神奈川5
(東急各線)

現在、31軒掲載(うち16軒は、閉店確認済)
★新丸子駅(東急東横線)
「山七」  実食日:2006/5

  西口を出て右前すぐ。外観も内装も渋く、「昭和」を感じさせる店。今どきあまり流行らないタイプのように見えるのだが、間断なく客が入り、それなりに賑わっていた。(ファーストフード全般という意味で)競合店が少ないということが幸いしているのだろうか。
  味覚的には、味の弱い丸麺(自家製麺と思われる)がイマイチな感じだが、つゆと具(たぬき)は水準レベルにある。値段が安く(たぬき280円)、曜日によってサービスがある(月・土はたぬき、水は卵サービス)ことを考えると、地元に住んでいれば定期的に食べたくなりそうだ。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき310円になっています。変わりメニューに、ソーセージそば330円があります。魚肉ソーセージでしょうか。「天」と付いていないので、ソーセージをそのまま乗せるものだと解釈しておきます。ご飯ものは、おにぎりとカレーライスのみ。ミニカレーセット480円は、かけではなく「たぬき+わかめ」のそばがセットになります。この価格設定なら、絶対にお得です(値−1点、付+1点。2016/2、確認)。

※2018/10、再食。春菊天330円を食べようと思っていたのですが、店頭メニューの写真を撮っている間に入った先客が最後の春菊天を注文してしまったようで、売切れでした。ならば、ソーセージ330円を。ソーセージは、天ぷらでした。1/4カットの魚肉ソーセージ天を、3切れトッピング。なんか中途半端なような……。そばと魚肉ソーセージの相性は、抜群というわけではないのですが、ほどよく腹に溜まるし、味覚的にさほど違和感はありません。ちくわ天が少し生臭くなったような感じです。醤油が強くしっかり辛いつゆだからこそ合わせられるメニューだと思います。最近流行りの減塩タイプのつゆでは、臭みが勝って合わないと思います。
  土曜16:00頃の訪問で、先客2・後客0。おばちゃんひとりでの対応だったので、まぁこんなものなのでしょう。ちなみに、もうひとりの先客は、寝るとき以外はいつもスケボーに乗っていそうな、ファンキーなお兄さん。私が入店した時点で7割がた食べ進めていたのに、私の方が先に食べ終えました。椅子がある店で、食べ終えた後でスマホに興じるとかならまだしも、普通に食べるのにこれだけ時間をかける人も珍しいなと思いました。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき330円、春菊天360円、ソーセージ360円です(値−1点。2020/4、確認)。

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「醍醐」  実食日:2012/5

  東口を出て左前方。狭いフロアに椅子付きカウンターをたくさん詰め込んでいるが、椅子が小さくて隣席との間隔が狭いので、満席になったらさぞかし窮屈だろう。カウンターの奥行きも短く、席によっては盆がはみ出してしまう。空いてさえいれば何の問題もないが。
  色黒の麺は、生麺だろうか。やや弾力があり、香りもほどほど。しかし、出汁の香りがたいへん強いので、麺自体の香りはあまり目立たない。出汁の香りは、どうも粉末出汁っぽい感じ。つゆを飲んでいるときにも香るが、それ以上に麺を食べているときに強く香る。たぬきは380円で、ナルト・ワカメが入るほか、どういうわけかミニサラダがついてくる。これは嬉しいサービス。実はこの店、以前から存在は知っていたのだが、確か従前は当サイトでは対象外となる価格設定だったように記憶している。その後値下げしたのだろうか。ただし、いわゆる駅そば価格なのはかけ(300円)、たぬき・きつね・月見・わかめ(各380円)まで。その先はいきなり値段が跳ね上がるので要注意。かき揚げ550円、山菜600円。変わりメニューの肉めんまも600円と高値。ご飯ものやセットメニューも、おおむね700円以上だ。この店では、シンプルな麺類単品をサッといただくのがよいだろう。


※閉店(「こみや」化)していました(2016/2、確認)。

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「こみや」  実食日:2016/3

  南口を出て右すぐ左側、上記「醍醐」の跡地。複雑な形状のフロアに、椅子付きカウンターが12席。また、券売機下や厨房脇にも折りたたみの椅子がスタンバイされており、状況に応じて出し入れする様子。ただし、満員になると相当窮屈であろうと思えるほどに、フロアは狭い。基本的に「醍醐」の居抜きだが、間口が道路側の1カ所だけになっており、横っちょからは出入りできなくなっている。夜は立ち飲み屋になる二毛作店。
  麺は、冷凍だろうか。やや粘着し、そばの香りはあまりない。調理にやや時間がかかるので、もう少しそばの香りがあれば生麺だと思ってしまいそうだ。つゆは、カツオの香りが前面にあるものの酸味は少なく、薄味で上品。そばつゆと言うよりもお吸い物のような風味だ。椎茸か何か、魚介系ではない出汁を合わせているのではないかと推測。たぬきは、あまり存在感のない天かす。たぬき330円(ワカメ・ナルト入り)。圧倒的に人気を博しているのは、注文後に揚げるかき揚げ。調理にやや時間がかかるのは、このため。かき揚げにだいぶ手が掛かっているので、かき揚げではない注文も少し時間をとられている。店員さんをもう一人増やせばスムーズに調理が進みそうだが、人件費高騰で価格が跳ね上がってしまっては元も子もないので、ここはじっと我慢。ちなみにかき揚げは単品180円(そば450円)と高値。見たところ特大サイズで美味そうだが、この上品なつゆに合うのだろうかと、少々首をかしげる一面もあり。個人的には、天ざる500円か、かき揚げ丼500円(セット700円)あたりを狙ってみたい。


※閉店していました。ビル全体が防護壁で囲まれているので、建て替えるものと思われます。新築後にこの店が入るかどうかは未知数ですが、こういう場合、自己物件のビルでない限り、望み薄です(2018/10、確認)。

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※武蔵小杉駅は、神奈川3に掲載。
★元住吉駅(東急東横線)
「かしわや」  実食日:2014/11

  東口を出て右へ1分、突き当り(タバコ屋があるところ)を右折して10秒、右側。今川焼スタンドを併設した店舗だが、今川焼スタンドは現在休止中(このまま廃止の予感)。店内はスペースがたいへん広く、椅子付きカウンターが17席あるが、もっと席数を増やせそうだ。そこまでの需要はないのかな。1席あたりのスペースがたいへん広いので、ありがたいと言えばありがたい。
  調理シーンを見なかったが、麺は生麺を使っているようだ。細平麺で、茹で時間は短い。少々ネットリした食感だ。微妙なのは、つゆ。ちょっと変わった風味がする。おそらく昆布に由来していると思うのだが、出汁昆布ではなく煮物用の昆布から出汁をとったような風味に感じる。不味いということではないが、かなりの違和感。たぬき320円(ワカメ入り)。変わりメニューに、揚げもち370円。生ビール(第3のビール)が200円で飲め、肴も50円から用意されているので、ちょい飲みに便利な店だ。


※昼間の写真に貼り替えました。値上げして、現在はたぬき350円になっています。揚げもちは400円です。ビールはサッポロラガーの中瓶になり、450円。おつまみは100円〜です。「安く飲む」という観点では残念な変化ですが、そばメニューも含め、安さ重視という方向性を少し変えようとしているということかもしれません。変わりメニューに、きつねとたぬきを両方盛りつけた「だましあい」400円があります。いくつかのチェーンで見かけるメニューですが、チェーンによって「たぬきつね」「ばかし」など呼称が異なるのが面白いですね。なお、元住吉駅はその後高架化されていますが、行き方は上記のとおりです(値−1点、付−1点。2016/2、確認)。

※閉店していました。「富士そば」進出の影響もあったでしょうか(2016/8、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/2

  西口を出て左斜め前。誤って西口に出てしまった場合でも、この駅は東口と西口の間隔が短い(徒歩20秒。出口を2つ作る必要性すら疑わしい)ので、問題ない。店舗名は「元住吉店」。今年1月にオープンした新店。客席は、テーブル席が4人×3、椅子付きカウンターが14席。「富士そば」としては珍しい(というか新しい)だろうか、タッチパネル式の券売機を導入している。
  麺は、注文後に茹でているようだ。多くの店舗で使われているものではなく、茹で麺を連想させるような優しい舌触り。興和の麺ではなさそうだ。つゆは、基本的に他店舗と同じものだと思うが、ちょっと濃かったように思う。そのわりにカツオがさほど香らなかった。たぬきは、特に変哲のない揚げ玉。存在感が弱いが、ゾル化しないのはありがたい。たぬき390円。変わりメニューに、店舗限定のブレーメンそば490円。ぶっといソーセージ2本と皮つきポテトがトッピングされる。味覚的にそばに合うかどうかはさておき(合わないわけではない)、話題性は申し分ない。レーベンブロイ(生ビール)390円を用意しているのも面白い。こうなったら、とことんドイツ路線で突き進んでほしいものだ。ザワークラウトそばとか、レバーケーゼ丼とか。朝・夕そば320円の設定あり。ソーセージとポテトは、単品注文も可能(それぞれ200円・150円)。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。24時間営業。


