神奈川4
(京急各線)

現在、42軒掲載(うち15軒は、閉店確認済)
★京急川崎駅(京急本線・大師線)  ※JR川崎駅は別途掲載(神奈川1
「えきめんや」  実食日:2004/10

  改札内コンコース。裏側にも出入り口があり、3番ホーム(大師線)からでも入れる。お馴染み京急特有のチェーンだが、このチェーンは店によって味も値段もシステムも異なるので、入るのが楽しみだ。
  ここの「えきめんや」は、味は金沢文庫に近く、システムは横浜に近かった。すなわち、麺はシコシコの生麺で、普通に食券を買うシステム。ただし、値段は高い。たぬきで350円。たぬき自体には面白味がなかったので、あと10円出して天にした方がいいかも。同系他店で見られなかったサービスとして、5cm角ほどのさつまあげが乗る。値段という弱点を除けば、そこそこ高いレベルでまとまっていると思う。


※値上げ(たぬき350→370円。値−1点)していました(2009/2、確認)。

※2009/6、再食。非常に美味かったです。麺は硬質な歯ごたえが特徴の生麺で、風味も◎。つゆは雑味のない清涼感がイチオシポイント。ただ、さつま揚げのサービストッピングがなくなっていたのが残念です。わかめそば(360円)に使用しているわかめは、三陸産にこだわっています(味+1点)。

※2013/10、再食。名物の冷やし豆腐一丁そば(480円)を試しました。豆腐を一丁まるごと乗せた、豪快な冷やしメニューです。お好みで醤油をかけてもよいですが、そばつゆだけで食べても十分美味しいです(付+1点)。

※メニュー体系が変わり、久里浜店や横浜店と同一になりました。再食していませんが、味も統一されていると思われます(味の評点は以前のままにしています)。現在、たぬき360円。わかめは360円のまま継続していますが、「三陸産」の表示は消えています。残念。夏場の冷やし豆腐一丁がどうなるのか、かなり心配です。外観も変わっていました(写真は左:旧、右:現。付−1点。2016/2、確認)。

※冷やし豆腐一丁は、リニューアル後も無事に発売されました。490円になっています(2019/5、確認)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、わかめ380円です。横浜駅と同様、かき揚げの値上げ幅が大きく、(390円→)440円になっています(2020/1、確認)。

5 3 1 3 3 2 17
「箱根そば」  実食日:2013/12

  JR川崎駅と京急川崎駅を結ぶエリアに広がる地下街の39番出口を出てすぐ目の前、市役所通り沿い。京急川崎の方が近いが、JR川崎からでも徒歩圏内。椅子付きカウンター7席のみの小型店。立地がよいので、もっとキャパを広げた方が……と一瞬思ったが、店内に客の姿は多くなかった。地下街の出口付近というのは、必ずしも好立地とは言えないのかもしれない。看板は綺麗に付け替えられているが、食券には「生そば 箱根」と印字されている。近年までは看板も「生そば 箱根」だったのではないかと推察される。
  味覚的な特徴はあまりない。麺もつゆも、「箱根」スタンダード。つゆは、相変わらず親の仇のように甘い。個人的にはこの味覚はあまり好みではないのだが、知人の中には「あの濃さ(甘さ)が好き」と言う人も多い。たぬき320円(ワカメ入り)。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2015/5、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。値上げして、たぬき350円になっています(2016/8、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。店頭に値段が大きくと表示されているので、一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現。2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です(2021/4、確認)。

3 3 1 3 3 1 14
「新八」  実食日:2015/5

  JR川崎・京急川崎のどちらで掲載しようか迷うような場所にある。両駅をつなぐ地下街の38番出口を出て直進3分、川崎市役所の向かい。この周辺は、京急川崎最寄りと判断することにする。基本的に立ち食いカウンターのみで、キャパは8くらい。スツールが全体で3脚、まばらに置かれている。24時間営業なのだが、あまりその雰囲気を感じない店。19時の時点で、先客ゼロ・後客ゼロ。24時間営業して採算が合うのか、ちょっと心配に感じる部分もある。テイクアウトコーナーを併設しており、こちらはちょいちょい利用者があったので、深夜帯も近隣繁華街の従業員などがテイクアウトで利用するのだろうかと想像を膨らませたくなる。
  麺は、調理工程としては湯通しのみだったので茹で麺と思われるのだが、食感的には生麺を連想させる粘着感がある。生麺の茹で置きなのかもしれない。つゆは、特定の方向に突出しないバランスタイプだが、若干モヤッとした印象がありインパクトは弱い。いわば、「普通」。もう少し特徴を出した方がいいのかな、という感じは受ける。各種天は自家製店揚げで、たぬきも自家製の揚げ玉と思われる。一昔前の「ゆで太郎」で提供されていた揚げ玉に、食感・風味とも似ている。たぬき300円。基本的なメニューがすべて50円単位に設定されているのは、テイクアウト客が多い店ならではの工夫だろうか。数人分まとめて買っていく人などもいるだろうから、キリのよい金額に設定した方がお釣りの計算がしやすいと考えたのではないかと推察。回転効率を上げる工夫としては有効だと思うが、消費増税への対応等難しい部分もあると思う。箸はエコ箸。


※昼間の写真に貼り替えました。値段等、変わっていません(2016/4、確認)。

※消費10%増税を経て、やや大きく値上げしていました。現在、たぬき350円です。価格が50円刻みになっているのは以前と変わらず。そのために値上げ幅が50円という形になっています(値−1点。2021/4、確認)。

3 4 2 3 3 2 17
「ゆで太郎」  実食日:2016/2

  JR川崎とするか京急川崎とするかで悩むような、微妙な位置にあり、どちらも徒歩5分近くかかる。東口地下街の38番出口を出て直進、最初の信号を右折、またひとつめの信号を左折して20秒、右側。店舗名は「川崎砂子店」。もう少しJR川崎に近いところに「川崎小川町店」があることから、この店舗は京急川崎として掲載することにする。店内はたいへん広く、椅子付きカウンターが32席と立ち食いカウンターが6人分くらいある。
  昼過ぎ(13:20頃)の実食で、麺は注文後茹でのオペレーションだった。やや細めに仕立てられた麺で、さほど食感は強くなかった。茹で置くと極端に食感が損なわれそうな麺なので、注文後茹でににこだわっているのだろう。つゆは「ゆで太郎」スタンダードで特記事項なし。たぬきは、形の揃っていない天かすで、すぐにふやける部分とサクサク感が残る部分が混在している。たぬきというメニューはなく、かけ320円に天かすが乗るパターン。クーポンがあったので、かき揚げを追加。こちらも揚げたてで提供された。しかし、上半分はカラッと揚がっていて美味しかったものの、下半分はややニチャッとした。揚げムラがだいぶ気になった。麺の注文後茹で、天の注文後揚げにこだわっているためか、訪問時には出来上がり待ちが8人もおり、12分待った。見込み茹で&見込み揚げの対応が必要かもしれない。厨房内が見える席で食べていたのでオペレーションの様子をうかがえたのだが、どうも待ち時間が長くなっているのは天の揚げが追いついていないためのようだ。「かき揚げ」と「小柱とネギのかきあげ」が圧倒的に多く出ているので、この2つを見込み揚げにするだけでもだいぶ回転効率が上がると思う。受渡口にタカノツメあり。各席にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。店内にガラス張りの製麺室あり。「ゆで太郎」で標準的に使われているロール式製麺機が稼働している。製麺室前の椅子付きカウンター(2席)が、若い女子の人気を集めている様子だった。製麺室をガラス張りにして中を見せることにも、それなりの集客効果があるということだ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、もり・かけ340円です(値−1点。2021/4、確認)。

※再値上げしていました。現在、もり・かけ360円です(2021/12、確認)。

3 3 1 3 3 2 15
★京急鶴見駅(京急本線)  ※JR鶴見駅は別途掲載(神奈川2
「えきめんや」  実食日:2009/2

  改札内コンコース。立ち食いカウンターと椅子付きカウンターがあり、座席間隔や背後スペースのゆとりが好印象を与える。
  この店では、麺はそば・うどん・きしめんの3種から選択、つゆは関東風・関西風から選択できるシステムになっている。つまり、組み合わせは6通りもある。いろいろなレパートリーが組めて楽しい。そばは生麺の5割蕎麦。「5割」という文句に顔をしかめる人もいるかもしれないが、平均的な駅そばでそば粉の配合率は3割程度。だから、一応は売り文句になっているのだが、むしろその辺りの事情をあまり知らない人にはマイナスイメージを与えるリスクもありそうな気がする。平打ち麺で歯ごたえはあまり強くないが、風味はよい。「富士そば」の麺の香りを少し強くしたような感じだろうか。つゆは、特にオーダーしなければ関東風で出てくる様子。辛すぎず甘すぎず、飲みやすいタイプ。一つ不満材料を挙げるならば、たぬきそばというメニューを用意しておきながら、揚げ玉の無料サービスがあるのはいただけない。食券販売機は店の外にあるので、サービスの存在を知らない人がたぬきそばの食券を買ってしまい、店内で無料サービスを見て「かけそばでよかったじゃん」と嘆くシーンが多いのではないかと想像できる。ちなみに、私もそのクチ。よって、この店の揚げ玉サービスは、あえて加点材料にはしない。たぬき380円。変わりメニューに、有機水菜そば450円がある。


※駅舎耐震補強工事に伴い、閉店していました。防護壁の隙間から、改装していない状態の店舗がチラッと見えたので、「えきめんや」統一作戦決行前に閉店したものと思われます(2016/2、確認)。

4 3 1 3 3 3 17
「五味酉」  実食日:2014/1

  西口(JR側)を出て、時計回りにロータリーを少し回ったところにある。真新しいビルの一角に入っているのだが、店内はだいぶ年季が入っているというか、雑然としていて、外観の印象とはだいぶ開きがある。基本的には立ち食いカウンター一本のみだが、一番奥にスツールが1つだけ置かれている。
  この店の最大の利点は、値段だ。かけ200円、たぬき250円と、かなり安い設定になっている。中途半端に本格志向に走る店が増える中、このような低価格路線を貫く店は貴重だと思う。400円で380円の価値の店よりも、250円で270円の価値がある店に、私は強く惹かれる。味覚の方は、値段に免じてという感じ。麺は特徴のない茹で麺。つゆは、塩気がずいぶん強い。醤油の風味があまりなく、「醤油ではなく塩で味付けしているのかな」と思うくらいだ。関西テイストというと語弊がありそうだが、つゆ色はかなり薄いのではないかと思う(丼が黒いため、分かりにくかった)。営業時間という点では、24時間ではないものの朝5時から開いているという強みがある(20時まで)。ほぼ始発から対応している、心強い店だ。


※値上げしていました。現在、かけ250円、たぬき300円、天350円です。消費増税分よりもだいぶ値上げ幅が大きいですが、元が安すぎたということでしょう。致し方ないと思います(値−3点。2015/11、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ300円、たぬき350円、天400円です。値上げ幅がやや大きいですが、この間に大手チェーンも次々に値上げしているので、特段「高いなぁ」という印象はありません。むしろ、まだ平均より少し安い部類だと思います。ただし、ロータリーの向かい側にある「ういーん」(鶴見駅として掲載)が低価格路線で頑張っているので、ちょっと差が生じた印象はあります(値−1点。2021/4、確認)。

