甲信越2
(新潟)

現在、29軒掲載(うち12軒は、閉店確認済)
★越後湯沢駅(JR上越線、上越新幹線)

「雪中庵」  実食日:2003/8

  改札の東側50m。改札内外から食べられる店である。囲いがあるのは厨房だけで、客席は通路から丸見え。「そばスタンド」という言葉がしっくりくる感じだ。しかしそれでも、客は結構入っている。ちょうど越後湯沢夏祭りが行われていて、全般的に人が多かったということもあるのかもしれないが。天430円と高めの値段設定だが、味は高く評価できる。特に麺が素晴らしく、手打ち風の乱切り麺にはほどよいコシがある。そして、香りも高い。なお、この店はチェーン店で、飯山線の十日町駅でも見かけた。たぬきなし。

※2006/9、再食。十日町駅とは内容が異なります。麺は冷凍。舞茸天(430円)、オススメです。

※閉店(「湯沢庵」化)していました(2010/1、確認)。

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「湯沢庵」  実食日:2010/1



  在来線改札内外、上記「雪中庵」の跡地。跡地というか、店名と看板が変わっただけという考え方もできる。事実、食券の印字は「雪中庵」のままだったので。
  麺やつゆも、「雪中庵」時代のままなのではないだろうか。風味のある冷凍麺は、なかなか美味い。スッキリしていながら物足りなさを感じないつゆも、なかなかの出来映えだ。「雪中庵」から変わった例としては他に新潟駅の「新潟庵」があるが、少なくとも新潟駅のような惨劇(失礼!)は、越後湯沢では起こっていない。値段が上がっていないのも好印象だ。変わりメニューに、雪割りそば(450円)がある。内容は、大根おろし+梅干し。特段変わったものが入るわけではないが、見た目にかわいらしい。「和」の世界を感じる。味覚的には、舞茸天の方をオススメしたいけれど。


※2014/9、再食。少々値段が上がっています。現在、雪割り460円、かけ300円、月見360円、天440円です。変わりメニューに海苔そば430円が登場していました。また、組み合わせメニューではありますが、ぜいたくそば570円も登場しています。反面、舞茸天が終了してしまっていました。雪国舞茸の産地として名高いエリアだけに、残念です。看板が少々変わっています(写真は左から2枚目)。運営業者も変わって、現在はトッキーの運営です。メニューや味は従前のまま引き継がれていると思われるので、同一店と見なすことにします。

※移転していました(写真は左から3枚目)。現在地は、改札を出て右手です。だいぶ小型の店舗になり、7〜8人のキャパです。露出店で、完全立ち食い。改札内からは利用できない造りになっていますので、ご注意ください。改札から遠ざかったのに、テイクアウト容器50円は健在です。麺類のメニュー・値段に特段の変化はありませんが、米粉ドーナツの扱いが始まっています。米どころならではですが、駅そば店にはちょっとミスマッチな気もします。5種類あって、いずれも180円です(2017/4、確認)。

※改装というほどではありませんが、上部に駅弁マークの入った看板が設置されました(写真は右端が最新)。駅弁の販売を始めたようです。また、向かって左手(写真ではフレームアウト)に、大きな立ち食いテーブルが増設されました。移転と同時に店舗がちょっと小さくなってしまった関係で、ピーク時には厨房を囲む立ち食いカウンターだけで客をさばききれなかったでしょうか。流行っている証拠だと思います。ひと安心。そばメニューの値段等は、特段変わっていません(2017/10、確認)。

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★浦佐駅(JR上越線、上越新幹線)
「池田屋」  実食日:2006/5

  改札を出て直進、待合室の奥のだだっ広いスペースにポツンと佇んでいる。新幹線が通って駅舎内が広いだけに、一層寂寥感が募る出で立ちである。駅弁屋さんがついでにやっている感じの店で、隣接してコーヒーショップがある(これも駅弁屋さんのついで経営か)。カウンターだけの露出店であるが、店先にテーブルと椅子が出されており、ここで座って落ち着いて食べることができる。周囲から丸見えではあるが、それほど人が多い駅ではないので、あまり気にならなかった。
  冷凍麺を使ったそばはそこそこのコシがあり、食感的にはなかなか。やや薄めのつゆとの相性もよさそう。数値化すると総合点は低いが、印象としてはむしろ平均以上。たぬきなし、天380円。ラーメンもあり、350円はまあまあ安いように思う。


※2010/3、再食。値上げしていました。現在は、かけ(「生そば」と表記)290円、天400円などです。ラーメンも400円になっています。山菜そば320円にお得感があるように感じました。

※閉店していました。建物撤去済みで、跡地には何もありません。「NEW DAYS」があれば事足りるということでしょうか。寂しい限りです(2015/8、確認)。

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★長岡駅(JR上越線・信越本線、上越新幹線)
「やなぎ庵」  実食日:2005/8

  在来線改札入って右。または、在来線改札を出て左奥。つまり、改札内外両側から食べられる店。改札内外とも、コンコースに露出している店なのだが、店先にテーブルが配されており、座って食べることができる。熊谷駅の「熊谷そば」のこのパターンだったが、こちらの方が座席が多い。
  味覚的な特徴としては、見事に太さがばらついている手打ち風乱切り麺が○。細いものは1.5ミリくらいで、太いものは5ミリほどある。冷凍麺だろうか、シコシコしていて美味しい。口広型の丼を使っていて、ボリュームたっぷり(そう見えるだけでなく、実際に多いと思う)なのも嬉しいポイント。たぬきなし、きつねは、ワカメが入り、ネギをたっぷりと盛ってくれて330円。天380円、かけ280円。変わったところでは、トンカツそば450円というのがある。
  なお、改札外には、この店から20mと離れていない場所に「あじさい」がある。やはりNREの店舗で首都圏の「あじさい茶屋」と同系列になるのだが、メニューも値段もずいぶん異なる(未食)。


※閉店(「長岡庵」化)していました。改札外にあった「あじさい」も、エキナカ再開発に伴って閉店しています(2009/8、確認)。

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「長岡庵」  実食日:2009/8

  在来線改札内コンコースにあるNRE店。改札内の待合室からでも出入り可能。立地的には上記「やなぎ庵」の跡地であるが、改札外側の窓口はなくなっている。また、跡地の半分以上を新設した待合室が占めているため、「やなぎ庵」時代よりもだいぶ小規模な印象になっている。立ち食いがメインだが、隅の方に3人分だけ椅子席も用意されている。
  味覚的には、同じくNRE経営の新潟駅「新潟庵」に酷似している。麺は「長岡庵」の方が歯切れが良く、嫌な粘着性がなかったので好印象。これは湯通し加減の問題かな。つゆは、やはり深みに欠ける。値段も「新潟庵」と同じで、かけ290円、きつね360円、天410円など。「新潟庵」では見かけなかった「天地人そば」を扱っている。大根おろし+わかめ+山菜+梅干しというヘルシー一徹なトッピング内容で、500円。

※2010/1、再食。特段の変化なし。

※閉店していました。跡地も駅そばで同じ店名ですが、業者が変わって味やメニューも刷新されているので、別店として扱います(2014/9、確認)。

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「長岡やなぎ庵」  実食日:2014/3

  改札外、駅ビル「Cocolo長岡」の1階食品館内フードコート。改札内にあった「やなぎ庵」がNRE化して以来、長岡から姿を消していた「やなぎ庵」が、遂に復活を果たした。フードコートという性格柄、かつての改札内店舗のような風情は望むべくもないが、反面、テーブル席がたくさんあって、ゆっくりと食べることができるという利点がある。
  システムは、券売機で食券購入→番号札で受渡。客数は結構多かったが、目立った混乱もなく、待ち時間も長くなかった。生麺ではなく、冷凍麺なのだろう。その麺は、乱切りで歯ごたえが心地よい。粘着することなく歯切れがよいタイプだ。つゆは淡めだが、出汁はしっかり利いているので、物足りなさは感じない。粉末出汁なのだろうか、喉と鼻の中間あたりで香る出汁だ。たぬき320円。改札内時代の名物メニュー「トンカツそば」はないが、けんちん(500円)、ながも(価格失念)といった変わりメニューがある。実食は、けんちんそば。具材は、鶏団子(3個)・里芋・大根・人参・油揚げ。鶏団子が少々パサつき気味だったが、総じて具だくさんで満足できる内容。ご飯ものもあり、新潟のご当地グルメ「たれカツ丼」も扱っている。そばとのセットメニュー(610円)も用意。箸はエコ箸。飲み水は紙コップで、冷水機はフードコート共通。


