東 海 4
(岐阜・三重)

現在、23軒掲載(うち7軒は、閉店確認済)
★岐阜駅(JR東海道本線・高山本線)
「汽笛亭」  実食日:2006/8

  改札を出て左前。椅子席が30ほどもあり(予約席もある)、配膳つきで盆に乗って出てくる店であるが、食券制でセルフ基調の造りになっているので、駅そばの範疇に含める。値段的にも圏内である。
  配膳つきの店だから、あまり厨房内を覗き見ることができなかったのだが、麺は恐らく冷凍だろう。コシはあるものの香りが弱い麺だ。つゆも、名古屋圏にありがちな東西折衷タイプだが、出汁はあまり香らなかった。全体的に香りが弱い出来になっている。それから、ネギが白ネギだったのが少し意外だった。この辺りは青ネギ圏に入ると思っていたのだが。カマボコ2枚入り、たぬきなし、かけ350円、月見400円、天450円。変わりメニューとしては、にしんそば550円がある。


※値上げ(かけ350→360円、月見400→410円。天450→470円。)していました(2009/3、確認)。

※2009/6/7をもって閉店してしまいました。「汽笛亭」、全滅しそうな衰え方ですね(2009/8、確認)。

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★多治見駅(JR中央本線・太多線)
「びいどろや」  実食日:2005/9

  改札入って左(1番ホーム)。駅弁店を兼ねた駅そばだが、夕方以降は弁当は扱っていない。替わりに、一杯飲み屋を兼ねるような印象になる。
  この店は割と値段が高い(たぬきなし、天450円、かけ350円)のだが、味は水準以上である。麺はたぶん冷凍で、シコシコといい歯ごたえがある。薬味は青ネギで、カマボコが乗り、彩りも鮮やか。言わないと飲み水が出てこないのがちょっと不満材料ではあるが。そば・うどんの変わりメニューはないが、酒の肴に「どて煮」(300円)を扱っているのが名古屋文化圏らしいところである。


※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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★中津川駅(JR中央本線)

「根の上そば」  実食日:2003/7



  改札内外両側から食べられる店だが、内側は完全にオマケ(写真は外側)。3人並べば押し合いになるほどの狭いカウンターだけである。また、ガラスを開けても厨房が見えず、大声で呼ばないと誰も出てこない。実際、窓の脇には「注文は大声で」との貼り紙が出ている。
  メニューは、かけ(300円)、玉子(350円)、天(400円)のみ。非常に素朴な店である。が、50円増しで持ち込み丼に入れてくれるというサービスはやっている。味は、比較的濃いめの関東風。名古屋のきしめん風と言った方がいいのだろうか。やや甘みが強い気がする。


※値上げ(かけ300→320円、天400→420円。玉子は350円据え置き)していました。外観的には、暖簾が変わっています(写真は左:旧、右:現)。ビールと日本酒も扱っています(2008/9、確認)。

※2009/4、再食。特段の変化なし。

※値上げしていました。現在、かけ380円、玉子430円、天500円です。ちょっと値上げ幅が大きいですね。なんとか頑張ってほしいところですが、苦境が顕わになっていると言えそうです。外観的には、暖簾が変わっていました。2003年時点の写真と同じ暖簾に見えるかもしれませんが、別物です(値−1点。写真は右端が最新。2016/8、確認)。

※2016/12、再食。玉子そば430円をいただきました。特段味は変わっていないと思うのですが、私の好みが変わったのか、ビシッと利いたカツオ出汁が美味しく、エグ味も少なかったので、「味4点でいいな」と感じました(味+1点)。名古屋周辺らしい、キレがあって甘くないカツオ出汁のつゆです。麺は細い茹で麺で、わずかにぬめりがあって乾麺を連想させるような食感。これも悪くないです。19時過ぎの訪問で、待合室側は先客0・後客0。ホーム側で1〜2人食べていそうな気配がありました。乗り継ぎ客が減少する夕方以降は、客数もあまり多くなさそうです。それなのに21時まで営業しているのは、立派だと思います。

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★坂下駅(JR中央本線)
「桔梗屋」  実食日:2015/8

  駅から少し遠く、実測で徒歩7分かかった。値段的にもだいぶグレー。しかし、他に対象店がない駅だし、味覚的に優れていると認められたので、特例を適用する。駅を出て左へ3分、突き当り(国道256号線)を渡ってから左折して3分、最初の信号を右折して1分、道の駅「きりら坂下」に隣接している(というか、駐車場は半ば共用)昭和な感じのショッピングセンター「サラ」の1階。フードコート風の店舗だが、他に店舗はなく単独で存在しているので、当サイト的にはフードコートではなく「露出店」の括りになる。そば・うどんのみならずラーメンや各種スナックフード、スイーツ、ドリンク類まで手広く扱う軽食スタンドだ。
  麺は、注文後に茹でる生麺。ショッピングセンター内のこの手の店では冷凍麺を使うことが多いので、ちょっと意外に感じた。太さ・厚さとも微妙に揃っておらず、手打ちを連想させる。複数の太さの麺が混在している感じではなく、規則性のない乱切りなので。そして、ラーメンほどではないが少し縮れているのも特徴的。食べてみると、やや粘着するものの香りは豊かでなかなか美味しかった。つゆは、名古屋風と言ったらいいのだろうか、濁りを伴う強烈なカツオ出汁で、「赤だし」を連想させるもの。塩気はそれほど強くなく、歯がキシキシするような酸味もないので、安心して飲み干せる。というか、美味しい。つゆのおかわりが欲しくなる。そして、ネギは白だった。2駅隣の中津川「根の上そば」も白なので、順当か。値段は先述のとおりグレーで、かけ400円(外税方式なので、実質432円。以下、表示価格はすべて税抜き価格)。そば・うどんメニューは、かけのほかざる600円・カレー600円・天650円の4種のみ。実食はかけで、カマボコ2枚入り。高い印象は拭えないが、味は良いのでまた寄ってもいいかなと思う。ただし、鉄道の本数が少ない駅なので、再訪するとしたら車になりそうだ。そば・うどん以外では、にぼしラーメン480円が気になる存在。また、「100円お好み焼き」はサイドメニューとして活用できそうだ。みたらし団子や五平餅など木曽路のイメージに合ったスナックフードもあり、これらはテイクアウトにも対応している。


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★高山駅(JR高山本線)
「たくみ庵」  実食日:2009/8