2 2 2 2 3 1 12
「ゆで太郎」  実食日:2016/3

  駅歩4分くらい。JR鶴見も5分ほどで徒歩圏内。西口を右側に出て右へ。ガード脇の信号を渡って右、ガードを潜ってすぐの路地(ガード脇)を左に入って2分半、最初の信号を渡らずに右折して20秒。言葉で説明すると面倒に感じる生き方だが、要はガードに沿って川崎方面へ歩いて行けばいいわけで、それほど分かりにくい場所ではない。距離的には東口からの方が近いのだが、東口から行こうとすると駅前通りを渡るのに大きく迂回しなければならず、道のりとしてはかえって遠くなる。店舗名は、「鶴見中央店」。店内は割と広いのだが、テーブル席はなくすべて横並び形式(大円卓を含む)になっているのが特徴的。これだけ広ければ、4人掛けテーブル席もたくさん入れられそうなのだが、ファミリーやグループでの需要はあまりないということだろうか。訪問は10:30頃のアイドルタイムだったのだが、結構賑わっていた。出来上がり待ち客が、6人。出来上がりまでに7分待った。昼時などはもっと混雑するのだろうか。女子率の高さにも驚いた。しかも年齢層が若い。
  麺は注文後茹でというか、注文に追いつかずに常時茹での形になっていた。細麺仕立てで、繁忙時対応ながら茹で加減はよく、まずまずの好印象。つゆは、特に変哲のない「ゆで太郎」スタンダード。たぬきは、粒が細かくややゾル化傾向の天かす。油はよく、この店舗では各種天をいろいろ食べてみたいと感じた。たぬきというメニューはなく、かけ320円に天かすが乗るパターン。午前中の訪問ということで、実食は例によって朝食セット(カレー)360円+クーポンでコロッケという黄金パターン。コスパでこれに敵う駅そばメニューは、なかなかない。先客6人のうち2人もこのパターンだった。そばとカレーの両方にタカノツメ(受渡口にあり、フリー)を入れるのがポイント。「ゆで太郎」のカレーは甘口なので。そば湯ポット各席にあり。箸はエコ箸。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、もり・かけ340円、朝食セット380円です(値−1点。2021/4、確認)。

4 3 1 4 4 4 20
★生麦駅(京急本線)
「めん処やじま」  実食日:2005/11

  東口階段降りて左正面。ゴチャゴチャした商店街にある。元気なおばちゃんが店番している、アットホームな感じの店。
  ここのそばには、特にこれといったインパクトがない代わりに、ケチをつけたくなるような材料もない。全体的に水準レベルでまとまっている印象だ。天は店揚げで美味そうだったが、たぬき(300円。ワカメ&ナルト入り)に関しては可も不可もない。京急沿線では貴重な「えきめんや以外の駅そば」なので、少々肩入れしたくなるところではある。


※閉店(「そばっ晴゜」化)していました(2010/12、確認)。

3 3 3 3 3 1 16
「そばっ晴゜」  実食日:2010/12

  東口階段を下りて左すぐ。上記「めん処やじま」の跡地。内装も変わっていないだろうか、厨房と対峙したL字型椅子付きカウンターのみの店。夫婦での経営なのだろうか、おじちゃん、おばちゃんとも、応対がたいへん丁寧で気持ちよく食べることができる。ちなみに、店名は「そばっぱれ」と読む。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細麺だが、歯ごたえはしっかりしていてなかなか美味い。ただ、麺を食べているときに山椒のような刺激がのどを突いたのが少し気になった。つゆに由来する香りだろうか、それともたぬきか、あるいは七味か。ちょっとはっきりしない。申出制でお新香(たくあん漬け)のサービスがあるほか、電車の発車時刻案内のサービスも行っている。値段は高めで、かけ350円、たぬき420円(カマボコ・ワカメ入り)。対象外にしようかと悩んだが、他に対象となる店がない駅だし、「従業員」という観点で見ればほぼ満点をつけられる店を対象外にするのが忍びなかったので、含めることにする。ただし、全メニューにおいて1割程度値段を下げる努力を望みたいということは、明記しておく。カマボコとワカメを省いてたぬき390円というわけには、いかないですかねぇ。


4 3 1 3 4 2 17
「りっちゃん」  実食日:2015/11

  北口を出てすぐ、上記「そばっ晴゜」の上階。2階にある立ちそばという時点ですでに珍しいのだが、下にも立ちそばがあるというのは、どう考察したらよいのだろうか。写真では「そばっ晴゜」のシャッターが閉まっているが、閉店したわけではなく時間外だっただけ。営業時間を見ると、夕方以降には両店並行営業となるようだ。これは一度、両店並行営業時間帯に訪れてみる必要がありそうだ。
  狭くて急な階段を上がると、踊り場の右手に小さな券売機があり、食券を購入。既成メニューもあるが、多くのトッピングは単品扱いで、しかも券売機のボタンが値段表示なので、初食時にはちょっと戸惑う。客席は、椅子付きカウンターが5席か6席か。椅子が小さく席間も狭く、とても窮屈な店。ちなみに、「りっちゃん」は川崎市(浜川崎駅最寄りだが駅から遠く、当サイトでは扱えない)にも店舗を構えている。生麦は2号店で、今年7月オープンの新店。公式ブログを見ると、横浜・鶴見にある空調設備会社が運営している様子。
  麺は、注文後に茹でる生麺。色白の麺だがそばの香りはしっかりしており、またホクホクした食感も上々。だが、つゆが私好みではない。ほぼ透明で、醤油の香りがほとんどない。塩気も薄めで、昆布出汁が少々生臭く感じてしまう。関西風ということなのかもしれないが、私は関西でこのようなつゆに出会ったことがない。薄口醤油を使うのは問題ないと思うが、もっと醤油をたくさん注した方が美味しくなると思う。毎回かどうかは分からないが、すべてのメニューに出汁昆布を有効活用した刻み昆布がサービストッピングされる。今はなき石神井公園「山喜」が思い出され、ちょっとジーンとくる。たぬきという既成メニューはなく、アレンジするならかけ250円+揚げ玉50円(食券は「50円」の券を買う)。単品トッピングは50円のと100円のとがあり、ちくわ天が50円の括りになっているのがちょっと意外というか、お得感あり。反面、生卵が100円の括りに入っている。こだわりのある卵なのだろうか。変わりメニューに、かすうどん500円あり。ただ、このつゆだとかなり獣臭くなってしまうのではないかと思う。箸はエコ箸。
  ひとつ、ボヤキを。昼下がりの閑散時間帯の実食だったのだが、すでに食べ終えた常連客(あるいは、店の関係者かも)が長々と居座ってチェーンスモークしていた。空間が狭い店でこれをやられると、味もヘッタクレもなくなってしまう。被害妄想かもしれないが、一見客の私を追い出そうとしているようにすら感じた。タバコが嫌いな人のみならず、純粋に味を見たいのであれば、禁煙タイム(11〜13時)の訪問を強くお勧めしたい。スモーカーの私が言うくらいなので、相当ひどいレベルだと思っていただきたい。


2 3 3 1 3 3 15
「どん八」  実食日:2017/3

  駅からちょっと遠い。東口を出て直進(線路沿いを子安方面へ)、踏切端を左折して2分、信号(第一京浜)を渡らずに左折して2分、最初の信号(T字路)の奥側の横断歩道を渡り、産業道路を2分。産業道路沿いにある。この行き方だと駅歩6分半ほどかかる。駅南側の商店街内を抜ければ5分半で行けるのだけれど、路地が入り組んでいて説明が面倒なので割愛。駅への依存度は低く、完全に産業道路に依存している店だ。大黒ふ頭に出入りする車だろうか、保冷タイプのトラックで横付けしてそばを食べていく客が中心。店内は狭く、厨房を囲むL字型立ち食いカウンターのみ。キャパは8人くらい。
  麺は、細めであまり香らないタイプ。食感的には生麺だが、調理は茹で麺並みに速かった。生麺の茹で置きだろうか。川崎市を中心にいくつかの店舗を構える「どん八」だが、どうも麺は店舗ごとにバラバラであるように感じる。つゆは、宗田が中心と思われる出汁。酸味少々。実食が14:15くらいだったということもあるのだろうが、香りはだいぶ飛んでしまっていた。かき揚げに少しだけ入っている春菊の香りの方が勝っていた。たぬきなし、かけ300円、天(かき揚げ・ごぼう・春菊・ちくわ・ナスなど)各種350円。実食は、天(かき揚げ)。かき揚げは自家製の揚げ置き。わりとゆるめの揚げ方で、箸でほぐしやすく、食べやすいのが利点。タマネギを中心に、ニンジン・春菊が入っている。各天ぷらは揚げ置きがケースに入っていて、眺めて楽しいし、現物を見て選べるのが良い。姿揚げの春菊天が美味そうだった。変わりメニューには、ピリ辛ねぎ肉550円がある。この手のメニューは個人的に大好きなのだけれど、ちょっと高い印象が拭えない。かき揚げ丼セット500円よりも高いので、手を出しづらいところだ。というか、かき揚げ丼セットが異様に安いのか。辛ねぎは100円で追加トッピングできるので、「かけ+辛ねぎ=400円」という選択肢もある。
  訪問時は先客2・後客0で、閑散タイミングだった。だからだろうか、それとも確定申告の期限が近かったからだろうか、店内ではおばちゃん2人が年次の売上げを計算していた。「この日は2杯しか出てないよ」とか、「8年前はこんなに売れてるよ」とか、あまり景気の良くない会話が多かったな。店が続くことを第一義に考えて、なんとか頑張ってほしい。


※看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。なんだか、すごくシンプルになりましたね。値段的には、かけ300円は変わらずなのですが、種物の多くが値上げしています。現在、天(かき揚げ・ごぼう・春菊・ちくわ・ナスなど)各種400円、ねぎ肉600円、かきあげ丼セット550円です。少なくとも各種天については、従来の設定が安すぎたと言うべきでしょう。ちなみに各種天の単品は、50円から「50円・100円」の表示に変わっています。何らかの50円天ぷらが健在、ということでしょうか(入店していないので未確認)。気になります(2019/1、確認)。

3 3 2 2 3 1 14
★神奈川駅(京急本線)
「味奈登庵」  実食日:2011/7



  駅を出て左へ2分、青木通交差点の角というか、突き当たりというか。たいへん分かりやすい場所ではあるが、駅からだと第一京浜を渡らなければならない(歩道橋あり)のが辛いところ。店内は、「居酒屋の居抜きかな?」と思わせる雰囲気。テーブル席がたくさんあり、厨房に向いた椅子付きカウンターと、壁に向いた椅子付きカウンターもある。システムは、有人レジで先払い→番号札を渡される→配膳。配膳するのなら、番号札はあまり意味がないような気もするのだが……。過去に誤認トラブルでもあったのだろうか。
  麺は、硬質の生麺。食感・香りともなかなかよい。つゆは出汁感強めで私好み。最後の一滴までよく香る。注文後に揚げる各種天もオススメだ。中でも、カボチャ天、ししとう天、オクラ天などは価格的にも魅力がある(すべて50円)。全体的にボリューム感があるのも嬉しいポイント。あらゆる面に鑑みて、ほぼ欠点のない店だと思う。たぬき350円(かけ300円+揚げ玉50円)。ネギは別盛り。


※従来掲載していた写真がよくなかったので、貼り替えました。麺類、各種トッピング、ご飯もの、いずれも価格据え置きで消費増税に伴う値上げはありません。50円天ぷら各種が価格据え置きで残ったのが特に嬉しく感じます。「50円」という気軽さがとてもよかったので。また、富士山盛り500円には「重量約1kg」との表示があります。ほぼ、チャレンジメニューですね。というか、この量でワンコインはあり得ない安さだと思います。なお、メニュー表には「たぬきそば430円」と記載がありますが、これは上かけそばに揚げ玉をトッピングするものです。並と上がある場合には並で評点をつけることとしているため、「並かけそば+揚げ玉」の350円をたぬき価格と見なしています(2015/2、確認)。

※看板が新調され、庇の部分が赤く塗られて、華やかな雰囲気になっていました(写真は左から2枚目)。これだけで、だいぶ印象が変わりますね。値上げして、現在はかけ330円、富士山もり550円になっています(値−1点)。また、たぬきというメニューは消滅し、天かすが無料サービスになっています。値上げしたとはいえ、「かけ+たぬき」で食べたい場合にはむしろ安くなった、ということになります(2019/3、確認)。

※改装していました(写真は右端が最新)。消費10%増税に伴って値上げし、現在はかけ340円、富士山もり560円になっています(2020/4、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ390円、富士山もり650円です。値上げ幅が少々大きいですが、「味奈登庵」は平均的な店よりもボリュームがあるので、まだまだ魅力は色褪せていないと思います(2023/7、確認)。