※値上げしていました。現在、たぬき330円です。けんちんそばとながもそばは、ともに終了していました(季節的なもの?)。タレかつ丼は健在で、セット630円です(値−1点。2014/9、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円、タレかつ丼セットは650円です(2018/8、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき360円、タレかつ丼セット670円です(値−1点。2019/12、確認)。

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「長岡庵」  実食日:2014/9

  在来線コンコース。2つ上に記載している同名店の跡地。内装は基本的に変わっておらず、店名も同じなのだが、看板と業者が変わっているので別店と見なす。NREではなく、トッキーが運営している。
  ここは、なかなか見どころが多い店だ。一般的なそばメニューの他に、「ふのりそば」を扱っている。これは、「ふのり」というトッピングを乗せたものではなく、つなぎにふのりを使った麺。十日町そばに代表されるタイプの麺だ。ざる(450円)とかけ(350円)のみ表記があるが、トッピングは単品で追加できる。食べていないので、これについては再訪時に。一般的なそばは、歯ごたえが強くて美味しい。調理時間は短かったが、つゆにやや濁りが見られたので生麺ではないかと推察。つゆは、特に気になるほどではないがやや酸味が強いタイプ。たぬき350円、かき揚げ天440円。変わりメニューに、栃尾あぶらげそば440円がある。きつねを連想しがちなメニュー名だが、きつねは別に存在する(370円)。栃尾名物のジャンボ油揚げを、味をつけずにトッピングしたものだ。三春三角揚げ(三春駅「ばんとうプラザ」)にちょっと似ているが、栃尾の方が重量感がある印象。つゆをよく染みこませて食べると、とても美味しい。NRE時代に扱っていた「天地人そば」は、ない。


※2014/12、再食。「ふのりざるそば」450円を試しました。つなぎに海藻の「ふのり」を使ったそばです。やや緑色がかった麺は、十日町の「へぎそば」を連想させるビジュアル。歯ごたえがたいへん強く、それでいて喉ごしがよく、たいへん美味しくいただけました。なお、ふのりそばは基本的にはざる系をオススメしたい(歯ごたえが特徴的なので)ですが、かけ系にも対応しています。かけ系で食べたい場合には、ふのりそば350円を買い、トッピングは単品で追加することになります。

※2017/4、再食。前回はふのりざるそばでしたが、今回はふのりではないノーマルなざるそば400円を食べてみました。前食から2年半経っているので、正確な食べ比べにはなりませんが……。印象としては、こちらは冷凍麺。そばの香りはそこそこで、食感も悪くはないです。つゆがちょっと甘めで出汁があまり香らなかったのがやや残念。なお、基本的に値段等変わっていませんが、栃尾あぶらげそばは終了しています。超残念です(付−1点)。また、弁当の販売もラインナップが変わり、豪華な「にしんかずのこさけいくら」1100円が廉価な「とりそぼろ弁当」790円に変わっています。1000円超の弁当は、なかなか売れないということでしょうか。
  昼過ぎの13:30頃の訪問で、先客1・後客6でした。後客の中には中国人の3人連れがあり、香水臭くて胸焼けしそうになりました(3人とも男です)。そんなに体臭が酷いんですかね。勘弁してほしいです。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき360円、かき揚げ天450円、ふのりざる500円、ざる410円です(値−1点。2019/12、確認)。

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★田上駅(JR信越本線)
「田上駅あじさい売店」  実食日:2009/8

  改札外待合室内。待合室内といっても、改札のある区画とはドアで仕切られていて、一応は専用空間を形成している。だが実際には、そばを食べない人も店内のベンチに座って列車を待つケースが多いようだ。夏場だからかな。店内には冷房が効いているので。もとより、この駅は無人駅である。改札も、suica用の簡易改札機があるのみ。こんな駅に駅そばが入っているなんて、意外、というかむしろ感激。
  私が訪れたときには店員が不在だった。鍋の火が点いたままだったから、危ないなと思いつつもすぐに戻って来るんだろうと思って待っていたら、やがておばちゃんが大きなビニール袋を抱えてやって来た。袋の中には、スーパーで買ってきたと思われる茹で麺がギッシリと。なるほど、市販麺を使っているのね。当然といえば当然だが、麺は印象に欠けるというか、どこにでもありそうな茹で麺という感じだった。しかし、それ以外の部分については、ほとんど非の打ちようがないほど好印象揃い。つゆは、甘さ・辛さとも強めなのだが、雑味がなくスッキリしている。香りも深い。実食した山菜そばには、わかめ・刻み海苔・ナルトが入る。山菜そのものも、蕨の水煮だけでなく、菜の花など変わった食材が見られ、面白かった。かけ360円、山菜420円など、値段が少々高めだが、薄利多売が望めない無人駅での営業だから、そこは目をつぶろう。むしろ、天かすフリーのサービスや、かけ+60円でこれだけ充実した山菜そばを仕上げてくる営業努力に拍手を送りたい。また、小・中・高校生が学生証を提示するとかけそばを300円で食べられる学割制度もある。そば・うどん以外には、ラーメンとたこ焼きを扱っている。たこ焼きは自前で焼いているのではなく、近くの専門店のものを出先販売しているようだ。なお、店名に「あじさい」の文字列が見られるが、NREとは無関係。店名は、田上駅を最寄りとする護摩堂山が紫陽花の名所であることに因んでいる。掲載写真の撮り方が他と異なるのは、スペースが狭くて全景を撮ることができず、無理矢理つなげてパノラマ風に仕立てたため。

※2010/1、再食。値段等、変化ありません。冬季限定で、「玉こんにゃく」を扱っています(100円)。本場山形のものよりも甘みをおさえていて、醤油の風味が強く出ています。中心まで味が滲みていて、大変美味しかったです(付+1点)。

※2014/9、再食。値下げしたような値上げしたような、微妙な価格変更がされています。かけは350円に下がっているのですが、山菜は450円に上がっています。天は450円で、値下げ。スナックメニューの種類がだいぶ増えていました。日替わりピサ300円は、注文を受けてから作ります。フライドポテト150円(平日は100円!)、手作りコロッケ120円など、軽くつまめるものも充実しています。高校生向けでしょうか。結構客数もあるようで、軌道に乗ってきたのかなという観があります。応援しています。頑張ってください。

※2019/12、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ380円です。種物の既製メニューもありますが、山菜(120円)や天(150円)は単品扱いになっています。変わりメニューに、鶏肉ときのこ卵とじ520円が登場しています。また、ピザは終了していました。この簡易的な厨房で作るには、手間がかかりすぎたでしょうか。
  今回は、割安感のあった肉そば470円に挑戦。まず、麺が変わりました。歯ごたえが強くなっています。未確認ですが、冷凍麺化したのではないかと推察。少しざらつく舌触りはなかなか好みですが、そばの香りはあまりありません。つゆも、少し変わったかもしれません。旨味が強くなるであろう肉そばの実食だっにも関わらず、以前よりもあっさりになったように感じました。ややもすると、やや関西チックな味覚になっています。肉は、豚バラ。タマネギと一緒にトッピング。彩りにカマボコを添え、仕上げに刻み海苔を散らします。肉は下茹でして余分な油を落としているのか、意外とさっぱりしています。思いのほかガツンとはきませんでしたが、かけ+90円ならコスパは上々だと思います。小鉢のお新香付き。飲み水は、デフォルトで温かい緑茶が出てきます。
  土曜13:45頃の訪問で、先客3・後客1。地元住民の憩いの場になっているようで、結構賑わっていました。この雰囲気は、一見客にとっては若干アウェー感を覚えるものですが、時折一見客にも話しかけてきて和ませようとしてくれます。心遣いが、温かいです。


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★新潟駅(JR信越本線・白新線・越後線、上越新幹線)
「雪中庵」  実食日:2005/8

