兵 庫 1
(JR東海道本線・山陽本線・赤穂線)

現在、50軒掲載(うち16軒は、閉店確認済)
★尼崎駅(JR東海道本線・東西線・福知山線)  ※阪神尼崎駅は別途掲載(兵庫3
「かぐら」  実食日:2006/8

  改札を出て右、南口階段下。南口はちょっと複雑な造りになっているのだが、右奥の階段を降りるのがポイント。降りてすぐ右にある。
  黒々とした茹で麺、純関西風のつゆとも、なかなか味がいい。焼き色カマボコが1枚入るのも嬉しい。酒類も扱っており、つまみの一品料理も多数揃っている。ハモの湯引き(210円)など、なかなか趣向を凝らしたものもあった。それほどパンチ力のあるそばを出す店ではないが、全体的な印象は良かった。たぬきなし、きざみ280円、月見300円、天(えび天)410円。


※改装していました(再食せず。写真は左:旧、右:現。2007/8確認)。

※値上げ(きざみ280→310円、月見300→310円、天410→430円)していました。いわゆる「麺家価格」になっています(2010/4、確認)。

※2013/10、再食。19:00頃の実食でしたが、そばを食べに来ている人はほとんどなく、酔客でほぼ満員でした。夕方以降は、ほぼ完全に居酒屋になるようです。もちろん、そばメニューも扱っていますが。

※閉店していました。跡地は居酒屋「あまや」で、麺類の扱いはありません。事実上移転する形で、改札内に「麺家」がオープンしています(2015/3、確認)。

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「麺家」  実食日:2015/12

  東改札内コンコース。駅改良工事に伴って、2014年11月にオープンした。工事で閉店するパターンは多いけれど、新設されるのは珍しい。南口の「かぐら」が閉店(居酒屋化)したことで、需要の穴埋めという意味合いもあるだろうか。尼崎市の中心は阪神尼崎駅で、JRの尼崎駅はそれほど栄えていない。どちらかというと、東海道本線・東西線・福知山線を相互に乗り換える人が多い駅だ。改札を出ずに乗り換えるのだから、駅そばも改札内にあった方が利用しやすい。その意味では、この「事実上移転」は、利用者の利害に合致したものだと言える。客席は、テーブル席が主体。2人×9卓。加えて、厨房側を向いた(ガラス張りになっていて直接の受け渡しはできない)椅子付きカウンターが6席ある。草津店とほぼ同じようなフロア構造だが、こちらの方が席数多し。
  麺は、ザラザラした食感の黒っぽい茹で麺。「麺家」スタンダードだ。意外とそばの香りがあり、個人的には好きな麺。ただ、今回は湯通しを入念にやり過ぎたのか、ちょっと柔らくて歯ごたえが損なわれている印象だった。つゆは、昆布出汁中心の端麗系。雑味がなく、まろやかさの中にキレもあり、私好み。かけ250円、月見・きざみ340円、かき揚げ400円。メニューは、1日違いで訪問した草津店とほぼ同じ。ビールセット400円と缶詰250円の有無だけ相違(草津店:あり、尼崎店:なし)。
  実食は、月見そば340円。卵は先乗せで、白身白濁状態での提供。白身がつゆに拡散することもなく、上々のオペレーション。焼き海苔入り。以前は店舗によって焼き海苔が乗ったり乗らなかったりだったように思うのだが、今は全店舗で乗せているのだろうか(草津店の店頭メニュー写真でも乗っていた)。焼き目のついたカマボコ入り。ネギは斜めカット。天かすフリーのサービスあり。箸はエコ箸。


※消費10%増税に伴い、一部メニューを値上げしていました。かけは250円で据え置きですが、月見・きざみは350円に、かき揚げは410円になっています。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現。2020/12、確認)。

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「松屋」  実食日:2020/12

  北口を出て右前方、ペデストリアンデッキで直結しているアミング潮江プラストいきいき館の1階外側。エスカレーターの裏手に隠れていて、あまり目立たない場所にある。口頭注文の代引き制。客席は、厨房を囲むL字型椅子付きカウンター9席のみ。コンパクトな店舗だ。殺風景な店内は適度に場末感があり、ファンにはたまらない昭和ムード。昼間なら競馬中継、夜ならプロ野球中継が似合うような雰囲気だ。
  麺は、個包装の茹で麺。あちこちの店でよく見る、ビニール袋に竹の絵柄が描かれたもの。味覚的にも食感的にも普通で、可も不可もない。ただ、茹で麺ファンとしてはこの手の麺に出合うと少しホッとする。東京ではなかなかお目にかかれなくなってきているのだが、関西ではまだまだ健在。つゆは、昆布出汁が中心と思われる。塩気はわりとある方。インパクトはないけれど、美味い部類だと思う。メニューはオーソドックスで、特段変わり種はない。かけ200円、たぬき(きつね)280円、天280円、スタミナ350円など。らーめん350円もある。実食は、天。天は、小エビ入りの水滴型ドンベ。一見すると旧阪急そば的なドンベだが、エビのサイズが全然違う。旧阪急そばのものよりもだいぶ小さく、桜エビくらいのサイズ感(香り的に、桜エビではない)。ネギは青で、結構たっぷり入れてくれる。客席の背後に冷水器があるも、稼働せず。飲み水は厨房から手渡しで提供される。壊れているのか、或いはコロナ対策ということかもしれない。箸は割り箸。
  土曜14:45頃の訪問で、先客2・後客2。入店の10分くらい前に外から覗いてみたときには6人くらい入っていた(その後、喫煙所で一服してから入店)ので、少し波があるのかもしれない。客席にパーティッション等はない。


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★立花駅(JR東海道本線)
「やすだ」  実食日:2009/3

  北口を出て左、路地向かい。間口は狭いが奥に長く、10人くらいは入れるだろうか。長い立ち食いカウンター1本の、ちょっと古風な内装の店である。
  この店の麺は、太めの茹で麺。見た目の印象とは裏腹に柔らかく、若干ぬめりがある。つゆは塩気が薄く、あっさりしている。天は小エビがたくさん入っていて、香ばしくてなかなか美味い。七味唐辛子にやたらとゴマ(白・黒両方)がたくさん入っていたのが、ちょっと気になったポイントか。独自のこだわり配合だろうか。値段は安く、かけ200円、天280円など。別途、かき揚げ320円もある。具一品系は280円のメニューが多い。ラーメン(340円)の他、いなり程度のご飯ものもある。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値段は据え置き。消費増税による値上げはありません。むしろ、かき揚げ(320→300円)やラーメン(340→330円)など、値段が下がっているメニューもあります。ちゃんと儲かってるのか心配になりますが、店舗を改装できるということはそれなりに、なのでしょう。組み合わせの変わりメニューに、「やすだスペシャル」500円があります。プロレス技みたいなネーミングですが、トッピングは天+玉+肉。単品でトッピングを追加するよりも40円お得な設定になっています(2014/11、確認)。

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「都そば」  実食日:2009/8

  南口ロータリー沿い。このチェーンは立ち食い専門の小型店が多いのだが、この店舗はL字型立ち食いカウンターに加えて4人掛けテーブル席が2つある。「都そば」にしてはなかなか規模の大きな店だ。
  麺は太めの茹で麺で、ツルツル感がある。「都そば」スタンダードと言っていいだろう。つゆも他店舗と同じものではないか、と思われる。この店では、私は鴨そば(390円)を実食したのだが、これがなかなか美味かった。肉汁がつゆに滲みだして、つゆそのものを劇的に美味くする(特定メニュー限定の味覚なので、「味」の評点には反映させていません)。福島駅の項で「都そばの麺やつゆに鴨が合うか疑問」と書いたが、これは完全に私が浅はかだった。390円と、都そばの中ではだいぶ値が張るメニューだが、少なくとも450円のにしんそばよりは自信を持ってオススメできる。基本メニューの値段は、かけ220円、きざみ・わかめ・月見290円など。

※値上げしていました。現在、かけ230円、きざみ・わかめ・月見300円です。鴨は450円、にしんは520円と大幅に上がっています。変わりメニューに、マーボーうどん400円が登場していました。また、ラーメンを始めたようで、3種各390円とお値打ちです。個人的には、ゆず塩ラーメンが気になります。間口脇の看板などが変わっていたので、写真を貼ります(左:旧、右:現。値−1点、付+1点。2015/3、確認)。

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「都そば」  実食日:2014/11

  北口を出て左前方、立花商店街に入ってすぐ右側。上記「やすだ」の斜め向かいという立地。赤と青の旧型セマル看板ではなく、新しいタイプの看板を掲げる店舗。足元の置き看板が旧タイプに似ているが、これも“おおざと”の縦棒が長い新タイプだ。客席は、椅子付きカウンター20席ほど。
  麺・つゆとも、都そばスタンダード。あまり味のない茹で麺に、あまり深みのないつゆ。深みはないが、少し前にこのチェーンで多く出会ったやたら酸味が強いつゆよりはよいと思う。麺もつゆも淡いので、あまり馴染んでいないように思えてしまうのが残念。かけ230円。天をはじめ、ベーシックな具一品系は300円均一。ほかに、かき揚げ330円、いか天340円などがある。店頭の看板に「自家製天ぷらの店」と表示されている。どんなもんかと、いか天を実食。自家製といっても揚げ置きなのでサクサク感はなく、衣もだいぶ厚いのだが、まぁ「がんばった感」はある。この他に、かき揚げとえび天が自家製。「天ぷら」は自家製ではない(ドンベ)ので、注意。


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★甲子園口駅(JR東海道本線)
ほてい」  実食日:2007/8

  南口を出て左、ロータリー沿いというか、その外の路地沿いというか。ケンタッキーフライドチキンの隣。中は結構広く、椅子席も多数用意されている。
  この店のそばは、なかなか私好みだった。茹で麺なのだが、そばの香が強く、やや太めで食べ応えがある。つゆは並だが、関西の並は関東の4点級と考えていい。メニューも豊富。おにぎり、いなり、巻寿司といったサブご飯メニューもある。かけ230円、月見280円、山菜320円。きざみ・おぼろ・天などの定番具一品系は290円のメニューが多い。

※昼間の写真に貼り替えました(2011/3、撮影)。

※値上げしていました。現在、かけ250円、玉子300円、おぼろ・きつねなど310円です(値−1点。2017/8、確認)。

※2018/8、再食。スタミナそば370円をいただきました。予想どおり、内容は天玉です。天は正円形ドンベで、湿気た小エビ入り。まぁ、可もなく不可もなく。卵は先乗せで、白身がうっすらと白濁していました。ただ、玉子をめがけてつゆを注いだという感じではないです。そのつゆは、しっかり煮出したというか、ちょっと煮すぎているであろう昆布出汁が中心。ちょっと生臭みが出ています。カツオ系の香りも介在していて、深みは充分。好き嫌いが分かれそうなつゆですが、好きな人は思いっきりはまりそうです。
  平日14:00頃の訪問で、先客4・後客2。全員男性のひとり客で、年齢層は高めでした。


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★西宮駅(JR東海道本線)
「まるみ」  実食日:2011/8

  南口を出て左、フレンテ西宮の1階外側。間口が広く、出入口が2カ所ある。片方の入口には「うどんそば」、もう片方には「居酒屋」の暖簾が下がっていて、「別の店かな?」と思ってしまうのだが、中で繋がっている。ちなみに、看板に大きく「駅前そば」と記載されているのだが、暖簾の隅に記載されている文字列を店名と解釈させていただいた。
  麺は、どこにでもありそうな茹で麺。つゆは、鰹出汁が強めに出ているタイプ。粉末出汁っぽい。全体的に、これといって美味くも不味くもない、というのが正直な印象。かけ230円。スタンダードな具一品系は310円が中心。変わりメニューにすじ380円があるが、すじ肉の量が少なく、コストパフォーマンス的にあまりオススメできない。味付けも、もう少し濃い方がいい。「山陽そば」あたりでぼっかけを食べた方が満足度が高いだろう。お得感があるのは、サービス定食350円。内容は、かけ+ご飯もの1品。ご飯ものは、おにぎり・イナリ・巻き寿司・ちらし寿司から選択。別々に注文するより30円安い。ただし、サービス定食に単品トッピングを追加することはできないので、要注意。箸は割り箸・エコ箸併用。同じ箸立てに両方入り乱れて立っているのは初めて見た。


