中 国 1
(岡山・広島)

現在、43軒掲載(うち19軒は、閉店確認済)
★岡山駅(JR山陽本線・宇野線・津山線・吉備線、山陽新幹線)

「みよしの」  実食日:2003/7

  6・7番ホーム(山陽本線下り)にある、殺風景な店。外見だけでなく内装もこざっぱりしていて、余計なものは一切ないという感じ。遠目には、そこに店があることすら気づかないかもしれない。外見・内装ついでに、メニューも殺風景。オーソドックスなメニュー4、5種類しかなかった。ただし、夏には冷やし(同額。これは嬉しい)はやっている。また、駅弁も売っているのだが、タイミングが悪いとかなり待たされる。味の方は、つゆは並、麺は硬めで美味しい。たぬきなし、天350円。なお、8・9番ホームには「蒜山そば」という駅そばがあるが、値段やメニューは「みよしの」と同じ。張り合っているのか、同系なのか……。 

※閉店していました(2009/4、確認)。

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「三芳野本店」  実食日:2005/8

  14・15番ホーム階段下にある店。上記「みよしの」で食べたときに見えた「蒜山そば」の看板が非常に気になったので、また食べに行ってみた。でも、実は経営母体は一緒。
  ただ、味覚的にはかなりの差異が感じられた。店舗間の差ではなく時系列の問題なのかもしれないが、つゆに一風変わった風味があった。昆布そのもの味というか、化学調味料っぽいというか。麺も、ツルツルしていてちょっと違和感あり。天(350円。上記「みよしの」に同じ)は、殻つきの川エビがたくさん入っていて、美味。私、殻つき川エビは苦手だが、天になれば美味しく感じる。


※閉店していました(2009/4、確認)。

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「あじわい」  実食日:2006/12

  在来線9&10&11&12番ホームやや倉敷寄り辺り。このホームは倉敷側と和気側で区切られていて、4つのトラックがある。これが駅の構造を分かりにくくする原因になっている。岡山駅での乗り換え・乗り継ぎの際には注意が必要だ。
  それはさておき、駅そばの話。この店では、黒くてスポンジのような食感の麺を使っている。冷凍麺のような感じだが、厨房を見なかったので詳細は不明。そば本来の食感にはほど遠いのだが、駅そばを街なかのそば屋とは異なるジャンクフードと位置づければ、この麺は結構好きな部類に入る。つゆは味が薄く、ついでに言えば出汁も弱い印象。私はここでは肉そば(400円)を食べたのだが、出汁が肉汁に負けている感じだった。たぬきなし、かけ310円。種物は360円と400円のメニューがある。余談だが、岡山駅の列車入線メロディは「桃太郎」「瀬戸の花嫁」「いい日比旅立ち」など、馴染みのあるメロディでかつバリエーションがあって面白い。


※値上げ(かけ310→320円)していました。種物は380円〜です(2009/12、確認)。

※改装していました(写真は、左:旧、右:現)。値段等は変わっていませんが、学生限定で大盛り無料サービスがあります(付+1点。2011/8、確認)。

※値上げしていました。現在、かけ330円、種物390円〜です。「うどんの麺が変わりました」との表示あり。喉ごしが滑らかになったそうですが、私はこの店でうどんを食べたことがないので比較不能です。なお、お品書きに「お持ち帰りはできません!」との注意書きがありますのでご注意ください。ホーム駅そばはテイクアウト需要もあると思うのですが、近年鉄道会社の指導でテイクアウト不可になるケースが目立ちます。車内の衛生面を気遣ってのことと思われますが、駅そばのテイクアウトを禁じたところでお湯入りカップラーメンを持ち込む高校生がたくさんいるので、焼け石に水です。ちょっと残念な傾向だと思います(2014/8、確認)。

※2016/6/30付で閉店していました。建物はまだそのまま残っています。コンコースの「吉備」と新幹線ホームの店舗は健在です(2016/8、確認)。

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「吉備」  実食日:2012/12

  在来線改札内コンコース、新幹線乗換改札付近にある。以前に立ち寄った時にはうどん専門だったような覚えがあるのだが、現在はそばも扱っている。「全品そば対応」の貼り紙が出ているくらいだから、やはりかつてはうどん専門だったのだろう。間口が広い店で、椅子付きカウンター7席と、テーブル席が計10席ある。
  麺は、冷凍だろうか。歯ごたえは強いが、あまり香らないタイプ。近年、全国的にこのタイプの麺に出会う確率が高くなってきているように思う。ラーメンやうどんと同じで、そばも「固い麺」が流行りなのだろうか。つゆは、かなりの薄味。甘み・塩気とも薄いのだが、バランスがよいのか、あまり物足りなさは感じず、最後まで美味しくいただけた。かけ330円、月見400円(カマボコ2枚+ワカメ入り)など。変わりメニューに、しょうゆ麹そば450円、スペシャルそば580円がある。しょうゆ麹は流行りものなので、長続きするとは思えないが……。割箸は、天削の高級品。あと、細かい突っ込みを入れると、冷水機が柱の陰に隠れていて分かりにくいのがちょっと。ちゃんと案内の貼り紙が出ているので特に減点はしなかったが、一考の余地があると思う。


※2013/10、再食。価格等、変わっていません。スペシャルそばを試しました。トッピング内容は、肉・えび天・きつね・ワカメです。「あじわい」「あじわい新幹線」と同業者の店ですが、写真を見る限り、この店だけスペシャルそばのトッピング内容が異なるようです(他の2店舗ではえび天・肉・生卵・ワカメ)。しょうゆ麹そばは、案の定終了していました。

※消費増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円、月見410円、スペシャル600円です。しょうゆ麹450円は終了していました。まぁ、一過性の流行りものでしたね。サイドメニューに、岡山名物・ままかり押し寿司260円があります。2カンでこの価格はやや高いように感じますが、駅弁が1000円前後することを考えれば、旅先グルメとして重宝するのではないでしょうか(2014/8、確認)。

※2018/7、公式取材にて再食。値段等、変わっていません。本当は未食メニューを試したいところでしたが、公式取材の必要上、スペシャルそば600円を再食しました。トッピング内容は変わっていません。ただ、この間に麺とつゆ(出汁)が少々変わったようです。麺はたぶん冷凍のままですが、少し細くなったように感じます。出汁は、過去の実食時には全然感じなかったカツオ系の出汁が利いていました。小魚系の出汁もブレンドされているようで、旨みとまろやかさもあります。バージョンアップだと考えてよさそうです。

※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、かけ350円、月見420円、スペシャル610円です。冷やしバージョンのぶっかけスペシャル630円もあります(2021/8、確認)。

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「あじわい新幹線」  実食日:2013/10

  新幹線の上り(23・24番)ホーム新倉敷寄り。椅子付きカウンター4席と、立ち食いカウンターが4〜5人分の、小さな店。在来線ホームの店舗よりも小さいが、厨房をコンパクトにしているぶん、キャパはこちらの方が多そうだ。
  麺は冷凍っぽい食感。やや太めで、強い弾力がある。つゆは典型的な関西風という感じ。在来線ホームの店舗と同じ材料を使っているとみていいだろう。たぬきなし、かけ320円、月見380円、かきあげ400円など。価格やメニューも在来線ホーム店と共通しているが、唯一の相違点は、学生限定の大盛りサービスの有無。新幹線は学生の利用が少ないためだと思うが、新幹線ホームの店舗ではこのサービスを実施していないようだ。また、コンコースの「吉備」も同業者の店だが、こちらは価格体系が異なっている(麺が違うためではないかと推察)。


※閉店していました。跡地は、倉敷うどん専門でそばは扱わない「ぶっかけふるいち」です。公式取材で訪問して2杯続けて食べましたが、当サイト上では対象外物件として扱うことにします(2019/8、確認)。

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「のんき坊」  実食日:2016/8

  東口を出て左前方、道路向かいのスカイモール21(アーケードの商店街)入口角。基本的には24時間営業の居酒屋なのだけれど、簡易的なそば・うどんも提供している。確か以前は完全なうどん・そばの店だったような記憶があるのだが、長らく未食リストに入っていた間に業態が変わった様子。いわゆる二毛作店ではなく、そば・うどんと酒を並行提供している。朝から晩までそばを食べられるのがありがたい。また、岡山駅の駅そばは改札内ばかりなので、この場所に1軒店があることの意義が大きい。ビニールカーテンを間仕切りにした半露出店。写真(商店街側)では普通に間仕切りがあるように見えるが、裏手の大通りに面した側がガバッと空いている。客席は、テーブル席が2人×4、椅子付きカウンターが5。基本的に配膳付き後払いだが、オープンキッチンでセルフとしても機能する造りなので、掲載要件を満たしていると考える。
  麺は、太平の茹で麺。歯ごたえはあまりないけれど、茹で麺にしてはそばの香りがしっかりと感じられる。悪くない。つゆは、かなり極端な薄味。そばの香りが若干浮いてしまうので、うどんに照準を合わせたつゆなのだろう。完飲派にとっては良いかもしれないが、残す派はちょっと物足りなく感じるかもしれない。出汁はなにやら複雑な風味。昆布もカツオも入っていそうだけれど、どちらも前面には出ていない。3種類以上の出汁をブレンドしていると推察。中国地方にはイワシやウルメを使う店が多いので、この店でも小魚系がブレンドされているのではないだろうか。値段は少々高めで、かけ400円、きつね・月見・昆布・梅450円、天・肉550円。実食は、月見そば。卵は先乗せで、白身が白濁した状態で提供される。天かす・カマボコ2枚入りで、見た目になかなか華がある(天かすは、乗せるかどうか聞いてきてくれる)。割り箸は竹製。総じて、悪くなかった。また寄る機会もあるだろう。次回は、酒も楽しんでみることにしようか。


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★伊部駅(JR赤穂線)
「四季彩」  実食日:2010/12

  改札を出て左、東備観光情報センター(土産物店)の奥。あるいは、一度駅を出て左。情報センター内と駅外、2カ所に出入口がある。あちこちから寄せ集めたような、不揃いなテーブル席が主体で、奥には座敷も完備。配膳付き→後払い(伝票制)の店だが、立地と値段が駅そば級で、そして個人的に気に入った店でもあるので、このカテゴリに含めることにする。
  麺は、生麺の注文後茹で。調理には5分ほどかかる。適度にざらつきとぬめりがあり、食感は軽め。しかし、香りは強い。つゆは純粋な関西風で、やや辛め。麺との相性はよいと思う。そして、びっくりしたのが、天ぷら。注文後に揚げる本格的な天ぷらが供される。天ぷらそばには、大ぶりのえび天2本と、タマネギ天(かき揚げではなく、ほぐしていないタマネギをそのまま揚る)が乗っていた。この内容なら、500円はたいへん安く感じる。他のメニューは、かけ350円、きつね400円など。
  実は、この店には看板・品書きなどを含め、どこにも「そば」の表記がない。一見客は、間違いなく「うどん専門店」と思うだろう。しかし、頼めば麺をそばに変えることができる。「裏メニュー」と言っていいだろうか。よほどそば食が普及していない地域なのかな、と感じる。これだけのパフォーマンスを発揮できるのなら、どんどんアピールすべきだと思うのだが。
  それから、営業時間に注意を。(そば・)うどんは、14時からのメニューとなっている。言質は取っていないが、昼時には食べられないかも。基本的にこの店は「昼は喫茶店、夜は居酒屋」で、ほんのいっときだけ(そば・)うどんを扱っているというスタンスなのかもしれない。