  新潟駅には、各ホームにそれぞれ駅そば店がある。1、2&3、6&7の各ホームは「雪中庵」、4&5ホームはKIOSK母体の駅そばになっている。また、万代口改札外には「やなぎ庵」もある。そんな中、私は2&3ホームの「雪中庵」で実食。
  「雪中庵」は、2年前に越後湯沢で食べている(上記参照)のだが、今回はちょっと印象が変わっていた。麺は相変わらずシコシコしていて美味なのだが、乱切り麺ではなく、太さは揃っていた。値段も、天390円、月見320円、かけ290円と、異なる。むしろ、越後湯沢の「雪中庵」は、味覚的には長岡の「やなぎ庵」に近いような印象である。これが店舗による違いなのか、時系列による違いなのかは不明。うどんが1本沈んでいたのはご愛敬、ネギをたっぷり盛るのは新潟県共通の特徴だろうか。
  ちなみにこの店、看板をよく見ると、右下に小さく「NRE」と書いてある。1ホームの「雪中庵」も同様だった。6&7ホームの店舗は未確認だが、たぶん同様だと思う。「雪中庵」も、NREでしたか。それならば、NREさんに一つ提案。首都圏の「あじさい茶屋」も、「雪中庵」になりませんかねぇ。


※閉店(「新潟庵」化)していました。3店舗すべて、NRE感丸出しの「新潟庵」になっています。4・5ホームのKIOSK系駅そばは健在です(2007/9確認)。

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「やなぎ庵」  実食日:2007/9

  万代口改札を出て左、コインロッカーの隣。駅舎の外からでも入れる造りになっている。
  長岡にもあるミニチェーン店だが、ここのそばは私の好みに合っている。麺はフカフカした乱切り麺で、つゆがよく絡む。ワカメが入り、たぬきは無料で入れ放題になっている。券売機はボタン一つで領収書が発行されるタイプ。実食は開店直後だった(06:30開店)のだが、早くも大賑わいだった。駅そばがホームに4軒あることも鑑みると、新潟はそば愛好家が多い土地なのだろうか。かけ290円、きつね350円、天390円など。以前に長岡の店舗で見かけた「トンカツそば」は見当たらなかった。

※値上げしていました。現在は、かけ300円、たぬき320円、きつね380円、天430円です。揚げ玉無料サービスは、朝6:30〜10:00限定です(月曜は終日サービス。2011/12、確認)。

※特段改装はしていませんが、間口上部にグリーンのラインが入り、看板の下部に「CoCoLo万代」との記載が入ったので、一応写真を貼ります(左:旧、右:現)。見比べると分かるのですが、お品書きや写真入りメニューなども、10年前とほとんど変わっていません。これだけ変わらない店も珍しいと思います。
  一部メニューを値上げしていました。据え置きなのは、かけ300円・月見350円。たぬきは330円に、きつねは390円に、かき揚げ(表記も「かき揚」から変更)は450円になっています。前回訪問時に気づかなかった(前回の時点で、すでに登場していた)のですが、とりカツそば500円があります。トンカツからチキンカツに変わった、ということですね。これは「やなぎ庵」らしいメニューなので、いずれ食べてみたいと思います(2017/4、確認)。


※値上げしていました。現在、かけ320円、月見370円、たぬき350円、かき揚げ470円、とりカツ520円です。一律20円の値上げかと思いきや、えび天は480→490円で10円の値上げ、山菜(420→450円)・カレー(450→480円)は30円の値上げ、コロッケは450円で据え置きと、バラつきがあります(2018/4、確認)。

※2018/8、再食。公式取材ではありませんが、仕事上必要でカレーラーメン530円をいただきました。出てきたのは、醤油ラーメンにカレールーをトッピングするスタイルのカレーラーメンでした。麺は中太で、弾力があるタイプ。ちょっと甘みがあります。カレーは、ビーフカレーですね。辛さはそれほどでもありませんが。スパイス感はしっかりあります。ご飯に合わせても普通に美味しく食べられるカレーです。やや即席感もあるのですが、歯ごたえを感じる程度の大きさ(2×1×1センチくらいの直方体)の牛肉もたくさん入っていて、悪くはないです。カレールー以外のトッピングは、ややパサつくチャーシュー1枚のみ。ナルトなどは乗りません。
  平日11:30頃の訪問で、先客7・後客数えきれず。数えきれなかった理由は、客数が多かったこともあるのですが、それ以上に出入口が2か所あることの方が大きいです。


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「そば」  実食日:2007/9

  4&5ホーム中ほど。各ホームにあった「雪中庵」がすべて「新潟庵」に変わった中で、この店だけは旧来のまま残り、「新潟庵」の改札内統一を阻んでいる。店舗の裏側にKIOSKの資材置き場がある(同棟)から、この店もKIOSKの経営ではないかと思われるのだが、確認していない(財産票が見当たらない)。
  麺は、柔らかくてコシがない。つゆは、塩気はあるものの淡泊な印象。実食した山菜そば(380円)には、これといった特徴は見いだせなかった。ただ、天(390円)は面白そう。小さなポップが出ており、「佐渡産のゲソ一夜干しを使用」「当店オススメ」と書かれていた。注文する前にこのポップに気づいていれば……。他のメニューは、かけ290円、月見320円、天玉420円。列車持ち込み容器があり、30円増し。


※閉店していました。建物もすでに撤去されています。これにより、新潟駅改札内はNREに統一されました(2009/8、確認)。

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「新潟庵」  実食日:2009/8

  在来線1番ホームと6・7番ホームにそれぞれある、NRE経営の露出店。建物はだいぶ異なる(1ホーム:埋設型、6・7ホーム:独立型)が、メニュー・値段等同じなので、同一店として扱う。ただし、西口改札外にある「新潟庵」は、立地条件が異なるという理由により、いずれ別枠で扱うことにする。いずれも、かつて新潟駅をにぎわせていた「雪中庵」から転向した店舗。実食は、「雪中庵」時代の建物をそのまま利用していると思われる6・7番ホームの店舗。なお、「雪中庵」時代には2・3番ホームにも店舗があったが、こちらは撤去されている。
  この店の麺は、粘着質でやや固めの麺。冷凍麺かな、と思わせる食感。つゆはあっさりしていて、あまり深みがないタイプ。総じて、「雪中庵」時代の方が美味かったなぁ、という印象だ。これといった変わりメニューもない。天玉と山菜をオススメメニューに推しているが、その根拠がよく分からない。実食した天玉そばに関しては、これといったオススメ材料は見出せなかった。たぬきなし、かけ290円、きつね360円、天410円など。


※6・7番ホームの店舗が閉店していました。というか、6・7番ホーム自体が現在はありません(廃止となっている)。1番ホームの店舗は健在です。2014/3、確認)。

※サイト運営方針の変更に伴い、1番ホームの店舗と6・7番ホームの店舗は別の店、と考えることにします。この記事は「閉店」で閉じ、追って1番ホームの記事を別途立てます。1番ホームの店舗も実食済みだったと思いますが、便宜上次回実食時をもって初食と考えることにします(2017/4、確認・対応)。

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「さぢみ」  実食日:2011/12

  駅ビルCoCoLo万代の地下1階。エスカレーターの奥の、ちょっと分かりにくい場所にある。間仕切りのない半露出店で、立ち食いカウンター・椅子付きカウンター合わせて8席ほど。
  どちらかというとうどんがメインの店で、全メニューうどんよりもそばの方が30円高い値段構成になっている。ちなみに、麺大盛りはそば+60円に対し、うどんは無料。そばの麺はツルツルしていて歯ごたえが強いタイプ。つゆは、新潟らしく甘みが勝った濃いタイプ。山菜にはタケノコや菜の花が入っていて、新鮮。うどんがメインとはいえ、そばの方も十分オススメできる内容だった。月見380円、山菜450円など。学生限定のサービスに、学生うどん270円(通常かけうどんは300円)がある。点数はそれほど高くないが、全体の印象としてはかなり気に入った店である。


※かけは330円で値段据え置きですが、種物は少々値上げしていました。現在、月見390円、山菜460円です。饂飩の大盛り無料は変わらずで、そばの大盛りは70円増しに上がっています。うどんの方がメインの店、ということでしょうか(2014/9、確認)。

