神奈川6
(小田急各線)

現在、33軒掲載(うち12軒は、閉店確認済)
※登戸駅は、神奈川3に掲載。
★向ヶ丘遊園駅(小田急小田原線)

「箱根そば」  実食日:2003/3

  小田急お馴染みのチェーン店が、下りホーム上にある。小田急でホーム上に駅そばがあるというケースはかなり珍しく、貴重な店である。味の方も、同系他店とは若干異なっているような気がする。そんなことがあり得るのかどうか分からないのだが、どうも麺が太く、固いように思えた。他の「箱根そば」は典型的な更科系で、白く細い麺だったように思うのだが。値段やサービス等は、同系他店と同じ。セットメニューが安くてお得感がある。たぬきは290円。カレーセットは460円。かき揚げ丼セットは500円。

※閉店していました。跡地には何もありません。南口駅舎外にも「箱根そば」がありますが、移転ではなく既存店への統合である(店舗名も異なる)ため、別店として扱います(2015/2、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2015/2

  南口を出て右、駅舎に隣接している「マルシェ2」の外側西端。店舗名は「向ヶ丘遊園南口店」。わざわざ「南口」とついているのは、かつてホームに「向ヶ丘遊園店」があったためだ(この店舗はその後閉店している)。駅出口からの距離は近いがメイン動線から外れていて立地的にはあまりよくないのだが、長〜い看板を掲げていてよく目立つ。客席は、テーブル席が2・4・2、椅子付きカウンターが10席、そして立ち食いカウンターも3人分ほどある。
  昼時を少し外れた時間帯の実食だったが、次から次に客がやって来て、厨房はてんやわんや。老若男女、あらゆる客層が利用している。忙しくなると味が落ちるということは駅そばによくあるパターンだが、ここでも茹でたての麺に当たったはずだが長く茹で置いたような食感だった。ちょっと残念。つゆは箱根スタンダード。甘く、ちょっと癖があると思うのだが、これが好きという人が結構多い。たぬき330円(ワカメ入り)。麺単ちょい足しに便利な「カツオふりかけご飯」80円がある。そば湯ポットあり。ちょっと飲んでみたが、とろみはあるのに香りは弱めという、微妙な印象だった。箸はエコ箸。


※微細な違いではありますが、看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき350円になっています(2017/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です(2021/1、確認)。

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★読売ランド前駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2007/4

  改札出て左すぐ、売店の隣。間口が広けりゃ中も広い店で、店内には2人掛け&4人掛けの椅子席がたくさんある。1人客よりもグループ客を意識したような造りの店だ。
  味覚的には平均的な「箱根」だが、つゆは割とあっさりしている印象。これはタイミングの問題かもしれないが。ワカメが入って、たぬき290円。ペットボトル入りのつゆの販売(270円)もある。

※値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました(2009/2、確認)。

※改装して、店名が変わっていました(「生そば 箱根」→「箱根そば」。写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき350円になっています(値−1点。2017/12、確認)。

※2019/8、再食。まず、値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。今回は、夏場の名物メニュー「冷やし豆腐一丁そば(470円)」をいただきました。ぶっかけスタイルの冷やしそばに、冷奴まるごと一丁+天かす+花かつおのトッピングです。薬味は、豆腐の上におろし生姜、丼の縁にワサビ。両方というのは、ちょっとナンセンスな気がします。豆腐には生姜の方が合うので、ワサビは外すか、せめて別皿にしていただけるとありがたいです。京浜急行系列の「えきめんや」でも同じ趣向のメニューを扱っていますが、醤油をかけるのを推奨する「えきめんや」に対して、「箱根そば」はあくまでもめんつゆで食べる仕様。どちらが良いということではないと思いますが、コンセプトが少々違っているのが面白いです。豆腐が冷たくて気持ちいいのですが、店内に冷房が効きすぎていて少し寒いので、冷たい豆腐のありがたみが半減してしまうのが残念。いろいろな意味で、店内の冷房はもう少し弱めた方がいいと思います。
  平日15:30頃の訪問で、先客7・後客4と上々の入り。女性のひとり客や制服姿の高校生の姿もありました。周辺にファスト系の飲食店が少ない駅なので、需要を独占できているのかもしれません。たぶん、地元住民にとっては貴重な店なのだろうと思います。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です(2021/1、確認)。

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★百合ヶ丘駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2009/2

  改札を出て正面。テーブル席(2人×4)、椅子付きカウンター、立ち食いテーブルと揃っていて、17〜8人くらいは同時に食べられるように客席設計されているが、実際に17〜8人入ったら身動きひとつできなくなるであろうと思うくらいのフロア面積。なるべく混雑時間帯を外して利用する方が得策かもしれない。
  麺・つゆ・トッピング、いずれも標準的な「箱根」仕様で、これといった特徴はない。神奈川県内に散見される茹で麺の「廉価版箱根」ではない。季節限定ではあるが、「菜の花そば」(400円)という変わりメニューがあった。たぬき320円(ワカメ入り)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。初食記事にある「菜の花そば」は終了しています(値−1点。2015/8、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2017/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/8、確認)。

※閉店(「元長」化)していました(2021/1、確認)。

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「元長」  実食日:2021/1

  改札を出て正面。2020年12月、上記「箱根そば」の跡地に入ったのは、なんと小田急とは縁もゆかりもなさそうな「元長」だった。これは驚き。駅ナカ実績がないわけではないけれど、発祥は街なかの立ちそばで、駅ナカ店舗は北赤羽の1店舗のみだった。それがいきなり小田急へというのは、まったく予想できないことだった。舞台裏を取材してみたいものだ。なにはともあれ、駅そばがこの地を防衛できたことは勿怪の幸いだし、しかもこれまで「箱根そば」しかなかったエリアだから、選択肢が増えたことはとてもありがたい。私の場合、用事があるのは新百合ヶ丘でも、わざわざひと駅ぶん歩いてこちらまで食べに来るという選択肢もあるので。外装は綺麗にリニューアルされているが、内装は「箱根そば」時代からあまり手を加えていない様子。食券制で、客席はテーブル8・椅子付きカウンター5・立ち食いカウンター4くらい。
  「元長」は「文殊」の傍系というか、親族が営んでいてつながりが深い。味だけでなく、メニューや値段も似通っている。天とたぬきは、同額(どちらも390円)。こうなるとたぬきそばを食べる気がしなくなるので、初食だが天を実食。麺は、注文後茹でで対応していた。細く、食感も風味も上品。そばの香りもしっかりあるけれど、それ以上にデンプン質の甘みに特徴を感じる。つゆは、カツオ出汁が前面にあって、よく香る。本鰹と宗田の合わせだと思うのだが、そのバランス感がよく、酸味は少々あるけれどエグミはなく、美味しい。各種天は揚げ置きだが、冷め切っている感じではなかった。揚げ置かれたかき揚げは、バットに3個。あまり大量には揚げ置かない、見込み揚げに近いオペレーションなのかもしれない。具材は、9割がタマネギ。残りは長ネギ、ニンジン、小エビ。つゆに浸かるとややほぐれやすいけれど、高さがあるタイプなのでトッピングしても全体がつゆに浸かってしまうことはなく、サクサク感も楽しめた。メニューは、上野や北赤羽とほぼ同じだが、一部メニューの値段が異なっていた。上野・赤羽より10円安いのが、たぬき・きつね(ともに390円)、朝定食(430円)など。逆に20円高いのが、そば定食560円、ざる定食610円など。酒類の提供もあり、そば湯割り250円なんていうそば屋ならではの酒も飲める。箸は割り箸。
  平日19:15頃の訪問で、先客2・後客2。全員男性ひとり客。椅子付きカウンターには、個別パーティッションあり。ただし、可動式で、しかもかなり軽いもの。簡単に動かせてしまう。恒常的に設置するつもりはなく、一時しのぎといったところだろう。


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★新百合ヶ丘駅(小田急小田原線・多摩線)
「箱根そば」  実食日:2006/4



