絶滅寸前。近年絶滅した「小竹林」と違って、もともと土着の駅弁屋さんだったブランドで愛着を持っている人も多いと思うので、最後の砦になりそうな藤沢駅の店舗は「大船軒」のままで残ってほしいところだが。内外観とも綺麗にリニューアルされており、客席は厨房と対峙する椅子付きカウンター11席。このうち、8席は丸椅子、3席は角椅子になっている。丸椅子の8席が「大船軒」時代からあった客席部分で、角椅子のエリアは「いろり庵きらく」化したときに拡張された部分ではないかと推察。受渡・返却ともカウンター越しに行うスタイルで、返却口が存在しない。「大船軒」時代の返却口部分を客席に改造したとかかな?
  麺は、茹で置きでの対応。やや歯ごたえ弱めだったので、茹で時間が長めだったか、若干茹でオーバーだったか。でも、特段気になるほどの誤差ではなかった。「安定」の範囲内。つゆも、他店舗に比べてやや淡い感じがしたのだが、それほど大きな誤差ではない。もしかしたら、私の舌がおかしい(というか記憶違い)だけかもしれない。マシン注ぎだし、それほど大きな誤差は出ないと思う。たぬきは、わりと粒の大きな天かすだった。つゆに浸かるとすぐにふやけるが、ゾル化はしない。近年、「いろり庵きらく」ではゾル化天かすに当たる確率が低下しているように思う。何か改良が施されたのだろうか。ありがたいことだ。たぬき390円。メニューに特段のオリジナリティはなし。飲み水は、冷水器ではなくピッチャーが随所にあり。このスタイルだと、席を立たずに汲めるので、むしろありがたい。箸はエコ箸。
  平日19:00頃の訪問で、先客0・後客0。店員さんが3人詰めていたのでたまたま切れ間だったという可能性も否定できないが、一方では「大丈夫?」と心配に思う部分も。ホームと改札を結ぶメイン動線から少し外れていて流しの客はあまり入らなそうな立地だし、当駅を利用する観光客も、鎌倉まで来て敢えて駅そばを利用するとは考えにくい(外国人は利用したがるかもしれないが)。地元在住で都内や横浜などへ通勤するサラリーマンの需要がメインか。だとすると、19時だとまだ帰宅のピーク前なのかな。20時頃になると結構賑わってくるのかもしれない。そう祈りたい。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、たぬき430円です(2022/3、確認)。

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★逗子駅(JR横須賀線)
「大船軒」  実食日:2010/9

  改札内外どちらからでも利用できる店舗(写真は外側)。どちらかというと内側がメインかなという造りだが、内外両側にテーブル席がある。かつてこの場所には「さがみ茶屋」という駅そば店があった(未食)のだが、最近変わった様子。大船軒はNREの傘下に入ってから俄然元気になったように見える。いずれにじても、NREスタンダードの「さがみ茶屋」から地域性のある「大船軒」に変わったのを喜ぶのは、私だけではないだろう。
  地域性があるといっても、麺はNREスタンダードだ。食べてみてそう思っただけではなく、厨房内に積まれていたばんじゅうに「日本食堂」の文字が踊っていたので、間違いない。オリジナリティがあるのは、つゆの方。NREのものよりも色が濃く、甘みが強い。たぬき340円。変わりメニューに、親子そば(唐揚げ+温玉で480円)、かけちゅう、ざるちゅう、湘南肉味噌うどんなど、いろいろ。たぬきそばには、カマボコが1枚乗る。このカマボコが肉厚で味が濃く、たいへん好印象。大船軒では、ぜひカマボコが乗るメニューを選びたいところだ……が、写真入りのメニューを見渡すと、カマボコが乗りそうなのはたぬきと「三色(360円)」のみ。全メニューに乗せるというわけにはいかないのだろうか。 


※現在も、たぬきは340円。値段据え置きのように感じますが、正しくは据え置きではなく「メニュー構成のNRE標準化」です。再食していませんが、カマボコはトッピングされなくなっていると思われます。つゆだけは大船軒独自のものを使用というパターンでしょう(再食していないので、味等の評点は据え置きます)。他メニューの値段は、かけ260円、かき揚げ370円など。親子・三色など、大船軒オリジナルのメニューはすべて終了しています。残念です(付−2点。2014/12、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2017/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2017/1

  改札内外。上記「大船軒」の跡地。NRE駅そばの中でもつゆにこだわりが見られた「大船軒」が、生麺化の名のもとにスタンダード化されてしまった。ちょっと残念な変化だ。内・外装とも、綺麗にリニューアルされている。客席は、改札内:立ち食いカウンター12人分くらいのみ、改札外:椅子付きカウンター9席+立ち食いカウンター3人分。椅子は改札外側にしかない。「大船軒」時代にはどちらかというと改札内がメインの造りだったが、逆になった形だ。ただ、オペレーションは柔軟。私が食べているときに改札内側から入ってきたお婆ちゃんは、改札外側の椅子席に案内されていた。こういう臨機応変な対応ができるのはいいね。ちょっと考えれば当たり前のことだと思うけれど、バイト対応で知らんぷりという店も結構ありそうに思う。13:15くらいの訪問で、先客4・後客7(改札内外合算)。内外の格差はなく、平均的に賑わっている印象だ。
  麺は、茹で置き。粘着等、食感の損失は特にない。最近のNRE生麺は茹で置いてもそれなりに食べられるものになっているので、待ち時間を短くできるのなら茹で置いた方がいいかもしれない。つゆはマシン注ぎで、どうもカツオを少し強めてあるように感じた。茹で麺店舗のつゆほど極端な違いにならないようだが、「いろり庵きらく」のつゆに特有の、方向性のはっきりしないモヤリ感がなく、一応背骨が通っているように感じられた。全店舗でこのくらいカツオを利かせてもいいのではないか、と思う。たぬきは、粒が丸く、細かな気泡が内包されているタイプ。他店舗のたぬきとはだいぶ印象が違っていたのだが、油かフライヤー設備でも違っているのだろうか。サクサク感が失われやすいものの、油が軽く途中で飽きが来ないので、このオペレーションも他店舗に広めていいように思う。総じて上々の出来で、「いろり庵きらく」のたぬきそばとしては過去最高レベルだと感じた。たぬき370円。店舗限定らしきものは特になし。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です(2021/3、確認)。

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★衣笠駅(JR横須賀線)
「本陣」  実食日:2014/12

  駅を出て左、ロータリー沿いの2番バス乗り場前。横須賀線内では比較的マイナーな印象を持っていた駅で、意外と言っては失礼だが駅周辺になかなか大きな市街地が開けていて驚いた。この店には2013年1月に一度訪問したのだが、年始休みでギリギリ食べられなかった(6日訪問、7日から営業)という経緯がある。この2年間で、日除けが綺麗に張り替えられ、ライトアップの設備がついた。これだけの設備投資ができるということは、なかなかの人気店か。客席は複雑な形状をした椅子付きカウンターのみで、15席くらい。自家製麺の店で同じ建物内に製麺室があり、奥の方の席に座れば製麺機の稼働音を聞きながら食べることができる。特有の風情があって、印象深い。
  麺は、注文後に茹でる生麺。自動湯切り器を使っている点がやや風情に欠けるが、味は素晴らしい。白っぽい細麺なのだが、質感があり、歯ごたえがしっかりしている。上品な甘みがあるのも好印象。麺だけで見れば、1杯1000円の店でも通用しそうな印象。つゆは、カツオ系の出汁が上品に香るのだが、それ以上に塩気が強い。麺自体が美味いだけに、塩気はもう少し控えめでいいと思う。たぬきは、あまり風味のない天かす。ベース部分が充分に美味いので、たぬきで風味付けする必要性はあまり感じない。少々の油分でまろやかさが加わればよいので、これで問題ないだろう。最終的に味を5点としたが、つゆの塩加減が私好みに整えば8点くらいに跳ね上がりそう。かけ390円、たぬき430円など。駅そばとしては高めの設定だが、これだけの味を提供してくれるのなら気持ちよく払える。変わりトッピングにチーズがあるが、この完成度の高い一杯にチーズを加える度胸が、私にはない。とろろ・肉・カレーのいずれも、私個人としては不要。かけ・たぬき・天あたりを食べるのがもっともストレートに満足できるのではないかと思う。「もり」があれば是非試してみたいが、残念ながらメニューになかった(冷かけはある)。箸はエコ箸。


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★稲田堤駅(JR南武線)
「富士そば」  実食日:2018/8

  駅を出て左、踏切を渡って10秒、左側。店舗名は「稲田堤店」で、今年7月8日にオープンした新店。近年、「富士そば」は都心部よりも郊外の駅近くに新店を多く出しているなという印象がある。その中でも、稲田堤とはまた渋い駅に出店したものだ。モロに駅前という感じの立地ではないのだが、JRの稲田堤駅と京王稲田堤駅を相互に乗り換える人々の歩行動線上にあるので、まぁ好立地だろう。しかしまぁ、この駅で採算が合うほどの客数を見込めるのかどうか。逆にいうと、この店舗が軌道に乗るようなら、「富士そば」の郊外進出は今後ますます加速していくことが推測できる。その意味でも、動向を注目したい店舗のひとつだ。客席はテーブル席(ボックスタイプ)と椅子付きカウンター。ちょうど昼時(土曜の12:00頃)の訪問ということもあって混雑激しく、フロア係に店内入ってすぐの椅子付きカウンターに通されてしまったので、奥の方の席数を数えられず。「全33席」との貼り紙が出ていて、椅子付きカウンターを数えたら17席だったので、テーブル席は16席ということになるか。ボックス席ということは、4人掛け×4か。
  麺は、乱切りタイプ。混雑激しかったため、オペレーションは不明。特段可もなく不可もなくの印象。つゆは、やや濃いめ。カエシがちょっと強いように感じた。たぬきは、既製の揚げ玉。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいメニューは特段見当たらず。ただ、オープンから1カ月ほど経っての訪問だったにもかかわらず、オープン記念ということで「たぬきそば+ミニカレー」のセットを500円で提供していたので、これをいただいた。ミニカレーは、特段変わった要素はなく、普通。でも、500円ならコスパは良いね。ちょっと気になるのは、店頭の置き看板での表示が「通常価格560円 130円お得」となっていたこと。要するに、たぬきそばとミニカレーをそれぞれ注文すると630円になるので、500円での提供だと130円お得ということだろう。ただ、「通常価格560円」の表示があるので、ここは「60円お得」が正解だったのではないかという気がする。そば湯ポット受渡口近くにあり。箸はエコ箸。
  それにしても、予想外の客数でびっくりした。フロア係をひとり配置していたのは、正解かもしれない。通路がやや狭めなので、出来あがり待ちの客などがウロウロしていると、動線が潰されてしまうから。パッと席に案内して、席で待つよう誘導。食べ終えた丼なども返却口まで持って行かせずにその手前でフロア係がキャッチ。こうすることで、店内の動線がわやくちゃにならないよう工夫しているのだと感じた。逆にいうと、そのくらいしないと混乱してしまうほど客が入っているということ。今日この時間帯を見た限りでは、稲田堤店の出店は成功だと思う。


※生姜醤油ラーメン450円と、店舗限定の特もり肉せいろ600円が登場していました。特もり肉せいろは麺2玉で、つけ汁にゴマと肉が入り、別皿で辛みダレが付くようです。徐々に、店舗の個性が出てきましたね。今後が楽しみです(2019/8、確認)。

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★登戸駅(JR南武線、小田急小田原線)

「橘」  実食日:2003/4

  JR改札と小田急改札の間にある、割とおしゃれな外観の駅そば。しかしその実、システムはかなり古風だったりする。なにしろ、食券販売機から出てくるのはプラスチックの板きれなのである。色でメニューを分けているわけだな。ちなみに、たぬきは茶色。味は、特記するほどではない。むしろ、妙に塩辛いつゆは嫌う人も結構多いかも。冷水機の勢いがよすぎるのもマイナス(もろに洋服にかかります)。プラス材料としては、今時珍しいネギ入れ放題。変わりメニューも結構あって、ジャンボメンチカツそば(430円)や野菜天4点そば(480円?)などは試してみる価値がありそう。たぬきは300円。

※駅前再開発で、消えていました(2005/7確認)。

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「箱根そば」  実食日:2009/6

  小田急改札内コンコース(2番ホームへ上がるエスカレーター下)。間口が広くてよく目立つ店。まだ新しいのか、それとも最近改装したのか、外観も内装もピカピカに綺麗。客席は立ち食いカウンター・椅子付きカウンター・テーブル席とひととおり揃っていて、総勢30人以上収容できる大型店だ。
  味覚的には、「箱根」スタンダード。神奈川県内の店舗でたまに見かける茹で麺使用店ではなく、主流派の生麺バージョン。たぬき320円(ワカメ入り)。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。この店舗は、カレーがずいぶんと充実しています。トッピングがいろいろあるだけでなく、中辛・辛口も選べます。同日訪問した海老名店やマルシェ新百合ヶ丘店にはありませんでしたので、全店舗同じメニューになったというわけではないようです(値−1点、付+1点。2015/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。メニューが結構入れ替わっています。朝そば300円のほかに、朝カレーライス350円が登場しています(同日訪問の新百合ヶ丘・相模大野などでは設定なし)。ご飯ものやセットメニューは、値段据え置き。かつカレー700円は、三元豚かつカレー700円に名称変更。他店舗にはない表記で、値段も大幅に違います。ちょっと異色な店舗ですね。そばとのセットに好適だったチープなご飯もの「ふりかけご飯」は消滅し、代わりに「一膳鮭ご飯」100円が登場。あまり売れなかったのでしょうか。おそらく全店舗共通と思われる「かけそば回数券」1100円があります(2016/5、確認)。

※2017/3、再食。改装していました(写真は左:旧、右:現)。この方が、カレーに力が入っていることが分かりやすいので、いいと思います。というわけで、野菜カレー560円を食べてみました。カレーメニューについては、券売機はそば・うどんと一緒ですが、食券を出すところ(受渡口)が別になっています。野菜カレーは、野菜をたっぷり煮込んだカレー……ではなく、ご飯の上に温野菜を乗せ、その上からカレールーを注いだものでした。普通なら、野菜が目立つようにカレールーの上に温野菜を乗せそうなところですが、ルーが上になっているので、一瞬煮込んであるように見えます。どうでしょうね、味覚的にはあまり影響なさそうだし、野菜上乗せの方がいいような気がしますが。インスタ的にも。野菜は、タマネギ・ニンジン・ジャガイモ・ブロッコリー。ブロッコリーはともかく、他の3つは煮込んだ方が美味しくなりそうです。カレー自体は、他店舗のものよりも少しスパイスが強いように感じます。食べている最中はマイルドなのですが、食後に少しピリピリ感が残ります。う〜ん、560円か……。500円以内ならオススメできるところですが。微妙。ノーマルなカレーライス440円の方がコスパがよさそうです。
  今回はちょうど昼の12時頃の訪問だったので、先客13・後客8と大盛況でした。それでも、席にはだいぶ余裕があります。また、カレーコーナーは比較的空いている(そば・うどんコーナーの方が圧倒的に混雑が激しい)ので、混雑時に速食したいならカレーが狙い目かもしれません。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。朝そば320円、朝カレーライス370円、三元豚かつカレー720円、野菜カレー580円、カレーライス460円。基本的に20円ずつの値上げのようです。ただ、一膳ご飯100円や各種トッピングなど廉価なものは値段据え置きとなっています(値−1点。2018/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、朝そば330円、三元豚かつカレー740円、カレーライス470円です。野菜カレーはメニュー落ち。一膳ごはんは100円で据え置きです(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき390円、朝そば340円です。カレーライスは、他店舗と同じ仕様になったためなのか、むしろ460円に値下げされていました。三元豚かつカレーも、640円に値下げです(2022/5、確認)。

