大阪・大阪環状線1
(大阪〜西九条〜新今宮

現在、15軒掲載(うち8軒は、閉店確認済)
★大阪駅(JR大阪環状線・東海道本線)
「シオヤ」  実食日:2006/8

  大阪環状線ホームの西端(福島寄り)。場所柄、人気が高くて常時賑わっている。大きなショーウインドウがあり、有人レジの先払い制。細かいところではあまり駅そばらしくない部分もある店だが、支払った後はオーソドックスな駅そばスタイルである。
  茹でるところを見ていなかったのではっきりとは言えないのだが、食べた感触からすると、この店ではホームの駅そば店としては珍しく生麺を使っている。味も食感も良く、値段に鑑みても素晴らしい内容である。たぬき(揚げ玉)はフリーで、巨大なバケツに入って各カウンター上に置かれている。豪快だ。きざみ・月見・きつね280円、天300円、コロッケ・カレー350円、イカ天370円。変わりメニューはこれといって見当たらなかったが、にぎり寿司7カンとそばのセットがあり、650円。寿司はちゃんと寿司桶に入って出てくる。これは面白い。


※2008/8、再食。変わりメニュー「はも天そば」を発見しました(450円)。朝(11時まで)には日替わりのサービスセットがあります(320円)。実食日は月見そば+梅おにぎりでした。また、寿司セットは11:30以降の扱いになります。

※閉店していました(2009/11、確認)。現在は更地です。大阪では貴重な生麺使用店だったので、たいへん残念です。

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「まねきそば」  実食日:2008/8

  桜橋口を出て阪神梅田方面、「ぶらり横丁」の入口にある店。梅田の地下街は「日本一迷いやすい場所」として有名で、私自身も迷いに迷ったので、詳しい場所説明は不可能。「ぶらり横丁」とは、赤ちょうちんの類の飲食店が数店舗集まった小規模飲食モール。高度経済成長期を彷彿させる活気に満ちている。そんな場所にある店だから、食券の自動販売機がちょっと不釣り合いだ。衛生面を考えると良いことだとは思うけれど。
  大阪周辺のこのような雰囲気の店は、まず間違いなく安い。かけは200円で食べられる。種物も安く、月見は250円。他も270〜280円のメニューが多い。首都圏ではなかなかお目にかかれない値段設定である。味覚的には、麺もつゆも味が少し弱めな印象。特に麺は、見た目に風味の豊かさが期待されるほど黒々としていただけに、少し残念な感じだ。つゆには若干の濁りが見られたが、これは卵の白身が凝固したためだろうか。つゆに濁りが発生するのは、盛りつけ手順による。首都圏では、月見そばは麺→つゆ→卵の順に盛りつける店が多いが、この店の盛りつけは麺→卵→つゆの順だった。卵に限らず、関西ではつゆを注ぐ前にタネを乗せる店が多く見受けられる。これもまた食をめぐる東西文化の相違なのかもしれない。


※2013/8、再食。かけは230円になっていました……と思いきや、かけよりも安い「福そば」が200円。種物については、価格に変化ありません。店名に関して、誤記訂正。従来「鉄砲」として掲載していましたが、正しくは「まねきそば」でした。店頭に行灯が立ち、また可愛らしい暖簾が設置されるなど、だいぶ活気が増しているように感じます(写真は左:旧、右:現)。

※閉店していました。ぶらり横丁自体が閉鎖されていて、跡地は工事中。仮囲い状態です。ちょっとググってみると、ぶらり横丁には以前から立ち退き問題があったようですね。ということは、工事終了後の復活は望めそうにありません。残念です(2018/6、確認)。

