甲信越1
(山梨・長野)

現在、60軒掲載(うち20軒は、閉店確認済)
★大月駅(JR中央本線、富士急行)
「大月かいじ」  実食日:2004/8

  JRの改札を出て右すぐだが、改札内からでも食べられる。昔はこの場所に「桂」という屋号の店があったように記憶しているのだが、どうやらリニューアルしたようだ。昔の方が「雰囲気」はよかったような気がするが、「桂」で食べていない以上、味は較べようがない。
  今の店は、細くてザラザラとした麺を出す。これ自体は悪くないが、つゆの味が薄いのが若干マイナス。たぬき330円(ワカメ入り)。ご飯ものも用意してあり、漬物3種(福神漬け・柴漬け・キューリの微塵のやつ)がフリーになっているのが嬉しい。そばをメインにして、仕上げにご飯を、というスタイルが頭に思い浮かぶ。


※看板等は変わっていませんが、店名(食券印字)&業者が変わっていたため、閉店扱いとします(2010/1、確認)。

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「NRE」  実食日:2010/4

  JR改札内外、上記「大月かいじ」の跡地。跡地というか、外観・内装は変わっておらず、業者と店名が変わっただけ(もちろんメニューや味も変わっている)。店名は食券に記載。店内フロアはそれほど広くないが、テーブル席と椅子付きカウンターを多数配置している。デッドスペースが少なくなるように苦心した跡がうかがえる席配置だ。改札内・外の境界は簡単なバリケードのみ。仕組みを知らない人(特に外国人が多い)は平気でバリケードを突破しようとするのだが、もちろん店員さんに咎められる。
  この店のそばは、麺の食感が独特。調理時間は短かったが、生麺なのかな。コシというか弾力というか粘性というか、他ではあまり経験した記憶のない食感だ。少なくとも、首都圏の他のNRE系店とはまったく異なる。つゆはやや塩辛め。たぬき350円。山菜340円にお得感あり。変わりメニューに、かつそば500円。カツ丼の具が乗る。東京駅「ぐる麺」の二番煎じっぽいが、新幹線改札内以外では初お目見えかも。箸はエコ箸。また、富士吉田へ続く富士急行の接続駅であることもあり、「吉田うどん」を扱っている。370円とそれほど高くないので、一度試す価値はある。すり種(炒め唐辛子)も用意されている。


※閉店(「清流そば」化)していました(2015/1、確認)。

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「清流そば」  実食日:2015/1

  JR改札内外両側。上記「NRE」の跡地。内装はほぼ変わっていないと思われ、席配置は改札内側にテーブル席が計10、改札外側にテーブル席と椅子付きカウンターが計11席。4人卓があるのは改札内側のみ。この配置を見ると、グループ客は改札内から、単身客は改札外から多く利用するのだということがうかがえる。
  味覚的には、NREスタンダードに変わっている。つゆがあまり乗らない茹で麺に、固さの残るつゆ。首都圏のNRE茹で麺店よりもさらにつゆ乗りが悪いように感じた。湯通し加減の問題だろうか。たぬき340円ということで値段は下がったようだが、残念ながら味の方も低下した印象を受ける。吉田うどん470円が残った(こちらはだいぶ値段が上がったが)のが救いか。箸はエコ箸。


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★石和温泉駅(JR中央本線)
「あじさい茶屋」  実食日:2004/11

  駅を出て左すぐ。ホーム側にも窓口が開いているが、外側の方がメインの造りになっている。
  それにしても、こんなところにまで「あじさい茶屋」が進出しているとは、正直驚いた。1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川)限定のチェーンだと思っていた。味は、いつもどおりの「あじさい茶屋」。主たるチェーン展開域から外れているため、味も違うかなと期待していたのだが、都内の「あじさい茶屋」と変わらない。たぬき320円。


※閉店していました(2010/3、確認)。

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「ナノカコート」  実食日:2015/1

  駅を出てロータリーの向かいにそびえているイオン石和店1階フードコート。イオン石和店は数年前(サティ時代)に一度訪れていて、その時にはこの店はなかったように記憶している。見落とすような店ではないので、イオン化してからオープンしたのではないかと推察。だいぶ高めの価格設定なのだが、他に対象となる店がない駅ということで、地方特例を適用する。一応フードコート形式にはなっているのだが、店は基本的にこの1軒のみ。ただ、注文内容によって受渡口が異なる。クレープなどはフードコート入口で注文・受渡。食事系はレジで支払って番号札をもらい、奥で呼び出して受渡。レシートに「ラーメンとん太」と印字されていることから、どこにも表記はないものの実質的には「とん太」であると思われる。そばを扱っているのが若干不思議な感じがするが。実食は14時頃で、店内閑散。う〜む、大丈夫だろうか。
  麺は、かなり極端な乱切り麺。太いものは7ミリくらいあり、細いもので2ミリくらい。食感が楽しく、またそれなりに風味もあってよい。残念なのはつゆで、ちょっと刺激臭がある。つゆを飲むときには感じないのだが、麺をすすり込むときにホワンと漂う。防腐剤なのかな。花かつおフリーのサービスがあるので、大量投入して臭いを中和するとよいかもしれない。かけ420円、きつね520円、海鮮かき揚げ620円。実食はきつね。きつねは「赤いきつね」のようにふんわりと柔らかいタイプ。安っぽさは否めないが、味覚的にはこれはこれで悪くない。実質「とん太」(くどいようだが、あくまでも推察で裏は取っていない)だけに、ラーメンも各種揃っている。が、こちらもショッピングセンター内のフードコートにしては高めの設定。箸はエコ箸。


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★甲府駅(JR中央本線・身延線)

「みたけそば」  実食日:1999/12

  改札の脇にある素朴な店。つゆはかなり濃い色をしているが、見た目ほど毒々しい味ではない。ここの人気メニューは、“おでんそば”。値段は忘れたが、確か350円だったと思う。これは、数種類あるおでん種の中から好みのものを一品選んでトッピングするもの。おでんのつゆとそばつゆが混ざり合って、マイルドな味になる。


※閉店(「あじさい茶屋」化)していました(2005/9確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2005/9

  2&3番ホーム。以前(1995頃)には、この場所に真っ黒な太麺を出す駅そばがあったのだが、この10年の間に「あじさい茶屋」化していた。あじさい茶屋、着々と勢力範囲を拡大していっている印象だ。
  しかし、ここの「あじさい茶屋」は、首都圏で見る店舗とはちょっと異なっていた。麺やつゆに大きな違いは感じなかったのだが、たぬきそば(320円)にたっぷりの鰹節と刻み海苔が乗るのだ。それから、車内持ち込み容器(20円)を扱っているあたりも、首都圏の店舗とは異なっている。鰹節というのは、つゆの味を劇的に変化させるもので、少なくともこのつゆは鰹節によってかなり味が良くなっていると思う。
  なお、改札外にあった「みたけそば」(上記)も「あじさい茶屋」化しており、1番ホームにも「あじさい茶屋」がある。甲府駅は、完全にこのチェーンの手に落ちた。

※閉店(「そば処 甲州」化)していました(2008/8、確認)。「そば処 甲州」も、経営はNREです。

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「そば処 みたけ」  実食日:2008/9

  改札を出て右。甲府の駅そば情勢はめまぐるしく変遷しており、目が離せない。改札外店舗の場合、かつては改札を出て左に「みたけそば」(2つ上参照)があったのだが、改札出て右に場所を移して「あじさい茶屋」になり、さらに「そば処 みたけ」に変わった。ただ、経営はNREなので、「みたけ」に戻ったのではなく、単に店名が変わったと考えた方が的を射ているだろうか。ちなみに、食券には「甲府みたけそば」と印字されているのだが、看板に記載されている文字列の方を店名と解釈させていただいている。
  麺はあじさい仕様の茹で麺だが、つゆは角がなくマイルドで美味かった。サービストッピングの刻み海苔と鰹節が利いているのだろうか。たぬき320円。メニューや値段はあじさい茶屋に準じている。清流そば450円があるから、国立や昭島の「清流そば」に準じていると言った方が的確か。「みたけそば」時代の名物おでんそばも継承している(320円)。


※値段等変化ありませんが、名物の「おでんそば」が「さつまあげそば」という名に変わっていました。要するに、おでん種を選べなくなった、ということのようです。これは痛恨ですね(付−1点)。

※閉店していました。改札内に「そば処甲州」がオープンしています(2013/10、確認)。

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「そば処 甲州」  実食日:2009/1

  2・3番ホーム中ほど、2つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。経営は変わらずNREだが、内容には若干の変化が見られる。
  麺は「あじさい茶屋」時代と同じであると思われる。北戸田仕様(都内近郊のNRE店舗で用いられる麺)かと思いきや、どうも食感が異なる。若干ぬめりがあり、北戸田仕様の麺よりも舌触り・喉ごしが滑らかだ。麺のばんじゅうが見えない位置にあって詳しくは確認できなかったが、どうも袋麺っぽい。どこの工場で製造しているのか、気になるところだ。また、「あじさい茶屋」時代にあった刻み海苔トッピングは、消滅していた。改札外の「そば処 みたけ」では見られたのだが。メニュー及び値段は、都内近郊の「あじさい茶屋」に準拠している。変わりメニューには、甲府オリジナルの「特製甲州そば」があり、490円。写真を見た限りでは「山菜+きつね+温泉玉子」で、特に変わったトッピングは乗らないように思えたのだが、実は山菜が「きのこ山菜」になっている。これはプラス評価できる要素だ。加えて、麺は1.5玉。また、「みたけ」同様におでんそば(320円)を扱っている。トッピングは、さつまあげ・玉子・コンニャク・厚揚げ・ちくわの5種から選択。おでんの単品注文もできる(すべて80円)。さらに、これまた「みたけ」同様になるのだが、「清流そば」も扱っている。なかなか面白味のある店だ。なお、上記「あじさい茶屋」の項で「1番ホームにもあじさい茶屋がある」と書いているが、この店舗は消滅(「NEW DAYS」化)していた。


※閉店していました(2009/12、確認)。

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「そば処甲州」  実食日:2013/10

  改札内コンコース、コンビニと同棟になっている店舗。ここ数年、当駅の駅そばはコロコロと場所が変わっているのだが、果たしてここが安住の地となるのだろうか。客席はテーブル席(4人×2)と、椅子付きカウンター6席。
  麺は茹で麺で、都内で食べるNREスタンダードに比べるとちょっと柔らかいように感じた。が、これは湯通し加減の違いかもしれない。つゆは、都内で食べるNREスタンダードに比べるとやや薄いように感じた。が、これは希釈率や煮詰まり具合の差かもしれない。皮肉なことかもしれないが、トータルでは都内で食べるNREスタンダードよりも麺がつゆによく馴染んでいるように感じた。たぬき320円。メニューは、都内のNRE系列店に準拠。季節限定メニューも同一のものを用意している。「みたけ」時代に名物になっていたおでんそばは、扱っていなかった。


※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2014/9、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2016/3、確認)。

