大阪・私鉄3
(南海・阪堺)

現在、19軒掲載(うち3軒は、閉店確認済)
★難波駅(南海本線、大阪市営地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線)
「南海そば」  実食日:2007/1

  3階北口改札を出て左の突き当たり(エスカレーター脇)。間口は狭いが奥に長く、とにかくいろいろな意味で豪快な店である。
  この店の特徴は、とにかくつゆにある。昆布出汁というか、とろろ昆布そのもののような味が強く出ていて、美味しい。厨房を見ると、おばちゃんが直径1mはあろうかという巨大な寸胴に布巾を張り、そこにできたての出汁を豪快に流し込んで漉していた。つまり、自家製の出汁を使っているということだ。駅そばでこのような光景が見られる店は滅多にない。いや、街なかのそば店でも出汁取りは客の前ではやらないから、これは貴重なシーンだ。比較的つゆの製法が簡単な関西風だからこそできる、店頭仕込み。麺は普通な感じだがつゆだけのために通い詰めてもいいと思った。もう一つの豪快ポイントは、割り箸にある。この店では割り箸をノーマルな割り箸立てに入れているのだが、何段にも重ね、1mほどもあろうかという山を築き上げている。以前にテレビで見た「ジャンボパフェ」のような割り箸の山が、店内のあちこちにある。減るたびに足すのが面倒なのか、インパクトを重視しているのか分からないが、ハデハデ関西の本領発揮というところか。値段は、具一品系は290円が主流。かけは230円。関西では珍しく納豆を使った「納豆かき揚げそば」(320円)がある。飲み水が麦茶になっているのも嬉しいワンポイント。なお、2階改札内にも同名店があるが、この日は店休日だった(実食は元旦)ため、詳細不明。


※閉店していました。現在、同駅改札内に同名店がありますが、この店舗が移転したわけではありません。もともと2店舗あったのが、1店舗に集約されたという形です(2013/8、確認)。

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「なんばうどん」  実食日:2010/8

  駅を出て東、アーケードの商店街(なんば南海通)に入ってすぐ、左側。厨房をぐるりと取り囲む椅子付きカウンターのみの店。実食は朝、比較的早い時間帯だったのだが、入れ替わり立ち替わりで客が入り、なかなか賑わっていた。
  人気の秘訣は、とにかく値段だろうか。大阪、特にミナミの立ちそば店は値段が極端に安い傾向があり、中でもこの店は群を抜いている。なにしろ、かけは160円なのだ。トッピングを乗せても、200円を少し超えるくらいでおさまってしまう。ご飯ものやラーメンなどもあり、いちいち安い。こんな店が地元にも欲しいものだ。
  味覚的にも、悪くはない。無難系で、「阪急」に近い印象。ややザラッとした茹で麺に、鰹節系の出汁が前面に出ているつゆ。水滴型をした大判の天ぷらも、「阪急」のものに似ていた。そば・うどんの変わりメニューは特にないが、丼ものでは「木の葉丼」、麺類ではきしめん、そうめんなどがある。

※値上げしていました。現在、かけ170円です。種物も少しずつ上がっていますが、月見・きざみ220円、天240円、スタミナ(天玉)280円など、まだまだありえない安さです。ラーメン(320円)もあります(値−1点。2016/1、確認)。

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「南海そば」  実食日:2013/8

  2階中央改札を入って左側。立ち食いカウンターのみの店で、キャパは12〜3人くらいだろうか。この駅には、かつては3階改札外にも「南海そば」があった(2つ上に記載)のだが、その後閉店し、改札内の1店に集約されている。3階改札外店舗の名物だった「割箸タワー」お、こちらの店舗で健在。ついでに言うと、つまようじもタワーになっていた。
  麺は茹で麺で、袋入りのものを客の前でビリッと開ける。これといって特徴を感じない、平均的な味覚。つゆは、後味はあまり残らないものの、出汁はしっかり利いている。実食が昆布そば(290円)だったので全体的に昆布風味が強くなっていたが、つゆ自体はカツオ出汁メインで作っていると思われる。価格は全体的に安めで、スタンダードな具一品系は290円のメニューが多い。かけは230円。変わりメニューに、紀州南高梅そば380円がある。梅干しのトッピング自体は関西では珍しくないが、紀州南高梅を謳うのは珍しい。また、オクラと辛味大根そば(450円)というのもある。関西では(山芋以外の)ネバネバ具材を用いる店が少ないので、これは珍しいと思う。なお、3階の店舗が健在だった頃にあったたこ焼そばは、販売を終了していて現存しない。ご飯ものは、おにぎり程度。立ち食い専門店だから、定食類の需要はあまりないのかもしれない。