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「麺亭しおつる」  実食日:2014/11

  JR中央改札内コンコース。かつて大阪環状線ホームにあり、惜しまれつつ閉店してしまったた「シオヤ」が、場所を変えて、店名もちょっと変わって、さらに業態も変わって復活した。昼(〜17時)はそば、夜(14時〜)は居酒屋の二毛作店だ。14〜17時はそば・居酒屋並行タイムなので、この時間帯に訪れるのがベストか。というのは、この店は居酒屋タイムがかなり楽しい店だから。客席は、椅子付きカウンター15席程度と、奥の方にテーブル席が2人×3卓ある。有人レジで先払い→番号札で受け渡しというシステム。
  環状線ホーム時代と同じく、麺は細い生麺を使用。注文後に茹でているため、3分ほどかかる。自動湯切り器を使っているので、しょっちゅう無粋なモーター音が響くのが私好みではないが、「誰が作っても同じ味を」と考えての導入なのだろう。コシがあるという感じではなく、軽い食感が特徴だ。つゆは、キレ重視タイプ。深みはあまりないが口当たりがよく、爽やかで好印象。揚げ玉フリーのサービスも健在だ。かけ230円。朝早くの訪問だったので、モーニングセット350円を実食。かけ(日替わりトッピングつき。この日はきざみだった)+ごはん+生卵という内容で、朝食としては充分すぎるほどのボリューム感。メニューの種類はそれほど多くないが、ご飯もので海鮮丼が目をひく。380円という驚きの安さなのだが、もし写真どおりの内容で出てきたとしたら、近所の寿司屋などはすべて潰れるのではないか、と思えるほど(写真では)豪華だ。これは一度試さなくては。
  居酒屋タイムは利用していないのだが、メニューなどを見るとかなり魅力的。ドリンク全品380円はまぁ平均的な価格帯化と思うが、肴の充実ぶりがすごい。活アワビのおどり380円、活車エビのおどり180円など、高級食材が驚きの低価格で提供されている。これも、絶対に試さなければ。


※2015/4、再食。「贅沢!!麺とろ昆布そば」500円を試してみました。とろろ昆布・卵(ポーチドエッグ)・わかめ・きつねのほかに、揚げ餃子がトッピングされます。餃子と和風出汁の相性を疑問視する声もありそうですが、相性はまずまず悪くないです。とびきり美味いという感じではありませんが、違和感はあまりありませんでした。餃子を揚げてあるのが正解なのだと思います。崩れにくく、油分が出汁にマッチするので。値段もワンコインに収まっていて、総じてまずまずといった印象でしょうか。今回は午後の利用で、朝イチで訪問した前食時とはメニューがだいぶ変わっていました。現在、月見320円、きつね360円、海老天380円など、新梅田食堂街の「潮屋」に準じたメニューを多く扱っています。ゴボウ天380円もありますが、写真を見た限りではさつま揚げ様のものが乗っています。一度試してみたい誘惑に駆られます。
  また、夜の部のちょい飲みも試してみました。飲み物は380円均一でとりわけ安いという印象はありませんが、肴類は安いです。活アワビおどり・車エビのお造り等、値段は変わっていません。安すぎるあまり「アワビではなくトコブシなのでは?」と訝る人が多いようなので、ちゃんとアワビとトコブシの違いを予習してから行きましょう。1000円で結構楽しめるので、今後も飲みに行く機会があるかもしれません。


※2015/8、再食。「名物」を謳っているカレーあんかけそば420円を食べてみました。カレーは甘さ・塩辛さを控えた淡麗系。そばとの相性は良好です。私はカレーそばは茹で麺の方が合うのではないかと考えていましたが、この一杯に関しては生麺にも問題なくマッチしていました。続いて、夜の部で活アワビおどり造り380円と車エビのお造り180円で生ビール380円を。これだけ食べて飲んで、1000円でお釣りです。ありがたいですね。アワビはやや小ぶりなサイズながら、コリコリ食感で新鮮です(店内に生簀があり、注文を受けてから活き締めにしている)。車エビは、お造りを注文すると頭の部分の唐揚げもセットで供されます。少し得した気分。なお、昼の部が14時までになり、夜の部と完全に分かれる形になっています。そばと酒を同時に楽しむには、14時ギリギリに入店するしかありません。欲を言えば、夜の部の時間帯にもそばを食べられるようにしてほしいところです。