5 4 1 4 3 5 22
※横浜駅は、神奈川1に掲載。
★戸部駅(京急本線)
「えきめんや」  実食日:2006/2

  改札出て右。この場所にあるのなら改札内外両側に窓口を設けてほしいところだが、外からしか食べられない。まぁ、単路線駅で「駅に行く人=改札に入る人」だろうから、この造りでも問題はなさそうだが。
  ここのたぬきそばは、360円と高い。京急川崎同様にさつま揚げが入るので嬉しい部分もあるのだが、味の方は決して値段に追いついているとは言い難い。不味くはないが、もう一歩上を目指してほしい感じ。おまけに、たぬきはカウンター上にフリー具材として出ている(白ゴマもフリー)ので、この店でわざわざたぬきを頼むのはどうか。ここでは、月見(330円)あたりを狙った方がいいかもしれない。「かけ」があれば、たぬきそばが非常に安い印象になるのだが、少なくとも券売機には出ていない。変わりメニューに、湯葉そば(冬季限定、450円)があった。


※閉店していました。跡地には、改札機が増設されています(2015/12、確認)。

3 3 1 3 5 1 16
★日ノ出町駅(京急本線)
「越」  実食日:2014/1

  駅を出て、目の前の大通り(平戸桜木道路)を桜木町方面へ3分、宮川町3丁目交差点(ドン・キホーテの角)を右折して1分、右側。昭和を感じさせる外観で、おそらく立ち食いカウンターだけなんだろうと思って入ってみると、やっぱり立ち食いカウンターだけだった。木目の美しいカウンターで、個人的には好きな雰囲気。土日祝に営業しているタイプの店ではなさそうに思うのだが、ウインズ横浜が近いためだろうか、土日も営業(実食は月曜の祝日だが、競馬開催日)し、そこそこ賑わっている。
  勝手な先入観で、「六文そば」のようなオールドファッション系茹で麺が出てくるんだろうと想像していたのだが、意外にも生麺の注文後茹でだった。若干アンダー目で上げているのか、硬質な歯ごたえが際立っていた。そばらしい食感ではないようにも思うが、固い麺が優勢の現代事情には則していると思う。つゆは、淡め。醤油の味が前面に出ている。たぬきなし、かけ300円、天400円。各種天は自家製のようだ。揚げたてではないが、油が重くなく、悪くない。箸は、これまた意外なことにエコ箸だった。


※かけ300円、値段据え置きで消費増税に伴う値上げはありません(2015/2、確認)。

※閉店していました。隣の建物と一緒に取り壊し、現在はサラ地になっています(2019/3、確認)。

4 4 2 2 3 3 18
「富士そば」  実食日:2017/11

  改札を出て左、駅を出て左すぐ。店舗名は「日ノ出町店」で今年7月オープンの新店。駅のすぐ近くで、大山店が閉店してしまった今となっては、もっとも駅ナカに近い店舗ということになりそうだ。近年オープンした店舗の中では比較的コンパクトな小型店で、テーブル席は入っていない。椅子付きカウンターばかりで、計17席。内装は白が基調で、清楚かつ瀟洒な雰囲気。テーブル席がないのでグループ客は入りにくいと思うが、この雰囲気なら女性のひとり客も入るだろう。ただし、表通りからはちょっと奥まっている立地なので、電車が走っていない深夜帯はあまり入らないのではないか、と感じる。
  麺は、見込み茹でのオペレーション。私は茹で置きに当たったが、次の客は茹でたてになった。しまった、券売機でもう少しモタモタすればよかった。ただ、そんなに大量に茹で置くわけではないようで、茹で置き時間は短めなのだろう、食感は悪くなかった。断面が正方形の、角麺タイプの麺を使用している。平麺タイプの麺よりも茹で置いた時(あるいは、茹でオーバー気味になった時)の食感劣化が少ないので、個人的にはこちらの方が好き。つゆは、「富士そば」スタンダードと言っていいだろう。特段のインパクトがある味ではないが、カツオがしっかり香る。たぬきについては、不明(ついつい浮気して、毎年秋に出る舞茸天そばを実食したため)。たぬき390円(おそらくワカメ入り)。実食の舞茸天は430円(ワカメ入り)。マイタケは、店頭サンプルではかき揚げ状に見えるのだが、実際にはブロック状のまま揚げている。食べごたえがあるので、こちらの方が好き。歯ごたえと香りを両方しっかり楽しめる。430円なら充分満足できるだろう。かき揚げ状の舞茸天を美味しく作るにはかなりの技量が必要になるだろうから、アルバイトスタッフが調理する店ではブロック状で正解だと思う。箸はエコ箸。
  今回の訪問は、平日の13:15。まだピークタイムの残り香がある時間帯で、先客3・後客6と多客だった。うち、女性ひとり客が2人。老若男女分け隔てなく、ほどよく入っているという印象だ。他店舗に比べて駅への依存度が高いと思われるので、ピークタイムに一点集中という感じではなく、アイドルタイムにもそれなりに入るのではないだろうか。こういう店舗が増えてくれると、「駅そば」という観点で巡っている私としてはとてもありがたい。


※暖簾が変わっていました。富士山ロゴになっています(写真は左:旧、右:現)。値段等、目立った変化はありません(2018/4、確認)。

※ポテトチップス450円、紅生姜ちくわ天450円、肉ほうれん草玉子とじ480円、あさり460円などが登場していました。イート店舗らしいメニュー構成です(2019/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。上記の変わりメニューはすべて終了し、現在はニラと豚肉のスタミナラー油570円が出ています。ちょっと高いですが、味覚面では魅力を感じます。また、「ゆで太郎」の新看板商品にもなっているミニのり弁セット500円も出ています。最近、「ゆで太郎」でカレーかつ丼を販売するなど、「富士そば」と「ゆで太郎」のメニュー交流が活発化しています。パクリ合戦というよりは、相互リスペクトでしょうか。今後も、このようなメニューがいろいろ出てきそうな予感がします(2020/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき490円です。ニラと豚肉のスタミナラー油とミニのり弁セットは、終売。代わって、ほろほろ肉(そば)680円が登場していました。写真を見る限り、「豊しま」の厚肉そばに瓜ふたつです。厚切りの豚バラ肉をひと口大にカットすることなくトッピングするようです(揚げ玉もトッピングされるもよう)。試してみてもいいかなと思いますが、そもそも「豊しま」の厚肉そばを食べたことがないので、まずはそちらからかなと思います(2023/7、確認)。

3 3 1 3 3 2 15
★黄金町駅(京急本線)
「えきめんや」  実食日:2005/10



  改札を出てすぐ左側。黄金町はあまり大きな駅ではないのだが、駅舎内に駅そばがあるのは立派。
  京急オリジナルのこのチェーンには、茹で麺の店と生麺の店が混在しているのだが、こちらは茹で麺の店舗。つゆは色が濃いが、飲んでみると割とあっさりした印象である。たぬき320円。変わりメニューに、とり天おろしそば400円、鴨肉そば420円。


※改装していました(写真は左から2枚目)。そば・うどんは値上げして、現在たぬき360円です。上記のとり天おろし・鴨肉は、ともに見当たりませんでした。天ぷら(かき揚げなど数種類から選択制)420円のほかに海鮮かき揚げ460円があります。なお、この店舗は夕方以降に立ち飲み屋「えき缶酒場」になる二毛作店です(値−2点、付+1点。2015/12、確認)。

※2018/2、再食。公式取材だったのであまり多くは書けませんが、昼のそばと夜の缶詰酒場、両方で飲み食いしました。昼のそばは、かき揚げそば420円を。かき揚げは店揚げで、嵩のある軽い食感のタイプです。具材は、タマネギ・ニンジン・小松菜。あまり個性的なものではないですが、クオリティとしてはまずまず良いです。麺・つゆは2015年の統一化に伴ってとても上品になり、洗練されたように思います。統一されたこと自体は残念に思う部分もあるのですが、味は向上していると思います。
  夜の部では、取材だったこともあり、まぁいろいろと。生ビール+おでんの「晩酌セット」600円、ホッピー(セット+なか)580円、たまねぎ天・紅生姜天をそれぞれ天ぬきで(各120円)、鳥皮味噌煮の缶詰460円、スパムエッグ350円、コンビーフユッケ350円、塩バターコーン250円。以上をすべて完食。
  おでんは、玉子・大根・ちくわの3種。ホッピーは、黒・白のほかに赤もあります(少し高い)。スパムエッグなどは、缶詰アレンジ料理。缶詰は棚から自分で選んで取り、レジで精算します。酒も料理も、全部レジ精算になります。缶詰は、希望すれば湯煎してくれます。酒類はその場で提供、各種料理は配膳してくれます。券売機は16時で締めてしまうわけですが、16時以降も現金制でそばを注文することができます。たまねぎ天は黄金町店にしかないので、そばに乗せれば店舗限定そばメニューになります。また、紅生姜天も品川店と黄金町店にしかありませんので、これまた店舗限定メニューにアレンジできます。
  酒もつまみも種類が多くて、良いですね。もう少し自宅に近いところにあれば、ちょいちょい寄れるのですが。京急系の店だけに「池袋に出店を」とは言えませんが、せめて品川あたりにあってくれればなぁ、と思うところです(味+1点、付+2点)。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。今回は入店していないので、たぬきを含む一部メニューの確認ができなかったのですが、かき揚げは440円に、かけは(300→)310円になっています(2021/2、確認)。

※2023/7、再食。とはいえ、そばではなくちょい飲みの方での利用です。その前に、値上げしていました。現在、たぬき440円、かけ360円、かき揚げ500円です。また、外観的には、暖簾が廃されていました(写真は右端が最新)。注文スタイルもだいぶ変わっていて、以前は口頭注文だった夜メニューが券売機に組み込まれています。ということは、夜でも昼メニューがフルラインナップされているということになります。これは嬉しいですね。ただ、限られたボタンに多くのメニューを詰め込んでいるため、ひとつのボタンで3つも4つものメニューに対応しています。そのぶんボタンに表示されている文字が小さくなっているので、慣れないと探すのに少し苦労するかもしれません。
  今回いただいたのは、ホッピーセット(黒)480円、コンビーフユッケ風450円、もつ煮400円、紅生姜天140円。このうちもつ煮以外は2018年に実食済みで、当時と特段の仕様変更はありません。もつ煮は、ダイコンやゴボウなどであからさまに嵩増しすることなく、豚モツをたっぷり使っていて良心的な内容でした。駅ナカということで、場末の立ち飲み屋に比べると1〜2割くらい値段が高いかなという印象はありますが、駅ナカでサクッと飲むにはよいと思います。とにかく安くあげるなら、天ぷら類がオススメです。頼めばそばつゆを少しかけてくれるので、味が濃くて酒が進みます。140円の天ぷらが2個あれば、ホッピー2杯は充分飲めると思います。ちなみに、ホッピーのナカをおかわりする際には、空いたジョッキとナカの食券を一緒に出すことになりますのでご注意ください。
  平日17:00頃の訪問。飲み利用で比較的長居(30分くらい滞在)をしたので、客数は数えず。入れ代わり立ち代わりで、常にだいたい半分くらい埋まっている印象でした。18時くらいになると、もう少し混んでくるのかもしれませんね。


4 4 1 3 3 4 19
★弘明寺駅(京急本線、横浜市営地下鉄ブルーライン)
「えきめんや」  実食日:2011/5

  京急本線と横浜市営地下鉄ブルーラインにそれぞれ「弘明寺駅」があり、両者は徒歩5分くらい離れているのだが、まぁ徒歩圏が半分くらいは重複するので、当サイトでは同一駅として扱う。店があるのは、京急の駅舎。改札を出て右、きっぷうりばの並び。必然的に、地下鉄の弘明寺駅からだと5分くらいかかることになる(しかも、強烈な上り坂がある)。座席配置は椅子付きカウンターと立ち食いカウンターで、計10人分ほど。加えて、テイクアウト専用窓口がある。
  麺は、舌触りはツルツルしていて若干ぬめりがあり、噛むとネットリとした粘着性がある。これまで様々な駅の「えきめんや」で食べてきたが、まだ出会ったことがない麺だと思う。店舗オリジナルなのか、それとも、久しぶりの「えきめんや」実食なので、変わったということなのか。つゆは、関東風・讃岐風から選択できる。黙っていると関東風で供されるようだ。関東風のつゆは、色も味も濃いめだった。たぬき360円。変わりメニューに、とろろしいたけそば400円。セットメニューも各種あり、ミニカレーセット450円はお得感抜群。サービスとして、スタンプカード制度あり。1食につき1つ押印、20個たまると「かけ+トッピング1種」が無料に。「えきめんや」全店で共通利用できるとのこと。また、生麺、そばがき、宵ねり素麺、そば茶などの物販も行っている。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。たぬきの値段は360円で変わっていませんが、ミニカレーセット(ミニ丼セットの食券でミニカレーを選択)は560円に上がっています。というか、メニュー構成ががらりと変わり、「えきめんや」スタンダードになっています。スタンダードと言っても店舗ごとに若干の差があります。同日比較ではありませんが、どうやら弘明寺店は金沢文庫店と同じ構成になっている様子。ただし、小えび天の値段が違っています(金沢文庫470円・弘明寺480円)。経時変化かもしれませんが(2016/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、各種ミニ丼セット590円です。この店舗には、同日訪問の横浜店にあった「かじめん」がありません。代わりに、横浜店にはない山菜450円が入っていました(2020/6、確認)。