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「新潟庵」  実食日:2012/3

  西口改札を出てすぐ。西口は万代口に比べて人通りが少ないのだが、新幹線改札も近くにあるので、比較的立地はよいと言える。立ち食いカウンターのみの露出店。
  味覚的には、ホームの「新潟庵」と同じ。メニューも同じだ。冷凍麺を使用していて、歯ごたえはよいが風味はあまりない。つゆは角があり、あまり麺となじまない。かけ290円、かき揚げ410円。変わりメニューに、佐渡産の海藻「ながも」を使ったながもそばがあり、430円。価格のわりに見栄えは地味だが、磯の香りが豊かで味覚は○。ウズラの卵が一緒にトッピングされるのだが、これはちょっと蛇足な感じがする。また、春風そば(菜の花+タケノコ+タラの芽)420円など、季節限定のメニューもある。


※閉店していました。跡地には何もありません。なお、西口改札の造りが変わったようで、現在は在来線改札の中に新幹線乗換改札があります(従前は在来線・新幹線の乗り換えには、一度改札外に出る必要があった。2014/3、確認)。

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「万代そば」  実食日:2014/3

  駅からちょっと遠い。徒歩8分くらいかかるので、本来なら対象外となる立地条件なのだが、「記事ネタ保有店」ということで特例を適用する。万代口を出て目抜き通りを直進、萬代橋を渡る手前、国道7号と113号が合流する交差点を左折して2分、左側の万代シティの1階。単に「万代シティバスセンター内」と書いた方が分かりやすいだろうか。地元ではなかなか人気のある店で、名物のカレーはレトルト商品にもなっている(商品名は「バスセンターのカレー」)。実際、居合わせた客の大半がカレーそばかカレーライスを食べていた。立ち食いカウンターのみの露出店で、エキナカから消えつつある昭和のノスタルジーを色濃く残している。この雰囲気、大好き。店名は、店頭の小さな看板に「万代そば」と書かれ、食券に「浦浜そばコーナー」と印字されている。おそらく、後者が正式店名だろう(当サイトでは併記させていただいた)。
  この店の名物はカレーなので、カレーそばを実食。つゆの味がよく分からなくなってしまったので、今さらながら「そば+カレーライス」にしなかったことを後悔。そのカレーは、ドン引きするくらいに黄色い。カレー粉そのままの色、という感じ。味覚的には、家庭風の辛口カレーだ。本格的なインドカレーではない。意外とあっさりしていて後切れがよいので、臭いを残したくない女性や営業マンなどにも好まれそうだ。具材は、豚肉・ニンジン、そして大量のタマネギ。親の仇のように玉ねぎが入っている。これが独特なコクを生んでいるのかもしれない。とびっきり美味いという感じではないのだが、私のようにたまにしか新潟へ行かない余所者にとっては、行くたびに食べたくなるような「癖になる感じ」がある。
  麺は、普通に茹で麺。これといった特徴はない。少なくともカレーそばを食べるぶんには、むしろ茹で麺の方が合っていると思うし、この麺で問題ないだろう。つゆの味はわからないので、次回再食時に評点が変わる可能性あり。たぬきなし、かけ300円、きつね340円、天370円、カレーそば420円、カレーライス460円(ミニ370円、大盛り530円)。この手の店では珍しいカレーライスの回数券(5枚綴りで2070円)もある。欲を言えば、少々割安になるようなセットメニューが設定されているとありがたい。かけとカレーライスを両方注文すると760円になってしまうので。半そば+ミニカレーのセットだと、580円。フルそば+ミニカレーのセットで500円台に設定していただけると嬉しいところだが。……いや、高くても、今後は新潟へ行くたびに食べに寄りそうな気がする。完全に「お気に入り」に入った。


※2018/4、再食。まず、店名について。食券印字が「万代そば」に変わったので、店名変更と捉えます(「万代そば(浦浜そばコーナー)」→「万代そば」)。そして、値上げしていました。現在、かけ310円、きつね350円、野菜天380円、カレーそば430円、普通カレーライス470円(ミニ380円、大盛り550円)、普通カレーライス回数券2130円です。
  今回は、以前から「一度は食べておかないと」と切に思っていた普通カレーライスを、遂に実食です。もう、ひと目見ただけで「あぁ、バスセンターのカレーね」と分かるくらい、黄色いカレーです。具材はタマネギと豚ばら肉のみですが、タマネギはルーに溶かし込んであるものとしっかり形を残したものが混在しており、タイミングを変えて2回投入していることが分かります。そして、ネットリと舌に絡みつくルーの食感が、独特。カレー粉と小麦粉を合わせているのだろうと思いますが、おそらく平均的な店のカレーよりも小麦粉の割合が多いのではないかと思います。それでも、スパイス感がひしひしと感じられます。口当たりはマイルドなのに、食べ進めるごとにスパイス感が増してきて、汗が噴き出てきます。バスセンターのカレーにしかない、オリジナルな味わいですね。そして、普通盛りでも結構量があります。この量で470円はお得です。
  平日17:00頃の訪問で、先客4・後客2。これまでに見てきたなかでは、もっとも空いている印象でした。立ち食いカウンターのあちこちに新聞掲載記事などが張り出されていて、読めば読むほど興味深いです。万代シティから道路を1本挟んだところにある万代シルバーホテルが運営していて、カレーは平成の初めごろから作り始めたのだそうです。当初カレーはそば・うどんのトッピングのみだったものの、人気が高まりカレーライスを売り出したところ爆発的にヒットし、全国区で名を馳せることに。意外と、歴史は新しいんですね。そして、ホテルが運営と聞いて、なるほどと納得。立ち食いそばのカレーにも安易に業務用冷凍カレーなどは使わず、自前で、しかもオリジナルのものを作ろうという発想は、4つのレストラン&バーを備えたホテルならではのこだわりだったのかもしれません。


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「こころ」  実食日:2014/9

  改札外、西側自由通路の途中にあるCoCoLoフードコート内。わりとこぢんまりしたフードコートで、他の店舗はマクドナルドとワッフル店とクレープ店。若者というか、未成年者の利用が多いので、かなり騒々しい。この店がかなり浮いた存在になっている。年配者にとっては、ちょっと利用しづらく感じるのではないだろうか。
  しかし、味はなかなか良い。麺は生麺のようで、ちゃんと風味がある。少々ぬめりがあったのは、麺の特性なのか、それともすすぎ不足なのか微妙な印象。つゆは、新潟らしく濃いのだが雑味がなく飲みやすい。実食がのりそば(430円)だったこともあり、香りはよく分からなかった。ちなみにのりそばは、焼き海苔を散らす「花巻」ではなく、地海苔をたっぷりトッピングしたもの。想像以上の量だった(丼全体を覆うほど)ため、つゆの香りがかなり変わってしまったと思われる。一般的なメニューは、かけ300円、月見350円、かき揚げ430円など。名物のカレーそばは460円。麺に海藻を練り込んだ海草うどんもあり、かけ330円。全メニュー、テイクアウトも可能(30円増し)だ。この立地でどれほどのテイクアウト需要があるのか分からないが……。


※2014/12、再食。前回訪問時に気になった「海草うどん」330円を試しました。京急系列「えきめんや」の「かじめん」に似た、緑色のうどん麺です。ツルツルした食感が気持ちよく、味覚的な違和感もありません。刻み海苔がトッピングされます。海苔の香りが強いですが、麺自体にあまり味や香りがないので、これはこれでよいかなと思います。刻み海苔を抜くと完全な「かけ」になってしまうし(トッピングは各種単品追加可能)。値段が安いので、気軽に試せるのが嬉しいところです。

※閉店していました。フードコート自体が閉鎖されています。フードコートを設置する場所としては、ちょっと違和感のある立地でした。もともと「仮」な感じだったのではないか、という印象があります(2017/4、確認)。