  南口階段下、6番バス乗り場前。この駅の南口は、駅を出ると2階のペデストリアンデッキ直通になっているため、階下のこの場所はバス利用者くらいしか通らない。だから、あまり良い立地であるとは思えないのだが、それでも多くの客で賑わっていた。実食が日曜だったからだろうか、高齢者の客が多かったのが印象的だった。椅子席が少なく、立ち食いカウンター席が中心の店なので、あまり高齢者には向かないと思うのだが。
  味覚的には、普通に「箱根そば」。天は「自家製揚げたて」を売りにしているようだが、たぬきに関しては他店同様既製品だった。たぬき290円(ワカメ入り)。


※改装していました(写真は左から2枚目)。値上げして、たぬき340円になっています。朝そば300円の設定あり。なお、店舗名は「新百合ヶ丘店」です(値−2点、付+1点。2015/8、確認)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値上げして、現在はたぬき350円になっています(2017/12、確認)。

※看板が変わっていました(写真は右端が最新)。よく見ないと分からないかもしれませんが、立体的なものから平面的なものに変わっています。値上げして、現在はたぬき370円、朝そば320円です(値−1点。2019/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、朝そば330円です。券売機の下2列がすべてテイクアウト用のボタンになっています。コロナ禍を象徴しているように感じます(2021/1、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2009/7

  中央東口改札内コンコース。間口が広くて目立つことは目立つのだが、どうもこの駅は中央西口改札の方がメインなようで、店の付近は決して人通りが多いとは言えない。スペース的にも中央西口改札内の方が広いので、どうして中央東口に店舗を設置したのか、理解に苦しむ。立ち食いカウンター、椅子付きカウンター、2人掛けテーブルと揃っていて、キャパは20人くらいだろうか。間口が広いわりには、店内はさほど広くない。
  味覚的には、箱根スタンダード。これといった大きな特徴はない。ただ、衛生・サービスの面でちょっと減点させていただく。というのは、明らかに耐用年数を経過した丼で出てきて、上薬が剥げていて唇にザラザラ触るし、丼の底にもつゆの色がこびりついたような傷跡がたくさんあった。これ、本当に客に出す目的で用意している丼? さらに、従業員が何を慌てていたのか、つゆを注ぐ際にやたらとこぼしまくり、丼はつゆまみれに、盆はつゆ浸しになった。味が変わるわけではないのだが、不愉快であることは言うまでもない。気持ちよく食べたいなら、上記バスターミナル前店舗の利用を勧めたい。たぬき320円(ワカメ入り)。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。なお、店舗名は「マルシェ新百合ヶ丘店」です(値−1点。2015/11、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。ベースメニューは登戸店と同じですが、細かく見ると結構相違しています。カレーは、ラインナップだけでなく値段も違います(カレーライスは登戸440円、新百合ヶ丘420円。カツカレーは700円に対して590円と大きな差がある)。また、登戸では「一膳鮭ご飯」として発売されたものが、こちらでは「一膳ご飯」となっています。鮭が乗る・乗らないの差があるのだとしたら、結構な違いですね(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。カレーライス440円、かつカレー610円。登戸店と同様に一律20円の値上げです。ということは、カレー系メニューの登戸店・マルシェ新百合ヶ丘店の価格差は縮まらないということになります(値−1点。2018/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、カレーライス450円、かつカレー620円です(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき390円、カレーライス460円、三元豚かつカレー640円です。券売機は、タッチパネル式に変わっていました(2022/5、確認)。

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★柿生駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2004/5

  1番ホーム新宿寄り。この店は、小田急沿線にたくさんの店舗を構える「箱根そば」の中でも、かなり異色な存在だと思う。まず、味。つゆは「あ、箱根だな」と思える味なのだが、麺は明らかに同系他店と違う。茹で麺で、あまりコシがない。まぁ、この程度の違いは他の店にも見られる。しかし、ここは値段も違う。たぬきは270円。麺の違いがそのまま値段に反映されているのだろうか。たぶん、「たぬき290円」以外の「箱根そば」は、ここが初めてだと思う。ま、私としては安いに越したことはない。

※2009/3末を以て閉店していました(2009/7、確認)。この駅は駅も駅前もスペースが狭く、しかも乗降客が分散しやすい駅舎構造なので、駅そばの出店地にはあまり向かないかな、という気がします。駅舎改築または駅前再開発でもやれば、新店がオープンしてくれるでしょう。

※建物がまんま残っているので復活の余地があるのかなと思っていましたが、小田急関連会社の事務所になっていました。同じ場所での復活の目はなさそうです(2017/12、確認)。

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★相模大野駅(小田急小田原線・江ノ島線)
「箱根そば」  実食日:2004/3

  1・2ホーム(下り線)の先頭にある店。表記が「生そば箱根」となっているが、「箱根そば」と同じチェーンだろう。味、値段も同じだし。
  とにかく「箱根そば」の味なので、これといって特に記すことはないのだが、ホーム(改札内)に駅そばがあるというのは嬉しいことだ。これだけで1点くらい加点してもいいかも。ただ、近年私鉄駅は全面的に構内禁煙になってしまったので、「食後の一服」ができないのは辛い。喫煙所くらい残してくれればいいのに。たぬき290円(ワカメ入り)。


※値上げ(たぬき290→320円。値−1点)していました(2009/3、確認)。

※改装し、店名が変わっていました(写真は左:旧、右:現。「生そば 箱根」→「箱根そば」)。値上げして、たぬき330円になっています(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。11〜15時限定のランチセットが2種(いなりセット490円・ざるW盛りそば470円)設定されています。はて、これは他店舗にあったでしょうか? それほどお得感のある設定ではないので、他店舗で見過ごしている可能性もありますが(2016/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2016/5、確認)。

※2018/5、公式取材にて再食。値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点)。登戸店・マルシェ新百合ヶ丘店との同日確認なのですが、ご飯もののメニューが若干違っています。登戸店はカレー特化店舗なので違っていて当然なのですが、マルシェ新百合ヶ丘店とも違っていました。具体的に言うと、かつカレー・かつ丼の有無が違います。マルシェ新百合ヶ丘店には両方あり、相模大野店にはどちらもありません。相模大野店には「カツ」がないのかなと思いきや、ミニかつ丼370円とミニかつカレーセット620円(10〜15時限定)はあるので、やろうと思えばかつ丼もかつカレーもできるはず。というか、逆に、マルシェ新百合ヶ丘店には10〜15時限定のセットメニューがありません(相模大野店では2種設定)。どちらがイレギュラーなのか分かりませんが、統一されたように見えて、今でも店舗によって少しずつ違いがあるんですね。
  今回いただいたのは、コロッケそば420円。コロッケはカレー味で、肉厚で美味しいです。わりと粘性のあるコロッケなので、つゆに浸かってもすぐには溶けません。カレーの風味がほんのりとつゆに広がって、つゆも美味しくなります。人気になるのも頷けます。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、コロッケ430円です(2020/1、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき390円、コロッケ440円です(2022/5、確認)。

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「立喰そばうどん」  実食日:2009/3

  南口を出てカード沿いに右、道なりに左へ折れて2分、左側。駅南口は北口に比べて比較的閑散としているのだが、さらに駅前の賑わいから外れた場所にある。この立地で経営が成り立つのかどうか、心配になるほど。L字型の立ち食いカウンターがメインで、奥にこぢんまりとした座敷席がある。
  味覚的には、茹で麺、わりと味が濃いつゆとも、特記するほどの要素はない。平均的。プラス材料になりそうなのは、天が自家製(店揚げ?)で、たぬきも具だくさんだということ。というより、たまたまたぬきが切れていたのだろうか、天をモシャモシャと壊して乗せたように見えた。マイナス材料は、たぬきもネギも、手掴みで盛りつけること。現金制の店であればなおのこと、衛生面にはもう少し気を使ってほしい。変わったサービスに、立ちそばでは珍しい「替え玉」がある(1回限りで130円)。たぬき300円で、かけも300円。きつね・月見350円などは標準価格帯だが、山菜500円など、極端に値が張るメニューも見受けられる。