※2018/6、再食。月見そば320円をいただきました。玉子は先乗せで、白身少々白濁。このオペレーションは、系列店とは異なるものです。新梅田食堂街の「汐屋」などでは、温泉玉子に近い「おぼろ玉子」をトッピングしています。一方、「麺亭しおつる」では、完全な生卵でした。この違いは興味深いです。「汐屋」と「麺亭しおつる」では麺も違うので、そこに連動しているわけではないにしても、麺以外に随所に違いがあってもおかしくないですね。系列店舗はほかにもいくつかあるので、全店の月見そばを食べ比べて回りたいところです。
  平日12:30頃の訪問で、先・後客多数。入店時、レジに10人くらい行列ができていました(有人レジで先払いの店です)が、回転が速いので、待ち時間はそれほど長くありません。5分待ちくらいで入れました。また、レジは渋滞しても、客席には余裕があります。


※消費10%増税を経て、やや大きく値上げしていました。現在、かけ280円、きつね380円、カレーあんかけ460円です。豚へレ天690円、牛すき740円といった肉系の変わりメニューが登場。ちょっと高いですが、美味そうです。また、鮮魚系のご飯ものとのセットメニューが多く登場しています。ミニ寒ブリ丼セット690円は、ぜひ試してみたいです(値−1点。2019/11、確認)。

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「おあがりや」  実食日:2014/11

  JRの御堂筋口改札を出て正面。地下鉄の場合は9番出口を出て(エスカレーターを上がって)すぐ脇。店頭のメニューや貼り紙類を見て、すぐに「実態は麺家だな」と分かる店。首都圏で、NRE店がすぐにそれと分かるような感覚だ。フロアは広いが、椅子席はなく、立ち食いカウンターが30人分くらい。首都圏だったら「なんで椅子を置かないの?」と言いたくなるところだが、大阪では立ち食いのみの店にも女性が遠慮なく多く出入りする。立ち食いスタイルに二の足を踏む少数派の人々を取り込むよりも、とにかく回転数で勝負したいのだろう。
  麺は、硬質で少々ざらつきのある茹で麺。つゆはあっさり系で上品なもの。焼きカマボコがサービストッピングされる点といい、完全に「麺家」スタンダードだ。ただ、ネギがストレートカット(いわゆる輪切り)であることと、天かすのサービスがないことにおいて、「麺家」とは微妙に違っている。かけ280円、きつね350円、かきあげ430円、鶏天500円。関西のJR駅構内で鶏天を扱っている(貼り紙等で推している)場合には、すぐに「実質麺家」を連想してしまう。実食は、ちくわ磯辺揚げ380円。ちくわ天は、丼から豪快にはみ出す(丼から落ちそうで怖くなるほど)特大サイズ。これも麺家系共通の特徴ではあるのだが、話のタネに好適。写真を撮りたくなること間違いなし。


※閉店(「麺家」化)していました(2017/3、確認)。

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「汐灯」  実食日:2017/2

  桜橋口を出て道路向かい、ガード下の「梅三小路」に入って左側3軒目。店名からなんとなく「シオヤ」の系列店なのだろうと想像がつく店。かつて桜橋口に隣接して高速バスターミナルがあり、私もよく利用した。ただ、その頃にはこの場所に飲食店街があった記憶がない。最近整備されたのかなと思って調べてみたら、2005年のオープンだった。ここで高速バスを乗降車していた時代にも、あったわけだ。全然目に留まらなかったな。灯台下暗しとはこのことか。バスターミナルが移転して、跡地がロータリー&タクシープールになって空が広くなったことで、周囲に目が届くようになったということだろうか。なお、高速バスターミナルが移転した後でも、一部のLCC系高速バスは桜橋口付近に発着する。バスを降りてすぐに駅そばを食べられるありがたみは、完全に失われたわけではない。店内はわりと広く、テーブル席が14、椅子付きカウンターが10席。有人レジで先払いして、番号が記載されたキーホルダーのようなもので受渡し。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細く、色白。乾麺を思わせるような、ちょっとボソボソとした舌触り・歯ごたえ。香りはそれほど強くないのだが、そば粉比率は結構高いと思う。つゆは、淡麗系。酸味がないのだが昆布一辺倒という感じでもなく、魚介系もブレンドされているように感じる。それほど深みがあるという感じではないものの、爽やかで口当たりがよく、結構好き。かけ220円、たぬき(きつね)320円など。月見・月見おぼろ昆布・月見とろろ昆布が一律320円というのが、ちょっと変に感じる設定。おぼろ昆布やとろろ昆布が実質タダということになってしまうので。実食は、海老天そば360円。海老天はとりわけ大きいわけではないが、サクサク感があって悪くなかった。渦巻き模様の入ったカマボコ入り。店頭のサンプルを見たところ、このカマボコが乗るのは海老天そばだけのようだ。揚げ玉フリーのサービスあり。総じて、「シオヤ」と共通する部分が多い。店名をわざわざ変えている理由が、ちょっと見いだせなかった。酒類の扱いがあるからかなとも思ったのだが、新大阪の「シオヤ」にも酒類はある。というか、新大阪「シオヤ」は酒類の方がメイン。むしろ、麺の方がメインだから店名を変えているということかもしれない。箸はエコ箸。