※2016/8、再食。ブレーメンそばを、冷やしでいただきました。温そばに比べて、粗挽きソーセージのつゆへの干渉力が低いので、つゆの味をあまり変質させたくない場合には冷やしの方がよさそうです。ただし、ソーセージはアツアツなので、つゆが少々ぬるくなってしまいます。う〜む、一長一短ですね。あと、レーベンブロイ390円もいただきました。ドイツビールに特有の酸味とフルーティーさがあって、好き。この店舗がもっと自宅に近いところにあれば、ちょいちょい入り浸りそうです。

※2016/10、再食。今回も、ブレーメンそば。温そばでいただきました。印象は、初食時と特に変わりません。ソーセージの旨味が強く、肉汁が染み出ることでつゆも旨味が勝ったものになりますが、まぁこれはこれで悪くないです。今回も、レーベンブロイと一緒にいただきました。これ、鉄板ですね。次回は、そばではなく、ソーセージとポテトを単品注文して、レーベンブロイと合わせてみたいです。もはや何屋だかわからなくなってきますが。

※2017/3、再食。面白半分で、「激辛 赤いたぬきそば」420円を頼んでしまいました。いや〜、殺人的な辛さです。記憶にある範囲では生涯で初めて、駅そばを完食できませんでした。1/4くらいでギブアップです。その後4人で食べ回しましたが、それでも完食には至らず。そして、この3時間後には、お尻が火を噴きました。「お尻が辛い」という感覚を、人生で初めて味わいました。食券を出した時点で店員さんから「めちゃくちゃ辛いですけど大丈夫ですか?」と言われたのですが、まさかここまでとは……。
  店員さん曰く、完食できるのは10人に1人くらいだそうです(店員さんも、誰ひとり完食できないそうです)。というか、10人に1人が完食できるというのが信じられません。中には、表情ひとつ変えずに「もっと辛くしてくれ」と言う客もあるのだとか。専門家に言わせると、辛さは「味覚」ではなく「痛覚」なのだそうです。この辛さでなんともないという人は、ドMか不感症のどちらかだと思います。

※2018/5、再食。風の便りに「ブレーメンそばがリニューアルされた」と聞いていたので、確かめるためにブレーメンそばを冷やしで再食しました。でも、食べてみた印象としては、以前と変わっていません。大きな粗挽きフランク2本と皮付きポテトのトッピングで、仕上げに青ノリをふりかけます。変わらず美味しいのですが、一体「リニューアルした」という情報は何だったのだろうか、と。温そばの方が変わったのでしょうか? 謎です。なお、外観的には、暖簾のデザインが変わっています(丸紋→富士山ロゴ。写真は左:旧、右:現)。値段等に主だった変化はありませんが、券売機がタッチパネル式ではなくボタン型に変わっています。他店舗と足並みを揃えた、といったところでしょうか。

※ベースメニューに特段の変化はありませんが、このタイミングでブレーメンそばがリニューアルされていました。以前に得ていた情報は、予告だったのでしょうか。実食していないので詳細不明ですが、写真を見た限り、従来のブレーメンそばにトマトピューレを加えた様子です。狙いは、すぐに分かりました。ワカメの黒・トマトの赤・ポテトの黄で、視覚的にドイツ国旗を再現したんですね。今度機会があったら、食べてみようと思います。ただし、値段は550円に上がっています。また、揚げシュウマイそば450円が登場していました。揚げシュウマイが5個トッピングされます(2018/10、確認)。

※2020/4、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。また、超残念なことに、ブレーメンそばが終了していました。「富士そば」全体の中でもとりわけ個性が際立っていたので、券売機を見て目を疑ったほど残念です。現在、店舗限定と思しきメニューはなく、ややレアメニューとして海老ざんまい490円、うま辛肉ネギ530円などがあるという状況です。同時に、レーベンブロイも終了しています(付−2点)。今後、この店舗から足が遠のいてしまいそうです。また、券売機も通常のボタンのものに変わっていました。個人的にタッチパネルよりボタンの方が好きなので、これは「改良」と受け取ります。。
  今回は、うま辛肉ネギそばの実食。トッピングは、豚バラ+豆板醤系の辛みダレ+チリパウダー+ゴマ。メニュー名から白髪ネギが乗るのかと思っていたのですが、普通に薬味ネギでした(量を増やしてあるかも)。豆板醤系辛みダレとチリパウダーの組み合わせで丼全体が赤々としていますが、見た目の印象ほど辛くはありません。激辛党には物足りないくらいかも。個人的にはちょうどいいのですが。値段のわりにボリューム感はイマイチ。これなら肉富士530円を選択した方が満足度高いかなと感じました。
  土曜16:00頃の訪問で、先客4・後客5。子連れ客もあり、コロナの影響はさほど色濃くは出ていない様子でした。


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「夢や」  実食日:2016/10

  東口を出て右へ1分、突き当り(タバコ屋があるところ)を右折して20秒、「牛繁」の角を右折してすぐ右側。「牛繁」の隣というか、「牛繁」の一角に食い込むような形というか。基本的には立ち飲み屋で、ランチタイム(11:30〜14時)のみそばを扱っている。立ち食いカウンターのみで、キャパは8人くらい。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細いわりに歯ごたえが強く、ちょっとつゆに馴染みにくい印象。やや茹でアンダー気味だったのかもしれない。つゆは、1人分ずつ小鍋で沸かす。あっさりしたカツオの香りである反面、酸味がかなり強く出ている。私の好み「コクが深くて酸味を適度に抑えたカツオ出汁」とは真逆になるか。花かつおを使って、成分を余すところなく徹底的に煮出しているようなイメージ。店頭には「かつお・こんぶ・干ししいたけ」と記載されているのだけれど、私の舌はカツオしか感じなかった。昆布を併用しているのなら、もっと深みやまろやかさが出そうなものだが。たぬきは、店内で意図的に造っているかのような揚げ玉。ただ、店内に揚げ場が見当たらなかったので、おそらく仕入れたものなのだろう。香ばしさが強く、「サク」と「カリ」の中間くらいの歯ごたえでとても美味しかった。麺・つゆ・揚げ玉の中で、揚げ玉が一番好印象だった。どこで買ってきているのかな。たぬき350円。肉厚で歯ごたえがよいワカメが乗る。おそらく、生ワカメ。たぬき以外のメニューは、もり・かけ280円、月見・わかめ350円。以上。天の用意がないのが珍しい。個人的なオススメは、たぬきかわかめだ。麺単のほかに、ミニ丼セットが4種ほどあり、各500円。麺単の価格から考えると、結構割安だ。こちらを試してみてもよさそうだ。箸はエコ箸。
  以前からこの場所にこの店があった記憶がなかったのでちょっと聞いてみたところ、店自体は8年くらい前からあるという。ただ、ランチタイムのそばを始めたのは今年8月から。すぐ近くにあった「かしわや」が閉店したことで、チャンスと見て始めたのだろうか。私としては「かしわや」の代替となる店が現れてくれてありがたい限りだ。


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★綱島駅(東急東横線)
「めん亭四季」  実食日:2006/1

  西口出口脇。外見は結構綺麗で規模も大きい印象を受けるのだが、半分以上を厨房スペースにとられ、客のスペースは意外に狭い。そして、内装は殺風景。座席はなく、立食いカウンターのみである。
  この店の特徴は、つゆを関東風・関西風から選べるということだろうか。私は関東風で試したのだが、関西風もちょっと気になるところだ。ただ、小さな器に並量の麺が盛られるため、どうしてもつゆは少なめになってしまう。特に、天系メニューだと綺麗につゆを吸ってしまうので、つゆそのものを味わうという雰囲気ではない。もう少し大きな器にして、つゆをたっぷり注いでくれれば言うことないのだが。たぬきなし、天370円。特殊サービスとしては、毎月5・10・15・20・25・30日には卵のトッピングが無料になるサービスがある。