※閉店していました。跡地は、保険代理店です(2015/2、確認)。

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★相武台前駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2016/2

  改札を出て右前。階段とエレベーター通路に挟まれた、ちょっと変な場所にある。店内はわりとコンパクトな造り。テーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが9席。
  麺は、生麺の茹で置き。食感・風味ともまずまず。つゆは、箱根スタンダード。相変わらず濃く、独特な甘さがモヤッと口内に広がる。私個人としてはあまり好みではないのだが、これが好きという人も結構多い。たぬきは、形が不揃いな天かす。この店舗では、天ぷらを店揚げしているのだろう。保温ケースに入っているので、揚げ置いている様子。完全統一されて店舗ごとの個性がなくなったと思われがちな「箱根」だが、天に関しては店揚げする店舗と仕入れている店舗とがある。これは外観だけではわからない場合が多いので、やはり全店実食する必要がある。たぬき340円(ワカメ入り)。箸は基本的にエコ箸で、受渡口にのみ割箸がある。
  実食は土曜日の12:30頃で、大盛況だった。土曜だからだろうか、年配の客が多く、(食べるのに時間がかかるため)満席傾向だった。商品を受け渡されたはいいが空席がなくウロウロ……ということにもなりかねない状況。混雑時には、食券を出したら「もうすぐ食べ終わりそうな人」を探して、その近くでスタンバっておく(もちろん、あおるようなマネはしない)。これが鉄則だ。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/8、確認)。

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※海老名駅は、神奈川3に掲載。
★本厚木駅(小田急小田原線)
「箱根茶屋」  実食日:2004/11

  中央改札内コンコースにある、大きな駅そば。メニューはそば・うどんが主体だが、暖簾には「おむずび」と書いてあるし、店内を覗くとすぐに有人レジが見えるので、あまり駅そばらしからぬ雰囲気がある。
  味は、店名からも想像がつくように、小田急特有の「箱根」系とほぼ同じ。どうやらこの店、「箱根」系の拡大版といった位置づけのようだ。だとすると、たぬき300円(ワカメ入り)という値段が納得できない。何故なら、「箱根」系では一部の例外を除いてたぬきは290円だから。何故ここだけ10円高いのか、謎である。


※2013/9、再食。外観が大幅に変わりました(写真は左:旧、右:現)。たぬきは330円に値上げされています。やはり、通常の「箱根」に比べて10円増しです。他メニューは、かけは260円で通常「箱根」と同じですが、それ以外は軒並み割高設定で、その幅もメニューによってマチマチです。最も割高なのはカレーそば(420円)で、通常「箱根」よりも40円高い設定になっています。どういう基準で値段を設定しているのか、機会があったら聞いてみたいものです(値−1点)。

※2014/10末をもって閉店していました。現在は仮囲いされている状態なので、跡地に何ができるのかはまだ分かりません。改札外に「箱根そば」があることから、「箱根そば」化する可能性は低いでしょう。単純閉店と思われます。これだけ都心から離れた駅で、しかも改札外に同系店がある駅でオリジナルコンセプト店舗というのは、ちょっと無理があったでしょうか。「箱根茶屋」が消滅し、「生そば箱根」はすべて「箱根そば」になり、茹で麺店舗もすべて生麺化し、「天そや」も「箱根そば」へ。どうやら、新宿の「本陣」だけを例外として、統一路線に舵を切ったようです(2015/2、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2013/1

  東口改札を出て左、建物の外に出て、日除けのある通路を左へ進み、突き当り。すぐ隣に「富士そば」があり、真っ向勝負の様相を呈している。駅ビル側からは「箱根そば」しか見えず、駅の外側からは「富士そば」しか見えないのだが、実は隣り合っているという面白い構図だ。フロアはそれほど広くないが、中央に立ち食いカウンターを配し、うまくデッドスペースを消している。椅子付きカウンター、テーブル席もあり、25人くらい収容可能。
  味覚的には「箱根スタンダード」で、特記するべき事項は少ない。麺は若干茹でがアンダーだったが、食べ進めていくうちにちょうどよくなってきたので、特に減点しない。たぬき320円(ワカメ入り)。お得なセットメニュー「海老とかき揚げ丼セット」500円あり。返却口近くにそば湯ポットがある。箸はエコ箸。唯一気に入らなかったのが、衛生面だ。受渡口が狭く、ゴチャゴチャしているためと思われるが、商品が「食器下げ口」と表示されている窓口から出てくる。私だけでなく、食べている間に観察していたところ9人全員が返却口から受け渡されていた。これはあまり気分のいいものではない。衛生を−1点とさせていただく。


※ミロード改修に伴い、移転していました。現在地は、東口改札を出て直進30秒、右側(トイレ入口通路脇)です。値上げして、現在はたぬき350円になっています。なお、店舗名は「本厚木ミロード店」です(写真は左:旧、右:現。値−1点。2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円、海老&かき揚げ丼セット570円です(値−1点。2019/6、確認)。

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「一口茶屋」  実食日:2016/5

  北口を出て左へ3分、右側にあるイトーヨーカドー本厚木店のB1F。フードコート風の店舗で、そば・うどんのほかラーメン、各種すなくふーど、スイーツ類まで完備している。「一口茶屋」はイトーヨーカドーのみならず多くの量販店内に店舗を構えているが、そば・うどんを扱う店舗は少ない。貴重な存在だ。
  麺は太くて食べ応えがあるのだが、やや粘着するのがマイナス。そばの香りがあまり感じられなかったのは、つゆに起因しているかもしれない。麺種は確認していないけれど、推測としては冷凍。つゆには、ちょっと残念な薬品臭があった。実食は肉そばで、肉の旨味やタレの甘みが染みわたっていて、さらに香り付けの柚子皮まで搭載(5月に柚子皮を乗せる店も珍しいというか、異端だと思う)されていたのだが、それでもなお薬品臭が目立っていた。ベーシックなメニューにはちょっと手を出しづらいかも。肉は、脂身の多い牛肉。しっかりと炊き込まれており、ちょっと固くなっていた。肉自体がどうこうとうよりも、つゆを美味しくするための肉という感じ。南蛮ネギたっぷり入り。そしてなぜか、温玉入り。卵アレルギーの人もいるので、乗せるのなら目立つところに書いておいた方がいいと思う。南蛮ネギの存在感も結構強いので、「肉そば」というメニュー名にちょっと疑問符。私が名づけるとしたら、「温玉肉南蛮そば」か。価格は全メニュー外税方式(以下の記載は税抜き価格)で、かけ350円、肉530円、天(かき揚げ)530円。そば・うどんメニューは、以上。たぬきはない。写真入りメニューを見た限りでは、かき揚げは流行りの巨大円筒形タイプのようだ。ラーメンやご飯ものも含め、やや高め傾向か。税込ワンコインで食べられるのはかけそば・うどんだけ。個人的には、たんめん580円かピリ辛ねぎらーめん650円あたりにちょっと惹かれた。


※閉店していました。イトーヨーカドー自体が閉館しています。近くにイトーヨーカドー食品館がオープンしましたが、この店は入りませんでした(2019/6、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/9