  駅を出て左、濃飛バスの高山バスセンター内、切符売り場前。椅子付きカウンター席と、4人掛けテーブル席×4を擁する。値段的にだいぶ高く、対象にするかどうかで悩んだのだが、セルフサービスの簡易そば店だし、観光地でもあるということで特例を適用することにした。みたらし団子や五平餅を売る売店(このような売店は市内のあちこちにある)を併設していて、おばちゃんは兼務。
  高山は岐阜と富山のほぼ中間に位置している。岐阜と富山では、つゆが大きく異なる(岐阜=関東風準拠の名古屋風、富山=関西風・関東風混在)ため、どちらのつゆで出てくるのか、非常に興味深かった。結論としては、つゆは関西風だ。関西風にしては若干色が濃いめのようにも感じたし、鰹節がトッピングされていたため典型的な関西風とは若干異なる味覚ではあったのだが、少なくとも関東風からはだいぶかけ離れたものだった。鰹節を取り除けば完全な関西風になるのではないか、という味覚。すなわち、高山は岐阜よりも富山寄りの食文化圏であると考えられる。麺は、ツルツル系の平麺。柔らかくはないがコシはなく、プツプツ切れる感じ。ネギは白。鰹節だけがトッピングされる「飛騨そば」がかけの代用メニューで、380円。月見450円、天530円など。ラーメン、ご飯もの、五平餅、酒類なども扱っている。

※閉店していました。バスセンターが全面的に改築され、入店している店舗はミニコンビニ的な売店のみになっています。また、現在はJRの駅舎も改築中です(2015/8、確認)。

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★各務原市役所前駅(名鉄各務原線)
「どんどん庵」  実食日:2009/3

  駅を出て右(南)へ約4分、市役所の向かい。コンビニ「サークルK」の隣。駐車場を有し、鉄道利用者よりもマイカー利用者に向けたような造りの店であるが、なんとか駅から徒歩圏内と判断した。当サイトでは、駐車場の有無は掲載是非の判断基準にはならない。うどんがメインの店だが、そば、さらにはきしめんも扱っている。
  この店は、システムが非常に面白い。本場讃岐のセルフうどんスタイル、それも本当の通が通うような店のスタイルをとっている。店に入ると、左手に丼に入った麺が並べられており、客は好きな麺をとって、自分で湯通しする。好きなトッピングを乗せ、会計を済ませた後、つゆも自分で注ぎ入れる。最後に薬味を乗せるのも、客側の作業となる。自分好みのそば・うどんを食べられるという点では最高に気が利いているシステムなのだが、初めて利用するときにはかなり戸惑うだろう。ちなみに、つゆは関東風と関西風があるのだが、関東風は「赤」、関西風は「白」と表記されている。味覚的には、麺はツルツル食感の冷凍、つゆ(赤を選択)は鰹出汁が強烈な名古屋風。値段は、かけ280円(中)。トッピングは生卵50円、各種天80円〜など、多岐に渡る。味云々以前に話題性抜群なので、一度試してみるのも面白いと思う。なお、「どんどん庵」は、和食ファミレス「サガミ」の傘下にあるチェーン店。店舗数がかなり多いが、駅から近い店舗はすべて当サイトの掲載対象とする。

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★新可児駅(名鉄広見線)
「名鉄新可児駅構内軽食売店」  実食日:2006/7

  改札を出て左。写真を見ても分かるように、キヨスク型売店と一体になっている店。間口は狭いが、売店の裏側に客席が延びており、6〜7人は収容できる。カウンターだが、オール椅子席。そば・うどんだけではなく定食類や酒類も扱っている。
  この店のそばは冷凍麺で、やや太め。ツルツル感が心地いい麺だ。やや辛めのつゆともよく合っている。ワカメとカマボコ(2枚)が入り、見た目にも豪勢。しかし、この店最大の特徴は、味覚面ではなく、器にある。焼き物の街に相応しい、手作り風の陶製の丼を用いている。陶器の丼はズッシリと重量感があり、箸が当たる音も実に心地いい。こういう丼で出てくると、「焼き物の街に来たんだなぁ」と実感できる。まさか400円のそばを盛るのにそれほど高価な品を使うとは思えないが、雰囲気は充分に楽しめる。聞いても「厳選しました」としか教えてくれなかったが、丼へのこだわりという面では、全国でも指折りの店だろう。たぬきなし、かけ350円、山菜400円、天450円。
  なお、新可児駅は名鉄の駅だが、JR太多線の可児駅に隣接している。改札外の店なので、JRユーザーもこの店を利用できる。また、店名は暖簾等に掲げられていなかったため、電話帳で調べた。


※2016/8、再食。値上げして、そば・うどん(かけに相当)500円、名古屋きしめん530円になっていました。トッピングは単品扱いで、玉子・きつね・わかめが各60円、天ぷらは100円です。今回は、名古屋きしめん+生卵で実食。麺には茹でムラが見られたので、生麺(あるいは乾麺?)の茹で置きでしょうか。歯ごたえが強いです。半透明の麺と白濁している麺が混在していたのは、これも茹でムラが原因なのでしょうか。味に特段の影響があるようには感じませんでしたが、見た目があまり美しくありません。つゆは、注文を受けてから小鍋で沸かします。甘みの強いつゆで、鰹節を大量投入してもなお甘さが勝っていました。ワカメ・鰹節・カマボコ(2枚)がサービストッピングされるので、かけでもそれなりに華があります。玉子は、後乗せ。つゆが熱いので、白身が少し白濁していました。丼は、変わらずいびつな形をした趣のあるものを使っています。これが、この店最大の特徴ですね。なお、店名については、今回店内掲示物で確認がとれました。電話帳掲載どおりでOKでした。

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★西笠松駅(名鉄竹鼻線)
「どんどん庵」  実食日:2016/12