3 3 1 3 4 4 18
★上大岡駅(京急本線、横浜市営地下鉄ブルーライン)
「蕎麦○」  実食日:2013/7

  京急のメイン改札を出て直進、自動ドアを抜けて京急百貨店に入り、1階フードコート内。フードコート内店舗でありながら、専用座席がある(椅子付きカウンター12席)。この他、フードコートの共用座席で食べることもできる。ただし、箸や七味などは専用座席にしか置いていない(当然だが)。共用座席で食べる場合には、受渡口で取るのを忘れずに。
  麺は細めの生麺で、結構よく香る。茅場町「亀島」や飯田橋「天かめ」に近い印象の麺。つゆはわりと淡白。あまりガツンとは来ないが、麺の香りの邪魔をしないという点では、アリだと思う。たぬきは天かす。たぬき410円と、厳密には対象外になってしまう価格帯なのだが、他に対象となる店が見当たらない駅なので、特例で認める。たぬきそばにはワカメのほか、わりと香りの強いカニカマがサービストッピングされる。これらを廃して380円くらいに、と思わないでもないが……。
  サービスがいろいろある。まず、朝7〜11時限定で、お得なメニューを数種類用意している。というか、このようなフードコート内で7時から営業しているという時点で、珍しいと思う。また、毎月10日・20日・30日は「蕎麦○の日」で、各種ミニ丼セットメニューが全品50円引きとなる。さらに、毎週日曜の17:00以降限定で、麺大盛り無料のサービスがある。TPOを考えて利用すれば、結構お得に食べられそうだ。


※値上げして、たぬき430円になっていました。ご飯ものに、ソースカツ丼(620円。セット750円)があります(2014/8、確認)。

※閉店(「えきめんや」化)していました。残念ではありますが、駅そばが後継してくれたのは救いです(2019/5、確認)。

4 3 1 3 4 4 19
「えきめんや」  実食日:2019/5

  メインの改札を出て直進、そのまま京急百貨店に入った先のフードコート内。上記「蕎麦○」の跡地。先月にオープンしたばかりの新店。フードコート店舗だが、固有の立ち食い席も備えている。キャパは8人くらいか。もちろん、共通フロアのテーブルで座ってゆっくり食べることもできる。訪問時には、共通フロアがかなり混雑していて立ち食い席にわりと余裕があるように見受けた。
  麺は、たぶん茹で置きのオペレーション。「挽きぐるみ」を謳うわりには色白で、目立つような星はない。中太で、わりと重厚な歯ごたえがある。腹にズッシリと溜まるタイプの麺。香りはほどほどなので、知らずに食べると冷凍麺だと思う人もいるかもしれない。つゆは、以前(というか最近他店舗で食べたとき)よりもカツオ出汁が突き抜けなくなったような印象。良く言えばバランス派に近づいた。悪く言えば方向性が曖昧になったような。誤差か、記憶違いの可能性も捨てきれないが。たぬきは、既製の揚げ玉。これといって特記すべき要素はない。各種天は店揚げなので、本音を言うとたぬきも店内揚げの天かすで出してほしいところだ。たぬき360円。店舗限定メニューに、サンマー風そば560円。横浜のご当地ラーメン「サンマーメン」をイメージしているのだろうと想像できるのだが、写真を見るとサンマーメンよりも多種多様な野菜が使われているように感じる。実際のところは、食べてみないと分からない。次回はこれだな。箸はエコ箸。
  土曜11:30頃の訪問で、先客4・後客6(先客は立ち食い席で食べていた人のみカウント。後客は商品受渡しをした人をカウントしているので共通フロア利用者を含んでいる)。まずまず盛況と言えるだろう。店舗限定メニューも出ていることだし、今後の展開にも大いに期待したい。


※2020/6、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です。サンマ―風そばは終了し、店舗限定を謳うメニューはなくなりました。残念。なお、特段改装したわけではありませんが、従来掲載していた写真がよくなかったので、貼り替えています。
  今回は、仕事上必要だったこともあり、「えきめんや」の夏の風物詩、豆腐一丁そばの進化形「濃厚トマトソースの豆腐一丁そば」550円を食べてみました。トッピングは、冷奴まるごと一丁+大葉天2枚+揚げ玉+刻み海苔+トマトソースです。久しく豆腐一丁を食べていなかったのですが、現在は通常の豆腐一丁にも揚げ玉と刻み海苔が乗る(以前に京急川崎で食べたときには、どちらも乗らなかった)ようなので、追加されているのは大葉天とトマトソースということになります。50円の割増で大葉天が2枚乗るので、これだけでも結構お得感があります。そして、大事なのはトマトソースと各食材との相性。ひとことで言うと、これは問題なく美味しいです。酸味が爽やかで、どことなく梅そばに近い演出になります。これに仄かな甘みが加わって、丼全体の味わいに深みをもたらしています。大葉天の爽やかさもいいですね。これ、豆腐ナシで、「温そば+大葉天+トマトソース」だけでもいけるかも。さらなる可能性を感じさせてくれる一杯でした。
  日曜14:00頃の訪問で、先客1・後客2(店舗専用席のみでカウント)。日曜の午後なのにフードコートが全体的に空いていて、ちょっと寂しい感じでした。コロナの影響が色濃く出ているのかもしれません。


3 4 1 3 3 2 16
「松そば」  実食日:2020/6

  松屋グループのそばに特化した業態、それが「松そば」。2019年11月に西武池袋線清瀬駅近くに1号店がオープンし、翌2020年5月に2店舗目となる上大岡西店がオープン。大手資本のそば専門チェーンという点では、「そば処吉野家」以来のワクワク感と黒船来航の畏怖を覚える今日この頃。ただ、「そば処吉野家」が先細りになってしまった過去があるだけに、楽観は禁物。まずは、上大岡西店で一杯食べて、そのコンセプトと実力を推し量ってみたい。最寄りの出口は、地下鉄の6番出口になる。出て、左へ2分。松そば・松のや・松屋と、同一グループの店舗が3つ並んでいる。このうち、松そばと松のやは、中でつながっている。厨房も共通。ただし、店の外にある券売機は別々。3台並んでいてうち2台が松そばのものになっているので、松そばの方が利用者が多いと考えていいのだろうか。客席は共通なので、松そばメニューと松のやメニューを両方買って、同時に食べることもできる。なんだか、松そばと松のやの線引きが曖昧な感じがするのだが、もともと松のやで扱っていたそばを切り離して別ブランド化したようなものだから、そう不思議に思うこともないだろう。客席は、テーブルが2人×3、椅子付きカウンターがザッと数えて26くらい。
  麺は、二八そばとのこと。注文を受けてから茹でている。オペレーションを見なかったのだが、押出製麺という感じの食感ではない。ザラザラした舌触りで、プツプツと切れやすい。コシやモチモチ感はなく、そばらしい食感だと言える。香りはほどほどという程度だったが、そば粉比率の高さはうかがえる、また、変に固い麺にせず、流行りを追いかけていない点は好感が持てる。麺に関しては十分納得できるレベルだったのだが、つゆがいけなかった。ひとことで言って、淡いのだ。甘さ、辛さ、香り、旨味、深み、余韻。そのすべてが微妙に足りない。もしかしたら麺の香りを打ち消さないようにと配慮して、敢えて淡く作っているのかもしれないが、これだと麺の食感や香りが宙に浮いて、まとまりのない一杯になってしまうのだ。つゆには改良の余地が大いにあると思う。かけ390円。トッピングはすべて単品扱いで、海老入りかき揚げ280円、かぼちゃ天150円など総じて高めの設定。そばも、平均的な駅そばと比較すると高い。調子よく食べたいものを注文していると、あっという間に1000円近くになってしまいそうだ。そんな中、唯一2ケタでおさまるのが玉ねぎ天80円。これを食べてみた。別皿提供の各種天は、注文を受けてから揚げるようで、アツアツ。タマネギは、輪切りを半分にカットしたままの形(つまり半円形)で揚げている。衣が薄く、ホクッとした歯ごたえ(シャキッではない)。もともとトンカツを本業とする松のやから派生しているであろう業態ということもあり、揚げの技術に関しては問題なさそうだ。もう、弱点ははっきりしている。麺○、つゆ×、揚げ○、麺とつゆの相性×なのだから、とにかくつゆを改善するのが全体印象向上の最短ルートになりそう。次回は、食べる側がつゆの影響力を調整しやすいざるそば390円を試してみようか。箸はエコ箸。
  日曜14:30頃の訪問で、先客8・後客3。ただし、これは松そば+松のやの客数。他の客の受け渡し風景を見ていると、どちらかというと松のや客の方が多いように感じた。こうなると、券売機の配置に「なんで?」と思わざるを得なくなる。まだ、諸々実験段階という部分もあるのかもしれない。今後、どんどん洗練されていくことを期待したい。


3 4 1 4 3 2 17
★金沢文庫駅(京急本線)
「えきめんや」  実食日:2004/5



  改札を出て右。京急特有のチェーン店だが、セルフ讃岐うどんのスタイルで営業している店。店に入ると、まずお盆を持ってカウンターに並び、基本メニュー(そばorうどんorきしめん)を注文。それから、棚に並んでいるトッピングを自分で乗せていく。そして最後に、レジで精算。普通の駅そばのスタイルで慣れていると、この方式にはちょっと戸惑う。たぬきは無料で入れ放題なのだが、最後のレジのところに置いてあるので、一見さんは「あれ、たぬきはないのかな」と思ってしまうだろう。事実、私もたぬきがないと思って天(120円)を乗せてしまった。この天、大きく、ソラマメ入りで面白いのだが、油がきつい。食べ終わる頃にはしっかりと胸が焼ける。基本のそば(かけ)は250円なので、たぬきも250円。また、鰹節も入れ放題。全体的に、横浜駅の「えきめんや」よりはずいぶん高レベル。

※2009/8、再食。外観がだいぶ変わっています(写真は左:旧、右:現)。相変わらず、讃岐うどん流のシステムです。値段は、現在はかけ280円です(値−2点)。天ぷらに用いる各種野菜へのこだわりが強化されたようで、細かく産地開示(生産者名、農法まで表示)しています。ナス天120円など割高な印象は否めませんが、値段以上の価値を見出すこともできそうです(付+3点)。

※2014/8、再食。値段は変わっていません。消費増税による値上げなしです。食材の産地開示はなくなってしまったようですが、有機水菜そば460円を売り出すなど、野菜へのこだわりは変わらず強いようです。有機水菜そばを試しましたが、水菜がかなりたっぷり入っているので、食べ応えがあります。冷やし(480円)なら、サラダそばの感覚で食べられます。

※2016/4、再食。この店舗はもともと生麺使用でしたが、「えきめんや」スタンダード化に合わせて「半讃岐うどんシステム」が廃止され、通常の券売機スタイルに変わっていました。メニューも標準化され「有機水菜」などは消滅していますが、同日訪問の横須賀中央駅や追浜駅と比べると少々ラインナップが異なります。横須賀中央・追浜のどちらにもないメニューとしては、山菜380円・小えび天470円の設定があります。たぬきは、360円。実食は、ざる360円。麺は注文後茹でで、ホクッとした歯ごたえといい香りといい、上々です。香りが上品で、相変わらず「挽きぐるみ」の謳い文句にはあまりイメージが合いませんが。つゆも、カツオ出汁がキリッと香りました。新生「えきめんや」の謳い文句である「出汁はかつお一徹」は、もりつゆを指してのことではないでしょうか。生麺使用の店では個人的にかけ系よりもり系の方がオススメになる場合が多いですが、この店も然り。新生「えきめんや」では、もり系の方が満足度が高いと思います。ただ、個人的には「ざる」ではなく「もり」の設定を希望します。刻み海苔が乗っていると磯の香りが麺の香りを大幅に上書きしてしまうばかりか、麺とのりがひっついて団子状態になってしまい、食べにくいので。もりを320円くらいで提供してくれるといいなぁ、と感じました。なお、外観も少々変わっています(写真は右端が最新。味+1点、値−2点)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です。ざるは360円で据え置きです。この店舗は券売機が外に出ておらず、全メニューの一覧も掲示されていないので、入店していない今回は全メニューを確認できず。横須賀中央や追浜にはなかったメニューがどうなっているかは、今回は確認できていません(2021/1、確認)。