  北口を出て右へ30秒、交番脇。間口が狭くて奥に長い造りの店舗で、店舗名は「本厚木店」。かつてこのすぐ近くに「忍庭」という立ちそば店と「箱根そば」があり、局地的な激戦地となっていた。しかし、近年「忍庭」は閉店(未食のまま)し、「箱根そば」は改札近くに移転。現状、周辺にライバル店は見当たらず、この一帯を平定した形になっている。客席は椅子付きカウンターのみで、20席くらい。
  麺は、見込み茹でのオペレーション。まぁ、可もなく不可もなく。つゆは、ちょっと酸味が強めに出ていたけれど、誤差の範囲内か。たぬきは、いつもの既製揚げ玉で変哲なし。たぬき370円(ワカメ入り)。確認した範囲では5店舗目となる、ちょい安め設定の店舗だ。近隣にライバル店がないのに安め設定になっているのは、おそらく「忍庭」と「箱根そば」があった時代の名残なのだろう。かけ280円、月見340円、かき揚げ390円なども軒並み安い設定。
  他店舗では見慣れないメニューがいくつかある。代表格と言えそうなのが、実食した辛唐そば490円。字面からついつい「からとうそば」と読んでしまいがちなのだが、「からからそば」が正解。唐辛子が辛いのではなく、「辛み+唐揚げ」だ。トッピング内容は、直径5センチくらいの鶏唐揚げ2つ+温玉+揚げ玉+店内で調合したラー油のような辛み調味料。徹底的に旨味重視の内容に、辛みを加えた一品だ。これ、めちゃくちゃ美味い。個人的に、富士そば歴代メニューのベスト5に入れたい。出てきた瞬間には、旨味が強すぎて飽きてくる組み合わせかなと思ったのだけれど、食べてみると意外にしつこくない。鶏唐揚げにほんのりと利いている生姜の香りがサッパリ感を演出し、今回に限ってはたぬきが天かすではなく油の軽い揚げ玉だったのが幸いしている。これが油の強い天かすだったら、きっと半分食べたところで胸焼けダウンしていただろう。そして、各具材同士の相性がとても良いうえ、辛み調味料がさらに相性を高めている。唐揚げと温玉と揚げ玉が、辛み調味料の仲介によってがっちりとスクラムを組んでいるのだ。これはぜひほかの店舗でもやってほしいなぁ。この組み合わせではいささかボリュームが過ぎるという方には、辛玉そば430円もある。これは、辛唐そばから鶏唐揚げを除外したもの。ただ、この店舗ではから揚げ定食510円(小360円・大660円もある)を用意するなど鶏唐揚げにだいぶ力を入れているようなので、個人的には辛唐そばを推奨したい。唐揚げもの以外では、よくばりコンボ700円も扱っている。富士そばの出店エリアの中ではポツンと南西に離れていて僻地感のある店舗だが、なかなか魅力にあふれていた。再訪必至だ。箸はエコ箸。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。メニューがかなり入れ替わっていて、辛唐も辛玉も、から揚げ定食さえも終了しています。残った変わりメニューは、よくばりコンボ700円くらいでしょうか。たいへん残念です(付−2点。2019/6、確認)。

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★愛甲石田駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2016/5

  改札を出て左斜め前。この駅で降りるのは今回が初めてなので確かなことは言えないのだが、国道246号線沿いにあることから、車で通るときによく眺めていた駅。確か、以前には北口駅舎外側のロータリー沿い(現在「日高屋」があるあたり)に「箱根そば」があったような気がする(完全な勘違いの可能性あり)。比較的コンパクトな店舗で、客席はテーブル席4人×2・2人×2と、椅子付きカウンター7席。さほど混雑が激しい店舗ではないということもあり、コンパクトなわりにゆったりした印象を受ける。おばちゃん1人での対応で、奥(麺の茹で場が奥まったところにある?)に入っていて厨房内に誰もいないように見えるタイミングが多い。食券を持って「すみませ〜ん」と声をかけても誰も出てこない時って、寂しい。
  麺は、茹で置きのオペレーション。食感・風味とも、「箱根そば」としては並。つゆは箱根スタンダードで、独特なモヤッとした甘みが強い。以前ほど強烈ではなくなっていると思うけれど、このモヤり感は、やや私の好みから外れる。たぬきは、粒の細かいゾル化タイプ。量が少なめなので、つゆを完全に吸ってしまうということはなかった。たぬき350円(ワカメ入り)。メニューは、同日訪問の「マルシェ新百合ヶ丘店」とは少し異なり、やや間引きされている。期間限定が、1種しかなかった(新百合ヶ丘では4種あった)。反面、新百合ヶ丘にはなかった缶ビール330円の扱いがある。酒類を置くと店内滞在時間が長くなるから、混雑傾向の新百合ヶ丘では置けないけれど、比較的のんびりしている愛甲石田では置ける、ということだろうか。それだったら、つまみになるようなものも用意できればいいと思うのだが。たとえば、「かつ丼の具」とか。コロッケとかき揚げだけでは、ちょっと酒も進まないというのが個人的な意見。返却口脇にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/6、確認)。

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★伊勢原駅(小田急小田原線)
箱根そば」  実食日:2012/11

  改札を出て左、売店の先。フロアはあまり広くないのだが、テーブル席(4人×2、2人×3)、椅子付きカウンター(計7席)、立ち食いカウンター(8人分程度)を配置している。ほとんどデッドスペースがない、よく工夫されたレイアウトだと思う。厨房から見て手前に立ち食いカウンター、奥にテーブル席を配しているのもよいと思う。当たり前のことのように思うかもしれないが、逆になっている店も意外に多かったりする。
  小田急沿線で広く展開している「箱根そば」だが、この店の麺は都心近くの店舗に比べて若干麺に丸みがあったように感じられた。茹で加減のせいかもしれないが(その可能性が高い)。つゆは箱根スタンダードで、濃く、甘みが強い。たぬきは既製品で、320円(ワカメ入り)。季節限定メニューではあるが、鮭いくら丼セット500円は絶対に安いと思う。箸はエコ箸。


※看板が新調されていました(写真は左:旧、右:現)。左側半分に独楽と子どもと里山の風景が描かれた、これまでに見たことがないタイプの看板です。ほのぼの感があって、私好みです。また、値上げして、現在はたぬき370円になっています。320円から一気に上がったのではなく、間に340円・350円だった時期があると思われます(値−2点。2019/6、確認)。

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★鶴巻温泉駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2017/4

  北口を出て右すぐ。駅舎とは別棟になっていて、独立した建物。店舗名は「鶴巻温泉店」。すぐ脇にわりと大きな桜の木があって、訪れたときには満開でとても綺麗だった。都心部の店舗にはなかなか出せない情緒がある。客席は、テーブル席が2人×2、椅子付きカウンターが計11席。椅子付きカウンターが部分的にパーティッションで仕切られているのは、女性客を意識してのことだろうか。良く言えばプライバシー確保ということになるが、反面、若干の閉塞感がある。
  麺は、調理時間から推して注文後に茹でていたと思われるが、茹で麺のように歯ごたえの弱い食感だった。たぶん、茹でオーバー。つゆは、箱根スタンダードの甘みが勝ったもの。カツオ系は香らず昆布中心の出汁と思われ、甘みの作用もあってちょっとモヤッとした味わい。個人的な好みからは少々外れるのだけれど、特徴がはっきりしているだけに「これが好き!」という人も多そうだ。たぬきは、フワフワと軽い食感の天かす。つゆに浸かるとすぐにふやけるのだが、粒がさほど細かくないので、ゾル化することはない。たぬき350円(ワカメ入り)。朝10時前の訪問ということで、たぬきそばよりもお得な朝そば300円を実食。朝そばには、天かすのほかに小さな三角形のきつねが2枚トッピングされる(ワカメも乗る)。きつねはあまり厚みのないもので、味付けはさほど濃くないものの、少々歯がキシキシする。店舗限定メニューは、特に見当たらず。季節限定メニューが2種設定されており、訪問時には「桜えびのミニかき揚げとカサゴ天そば」と「カレー&トマトメンチカツ丼セット」だった。どちらも、結構前衛的な印象を受ける。写真を見た限り、どちらもそばにはミニかき揚げが乗るようで、これも店内で揚げている様子だ。ミニかき揚げは、普通のかき揚げを切るのではなく、別途作っている。これは結構な手間がかかっていると思う。他メニューでの潰しが利かないし、リングも2つ必要になるので。リングを用意した以上はミニかき揚げを常時提供できるはずなので、「普通のかき揚げでは油が強すぎる」という人のためにも、ぜひミニかき揚げをレギュラーで取り入れてほしいところだ。
  朝の訪問とはいえ、通勤ラッシュが終わった後の9:30頃だったので、客数は落ち着いていた。先客2・後客0。ちょっと寂しい感じだが、昼近くになればまた賑わってくるのだろう。ともあれ、これでようやく現存する「箱根そば」を全店舗制覇ということになった。これからは、新店オープンに期待をしつつ、全メニュー制覇に舵を切って食べ進めていくことにしよう。