  駐車場のあるドライブインタイプの店舗なのだが、駅から徒歩圏内にある。駅を出て左(岐阜信用金庫方面)に2分歩き、2つめの信号を右折して2分半、最初の信号を過ぎてすぐ右側。店舗名は「笠松店」。けばけばしい黄色看板がトレードマークの「どんどん庵」だが、この店舗は茶色っぽい看板でちょっと地味な印象(ロゴマーク部分は部黄色いけど)。店内は広く、テーブル席多数と、椅子付きカウンターも8席ある。システムは、讃岐うどんスタイル。麺やトッピング・サイドメニューなどを自分で取り、必要があれば麺の湯通しも各自で行い、有人レジで精算。その後つゆを各自で注ぎ入れる。
  おそらくチェーン全体でだと思うのだが、麺は生麺になったようだ。以前は茹で置いた麺が丼に入った状態で並べられている店舗が多かったのだが、最近は注文後茹ででの対応になることが多い。今回も、そうだった。ちなみにうどんは茹で置きがたくさん用意されている。うどんの方がよく出るのだろう。味覚的には、そこそこそばの香りもあって悪くはないのだけれど、かえってつゆとのマッチングが悪くなったような気がする。というか、この店では麺を注文後茹でで対応したところで、その後セルフトッピング・精算・つゆ注ぎに至るまでに少々時間がかかり、どうせ茹でたての状態では食べられない(食べ始めるまでに少し伸びてしまう)ので、茹で麺でよかったような気がする。ざるそばだけ生麺で対応するとかの方がいいのではないかと。あるいは、生・茹を選べるとか。つゆは、例によって赤・白から選ぶ。今回は、白を選択。赤ほど強烈ではないのだけれど、白もカツオ出汁がベースだ。名古屋周辺らしい味わいではあるけれど、そば、特に生麺にはあまり合わないように思う。ますます、茹で麺の方がよかったのではないかという気になる。で、生麺化した分、値段が上がっている。うどんはかけ280円なのに、そばは300円。ちなみに、きしめんも300円。トッピングには、ハタハタ天120円と生卵50円をチョイス。ハタハタ天には、ほんのりとニシンのような臭みがあった。悪くはないのだけれど、そばへのトッピングにはキスなどの方が合いそう。どちらかというと、ビールに合わせたい天ぷらだった。変わりメニューとしては、みそうどん370円がある。名古屋周辺の駅そばではちらほらと見かけるメニューだが、この価格帯で出す店はなかなかない。とりあえず一度試してみるという感覚なら「どんどん庵」がいいかも。ご飯ものもいろいろあるけれど、あまりお得感なし。ところどころに青のりの香りがある天かすと、ネギがフリー。この店にあるトッピングの中でそばに乗せて一番美味いのは、この天かすではないかと思う。あくまでも個人的な見解だけれど。箸は、エコ箸と割箸併用。


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★木尾駅(長良川鉄道)
「うどん・そば・軽食」  実食日:2015/8

  木尾(「こんの」と読む)駅は国道156号線沿いにあり、国道をひたすら北へ歩けばたどり着けるのだが、残念ながら国道側に駅の出入口がない(裏手になる)。そのため、行き方を説明するのが少々面倒。駅を出て右へ2分、突き当りを右折して1分、国道156号線を渡って左へ3分、道の駅「美並」内。駅歩6分ということで微妙に遠いのだが、他に対象店がない駅ということで特例適用。道の駅「美並」の食堂だが、セルフサービス形式でそば・うどんが主力。値段的にやや高いものの、地方特例を適用できる範囲内ということで対象に含める。客席はテーブル席ばかりで、計48席。席数は多いけれど、それほど広々という感じではない。昭和の臭いがする大衆食堂といった雰囲気。店内に入ってすぐ左手に券売機があり、右側にカウンターらしきものがある。しかし、ここは食券を出す場所ではないので注意を。食券は、券売機のある場所からさらにドアを抜けた(つまり、二重ドアになっていてドアとドアの間に券売機がある)先の受渡口に出す。
  麺は、おそらく冷凍。見た目にはエッジがしっかりと立っているもののやや粘着質で、それほど舌をくすぐる感じはない。生麺を連想させる食感でもあるが、香りの弱さから冷凍麺だと予想しておく。つゆは、無難な感じのバランスタイプ。甘くも辛くもない。雑味が少なく、飲みやすいつゆではある。関東・関西のどちらに属するかが興味深い地域なのだが、醤油は濃口で色合いは関東風だ。ただし、出汁は昆布の方がやや強い。そういう意味では、東西折衷と言えるかもしれない。たぬきなし、かけ470円、山菜520円。天は680円と高値。全メニュー、うどんは50円引きになる。このあたりは、関西を飛び越えて中国地方以西の特徴が出ている。実食は、山菜そば。山菜はミックス水煮で、大きめカットの筍が入っていたのが印象的だった。また、刻み海苔を乗せるのも興味深い。味覚というか山菜との相性から考えると、刻み海苔は不要だと思うけれど。変わりメニューというほどではないが、にしんそば730円がある。やはり、北陸や関西の影響が強いと見るべきかもしれない。定食類には「味噌煮込みうどん定食」760円や「どてうどん定食」710円など名古屋を連想させるメニューがある。さらに、高山ラーメン600円や鶏ちゃん定食800円など、岐阜県固有のメニューもある。やっぱり、東(というか南)と西の食文化がぶつかり合っているエリアだということか。個人的には、飛騨牛コロッケ(単品160円、定食550円)がとても気になった。次回訪問時にでも試してみようか。試してみたいメニューが多いので、再訪必至だ。そうは言っても、なかなか行きにくい場所なのだけれど。


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★北濃駅(長良川鉄道)
「終着駅 花まんま」  実食日:2015/8