※閉店していました。跡地は、イベントスペースになっています。好きな店だったので、残念です。なお、当駅は無人化(簡易委託化)され、旧事務室部分にはおしゃれなカフェがオープンしましたが、そばの扱いはありませんでした(2018/10、確認)。

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★中国勝山駅(JR姫新線)
「つるや」  実食日:2012/11

  駅を出て直進、国道181号を渡って右へ3分、弁当店「つるや」内のイートインコーナー。地方には、このパターンで対象となる店が結構多い。当サイトでは、研究精度を高めるために、サンプル数を増やす目的でこの手の店も対象に含めているため、探訪はなかなか大変。半券もぎりタイプの食券を使用していて、実際にもぎって受渡しが行われる。客席は、テーブル席が4人×2、椅子付きカウンターが6席。
  麺は冷凍で、歯ごたえというか弾力が強いタイプ。つゆは典型的な関西風。ほのかに甘みもあって美味しい。かけ250円、天390円など。ラーメンやカレーなどもあり、特にセットメニューの安さが際立っている(カレーセット450円など)。嬉しいサービスが2つあり、1つは天かす入れ放題。もう1つは、漬物のサービス(フリー)。浅漬けなので、結構たくさん食べられる。


※2015/9、再食。おそらく麺は変わっていないと思いますが、茹ですぎ(湯通ししすぎ)たのか、ブヨブヨした食感になっていました。また、ネギがだいぶ古かったみたいで、ちょっと饐えた臭いが気になりました。極限的に悪く言うと、生ゴミのような臭い。つゆは変わらず淡麗で美味しいのですが、その他の部分がかなり残念な一杯でした。かけ300円、天480円と、消費増税ぶん以上に値上げしています。一方で、えび入りかき揚げ400円が登場し、朝うどん250円(7〜11時)も設定されていました。高くなったのかお得になったのか、よく分からない変化ですね。トータルで考えると、この店に行くなら午前中がベストでしょう。朝うどんが安くてお得だということもありますが、食材が傷む前に行った方がいいというシニカルジョークも含めての話です(味−2点、値−1点)。

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★福山駅(JR山陽本線・福塩線、山陽新幹線)
「あじわい」  実食日:2005/8

  改札を出て右、駅舎の外に出る手前の通路を左、右側。駅ビルの土産物店が連なる一角にある。喫茶コーナー「Estation」の隣。立ち食いカウンター一本だけの、コンパクトな店である。
  「あじわい」は西日本でたまに見かけるチェーン店だが、ここのそばはなかなか美味かった。麺は袋麺で、見た感じでは「あまり期待できないかな」と思っていたのだが、湯通し時間が普通の茹で麺よりもずいぶん長い。1分くらい茹でていたように思う。半生麺なのだろうか。食感はややフカフカした感じ。つゆは関西風で、昆布出汁がよく効いている。たぬきはカウンターに置いてあり、入れ放題。かけが260円(怪しい)だったので、たぬきも260円ということになる。私が食べた天は320円。隣の人が「大盛」を注文していたのだが、麺が2玉になっていた。完食がきつそうな量だ。


※暖簾が変わり、看板上部に照明が増設されていました(写真は左:旧、右:現)。値段が上がっていて、現在はかけ300円、きつね・月見350円、天380円などです(値−3点。2009/12、確認)。

※駅舎内のリニューアルに伴い、移転・リニューアルしていました。現在は改札を出て右、南口を出てすぐ右側にありますが、店名(→「あじわい処 麺」)・場所・メニューのすべてが変わっているため、別店とみなし、この店舗は閉店と捉えることにします(2016/8、確認)。

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「あじわい処 麺」  実食日:2017/3

  南口を出て右前方、セブンイレブンの並び。微妙に駅舎とは別棟になった建物だが、広義でも狭義でも「駅そば」と呼んで差支えない店。かつて駅舎内にあった上記「あじさい」の事実上移転といえるような店舗だが、場所・店名・メニュー・値段・味のすべてが変わっているので、別店として扱う。面取りされた角地ということもあり、ちょっと窮屈な印象を受けるフロア形状になっている。受渡口付近が特に狭くなっているので、混雑時には動線が混乱しそうな臭いがする。客席は、テーブル席12・椅子付きカウンター17くらい。券売機で食券を買い、受渡口でプラ板の番号札と交換して、番号で呼び出し。
  麺は、冷凍だろうか。生麺っぽいぬめりがあるが、香りのなさから推して。ちょっと重だるい食感。「あじさい」時代の麺の方が、個人的には好み。つゆはあっさりしていて、脇役に回っている印象。昆布出汁だろうと思うのだが、かき揚げに負けるくらい風味が淡い。たぬきなし、かけ320円、きつね390円、かき揚げ410円。変わりメニューに、全部乗せ系のスペシャル600円や、福山ラーメン510円がある。実食は、かき揚げそば。かき揚げは、店頭の写真入りメニューでは丼の縁にたてかけるようにそそり立っていて美味そうに見えたのだが、実際は揚げ置きでヘナヘナ。丼の縁にたてかけたらグニャッと湾曲してしまうだろう。油が重くないのが救いではあるが。なぜか、かき揚げと一緒に揚げ玉が乗る。全メニューに共通して入れているものなのかもしれないが、個人的には天系のメニューには不要だと思う。徒に重くなるだけなので。フリーで置いておく、あるいは聞いてから入れるならまだしも、デフォルトで入れるセンスは、私には理解できない部分だ。揚げ玉のほかに、ワカメもデフォルトで入る。
  訪問が昼時(12:30頃)だったこともあり、結構混雑していた。先客・後客とも、10人以上で数え切れないくらい。フロアが細長くて出入口が2か所あるので、ちょっと目を離すともう数が分からなくなる。「あじさい」ではどう頑張ってもこれだけの客数を収容することはできなかったので、移転は正解だったと言えそうだ。また、福山ラーメンがよく売れていたので、これを導入したのも正解だったということだろう。「駅そばはラーメンを売れば儲かる」と言われるようになって久しいが、今後もこの傾向はさらに加速していくと思う。


※2018/3、再食。以前から気になっていた福山らーめん510円をいただきました。コクのある醤油ラーメンで、豚の背脂入りです。売り文句は「あっさり和風出汁」なのですが、和出汁よりも豚の旨みの方がだいぶ勝っていて、どちらかというと「こってり」の印象です。隣町ということもあって、尾道ラーメンに近い味わいです。麺がやや幅広タイプなので、なおのこと背脂の香りがよく乗ります。トッピングは、チャーシュー・モヤシ・メンマ。モヤシを乗せるのが特徴的ですが、これも尾道市内のラーメン店でよく見るトッピングです。どこのスーパーにもあるような水っぽい安物ではなく、青臭みとシャクシャクした歯ごたえの強いモヤシで、これはこれで美味しいです。
  平日11:00頃の訪問で、先客2・後客7。昼時を中心に、結構需要があるようです。移転前の店舗では、フロアが狭くて物理的に7人入ることが厳しかっただろうと思います。その意味でも、移転は正解だったと言えそうです。なお、外観的には暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ330円、きつね400円、かきあげ410円、スペシャル610円、福山ラーメン560円です。福山ラーメンだけ値上げ幅が少し大きくなっています(2020/12、確認)。

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「なか卯」  実食日:2021/8

  駅舎の外側、さんすて二番街にある。店舗名は「JR福山駅店」。親子丼とうどんがメインのファスト全国チェーンで、そばの扱いは副業的なものなのだけれど、駅ナカ準拠のこの場所にあるなら取り上げないわけにはいかない。というか、こういう全国チェーン店でも、各地で食べ比べてみると意外な発見があるものだと気づかされることになったので、これは対象に含めて大正解だった。食券制で、席に着くと店員さんが券を取りにやって来る。配膳もしてくれ、下げ膳も不要。客席は、テーブル席と椅子付きカウンターがある。席数は数えていないが、だいたい30くらいだろうか。
  麺は、おそらく冷凍。中細で、エッジがしっかり立ったもの。冷凍にしては香りがある方。首都圏と同じく二八そばである旨の表示あり。つゆは、東西折衷くらいの色合い。この辺りだと近畿よりもさらに色が薄く、ほとんど透明である場合が多い。だから、この地域としてはかなり色が濃い部類になる。出汁感はさほどなく、どちらかというと塩気で食わせるタイプだ。たぬきは、このチェーンらしく「はいから」というメニュー名で扱う。色白の既製揚げ玉で、つゆに浸かるとすぐにふやけるタイプ。まぁ。どうということもない。はいから400円。青海苔を練り込んだカマボコがサービストッピングされる。ネギは青(万能ねぎタイプ)。ここまでは、まぁ都内の店舗とほとんど変わらないと思う。ところが、メニュー表の片隅に「特製かき揚げ丼」の表示があるのを見てなんとなくそばと一緒に注文して、はたと気づくことになった。「なか卯にかき揚げ丼なんてあったっけ?」と。「なか卯」のかき揚げといえば、首都圏では冷凍ものの出来合い海老かき揚げを注文後に揚げるのが定番だ。しかし、JR福山駅店ではこの海老かき揚げは扱わず、店内仕込みだというこちらの特製かき揚げを提供していたのだ。だから、そばメニューにも海老かき揚げそばは存在せず、代わりに特製かき揚げそば500円が入っている。かき揚げは、細切りのタマネギ、ニンジン、小エビ、細かすぎてよく分からない青菜で構成。小エビは、他店舗のエビかき揚げに入っている川エビサイズのものではなく、もっと小さなアミ系のものだ。これがとてもよく香り、美味しい。私は、こちらの方が好み。そして、空気を包み込むようにした揚げ方で、明らかに冷凍ものではなく一から店内で作っているものだと分かる。ほう、「なか卯」にも地域(あるいは店舗)ごとに違いがあったのか。というか、値段的にも手ごろ(並380円、小330円、大450円)なので、ぜひ首都圏の店舗でもやってほしい。ちなみに、タレは後からかける仕様で、金山寺味噌みたいな甘めのものだった。箸はエコ箸。
  平日21:45頃の訪問で、先客4・後客6。遅い時間帯でも、結構よく入っている。この時間帯になると駅ナカや周辺の飲食店はあまり営業していないので、需要が集中するのだろうか。各席にコロナ対策のパーティッションあり。テーブル席にも対面方向に設置されているのだが、可動式なので大きく動かされてしまい、2人卓が実質的にはおひとりさま用のような状態になっていた。