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「丸政」  実食日:2013/10

  北口を出て、ペデストリアンデッキでロータリーを渡り、道路を渡ってすぐ。ファミリーマートの隣にある。小淵沢に本拠を置く駅弁業者の出張店舗だ。全国的にジリ貧状態にある駅弁業者の中で、「丸政」は元気だ。ただ、エキナカでは営業権をとれなかったのだろうか、エキチカで営業している。店内は結構広く、立ち食いカウンター10人分程度に加え、テーブル席が4つ(すべて4人掛け)ある。
  麺は、極太の茹で麺で食べ応え十分。つゆはやや淡めで、心地よい甘みがある。一概には言えないが、小淵沢駅で食べるものとは味が違うように感じる。かけ290円、月見340円、きつね370円など。各種天は自家製店揚げと思われ、カウンターに現物が並んでいる。既成メニューとしてでなく、追加トッピングとして乗せてもらうことができる。たぬきというメニューはないが、天かすはネギとともに立ち食いカウンターに置いてあり、自由に入れることができる。他にもいろいろと魅力的なサービスがある。まず、かけ系のそばは、すべて大盛り無料(もり系&冷やし系は100円)。また、日常的に利用する人にとってありがたいスタンプカード制度がある。小淵沢駅や富士見駅のような風情はないが、都会的で洗練された「丸政」も、これはこれでいいものだ。


※かけは290円で据え置きですが、種物が値上げされていました。現在、月見350円、きつね390円です。麺は、そば・うどん・黄そばの3択です。かけ系大盛り無料は継続されています。冷は、変わらず100円増しです(2015/1、確認)。

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「いろり庵きらく」  実食日:2016/3

  改札内コンコース。上記「そば処甲州」の跡地。ほぅ、ここも「きらく」になりましたか。内外装ともリニューアルされており、客席はテーブル2人×3と椅子付きカウンター11席。
  タイミングによるかもしれないが、訪問時には麺を注文後に茹でるオペレーションをとっていた。都内の店舗では時間帯を問わず茹で置きが主流であるだけに、ちょっと新鮮。食感・香りとも、まずまず。つゆはマシン注ぎで、立地的にカツオを強めたタイプになっているのかなと予想した(中央線沿線の店舗はカツオを強める傾向があるので)のだけれど、実際にはオーソドックスだった。というか、たまたまかもしれないが、他店舗よりもちょっと淡いように感じた。方向性がはっきりしないモヤッとした味覚。「上品」のつもりなのかもしれないけれど、印象としては決して上品ではない。たぬきは、天かす。油切れは悪くないのだけれど、ところどころに極端に焦げた玉が混ざっていたのが残念。焦げすぎた玉は、丁寧に取り除いてほしい。たぬき370円。麺単の変わりメニューは、特になし(都内店舗と同じと思われる季節限定メニューがある)。セットメニューの中に「ミニとろたく丼セット」というものがあったのだが、これは他店舗にもあっただろうか? 比較的近い時期に食べた取手と下総中山の券売機写真を見返しても、このメニューは入っていない。返却口付近にそば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  ひとつ、細かいところで指摘を。受渡口の場所が分かりにくいというか、遠い。食券を買って、出して、席を確保して待って、呼び出されて取りに行くと、動く距離がいたずらに長くなるような造りになっているのだ。食券を出して、そのまま受渡口で待てばそう問題にならないのだが、注文後茹でだとそれも辛い。客席から近い位置にある返却口と、場所を逆にした方がいいのではないかと感じた。あるいは、食券受付は今の場所でいいとして、商品提供口を返却口の脇あたりに新設するか。21時過ぎでも先客3・後客3とそれなりに入っていた店舗だから、今の構造だと、昼時など多客時間帯に動線が入り乱れて混乱をきたしそうな気がする。


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★韮崎駅(JR中央本線)
「丸政」  実食日:2014/3

  改札を出て左、待合室内。駅舎の外側からでも出入りできる造りになっている。昨年10月オープンの新店。小淵沢の駅弁業者が営む店。駅弁業者は全国的に衰退が進んでいるが、丸政は甲府に続いて韮崎にも出店するなど、ずいぶん元気だ。甲府と同じく讃岐うどんスタイルの店で、有人レジでベースメニューを口頭注文し、天ぷらなどのトッピングやおにぎりなどはセルフで追加し、精算するシステム。客席は、2人掛けテーブルが主体。全部で8卓ある。また、奥の方には座敷もあり、こちらは4人卓が2つ。ゆっくりと時間をかけて談笑しながら食べられる店だ。
  麺は、太い平麺。質感があり、食べ応え抜群。これは甲府と同じ麺だろう。つゆはやや甘めで、味は濃い。武骨な麺には、濃いめのつゆがよく合う。たぬき(揚げ玉)とネギはフリー。かけ290円、月見340円、きつね370円など。変わりメニューに、コラチャーそばがある。これは「コラーゲンチャーシュー」の略で、トロトロに煮込んだチャーシューをトッピングする。沖縄の軟骨ソーキに近い。そばとの相性も良く、たいへん美味しい。ボリューム感のわりに価格が安く、ノーマル(半分サイズ)390円、丼の口径に近いサイズの「一本乗せ」でも420円。これは自信を持ってオススメできる。また、麺はそば・うどんのほかに「黄そば」も用意(同額)。お得なセットメニュー「モーニングセット」や「ディナーセット」もある。また、かけ系のそばは全品大盛り無料。サービスが全体的にすごいことになっている。箸はエコ箸。
  韮崎駅は、かつてほぼ同じ場所に駅そばがあった(未食のまま閉店)のだが、閉店して以来長きにわたって空位状態が続いていた。駅周辺の街も、寂れる一方だった。しかし近年、駅前に大きなショッピングモールができ、エキナカに丸政ができ、駅前広場が整備され、活気を取り戻しつつある。今後の展開にさらなる期待をしつつ、「サービスは無理のない範囲で」と、少し心配になってしまう。


※2014/5、再食。消費増税に伴う値上げはありません。頑張っています。黄そば(そばと同額)を試しました。コシのある縮れ麺を使用しているので、姫路の「えきそば」よりもよりラーメンに近い印象です。

※2015/11、再食。コラチャー一本のせを、黄そばでいただいてみました。そばと合わせても美味しいトッピングですが、ラーメンの方がさらによく合うのではないかと考えて。でも、結論から言うと、つゆがそばのものなので、そば・黄そばとも相性レベルは同じくらいですね。問題なく美味しいですが、「100点満点」という相性ではありません。とはいえ、このボリューム感(しかも、麺大盛り無料&天かす・ネギフリー&スタンプカード制度あり)で420円ですから、腹ペコ庶民にとってこの上なく強い味方であることは間違いないです。
  新作メニューがいろいろ増えています。にしんそば650円、牛すきそば650円。ちょっと高い印象はありますが、麺大盛り無料であることを加味すれば、価格に見合う満足を得られるでしょう。私は、もう少し廉価なメニューを数多く食べたいですが。


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★小淵沢駅(JR中央本線・小海線)
「観音生そば」  実食日:2007/9



  改札出て左、待合室内。富士見「入笠駅そば」や小淵沢2&3ホーム「そばうどん」と同じく、駅弁業者「丸政」が経営する店。野沢菜天そばや馬肉そばといった丸政オリジナルのメニューも健在。ただ、富士見でやっていたサービス券の配布はなかった。
  この店のそばは美味しかった。麺は硬質の歯ごたえが心地いい乱切り麺。極端な太−細ではなく、太いものは細いものの倍くらいか。つゆはほんのりと甘みが射しているのがポイントで、強烈な印象が残るタイプではないが完成度が高い。昨年8月の時点での富士見「入笠駅そば」とはまったくの別物に感じた。かけ260円、月見310円、天360円などの他、季節限定メニューに「きのこおろしそば」(400円)があった。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、かけ290円、玉子350円、天400円になっていました。メニューはホームの店舗と同じ(表記は若干異なる)ようで、野沢菜天400円、山賊420円、桜肉480円といった変わりメニューもあります(値−1点。2014/9、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。写真では「観音生そば」の表記が外れたように見えますが、写真では写っていない側面に表記が残っているので、当サイト上での店名は据え置きます。お客さんがおらず寂しい感じがしますが、これは閉店間際の時間帯だったからです。昼間は、以前にも増して賑わっています(ホームの店舗が閉店したこともあり)。この店舗も、新駅舎のオープンとともに消える(移転・リニューアルする)可能性が高いですので、立ち食い露出店の風情を楽しむならお早めに訪問を(2016/3、確認)。

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「そばうどん(丸政)」  実食日:2009/12

  1・2ホーム中ほど。雑貨売店と同棟のログハウス風の建物で、なかなかいい味を出している。そばコーナーの客席は露出カウンターのみで、キャパは2人。非常にコンパクトな店である。改札外にも上記「観音生そば」がある(同業者の店です)し、ここで食べる人は少ないのだろうと想像できる。どちらかというと、車内持ち込みで食べる人が多そうだ。
  この店のそばには、麺もつゆも標準的で、これといった特徴は感じられなかった。しかし、薬味(唐辛子)が変わっている。普通の七味もあるのだが、それとは別に「練り唐辛子」なるものを常備している。鷹の爪を粉末状にして油で和えたもの、だろうか。イメージで言うと、ラー油と豆板醤の中間スタンス。これが非常に美味かった。辛みは非常に強いのだが、同時にマイルドさもあり、心地よい刺激が口腔内全体に広がる。特に小淵沢名物ということでもなさそう(検索すると沖縄名物としてヒットする)なのだが、駅そばとしては小淵沢の個性発揮と言えるだろう。かけ290円、きつね370円、天400円。丸政オリジナルの変わりメニュー・野沢菜天そば(400円)と馬肉そば(「肉(桜肉)」と表記。470円)も健在。


※2014/9、再食。暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。馬肉そば480円を試しました。肉がホロホロと割ける食感が独特で、臭みもなく美味しいです。つゆがかなり甘辛くなるので、濃い味が好きな方には特におすすめです。値上げして、かけ290円、きつね390円、天400円になっています。桜肉も480円に上がっていますが、なぜか野沢菜天は400円で据え置かれています。巨大鶏か揚げをトッピングする山賊そばは、420円です。

※な、な、なんと、閉店していました。新駅舎建設に伴って、跡地は階段になるようです。たいへん思い入れの強い店舗だったので、超残念です(2016/3、確認)。

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★善光寺駅(JR身延線)
「奈良屋」  実食日:2015/1

  駅を出て右、国道411号を渡って右(ガード潜る)へ30秒。国道を渡るときにカーブで見通しが悪いので、よ〜く注意して。無人駅から徒歩2分ほどで、周辺には長閑な住宅地が広がっているエリアでそば屋などありそうにない場所なのだが、製麺所直営の立ちそばが営業している。製麺所と同じフロアで食べることになるので、運がよければ大迫力の製麺シーンを眺めながら食べることができる。階上は住居スペースのようだ。立ち食いカウンターのみで、キャパは5〜6人。店前の路肩が少し広くなっているので、車で食べに寄る人がちょこちょことあるようだ(写真にも横付け車両が写り込んでいる)。現金先払い制。
  麺は、今どき珍しいと感じる、柔らかい茹で麺。そばとしてはどうということもないが、昭和中期から立ちそばに馴染んでいる人にとっては嬉しい味覚だろう。つゆは、塩気が強いタイプ。個人的には、この麺に合わせるにはもっと甘みがあった方がいいように感じる。天はドンベで、デフォルトだとやたら固い。つゆを含ませて、柔らかくして食べるタイプだ。天290円と、製麺所直営ならではの安価設定が嬉しい。既成メニューの種類は少ないのだが、それとは別にカウンター上に単品トッピングが並んでいて、各自で追加することができる。こう書くと「さぬきうどんスタイル」を連想するかもしれないが、まるで違う。セルフトッピングは天ぷら等ではなく、きつね・生卵・刻み海苔などだから。きつねは個包装されたタイプで、50円。刻み海苔も個包装で、10円。
  なお、麺は卸しがメインだが、小売りもしている。店内入って右手には保冷ケースがあり、中華麺なども販売しているようだ(これは店内で製麺していないのではないかと推察)。まぁなにしろ雰囲気がかなりコアなので、味は二の次と考えて、社会科見学感覚で一度訪れてみることをオススメしたい。