  長良川鉄道の終着駅、無人駅の駅舎内にある店。まさかこの駅で駅そばに出会おうとは思ってもみなかったので、見つけた瞬間には心が躍った。こういうことがあるから、ぶらり旅は楽しい。私は基本的に事前に調べるということをしないのだが、それはこの感激を味わいたいからに他ならない。極端にお腹が空いている時には何を食べても美味しく感じるのと同じ理屈で、偶然見つけた店で食べると美味しく感じるのだ。同じものを食べるのなら、美味しく感じた方がいいに決まっている。看板(写真ではフレームアウトしている。駐車車両が邪魔だったもので)は「麺類 御飯物」で、「そば」表記はない。焼きそばやお好み焼き、さらには岐阜名物の「鶏ちゃん」あたりが名物のようだ。客席はテーブル席ばかりで、計18席。基本的に配膳付きで下げ膳不要、後払い。普通の食堂スタイルだが、値段・早さ、そして厨房内が見える造りであることを根拠に対象に含める。
  麺は、生麺の注文後茹で。そばの香りはあまりなく、少しニチャッとした食感。首都圏に展開する「いろり庵きらく」の麺に少し似ているだろうか。つゆは、カツオ風味がとても強い。ただし、これはつゆ本来の風味ではなく、トッピングとしての鰹節大量投入に由来するものかもしれない。色合いとしては東西折衷な感じも、どちらかといえば関東風か。鰹節を大量に乗せるのは福井県の特徴だが、同時に名古屋の特徴でもあるので、どちらの食文化が影響しているのかは即断できない。直感的には、名古屋寄りだが。ネギは、白・青の判別が難しいものだったが、品種的には青だろう。木尾駅「うどん・そば・軽食」も青だったし、長良川鉄道沿線地域は青ネギ文化圏にあると言えそうだ。ただし、福井も名古屋も青ネギなので、どちらに寄っているものなのかはネギからも判別不能。たぬきなし、天500円、山菜500円、ざる500円。そばメニューは以上。実食は、天。天ぷらは揚げ置きで、具材は千切りのゴボウとニンジン。店によっては「きんぴら天」と表記されそうなタイプだった。ほどよい繊維質の食感が心地よいのだが、サイズが小さめだったのがちょっと残念。もうちょっと豪快に食べたかった。お新香(訪問時にはキュウリの浅漬け。季節によって変わるようだ)のサービスあり。たぶん自家製のもので、味が優しく美味しかった。箸は割箸で、箸立てにたくさん立っているのに商品と一緒に配膳された。飲み水は、薄い麦茶になっている。そして印象的だったのは、退店時の挨拶。なんと、「おおきに」だった。ほぅ、言語的には関西圏なのか。これを根拠に、鰹節やネギは福井の影響を受けたものだと考えるのは、やや早計だろうか。駅そばではないが、同日に訪問した道の駅「古今伝授の里やまと」の屋台式レストランでも挨拶は「おおきに」だったので、これは店独自のものではなくエリアの特徴だと考えることができそうだ。東日本と西日本の狭間にある店は、何かと興味深いポイントが多い。ちなみに、焼きそばは400円、お好み焼きは350円、鶏ちゃん定食は900円。そば・うどんよりも焼きそばやお好み焼きの人気が高いのは、コスパの問題もあるのかもしれない。


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★岐阜羽島駅(東海道新幹線)
「いこい」  実食日:2012/8

  改札を出て正面。テーブル席ばかりで、配膳のサービスがあり、精算は後払い(伝票制)。値段も高め。あまり「駅そば」らしくない店舗なのだが、他に店がなく、出来上がりまでの時間が早く、カウンターキッチンの造りであることから、「駅そば」認定する。立地的にも、「駅そば」を研究する上で非常に重要なポジションにある駅・店だし。
  麺は生だろうか。香りはあまりない。というか、つゆの香りが強すぎて麺の香りが分からなかった。出汁はカツオが主体だ。つまり、この店は関東風か関西風かで言うと関東風に入り、東海道新幹線では関東風の西限駅ということになる。かけ430円、月見480円など、値段はかなり高い。実食した月見そばには、油揚げ・カマボコ・花かつおが一緒にトッピングされていた。こういうのを省いて、400円くらいで提供する手もあると思うが、これがこの店のスタンスなのだろう。飲み水はウーロン茶。割箸は箸袋入りで、商品と一緒に配膳される。


※閉店(「爽亭」化)していました(2015/5、確認)。

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「爽亭」  実食日:2015/5

  改札を出て正面、上記「いこい」の跡地。というか、実質的には店名が変わっただけかもしれない。食券制ながら、原則的に配膳してくれる店。下げ膳も不要。客席はテーブル席ばかりで、計18席。
  価格が全般的にかなり高く、基本的には当サイトの基準からは外れる。かけに相当するであろう「かやく」(中国地方以外でこの表記をするのは珍しい)が440円、月見・きつねは520円。ただ、朝7〜10時限定の朝食メニュー2種(月見セット・きつねセット)が390円で当サイトの基準に合致しており、特例適用するまでもなく対象に含められる。実食はもちろん朝食メニューで、月見そばセット。内容は、月見そば+白飯+お新香。
  麺は、生麺を連想させるような粘着性があるものの、風味的には冷凍の印象。つゆは、味覚的には東西折衷な感じだが、醤油は濃口。甘みがなく、カツオ出汁がとても強い。まぁ、名古屋周辺に特有のタイプだ。これは関東風に分類してよいだろう。月見そばには、生卵のほかきつね(小片)・小松菜・カマボコが乗り、賑やか。「いこい」時代には鰹節がてんこ盛りに乗っていたのだが、これは廃止されたのか、それとも朝食メニューには乗らないということなのか。そして、白飯をいかにして食べるかで悩んだ。お新香だけでは足りないし、そばから生卵を取り出してご飯に乗せるというのもちょっと。個人的には、味付け海苔を付けて420円くらいで提供した方が良いのではないかと感じた。レンゲ付きで、箸は個包装の割箸を1膳ずつ提供。飲み水は温かいほうじ茶(セルフで冷水もある)。「いこい」時代に比べ、メニューはだいぶ変わっている。もっとも大きな変化は、ラーメンの扱いを始めたということか。なぜか、富山名物のブラックラーメン570円まである。確かに、岐阜と富山はわりと密接な関係にあるのだろうが……と思いつつ調べてみたら、「飛騨ブラックラーメン」というご当地ラーメンもあり、ブラックラーメンを出す店が岐阜県全域に結構あるらしい。つゆ完飲派の私としては、手を出しづらいメニューではあるが。