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★尾道駅(JR山陽本線)
「尾道櫻屋」  実食日:2009/12

  1番ホーム&改札外(写真はホーム側)。看板には「うどん」、暖簾には「ラーメン」と書かれていてそばの表記がないのだが、うどんメニューはすべてそばにも対応している。客席配分は改札外の方が圧倒的にメインで、ホーム側は定数6。しかも、そのうちの2席はあまり加重をかけるとバキッといきそうな、応急的なもの。
  この店のそばは、麺がなかなか印象深いものだった。色の黒い太麺だ。山陰を除く西日本でこの黒さは珍しいと思う。噛むと柔らかく、舌触りは滑らかながら歯にザラッと触る食感。つゆは少々辛め。余韻があり、個人的には好きなタイプ。具一品系は、360円と370円のメニューが中心。変わったところでは、おそらくそば・うどんのつゆにラーメンの麺を入れたものであろう「和風ラーメン」がある(500円)。味もさることながら、店主の愛想がよく(退店時に深々とお辞儀までしてくれた)、気持ちよく食べられる店なので、機会があればまた利用したい。


※閉店していました。2017/3/16付とのこと。なんと、訪問日が3/16。まさかの閉店当日でした。跡地は、早速工事が入っていました。別店に生まれ変わるのか、単なる撤去工事なのかは、今のところ不明です。そば・うどんはもちろんですが、駅ナカで尾道ラーメンを食べられる貴重なスポットだったので、なおのこと残念です(2017/3、確認)。

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★三原駅(JR山陽本線・呉線)
「浜吉」  実食日:2011/8

  在来線下りホーム(1・2番)、やや本郷寄り。味も素っ気もない外観で、一見すると「廃墟」と思ってしまうのだが、下りホームの店舗は営業している。上りホームにも似たような建物があるが、こちらが営業しているのは見たことがない。
  この店の麺は、美味いかどうかは別にして、ちょっと特徴があるものだった。舌触りはザラザラしていて、歯を当てると、一瞬すごく固そうに感じるが、実際には呆気なく切れる。「コシがある」の真逆か。外側が固くて、芯が柔らかい感じ。つゆは塩気が薄く、ゴクゴクと飲むぶんにはいいのだが麺を食べているときに物足りなく感じる。実食した天(カマボコ入りで400円)には、なぜか揚げ玉が追加される。追加しなくても、天がすでに「巨大たぬき」なのに。具材は小エビのみ。酒類や簡単なつまみもあるほか、駅弁も販売している(「浜吉」は駅弁業者)。


※値上げしていました。現在、天410円です。そのほかには、かけ360円、きつね410円、肉490円などがあり、ご飯ものもいなり寿司とおむすびがあります(ともに100円。2016/8、確認)。

※2017/9/1から、休業に入っていました。貼り紙に「閉店」とは書かれていなかったのでまだ閉店扱いにはしませんが、全国的にこの状態から復活した例は乏しいです。残念ではありますが、覚悟しておいた方がよさそうです(2018/3、確認)。

※休業の貼り紙が出ている状態が続いていますが、駅員さんに聞いたところ「完全にやめてしまっている」とのことでしたので、この段で閉店とみなすことにします。残念です(2019/8、確認)。

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★西条駅(JR山陽本線)
「味一」  実食日:2009/4

  駅出口脇にある、昨年5月にオープンした新しい店。当然ながら、内装は清潔感がある。テーブル席と立ち食いカウンターがあり、15人ほど収容できそうだ。
  麺は、角がなくてツルツルした食感。つゆは薄味だが、物足りなさはない。麺とつゆはインパクトに欠けるが、細かい部分に工夫を凝らすことでオリジナリティを発揮している。この店のオススメメニューは、360円のかやくそば。トッピングは卵焼き・椎茸煮染め・味付き刻み揚げ・揚げ玉。カマボコが2枚乗って、彩りも鮮やかな一杯だ。その他のメニューは、かけ280円、きつね330円など。麺類のほか、おでん各種(100円)も扱っている。また、変わったサービスとしては、毎月29日を「肉の日」とし、肉そば(400円)の肉を増量。月に1日しかないのが辛いところではあるが。

※駅舎改築(橋上駅舎化)に伴い、閉店していました。店があった場所は、現在はサラ地になっています(2012/12、確認)。

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「驛麺家」  実食日:2016/8

  改札を出て左、南口階段を左に下りたところ(駅舎1階の外側)。上記「味一」が閉店して寂しくなっていた駅だが、駅舎の改築に合わせて駅そばも復活した。「味一」→「駅麺家」ということは、JR系から駅弁屋に変わったということになる。これは全国的に見ても近年ではたいへん珍しいケースなのではないだろうか。よくあるのは逆のパターンだからね。広島駅弁当、頑張っているね。店内は広く、テーブル席が主体。4人×6卓もある。プラス、椅子付きカウンターが16席。ずいぶんな入れ込みようだが、この駅でこんなにたくさんの客が入るのだろうか?
  麺は、ノーマルな茹で麺。広島駅の店舗と同じとみていいだろう。つゆは、塩気がわりと強く、醤油もしっかり利いている。中国地方ではこういう味わいのつゆはわりと珍しく、そばに合わせても麺の香りがあまり浮かない。うどん向きのつゆで出す店が多い中で、広島駅弁のつゆはそばにもちゃんと合うつゆになっていると思う。かけ320円、天370円、きつね370円。基本的に広島駅と同じ価格設定。ご当地メニューの「がんす天そば」も、420円で健在。ところが、麺類では赤うどんだけが異なる価格設定になっている。広島駅では410円なのに、西条駅では340円だ。これは、トッピングの違いによるもの。広島駅では天ぷらとゆで卵が乗るのだけれど、西条駅ではいわゆる素うどんになる。そして、西条駅には「ゆで卵」の設定がないので、単品追加で広島駅の赤うどんを再現することもできない。強いてやろうとすれば天ぷらと「温玉」を乗せることになるのだが、これだと440円になる。トッピング付きで410円か、トッピングなしで340円か。これは悩みどころだ。また、ご飯ものの有無という点も広島駅と異なる。立ち食いが中心となる広島駅ではおむすび100円やいなり160円程度なのに対し、テーブル席を豊富に擁する西条にはカレーライス380円やカツ丼500円などがある。さらには、コーヒー・紅茶(ともに250円)といった喫茶メニューまである。パパッと手早く食べて出る広島駅に対して、腰を据えて少しゆっくりくつろげる西条。店の色合いが異なるわけだ。酒類もあるので、一杯飲み屋としても利用できる。ここで酒を飲むのなら、アテは「がんす天」の単品100円がオススメ。イメージ的には薩摩揚げのカツで、ビールにも日本酒にも合うし、何といってもご当地惣菜だから。
  実食は、天ぷらそば。天は例によってわらじ天。天は後乗せで、少し湿気り気味ながらもサクサク感も残る状態での提供だった。これは、広島駅と同じオペレーション。天の上からつゆを注ぐのは、向洋駅だけなのかな。それとも、店舗固有のオペレーションではなく、店員固有のオペレーションなのかもしれない。個人的には、天は後乗せがいい。グズグズになるまでの時間に、いくらか猶予が生まれるので。


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★向洋駅(JR山陽本線)
「向洋うどん売店」  実食日:2011/8

  改札を出て左前。厨房に向いたL字型カウンターと壁に沿ったカウンターで、いずれも立ち食い専用。出入口が2カ所ある(駅内、外)のだが、食券販売機が外側に入口外にしかないので、電車で立ち寄った一見客は販売機に気づかず、口頭注文してしまうのではないだろうか(私もそうだった)。口頭注文でも対応してくれるが、後でおばちゃんがわざわざ食券を買いに外に出ていた。券売機を2台置くのが理想だが、それができないなら、店内に置いた方がいいのではないかという気がする。
  味覚的には、少々粘着性のある茹で麺に、この辺りにしてはわりと色の濃いつゆで、広島駅「広島駅弁当」と酷似している。財産票には「JRサービスネット広島」と記載されているのだが、運営は「広島駅弁当」だろう。天もわらじ型だし、名物のサイドメニュー「もぐり寿司」もある(200円)し。変わりメニューに、牛すじそば500円、スペシャルそば600円などがある。


※閉店していました。跡地には、駅舎の外側からのみ利用できる「驛うどん・そば」がオープンしています。業者も変わっていないと思われますが、立地(店舗形態)や店名が変わっているので、別店と見なします(2014/12、確認)。

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「驛うどん・そば」  実食日:2014/12

  駅を出て左、コンビニ(ハートイン)の隣。駅舎の外側から出入りする造りの店。上記「向洋うどん売店」の後継というか、リニューアルと考えられる店だが、店名が変わっているので別店として扱う。たいへん狭い店で、立ち食いカウンターは4人でぎゅうぎゅうになる。それでも、結構利用者は多く、だいたい常時3〜4人が店内にいる、という状態。外に行列ができることはなく、かといって閑古鳥が鳴くこともなく、絶妙なバランスを保っている。
  麺は、これといった特徴のない茹で麺だが、広島「驛麺家」より少し固いように感じた(同日連食)。湯通し加減による誤差か。つゆも、「驛麺家」よりちょっと塩辛いように感じたが、これも誤差と思われる。ただ、「驛麺家」とは決定的に異なる部分もある。第一に、盛りつけ。「驛麺家」では「麺→つゆ→天」の順だった(流れ作業なので、タイミングによってつゆと天の順番が入れ替わることはないだろう)のに対し、こちらは「麺→天→つゆ」の順だった。私だけでなく、他の客の天そばも同様の盛りつけだった。だから、天(広島駅と同じわらじ天)が最初からヘナヘナしている。第2に、ネギがアサツキだった(「驛麺家」では普通の葉ネギだった)。「驛麺家」の貼り紙の写真ではアサツキのようなものが乗っているので、もしかしたら日によって違うのかもしれないが、同日連食で違っていたということは、仕入れも別口なのだろうと推察(前日ぶん残りという可能性もあるが)。そして第3に、値段が違う。かけ300円、天350円という設定は、「驛麺家」よりも安い設定だ。客数が少なそうな店舗の方が安いというのは、ちょっと意外。変わりメニューに赤うどん410円あり。これは「驛麺家」と同額設定。「向洋うどん売店」時代にはなかったメニューだ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ330円、天380円、赤うどん420円です(値−1点)。ラーメン510円の扱いが始まっています。いなりやおむすびとのセットもあります(2020/12、確認)。