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「麺家」  実食日:2017/3

  JRの御堂筋口改札を出て正面。地下鉄の場合は9番出口を出て(エスカレーターを上がって)すぐ脇。上記「おあがりや」の跡地。店舗名は「大阪みどう店」。というか、「おあがりや」は実質的には「麺家」とほぼ同じ内容だったので、店名変更の色合いが濃い。そもそも「おあがりや」としてオープンしたことが「?」だったので、正常化したという印象の変化だ。ただ、おそらく店名変更と同時だと思うのだが、外観の改装とメニューの値上げがなされているので、店名変更ではなく別店として扱う。内装は「おあがりや」時代と同じで、立ち食いカウンターのみながら30人前後収容できる大型店。
  麺は、黒みが強く、ザラザラとした摩擦を感じる茹で麺。結構好きなタイプだ。つゆは、雑味のないすっきり系。塩分はわりと強いと思うのだけれど、雑味がないから飲みやすい。麺とつゆの相性・バランスも良いと思う。気になるのは、値段だ。他駅の「麺家」よりも少々高い設定になっている。これだけ客数が多そうな店舗で、なぜ割高になっているのだろうか。賃料が高いとか、そういうことなのかな。確かにフロアが広い店舗だから相応の賃料ということなのかもしれないが、ちょっとわだかまりも残る。かけ290円、月見・きざみ・わかめ360円、きつね380円。かきあげは450円といっそう高値。しかも、天かすフリーのサービスが見当たらない。うーむ、これだと新大阪か京橋あたりまで足を延ばした方が……と思ってしまう。店舗オリジナルらしきメニューがいくつかある。いずれも麺単ではないのだが、中でも「店長おすすめ定食」550円が気になった。「日替わり麺+日替わりご飯」という組み合わせなので、まったくもって内容が分からない。また、サイドメニューに3種の巻き寿司各150円がある。いわゆる五目巻きは関西では珍しくないのだけれど、鉄火巻きやネギトロ巻きは珍しい。大阪駅には、かつて「シオヤ」の寿司セットが名物となっていた時代がある。その名残と考えるのはこじつけになってしまうだろうか。実食は、きざみそば。刻み揚げはあまりふっくらしておらず、ギュッと締まったもの。これはこれで美味しいのだけれど、つゆとの一体感がイマイチ得られない。個人的には、ふっくらジューシータイプの方が好き。ネギは、他店舗と同じく斜めカット。焼き目のついたカマボコ入り。箸はエコ箸で、受渡口のみにある。各席にはないので、取り忘れに注意を。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。かけは290円で据え置きですが、種物などが上がっています。現在、きざみ・わかめ370円、きつね390円、かき揚げ460円、店長おすすめ定食570円。巻き寿司は150円で据え置きです(2019/11、確認)。

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★福島駅(JR大阪環状線)
「都そば」  実食日:2008/10