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「はやみ」  実食日:2013/8

  南改札を出て右すぐ。この駅の中では、南改札はかなりマイナーな存在なのだが、この店は意外と賑わっている。周辺にファストフード系の飲食店がなく、需要が集中するのだろうか。厨房をぐるりと囲む椅子付きカウンターのみで、席数は15くらい。
  麺は、ツルツルと喉ごしの良い茹で麺。つゆは風味が繊細で、人によっては「薄い」と感じるかもしれない。つゆを全部飲む私としては、特に問題ない濃さなのだが。かけ250円(かまぼこ入り)、天350円など。変わりメニューに、炙りチーズカレーうどん(550円)がある。この手の店にしては珍しく、カレーうどんはカレー粉をつゆに溶いて作る。しっかりと煮込んで、最後にとろけるチーズを乗せてバーナーで炙って溶かす。アツアツで、見た目の印象ほどコッテリしていないので食べやすく、美味しい。夕方以降は酒類も扱い、どちらかというと一杯飲み屋のような雰囲気になる(夕方以降も、麺類を扱う)。


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「松屋」  実食日:2016/1

  難波南海通りに入って、上記「なんばうどん」を越えて東へ30秒、左側。激安の店が2軒、すぐ近くでしのぎを削っている形だ。かけうどん・そばは、ともに170円。ものすごい価格競争。これじゃあ、おいそれと値上げはできないね。露出店という感じではないけれど、間仕切りはない。間口部分に、中途半端にビニールカーテンが掛けられている。ザッツ、大阪スタイル。食券制で、客席は椅子付きカウンター15席。ミナミではそばよりもうどんのイメージの方が強いのだが、意外とそばもよく売れるようで、同じくらいの数の番重が積み上げられていた。
  麺は、やや太めながらも食感軽めの茹で麺。わりと色黒で、茹で麺にしてはそばの香りがある。個人的には、結構好みの麺だ。つゆは、昆布出汁であっさり。あまりクセがないので、万人受けしそうな風味だ。かけ170円、ハイカラ180円、月見220円、天250円など。ハイカラ(東京で言うところのたぬき)が180円とは、恐るべし、大阪。変わりメニューに、油かす350円、玉子天220円。異様に安い「玉子天」も気になるところ。ご飯ものやセットメニューもいろいろある。「親子丼&かけ」のセットが390円って、なんだこの価格破壊は。実食は、月見そば。卵は先乗せで、卵の上からつゆを注ぐため、白身白濁。正式な作法に則って、刻み海苔を添える。220円でここまでやるか? ネギは青で、あらかじめ刻まれたもの(冷凍ではなく、生のもの)を仕入れている。ちょうど実食中に業者が配達に来たので、目視確認済み。刻み揚げと一緒に配達していた。ちなみに、ネギ多めは有料(10円)なので注意を。唐辛子は一味。この味覚には、七味でも悪くないと思うが、一味の方がよりよく合うと思う。なにはともあれ、この値段でお腹を膨らませることができるのはありがたいことだ。大阪以外では、ここまで安い店はなかなかないだろうなぁ。