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「爽亭」  実食日:2012/5

  JRの改札を出て左前方にある、立ち食いカウンターのみのコンパクトな店。実食は日曜の昼下がりだったが、結構賑わっていた。椅子がない店にしては女性客が多かった。
  池袋や上野、国分寺にも店舗があるチェーン店だが、登戸店では生麺を使用しているようだ(そば湯ポットがある)。風味はあまりなかったが、歯ごたえはほどよい。ただ、つゆとのバランスがどうなのか。もう少し特徴のあるつゆだったらよかった、というのが本音だ。たぬきも既製品だし。このつゆと揚げ玉には、むしろ茹で麺の方が合っているような気がするのは私だけだろうか。たぬき340円(かまぼこ・ワカメ入り)。変わりメニューに、カツそば490円。肉質の柔らかい三元豚を使用しているらしい。長岡駅で初めてこのメニューを見た時にはあまり食欲が湧かなかったが、その後扱う店が増え、だいぶ市民権を得たかなというレベルになってきた。が、さらなる普及のためには、もう少し値段を抑える工夫が必要だろう。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。カツは510円になっています。変わりメニューに、桜えび山菜480円(季節限定?)。掲示写真を見た限りでは、干しエビとミックス山菜、そして揚げ玉がトッピングされるようです。山菜と揚げ玉という時点で、個人的には食欲が減退してしまいますが、これに桜えびが加わると味と香りが激しくケンカしてしまうような気がします。「食べずに批判」はあまりしたくありませんが。なお、この店舗には、もはや「爽亭」の名物となった「のせ放題そば」がないようです。看板の感じが他店舗と違うし、ちょっと立ち位置が違う店舗なのかもしれません(2015/2、確認)。

※2019/5、再食。月見そば350円をいただきました。卵は後乗せ。白身は透明な状態で供されます。質感のある茹で麺に丸みのあるカツオ出汁のつゆ。大きな特徴はなく「ザ・駅そば」な一杯ではありますが、すべての要素が水準レベルでまとまっている印象です。悪くないです。
  平日16:00頃の訪問で、先客3・後客5。全員男性で、スーツリーマン率高し。ちょうど下校時刻だったからか、駅周辺には学生風の若者が目立っていたのですが。学生は、あまりこういう店には入らないのでしょうか。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき360円、月見360円、カツ520円です(値−1点)。この店舗のかき揚げは、桜エビかき揚げ(460円)です。首都圏店舗としては、上野など(ただのかき揚げ)とも池袋(海鮮かき揚げ)とも異なる、第3のパターンです。こういう店舗ごとのちょっとした違いが、たいへん気になります(2021/1、確認)。

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★久地駅(JR南武線)
「味乃店」  実食日:2009/2

  駅を出て右へ20秒、左側。「味乃店」が正式な店名であるかどうかは疑わしいが、他にそれらしい表記がなく、看板にも幟にもお品書きにも「味乃店」あるいは「味の店」と書かれているので、この際強引に店名と解釈してしまう。間口は広いがカウンター一列だけで、スツールが3つ用意されている。カウンターと出入口のドアの間隔が狭く、ちょっと窮屈な印象が否めない。
  この店のそばは、特徴のない茹で麺に深みのないつゆ。粉っぽい天ぷらに刻み方が粗いネギ。お世辞にも、レベルが高いとは言いにくい。しかし、なんとなくけなす気になれないのは、非チェーン店で、しかも客の少なそうな駅で頑張っているからか。はたまた話好きな店主の人情に絆されたからか。実食が日曜で特に客が少なかったのだろうか、入店から退店までの10分ほどの間、ひたすら話に付き合わされた。なかなか箸を動かすヒマをもらえないほどに。だいぶ歳が離れていて(店主は初老)話題もあまり合わないのだけど、こっちも独り身なものでついつい応じてしまう。値段は、刻み海苔(これまた刻み方が粗い)が乗ってかけ240円、たぬき290円、天300円。今時流行りそうもない雰囲気で、文化財級と言ってもいいような店ではあるが、その意味では「味乃店」の看板は誤りでない。私個人は、このような人情味溢れる店を応援するスタンスに立っている。


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★武蔵溝ノ口駅(JR南武線)  ※溝の口駅は別途掲載(神奈川5
「あじさい茶屋」  実食日:2007/7

  1番ホーム(川崎方面行き)やや津田山寄り。ホームからでも駅の外からでも食べられそうな立地だが、外側には窓口がない。ホーム側からのみ食べられる。
  味覚的には普通に「あじさい」仕様なのだが、1点だけマイナスポイントがあった。たぶんこの時だけたまたまだと思うのだが、つゆが異様に少なかった。「冷やし」かと思うくらい。これを、たぬきが全部吸いつくしてしまうので、つゆを味わうことができなかった。残念。ここでは、サービスを1点減点という形にしておく。たぬき320円。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。初食時に「たまたま出来の悪いものに当たった」と思われる店なので再食したい気持ちもありましたが、満腹につき店頭調査のみ。値段以外の評点はそのままです(値−1点。2015/2、確認)。

※2016/2、再食。つゆは手注ぎで、煮詰まっていたのか、かなり濃く感じました。でも、意外とこの濃さは嫌いではありません。初食時に感じた量の少なさは改善されていたというか、たまたまだったようです。なお、客席は窓側に向いたカウンター一本のみで、キャパは6人くらい。まばらに4つ、椅子が置かれています。また、箸はエコ箸です。なお、15〜16時は中休みになります。ご注意ください(サ+1点)。

※閉店していました。跡地は、現在工事中です。エコステーション化の一環での閉店なので、復活はなさそうです。この乗降客数の多い駅でやっていけないとなると、NRE、厳しいですね(2017/3、確認)。

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★武蔵新城駅(JR南武線)

「道中そば」  実食日:1999/4

  改札内のコンコースにありながら昼時でも空いているという、ちょっと寂しい店。椅子席なしで構えも平均的、ちょっと記事にするのが難しい店だ。僅かな加点材料としては、たぬきに桜エビがたっぷり入っているということか。点数に換算すると0.5点くらいだが。たぬき300円。


※閉店していました(2007/7確認)。

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「かしわや」  実食日:2011/9

  北口を出て左すぐ。椅子付きカウンターと立ち食いカウンターがあり、計20人ほど収容可能。値段の安さが受けているのか、利用者はなかなか多い様子だ。
  麺は、冷凍だろうか。自動湯切り器を使用している。味覚的には、特段の印象なし。つゆもあまり特徴がないオーソドックスなものなので、全体的にインパクトは乏しい。しかし、各種天は自家製店揚げで、たぬきにも具材が多く見られた。たぬき260円という値段を考えれば、充分リピートする価値はあるだろう。七味は妙に白ゴマが多い調合。箸は竹製天削箸。ご飯ものやセットメニューを多数揃えているほか、9〜11時と15〜17時にはカレーライス系メニュー(ミニカレーを除く)全品100円引きというタイムサービスを実施。カレーライスは通常330円なので、サービスタイム中なら230円で食べられる計算になる。んー、これは魅力的だ。


※値段がだいぶ上がっています。現在は、たぬき320円、カレーライス370円です。麺類単品の価格は平均的ですが、ミニカレーセット470円はまだだいぶお得に感じる価格帯をキープしています。単品トッピングのうち、かき揚げ・きつね・ちくわ天・いか天に、「ハーフ」の対応があります。各50円と安価なので、追加トッピングに好適です(値−2点。2014/7、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円、カレーライス420円、ミニカレーセット550円です(値−1点)。ミニカレーセットの値上げ幅が大きく、お得感がなくなってしまったのが残念です(2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、カレーライス430円、ミニカレーセット570円です。価格に意味がある「六百円そば」は、600円で据え置かれています。ちなみに六百円そばは、全部乗せ的な組み合わせメニューです(値−1点。2022/1、確認)。

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★武蔵中原駅(JR南武線)
「あじさい茶屋」  実食日:2007/7

  改札内コンコース。どうもJR南武線の「あじさい」は、どこか抜けているような感じがする。というのは、この店のたぬきそば(320円)は、たぬき(揚げ玉)の量がずいぶん少なかった。下記武蔵溝ノ口ではつゆが少なかったし……(この2店を連食している)。これも、サービス1点減点という形で対処することにしよう。
  おまけにこの店、ちょっと目を離すと店員のおばちゃんがすぐにどこかへ行ってしまう。私が行った時には、入店時・退店時ともに不在だった。不在中は食べられないのはもちろんのこと、券売機もストップしてしまう。幸いにも長々と待たされることはなかったからいいのだが、不用心だなという気がする。ちなみに、「あじさい」の券売機はリモコンでオン・オフの操作ができるスグレモノ。店員不在という稀な事態に遭遇したからこそ知り得たマメ情報だ。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。初食時に「たまたま出来の悪いものに当たった」と思われる店なので再食したい気持ちもありましたが、満腹につき店頭調査のみ。値段以外の評点はそのままです(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。なお、10〜11時および16〜17時は中休みになります。ご注意ください。神奈川県内のNRE店には、中休み時間を設ける店舗が多くなっています。人件費削減ということ(2人体制→1人体制)なのでしょうが、店舗によって中休み時間が異なるので、把握しづらいのが難点。逆に言えば、とある駅に行ってみて中休みで食べられなかったら別の駅に行ってみるという対応が可能なのですが。店が続くのが第一ですから、少々の不便さは目をつぶりましょう(2016/2、確認)。

※閉店していました。跡地には、何もありません。何かの店ができそうな気配もなく、単純閉店と思われます(2017/3、確認)。

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「三崎市場」  実食日:2019/5

  海鮮丼をメインとする店だが、副業的に廉価なそばを扱う。場所は、改札を出て直進、階段を下りて右すぐ。「駅ナカ」と呼べる立地。自動オーダータイプの食券制で、客席は椅子付きカウンター15。出来あがると厨房から呼び出されるのだが、取りに行こうとすると配膳の店員と鉢合わせる。どうやら、店側で配膳するのが基本の様子。「それなら呼ぶ必要ないのでは?」と思いたくなる人もいるかもしれないが、自動オーダーの食券制だから、呼んで誰が返事をするかを確認しないと、誰が当該商品の食券を持っているかが店員側には分からないわけで、これは仕方のない部分。というか、自動オーダーの食券機を導入しているのなら、セルフサービスにした方がいいのではないだろうか。この手の海鮮丼店には似たような店名のチェーンがいくつかあるので、整理しておく。「三崎市場」は、多店舗チェーンではない。神奈川県内に3店舗あるだけ。いずれも、駅ナカあるいは駅チカだが、全店舗でそばの扱いがあるわけではなく、あるのは武蔵中原店と横浜ジョイナス店。そして、この2店舗では設定価格が異なり、横浜ジョイナス店は当サイト対象外の価格になっている。つまり、当サイトの対象となるのは、武蔵中原店のみということ。
  麺は、布海苔つなぎの二八そばとのこと。細麺仕立てで、ザラッとした舌触りでコシなし。妙なモチモチ感もなく、プツッと切れるタイプ。布海苔つなぎのそばによくあるパターンだが、二八そばにしてはそばの香りをあまり感じない。「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の表示があるから、電動石臼→押出製麺だろうか(目視確認はできず)。つゆは、方向性がはっきりしないモヤリ系。良く言えばバランス派だが、出汁感・深みともあまりないので、この評し方にも少々違和感がある。余韻は酸味系なので、カツオ系を使っているのだろうけれど、飲むときにあまり香らないのが不思議。かけ490円。これは対象外にしたい価格帯だが、種物が割安設定。かき揚げ天・鶏・とろろが各500円。かき揚げ天玉560円。この店でかけそばを注文する人はまずいないであろう構成になっている。そばセット用の特製TKG180円があり、お手軽なセットメニューにすることもできる。実食は、かき揚げ天。天は冷凍ものっぽい形状・食感・味覚。注文後揚げのようで、外側はアツアツでカリッとしているのだが、中は少しニチャッとする。具材は、タマネギ・ニンジン中心。カットがかなり細かい。天かすフリーのサービスあり。かき揚げはそれほどオススメな感じではないので、次回は「鶏そば+天かす」にしようかな。というか、天かすをフリーにするのなら、なおのことセルフサービスにしないと。配膳されてから、客が天かすだけ取りに行くというシステムは、明らかに変。箸はエコ箸。
  平日13:00頃の訪問で、先客8・後客4。半分くらいが女性客。女性は海鮮丼系で、そばは主に男性客が注文しているように見受けた。


※閉店していました。跡地は、スイーツ店になっています(2022/1、確認)。

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★武蔵小杉駅(JR南武線・横須賀線、東急東横線)
「田園そば」  実食日:2000/?