※かけ230円は値段据え置きですが、種物は値上げしていました。現在、具一品系は330円〜です。暖簾や提灯など、アタッチメント類が変わっていました(写真は左:旧、右:現。値−1点。2015/3、確認)。

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★住吉駅(JR東海道本線)
「ぶん太」  実食日:2016/9

  「住吉駅」はJRと阪神にあり、両駅間はだいぶ離れている(徒歩15分くらい)のでご注意を。この店があるのは、JRの方。南口を出て、左後方に進むイメージ。交番裏手の路地を線路と垂直方向に進んで20秒、左側。厨房を囲むL字型立ち食いカウンターのみで、キャパは10人くらい。
  麺は、色黒の茹で麺。エッジがなく、ツルツルした舌触り。つゆは、昆布中心の出汁がしっかり利いている。最初のひと口でガツンとくるパンチ力はないのだけれど、食べ進めるごとに旨味がじんわりと染み渡ってくる。わずかに感じられるカツオ系の風味が深みを生み出していて、とても美味しかった。かけ250円、天330円、スタミナ410円など。変わりメニューに、キムチ玉子410円がある。また、兵庫県の店らしく、すじ肉450円もある。「ぼっかけ」と表記しないからには、コンニャクと一緒に炒めたものではなく、すじ肉を単体で湯がいたものなのだろう。実食は、天。天は正円形の大判ドンベで、小エビがよく香ってまずまず。天としては下等なものだけれど、関西風のつゆとの相性がとても良い。ただ、天かすそば280円というメニューがあるので、この天だったら天かすの方が満足度高いかも。
  訪問は平日の昼前(11:45頃)で、先客3・後客5。結構にぎわっている印象。傾向として面白かったのは、うどん客はいろいろなメニューを注文するのだけれど、そば客は決まって「天ぷらそば」だったこと。お約束みたいなものがあるのだろうか。そば・うどんの比率は半々くらい。意外とそばが健闘していた。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ270円、天かす300円、天350円、スタミナ430円、すじ肉500円です。また、外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現。2020/12、確認)。

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「なかよし」  実食日:2020/12

  南口を出て、左後方の交番裏手を通って上記「ぶん太」前を通過。国道2号線を歩道橋で渡って、左へ30秒。信号のある交差点のすぐ近くにある。うどん・そばだけでなく、丼ものや定食類、カレーライスなどを手広く扱う店。そば・うどんは、各6種類設定されている。食券制で、客席はテーブルが4人×5、向かい合わせの椅子付きカウンターが8席。
  実食したのは、肉そば450円。麺は、冷凍っぽい。調理にだいぶ時間がかかっていたけれど、香りのなさから推して生麺ではなさそう。関西では珍しい、歯ごたえの強い麺。つゆは、同日連食の尼崎「松屋」と比べると、だいぶ淡い印象。塩気が抑えられている。出汁は昆布中心と思われるが、肉の旨みにだいぶ負ける感じ。そして、麺とつゆがイマイチ合っていないように感じた。香りなし×香りなし、歯ごたえ強い×風味淡いという組み合わせが、イマイチ。個人的な好みによる部分もあるのだが。肉は牛肉。脂身の多いクズ肉だけれど、チープなそばに乗せるぶんにはむしろこの手の肉の方が丼全体に一体感が出てよいと思う。肉の量も、450円という安価にしてはだいぶ多かった。肉の上から、仕上げに白ゴマをちらし、青ネギを乗せていた。総じて、肉の旨みが突き抜けていて、そば自体は全然印象に残らなかった。もう少しつゆの味をはっきりさせた方が、私好みになると思う。他メニューは、きざみ390円、カレー450円など。天ぷら系を一切扱わないのが、やや珍しいメニュー構成だろうか。ご飯もので目を惹いたのは、玉子丼380円とミックスフライ定食520円。他は、あまり安くない。酸味強めの高菜漬けがフリーで置いてある。基本的にはご飯ものの付け合せだろうが、そばに乗せることもできる。飲み水は麦茶。箸は割り箸。
  土曜15:30頃の訪問で、先客9・後客3。なかなか賑わっていたが、これは先客のうち6人が同一グループだったため。基本的には、この時間帯は落ち着いた客数なのではないだろうか。コロナ対策のパーティッションは、設置されていなかった。


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★六甲道駅(JR東海道本線)
「こまち」  実食日:2012/8

  北口を出て、ガード沿いに左へ30秒、右側。椅子付きカウンター一列だけのコンパクトな店。この手の店には珍しい、スプリングの入った椅子で、座るとギシッと沈む。
  麺は生麺を使用しているのだろうか、ほどよい歯ごたえがあった。また、この地域にしては珍しく、黒々としていてそば本来の香りがあった。つゆにはこれといった特徴は感じられなかったが、麺には少々こだわりを感じた。かけ230円、天かす280円、かき揚げ420円など。規模が小さい割にメニューは豊富で、神戸名物の「ぼっかけそば」もある(400円)。また、この店は女性だけで運営することを旨としている様子。パートさん募集の貼り紙が出ていたのだが、やはり対象は女性限定だった。こういうこだわり方は珍しい気がする。


※昼間の写真に貼り替えました。値段は変わっておらず、消費増税に伴う値上げはなかったようです(2016/9、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。消費10%増税を経て値上げしていて、現在はかけ280円、天かす330円、ぼっかけ450円、かき揚げ470円になっています(値−1点。2021/10、確認)。

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「なか家」  実食日:2012/8

  北口を出て、ガード沿いに左へ30秒、右側。上記「こまち」の2軒隣。軽くて瀟洒な「こまち」とは裏腹に、こちらは武骨な出で立ち。椅子付きカウンター一列のみなのは「こまち」と同じだが、カウンター上には天ぷらやら一品料理やらがドヤドヤと並んでいて、「炉端焼き」のようなイメージ。椅子も重厚な木製で、店主も強面のおじさん。焼き鳥屋を挟んで似たような店があるわけだが、案外客層がはっきり分かれてうまく共存できているのかもしれない。
  麺は、これといった特徴のない茹で麺。つゆは、昆布の香りが強いタイプ。天は、オキアミくらいの小エビが数匹入っているだけ。かけ220円、天310円など。総じて、これといってパンチの効いた内容ではないのだが、一点だけ面白い記事ネタがある。それは、麺を3種類用意しているということ。そばと、うどんと、「駅そば」。「駅そば」とは中華麺で、要するに姫路の「えきそば」のようなものになるわけだ。


※閉店していました。跡地は、カレー店になっています(2016/9、確認)。

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「うどんいちばん」  実食日:2021/10

  駅南口とほぼ直結(微妙にベデストリアンデッキ経由)している「メイン六甲」の2階。フードコートではなく、単体での出店。ビル内通路に露出した店舗だが、暖簾の目隠しがあるし、店前の通路は人通りが少ないので、人目はあまり気にならない。客席は、厨房と向き合う椅子付きカウンター8席のみ。口頭注文の先払い制で、受渡はカウンター越し。返却口はなく、食べ終えた食器類はカウンター上に乗せて退店するシステム。店名については、ひらがなで「うどんいちばん」と大きく店頭表示あるも、その下にローマ字で「UDON TAKOYAKI ICHIBAN」と併記されている。館内放送でも「うどんたこやきいちばん」なので、こちらが正式店名なのかもしれない。当サイトでは、最も目立つ表示の「うどんいちばん」としておくが。
  店名は「うどん」だが、すべてのメニューがそばにも対応している(うどんは普通麺と細麺があるので、麺の選択肢は3つ。これとは別に、100円増しの「本格そば」もある)。実食したのは、かすそば450円。麺は細めで、少しぬめりがある舌触りは生麺を連想させるが、香りのなさは冷凍っぽくもある。調理時間の短さから、冷凍と推察しておく。つゆは昆布出汁が中心と思われるが、カツオではなさそうな魚介類の香りも感じる。ただ、出汁感はそれほど強くなく、また塩気も強くないので、総合的に言えばあっさりというかモヤリ系の味覚。油かすは、スライサーに通したようなカットの細かいもので、獣臭も軽め。よく言えば、癖がなく初心者でも抵抗なく食べられる。悪く言えば、パンチ力不足。その他のメニューは、かけ230円、きつね・きざみ290円、肉400円など。天330円は海老天で、ドンベを含めかき揚げの扱いはない。ご飯ものは、丼もの6種と、麺とのセット。そしておにぎり。カレー丼300円やかつ丼400円(ともにミニではない。ミニは100円引き)など、安くて魅力的。天丼(海老天2尾)400円のところに「揚げたて」の表示があるので、海老天そばの海老天も揚げたてになるのだろうか。揚げ玉は各席に置いてありフリー。フワフワ食感で、つゆに浸かるとすぐにふやける。香りもあまりなく、純粋に油分を加えたい場合のツールだろう。箸は割り箸。ちなみに、テイクアウト仕様のたこ焼きは、4個入り200円〜。麺やご飯ものと比べると、やや割高な印象だ。
  土曜19:30頃の訪問で、先客1・後客1。ほかに、たこ焼きのテイクアウト客が数人。イートインの営業時間は21時までで、たこ焼きのテイクアウトは22時まで。この設定から推して、夜間はたこ焼き客の方が多いのではないだろうか。


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★三宮駅(JR東海道本線(三ノ宮駅)、阪神本線、阪急神戸線、神戸高速鉄道、神戸新交通ポートアイランド線、神戸市営地下鉄西神・山手線)
「都そば」  実食日:2007/8

  JRの駅名は厳密には「三ノ宮」で、駅名が若干異なるのだが、各社線の「三宮駅」に包囲されるような形になっているので、これは同駅として扱う。とはいえ、三宮は各社の駅舎が微妙に距離を置いて建っているので、徒歩圏内となる範囲が非常に広い。逆に言えば、乗り換えがあまり便利ではないなぁと思える土地である。そんな中、この店は阪急の西口階段を下りて左にある。この場所は三宮の西の外れに位置しており、阪急ユーザー以外にはあまり使い勝手がよくなさそうな感じだ。
  関西ではお馴染みのチェーン店(関東でいうところの「富士そば」のような存在か)だから、あまり詳しくは解説しない。麺は味がなく、妙にツルツルした食感。都そば特有の麺だ。つゆは薄味。私はこの店ではおぼろそば(270円)を食べたのだが、おぼろの塩っ気が強すぎて違和感があった。かけ200円、天270円。別にかき揚げ290円がある。このような場合、間違いなく天は具ナシの巨大たぬき。


※値上げ(かけ200→220円)していました(2009/3、確認)。

※ガッツリと改装して、モダンな雰囲気になっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はかけ250円、天330円、かき揚げ360円です(値−2点)。一部の天ぷらを店内で揚げるようになっていて、お得感のある天丼370円が設定されています(付+1点)。ただ、一覧形式のメニュー表では「天丼」、店頭タペストリーでは「上天丼」と表記が揺れていたのが少々気になります。写真を見る限り、同じもの(もちろん値段も同じ)なのですが。特に口頭注文の店では誤解を生みやすいので、こういうところにも神経を使ってほしいです。なお、店舗名は「三ノ宮西口店」です(2018/5、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ270円、天360円、かき揚げ400円です(2021/9、確認)。

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「かぐら三ノ宮」  実食日:2009/3

  JR東口を北側に出て右へ30秒、ガード下。あまり目立たないところにある店で、10人くらい収容できる立ち食いカウンターのみ。
  出てきたそばを見て、さらに一口食べてみて思ったのは、「この店、実態は「麺家」なのでは?」ということ。味覚的には酷似している。ボソボソした黒っぽい麺に、鯖節のような風味のつゆ、焼き色カマボコが入り、ネギは斜めカット。極めつけに、店内に「麺家」名義の貼り紙まで出ている。ただ、「麺家」各店で見られる天かすフリーは実施しておらず、正規メニューに「天かすそば」が設定されている(270円)。その他のメニュー(値段)は、かけ210円、きざみ270円、天310円など。