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「錦」  実食日:2016/8

  南海の南口を出て左(ウインズ方面)へ1分、難波中交差点(高速高架下)を対角に渡ってすぐ。都市高速高架下にある。場所がよいこともあり、ネットで検索すると膨大な情報がヒットする有名店だ。厨房を囲むL字型椅子付きカウンター10席と、厨房に背を向けた壁際のカウンター(椅子2・立5くらい)。
  麺は、少しネットリと粘着する茹で麺。わりと重厚な食感で、一瞬「冷凍麺かな?」と思ってしまう。つゆの出汁は、口当たりはカツオで、後半昆布が追い上げてくるもの。食べ始めの頃には「ん、阪急そばに近いかな」と感じるのだけれど、食べ進めるにつれてまったくの別物になる。飽きさせないという意味では、こういうグラデーションタイプの出汁も良いね。かけ210円、天280円、スタミナ350円など。変わりメニューに、にゅうめん280円、ホームランそば590円がある。ホームランは、おそらく全部乗せ系だろう。かつてこの近く(現・なんばパークス)に大阪球場があったことの名残だろうか。また、ラーメン310円という設定がずいぶんと安く感じる。
  実食は、スタミナ(天玉)そば。天は水滴型の大きなドンベで、川エビくらいのサイズのエビが2尾入っていた。これも「阪急そばと同じかな?」と一瞬思うのだが、阪急そばの天よりもボコボコしているというか、細かい揚げ玉を寄せ集めて固めたような感じが強く出ているように感じた。玉子は先乗せで、白身が少し白濁し、つゆに濁りが見られた。総じて、すべての要素が水準以上だと思うのだけれど、ちょっと麺とつゆの相性がイマイチかなと感じた。このつゆには、もっとノーマルな茹で麺の方が合うような気がする。東京で言えば、興和の茹で麺あたりがベストマッチしそうな気がする。この店では、そばよりもうどんを選択した方が満足度が上がりそうだ。


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※新今宮駅は、大阪環状線1に掲載。
★萩ノ茶屋駅(南海本線)
「千成屋」  実食日:2013/3

  駅を出て右、アーケードの商店街に入って1分、左側。この界隈では3軒の駅そばの存在を確認しているが、このうち唯一土曜日の早朝に営業していたのがこの店。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターのみの店で、キャパは10くらい。いわゆる「あいりん地区」から近い萩ノ茶屋駅付近には独特な雰囲気があり、この店の周囲にも近寄りがたい雰囲気の店や自販機コーナーなどがたくさん並んでいるのだが、この店に関しては衛生面等に特段の問題はない。周囲の雰囲気が雰囲気だけに、入りづらいと感じる人が多いかもしれないが。
  麺は、「普通」としか形容できないような茹で麺。冷凍麺を選択することもできる(20円増し。実食は茹で麺)。生or茹で(または冷凍)を選択できる店は多いが、選択肢が茹でor冷凍の店は珍しい。つゆは塩気が薄く、花かつおの香りが前面に出ている。麺にあまり風味がないので、個人的にはもう少しつゆに塩気が欲しく感じる。値段は安く、かけ190円。具一品系は、250円のメニューが多い。変わりメニューというか、関西らしいメニューに、けいらん270円、あぶらかす420円、すじ400円がある。「けいらん」とは、卵とじのこと。また、全品20円増しで「あんかけ」にすることができる。これも面白い趣向だ。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。少々値上げして、現在はかけ200円、具一品系270円〜になっています。けいらん290円、あぶらかす440円、すじ440円です。「すじ」の値上げ幅が少し大きいのが、ちょっと気になります(値−1点。2016/3、確認)。