 
 東横線の改札内(コンコース)にある店なので、JR利用の方は食べることができない。外観は綺麗だが厨房は昔ながらといった感じで、広い店内には12の椅子席がある。この店は、味は水準以上。麺は二八そば風で黒く、食感も昔懐かしい感じ。つゆも、やや色が薄くて塩辛いのだが、出汁がよく効いている。現時点では、神奈川県でのオススメはここ。たぬきなし、天370円。

※幟が消え、暖簾が変わって、ちょっと地味な印象になっていました(写真は左:旧、右:現)。値段が上がっています(天370→420円)。毎月5・10・15・20・25・30日に卵サービスがあります(値−1点、サ+1点。2009/2、確認)。

※閉店(「しぶそば」化)していました(2013/4、確認)。

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「かしわや」  実食日:2005/2

  南口を出て正面。この駅の南口は改札からかなり離れており、最寄り改札(東急)から歩いて3分くらいかかる。東急沿線によくあるチェーン店だが、内容は同系他店と大きく異なる。まず、値段が安い。たぬき230円は信じられない安さ。コロッケそば250円、菜の花天そば290円などもお得。そして、値段の割に味もマトモ。麺は袋麺だが、不思議とモチモチとしたコシがある。冷凍かも。つゆはやや弱い印象だが、総合して水準級には達している。サービスも充実している。まず、土日祝はカレーライス半額(300→150円)。それから、毎月第3木曜は「そばの日」とのことで、何か一品が半額になる。仮にたぬきが半額になったとしたら、115円か……。行くしかない。

※値上げしたようで、現在はたぬき260円です(値−2点)。他のメニューももれなく値上げしています。サービス内容も変わっていて、毎日9〜11時と15〜17時がサービスタイムでカレーライス系メニューがすべて100円引きになります。カレーライスは通常330円なので、サービスタイム中は230円。また、武蔵小杉店オリジナルメニューとして、ミニ丼セット各種390円があります。これはかなりお得感があります(付+1点。2011/10、確認)。

※大幅に値上げしていました。現在、たぬき350円です。元住吉店と同様に、だましあいそば400円(きつね+たぬき)があります。この日、武蔵小杉店と元住吉店、さらには鹿島田店も訪問してメニューを見比べましたが、微妙に完全一致ではないようです。揚げもちは元住吉にあって武蔵小杉・鹿島田はなし、しょうゆラーメン420円は元住吉と鹿島田にあって武蔵小杉にはなし、大海老天500円は元住吉と武蔵小杉にあって鹿島田にはなし。3店舗の中で武蔵小杉店にしかないものとしては、あいがけカレー(ライス)570円があります。某牛丼チェーンの牛あいがけカレーのようなものでしょうか(以上は、すべて店頭メニューのみでの確認です。値−3点、付−1点。2016/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。だましあい、大海老天、あいがけカレー(ライス)は、すべて終了している模様(店頭メニューからは消えている)。ラーメンの提供が始まっていて、ノーマルラーメン450円のほか、肉ラーメン610円などトッピング追加ものもあります。店舗間のメニュー相違が解消された可能性もありそうです(2020/4、確認)。

※閉店していました。跡地は、チェーンではない立ち飲み屋になっています(2021/12、確認)。

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「味奈登庵」  実食日:2011/10

  西口を出て、JR南武線の線路に沿ってひたすら直進3分。途中、車が一切入れない狭い石畳の路地になるが、かまわず直進する。途中、線路際にへばりついたようなビルを回り込む形になるが、かまわず突き進む。センターラインのある道路を渡って、右手に「餃子の王将」をやり過ごせば、左側に見えてくる。店内はわりと広く、テーブルと椅子付きカウンター、合わせて30席ほどある。システムは有人レジで先払→番号札で呼び出し。
  神奈川オリジナルのこのチェーン、味覚・ボリューム・値段の3拍子が揃っていて、なかなかお気に入り。東京の「小諸そば」と肩を並べる、おすすめチェーン店だ。麺を注文後に茹でるのは当たり前で、それどころか各種天を注文後に揚げるという徹底ぶり。当然ながら、天ぷら系が美味い。衣が薄く、素材本来の味覚・食感を活かした天ぷらに仕上がっている。天ぷらは別盛りで提供されるので、つゆに溶けてグズグズになるのを嫌う人も安心。しかも、お値段は50円〜と、安い。つゆも、若干塩気が強めだが鰹出汁がよく利いていて美味い。難点は、注文後茹で・注文後揚げに徹しているため、混雑時には待ち時間が長くなるということくらいだろうか。かけ300円。ネギは別盛り。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※ガラッと改装していました(写真は左:旧、右:現)。というか、ビル改築に伴って場所も微妙に移動しているようです(同じ場所に建ったビルなので、行き方の説明は上記のまま)。かけ300円で、値段は据え置き。消費増税に伴う値上げはありません。ちょっと敷居が高そうな外観なので、メニュー一覧を店頭に出しておいた方がいいかなと感じます(4つのメニューサンプルしか出ていなかった)。値段が分かれば、通りすがりでも安心して入れますので(2016/2、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円です。各種天の単品も、70円〜になっています(値−1点。2021/12、確認)。

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「しぶそば」  実食日:2013/4

  東急改札内コンコース。3つ上に記載している「田園そば」の跡地。跡地なのだが、店に入ると「田園そば」時代よりもだいぶ広くなっているように感じる。席数も、テーブルと椅子付きカウンターを合わせて40以上ある。この辺りが、近代的なチェーン店の「器用さ」だと思う。スペースの活用術が、前近代の店よりも遥かに長けている。BGMには軽快なジャズが流れる、女性一人でも気軽に利用できそうな店だ。
  麺は生麺で、客の入りを見計らって数人分まとめて茹でているようだ。そのため、タイミングによって茹でたてになったり茹で置きになったりする。ただ、茹で置きに当たった場合でも、それほど茹で置き時間は長くないだろう。歯ごたえの強い、今風の麺だ。つゆは、やや塩気が強め。悪くはない。どうも3年くらい前の「しぶそば」のつゆと比べて、独特な甘みが影をひそめて、塩気が前面に出すぎているように感じるのだが。3年前とはレシピが変わっているのかな。たぬき390円。かき揚げが400円、つまりたぬきと10円しか違わないので、このチェーンではかき揚げを注文した方がお得だ。ちなみに「しぶそば」は、レギュラーのかき揚げが存在しないことで有名(?)。かき揚げは、すべて季節限定ものになる。したがって、以前に食べたかき揚げが美味しかったからといって再訪しても、同じものを食べられる確率は極めて低い。今春のかき揚げは、紅生姜とゴボウで、歯触りにアクセントがあって面白かった。サイズも大きくてお得感があるのだが、個人的にはやや油が過ぎて胸が焼けるので、やっぱりたぬきの方が私には合っているか。変わりメニューに、「しぶそば」ではお馴染みのピリ辛ねぎ440円がある。
  1つ、細かい点について深い考察を試みる。箸はエコ箸で、引き出しタイプの箸箱に入っている。おそらく、衛生面に鑑みて箸立てではなく箸箱にしているのだろうが、これは実は賛否両論ある。確かに、箸立ては上部が露出しているので、つゆの飛沫が飛ぶとか、客のくしゃみがかかるとか、そういったリスクがある。蓋のできる箸箱ならばそういうリスクはないのだが、2本の箸を一発で取ることが難しく、何本もの箸をグチャグチャと触られてしまうというリスクがある。そして、ここからが重要なのだが、箸箱は箸を寝かせて入れてあるので、もっともセンシティブな箸先までをも触られてしまうのだ。だから、衛生的見地から考えれば、もっともよい入れ物は「蓋のできる箸立て」ということになる(箸先部分を隠した箸箱でもよい)のだが、これを導入している店は呆れるほどに少ない。駅そばと同じく汁物を扱うラーメン屋では、しばしば見るのに。箸を個包装にするのが最善だと思う人もいるかもしれないが、店側から見るとコストの問題や廃棄物が増えるなどのマイナス面が多い。箸を商品と一緒に一膳ずつ提供する手もあるが、盆の上に箸を直置きされるのも、あまり気持ち良いものではない。やはり、蓋付き箸立てが最善だと思う。衛生面に重きを置くのであれば、ぜひ導入を検討してほしいと思う。


※2013/9、再食。特段の変化はありません。このチェーンでは、天(かき揚げ)に使う食材を定期的に変えているので、何度食べても新鮮です。再食時には、栗を使った珍しいかき揚げを提供していました。

※たぬき390円、消費増税に伴う値上げはありません(2016/2、確認)。

※一部メニューを値上げしていました。たぬき390円やかけ300円などは据え置きですが、きつね390→400円、かき揚げ400→420円、ぴり辛ねぎ440→460円などとなっています。この日見て回った5店舗の中では、この店舗だけメニュー表のフォーマットが異なっていたのですが、ざっと見たところ内容は完全一致のようです(2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ440円、ぴり辛ねぎ490円です。新型コロナに伴う緊急事態宣言が明けた直後の訪問でしたが、ぴり辛ねぎを含むいくつかのメニューはまだ休止中で、少々絞られたメニュー構成になっていました(2020/5、確認)。

※一部メニューを値上げしていました。たぬき400円は据え置きですが、かき揚げは480円に上がっています。ぴり辛ねぎは、まだ休止中です(2022/7、確認)。

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★平間駅(JR南武線)
「立喰そばうどん」  実食日:2005/2

  駅を出て左、ガス橋通りを突っ切って路地に入り、すぐ右側。駅前商店街からやや外れた場所にあるので、店は目立つ。強面おじさんが独りでやっている店。代金を手渡そうとすると、「そこに置いておいてください」と。職人気質だ。
  麺は、コシはないけど黒くて味もしっかりしている。私はもともと「そばには必ずしもコシは必要ない」と考えているクチなので、この麺は好き。つゆも出汁が強く香るタイプで、好き。極端に好印象ということではないが、地元に住んでいれば通い詰めそうな感じだ。点数はあまり高くないが、印象は点数よりよかった。たぬき310円。

※閉店していました。跡地は、「Peche」という衣料品店になっています(2013/1、確認)。

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「つかさ」  実食日:2013/1

  駅を出て左、ガス橋通りを渡って左すぐ。丼ものや定食類、さらには一品料理も手広く手掛ける店。夕方以降には、居酒屋感覚で利用する人が多いのかもしれない。上記「立喰そばうどん」が近い場所にあったのだが、「立喰そばうどん」が閉店してこちらが生き残ったのは、もしかしたらこの「応用力」がモノを言ったのではないか、という気がする。客席は、厨房に向いた立ち食いカウンター(7〜8人分)と、壁に向いた椅子付きカウンター(10席)。
  麺は茹で麺で、やや歯に粘着するタイプ。つゆは、甘みが強めだ。とはいっても、途中で飽きるようなくどさはなく、最後まで美味しく飲み干せる。たぬきは天かすだが、湿気て少し固くなっていた。マイナスポイントになりそうなところだが、実は私はこの手の湿気たたぬきも、饐えた臭いさえなければさほど大きな減点材料とは考えないクチ。むしろつゆに溶けにくいので、食べ進めやすい。すぐにゾル化するタイプよりも好きかもしれない。ジャンクの極みではあるが。たぬき300円。


※たぬき300円、消費増税に伴う値上げはなく、据え置かれています。納豆そば350円・カレーそば380円あたりにお得感がありそうです。そば・うどんのほかにご飯もの多数あり。さんま定食600円や目玉焼き定食560円など、立ちそばっぽくない定食メニューもあります(2016/2、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、たぬき350円、納豆400円、カレー(そば)430円です(値−1点)。値上げ幅がちょっと大きいですが、消費8%増税時に値上げをしなかった店でもあるので、やむを得ないでしょう(2021/12、確認)。

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★鹿島田駅(JR南武線)
「かしわや」  実食日:2006/5



  東急沿線にしかないと思っていたチェーン店が、東急から少し外れた鹿島田駅前にあった。場所は、東口階段を下りて左すぐ。
  武蔵小杉の「かしわや」同様、この店は非常に安い。たぬき230円、かけ200円、ラーメン300円。コロッケそば250円は、特にお得感がある。味覚的にも水準以上で、麺は冷凍麺にありがちな感じ。風味は落ちているが、食感はよい。天カスも具だくさんで、好印象だった。加えてサービスもあり、普段は300円のカレーライスが、土日祝の6〜10時には150円になる。ミニカレーではなく、レギュラーサイズでこの値段。我が家の近くに欲しい店である。


※値上げ(たぬき230→260円。値−2点)していました(2009/5、確認)。

※大幅に値上げしていました。現在、たぬき350円です。この店舗では、フルそば+ミニ丼のセット(550円)のほかに、ミニそば+フル丼のセットの設定があります。フル丼のセットの方が若干高い設定で、ミニ丼セットのように均一価格ではありません(570円〜)。また、ラーメンとミニ丼のセットもあります。ただし、670円と高値です。全体的に、少々値段が高い印象になってしまいました。もっともお得感があるのは、かき揚げ丼単品400円でしょうか。特段改装したわけではありませんが、上部の採光窓の部分に貼り紙が出されて雰囲気が変わっているので、写真を貼ります(左から2枚目。値−3点。2016/2、確認)。

※2階の窓部分の、事実上看板のような役割を担う貼り紙の配置が変わっていました。これだけで結構印象が変わるので、写真を貼っておきます(左から3枚目)。ベースメニューの値段は変わっていません。トンカツそば500円や、鹿島田店限定の「素ラーメン」350円が登場しています。素ラーメンには、天ぷらやコロッケなどのトッピングが可能。チャーシューなどが乗った従来の醤油ラーメンも残っています。420円です(付+1点。2019/8、確認)。

※2021/12、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。素ラーメンは終了し、普通のラーメン450円に置き換わっています。あまり売れなかったのでしょうか。今回は、トンカツそばを実食。これも、520円に上がっています。内容は想像どおりで、揚げたての冷凍トンカツを5つに切ってトッピングします。パン粉の衣がつゆの風味に大きく干渉するので、つゆ本来の味を見たい場合には不向きなメニューだと思いますが、食べ物としては問題なく美味しいです。やや高値にはなるけれどボリューム感も演出できるし、悪くないと思います。
  平日15:30頃の訪問で、先客0・後客0。アイドルタイムとはいえ、心配になるくらい閑古鳥が鳴いていました。各席にパーティッションありです。なお、外観的には、間口上部の看板が変わっていました。遠景写真では分かりにくいと思いますが、店名表記がローマ字になり、「わかやし」のように見えるこのチェーン特有の看板は「し」の部分だけが露出している状態です(写真は右端が最新)。


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★尻手駅(JR南武線)
「立喰いそば」  実食日:2007/10

  改札を出て右すぐ。「改札を出る=駅を出る」の駅なので、駅を出て右すぐ、と言い換えることもできる。看板は目立つが内装はシンプル。ちょっと低すぎる立ち食いカウンターに加えて、1つだけテーブル席が出ている。
  この店の特徴は、安さにある。かけ220円、たぬき270円、天300円は、あまり客数が多くなさそうな駅にしては立派。味覚的には平均レベルだが、ちょっとざらつく麺は比較的好み。カレーライス、丼もの、セットメニューなどもある。


※値上げ(たぬき270→290円)していました。天も、現在は320円です(2009/12、確認)。

※閉店していました。跡地は、ラーメンの「日高屋」です(2016/2、確認)。

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※川崎駅は、神奈川1に掲載。
★川崎新町駅(JR南武線浜川崎支線)
「山一」  実食日:2020/5

  駅からちょっと距離があるし、込み入った住宅地を抜ける形になるので行き方が少々ややこしい。駅を出て右へ進み、最初の踏切端を右折(踏切を渡る)。次の十字路を右折して、ふたつめの十字路を左折。この道は軽自動車が1台ギリギリ通れるかどうかというくらいの狭い路地だが、構わず進む。突き当ったら左折。そしてすぐの路地を右折。信号で市電通りを渡って右へ10秒で、ようやく到着。要するに市電通り沿い(北側)にある店なので、最短距離で行くことにこだわりがないのなら踏切を渡ってからとにかく北を意識して進んでいけばいい。大きく「早い そば・うどん」と描かれた黄色い日除けが印象的な、古典的スタイルの店。口頭注文、代引き制。客席は厨房を囲むL字型椅子付きカウンター9席のみ。背後スペースが狭く店内移動がしづらい店なのだが、冷水器を2カ所に設置するなど配慮されているのが嬉しい。
  麺は、中細であまり歯ごたえのない茹で麺。薄いグレーで、そばの香りは麺の色に準じるかのように薄い。小麦由来の甘みや香ばしさもなく、あまり存在感のない麺だ。ちなみに、うどんは2種から選択できる旨の貼り紙が出ている。手打ち風(シコシコ)か、ふつう(ソフト)。おそらく、冷凍か茹でかの違いだろう。つゆは、色がやや薄めで、昆布出汁が中心の仕立て。カツオの香りは、まったく感じなかった。代わりに、青魚系の丸みを少々感じた。イメージとしては、東西折衷。さほど深みがあるわけではなく、食後の余韻もないのだが、サラッと食べるにはちょうどよい塩梅だと思う。たぬきは、粒の細かい天かす。淡雪タイプではなくカリッとしているので、つゆに浸かってもすぐにはゾル化しない。たまたまなのかいつもなのかは分からないが、小さめのちくわ天をひとつサービスしてくれた。たぬき370円。かけ340円に対しての370円、しかもちくわ天入りだから、かなり得をした気分だった。変わりメニューいろいろあり。だましあい460円、三味440円、マヨ天450円、肉みそ500円、地獄天460円など。怪しすぎるのは、マヨ天と地獄天か。私は個人的に辛すぎる料理があまり好きではないので、今後試すとしたらマヨ天かな。ちなみに、天は店揚げの揚げ置きで、カウンター上に並んでいる。実物を見て注文するのもいいだろう。ただ、ドンベの上に具材をチョロッと乗っけたようなスタイルのものが多いようだが。ご飯ものやセットものもいろいろあるが、いずれもお高い。麺大盛りが安め(1.5倍=50円、2倍=100円)なので、腹ペコ訪問なら麺単の麺2倍がオススメということになりそうだ。
  平日13:30頃の訪問で、先客3・後客0。駅から少々離れた大通り沿いの店ということで、車で食べに来る(市電通りに横付け)人が多い様子。コロナ禍においても特段ソーシャルディスタンス等の対策は講じておらず、店主もマスクなしで常連客と延々会話している。こういうところを嫌う人も多いだろうが、逆にこの雰囲気が好まれることも多そう。味云々以前に、空気感で好き嫌いがはっきり分かれそうな店だなと感じた。