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★広島駅(JR山陽本線・芸備線・可部線、広島電鉄本線(広島駅前駅)、山陽新幹線)
「駅うどん 駅そば(広島駅弁当)」  実食日:2005/8

  1番ホームにある。電光の看板が目立つので、列車を降りればすぐに目に入るだろう。私は朝一番の列車で広島入りした(06:10頃)のだが、すでに開店していた。先客ゼロだったので、どうやら一番列車に合わせて開店するようである。私の後から続々と客が押し寄せ、あっという間に満席になった。流行っている。
  たぬきがなかったので、私は天を実食。しかし、具は小エビが3匹ほど入っているだけで、これはほとんどたぬきに等しい。別途、「かき揚げ」というメニューもある(390円)ので、たぬき320円と解釈する。変わったところでは、スペシャルそば580円(肉・玉子・きつね・ワカメ入り)というのがある。また、麺類以外では、もぐり寿司(170円)というのが気になった。細かいワンポイントを言うと、カウンターが高低2段になっているのが嬉しい。身長が高い人でも低い人でも、食べやすいように工夫されている。
  ちなみに、同じ「広島駅弁当」が経営する駅そばが4・5ホーム、7・8ホームにもある。しかし、この時間にはまだ開店していなかった。


※2008/9、再食。値上げしていました。現在の値段は、天340円、かきあげ420円、スペシャル600円、もぐり寿司200円です(値−1点)。

※2009/12、再食。ズームズームスタジアム完成記念でしょうか、広島カープ応援メニュー「赤うどん」が登場していました(430円)。その名のとおり、麺が赤いです。特殊な麺なので、「赤そば」はありません(付+1点)。

※2010/6、再食。赤うどんに続く広島カープ応援メニューとして、広島赤鶏カープカレー(450円)が登場していました(付+1点)。

※2014/8、再食。値上げしていました。現在、天350円、かき揚げ430円、スペシャル620円です。もぐり寿司は終了していました。赤うどんは、なぜか値下げされて410円です。ぶっかけ赤うどんも同額。カープカレーは終了していました。味覚的には、特段の変化はありませんが、ボリュームは並量だと感じたので2点減じました。

※がびんちょ、閉店です。4・5、7・8ホームの店舗は早々と(8月の時点ですでに)閉店し、建物も解体済み。1ホームの店舗が粘っていましたが、2014/11/1の22:30で永い生涯を終えました。建物はまだ残っていましたが、近々解体されると思います。駅構内が大々的にリニューアル工事されているので、その影響と思われます。なお、新しく設けられた跨線橋上に、同じ業者の「驛麺家」がオープンしているので、閉店というよりは「移転」の方が正しいかと思います。当サイトとしては、立地&店名が異なるということで、別店扱いとします。個人的には、昭和チックなネオン管も新店舗に移してほしかったです(2014/12、確認)。

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「味一」  実食日:2008/9

  南口改札を出て右、マクドナルドの隣。立ち食いカウンターのみだが20人以上を収容できる大型店。
  麺は太めで食べ応えがあり、つゆは適度に甘みがある。どちらも、水準以上のレベルにある。カマボコが2枚入って、かけ260円、きつね310円など。この店では肉うどん(380円。そばもあるが劣勢)が名物となっているようで、注文する人が多い。肉うどん(そば)とのセットメニューも設定されている。豪華なスペシャルそば(450円)にも、肉が入る(他に天と温泉卵が入る)。細かいワンポイントを挙げると、盆の上に紙ナプキンを乗せ、その上に丼を乗せて出される。このあたりの気遣いは立派だ。なお、この店は「味一 広島3号店」で、1号店と2号店は新幹線ホームにある。


※2009/12、再食。値上げ(かけ260→290円、きつね310→340円、肉380→410円。値−1点)していました。冬季限定メニューに、かきそば(520円)があります。広島らしくて、いいですねぇ(付+1点)。

※駅舎リニューアル工事に伴い、閉店していました。跡地は工事中で、今のところは何もありません。工事終了後に復活する可能性もありますが、ひとまず閉店と見なします(2014/8、確認)。

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「驛麺家」  実食日:2014/12

  在来線改札内跨線橋上。4・5番ホームから跨線橋に上がるとほぼ正面にある。先月オープンしたばかりの新店。というか、各ホームにあった「広島駅弁当」の駅そばが移転・集約された店舗だ。個人的には1番ホームの店舗に強い思い入れがあり、ピカッと新しい雰囲気には若干馴染めない部分もあるのだが、ともあれ改札内に駅そばが残ってくれたのは救いだ。集約された店舗だけあって店内はなかなか広く、テーブル席2人×2と、立ち食いカウンターが20人分以上ある。制服姿の女子中学生から杖を突いて歩くお爺さんまで、幅広い層の客が一列に並んで立ち食いしている。他の地域・駅ではなかなかお目にかかれない光景だろう。
  味覚的には、ホーム時代と変わっていないと思われる。麺はごく普通の茹で麺。つゆはちょっと塩気が強くなったようにも感じるが、誤差だと思う。少なくとも、ハッキリと方向性が変わったわけではない。天は、変わらず小エビ入りのわらじ天だ。安っぽいものなのだが、これが結構美味いというか、癖になる。全メニュー制覇したい身なのに、ついつい天そばばかりを食べてしまう。かけ320円、天370円。これとは別に「手作りかき揚げ」があるが、480円と高値。変わりメニューに、「がんばれカープ 赤うどん」410円、担々うどん550円。赤うどんは、2009年にホームで実食した時に比べて値下げされているが、ボリュームが若干少なくなり、煮卵が普通の茹で卵に変わっていた。貼り紙に、青ネギは球場の天然芝をイメージしている旨の記載があるが、これはちょっと無理があるような気がする。


※2017/3、再食。いつの間にかメニューに加わっていた、がんす天そば420円を食べてみました。「がんす天」とは、広島のソウルフード的B級グルメで、単に「がんす」と呼ばれることもあります。イメージ的には、魚肉ソーセージのカツ。前夜に別店(駅そばではない)でいただいた時には四角形でやわらかいものだった(四角形のものが一般的なようです)のですが、ここのがんす天は円形で、やや歯ごたえの強いものでした。そして、コショウのピリッとくる刺激が印象的でした。店によって、あるいは製造業者によって、少々違いがあるようです。とても美味しいのですが、個人的にはうどんつゆに浸して食べるよりもソースかマヨネーズをつけて白米と合わせたい一品だと感じました。
  今回は10:00頃の訪問で、先客4・後客3。アイドルタイムということもあり、比較的空いている印象でした。このくらいの客数だと待ち時間も短いし落ち着いて食べられてよいのですが、この駅・この店に関してはもう少し賑わっていた方が雰囲気が出て良いなと感じます。


※2018/12、公式取材にて再食。値段等、変わっていません。今回は、頑張れカープ赤うどん410円と、手作りかき揚げうどん480円を連食しました。赤うどんについては、前回実食時(2014/12)とくらべて、1点だけ変わりました。それは、前回は乗らなかったカープロゴ入りのカマボコが乗ったこと。これは、ホーム時代にも乗せていなかったものです。手作りかき揚げうどんの麺(うどん)は、あまりコシのないものです。店揚げのかき揚げは特大サイズで、高さも5センチくらいあります。正円形ではなくややいびつなので、フリーハンドで揚げているようです。リングを使って揚げると端の方が硬くなるので、個人的にはフリーハンド揚げの方が好み。具材はタマネギがメインで、紅生姜、スライスちくわ、小エビが入っています。かなり個性的な食感・風味です。値段がやや高めですが、味覚的には上々でした。
  公式取材で店内滞在時間が長くなったため、先・後客数は数えていません。が、とてもよく入っています。満席になることはありませんが、撮影場所を確保するのもたいへんなほどでした。制服姿の女子中学生とかも、ひとりで入っています。この店舗は、当分安泰でしょう。


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「ちから」  実食日:2017/3

  南口を出て左、駅舎1階外側。店舗名は、「広島駅店」。広島市内を中心に店舗を展開するミニチェーンで、全30店舗中エキナカにあるのはここと「呉駅店」の2店舗。呉駅店もわりとコンパクトな造りの店舗だったが、こちらは輪をかけて狭い。立ち食いカウンター一列のみで、キャパは4〜5人といったところ。出入口が2か所あるのが救いだが、それでも4人以上入ると奥の人はかなり出づらくなる。未訪問店舗がまだたくさんあるので確かなことは言えないけれど、もしかしたら30店舗中で一番狭い店舗かもしれない。需要が多そうな立地だけに、ちょっと勿体ないように感じる。実際、9:15頃の訪問で、先客2・後客1だったものの、これでも外からはかなり混雑して見えるようで、さらなる後続客は店内を覗き込んでは諦めて立ち去ってしまっていた。
  麺は、袋入りの茹で麺。手練れと思しきおばちゃん店員は、右手で麺を湯通ししながら、左手一本で丼を湯に浸して温める。そして、湯切りはリズミカルかつ入念に。あまりにも面白かったので擬音化して書いておくと、「チャッチャッチャッチャッ、チャチャチャチャチャチャチャチャ、チャッ、チャッ、チャッ」という具合。先客も私も後客も、すべて同じリズムだった。味覚的にはノーマルな感じだが、湯切りがしっかりされていると麺とつゆがしっかり馴染むので、総合的な印象が良くなる。つゆは、小鍋でひとり分ずつ沸かす。この手順も決まっているようで、麺の湯通しを始める前につゆを火にかけておくと、湯切りが終わる頃にちょうど煮立ってくる。無駄のないオペレーションだ。味覚的には、薄味ではあるが旨味を含んだ出汁がよく利いていて美味しい。かけ370円、玉子・月見440円、天540円など。玉子は玉子とじで、月見は生卵。変わりメニューに、天とじ600円、他人とじ600円。実食は、玉子そば。玉子とじは、麺の湯切りを終えてから作る。小鉢の中で生卵をかきまぜ、ダイレクトにつゆに投入するのではなく、間にお玉を挟む。こうすることで、塊にならず綺麗な玉子とじを作れるのだろう。玉子とじの調理は厨房の奥まったところでやる店が多く、あまり眺める機会がないのだが、この店舗は狭さが幸いして厨房内の全オペレーションを眺められる。「このメニューはどのように作っているんだろう?」と疑問が湧いたら、この店舗で食べることで解消できるかもしれない。いろいろ勉強になる店だ。


※イートインの営業を終了し、テイクアウト専門店になっていました。うどんは、麺+つゆ+トッピングがセットになったものを販売していますが、丼入りでその場でも食べられるような仕様ではなく、自宅でレンチンする仕様です。当サイトでは、閉店として扱います(2021/8、確認)。