※閉店し、「麺家」になっていました。店名変更と捉えることもできそうですが、改装されているようなので別店として扱います(2013/8、確認)。

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「大熊」  実食日:2009/11

  阪急の西改札を出て直進、階段を下りて左、JRガードと阪急ガードの間の路地を左に折れて1分、右側。この辺りにはガード下・ガード脇それぞれに雑多な商店街・飲食店街が形成されていて、場所の説明が非常に難しい。辿り着けなかったらごめんなさい、としか言いようがない。L字型立ち食いカウンターのみのシンプルな店で、間口が広く間仕切りがないため、ほとんど露出店と言っていいような環境である。
  麺は、太めの茹で麺。柔らかくて、まったくコシがない。つゆは味が薄い。このつゆに合う麺もあるとは思うが、太めの茹で麺に合わせると物足りなく感じてしまう。その他で印象的だったのは、ネギ。通常の千切りではなく、細めの青ネギを一口大(長さ3センチくらい)にカットしたものを乗せる。これはすごく珍しいと思う。飲み水は麦茶。かけ290円、きざみ・こぶなどの具一品系は330円からあるが、月見が360円と少々高い値段に設定されている。変わりメニューとしては、カレーそばにさらなるトッピングを加えたものがある。きざみカレーそば400円、すじカレーそば550円など。

※閉店していました(2018/5、確認)。

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「麺家」  実食日:2013/8



  JR東改札を出てガード内の狭い通路を直進、左手。一度駅の北側に出たほうが分かりやすいかもしれない。2つ上に記載している「かぐら三ノ宮」の跡地。内装が綺麗にリニューアルされ、場末感がなくなって入りやすい雰囲気になっている。ただし、店内に椅子はなく、立ち食いオンリー。
  麺は色黒で、ザラザラした舌触りが印象的。つゆは上品で繊細な風味。総じて、水準以上のレベルにある。青ネギを斜めにカットしている点や、焼きカマボコをサービストッピングしている点にも工夫が見られて印象が良い。ただ、このチェーンでよく見る「天かすフリー」のサービスはなく、代わりに天かすそば(270円)という設定がある。他のメニューは、かけ210円、天310円など。価格とクオリティのバランスが良い店だと思う。ご飯ものやセットメニュー、酒類も豊富。いろいろな使い方ができそうな店だ。


※改装というか、看板と暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。値上げして、現在はかけ240円、きざみ・月見300円、きつね・わかめ330円、かき揚げ400円になっています。「麺家」ではきつね・わかめときざみ・月見はすべて同額であることが多いのですが、この店舗では値段が違っています。勝手な想像ですが、ここは「かぐら」から「麺家」に変わった店舗なので、「かぐら」時代の価格構成をある程度残しているということなのでしょう。関西人は価格にシビアなので、急に「麺家」の価格構成を適用するときざみ・月見の値上げ感が強くなってしまうためではないかと思います。50円増しにて讃岐うどんor五割そばに変更可能。ラーメン4種設定あり。お得な朝限定メニューの設定あり(値−1点、付+2点。2017/3、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、250円、きざみ・月見・きつね・わかめ350円、かき揚げ410円です(2021/8、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。この店舗は前の通路が狭くて正面から写真を撮れないので分かりづらいですが、紺地に白で店名を染め抜いた暖簾になっています(2021/9、確認)。

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「松屋」  実食日:2014/3

  地下鉄の東出口1を出て、直進20秒。フラワーロード沿いにある。関西の非鉄道系列立ちそばとしては、「都そば」「つるまる饂飩」と合わせて「3大チェーン」と言えそうな店舗数を誇るチェーン店。店内には立ち食いカウンター・椅子付きカウンター・テーブル席と揃っていて、20人近く収容可能。
  この店のそばはオーソドックスで、無難系と言える。麺は茹で麺で、軽めの食感。やや弾力あり。つゆは、微妙に薬品臭があったが、甘さ・辛さのバランスはほどよい。かけ200円、きつね280円など、安めの価格設定が嬉しい。天ぷらがいろいろあり、表記の仕方が独特なので要注意。関西で一般的な「どん兵衛」は、「丸天ぷら」と表記している。九州の「丸天」とは似ても似つかぬ別物なので、留意を。九州の「丸天」に相当するさつま揚げのトッピングもあり、これも「天ぷら」と表記されている。さらに、しっかりと具材の入った、いわゆる「かき揚げ」もある。現金制の店ならば、現物に指をさして「これを入れてください」と言えるのだが、食券制なので買う時に注意するしかない。変わりメニューに、酒かすそば450円、いかなご新子そば450円があった(季節限定かも)。また、神戸らしいぼっかけ450円も扱っている。メニューの種類自体が多いわけではないが、変わりメニューや関西らしいメニューが多いので、何回足を運んでも楽しいだろう。


※値段等、変わっていません。消費増税対応の値上げはなかったようです(2016/3、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。この店舗は消費8%増税時に値上げしなかったこともあり、やや値上げ幅が大きくなっています。かけ250円、きつね350円、ぼっかけ550円です。今回は入店していないので、酒かすやいかなご新子については不明(店内にしか表示がない)です(値−2点。2021/8、確認)。

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「都そば」  実食日:2014/3

  京阪神でお馴染みの「都そば」は、三ノ宮駅周辺に特に多く密集している。JRの駅舎の北側、北野坂を下りきった突き当りにあるのは、「北野坂店」。最寄りの出口は、地下鉄の東7番。出て左、交差点を渡らずに左折してすぐ。徒歩10秒くらいだ。厨房を囲むL字型の立ち食いカウンターのみの小型店だ。出入口が木枠の引き戸になっているあたりに、かなりの歴史を感じる。
  味覚的には、都スタンダード。白っぽく、あまり味がしない茹で麺に、あまり深みはないけれど無難な印象のつゆ。一時期各地の「都」で感じられた強烈な酸味は、ない。かけ220円、具一品系は290円〜。変わりメニューにしょうが天320円があるが、これはあまりオススメではない。具材感が乏しく、紅生姜の風味も弱いので。290円の具一品系メニューの中から選択した方が満足度が高くなるだろう。箸はエコ箸。


※微妙に改装していました(写真は左:旧、右:現)。印象がガラリと変わった三ノ宮西口店とは違い、こちらは以前の雰囲気をおおむね継承しての改装になっています。セマルのマークがなくなってしまったのが、個人的には少し寂しいです。値上げして、現在はかけ250円、具一品系は330円〜になっています(値−2点)。なお、この店舗は三ノ宮西口店と違って店内で天ぷらを揚げていないので、かき揚げや天丼などは扱っていません。ご注意を(2018/5、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ270円、具一品系350円〜です(2021/9、確認)。

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「都そば」  実食日:2016/3

  JR東口を南側に出て、左へ。信号を渡ってすぐ右手にそびえる三ノ宮サンシティの1階外側。店舗名は、そのまんま「三ノ宮サンシティ店」。セマルではない、新タイプの看板・意匠になっている。椅子がありそうに見える外観(勝手な連想だが、「セマル=立ち食い・ニュー看板=椅子付き」というイメージがある)だが、客席は厨房に向いた立ち食いカウンターのみ。キャパは10人くらいか。実食済みの西口店や北野坂店に比べると、やや裏っぽいところにあり、認知しにくい。タイミングにもよるかもしれないが、わりと空いているので、落ち着いて食べたい場合にはこちらに回る手もありそうだ。
  麺は、ツルツル系の袋入り茹で麺。あまり味のない、「都そば」スタンダードのものだ。ツルツル質が、ややエコ箸との相性が悪い。滑って食べにくいと感じる人もいるかもしれない。つゆは、昆布系の旨味をほんのりと感じる淡麗系。かつて「都そば」で感じられた刺激臭はなく、深みはさほどないものの、無難にまとまっていると思う。かけ240円。天をはじめ、スタンダードな具一品系は310円が中心。天とは別に、かき揚げ350円あり。天は小エビ数匹だけのドンベ、かき揚げは具だくさんのもの。実食は、天。ドンベだと分かっていても、関西に行くとついついこれを食べたくなる。東京では、なかなか食べられないものなので。もうちょっとエビの香りが強く出るといいのだけれど、まぁ、まぁ。変わりメニューに、都スペシャル520円。内容は「エビ天+卵+きつね」で、特別なものが乗るわけではない。ラーメンも3種ほど扱っており、どれも400円。そば・うどんが安いので、ラーメンにはあまりお得感はないように思う。ゆず塩ラーメンは、一度試してみたいけれど。


※値上げしていました。現在、かけ250円、具一品系は330円〜、かき揚げ360円、都スペシャル550円になっています。ラーメンは400円で据え置きなので、少々お得感が出てきました(値−1点。2018/5、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ270円、具一品系は350円〜、かき揚げ400円、都スペシャル600円、ラーメンは430円です(2021/8、確認)。

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「丼丼亭」  実食日:2019/8

  丼ものがメインの副業系チェーンで、値段的に微妙。対象とするかどうかでだいぶ悩んだのだが、悩むくらいなら含めてしまえということで。チェーンの実態を把握しておきたいということもあるし。このチェーンはうどんの「杵屋」系で、大阪・兵庫を中心に10数店舗を展開。店舗名は「三宮サンシティ店」で、三宮サンシティ1階外側の東側角地にある。JR東口を南側に出て、左へ。信号を渡ってすぐ三ノ宮サンシティ脇の路地に入り、上記「都そば」を越えてちょっと歩いた右側になる。フロアのレイアウトは、牛丼の「吉野家」みたいな造り。厨房から客席フロアへ細長く従業員通路を伸ばして、その通路に沿って椅子付きカウンターとテーブル席がある。ボックスタイプになっているテーブル席も従業員通路から受け渡しができる、店側にとって利便性の高そうな構造。席数は、テーブルが4人×4、椅子付きカウンターが20くらい。
  麺は、たぶん冷凍。断面長方形で、プニッとした歯ごたえ。あまりそばらしい食感ではない。香りもあまりない。冷凍麺は冷凍麺でも、生麺との食べ分けが困難な最近のものではなく、20年くらい前によく出合った冷凍麺みたいな印象。つゆは、やや平たい。出汁感あまりなく、塩気も強くない。良く言えば「あっさり」だが、悪く言えば「物足りない」。自動的に入る柚子皮で香りを加えることでこの物足りなさを補っているような印象だ。というか、このセンスは「天丼てんや」に通じるものを感じる。「天丼てんや」も「丼丼亭」も、そばを扱う副業系。どちらが元祖なのか調べていないけれど、お互い(なのか、どちらかが一方的になのか)に意識しているのではないかと感じる。価格は税別表示になっているので、注意(以下の記載は税別価格)。かけ380円、きつね538円、天630円など。丼ものは、天丼538円、月見親子丼584円、うな丼1100円など。セットメニューもいろいろある。実食は、815円の得サービスセット。内容は、ふんわり玉子とじ天丼+フル麺(温そばを選択)。フル丼+フル麺だから、麺単や丼単に比べるとだいぶ安い印象だ。玉子とじ天丼の天ぷらは、エビ、キス、イカで構成。見事に海の幸だけになっている。ドンベだったり衣の十二単だったりということはなく、天ぷらの出来は悪くない。玉子とじの具合は、とろ〜り半熟。まぁまぁ上手だと思うのだが、タレが多すぎる点が私好みではなかった。半ば雑炊のような状態で、これはやりすぎ。箸では食べられないレベルだった。あと、七味が入っていそうな振出し容器に山椒が入っているので、注意を。容器に貼られたテプラをよく見て。箸はエコ箸。
  平日20:00頃の訪問で、先客6・後客7。ひとり客が中心で、3割くらいが女性。テーブル席がボックスタイプだから、ファミリーやグループ客も入りやすいだろう。22〜23時までやっている店舗が多いから、いわゆる立ちそばが閉まった後の時間帯に、また入ることがあるかもしれない。