※2016/12、再食。朝食メニューは終了していました。個人的には良いと思っていたのですが、あまり需要がなかったのでしょうか。確かに、当駅周辺に住宅などはあまり多くないので、朝イチでこの店を利用する人は少ないのかもしれません。どちらかというと、東京や大阪から日帰りでやって来る出張サラリーマンが多そうな雰囲気ではあります。というか、そもそもこの駅は乗降客数があまり多くなく、東海道新幹線内では群を抜いての最下位。一部の岐阜県民の間で「岐阜羽島駅いらない説」まで囁かれているほど(岐阜市や大垣市など岐阜県の中心部へのアクセスなら名古屋で新幹線を降りた方が便利なので)。店が存続しているだけでも奇跡だと言えるかもしれません。
  今回は、以前から気になっていたブラックらーめんを食べてみました。確かに、スープが黒いことは黒いです。ただ、真っ黒という感じではなく、焦げ茶くらいでしょうか。丼が黒いので、ちょっと色が分かりにくいです。白い丼にした方が色の濃さが分かりやすくていいのではないか、と感じます。飲んでみると、それほど塩辛いわけではありません。魚醤を使っているのか、それとも和風出汁をブレンドしているのか、魚介系の風味を強く感じます。難なく飲み干せるスープで、美味いです。麺は、中太。特段変わった麺ではなく、スタンダードな感じ。具材は、大きなチャーシューとメンマ。チャーシューの上に、デフォルトで黒コショウがかかっています。そば・うどんが高めな店なので、570円という設定がまずまず安く感じます。
  ついでに、カツ丼セット700円も実食。そばではなく、うどんとのセットにしました。カツ丼は、玉子とじです。タマネギではなく、斜めにカットした長ネギを絡めてあります。これは首都圏ではあまり見ないパターンですね。青い香りが結構あります。カツは成形肉っぽい感じで、正円形のものを2つ使います。注文後揚げで対応しているので衣の食感は良いのですが、肉自体の食感が弱い印象。豚・鶏の合挽き肉を使ったメンチカツに近いかも。玉子とじは、私好みの半熟仕上げで好印象でした。セットのうどんは、噂どおりの関西風仕立てでした。そばは関東風・うどんは関西風との噂を聞いてうどんを食べてみたわけです。関東風と関西風を隔てる関ケ原に近い駅ならではの現象ですね。わりとコシのある麺(おそらく冷凍)に、雑味のない上品なつゆという組み合わせ。悪くないです。
  この店には、まだまだ食べてみたいメニューがたくさんあります。みそうどん620円(680円から値下げされている。メニュー写真の丼の色・形から推して、おそらく「住よし」仕様)とか、五目そば620円(670円から値下げ)とか、串カツ(2本)210円とか、卵黄を真ん中に乗せている親子丼(セット670円)とか。青春18きっぷでは寄れない駅だけに訪問頻度がなかなか上がらないですが、車で近くを通った時に寄るなどして、これらのメニューは全部食べたいと思っています。モタモタしているとメニュー入れ替えになったりするかもしれないので、意識して寄らないと。


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★四日市駅(JR関西本線)
「おにぎりの桃太郎」  実食日:2016/8

  駅を出て右へ3分半、センターラインのある道路を渡らずに右折して30秒、踏切端。ほぼ四日市市内限定のミニチェーンで、店舗名は「本町店」。2017年7月現在で「おにぎりの桃太郎」は19店舗ある(公式HPによる)のだが、全店舗でそばを扱っているわけではない。おにぎりだけの店舗もあるし、そばナシでうどんのみの店舗もある。これまでの調査で、カヨー店と本町店でそばの扱いがあり(カヨー店はその後閉店している様子)、追分店はうどんのみであることを確認している。他店舗の確認作業は、駅から離れた店舗も多いことから、なかなか進んでいない。本町店は、あからさまにおにぎりがメインで、そば・うどんのイートインスペースはとても狭い。キャスターの付いた可動式のテーブルが1つあるだけで、キャパは2人。完全にオマケ。あまり需要がないのだろうか。実際にこのテーブルでそばを食べていると、入ってくるのはテイクアウト客ばかりだ。中で食べているのが珍しいのか、皆じろじろと眺めていく。ちょっと落ち着かないね。昼前の、10〜12時に来た方がいいかも(訪問は12:15頃)。ちなみに、営業時間は7〜15時なのだけれど、イートイン対応メニューの提供は10〜14時に限られるのでご注意を。
  麺は、2種類の太さが混在する冷凍麺。香りはあまりないが、食感はまずまずで、B級そばと割り切って食べれば悪くない。つゆは、うすくち醤油仕立ての関西風。カツオ出汁が前面に香る。やや粉末っぽい風味。「赤いきつね」の関西版に少し近い味わい。これまた安っぽい味わいではあるものの、B級そばと割り切って食べれば悪くない。ボリュームが全然ないので、これ1杯で1食まかなうというのではなく、おにぎりとセットにするか、あるいは小腹満たしで利用するのがいいだろう。かけに相当する桃太郎そばが345円。実食したきつねは399円。ボリューム感に比して考えるとだいぶ高い印象なのだけれど、四日市市内及び周辺でしか食べられないレア感があるので、これはこれで良しとしよう。ちなみにきつねは、三角形の薄い油揚げを2枚乗せる。味付けは甘めで、歯キシキシ系。あまり好みのタイプではなかった。変わりメニューは、麺類については特になし。ご飯ものに、とんてき丼615円がある。テイクアウトに限りミニそば・うどん183円の設定があるのだが、ただでさえ量が少ないそば・うどんがミニになるとどのくらいの量になるのか、ちょっと気になる。ネギは青。丼は使い捨てのスチロール製で、イートインでも蓋付きで出てくる。テイクアウトが基本となる仕様だ。唐辛子は個包装のものが1つ添えられる。箸は、個包装の割り箸。どこまでもテイクアウト仕様。飲み水は麦茶で、紙コップ入りで提供される。


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★関駅(JR関西本線)
「関次郎」  実食日:2010/10

  駅を出て左、駅に隣接している道の駅「関宿」内。このカテゴリに含めていいかどうか、かなり悩んだのだが、そば・うどんが中心のメニュー構成であること、注文してから出来上がるまでが早いこと、セルフサービスであることを根拠に、含めさせていただいた。値段的にも、ギリギリ地方特例を適用できる範囲内だ(かき揚げ・山菜各500円など)。座席はテーブル席が主体。
  調理シーンを見なかったので正確なところは分からないが、麺は冷凍だろうか。乱切りで、歯ごたえ良し。つゆに深みがないのがちょっと残念。私の持論では、この辺りはつゆの東西の境界線の西に位置しているはずなのだが、少なくともはっきりとした関西風ではなかった。どちらかといえば、東寄りのような……。断言を避けるべき微妙な味覚なのだが。かき揚げは、いんげんなど季節の野菜を使っているので、季節によって内容が変わりそう。刻み揚げとカマボコ(2枚)がサービストッピングされる。変わりメニューに、伊勢うどん(500円)がある。