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「味一」  実食日:2018/3

  新幹線下り(11・12番)ホームの中ほどやや新岩国寄り。店舗名は「広島駅2号店」。上り(13・14番)ホームにも同名店(広島駅3号店)がある。外観・内装が若干異なるものの、どちらも完全立ち食いで、メニューも完全一致。
  麺は、わりと重厚感のある茹で麺。不自然なほど鮮やかなグレー色をしており、見た目にはセメントを連想させる。何を入れたらこんな色になるのだろうか? あまり食欲をそそられるような色合いではない。味は、特段記すようなことはなく、平均的な茹で麺といったところ。つゆは、中国地方らしい小魚系がメインの出汁。口当たりはキレが良く、ゴクンと飲むとまろやかな旨みがこみ上げてくる。美味しい。たぬきなし、かけ320円、かき揚げ390円、玉子370円など。ご飯ものは、おにぎり100円といなり80円のみ。実食は、かき揚げそば。天は仕入れ品で、ややニチャニチャする食感。具材はタマネギ・ニンジン(どちらも細切り)・インゲン(輪切り)。総合的に言うと、つゆだけ美味しく、麺と天はちょっと残念。箸はエコ箸。券売機に領収書ボタンがあるあたりが、新幹線ホームの店舗らしいと言えるか。出張サラリーマンの利用が多いのではないかと匂わせる。あと、細かい点にツッコミを入れると、七味の振出し容器の形状が変。通常、振出し容器は振出し口(つまり、穴)の部分が突起しているかフラットなもの。だが、この店では振出し口の部分がすり鉢状に凹んでいる容器を使っていた。これだと、中身がたくさん入っているうちはいいかもしれないが、少なくなってくると出にくくなるように思う。もっと言うと、中身を全部使い切ることが不可能なのではないかと。公式取材をする機会があったら、狙いを聞いてみたいものだ。周囲にこぼれにくいように、ということなのかな。
  平日17:30頃の訪問で、先客2・後客3。スーツリーマンばかりで、皆さん食べるのがとても速い。後客の3人は、いずれも私より先に食べ終えて出て行った。


※2019/8、再食。2号店と3号店、どちらが実食済みだったか自分の中で分からなくなってしまったので、両方で食べました。結果、2号店は再食ということに。食券を買って店内に入り、待っている間にカウンター上の唐辛子容器を見て「あ、再食だ」と気づいたのですが、時すでに遅し。そのくらいに、個性的な容器なもので(詳しくは初食記事参照)。3号店の方は、普通に振出し口が突起しているタイプ。なぜ2号店がこの窪んだ容器を使い続けているのか、本当に謎。
  それはともかく、今回は梅そば390円をいただきました。大葉の筏の上に梅干しをひとつ乗せ、板状のとろろ昆布を添えたメニューです。前回実食のかき揚げそばには乗らなかったカマボコが、2枚乗りました。梅干しが妙に鮮やかな紅色をしていたことが少々気になりましたが、味覚的にはほどよい酸っぱさで問題なし。大葉やとろろ昆布との相性も上々でした。とろろ昆布がつゆの味をかなり大きく変えてしまうので、初食(つゆ本来の味を見たい場合)には向かないメニューかもしれません。とろろ昆布が乗ることを知らずに注文したのですが、たまたま再食の店舗の方で良かったと思いました。
  平日11:30頃の訪問で、先客1・後客1。タイミングの妙なのか、昼前にしては空いていました。後客は、かけそばを注文。私はあまりかけそばを食べる機会がないですし、東京では他人の注文を見ていてもかけは少数派だと思うのですが、地方、特に西の方では結構よく出ます。同じようなメニュー構成の店で比較しても、地域によって売れ筋ランキングはだいぶ違うと思います。


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「むさし」  実食日:2018/12

  改札外、北口(新幹線口)側駅舎1階、階段を下りて右手の「エキエ」内。店舗名は「新幹線口店」。ほぼ広島市内のみのローカルチェーン。かつては階段を下りて左手にあったのだが、エキエのオープンに伴って移転している。なお、エキエの2階にも同名店があるが、こちらはテイクアウトの弁当&惣菜のみで麺類のイートインはないので注意を。間仕切りのない(胸ほどの高さのパーティッションで仕切られている)店内は結構広く、テーブル席が20、奥の方に椅子付きカウンターが8席。テーブルオーダーで、配膳付き、後払い(伝票制)。
  麺種は確認していない。食感的には乾麺を連想させるモッサリ系だが、調理時間の早さからして冷凍と推察。そばの香りはあまりない。つゆは、透明度が高い。それでいて、出汁感よりも塩気の方が勝っている。うすくち醤油はこいくち醤油よりも塩分濃度が高いので、色の濃さと塩気の強さは比例しない。値段は高めで、一番安い卵とじでも490円。実食した活地海老天婦羅は540円。名物の元気そばは650円。海老天トッピングの天婦羅そばは740円と、もはや駅そば価格ではない。活地海老天は、要するに小エビ入りドンベ。エビはかなり小さいのだが、たくさん入っていて香ばしく、味覚的には結構私好みだ。飲み水は、温ほうじ茶がデフォルト。頼めば水も出る。注文時にはおしぼりも出る。どうにも駅そばらしくない部分が目立ち、駅そばと街そばの中間くらいのスタンスなのだが、簡易性はあるし厨房もオープンなので、掲載対象に含めるのは問題ないだろう。箸は割り箸。
  平日16:00頃の訪問で、先客1・後客2。閑散傾向だが、この他に数人のテイクアウト客があった様子。ちなみに、先・後客は、全員女性のひとり客。改札内の「駅麺家」とは明らかに客層が違う。そういう意味では、うまく競合せずにバランスがとれているのかもしれない。なお、午後には中休みがあるので、訪問時には注意を。


※消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、卵とじ510円、活地海老天婦羅は580円、元気700円です(2021/8、確認)。

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「味一」  実食日:2019/8

  新幹線上り(13・14番)ホームの中ほどやや新岩国寄り。店舗名は「広島3号店」。上記2号店と並行の位置関係にある。外観は、間口上部の看板部分がちょっと違うくらい。内装は、棒線カウンター一本の2号店に対して、こちらは角がちょこっとだけL字型に折れ曲がっている。ただまぁ、キャパとしては同じくらい(5人程度)だ。立ち食いのみで、椅子はなし。メニュー・値段は、2号店と完全一致。
  麺は、セメントのような鮮やかなグレー色をした茹で麺。何で着色しているのかが少々気になる。そばの香りはあまりない。食感も「ザ・茹で麺」という感じで、色合い以外はあまり特徴的ではない。つゆは、雑味のないスッキリクリアなテイスト。小魚系の出汁と思われる丸みが感じられ、個人的には好きな部類。かけ330円、かき揚げ410円、梅390円など。実食は、玉子そば390円。たぬきがない店ということで初食はかき揚げそばにしたかったが、2号店と3号店のどちらが実食済みだか分からなくなってしまったので、実食済みかもしれないかき揚げそばは避けた。玉子を先に乗せるか後で乗せるかに注目していたのだが、生ではなく温玉(先乗せ)で拍子抜け。私の中では基本的に「月見・玉子=生」なので、温玉を使うのであれば券売機のボタンにそう記載しておいてほしかった。2号店でかき揚げそばには添えずに梅そばには2枚添えたカマボコは、3号店の玉子そばには添えない。トッピングが温玉ひとつだけだと、見た目にちょっと寂しい。こういうメニューにこそ、彩りのカマボコが効果的だと思うのだが。箸はエコ箸。なお、七味の振出し容器は2号店と違い、振出し口が突起した一般的なものだった。なぜこれを2号店と3号店で変えているのかは不明。というか、たぶん特に意図はないのだろう。3号店タイプの方が断然使いやすい。
  平日11:45頃の訪問で、先客1・後客1。後客は、そばもうどんも食べず、おにぎり(メニュー名は「むすび」で、1個100円)2個だけ食べてさっさと出て行った。時間がない場合にはその手もあるのかもしれないが、おにぎりで済ませるんだったらコンビニでよくない? と思ってしまった。それとも、もしかしたらここのおにぎり、相当美味いのかな。うわぁ、気になってしまうではないか!


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★横川駅(JR山陽本線・可部線、広島電鉄横川線(横川駅前駅))
「むさし」  実食日:2012/12

  南口改札を出て右、切符売り場の隣。弁当類の販売窓口のある店で、イートインコーナーはかなり手狭。椅子付きカウンターが5席あるが、5人入ったら身動きできなくなるだろう。これだけ狭いにもかかわらず、配膳までしてくれる。配膳のたびに、おばちゃんが販売窓口から出てきて運んでくれる。セルフにすればいいのに。
  この店のそばは、中国地方にしては細い麺を使用している。冷凍だろうか。つゆは、正直よく分からない。というのも、変わりメニューの「元気そば」(600円)を注文してみたのだが、野菜あんかけそばのようなもので、通常のつゆが使われていなかったため。味の評点は、西広島の同名店を参考につけさせていただいた。かけ350円、卵とじ450円など。変わりメニューが多く、元気そばのほかにも地海老そば500円、ずっこけセット700円なんていうものもある。西広島で実食した時とだいぶメニューが違っているのだが、店舗によって扱うメニューが異なるのだろうか。それとも時経変化なのか。ちなみに、元気そばは野菜あんにニンニクの風味が利いていて、なかなか美味しかった。中華麺だったらもっと美味しいかな……という気がしないでもないが。


※テイクアウト専門店(麺類なし。おにぎり等のみ)になっていました。当サイトでは閉店として扱います(2014/8、確認)。

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「辰屋」  実食日:2018/12

  正面口を出てロータリーを左に回り、信号手前の狭いアーケード商店街を左に入って30秒、左側。薄暗くてあまり活気のない商店街内にある。朝イチの訪問だったことも重なって、商店街内で営業していたのはこの1店のみ。ロータリー沿いの華やかな賑わいから完全に切り離された、異空間のような立地だ。口頭注文、代引き制。客席は厨房と対峙する直線カウンター1列のみで、奥の方に椅子が4つ、手前側に立ち食い4人分程度。店頭にテイクアウトブースのようなものが出ているから、おそらく昼時や夕方には麺や天ぷらなどの販売があるのだろうが、朝には稼働していなかった。
  麺種の確認を忘れたのだが、食べてみた印象としては生麺。細麺ながらエッジがしっかり立っていて、「プリッ」と「ホクッ」の中間くらいの、そばらしい食感を楽しめる。そばの香りもしっかり内包している。まさかうどんが圧倒的に優勢な広島でこれほどまでにそばらしい立ちそばに出合えるとは、思ってもみなかった。つゆは、やや塩気強め。小魚系を中心にした出汁には深みがあり、たいへん美味しい。生麺との相性も悪くないが、本音を言えば茹で麺だともっと相性が増しそうに思う。麺についてはそばにもかなりのこだわりが感じられたが、つゆはおそらくうどん仕様ということなのだろう。かけ310円、天400円、肉430円など。中華そば580円や鍋焼きうどん690円、ご飯ものもカレーライス580円などがある。梅入り460円、にゅうめん580円を扱うあたりは、中国地方より関西エリアの特徴が出ている。かと思えば、角寿司100円など、関西にはない中国地方ならではのメニューもある。訪問時におにぎりをまとめて作り置いているところだったのだが、三角形の穴が開いた年季の入った木型を使って作っていた。いろいろな意味で、たいへん興味深い店だ。実食は、天そば。天は、殻つきエビが入っているドンベ。特段どうということもないものだが、つゆとの相性は良い。箸はエコ箸。
  平日7:00頃の訪問で、先客4・後客1。先客のうち3人は、中国人グループ。食べ終えて出るときに、「ごちそうさま」ではなく「ごくろうさまでした」と言っていたから、ろくに日本語を理解していない観光客であろうと思われるのに、よくもまぁこんな奥まったところにある店にたどり着けたものだ。中国国内で販売している日本のガイドブックにでも載っていたのだろうか。う〜む、ますます興味深い店だ。