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★身延駅(JR身延線)
「玉屋」  実食日:2005/9

  いかに日蓮宗総本山の久遠寺を抱えているとはいえ、所詮はローカル線の途中駅。まさか駅そばがあるとは思っていなかった。しかも、改札内外両側から食べられる立派な造りである。私が乗った列車は身延駅で20分の交換待ち停車をしたのだが、このように身延で停車時間を設定している列車が多いのだろうか。それならば、一度列車を降りてそばを食べ、また列車に戻るという通過客も結構いるのかもしれない。
  ここのそばは黒い乱切り麺。それほど極端な乱切りではないが、太さは揃っていない。見るからに「田舎そば」という感じで、旅情をかきたてられる。それから、薬味が青ネギだったことにちょっと驚いた。青白の境界線は山梨・静岡県境だと思っていたので(身延は山梨県)。かけ250円、月見300円、天340円。割と安い印象だ。弁当の販売も行っている。


※2010/1、再食。値上げ(かけ250→270円、玉子300→320円、天340→360円)していました。

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★富士見駅(JR中央本線)

「入笠駅そば(丸政)」  実食日:2003/8

  こんな田舎駅にも駅そばがあるとは、さすがそば処信州。しかし、入笠山登山の起点となる駅なので観光客が多く、1日平均130食、夏休みには300食売れる日もあるのだとか。結構いい商売になるかも。味の方は、麺は既製品(ビニールに入っているやつ)だが、乱切り風の極太麺で食べ応えがある。つゆも、比較的塩分が強いが、ちょうど汗をかいたあとだったからか、妙に気持ちよかった。たぬきなし、天370円。変わりメニューに肉味噌そば350円。

※肉味噌そばは取扱終了していました。代わりに、変わりメニューの野沢菜天370円、馬肉440円を発見しました。野沢菜天は塩漬け野沢菜のかきあげ、馬肉は甘く煮付けたものが入ります。また、麺はやや太めの平茹麺になり(味−2点)、若干改装・店名変更(「入笠生そば」→「入笠駅そば」)したようです。窓口は、駅舎外(写真)と、待合室内にあります。ちなみに「丸政」は、小淵沢の駅弁屋さんです(写真は左:旧、右:現。2006/8、再食確認)。

※値上げしていました。現在、かけ290円、天400円、野沢菜天400円、山賊420円、肉(馬肉)480円です(2015/4、確認)。

※2015/12、再食。値段等、変わっていません。今回は、山賊420円を実食。唐揚げは、相変わらず特大です。我孫子「弥生軒」の唐揚げとタメ張るレベルです。実際、もも肉の切り分け方が同じような感じなのではないかと思います。クリスピーな衣といい、醤油系の下味のつけ方といい、レシピも我孫子「弥生軒」と近似していそうです。そばつゆとの相性も良く、とても美味しいです。ただし、ボリューム感がありますので、連食にはあまり向かないかも。この日は6軒連食しましたが、この最初の1杯がボディブローになって、終盤にちょっと堪えました。

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★茅野駅(JR中央本線)
「白樺」  実食日:2006/7

  改札外待合室内。色鮮やかな暖簾、本物の藁を葺いた屋根。ちょっと飾りもののような構えという感じのする店である。昔(7年くらい前か)は同じ場所にもっと地味な駅そば(店名は「信州そば」だったように思う)があったのだがどうやら改装されたようである。KIOSKの経営で、「信州そば」もKIOSKなので、テナント替わりということではないと思う。
  この店の麺は、冷凍の乱切り麺。最近、地方ではこの麺をよく見るようになってきている。香りは弱いが、歯ごたえは○。つゆは、長野県の駅そばにありがちな、やや辛めのタイプ。改札外の店だが、列車持ち込み用の容器(20円)を用意している。たぬきなし、かけ280円、月見320円、天360円、山菜390円、天玉400円、天玉山菜510円。信州限定のそばキティ(根付け)も販売している。


※2010/3、再食。待合室がガラス張りになったため、手狭な印象になっています。狭いのに多客なので、食べる場所の確保が大変です。値段等変化なし。変わりメニューに、野沢菜わさび昆布そば(370円)があります(付+1点)。

※2016/3、再食。麺は並(冷凍)・特上(生)の2種になっていました。今回は、きのこそば(並)420円を実食。使われているキノコは、ヒラタケとナメコでした。塩尻とは異なっています(塩尻ではシメジのみだった)。尤も、塩尻できのこそばを食べたのは2012年なので、経時変化の可能性もありますが。シメジより、ヒラタケ&ナメコの方が山っぽくて風情がありますね。値上げして、現在はかけ290円、月見330円、かき揚げ370円、山菜410円、かき揚げ玉子410円、かき揚げ山菜玉子530円、野沢菜わさび昆布390円(以上すべて並。特上は40円増し)になっています。外観的には、暖簾が変わっています(側面の暖簾を正面に掛け替えただけかも。写真は左:旧、右:現)。ガラス張りの待合室のせいで、ちょっと窮屈な感じになっています。この場所にガラス張りの待合室、必要あるのかな。待合客から「そばの臭いが嫌だ」とのクレームでも付いたのでしょうか?(味−1点、ボ+1点、値−1点)

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★上諏訪駅(JR中央本線)

店名不詳  実食日:1995/8

  1番線ホームの改札のすぐ近くにある。かなり古い記憶なのだが、食べる席がなく、客は皆丼を持ち歩いては食べていたように覚えている。また、350円の天そばを食べようとして1万円を出したら、「お釣りがない」といって一度断られたのを覚えている。味は覚えていないので、可も不可もなかったのだろう。


※閉店(喫茶店化)していました(2005/9確認)。

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「そば千」  実食日:2012/12

  駅を出て右、線路沿いの路地に入って30秒、デイリーヤマザキ上諏訪駅前店内。コンビニ内店舗ということもあって、24時間営業している。専門の店員(名入のTシャツを着ている)がいるものの、不在時(夜間等)にはコンビニの店員が対応する。イートインコーナーは手狭で、椅子付きカウンター4席と、立ち食いカウンターがせいぜい2人分くらい。コンビニ商品のイートインコーナーも兼ねているので、グループ客が陣取っていると後続客はお手上げという状態だ。観光地だけに、そういうタイミングもありそうな気がする。
  麺は、乱切り麺。長野県内のJR系駅そばでよく見る冷凍麺に近い印象だが、こちらの方が若干歯切れがよいようにも感じた。別の麺だと思う。つゆはあまり奥行きがなく、悪く言うと市販のめんつゆのような風味。かけ330円、月見370円、天420円など。全メニュー、そばよりもうどんの方が20円高く設定されている。逆のパターンは西日本でよく見かけるが、うどんを高く設定する店は珍しいと思う。ネギは斜めカットで、たっぷり乗せてくれる。箸はエコ箸。


※閉店していました。デイリーストア自体が閉店して、跡地はファミリーマートになっています。ファミリーマート店内に、そばコーナーはありません(2016/3、確認)。

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★塩尻駅(JR中央本線・篠ノ井線)
「信州そば(KIOSK)」  実食日:2006/8

  改札を出て左の待合室内。改札内からでも食べられる(改札入って右、階段上)が、これはあくまでもおまけの窓口。メインは待合室側である。露出店だが、待合室自体がガラス張りで冷房も効いているので、夏場でも快適に食べられる。
  ここのそばは全国どこにでもありそうな茹で麺で、これといった特徴はない。加えて、おばちゃんが注文に追われて多忙きわまりないため、若干湯通しが不足していてボソボソした食感になっていた。つゆが辛さ・甘さ・出汁のバランスがよくて美味かったので、特に減点はしないが。たぬきなし、かけ280円、玉子320円、天360円。変わりメニューに、葉わさびそば400円。見た目には貧相だが、鼻にツンとくる辛さが心地いい一品。これを食べる場合には、唐辛子は振らない方がいい。
  なお、この駅にはかつてはホームにも駅そば店があったのだが、その後閉店し、現在は待合室の1店のみとなっている。また、改札外の駅舎1階(改札は2階)にも「ほっとして ざわ」という蕎麦屋があるが、値段が高く、駅そばとは言えない。


※閉店(「桔梗」化)していました(2012/8、確認)。

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「桔梗」  実食日:2012/8

  改札外待合室内。上記「信州そば」の跡地。単に「改装しただけ」と考えられなくもないが、店名も値段も変わっているので、別店として扱う。「信州そば」時代同様に、立ち食いカウンターのみで待合室に露出しているのだが、改装して大きな暖簾が掛けられ、少々の目隠し効果はある。また、改札内の窓口も健在で、相変わらず巨漢出入り禁止の狭さ。「日本一間口の狭い駅そば」と言えるかもしれない。
  麺は、乱切りの冷凍麺に変わっていた。長野県内の駅そばでよく見かけるタイプで、歯ごたえはなかなか良い。つゆは、口当たりはすっきりしているが、飲むと甘さを強く感じる。かけ280円、かき揚げ360円など。長野県内特有のネギそば(310円)や葉わさびそば(400円)、野沢菜わさび昆布そば(380円)も健在。


※2015/1、再食。値上げしていました。現在、かけ290円、かき揚げ370円、ネギ320円、野沢菜わさび昆布390円、安曇野葉わさび(葉わさびから微妙にメニュー名変更)420円です。「日本一狭い」で有名な、改札内窓口で実食しました。立ち食いカウンター2人分くらいで、激狭です。1畳分までありません。出入口脇に、「満席の場合は、改札口で申し出て待合室側へ」との貼り紙が出ています。無札で改札を通らせてくれるようです。かつてJR京葉線の稲毛海岸駅で同じ趣旨の貼り紙を見たことがあります(その後駅そば店が閉店しているので、現存しない)が、エキナカ店舗で無札での改札通り抜けOKを公言するのは、極めて稀なケースです。

※2015/12、改札内で再食。値段等、変わっていません。安曇野葉わさびそば420円を実食。かけそばに葉わさびのおひたしを乗せただけのシンプルなメニューですが、青臭さと辛みのコンビネーションがよく、十分満足できる内容です。なお、改札内と改札外で券売機が違っており、メニュー数は改札外の方がだいぶ多いです。どうしても改札を出たくない、あるいは「なにがなんでも日本一狭いと噂の改札内で食べてやる」といった事情がないのなら、改札外で食べた方がよさそうです。「券売機のボタンが多いと迷って決められない」という場合には、あえてボタンの少ない改札内で食べる手もありますが。

※2016/3、再食。今回も、改札内での実食です。2人で入って、占領してしまいました。外側の方が落ち着いて食べられるとわかっているのに、ついつい内側で食べてしまいます。今回は、野沢菜わさび昆布そば(並)390円を。味覚的には、前食時と変わっていません。一度特上を試さなければと思ってはいる(特上を実食済みの松本「山野草」と同じであるかどうかを検証したい)のですが、改札内の券売機には特上がないもので。