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「そばうどん みゆき堂本舗」  実食日:2016/1

  万代口を出てロータリーを左に回り、ロータリーとバスターミナルの間にある横断歩道を渡って左すぐ。第5マルカビルの1階。店名は、人名ではなく「深雪」の意味合いだろうか。多くの駅そば店がしのぎを削る万代口に、また1軒新規オープン(2015/12オープン)した形だ。ビル内の通路に露出した造りの店舗で、椅子はない。キャパは15人くらいか。17時以降は立ち飲み屋になるので、酒類や一品料理も多く扱っている。
  麺は、淡い灰茶色で、星が多くみられる。3種の太さが混在する乱切りタイプで、北海道産のそば粉を使用しているという。麺趣未確認だが、食べてみた印象としては冷凍か。食感は良いが、香りがあまりない。少し粘着を感じたので、生麺の可能性もある。生麺だとしたら、香りの弱さが気になるところ。つゆは、序盤だけカツオが香り、中盤以降は少しベタッとした味わいになる。たぬきは、既製の揚げ玉。小エビ風味があって、まずまず。香りが弱い麺やつゆをうまいこと補完し、全体を整えていると思う。なので、他メニューを実食すると総合印象が変わるかもしれない。たぬき390円(ワカメ入り)。変わりメニューに、特選せいろ850円。このメニューだけ麺が異なり、会津山都産の二八そばを使用とのこと。山都といえば、ネギを箸代わりにするそばが有名。ちょっと高いけど、気になる存在ではある。数量限定なので、食べたい場合には早めの時間帯訪問を推奨。夕方以降の立ち飲みメニューも魅惑的だ。地ビールや地酒を多く揃え、特に日本酒は値段的に安い(ワンカップでおおむね200円台)。つまみの一品料理も、結構手の込んだものが200円台。1000円で充分楽しめる。新潟は、駅近くに安いビジネスホテルがたくさんある街でもあるので、全国行脚の際に宿泊地となることが多い。夜の楽しみ方として、頭の片隅に留めておこうか。


※改装(写真は左:旧、右:現)し、店名も微妙に変わっていました(「みゆきの里」→「そばうどん みゆき堂本舗」)。運営業者は変わっておらず、店名も微細な変化(というか、公式HPを見ると、正式店名は「新潟駅前そば処 そばうどん」で変わっていない模様。当サイトでは現地表示を優先させているため、店名変更として扱う)なので、同一店とみなすことにします。少しだけ値段が上がっています。店頭確認のみのため、店頭掲示のないたぬきは価格の確認ができず(消滅しているのかも)。かけは(320→)350円に、かき揚げは(460→)470円になっています。立ち飲み機能も存続。というか、地元では立ちそばとしてよりも立ち飲み屋として親しまれている様子です。変わりメニューというか、「全国ご当地そば・うどん」のシリーズがあり、高松名物「高松とり天」、関東名物「紅生姜天」、博多名物「ごぼ天」があります。博多のごぼ天はいいとして、とり天・紅生姜天がそれぞれ高松名物・関東名物となっている点は、やや「?」に感じます。また、このシリーズとは別に、かすうどん530円もあります。これこそ「大阪名物」としてご当地シリーズに入れた方がいいように思います(2018/8、確認)。

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「新潟庵」  実食日:2017/4

  新幹線の13・14番ホームやや燕三条寄り。全面ガラス張りで洒落っ気もあるのだが、太いサッシの野暮ったい感じがいかにも古臭い。これはこれで、ちょっとレトロな印象を受ける店舗だ。看板だけ新しく付け替えているけれど、建物自体は昭和のものだろう。厨房と対峙する立ち食いカウンター一本だけで、5人ほどで満席になる小型店。出入口が東西に2か所あるように見せかけて、西側のドアは締切になっている。入店の際は、東側のドアから。券売機が東の端っこにあるためだろうか。
  麺種は目視確認できなかったのだが、食べてみた印象としては冷凍麺だ。幅2ミリほどの平麺で、歯ごたえはそれほど強くない。香りもあまりない。特段感動するような味ではないのだけれど、ある意味「駅そばらしい」と言えなくもない。つゆは、やや酸味を感じるのだが、カツオの香りが前面に出ているという感じではない。鰹節を煮出すのとは別の方法でイノシン酸を加えてありそうな味覚。甘さはあまりなく、どぎつい味でもないので、特段い印象が悪いということもない。まぁ、普通。たぬきは既製の揚げ玉で、つゆに浸かるとゾル化はしないがブヨブヨにふやけるタイプ。小エビの香りあり。たぬき350円。変わりメニューに、のり430円。察するに、これはいわゆる「花巻」ではなく、プレスしていない地海苔をトッピングしたものだろう。また、麺に海藻を練り込んだものであろう海草うどん330円や、和風らーめん350円もある。のりそば・海草うどん・和風らーめん。いずれも新潟県内のトッキー駅そばでは標準装備されているメニューだ。車内持込み容器あり(30円)。新幹線ホームの店舗なら、テイクアウトも結構需要があるかもしれない。ただし、大盛りメニューは対応不可なので、要注意。駅弁の販売もあり。箸はエコ箸。
  今回は夜の訪問になり、20:15くらいの実食。この時間でも、先客3・後客1とそこそこ需要がある様子だった。スーツ姿のサラリーマンが多いが、OL風の若い女性も。在来線はホームからどんどん駅そばが消えていっているけれど、新幹線はホーム店舗が結構残っている。新幹線ホームは幅が広いから、安全面で問題になるようなことがないのだろう。「ホームで食べたければ、新幹線を狙え」と言われる時代がやって来るかもしれない。


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「新潟庵」  実食日:2018/4

  万代口改札を入って左。1番ホームなのだが、現在線路の高架工事が行われており1番ホームは使われなくなっている。西口側から順次高架化が進められているようで、いずれ現在1番ホームがある場所も高架化されると思われる。とすれば、この店の命運もそこで尽きるということになりそう。なので、最後にもう一回食べておこうと思ったのだが、データベースをよく見ると実食記録が残っていない。食べたような記憶はあるのだが、記録を付け忘れたのだろうか。あるいは、実食がHP開設(2002/8)以前で、HP開設時に掲載が漏れたかも。エクセルでデータベースを作成した際(2006/10)に古いメモは大半を処分してしまったので、今さら確認できないのだが。仕方ない、今回を初食として記事を立てよう。もうじき閉店すると思われる店の記事を立てるのはなんだか虚しいのだけれど。ちなみに、現時点では、万代口からなら簡単に行けるが、西口から入ると工事中の通路が迷路のようになっていてかなり行きにくい。間仕切りのない露出店で、客席は立ち食いカウンターのみ。キャパは4人くらいか。口頭注文、代引き制。
  麺は、冷凍麺のようだ。以前に実食した(ような気がする)時には茹で麺だったと思うのだが、どこかのタイミングで変わったのか。断面偏平形で食感強め。少々粘着性がある。つゆは、カツオ・昆布のバランス派。昆布の方が少し強めに出ているか。最初のひと口でガツンとくる訴求力があり、何に由来しているか判然としないグルタミン酸系の旨味も強く感じる。首都圏の「あじさい茶屋」のつゆに近い。たぬきは、小エビ玉入りの既製揚げ玉。総じて普通な印象の味で、特段悪くはないのだけれど、これといった感慨もこみ上げてこない一杯。たぬき350円。変わりメニューに、のり430円、海草うどん330円、和風らーめん360円。テイクアウト容器30円あり。掲示されているメニュー表が小さくて、見にくいのが難点。箸はエコ箸。
  平日16:30頃の訪問で、先客1・後客1。列車到着直後のタイミングでこの店がこんなに空いているのは、かつて見たことがない。おそらく、高架化工事で人の動線が大きく変わってしまったことが要因だと思う。なんだか、悲しい。


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★新発田駅(JR羽越本線・白新線)
「そば処」  実食日:2004/5

  改札を出て左。改札内からでも食べられるが、内外ともにスペースは手狭。極めてローカルなムードが濃い店だ。
  味には特徴なし。注文すると、店員は客が見ている前で袋麺をビリッとやる。これはあまり気分のいいことではない。麺のばんじゅうも見当たらないし、完全に市販麺なのかも。でも、別に不味くはない。可もなし、不可もなし。たぬきなし、天350円。


※閉店していました(2010/1、確認)。

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★黒井駅(JR信越本線)
「越善」  実食日:2014/12