※値上げしていました(天370→420円。値−1点)。かけ290円、きつね390円です(2009/3、確認)。

※閉店していました。跡地は、テイクアウト専門のおにぎり屋さんです(2014/11、確認)。

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「麺(かしわや)」  実食日:2009/3

  西口を出て直進(ゴチャゴチャした商店街へ)1分、左側。ちょっとらしからぬ看板の「かしわや」である。席配置は、壁に沿った椅子付きカウンターと、中央に立ち食いテーブル。合わせて12〜3人のキャパがありそうだ。
  この店最大の加点材料は、値段。たぬきは260円である。しかも、ちゃんと具材の入った本格天かすで出てくる。麺は、冷凍。ご丁寧に、店内には「日本冷凍めん協会」のポスターが貼られている。味も食感も、悪くはない。さらに嬉しいことに、この店ではタイムサービス制度が設けられている。そば・うどんには適用されないのだが、毎日9〜11時と16〜18時にはカレーライス(通常330円)が230円で提供される。ちょうど私が実食したのがタイムサービス時だったので、周囲にはカレーライスを食べている人が多かったのだが、「松屋より量があるのでは?」と思えるほどのボリューム感だった。これはお得だ。ノーマルカレーだけでなく、カツカレーやコロッケカレーも100円引きとなる。

※閉店していました。跡地はダイニングバーになったようです(2014/11、確認)。

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「弁天庵」  実食日:2010/2

  東口を出て、左前方の路地に入って左側2軒目。東口を出た時点で、左前方に見える。ちょっと敷居が高そうな雰囲気の外観だが、たぬき400円とギリギリながら許容範囲内の価格帯。セブン&アイグループの会社が運営するチェーン店。ここ1年ほどの間に、店舗数をどんどん増やしている。今後の動向に注目だ。店内はわりと広く、椅子付きカウンターとテーブル席合わせて25人程度収容可能。厨房脇の有人レジで注文・先払いするシステム。
  麺は、生。風味はあまり感じず、歯ごたえを重視した観がある。「ゆで太郎」の麺に近いだろうか。つゆは、最初はツンと良く香るのだが、途中からあまり香りを感じなくなる。400円のたぬきには、ワカメと大きなカマボコがサービストッピングされる。盆乗せ、レンゲ付き、箸はビニール入りのものを1膳ずつ提供。箸はとても軽く、バルサ材でできているかのようだった。


※閉店していました。跡地は、賃貸がメインの不動産屋です。「弁天庵」は、2017/6末までに全店舗閉店しています。セブン&アイは、LCC系そばから完全撤退の模様です。個人的な意見を言うと、ちょっと立ち位置が中途半端だったかなという気がします。ローコスト系で行くのか本格志向で行くのか、イマイチ方向性が見えにくいチェーンでした(2018/1、確認)。

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「富士そば」  実食日:2014/11

  西口を出て、商店街入口の十字路を左折して20秒、左側。今年3月にオープンした新店。綱島西口では3つ上に記載している「めん亭四季」が閉店して寂しくなっていたところだったのでよかったのだが、一方では2つ上に記載の「かしわや」閉店に影響していそうな気配があり、これまた寂しい話。店内にはテーブル席とお得意の半円形椅子付きカウンターがあり、計24席。
  麺は生で、数人分ずつまとめて茹でているようだ。茹でたてに当たったので、たいへん美味しかった。「富士そば」でこんなに美味しい麺を出す店舗があったのかと、驚くほど。つゆは可も不可もなくという感じだが、トータルの印象は○。店舗によって(あるいは、従業員やタイミングによって)かなり出来栄えにばらつきがあるのが「富士そば」。今回の一杯のレベルで提供してくれれば、たぬき370円(ワカメ入り)という高めの価格設定にも納得できる。朝そば(5〜10時)・夕そば(15〜18時)の設定あり。310円で、たぬきorきつね+温泉玉子+ワカメのトッピング。これはかなりお得だ。というか、この設定があると、他のレギュラーメニューが全然売れなくなるのではないかという気がする。350円くらいでいいんじゃないかと。受渡口にそば湯ポットあり。24時間営業。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です(2016/8、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。紅生姜ちくわ天450円、揚げシュウマイ450円、肉ほうれん草玉子とじ480円、あさり460円といった変わり種が多数登場しています。揚げシュウマイは、なんとなく横浜っぽくていいなと思います(付+1点。2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。紅生姜ちくわ天、揚げシュウマイ、肉ほうれん草玉子とじ、あさりは、すべて終了している模様(店頭掲示から消えている)。セットもののややレアメニューとして、欲張りチキンカツ炭火親子丼セット750円が登場しています。これは別店舗で一度食べたことがありますが、チキンカツ丼と親子丼の合体技で、相性的にイマイチ。あまりオススメはしません(2020/4、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき490円です。410円から一気に上がったのではなく、440円、460円と段階を踏んで上がっていると思われます(2023/4、確認)。

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「しぶそば」  実食日:2020/6

  2020年3月末にオープンした新店。場所は、東口を出て右のガード脇。2階建ての建物が丸々「しぶそば」で、メゾネット形式の2階建て店舗になっている。2階があるという時点で、すでに珍しい。しかし、この店舗の特異性は、それだけにとどまらない。なんと、2階には掘りごたつスタイルの小上がり席まであるのだ。これは、少なくとも電鉄系駅そばとしては、私が知る限り史上初だ。ただし、私が訪れた時点では、2階は夜のみ利用可能とのことだった。夜にはちょい飲みをやっているので、基本的には酒を飲む人向けということなのだろう。券売機や厨房は、1階にある。2階席利用の場合、注文した品は厨房内のリフトで上げてくれる(2階にスタッフが常駐し、配膳してくれる)ので、やり取りは楽ちん。2階での食器返却もOK。また、生ビールやハイボールなどのサーバーは2階にある。なぜこれらが2階にあるかというと、しぶ飲み放題(つまみ2品付きで30分1000円)を提供しているからだ。つまり飲み物はセルフで注ぐことになる。前例がないことだらけなので、やってみたらうまくいかずに今後軌道修正される部分も出てきそうだけれど、面白い取り組みであることは確かだ。席は、1階が椅子付きカウンター16席。2階がテーブル14+小上がり8。
  初食がいきなり公式取材になったので、たぬきそばではなく冷しかき揚げ440円の実食になった。麺・つゆについては、他店舗と変わらない印象。撮影で少々時間が経ってから食べたけれど、本質的には問題ない出来だった。かき揚げは季節ごとに内容が変わるので、参考程度に。今回いただいたかき揚げには、タマネギ、ニンジン、インゲン、ゲソが入っていた。ザクザクと音がする、やや固めの花を咲かせたタイプだ。たぬきは400円。箸はエコ箸。この店舗の特徴はなんといってもしぶ飲み放題なので、近いうちにこれも試しに来ることにしよう。
  公式取材のため、先・後客数は数えず。15:00頃の訪問ということもあり、わりと空いていた。3月末にオープンして、わずか1週間でコロナ休業に入ってしまうという悲運の店舗だけに、応援したくなるし、特徴的な店舗だからなおのこと軌道に乗ってほしいと願う。


※2020/7、再び公式取材にて再食。しぶ飲み放題1000円を実践してみました。つまみは、3種類あるA群、2種類あるB群からそれぞれ1品選択します。私は、A群から宮崎産地鶏の炭火焼き、B群から枝豆を選択。飲み物は全てセルフサーバーで注ぎます。30分で、生ビール・生ビール・ハイボール・レモンサワーの4杯いけました。充分元をとったどころか、かなりお得に飲めました。コスパ的には充分です。ただ、私は食べながらでないと飲めないタチということもあり、どのつまみを選んでも30分もたせるのがやや厳しいかなと感じました。もう少しボリューミーなつまみが選択肢にあるといいなと思います。
  平日20:00頃の訪問で、2階は先客0・後客0(1階は未確認)。30分滞在しても、誰も上がって来ませんでした。まだ2階席はあまり稼働していない様子です。本格的に賑わうのはコロナがだいぶ落ち着いてから、ということになりそうです。

※値上げしていました。現在、たぬき470円、かき揚げ530円です(2023/4、確認)。

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★大倉山駅(東急東横線)
「しぶそば工房」  実食日:2009/12