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★広丘駅(JR篠ノ井線)
「福寿そば」  実食日:2013/3

  短歌の里口(西口)階段を下りて正面。ロータリー沿いにある店。店頭には「酒処とんぼ」「永楽」「麺処福寿そば」と3つの店名が表記されているのだが、おそらく「酒処とんぼ」と「麺処福寿そば」を合わせて「永楽」という店名なのだろう(同経営と思われる)。当サイトでは、「麺処福寿そば」を店名とする。入って右側が「麺処福寿そば」で、椅子付きカウンター6席のみ。入って左側は「酒処とんぼ」で、テーブル席がいくつかある。実食時(13時ごろ)には、「麺処福寿そば」のみの営業だった。
  店に入って出てきたのが、ヒョウ柄の服を着た、キャバクラが似合いそうなケバケバしい女の子だったこともあり、味にはあまり期待していなかったのだが、これが意外に美味しかった。麺は乱切りの冷凍麺。県内のJR系駅そばで乱切り冷凍麺がよく出てくるが、それよりも色(黒み)が薄く、縮れているように見える。おそらく、別の麺だろう。つゆは色が薄く、上品な味わい。「関西風か?」と思うような色合いなのだが、味の方向性は関東寄り。かけ280円、天360円など。私はきのこそば400円を実食したのだが、きのこは量も種類も申し分なく、インパクトのある一杯だった。「きのこそば」カテゴリとしては、御花畑「秩父そば」にも勝るとも劣らないレベル。これだったら、隣の塩尻駅でシメジだけのきのこそばを食べるよりも、ひと駅足を延ばしてこちらに寄った方がいい。まぁ、塩尻には塩尻の良さがあるのだけれど。なお、ヒョウ柄の女の子だが、第一印象に反して、言葉づかいや所作は「馬鹿」をつけてもいいくらいに丁寧だった。何の問題もない優良店員です。


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★村井駅(JR篠ノ井線)
「イイダヤ軒」  実食日:2006/10

  駅を出て右前。駅舎とは別棟であるが、粗末なロータリーの駅寄りなので、駅の敷地内なのだろう。だから、これは私のように拡大解釈をせずとも、誰が見ても「駅そば」の範疇に入る。L字カウンター一本だが比較的ゆったりとしており、和風で好感が持てる内装の店だ。こんなマニアックな途中駅で駅そばが採算をとれるのかと心配になるところだが、中途半端な時間帯に先客が2人入っていたから、利用者は結構いるのだろう。さすがはそば処・信州である。
  ここのそばは、柔らかくてコシがない茹で麺を使用している。すぐにプツプツと切れるタイプなので、食べ終わると丼の底に麺の切れっぱしがたくさん沈んでいる。つゆはやや辛めながら、美味。私はここではきのこそば(380円)を食べたのだが、山なめこやフクロ茸、その他得体の知れない珍しい種類のきのこ(すべて水煮)がたくさん入っていて面白かった。たぬきなし、かけ280円。天は360円だが、別途かき揚げ430円がある。この違いは確認していないが、察するに「出来合い−自家製」ということなのだろう。


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★南松本駅(JR篠ノ井線)
「イイダヤ軒」  実食日:2008/8

  駅舎を出て左すぐ。駅舎の外にある独立型店舗。さほど乗降客数の多い駅ではないのだが、昼時を中心に結構賑わっている。送迎用駐車場に面しているのが幸いしているのか、列車利用者よりも車で食べにくる人が多い印象だ。
  村井駅で食べたことがある「イイダヤ軒」、麺はやや太めの茹で麺。食感が重く、ズッシリと腹の中で存在感を主張する質感がある。つゆは甘め。村井駅で実食したきのこそばと山菜そばは季節限定なのか、この時期には扱っていなかった(「売切」表示)。他のメニューは、かけ280円、天360円、玉子320円など。天とは別に「かきあげ」があり、430円と値が張る。天はインスタント、かきあげは店揚げなのだろうか。麺類以外では、おにぎりやアルコール類を扱う。おにぎりは限定数があり、毎日梅4個、明太子など8個、みそ漬けなど10個と決まっている。どうして梅が少ないのかは謎。加点材料となるサービスとしては、地方では珍しいネギフリーがある。肉厚に刻んでいて、存在感抜群のネギだ。入れすぎると全体的に辛くなるので、要注意。


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★松本駅(JR篠ノ井線・大糸線、松本電鉄)

「信州そば処」  実食日:2003/7

  JR篠ノ井線のホームにある、小型店。信濃大町「TASTY KIOSK」(下記)とメニューや値段が似ており、同系列の臭いがする。味やサービスなどに特徴はないのだが、たった一つ、挨拶の仕方が強く印象に残った。食べ終わった後、普通は「ありがとうございました」と言われるのに、ここでは「お気をつけて」と言われたのである。私が余所者であることを見抜いたのか、観光客が多い土地柄そうなるのか分からないが、変わっていることは確かだ。たぬきなし、天360円。信濃大町同様に、ヘルシー玄米天330円がある。

※閉店(「NEW DAYS」化?)していました(2009/1、確認)。

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「信州坊主」  実食日:2009/1

  1番ホーム、階段下というか、階段脇というか。階段に隠れるような立地なので、ホームにあるわりにはあまり目立たない店。コンパクトながらカウンター配置に工夫の跡が見られ、10人くらいは同時に食べられる。
  この店では、どうやら生麺を使用しているようだ。食感はボソボソしていてあまり好感度が高くないのだが、風味はよい。ちゃんとそばの味がする。変わりメニューに葉わさびそば(410円)とネギそば(320円)がある。この2つのメニューは、長野県内の駅そば店ではわりとよく目にする。同系列の店が多いのかな。ネギそばは、要は「かけそばネギ多め」。多めと言うより、超たっぷりと言った方が適しているか。すなわち、この店では「ネギ多め」のオーダーは通用しそうにない。他メニューは、かけ290円、天370円など。

※2010/4、再食。値段等変化なし。飲み水にはお茶(温・冷)もあります。また、そば湯のサービスがあります。ホームでそば湯を提供する駅そば店は稀少です(付+2点)。

※閉店(「山野草」化)していました。味覚的には大きくは変わっていないと思いますが、メニューが少々入れ替わり、麺も生・茹を選択できる(生の方が40円高い)ようになっているので、別店扱いとします(2013/8、確認)。

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「信州生そば」  実食日:2009/12

  6・7番ホームの北よりの端っこ、この駅の中でもおよそ人通りが多いとは思えない場所にある。6・7ホームというのは、大糸線と松本電鉄なのでねぇ。せめて、階段の近くにするとか、できなかったのかな。しかし、ちょうど下校時刻だったこともあり、地元の高校生などを中心に結構賑わっていた。店内は狭く、椅子付きカウンターが4人分だけ。この他、厨房の外周部分にホームに露出した立ち食いカウンターがある。大人は店内、高校生は露出カウンターと、綺麗に色分けされていたのが面白かった(もちろん、そう義務づけられているわけではない)。
  味覚的には、食感が楽しい乱切り麺に、味が濃いつゆ。悪くない取り合わせだ。特につゆは、濃いと言っても単純に「辛い」のではなく、深みがある。変わりメニューに長野県内の駅そば恒例の「葉わさびそば」(400円)がある。私はこれを試してみたのだが、以前に塩尻で実食したときに比べて、葉わさびの量が格段に多かった。量ったわけではないが、印象としては3〜4倍。ツンとわさびの辛さが漂うが、辛すぎて食べられないということはない。むしろ、味の濃いつゆにはちょうどよいアクセントになるだろう。かけ280円、天360円など。ラーメン(320円)もあり、高校生によく売れているようだ。


※消費増税ぶんだけ値上げしていました。現在、かけ290円、天(かき揚げ)370円、安曇野葉わさび420円です。0番ホームの「山野草」と同日訪問で、そば・うどんについてはメニュー・値段とも一致しています。こちらの店舗でも、40円増しで「特上」にできるようになっています(付+1点)。ただし、サイドメニューがちょっと違っています。こちらにあって「山野草」にないのは、ラーメン330円(ほか種物2品)とアイスクリーム110円です。客層が違うんでしょうね。ラインナップから想像するに、「山野草」はサラリーマンや観光客が、こちらは地元の高校生などの利用が多いのではないかと想像されます(2015/12、確認)。

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「イイダヤ軒」  実食日:2013/3

  お城口(東口)を出て左、横断歩道を渡った先にあるホテル「飯田屋」の1階。南松本・村井にも店舗があるミニチェーン店で、これまでその正体をずっと謎に思っていたのだが、この店舗を見つけたことでその謎が解けた。ホテルが経営母体でしたか。客席は椅子付きカウンターのみで、厨房をぐるりと囲む形で15席ほどある。駅前にありながら、人々の動線からちょっと外れた方角になるためか、ほぼ地元住民しか利用していない様子。
  麺は茹で麺で、ボソボソモッサリした食感が特徴的。素朴ながら、なかなか美味しい。つゆは、完飲派の私にとってはちょうどよい濃さ。塩気があまり強くないので、つゆを飲まない人にとっては物足りなく感じるかもしれない。かけ280円、天360円など。天のほかに「かき揚げ」があるのだが、天も「どん兵衛」というわけではない。「天=配送品、かき揚げ=自家製」ということなのだろうか。


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「山野草」  実食日:2013/8

  0番ホーム階段下。3つ上に記載している「信州坊主」の跡地。跡地というか、「店名変更」に近いのだが、同時に麺が変わっている(生麺・冷凍麺併用のマルチ店になった)ので、別店扱いとする。内装も、「信州坊主」時代と変わっておらず、立ち食い専門。
  麺は、冷凍麺がデフォルトで、40円増しで「特上」と称する生麺にランクアップできる。長野県内でよく見かけるシステムだが、全国的には珍しいパターンだ。長野県の特徴と言うことができるだろう。「早く安く」を求める人と、味(本格度)を求める人が、ほぼ同数存在する地域なのかもしれない。つゆは、やや濃いめでアクが少ないタイプ。たぬきなし、天360円、きのこ400円など。葉わさびそば(厳密には「安曇野葉わさびそば)400円や野沢菜わさび昆布そば380円も健在。おもしろかったのは、受渡口に主だったメニューの写真が掲示されているのだが、英語表記が併記されていたこと。近年では、外国人観光客の駅そば利用が増えているらしい。


※2015/12、再食。消費増税ぶんだけ値上げしていました。現在、天(かき揚げ)370円、きのこ420円、安曇野葉わさび420円、野沢菜わさび昆布390円です。特上への割増は、40円のまま。外観的には、暖簾が変わっています(写真は左:旧、右:現)。「信州そば」の看板が撤去され、貼り紙類も少なくなり、良く言えばすっきりした印象に、悪く言えば寂しい雰囲気になっています。
  今回は、特上もりそば430円に、単品きのこ130円を追加しました。麺は生麺ですが、より正確に言うと「冷凍生麺」です。茹でる前のルックスは、並(冷凍麺)とあまり変わりません。茹でた後で、冷水で締めます(かけ系の場合は締めた後で再度湯煎する)。6割そばだそうで、そばの香りもしっかりと立っていました。冷凍工程を経ても、6割だとこのくらい香るんですね。きのこは、もりつゆの中に直接イン。事前に入れていいかどうか聞いてきてくれますが、「別皿で」と注文すると、タッパーのまま出てくるようです(同行者が安曇野葉わさびで試し済み)。
  6・7番ホームの「信州生そば」と同日訪問で、そば・うどんについてはメニュー・値段とも一致しています。ただし、サイドメニューがちょっと違っています。こちらにあって「信州生そば」にないのは、焼おにぎり110円です。