  南口を出て、ロータリーを回って道路に出たら、左へ。4分ほど歩くと国道8号に出るのだが、その出口交差点の左側角にある。ビジネスホテル「ベストイン上越北」の駐車場に建っているようなイメージ。高看板もホテルと一緒に出ているので、関連があるのかもしれない。国道沿いで、駐車場のある店なので、利用者の大半は車で食べに来るのだろう。しかし、駅から徒歩圏内である以上は当サイトで対象となる。店内は広く、テーブル席・座敷・椅子付きカウンター合わせて30席ほどある。夕方以降(16時〜)は居酒屋に変身する店。なお、脇野田駅(新幹線開業後に上越妙高駅に改称)を最寄りとする場所(大和3丁目)にも店舗があるのだが、残念ながらこちらは駅から遠いため当サイトでは対象外となる。
  この店では、麺が3択になる。そば・うどん・中華。中華というのは、新潟県上越地方のソウルフード「かけ中か」に類するもので、和風つゆ+中華麺の組み合わせだ。これも試してみたいが、麺(そば)の味も見たいので、今回は天ぷらそばの食券を買う。そば麺は、多少摩擦を感じる茹で麺。ちょっとボソボソしていて素朴な食感。嫌いではない。つゆは、酸味が強め。カツオ出汁由来の酸味ではなく、醤油の酸味という印象。天ぷらは、かき揚げorちくわの2択。かき揚げを選択したのだが、揚げ置きでふんわりしたタイプだった。具材は、タマネギとカボチャが中心。天の単品価格60円にしては、良い方かもしれない。かけ240円、天300円。変わりメニューに、天ぷら卵とじ360円がある。また、カレーそば330円が割安に感じる設定になっている。さらに、「かけ中か」のほかに、和風中華360円もある。これはどう違うのだろうか(おそらくスープが別物なのだろう)。さらに、しょうゆラーメン450円、みそラーメン540円もある。これは、市内の人気ラーメン店「永楽」のスープを使ったもので、しょうゆ・みそ合わせて1日20食限定。訪問時(10:30頃)にはすでに完売していたようで、売切れランプが灯っていた。あるいは、「仕入具合により提供できない日がる」旨が記載されているので、たまたまそういう日だったのかもしれない。ご飯ものは、カレー丼330円、天玉丼330円、ミニカレー丼200円。全体的に、地方にしてはべらぼうに値段が安い。ミニカレー丼とかけを合わせても、440円だ。しかも、ネギ&揚げ玉がフリー。ベースの味は平均レベルだが、いろいろと話のネタが多い。これはとてもいい店だ。


※消費10%増税に伴い、一部メニューを値上げしていました。かけ240円は変わらずですが、種ものが上がっています。現在、天310円、天ぷら卵とじ370円、カレーそば370円、和風中華370円です。今回は入店していないこともあり、ラーメン類やご飯ものについては確認できませんでした(2021/7、確認)。

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★直江津駅(JR信越本線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・日本海ひすいライン)
「謙信そば(直江津駅前食堂)」  実食日:2006/10

  北陸路の一大交通ジャンクションだが、この駅の改札内には駅そばがない。あるのは、北口階段を降りて右側、タクシー乗り場前。こういう駅こそ改札内に駅そばが欲しいところなのだが……。外観は多少古びているが、内装はピカッと新しい店で、2本平行しているカウンターはすべて椅子つき。
  この店では、名物の「もずくそば」(400円)を食べた。東京では酢漬けくらいでしか食べないもずくを、この店ではウズラの卵・揚げ玉とともにそばに入れる。ぬめりのある海藻という点ではめかぶに近い感じだ。めかぶほど歯に触らないので、コリコリした食感はないものの、反面違和感もない。どちらを重視するかによって、好みが分かれる。ただ、磯の風味を楽しむという点では、揚げ玉はちょっと蛇足な感じ。麺は硬質の茹で麺で「NREっぽいな」と思ったら、やはり経営はNREだった。看板の隅に書かれている「謙信そば」というのはNRE経営になる以前の旧店名で、現在の正式な店名は食券に印字されている「直江津駅前食堂」ということだろうか。他メニューの値段は、かけ290円(メニュー名は「きそば」)、玉子330円、かき揚げ430円、にしん460円など。「学生そば」(260円)というメニューがあり、これは学割サービスということなのだろう。


※2009/12、再食。和風中華(290円)があり、試してみました。姫路の「えきそば」の関東風バージョンですね。関東風つゆと中華麺とのコラボは、関西風のつゆに比べて若干の違和感があります。麺自体の味(甘み)が強かったからかもしれませんが。和風中華にも学割があり、260円になります(付+1点)。

※閉店(「直江津庵」化)していました。パッと見ると看板が変わっただけですが、業者も変わっているので別店として扱います(2014/12、確認)。

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「直江津庵」  実食日:2014/12

  北口階段を降りて右側、タクシー乗り場前。上記「謙信そば(直江津駅前食堂)」の跡地。店名が変わっただけかなと思いきや、運営業者も変わっている。近年、新潟県内の旧NRE駅そばはトッキーに移管された店が多いのだが、ここもそのひとつ。ただ、看板の「トッキー」の文字とロゴがあるべき場所に紙が貼られている。NREから一度はトッキーに移管されたものの、その後さらに駅弁が有名なホテルハイマートに変わっているのだ。客席配置は「謙信そば」時代から変わっておらず、背を向けあう二本の椅子付きカウンターで、計13席。
  味は、おそらく「謙信そば」時代から変わっていないと思う。わりと硬質でつゆがあまり乗らない茹で麺に、特段の印象がなく、「ふつう」としか表現できないつゆ。運営業者が変わっても味が変わらないということは、NREの自家製麺ではなくローカル業者から麺を仕入れているということだろう。NREスタンダードみたいな麺を作る業者が新潟にもあったのかと、むしろそちらの方が驚きだ。かけを「きそば」と表記しているのも、「謙信そば」時代のまま。300円。玉子340円、かき揚げ450円、にしん480円。学生そばも健在で、270円。変わりメニューに、餅そば430円、謙信そば500円、海苔そば390円、もずくそば440円。餅をトッピングしたそばを「力そば」ではなく「餅そば」と表記するのは、高岡「今庄」の「おもちそば」にも通じるものがある。北陸地方の特徴なのだろうか。「謙信そば」は、岩海苔+するめ天(ゲソ・胴両方使用)+玉子のトッピング。「海苔そば」があるのはトッキーらしさを感じる部分だが、昔の写真を引っ張り出してみるとNRE時代の初食時点(2006年)ですでに「岩のりそば」があった(微妙に表記が違う)。「もずくそば」は、「謙信そば」時代からの名物メニューだ。岩もずくを使用しているため、貝や石が混入している可能性がある旨の貼り紙が出ている。混入レベルにもよるが、それは「ご了承ください」では済まないような気もする。実食してみないと何とも言えないし、「岩もずく使用」はたいへんな売りになると思うけれど。変わりメニューがたくさんあるので、この駅で長い列車待ち時間が発生することが多い18きっぷマニアにとっては、有意義に時間を潰すことができるのではないだろうか。


※2015/4、再食。値段等、変わっていません。もずくそば440円と和風中華300円を連食しました。もずくそばは、たっぷりの岩もずくとウズラの卵、そして天かすをトッピングします。上記「貝や石が〜」の貼り紙があったので意識して食べましたが、混入はありませんでした。ちなみに、収穫状況にもよりますが、モズクは県産の天然ものです(拍手!)。和風中華は、「直江津駅前食堂」時代に一度実食済みで、特に変わった印象はありませんでした。まぁ、悪くないです。個人的に、関東風のつゆと中華麺の相性はやや疑問に思っているので、たぬきか天ぷらあたりを追加して相性を高めてあげるとより美味しくなるのではないかと思います。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。幟も新調されていますね。ちょっと地味というか、落ち着いた感じになりました。値段等、変わっていません(2018/4、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、きそば(かけに相当)310円、玉子350円、かき揚げ460円、にしん490円、餅440円、謙信510円、海苔400円、もずく450円、和風中華310円です。学生そばは、少なくとも券売機からは消えています。新たなご当地メニューとして、能登・筒石産のメギスを使った大めぎす天510円が登場していました。少し値が張りますが、これは一度試してみたいです(2021/7、確認)。