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※鶴見駅は、神奈川2に掲載。
★弁天橋駅(JR鶴見線)
「勝造」  実食日:2009/8

  駅を出て左、十字路を右折して産業道路(高速高架下の道路)を渡らずに左折、すぐ。駅から歩いて5分近くかかり、利用客の大半が車で寄るという立地であるが、辛うじて駅から徒歩圏内であると判定。立ち食いカウンター一本のみで、キャパは7〜8人といったところ。古めかしい店構えであるが、店内は冷房も効いている。
  この店は、かけそば(うどん)300円に、トッピングを追加注文するシステムになっている。たぬき・卵50円、かき揚げ100円など。自家製の天ぷらの種類が多い。したがって、たぬきには様々な具材が垣間見え、食感も風味も楽しい。つゆはやや辛めだが、夏場にはちょうどよく感じる。ただ、これらの好印象材料を、麺がすべて帳消しにしてあまりあるのが残念。茹で麺であることを責めるつもりはないが、それにしても柔らかくて歯ごたえがなさすぎる。もったいない。ご飯ものやセットメニューも豊富に揃えており、各種丼セットは550円。麺類単品に比べて割安な印象だ。

※閉店(「松の屋」化)していました(2018/11、確認)。

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「松の屋」  実食日:2018/11

  駅を出て左、十字路を右折して産業道路(高速高架下の道路)を渡らずに左折、すぐ。上記「勝造」の跡地。2012年12月のオープン。内外装とも綺麗にリニューアルされており、「勝造」時代にはなかった椅子も配されている。椅子付きカウンター5席くらいと、立ち食いカウンター10人分くらい。「勝造」時代よりもキャパが増しているのだが、それでもまだスペースには余裕が感じられる。店名は店主の姓に由来しているものであって、某牛丼チェーンのとんかつブランドとは無関係。口頭注文、代引き。
  麺は、個包装の茹で麺。特段可不可ない印象。舌ざわりや歯ごたえから、「勝造」時代とは違う麺だと思う。つゆも「勝造」時代とはガラリと変わっていて、うすくち醤油の関西風になっている。出汁も、昆布が主体だ。ただ、関西でこれに似た味の店があるかなと思って頭の中で検索してみたのだが、ちょっと思いつかなかった。何が違うんだろうな、深みかな。ちょっとあっさりしすぎているのかな。値段は「勝造」時代よりも下がっていて(!)、かけ250円。トッピングはすべて単品扱いで、揚げ玉50円、各種天100円など。入店時には揚げ玉の記載に気づかず、そば+かき揚げ+生卵(250+100+50=400円)で実食。かき揚げは、自家製の揚げ置き。メンコみたいに薄く大きな正円形。具材はタマネギが主体で、かなり細く刻んでいるためかあまり歯ごたえはない。衣のパリッとした食感が楽しいので、つゆに長時間浸かってグズグズになるのがもったいない感じだ。卵は、後乗せ。一度別皿に割り落としてからトッピングする丁寧な仕事。それはありがたいのだけれど、関西風のつゆで出すのなら卵は先乗せの方がいいかなと思う。箸はエコ箸。
  平日12:30頃の訪問で、先客2・後客1。昼時にしては、意外に空いている印象だった。全員男性ひとり客で、車で食べに来ている。大型ダンプを強引に横付けするツワモノも。駅からちょっと離れているし、そもそも駅自体がマイナーだし、鉄道への依存度はあまり高くなさそうだ。車客、とりわけガテン系が多い店では、昼のピークが12時よりも少し前になることが結構多い。12時を過ぎると、むしろ空いてくるわけだ。この店も、「早メシ客」が多い店なのかもしれない。


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★橋本駅(JR横浜線・相模線、京王相模原線)
「一ぷく」  実食日:2003/11

  JR1番ホーム(横浜線)にある店だが、改札外からでも食べることができる。武蔵野線沿線に多いチェーンである。まだ新しいようで、清潔感がある。が、カウンターに手をつくとベコッとへこんだりする。造りはチャチなのかもしれない。
  このチェーンは、店によってかなり味に差がある。その中で、橋本店は上の方に位置していると言える。かき揚げは自家製でたぬきにも味があるし、麺は生麺使用と思われる。たぬき290円なら、ちょくちょく寄る価値があるのではないだろうか。


※基本的に旧店舗の外観を踏襲しているのでわかりにくいですが、全面的に改装しています(写真は左:旧、右:現)。隣にミスターミント(鍵屋)が入ったことで、少し規模が縮小されたかもしれません。値段がだいぶ上がり、現在はたぬき350円です。変わりメニューに、三元豚のカツ440円があります(値−2点。2015/1、確認)。

※2016/2、再食。初めて、改札外側で食べました。客席配置は、改札内・外ほぼ同じ造りです。椅子付きカウンター内外各8席と、立ち食いカウンターが内3、外5くらい。立ち食いカウンターの長さだけが内外で異なっています。実食は、かき揚げ丼セット510円。これは、フル丼+ミニそばのセットになります。かき揚げ丼は、なんと卵とじでした。私がは把握している限りでは、かき揚げ丼を卵でとじるのはここと「山田うどん」くらいです。「山田うどん」も「一ぷく」も、埼玉県内の店舗が多いチェーン。いろいろな仮説を立てたくなる現象です。ジャンクの極みではありますが、これはこれで美味いものです。ただ、全体的に甘さが勝ってしまうので、「山田うどん」のようにかき揚げにエビの香りがあると良いアクセントになるのではないかと感じました。他メニューについては、価格等変化ありません(付+1点)。

※2023/8、再食。その前に、消費10%増税を経て値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ丼セット640円です(値−1点)。三元豚のカツ(そば)は終了していますが、単品トッピングに三元豚のカツが残っている(170円)ので、かけ310円と組み合わせて再現することは可能です。
  今回いただいたのは、たぬきそば大盛り520円。たぬきについては、20年前と特段変わった印象なし。少ししっとりした、小エビ香のある揚げ置き天かすで、昔ながらの安定した美味しさです。この手のたぬきを出す店はどんどん減ってきているので、大事に利用していきたいです。
  日曜19:45頃の訪問で、先客3・後客1(改札内外合計)。後客の調理を終えたところで、まずは改札内の券売機が止められました。閉店時間ギリギリの到着なら、改札外側に回るのも手かもしれません。


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「箱根そば」  実食日:2006/3

  JR改札を出て右、切符売り場の前で左、「味の食彩館」に入って奥から3軒目。「味の食彩館」は通路が非常に狭いので、一度ペデストリアンデッキに出てしまった方が分かりやすいかもしれない。
  タイミングの問題だとは思うのだが、ここのそばは同系他店に比べてコシが強く、食べ応えがあったように感じた。たぬき290円(ワカメ入り)。なお、駅ビルの外壁や幟、「味の食彩館」の案内板などには「箱根そば」と表記されているが、正しくは「生そば 箱根」。たいした問題ではないかもしれないが、一応別物なので。


※改装し、店名が変わっていました(「生そば箱根」→「箱根そば」。写真は左:旧、右:現)。値段は、たぬき330円まで上がっています(値−2点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。店舗限定メニューなどは、特になさそうです(2016/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2017/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/7、確認)

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、たぬき440円です。370円から一気に440円まで上がったのではなく、間にいくつかの段階を経ていると思われます(2023/8、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2019/7

  JRの改札を出て右前へ。「食彩館」に入ってすぐ右側。上記「箱根そば」へ行く途中にあり、もしかしたらその客がだいぶ篩にかかることになっているのではないかと思えるような場所にある。思いっきり競合地だ。店舗名は「橋本店」。食彩館の中からでも外(ペデストリアンデッキ側。写真は外側)からでも出入りできる。フロアはわりとコンパクトで、客席は4人掛けテーブル席×4と、厨房と対峙する椅子付きカウンター6席。テーブルオーダーで、配膳付き後払い(伝票制)。
  麺は、例によって乱切りタイプ。少しざらつきのある舌触りは、冷凍麺にしては私好み。不自然なモチモチ感もないし、わりとそばらしい食感だと言える。ただ、二八を謳うほどには香らない。つゆは、カツオ出汁が中心。気のせいかもしれないが、以前よりも(あるいは他店舗よりも)カツオが強くなっているように感じた。少し酸味もあり、あまり深みはなく平べったいのだけど、出汁感が強まったぶん以前より美味しくなっているように感じる。かけ350円(カマボコ・柚子皮入り)。天丼がメインの店だけに、そばはミニがデフォルト。「一人前」と注文しないとミニで出てくる可能性がありそう。特に天丼と一緒に注文する場合には注意が必要だ。私も、天丼540円と一緒に注文。天丼は盛り付けがきれいで、天ぷら自体もアツアツで美味しかった。天ぷらは、エビ、イカ、オクラ、カボチャ、キスで構成。特に、箸で切れるイカ天が美味かった。540円の天丼としては必要十分な出来栄えだ。八重洲口店のスタッフはみんなで橋本店へ研修に行った方がいいかもしれない。箸はエコ箸。
  平日15:00頃の訪問で、先客4・後客1。この他にテイクアウト客が2名。店舗の規模や時間帯を考慮すると、まずまずの入りではないかと思う。


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★相模原駅(JR横浜線)
「あじさい茶屋」  実食日:2006/4

  改札内入って正面(コンコース)。どこにでもある「あじさい茶屋」で、味や値段には変哲がないのだが、1つだけ特記事項がある。それは、店の造りというか、位置というか。橋上駅舎の中央にデンと据わっており、一列カウンターの客席が窓側を向いているため、そばを啜っていると窓越しに相対式ホームが見渡せる。そして、まさに足元に向かって電車が滑り込んできては、また出ていく。鉄道ファンにとっては、こういう風景を眺めながらそばを味わえるのは嬉しいポイントなのではないだろうか。あるいは、駅そばに味や値段だけではなく「情緒」をも求める人にとっても、一つの特徴と感じるかもしれない。かく言う私も、半分は「情緒派」なので、勝手ながら「衛生(快適性)」に1点プラスさせていただくことにする。たぬき320円。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2015/7、確認)。

※2019/5、再食。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。また、値上げして、現在はたぬき360円になっています(値−1点)。今回は、かき揚げそば380円をいただきました。380円ということは、天は北戸田製。北戸田製の天はぺシャッと潰れたものに当たることが多いのですが、今回はわりとふっくらしていました。小エビもよく香り、悪くないです。ヘタな店揚げ店舗より、こちらの方が好きかも。
  日曜17:45頃の訪問で、先客1・後客3。このうち2人は、食券の温・冷を間違えて購入して店頭で口頭修正していました。紛らわしい配列になっているのかな?


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、天390円です(2020/10、確認)。

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★淵野辺駅(JR横浜線)
「あじさい茶屋」  実食日:2005/4

  北口を出て右(改札出て右、右)、ペデストリアンデッキ上にある。この場所に店を設けるのなら改札内からも食べられるようにできそうなものだが、残念ながら窓口は外側にしかない。味は同系他店に同じ。一つだけ注記しておきたいことは、この店では通常の「あじさい茶屋」で使っているのとは異なる丼で出てくるということ。横浜線沿線はかつて「ラガール」シリーズがのしていたのだが、ここ数年でキレイサッパリ「あじさい茶屋」に変わっている。もしかしたら、この店もそのクチだろうか。丼は昔のままのものを使っているとか。たぬき320円。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。2度の値上げを経て、現在はたぬき350円になっています(値−1点。2016/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき360円です(値−1点。2019/7、確認)。

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★古淵駅(JR横浜線)
「箱根そば」  実食日:2005/4



  駅を出て右斜め前、タクシー乗り場の脇。古淵駅前は適度に寂れているので、「せいぜいあってもあじさい茶屋かな」と思っていたのだが、意外や意外、小田急系チェーンの「箱根」が出張っていた。それも、小田急沿線で見る「箱根」とは若干意匠が異なる。味や値段は一緒なのだが。まぁ、「どの駅を降りてもあじさい茶屋」ではつまらないから、このくらいは変化があった方が駅そば巡りをしていても楽しいというものだ。たぬき290円、ワカメ入り。

※改装(写真は左から2枚目)し、店名が微妙に変わり(「生そば 箱根」→「箱根そば」)、値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました(2009/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。店舗オリジナル要素は、特になさそうです(値−1点。2016/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2017/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。また、外観的には、日除けが新調されていました(写真は右端が最新。2019/7、確認)。

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★長津田駅(JR横浜線、東急田園都市線・こどもの国線)

「長津田ラガール」  実食日:2003/9

  JRのホームにある、こざっぱりとしたシンプルな駅そば。洒落っ気がないというか飾りっ気がないというか、とにかく殺風景な店。味や値段等にはこれといった特徴はなく、全ての面で“中の下”といった感じ。ちょっとパンチに欠ける。唯一長所を見出すとしたら、余裕のある椅子席配置。隣から汁が飛んできたり、隣の人と肘がぶつかるというようなことはなさそうだ。値段は、たぬき320円。
  なお、ちょっと変わった店名だが、これも一応チェーンのよう。JR横浜線沿線には、「駅名+ラガール」という店が多い。看板に「NRE(日本レストランエンタプライズ)」と書いてあるから、チェーン元は「あじさい茶屋」と同じだ。


※閉店(「あじさい茶屋」化)していました(2004/7確認)。

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「二葉」  実食日:2004/10

  東急改札を出て左。たまプラーザ駅にも同名店があるので、もしかして東急系なのだろうか。
  しかし、出てくるモノはまるで違う。長津田の「二葉」は、やや幅広の平麺を使っている。たまに太さの揃っていない麺が入っているのは愛嬌か。味は上品で、悪くない。上品といえば、内装もちょっと凝っている。何か違和感があるなと思ったら、各テーブルに花(造花)が生けてある。これだけの演出で雰囲気が一変するのだから、面白いものだ。一応、これを「付加価値」として1点つけておいた。
  ただ、ここまで上品にするのなら、とことん上品で貫き通してほしかった。というのは、つゆがちょっと塩辛く、こればかりは「上品」とは言えないのだ。総合的に見れば、味は平均以上だけどね。たぬき340円(ワカメ入り)。