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「こすげ亭」  実食日:2014/3

  お城口を出て右にロータリーを回り、道路向かいのアリオ松本(バスターミナル)地下1階フードコート内。長野の雄・小菅亭は、このようなフードコート内店舗もいくつか出店している。バスターミナルを兼ねた商業施設であるという点において、性格的にも駅そばに通じるものがある。
  この店では生麺を注文後に茹でるため、混雑時には少々待ち時間が長くなる。1人につき2分くらい、5人待ちだと10分くらいかかることもある。わりと客数も多いようなので、少し時間に余裕をもって訪れるといい。その麺は、硬質で、プツプツと噛み切るときの食感が楽しい。香りもしっかりしている。ややすすぎがアンダーだったのか、つゆに濁りがあり、つゆ自体にもそば湯のような香りがあった。カツオ系の出汁の香りも濃厚で、食後5分くらいは余韻が残る。総じて、美味しい一杯だった。たぬき300円、きのこ450円など。きのこそばには、山なめこやフクロダケ、ヒラタケ、他にも得体のしれないきのこが計5種類くらい入っている。いずれも、首都圏ではあまり見かけないものばかりで、山里ならではの雰囲気を楽しめる。粗い大根おろしが一緒にトッピングされるのも印象深い。メニューの種類は決して多くないのだが、鶏なんばん400円やにしん560円といった、ちょっと目先を変えたものもある。反面、きつねがない。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。


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「小木曽製粉所」  実食日:2015/12

  値段的にいかにも苦しいのだけれど、立ち食いであることとほぼ駅に隣接という立地であること、セルフサービスの造り(オープン厨房)であること、提供までの時間が早いこと、そして地粉(長野県木曽産そば粉)使用というこだわりがあって農林水産省から食糧産業局長賞を受賞しており、研究上必要と認められることを理由に、特別に対象に含める。場所は、東口を出て右。駅舎に隣接して建っている長屋状の飲食店街の端っこ(駅側)。店内に椅子はなく、完全立ち食いでキャパは10人くらい(公式サイトでは12席)。
  この店は、システムがちょっと変わっていて、慣れないとちょっと戸惑う。麺は、ざる・大ざる・かけ・冷かけの4種類(冷かけは冬季中止)。それぞれ色分けされたプラ板が用意されてあり、食べたいものを取って、トレーに乗せる。麺は完全注文後茹で。そばが出来上がるまで、トレーを持ったままじっと待つ。受け取ったら、つゆをポットから注ぎ、セルフトッピングを各自チョイス。有人レジで支払いを済ませ、最後に薬味などをセルフで取る。セルフ讃岐うどんのシステムに近いが、色分けされたプラ板がちょっと煩雑。せめて閑散時くらいは口頭注文にしてくれるとありがたいのだが。
  当サイト的にはかけを食べて他店と比較した方がよいのだろうけれど、わけあって今回はもりを実食。麺は木祖村産(季節によって変わるとのこと)のそば粉で打ったもので、やや透明がかっていて星がたくさん見られる。ひと口すすると、そばの香りが麺を伝ってせり上がってくるように感じられ、とても美味しい。食感的に十割ではないと思うのだけれど、ヘタな十割よりもよっぽど鮮やかに香る。麺だけなら8点級だ。ところが、つゆがとても残念だった。不味いというわけではないのだけれど、甘すぎるのだ。せっかくの香り良い麺が、つゆにつけることで全然香らなくなってしまう。これ、つゆにつけずに麺だけで食べた方がよっぽど美味しい。なんでこんなに甘くしちゃったのかな。残念の一語に尽きる。
  ざる・大ざる・かけ・冷かけ、すべて540円均一。コスパ的に考えれば、大ざるがベストなのは言うまでもない。いずれにしても当サイト的には規格外の価格なので、美味いことは美味いのだけれど、総合的な印象はランクイン級とまではいかなかった(つゆが変われば話は別だが)。そば湯ポットあり。飲み水はほうじ茶。箸はエコ箸。


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★明科駅(JR篠ノ井線)
「ぽっぽ舎」  実食日:2006/10

  待合室内&駅を出て右すぐ(写真は待合室内の出入口)。一杯飲み屋を兼ねたような店で、メニューは酒類や一品料理などを含め、多岐にわたる。一人でやっている店でこれだけのメニューをこなすのは大変だと思う。
  麺は、わりと長く茹でていたから生麺なのかと思ったが、食感的には茹で麺だった。あるいは、冷凍か。ちょっと判断に迷う麺だ。つゆは、これといった特徴はない感じ。具材(メニュー)にはいろいろな工夫が見られる。中でも、「当店おすすめ!」と冠された「とうじそば」(450円)はすごい。具材は、覚えているだけでも白菜・大根・人参・里芋・ちくわ・なめこ・油揚げ(きざみ)・天かす。文字どおり盛りだくさんで、丼に小山が築かれた状態で出てくる。味の方も、○。一見ミスマッチな感じだが、ちゃんとそばつゆに合う具材をチョイスしてある。また、飲み水は麦茶になっているし、出来上がりを待っている間にシメジの醤油漬けが出される(居酒屋で言うところの「お通し」だが、別途料金を請求されることはない)など、サービスにも工夫を凝らしてある。マイナーな駅に駅そばがあること自体感激ものなのだが、それがこのような特徴のある店なら、なおのこと嬉しくなる。応援したい店だ。他のメニューの値段は、かけ280円、たぬき・月見330円、山菜380円、天400円など。


※閉店していました。跡地はそのまま残っていますが、看板・貼り紙等すべて外されています。貴重な独立系駅そばだっただけに、残念です(2015/8、確認)。

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★篠ノ井駅(JR篠ノ井線・信越本線、しなの鉄道)
「TASTY KIOSK」  実食日:2005/5

  改札を出て右すぐ。地方の駅そばに多い「小型券売機」のある、シンプルな店。中途半端な時間だったからということもあるかもしれないが、全然客がおらず、駅自体人が少ない印象だった。その割に(あるいは、「だから」かも)、この店のおばちゃんは話好きで、話が長い。まぁ、駅そばのおばちゃんとの会話も、一人旅の楽しみの一つではあるのだけど。
  肝心のそばは、極めてノーマル。可も不可もない。たぬきなし、天360円。このチェーンでよく見る「ヘルシー玄米天そば」は、見当たらなかった。


※2010/12、再食。特に変わった印象はありませんが、ねぎそば310円、野沢菜わさび昆布そば370円などが追加されていることから、茅野・塩尻・松本・信濃大町と同系であると推察できます。食券に「塩尻駅そば」と印字されていた(当然ながら、これは店名とは解釈しません)のも、その裏付けになりそうです。なぜか、葉わさびそばは扱っていませんでした。

※閉店(「あんず」化)していました(2014/9、確認)。

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「あんず」  実食日:2014/9

  改札を出て右前、上記「TASTY KIOSK」の跡地。看板が変わっただけという見方もできなくはないが、麺も変わっていることから、別店として掲載する。立ち食いカウンターのみの露出店で、キャパは5人程度。すぐ隣にガラス張りの待合室が新設されたため、待合室に持ち込んで食べる人も多いようだ。券売機も、タッチパネル式になっている。
  麺は、生(「特上」と表記)と茹で(「駅そば」と表記)の2種類を扱っている。特上の方が、40円高い。特上は生麺なので、出来上がりまでに3分かかる。「駅そば」は、券売機の2か所に「30秒」「1分」と異なる表記がある。実際には30秒くらいだった。茹で麺のわりに硬質でザラザラ感があり、なかなか美味しかった。つゆは、雑味が少ないタイプでこれまた美味。ガツンとくる印象力はないのだが、総じて水準以上の出来栄えにあると思う。たぬきなし、かけ290円、かき揚げ370円など。変わりメニューに、ネギ320円、野沢菜わさび昆布390円。葉わさびそばは扱っていない。


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★長野駅(JR信越本線・飯山線、長野電鉄長野線、長野新幹線)
「信州蕎麦処 しなの」  実食日:2007/9

  長野駅の駅そばといえば「小菅亭」が有名なのだが、6&7ホームでは「しなのエンタープライズ」が経営する店が頑張っている。本当は「小菅亭」で食べたかったのだが、朝7時の時点では開いていなかった(新幹線ホームの店舗は開いていたが)ので、こちらで。
  おばちゃんが言うには、「この店の売りはつゆ」とのこと。確かに、飲みやすいつゆではあった。さほど印象に残るものではなかったが。麺は平打ちだが、コシがなく、今一歩という感じ。ただ、きのこそば(ワカメ入り440円)のきのこはボリューム感があってよかった。かけ280円、天360円など。持ち込み容器20円は良心的。


※2014/9、再食。今回もきのこそばを食べました。シメジ・山なめこ・フクロダケ・ヒラタケというラインナップで、変わらず心地よいボリューム感です。特に、ヒラタケの大きさが目を惹きました。手のひらに近い大きさがあります。価格は変わっておらず、消費増税に伴う値上げはありません。券売機のお釣り返却ボタンの脇に「お釣り! お釣り! このボタン!」と書かれていたのが印象的でした。分からない人が多いんでしょうね。なお、看板が変わり、暖簾が新たに掛けられていたほか、カウンター下にテキストが入ったりいろいろ変わっているので、写真を貼ります(左:旧、右:現)。個人的にも、圧倒的に現在の佇まいの方が好きです。店名表記等があえて楷書っぽい手書き風の書体になっている点が、特に私好みです。

※2015/12、再食。値段等、変わっていません。今回は、月見そば320円を実食。卵は先乗せで、卵の上からアツアツのつゆを注ぐオペレーションです。関東よりも、関西に多いパターンですね。白身部分がほどよく凝固して美味しいのですが、ちょっと拡散してつゆ本来の風味が損なわれるのがマイナスポイント。なかなか完璧な月見そばには出会えないものです。

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「しなの」  実食日:2009/1

  長野電鉄の改札を出て右、「千石・末広町方面出口」の階段下奥。うらぶれた飲食店街の入口にある。大きな暖簾が目隠しになっているだけで、基本的に通路に露出している店。立ち食いカウンター1本のみで、キャパは5人くらいだろうか。
  麺にはこれといった特徴がないのだが、つゆは結構個性的で、甘みがかなり強い。好む人と嫌う人に別れそうな印象。大皿タイプの丼にたっぷり注がれるので、好む人はハマるだろうし、嫌う人はうんざりするかも。メニューは、かけ280円、月見330円、天360円、山菜400円、肉420円の5種のみ。なお、長野駅には分かっているだけでもあと3軒の未食店がある。さすがはそば処信州の県都、素晴らしい駅だ。


※値上げしていました。現在、かけ300円、月見350円、天ぷら380円、山菜420円、肉450円です。変わりメニューのトロチーズそばが登場していました(410円)。怖いもの見たさで、次回訪問時にでも。また、100円で麺の替え玉ができます(付+2点。2014/9、確認)。