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★西広島駅(JR山陽本線・広島電鉄本線(広電西広島駅・己斐駅))
「うどん そば」  実食日:2008/9

  JRの改札を出て右。椅子付きL字型カウンターのみの店。精算方法が分かりにくく、基本的には代引きなのだろうが、客によって先払いだったり後払いだったりする。
  太めの茹でゆで麺は食べ応えがあるが、味覚そのものは無難。つゆはあっさりしている中に鰹節か鯖節の隠し味が利いていて、なかなか美味い。カマボコが入って、かけ290円、月見330円など。トッピングは単品追加もできるが、既成メニューよりも割高に設定されている。例えば生卵の場合、既成メニューだとかけ+40円だが、単品追加すると50円になる。サービスには学割制度があるが、学割そばは370円と高値。かけを学割にした方が、学生は喜ぶと思うのだが。麺類以外では、西日本の駅そばではよく扱われる「おでん」がある。すじ肉(130円)はなかなか美味そうだった。他はすべて110円均一。


※閉店(「むさし」化)していました(2009/12、確認)。

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「むさし」  実食日:2009/12

  改札を出て右、上記「うどん そば」の跡地。内装は大きく変わっていて、テーブル席を用意している。客席スペースは随分と広くなった印象だ。オープンしてから1週間ほどのタイミングだったので、店頭にはお祝いの花がたくさん飾られていた。「むさし」は、エキナカ店舗としてはこれが初だが、市内に数店舗を構えるミニチェーン店のようだ。イートインよりも弁当のテイクアウトをメインとしているようで、店内には私以外に客はいなかった。
  うどんの陰に隠れて細々と扱っているそばは、冷凍っぽい食感。つゆは透明度がかなり高く、味も薄め。全体的にやや味気ない感じではあったが、方向性として不味くはなかった。かけ350円、卵とじ400円、昆布420円など。しのだ(きつね)がなぜか500円とかなり高い設定になっている。実食時にはゆで卵のサービスがあったが、これは開店記念の期間限定サービスなので、加点はしない。


※2014/10、再食。改装したわけではありませんが、開店記念の花などがなくなっているので、写真を再撮影しました(左:旧、右:現)。このチェーンの名物・元気そば(620円)を試しました。横川店(すでに閉店というか、テイクアウト専門店化している)と同じ内容ですね。アツアツあんかけで、ボリューミー。値段は高いけれど、味覚的には満足度高いです。ただし、ニンニクがふんだんに使われているので、匂いが気になるシチュエーションであれば避けた方がよいかもしれません。
  値段が上がっています。現在は、かけ360円です。卵とじ・昆布・しのだ、ずべて終了しています。かけ系メニューは、わかめ460円、地海老520円、肉570円。あとは季節限定メニューとして、松茸天婦羅800円がありました。わけあって元気そばを食べなければならなかったので試せませんでしたが、これは2杯連食してでも食べておくべきだったと後悔しています。来秋にまた出ることを期待したいと思います(付+2点)。


※値上げしていました。入店していないので店頭掲示のある一部メニューのみでの確認ですが、肉と元気はともに650円になっていました(2018/12、確認)。

※駅舎改築に伴い、閉店していました。現在、新駅舎建設工事中。今後復活する可能性もゼロではないですが、ひとまず閉店として扱います(2020/12、確認)。

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「ちから」  実食日:2018/12

  駅を出てロータリーを左に回り、洋菓子店「櫟」の角を左に入って20秒、左側。店舗名は「己斐店」。己斐とは、「広電西広島(己斐)」という広電の駅名にもなっている地名。ただし、この駅名の正式名称は広電西広島で、カッコ書きの己斐は俗称のようなもの。かつては宮島線の広電西広島駅と市内線の己斐駅が別々に存在していたが、2001年に広電西広島駅に統合されている。この経緯から、己斐の名が俗称として残っている。さて、「ちから」己斐店は、テイクアウトのイメージが強い同チェーンの中ではイートイン席が多い店舗。テーブル席が2人掛けと4人掛けを合わせて14、厨房と向き合う椅子付きカウンターが8席ある。有人レジで先払い→配膳付き。下げ膳は基本駅に不要だが、カウンター席利用であれば食後に空いた食器をカウンターの上に乗せてあげると店員に喜ばれるだろう。
  麺は、あまり味のない茹で麺。関西の「都そば」みたいな食感・風味。大きな特徴がある麺ではないが、これはこれで嫌いではない。つゆはあっさりしており、同日連食の「むさし」よりも塩分控えめな印象。出汁はイワシなど小魚系が中心と思われるが、酸味が少々あるからカツオ系もブレンドしているかもしれない。値段は、「むさし」と同じく高め傾向。かけ390円、天550円など。変わりメニューに、天とじ610円や他人とじ620円といった玉子とじものがある。玉子とじがこのチェーンの得意技か。また、中華そば650円の扱いもある。実食は、天そば。天は水滴型ドンベで、芝エビサイズのエビが1尾と、冷凍ピラフに入っているような小さな剥きエビが数尾入っている。芝エビサイズのエビも殻つきではないので、食べやすいことは食べやすいが、あまり香ばしさがない。一長一短か。箸はエコ箸。
  平日18:00頃の訪問で、先客5・後客0。他に、テイクアウト客が数名。総じて立ちそばと街そばの中間スタンスだが、茹で麺を使っているぶん「むさし」よりは立ちそば寄り。広島に行かないと食べられないことだし、「むさし」と並ぶ貴重なローカルチェーンだと思う。


※昼間の写真に貼り替えました。消費10%増税に伴い値上げしていて、現在はかけ400円、天570円、天とじ640円、他人とじ640円になっています(2020/12、確認)。

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★五日市駅(JR山陽本線、広島電鉄本線(広電五日市駅))
「味一」  実食日:2008/1

  JR改札を出て右、北口階段を右に下りて直進30秒、五日市駅東ビル1階。中国地方では随所に見られる店名だ。店内には豊富なテーブル席があり、配膳つき&後精算(伝票→レジ)。レシートも出る。「駅そば」らしからぬ形態ではあるが、メニューも値段も条件に合致しているので、「駅そば」の括りで扱うことにする。
  ここのそばはなかなか美味しかった。麺は冷凍っぽい感じであまり印象も強くないのだが、つゆが美味しい。極端に色が薄く、ほとんど透明と言ってもいいくらい。それでも出汁と塩っ気はほどよく浸透していて、最後まで飲んでも飽きない。完成度の高い仕上がりと言えそう。唯一の難点は、店員の動きがイマイチ機敏でないということくらいだろうか。
  メニューは、かけ300円、かやく360円、わかめ350円、月見370円、きつね380円、かき揚げ420円など。「かやく」に「当店のおすすめ」と併記されていたので、これを食べてきた。西日本でたまに見かけるこのメニュー、具材は厚焼き玉子(2切)、椎茸煮染め、カマボコ(2枚)、刻み揚げ、揚げ玉。下関「下関駅弁」のかやくそばにも卵焼きと椎茸煮染めが乗っていたので、この2つが「かやくそば」のスタンダードトッピングなのだろう。安い割に見栄えがよく、気に入った。


※閉店していました。跡地は、「安べえ」という居酒屋の一部でしょうか(2020/12、確認)。

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「ちから」  実食日:2020/12

  北口を出てロータリーを右に回り、そのまま目抜き通りに入って1分半。広島ローカルのチェーン店で、店舗名は「五日市店」。そば・うどんを中心としたイートインの食事とテイクアウトの和菓子が融合した店舗。有人レジで先払い。客席は、テーブルが2人×3、厨房と向き合う椅子付きカウンターが5。テーブル利用の場合は、配膳してくれる。食後の食器類はカウンター上へ返却。
  麺は、現物を見たわけではないが、食感・風味的に茹で麺で間違いないだろう。薄いグレーで平均的な太さ。良くも悪くも普通。つゆは、カツオ出汁が前面に感じられた。塩気はあまり強くなく、あっさりしたテイスト。かけ400円、甘辛きつね500円、天570円など。実食は、他人とじ640円。トッピングは、牛肉と青ネギの玉子とじ。鶏肉の玉子とじが親子なら、牛肉の玉子とじは他人。そば・うどんのトッピングよりもご飯ものの「他人丼」の方がメジャーなのだが、そばメニューも西日本でたまに見かける。丼を含めて全国的に見ると、豚肉バージョンと牛肉バージョンがある。これも、肉そばと同じように、東西である程度分かれるのだろうか。この店の他人とじは、注文を受けてから玉子でとじるので、少々時間がかかる。牛肉はクズ肉だが、脂身は少なく赤身が中心。脂身でごまかしていないところは高く評価できる。そのぶん、値段が高めにはなっているのだけれど。味覚的には問題なく美味いのだが、570円くらいまでかなぁという満足感だった。そば・うどんのほかに、中華そば(豚骨醤油味)もある。ただし、値段は高め。シンプルな中華そばでも680円する。ご飯ものは、おにぎり・いなり・巻き寿司程度。和菓子も、一部はイートインメニューにも名を連ねている。箸はエコ箸。
  日曜14:00頃の訪問で、先客6・後客1。先客のうち3人は、制服姿の高校生グループ。なんだか、高校時代の私を見ているような気分だった。なお、椅子付きカウンターには個別パーティッションが設置されている。


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★宮島口駅(JR山陽本線)
「CTS」  実食日:2006/12