4 4 1 3 5 3 20
★金沢八景駅(京急本線・逗子線、横浜新都市交通)
「八景駅前食堂」  実食日:2009/8

  京急の駅を出て直進20秒、右側。角地でよく目立つ店。隣にセルフではない定食屋があり、別店のように見えるのだが、実は中で繋がっている(パーティションで仕切られている)。セルフ麺類ゾーンは、カウンタータイプの椅子席がズラリと並び、20人程度収容できる。
  麺は、歯ごたえの弱い茹で麺。つゆは色が薄く、味覚的にも薄味。「濃い口をお好みの方は、卓上のコンクをお使いください」との貼り紙が出ており、各席にめんつゆ(醤油入れに入っている)が用意されているのだが、それが必要なほどの物足りなさは感じなかった。千差万別の好みに対応しようという努力は、評価に値する。たぬき360円(ワカメ入り)。なお、店名は看板等には表記がなく、食券に印字されている。麺類ゾーンと定食ゾーンを併せての店名だろう。


※閉店していました。跡地はサラ地です。というか、駅前一帯がすべてサラ地になっていて、ロータリーが整備されそうな気配です(2015/6、確認)。

3 4 1 3 3 1 15
★追浜駅(京急本線)
「えきめんや」  実食日:2012/7

  改札脇にあり、改札内外両側から利用できる造りになっている。が、メインなのは圧倒的に改札外側。改札内側には立ち食いカウンターが2人分くらいしかない。まぁ、外側もせいぜい5〜6人くらいで満員なのだが。
  この日、京急久里浜の「えきめんや」と連食したのだが、味覚が明らかに異なっていた。麺は茹で麺のようだが、それにしては歯ごたえが強く、生麺を使っている京急久里浜店よりもむしろこちらの方が個人的には好み。つゆも、かなり塩分が強いものの、ガツンとくる味覚で悪くない。これで京急久里浜よりも安い値段で提供できるのであれば、わざわざ手間と時間がかかる生麺を使う必要があるのか、疑問に思えてくる。たぬき340円。変わりメニューに、いわしつみれそば390円。このメニューは、生麺店舗と同じ値段に設定されている。箸はエコ箸。一つだけ細かいイチャモンを。実食時、後から入ってきたお客さんの注文誤認を巡って、店員同士で口げんかになった。あのさ、内輪モメするよりも、お客さんに謝る方が先じゃない?


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。いわしつみれは400円です。三崎口の「えきめん茶屋」で実食したことがあるまぐろメンチ250円がこの店舗にもありました。ご飯ものもねぎとろ丼セットやしらす丼セット(ともに560円)など、海を連想させるものが多くていいですね。海沿いを走っている路線ならではの風情を感じさせてくれます。また、夏季限定の豆腐一丁490円が、今年も健在でした(付+1点。2015/6、確認)。

※生麺化というか、「えきめんや」スタンダード化されていました。ただし、同日訪問の横須賀中央駅の店舗とは、一部メニューが異なります。具体的に言うと、海鮮かき揚げ460円・いか天460円・ごぼうかき揚げ420円・とり天480円が、追浜○・横須賀中央×。逆に、冷やしおろし肉560円は、追浜×・横須賀中央○です。完全一致になったと噂されていますが、細かく見れば店舗間の違いが結構あるようです。ベース部分の味は同じだと思いますが。たぬきは、360円です。外観も大きく変わっていました(写真は左:旧、右:現。値−1点。2016/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、かき揚げ440円、海鮮かき揚げ480円、とり天480円です。いか天とごぼうかき揚げは終了し、代わってかじめん500円が入りました。ひとまず、メニューは京急久里浜と完全一致になった模様です。ちょっと残念なような(2021/1、確認)。

3 3 1 2 3 3 15
★京急田浦駅(京急本線)
「麺処 船食」  実食日:2015/6

  駅を出て右、信号で国道16号を渡ってそのまままっすぐ一方通行の路地に入り、3本目の路地(セブンイレブンの角)を右折して10秒、右側。ちょっと意外な場所というか、そもそもこの場所に商店街が開けていたことが意外に感じた。駅周辺が山がちだから商圏を形成できないということか。国道16号を挟んでいるのが少々ネック。橋上駅舎にして、ダイレクトに歩道橋に接続されると便利な街になりそうに感じるのだが。この店は製麺所の直営店(製麺所は少し離れた別棟)で、販売所と食堂が一体になっている。テーブル席が計14と、椅子付きカウンターが10。この場所でこんなに席が必要なのだろうかと一瞬思ったが、実食がちょうど昼時だったこともあってほぼ常時満席。販売店側に増設されている席(6席ある)まで埋まっていた。周辺人口を考慮すると、かなりの人気店だと言える。食券制なのだが、席配置の関係もあって(一部、受け取りに行きにくい席がある)、配膳制になっている。下げ膳はセルフ。
  麺は、生麺の茹でたて。同日に、船食の麺を使っている駅そばをもう1軒食べているのだが、食感も風味もまったく違っていた。何種類かの麺を製造しているようだ。こちらで味わえるのは、生麺にしては歯ごたえが弱いのだが舌触りはプリッとしていて気持ちいい。厨房内で鳴り響くタイマー音が聞こえなければ、茹で麺だと思う人が多いかもしれない。特徴的なのは、むしろつゆの方。カツオ系中心で香りはかなり強めなのだが、好みが分かれるような強烈な酸味はなく飲みやすく、余韻もしっかり主張してくる。総合的にとても美味しいつゆだ。たぬきは粒の細かいサクサク食感の天かす。特段印象に残るものではないが、麺・つゆの良さを殺さないという意味でありがたかった。麺にもう少し主張があれば、ベスト30にランクインしていただろう。たぬき330円。変わりメニューに、穴子天550円。もり350円のほかに極上もり500円がある。これは一度試してみたい。麺をいろいろ用意できるのは、製麺所直営店ならではだ。極上は未食だが、価格的に考えて同日に実食した船食麺使用の駅そば店で使っているものはまたさらに別物だろう。唐辛子は一味。個人的には、七味で食べたい味覚だったが。

※2021/1、再食。その前に、消費10%増税に伴いやや大きく値上げしていました。現在、たぬき390円、もり410円、極上もり560円です(値−1点)。穴子天は、終了しています。
  今回は、天440円を実食。天は、タマネギ、長ネギ、小エビで構成するかき揚げ。具だくさんという感じではなく、どちらかというと衣の方が主体です。香りがしっかりあるので、この手の店の天としては悪くないです。麺・つゆの印象は前回と変わらず。強烈なインパクトがあるわけではないのですが、じんわりと美味いです。
  平日13:30頃の訪問で、先客2・後客1。他に、麺だけを買いに来た人がひとり。厨房には、おばちゃんが3人詰めていました。客数とのバランス、大丈夫でしょうか。昼のピークが過ぎたタイミングだっただけのことで、昼時にはしっかり賑わってくれていればいいのですが


5 3 1 3 3 5 20
★横須賀中央駅(京急本線)
「えきめんや」  実食日:2009/8

  東口を出て左の階段を降り、後方すぐ(交番の斜め前)。駅舎1階の外側、と言えばいいだろうか。立ち食いカウンターのみで、4〜5人で満員になる小型店。
  これといった特徴のない茹で麺に、塩気の勝ったつゆ。夏場に、運動した後で食べると気持ちいい味覚だ。たぬき340円。山菜350円にはワカメが入ったが、他メニューにも入るかどうかは未確認。実食が夜だったこともあり、退店時に「お疲れさまでした」と声が掛かったのが嬉しかった。評点は低めになっているが、それほど印象が悪かったわけではない。点数に反映する要素が少なかっただけ。


※生麺化というか、「えきめんや」スタンダード化されていました。現在、たぬき360円です。外観も大幅に変わっています。再食していないので、値段を除いて評点は据え置きます(写真は左:旧、右:現。値−1点。2016/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です。かじめん500円が登場したほか、追浜店ではメニュー落ちのいか天480円が、「横須賀中央限定」の表示付きで出ています(付+1点。2021/1、確認)。

3 3 1 3 3 1 14
「えびすや」  実食日:2016/4

  東口を出て、ペデストリアンデッキで道路を渡り、左側に降りる。そのまま直進し、2つめの信号を右折して2分、右側角地。駅歩4分ほどで、市役所前公園のはす向かいにある。出入口が建物の北側と東側にそれぞれあり、客席数は計15。厨房を囲む椅子付きカウンター12席がメインで、壁側に3席増設されている。
  麺は、調理工程としては茹で麺のものだが、食べてみての実感としては生麺の茹で置きっぽい。かなり強いぬめりがありすすぎ不足を連想させるのだが、もしかしたらこういう仕様なのかもしれない。そこそこ粘着。歯ごたえがたいへん強く、そばの香りもそれなりにある。他店で出会った記憶がないタイプの麺だ。つゆは、カツオ出汁がキリリと香り、美味しい。酸味も強めに出ているけれど、それを補ってあまりあるほど香る。加えて醤油の香ばしさもしっかりと感じられ、香りに奥行きが生まれている。甘さ・辛さのバランスもよく、これはたいへん私好みのつゆだ。たぬきは、小エビ風味のある天かす。ただし、つゆの香りの方が勝っていてあまり存在感は強くない。少々の油を加えることで麺とつゆを橋渡しする、というくらいの考え方か。たぬき340円。かけ320円・天400円に比して、たぬきの価格がかなり安い設定になっている。長年の経験から言って、こういう価格設定の店にハズレはほとんどない。店頭の置き看板にはメニューが4種しか掲載されていないが、店内の短冊や券売機には他にもいろいろある。たぬきとろろ昆布ゆで卵大盛り530円など、ほとんど注文する人はいないのではないかと思えるような既製組み合わせメニューもある。個人的にはカレーそば380円が割安設定で気になるが、次回訪問時もおそらくつゆ本来の風味を存分に楽しめるようなメニューを選択するだろう。カレーそばは4〜5回通った後になりそうだ。


※日除けが変わっていました。また、建物脇の植木が伐採されて、すっきりした印象の外観になっています(写真は左:旧、右:現)。消費10%増税を経てやや大きく値上げしていて、現在はかけ350円、たぬき370円、天430円、カレー410円になっています(値−1点。2021/1、確認)。

4 4 1 3 3 3 18
「野田屋」  実食日:2021/1

  駅からちょっと距離がある。東口を出て、ペデ下の信号を渡らずに左へ。5つ目の信号を左折して30秒、左側。「信号5個分歩くのは徒歩圏外なのでは?」と思う人もいるかもしれないが、この辺りは信号と信号の間隔がとても短いので、駅から店まで5分まではかからない。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターのみの小型店で、席数は4か5か。物理的に狭いうえに雑然とした内装なので、なおのこと手狭に感じる。常連客しか入らない飲み屋みたいな雰囲気。口頭注文で、先払いか後払いかははっきりしていない。私は癖で先払いしたが、先客は後払いにしていた。無用のトラブルを避けるならば、求められるまで払わない方がよさそうだ。
  麺は、冷凍。ソリッドな麺を湯に投じる調理シーンを目視確認したので、間違いない。ただ、食感的にはあまり冷凍っぽくない。乾麺を連想させるモサ感がある。もしかしたら、自家製の冷凍麺かもしれない。乾麺などをまとめて茹でて、小分けして冷凍しておいた、的な。だとしたら、結構珍しいパターンだろう。つゆは、あっさりしている。色も薄く、東西折衷くらいのイメージ。出汁は昆布がメインと思われ、カツオ系の香りは感じない。魚介系が入っているとしたら、イワシか煮干しなどの小魚系か。実食したたぬきそばにとろろ昆布がサービストッピングされたこともあり、なおのこと昆布の風味が強く感じられた。たぬきは、揚げ置きの天かす。粒の大きさが揃っておらず、手作り感がある。ゲソと小エビの香りがあり、なかなか美味い。たぬき380円。単品で生卵を追加(60円)したのだが、卵は先乗せだった。ただし、つゆがあまり熱くないためか、白身はほぼ完全に透明な状態で供された。飲み水は、ペットボトルから注ぎ入れる水。箸は割り箸で、商品と一緒に1膳提供(丼に橋を渡すように置いた状態で提供)。
  平日12:00頃の訪問で、先客3・後客1。この客数でも、かなり混雑している印象。先客のうちひとりは、制服姿のタクシー運転手。駅からほどよく離れていてゴミゴミしていないエリアなので、店前に車を横付けしやすいのかもしれない。コロナ対策の個別パーティッションは設置されていないが、厨房と客席の間にはビニールカーテンがあり、各席に消毒液と除菌シートが置いてあった。フロアが狭すぎて、パーティッションは入れられなかったのだろうか。このタイプの店は、感染症対策を講じるのも大変だと思う。