※店の外に掲げられているメニューのみでの確認ですが、トロチーズそばはなくなっていました。そのほかは、値段等変わっていません(付−1点。2015/12、確認)。

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「裾花郷」  実食日:2010/12

  JR在来線3・4・5番ホーム中ほど、階段裏。立ち食いカウンターのみの露出店。正式店名は「長野駅3ホームそば店」なのだが、それではあまりに味気ないので、暖簾に記載されている文字列「裾花郷」を店名と解釈させていただく。
  麺は、乱切りの冷凍。つゆはこれといって特徴はないが、無難にまとまっている印象。総じて、茅野・塩尻・松本・信濃大町など、長野県内の駅そばにありがちな味覚と言っていい(おそらく、同じ業者なのだろう)。それを裏付ける材料として、メニューにネギそば310円、野沢菜わさび昆布そば370円、葉わさびそば400円の存在がある。この3点セットは、長野県内の旧キヨスク系駅そばのスタンダードメニューなのだ。今回実食したのは、きのこそば(400円)。使用しているのは、山なめこ。軸の部分は切り捨て、傘の部分だけをトッピングしている。ちょっと勿体ない。ただ、乗せる際に、傘が裏返しにならないように気を遣っていたのは、見た目にも気を遣うこだわりとして評価したい。なお、この店では卵は温泉玉子になっている。生卵希望の場合は申し出る必要があるので、要注意。

※値上げしていました。現在、ネギ320円、野沢菜わさび昆布390円、安曇野葉わさび420円(「葉わさび」から若干メニュー名が変わっている)、きのこ420円などです。麺は、生(特上と表記)・並(おそらく冷凍)から選べるようになっていました。特上は、全メニュー40円増しです(2014/9、確認)。

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「小菅亭」  実食日:2011/10

  改札外の待合室内。駅の規模のわりに待合室が狭く、またこの店の利用者もかなり多いので、ごった返している印象。厨房を囲む立ち食いカウンターのみの店だが、食べるスペースが圧倒的に不足していて、多くの人が待合室内のベンチで食べている。
  これだけ混雑しているにもかかわらず、麺は生麺を使用。数人分まとめて茹でているようではあるが、タイミングによっては3分くらい待つ。比較的細い麺で歯ごたえはそこそこだが、生麺らしい香りはある。つゆは、鰹出汁の香りが強く、また塩気も強め。全体的に、主張の強いつゆ。かけ290円、月見330円、天370円など。生麺使用だからか、全メニューうどんよりもそばの方が10円高い設定になっている。葉わさびそば(410円)や野沢菜わさび昆布そば(370円)があるところから推して、茅野・塩尻・松本・信濃大町と同系か。なお、この店では玉子はすべて温泉玉子になっている。


※駅ビル解体に伴い、閉店していました。再建後に復活することを祈りましょう(2014/3、確認)。

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「水芭蕉」  実食日:2014/3

  東口の駅舎1階外側から出入りする造りの店。厨房を囲むコの字型椅子付きカウンターのみで、席数は15くらい。フロアはだいぶ広く、客席の背後スペースが広く確保されている。バス乗り場前という立地であることから、荷物の大きな旅行者の利用が多いことを見越しての設計だろうか。昨年9月にオープンした新店だ。
  この店は、松本「山野草」や塩尻「桔梗」、信濃大町「カタクリの花」と同系列であると思われる。メニュー構成や味覚が類似している。麺は乱切りの冷凍麺で、強めの歯ごたえが心地いい。ちなみに、麺は並と上があり、上は生麺(40円増し)。並でも十分美味いので、当たり外れのありそうな上よりも、並の方に食指が動く。つゆは、やや濃いめで美味しい。たぬきなし、かけ290円、きのこ410円、月見330円、天370円など。この系列店のオリジナルメニュー・安曇野葉わさびそば410円と野沢菜わさび昆布そば400円も健在。個人的には、松前漬けのようなネバネバが癖になる野沢菜わさび昆布が一押し。青味・辛味・甘みのバランスがよい。あまり見栄えがしないのが難点ではあるが。


※値上げしていました。現在、ネギ330円、野沢菜わさび昆布400円、安曇野葉わさび430円です。ホームの「裾花郷」と同系統の店ですが、こちらの方が全メニュー10円高い設定になっています。座席があるため(席料?)でしょうか。また、麺を選べるのもホームと同じシステムですが、こちらは生麺の表記が「上」(ホームの「裾花郷」は「特上」と表記)です(2014/9、確認)。

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「ナカジマ会館」  実食日:2015/4

  JR在来線・しなの鉄道の集合改札を出て正面。駅ビル「MIDORI」とともにオープンした新店。長野駅改札外というと、かつて待合室内にあった人気店「小菅亭」が閉店して寂しい状況になっていたので、業者は違うけれどこの場所にオープンしたのは朗報だ。ナカジマ会館はかつて駅弁業者として長野駅に君臨し駅そば店も営んでいたが、その後撤退し、現在は不動産業に専念している。そのナカジマ会館の駅そばが復活……と言いたいところなのだけれど、実はこの店はナカジマ会館の運営ではない。この辺りの顛末を書くと長くなりすぎるので割愛する(店内掲示を見てください)が、要するに「味を復刻した」ということだ。客席は立ち食いカウンターのみで、キャパは20人くらい。店内には大きな券売機があるが、稼働しているボタンは4つだけ。今後順次メニューを増やしていくのだろうと推察。
  麺は、生麺の茹で置き。厨房内のオペレーションを見て茹で麺だと判断する人が多いのではないかと思うのだが、客席からは見えないバックグラウンドで生麺を茹でている。つなぎが弱くボソボソした食感で、切れやすい麺。個人的には小麦のモチモチ感が勝った麺よりもこのタイプの方が好きだが、好き嫌いが分かれそうな印象も受ける。つゆは昆布出汁がメインの優しい味わい。旨み系の余韻が長く続く。ひと口で満足するような、ガツンとくる感じはない。私は好きだが、これまた好き嫌いが分かれそうな予感がする。たぬきというメニューがなかったので、天390円を実食。天ぷらはフワフワ系で、つゆに溶けやすいもの。天ぷらの上からつゆを注ぎ、意図的に柔らかくしているようだ。大判だが油は軽く、胃にもたれるようなことはない。まぁ、これはこれで。現状、そのほかのメニューはかけ310円・月見350円・天たま420円のみ。ちょっと寂しいが、レパートリーに関しては今後の展開に期待。箸はエコ箸。


※メニューがちょっと増えていました。きつねワカメそば370円は、岩手県産のワカメを使用。信州きのこそば430円は、長野県中条村産のナメコと中野市産のシメジなどを使っているとのことです。ご当地系メニューが誕生して、嬉しい限り。この日はお腹がいっぱいだったのでスルーしましたが、少なくとも「信州きのこそば」は近いうちに実食したいと思います。そのほかのメニューは、値段等変わっていません(付+1点。2015/12、確認)。

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「信州そば店」  実食日:2015/12

  新幹線上り(13・14番)ホーム中ほど。看板等が掲げられておらず、暖簾も「そば」のみの記載。さて、店名をどうしようかと思っていたら、食券に「信州そば店」と印字されていた。当サイトではこれを店名に採用。ちなみに、七味の振り出し容器には「新幹線ホーム店」とのテプラ貼りがあった。また、ここ数年毎年開催されている「信州駅そばキャンペーン」(2015年以降はより広域の「スキです。駅そばキャンペーン」に転換)のパンフレットには、「新幹線そば店」と記載。正式店名はこちらだろうか。立ち食いカウンターのみの露出店で、キャパは6〜7人くらい。ちょっと古めかしい感じのタッチパネル式券売機が導入されている。
  麺は、やや質感のある茹で麺。少しざらつきのあるタイプで、おそらく「小菅亭」のものではないかと思う。つゆは、だいぶ雑味を感じるもの。カツオの香りは感じず、昆布が主体ではないかと思うのだけれど、雑味の干渉が強くてよく分からなかった。つゆは、在来ホームの「信州蕎麦処 しなの」に近い味だ。長野県内の駅そばが面白いのは、運営会社が違っていても味が同じだったり、逆に運営会社が同じでも店舗によって味が違っていたりする。おそらく、各運営会社は独自に麺やつゆを作っておらず、手近なところから仕入れているからこのような現象が起こるのではないかと思う。さらに言うと、近年になって経営移管された店舗がいくつかあり、移管後も同じ仕入れを続けている(であろうと思われる)ため、同じ業者でも店舗ごとに味が違っているのだと思う。たぬきは、フワフワ系の天かす。これといって特徴は感じなかった。たぬき380円(小松菜入り)。変わりメニューがいろいろ。野沢菜わさび風味そば400円は、長野県内のJR系駅そばでよく見る「安曇野葉わさびそば」や「野沢菜わさび昆布そば」とどのくらい違うのかが気になる。信州なめこそば430円は、「ナカジマ会館」の信州きのこそばとの違いが気になる。そして、玉子からめてそば390円にいたっては、この辺りではこの店にしかないであろうメニューだ。玉子とじのようなものだろうか。新幹線改札内だけになかなか訪問機会は多くならないだろうが、もう何回か足を運んでみないと、この店について語りつくすことは難しそうだ。


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★黒姫駅(JR信越本線)
「TASTY KIOSK」  実食日:2006/10

  改札外待合室内。ホーム側にもカウンターがあったのでホームでも食べられるようだが、単路線の途中駅ではホームで食べる人はほとんどいない様子。この日は大雨の影響で列車が大幅に遅れていたため、待合室内に登山客などがごった返し、駅そばも大賑わいだった。
  頻繁に目にするKIOSK駅そばだが、この店にはちょっと特徴がある。麺は地方でありがちな乱切り冷凍麺(味は○)、つゆもそれほど特徴は感じなかったが、独自のサービスがあったのだ。それは、蒸した山栗と大根の醤油漬けの食べ放題。店としてのサービスというより、従業員が個人的に振る舞っているものかもしれない。特に山栗は季節限定であるはずだが、どちらも好評で、中にはそばを注文せず、タダで栗だけ食べている人もいたほど。それを快くOKする、実に心優しい駅そば店である。土地柄、この駅は外国人の利用者が多いのだが、彼らは箸を巧く使えないためか、そばを食べる人はほとんどいない。が、漬物の方は外国人にも大人気で、素手でつまんでは食べていたのが実に印象的だった。たぬきなし、かけ280円、玉子320円、天360円。なお、この店のなめこそば(400円)のなめこは、東京でよく目にするものではなく、傘が平たく、大きい山なめこ。自然味に富んでいる。

※閉店(「黒姫駅そば」化)していました(2015/4、確認)。

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「黒姫駅そば」  実食日:2015/4

  待合室内、上記「TASTY KIOSK」の跡地。ホーム側の窓口も、まだ生きている様子。乗換駅でもないこの駅で、ホーム側で食べるのはよほどのマニアだけなのではないだろうか、と思うけれど。待合室側は綺麗に改装されているのだが、ホーム側は「TASTY KIOSK」時代のままでロゴもそのまま残っているので、逆にマニアはホームで食べたいと考えるかもしれない。隣接するKIOSK売店は閉店しており、3セク化で承継されたのは駅そば店だけ、ということになる。逆のケースはよく見るけれど、このパターンは珍しいと思う。カウンターのキャパはせいぜい2人くらいで、皆待合室の古めかしいストーブを囲むベンチに座って食べている。
  麺は、幅広の冷凍麺。風味はあまりないものの、歯触りがよい。つゆには、やや薬品臭あり。「TASTY KIOSK」時代には感じなかった刺激なので、つゆも別物に変わっていると思われる。どことなく、長野駅「信州蕎麦処 しなの」のつゆに風味が近い。たぬきというメニューはなく、かけ290円、月見330円、かき揚げ370円など。長野県内でちょいちょい出会う、おそらく生麺を使用するのであろう「特上」の設定がある(40円増し)。この設定からは「安曇野葉わさびそば」や「野沢菜わさび昆布そば」が連想されるが、これらのご当地系メニューは扱っていない。一方では、ラーメン330円を扱っている。鴨ラーメン500円の設定まである。また、テイクアウトも可能(20円増し)。あらゆる角度から見て、県内他駅の駅そばと似ているようで非なる、という感じだ。この店にとって3セク化(ついでに言えば、新幹線開業も)は逆風になっていると思うけれど、なんとか頑張ってほしい。点数は低くなってしまったが、力いっぱい応援したい店だ。