  改札出て左、待合室内。駅舎を出た左にも出入口がある。「CTS」とは「中国ターミナルサービス」の略称。この業者は、駅そばのみならず駅構内におけるあらゆるサービスを提供しており、この店のすぐ隣にあるコインロッカーも同社の経営だった。
  この店でそばを注文すると、「うどんじゃなくてそば?」と3回聞かれた。土地柄、うどんの方が圧倒的に人気が高いのだろう。おまけに、おばちゃんはバリバリの「じゃけぇ」弁。旅情が溢れていて好感が持てる。麺は袋麺で、客の前でビリッとやる。おばちゃん、湯に浸かった手網に麺を放り込み、1分ほど放置。これじゃあ麺が伸びてしまって大変なことになるのではないかとハラハラしたのだが、ちゃんと歯ごたえのあるそばが出てきた。そういう麺なのだろう(うどんはサッと湯通しするだけ)。つゆは標準的な関西風で、美味しい。かけは260円、具一品系(天、卵など)は320円が主体。天は具なし。内容不明のスペシャルそば(590円)もある。変わりメニューには、穴子そば500円、かきそば600円がある。どちらも値が張るが、広島を代表する名物が入る。観光客の利用が多い駅だということもあり、好評を博している様子。ともに50円増しの「丼」もある。


※閉店(コンビニ化)していました(2008/1確認)。隣のたこ焼き店が残ったのがなおのこと悔しい……。

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★玖波駅(JR山陽本線)
「みずなか」  実食日:2020/12

  駐車場のあるドライブインタイプの店で駅への依存度は極めて低そう。しかし、駅歩5分ほどの立地にあるので、掲載対象に含めることにする。行き方は、東口を出て右斜め前の路地を進み、信号(国道2号線)を渡ってから右折して3分半。隣接するヤマザキデイリーストアが目印になる。そば・うどん以外にもラーメンや定食類などを手広く扱う軽食堂。トラックターミナルにありそうな感じの、雑然とした雰囲気の店だ。食券制で、受渡・返却ともセルフ。客席は、テーブルが4人×8、横並びのカウンタータイプの椅子席が6席ずつ向かい合わせ。
  麺種は未確認。食べてみての印象としては、冷凍麺。グニュリとした食感で、そばの香りはあまりない。丸麺ではなく、見た目には角が立っているのだが、口の中では全然エッジを感じない。まぁ、どうということもない麺。つゆは、中国地方にしては珍しく、ガツンと濃い甘辛系。カエシを使っていそうな味わいだ。関東風と言っていいだろうか。ガテン系の客が多そうだから、意図的に濃くしているのだろうか。あるいは、そばとうどんでつゆを変えているのか。実食したのが肉そばで、肉汁の旨みがつゆに滲みていたことも影響しているかもしれない。その肉は牛肉で、クズ肉ではなく綺麗な形の細切れを使っている。脂身ばかりでなく赤身のサッパリした旨みも感じられ、なかなか美味かった。かけ350円、肉500円。そば・うどん同額。そば・うどんメニューは、各6種。全部で50種以上のメニューがあることを考えると、そば・うどんが中心とまでは言えないかもしれない。定食類の方が選択肢は多い。ただ、値段的にあまりお得感はない。ざっと見渡して魅惑的だなと思ったのは、みそチャンポン730円、皿うどん700円、ホルモン焼きうどん600円といった、玖波駅がある大竹市からはちょっと離れた地域のご当地麺料理。麺とご飯のセットメニューはない。安く済ませて、なおかつお腹を満タンにするのなら、かけそば350円+カレーライス450円あたりがいいだろうか。箸は割り箸。
  平日20:00頃の訪問で、先客15・後客2。「なんだこの波は?」と思うところだが、先客のうち9人は長居ファミリー(5人+4人)。ドライブインタイプの店でテーブル席があると、店内滞在時間が長くなりがちだ。国道2号線沿いの店でコンビニ隣接ということで、夜は25時まで営業している。便利な店だから、また寄ることもあるだろう。メニュー豊富だし、繰り返し寄っても飽きなさそうだ。


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★竹原駅(JR呉線)
「ニコニコ食堂」  実食日:2015/9

  駅を出て、ロータリーを回って左へ。道なりに右へ曲がって、最初の路地(グリーンスカイホテルの角)を左折して30秒。パチンコ店「ガイア竹原店」内。パチンコ店内にある簡易食堂で、廉価なそば・うどんを扱っている。微妙に対象外になりそうな価格帯ではあるけれど、地方特例&他に対象となる店がない駅特例を適用する。このパターンの店は近年増加傾向にあるので、今後「完全に諦めた駅一覧」に入れている駅についても再確認する必要がありそうだ。出入口は、パチンコ店内と外(写真はパチンコ店内側)、2か所ある。つまり、パチンコ客でなくても気軽に食べに入れるということ。食券制で、客席はテーブル席2人×3と椅子付きカウンター5席。
  麺は、ツルツルと滑るような舌触りの冷凍麺。見た目にはしっかりとエッジが立っているのだが、食感的には感じない。香りもあまりない。まぁ、典型的な冷凍麺の食感・風味だ。つゆは、甘みが最初にガツンときて、それっきり。深みが全然なく、香りも余韻もなく、「市販のめんつゆ+水」で作っているかのような味。中国地方らしさは微塵もなく、完全に「関東風」の括りになる味覚だ。色も濃い。たぬきはあまり味のない既製品の揚げ玉で、これまたどうということもない。麺・つゆ・具のすべてが、水準に届かない感じだった。たぬき480円(ワカメ・極薄カマボコ入り)、かけ380円、月見430円、天580円。この価格構成なら、たぬきより月見の方がよかったかもしれない。この調子だと天もあまり期待できなさそうなので、かけとの差額が200円にもなる天にも手を出しづらい。カレー、丼もの、セットメニュー、定食などいろいろあり。次回来ることがあるとしたら、週替わり定食550円あたりを狙うだろうか(これは完全な定食メニューで、麺は付かない)。とても残念な印象がばかりが残ってしまった店だけれど、駅周辺にファスト系の飲食店が見当たらないだけに、地元では結構重宝されているのかもしれない。味は二の次で、とにかく安く早く腹を満たしたい場合、ほかに選択肢がないという理由でこの店を利用するのもアリといえばアリか。


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★呉駅(JR呉線)

「うどんそば」  実食日:2002/5

  改札の外、階段の下に隠れている駅そば。客のスペースがかなり狭く、カウンターが2本並んでいるのだが、ヘタをすれば後ろの客と“おしくらまんじゅう”をしながら食べることになりそうだ。味の方は、まずまず水準以上。私は関東人でありながら関西風のだしつゆをこよなく愛している(うどんだけでなく、そばでも)ので、このつゆで出される以上は悪い評価はできない。値段も、山菜そば280円はかなり安い方。“たぬき”というメニューはないが、すべてのメニューに自動的に天かすが入っている。

※閉店していました。跡地は「味庵くれ」という飲食店(おそらく事業者は変わっていない)でそばも扱っていますが、価格的に対象外です(2015/9、確認)。

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「ちから」  実食日:2015/9

  改札を出て正面の階段を下りてすぐ。出口脇というか、駅ビル(クレスト)内というか。間口は駅ビルの内側と外側にそれぞれ開いているが、外側の間口は出口専用。入るのは駅ビル内からになる。「ちから」は、広島市内及び近郊に店舗を展開するローカルチェーン。「むすびむさし」と肩を並べる、広島ツートップの一翼だ。店舗名は「呉駅店」。有人レジで口頭注文・先払い→配膳というシステム。客席は、テーブル席が2・2・4・4、加えて厨房と向き合った椅子付きカウンターが8席くらいある。「ちから」で実食するのは、矢野店に続いて2回目。矢野店はイートインよりも和菓子などのテイクアウトの方がメインな感じだったが、呉駅店は完全にイートインがメインだ。
  矢野店では、「あっさりきつね」をいただいている。今回は別メニューをということで、玉子そばをオーダーしてみた。支払いを済ませると、レジ係と調理係の間で「とじそばー」と伝達。この時点で「あぁ、玉子そばとは月見のことではなく玉子とじなんだな」ということは想像がついた。1分ほどで提供されたものは、やっぱり玉子とじだった。麺は柔らかい茹で麺で、プツプツと切れやすい。歯ごたえを望む人にはあまり好まれないだろうが、あっさりしたつゆやフワフワ玉子の食感とのバランスはよいと感じた。あっさりしたつゆは、塩気は控えめながら出汁はしっかりと利いていて美味い。カツオでも昆布でもなさそうな、中国地方に特有の風味。イリコか、ウルメか。玉子とじは学生アルバイトが一朝一夕では上手に作れない、やや難易度の高いメニュー。しかし今回は、ふわとろの食感といいやたらとつゆに拡散しないまとまり感といい、なかなか秀逸な出来だった。斜めカットの青ネギを玉子とじに絡ませているあたり、芸の細かさも感じる。値段は高めで、かけ370円、玉子440円、あっさりきつね460円。ここらへんまではなんとか駅そば価格と言えそうだが、天540円、カレー600円、肉600円あたりは、駅そば感覚での入店だとちょっと手を出しづらいか。今回の玉子にしろ矢野店で実食したあっさりきつねにしろ、充分に満足できる内容。「ちから」では、あえて高価なメニューを攻める必要はないように思う。……そのうち、攻めると思うけれど。箸はエコ箸。使い捨ておしぼり各席に常備。


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★矢野駅(JR呉線)
「ちから」  実食日:2014/12

  南口を出て右、ロータリー出口角。「むすびむさし」と同じように、ほぼ広島市内だけで店舗を展開するローカルチェーン。和菓子類のテイクアウトコーナーを併設した店だ。実食が中途半端な時間帯(15:00頃)だったこともあり、テイクアウト客ばかりで店内で食事をしていたのは先・後ともゼロ。需要はほぼ昼時に限られるのかもしれない。そのわりに店内は広く、テーブル席が4人×3、椅子付きカウンターが6席ある。これだけある席を遊ばせておくのはもったいないので、喫茶店としても使えるようにした方がいい(現状でも喫茶店感覚での利用もできるが、その雰囲気がない)のではないか、と思ってしまう。せっかく和菓子のテイクアウトがあるのだし。精算システムは、店に入ってすぐのレジで注文・先払い→配膳。
  麺は、あまり味のない茹で麺。可もなく不可もなく、という感じ。つゆは、香りはカツオ出汁っぽいのだが、カツオ特有の酸味がまるっきりないので、別の魚介かもしれない。甘みはほとんどなく、塩気・醤油の風味・出汁のバランスで勝負か。口当たりがよく、爽快感があってなかなか美味い。かけ370円、実食は、「あっさりきつね」460円。このほかに「甘辛きつね」480円がある。両者の違いは、あっさりきつね=味付けをしていない油揚げを刻んだ、いわゆる「きざみ」であるのに対して、甘辛きつねは甘辛く味付けをした、いわゆる「きつね」。あっさりきつねは「きざみ」ではあるが、大阪あたりで食べるものに比べると幅広に刻んであり、油揚げ自体がかなり柔らかい。そして、ネギが大きく斜めにカットされていたのが特徴的。店頭の写真入りのお品書きを見た限りでは、メニューによってネギの刻み方を変えているようだ。手が込んでいるね。変わりメニューに、天とじ600円、他人とじ600円がある。メニューはすべて税抜・税込価格が両方記載されており、税込で10円単位でキリよく設定されている(前記の価格はすべて税込)。ただ、あんなしきなこ(餅)だけ税込95円と半端。いっそ100円でいいような気もするが、あん入りきなこ(餅)が100円だから、差をつけたかったのだろうか。
  各種麺類もテイクアウト可能なのだが、価格設定がどうにも腑に落ちない。かけ(麺+つゆ+薬味)320円+容器代20円と、なぜか店内で食べるよりも安いのだ。全メニューについて、同じ現象が起こっている。通常、駅そばではテイクアウトすると容器代のぶんだけ値段が高くなるものなのだが。店内で食べた場合には、席料が発生しているのだろうか。謎だ。