3 3 1 2 3 3 15
★県立大学駅(京急本線)
「そばっ子」  実食日:2016/4

  駅を出て正面の路地(一方通行出口)に入って1分、左側。結構歴史がありそうな佇まい。街の規模がそれほど大きな駅ではないのであまり期待していなかっただけに、こういう雰囲気の店が見つかってご満悦。東京都の金町駅に同名店があるが、まぁ無関係だろう。客席は、椅子付きカウンター13席。ただし、うち1席は冷水ポット置き場として潰されていた。
  注文すると、おばちゃんが目の前で袋麺をビリッとやる。ただ、それから客から見えないところに持って行ってなにやら作業をする。少し時間がたってから、客の前に戻ってきて湯煎→完成。麺は生麺で、奥で茹でているのかもしれない。風味はそれなりにあり、強く粘着する。歯間に挟まったら、ブクブクと音を立ててうがいをしないと取れない。つゆは、カツオ由来っぽい酸味があるのに香らない、不思議なもの。醤油の香りが前面にある。麺を湯煎している間に、タネ(かえし)を小さいおたまですくって丼に入れ、小鍋で別途沸かした出汁(白湯?)を丼に入れて合わせる。軽く混ぜてから麺を入れ、一度トングのようなもので麺を持ち上げて馴染ませる。なんだか、ラーメン屋のようなオペレーションだ。たぬきは、フワフワ食感の天かす。ちょっと甘みを感じる。卵白でつないでいるのだろうか。ノーマルな要素が少なく、全体的に不思議な一杯だった。たぬき350円。訪問は13:30頃で、先客3・後客0。私を含めて4人がそれぞれ違う色・形の丼で食べていたのも不思議。ありあわせ感満点だ。あまり高い点数はつけられなかったが、おばちゃんの愛想がよく、動きは遅いわしょっちゅう物を落として大きな音を立てるわで落ち着かないものの、どことなく憎めない雰囲気がある。個人的には行きにくい場所ではあるが、近くを通ったらまた寄ってもいいかなと思った。


※閉店していました。跡地は、タピオカミルクティー専門店になっています。ここ数年は、このパターンも結構多いですね。フロアの狭さ的に、ちょうどいいのでしょうか(2021/1、確認)。

2 4 2 3 3 2 16
★浦賀駅(京急本線)
「一休庵」  実食日:2006/3

  改札を出て直進、階段を下りて左すぐ。京急沿線では貴重な「えきめんや」以外の駅そば。しかも、私が歴代1位だと思っている調布「一休庵」(2003年に閉店しています)と同じ店名。これは期待が高まるというもの。
  しかし、実際にはなんともはや……。麺と具は百歩譲って水準級だとして、つゆがおかしい。「味が薄い」を通り越して、もはや「味がない」の域に入っている。「ヘルシー」を考えているのかもしれないが、味覚的な満足度が落ちるようでは本末転倒だ。改札内にライバル「えきめんや」があるだけに、早急な改善を望みたいものである。たぬき360円。天も同額。


※閉店していました。跡地は現在のところテナント募集中です。改札内の「えきめんや」も閉店し、浦賀駅は空位状態になっています(2016/4、確認)。

1 2 1 3 3 10
★北久里浜駅(京急本線)
「えきめんや」  実食日:2013/1

  駅を出て右すぐ。ほぼ駅舎と一体化していると言っていいような建物だが、実は微妙に別棟になっている。椅子付きカウンターが主体の店で、16席ある。プラス、立ち食いカウンターが少々。店内に入ってすぐのところに返却口があり、奥に受渡口があるという珍しい造りになっている(逆の構造の店が多い)。
  麺は、細い生麺。微妙に扁平形。京急久里浜と同じだろうか。茹で加減は問題なく、細麺にしては歯ごたえもよかった。つゆは、やや塩気が強いタイプ。悪くはないが、これといって印象に残らない。たぬき350円。メニューがかなり豊富で、麺からして4種類も扱っている(そば・うどん・韃靼そば・かじめん)。韃靼そばとかじめんは、80円増し。ちなみに、かじめんとは、三崎特産の海藻「かじめ」を練り込んだオリジナルの麺。ちょっと試してみたい誘惑に駆られる。セットメニューや定食類もいろいろあり、券売機の前で悩む人も多そうなラインナップだ。ただ、各種ミニ丼セットはお得感が薄いので、ご飯ものを食べたければ「あじコロ定食」(450円)あたりをチョイスした方がよさそう。定食や丼ものの味噌汁を100円増しで半そばに変更することができ、これを「あじコロ定食」に適用させればかなりお得なセットメニューになりそうだ。なお、京急久里浜や追浜で見かけた「いわしつみれそば」は、北久里浜では扱っていない。同日に横須賀中央駅で存在を確認しているので、経年変化でないことは確か。店舗による違いが大きい「えきめんや」、不思議なチェーンだ。箸はエコ箸。


※ウッディな外観に改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき360円になっています。正確に言うと、値上げというよりもスタンダード化、ですね。店頭調査のみで券売機を確認していませんが、上記の「あじコロ定食」などは終了していると思われます。毎月18日は「えきめんやの日」で、かき揚げそばが(420→)390円になる旨の掲示があります。これはおそらく、全店舗共通のサービスでしょう(値−1点。2017/1、確認)。

3 3 1 3 3 3 16
「壱番館」  実食日:2017/1

  駅を出て、小さなロータリーを左に回って、歩道橋で国道134号線を渡り、そのまま線路と垂直方向の道に入って2分、左側。昼は立ちそば、夜は立ち飲みになる二毛作店。一応、15時で切り替わることになっていて、実際に15時で暖簾が紺の「そばうどん」から赤の「やきとり」に掛け替えられる。(14:50の訪問で、出る時にちょうど掛け替えているところだった)。が、実際には「そばうどん」の暖簾が出ている時間から酔客であらかた席が埋まっている。タバコの煙がモクモクなので、嫌煙家にはオススメできない店。スモーカーの私でさえむせ返るくらいの煙たさ。灰皿を自分の前に置かず、わざわざ隣席に陣取る私の近くに置いて燻しにかかる意地悪な酔客もいる。こういう雰囲気は、どうも好きになれない(タバコの煙を含め、衛生を−1点とした)。客席は厨房を囲む複雑な形をした椅子付きカウンターのみで、12席。
  暖簾を掛け替える寸前の入店だったからだろうか、注文から出来上がりまでに5分くらいかかった。つゆを小鍋で沸かしていた様子。それがいつものオペレーションなのか、寸胴の火をすでに止めていたからなのかは分からない。そのつゆは、最初のひと口めにカツオの強烈な酸味を覚えた。が、ふた口め以降は慣れて、次第に違和感がなくなってくる。甘さ・辛さとも控えめで、酸味に慣れてしまえば飲みやすい。麺は、オペレーションを見なかったこともあって、よく分からない。茹で麺にしては歯ごたえが強いし、冷凍にしてはそばの香りがある。生麺と考えるのが妥当なように思うけれど、果たしてこの手の店で生麺を使うだろうかという疑念が先行していまいち確信が持てない。たぬき400円。たぬきは、揚げ置き時間の長い天かす。すっかり湿気ていて、時折なかなか噛み切れない玉がある。歯が負けそう。そのほかのメニューは、かけ300円、天450円など。変わりメニューとしては、関東では珍しい「たまごとじ」450円がある。ちょっと、訪問する時間が悪かったかな。午前中に行けば、こんなに煙たくないだろうし、常連客の嫌がらせに遭うこともないだろうし、たぬきもこんなに固くなっていないと思う。再訪するなら、午前中に行く機会があった時に限られそうだ。


2 3 1 2 3 2 13
★京急久里浜駅(京急本線・久里浜線)
「じん平」  実食日:2009/8

  駅東口を出て、ロータリーを越え、道路を渡って右へ30秒。外見的には値段の高い手打ちそば店かなと思うところだが、出てくるそばは紛れもなく駅そば系。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターがメインで、奥に1つだけ4人掛けテーブルがある。値段的にはギリギリセーフの価格帯。
  麺は、特徴のない茹で麺(袋麺)。つゆは塩気が強め。コショウか山椒のような刺激があったが、これは七味に由来するものかもしれない。たぬきは、「天は自家製かな」と思わせる内容だが、味覚的な特徴は乏しい。ネギは別盛り。冷水機が厨房内にあるので、飲み水のお代わりが欲しい場合には店員に頼む必要がある。その店員が、調理終了後に席を外してしまう傾向がある(この時だけ?)ので、若干不便と言えば不便。たぬき400円。朝(開店〜11時)には、割安な朝そば350円を用意している。


※微妙に改装したうえ暖簾が廃され、そば屋というよりも定食屋の雰囲気になりました(写真は左:旧、右:現)。店頭のお品書きを見ても、そば・うどんは「350円〜」しか表示されていません。今回は店頭調査のみで入店していないので確かなことは言えませんが、おそらくトッピングはすべて単品扱いになっていると思われます。また、前回訪問の時点でかけ350円だったので、値段は据え置かれているようです(2017/1、確認)。

※少なくとも店頭表示上では、消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も「そば・うどん350円〜」の表示が出ています。ただ、メインは730円の焼魚定食になっているようです。「そば処」の置き看板も撤去されていることだし、現在もそば・うどんを表示通りに扱っているかどうかは、やや疑わしいです。今回は入店していないので、これ以上は確認できず(2021/3、確認)。

2 3 1 3 3 1 13
「えきめんや」  実食日:2012/7

  改札内コンコース。間口がやたら広いが奥行きはなく、向かって左半分は厨房、右半分が客席となっている。厨房側に入口があり、出口は客席側。いわば一方通行のようになっているのが面白い。立ち食いカウンターがメインの造りだが、まばらに椅子も置かれている。
  麺はどうも生っぽいのだが、風味・食感とも、これといって特記するほどではなかった。決して不味いわけではないのだが、あまり深みがないつゆとの相性もいまいちな感じで、「これだったら茹で麺でいいのではないか」と感じてしまった。たぬきというメニューはなく(冷やしたぬきはあるのに……)、かき揚げ420円、きつね380円など、「えきめんや」各店に比べて高めの設定になっている。その中で、変わりメニューの「いわしつみれそば」は他店舗と同じ価格の390円で提供されている。久里浜店では、これが狙い目になるのではないだろうか。トッピング内容は、つみれ団子2個+めかぶ。磯の香りと生臭さが強いので、好き嫌いが分かれそうな気はする。つみれ団子は加熱してからトッピングするので、かなり熱くなっている。口内火傷に注意。箸はエコ箸。


※たぬき、ありました。360円です。全体的に値上げして、かき揚げ430円、きつね390円になっています。いわしつみれは、この店舗では終了したようです(券売機で確認)。変わりメニューに磯揚げ390円がありますが、これはワカメ入りのかき揚げのようです。一瞬「磯辺揚げ」に見えてちくわ天だと思ってしまう人がいそうなので、補足があった方がいいような気がします。また、三崎口駅「えきめん茶屋」で実食したことがあるまぐろメンチ250円があります。ご飯もののラインナップは追浜駅と同じですが、ねぎとろ丼セット560円のマグロは三崎産、しらす丼セット560円のシラスは横須賀・佐島産との補足があります。追浜にはこの補足がありませんでした(少なくとも店の外には)が、同じものを使っているのであればぜひ書き加えるべきだと思います(付+1点。2015/6、確認)。