※消費10%増税を経て、どういうわけか少しだけ値下げしていました。以下の表記はすべて税別価格で、現在はかけ364円、きつね537円、天628円です。仕様が変わったのかもしれませんね(2021/9、確認)。

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★元町駅(JR東海道本線、阪神本線、神戸高速鉄道)
「大豊」  実食日:2007/8



  JR西口改札を出て左、道路を渡って左すぐ。阪神(神戸高速鉄道直通)の場合、西改札を出て南側の階段を上がれば、信号を待つ手間が省ける。立ち食いカウンター1本の店だが、空間は結構広く、落ち着いて食べられる。
  麺はノーマルな茹で麺、つゆは薄味。全体的に味は薄いが、食べ進めていくうちに慣れてくる。意外と閉店が早い(20時)のがネック。かけ200円、天270円。具一品系は260円と270円のメニューが多い。神戸名物のぼっかけそば(牛すじ肉入り)は300円。スタミナそばというメニューがあるが、これはおそらく天玉。関西では天玉を「スタミナ」と表記する店が多い。ご飯ものにおにぎりなどの他、「巻寿司」がある(120円)。関東ではあまり馴染みがないが、これも関西の立ちそばではよく目にするサイドメニュー。


※値上げしていました。現在、かけ210円、天280円、ぼっかけ390円です。ぼっかけの値上げ幅が異様に大きいですね。内容も変わっているかもしれません。肉も360→390円とやや値上げ幅が大きくなっているので、肉類の仕入れ価格が上がっているのでしょうか。にしんは、400円で据え置かれています(2016/3、確認)。

※旧写真が夜のものなのでちょっと分かりにくいですが、暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。値段等、変わっていません(2016/8、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値上げして、現在はかけ220円、天300円、ぼっかけ410円、肉410円、にしん420円です(2018/7、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ230円、天310円、ぼっかけ420円、肉420円、にしん430円です(値−1点。2021/8、確認)。

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「山陽そば」  実食日:2010/3

  阪神西改札を出て左、売店脇。山陽電鉄傘下のチェーンだが、なぜか阪神・神戸高速鉄道の駅にも進出している。直通列車があるからあまり違和感はないが。厨房を囲むL字型立ち食いカウンターと、壁に沿った増設立ち食いカウンターのみの、コンパクトな店。
  麺は太めの茹で麺。特にどうということもない味だが、関西風のつゆとの相性は良く感じる。そのつゆは薄味ながら油もののトッピングによく合い、個人的にはかなり好き。かけ200円、ぼっかけ390円など。天+玉+ぼっかけが乗るスタミナそばも390円で、なかなかのお得感。メニューによっては、他の「山陽」各店と値段が違っている(きつね・天ぷら・月見などが30円程度安い)のだが、これはいったいどういうことだろうか……。ご飯ものでは、ちらし寿司300円に食指が動く。


※閉店していました。店舗自体はまだありますが、「平成24年2月15日閉店」の旨の貼り紙が出ていました(2014/3、確認)。

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「はな」  実食日:2010/3

  JR西改札を出て右前。ちょっとした不祥事があって一時期営業を停止していたのだが、その後改装して復活を果たした。座席豊富・配膳付き・後払い(伝票制)という、駅そばらしからぬシステムの店だが、立地・値段・早さの観点から駅そば認定することに。座席はテーブル席とカウンター席があり、全部で25ほど。
  冷凍と思われる麺は色が黒く、それなりにそばの香りがする。食感はスポンジ系。つゆは、関西風と言って差し支えないと思うが、鰹出汁が前面に出ている。紅白グラデーションのかわいらしいカマボコが2枚入り、たぬき(事実上きつね)390円。メニューはいろいろあるが、凝ったものは高い印象(にしん620円など)。シンプルな具一品系は360〜440円。箸はエコ箸で、盆に乗せてそばと一緒に出てくる。酒類も扱っていて、夜は一杯飲み屋としても使える。つまみも100円からある。


※閉店していました。跡地はパスタ屋になっています(2013/8、確認)。

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「松屋」  実食日:2013/8

  JR西口を北側に出て左へ30秒、ガード下というか、ガード脇というか。酒類を扱い、2階席まである店舗で、夕方以降は2階席は完全に居酒屋状態になる。看板に大きく「立喰い」と表記されているが、実際にはまばらに椅子が置かれている。2階席は確認していないが、こちらにも椅子があると思われる。なにしろ、「宴会用個室あり」と表記されているくらいなので。
  麺は茹で麺で、平均的。これといった特徴はない。つゆもあまり特徴がないスタンダードなタイプ。甘い煮汁が出るぼっかけそば(ワカメ入りで420円)を実食したが、それでもつゆはさほど甘いとは感じなかった。ぼっかけは肉が大きく、コンニャクは少なめで、薄くカットされている。たいへん美味しい。このメニューだけで考えれば、「山陽そば」に肩を並べるクオリティだ。他のメニューは、かけ200円、天280円など。全体的に安い設定なのでぼっかけの420円は高く感じるが、食べれば納得できる。


※かけは200円で据え置きですが、一部の種物が値上げされていました。値上げしたのは、わかめ280→300円、天280→290円、月見280→300円、にしん420→450円、ぼっかけ420→450円、おにぎり80→100円、いなり100→120円、カレーライス420→480円、日本酒300→400円。値段の部分だけ上貼りしてあったので、一目瞭然でした。従来は、スタンダードな具一品系が280円で統一されていましたが、今回の値上げでだいぶバラバラな価格構成になりました(2016/3、確認)。

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「都そば」  実食日:2016/8

  阪神の西口改札を出て直進、右側の出口(元町通2・3丁目方面)を出て左、すぐ左側。ウインズ神戸の脇っちょで、JRの場合は西口から1分半くらい。この駅は、西口方面に駅そば・立ちそばが集中していて、東口方面には店がない。やはり、ウインズが西口側にあるということが大きく影響しているのだろうか。セマルではない新しいタイプの看板を掲げている店舗で、椅子がありそうな雰囲気を漂わせているが、客席は厨房を囲むL字型立ち食いカウンター10人分くらいのみ。
  麺は、「都そば」らしいツルツル系の茹で麺。あまり味がない。つゆは、少々独特な香り(酸味)がある。ただ、昔の「都そば」に比べると、だいぶ癖がなくなったと思う。麺とつゆがイマイチ馴染んでいないような印象を受けるものの、まぁジャンクフードとして総合的にはまずまずか。かけ240円、天320円、かき揚げ350円。実食は、天。天は大型のドンベで、固くなった小エビが少々入っている。これが、イマイチ馴染まない麺とつゆの橋渡し役になる。「都そば」では、ある程度旨味があって、油が染み出るようなトッピングを乗せた方が美味しいと、私は勝手に思っている。ワカメより天ぷら、きつねよりきざみ、かけより月見。スタミナ400円あたりは、「都そば」をもっとも美味しく食べられるメニューかもしれない。ちなみに、関西あるあるではあるが、油揚げのトッピングは、そばは「たぬき」、うどんは「きつね」である。すなわち、注文時に「きつねそば」と言うのは論外で、「きつねうどん」と言うのも野暮。常連客は、「きつね」とだけ言う。これで、自動的にうどんになるのだ。ラーメン各種400円あり。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、かけ250円、天330円、かき揚げ360円、スタミナ410円です。ラーメンは400円で据え置かれています(値−1点。2018/5、確認)。

※2018/10、再食。本当は上記「大豊」で食べたかったのですが、閉まっていたので、こちらへ流れました。関西エリアは、意外と店じまいが早いところが多いですね。スタミナそば410円をいただきました。味覚的に特段変わった印象はありません。ドンベ天に、後乗せなのに白身が少々白濁している卵。つゆの温度が高めだからでしょうか。期待以上でも期待以下でもない、安定・安心の一杯です。
  平日21:00頃の訪問で、先客2・後客0。この店舗は21:30までの営業なので、そろそろ店じまいというタイミング。歓楽街からは少々外れていることだし、「〆の一杯」的な需要はあまり多くないのかもしれません。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ270円、天360円、かき揚げ400円、スタミナ440円、ラーメン430円です(2021/8、確認)。

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「えきそば」  実食日:2016/8

  JR西改札を出て右前方。かつて上記「はな」があった場所。「はな」が閉店して一度パスタ屋になったのだが、それも閉店して、今年4月に「えきそば」になった。駅そば店がこの場所を奪い返した形になったわけだ。客席は椅子付きカウンターが主体で、10席ほど。加えて、2人掛けテーブルが1つだけある。店に入ってすぐのところに有人レジがあり、ここで口頭注文したくなるのだが、実際にはテーブルオーダー式。配膳付きで、後払い(伝票制)。下げ膳不要。おそらく、フルサービスでやっているのはこの店舗だけなのではないだろうか。オープンキッチンだし、完全なセルフにできる造りなのだけれど。フルサービスにこだわっている理由がちょっと分からない。その方がハイカラな神戸っ子に受ける、と考えたのだろうか。
  メニューは姫路駅の各店舗とは異なっているのだが、ベーシックなメニューは共通。値段も共通で、天ぷらえきそば・きつねえきそば各360円だ。元町店ではご飯ものに力が入っているようで、「名物」と銘打たれていたのは「えきそばと穴子丼セット」780円(穴子丼単品540円)だった。ちょっと高いけど、このセットをいただいてみた。麺は、例によってやわらかい中華麺。一般的なラーメンの麺とはちょっと違うイメージで、ちょっと伝わりにくいかもしれないけれど、高校時代の学食のラーメンに近い。ソフト麺とラーメンの中間くらいのイメージだ。これを、純然たるうどんつゆで食べる。つゆは、関西にしては醤油の香りが強めに利いていて、旨味系の出汁とのバランス感が良い。あまり上品ではないけれど、ガツッと分かりやすく満足させてくれる味わい。麺との相性も、まぁ悪くはない。コシの強いラーメンの麺だとあまり合わないだろうが、比較的ソフトな中華麺なので、細うどんに近い感覚で食べられる。とってもチープな印象を受ける一杯ではあるものの、ジャンクフードとして美味しい。癖になる味だ。
  一方の穴子丼は、タレに浸した穴子の切り身を5切れほどご飯に乗せ、刻み海苔をまぶしてワサビを添える。タレをかけるのではなくタレに浸すのは、まねき食品の有力駅弁のひとつ「あなごめし」で培った調理法だろうか。味覚的にはとても美味しいのだけれど、B級の飲食店で食べるものとしてはちょっと値段の割に貧相か。穴子をもう少したっぷり使えれば……と思うところだ。白いご飯がかなり露出していて、刻み海苔で隠しているような状態なのでね。穴子は、駅弁で味わった方が満足できそうに思う。その他のメニューには、えきそばと鮭いくら親子丼セット800円(丼単品580円)、天ぷらうどん・きつねうどん各390円、ざるそば(中華麺ではなく和そば)450円などがある。甲子園球場へ野球観戦に行く機会が多い私にとって、元町駅で「えきそば」が食べられるようになった意義は大きい。だからといって姫路まで足を延ばさなくなるわけではないだろうが、より身近な場所にオープンしてくれたことで、口にする機会が増えるのは必至だ。箸はエコ箸。この中華麺はやや滑りやすいので、本音を言えば割り箸の方がいいと思う。

※残念ながら、閉店していました。跡地は、間口の広いセブンイレブンの一部になっています(2021/8、確認)。

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★兵庫駅(JR山陽本線・山陽本線和田岬支線)
「麺家」  実食日:2008/10

  改札を出て左、駅を出て左へ10秒。駅舎外面に埋設された店。実食は朝イチ(7:30頃)だったが、とても賑わっていた。
  麺は他の「麺家」と同じだと思うのだが、湯通しに失敗したのか、心なしかぱさつきがあって「緑のたぬき」の麺に似ているように感じた。ネギは斜めカット、焼きカマボコ1枚入り。天かすフリー。以前に茨木駅で食べた「梅こんぶそば」は見当たらなかった。今回実食した月見そば(310円)には、焼き海苔が1枚入る。午前10時まで限定の「朝セット」あり。内容は、かけ+ご飯+生卵。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在は月見・きつね・きざみ各340円になっています。かきあげは400円。鶏天490円に「一番人気」と付されていました(値−1点。2017/3、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、月見・きつね・きざみ350円、かきあげ410円、鶏天500円です(2021/8、確認)。