※閉店していました。建物はまだ残っていますが、シャッターが閉まったままで、看板やメニュー表等が剥がされた状態になっています(2019/6、確認)。

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★秦野駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2016/4

  北口階段を右に下りてすぐ(駅舎1階外側)。わりと規模の大きな店舗で、テーブル席が2人×8、椅子付きカウンターが11席ある。券売機が、入ってすぐのところではなく少し奥まったところ、受渡口の近くにあるのが、ちょっと変わったレイアウトだなと感じる。
  麺は、茹で置きで柔らかめだった。茹で麺級の歯ごたえだが、箱根の麺は若干誤差が生じても著しく印象が落ちることはない。よく言えば敵を作らない万人向け、悪く言えばそば粉比率が低そう。つゆは、例によってモヤッとした甘みのある箱根スタンダード。このモヤリ感はおそらく昆布(というかグルタミン酸)に由来するものなのだろうと思うのだけれど、同じ昆布出汁強烈のつゆでも、北海道の各駅そばとはだいぶ風味が異なる。やっぱり、ちょっと甘みが強すぎるのだろう(あくまでも個人の好みに鑑みた意見)。たぬきは、粒が細かくゾル化する天かす。やや入れすぎ。たぬき350円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいメニューは、特に見当たらず。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸。
  ちょっと気になったのは、丼の形状。現時点ではこの店舗だけなのか店舗全体で変わったのかが分からないのだが、丼の底の部分が妙にくびれた形になっていたのが気になった。持ちやすいので悪くないデザインだと思うのだけれど、他店舗でこの形状だった記憶がないのだ。今後箱根で食べる時には、丼の形にも注意してみようと思う。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/6、確認)。

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★渋沢駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2006/9

  改札出て左前。この駅は都心からだいぶ離れていて、しかも秦野市の代表駅でもないのに、駅舎はなかなか立派。正直、この駅には駅そばはないだろうなと思っていたので、見つけたときの嬉しさはひとしおだった。
  小田急お馴染みのチェーン店ではあるが、渋沢店は同系他店とはちょっと異なる。普通このチェーンでは生麺の茹で置きを使用しているのだが、渋沢店はオーソドックスな茹で麺。私は案外こういう麺も嫌いではない。たぶん、この麺がダメな人は最初から駅そば自体好きになれないだろう。つゆは同系他店に同じ。値段は安めで、たぬき270円。あらゆる面において、柿生店と同じパターンだ。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき350円になっています。単純値上げではなく、麺は生麺に変わっていると思われます。要するに、箱根スタンダード化ですね(値−2点。2016/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/6、確認)。

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★新松田駅(小田急小田原線)
「箱根そば」  実食日:2008/5

  改札を出て直進、右手(ロータリー沿い)。外観から受ける印象は「広そう」だが、中は意外に狭い。テーブル席が全部で10人分あるが、10人入ったらギュウギュウでとても落ち着いて食べられないだろう。
  箱根系の駅そばは挙って値上げを敢行したようで、たぬきは320円(ワカメ入り)になっている。しかも、この店は茹で麺の「箱根」。生店・茹で店共にたぬき320円になってしまったのだろうか。しかも、この店の麺は、水膨れしたようにブニブニしていけない。こういう麺なのか、湯通しをやりすぎたのか分からないが、早急な改善が必要だ。以前にどこかで「箱根は生店よりも茹で店の方が好み」と書いたが、この店に関しては話が別。前言撤回する。加えて、冷水機が壊れているのも気に入らない。水は出るのだが、どこからこぼれるのか、手も床も水浸しになる。こちらも、早急な改善を求める。愛想のいい店員には申しわけない気もするが、評価はシビアにさせていただく。


※改装して、場所も少し動いていました。改札から見て、少し遠い方向に動いています。フロアは、だいぶ広くなっているようです(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき340円になっています(値−1点、衛+1点。2016/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。340円から一気に上がったのではなく、間に350円だった時代があると思われます(値−1点。2019/8、確認)。

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※小田原駅は、神奈川1に掲載。
★東林間駅(小田急江ノ島線)
「箱根そば」  実食日:2007/4

  改札出て正面。間口が広くて奥行きがない造り。割と古いのか、出入口の自動ドアの建て付けが悪く、開閉時にあまり聞きたくないタイプの音がする。
  「箱根そば」には、「生麺−たぬき290円」の店舗と「茹で麺−たぬき270円」の店舗があるが、この店は後者の方。290円店舗に比べて多少歯ごたえが劣る感じ。しかし、私は生麺至上主義ではなく、茹で麺には茹で麺の良さがあると考える人間。つゆや具材との相性等を加味すると、「20円下がるという前提付きならば、むしろ茹で麺店舗の方が私好み」と言えそう(「箱根」に関しては)。特にマイナス材料になるとは思わなかった。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき330円になっています。290円から一気に上がったのではなく、生麺化に伴って一度320円に上がり、消費増税でさらに330円に上がったものと思われます(値−2点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。330円→340円→350円と、小刻みに上がっているようです。季節限定メニューが2種類あります。同日訪問で、南林間と東林間は2種、中央林間には3種の季節限定メニューがありました。「ピリ辛もつ煮込みそば」の有無が異なっています。店舗ごとに、微細な違いがあるんですね(2017/2、確認)。

※2018/12、再食。値上げして、現在はたぬき370円になっています(値−1点)。今回実食した三元豚かつ丼も、580円から600円に上がっています。かつ丼は注文を受けてから調理するので、少々時間がかかり、後客のうち1人に追い越されました。でも待つ甲斐はあります。美味いです。肉質がとてもやわらかく、箸で簡単に切れます。一瞬、「成形肉?」と思ってしまうほど。でも、肉の繊維を割く食感はあるので、一枚肉だと分かります。玉子とじはやや硬めで、タマネギ多め。仕上げに刻み海苔を散らします。狛江店と同じオペレーションですね。そばつゆベースのスープ付き。具材に、ワカメと鞠麩が入っています。ネギが入らないのが残念。「富士そば」のかつ丼スープにも言えることなのですが、この手のスープは絶対にネギを入れた方が美味しくなると思います。
  平日(年末30日)の16:30頃の訪問で、先客4・後客2。ほどほどの入りでしょうか。時節柄、店頭で年越し蕎麦の販売が行われていました。この日見て回った印象では、全店舗でやっているようです。ただ、店舗によって売り子さんの接客スタイルにかなりの温度差がありました。おそらく短期バイトを大量採用して、友達同士で応募してきた人は同じ店舗に固めているのだろうと思うのですが、店舗から少し離れた場所に販売ブースを出している駅では、バイトテロに発展しそうな危うさを感じる場面もありました。その点、東林間店の売り子さんは、意欲を見せつつも押しつけがましくはない、心地よい接客でした。イートイン利用(年越しそばは買っていない)の私にも、入るときに「いらっしゃいませ」、出るときに「ありがとうございました。お気をつけて」と声をかけてくれました。こういうところで、店舗そのものの印象がだいぶ左右されてると思います。人手不足なのはわかりますが、ちゃんとスタッフを管理・監督できる体制で臨んだ方がいいと思います。それができないのなら、店舗の外での販売を諦めるという選択肢もあると思います。


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※中央林間駅は、神奈川5に掲載。
★南林間駅(小田急江ノ島線)
「箱根そば」  実食日:2010/11