  改札を出て直進すぐ左側。東急系列の「しぶそば」チェーンの店舗だが、他店とはメニューも値段も大きく異なる。店内にはテーブル席と椅子付きカウンターがあるが、さほど広い印象はない。厨房の、駅通路に面した部分がガラス張りになっていて、厨房内を覗き見ることができるようになっているのが面白い。
  この店舗では、なんと十割そばを使用している。もちろん、生麺。歯ごたえは硬質で、京浜系の「ゆで太郎」に近い印象。ただ、つなぎを使っていないため、プツプツと切れやすく、底の方に短い麺がたくさん沈んでいる。風味は「ゆで太郎」よりも豊かだが、つゆの味がかなり濃いので、大部分はかき消されてしまう。ちょっと残念。たぬきは、揚げ玉ではなく天かす。総じて高いレベルにあることは間違いなく、それでいて「しぶそば」他店舗よりも値段が安く設定されている。たぬき360円(ワカメ入り)。「しぶそば」他店舗よりも荒々しい印象で、好みは分かれそうだが、個人的にはこの店舗がイチオシだ。箸はエコ箸。変わりメニューに鶏天そば450円、ゴマ海苔そば(辛味噌つき)500円など。このチェーン特有の変わりメニュー「ピリ辛ねぎそば」は扱っていない。


※閉店していました。試験的に十割そばを提供する「しぶそば工房」から、一時的に通常店舗の「しぶそば」に切り替えて営業していましたが、続かなかったようです。跡地はヴィドフランスになっています(2012/11、確認)。

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※菊名駅は、神奈川3に掲載。
★妙蓮寺駅(東急東横線)
「かしわや」  実食日:2007/1

  駅を出て右、十字路(旧綱島街道)を右折して20秒左側。東急沿線でお馴染みのチェーン店である。
  この店は、ギリギリまで値段を安く設定している感じなので、味覚面にはあまり多くを望むことはできない。冷凍っぽい麺は水準的だが、つゆは後味が残らないタイプでちょっと物足りない。天は自家製でサクッと揚がっているのだが、油が悪いのか、食べ終わる頃にはしっかりと胸が焼ける。たぬきなし、天300円、かけ200円。安くて気の利いたメニューを置いているという特徴をうまく利用したい。たとえば、ちょいそば(半かけ)100円、ミニカレー200円、ラーメン300円などはお得感がある。そば系では、きのこ天そば300円がかなりお得な感じだが、同じ油が使われるだろうことを加味すると、むしろ鴨南蛮そば350円(冬季限定か?)の方に食指が動く。また、大食漢向けにダブルソースカツ丼550円というメニューがある。ご飯大盛り+カツ2枚という、チャレンジメニュー級の一品。


※閉店していました。跡地は、とんこつ醤油ラーメンの「ゑびす」です(2015/12、確認)。

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★白楽駅(東急東横線)
「味奈登庵」  実食日:2010/12

  西口を出て直進、商店街を左折してすぐ右側。大きなドラッグストアの隣。横浜市内を中心に展開しているミニチェーン店。大半は駅そば認定できるセルフサービス店舗だが、一部値段の高いフルサービス店舗があるので、入店前に確認が必要。白楽駅前店は、間口は狭いが奥に長く、20人近くは収容可能。結構な人気店のようで、実食時(日曜の昼時)には10分ほどの待ち時間が発生していた。
  待ち時間が長くなりがちなのは、生麺を注文後に茹でているため。細麺だが歯ごたえがしっかりしていて、なかなか美味い。加えて、各種天ぷらも注文が入ってから揚げている。そばには乗せずに別盛りで出すあたりにも、こだわりというか繊細な配慮がうかがえる。ネギも別盛りだ。つゆは、鰹出汁がかなり強く出ている。人によっては「生臭い」とさえ感じるかもしれないが、私個人としては好きな味覚。このようなこだわり店にありがちな「量が少ない」ということもなく、むしろボリュームは水準以上ある。この出来映えにしてたぬき350円ならば、文句なくブックマーク入りだ。しかし、この店では各種天がかなりお得な値段設定になっているので、たぬきよりもかぼちゃ天やししとう天、オクラ天などをチョイスした方が得策。この3種は、たぬきと同じで+50円の設定なので。かき揚げは150円と高値だが、サイズがかなり大きく、美味そうだった。そば湯ポットが各席にあるのも嬉しいサービス。

※看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。基本的に値段は変わっていませんが、たぬき(揚げ玉)は無料サービスになっていました。つまり、たぬきそばは300円で食べられます。既成メニューとしての天は700円と高い(野菜天だと600円だが、これも高い)ので、かけ+50円からある単品天ぷらで組み合わせるのがベストだと思います(2015/12、確認)。

※閉店(「そば処ぶそう」化)していました。メニューや値段等はほぼ「味奈登庵」時代のままですが、明らかに異なる店名で運営者も変わっているので、別店として扱います(2019/3、確認)。

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「そば処 ぶそう」  実食日:2019/3

  西口を出て直進、商店街を左折してすぐ右側。上記「味奈登庵」の跡地。跡地というかほぼすべてを引き継ぐ形で、今年2月にオープンした店。店名は、白楽駅近くの地名(住居表示としての正式町名ではない)である「武相台」に由来しているものだろう。外観・メニュー・値段のいずれも「味奈登庵」時代とほとんど変わっていないため、2回ほど店前を歩いていたのに全然気づかなかった。前回リサーチ訪問したとき(今月)に、「暖簾が変わったな」と思って写真を撮っておき、帰ってから写真を整理していたら暖簾に「そば処ぶそう」と記載があることに気づき、「ん? なんだなんだ?」と相成った。ネットで情報を探してみたところ、「味奈登庵」の従業員が、閉店した店舗を引き継いだとの記述があった。だから、メニューも値段も、基本的に「味奈登庵」と同じ。ただし、経営はあくまでも個人なので、「味奈登庵」の公式HPには掲載されていない。暖簾分けではないけれど、それに近いと考えていいだろうか。特段の改装は入っておらず、フロアレイアウトも「味奈登庵」と変わっていないと思われる。厨房と対峙する椅子付きカウンター6席がメインで、奥の方にテーブル席がいくつかある。奥まで入っていないので、トータルの席数は不明。
  味覚面も、基本的には「味奈登庵」を踏襲している。麺はおそらく「味奈登庵」と同じもので、見込み茹でで対応していた(後客がドカッと入ったためで、基本的には注文後茹でなのかもしれない)。数人分をまとめて茹でている様子。そして、秤を使わずに目分量で盛りつけているので、タイミングによってボリューム感に多少の誤差が生じそうな雰囲気。実際、「味奈登庵」時代よりも少し量が減っているかなという印象を受けた。それでも十分並量以上はあるのだけれど。つゆは、出汁とカエシを別々に用意し、注文を受けてから一人前ずつ合わせている。カツオ出汁の香りが鮮やかで、美味しい。かけ330円(カイワレ入りで、ネギは別盛り)。実食は、かけそば+単品カボチャ天70円。個人的にお気に入りの、「味奈登庵」のカボチャ天が、「そば処ぶそう」ではどうか。結果から言うと、味奈登庵時代と同じくらい上質だった。注文後に揚げるのは当然として、カボチャのホクホク食感を強めに残した火入れ具合に仕上げている。これならたぬきもさぞ美味しいのだろうと思ったが、残念ながらたぬきというメニューはない……と思いきや、後客のひとりがおもむろに「揚げ玉ちょうだい」と注文し、なんと店主はこれに応えてわざわざ揚げ玉を作って、無料サービスしていた。まじすか! 通ざんすね! 「味奈登庵」時代から天かす無料サービスがあったことは知っているけど、まさか注文後に作ってくれるとは! これは私も次回訪問時に試してみたい。
  平日11:00頃の訪問で、先客1・後客6。大半の客がカウンターに陣取るため、テーブルの方はだいぶ余裕がありそうなのにカウンターはほぼ満席になった。ひとり客は奥に入らないのが暗黙のルールなのだろうか。ベースの味は「味奈登庵」と同じだけれど、細かいところで個人店ならではの融通が利きそうな店。大事に利用していきたい。