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★野辺山駅(JR小海線)
「野辺山観光案内所」  実食日:2006/8

  駅を出て右すぐ。野辺山はローカル単路線駅だから、駅舎は小さく、構内には一切の店舗がない。しかし、JR最高所にある駅だし、八ヶ岳観光の拠点にもなっている観光地なので、駅周りには土産物店や飲食店が固まっている。そんな中、駅のすぐ隣にあるのが野辺山観光案内所。ここは主にその名のとおり観光案内やレンタサイクルなどを扱う場所なのだが、片手間に軽食堂を営んでおり、そば・うどんも扱っている。晴天日には店先にオープンカフェ風にテーブルが出されるようだが、実食日は雨天だったので、屋内の狭いスペースにテーブルが3つあるだけの縮小営業だった。麺類のメニューは山菜・天・冷やし(すべて500円)のみ。他に、丼もの、カレーライス、飲み物を扱っている。厳密には「駅そば」とは呼べない店かもしれないが、地方、特に観光地ではわりと基準を甘くしているので、この店も含めることにする。
  この店のそばは列車持ち込み用の使い捨て容器で出され(これが「駅そば」に含める決め手となった)、見た目には陳腐な印象を受けるのだが、味覚的にはなかなか優れていた。恐らく冷凍だと思うが、乱切りで歯ごたえがいい。つゆも、若干甘みが勝った印象で○。私は山菜そばを食べたのだが、正体不明のキノコなども入っており、面白かった。


※メニューのラインナップは変わっていませんが、天だけが600円に上がっていました(他は500円で据え置き。2014/5、確認)。

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「高原そば」  実食日:2006/8

  駅を出て左斜め前、「菊本おみやげ店」内。土産物店の一角に設けられたそば処で、おばちゃんが一人でやっている小さな店だが、テーブル椅子席を20ほど擁している。「土産物店の休憩所」という要素もあるのだろう。上記「野辺山観光案内所」と同様、「駅そば」と呼べるかどうか微妙なところであるが、形態としては純然たるセルフサービス。「野辺山観光案内所」よりは「駅そば」と呼ぶに相応しい。
  ここも「野辺山観光案内所」と同様に冷凍麺を使っているのだが、麺は異なる。乱切りではなく、細麺。歯ごたえは「野辺山観光案内所」に比べ、大きく劣る。そのぶん値段的には割安になっており、かけ350円、月見400円、山菜450円である。
  ちょっと印象を悪くしたのは、衛生面か。厨房内が雑然としており、シンクには食べ終わった器が未洗浄のまま山のように積まれていたし、全体につゆや山菜の水煮の水などがこぼれている。忙しいのは分かるが、もう少し清潔に保てないものか。このおばちゃん、注文を覚えるのも苦手なようで、注文を逐一紙切れに書きとどめていたのが印象的だった。


※値上げしていました。現在、かけ400円、月見450円、山菜500円になっています。飲み物やソフトクリームなども扱っていて、ぶどう100%ジュースあたりは面白そうです(付+1点。2014/5、確認)。

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★小諸駅(JR小海線、しなの鉄道)
「ひしや」  実食日:2007/9

  2&3番ホーム(しなの鉄道)中ほど(階段降りて前方)。品数の少ない売店を兼ねていて、アイスを買っていく高校生が目につく店。そばを食べる人はあまり多くなさそうな印象だ。
  調理時間から考えて、この店の麺は茹で麺だと思うのだが、その割には程良いザラザラ感があり、麺自体に甘みがあり、非常に美味しかった。つゆも、甘さ・辛さ・出汁のバランスがよく、飲みやすい。なにげに完成度が高く、ホームの店舗に限って考えればかなり上位にランクする店だと思う。おばちゃんのサービス精神も見逃せない。私は玉子そば(340円)を食べたのだが、なぜか天玉そばが出てきた。曰く「天はサービス」。実食が17:30頃で閉店が近かったからなのか、それともたまたま形が悪くて売り物にならない天があったからなのか分からないが、とにかく嬉しかった。こういう突発的なサービスがあり得るのも、非チェーン駅そばならではの魅力だ。いつもあるサービスではないだろうから、ここでは「付加価値」に1点加えさせていただいた。他のメニューは、かけ300円、きつね380円、天400円など。持ち込み容器は20円。


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★伊那市駅(JR飯田線)
「伊那谷駅弁」  実食日:2006/5

  改札外待合室内&1番ホーム。改札内外両側から食べられる造りだが、外側の方がメイン。どちらにも椅子席はなく、立ち食いのみ。もっとも、ベンチはホームにも待合室にもあるので、どうしても座って食べたい場合には、それも可能。
  この店の味覚的な特徴は、歯ごたえのよい冷凍麺。保存が利いて生麺に近い食感を得られる冷凍麺は、駅そばの救世主になっていると思う。つゆは色黒タイプだが、「やや辛」程度で、それほどどぎつい味ではない。ネギは青白混ざっている感じ(どちらかといえば青)。そば以外では、信州名物の五平餅を扱っているのが特徴か。3本285円のパックが基本だが、1本からのバラ売りもしてくれる。たぬきなし、天370円。おにぎりやいなり寿司、幕の内弁当(740円)などというものも扱っている。そんな中、そばの値段と照らし合わせると、カレーライス380円にちょっとお得感がありそうだ。

※閉店していました。構造上、駅舎とは別棟の建物だったのか、店舗部分だけが綺麗になくなっています(2015/5、確認)。

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★駒ヶ根駅(JR飯田線)
「レモン」  実食日:2006/5

  改札を出て右に「にしこま」という駅そば店があるのだが、私が行ったときにはシャッターが降りており、「そば・うどんはレモンにあります」との貼り紙が出ていた。「にしこま」の開店前だった(訪問時間は10:00頃)のか、経営統合(閉店)されたのか、ちょっと分からない。少なくとも私が訪れたときには、駅を出て左すぐのところにある軽食喫茶「レモン」が駅そばを兼ねていた。基本的に喫茶店なので、決して広い店ではないがちゃんとテーブル席もある。
  この店も、伊那市「伊那谷駅弁」と同様に冷凍麺を使用している。裏はとっていないが、同じ麺なのではないだろうか。見た目・食感・味とも、同一に感じた。異なるのは、具材(天)だ。たまたま冷蔵庫での保存時間がちょっと長かったのか、冷蔵庫独特のあまりよくない臭気を帯びていた。たぬきなし、天370円。
  特記事項をいくつか。この店、看板には「9時半開店」と書かれているのだが、10時に行ってもまだお湯が沸いていなかった。朝イチで食べに来る客は少ないらしく、実質的な開店時間は10時過ぎである。それから、小さいながらも1番ホームにも窓口が開いており、ホームで食べることもできる。が、おばちゃんに聞いたところ、ホームで食べる人はほとんどおらず、ホーム側の受け渡し窓口は「開かずの扉」に近い状態なのだとか。メニューは、そば・うどんは種類が少ない(3〜4種)が、飲み物は豊富に揃っている。食事系では、伊那名物の「ソースカツ丼」(650円)を扱っていたのが印象的だった。

※閉店していました。跡地はシャッターが下りている状態で、看板等すべて外されています(2015/5、確認)。

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★信濃大町駅(JR大糸線)

「TASTY KIOSK」  実食日:2000/7

  待合室内にある小さな駅そば。信濃大町駅は立山黒部アルペンルートの玄関口なので、休日ともなれば待合室内は大荷物を背負った登山客でごった返す。もちろん、その中には丼片手の人もいるわけで、それなりに繁盛しているようだ。この店には、ヘルシー玄米天そばという怪しいメニューがある。カリカリッと香ばしい天ぷらはたぬきに似た食感。玄米とつゆとの相性も、決して悪くはない。たぬきなし、天360円。


※閉店(「カタクリの花」化)していました(2009/1、確認)。

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「カタクリの花」  実食日:2009/1

  1番ホーム&待合室内。上記「TASTY KIOSK」の跡地。暖簾の色といい店構えの雰囲気といい、茅野駅「白樺」とよく似ている。おそらく、同系だろう。KIOSKから別のJR系列会社に移管したということだろうか。立ち食いカウンターは5人分ほどであるが、列車発着前後にはかなり賑わうため、待合室内の椅子に座って食べる人も多い。一方のホーム側の窓口は、ほとんど利用する人がいない。
  麺は、冷凍を思わせるシコシコ食感の乱切り。風味はあまり強くないが、食感は生麺の松本駅「信州坊主」よりもむしろ好み。メニューは「信州坊主」とほぼ同じだが、生麺でないぶん、全メニューが10円安い設定になっている。すなわち、かけ280円、天360円、葉わさび400円、ネギ310円。「TASTY KIOSK」時代に変わりメニューとして扱っていたヘルシー玄米天そばは消滅してしまったようだ。


※麺が選べるようになっていました(生・茹)。生麺は「特上」と表記されています。特上は各メニュー40円増し。茹の価格は変わっていません。ランチタイムと夕方の間に休憩時間があるので、食べに行くときには要注意です(付+1点。2012/3、確認)。

※微妙に改装し、華やかな雰囲気になっていました(写真は左:旧、右:現)。壁際の立ち食いカウンターが撤去され、厨房に向いた立ち食いカウンターだけになっています。値上げして、かけ290円(特上330円)、かき揚げ370円(特上410円)、安曇野葉わさび420円(特上460円)になっています。長野県の駅そばとしては珍しいでしょうか、ラーメンを扱っています。かけラーメン330円、かき揚げラーメン410円、鴨ラーメン500円です(値−1点、付+1点。2015/8、確認)。

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★海ノ口駅(JR大糸線)
「Yショップ ニシ」  実食日:2015/8