  改札出て正面右、切符売り場の向かい。椅子付きカウンター席のみの小型店。
  神奈川県内の「箱根」系駅そばにありがちなのだが、この店の麺はどうも茹で麺のように感じた。調理シーンを見ていないし、厨房内でタイマー音が鳴っていたから、あるいは生麺の茹でオーバーなのかもしれないが、食感としては完全に茹で麺のもの。たぬき320円(ワカメ入り)という価格は生麺店舗と同額。値段が同じなのであれば、生麺店舗に通った方が得策か。箸はエコ箸。細かい点に言及すると、メニューの写真を見た限り、カレーセットのそばには揚げ玉が入らないようだが、幡ヶ谷店で何度も食べたカレーセットには毎回揚げ玉が入っていた。この辺りも、店舗間で違いがあるのだろうか。


※改装し、店名が変わっていました(「生そば箱根」→「箱根そば」。写真は左:旧、右:現)。内装もだいぶ変わり、席数が増えています。テーブル席と椅子付きカウンターを合わせて13席、そして立ち食いカウンターが5人分くらいあります。値上げして、現在はたぬき330円になっています(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。季節限定メニューが2種あります。同日訪問で、南林間と東林間は2種、中央林間には3種の季節限定メニューがありました。「ピリ辛もつ煮込みそば」の有無が異なっています。店舗ごとに、微細な違いがあるんですね(2017/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2018/12、確認)。

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★大和駅(小田急江ノ島線、相鉄本線)
「箱根そば」  実食日:2004/9

  片瀬江ノ島寄りの出口(改札)を出て、右、右、右側。「コ」の字型にひたすら右へ行ったところにある。タクシープールに沿った場所。
  お馴染みの「箱根」チェーンなので特に多くを語る必要はなさそうだ。たぬき290円という値段、ワカメ入りというワンポイントも同系他店と同じ。味も、概して同系他店と同じ。一つ、今さらながら気になるのは(上記の相模大野でも触れているが)、このチェーンは店舗によって店名の表記が異なるということ。「生そば箱根」と「箱根そば」がある。調べたところ、どうやら経営会社が異なる様子。会社の違いによる味覚差はほとんどないと思われるが、「箱根そば」の方に若干の「掟破り店」があるように思う。


※改装し、店名が変わっていました(「生そば箱根」→「箱根そば」。写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき330円になっています。値上げ幅が大きいように感じられるかもしれませんが、この間にたぬき320円の時代があると思われます(値−2点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。330円から一気に350円に上がったのではなく、間に340円の時代があったものと思われます(2017/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2018/12、確認)。

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「焼鳥日高」  実食日:2015/2

  南側改札(小田急改札)を出て、目の前の道路を渡って左、ガードをくぐったらガードに沿って右折してすぐ右側(ガード下)。焼鳥日高とラーメンの日高屋が隣り合っていて、焼鳥日高ではランチタイム(11〜14:30)に限りそば・うどんを提供している。席数は40以上。「立ち飲み日高」ではないので、すべて椅子席になっている。ひとりで入店すると、ほぼ自動的に入ってすぐの椅子付きカウンターに通される。奥のテーブル席は酒を飲むグループ客を優先的に通しているようだ(ランチタイムも通常メニューをすべて扱っている)。他店舗同様、タッチペンを使って注文・精算するシステム。
  焼鳥日高も立ち飲み日高も、基本的に自分では席を選べないので、なかなか思うように厨房内を眺めることができないのだが、今回はようやく揚げ場が見える席に通してもらうことができた。特大かき揚げの揚げ方を、一度見てみたかったので、嬉しい。……しかし、これといって特別な揚げ方をしているようには見えなかった。出てきたかき揚げは、直径12cm、高さも12cm。ほぼ、立方体。これまでに食べてきた日高系かき揚げの中でも、もっとも高さがあるものだった。これだけ高さがあると箸で崩すのも大変。そんなにムキにならなくてもいいのではないか、と思ってしまう。ただ、味は悪くない。衣が薄いので、大きいわりには胸焼けしにくい(それでも、最後の方は若干焼けるが)。過去に食べたものはいずれも衣の厚い部分と薄い部分の差が大きかったのだが、今回は全体的に衣が薄く、美味かった。反面、形はやや崩れ気味で、綺麗な円筒形ではなかった。もしかしたら、店舗によってオペレーションや調理機材が若干違うのかもしれない。
  かき揚げはこれまでに食べたハイデイ日高の中ではベストだったのだが、麺が残念だった。完全に茹でオーバー。20秒以上長く茹でているのではないだろうか。あるいは、出来上がってから配膳までにかなりの時間がかかっているか。学生アルバイトと思われる店員さんが揃いも揃ってオロオロと右往左往していたので、もしかしたら後者かもしれない。つゆは、甘みが強いタイプ。かけそばとして食べるぶんにはこういう味もアリだと思うのだが、巨大かき揚げを一緒に食べると胸焼けを助長してしまう。もっと甘さ控えめ塩分強め、カツオ出汁強烈系の方が合うのではないかと思うが、まぁメニューはかき揚げだけではないので。かけ300円、かき揚げ420円。この値段でお腹が(胸も)いっぱいになると思えば、安いもんだ。


※高架下の全面的な工事が入ったのでしょうか、大幅リニューアルしていました(写真は左:旧、右:現)。入店していないので客席配置などは不明ですが、外観だけ見比べると「あれ? 移転した?」と思えるほど変わっています。メニューは一部入れ替わっていますが、値段は変わっていません(2018/12、確認)。

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★桜ヶ丘駅(小田急江ノ島線)
「ふくだや」  実食日:2008/4

  西口を出て左前の「桜ヶ丘プラザ」内。店は奥まったところにあるが、看板と幟がビルの外に出ていて、駅を出てすぐに店の存在に気づく。L字型の椅子付きカウンター一本だけの小規模な店だが、こざっぱりしていて落ち着ける内装になっている。夫婦だけでやっているような店で、アットホームな雰囲気が落ち着けていい。こういう店は大事にしないと。
  味覚的な特徴は、揚げ物(天)にある。一見するとインスタントっぽい形状をしているのだが、厨房機器を見る限りでは自家製のよう。つゆに浸すとすぐにグズグズになるのだが、たぬき状になった天の切れ端をかじってみると、不思議とサクサク感が残っている。製法に工夫がありそうだ。麺はツルツルした食感の茹で麺、つゆはかなり塩っ気が強いが、個人的には嫌いではない。付近に学校が多い土地なのか、高校生以下はそば・うどん・カレー全品50円引きというサービスがある。たぬきなし、天370円。