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「松屋」  実食日:2016/3

  駅を出て右(アーケードの商店街)へ2分、左側。上記「千成屋」の少し先にある。関西エリアの駅外系チェーンとしては、「都そば」の次に店舗数が多いと思われるのだけれど、固有のロゴや看板などがないので、あまりチェーン店舗っぽさを感じさせない。すごく安いのが「松屋」の特徴で、中でも大阪アベノエリアの店舗は特に安い。いわゆる“あいりん地区”にあるこの店舗は「一番安い設定になっているのではないか」と期待したのだけれど、それほどか極端な安さではなかった(それでも、水準よりはだいぶ安い)。間仕切りのない半露出店。食券制で、客席は椅子付きカウンター9席。「千成屋」よりも少し駅から遠いためだろうか、「千成屋」に比べてやや空いている傾向。むしろ、反対側の今池駅(阪堺線。徒歩5分くらいのところにある)方面から自転車で食べに来る人が多い印象だった。
  麺は、わりと黒みの強い茹で麺。「安田製麺」の麺箱が見える。茹で麺にしては少し粘着質で、目隠しして食べたら茹で麺・生麺の判断が少し難しいかもしれない。つゆは、出汁と塩気のバランス感がよい。めちゃくちゃ美味いという感じではないのだけれど、麺との相性が良く、食が進む。大きな丼に多めに注いでくれるのも嬉しい。同じ「松屋」でも、三ノ宮とはメニューも値段も味わいも全然違う。面白いチェーンだ。かけ200円。具一品系は270円〜で、ベーシックなメニューについては近くにある上記「千成屋」と申し合わせたかのような設定になっている。実食は、天270円。天はエビ天一尾で、甘えびよりも少し大きいくらいのサイズ。衣は、厚いことは厚いが、十二単という感じではない。「エビ入りドンベ」というよりは、「エビ天」だ。値段を考えれば、きわめて良心的。これとは別に「野菜かきあげ」というメニューもある(270円)。変わりメニューに、牛脂かす450円、肉吸い(ご飯付き)450円、にゅうめん270円。にしん390円が安く感じる設定か。玉子とじ270円も、手間を考えるとずいぶん安い。揚げ玉フリーのサービスあり。テイクアウト需要が多いのだろうか、厨房内にスチロール製の丼が堆く積まれていた。


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★天下茶屋駅(南海本線、大阪市営地下鉄堺筋線)
「丸天家」  実食日:2006/8

  南海の改札を出て右、カレー屋の隣。有人レジで注文時に支払う方式で、駅そばというよりもセルフうどんに近いスタイルの店である。実際、そばよりもうどんの方がメインの扱いになっており、店頭の品書きにも「うどん」しか表記されていない。が、ちゃんと全メニューそばにも対応している。
  ここの麺は、恐らく茹で麺だと思うのだが、食感的には乾麺のようだった。少し粉っぽくて、歯に触るネットリ感もある。値段は、カマボコが入ってかけ200円、ちくわ(天)280円、きつね300円、かきあげ330円、肉400円。変わりメニューに、しょうが(天)280円。おにぎり程度のご飯ものもある。


※閉店(「つるまる饂飩」化)していました(2013/2、確認)。

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「つるまる饂飩」  実食日:2013/2

  南海改札を出て右前方。上記「丸天家」の跡地。店頭のメニューで表記されているのはうどんのみで、「そば」の表記は一切ない(幟に小さく表記されている)のだが、実際には全メニューそばにも対応している。「つるまる」は大阪中心部に店舗を展開する大手チェーン店だが、実はエキナカ店舗は珍しい。ハッキリと駅舎内にあるのは天下茶屋のみで、あとは梅田の阪急かっぱ横丁がエキナカと言えるかどうか、というくらい。その意味でも、この店舗にはちょっと注目している。店内は広く、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが12、そして立ち食いカウンターが20人分くらいある。
  精算は讃岐うどんスタイル。店に入って右手に長いカウンターがあり、トッピングやらサイドメニューやらがズラリと並んでいる。お好みのものを自分で取って、麺を注文して、有人レジで支払い。麺の注文口がはっきり決まっていないようだが、店員がたくさんいるので、入ってすぐに注文してしまった方がスムーズ。麺は、ツルツルとした食感。冷凍だろうか。つゆはあまり塩気が強くなく、繊細な風味。総じて、美味しい。かけ220円、月見270円、きつね280円など。東京人から見れば安めの設定だが、実は大阪、特にミナミから西成区にかけてのエリアではそれほど安い部類ではない。ただ、衛生面を考慮すれば、街なかの激安店よりもこちらに足が向く人が多いかもしれない。この辺りの街なか激安店は、よそ者にはハードルが高いコアな雰囲気であることが多いので。天かすフリーは嬉しいサービス。