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★新長田駅(JR山陽本線、神戸市営地下鉄西神・山手線・海岸線)
「都そば」  実食日:2014/3

  駅から少し離れている。最寄りの出口は、地下鉄の1番出口。出て右、最初の信号を右折して1分、突き当りを左折してすぐ左側。「鉄人28号の巨大モニュメントからまっすぐ南下」と覚えておくと分かりやすいかもしれない。新タイプの看板を掲げる「都」で、店内も綺麗。立ち食いカウンターのほかに、4人掛けテーブルが2つある。
  麺はお馴染みの茹で麺で。ちょっと水ぶくれしているように感じた。湯通しをやりすぎたのか。つゆは、都スタンダード。味覚的に他の「都」と違うという印象はないのだが、なぜか値段は他店舗よりも高く設定されている。かけ250円、スタンダードな具一品系は320円だ。三ノ宮の北野坂店と1日違いの実食なので、経時変化ではなく店舗ごとの違いであることは明らか。変わりメニューに、塩麹豚そば460円あり。箸はエコ箸。


※かけの値段は250円で据え置きですが、種物は10円程度上がっていました。現在、きつね・月見・きざみ・天ぷら・おぼろ・わかめは、330円均一です。どうしてこの店舗は他店舗よりも少し高い設定になっているんでしょうかね。謎です(値−1点。2017/3、確認)。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ270円、月見・きざみ350円、きつね・天・おぼろ・わかめ360円です(2021/9、確認)。

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「神楽そば」  実食日:2021/9

  最寄りの出口は、地下鉄の東口になる。出て直進、すぐの信号を渡らずに左折してすぐ。JR利用の場合は、北口を出て道路を渡って右へ2分、地下鉄の東口を通過して以下同文。信号のある交差点の角地にある建物なのだが、店の出入口は駅に背を向けているので、交差点を左折しないと見つからない。椅子のない立ち食い専門店で、キャパは8人くらい。食券制を採用している。
  麺は、少しネットリする歯触りの茹で麺。関西ではもっと歯切れのよい麺が主流なので、やや珍しいかもしれない。中細で、そばの香りはあまりない。つゆは、昆布+小魚系だろうか。第一印象は「姫路の「えきそば」に近いかな」だったので、サバも入っているかもしれない。塩気やや強めで、パンチ力のある味覚。わりと私好みだ。かけ260円、月見340円、きざみ350円、天380円、スタミナ460円など。スタミナは単純な天玉ではなく、ワカメも追加される。実食は、きざみそば。きざみ揚げはフワフワ食感。ただ、カットが薄いのでさほどジューシーな感じにはならない。天かすはフリーで置いてある。口の大きなタッパーに入っていて、スプーンなどは添えられていない。必然的に、丼の上でタッパーを傾けて入れることになる。ドバっと入るパターンや、丼の外にこぼれるパターンに注意が必要だ。ところどころに焦げ目があり、手づくり感のある天かすで美味しい。天は店揚げかなと思うところだが、陳列されている揚げ置きの天はドンベっぽいものだった。ただ、形が不揃いなので、店揚げではあるのかもしれない。麺はもう少し歯切れのよいものの方がいいかなとも思うが、総合的な印象はよかった。充分リピートする価値のある味だと思う。神戸らしくぼっかけ490円もあることだし、ひとりで切り盛りしているおばちゃんもほのぼのしていて、家庭的で落ち着ける店。私もまた食べに行く機会があると思う。箸は割り箸。
  平日11:30頃の訪問で、先客1・後客0。コロナ対策のパーティッションは、2人分おきに設置。2人連れの客への配慮だろうか。厨房と客席の間には、ビニールカーテンが設置されていた。


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★須磨駅(JR山陽本線)
「串や麺吉」  実食日:2009/11

  海水浴場側ではないメインの出口を出て、すぐ左の横断歩道を渡って左すぐ。駅の階段を下りればすぐに目に入る好立地にある。昼間はそば・うどんのみだが、夜になるとおでんや串揚げも楽しめる店。昼間の麺類に関しては、有人レジで先払いのシステム。椅子付きカウンターが中心だが、奥に1つだけテーブル席が隠れている。
  この店の麺は、おそらく冷凍だと思われるのだが、黒みを帯びていて、ツルツルした食感で非常に美味しい。つゆも、インパクトこそ乏しいものの出汁と塩加減のバランスがよく、美味。全体的に、かなり私好みの一杯だった。カマボコ入りで、かけ220円、天290円など。変わりメニューに、「やみつきそば」というのがある。温泉玉子+肉+天かすのトッピングで、380円。肉そばと同額なので、かなりお得感がある。また、神戸ならではの「すじそば」もある(380円)。

※値上げしていました。時間外訪問(夜のみの営業になっているかも) のため一部メニューしか確認できませんでしたが、天は350円になっています(値−1点。2018/7、確認)。

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★垂水駅(JR山陽本線、山陽電鉄本線(山陽垂水駅))
「山陽そば」  実食日:2008/8



  山陽電鉄の東改札を入って左。または、改札を出て右、右。内外どちらからでも食べられる造りの店(写真は内側)。メインなのは外側で、5〜6人並んで食べられる。内側は3人入ればギュウギュウ。どちら側にも椅子席はなく、立ち食い専門の店。
  この店の特徴は、かなり太い麺。私は個人的に太麺好きなので、これは加点材料になりうる。つゆも甘さ・辛さのバランスが良く、個人的に好み。評点は4点ではあるけれど、5点に近い4点だと考えて良い。かけ210円、天300円など。神戸名物のぼっかけそばも健在で、390円。他にスタミナそばというメニューがあり、天+玉子+ぼっかけでこれまた390円。非常にお得感のある内容になっている。

※2018/5、公式取材にて再食。まず、外観的には、暖簾が変わっていました(写真は左から2枚目)。改装しているように見えるのは、前食時の写真は改札内のもので、今回は改札外のものだからです。特段改装しているわけではありません。そして値段が上がっています。現在、かけ250円、天340円、スタミナ470円です(値−1点)。
  今回は、垂水スペシャル550円をいただきました。牛肉・天ぷら(ドンベ)・ゆで卵をトッピングしたそばに、五目ご飯おにぎりがひとつ付きます。旨み系トッピングを集めた内容ですね。「山陽そば」のつゆは旨み系トッピングによく合うので、これはこれで良いと思います。
  その他メニューについては、得トク430円、かす480円といった新メニューの登場も含め、基本的に明石店と同じです。同日訪問の板宿店にあった冷やし中華480円と油そば坦々風480円は、垂水店にはありませんでした。


※改装していました(写真は右端が最新)。内装もリニューアルされています。ベースメニューの値段は変わっていませんが、メニューはいろいろ入れ替わっています。ハリハリ肉そば430円、北海道味噌ラーメン450円、九州豚骨ラーメン450円、たこ飯セット500円といったところが新規に登場しています。個性的なメニューが多く、何度も足を運びたくなります(2018/10、確認)。

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★明石駅(JR山陽本線、山陽電鉄本線(山陽明石駅))
「きん安」  実食日:2006/8

  改札入って右すぐ、精算機の脇にある店。うっかりしていると見落としてしまいそうなほど間口が狭いのだが、奥に長く、店内は10人ほど収容できそう。
  この店では、明石名物のタコを使った「たこ天そば」(300円)をぜひ試したい。薄くスライスしたものを衣で最大限に厚着させているのだが、300円という低価格は嬉しい。肝心の麺とつゆもなかなか美味い。麺は茹で麺だが、太く食べ応えがあり、つゆにもよく合っている。欲を言えば、もっと角の立った角麺にしてほしいところではあるが、充分満足に値する内容である。かけ190円、きつね・月見・こぶ・わかめ260円。変わりメニューに、すじ肉が入る「ぼっかけそば」、詳細不明の「海峡そば」(ともに380円)がある。


※閉店(「麺家」化)していました(2006/12確認)。

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「山陽そば」  実食日:2006/12



  山陽電鉄のメイン改札を出て左、左。JR・山陽間の乗り換えルート上ではなく、ちょっと奥まった場所にある。そのわりには店の認知度は高く、中途半端な時間だというのに結構客が入っていた。
  ここのそばは、麺に妙な弾力がある。ゴムのような食感というべきか。大きなマイナス材料ではないが、「そばを食べている」という感覚からは遠いように思う。反面、スッキリしているつゆは美味。ここでは、神戸名物の「ぼっかけそば」(380円)を食べてみた。牛すじ肉をコトコト煮込んだものが乗せられるこのメニュー、値段のわりにボリューム感に欠けるのが辛いところではあるが、味覚的には上々。特に、トロリととろけるゼラチン質の部分が私好み。他メニューの値段は、かけ190円、きつね・わかめ・きざみ・こんぶ260円など。「天ぷら」と「天かす(=たぬき)」が同額で260円。時節がら、「年越そば」の貼り紙が出ていたのが印象的だった。関西でも、年越しには「そば」なんだな。


※2013/8、再食。変わりメニューのたこ焼きそばを試しました。大粒のたこ焼きが2つトッピングされます。価格を安く設定している(300円)のが嬉しいです。関西旅行の際には、被写体にどうぞ。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はかけ220円です。きつね(そばは「たぬき」)・わかめ・きざみ・こんぶ・天ぷら・天かす・たこ焼きは、すべて310円均一になっています。値上げ幅の少ないたこ焼きそばが狙い目かも。変わりメニューというか、明石店限定メニューとして明石スペシャル520円があります。たこ焼きや淡路産アナゴなどいろいろトッピングされます。「山陽そば」は、駅ごとに内容の異なる「スペシャル」を用意しています。たいへん面白い試みだと思います(値−2点、付+3点。2014/8、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ250円、きつね(そばは「たぬき」)・わかめ・きざみ・こんぶ・天ぷら・天かすはすべて340円、明石スペシャルは550円になっています(値−1点)。残念なことに、たこ焼きそばは終了していました(付−1点)。ただ、明石スペシャルにはたこ焼きのトッピングが乗ります。単独メニューとしては、あまり売れなかったのでしょうか。関西圏にはたこ焼きそばを扱う店が何軒かありますが、いずれも値段が高く、ここが唯一安く食べられる店だったので、やっぱり残念です。得トク430円、かす480円といった新メニューが登場しているのは、板宿店と同じ。ただ、駅名スペシャル以外にも店舗間の違いはあるようで、同日訪問の板宿店にあった冷やし中華480円と油そば坦々風480円が、明石店にはありませんでした(2019/1、確認)。

※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、かけ250円、具一品系340円〜です。明石スペシャルは、終了しています。残念。代わりにということではないかもしれませんが、白玉ぜんざい450円が登場しています。ナナメ45度から、攻めますねぇ。外観的には、暖簾が変わっていました(写真は右端が最新。2020/12、確認)。

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「麺家」  実食日:2006/12

  改札内コンコース、2つ上に記載の「きん安」の跡地。「麺家」はJR西日本フードサービスネットが営む駅そば店で、「かぐら」ブランド(尼崎駅など)や弁天町「弁天うどん」なども同社運営。現時点では、関西圏最大手の駅そばチェーンではないだろうか。「きん安」が結構いい店だっただけに、残念といえば残念。しかしその反面、「麺家」になって改札外側にも窓口が開かれたため、使い勝手はよくなっている。
  この店の麺は細く、ちょっとボソボソした感じもあってそば本来のものに近い食感が得られている。つゆは味も出汁も薄い感じで、個人的には少々物足りない印象。薬味のネギを斜めにカットしているのと、焼き色のついたカマボコが1枚入るのが特徴だ。たぬきフリー。きざみ310円。「きん安」時代の「たこ天そば」はなくなったが、代わりに「たこかき揚げそば」がある。少々高く、400円。200円という廉価で「たこめし」を扱っているので、こちらをそばのお供にする方がお得な感じがする。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、きざみ330円になっています。かき揚げは、タコ入りです(兵庫エリア限定と思われる)。タコ入りかき揚げおろしそば500円もあります(こちらは「兵庫エリア限定」との表記あり。値−1点。2014/8、確認)。