※閉店(「みくら」化)していました(2015/8、確認)。

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「みくら」  実食日:2015/8

  駅を出て左、駅に隣接している道の駅「関宿」内。上記「関次郎」の跡地。店名が変わっただけでなく、メニューも味も一新されている。客席もだいぶ増えたように感じる。スペースの広さは変わらないので、効率のよいレイアウトになったということだろう。券売機で食券を買い、受渡口で番号札と交換して番号で呼び出しというシステム。箸はエコ箸が用意されている。
  麺は、たぶん生麺。「関次郎」時代には乱切りタイプだったが、こちらは細めの角麺。すすりこむときにそばの香りがほわっと感じられるが、咀嚼に入るとあまり香らなくなる。つゆは、上品な昆布出汁にうすくち醤油。嫌な雑味がなく、辛さもほどほどで美味しい。ネギも青だし、カマボコも2枚だし、完全な関西風だ。実食は、きつねそば。きつねは薄めながら特大サイズで食べ応えあり。そば・うどんの値段は、「関次郎」時代に比べて上がったような下がったような。かけというメニューがなく、伊勢うどん400円を除くときつね450円が最安メニュー。天550円、肉550円。レギュラーのそばメニューは以上だが、訪問時には夏季限定の冷やしメニューがいくつか設定されていた。亀山のご当地B級グルメ「みそ焼きうどん」600円もある。きつねそばに続いて、みそ焼きうどんも連食。思っていたよりも味噌が強く、コッテリした味付けだった。具材は、キャベツ・ニンジン・タマネギ・グリーンピース・豚肉・もやし。ニンジンとタマネギは焦がし気味に炒めてあり、香ばしくてなかなか美味しかった。
  そば・うどん以外のメニューも豊富。ご当地系が多く、目移りしてしまう。試してみたいと思ったのは、亀山ラーメン750円、味噌かつ丼600円、伊賀牛コロッケカレー700円。さらに、「関次郎」時代にはなかったドリンク類も充実。亀山茶ラテ200円、伊勢の和紅茶200円、鈴鹿グリーンティ200円あたりは価格的にも魅力満点。かき氷280円とは別に設定されている関宿氷400円や関うめ氷330円も気になる。ひとりで訪れたのではなかなか食べ尽くせないので、グループで訪問してひと口ずつ分けてもらいたいなと感じるほど、魅惑的なメニューが多い。「関次郎」時代に比べて、格段にパワーアップしていると言っていいだろう。今後の展開も楽しみだ。


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★津駅(JR紀勢本線、伊勢鉄道、近鉄名古屋線)
「汽笛亭」  実食日:2007/8

  JR東口改札脇にあり、改札内外両側から食べることができる造り。JR東海エリア特有のチェーン店だ。
  この店の麺は、冷凍を思わせるニチャニチャした食感が特徴。「ニチャニチャ」と言うと語感が悪いが、水準以上のレベルにはある。つゆは関西風。「汽笛亭」は東西折衷タイプのつゆであることが多いのだが、この店はほぼ完全に関西風と言っていいような味覚だった。面白いのは、メニューの表記。油揚げの乗ったそばは「たぬきそば」、うどんは「きつねうどん」。これは関西ではよく見かける表記法だが、他に生卵が乗ったそばを「月見そば」、うどんを「玉子うどん」と使い分けている。トッピングが同じなら、そばとうどんでメニュー名を別にする必要はないのではないかと思うところだが。かけ230円、たぬき(きつね)290円、天320円、肉360円など。名古屋圏らしく「きしめん(260円)」もある。変わりメニューには「フルコースそば(570円)」があり、これには生卵・天・きつね・肉・おぼろ昆布が乗る。トッピングの値段で計算すると、100円お得ということになる。

※2009/12、再食。三重県のソウルフード「伊勢うどん」を扱っています。安価(250円)なので、気軽に試せる価格が嬉しいところです(付+1点)。

※閉店していました。跡地は「吉野家」です。地方色がなくなり、たいへん残念です(2012/9、確認)。

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★松阪駅(JR紀勢本線・名松線、近鉄山田線)

「汽笛亭」  実食日:2000/3

  近鉄の改札の並び、売店の隣にある。客席(とは言っても椅子席はないが)が非常に狭い店で、厨房からも近いので夏場はかなり暑そう。ここの名物は、“松阪そば”。まぁいわゆる肉そばなのだが、土地柄、どうしても松阪牛を連想してしまう。まさか390円で松阪牛はないだろうと思うのだが、本物の松阪牛に手の届かなかった私は、これで満足することに決めた。たぬきは、確か280円だと思う。

※津駅同様、「伊勢うどん」を扱っていることを確認しました(250円)。たぬき(きつね)は290円、フルコースそば570円もあります(付+1点。2009/12、確認)。

※2014/8、再食。少々値上げしていました。現在、たぬき(きつね)300円、伊勢うどん260円です。貼り紙でイチオシされている肉そばは、400円です。味覚的には、特段の変化はありません。肉そばを実食しましたが、甘辛い味付けの牛肉は柔らかく、美味しいものでした(値−1点)。

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★三瀬谷駅(JR紀勢本線)
「まごころ食堂」  実食日:2010/12

  駅の真裏に位置する道の駅「奥伊勢おおだい」内の軽食コーナー。直線距離だと駅から50mほどであるにもかかわらず、駅から歩くと大きく迂回させられるため、徒歩5分ほどかかる。厳密には、5分を超えるかもしれない。道の駅だけでなく、ショッピングセンター等の商業施設は駅の裏手を走る国道沿いに集中しているので、跨線橋なり地下道なりの早急な整備を望みたい。店は物産館と棟続きになっていて、間仕切りがない。ある意味、露出店。食券制のセルフサービス店。テーブル席がたくさんあり、一部サロン風の席も用意されている。
  そばは、冷凍麺だろうか。調理は早い。歯ごたえはなかなかよいのだが、あまり風味がないタイプだ。つゆは、関東・関西どちらともとれるような色合いだが、味覚的には完全に関西風。値段は、駅そばと考えると高めで、かけ380円、山菜500円など。山菜そばには、山菜の他にカマボコ・小松菜・椎茸煮がトッピングされる。カマボコと小松菜はかけにも乗せるサービストッピングだが、椎茸はかけには乗らない様子(掲示写真による)。ちなみに、椎茸はこの辺りの特産物で、物産館にも原木椎茸などがたくさん並んでいる。変わりメニューというかご当地メニューに、伊勢うどん(400円)がある。