  駅を出て、目の前の国道157号線を渡って右へ4分。コンビニ(ヤマザキYショップ)内のそばコーナー。コンビニと言っても都会ほどの品揃えはなく、置いてある商品は飲み物とお菓子程度。JR大糸線の車内からよく見えるし大きな看板も出ているので、鉄道旅行者の間でも認知度は高そう。しかし実際にはサイクリングの休憩ポイントという色合いが濃く、利用者比率としては「鉄道<車<自転車」という構図になっている。一方で、この店は某アニメの作中に登場しており(皆まで書くと長くなるので、詳細は割愛。ググってください)、アニメファンの間でも認知度が高い。街から遠く離れたこの場所でこの手の店が成り立つからには相応の理由があるのだろうと思っていたが、やはりちょっと特殊な付加価値のある店だった。私が入店した時には、チャリダーたちがテーブルで談笑していて店員さんが不在、厨房の奥の方を覗きこんでいたら慌ててテーブル席から飛んできた。どうやら、チャリダーたちと一緒になっておしゃべりしていたようだ。私服なので、お客さんなのかと思った。峠の茶屋のようでもあり。ゲストハウスのようでもあり。独特な雰囲気に満ちた空間だ。席数は、レジ脇テーブル・厨房前椅子付きカウンター・店奥の大テーブルを全部合わせると17席ほどある。
  麺は、乱切りタイプのもの。たぶん冷凍。歯ごたえが強いタイプで、県内のJR系駅そば店で提供しているものによく似ている。しかし、つゆはだいぶ違う。JR系の各店よりも甘みがだいぶ強い。深みもあって美味しいのだが、余韻があまりないのがちょっと惜しい感じ。値段は高く、かけ400円、山菜530円など。変わりメニューに、葉わさびそば600円・風紋そば650円・小石のうどん620円がある。風紋そばは山菜+目玉焼き、小石のうどんはカレー+目玉焼き。生卵でも茹で卵でも温玉でもなく、目玉焼きを乗せる。これはとても珍しいというか、他店では見たことがないトッピングだ。今さらながら、試さなかったことをだいぶ後悔している。総じて価格は当サイト的にアウトな帯域だが、話題性が豊富なのでもちろん特例を適用。実食は、山菜そば。山菜は普通のミックス水煮山菜で、特に面白味はなかった。この店では、味覚的にどうこうというよりも旅の途中の独特な雰囲気を楽しむことに主眼を置くといいだろう。なにしろ店員さん(若い女性)がタメ語で気さくに接してくれるのがいい。店を出る時にも「お気をつけて」と、旅人前提の挨拶を投げかけてくれる。私は、たとえ品揃えがよくなくても、バイト対応のコンビニよりこちらの雰囲気の方が好きだ。そばを食べるのではなく、買い物が目的だとしても。


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★北小谷駅(JR大糸線)
「やまや」  実食日:2015/8

  他に対象店がない駅ということで特例を適用することにするが、駅からちょっと遠く8分ほどかかる。駅を出て左へしばらく歩き、橋を渡ってすぐの路地を右折してひたすら直進、右側。道の駅「小谷」内。プレハブ造りで庇は波板という簡素な造りの店舗。基本的に立ち食い。店舗の脇に折りたたみ式のベンチとビールケースが置いてあるので、ここなら座って食べることもできるのだが、テーブルがないので手持ち食いになる。見ていると、立ち食いカウンターで食べる人は少数派で、ベンチやビールケースに座って食べる人の方が圧倒的に多い。道の駅内だから車やバイクで訪れる人が多いのだが、車で来る人は館内の正規のレストランへ入り、ライダーはこの店で済ませるという傾向がみられる。とても興味深い。
  麺は、やたらと歯ごたえの強い冷凍麺。味はあまりない。つゆは昆布出汁がメインで、比較的あっさりしている。値段は高め。かけ400円、月見・山菜500円、天550円など。レパートリーは少なめで、変わりメニューは特にない。実食は、山菜そば。山菜は、水煮ではなく塩漬けだった。塩気だけでなく、微妙に酸味もある。塩気と酸味がつゆの味をだいぶ変えてしまうので、つゆ本来の味を楽しむという意味ではあまりオススメではない。ネギ・揚げ玉フリーのサービスあり。飲み水は薄い麦茶。テイクアウトに対応しており、容器代10円別途必要。味やメニューなどにこれといって特徴があるわけではないのだが、ビールケースに座って食べるというラフなスタイルを目の当たりにして、食べずにはいられない魔力的なものを感じる人もいるかもしれない。


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★飯山駅(JR飯山線、北陸新幹線)
「なの花」  実食日:2015/8

  北陸新幹線開業に合わせてオープンした店で、千曲川口側の駅舎1階、ニューデイズの隣にある。ちょっと奥まった場所で分かりにくいが、さほどゴミゴミしていない駅なので、千曲川口をウロウロしていればすぐに見つかるだろう。コンパクトな造りで、客席は椅子付きカウンター6席のみ。椅子と椅子の間隔が広いので、間に入って立ち食いすることもできそうだ。「富士そば」だったら10席くらい詰め込みそうなスペース感。
  メニューは、アドレスト長野の駅そばらしいラインナップ。麺は並(冷凍茹)と特上(冷凍生)が用意されている。特上の方が40円高い設定。並と特上とで丼を使い分けているので、他の客が食べているのが並なのか特上なのか、すぐに分かってしまう。実食は、並。乱切りタイプの麺で、そばの香りはさほど感じないが、食感が良い。弾力があるわけではなく、妙に固いわけでもなく、自然さを残した歯ごたえ。冷凍麺としてはかなり上位にランクされる麺だと思う。つゆは、これまたアドレスト長野スタンダードと言ってもいいような、雑味の少ないスッキリ系。やや辛めではあるが、無理なく飲み干せる。たぬきというメニューはなく、かけ300円、かき揚げ380円(ともに並の価格)。どういうわけか、山菜460円ときのこ470円は特上のみの対応になっている。アドレスト長野駅そばでお馴染みの、野沢菜わさび昆布400円(並)が健在だが、安曇野葉わさびは扱っていない。代わりに、店舗オリジナルと思われる「なの花そば」420円(並)という設定があった。もちろん、これを実食。内容は、菜の花を中心にエノキタケ・ナメコをミックスしたものをトッピング。提供時にはトッピングの量が少なく見えたのだが、箸でほぐしてみるとそれなりに量があった。とびきりというほどでもないのだが、それなりに満足できる内容だ。盛りつけで損をしているように感じるので、もう少し華やかに見えるように盛りつけてみてはいかがだろうか。


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★軽井沢駅(しなの鉄道、長野新幹線)
「おぎのや」  実食日:2006/10

  しなの鉄道の待合室内。新幹線改札を出て左の自由通路上にも窓口がある。横川駅の駅弁店が経営する店で、新幹線よりも在来線(しなの鉄道:旧JR信越本線)寄りに店があるのは上田駅に同じ。在来線の駅弁店だから、在来線に執着があるのだろうか。
  例によって生麺注文後茹でのこの店、実に美味しい。加えて、つゆは出汁とかえしを別々に用意しており、だからなのか、鰹出汁の風味が実によく効いている。駅そばでここまで凝る店はきわめて珍しいだろう。さすがは天下のおぎのや、あっぱれである。たぬきなし、かけ350円、玉子400円、天450円。


※2014/9、再食。改装というか、店のあちこちに「駅そば発祥の地」の掲示が出ていました(写真は左:旧、右:現)。よくよく見ると、さらに面白いことになっているのですが、諸事情によりこの場での詳述は避けます。関心のある方は見に行ってみてください。また、暖簾も変わっています。値段が上がり、現在はかけ370円、玉子420円、天470円です。横川駅とは価格設定が違うんですね(付+3点)。

※2016/3、再食。前回と同じく、天470円の実食です。味・値段等、特段変わっていませんでした。ちょっと気になったのが、メニュー。横川駅とは値段が違うということは前食記事で書きましたが、よくよく見るとメニューのラインナップも微妙に違っています。軽井沢には、横川にはない山菜そば420円があります。

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★上田駅(しなの鉄道、上田交通、長野新幹線)
「おぎのや」  実食日:2005/5

  上田交通線の改札を出て正面。「峠の釜飯」で有名な駅弁店「おぎのや」が、経営多角化し、駅そばに進出していた。「おぎのや」の本家は横川だから、かなり広い範囲で店を出していることになる。さすがは駅弁フェスティバルなどで毎回1位をとる有名店である。
  駅弁店のそばとはいえ、やはり全国1位のプライドか、ここでは生麺を使用している。駅外の立ち食い店では生麺使用の店も結構あるが、いわゆる「駅そば」で生麺を使っているケースは極めて珍しい。普通は、「速さが売り」と考える世界だから。そばのメニューは、かけ・玉子・山菜・天のみ。立ち食いでもいいし、併設されている待合室内で座って食べることもできる。もちろん、名物駅弁「峠の釜飯」も売っている(900円)。そばは若干高めで、天450円。生麺使用に免じて、許容範囲内とするか。


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「そば処 ちくま」  実食日:2006/4

  お城口階段を下りて右、新幹線改札方面へ続くショッピングモールに入ってすぐ右側。一見すると高い店で、実際にも生麺を使った高いそば(天600円など)が主体の店。が、その中で3種類だけ「駅そば」を扱っており、これが当サイトの駅そばカテゴリーに該当するため、採りあげることにする。もちろん、評価は「駅そば」で行う。
  味覚的な印象を言うと、麺はポソポソしていて、つゆはかなりあっさり系。少々物足りない感じがした。反面、天(かき揚げ)は自家製店揚げで、高いそばにも駅そばにも同じものを使っており、美味。細かいことを言うと、高いそばと駅そばで器が別になっている(高:黒、駅:緑)。これだと、一目で「あ、あいつは安いそば食ってるぞ」と分かってしまう。駅メニューの値段は、駅かけ290円、駅玉子330円、駅天370円。この値段構成だと、天の単品が80円という計算になり、これはお得なような気がする。なお、高いそばはそれなりに美味い(こちらも実食済み)が、近くに上記「おぎのや」があり、そちらの方が安くてお得。


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★戸倉駅(しなの鉄道)
「かかし」  実食日:2011/10

  改札外、待合室内。ホーム側にも小さな窓口が開いていて、商品の受け渡しができるようになっているが、利用者はほとんどいない様子。露出店で、厨房を囲む立ち食いカウンターがメインだが、まばらに椅子が5つ置かれているほか、待合室内のベンチで食べることもできる。
  麺は、乱切り。適度な歯ごたえが心地いい。つゆは、色は濃いものの辛さ・甘さはあまり強くなく、飲みやすい。鰹出汁がよく香る。かけ300円、種物は400円〜。実食はきのこそば(450円)。きのこの種類が多く、フクロダケなど都会ではあまり出回らないものも散見され、楽しい。小鉢(お新香)のサービスが付くのも嬉しいワンポイント。店頭では自家製惣菜などの販売もあり、家庭的な雰囲気が旅情を誘う。7:30〜14(ラストオーダー13:40)と営業時間が短く、週2日程度休みがある(曜日制だが、月によって曜日が変わる)ので、寄りたい場合には注意。私も、3回目のチャレンジでようやくありつくことができた。


※値上げしていました。現在、かけ350円、天450円、きのこ500円です(2014/9、確認)。

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★権堂駅(長野電鉄長野線)
「こすげ亭」  実食日:2011/10

  地下道で駅と直結しているイトーヨーカドー長野店のB1Fフードコート内。間口がたいへん広く、フードコートの共有テーブル席のほかに厨房に向いた椅子付きカウンター席もある。フロア面積が広いためテーブルの配置もゆったりしていて好印象。
  大きな釜で注文後に茹でる生麺は、ややぬめりがあるタイプ。つゆは、かなり塩気が勝っている。しかも量が多いので、私のように完飲をポリシーとする人にとっては試練の一杯となる。店名から推して長野駅構内の「小菅亭」と同業者であると思われるのだが、食べてみた感覚としては別物だ。ボリュームも、こちらの店舗の方が格段に多い。たぬき350円。変わりメニューに、エビ番町520円、富士山盛り500円などがある。ただでさえ量が多いので、「富士山盛り」がどの程度のボリューム感で出てくるのか、興味が湧く。箸はエコ箸。


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