※値上げしていました。現在、きざみ340円、かきあげ(タコ入り)440円です(2018/5、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、きざみ350円、かきあげ(タコ入り)450円です(2020/12、確認)。

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★西明石駅(JR山陽本線、山陽新幹線)
「駅うどん西明石」  実食日:2008/1

  在来線東口改札を出て左、切符売り場の隣。店名は、看板には「うどんそば」としか表記されていないのだが、たまたま「年末年始の営業のお知らせ」の貼り紙が出ていて、その隅に書かれていた。立ち食いカウンターのみの、昔ながらの造りの店だ。
  味覚的には、柔らかすぎる茹で麺はイマイチ、薄味のつゆは水準以上。相殺して平均点といったところか。かけ230円、たぬき(「天かす」と表記)250円、きざみ280円、月見300円、天350円など。駅舎内でこのくらい安い値段設定の店を見つけると嬉しくなる。麺類以外では、ばら寿司250円、おにぎり(2個)220円、いなり(3個)240円がある。余談だが、私が食べているときに小柄な老婆が居合わせた。この老婆、肉うどんをペロリと平らげ、さらにおにぎりといなりを買って帰った。すごい食欲だ……。

※2013/5/31をもって閉店していました。雰囲気に味のある店だったので、残念です(2013/8、確認)。

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★東加古川駅(JR山陽本線)
「どんちゃん」  実食日:2015/3

  南口を出て、ロータリーを右に回って目抜き通りに入り、すぐ。手書きの平仮名看板がとてもよく目立つ店。暖簾のくたびれ具合といい、昭和の雰囲気を残している。店頭にビールやハイボールの捨て看板が出ていることから、夜は立ち飲み屋になることが分かる。客席は立ち食いカウンターのみだが、折りたたみ椅子が数個立てかけてあったので、必要に応じて使ってよいのだろう。キャパは、12、3人くらいか。関西っぽくない、控えめな印象のおばちゃんがひとりで切り盛りしていた。
  袋入りの茹で麺は、柔らかめの食感。舌触りがツルツルしているので、歯ごたえの弱さがちょっと意外に感じた。つゆは、とてもまろやかで美味しい。出汁と塩辛さのバランスが良い。出汁は昆布が前面に出ているが、このまろやかさは宗田鰹に由来していると思われる。ブレンドだろう。実食は、きざみ300円。刻み揚げは、中身(要するに、豆腐の部分)がほとんどなく、軽い食感。事前に軽く炙ってあるのだろうか、香ばしさが強調されている。これはこれで美味しい。他メニューは、かけ230円、きつね320円など。天は、表のメニュー一覧には掲載されているが、券売機に入っていない。表のお品書きも、よく見ると文字を消そうとした痕跡が見える。やめてしまったということか。一方、上天380円というメニューがある。察するに、ドンベをやめてエビ天一本に絞ったということか。味・メニュー・雰囲気・スタイル、どれをとってもクラシカルで、とても居心地がよい店だった。なかなか訪問機会のない駅ではあるが、青春18きっぷでも持っていればまた途中下車したくなるしれない。


※閉店していました。跡地は、「東京KING」という、虎ノ門系つけ蕎麦専門店になっています。当サイト的には、対象にならない店です(2020/12、確認)。

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★加古川駅(JR山陽本線・加古川線)
「えきそば」  実食日:2008/9

  改札を入って左。厨房スペースを境にして、改札外側でも食べられる店なのだが、改札内外で扱うメニューがだいぶ異なるようなので、それぞれ別店として扱うことにする。どちらも正式店名は「麺処木八」だが、改札内側は姫路の「まねき食品」の看板商品「えきそば」専門の窓口になっているようだ。少なくとも、食券販売機には「えきそば」しかない。普通のそば・うどん、ご飯ものなどは外側の窓口で扱っている様子。このあたりは、追々外側でも食べて確認することにしよう。
  味覚的には、姫路の「えきそば」と同じ。麺は黄色い中華麺だ。姫路の二番煎じだから評点は抑えておいたが、姫路に比べて不味いという意味ではない。天・きつね350円の他、こぶ(昆布)のトッピングがあり、これも350円。姫路では見た記憶がないので、新メニューだろうか。大盛りは100円増し。タイムサービスの表記がなかったのだが、加古川では実施していないのか、なくなってしまったのかは未確認。


※和そばを扱う「まねきダイニング」になっていました。別店として扱うかリニューアル(店名&メニュー変更)として扱うかで少々悩みましたが、前者をとることにして、この店舗は閉店したものとみなします(2017/3、確認)。

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「まねきダイニング」  実食日:2018/3

  改札内外両側から利用可。上記「えきそば」の跡地。以前は、改札内側は「えきそば」、改札外側は「麺処木八」と、表示されている店名が違っていたのだが、リニューアルして改札内・外とも「まねきダイニング」で統一された。改札内側は立ち食いカウンターのみで、キャパ6〜7人。改札外側にはテーブル席と椅子付きカウンターがあり、計35席くらい。圧倒的に改札外側の方がメインの造りになっている。姫路名物の「えきそば」を中心に、うどん・和そば、ご飯ものにセットメニューまで幅広く扱う。16:30以降は酒類や一品料理を多数扱い、一杯飲み屋の色合いが強くなる。改札内には椅子がないから、夕方以降の居酒屋メニューに対応しているかどうか微妙(未確認です)。内と外でメニューが違うかもしれない(今回は外側で利用。写真も外側のもの)。
  今回は、大きなきつね和そば460円を実食。麺は、調理時にタイマーが鳴ったから生麺なのかなと思ったのだが、食べてみた印象としては冷凍麺。弾力あり・香りなし・味なし。値段に比して、イマイチな印象。つゆは、「えきそば」用のつゆとは別の寸胴から掬い入れていた。昆布中心に小魚系の香りが介在する。「駅そば」のつゆよりも色が薄く、味もやわらかい。おそらく、うどんにもこちらのつゆを合わせているのだろう。きつね以外の和そば・うどんの値段は、かけ390円、昆布460円、「あまーく煮込んだ牛肉」680円など。一方、「えきそば」メニューは、天ぷら・きつね・昆布360円など。特段こだわりがなければ、「えきそば」を選択した方が高い満足を得られそうだ。姫路駅では見たことがない「えきそば+ご飯もの」のセットメニューをいろいろ用意しており、「にぎり寿司3貫+えきそばセット」620円あたりは狙い目かも。揚げ玉フリーのサービスあり。箸は割り箸。ちなみに、夕方以降の居酒屋メニューは、生ビール390円(これは夕方以前でも注文可)、チューハイ各種280円、選べるおでん3品380円、そばだしで食べる明石焼380円、蛸の唐あげ430円、焼き穴子一本680円など。播磨地方らしいものが多く、旅人がちょい飲み利用してもなかなか楽しめそうだ。付き出し3種盛り280円あたりは、1杯だけ飲んで帰る本当の「ちょい飲み」に好適か。
  訪問は平日の16:30頃で、先客5・後客1。全員改札外側での利用。すでに居酒屋タイムに入っていたこともあって、長居する人が多かった。先客5人は、私が食べ終えて出る時点でもまだ全員在店だった。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、きつね和そば470円です。「えきそば」は、天ぷら・きつね・昆布各380円です(2020/12、確認)。

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★姫路駅(JR山陽本線・播但線・姫新線、山陽電鉄本線(山陽姫路駅)、山陽新幹線)

「えきそば」  実食日:2003/7



  JR3番ホーム上にある、その名も「えきそば」。非常に小さな店だが、実は全国的に有名な店。というのも、ここでは麺に“中華麺”を使っているのだ。終戦直後、“駅うどん”が流行ったときに、「なんとか腐りにくい麺を」ということで考案したのだという。やはりそばの香りはないのだが、つゆがしっかりしているので違和感はあまりない。天300円と安く、タイムサービス(14〜17時は天200円)もある。なお、普通のそばが食べたい人のために、“和そば”もある。ただし、麺は冷凍で天320円と割り増し。味云々以前に話のネタになるので、おすすめ。個性派駅そばの最高峰だ。


※ホーム高架化に伴い、改装していました。5&6番ホームと7&8番ホームに1店ずつあります。改装と同時に、少し値上げしていました(天300→330円。写真は左から2枚目。値−1点、衛+1点。2006/8、再食確認)。

※2006/9、再食。タイムサービスは健在でした(14〜17時は天・きつね330→250円)。和そばは各メニュー+20円です。余談ですが、夏の高校野球のテレビ中継で、東洋大姫路高のふるさと紹介の中でこの店が登場していました。

※2007/12、再食。タイムサービス時間帯は大盛況です。露出店から店舗内で食べる形式に改装したことが成功につながっているようです。

※2010/6、再食。新メニュー「牛天えきそば」が登場していました(430円)。


※2012/12、再食。またもや値上げしたようで、現在はえきそばてんぷら350円です。知名度が上がるにつれてなぜか値段まで上がってしまい、あまり安い部類ではなくなってしまったのが残念です。新メニュー「ごぼう天えきそば」が登場していました。定期的にメニューを一部入れ替えているようです。

※2013/8、再食。価格やメニュー構成等に大きな変化はありませんが、店内に「『マツコの知らない世界』で紹介されました」という貼り紙が出ていました。個人的に、なんだか嬉しくなります。

※2014/8、再食。値上げしていました。現在、天ぷらえきそば360円です。タイムサービス価格も320円に上がっています。微妙に表記が変わっていて、「えきそばてんぷら」から「天ぷらえきそば」になっています。内容は変わりません。ただし、大盛りは「えきそばてんぷら」のまま。よく分からないですね。特に意図はないのかもしれません。学割制度があり、大盛りえきそばが350円。普通盛りの学割はありません。夏場には、冷やしえきそば(刻みきつね・梅かつお各400円)が登場します。券売機には「えきそば まっ黒田」(黒ゴマ鶏つくね軟骨入りで420円)、「桃太郎とまとの冷やしえきそば」(430円)というボタンがありましたが、どちらも売切れ表示で試せませんでした。来年の夏にあれば、試してみたいと思います(値−1点)。

※2015/4、再食。国宝・姫路城の平成大修理完成を記念した「姫路城えきそば」が発売されており、早速試しました。トッピングは、但馬牛肉・白コンニャク・ゴボウの甘辛煮・白髪ネギです。但馬牛肉はボール状に固められたものを乗せています。箸で簡単にほぐれます。ほぐすと煮汁がつゆに染みわたってつゆの味が劇的に変わりますので、ほぐすタイミングを工夫することで2通りの味を楽しむことができます。但馬牛、柔らかくて旨味が濃厚かつ上品で、たいへん美味しいです。コンニャクは、姫路城の形に切り出されていて、視覚にも強く訴えます。軽く甘い味が付けられていてつゆとのマッチアップを工夫しているなと感じました。値段は、「城」だけに460円。細部まで遊び心が見え、たいへん楽しい一杯でした。訪れるたびにサムシング・ニューがある「えきそば」、大好きです。変わりメニューはどんどん入れ替わるので、姫路を訪問する都度券売機を眺めてみることをオススメします。

※姫路城えきそばは終了していました。替わって、「Kiss FM KOBE」とのコラボメニュー「ネバーえきそば〜夏をあきらめないで〜」が登場していました。なお、本記事の実食履歴の中には5・6番ホーム店舗のものと7・8番ホーム店舗のものが混在していますが、サイト運営方針の変更により、便宜上この記事は5・6番ホームのものとします。7・8番ホームの店舗については、別途記事を立てますのでご了承ください。今回、5・6番ホームと7・8番ホームでメニューを比較し、完全一致であることを確認しました。ただし、売り切れるタイミングが店舗によって異なりますので、たとえば5・6番ホームの店舗で食べたいメニューが売切れていた場合、7・8番ホームに行ってみたらまだあった、ということもあります。まぁ、天ぷらえきそばやきつねえきそばなどの主力メニューが売り切れることはまずないと思いますが(2016/8、確認)。