※2016/2、再食。味が大幅に変わっていました。生麺茹で置きであることには変わりありませんが、風味が増し、そばらしい食感に変わっています。ただ、「挽きぐるみ」という謳い文句にはやや疑問符というか、間違いではないかもしれないけれど直感的なイメージが合いません。つゆも、「鰹一筋」を謳っていますが、どちらかというと昆布の方が香ります。麺・つゆとも、品川店と同じと思われるものでした(つゆは若干色が濃いように感じたが、誤差の範囲内か)。現在の値段は、たぬき360円・かき揚げ420円・きつね420円です。メニューによって値段が上がったものと下がったものがありますが、これは「えきめんや」全店(現時点で、確認したのは4店舗のみ)ほぼ統一化による変更です。まぐろメンチ・ねぎとろ丼セット・しらす丼セットなどのご当地系メニューはすべて消滅しています。これはショックです。外観も大幅に変わりました(写真は左:旧、右:現。味+1点、付−1点)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、かき揚げ440円、きつね440円です(2021/1、確認)。

4 3 1 3 3 2 16
★東門前駅(京急大師線)
「喜八」  実食日:2015/9

  駅歩4分。駅を出て左、信号(国道409号線)を渡らずに左折して3分半。厨房をぐるりと囲む椅子付きカウンターのみの店で、席数は15くらい。厨房のスペースを広く取ってあり、快活なお姉さんがひとりで切り盛り。とにかく混雑時間が昼時に集中する店なので、12〜13時の間はほぼ常時満席で、とにかく大忙し。お姉さん、厨房内を所狭しと駆け回っている。こういう光景を見ると、厨房が広くて客席が狭い店でも納得できる。なにしろ、どこでもお釣りの受け渡しができるようにエプロンのポケットに小銭をたくさん入れているくらいなのだ。ちなみに、ちょいとマイナーな路線だけに、東門前という駅名を「ひがしもんまえ」と読み違える人がたまにいるようだが、正しくは「ひがしもんぜん」と読む。昭和初期の区画整理時に付けられた町名をそのまま駅名にしたもので、川崎大師大山門の東側という意味。川崎大師に「東門」は存在しないので、ご注意を。
  この店のメニュー(お品書き)に、たぬきはない。かけもなく、かき揚げや「きつね天かす」というメニューが最安になっている(420円)。実食は、かき揚げ。麺は、生麺の注文後茹で。タイマーを使わずに勘で茹でている。超混雑時(実食は12:30頃)に勘で茹でて大丈夫だろうかと心配したのだが、案の定というか、だいぶアンダーだった。博多ラーメンで言う「ハリガネ」の状態。ただ、細麺なので、食べ進めるうちにどんどん茹だっていき、食べ終わる頃にはちょうどよくなった。おそらく、「意図的にアンダーで上げてはいるのだが、ちょっとアンダーすぎた」といったところだろう。つゆは、出汁とかえしを別々に用意し、盛り付け時に合わせる。私の記憶にある限りでは、これを実践しているのはこの店と群馬・長野に展開している「おぎのや」くらいだ。たいへんな手間になるし、毎回同じ味で作るのが難しいと思うのだが、反面、出汁がとても新鮮に香るという利点もある。今回はカツオ出汁がとても鮮烈に香った一方で嫌な酸味がなくとても美味しかったのだが、さて、次回も同じ味で出てくるかどうか、という感想。各種天は揚げ置きのものもあったのだが、かき揚げは注文後揚げだった。大判で高さもあり、ややオーバー気味に揚げてあって香ばしく、私好みだった。つゆに浸かってもサクサク(より正確に言えば、ザクザクか)食感が残るので、温そば向きのかき揚げだと思う。具材は、大きめカットのタマネギが中心。ほかの野菜は小さくカットしてあり、タマネギの食感を活かそうという意図が伝わってくる。
  小銭を扱った後に手を洗わずに氷を手づかみする(飲み水用の氷は、大きな塊をアイスピックで砕いている)など、衛生面では若干の改善希望点もあったが、総じて印象は良かった。なかなか縁のない土地ではあるが、この店で食べるためにわざわざ出かけていくこともあるかもしれない。セットメニューがよく売れていたので、次回にでも試してみようか。はたまた、混雑ピークを外して朝定食350円(6〜10時限定)を狙う手もある。


※閉店していました。建物が解体されて、現在は更地になっています。将来的には、住宅が立ちそうな雰囲気です(2020/5、確認)。

4 3 1 2 3 8 21
★小島新田駅(京急大師線)
「どん八」  実食日:2016/3

  駅を出て左へ2分半、歩道橋で国道409号線を渡ってすぐ目の前。国道409号線がバカみたいに広い(中央分離帯が広い)ので、なんだかんだで駅歩5分近くかかる。車やバイクで食べに来る人が圧倒的多数だろう。客席は、椅子付きカウンターのみで11席。
  麺は、食べてみての実感としては生麺の茹で置き(未確認)。ちょっと粘着質で、「いろり庵きらく」の麺の歯ごたえを少し強めたような感じ。そばの風味はあまり感じなかった。大鳥居駅の同名店と同一チェーンなのだが、麺は別物だろう(値段も違っている)。つゆは、酸味を抑えたカツオ出汁。淡めではあるが、丸みがあってのっぺりしていないので、良い意味での優しい味。余韻もあまりないので、つゆを全部飲み干さない人にとっては少々物足りなく感じるかもしれない。完飲を前提にしたつゆだと思う。たぬきなし、かけ250円、かき揚げ310円など。安い! 実食は、かき揚げ。かき揚げは揚げ置きで、大きめカットのタマネギが中心。姿揚げの春菊天310円も美味そうだった(しかも安い)。各種セットメニューもあり、500円〜とこちらも安め設定。朝定食400円も気になる。ただ、麺単がとにかく安いので、こちらの方がお得感がある。この店では、サッと入ってかき揚げか春菊天あたりをサクッといただいてパッと出るのがベストではないだろうか。


※閉店していました。跡地に入った「ピカイチ」も立ち食いそば店ですが、今回は時間が合わず食べられませんでした。次回訪問時に持ち越しです(2020/5、確認)。

4 3 4 3 3 2 19
★逗子・葉山駅(京急逗子線)
「えきめんや」  実食日:2006/9

  改札を出て左前。3階建ての駅ビルの改札階(3階)にある。JR逗子駅のある市街地から多少離れた場所にある駅なので、「この駅はダメかな」と思っていたのだが、いい意味で裏切られた。
  京急沿線ではお馴染みの「えきめんや」にあって、新逗子店はオリジナルメニューを用意している。逗子名物と銘打った「浪子そば」(400円)である。内容は、たぬき+きつね(半裁)+玉子+ワカメ。オリジナル食材を使っているというわけではないが、妙に分厚いきつね(厚さ1センチくらいある)は他店にはないシロモノかもしれない。麺は生麺の注文後茹でだが、むしろつゆの方が好印象。鰹出汁が強めに出ていて私好みだった。たぬきは360円だが、天350円という値段構成に気づいてしまうと、たぬきを注文する気が萎えてくる。


※閉店(「浪子そば」化)していました。管理業者は京急ステーションコマースのままですが、店名のみならず実運営会社や味など諸々変わっているので、別店と見なします(2014/12、確認)。

4 3 1 3 3 2 16
「浪子そば」  実食日:2014/12

  改札を出て左前方、上記「えきめんや」の跡地。もともとこの店舗では「浪子そば」というメニューを扱っていて、それが後継店の店名になっているので、業者としては変わっていないのかなと思いきや、実運営会社は「モーモーズ」という合同会社に変わっている。新逗子駅のすぐ近くのソフトクリーム屋さんを営む会社だ。なるほど、ソフトクリームだから「モーモー」なのか。もともと京急の駅そばは、京急ステーションコマースの管理下で「えきめんや」として店名が統一されていたものの、実運営は4社ほどに分かれている。これが、「駅ごとに味が違うチェーン」のカラクリ。椅子付きカウンターのみで、席数は14。
  麺は、生麺を注文後に茹でるため、出来上がりまでに2分ほど要する。細めの繊細な麺で、やや粘着するタイプ。店内の貼り紙類を見るとなにかと「地元愛」の強さが分かるのだが、「船食」の麺を使っている点にも地元愛が垣間見える。つゆは、香りよりもキレ味が際立つタイプだが、心地よい余韻もあってなかなか美味い。たぬきは天かすで、外側ふんわり、中サックリ。たぬき390円(ナルト2枚入り)。結果的に店名を冠することになった「波子そば」というメニューが健在で、440円。写真を見た限りでは、トッピング内容も「えきめんや」時代と変わっていない(たぬき+半裁きつね+ワカメ+生卵)ようだ。


※2015/6、再食。浪子そばを試しました。内容は、「えきめんや」時代と変わっていません。天は、自家製店揚げです。厨房内で一から仕込んでいるカレーも、なかなか美味そうでした。なお、駅のすぐ近くにある本丸(ソフトクリーム店)にも足を運んでみましたが、客足の絶えない人気店でした。ご当地ソフトを食べ歩いている身としては、こちらもおおいに気になります。

※2021/3、再食。消費10%増税に伴う値上げはなく、現在もたぬき390円、浪子440円です。今回は、カレーそば450円を実食しました。仕様は、つゆ少なめのかけそばにカレールーをトッピングする形式です。具材はタマネギとパサパサ食感の豚肉のみ。あまりスパイス感のない、家庭的なカレーです。もうちょっと個性的な味を想像してただけに、少し拍子抜けしました。まぁ、不味くはないのですが。
  平日17:15頃の訪問で、先客0・後客2。各席に個別パーティッションが設置されています。その上で、一部の席を使用不可にしているため、現在稼働しているのは10席です。なお、最寄り駅の駅名は、「新逗子」から「逗子・葉山」に変わっています。


4 3 1 3 3 2 16
★YRP野比駅(京急久里浜線)
「えきめんや×チャオチャオ」  実食日:2015/1

  改札を出て右。昼間は「えきめんや」、夕方以降は「チャオチャオ餃子」と、時間帯によって業態が変わる店。このような二毛作店自体は特に珍しくないが、「えきめんや」と「チャオチャオ」は、本来別の会社が営む店。この両者がコラボしているという点が特異に感じる。「チャオチャオ」のフランチャイズ制度を活用した、面白い店舗だ。立ち食いカウンターのみだが、店内はわりと広く、20人くらい収容できる。
  三崎口「えきめん茶屋」と連食したのだが、こちらは生麺の注文後茹で。ほどよいコシがあり、美味い。同じ「えきめんや」ブランドなのに、いきなり麺がまったく違っていた。「えきめんや」は、もっとも店舗間の違いが目立つチェーン。チェーン全店実食をするなら、「えきめんや」がオススメだ。つゆも、三崎口とは違う。口をつけるまでもなく違いが分かる。色が違うのだ。こちらの方が、赤みが強い。飲んでみると、サバ出汁の独特な香りはなく、ベーシックで上品な味だ。出汁はカツオ+昆布。たぬき350円。変わりメニューに、沖縄もずく480円(期間限定)。これは「えきめんや」全店共通メニューのようだ。箸はエコ箸。ビールジョッキを箸立てにしているのが面白い。なお、基本的には16時で「チャオチャオ」に切り替わるのだが、きっかり完全に切り替わるのではなく、16時前後は両方食べられる「汽水域」のような時間帯になっている。両方食べたい場合には16時前後に行くといいだろう。ただし、「チャオチャオ」タイムになると店内での喫煙が可能になる(分煙)ので、嫌煙家は早めに行った方がいい。