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★住之江駅(南海本線)
「日光」  実食日:2009/11

  改札を出て、左前方の階段を下りて右すぐ。下関に本店があるうどん店の出店で、駅そばというよりもじっくりと落ち着いて食べるタイプの店。値段も高めだし、配膳付き&後払い(伝票)だし、対象に含めるかどうかでかなり悩んだのだが、他に対象になる店がない駅だと思うので、特例適用対象とした。
 この店では、そば・うどんは店内で打っている旨を記した貼り紙が出ている。しかし、そばに関しては特別の印象はなかった。美味い部類には入るが、乾麺のような食感というか、歯ごたえが弱いというか。余計なお節介だと思うが、もう少し太い麺に仕立てたらいいのではないか、と感じる。つゆは、甘みがやや強め。天かすフリーで、飲み水は麦茶。カマボコが入ってたぬき(きつね)450円。なお、同じ南海(高野線)の金剛駅にも「日光うどん」といううどん店があるが、どうやらこちらは別系統である様子。

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★石津川駅(南海本線)
「苅田屋」  実食日:2013/2

  改札を出て直進、ガード下のショッピングモール「ショップ南海」の一番奥右側。駅外側にも出入口がある(写真は駅外側から撮影)が、テイクアウト窓口は内側にしかない。吉野家タイプの椅子付きコ字型カウンターがメインで、隅の方に4人掛けテーブルが1つポツンと出されている。席数は、全部合わせて18。
  麺は、ぬめり具合といい微妙に芯がある感じといい、乾麺のような食感だった。生麺だとしたら、茹でアンダー&すすぎ不足。すすいでいる気配がなかったので、本当に乾麺かもしれない(未確認)。つゆは典型的な関西風で、色は薄いが味はしっかりしている。ほんのりと甘みもある。かけ300円、月見350円、きつね390円など。全品20円増しでテイクアウト可なのだが、よく見ると天だけはなぜか逆の設定になっている(店内450円、テイクアウト430円)。これは完全に間違いだと思うのだが……。店内で天を食べてしまった私の立場は? ちなみに、天はエビ天。甘えびサイズを衣で4〜5倍に膨らませている。大阪は大阪でも、和歌山寄りなんだなぁと実感する。揚げ玉フリー。


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★泉大津駅(南海本線)
「泉大津そば」  実食日:2008/8

  駅北口に隣接(通路で直結)しているビル(ショップ南海泉大津)の3階。ビル内の通路にほぼ露出した店。駅舎でないビルの2階以上に駅そば店が入っているケースは非常に珍しい。店の存在が認知されにくく不利な立地条件であると思うのだが、そのあたりは随所に看板や貼り紙を出す、ロータリーから見える窓に大きく「うどんそば」と書くなど、工夫を重ねて頑張っている。
  この店は調理法がちょっと変わっている。オーダーすると、一人分のつゆを小鍋にとって沸かし、その中に茹で麺を放り込んで湯通しする。麺を上げ、湯切りはせずに丼に入れ、つゆを注ぐ。この手順だと、麺を一度湯から上げる必要があるのかどうか、疑問ではある。味覚的には、これといった特徴は感じられない。麺はシマダヤの茹で麺のような食感・味。天は丼の口径に近い大判だが、クレープのように薄っぺらく、具材は小エビのみ。天かすがフリーになっているのが嬉しいポイントだ。かけ240円、月見・わかめ等290円、天330円。定食類もあるが、600円程度と高め。朝には、そば・うどんにおにぎりが付く朝定食(320円)を設定している。