※閉店(「しぶそば」化)していました(2015/8、確認)。

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「濱そば」  実食日:2007/8

  2つ上に記載している「長津田ラガール」の跡地(JRホーム階段下)。「長津田ラガール」が「あじさい茶屋」に変わり、さらに「濱そば」になった。短い期間の中でめまぐるしく店名が変化している。内装は「ラガール」当時のものをそのまま利用しているため、こぎれいな外観とは裏腹に中は古びていて、相変わらず殺風景。
  店名は変わっても味は変わらないのがNRE……と言いたいところなのだが、実は味覚的にもちょっと変わっていた。変わったように感じたのは、つゆ。鰹出汁がちょっと生臭いと感じるほどに強烈に出ていた。「生臭い」と書くとけなしているみたいだが、そうではなくてこれは褒め言葉。プラス方向の変化だ。食べ進めていくうちに出汁の強さは感じなくなるのだが、第一印象と食べ始めてから2〜30秒くらいの間は、明らかに「違う」と分かる。この変化がNRE系店舗全体でのことなのか、それとも「濱そば」に限ったことなのか、あるいは長津田だけなのか、それとも単にタイミングの問題なのかは不明。値段は変わらず、たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2015/7、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。同日に新横浜の「濱そば」で実食していますが、完全NREスタンダードの茹で麺でした。長津田では初食時に違和感を覚えていますので、こちらで再食するべきだったかと少し後悔。近々、こちらでも再食したいと思います(2016/4、確認)。

※閉店していました(2018/3/30付)。建物はまだ残っていますが、告知貼り紙が出ています(2019/5、確認)。

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「しぶそば」  実食日:2015/8

  東急の改札を出て左すぐ。上記「二葉」の跡地。店内に入って手前側にテーブル席が2人×6あり、奥にテーブル席が6人×2と立ち食いカウンターが6人分くらいある。立ち食いカウンターが手前にあった方がよいような気もするが、厨房の造りから考えればこれがベストな配置かもしれない。
  麺は茹で置きだったが、エッジが利いていてなかなか食感がよかった。妙な粘着もなく、歯がスッと通る。つゆは、色がやや薄めで味わいも優しくマイルド。現在のしぶそばスタンダードだ。たぬきは粒の細かい天かす。レンゲで3杯入れていたのだが、2杯でいいと思う。現在、しぶそばではかき揚げを店揚げしている(しかも巨大サイズ)ので、副産物として天かすがたくさん出ると思われる。在庫が多くあるとついつい盛りすぎてしまうものだが、たぬきは多ければよいというものではない。サービストッピングのワカメやネギもかなり盛りがよかったので、従業員特性なのかもしれないが。たぬき390円。各席に一輪挿しがさりげなく置かれ、従業員は唾が飛ばないようプラスチック製のマスクを着用。衛生面や快適性にかなりの配慮がうかがえる。しかし、他店舗で実施している盆と丼の間の滑り止めがなかった。この辺りの店舗間オペレーションの違いが、ちょっと不思議に感じる。滑り止めマットは、一輪挿し以上にありがたい存在なので。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました、現在、たぬき400円です(2021/3、確認)。

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「そば処 吉野家」  実食日:2020/4

  駅歩7〜8分くらいかかる。チェーン店だし、わざわざ特例を適用するのはどうなのかと考えたけれど、首都圏では残り店舗数が少なくなってきているので、サンプルとして抽出しておく。場所は、国道246号線沿いになる。南口を出て左へ進み、最初の十字路を右折。2つめの信号(国道246号線)を渡らずに左折して1分。駐車場のあるドライブイン型の店舗だが、国道沿いにしては駐車場が狭い(キャパは10台くらい)。中央分離帯があって物理的に右折入庫ができない道だから、上り車線に限って考えると、この店のすぐ手前にサイゼリヤと唐揚げの「からやま」があり、どちらも広い駐車場を有している。この2店舗の網に漏れた車が「吉野家」に吸い込まれる確率がどれほどあるのか、やや疑問に感じる部分もある。店内フロアもあまり広くはなく、テーブル席が4人×3、中央に従業員通路のある対面式椅子付きカウンターが10席くらい。口頭注文の後払い制。
  麺は、押出製麺の乱切りタイプ。椅子付きカウンターから見える位置に押出製麺機があるので、製麺シーンを見たい場合にはカウンター席に座ることを推奨。一応十割そばとのことだが、そこまでの香りはない。食感はホクッとしていてなかなか好みなのだけれど。つゆは甘めでやや平たいが、まぁ悪くはない。フリーの天かすは、粒の細かい淡雪タイプ。つゆに触れた瞬間にゾル化するので、くれぐれも入れすぎには注意を。価格表示は税別になっている(以下の記載はすべて税抜き価格)。これまでに他店舗で食べたときには税込み価格で表示されていたように記憶しているのだが、消費10%増税に合わせて税別表記に変わったのだろうか。もり・かけ368円、かき揚げ526円、きつね470円など。実食は、牛丼小盛りそばセット670円。牛丼小盛りは、平均的な立ちそばのミニ丼くらいのサイズ感。味は特段変哲なく、「吉野家」スタンダードと言えそう(と語れるほど吉野家で食べた経験は豊富でないのだが)。ただ、タマネギが1本しか入っていなかったのがちょっと。牛肉とタマネギを一緒に煮ている鍋からガバッとすくって入れるのだから、少々偏りが生じるのは致し方ないところ。ただ、見た目に明らかな偏りが生じた場合には、ちょっと調整する工夫があってもいいように思う。総じて、ソツなく美味いと言える。ただ、突き抜けたワンポイントがないので、イマイチ印象に残りにくい。そばを扱う吉野家は当初期待していたほど店舗数が増えていない(むしろ減っている)が、理由があるとすればその辺りなのだろうか。いっそ、牛丼のアタマをそばにトッピングしたメニューを売り出すのも手かも。というか、それがないのが不思議なくらいだ。そば湯ポット各席にあり。ちょっと飲んでみた。白濁はほとんどなく、麺の色そのままにやや赤茶色がかっているサラサラ系。香りは悪くない。箸は割り箸。
  土曜19:00頃の訪問で、先客0・後客3。後客は1グループで、全員高齢男性。コロナの影響という部分もあるだろうけれど、それにしても土曜のこの時間帯にこの客数ではちょっと寂しい。ファミリー層はサイゼリヤに吸い込まれそうだし、若者グループも「からやま」の網にかかりそう。ちょっと将来を案ずるべき店舗であるように感じた。


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★十日市場駅(JR横浜線)
「あじさい茶屋」  実食日:2007/1

  改札出て左前方。間口が広くて目立つ店だから、まず迷うことはない。
  味覚的には、普通に「あじさい茶屋」。味についてはどうもこうもないのだが、店内のカウンター配置について一言考察を加えたい。間口は広いが奥行きがあまりなく、しかも敷地が変形なので、店内はわりと狭い。狭い中に4人掛けテーブル席3つと三角形の椅子付きカウンターがあり、客一人あたりのスペースはかなり狭くなっている。この三角形のカウンターがくせ者で、一辺が窓にピッタリくっついているため、大きなデッドスペースが生じてしまう。なぜこのような形状のカウンター席を置いたのか、理解に苦しむ。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です(値−1点。2016/1、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2016/11、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/11

  改札を出て左前方、上記「あじさい茶屋」の跡地。横浜線沿線のNRE駅そばは長らく茹で麺店のなかよしこよしでやってきたのだけれど、ここにきてとうとう生麺化の渦に呑まれ始めた。内装も綺麗にリニューアルされている。客席は、椅子付きカウンター8席と、立ち食いカウンター6人分くらい。「あじさい茶屋」時代の意味不明な三角形カウンターは撤去された。めでたしめでたし。ただ、無粋な銀色の特大冷蔵庫が、厨房の中ではなく客席側に配置されているのが面白いというか、ちょっと妙。察するに、根本的に厨房の造りを変えるとコストがかさむから、従来のレイアウトでやろうとしたものの、茹で場や揚げ場の確保を優先させた結果、冷蔵庫が厨房内に入らなくなってしまったのだろう。冷蔵庫が厨房の外にあって、オペレーション上問題にならなければいいのだが。
  麺は茹で置きで、注文から出来上がりまでの時間は30秒くらいだった。多少ながらもそばの香りがあり、粘着することもなく、まずまずの印象。NREの生麺には、ここ最近安定感が出てきていると思う。いきなりオペレーションが向上したとは思えないので、麺が変わったと考えるのが妥当だと思うのだけれど、どうなのだろうか。つゆは、スタンダード。カツオも甘みも強めておらず、ややモヤリ系。たぬきは、揚げ置き時間の長そうな天かす。基本的に粒が細かくゾル化するのだが、ところどころ大きな塊もみられる。油切れは悪くなかったが、ちょっと量が多い。後半、少し気怠い印象になってしまった。2/3くらいでいいと思う。たぬき370円。店舗限定っぽいものは、特になし。お得な朝メニューが健在。今回は時間が合わず食べられなかったが、朝食セット(明太子)380円はなかなか魅力的なコスパを誇る。箸はエコ箸。カウンター下の荷物置き場は、ポケットタイプ。訪問は11:30くらいで、先客5・後客2。それとは別に、出る時に券売機に3人並んでいた。駅の乗降者数から考えれば、上々の賑わいと言えそうだ。客層は、高齢者が多い。だから、立ち食いカウンターは全然人気がなく、椅子付きカウンターにばかり客が集中している。もしこの状態が終日続くのであれば、立ち食いカウンターにも椅子を用意した方がよさそうに思える。


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★中山駅(JR横浜線、横浜市営地下鉄グリーンライン)
「あじさい茶屋」  実食日:2004/12

  改札脇にあり、改札の内外両側から食べられる造りになっている。最近、このチェーンは味が良くなりつつあると思うのだが、この店に関しては「昔ながらのあじさい茶屋」に感じた。つまり、麺無味・つゆ無味・具無味。それから、食券の券売機の場所がちょっと分かりにくい。口頭で対応してくれたから問題はないが、メニューも出ていないので、「あじさい茶屋」に入り慣れていない人が一見で入ると、ちょっと戸惑うかもしれない。たぬき320円。

※閉店(「濱そば」化)していました(2008/11、確認)。

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「濱そば」  実食日:2008/11

  改札脇。上記「あじさい茶屋」の跡地だが、外観だけでなく内装も一新されていて、以前は立ち食い専門だったが現在は椅子席も用意されている(5席)。その一方で、改札内側の窓口は閉鎖されてしまっていた。確かに、乗換駅ではないから内外両側に窓口を設ける必然性はない。合理化、といったところだろうか。
  味覚的には、「あじさい茶屋」時代と変わらない。これといった特徴のないNRE仕様。変わりメニューにあんかけそば540円、ぼっかけカレーそば550円などがあるが、いずれも季節限定メニューだし、中山店オリジナルというわけでもない。たぬき320円。写真は撮り忘れ。そのうち再訪して撮ってきます。

※写真を撮ってきました。値上げして、現在はたぬき340円になっています。また、上記変わりメニューはすべて終了し、NRE系共通の変わりメニューがあります(値−1点。2015/7、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました。「いろり庵きらく」は改札外側からのみ利用可能なので、改札内ではそばを食べられない駅になってしまいました(2016/11、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/11

  改札を出て右すぐ、上記「濱そば」の跡地。まったく同じ場所にあり、半分改札内にめり込んだ立地なのだが、「濱そば」時代にあった改札内側の窓口は閉鎖され、改札外側からのみ利用可能なスタイルになっている。まぁ、新横浜&長津田のホームと相模原改札内コンコースの店舗が残ってくれれば、それで事足りるか。客席は、椅子付きカウンター6席と、立ち食いカウンターが8人分くらい。たまたまかもしれないが、訪問時には高齢者の利用が多く、椅子席が足りていない印象だった。立ち食いの需要もあるのだけれど、もう少し椅子を増やしてもいいのではないかと感じる。とはいえフロアが狭いから、これは悩ましい問題だ。
  いつも初食時にはたぬきそばを食べるのだが、この日は溝の口「梅もと」と十日市場「いろり庵きらく」でたぬきそばを連食していて、ちょっと胸がいっぱいになっていたので、ここではタペメニューの冷やしなめこおろし420円を食べてみた。なので、温つゆとたぬきについては十日市場と同等とみなして「味」の評点をつけている。あしからず。麺は見込み茹でというか、昼時の訪問で多客だったこともあって常時茹での状態。ほぼ、茹でたてで出てきた。冷やしで食べると硬質な歯ごたえを楽しめ、とても美味しい。NRE生麺は、冷やしの方が断然良いね。特に流行りの「硬い麺」が好きな方は、絶対に冷やしで食べた方がいいと思う。つゆは、冷やしでもやっぱり少しモヤモヤする味覚。基本的には、温つゆと同じものだろう。トッピングは、ナメコ・大根おろし・花かつお。ナメコは軸が長く、傘が少し開いたものだった。箸で掴みやすくて良い。丸っこい傘だけのナメコは、滑ってなかなか掴めないので。どれも問題なく美味しいし、冷やしそばとの相性も上々。サッパリしていて、ツルツルッと軽く食べるのにちょうどよいメニューだった。また、ちゃんと本生ワサビを添えている点も好感が持てる。練りワサビより格段に香りがよいのでね。たぬき370円。朝限定のお得なメニューもあるはずだが、券売機に見当たらない。おそらく、「次ページ」にあるのだろう。これでは、気付かない人が多発するだろう。かなり損をしていると思う。タッチパネル式の券売機を導入すること自体は悪くないと思うけれど、1ページに全メニューを収めてほしいものだ。箸はエコ箸。
  ちょっと苦言を。実食が昼時で、なかなかの盛況だった。しかも、メニュー選びに時間がかかる高齢者が多いので、タイミングによっては券売機に10人以上並ぶ。その間、厨房は暇。高齢者がようやく食券を買って店内に入ると、後続客はサクサクと食券購入を済ませ、ドドドッと店内になだれ込む。いきおい、厨房は大忙しに。当然、出来上がり待ち時間も長くなる。この「波」を標準化するためには、券売機を2台設置するのがよい。多額の初期投資が必要になると思うけれど、いかにして混雑時に客を適切に捌くかは、駅そば店にとっては至上命題だ。実際、券売機前の行列と先頭でモタモタする高齢者を見て、一度は行列に加わったものの途中で諦めて去ってしまった人が4人いた。この調子だと、おそらく毎日10人以上を逃していると思う。この10人を取り込めるかどうかが、店の命運を分けることだってある。券売機をもう1台設置するのが不可能なら、昼時の1時間だけでもいいから、券売機脇にスタッフをひとり配置して、高齢者がスムーズに食券を買えるように補助してあげてほしい。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。どういうわけか、この店舗には暖簾が掲げられていません(前回訪問時にもなかった)。特段暖簾が邪魔になるような造りの店舗ではないように思うのですが。謎です(2019/2、確認)。

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★鴨居駅(JR横浜線)
「あじさい茶屋」  実食日:2006/2