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「つかだ」  実食日:2018/4

  和風つゆに中華麺を組み合わせた「かけ中華」(個人的には「かけ中か」表記のイメージだったが、券売機のボタンは「かけ中華」表記だった。店頭の立て看板で「かけ中か」だが、当サイトでは原則として券売機表記を第一優先としている)で有名な店なのだが、そば・うどんも扱っている。つまり、麺が3種類あるということ。駐車場のあるロードサイド店なのだが、駅から徒歩でも5分ほど。当サイト掲載範囲内だ。行き方は、南口を出て左へ3分、突き当りを左折して2分、右側。JRガードに近いところにある。店内は広く、長距離ドライバーを意識しているのか、座敷まで完備(4人×3)。この他、ノーマルなテーブル席が4人×4、椅子付きカウンターが8席。券売機も2台あることだし、訪問時にはわりと空いていたけれど、時間帯によってはかなり賑わう店なのだろうと推察できる。
  たぬきというメニューがなかったので、天ぷらそば(280円)をオーダー。麺はノーマルな感じの茹で麺で、あまり味がないもの。香りもなし。竹で編んだ籠を使って湯通ししている。この竹籠には、持ち手がない。手、熱くないのかな。つゆは、複雑な香りがするもの。私の見立てでは、強い順に昆布+サバ+カツオかなと感じたのだが、あまり自信がない。良く言えば「深みがある」だが、悪く言えば「モヤリ系カオス」。個人的にはわりと好きなのだが、人によって好みが分かれそうな味だ。カツオが入っていると推測したのは、香りがあったからではなく、少々酸味を感じたから。香りが飛んだカツオ出汁だろうと読んだのだけれど、もしかしたらカツオ由来の酸味ではないのかもしれない。天は、揚げ置き。バットに大量に積まれてあった。第一印象はドンベだが、細切りのタマネギがたくさん入っていて、食感もしっとりしている。タマネギのカットの太さが揃っていないことから、野菜の仕込から店内で行っているのだろうと推測できる。これだけの量のタマネギを切るのは、大変だろうなぁ。各メニューはどの麺を選んでも同額で、かけ230円、玉子260円、天玉310円。地方にしては激安だし、東京でもかなり安い部類に入る価格帯。多客が前提となる価格設定だろう。ご飯ものは、おにぎり80円とカレーライス300円がある。これらも安いね。
  訪問時には、先客3・後客5だった。8:00オープンを標榜していて8:00に行った(厳密には8:01)のに、先客がすでに食べ始めているという……。店の外で客が待っている時には、少し早めに開けるのかもしれない。雰囲気も含め、とても良い店。ぜひまた寄りたい。


※2021/7、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ240円、天290円、玉子270円、天玉320円、おにぎり90円、カレーライス330円です。
  今回は、天ぷら中華290円を食べてみました。中華麺は、見た目には黄色みが強くていかにも中華麺という感じですが、実際にはそれほどモチモチせず、プツプツと切れやすい麺です。断面やや偏平形で、中細。茹で麺として美味しく食べられるように工夫されているものでしょうか。天は、タマネギ2割、衣8割。ただし、ドンベではなく手作り感のあるものです。天ぷらとしてはB級、いやC級ですが、つゆに馴染ませて食べるぶんには悪くないです。変に本格化して値段が上がるより、今のままの方がいいと思います。
  土曜11:30頃の訪問で、先客・後客とも多数で数えきれず。駐車場もほぼ満車でした。人気店ですね。12時を過ぎたら店頭に行列ができるかもしれません。なお、各席にコロナ対策の個別パーティッションが設置されています。


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★上越妙高駅(えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン、北陸新幹線)
「SOBA妙高」  実食日:2021/7

  西口を出てロータリーを右に回り、目抜き通りに入ってすぐの「エンジョイプラザ」の1階外側。隣接するスーパーホテルとの間を入っていく感じで、道路からは少し奥まっていてあまり目立たない場所にある。昼飲みもできる居酒屋兼業店。前回当駅を訪れた時(2018年4月)にはこの店はなかったように思うので、最近オープンした店だろう……と思って調べてみたら、エンジョイプラザ自体が2020年4月オープンだった。食券制で、券売機は自動オーダータイプ。ちなみに、食券には「エンジョイプラザそば店」と印字されている。ただ、間口上部に「SOBA妙高」の看板が出ているから、こちらを店名と解釈して問題ないだろう。客席は、テーブルが4人×2。椅子付きカウンターが11。
  麺は、注文後に茹でる生麺。中太で、少しネットリする食感。そばの香りは、まずまずある方。つゆは、ちょっと独特な酸味を帯びている。カツオ系由来ではなさそうな酸味で、少し角があるように感じる。とろろ昆布だろうか? かけ350円、かき揚げ500円、海老天500円など。たぬきというメニューはない。実食は、海老天そば。海老天は衣厚めで、出来合い感あり。アツアツだったから、冷凍ものを店揚げしていると推察。身も少しパサつき気味で、それほどオススメという感じではなかった。変わりメニューに、ピリ辛ラー油700円あり。そば・うどん以外には、酒の肴仕様の一品料理がたくさんあるほか、ご飯ものも揃う。カレーライス400円あたりはかなり割安感があるので、そばと一緒に注文するのもよさそうだ。また、麺はそば・うどんのほかに中華麺も選択可。上越名物の「かけ中か」を再現できる。箸はエコ箸。
  土曜10:00頃の訪問で、先客0・後客0。10時オープンのところ9:55くらいに着いたので、少し待っての入店だった。つまり、私がこの日の一番客。賑わうのは、昼時以降だろうか。なお、コロナ対策のパーティッションは設置されていないが、店内入ってすぐのところに手指用の消毒液が設置されている。


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★燕三条駅(JR弥彦線、上越新幹線)
「藪園つばめさんじょう(燕三条そば店)」  実食日:2007/1

  改札外待合室内。待合室というか、コンコースに吹きっさらしのベンチがたくさん置かれているだけの場所なので、通行人から丸見えの露出店である。この駅は在来線と新幹線の連絡改札がないので、改札外に出店したのは正解だろう。乗り換える人々がゾロゾロと歩く場所だから、それなりに多くの客が食べていくようである。店名は、看板に「藪園つばめさんじょう」と、食券に「燕三条そば店」と表記されている。どうやら、経営はNREのようだ。
  ここのそばは、甘みが強めに出ているつゆが美味しい。その反面、麺にはほとんど味がない。味の強いつゆで食べるから違和感は少ないが、あっさりしたつゆではちょっと食べられない麺だと思う。たぬきなし、山菜・天・きつねなど390円のメニューが多い。学生そば(260円)というメニューがあり、これは学生(小〜高校生)限定のかけそば割引サービス(通常290円)。変わったところではにしんそば(460円)があり、店中至る所に貼り紙が出ている。一番の自信メニューなのだろうか。
  余談だが、この駅の在来線側は駅員無配置。弥彦線沿線では屈指の乗降客数があるのに、なぜ駅員を配置しないのか、不思議だ。そのため、ワンマン列車はこの駅で乗降客を捌くのに時間がかかり、停車時間も長くなってしまう。正月限定の混雑(訪問は1/3)なのかもしれないが。


※2010/1、再食。変わりメニューに、和風中華(290円)がありました。姫路の「えきそば」と同じく、中華麺を和風出汁で食べるものです。中華麺には関西風のつゆの方が合うような気もしましたが、話題性はあります(付+1点)。

※閉店(「燕三条庵」化)していました。運営会社も変わっています(2016/4、確認)。

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「燕三条庵」  実食日:2016/4

  改札外、新幹線・在来線の乗り換えコンコース。上記「藪園つばめさんじょう」の跡地。跡地というか、建物はそのまま流用され、看板が付け替えられている。看板の隅に「トッキー」のロゴがある。NREが手放した店舗をトッキーが引き継いだという形か。食券には、NRE時代の「燕三条そば店」の印字がそのまま残っている。券売機を転用しているのだろう。コンコースに露出した造りの店で、厨房を囲む立ち食いカウンター7〜8人分程度。
  麺は、断面が長方形のもの。おそらく冷凍。少しゴワゴワし、少し粘着する。だから、冷凍と推察したものの、茹で麺だったとしても納得できるし、生麺だったとしてもそう驚かない。そばの香りの弱さを根拠に冷凍だと考えたという程度なので、参考までに。つゆは、カツオ・昆布のバランス派。ちょうど半々くらいに香る。「藪園つばめさんじょう」時代にはかなり甘いと感じたのだけれど、今回甘みはそれほど感じなかった。業者が変わって、つゆも根本的に変わっているかもしれない。たぬきなし、かけ290円、天(かき揚げ)400円。実食は、月見320円。卵は先乗せで、卵の上からつゆを注ぐのだが、つゆがそれほど熱くないので、白身部分の白濁凝固はごくわずか。刻み海苔が一緒にトッピングされる。そのおかげで、つゆの味が少しわかりにくくなっていた。変わりメニューに、海苔そば430円。変わり種ではあるが、トッキー駅そばでは共通のメニューだ。「藪園つばめさんじょう」時代にあった和風中華は消滅している。「学生そば」も消滅。訪問時に高校生3人組が居合わせたのだが、彼らにとっては痛手なのではないだろうか。
  17:30くらいの訪問で、先客6・後客3。ちょっと意外に感じるほど賑わっていた。ちょうど列車発着のタイミングだったのかな。高校生3人組のほか、女性ひとり客やお年寄りも混ざっていて、結構住民に愛されている観がある。末永く愛され続ける店であってほしい。