※厨房上に掛けられている暖簾に「まごころ食堂」と表記されたほか、店の外の看板にも同様に表記されましたので、店名変更と解釈することにします(「奥伊勢おおだい」→「まごころ食堂」。写真は左:旧、右:現)。消費増税ぶんだけ値上げして、現在はかけ400円、山菜530円、伊勢うどん420円になっています。メニュー数がだいぶ減って、券売機の空きボタンが目立つようになっています(券売機自体も変わっている)が、反面、大台ロコモコスペシャル900円や奥伊勢ごはんセット750円など、道の駅らしいご当地メニューが登場しています。ちょっと高いので、駅そばのノリで行くと手を出しづらいかもしれませんが(2015/9、確認)。

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★熊野市駅(JR紀勢本線)
「丸新」  実食日:2004/11

  駅を出て右すぐ。ホーム側にも窓口が開いているので、接続待ちの間に食べることもできそう。特急停車駅はこうでないとね。
  店に入るなり「さんま寿司あるよ〜」と勧めてくるあたり、「観光客が多いんだな」と思わせる店である。熊野地方の駅そばの特徴(実食したのはここと新宮「熊野家」だけだが)として、「見た目は関西風だが味は関東風(ってか、名古屋風?)」という点がある。ここのそばも、つゆの色が薄くて関西風に見えるのだが、飲んでみると結構甘い。値段は高めで、天430円、きつね380円、たぬきなし。天はかき揚げではなく、エビ一尾。かき揚げの方が廉価で、見栄えもいいいので、駅そばはかき揚げを多用すべきだと思うのだが。なお、件のさんま寿司は630円と高値。


※閉店していました。建物はまだ残っていますが、朽ちかけた閉店告知の貼り紙を確認できました。これで、「丸新」は全滅現認。南紀方面では貴重な駅弁業者だったので、ことさら残念です(2015/9、確認)。

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★阿田和駅(JR紀勢本線)
「おくぢのすし」  実食日:2015/9

  駅を出て、広場を渡って、道路も渡って、右へ2分。道の駅「パーク七里御浜」を含む大型ショッピングセンター「ピネ」の2階。間仕切りのないフードコート様の店だが、店舗はこれ1軒だけ。すなわち、専用客席になる。テイクアウト専用窓口を有し、店名にあるとおりさんま寿司やめはり寿司などを販売している。どちらか片方だけでも、小分けしたサイドメニューとして設定されていれば食べようかと思っていたが、残念ながらメニューになかった。「寿司セット」があるものの、この寿司はマグロ・イカ・エビの握り寿司。精算システムは、口頭注文・先払い。
  麺は、やわらかめのコンニャクのような弾力系食感。麺種を確認していないが、おそらく冷凍麺。冷凍でこのようなやわらかい食感の麺には出会ったことがないけれど、生麺とも茹で麺とも考えづらいものだ。つゆは、強烈な昆布出汁だった。色こそ薄い関西風仕立てだが、味覚面での第一印象は音威子府駅「常盤軒」を連想させた。この地域にしてはうどんよりもそば向き(香りがだいぶ強いので)のつゆだし、これはとても私好みの味。つゆだけなら7点級。外税方式(以下の記載は税込み価格)で、たぬきなし、きつね399(うどん378)円、月見453(うどん432)円など。うどんとそばの20円程度の価格差は、販売実数の差を反映したものでもあるのだろう。そば・うどん以外にラーメンもあり、わりと安い。醤油ラーメン453円、和歌山ラーメン486円、にんにくラーメン518円など。ご飯もののレパートリーも豊富。玉子丼507円や牛丼615円など立ちそば店でよく見るもののほかに、オムライス626円、やきめし572円なんてものもある。セットメニューは、握り寿司3貫の「すしセット」(各麺類+180〜200円)とコーヒーセット(各麺類・ご飯もの+130〜180円)だけで、丼もの+麺類のセットはない。実食は、きつねそば。ふんわりとした優しい食感の三角油揚げ(四角形の半裁)1枚だけ、ちょこんと乗っている。月見よりも安い最安メニューだし、ほぼ「かけ」の代用と考えていいだろう。ワカメと、カマボコ2枚が乗る。このカマボコが上質で美味しかった。これまでに食べた駅そばの中では、NRE化する前の「大船軒」と肩を並べるほどの美味さ。麺だけはちょっと残念な印象だったのだけれど、つゆとカマボコが衝撃的に美味かったので、味の評点は満点の5点。南紀方面へ行くときにはぜひまた寄りたい店だ。


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★鳥羽駅(JR参宮線、近鉄鳥羽線・志摩線)
「メルヘン」  実食日:2012/9

  近鉄の改札外、待合室内。観光地の駅だけあって待合室がたいへん広く、土産物店などがたくさんあって賑やか。その、一番奥にあるファストフードスタンドだ。メニューは、麺類だけでなくスナックフード全般を手広く扱っている。客席は、待合室内のベンチとは別に、この店の客専用の席が設けられており、椅子付きカウンター9席と立ち食いカウンターがある。
  麺は、強い弾力があり、のどごしは良いが香りはあまりない。冷凍だろう。つゆは関西風で、色も味もかなり薄い。出汁が強烈に香るわけでもないので、個人的にはもう少し塩気があってもいいかなと思う。たぬきなし、かけ260円、天390円など。天は、乾燥品ではないが小ぶり。変わりメニューに、伊勢うどん(390円)がある。箸がエコ箸だったのが、この手の店にしては珍しいと感じた。


※値上げしていました。現在、かけ290円、天400円、伊勢うどん400円です。変わりメニューの浅利そば420円が登場していました。売り文句が「鳥羽産の生わかめと桜海老を使用」。アサリそのものについて触れられていないのが妙に面白かったです。また、新カレーうどん500円というメニューがあります。「新」というからには「旧」があるはずですが、前回訪問時にカレーうどんはありませんでした。その後登場していたのでしょうか。隠し味に伊勢うどんのタレを加え、フライドオニオンとフライドポテトを乗せるとのこと。そこはかとなく「ポテそば」に寄せている感じでしょうか。なお、大きく改装したわけではありませんが、上部のメニュー看板などがリニューアルされて少々印象が変わっていましたので、写真を貼ります(左:旧、右:現。付+1点。2015/5、確認)。

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★近鉄四日市駅(近鉄名古屋線・湯の山線、四日市あすなろう鉄道内部線)
「四日市庵」  実食日:2005/12