  改札を出て右。かつては「鴨居ラガール」だった店が、お馴染みの「あじさい茶屋」に生まれ変わっている。横浜線沿線に多かったラガールシリーズ、全滅してしまったのだろうか。
  味覚的には、普通のあじさい茶屋。ただ、私の舌がおかしいのか、麺はどうも店(というか、エリア)によって若干異なるような気がする。都内の「あじさい茶屋」に比べ、ザラザラ感がないような気がするのだ。同じ工場で同じ材料から作ってもロットによって出来が変わるのか、それとも工場が違うのか、あるいは湯通し加減の違いなのか。そのへんがよく分からない。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。メニュー等にオリジナリティは特になさそうなのですが、看板下に他店舗にはない小看板が取り付けられています。「美味いものやすらぎの店」と書かれ、そばのイラスト。「なんでここにこんな看板があるんだろう?」と、しばし思案。「鴨居駅だけに鴨居をおしゃれに飾った」という自分なりの結論に至った(小看板は、鴨居の位置にある)のですが、真相はどうなのでしょうか(値−1点、付+1点。2016/1、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。鴨居部分の独特な小看板は、まだ健在です。これはぜひずっと残してほしいです。値上げして、現在はたぬき360円になっています(値−1点。2019/2、確認)。

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★新横浜駅(JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーライン、東海道新幹線)
「新横浜ラガール」  実食日:2004/2

  JR横浜線ホーム階段下。横浜線沿線に多い「駅名+ラガール」のシリーズ。NREのチェーンである。NREということは、麺固つゆ無味具無味を連想してしまうのだが、やはり想像通りだった。なぜここまで麺とつゆが馴染まないのか、不思議だ。それでも、具(たぬき)に小エビの味がついていただけまだ救われた。辛うじて「味1点」を免れた感じだ。たぬき320円。

※閉店(「あじさい茶屋」化)していました(2006/6確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2006/6

  JR横浜線ホーム菊名寄り。上記「新横浜ラガール」の跡地にできた店。同じNREの店舗だし、場所も味覚もそれほど変わったとは思えず、ただ看板が変わっただけという印象も拭えない。中身を変えないのなら、横浜線名物の「ラガール」のままで残してほしい気もするのだが。
  店内の特徴を1つだけ特記しておく。それは、異様に殺風景だということ。割り箸や七味の入れ物が窓枠に上げられており、カウンター上には何も出ていない。何もなさすぎて、違和感があった。別に不便さを感じることはなかったが。雑然としている店に慣れすぎているだけか。たぬき320円。

※閉店(「濱そば」化)していました(2006/12確認)。

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「濱そば」  実食日:2006/12

  JR横浜線ホーム菊名寄り。上記「あじさい茶屋」の跡地にできた店。というか、看板が変わっただけで構えや内装は継続利用している。相変わらず殺風景な店内である。経営母体も変わらずNRE。最近のNRE系駅そばにありがちな「オリジナルメニューを置いて他店舗との差別化を図った店舗」の一つであろう。
  味覚的には、「あじさい茶屋」と変わらない。が、チェーン全体としてレベルが上がってきているので、評価も少し上がっている。具体的に言うと、麺が細くなってつゆがよく乗るようになり、つゆ自体もよく香るようになっている。オリジナルメニューは、「中華風あんかけそば」550円。ちょっと高い印象か。たぬきは320円。

※2016/4、再食。完全にNREスタンダードの茹で麺す。つゆは手注ぎで、昆布の方が前面に出ているタイプ。最近実食した中では、武蔵溝ノ口(その後閉店している)や八王子の「あじさい茶屋」と同じタイプです。「濱そば」は「大船軒」に寄せた感じの甘さが勝ったつゆであることが多いのですが、どうやらブランド内で完全統一されているわけではなさそうです。値上げしていました。現在、たぬき350円です(値−1点)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき360円になっています(値−1点。2019/5、確認)。

※2019/9、再食。かき揚げそば380円+麺大盛り100円をいただきました。380円ということは、天は北戸田製です。厚みのないペチャっとしたもので、食感もサクサク感のないぽってり系ですが、小エビの香ばしさが利いていて味覚的には悪くないです。麺を大盛りにすると、つゆに馴染まない感じがいっそう強調されてしまいます。大盛りにするなら、天ではなくたぬきか肉あたりにした方がよかったかなぁと、後悔しました。麺とつゆの橋渡しをするトッピングがあった方がいい、という意味で。
  平日10:30頃の訪問で、先客2・後客2。この時間帯はポツポツとでも入っていれば上々だと思いますが、この店舗はホームにしてはわりと広いので、この客数だとかなり空いている印象になります。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、天390円、麺大盛り110円です(2020/10、確認)。

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「矢萩」  実食日:2008/11

  地下鉄の8番出口(階段)を出て後方すぐ。エレベーターで上がった場合は、出て直進20秒(横断歩道渡る)。高級感のある外観の店で、値段も全体的にやや高めではあるが、品書きが表に出ているし、食券販売機も店の外にあるので、入ってみて「しまったぁ、高い店だ〜」と痛手を被る心配はない。客席は、立ち食いカウンター、椅子付きカウンター、テーブル席とすべて揃っている。
  麺は、厨房内に置いてあるのを見る限り、注文後に茹でる生麺のよう。しかし、意外に早くでき上がる(2分ほど)。少々ネットリ感があり、冷凍麺を思わせる食感・風味。「小竹林」の麺を、若干太くしたような印象。美味いと感じたのはむしろつゆで、濃いめだから多少好き嫌いは分かれるかもしれないが、芳醇で余韻があり、私好み。かけというメニューはなく、360円のたぬき・きつね・月見が最安メニュー(ワカメ入り)。天(かき揚げ)は、直径が20cmを越えるジャンボサイズ。丼に入りきらず、はみ出ている。460円と値は張るが、試してみたい一杯だ。なお、表参道駅に同名店があるが、関連性は調べていない。出来映えから推察すると、姉妹店であるように思える。

※値上げして、月見380円、たぬき・きつね390円、かき揚げ480円になっています。かけ登場、330円です。また、変わりメニューに生海苔天430円がありました。乾燥させていない海苔の天ぷら、ということでしょうか。そのうち試してみたいと思います(2014/11、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。値段は変わっていませんが、ご飯もののラインナップが増えていました。新潟名物のタレかつ丼や神戸臭が漂う牛すじ丼(ともに単品400円・セット650円)があり、ご当地丼博覧会のようになってきました。どちらも、1回は食べてみたい品です。セットはやや高い印象なので、攻めるなら単品からでしょうか。生海苔天もまだ食べていないし、宿題ばかり増えていきます(付+1点。2016/11、確認)。

※閉店(「蕎麦いまゐ」化)していました(2018/10、確認)。

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「そば茶屋 小諸」  実食日:2013/12

  新幹線の駅舎と同棟になっているキュービックプラザ新横浜の1階ぐるめストリート内。外観からして従来の「小諸そば」とはかなり異なり、ショーケースに陳列されているメニューもかなりお高いのだが、実はベーシックなメニューは従来店舗と同じ価格で提供している。ゆったりコーナーと立ち食いコーナーが同居した福島駅「松月庵」に似たスタイルの店だ。ただし、店内の座席は区分されていない。テーブル席と椅子付きカウンターが多数あり、完全配膳制。精算は、レジにて後払い(伝票制)。
  味覚的には、従来の「小諸そば」とあまり変わらなく、安くて美味しいそばを食べることができる。つゆが若干従来店舗よりも濃いように感じたが、これは意図的なものではないかもしれない。たぬき290円(カマボコ&季節の青味入り)。税抜き価格が併記されていて、たぬきの場合は290円(税抜277円)と表記。基本的には、税込みで従来店舗と同一価格になるようになっているが、なぜか麺類大盛りは外税方式で、結果的に従来店舗よりも1円高い設定になっている(税抜30円、税込31円)。ネギ&梅干しフリー、そば湯ポットがあるなどのサービスも、従来店舗と同じだ。箸は角のない竹箸で、箸袋入り。レンゲも自動的についてくる。飲み水もそば茶になっているなど、従来店舗よりも高級感がありながら従来価格で食べることができるので、個人的にもともと好きな「小諸そば」の中でも、特にオススメしたい店舗だ。


※2014/11、再食。値段が上がり、外税方式になったため、金額に端数が生じています(以下、表記はすべて税込み価格)。現在、たぬき345円です。通常店舗よりも高い設定になりました。麺大盛りも54円に、麺ダブルは108円になっています。後払い制にしているとか、水ではなくそば茶を用意するとか、かき揚げは別盛りで天つゆ・大根おろし・おろしショウガ付きで出てくるとか、通常店舗にはない付加価値が多くあるので、価格差が生じるのはむしろ当然だと思います。ちなみに、かき揚げそばは399円です(値−2点)。

※たぬきというメニューは消滅し、「華たぬき」399円が代わりに登場しています。どうやら、「そば茶屋 小諸」ブランドの店舗ではこの路線で進むようですね。もり・かけは334円に、かき揚げは453円に、麺大盛りは86円に、麺ダブルは151円まで値上げされています(値−1点。2016/11、確認)。

※立ち食い系のメニューが全廃されていました。公式HPからも、この店舗は削除されています。当サイトでも、閉店として扱うことにします(2019/3、確認)。

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「蕎麦いまゐ」  実食日:2018/10

  地下鉄の8番出口(階段)を出て後方すぐ。上記「矢萩」の跡地に、先月オープンした新店。「矢萩」も「蕎麦いまゐ」も同じ会社の運営だから、店が変わったというよりはコンセプトが変わったと見るべきだろうか。好調そうな表参道の店舗に続けという狙いがあるのかもしれない。内装もリニューアルされていて、客席はテーブル・椅子付きカウンター・立ち食いカウンターと揃っている。キャパは全部で20くらい。
  麺は、生麺の茹で置き。白っぽく、香りがあまりないタイプで、コシと弾力の中間くらいの不自然な歯ごたえがある。つゆは甘くも辛くもなく飲みやすいが、インパクトもあまりない。当たらず障らずな印象。「矢萩」時代の方が、主張がはっきりしていてとっつきやすかったような……。たぬきは、粒の大きさが揃っていない天かす。サクサクの部分とフワフワの部分があり、悪くない。たぬき400円(ワカメ入り)。変わりメニューに「肉汁そば」580円というのがあるが、写真を見た限り普通に肉そばっぽい。また、天ぷらそば620円は、かき揚げではなくエビ天と野菜天の盛り合わせになる。かき揚げは別途ある(500円)ので、間違いなきよう。
  少し苦言を呈したいのは、自動オーダーシステムの券売機。タッチパネル式で、「次ページ」があるタイプなので、ちょっと分かりにくい。また、メニューを選択した後「発券ボタン」を押さないと食券が出てこないのも、ちょっともどかしい。わりと高齢の客が多かった(土曜の訪問だったからかもしれないが)ので、なおのこと券売機の扱いが分からない人が続出し、食券を買うのにすごく時間がかかっていた。挙句の果てには、店員がしょっちゅう店頭に出てきて食券の買い方を手取り足取りレクチャーする始末。かなり無駄が多く発生している。時間の経過とともに慣れて、この手の無駄は少なくなっていくと思うが、流しで利用する場合には要注意か。訪問は土曜の12:45頃で、先客9・後客6と盛況。混雑しているところに中国人10人くらいのグループがやってきて、中を覗いて諦めて立ち去った。10人のグループで立ちそばに入ろうというのは、ファミレスタイプの店じゃないと厳しいんじゃないかな。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき420円、肉汁590円、天630円です。たぬきの値上げ幅が大きくなっているのが、ちょっと不思議。また、かき揚げは500円で据え置かれています。売れ線なので、値上げしづらいのでしょうね(2020/5、確認)。

※一部メニューを値上げしていました。たぬきは420円で据え置きですが、かき揚げは530円になり、天は700円まで上がっています。かけも(350→)370円に上がりました。また、肉汁というメニューは、少なくとも店頭表示からは消えています。肉そばもありません(2023/4、確認)。

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「天丼てんや」  実食日:2019/3

  改札外、キュービックプラザ新横浜内。上記「そば茶屋 小諸」の並び。店舗名は「新横浜店」。出入口に間仕切りのない店舗で、気軽さはあるのだが、店頭で「入ろうかやめようか考え中」みたいな人が店員さんと目が合って、なんとなく気まずくなって退散してしまうケースも多発しそうな造り。こういう造りの店舗では、店員さんはあまり外に目を向けないようにするのがポイントだと思う。間口は狭いが奥に長い造りの店舗で、テーブル席と椅子付きカウンターがある。手前の方の椅子付きカウンターに陣取ってしまったこともあり、席数は数えられなかった。テーブルオーダー→配膳付き・後払い(伝票制)。
  「天丼てんや」のそば実食は、これが3回目。そろそろどのあたりがデフォルトでどの程度店舗ごとの(あるいはタイミングによる)ブレがあるのかも分かるようになってくる頃合い。麺は、例によって乱切りタイプの冷凍(たぶん)麺。舌触りや歯ごたえはそばらしくてたいへん好印象だが、二八を謳うわりに香りはそれほど立っていない。これは冷凍麺の泣き所だと思う。つゆは、新検見川や東神奈川よりも濃い印象だった。カツオ出汁がはっきり感じられたぶん平べったい感じはあまりなかったのだが、反面、ちょっと塩辛くて完飲すると飽きが来た。おそらく、新検見川や東神奈川の濃さがデフォルトで、今回はたまたま少し濃くなったのではないかと思う。柚子皮&カマボコ入りで、かけ350円(小サイズ250円)。今回は、天丼は注文せず、そばのみの実食。かけ(一人前)に、キス天100円(メニュー名は白身魚天。時季によって魚の種類が変わるのかも)と東神奈川で発見して気になっていた季節限定の天ぷら「ふきのとう天」120円を追加。単品の天ぷらは、別皿提供になる。キス天は天丼にも盛ってあるものだから、だいたい想像どおりの味。サイズは小さめだけれど、ふんわりした食感に衣はサクッとしており、味覚的には上々。ふきのとう天は、だいぶ苦味が強かった。ちょっと薹が立っていたのではないかと思う。春らしくていいんだけどね。飲み水は、冷たい麦茶。箸はエコ箸。
  平日18:00頃の訪問で、先客・後客とも多数。キュービックプラザ自体がたいへんな賑わいで、その恩恵もあってこの店にも多くの客が入っているという印象だった。外国人客も目立つ。着々と横浜市の中心市街地になりつつある、新横浜。それを裏付けるかのような人出の多さが印象的だった。