※改装していました(写真は右端が最新)。鉄道車両をモチーフにした、かわいらしい構えになっています。調べたところ、かつて播但線などで運用されていた気動車「キハ58」がモデルとのこと。私の知らない、鉄道大時代ですね。各メニューについては、値段は変わっていません。ビーフカレー(ライス)550円が登場していて、えきそばとのセットだと690円(単品計価格だと910円)で食べられます。これはかなりお得な設定です。また、うどんは「稲庭風」と銘打たれています。冷凍麺に切り替えた、ということでしょうか(2019/8、確認)。

※2021/8、再食。その前に、消費10%増税を経て値上げしていました。現在、天ぷらえきそば380円、ビーフカレーライス560円、ビーフカレー&えきそばセット740円です。今回は、店頭の貼り紙で店舗限定メニュー(5・6ホーム限定。7・8ホームにはない)があることに気づき、衝動的にイカ天えきそば450円を実食しました。イカ天は揚げ置きで、肉厚ですがあまり幅がなく、角材のような形状です。揚げ置きにしてはやわらかく、食べやすいイカ天でした。イカ天の宿命「衣が脱げやすい」はいかんともしがたいですが、脱げたら脱げたでたぬきそば感覚で食べられます。なお、店舗限定メニューは、イカ天えきそばとビーフカレーライスのほかに、ちくわ磯辺揚げえきそば430円とカレーえきそば470円があり、計4種です。
  土曜10:45頃の訪問で、先客1・後客6。ホーム上だけに、客足に波がある店舗です。ちなみに、この店舗には券売機が2台あるのですが、5番ホーム側は建物の内側、6番ホーム側は建物の外側を向いています。これはおそらく、ホームが混雑するタイミングと店内が混雑するタイミングがあるためでしょう。ホームが混雑しているときは店内の券売機が利用しやすく、店内が混雑しているときはホーム側の券売機が利用しやすいです。よく考えられていると思います。


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「山陽そば」  実食日:2009/4

  山陽電鉄の改札を出て右の通路奥。あまり目立たない立地だが、駅係員用の通路に面しているので、制服を着た駅員の利用が多い店。椅子付きカウンター一列だけで、キャパは10人くらいか。
  「山陽」は、比較的私の好みに合ったそばを出してくれる。麺は茹で麺だが太めで食べ応えがあり、微妙に角がとれていて舌触りも滑らか。つゆはほんのりと甘みが射している。カマボコが入って、天300円。牛すじ肉をトッピングする名物の「ぼっかけそば」は390円。甘い煮汁が、麺ともつゆともよく合っていると思う。

※閉店していました。ちょっと、場所が悪すぎたでしょうか。駅係員以外、ほとんど人通りのない場所でしたので。人通りがある場所に看板を置くなどして工夫していましたが、難しかったようです(2015/3、確認)。

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「まねきダイニング」  実食日:2013/10

  在来線改札内コンコース、新幹線連絡改札付近。和風出汁+中華麺の「えきそば」はホームにある店舗が有名だが、コンコースのこの店でも食べることができる。また、ホームの店舗では扱わなくなってしまった「和そば」を扱っている。店内も広く、テーブル席と椅子付きカウンター、併せて20席近くある。食券制だが、受渡口で待っていると「お席でお待ちください」と言われ、配膳してくれる。下げ膳も、立ち上がるとどこからともなく店員さんがやってきて、片付けてくれる。空いていたからかもしれないが。
  味は、ホームの店舗と変わらない。客数が少なく、作りが丁寧なぶん、こちらの方が当たり外れが少ないかもしれない。値段はホームと共通で、きつねえきそば・てんぷらえきそば各350円。ただし、タイムサービスはホームの店舗のみで、こちらでは実施していない。ホームの店舗にはないメニューがいくつかあり、カレーえきそば420円、肉えきそば420円などもある。各種ご飯もの、セットメニュー、酒類などいろいろあるので、タイムサービス時間外で、時間的に余裕があり、なおかつホームの店舗にこれといった思い入れがないのであれば、こちらへ足を延ばした方が満足度が上がりそうだ。


※2019/8、再食。その前に、改装していました(写真は左:旧、右:現)。消費8%増税時と思われる値上げをしていて、現在はきつねえきそば・てんぷらえきそば各350円になっています。
  今回は、とり天えきそば450円を食べてみました。鶏天は、テニスボールよりちょっと小さいくらいのものが、3個乗ります。結構ボリューミーです。高菜漬けを一緒にトッピングする(代わりに、薬味のネギは乗らない)のが個性的。高菜の辛さ・塩辛さ・青臭さ、すべてが鶏天の旨味にマッチしていて、なかなか美味いです。というか、鶏天ナシで、高菜漬けだけのトッピングでも充分美味いかもしれません。
  平日17:30頃の訪問で、先客7・後客7。なかなか賑わっていました。ただ、席数が多い店舗なので、このくらい入っていても空席はたくさんあります。座ってゆっくり食べられるし、メニューもホームより多いので、時間があるのならこちらに回る手もありそうですね。ただ、5・6番ホームの店舗では690円で食べられるカレーライスとえきそばのセットが、こちらでは700円になっていました。いなりや巻き寿司とのセットも、ホームより高い設定です。モノが違うのかもしれませんが。


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「えきそば」  実食日:2015/3

  北口方面、地下街「フェスタ」内。通路に露出した店舗で、店舗名は「フェスタ店」。首都圏では、フードコート形式の店舗を除いて駅ビル内モールにこのような露出店はなかなかないものだが、関西では普通に溶け込んでいる。開放的でよいとみるか、衆人環視で恥ずかしい(あるいは衛生面か)とみるか。関東と関西で感覚が違うのだろう。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターと8席と、テーブル席が4・2・2。
  味覚的には、基本的にホームの店舗と同じ。和風出汁に中華麺という「えきそば」とうどんのみの扱いで、「和そば」は置いていない(ホーム店舗も「和そば」は終了している)。ジャンク感極まりない一杯だけど、造り方が簡単なだけに安定して美味い。天ぷらえきそば360円。レパートリーはホームとは異なっており、ホームにはない昆布360円・肉420円・あんかけ460円などを扱っている。ホームと共通の変わりメニューに、姫路城えきそば460円あり。姫路城改修落成を記念したメニューなので、期間限定かも。460円という値段まで「城」になっているのが面白い。ご飯ものは、いなりや巻き寿司・おむすびがあるのはホームと同じ(ただし、値段が違う。いなりはホーム3個170円・フェスタ店1個60円、巻き寿司はホーム3切170円・フェスタ店1切50円、おむすびはホーム1個170円・フェスタ店1個110円)だが、フェスタ店にはホームで扱っていないカツ丼680円と親子丼600円がある。タイムサービス(15:00〜17:00)と、終日OKな学割あり(要学生証)。時間がない場合やムードを楽しみたい場合にはホームがよいだろうが、時間がある場合にはこちらへ足を伸ばした方がバリエーションを組めるし、座って食べられるというメリットもある。選択肢があるというのは、ありがたいことだ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、天ぷらえきそば380円、昆布えきそば380円、肉えきそば540円、カツ丼700円、親子丼620円です。肉えきそばの値上げ幅が大きいのが、ちょっと気になります。また、あんかけえきそばは終了していました(2020/12、確認)。

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「ひめ」  実食日:2015/4

  JRの駅舎と山陽の駅舎の間にある神姫バスターミナルの1階。そんなに奥まった場所ではないのだが、これまで存在に気がつかなかった。先月時間潰しのために駅周辺をブラブラしていて発見。出入口が2か所あり、山陽の駅舎側とバス乗り場側の両方から出入りできる(写真はバス乗り場側)。店内は広く、テーブル席が2人×6、椅子付きカウンター(とういうか長テーブル)が計16席。
  麺はあまり歯ごたえがないものだが、茹で麺という感じではなく、冷凍と思われる。味覚的にこれといった特徴はなく、そばの香りは弱い。つゆは、口当たりは良いものの深みや余韻はなく、淡泊な印象。良く言えば、爽やか。かけ230円。きつねは300円で、そばは「たぬき」と表記。実食は、すじ肉・かき揚げ(ともに350円。日をまたいで連食)。すじ肉はややパサつき気味で、歯間にたくさん挟まる。味付けは薄め。個人的には、もう少し味を濃くした方が美味しくなるように思う。かき揚げは冷凍ものの注文後揚げだろうか。エビの香りがあって、まぁ悪くはない。これとは別にドンベの「天ぷら」があればなお良いなと思った。そばの変わりメニューは特にないが、うどんには「大盛りひめうどん」というのがある(580円)。写真を見た限りでは、エビ天+きつね+とろろという組み合わせメニューのようだ。麺が特殊というわけではないので、頼めばそばでも作ってくれるだろう。ご飯ものやセットメニュー、サイドメニューなども豊富にあり、自家製だし巻きセット450円や姫路おでんセット680円(姫路おでん単品は400円)など、魅力的なものも結構ある。もう何回か通うことになりそうだ。


※閉店していました。跡地は、工事中です。閉店告知の貼り紙が出ているので、工事終了後の復活はなさそうです(2016/3、確認)。

※跡地は居酒屋の「磯丸水産」になりました。復活はありません。残念です(2017/3、確認)。

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「えきそば」  実食日:2016/8

  在来線7・8番ホーム中ほど。5・6番ホームと同型の店舗が、こちらにもある。これまでに両店とも実食済みなのだが、当サイトの運営方針の変更(両店を同一店とみなす→別店とみなす)のため、7・8番ホームの店舗については便宜上今回を初食として記事を立てることにする。5・6番ホームは山陽本線上り、7・8番ホームは山陽本線下り。上下線のどちらでアクセスしてもパパッと「えきそば」を食べられる。いい駅だね。7・8番ホームの店舗も立ち食いカウンターのみで、キャパは15人くらい。メニューは5・6番ホーム店舗と完全一致。
  味については、5・6番ホームの店舗と変わらない。麺は中華麺で、そば粉は一切入っていない。これが姫路名物。中華麺ではあるのだけれど、いわゆるラーメンの麺よりもだいぶ柔らかく、「ソフト麺」に近い食感。歯ごたえが強すぎないので、和風出汁にもよく合う。ジャンク感満載ながら、美味しい。つゆは、塩気がわりと強めになっている。ただ、今回は「Kiss FM KOBE」とのコラボ企画で開発されたメニュー「ネバーえきそば〜夏をあきらめないで〜」の実食だったので、つゆに関しては過去の実食時における感想であることをご理解いただきたい。
  「ネバーえきそば〜夏をあきらめないで〜」は、まずネーミングにツッコミを入れたくなるところだ。なんとなく「ネバネバ食材が使われているんだろうな」という想像はつくのだけれど、「夏をあきらめないで」がよく分からない。もうちょっとポジティブなネーミングの方がよかったんじゃないかと思えてしまう。ぶっかけタイプの冷やし麺で、トッピングはオクラ・メカブ・昆布の和え物、ナメコ、鶏のささみ、そして梅肉ペースト。いろいろな味が楽しめて450円設定なら、まずまずか。ただ、個人的には梅肉ペーストの存在感が強すぎるかなと感じた。全体を支配するだけの印象力があるので、美味しいことは美味しいのだけれど「ネバネバ」の印象が薄れてしまうのだ。梅肉ペーストは外すか、乗せるにしても3分の1くらいでよかったかもしれない。それから、ぶっかけタイプの冷やしだと、麺とつゆがイマイチ馴染まない。「えきそば」は、温で食べた方が美味しいと思う。夏場の涼感メニューとしてはアリだと思うけれど、逆に言えば夏が終われば「あきらめてもいいメニュー」かなと思う。5・6番ホームの店舗と同様にタイムサービスの設定(14〜17時に天ぷらえきそば・きつねえきそばが360→320円)あり。学生割引(大盛りえきそば350円)あり。