※閉店していました。長続きしなかったですね。跡地は、横浜家系のラーメン店になっています(2020/4、確認)。

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「加とう」  実食日:2020/5

  西口を出て直進、商店街を右折して30秒、左側。昨年6月にオープンした新店。たぬき430円とやや高めの設定ではあるのだが、かけ320円やかき揚げ480円はれっきとした駅そば価格。オープン厨房で食券制のセルフサービスだし、当サイトの掲載基準を問題なく満たしていると言える。店内は手狭。客席は、厨房を囲むL字型椅子付きカウンター6席のみ。背後スペースに遊んでいる椅子が2つあったので、もしかしたらもともとは8席あったのかもしれない。コロナ対策で席間を広くとるために2席間引いたのではないかと推測できる。
  麺は、注文後に茹でる生麺。妙なコシやモチモチ感がなく、ホグッとしたそばらしい歯ごたえ。そばの香りは、最初のひと口めに強く感じる。ふた口め以降は、舌が慣れてしまうためか、それとも出汁の香りが口腔内に充満するためか、さほど香りを感じなくなる。つゆはカツオ出汁が中心で、酸味強め。少々癖がある味わいではあるが、エグミは出ておらず、歯がキシキシするようなことはなかった。カツオ出汁が好きな人にとっては、美味いと感じるものだろう。たぬきは、おそらく意図的に作られたものであろう天かす。サラサラと軽い。ほんのりと青のりの香りがあるのも好印象。ただ、つゆに浸かるとすぐにゾル化してしまうのがちょっと残念。もう少し固めの揚げの方が私好みだ。ワカメ&ミツバ入り。ネギは輪切りではなく縦細切り。白髪というほど細くなく、街そばの鴨南蛮に入っているネギのようなイメージ。辛みが突出せず、ミツバの香りも奏功して上品な味わいに仕上げている。各席にそば湯ポットあり。ほどよく白濁しており、香りもよい。そばメニューはわりとオーソドックスで、これといった変わりメニューはないし、メニュー数自体も少なめ。強いて言えば、「肉うどんドーーン!」580円という名のメニューが設定されていた程度。それとて、おそらく肉がたくさん乗るのだろうと想像がつくもの。そばに対応しているかどうかは未確認。反面、ご飯ものに変化球が多い。海鮮系が多く、こぼれしらす丼350円、こぼれいくら丼450円、こぼれまぐろ丼520円などがある。シラスやイクラは「こぼれ」の表記が似合うけれど、マグロがこぼれるのはちょっと微妙な気もするが。値段が安い(おそらく小丼だろう)から、次回にでも試してみようか。また、酒類やちょっとしたつまみも用意がある。いろいろな使い方ができそうな店だ。
  土曜12:30頃の訪問で、先客2・後客1。コロナ禍では思うように客数が伸びていないのか、店頭に小さなテーブルを設置して、テイクアウト販売が行われていた。とり天丼500円と、鴨せいろそば520円。どちらも悪くないと思うけれど、なにしろ急拵えなのが分かってしまう販売スタイルだし、そもそもこの場所は当駅周辺の中ではそれほど人通りの多い場所ではない(商店街を左折した先の六角橋方面がメインストリート)ので、どれほど売り上げを確保できているかは未知数。上記「そば処 ぶそう」も長続きしなかったことだし、なんとか応援したいところではあるのだが。味は間違いないことだし。


※だいぶ大きく値上げしていました。現在、たぬき550円、かけ490円、かき揚げ630円です。ご飯ものも上がっていて、こぼれしらす丼500円、こぼれいくら丼700円、こぼれまぐろ丼600円になっています(2023/4、確認)。

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「心」  実食日:2023/4

  西口を出て直進、商店街を左折して3分、右側。2022年12月オープンの新店。上記「加とう」と六角橋商店街内部の「加茂や」に挟まれたような場所だが、駅からほどほどに近くて歩行者のメイン動線に面しているので、3軒の中では一番客足が伸びそうな立地であるようにも感じる。しかし、店内は手狭。食券制で、椅子はなく厨房と対峙する立ち食いカウンター4人分くらいのみ。
  麺は、冷凍(目視確認済み)。冷凍麺にしては香りがそこそこあり、食感的にも生麺に近い。目視しなければ生麺だと思い込んだかもしれない。細めで、色は薄いグレー。かつての「せんねんそば」あたりを連想させる麺だ。つゆは、出汁感弱めでちょっと平たい。フードコートっぽい味と言えばいいだろうか。ベースは出来合いのつゆだと思われる。たぬきというメニューはなく、揚げ玉がフリーで置いてある。既製品だけれど、関東ではあまり見ない色白で形が揃っていないもので、パッと見には「おっとっと」みたいに見える。これは大阪でよく見るタイプの揚げ玉だ。どこから仕入れているのだろうか? 振り出し容器に入っているところも大阪っぽい。かけ400円、かき揚げ500円、きつね500円など。一番人気は肉600円との表示がある。ご飯ものは、カレーライス500円にミニ丼各種400円、牛丼と思われる「牛〜う丼」670円と揃う。カレーライスは店内仕込みで、人気があるようだ。また、単品トッピングの扱いで唐揚げ2個220円の設定があり、こちらも店内仕込みとの表示あり。実食は、かき揚げそば。かき揚げは正円形で、タマネギ、ニンジン、インゲンで構成。3本のインゲンを三角形に並べているあたり、いかにも冷凍ものっぽい。これ自体はどうということもないので、次回訪問する機会があれば唐揚げをトッピングしてみようかなと思う。
  土曜14:00頃の訪問で、先客1・後客1。ともに男性で、そばではなくカレーライスを食べていた。これも1回試してみてもいいな。カレーそば540円の設定があるから、カレーそば+唐揚げトッピングにすれば、試したいものをいっぺんに試せるだろうか。ちょっと値段が高いものになってしまうけれど。


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「加茂や」  実食日:2023/4

  西口を出て直進、商店街を左折し、右手一本裏手の狭いアーケードに入って県道に出る直前の左側。駅歩5分くらいかかる。現在白楽にある3軒の立ちそばのうちもっとも駅から離れており、しかも車道に面していないため目立たない立地。この場所でこの手の店が成り立つのだろうかと、少し心配になってしまうような場所にある。2021年2月にオープンした新店。つまり、オープンした時点では上記「心」はなかったわけで、オープン後競合店が1軒増えたのは誤算だったのではないだろうか。食券制で、客席はおひとり様用テーブル席が4つか5つか。プラス、厨房と向き合う立ち食いカウンターもあるのだが、カウンター下が冷蔵庫になっていて足が入らないので、ちょっと使いづらそう。座って食べるのが基本か。
  麺は、薄いグレーの茹で麺。店頭にむらめんの番重が出ていたのでむらめんの麺なのだろうが、舌触りがザラザラしないし色が中途半端だし、あまりむらめんっぽくない麺だ。こういう麺も作っているのか。どちらかというと興和っぽい印象だ。つゆは、良くも悪くも荒々しい味。醤油の香りが強く、カツオ出汁もかなり強く利かせてある。パッと連想されたのは、名古屋の「きしめん住よし」。ただし、醤油の香りはこちらの方がだいぶ強い。プロの料理人が作った感じではなく、素人が研究に研究を重ねて行き着いた味なのではないかと推察されるような味わいだった。たぬきというメニューはなく、天かすがフリーで置いてある。かけ350円、かき揚げ500円、えび天550円など。和牛を使っているという牛すじ肉そば800円が名物格のようだが、ちょっと手を出しづらい価格帯。実食は、かけそば+単品ナス天100円+生卵70円。ナス天は、注文後に揚げていた。サイズは小さめだが、1本ぶん使用。縦ふたつにカットしてから丁寧に包丁を入れて開いてあり、食べやすい。出汁が強烈なつゆとの相性も悪くなく、もしかしたら天ぷら系を乗せる前提のつゆなのかもしれないと思った。卵は、後乗せ。白身は完全に透明な状態での提供だった。箸は割り箸。
  土曜14:30頃の訪問で、先客0・後客1。あまり多客が望めなさそうな場所なのに、白楽の3軒のうちかけそばの価格は最安。最もクラシカルな立ちそばの雰囲気や味を出しているのもこの店だ。考えてみれば、白楽の3軒はそれぞれ方向性が異なる。「加とう」は本格寄り、「心」は中道、「加茂や」はクラシカル寄り。だから、意外と客層が分かれて競合しないのかもしれない。


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★東白楽駅(東急東横線)
「山善」  実食日:2006/1

  改札出て右、大きな通りを渡らずに右(六角橋方面)へ2分。街道筋に面しているので、駅そばというよりも車客をターゲットにしている印象。実際、私が食べたときにも、先客にタクシーの運転手が2人いた。ま、駅から近いので駅そばとしても認めることにするが。
  ここのそばは、味覚的には「六文」のチェーンに近い印象。麺は六文よりも少し固いかな。つゆにやや甘みがあるが、嫌味なほどではない。定食類も用意しており、24時間営業。いろいろな用途で使えそうな店である。たぬき330円。

※値上げ(たぬき330→370円。値−1点)していました(2010/12、確認)。

※閉店していました。跡地は、歯科クリニックです(2015/12、確認)。

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★反町駅(東急東横線)
「そば田」  実食日:2007/10