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「茜鶏 もへじ」  実食日:2019/3

  地下鉄の8番出口を出て直進、最初の信号を左折。また最初の信号で左折してすぐ左側。JRでのアクセスの場合は、上記「蕎麦いまゐ」の前を通過してまっすぐ歩くと地下鉄8番出口前に出るので、以下同文。朝昼(7〜14時)は立ちそばとして営業し、夜(17時〜)は居酒屋になる二毛作店。店の外、向かって左側の目立たないところに券売機。食券印字は「常楽」となっている。運営会社名でもないようだし、これは何だろうね。「新横浜 常楽」で検索してもしっかりこの店がヒットするから、何かの間違いというわけではなさそうなのだが。もしかして、「朝昼の立ちそば=常楽、夜の居酒屋=もへじ」ということか? よく分からん。客席は、厨房からまっすぐ伸びる従業員通路を取り囲むように椅子付きカウンター15人分くらい、両サイドの壁際にテーブル席が16席くらい。椅子が1人分ずつセパレートになっていない止まり木タイプなので、真ん中の方しか空いていない時にはガバッと跨がなければならない。ヒールやスカート履きの女性は、諸々気をつけて。また、食券を置くスペースがたいへん狭く、ちょっとした風などで簡単に飛んでいってしまうので、店員さんが視認するまでは指で押さえておくなど工夫を。
  麺は、エッジがなく舌触りツルツルの茹で麺。そばの香りあまりなし。つゆは、あまり深みはなく、香りもそれほどなく、意外に平たい。ちょうど、つゆを注ぐシーンが見える席に陣取っていたのだが、麺→トッピング→つゆの順で盛りつけていた。そして、つゆは、なにやら2種類の液体を別々に注いでいた。カエシと出汁かなと思ったのだけれど、どうも色合い的に両方カエシの類っぽく見えた。第一、麺やトッピングを盛った後では混ぜられないので、この手順だと味わいにムラが出そうに思うのだが(特段ムラは感じなかった)。たぬきなし、かけ290円、月見・わかめ・きつね・山菜380円。実食は、天430円。揚げ場が見えなかったので推測になるが、天(かき揚げ)は注文後に揚げていると思う。タマネギ・ニンジン・長ネギ・小エビ・春菊という構成。具材(特にタマネギとニンジン)のカットが大きく、食べごたえがあると同時に素材の甘みを強く感じる。ただ、嵩があるだけに、中心部への火の通りが若干甘いかなという印象だった。ワカメと、なぜかゆで卵が1個まるごとサービストッピングされる。丼が小さめということもあり。提供時には麺もつゆもほとんど見えない状態。たぬきというメニューはないが、天かすがフリーになっていた。ややゾル化傾向なので、入れすぎには注意を。
  平日12:30頃の訪問で、先客多数(ほぼ満席+空き待ち6人)・後客多数。ランチタイムは、ほぼずっと満席の様子。席数が多くて回転が速いので、5〜6人行列ができていても5分も待てば入れる。焦らず待てばよいだろう。


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「春夏 冬(サンユーそば)」  実食日:2019/5

  駅歩5分を超えるのだが、ちょっと面白い店で研究上有用な要素がたくさんあるので、特例を適用する。場所は、環状2号線沿い。JRの駅舎を正面側に出て、ペデストリアンデッキで環状2号線を渡って左へ6分。道は分かりやすいが、途中に川を渡るための階段の上り下りあり。パチンコ店「サンユー」の脇というか表にあり、店名から推しても位置づけは「パチそば」。しかし、店の近くに立って眺めていると、客はパチンコ店に出入りする人よりも流しの方が圧倒的に多い。特に、車横付けで食べに寄る人が多い様子だった。まず、流しの客が多いパチそばという時点で、かなり風変りだ。食券制で、客席は厨房と対峙する立ち食いカウンター4〜5人分が基本。加えて、店舗脇(吹きさらし)に4人掛けテーブルが2つ出ている。このテーブル席で食べる人が多い様子。立ち食いカウンターで食べると、環状2号線に背を向ける形になるから、車を見張りにくいのかな。なお、皆まで書くのも野暮だが、店名の「春夏 冬」は「あきない」と読む。「秋」がない、ということ。
  麺は、クラシカルスタイルの茹で麺。風味はあまりないのだが、つゆに馴染みやすく、丼全体に一体感が生まれるタイプで、立ちそばの麺としては悪くない。つゆは、香りよりも塩気で食わせるタイプ。出汁感は弱めなのだが、食後に酸味系の余韻が残ったので、カツオ出汁の香りが飛んだ状態だったのかもしれない。たぬきは、揚げ置きの天かすで、フワフワ食感。青ノリが入った玉が散見された。ちくわ天は磯辺仕様だろうか。かけ270円。たぬきという既製メニューはなく、かけそばの食券と単品たぬき60円の食券を買うことで再現可能。ネギはみじん切り。割箸・七味・爪楊枝は、受渡口だけでなく外のテーブルにも常備。これはありがたい。返却口は、厨房に直結していない妙なところにある。おばちゃんは一度厨房から出て、建物の外に回り込んで食器を回収している。面倒だろうけど、なにしろ小さな店だから、客席を潰さないようにするためにはこうするしかなかったのかな。
  土曜14:30頃の訪問で、先客1・後客1(先客は私が入店した時点でカウント。入店前に30分くらい眺めていたが、その間に出入りした人はノーカウント)。中年男性の利用が多い。明らかなパチ客の利用は、私が見た限りでは皆無。営業時間(平日は6〜17時)を見ても、いかにパチンコ店に依存していないかが分かる(パチ店は9時オープン)。パチそばとしては、極めて異色な存在だ。


※コロナ禍でパチ屋が店を閉めているのに、この店は営業していました。やはり、パチ客への依存度は低いようです。なお、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ300円です。たぬき単品は60円で据え置きなので、組み合わせると360円の計算になります(値−1点。2020/5、確認)。

※閉店していました。パチンコ店自体が閉店しており、建物解体済みです。跡地にはマンションが建つようです(2023/4、確認)。

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「瀬戸うどん」  実食日:2020/5

  地下鉄の8番出口を出て左、すぐの路地を左折。アリーナ通りを西へ4分ほど歩いて右側。「茜鳥 もへじ」と「春夏 冬(サンユーそば)」の間だが、どちらとも特段競合はしなそうな立地。システムは、讃岐うどんスタイル。入店したら盆を取り、注文口で麺を口頭注文。脇の受取口で受け取り、セルフトッピングなどをチョイス。有人レジで精算し、最後にネギや天かすなどのフリートッピングを取って席へという流れ。店内広々。客席は2人掛けテーブルが中心(カウンタータイプの席もある)で、50席くらいあるだろうか。ただし、訪問時にはコロナ禍で半分ほどの席が使用不可になっていた(椅子がフロアの隅に積み上げられていた)。
  麺種は、厳密には未確認だが、印象としては冷凍麺。湯煎時にタイマーを使っていたけれど、湯から上げた後ですすぐ工程がなかったので、生麺ではないと思う。少しざらつきのある舌触りで、妙なコシやモチモチ感はなく、素朴な歯ごたえ。香りはほどほどという程度だが、わりと私好みの麺だ。つゆは、カツオ系と昆布系のバランス派。やや平たい感じもするけれど、悪くはない。フリーの天かすは、やや固めの揚げになっている。香ばしく、油もしっかり切れていて好印象だった。かけ340円。看板メニューの肉そばは550円。うどんメニュー(麺の値段が違うので、そばには非対応と思われる)には変わり種がいろいろあるけれど、そばメニューはオーソドックス。実食は、かけそば+ミニ天丼(250円)。ミニ天丼のご飯は、西新橋店と同様にマシンで盛りつけていた。天ぷらは、エビ、ナス、カボチャで構成。このうち、エビだけ揚げたて。ナスとカボチャは冷め切っていた。う〜む、これは微妙というか、センスを疑う部分だ。讃岐うどんスタイルなのだから揚げ置くのは仕方ないと思うのだが、同じ丼の中に揚げたてと揚げ置きが混在すると、温度や食感の差がかなり顕著に感じられてしまう。これだったら、いっそ全部揚げ置きにしてほしかった。もしかしたら、コロナ禍で客数が減り、見込み揚げが困難になっているという状況があってのことなのかもしれないが。ネギは、見た目には青。しかし、香りがあまりなくアリシンの刺激が強かったので、白ネギの葉の部分かもしれない。箸は割り箸。
  土曜13:45頃の訪問で、先客8・後客1。数としてはそれなりに入っているが、フロアが広いのでさほど賑わっている印象ではなかった。先客と後客の数にかなり差があるのは、昼時の終わり頃というタイミングだったことに加えて、少し長居をする客が多いということもあったろうと思う。それほど客足に波が出そうな立地ではないので。


※そばの扱いを終了していました。当サイトでは閉店として扱うことにします(2023/4、確認)。

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★菊名駅(JR横浜線、東急東横線)
「しぶそば」  実食日:2009/5

  東急改札内コンコース。改札外側にも自動ドアがあるが、閉鎖されていて出入りできない。したがって、JR線のみ利用する人は食べることができない。こういう駅こそ、改札内外両側に窓口を設ける意義が大きいのだが。内装は小洒落ていて、テーブル席がたくさんある。サッと食べてサッと出たい人のために、出入口付近に立ち食いカウンターもある。BGMは穏やかなジャズ。各テーブル上に置かれた小物に至るまで、敷居の高い東急沿線のイメージによくマッチする店である。これなら、女性の人気を集めることができるのではないだろうか。
  味覚的には、突出したプラス材料はないものの、程良い歯ごたえの麺と最初に強く香るつゆは、ともに水準以上のレベル。つゆは給つゆ機で注ぐ。箸はエコ箸。値段は高めで、たぬき390円。変わりメニューに、ピリ辛ねぎそば440円、季節の天ぷらそば(450円。ものによって変動するかも)がある。

※値段据え置き、消費増税による値上げはありません(2014/11、確認)。

※駅バリアフリー化工事に伴い、閉店していました。なんだかんだで、かつてそれなりに激戦地だった(掲載している2軒のほか、未食のまま閉店してしまった「あじさい茶屋」もあった)菊名が駅そば空位になってしまいました(2015/12、確認)。

※復活していました! 場所は、以前と同じく東急改札内です(まんま跡地ではなく、少し動いている。写真は左:旧、右:現)。少し奥まっていて視認しにくい立地ですが、コンコースがさほど広くない駅なので、ウロウロしていれば見つけられるでしょう。今回は入店していないので、内装や席数等は未確認。現在の値段は、たぬき400円、かき揚げ440円、ぴり辛ねぎ490円です。ただし、ぴり辛ねぎは、コロナの影響で現在休止中です(2020/6、確認)。

※2021/2、再食。復活後の初食になります。場所が動いているので、フロアレイアウトも一新されています。客席は、テーブルが1人×4、椅子付きカウンターが20です。1人掛けのテーブル席というのも妙な印象を受けますが、基本的には対面の2人掛けです。おそらくコロナ対策なのでしょう、片方の椅子を撤去して対面着座できないようにされていました。内装はとてもシンプルで、良い意味で殺風景。変にゴチャゴチャと飾ってあるよりも、このように何もない方が清潔感があり、かえってオシャレに感じます。券売機は、タッチパネルというか、大型のタブレット端末です。操作回数が多いタイプで、分かりにくいうえかなり面倒。特に高齢者には不評なのではないかと心配になります。
  今回は、冷しかき揚げ440円を食べてみました。「しぶそば」のかき揚げは季節によって内容がどんどん変わります。今回は、アサリを使ったかき揚げでした。結構大きいのですが、食べやすく半分にカットしてあります。アサリ(もちろんむき身)は思っていたよりもたくさん入っていて、食感だけでなく香りもしっかり感じられました。サービストッピングのワカメの歯ごたえもジャクッジャクッと強い主張があり、インパクトを強めます。総じて、満足度の高い一杯に仕上がっていました。
  土曜18:00頃の訪問で、先客4・後客8。よく入っています。男性のひとり客が多いですが、女性のひとり客もあり。年齢層は、若めです。椅子付きカウンターには、個別パーティッションあり。ただし、席間がやや狭いためなのか、椅子の真ん前にパーティッションが立っているところなどもあります。そのため、現状では椅子付きカウンター20席のうち数席は使用できない状態になっています。記載の席数は、あくまでも椅子の数だとお考えください。


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「矢萩」  実食日:2010/2

  東口を出て正面。非常に良い立地なのだが、菊名駅東口はゴミゴミしていて、道が狭いわりに交通量が多く、目立つようで意外に目立たない。間口が狭いため、余計に目立ちにくいのかもしれない。しかし、店内は広く、清潔感があり、落ち着いて食べられる雰囲気だ。看板に「そば&パスタ」と書いてあるように、この店で扱っている麺は「そば・うどん・パスタ」である。非常に珍しい取り合わせだ。
  そばは、生麺を使用。嫌味に感じない程度にぬめりがあり、満足できる食感だった。たぬき(天かす)の食感も面白く、カラッと揚がっているのだが、つゆに浸すとふんわりと柔らかくなる。湿気た感じの柔らかさではなく、麩のような、クッションのような、心地よい柔らかさだ。割り箸に、高級感溢れる天削箸を用いていたのも印象的。たぬき360円(ワカメ入り)と値段は高めだが、内容から考えれば充分リピート価値あり。


※閉店していました。跡地はトンカツの「松乃家」です(2012/11、確認)。

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「NARIMASU」  実食日:2018/1

  「あじさい茶屋」(未食)、「しぶそば」、「矢萩」。3軒もあった駅そばがここ数年で一気に全滅してしまった、菊名駅。そこへ2017年12月、待望の新店がオープンした。場所は、東口を出て左へ1分。最初の信号の少し手前。昼(9〜15時)はそば・うどん、夜はやきとん居酒屋という二毛作店。夜の部でもそば・うどんを食べることはできるのだが、券売機を落としてしまうので、口頭注文の現金制になる。客席はテーブル席が2人×6、立ち食いカウンターが4人分くらい。ちょうど昼時(12:00くらい)の訪問だったので、先客は1だけど後客が7人入り、賑わっていた。
  麺は、薄グレーの茹で麺。普通。つゆは、特定の方向に偏らないバランス派。麺との相性も含め悪くはないが、いまひとつ印象力に欠けるもの。たぬきというメニューはなく、天かすがフリーで置いてある。ワカメもフリー。かけ300円、月見350円、天430円など。メニューの種類が結構多いのに、きつねが落ちている。きつねは、かつては天ぷらの次くらいに全国的に取扱率が高いメニューだったのに、最近結構落とす店が増えてきているように感じる。日本人の好みが変わった、と私は思っているのだが、そう結論づけるのはいささか早急だろうか。実食は、まいたけ天420円。マイタケはブロック状のものをおそらく手で割いて、それからひとつにまとめて揚げている。食べやすさと食感の良さを併せ持つ、良い舞茸天だと思う。油切れも油の鮮度も、問題なし。揚げムラも感じなかった。天ぷら系は、基本的に注文後揚げの様子。これだけクオリティの高い天ぷらを食べられるのなら多少待ってもいいと思うところではあるが、先客1で入った私の待ち時間は5分程度だったものの、一気になだれ込んできた後客は10分以上待たされている様子だった。私が食べ終えて店を出る時点で、後客の4人目までしか提供できていなかったほどだ(私は、食べるのがかなり遅い方)。ピーク時は多少揚げ置くとか、対策を講じた方がいいかもしれない。揚げ置いたうえで、希望者には注文後揚げにするとか。揚げ置きでいいという人には、揚げたて希望客を追い越して提供するようにして。早く食べたい場合には天ぷら系を外す手もあるが、ずらっと並んでいるお品書きを見ると、その大半が天ぷら系。パッと食べられそうなのはかけと月見くらいだ。天ぷら自体が美味しい店なので、待ってでも天ぷら系を狙いたいところではある。一番いいのは、待たされることを知ったうえで訪問することだろう。箸はエコ箸。


※昼営業を中止し、夜間(17:00〜23:30)のみの営業となっていました。店頭のメニュー一覧からそば・うどんが消えています(写真は左:旧、右:現。現写真は営業時間外のものなので、追って撮り直します)が、食べログの公式情報でメニューに入っているので、夜は食べられるようです。ただし、値段はだいぶ上がっていて、かけ400円・月見480円・天500円・まいたけ天500円になっています(値−1点、付−1点。2018/10、確認)。