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★忠岡駅(南海本線)
「家路」  実食日:2008/8

  各駅停車しか止まらないマイナー駅で、「これはっ!」という店に出会った。北改札(下り線側)を出て右すぐにあるこの店は、味良し値段良しサービス良し個性良しの、非常に印象深い店だった。
  味覚面の特徴は、硬質で歯ごたえがしっかりしている太麺。生麺の「コシ」とは違うのだが、食後に「食った〜」と満足できる食感だ。値段も、かけ200円、山菜250円など、驚きの安さ。私は肉そばを食べたのだが、300円だった。300円で肉そばを出す店はなかなかお目にかかれないだろう。サービスもいい。ナルト様の模様が入ったカマボコが1枚入るほか、揚げ玉がフリーになっている。揚げ玉は店側で入れてくれるが、入れる量を指定できる(レンゲで2杯、など)。その他では、かき氷各種が100円からあるのもポイントだ。学校帰りの中高生の人気を集めそうだ。あと、評価には関係ないが、店内にハマショーのジャケット写真が所狭しと飾られ、ライブ映像を常時放映しているあたりに特徴がある。店主の趣味だろう。こういう店が日常生活範囲内にあれば、私は間違いなく常連になるだろう。


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★貝塚駅(南海本線、水間鉄道)
「満居人」  実食日:2008/8

  店名は「まいど」と読む。南海東口階段下にある。水間鉄道利用の場合は、駅を出て左、階段手前。ベースはボトルキープもできる居酒屋なのだが、昼は定食類の他そば・うどんも扱っている。メニューは少なく、ざる・味付きざみ・月見・とろろこんぶの4種類のみ。値段は350円均一。
  この店では、そばを注文したのに間違えてうどんが出てきてしまったため、麺については評価不能(便宜上、平均的と考えて評点をつけた)。一瞬、作り直してもらおうかとも思ったが、おばちゃんが「どうしよう…」と本格的にオロオロしてしまったので、快くうどんを食べることにした。善人を絵に描いたようなおばちゃんだ。麺は分からないが、つゆは非常に美味しい。変な固さがなくまろやかで、複数の食材から出汁をとっていそうな味だ。味付きざみは一部切れていないなど不手際も見られたが、フワフワとした食感が心地良い。焼き色のついたカマボコが2枚と、ワカメ、揚げ玉が入り、見た目にも豪華絢爛な一杯だ。細かいワンポイントとしては、唐辛子が3種類(一味・七味・柚子七味)用意されている。たった4種(ざるには使わないと考えれば3種)のメニューのためにこれだけ揃えるなんて、あっぱれだ。

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★堺東駅(南海高野線)
「都そば」  実食日:2009/11

  西口を出て、すぐ目の前の横断歩道を渡って右すぐ。大規模な繁華街の入口という好立地にある。関西でお馴染みのチェーン店だが、看板はニューバージョン。店内にはテーブル席、椅子付きカウンター、立ち食いカウンターと揃っているが、スペースは狭く、収容可能人数も10人余りくらい。
  麺は、ツルツル食感のやや太い茹で麺。「都そば」ではお馴染みのタイプだ。つゆも平均的なもので、大きな特徴はない。ただ、価格が他の「都そば」各店とは異なっている。かけ250円、スタンダードな具一品系は320円で、他店舗よりも30円程度高い設定になっている。同時期に他店舗(福島店)で確認しているので、間違いない。というか、一時期他店舗でも堺東店と同様の価格になっていた時期があり、他店舗はその後値下げしたが堺東店は値段を据え置いている、という状況なのだろう。全店舗同価格での提供なのかと思っていたチェーンだが、実はそうではなかった、ということだ。

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★北野田駅(南海高野線)
「家族庵」  実食日:2013/2