※閉店していました。跡地はがらんどうで、何もありません。テナント募集の貼り紙さえ出ていませんでした(2017/1、確認)。

※跡地は、銀行ATMになりました。駅そばどころか、飲食店ですらありません。寂しいです(2021/10、確認)。

4 3 2 3 3 3 18
★三浦海岸駅(京急久里浜線)
「えきめんや」  実食日:2006/3

  改札を出て右斜め前、ガード下。以前に、誰かから「三浦海岸の駅そばはサーファーの客が多いから、わざと塩分を少し強めにしてある」という話を聞いたことがあり、本当かどうか確かめに行った次第。が、私の味覚で分かるほどの違いはないように感じた。普通に茹で麺タイプの「えきめんや」の味。たぬきなし、天330円。変わりメニューに湯葉そば(480円)があるのは戸部の「えきめんや」と同じだが、値段構成が若干異なっている様子。天は三浦海岸の方が安く、湯葉そばは戸部の方が安いのが不思議。

※値上げしていました(天330→360円。値−1点。2009/8、確認)。

※閉店していました。跡地は、大がかりなリフォームをしないままで花屋さんになっています(2017/1、確認)。

3 3 2 2 3 1 14
「Origin」  実食日:2017/1

  改札を出て直進、バス通りを渡らずに左折して1分、左側(ローソンの少し先)。オリジンの新業態店舗に、こんなところで出会うとは。全然予定になかったのだけれど、私にとっては次に来るのがいつになるやらわからないくらいに行きにくいエリアなので、この機会に食べておくことにした。システムは実食済みの沼袋店と同じ。店内の半分がイートインスペースになっており、店に入ってすぐの券売機で食券を購入。買うと同時に厨房にオーダーが通るので、食券を持ったまま席で待っていれば番号で呼び出される。食券は半券もぎりタイプで、受渡時にもぎって、半分を領収証として返してくれる。ただ、券売機に領収証発行ボタンがあるので、このシステムだと領収証を2枚手元に残すことができてしまう。細かい部分ではあるけれど、あまりよろしくないことなのではないかと思う。客席はテーブル席ばかりで、30席ほど。10:30頃の訪問で先客1・後客1だった(イートイン利用者のみカウント)のだけれど、こんなに強気に席をたくさん用意しちゃって大丈夫なのだろうか。
  味は、基本的に沼袋店と同じ。麺は乱切りタイプで、おそらく冷凍。食感は悪くないのだけど、そばの香りはあまり感じられない。つゆは、出汁が香らず、甘めで浅い(「深みがある」の対義語として。念のため)味。沼袋店で感じたのと同じタイプの薬品臭が、こちらにもあった。沼袋で食べた時よりも幾分マシかなという気もするけれど、本質的にあまり私好みではない味覚だ。メニューや値段も沼袋店と同じで、かけ290円、月見340円、かき揚げ410円。実食は、沼袋店でも食べた月見。揚げ玉とワカメが乗るのは、沼袋と同じ。ただ、沼袋とは違う点が2つあった。ひとつ、卵が別皿提供。「月見」を名乗るのならデフォルトで乗せるのが正しい作法だと思うけれど、反面、卵が壊れるリスクが少ないというメリットもあるので、まぁどっちでもいいや。大勢には影響ない相違点だ。ふたつ、揚げ玉に小エビの香りがあった。正確に言うと、小エビの香りがある玉が混ざっていた。こちらは、ちょっと重要な相違点。察するに、どちらの店舗でも仕入れているのは香りのない揚げ玉で、沼袋は仕入れた揚げ玉のみ投入、三浦海岸では仕入れた揚げ玉+かき揚げの副産物というオペレーション違いになっているのではないだろうか。たまたまかき揚げの副産物があった(あるいは、沼袋実食時にたまたま副産物がなかった)というだけのことかもしれないが。当然ながら、小エビの香りがあった方がありがたい。海老の香り自体が良いうえ、多少なりとも薬品臭が紛れるので。ネギは、沼袋と同じく、青。箸はエコ箸。七味は受渡口のみにあり。


※閉店(「キッチンオリジン」化)していました。「キッチンオリジン」では、そばの扱いはありません。扱い終了が先なのか「キッチンオリジン」化が先なのかは確かめていませんが、いずれにしても現在ここではそばを食べられない状態です(2021/10、確認)。

2 3 2 4 3 1 15
「そば処三崎」  実食日:2021/10

  駅から徒歩圏内ではあるが、国道沿いの駐車場付き店舗にして海水浴場の真ん前という立地なので、どちらかというと車で食べに来る人や海水浴客、サーファーなどの利用が多いと思われる。駅からだと、徒歩4分くらい。駅を出たら直進(三崎口方面へ)し、信号を渡らずに左折。坂を下って突き当り(国道134号線)を渡らずに左折して1分。一本裏手の路地から行くと少しショートカットできるが、説明が面倒なので割愛。食券制で、客席は椅子付きカウンターと立ち食いカウンター。厨房をL字型に囲むのが椅子付きカウンターで、7席。席間がずいぶん広くとられていたので、新型コロナ対策でだいぶ席を間引いていると思われる。プラス、厨房に背を向ける壁際の立ち食いカウンターが5人分くらい。ただし、立ち食いカウンター前に間引いた椅子が集められているので、立ち食いカウンターは事実上使えない状態になっていた。強引に使ったとしても、非常に使いづらい。
  麺は、中太の茹で麺。ややゴワゴワしている。そばの香りはあまりないから、こういう麺というよりは湯通しがアンダーなのかな、という印象だった。つゆは、昆布出汁が主体で、酸味のないタイプ。ややめんつゆっぽさを感じないでもないが、塩気がわりと強くてモヤリ感は影を潜めている。かつて三浦海岸駅構内にあった「えきめんや」で実食した際に、「サーファーや海水浴の客が多いので、特に夏場はつゆを濃いめにしている」という話を聞いたことがある。ここも、それに近い対応をとっているのかもしれない。たぬきは既製の揚げ玉で、特段変哲なし。たぬき490円(ナルト入り)。特段どうということもない一杯にしてはちょっと高めだけれど、場所が場所なので許容範囲内か。ほかは、かけ410円、天540円など。ラーメンの扱いもあり、そば・うどんと同じくらい力を入れている様子。ただし、シンプルな支那そばで640円と高値。餃子320円もあるので、その気になればそばに餃子をトッピングすることもできる。たぶん合わないと思うが。そば・うどん・ラーメンには、玉子1個サービス(生or茹)。箸は割箸。おばちゃん店員(厨房に3人詰めていた)はいつもニコニコしていて、愛想がとてもよく家庭的なムードを醸成している。店を出るときには、3人から計7回「ありがとうございました」と挨拶された。こういうところに、味以上の価値を見いだす人も少なくないのではないだろうか。
  土曜14:15頃の訪問で、先客2・後客0。先客はともに初老の男性で、およそサーファーには見えなかった。おそらく、近隣住民。椅子付きカウンターには、個別パーティッションあり。席間が広くなっているので、パーティッションがあってもまったく窮屈ではなかった。


3 3 1 3 4 2 16
★三崎口駅(京急久里浜線)
「えきめんや」  実食日:2009/8

  駅を出て右前。売店・土産物店と同棟の、長屋形式の建物に入店している。立ち食いカウンターのみで、キャパは4〜5人。この駅は周辺に街が形成されておらず(荒れ地が目につく)、駅と駅前だけを見ると「この駅に駅そばがあるなんて信じられない!」と思いたくなるのだが、巨大なバスロータリーを有していて、バス便が頻繁に発着しているため、駅の利用者はなかなか多い。三浦市の中心市街地に鉄道が乗り入れていないぶん、市民や観光客の多くがこの駅を拠点にバスで移動しているわけだ。
  味覚的には、ノーマル茹で麺に塩気が強めのつゆ。追浜駅以南の「えきめんや」は、全店舗同じ味・値段で運営しているのかな、と感じる(取扱メニューは一部異なる)。金沢文庫駅以北(+新逗子)の「えきめんや」は、店舗ごとの個性が非常に強いのだが。面白かったのは、飲み水を巨大なやかんに入れていたということ。満タンに入っていると、重くて持てません。注ぐときには、こぼさないよう注意が必要。持ち上げるのではなく、傾けて注ぐのがコツ。たぬきなし、かけ270円、天360円など。

※閉店していました。改札脇に場所を移して「えきめん茶屋」がオープンしています(2015/1、確認)。

3 3 2 3 3 14
「えきめん茶屋」  実食日:2015/1

  改札を出て左すぐ。改札を出る手前で正面に見えるので、きわめて認知しやすい場所にある。改札の中からでも利用できる造りにもできそうだが、この駅は乗換駅ではないので「列車を降りる人=改札を出る人」だろうから、出入口は改札外だけで問題ないのだろう。終着駅だから、食べるために降りるという人もいないだろうし(降りて、改札内で食べて、改札を出ずに引き返すという行為は無札乗車に該当し、罰せられる。念のため)。「えきめんや」から「えきめん茶屋」に変わったわけだが、その名のとおり喫茶店感覚でも利用できる店になっている。ちょっとしたスイーツ類を豊富に取り揃え、さらにはドリンクバー(250円。食事併用の場合は150円)まである。ドリンクバーのある駅そばというと、個人的には豊洲「ゆで太郎」が記憶に新しいが、エキナカに限ると他には心当たりがない。斬新な試みだと言えるだろう。席数は、テーブル席6と、椅子付きカウンター7。こぢんまりとまとまった店舗だ。
  麺は、茹で麺。特段の印象はないが、つゆとのマッチングはよいと思う。つゆは、ちょっと変わった風味がある。出汁はカツオとサバなのだが、サバの方が上のレイヤーにある感じ。若干好き嫌いが分かれるかもしれないが、特徴のある風味で個人的には良いと思う。たぬきは、ふんわり食感の天かす。たぬき350円。変わりメニューに、いわしつみれ400円、しょうが豚肉460円、沖縄もずく480円(期間限定)があった。麺類以外の変わりもの(ご当地もの)も、まぐろコロッケ100円、まぐろメンチ250円、しこいわしのから揚げ200円、しらす丼(横須賀市佐島産しらす使用)600円、ねぎとろ丼(三崎まぐろ使用)600円など、盛りだくさん。しらす丼とねぎとろ丼はそばとのミニ丼セット(各560円)も用意されている。食べたくなりそうなものがたくさんあるので、お腹を思いっきり空かせてから行くといいだろう。私は、まぐろメンチを試してみた。250円は結構いい値段だと思ったが、出てきて納得。巨大サイズだ。メンチカツではあるが、食感・風味ははんぺんとさつま揚げの中間のような、フワフワしていて優しい風味。そこに、タマネギの甘みが割って入ってくる。そばに乗せる手もあるかもしれないが、個人的にはソースをかけて白いご飯と一緒に食べたいと感じた。箸はエコ箸。


※メニュー体系が変わり、ベースメニューは「えきめんや」スタンダード化されたと思われます。再食していないので未確認ですが、たぶん生麺になっていると思います。現在、たぬき360円です。ただし、店舗オリジナルメニューが完全に廃されてしまったというわけではなく、まぐろコロッケ(120円に値上げ)やまぐろメンチ(250円で据え置き)などは残っています。また、まぐろメンチ丼550円も登場していました(値−1点。2017/1、確認)。

※2021/10、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です。まぐろコロッケ、まぐろメンチ、まぐろメンチ丼は、すべて終了しています。三崎らしいメニューでよかったと思うのですが。残念です。代わりに(?)ねぎとろ丼630円(ミニ300円)が登場しています。
  今回は、仕事上必要で、そばではなくよこすか海軍カリーパン270円とドリンクバーをオーダー。ドリンクバーは、通常270円ですが食事メニューと同時注文だと160円になります(「食事ドリンク」という名称になる)。よこすか海軍カリーパンでも食事同時注文扱いになるとのことで、160円でいただけました。よこすか海軍カリーパンは、注文を受けてから揚げるので、アツアツ。外はカリカリ、中はとろーりの状態でいただけます。カレーは、ジャガイモがゴロゴロと入った中辛のビーフカレー。スパイス感はほどほどにありますが、子どもでも食べられる程度です。ドリンクバーと合わせることを考えても、好適なメニューだと思います。少なくともそばよりはマッチングが良いでしょう。
  土曜13:15頃の訪問で、先客1・後客1。空いていますねぇ。この時間帯でこの客数だと、少々心配になります。なお、椅子付きカウンターには、対面方向(対面式になっている)にのみパーティッションが設置されています。


3 4 1 4 3 4 19


エリア選択ページへ戻る

駅そばトップへ戻る

inserted by FC2 system