  改札出て右前。近鉄駅構内の駅そばはブランドが統一されておらず、バラエティに富んでいる。駅そばという観点で見れば、もっとも好奇心をそそられる私鉄路線である。
  四日市というと、関ヶ原を東西の境界線とすると、東に入るか西に入るか、微妙な位置にある。が、この店のつゆは完全な関西風だった。これを以てつゆの境界線が「愛知・三重県境」とするにはちょっと根拠が弱い気もするが。
  私は本場の関西風つゆ大好き人間なので、このつゆで出てきた時点で味点2点以下はあり得ない。加えて、麺は冷凍(?)の乱切りで、歯ごたえも喉ごしも水準以上。決め手に欠けるという部分はあるが、総じて「美味い」部類に入ると考えていいだろう。たぬきというメニューはなく、天320円(カマボコ入り)。ただ、関西では「天=たぬきの集合体」という傾向があり(関東で言うところの天は、関西では「かき揚げ」と表記されることが多い)、この店も例に漏れない。天にはほとんど具は見られなかった。細かい加点材料を挙げるなら、冷水&ほうじ茶(温)を兼備しているということ。変わりメニューに、梅かつおそば320円。かけは200円と、安め設定。


※2013/8、再食。麺が変わり、太さの揃った麺になっていました。価格には、変化ありません。天玉わかめ(250円)は、実質的には関東で言うところのたぬきそばです。伊勢うどん(300円)や、きしめん(各種30円増し)などもあります。

※値上げしていました。現在、かけ220円、天玉わかめ300円です。天は320円や伊勢うどん300円などは値段据え置き。梅かつおは終了し、近鉄系駅そば共通の変わりメニュー・浅利そば330円が登場しています。一方、月見(300→)290円など値下がりしているメニューもあります。単純値上げということではない様子です。きしめんは、きつね・天(330→)350円に上がっています。その他、ラーメンとかご飯ものとか酒とか朝限定とか、いろいろあって目移りします。きしめんがあって、ミニ味噌カツ丼320円があって、名古屋定食650円があるあたり、近鉄系でありながらも名古屋に寄り添ったメニュー構成になっていることがうかがえます。四日市は、名古屋のベッドタウンという性格もある街。近鉄は、日本一長い私鉄だけあって営業エリアが広いので、全店共通というわけにはいかないんでしょうね。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現。2016/8、確認)。

※2016/9、再食。仕事の都合もあって、いろいろなものをいただきました。伊勢うどん300円は、比較的歯ごたえが強いものでした。本場の伊勢うどんはもっと柔らかいのですが、四日市あたりではあまり柔らかすぎるうどんは好まれないのでしょうか。タレも、本場の甘辛いものではなく、出汁を利かせた、どちらかというと「しょっぱい」ものでした。牛肉・とろろ・温泉玉子をトッピングした「ごちゃ伊勢うどん」600円は、ボリューム感で勝負の逸品。こういう豪勢な伊勢うどんはあまり好みではないというか、伊勢うどんらしくないのですが、もとより伊勢うどんらしくない麺・タレなので、特に違和感なくいただけます。ちょっと値段が高い印象を否めませんが、1杯で満腹を得たい場合には良いでしょう。
  名古屋定食650円は、きつねきしめん350円とミニ味噌かつ丼320円のセット。20円お得な設定になっています。きつねきしめんは、冷凍麺とは思えないほどコシがしっかりしており、なかなか美味しかったです。冷凍麺はコシというよりも「固い」麺になることが多いのですが、舌触りはソフトで芯に力強さを感じます。冷凍技術の進歩を実感しました。ミニ味噌カツ丼は、カツを店内で注文後に揚げています。そのため少々時間がかかるのがネックですが、アツアツで、サクサク。味覚的には悪くないです。ご飯の上に千切りキャベツを敷いてからトンカツを乗せ、味噌ダレをかけています。カツの断面を上にして盛り付けるあたり、肉の厚さには自信がありそうです(1センチくらいある)。
  今回でだいぶ多くのメニューを制覇しましたが、この店にはまだまだ試してみたいメニューがたくさんあります。次に狙うは、牛すじそば450円か、桜海老のかき揚げそば350円あたりでしょうか。朝イチで行くなら、朝限定メニュー3種(朝割そば200円・朝得セット360円・朝定食400円)も試してみたいところです。


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★南日永駅(四日市あすなろう鉄道内部線)
「おにぎりの桃太郎」  実食日:2015/5

  駅から少し遠い。出て左へ行き、広い道路に出たら右へ。最初の信号をやり過ごして次の路地を右折。ほどなく左手に見えてくるショッピングセンター「カヨー」の1階。おにぎりなどのテイクアウト販売をメインとする店だが、奥にイートインコーナーがあり、そば・うどんも扱っている。「桃太郎」は、四日市市内及び近郊に17店舗を構えるチェーン店。わりと駅近店舗も多い。ここ(店舗名「カヨー店」)のほかにも麺類を扱う店舗があるのだが、うどんのみでそばは扱わない店舗もあるので注意が必要。今のところ、カヨー店と本町店(未食。JR四日市駅近く)でそばの扱いがあり、追分店はうどんのみであることを実地確認している。レジで先払い→厚紙で作った番号札を渡される→配膳(「月見そばの方〜」と声がかかるが、取りに行く必要はない)というシステム。客席はテーブル席と椅子付きカウンターを合わせて17席ほどある。
  あまりよくない意味になってしまうが、最大の特徴は量の少なさだろうか。一見して「少なっ!」と思うほど。間食向きだ。味覚的には、麺もつゆも悪くはないのだが、相性があまりよくない感じ。麺はおそらく冷凍で、あまり味がないタイプ。ややぬめりがある。つゆはかなり薄味。嫌味がなく、方向性としては美味しい。うどんに合わせたつゆなのだろう。また、サービストッピングされる焼き海苔がつゆの風味を消し去ってしまっているのも勿体なく感じた。実食した月見は399円。ほか、きつね399円、とろろ昆布345円など。変わりメニューに、揚げ玉と梅干しをトッピングする桃太郎345円がある。コスパを考えると、こちらにしておくべきだったか。ご飯ものも、カレーライスや親子丼がある。あるいは、店頭販売のおにぎりをセットにして食べる手もあるだろう。丼はスチロール製で使い捨て。割箸は名入れの個包装。七味は卓上にはなく、小袋入りのものが一緒に配膳される。使い捨ておしぼり付き。ディテール面でコストがかさんでいる印象があるが、そば・うどんは明らかに「ついでの営み」だから、やむを得ないか。


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