  駅を出て国道1号を左、泉町交差点で左に折れ、最初の信号を左折してすぐ右側。駅を出てから5分近くかかる、ギリギリ徒歩圏内の店。近隣は住宅地で他に商店の類はなく、いかにも「浮いている」感じのする店だが、昼時には入れ替わり立ち替わり客が入っている。構えは古くさいが、カウンター(椅子付き)は綺麗。内装だけリニューアルしたのかもしれない。
  ここのそばは、光沢のある茹で麺に、甘すぎも辛すぎもしないつゆ。おしなべて平均的。たぬきが市販品だったのがちょっと残念だが、気持ち程度ながら青味(ほうれん草)が入ったのは嬉しかった。困るのは、精算方法が不統一だということ。基本的に後払いだが先払い(代引)にも対応している、という感じ。先払いする場合、払ったことを忘れられないよう、印象を強くしておいた方がいい(1000円札を出してお釣りをもらう、など)。たぬき290円。なお、店名の読みは「そばた」ではなく「そばでん」。


※閉店していました。跡地は、あいおいニッセイ同和損保の「保険の相談窓口」になっています(2015/2、確認)。

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「蕎麦源」  実食日:2015/11

  駅を出て右へ1分、最初の信号を渡ってから右折して10秒。交通量の多い交差点の角に近い場所にあり、よく目立つ店。にもかかわらずこれまで未食になっていたのは、朝から開いていないのと、午後に中休みがあるため。3回目のチャレンジで、実食成功。店名は「蕎麦源」で間違いないのだが、看板には店名表示の脇に「麺房八角」と記載がある。港北区の、駅で言うと大倉山と新羽のちょうど真ん中くらいにある製麺所の直営店だ。直営店はここのほかに、工場併設の本店と、横浜駅東口地下街「ポルタ」にもある。が、当サイトで扱えるのはここ反町店だけのようだ(ポルタ店は値段が高いため、現状では対象外と考えている。反町店との値段の違いは、テナント賃料の差によるものだろうか)。また、ほかに「自然や」というブランドの飲食店も直営しているが、こちらも当サイトでは扱えない。反町店の客席は、壁際のテーブル席と厨房を囲む椅子付きカウンター。昼時の実食で混雑が激しく席数を正確に数えられなかったが、トータルで15席くらいだったか。昼時には、ほぼ常時満席と盛況。
  混雑時限定の対応かもしれないが、麺は生麺の見込み茹でだった。大きな金属製の籠で、数人分ずつまとめて茹でる。閑散時には注文を受けてから茹でるのではないかと推察。しっかりとエッジの立った細麺で、香りがしっかりと立っており、また細麺なのにしっかりとつながっていて歯ごたえもよく、美味かった。「味奈登庵」と肩を並べる芸術的細麺と言えるだろう。なお、麺は大盛り無料(申告制)で、ほとんどの客が大盛りで注文していた。私はボリューム感を見たかったため普通盛りにしたのだが、「大盛りで」と言わないと周りから「あ、こいつ素人だ」と見られてしまいそうな雰囲気。つゆはやや辛めだが、かえしとカツオ・昆布の合わせ出汁とのバランスが良く、飲みやすい。嫌味にならない程度の余韻が長く続くのも好印象だ。たぬきは、比較的粒の小さい天かすで、カリカリの粒とふんわりした粒が混在する不思議食感。かき揚げは注文後に揚げ、金型を使って高さのある特大サイズに仕立てている。別盛りで供されるので、卓上の「昆布塩」で食べたら格別だろう。たぬき440円(ワカメ・ナルト入り)。特例適用でなんとか、という価格帯だが、大盛り無料とクオリティの高さを考えれば納得。箸はエコ箸。
  この店にはもうひとつ、かけがえのない魅力がある。それは、厨房が完全オープンになっているということ。カウンターがやや低いこともあって、茹で場から揚げ場から洗い場まで、厨房内のすべてが丸見えなのだ。熟練した店員さんの一挙手一投足を余すことなく眺めることができる。駅そばは基本的に厨房がオープンになっているものではある(というか、それを駅そば認定条件のひとつとしている)が、ここまで開けっ広げな店は珍しい。この店では、テーブル席には目もくれず、何が何でもカウンター席で食べたい。私が常連客だったら、「あんまり見せないでよ」と言いたくなりそうなほどだ。この一点だけをとっても、繰り返し通う価値がある店だと思う。


※消費10%増税に伴って、でいいのでしょうか、値上げしていました。現在、たぬき460円です。大盛り無料は継続されています(2020/5、確認)。

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※横浜駅は、神奈川1に掲載。
★高津駅(東急田園都市線)
「ベルハウス」  実食日:2014/7

  西口を出て、府中街道を渡らずに左へ1分。さっぱりした外観の店だが、これは最近改装したもので、以前は昭和の雰囲気が濃厚に漂う店だった。以前から存在は認知しており、行こう行こうと思いつつも、時間が合わなかったり満腹だったりで機会に恵まれなかった。改装前に一度食べておきたかったという、後悔の念が。客席は、厨房を囲むL字型の立ち食いカウンターがメインで、壁際に2人分ほど立ち食いカウンターが増設されている。キャパは、全部で10人くらいか。
  麺は、弾力がとても強く、香りはほとんどない。冷凍麺にありがちなタイプだ。つゆは、私が自宅でそばを作るとこういう味になる、という感じ。市販のめんつゆがベースなのだろうか。もう少し出汁感を強めると印象が変わりそうな気がする。たぬき350円。たぬきの価格はやや高めの印象だが、他メニューはむしろ安めの設定になっている。かけ230円、月見280円など。なぜ、たぬきがこんなに高いのだろう? 変わりメニューには、おまかせ天370円がある。店主おまかせで3種類の天ぷらがトッピングされる。たぬきとの価格差が20円なら、断然こちらの方がお買い得だろう。なお、夜は立ち飲み屋に変身するようで、壁一面に肴メニューの短冊が貼られている。こちらにも惹かれるところだが、飲みに来るにしても改装前に来たかったという思いが先に立つ。


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★溝の口駅(東急田園都市線)  ※武蔵溝の口駅は別途掲載(神奈川3
「梅もと」  実食日:2004/7

  コンコース内。改札入って正面。東急にありがちな、「ピカッと新しい梅もと」である。味等に関しては、同系他店と同じなので、詳しくは解説しない。曜日によって、大盛り無料、卵無料などのサービスがある。私が食べたとき(木曜日)は大盛りの方だったのだが、黙っていても自動的に大盛りで出てきた。また、冷やし中華の場合は木曜でも卵サービス。カレーライスの場合はライス大盛りになる。もう1点付け加えておきたいのは、飲み水。薄いながらも麦茶になっている。これは何気に嬉しいポイント。暑いときには、冷たい麦茶に限る! たぬきはワカメ入りで290円。
  なお、この駅はJR南武線の「武蔵溝ノ口駅」とのターミナルになっているが、駅名が微妙に異なるため、別駅として扱う。ご了承いただきたい。


※2016/11、再食。値上げしていました。現在、たぬき360円です。約12年ぶりの再食ということで、初心に帰ってたぬきそばを実食。茹で麺は昔と変わらず、少しゴワッとする食感。わりと好きです。つゆは、昔よりもやや淡くなったような気がしますが、12年経っているのであまり自信ありません。口当たりはカツオ系で、余韻は昆布。淡い中にも深みがあり、嫌いではないです。たぬきは、サクッとした玉とフワッとした玉が混在する天かす。青ノリのような香ばしさを感じましたが、視認はできず。これも、悪くないです。全体的に、突出したワンポイントはないものの、特にケチをつけるような材料もなく、バランスよくまとまっていると思います。
  ちょっと変わっているなと思ったのは、冷水用のコップが商品と一緒に提供されるということ。冷水機前にコップはありません。そばを食べずに水だけ飲んで出ていくのを防止するためでしょうか。個人的には、そばを待っている間にひと口水を飲みたいので、できれば冷水機前にコップを出しておいてほしいです。日替わり特価セット(この日は「たぬきそば+ミニ海老天丼510円」)の設定あり。朝11時までコロッケそば320円、15〜18時に限り正油ラーメン400円の大盛り無料といった、タイムサービスあり。変わりメニューに、薬膳天450円、きのこ煮450円。外観的には、サンプルディスプレイを向かって右側に移動し、左側にはテイクアウト専用窓口が新設されていました。暖簾も変わっています(写真は左:旧、右:現。値−3点、サ−1点、付+2点)。