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※東神奈川駅は、神奈川2に掲載。
★海老名駅(JR相模線、小田急小田原線、相鉄本線)
「海老名そば」  実食日:2011/3

  相鉄ホーム中ほど。大きく「COFFEE SHOP」との看板が出ているが、明らかにそば・うどんがメインの店舗。立ち食いカウンターのみの小型店。
  味覚的には、全体的にちょっと残念な印象。麺は湯通しが不足していると思われ、つゆに馴染まない。つゆも、「あっさり」といえば褒め言葉だが、むしろ「淡い」という感じ。だからこそ、なおのこと麺が馴染まないように感じるのかもしれない。天は自家製店揚げで、貼り紙には「揚げたて」と表記されているのだが、どう見ても揚げ置きで、しかも揚げ置き時間が結構長そう。サクサク感がなくなっているだけでなく、冷たくなっていた。店揚げするのなら、もう少し良い状態で出せるように工夫した方がいいのではないかと思う。インゲンがたっぷり入っていて、「揚げたてなら美味いのではないか」と思えるようなものであっただけに、なおのこと残念。たぬき290円。天は350円。


※閉店していました。建物はそのまま残っているようです(2012/12、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2012/12

  小田急・相鉄の乗り換え通路上にある店で、最寄りの改札は相鉄になる。出て直進、階段(エスカレーター)を上がらずに右の狭い通路に入ってすぐ。階段から見える位置なので認知はしやすいが、通路がどん詰まりで狭く、店舗の写真が非常に撮りにくい位置だ。小田急の東口改札からでも1分ほどで行けるが、JRの改札からだと長い長い跨線橋を渡らなければならず、4分ほどかかる。海老名駅は3社乗り入れのジャンクション駅だが、JRだけちょっと仲間はずれっぽい配置になっている。それでも、相互に乗り換える人はかなり多いが。客席配置は、店に入って左右に立ち食いカウンターが計5〜6人分くらいと、左手奥にテーブル席が計12席ある。フロアが狭いわりには、それなりに収容力がある。
  味覚については、完全に「箱根スタンダード」なので、多くを語る必要はないだろう。甘みの強いつゆは、好き嫌いが分かれそうな感じ。たぬき320円(ワカメ入り)。セットメニューがいろいろあり、海老とかき揚げ丼セット500円にお得感あり。「海老とかき揚げ」は、「エビが入っているかき揚げ」ではなく、海老天1尾+かき揚げ半分。ミニカレーセットと同額なら、こちらを選択した方が断然いいと思う。ただ、実食時には「海老とかき揚げ丼」のタレが少なかったのが残念。そばつゆが濃いだけに、セットで食べると極端に味が薄く感じてしまう。箸はエコ箸。受渡口付近にそば湯ポットあり。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。メニュー及び値段は、同日訪問した「マルシェ新百合ヶ丘店」と完全一致でした(値−1点。2016/5、確認)。

※2018/2、再食。箱そばでは初めてかもしれない、ざるそば370円を食べてみました。麺は意外と柔らかく、あまり歯ごたえが強くありませんでした。温そばで食べるよりも柔らかいと感じたほどです。茹で置き時間が長かったのか、冷水締めをやっていないのか。もりつゆもあまり香らず、ちょっと水っぽい印象。あまりオススメという感じではありません。もりそばというメニューがなく、強制的に刻み海苔が乗るざるそばになってしまうのも、個人的にはちょっと。320円くらいでもりそばを出してほしいです。他メニューも含め、値段等に変化はありません。
  平日16:00頃の訪問で、先客4・後客7。店舗規模に比して考えれば、とてもよく入っています。フロアが狭いのが勿体ないと感じるほど。この店舗は、相鉄と小田急の乗り換え動線上にある(厳密には少し奥まっているが)ため、相鉄の列車が到着した後に一気に混雑する傾向がある様子です。

※値上げしていました。現在、たぬき370円、ざる390円、ミニ海老&かき揚げ丼セット570円です(値−1点。2019/8、確認)。

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「温や」  実食日:2013/1

  東口を出て右前方、イオンショッピングセンターの1階フードコート内。ショッピングセンター自体は駅歩2分くらいなのだが、フードコートは駅から最も遠い区画にあり、店までは5分近くかかるかもしれない。うどんがメインの店で、メニューの中で、個別に「そば」の表記があるのは「ざる」のみ。他はうどんしか表記されていないが、隅の方に小さく「全品そばにできます」と書かれている。
  システムは、讃岐うどんスタイル。盆を取って列に並び、最初に好みのトッピングを取り、麺の注文口でオーダーして、有人レジで精算。どうもこのシステムがよくない。麺の注文口がレジのすぐ手前にあり、ご飯ものなども注文を受けてから調理するため、時間がかかる。そのため、レジの手前で大渋滞してしまうのだ。麺の注文口を先頭に持ってきた方が、スムーズに客をさばけるのではないだろうか。特に、このようなフードコートではグループ客の利用が多く、例えば3人客のうち2人は席で待機して、1人が3人分まとめて注文するというようなケースが多い。このような客がレジの手前で猛烈に時間を食うため、レジはガラガラに空いているのに行列が全然進まない、という事態に陥っている。
  うどんメインの店だからそばは期待できないかと思っていたが、味覚的には特に悪くはなかった。麺は冷凍で、やや粘着するタイプ。つゆは、うどんメインの店にしては甘みが強い。ネギは青、天かすフリーのサービスがある……が、ちょっと焦げが目立った。難癖をもうひとつつけると、冷水機の場所が悪すぎる。フードコートでは、冷水機を全店で共有することが多く、それは仕方がないと思うのだが、「よりにもよって、何故ここ?」というくらい辺鄙な場所に設置されている。フードコート内にあるどの店舗からも遠い場所だ。3人グループ客なら、分業することによって不便さが解消されるかもしれないが、1人客にとっては嫌がらせとしか思えない。容易に改善できる部分だと思うので、早急に改善を望みたい。当サイトでは、システムの件と冷水機の件を合わせ、快適性という意味で「衛生」を−2点とさせていただく。かけ280円、きつね380円など。


※閉店していました。跡地は「練人」という名のうどん店で、そばの扱いはないようです(2016/5、確認)。

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「相州そば」  実食日:2013/4

  相鉄ホーム中ほど。3つ上に記載している「海老名そば」の跡地。跡地というか、居抜き。昨年末に訪問した時に「海老名そば」の閉店を確認したものの、建物が撤去されずに残っていたので、「これは後釜が入るのではないか」と期待していたら、見事にそのとおりになった。今年1月にオープンしたらしい。「海老名そば」時代同様に、立ち食いカウンターのみのシンプルな造り。
  麺は、平均的な茹で麺。可もなく不可もなくなのだが、最近は生麺の店が多くなり、昔ながらの茹で麺がなかなか食べられなくなってきているので、むしろ強く印象に残る。生麺の方が美味いのかもしれないけれど、「美味さ」と「愛おしさ」は、必ずしも正比例するものではない。つゆは平均的なもので、これといって特記事項はない。たぬきは小エビ風味があるものの、ゾル化するタイプで、やや入れすぎ。たぬき310円。変わりメニューに、青ねぎそば400円。ネギが青になるだけで400円ではいかにも高いので、何か工夫がされているのだろうか。次回以降にでも一度試してみたい。また、季節限定メニューを数種類用意していて、磯のりそば360円はなかなか美味そうだった。セットメニューもあり、ミニ天丼セット・ミニカレーセットはともに450円とお買い得な設定。「海老名そば」時代にはカレーが美味いと評判だったのだが、さて、「相州」化後はいかに。


※値上げしていました。現在、たぬき330円です。青ねぎそばは420円。この店舗で確認したわけではありませんが、他店舗の写真を見た限り、青ねぎそばは「たぬき+きつね+ワカメ+青ネギ」のトッピングであると思われます。各種セットメニューは480円になり、磯のりそばは終了しています(値−1点。2015/2、確認)。

※閉店していました。建物撤去済みです。駅改築工事に伴う閉店と思われます。相鉄ホームの駅そばはここが唯一だったので、残念です(2018/12、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2015/11

  改札内コンコース。間口が広く目立つ店なので、場所は詳しく説明するまでもないだろう。店舗名は、「海老名店」。券売機を2台設置していることから、客数の多い店舗であることが分かる。店内も広く、テーブル席が計20、椅子付きカウンターが12、立ち食いカウンターも6人分くらいある。
  麺は、生麺の茹で置き。多客店舗だから注文後茹ででは追いつかないし、見込み茹でも難しいのだろう。大量に茹で置き、注文に対しては茹で麺の要領でチャッチャと調理していた。それでも、私が訪問した時間帯(18時頃)には出来上がり待ち客が常時10人くらいいるという大盛況だった。茹で置きだから致し方ないが、歯ごたえは茹で麺級。つゆは、箱根Stdで、相変わらず甘い。私はあまり得意ではないタイプだが、これが好きという熱烈ファンも多い。たぬき340円(ワカメ入り)。箸はエコ箸。
  ひとつだけ、改善要望を。従業員の調理自体には特に問題なかったのだが、ちょっと滑舌が悪く、呼ばれても自分のものが出来たのだと気づかない人が多い。私は「ミニ海老&かき揚げ丼セット」を実食したのだが、呼ばれたときに「ミニかき揚げ丼セット」としか聞こえなかった(「ミニ」と「&」は発音しない)。取りに行かずにいると、従業員は声を荒らげる。怒号のような呼び出し声がしょっちゅう店内に響き、これが印象を落としていた(衛生を−1点とした)。また、出来上がり待ち客が多いので、「かき揚げそばでお待ちの方〜」と呼び出しても、かき揚げそばで待っている人が4〜5人いたりして、受渡口がやや混乱気味。滑舌を直せというのは一朝一夕では無理な話なので、対策として、半券もぎりタイプの食券にして番号で呼び出すようにしてはいかがだろうか。また、聞き違えないようにメニュー名を省略せずフルネームで呼び出すか、あるいはメニュー名を工夫してはどうだろうか。私の場合について言えば、「ミニ海老&かき揚げ丼セット」を「ミニかき揚げ&海老丼セット」にするだけで怒号を1回減らせると思う。従業員としても声を張り上げるのは大変で、現状では誰一人得しない「Lose−Lose」になっているので、一考をお願いします。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。メニュー及び値段は、同日訪問した新百合ヶ丘(マルシェ新百合ヶ丘店)と完全一致でした(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円、ミニ海老&かき揚げ丼セット(550→)570円です(値−1点。2018/12、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、ミニ海老&かき揚げ丼セット590円です。鴨そば九条葱添え550円が登場しています。「店舗限定」を謳う貼り紙が出ているのですが、同日訪問の登戸店やマルシェ新百合ヶ丘店にもありました。海老名店限定というわけではなく、一部店舗限定という意味合いなのでしょう(2020/1、確認)。

※2022/5、再食。その前に、再値上げしていました。現在、たぬき390円です。券売機が自動オーダータイプのタッチパネル式に変わっており、麺単とセットメニューが別ページになっていたため、ミニ海老&かき揚げ丼セットについては確認できていません。
  今回実食したのは、かき揚げ440円。天は揚げ置きで、大判タイプ。丼の縁にもたせ掛けるようにして盛りつけます。揚げ置きなら平たく置いてもいいような気がしますが。わりと固めの揚げで、つゆに浸かってもすぐにはグズグズにならないものでした。具材は、タマネギ、ニンジン、春菊で構成です。
  平日17:45頃の訪問で、先客6・後客5。よく入っている印象でした。各席に固定式の個別パーティッションあり。受け渡しの際には、呼び出しは機械音声で行われ、食券はトレーに入れる方式。この辺りもコロナ対策を意識したオペレーションなのではないかと推察されます。


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★山北駅(JR御殿場線)
「ポッポ駅前屋」  実食日:2017/4

  一度は「完全に諦めた駅一覧」に入れていた駅なのだが、駅前をブラブラしていたら対象になりそうな店が見つかった。ズバリ駅前(道路向かい)という立地なのにこれまで見つからなかったのは、古民家風の外観でとてもファスト系の飲食ができる店には見えないのと、ランチタイム(11:30〜売切まで)に限り安価なそば・うどんを扱うものの、基本的にはダイニングタイプの郷土料理店&酒処だから。こういうことがあるから、駅そば探訪は面白い。看板には、「休憩 お食事 お土産 鉄道模型」と記載されている。土産物の販売もあるのか。というか、その後ろの「鉄道模型」が気になる。販売なのか、展示なのか。帰ってから写真を整理していて気付いたことなので、現地では一切確認せず。店内はとても広く、座敷などもあるのだけれど、ランチタイムに稼働しているのは厨房と対峙する椅子付きカウンター3席とフロア中央の大テーブル(8人掛けとして使えそうなテーブルだが、椅子は6つ)。口頭注文、配膳付きで後払い。
  ランチメニューは全部で7種類あり、このうちそばメニューは2種。かき揚温泉玉子が400円、ちくわ天温泉玉子が500円。このほかにカレーうどん(小ライス付)550円もあるのだが、これがそばに対応しているかどうかは未確認。いずれにしても、この価格構成ならまずはかき揚温泉玉子そばから攻めるべきだろう。麺は、あまり他の店では見かけない細ちぢれ麺。たぶん生麺だろう。香りはほどほどで、中程度の粘着あり。麺同士が絡まって、ちょっと食べにくい。箸でつまみ上げると、1玉全部持ち上がってしまうようなタイプだ。つゆは、ちょっと薬品臭のある平たいもの。これは濃縮希釈かな。かき揚げは、注文後揚げ。なので、出てくるまでに少々時間がかかる。麺の茹でよりも揚げの方で時間がかかっている様子だ。具材はタマネギ&ニンジンで、いびつな形。フリーハンドで揚げていると思われる。かき揚げと温泉玉子は、それぞれ別皿で提供。総じて言うと、麺とかき揚げは、不器用ながらもオリジナリティがみられてまずまずだったのだが、つゆがかなり残念。つゆにひと工夫を加えるだけで、全体の印象が飛躍的によくなりそうに思う。
  訪問は、11:45頃。この駅にこの手の店を出して、果たして客が入るのかなと思ったのだけれど、先客2・後客2と需要はそれなりにある様子。12時を過ぎれば、おそらくもっと入るだろう。神奈川県の中では「地方」に入る山北町にとっては希望の灯のような存在でもあると思うので、ぜひ長く続けてほしいと思う。


※2021/3、再食。消費10%増税に伴う値上げはなく、現在もかき揚げ温泉玉子400円、ちくわ天温泉玉子500円です。
  今回は、そばではなくうどんを実食。カレーうどん550円をいただきました。〆用の小ライスがセットになっています。カレーは、かけそばに乗せるタイプです。わりとスパイシーで、手作り感のあるポークカレーでした。具材は、豚肉、ニンジン、ジャガイモ、半分溶けたタマネギ。薬味ネギを散らして仕上げています。このネギをもっと大きくカットすれば、より美味しくなりそうな気がします。うどんの麺は、特段どうということもないものでした。
  平日12:15頃の訪問で、先客12・後客8。結構需要があるものなんですね。驚くほどの入りでした。作業服姿のグループ客など日常的に食べに来る人が多い様子でしたが、季節的に“桜特需”もあったかもしれません。駅近くの桜並木は花見スポットとして有名で、見物客で賑わっていましたので。なお、各席にアクリルのパーティッションが設置されています。


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