  東口を出て、ペデストリアンデッキで直結しているライフには入らずに左へ。宝くじ売り場の先にある螺旋階段で地上に降りて、右前方。椅子付きカウンター一列だけの小さな店で、ちょっと耳の遠い、いかにもな関西おばちゃんがひとりで店番していた。
  この店では、注文誤認によりそばではなくうどんを食べることになってしまったため、麺についてはコメントできない。「月見そば」と注文して、「え?」と聞き返された時点で、警戒しておくべきだったか。ちなみに、注文誤認でうどんが出てきてしまったのは、大阪の河内地方では貝塚駅に続いて2回目。河内地方でそばを食べたいときには、気をつける必要がありそうだ。つゆは、やや塩気が強めながらも、関西らしい味わいで悪くなかった。天かすフリーのサービスがあるので、天ぷらは自前で揚げていると思われる。かけ330円、月見380円、きざみ380円など。きつねが、なぜか480円とかなり高い設定になっている。飲み水は、薄〜い麦茶になっている。
  それにしてもこのおばちゃん、耳が遠いのなら放っておいてくれていいのに、私が東京から来ていると知ると興味津々に話しかけてくる。よそ者があまり入らない店なのだろう。旅先での会話は楽しいものだから、話しかけられるのは別に構わないのだが、こちらが答えるたびに「え?」と聞き返してくるのがちょっと。まぁ、関西らしいと言えばらしいし、悪気はなさそうだから憎めないんだけどね。

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※河内長野駅は、私鉄2に掲載。
※天王寺駅前駅は、大阪環状線2に掲載(天王寺駅)
★恵美須町駅(阪堺阪堺線、大阪市営地下鉄堺筋線)
「麺之庄つるまる」  実食日:2009/8

  地下鉄の1A出口を出て右へ30秒。阪堺の駅からだとちょっと遠く、堺筋を北へ4分ほど、右側。比較的新しくて綺麗な店だが、椅子付きの席はない立ち食い専門店。ベースメニューを注文→好きなトッピングを自分で乗せていく→レジで精算という、讃岐のセルフうどんスタイルを取り入れている。ただし、セルフトッピングは天ぷら系が主で、きつね・わかめ・きざみなどのトッピングは口頭注文する「ベースメニュー」に含まれている。一見客(特に関東人)には若干分かりにくいシステムかもしれない。また、従業員が一人しかいない(この時だけかも?)ため、ベースメニューだけで精算する場合、従業員は受渡口からレジまで走らなければならない。ベースメニューの受渡口では精算できない、ということ。このシステムは、最低2人以上の従業員がいる店でないと、合理的にはならない。
  味覚的には、少々モッサリした麺が冷凍を思わせる。つゆは、薄いが雑味がなくスッキリしていて飲みやすい。天かすがフリーになっている。これは嬉しいのだが、できればセルフトッピングを乗せる場所よりも手前に置いて欲しいというのが本音。なぜなら、「天かすのフリーがあると分かっていれば、天ぷら系のトッピングを外す」という人もいるだろうから。関東人にとっては馴染みにくいシステムではあるが、全体の印象としては充分リピート対象になるレベル。特に、値段が安いのが好印象。かけ200円、月見・きざみ・こぶ250円など。

※値上げしていました。現在、かけ210円、月見・きざみ・こぶ270円などです。値上げしたとはいえ、東京の店舗よりもだいぶ安い設定ですね(値−1点。2016/1、確認)。

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「阪急そば」  実食日:2011/1

  地下鉄の1B出口を出て左へ10秒。上記「麺之庄つるまる」の斜め向かいの角地にある。「こんなところに、なぜ阪急?」と思いたくなるのだが、阪急そばは阪急沿線以外の場所にもちょこちょこと店を構えている。関東で「箱根そば」が小田急沿線以外にも店を出しているのと同じ理屈か。
  味覚的には、阪急沿線店舗とは麺が異なっているように感じた。阪急沿線店舗よりもやや太く、柔らかい茹で麺。つゆは共通と思われ、鰹と昆布の合わせ出汁っぽい風味。天は巨大な水滴型。具材は甘えびサイズのエビ2尾のみ。昔よりもエビのサイズは大きくなったように思う。天を含め、スタンダードな具一品メニューは、概ね300円。変わりメニューに、「かっちん」420円(力+かやく、のようなメニュー)、和風中華330円など。朝10時まで限定の朝食セット(かけ+俵型おにぎり2個+卵焼きで380円)、学生定食380円などのサービスセットメニューも用意している。


※閉店していました。跡地は、「きりん寺」という油そば専門店になっています(2016/1、確認)。

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