※2018/11、再食。少し前に多摩川店で春菊天を食べ、姿揚げになっていたことに驚いたので、溝の口店でも春菊天390円を食べてみました。なるほど、こちらも姿揚げでした。揚げ置き時間が長く、しなっとしていてちょっと筋っぽいのですが、オペレーションとしては多摩川店と同じです。ただ、丼が違っていました。大盛り用の丼を使ったのでしょうか、内容量に対してずいぶんと丼が大きいように感じました。
  平日14:00頃の訪問で、先客8・後客8。たいへんよく入っています。女性ひとり客も散見されました。ただ、券売機の扱いに慣れておらず時間がかかっている客の後ろで、若く綺麗な女性が「チッ」と舌打ちをするシーンは、あまり見たくなかったです。


※閉店(「しぶそば」化)していました(2021/8、確認)。

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「しんちゃん」  実食日:2014/2

  駅を出て、ガード伝いに二子玉川方面へ歩き、大通りを渡ってローソン脇の小路を抜け、ガードを斜めに潜る道路を左折して30秒、右側。文字で説明すると行き方がかなり面倒くさそうだが、実際には分かりやすい場所。駅からの距離も、徒歩1分半くらいだ。すぐ隣にある食品スーパー「十字屋」が経営母体。かつてはスーパーのすぐ隣に立ちそばコーナーがあったのだが、この場所は現在居酒屋専門になり、少し駅寄りに立ちそばコーナーの出入口が新設されている。まぁ、中でつながっているのだが。立ちそばコーナーには立ち食いカウンターと椅子付きカウンターがあり、キャパは10人くらいか。
  麺は、昭和の古き良き立ちそばを偲ばせるような茹で麺。つゆは、親の仇のように塩辛い。実食が閉店間際だった(夜は立ち飲み屋になるため、15:00閉店)から、煮詰まっていたのかもしれないが、それにしても。出汁もちゃんと香るので不味くはないのだが、完飲すると腎臓が心配になる。たぬき350円。たぬきは天かすで、具材がたくさん入っている。私の好きなタイプのたぬきだ。なお、写真ではずいぶんと殺風景に見えるが、実際には営業時間内には暖簾が出ている。閉店間際の実食で、食べている間に暖簾を片付けられてしまったため、こんな寂しい写真になってしまった。退店時に、券売機から小銭を取り出していたおばちゃんから「忘れ物のないようにね〜」と声をかけられたのがとても印象的だった。こういう人情味のある店は、味を度外視して通いつめたくなる。私の生活圏内に欲しい。


※閉店していました。跡地は、「ダンダダン酒場」の一部でしょうか。う〜ん、残念です(2019/5、確認)。

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「しぶそば」  実食日:2021/8

  改札内東側コンコース。上記「梅もと」が閉店した跡地に、今年6月にオープンした。「梅もと」が閉店したのは残念だけれど、とりあえず駅そばが残ってくれて不幸中の幸い。内・外装ともリニューアルされており、テイクアウト専用窓口を併設している。客席は、椅子付きカウンター24席+立ち食いカウンター8人分。出入口から見て手前側に椅子付きカウンターがあり、奥に立ち食いカウンター。この配置が、個人的にはちょっと微妙。できれば、立ち食いカウンターを手前側に配してほしかった。各席の足元に荷物かごあり。券売機はタッチパネル式というかタブレット端末タイプだが、自動オーダーではない。購入した食券は、受渡口に出すシステムになっている。
  麺は、生麺の見込み茹でと思われる。提供は速かったけれど、ガッツリ茹で置いている感じではなく、そばの香りはほどほどだけれど食感はまずまずよい。つゆは、昔よりも色がだいぶ薄くなった印象を受けるのだが、味が薄くなったわけではない。香り立つという感じではなく、どちらかというと旨み方が勝ったつゆ。たぬきは、「しぶそば」にしては粒が大きめだなと感じる天かす。サクサクしていて食感はよいが、やや油ギッシュだった。たぬき400円。店舗限定っぽいメニューは、特に見当たらず。七味等は受渡口のみにあり。箸はエコ箸。
  平日17:45頃の訪問で、先客4・後客6。場所柄、列車到着後に客足の波がやってくる様子。これから乗る人より、当駅で降りた人が多く入店するイメージ。各席に、個別パーティッションあり。ただし、可動式で、しかも軽い素材。だから、簡単に動かされてしまう。もしかしたら、2人以上連れの客に配慮して、わざと動かせるようにしているのかもしれない。


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★宮前平駅(東急田園都市線)
「そばの美」  実食日:2014/2

  南口を出て左、道路向かい。間口はそれなりに広いが奥行きがなく、椅子付きカウンター6席だけの小型店。その椅子付きカウンターも背後スペースがたいへん狭く、混雑していると出入するのも一苦労だ。実食は中途半端な時間帯(14:00頃)だったのだが、先客が3名おり、出入りに苦労した。それなりに需要があるようなので、もう少し広いスペースで営業できればいいと思うのだが、賃料との兼ね合いも含め、なかなかこれ以上の条件の物件がないのかもしれない。
  出てきたそばを見て一言。「おっ! 結構量が多い」。丼が、たっぷり入る深鉢タイプで、直径も結構な大きさなのだ。味の方はというと、ツルツル食感であまり味がない茹で麺に、粉末出汁っぽい風味がありながらも全体的にはモヤッとした印象のつゆ。決して悪い出来ではないのだが、食後にあまり印象に残らないタイプだ。たぬき390円。値段は少々高めの設定だが、店内手狭でそれほど多くの客数をさばけるとは思えないし、そもそも駅前が繁華街を形成していない街だから、致し方ないだろう。むしろ、この駅にこの手の店があったということを素直に喜ぶべきだと思う。変わりメニューはこれといってないが、隣の人が食べていたカレーそば(440円)が、とてもいい匂いを発していて美味そうだった。自家製カレーなのかな。次回訪問時にでもチャレンジしてみたい。


※閉店していました。跡地は、とても美味しそうなベーカリーショップです(2018/1、確認)。

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★たまプラーザ駅(東急田園都市線)
「二葉」  実食日:2004/7

  2番ホーム(上り線)階段下。ホームに駅そばがある、貴重な私鉄駅の一つ。しかも、「ありがちチェーン店」ではないときているのだから、なおのこと貴重だ。
  この店は、麺は並だがつゆが美味い。色はそこそこ濃いのだが、関西風に近い味で出てくる。醤油の味は抑えめに、出汁を強めに。揚げ物系も、どうやら店揚げしているようで、なかなか。ちょっと油がしつこい観もあるが……。サービス面では、毎週月曜はカレーライス100円引き(400円→300円)、木曜は卵サービス。週に2日しかサービスデーがないのだが、私は運良く木曜に当たったため、好感を抱くことになった。変わりメニューに、あしたば天そば400円。美味そう。たぬきは320円。


※閉店していました(2011/1、確認)。

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★あざみ野駅(東急田園都市線、横浜市営地下鉄ブルーライン)
「しぶそば」  実食日:2015/12

  改札入って正面。今月10日にオープンした新店(実食は22日)。先月菊名店が閉店しているので、その代替となる店舗といったところだろうか。それにしても、近年「しぶそば」の主戦場は田園都市線になってきている。東横線はあまり出店の余地がないのだろうか。確かに、田園都市線の方が駅構内が広いイメージはあるが。店内に入ると右手に券売機があり、左手はすぐ階段になっていて厨房・客席は半地下にある。2人掛けテーブル×5と、椅子付きカウンター14席。
  麺は、生麺の茹で置き。微妙に茹でオーバーだったようで、歯ごたえは茹で麺のような感じだった。ザラザラした舌触りは心地よかったが。つゆは、昔の「しぶそば」に比べて色がだいぶ薄いような気がする。関西風を連想させる色合い。しかし、味覚的には甘みが勝った関東風。良くも悪くも、特徴が薄れたような気がする。たぬきは天かすで、やや油が強め。量がちょっと多すぎて胸が焼けた。半分くらいでいい。たぬき390円(ワカメ入り)。オープンから日が浅いこともあるのだろうか、昼下がりの中途半端な時間帯でもたいへん混雑していた。フロアがあまり広くないので、混雑するとちょっと動線が確保しづらくなる。出来上がり待ちの人がいると、飲み水を汲みに行ったり食器を返却したりといった動作が若干やりづらい。フロア面積的に、いかんともしがたい部分か。対策としては、出来上がり待ちの人を席に座って待つよう促すくらいだろうか。箸はエコ箸。