※2018/10、再食。「大盛えきそば 天ぷら」400円を実食。大盛は、別の赤い丼で供されます(並盛りは黒い丼)。麺量は1.5倍とのこと。麺よりも、つゆが多くなるのが嬉しいです。このつゆ好きなので。大盛とは別に特盛500円もあります。こちらも赤い丼なのか、それともさらに大きな丼の用意があるのか。ちょっと気になるので、追々試したいと思います。
  平日18:00頃の訪問で、先客3・後客4。観光客があまり出歩いていない時間帯ということもあるのか、そんなに賑わっている印象ではありませんでした。それでも、客足が完全に途切れることはありません。

※2018/12、再食。とり天えきそば450円を食べてみました。トッピングは、三口大くらいの鶏天3個と、辛子高菜です。薬味のネギは乗りません。鶏天が冷めていたのがやや残念ですが、ボリューム感は秀逸。高菜の風味も自然にマッチしていて、美味しいです。
  平日10:00頃の訪問で、先客3・後客4。この時間帯には比較的落ち着いていますが、なんだかんだで客ゼロにはならないですね。他客をざっと見たところ、シンプルな天ぷらえきそばときつねえきそばがよく売れている様子でした。

※5・6番ホームの店舗は鉄道車両型に改装されましたが、こちらは今のところ改装されていません。メニューについては、5・6番ホームの店舗にあるビーフカレーが、こちらにはありません。うどんは、5・6番ホームの店舗と同様に「稲庭風」になっていました。おそらく、冷凍麺に変わったものと思われます(2019/8、確認)。

※2020/12、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、天ぷらえきそば・きつねえきそば各380円(タイムサービス340円)、とり天えきそば470円です。
  今回食べてみたのは、変わりメニューにしては割安感のあるチーズえきそば400円。トッピングは、ピザトースト用のとろけるチーズのみ。先に乗せてからつゆを注ぎます。その上から黒コショウをガリガリ削って振りかけて、完成。チーズの旨みは丼全体に広がり、見た目の印象よりもだいぶ強いです。とても美味しいのですが、かなり柔らかく溶けているので、若干食べづらさを感じます。チーズを単体で食べるのではなく、麺に絡めて食べるのがベターでしょうか。また、黒コショウはつゆに沈んでしまうので、序盤から中盤にかけてはあまり存在感を発揮しません。麺を食べ終えた後でつゆを飲み干す段になってから主張が強まっていきます。見た目には決して豪華とは言えない、というかむしろ貧相なくらいですが、味覚的なインパクトはかなりあります。値段も安いことだし、一度試してみる価値があると思います。
  土曜18:30頃の訪問で、先客2・後客0。空いていました。各席に、個別パーティッションが設置されています。割箸も、個包装のものを1膳ずつ提供するスタイルになっていました。


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「えきそば」  実食日:2017/3

  中央口を出て、大手前通り(線路と垂直方向の大通り)を4分、左側。店舗名は「大手前店」。一瞬、「えっ! こんなところにえきそば?」と驚くような場所にある。駅と姫路城の間、観光客が多く通るところにあるので、それなりに需要はあると思うけれど、そんなに多客になりそうには思えない場所なのだ。出店に際して、何らかの事情があったのではないかと思われる。たとえば、ビルのオーナーがまねきの社長と知り合いで、、「ぜひ入ってくれ」と頼まれたとか。ファスト系の飲食店が自らの意思で店舗を出す場所だとは、ちょっと思えないので。わりと小規模な店舗で、客席は椅子付きカウンター9席が中心。加えて、出入口近くに4人掛けテーブルがひとつだけある。食券制で、配膳付き。下げ膳はセルフ。
  麺は、例によって中華麺。ただし、いわゆるラーメンという感じではなく、ソフト麺チックな中華麺。細うどんとラーメンの中間くらいのスタンスだ。つゆは、昆布出汁がしっかり利いている。やや辛めの塩(醤油)加減。天ぷらは、川エビサイズのえびが1尾乗っているだけのドンベ。いずれも、姫路駅ホームの店舗と同じものだ。天ぷらえきそば・きつねえきそば各360円。メニューのラインナップは、姫路駅ホームの店舗とはちょっと違うし、直近(2016年8月)で実食している元町駅の店舗とも異なっている。店舗ごとにちょこちょこと違いがあるのが面白いところだ。変わりメニューに、とんかつえきそば520円。他店舗と比べて、麺単メニューは少ないのだが、ご飯ものとのセットメニューが多く用意されており、白飯えきそばセット450円、親子丼えきそばセット720円などもある。さらに面白いのが、おそらく店舗限定であろう「雨の日割引」。雨天日には、天ぷらえきそば・きつねえきそばが、それぞれ320円になる。雨天日には客数が減少しそうな立地だから、ということだろうか。逆に、駅ホームの店舗にあるタイムサービスはこの店舗にはないので、ご注意を。
  訪問は平日の16:00頃で、先客3・後客1。場所柄と時間帯を考慮すれば、まずまず入っている印象だ。やはり、キャリーバッグを引いた観光客が目立っていた。カップえきそば200円や乾麺1080円、持ち帰りパック270円といった土産に好適な商品も販売しているあたりも、観光客が主たる客層なのだろうと匂わせる部分だ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、天ぷらえきそば・きつねえきそば各380円です(2020/12、確認)。

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「つるまる饂飩」  実食日:2018/3

  JRの東改札を出て直進、ピオレごちそう館の東端。中央改札から行こうとすると遠いが、東改札からなら1分くらい。東改札は利用者の少ないマイナーな改札なので、周りの人の動きに飲まれないように注意を。余談だが、中央改札は姫路城を訪れる外国人観光客らが多く出入りする。彼らの多くは外国人向けのツーリストパスでやって来るので、自動改札を通ることができず「係員のいる窓口」に並ぶ。このため、姫路駅中央改札では有人窓口に尋常ではない長さの行列ができることがある。青春18きっぷなどで姫路駅を出る場合、たとえ姫路城方面へ向かう場合であっても、有人窓口の行列の長さによっては東改札から出た方がスムーズだ(東改札にも有人窓口がある)。東改札の存在を頭に入れておいて損はない。店舗は間口がとても広く、奥行きもあって広い。厨房の裏手に客席という変わったフロアレイアウトになっていて、外からでは客席が見えにくい。混雑具合が分かりにくいのだが、まず満席になることはないであろう(平日7:15くらいの訪問で、先客6・後客5)。テーブル席と椅子付きカウンター、合わせて40席くらいはありそう。システムは、例によって讃岐うどんスタイル。入って(入口と出口が別になっているので注意を。入口は向かって左側)すぐのカウンターで麺を注文し、受け取ったら右に進んでセルフトッピングやサイドメニューなどを自分で取り、有人レジで精算。その後、フリーの天かすなどを任意に加える。
  麺は、やや偏平形のもの。たぶん冷凍だと思うのだが、食感は茹で麺を連想させる軽さだった。つゆは、イリコ系の風味を感じる。雑味のない淡麗系。美味しい。天かすはフリーだがゾル化タイプなので、入れすぎに注意。厨房から客席までやや距離があるから、天かすを入れすぎると食べ始める頃にはつゆがなくなってしまうだろう。価格は外税(以下の記載は税抜価格)で、かけ230円、きざみ290円、きつね320円など。お得設定の朝定340円(かけ+鳥めし)がある。訪問が朝だったので一瞬食指が動いたが、この日はモリモリと連食する予定があったので、ご飯ものはパスしてかけそば+コロッケ90円で。コロッケは厚みがあり、ネットリした食感。ホクホクではない。イメージとしては、男爵コロッケとクリームコロッケの中間くらい。コショウがしっかり利いているので、そば・うどんにトッピングするよりも、ソースをかけて白飯のお供にした方がよさそうだ。


※消費10%増税に伴う値上げはなく、現在もかけ230円、きざみ290円、きつね320円です。ただし、この店は外税方式なので、実際に支払う額は増税ぶんだけ上がっています(2020/12、確認)。

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★播州赤穂駅(JR赤穂線)
「義士そば」  実食日:2006/12

  1番ホーム(写真)と駅北口に窓口がある。メインは北口の方で、こちらにはテーブル席もあるようだ。ホーム側は受け渡し窓口があるだけで、基本的には手持ち食い。一応3人分程度のカウンターはあるが、低すぎて食べにくい。
  ここのそばは太い茹で麺で食べ応えがあり、私好み。ボリューム感もあり、1杯で結構腹が膨れる。つゆは気持ち薄い感じだが、量があるので完飲派にとってはこのくらいの方がありがたい。具一品系のメニューは390円が基本だが、名物になっているあなごそばは490円。また、有名な姫路の「えきそば」を模したペーロンそば(中華麺を使ったそば)があり、300円。写真付きの品書きには店名を冠した「義士そば」というメニューがあったのだが、食券販売機には入っていない。写真を見た限りでは、普通に天のようだ。


※閉店していました。跡地にもそば店「山こう」が入っていますが、高い(きつね500円)ので、対象にするかどうかは保留にします。「義士そば」時代にあったホーム側の窓口は閉鎖されています(2009/12、確認)。

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「播磨どんどん屋」  実食日:2009/12

  駅南口と直結している「プラット赤穂」の2階。ペデストリアンデッキが2階にあるので、アクセスは便利だ。店内は広く、椅子付きカウンターとテーブル席がある。メニューはそば・うどんのほか丼もの・定食類など多種にわたる。
  そばは、注文後に麺を茹でているようで、出来上がるまでに4〜5分かかる。後から注文した人のうどんの方が先に出来上がっていたほど。3人くらいに抜かれたように思う。急いでいるのなら、そばよりもうどんを注文した方が賢明だ。味覚的には、口当たりは柔らかいのだが、微妙に芯が残る感じの麺が面白い。パスタの「アルデンテ」みたいな印象。つゆは薄味で特に印象はなかったのだが、きつねに柑橘系の香りがついていたのが面白かった。きつねの漬けダレに工夫があると思われる。実はこの店で使っている食材はかなりこだわり抜かれていて、地元(播磨地方)産のものが非常に多い。麺は奥播磨・波賀町産、塩は赤穂の天塩、玉子も赤穂産。米は加西産の播州米きぬひかり、豆腐も赤穂産、ビールも明石海岸ビール。私のような旅人にとっては、地元産の食材の食べられるのは嬉しいし、またそれを貼り紙などで公開してくれていることにも好印象を抱く。値段は、きつね・月見390円、かき揚げ480円など。

※閉店していました。跡地は壁でふさがれていて、何もありません(2013/8、確認)。

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「山こう」  実食日:2013/8

  駅舎の外側、正面口階段下。2つ上に記載している「義士そば」の跡地。「義士そば」時代にはホーム側にも窓口があったが、現在はふさがれ、駅舎の外側からのみ利用できる造りになっている。店が変わった当初は値段が高く対象とするかどうか保留にしていたのだが、今回再訪してみたら駅そば価格になっていた。ありがたいことだ。店内にはテーブル席多数と、厨房を囲む椅子付きカウンター8席がある。そこまで需要があるのかどうか疑問にも思うが、観光色の強い駅だけに、グループ客や団体客が多いのかもしれない。
  この店では、和風出汁+中華麺の「えきそば」(330円)を実食した(10:30入店時には、そばが準備できていなかった)ため、そばの麺についてはコメントすることができない。「えきそば」の麺に関して言えば、有名な姫路のものよりもやや太い。ただ、歯ごたえの弱さは姫路並み。つゆはあっさり・すっきりで、美味しい。量は、姫路よりもかなり多い。姫路と違って既定のトッピングがあり、天かす+ワカメ、そしてカマボコが1枚乗る。なお、このメニューは「義士そば」時代には「ペーロンそば」という表記がされていた。オリジナリティを演出する意味でも、「えきそば」よりも「ペーロンそば」の方がよいと思う。そばメニューは、かけ230円、天(かき揚げ)380円など。ご飯もの、定食類も完備している。カツ丼(580円)に「ダブル」というのがあり、ちょっと試してみたい衝動に駆られた。ただし、値段は高い(880円)。

※閉店していました。建物はまだ残っており、閉店告知の貼り紙などは出ていませんでしたが、店頭のショーケースが空になっているなどから、閉店と判断することにします(2018/10、確認)。

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