  JRの駅を出て、大通を渡らずに右(マック方面)へ1分。看板を一目見て、「あっ、このチェーン値上げしたな」と気づいてしまった。以前はどこで食べても200円だったかけが、現在は250円。未確認だが、おそらく全店舗で値上げしたのだと思う。安さが最大の売りだっただけに、ちょっと残念だ。このご時世、致し方ないのかもしれないが。
  味覚的には、他の「都そば」各店と変わらないと思われる。ツルツル系の茹で麺に、これといった特徴のないつゆ。変わりメニューに、かもねぎそば440円。美味そうだが、この麺・つゆに合うかどうかは疑問。おばちゃんが面白い人で、私がつゆを飲んだ後に「あ〜っ」と息を吐き出す仕草をマネしてくれた。よほど美味そうに食べていたのだろう。なお、10/14〜17は「秋の感謝祭」とやらで、全品100円引きセールが実施されていた(実食は10/16)。毎年行われるのかどうか分からないが、100円引きならかけ150円なので、たいへんお得。要チェックだ。

※値下げしていました。現在は、かけ220円です(値+1点。2011/3、確認)。

※改装して、セマルの看板ではなくなっていました(写真は左:旧、右:現)。暖簾も変わっていて、セマルのロゴが入っていないものになっています。「大阪誠和食品」の文字を入れるのなら、セマルのロゴが入っていてもいいように思うのですが。ちょっとさびしい傾向です。値上げして、現在はかけ240円になっています(値−1点。2015/12、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ250円です(値−1点。2018/6、確認)。

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★西九条駅(JR大阪環状線・ゆめ咲線、阪神なんば線)
「吉」  実食日:2006/12

  JR改札を出て右の出口(西九条3〜6丁目方面)を出て右すぐ。駅舎の1階と言ってもいいような場所にある。暖簾には大きく「うどん」と書かれているが、そばも扱っている。
  ここのそばは、味覚的な特徴は乏しかった。大きな丼に入っているが、とりわけ量が多いというわけでもない。特徴は、メニューにある。かけ240円(メニュー名は「ハイカラ・モダンそば」。天かすが入るという意味)をはじめとして具一品系メニューも多種ある(310円が多い)。私が食べたのは、店頭の看板に示されていた「スペシャルそば」。これには、エビ天・きつね・おぼろ昆布・卵が入っている。値段は390円。加えて、たぬきはフリー。エビ天はかなり衣の厚着をしているが、それでもこの値段でこれだけ入るというのは嬉しいものだ。具一品系の値段構成を考えると、明らかにスペシャルの方がお得。ただ、不満な点も一つ。たまたまなのだが、私のそばに入っていた卵が割れてしまっていた。それ自体はまれにあることだから仕方ないとも思えるのだが、一言「割れちゃってごめんね」と断ってほしかった。無言で出されると、ちょっとイラッとする。ここでは、サービスを1点減点とさせていただく。


※2013/8、再食。値段等、変わらずです。かけそば相当のメニュー名は、単に「そば」という表記になっていました。「スペシャル」は健在です。店に入った瞬間にはすごく狭く感じるのですが、実は入って左手奥にテーブル席もたくさんあり、ゆったりした造りになっています(衛+1点)。

※2014/11、再食。初食時と同じく、スペシャルを実食しました。トッピングは、天(えび天)・きつね・卵・おぼろ昆布です。フリーの天かすを加えることができます。かなり華やかなメニューですが、きつねの上にえび天を置くなど、盛りつけはあまり美しくありません。値上げして、現在はかけ(メニュー名は単に「そば」)250円、具一品系は320円がベース、スペシャルは400円です。変わりメニューに、牛すじ360円があります。

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「末広」  実食日:2007/8

  阪神の出口(JR連絡口ではない方。改札を出て右の階段を降りる)を出て右すぐ。JRの場合、改札を出て右の階段を降り、直進30秒。駅を出た時点で目に入る位置だから、迷うことはないだろう。厨房を広くとった造りの店で、客席は「く」の字型カウンター一本のみ(椅子付き)。
  この店の特徴は、値段とメニューの豊富さにある。かけそばは190円。全体的に、関西は関東に比べて値段が安い傾向があるのは確かだが、200円切りは秀逸。具一品系も安く、260円が主流。この値段にして、たぬき(揚げ玉)は無料で入れ放題。メニューはというと、そば・うどんの他にラーメンやご飯もの、セットメニューなどもある。時と場合によって、色々な使い方ができる店だ。味も悪くなく、太めで少々ネットリ感のある麺は私の好みに合っていた。