※一部メニューを値上げしていました。たぬき390円やかけ300円などは据え置きですが、きつね390→400円、かき揚げ400→420円、ぴり辛ねぎ440→460円などとなっています。また、外観的には暖簾が変わっていました。季節変動の可能性もありそうですが、貼り紙類が増えて雰囲気も違っていることだし、一応写真を貼ります(左:旧、右:現。2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かけ320円、きつね410円、かき揚げ440円、ぴり辛ねぎ490円です。どういうわけか、この店舗では店頭からメニュー一覧が撤去されていました。店舗の窓ガラスには擦りガラス状の模様が入っていて中が見えにくく、現状では店の外からメニューが一切確認できない状況です(確認できるのはタペメニューのみ。同日訪問の青葉台や中央林間は一覧掲示が出ていた)。なぜこんな意地悪をするのか、ちょっと理解に苦しみます。何か不具合があっての一時的な措置であればよいのですが(2020/12、確認)。

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★市が尾駅(東急田園都市線)
「しぶそば」  実食日:2009/3

  改札を出て左、駅西口出口脇。ガラス張りで見るからにモダンな印象を受ける店だが、内装もなかなか洒落ている。窓際のカウンターとテーブル席はすべて椅子付き。店内にはピアノ曲のBGMが流れる。5分でかきこむというイメージには遠い、落ち着いた店だ。割り箸は置かず、再利用するエコ箸を導入している。
  この店のそばは、生麺。比較的太く、「箱根」系の麺に近い印象。つゆは箱根ほど甘みが強くなく、あっさりというわけではないが飲みやすい。ワカメが結構たっぷり入るのも嬉しいところ。たぬき390円と値段はちょっと高めであるが、この出来映えならば文句をつけようとは思わない。変わりメニューに、ピリ辛ネギそば440円、なめこおろしそば440円など。また、季節限定の天ぷらメニューがあり、この時期は菜の花とイカの天ぷら(450円)だった。さらに、詳細は不明だが、そば・うどんとは別に「むぎんぽううどん」という種類の麺がある。そば・うどんよりも割高に設定されているが、一度試してみたい響きだ。


※2010/11、再食。かき揚げは自家製、なんと店揚げでした。チェーン店で天ぷらを店揚げしている店は珍しいと思います(付+1点)。

※たぬき390円、消費増税に伴う値上げはなく、値段据え置きです。市が尾店限定のセットメニューが2種類あります。海老丼セットといか天丼セットで、ともに490円と激安。写真を見た限り、どちらにも小さめのカボチャ天が付くようで、かなりお得な設定になっています。市が尾店で食べるなら、このどちらかで決まりですね(付+1点。2016/11、確認)。

※2019/2、再食。冷やしたぬき390円をいただきました。天かすは揚げ置きですが、比較的揚げ置き時間は短かったようで、人肌程度に温かいものでした。カラッと油が切れていて、好印象。麺・つゆを含め、ソツのない出来の1杯でした。
  平日18:00頃の訪問で、先客9・後客6と賑やか。老若男女、ひとり客から家族連れまで客層の幅も広く、とても流行っています。なお、たぬき390円は値段据え置きですが、一部メニューを値上げしています。現在、ぴり辛ねぎ460円です。おろしはメニュー落ちし、店舗限定メニューも終売しているようです(付−1点)。


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★青葉台駅(東急田園都市線)
「しぶそば」  実食日:2011/1

  正面口改札内コンコース。昨年12月にオープンしたばかりの新店。テーブル席と椅子付きカウンター、合わせて30人ほど収容可。外観は、全面ガラス張りになっているだけでなく、曲線を使ったフォルムが印象的。
  生麺は、まずまずの食感・風味。それよりも素晴らしかったのが、つゆ。鰹出汁がたいへんよく香っていた。また、このチェーンは短いサイクルでメニューの入れ替えやキャンペーンなどを行っていて飽きさせないのだが、今回実食時にはかき揚げに「むかご」が使用されていた。むかごとは、ヤマノイモの肉芽。見た目・食感的には「豆」を連想させる。かき揚げの中に入っても、強い存在感を発揮する。駅そばではなかなかお目にかかれない食材なので、インパクトも絶大だ。たぬき390円(ワカメ入り)。かき揚げは400円。このチェーン特有メニューのぴり辛ねぎも健在で、440円。変わりメニューには、ハムカツそば430円があった。箸はエコ箸。


※たぬき390円、消費増税に伴う値上げはなく、値段は据え置きです。おすすめ天そば480円あり。訪問時には、「ほうぼう・なす・ししとう」でした。ほうぼう天がかなり珍しいですね。クセのない上品な白身魚なので、そばに乗せても美味しい天ぷらになると思います。ハムカツそばは、終了しているようです。外観的には、暖簾が変わっていました(左:旧、右:現。2016/11、確認)。

※2018/9、再食。ちくわ天そば420円をいただきました。麺は、少しザラッとする舌触り。そばの香りがしっかり感じられます。ちくわ天は、縦半分カットを2本。つまり、ちくわ1本ぶんですね。揚げ置きで冷めて固くなっているのですが、温そばに合わせればつゆに浸かって温まり、また柔らかくなるので、特段問題ありません。冷そばに合わせると、ややちぐはぐな印象になるかもしれませんが。
  平日13:30頃の訪問で、先客15・後客9。とても賑わっています。女性客も多いです。この状況を見ると、もっと多くの駅に店舗を出してもよさそうだなと感じます。なお、一部メニューの値段が上がっていて、たぬき390円やかけ300円などは据え置きですが、きつね390→400円、かき揚げ400→420円、ぴり辛ねぎ440→460円などとなっています。ちくわ天も、400円からの値上げになっています。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かけ320円、ちくわ天430円、きつね410円、かき揚げ440円、ぴり辛ねぎ490円です(2020/12、確認)。

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※長津田駅は、神奈川3に掲載。
★中央林間駅(東急田園都市線、小田急江ノ島線)
「箱根そば」  実食日:2007/1

  小田急改札を出て正面。近年開店(あるいは改装)したのか、新バージョンの赤い看板の店である。実食が小雪がちらつく寒い日だったということもあり、おおいに賑わっていた。私が食券を買って店内に入ると、注文口には7〜8人の行列。そして、いざ私の番になったときに後ろを振り返ってみると、やはり7〜8人の行列ができていた。
  味覚的には普通に箱根……と言いたいところなのだが、つゆの印象がちょっと違っていた。同系他店に比べて、甘みが弱い。前日に幡ヶ谷の「生そば 箱根」で食べているから記憶もはっきりしているのだが、明らかに違った。それがこの時たまたまだったのか、それとも店による違いなのかは分からない。個人的には、平均的な「箱根」は甘みが強すぎると思っているので、むしろこちらの方が好き。たぬき290円(ワカメ入り)。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値段も上がっています(たぬき290→320円。値−1点。2010/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき330円です(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。季節限定メニューが3種あります。同日訪問で、南林間と東林間は2種、中央林間には3種の季節限定メニューがありました。「ピリ辛もつ煮込みそば」の有無が異なっています。店舗ごとに、微細な違いがあるんですね(2017/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2018/12、確認)。

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「しぶそば」  実食日:2012/6

  東急改札を入って正面。改札外、というか駅の外からでも利用できる造りになっている。客席は、改札内側がテーブル席主体、駅外側は椅子付きカウンター席が主体になっている。どちらかというと、逆の方がニーズに合っていそうな気がするけれど。
  味覚的には普通に「しぶそば」スタンダードなのだが、このチェーンは電鉄系駅そばチェーンの中ではトップクラスの出来栄えなので、全体的にレベルが高い。麺は生で食感も風味も良いし、ほどよく甘みがさしたつゆもおいしい。敷いて難点を言えば、たぬき390円という値段か。かき揚げ(季節によって内容が変わる。実食時はあさりかき揚げ)400円、ぴり辛ねぎ440円あたりを狙った方がよさそう。箸はエコ箸。余談だが、私が出演したテレビ番組の記事が、店頭に貼り出されていた。うれし恥ずかし。


※2014/11、再食。値段据え置きです。消費増税による値上げはありません。冷やしぴり辛ねぎ(440円。全メニュー温冷同額)を試しました。温そばよりもネギのシャキシャキ感が際立ち、たいへん美味しかったです。このメニューに関しては、冬でも冷やしの方がオススメです。なお、実食時は「しぶそば」全店で実施している新そば祭りの期間内(11/17〜27)であり、全メニューに普段とは異なるそば粉「にじゆたか」(秋田県羽後町産)が使われていました。歯ごたえがとても強く、一層おいしかったです。ただし、継続的ではないキャンペーンものなので、評点には反映させません。

※一部メニューを値上げしていました。たぬき390円やかけ300円などは据え置きですが、きつね390→400円、かき揚げ400→420円、ぴり辛ねぎ440→460円などとなっています(2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かけ320円、きつね410円、かき揚げ440円、ぴり辛ねぎ490円です(2020/12、確認)。

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