※閉店していました。跡地は、「桜製麺所」というラーメン屋です(2017/2、確認)。

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「小木曽製粉所」  実食日:2020/4

  長野県の松本駅で食べたことがある「小木曽製粉所」が、いつの間にか首都圏にも進出していた。その1号店が、ここ「大和桜ケ丘店」。駅から徒歩6分ほどかかるドライブイン型の店舗で値段的にもだいぶ高いのだが、これはぜひ押さえておきたいので特例を適用する。大通り沿いにあるので分かりやすい立地だが、駅からの最短距離での行き方はやや複雑になる。東口を出て、ロータリーを右に回って目抜き通りへ。国道467号線を左折し、すぐの信号を右折。しばらく歩くと中原街道に出るので、信号で渡ってから左折。さらに1分半ほど歩くと到着。店内の動線は半ば一方通行になっている。出入口の真ん中に仕切りがあり、その左側が入口、右側が出口。注文・精算のシステムが、ちょっと複雑というか独特。讃岐うどん流に近いことは近いのだが、冒頭の麺の注文口のところで、食べたいメニューの札を取って盆に置くところがちょっとややこしい。注文口だと後客が詰まってじっくり選びづらいので、できればもっと手前、モタモタしている先客を後客が追い越せるようなエリアにこの札を置いてほしい。そしてその札は、注文した品を受け取っても渡さず、有人レジでの精算時まで持っておくことになる。客席フロアはたいへん広く、席数も多い。全部は数えきれなかったが、ざっと50席以上はある。テーブルは4人掛けと2人掛け。椅子付きカウンターは、中央にパーティッションの付いた対面型のもの。街道沿いとはいえ、こんなに客が入るものなのだろうか。
  麺は、注文後茹での細平麺。国産そば粉の二八とのこと。温そばだとやや歯ごたえが損なわれるが、基本的にはプリプリ系。モチッとしない、モソッとしない。つゆの香りが強いこともあって麺自体の香りはさほど強くは感じなかったけれど、そば湯がとてもよく香ったのでそば粉比率の高さは実感できた。そのつゆは、カツオ系が中心の出汁。甘さ・辛さとも強め。最初のひと口めが特に甘く感じたのだが、慣れるとさほど気にならなくなる。まぁ、美味い部類だ。ネギは、レジ脇に置いてあり、セルフ。小皿に盛られた状態で置いてあるので、「入れ放題」のイメージではない。価格は税別表記(以下の記載は税抜)。たぬきなし、かけ・ざる500円。実食は、並そばと山賊丼のセット850円。山賊丼は、信州名物の山賊焼きを使った丼もの。ご飯の上に千切りキャベツを敷き、その上に山賊焼き。山賊焼きは、ひとことで言えば鶏唐揚げのようなもの。ややオーバー気味の揚げ方というか少量の油で揚げ焼きにしたような感じの食感で、香ばしくて美味い。甘辛いタレやマヨネーズにもよく合う。ちなみに山賊丼単品は550円なので、単品価格合計だと1050円の計算。セットでの注文だと200円も安くなる。麺単が高い店なので、セットメニューの方が断然お得だ。面白いところでは、「天丼用ごはん」がある(小110円、並160円)。これにセルフチョイス天ぷらを3品くらい乗せれば、既製の天丼680円よりだいぶ安くカスタム天丼を作れる。そばと両方食べるなら、既製のセットメニューの方が安くつくと思うけれど。そば湯ポット冷水器脇にあり。箸はエコ箸。
  土曜16:00頃の訪問で、先客1・後客2。フロアが広い店舗だけに、この客数だといかにも閑散とした雰囲気。普段どのくらい入っているのかを知らないので何とも言えない部分もあるが、コロナの影響が色濃く出ているということかもしれない。美味くて量もある、良い店なのだが。なんとかこの危機を乗り越えてほしいものだ。


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★高座渋谷駅(小田急江ノ島線)
「箱根そば」  実食日:2008/4

  改札を出て左すぐ。駅舎とは別棟になった独立店舗。
  この「箱根そば」は、神奈川県内で時々見かける「たぬき270円」の店舗。すなわち、茹で麺使用。しかし、私個人の意見を言うなら、「箱根」に関しては茹で麺店舗の方が好み。甘みが異様に強いつゆにも、茹で麺の方が合っているように思う。ましてや茹で麺店舗の方が20円安い設定になっているのだから。都内にも茹で麺の「箱根」ができてくれないかなぁ、と思う。ただし、どうやら茹で麺店舗ではたぬきそばにはワカメが入らないようである。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。再食していませんが、生麺化というか箱根スタンダード化していると思われます。外観的には、看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。改装したとはいえ店内照明が暗く、ちょっと寂しい雰囲気のある店舗です(値−2点。2017/2、確認)。

※閉店していました。建物はまだ残っていますが、閉店告知の貼り紙が出ています。六会日大前店と同時閉店かと思ったのですが、貼り紙の「近隣店舗のご案内」の中に六会日大前店が入っているので、六会日大前店よりも前に閉店したことが分かります(2019/8、確認)。

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「瀬戸うどん」  実食日:2019/8

  完全にうどんのみだと思っていたゼンショーグループのうどんチェーン「瀬戸うどん」に、なんとそばの扱いがあった。以前に西新橋二丁目店を覗いてみたときにはうどんしかなかったように思うのだが、その後始めたのか、店舗によってある・なしが違うのか、それとも単なる見落としか。広域に出店しているチェーンだからリサーチが大変だけど、これから他店舗もちょこちょこ調べていこう。今回利用した店舗の店舗名は「イオン大和店」。東口を出て、ロータリー出口の交差点を渡ってから左へ2分、右側。イオン大和店の3階フードコート。もしかしたら、そばを扱うのはフードコート店舗だからではないかとも考えたのだが、帰ってから調べると公式HPにもそばメニューの掲載があった。フードコート店舗特性ということではなさそうだ。システムは、セルフトッピングが多数ある讃岐うどんスタイル。薬味や天かすなどは、精算を終えてから、レジ向かいの陳列台で。
  麺は、二八を謳っている。が、そこまで香るものではないので、冷凍と推察。ゼンショーグループの廉価系そばというと、「なか卯」があり、こちらも二八を謳っている。食べてみての印象としては別もの(「瀬戸うどん」の麺の方がやわらかいように感じた)だが、誤差の可能性もあるかも。流行りの変に固いものではない中細麺という点では、類似性を感じる。つゆは、醤油を焦がしたような風味がするもの。これはこれで悪くないと思うけれど、少なくとも「瀬戸うどん」が売りにしている讃岐うどんのイメージからは程遠い。うどんとそばでつゆを分けているのかな? うどんを食べたことがないので、現時点では何とも言えないが。総じての印象としては、「吉野家」のそばからつゆの甘みを差し引いたような感じだ。ただし、「吉野家」よりも量が多い。かけ330円という「吉野家」よりも安い値段を考えれば、上々だと思う。たぬきというメニューはなく、天かすはフリー。その天かすは、適度に香ばしく味は悪くないが、つゆに浸かるとふやけやすい。大量投入は避けた方がよさそう。ネギは青だが、小口ではない。中間品種か、根深の葉の部分。今回実食したのは、ミニ天丼セット600円。ミニ天丼は、かき揚げではなく(別途「かき揚げ丼セット」600円もある)、エビ、ナス、カボチャの盛り合わせ。いずれも小さめだし、ご飯も少なめ。「お供」の感覚だ。箸は割り箸。
  平日15:30頃の訪問で、フードコートのため先客は数えられず。後客は3〜4人だった。フードコート自体は、この時間帯には閑散傾向。席だけ利用高校生の姿もなく、落ち着いて食べられた。うどんチェーンのそばとしては比較的私好みの味で、量が多く、値段もさほど高く感じない。これはぜひ、そばをもっと前面に出してほしいところだ。また、都内の店舗が少ない(現状、東京都には2店舗。神奈川や静岡に多い)ので、個人的に利用機会はそれほど伸びなさそう。1店舗でいいから、生活圏内か、完全な駅ナカに欲しい。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。消費10%増税に伴って値上げし、現在はかけ340円です。各種ミニ丼は単品の扱い(麺とのセット必須)になり、ミニ天丼250円、ミニかき揚げ丼250円です。かけそばとの組み合わせだと、590円の計算になるので、従来のセットよりむしろ安くなっています。コロナに伴い緊急事態宣言下の訪問ということもあり、テイクアウトメニューがたいへん充実していました。丼ものだけでなく、天ぷら単品、さらにはタレつきの「おうちで天丼セット」500円まで出ていました(2020/4、確認)。

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★長後駅(小田急江ノ島線)
「生そば 箱根」  実食日:2010/11

  改札外、東口階段下。さほど広くはない店舗だが、2人掛けテーブル席を6つ詰め込んでいる。ただし、一番手前のテーブル席は1人掛け(同じサイズのテーブルだが、椅子がない)。これは、出入口ドアを開閉したときに、ドアにぶつかってしまうリスクがあるためらしい。
  南林間の「箱根」同様に、この店舗も麺の食感は茹で麺のものだった。厨房内でタイマー音が鳴っていたから、生麺の茹でオーバーである可能性も否定できないが。つゆは「箱根」スタンダード。たぬき320円(ワカメ入り)。箸はエコ箸。


※閉店していました。跡地は、駐輪場になっています。駅西側にあった立ちそばも閉店している(未食のまま。コインパーキングになっている))し、長後は壊滅状態になっています(2017/2、確認)。

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★湘南台駅(小田急江ノ島線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄ブルーライン)
「箱根そば」  実食日:2015/2