※メチャ安の店なのですが、消費増税されても値段は据え置いています。変わりメニューに、ヘルシーそば400円、ホームランそば570円があります。ホームランは全部入りのようなものでしょうか。いずれ試してみることにしましょう。なお、店舗の右側半分は以前はタバコ屋でしたが、潰れて窓口が塞がっていました(写真は左:旧、右:現。付+1点。2014/10、確認)。

※閉店していました。現在は、シャッターが閉まったままで、看板等が外されている状態です(2018/6、確認)。

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「麺家」  実食日:2014/10

  JR改札を出て右すぐ。半分改札内にめり込んだような造りの店舗だが、改札内からは利用できない。大阪環状線⇔ゆめ咲線の乗り換え客が多い駅なので、改札内からも利用できたほうがいいような気もするが、乗り換え客の大半は駅そばに興味がないであろうUSJ客だから、特に不便に思う人もいないのかもしれない。フロアの造りがちょっと変わっていて、正方形のフロアなのだが、中央部に細長く厨房が設けられている。そして、入口から見て厨房の左側がテーブル席、右側が椅子付きカウンターという配置。席数は、全部で20弱くらい。店内にはジャズのBGMが流れ、ムーディな暗めの照明も好印象なのだが、線路の真下という立地ゆえ、電車発着の際には騒音と振動がかなり激しい。落ち着けるような落ち着かないような、微妙な空間だ。
  味覚的には、麺家スタンダード。わりと硬質な茹で麺はザラザラした舌触りが心地よい。つゆは、特定の方向に偏らないバランスタイプだ。焼きカマボコを乗せ、ネギを斜めにカットするのがこのチェーンの特徴。かけ240円、月見・きざみ・きつね330円、天(かき揚げ)380円など。実食したかき揚げは、以前このチェーンで主流だった「巨大たぬき天ぷら」に比して遥かに本格的で、イモを中心に具だくさん。関東のかき揚げに劣らないレベルにある……が、冷蔵庫で保管していたものをそのまま乗せたのか、異様に冷たかったのが残念。こだわるならもう一歩、という感じだ。天かすフリーのサービスあり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、きざみ・きつね340円、かき揚げ400円です。今回初めて気づいたのですが、天ぷら類の衣は米粉入りである旨が表示されています。まさか店舗限定かなと思って直近で行った店舗の写真を見返したら、表示がありました。気づかなかっただけですね。全店舗で米粉入りの衣を使用しているようです(2017/3、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、きざみ・きつね350円、かき揚げ450円です(2021/10、確認)。

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★弁天町駅(JR大阪環状線、大阪市営地下鉄中央線)
「弁天うどん」  実食日:2006/8

  JR大阪環状線の内回りホーム大正寄り。地下鉄が通っているもののJR同士の乗換駅ではなく、極端に乗降客が多い駅でもないので、ホームに駅そばがあるのがちょっと意外な感じがした。外見的にはちょっと古ぼけているが、内装は清潔感がある。外装もきれいにした方が集客率がアップしそうな気はするが、私個人としては今のままの雰囲気が好き。旅情に富んでいる。
  ここのそばは、全体的に印象がよかった。麺は若干モサモサした感じがして、「コシ」という感じではないが、そばらしい食感が楽しめた。多分茹で麺だと思うが。つゆも、飛び抜けたポイントがあるわけではないがバランスが良く、美味。焼き色カマボコが入るのも嬉しいところ。ここには、たぬき(揚げ玉)というメニューはないが、かけそば(220円)にも揚げ玉が入る。入れ放題ではないが、デフォルトトッピングになっているようだ。不要な人は、申し出た方がいい。