※ベースメニューの値段は変わらず、変わりメニューがいろいろ登場しました。トッキー駅そばらしいふのりかけそば350円のほか、他店舗では見たことがない桜菜の花そば450円、大満腹おでんそば600円、全部乗せ系と思われる燕三条デラックスそば550円が登場しました。その一方で、和風中華がメニュー落ちしています。個性が出てきましたね。あまり客数が多そうには思えない駅ですが、なんとか頑張ってほしいです(付+1点。2018/8、確認)。

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★市振駅(えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)
「市振の関」  実食日:2017/4

  駅を出て、駅前広場(というほど広くない)を突っ切って、道路に出たら右へ7分。道の駅「越後市振の関」内。駅からちょっと遠いのだけれど、ほかに対象となる店がない駅だし、それ以上に研究上興味深い点があったので、特例適用で対象に含める。なお、店名の表記は食券印字を採用。看板等には特に店名らしき文字列は見当たらない。食券制で、配膳・下げ膳ともセルフ。客席は、座敷・テーブル・椅子付きカウンターと揃っている。座敷があるのは、長距離運転のトラックドライバーの利用を想定してのことだろう。席数は数え切れなかったが、少なくとも30以上はある。
  麺は、食感的には生麺っぽいのだが、そばの香りがほとんど感じられないので、冷凍と推察しておく。摩擦がないタイプで、エコ箸が滑ってつかみにくい。つゆは、はっきりとした関西風だった。色は、富山「源」ほどは薄くないが、高岡「今庄」より薄い。富山県との県境近くとはいえ、一応新潟県になるので、関東風だろうと予想していただけに、ちょっと驚いた。これまでの私の独自研究で、北陸方面におけるつゆの東西境界線は、おおむね富山市あたりだという結論を導き出していた。ただし、この境界線は東海道方面ほどはっきりしておらず、富山県内はグラデーション、つまり汽水域になっていると言える。が、県境をまたいだ先の新潟県にまで汽水域が広がっていることが、この一杯をもって分かったのだ。まぁ、メニューの中に「ブラックラーメン」があった時点で、ある程度予期しておくべきだったのかもしれないが。で、どうしてこの地域が汽水域に入っているかを考えると、市振のすぐ東側に親不知がそびえていることが関係していそうに思う。つまり、ここ市振辺りは、行政区分上は新潟県に入っているけれど、文化的には親不知の反対側、つまり富山県との結びつきが強いのではないか、ということだ。かけ400円、月見・天450円など。そば・うどん、ラーメンのほか、丼もの、カレー、定食などメニューは多岐にわたる。定食類が特に充実していて、麺類よりも定食類の方が多く出ている様子だった。実食は、天玉そば500円。天ぷらは、冷凍かき揚げの注文後揚げ。殻つきのエビがたくさん入っていて香ばしい。グリーンピースが入っていて結構存在感が強いので、苦手な人は注意を。卵は、特段変わったところなし。先乗せか後乗せか、判断に迷うような白身の茹だり具合だった。カマボコでもナルトでもなく、赤巻が乗る。これも、富山県汽水域であることを裏付ける要素のひとつだろう。そば・うどんの変わりメニューは特になし。ラーメンメニューに、ブラックラーメン650円やモツラーメン800円などがある。トラックドライバーが多く利用する店には、必ずと言っていいほどモツ料理があるね。ちなみに、ブラックラーメンとモツラーメンは、ともに実食済み(2015/8)。この時にはそばを食べなかったので記事にせず、今回を初食として掲載している。2015/8当時の記録を少しひも解いておくと、ブラックラーメンは、ブラックというほど黒くはなかった。どちらかというと「入善ブラウン」を名乗った方がしっくりきそう。モツラーメンは味噌味で、豚もつ使用。どちらにも赤巻が乗っていた。
  20時閉店のところ19:30頃に訪問し、先客3・後客2。駆け込み需要がそれなりにある様子だ。一応駅そばとして掲載するけれど、駅から歩いて食べに行く人はほとんどいないだろうなぁ。この辺りは、旧北陸本線の中では特に駅そばが少ないエリアだから、研究する上でいろいろと参考になる店なのだが。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ430円、月見・天480円、天玉530円です。ラーメン類も値上げしていて、現在はブラックラーメン680円になっています。モツラーメンは、少なくとも店頭のお品書きからは消えています(2021/7、確認)。

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★十日町駅(JR飯山線、北越急行)
「雪中庵」  実食日:2006/5

  ほくほく線の改札を出て左すぐ。JRと共通の駅舎であるが、JRの改札からだと結構距離がある。造りとしてはカウンターのみの露出店だが、写真に写っているように、4人掛けのテーブル席が店先に出されている。
  このチェーンは、新潟県内ではお馴染みなのだが、実は皇室献上蕎麦屋として名高い「小嶋屋」の子会社が運営しており、つなぎにちゃんと「布海苔」を使った特製冷凍麺を使用している。おばちゃんが言うには、越後湯沢や新潟の同系店とは麺も変えているとのこと。十日町だけ布海苔入り、ということだろうか。食べてみると、やはりコシが独特で、ツルツル感も心地いい。越後湯沢や新潟と連食したわけではないので、違いははっきりとは分からなかったが、言われてみれば違うような気もする。たぬきフリーも好印象で、若干高めの値段設定(たぬきなし、天380円、きつね360円)を除けばほとんど減点材料が見当たらない、オススメの駅そばである。


※2007/1、再食。特段の変化なく、美味。元旦のみ休みで、あとは基本的に無休だそうです。営業時間が短く、11:30〜13:30です。聞くと、「なんだかんだで14時くらいまで開いている」そうですが……。

※2007/9、再食。味覚的変化はありませんが、営業時間が拡大されていました。『読本』に「1日2時間」と書いてしまいましたが、現在は11〜17:15です(途中に休憩時間あり)。

※2010/12、再食。味覚的には特段の変化はないようですが、メニューによって若干値段変動があります(天380→390円など)。箸がエコ箸になっていました。また、営業時間もさらに変わっていて、現在は10:30〜15時です。

※移転していました。現在は、北越急行の改札を出て直進、観光案内所内にあります(旧店舗は撤去済みで、コインロッカーとガラス張りの待合室になっている。写真は、左:移転前、右:移転後)。露出店の風情は薄れましたが、店が存続しただけでもありがたいことです。消費増税分だけ値段が上がり、現在は天400円、きつね370円です。麺大盛り50円がちょっとお得な設定でしょうか(特盛100円もある)。また、カフェラテやエスプレッソなどが100円で飲めるので、ちょっとした喫茶コーナーとしても使えそうです(2015/8、確認)。

※2017/4、再食。移転後の初食になります。値段等は、前回訪問時と変わっていません。今回は、月見そば330円(ワカメ入り)を実食。麺種を確認していませんが、食べてみた印象としては冷凍麺。以前よりも少し柔らかくなっていたようにも感じましたが、誤差かもしれません。つゆは、醤油が変わったのではないかという気がします。おそらく、減塩タイプの醤油を使っていると思います。麺もつゆも、ちょっとパンチ力がなくなったというか、ややモヤリ気味になっていました。個人的には、少し残念に感じます。もっとも、あまり乗降客数の多くなさそうな当駅で店が続いているというだけで、ありがたい限りなのですが。玉子は、特にどうということもなく。天かすフリーのサービスが健在です。天かすにはゲソのような香りが感じられ、なかなか美味しいです。
  待合室内に移ったことで、少しゆっくりできる雰囲気になったためでしょうか、昼を少し過ぎたタイミング(13:15頃)の訪問で、先客3・後客1でした。客数自体は多くありませんが、サラリーマン風・地元のおばちゃん風・観光客風と客層が幅広かったのが印象的でした。ちょっとした喫茶店としても利用できる造りになっているのが、奏功しているようです。末永く頑張ってほしい店です(味−1点)。


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