  2番ホーム(上り)中ほど。数少なくなったホーム上の「箱そば」ひとつ。ホーム上の駅そばとしてはかなり規模が大きく、テーブル席が全部で20席もある(プラス、立ち食いカウンターが7人分くらい)。私が知る限りでは、ホームの島式駅そばとしては東日本最大の規模だ。全国一と書きたいところだったのだが、残念ながら大阪の十三「阪急そば若菜」には及ばない。
  味覚的には、箱根スタンダード。つゆが若干淡めで箱根特有の甘ったるさが控えめだったが、まぁ誤差の範囲内だろう。個人的には、箱根のつゆはこのくらい薄めてくれた方が助かる(さらにそば湯で薄めて飲んだくらいだ)。たぬき330円(ワカメ入り)。箸はエコ箸・割箸併用(どちらも、受渡口にのみ置いてある)。そば湯ポットは、受渡口の、箸立ての裏にある。これ、気づかない人が多いだろう。あまり飲ませたくないのかな。なお、店の出入口は北側と南側にそれぞれあるが、実食時には北側の出入口が閉鎖されていた。細長い店舗なので、せっかく出入口を2つ設けているのなら、片方は出口専用でもいいから開放してほしい。券売機前で悩む人たちが邪魔になって出にくいタイミングがあるので。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です。店舗オリジナル的なものはなさそうです(2016/2、確認)。

※閉店していました。現時点ではまだ建物が残っていますが、近々取り壊されそうです。ホームの店舗としてはちょっと異質なフロア構造で、駅そばを研究する上でたいへん興味深い店舗だったので、残念です(2017/2、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2017/2

  小田急の改札を出て右へ30秒、小田急マート(駅コンビニ)の角を右に入って、右側3軒目。店舗名は「湘南台店」(上記ホームの店舗は「湘南台ホーム店」で、別店舗)。駅のメイン動線からは少し外れているのだが、昼時にはとても混雑していた。地元に住む高齢者や主婦らと、近隣オフィスのサラリーマンが両方やってくるから、昼時に混雑を極めるのだろう。13:30の訪問で、先客15人くらい・後客10人くらい。ゆったりムードの六会日大前店とは、だいぶ趣が異なる。多客店舗ならではの工夫だなと感じたのは、カウンターの表面に貼られている合板が、1人分ずつ色分けされていたこと。これにより、5人分のカウンターに5人が並べるようになっている。「詰めれば5人並べるのに、中途半端なところで食べている人がいるために4人しか並べなくなっている」という店もよく見かけるのでね、これは良い工夫だと思う。席数は、テーブル席14(2人×7)、椅子付きカウンター8、立ち食いカウンター10。
  麺は、茹で置き。歯ごたえは悪くないが香りはあまりない。まぁ、箱根スタンダード。つゆは、特有のモヤリ感があると思われるが、今回はちょっと冒険メニュー実食だったので、あまりよく分からなかった。たぬき350円(ワカメ入り)。実食は、冬季限定のピリ辛もつ煮込そば490円。六会日大前店との連食だった(独特なモヤリ感のある箱根そばでの連食は、たぬきそばだとちょっときついものがある)ので、モヤリ感が解消されるであろう、トッピングの味が濃そうなメニューを選んでみたのだ。私の目論見は的中し、ピリ辛もつ煮込そばを食べる分には、つゆのモヤリ感は全然気にならなかった。もしかしたら、これは「箱根」をより美味しく食べるためのヒントになるかもしれない。もつ煮は、おそらく豚モツで、柔らかくて食べやすい。ほどほどに臭みもあるけれど、臭みのないもつ煮はかえってつまらないので、これはこれで良し。京都産の九条ネギ(斜めカット)を散らし、後からラー油をかけている。結構手が込んでいるね。これをワンコインで提供できているのは、見事だと思う。安定提供ができるのであれば、レギュラー化してもよさそうなメニューだ。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2019/8、確認)。

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★六会日大前駅(小田急江ノ島線)
「箱根そば」  実食日:2017/2

  改札を出て右前。間口がとても広い店舗(掲載写真には半分も写っていない)で、席数も多い。テーブル席が6人×3+2人×6、さらに増設されたような簡易1人掛けテーブル、そして椅子付きカウンター5席。この駅でこんなに需要があるのだろうかと思ってしまうほどだ。その中で、6人掛けテーブル席3卓は、ファミリーレストランと見まがうようなボックスシートになっているのが興味深い。これが特に女性に好評なようで、おしゃべりを楽しみながらのんびりと過ごしている。都心から離れた郊外店舗だからこそ実現できる贅沢な造りだ。12:45頃の訪問で、先客6・後客1。この時間帯にして、このゆったり感。この感じだと、ピークでも満席になることはなさそうだ。穴場感がある。同じ時間帯に隣駅の湘南台店に行くと、押し合いへし合いになる(なった)ので。
  麺は、茹で置き。歯ごたえは特に損なわれている印象はなかったけれど、香りがあまりない。ちょっと冷凍を連想させるような麺。箱根の麺は、どこもこんな感じだ。つゆは、例によってモヤッとした甘みのある箱根スタンダード。麺に香りがないぶん、つゆでバランスを取ろうとしているということか。独特なモヤリ感は個人的にあまり好きではないのだけれど、麺とつゆの相性は悪くないと思う。たぬきは、ふやけやすいもののゾル化はしない天かす。まぁ、まぁ。総じて、箱根スタンダード。たぬきそばの味覚においては、店舗の独自性は感じられなかった。たぬき350円(ワカメ入り)。変わりメニューというか店舗限定メニューに、六会ラーメン450円がある。ラーメンを扱っている時点ですでに「箱根そば」としては珍しいのだが、さらに店舗限定のご当地ラーメンまであるとは。内容は、醤油ラーメン+かき揚げ+地海苔+ラー油。チャーシューやメンマなど、通常のラーメンの具は乗せない。これとは別に、コンポタ味噌ラーメン550円もある。こちらは店舗限定ではなく、いくつかの店舗で季節限定で扱っている模様。コンポタの方は試すのにちょっと勇気が必要な感じがするが、六会ラーメンはそのうち食べてみたい。というか、近々食べに再訪するだろう。箸はエコ箸。


※2017/3、早速再訪して「六会ラーメン」を食べてきました。450円という価格設定から考えてあまり期待していなかったのですが、なかなか印象に残る一杯でした。ベースは醤油ラーメンで、ラー油を利かせ、かき揚げと地海苔(「海女海苔」と表記)をトッピングします。B級ラーメンに付き物のチャーシュー・メンマ・ワカメ・ナルトは、トッピングされません。ラー油がかなり効いていてゴマ油がよく香るのですが、辛いというわけではなく、「旨味」の方向に作用しています。海苔とゴマ油の相性がとても良いです。韓国海苔に通じる味わいです。これだけで十分美味しいので、個人的にはかき揚げを廃して400円を希望します。というか、かき揚げナシで450円でも納得できます。かき揚げが乗ることでちょっと全体的に油が勝り、中盤以降ちょっとダレてくるので。麺は、中太の縮れ麺。スープや海苔がよく絡み、一体感が演出されています。良いチョイスだと思います。
  なお、今回は12:30頃の訪問で、先客3・後客8。全員ひとり客で、1/3くらいが女性。女性は、大半がそば・うどんではなくラーメンを注文していました。「ひとりではラーメン店に入れない」という女性が多いと聞きますが、ボックス席のあるこの店舗だったら気軽に入れるのかもしれません。この店舗でラーメンをいろいろ扱っているのは、正解だということになりそうです。

※2018/2、再食。今回も、六会ラーメン450円の実食です。公式取材だったもので。内容は、前食時と変わっていません。かき揚げは店揚げで、高さのあるタイプです。味覚的にも前食時との違いはほとんどなく、安定した味で出せている様子です。

※閉店していました。跡地は、間口がとても(日本一かも?)広いセブンイレブンの一部です。特徴ある店舗だっただけに、残念です(2019/8、確認)。

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※藤沢駅は、神奈川1に掲載。


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