※閉店(「麺家」化)していました(2008/10、確認)。

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「麺家」  実食日:2009/8

  1番ホーム大正寄り、上記「弁天うどん」の跡地。建物は「弁天うどん」時代のものをそのまま利用しているが、内装はリフォームされたように見受けられる。椅子席はなく、U字型の立ち食いカウンターのみ。お馴染みチェーンの「麺家」だが、この店舗は他の「麺家」とは若干毛色が違う部分がある。
  麺やつゆは、典型的な「麺家」のもの。上品でなかなか美味い。カマボコが入ること、天かすがフリーになっていること、ネギが斜めカットになっていることも「麺家」スタンダードどおり。違うのは、値段。この店舗では、なぜか他の「麺家」よりも、少し安く設定されているのだ。かけやかき揚げは、他店舗同様(それぞれ220円、350円)。しかし、月見280円(通常310円)、きつね300円(通常310円)など、10〜30円程度安く設定されているメニューがある。内容はまったく変わらないようなので、他駅で食べるよりも弁天町で食べた方がお得、ということになる。盆の上に滑り止めのクロスを敷き、箸置きにエコ箸を乗せて出てくる。この辺りの繊細な心遣いは立派だと思う。


※値上げしていました。現在、かけ240円、月見300円、きつね・きざみ320円、かきあげ380円です。どうやら、麺家スタンダード価格に落ち着いたようです。うどんは、50円増しでさぬきうどんに変更することができます(2014/11、確認)。

※暖簾が廃されていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、月見310円、きつね・きざみ330円、かきあげ400円になっていました。この日は数多くの「麺家」を回ったのですが、どうも2パターンの価格設定があるようです。ひとつは、きつね・きざみ330円設定。もうひとつは、340円設定。この日訪れた中でいうと、京橋と弁天町が前者で、鶴橋・尼崎・鳳が後者です。この10円の違いは何なんでしょうかね? 不思議です(値−1点。2017/2、確認)。

※閉店していました。建物撤去済みで、跡地には何もありません(2020/2、確認)。

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★大正駅(JR大阪環状線、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線)
「大正庵」  実食日:2007/8

  JRの駅を出て右へ30秒。大正通りに面していて、しかも路地入口の角地なので、よく目立っている。おまけに看板も特大。大通りからでも路地からでも入れる造りだが、いずれにしても椅子席はない。立ち食いカウンターのみ。路地を隔てたところに「新大正庵」がある(未食)のは、多すぎる客をさばききれなくて増設したということだろうか。店内は熱気が籠もっていて暑いので、夏場に食べるならタオル必携。
  この店のそばは、麺・つゆ共に薄味仕立て。だが、デフォルトでおぼろ昆布が入るので、塩っ気は程良い。ついでに言うと、カマボコも2枚入るし、揚げ玉もフリー。安い値段で結構豪華な一杯を楽しむことができる。かけ240円、月見290円。その他の具一品系は320円と350円が主流。変わりメニューに、玉子とじ320円、他人450円がある。また、大阪ドームから近い(徒歩5〜6分)ためだろうか、ホームランそばという名のメニューも設定している。面白そうだから試そうかとも思ったのだが、1000円という値段表示を見て自重した。いずれ食べてみたい。


※2011/11、再食。1000円の「ホームランそば」を試しました。にしんを除くすべてのトッピングが乗ります。丼が、もはや「土鍋」と呼びたくなるほどにでかいです。麺は1玉なので、ほとんど存在感なし。名実ともに「そば」よりも「鍋料理」です。

※かけ240円ほか、値段等変わっていません。消費増税(5%→8%)に伴う値上げはなかったようです。ホームラン1000円も健在です(2018/5、確認)。

※2018/10、再食。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。今回は、そばではなくうどんの実食です。大阪市大正区のご当地グルメとして売り出している「おきナニワんうどん」600円を食べてみました。大阪うどんと沖縄そばの融合系メニューです。大正区には、沖縄県出身者が多いとかなのでしょうか。内容としては、きつねうどんをベースに、天かすと豚の角煮、おぼろ昆布、そして紅生姜をトッピングして沖縄そばっぽい風味に仕上げたものです。味覚的に、関西風のうどんつゆと沖縄そばのつゆは確かに通じるものがあるので、それほど違和感はなく、美味しいです。600円という価格がちょっと微妙かなという感じがするものの、斬新さでカバーできているようにも思います。話のタネとしても面白いので、一度食べてみるのもいいかと思います。ただ、個人的には、窮屈な「大正庵」よりも、すぐ近くの「新大正庵」でゆったり食べることをおすすめします。スペース的に、写真を撮りやすいので。また、一般メニューは大正庵よりも新大正庵の方が高い設定になっているのに対し、このメニューに関しては同額設定なので、新大正庵の方に少々お得感があります。
  平日18:30頃の訪問で、先客1・後客0。とても狭い店なので、先客が1人いるだけでもちょっと入るのをためらってしまうくらい窮屈な印象です。先客ゼロのタイミングで入りたい店ですね(付+1点)。


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「よどやん」  実食日:2008/8

  JRの駅を出て左へ30秒。間口にすだれが掛かっている(夏場だけかも)古めかしい構えの店。「いかにも立ち食い」と見えるが、カウンターはすべて椅子付き。
  この店はちょっと値段が高い。対象ギリギリの設定だ。首都圏にあれば対象外としていたかも。かけ300円、「ハイカラ」という名の実質たぬきは400円する。具一品系は400円のメニューが多い。店揚げしている「自家製かきあげ」は450円。麺は、スポンジのようなフワフワした食感が特徴。「本格度」は低いかもしれないが、個人的には好きな食感だ。全メニューにカマボコ2枚と揚げ玉が入る。ということは、わざわざ「ハイカラ」を注文する必然性はないような気がする。麺類以外にも、ご飯もの、一品料理等、メニューは多彩。暖簾に「うどん・そば・寿司」と書かれているように、寿司も扱っている。


※閉店していました。跡地は、「遊」というテイクアウトの唐揚げ店になっています(2018/5、確認)。

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★新今宮駅(JR大阪環状線・関西本線、南海本線)
「戎そば」  実食日:2006/8

  南海の改札内、JR連絡改札とホームを結ぶ通路の途中(階段の踊り場)にある店。壁面に埋設された立食いカウンター一本だけの店だが、横に長く(間口が広い)、10人以上は収容できそう。左右2パーツに分かれた造りになっており、閑散時には半分だけシャッターを降ろし、混雑時にフル開放しているようだ。
  この店の柔らかい茹で麺は特記するほどのものではなかったが、昆布出汁の味が強いつゆはなかなか美味かった。加えて、私はこぶそばを食べたものだから、全体的に昆布の味が強烈な一杯となった。これはこれで美味い。値段の安さも嬉しいところで、かけ200円、月見250円、こぶ260円、きつね270円、天320円、肉370円である。デフォルトトッピングには焼きカマボコが1枚入る。


※2008/8、写真を撮ってきました(再食せず)。

※閉店(「南海そば」化)していました。駅そばが残ったのはありがたいですが、個人的には「戎そば」の名で存続してほしかったです(2013/8、確認)。

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「南海そば」  実食日:2013/10

  南海の改札内、JR連絡改札とホームを結ぶ通路の途中(階段の踊り場)。上記「戎そば」の跡地。「チェーン店になってつまらない」と見る人が多いようだが、実は運営業者は変わっていないらしい。関東風に言えば、「大江戸そば」が「あじさい茶屋」に変わったようなものか。間口の広い立ち食いカウンターのみというスタイルは変わっていないのだが、「戎そば」時代には直線(折れ線)だった間口が、弧を描くような形に変わっている。
  麺は、フカフカした食感の茹で麺。つゆはカツオ系の出汁が前面に出ているタイプ。全体的に、これといったインパクトがあるわけではないのだが、よくまとまっていて無難に美味い。かけ230円、月見290円。たぬきそば(290円)は、油揚げのトッピング。油揚げを乗せたうどんはきつねうどんと表記。


※少しだけ移転していました(写真は左:旧、右:現)。現在地は、かつての場所から階段を下り、次の踊り場の右手に入ったところです。人通りが極端に多い場所から少し外れたので、店頭に立ち止まってお品書きなどを眺めやすくなりました。入店していないのでフロアレイアウトなどは未確認ですが、落ち着いて食べられるようになったと言えそうです。
  前回訪問時から2度の消費増税を経ているので、当然値上げしています。現在、かけ240円、月見310円。たぬき(きつね)310円です(値−1点。2021/10、確認)。


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