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★三次駅(JR芸備線)
「びっくり屋」  実食日:2021/8

  駅を出てロータリーを右に回り、信号で国道183号線を渡って右へ30秒。古めかしい旅館の1階部分にあるので、旅館と同じ経営ではないだろうか。宿泊客に便宜を図るための飲食店かもしれない。そば・うどんだけでなく丼ものや定食類などを手広く扱い、駅そばというよりはレトロ大衆食堂の趣。テーブルオーダーのフルサービス(後払い)である。しかしながら、そばは値段が安く、調理が簡易的で提供も早い。厨房もオープンだし、対象に含めても問題ないだろう。広島県の内陸部は他に対象となる店が少なく、研究対象としても一定の意義がある。空白地帯は、なるべく狭めるようにしていきたい。客席は、4人掛けテーブル×3。この他に、奥の方に小上がり席もあるのだが、訪問時には資材置き場になっていて使用できなかった。
  麺種は不明。やや幅広で、グレーが濃い麺。太めなのに歯ごたえは強くなく、つゆに馴染みやすい。どことなく備後矢野「矢野駅食堂」の麺に近い印象も受ける。つゆは、中国地方としてはスタンダードな風味だ。出汁は、小魚系が中心だろうか。昆布と、鰹節もちょっと入っていそうな風味。特段深みは感じないのだが、バランス感がよいためかまずまず美味しい。そば単メニューは、4種類。かけ400円、玉子450円、天450円、肉500円。実食は、天。天ぷらは小海老入りのドンベだった。計算上天の単品価格が50円だからこれでも良心的な方だと思うけれど、まさか大衆食堂風のこの店でこの天に出合うとは思っていなかった。ドンベといっても完全に乾いたものではなく、少ししっとりしていてフワフワした食感のもの。姫路「えきそば」の天に近いだろうか。天ぷらとしては三流もいいところだが、簡易的なそばのトッピングとしては悪くない。冷蔵庫で保管しているのか、少々饐えた臭気を伴っていたことだけがマイナスポイントだった。中国地方らしく、Rの小さい紅白カマボコが2枚乗る。ネギは青(小口タイプ)。飲み水は烏龍茶(冷)。箸は割り箸。
  平日17:00頃の訪問で、先客0・後客0。厨房にはおばちゃんが2人詰めていたことから、それなりに客数はあるのだろうと想像できる。これから迎える夕食時には、宿泊者や周辺住民が食べにやって来るのだろうか。なお、コロナ対策のパーティッションは、対面方向にのみ設置されている。


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★備後矢野駅(JR福塩線)
「矢野駅食堂」  実食日:2010/12

  小さな駅舎の半分(旧事務室部分)が骨董品などを扱う店舗になっていて、その一角にそばコーナーがある。スペースは手狭だがカウンター・テーブル・座敷と揃っていて、単身客・グループ客・一見旅行客から常連まで、様々なニーズをカバーできる造りになっている。乗降客のたいへん少ない駅なので、利用者の大半は車やバイクなどで訪れるようだ。
  麺は、極太の田舎風黒麺。思っていたほどには香らなかったが、見た目に反して食感が軽く、たいへん個性的。つゆは色が極端に薄く、味覚的にもあっさりしている。私好みだ。メニューには、かけ350円やきつね400円などオーソドックスなものもあるのだが、旅行者には福縁阡そば(555円)がオススメ。備後矢野駅があるJR福塩線に語呂を合わせているのだが、徹底的に「福」と「縁」にこだわった縁起物のそばなのだ。まず、555円という値段には「ご縁が3つ(たくさん)」という意味がある。これに25円(二重にご縁)を追加すると、特製のお守りがつく。福縁阡そばとお守りの合計金額580円は、「福縁(290円)×2」となる。私個人としては、「復縁×2」ということで、昔の恋人とヨリを戻したい時に、的な利用法もアリかなと。ちなみに、福縁阡そばの内容は、餅3つ(ヨモギ・きび・梅)+カマボコ+ワカメ。餅は、いずれも地元業者から仕入れているという。見た目にも彩りがなかなか楽しい一杯で、箸をつける前に写真を撮りたくなる。この他にも、餅2つ(ヨモギ・きび)入りの田舎そば(500円)、ブランド牛肉の上下牛を使った肉そば(600円)などの特殊メニューがある。


※2021/8、公式取材にて再食。前食時から10年以上経っていて、この間に消費増税が2回あったのですが、値段は変わっていませんでした。現在も、かけ350円、福縁阡555円(お守り付き580円)です。福縁阡は価格に重要な意味があるので、開店以来40年以上値上げしていないそうです。そして、従来のそば・うどん中心のメニューに加えて、喫茶メニューがだいぶ充実していました。自家製ケーキのほか、軽食としてお好み焼き580円やオムレツ焼きそば480円などが登場しています(付+1点)。
  公式取材ということで、いただいたのは福縁阡うどん。うどんは、これが初食になります。麺は、冷凍でしょうか。食感的にも風味的にも特段変わったものではなく、そばの方が特徴あって印象に残りやすいです。トッピングは、ヨモギ・梅・キビの3色餅とワカメ、そして天かすとカマボコ2枚。前食時には天かすは乗らなかったので、値上げしないどころかむしろトッピングが増えています。サービス精神に恐れ入ります。天かすは青海苔や小エビの香りがあるもので、とても美味しくいただけました。
  自家製のケーキも食べてみました。ケーキは日替わりで、この日は塩レモンケーキとレアチーズケーキというラインナップ。両方いただきました。塩レモンケーキには、県内産の大長レモンを使っているとのこと。どちらも、ブルーベリーや2色のキウイ、ホイップクリームにミントの葉を添えて、美しく盛りつけてあるのが印象的でした。コーヒーとのセットで500円なら、これも良心的です。
  平日のオープン直後訪問(開店を待っての入店)とあり、先客・後客とも0。公式取材なので、敢えて空いている時間帯を選んでの訪問でした。昼時などにどのくらい客数があるのか分かりませんが、長く続いてほしい店の筆頭格です。なお、駅舎内側の入口ドアに店名表示が出ており、従来の表記とは少し変わっていたので、店名変更とみなすことにします(「矢野駅売店」→「矢野駅食堂」)。


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★胡町駅(広島電鉄0・1・2・6系統)
「ちから」  実食日:2019/8

  駅を出て道路を南側に渡り、三越の東側の路地を南下。2つめの十字路(ゲートが立っているところ)を右折して30秒、左側角地。「むすび むさし」と双璧をなす広島ローカルのチェーン店で、店舗名は「堀川店」。広島市の中心的繁華街の中にあり、同チェーンの中ではもっとも夜遅く(25時)まで営業している店舗(2019/8現在)。東京に例えれば、新宿歌舞伎町の「富士そば」のような存在か。客席は、厨房をコの字型に囲む椅子付きカウンターのみ。席数は10〜11くらい。角地で角の部分が面取りされた物件ということもあり、外観の印象よりも店内は手狭だ。有人レジで先払い方式。
  麺は、ビニール袋入りの茹で麺。ブニブニした食感で、そばの香りはあまりない。つゆは、かなり薄味。今回実食したのが天とじそば(天ぷらの玉子とじ)630円だったのだが、玉子とじ系のメニューだとつゆの風味が玉子の旨味に完全に上書きされ、本来の味がほとんど分からなくなってしまう。玉子粥みたいで、これはこれで美味いのだけれど、つゆ本来の味を見たい場合には、玉子とじ系は外した方が無難だ。天は、広島駅「駅麺家」みたいな水滴型ドンベ。川エビくらいのサイズの殻つきエビが1尾と、カブトムシの幼虫くらいのサイズのエビが5尾入っていた。プラス、斜めカットのネギも一緒に玉子でとじてある。もちろん、注文後に小鍋で調理する。調理シーンが見える席に陣取ったので終始見ていたのだが、小鍋で調理した天とじを、麺が入った丼の上に、まるでお好み焼きのように逆さまにひっくり返して盛りつけていたことに驚いた。その際につゆが結構派手にこぼれていたのは、見て見ぬフリ。親子鍋みたいなものを使えば、もっと簡単に盛りつけられるのに。わざわざダイレクトでの盛り付けが難しい深底の雪平鍋を使って調理する意味がよく分からなかった。その他のメニューは、かけ390円、甘辛きつね490円、天560円など。中華そば670円もある。ご飯ものは、玉子丼540円、天とじ丼630円など。麺とミニ丼のセットメニューはない。全体的に、値段は高め。箸はエコ箸。
  平日23:30頃の訪問で、先客1・後客0。他に、テイクアウト客が1。先客はだいぶ酔いが回っている様子で、箸が全然進まず、朦朧としているような感じだった。店の雰囲気自体はわりと小奇麗なのだけれど、この時間帯には結構場末感が漂う。この雰囲気も、悪くないなぁ。


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★宇品四丁目駅(広島電鉄1・3・5系統)
「半田屋」  実食日:2020/12

  仙台を本拠とする「半田屋」が、なぜか広島に2店舗ある。全国に万遍なく展開しているのならまだしも、西日本はこの2店舗だけ。「なぜ?」と疑問に思うところだ。この2店舗はどちらも駅チカにあり、当サイトの対象になる。今回訪問したのは、広島市の中心部に近い宇品店。最寄駅は広電の宇品四丁目で、駅歩4分半ほど。駅を出て南(広島港方面)へ進み、最初の信号を右折。突き当りのスロープを上がり、信号を渡ってさらに直進。最初の路地(信号なし)を右折して30秒、左側。隣の宇品五丁目駅からでも同じくらいの距離感だが、直線距離は宇品四丁目の方がだいぶ近いのでこちらを最寄りとして掲載する。ちなみにもう1店舗の毘沙門店は、アストラムラインの毘沙門台駅が最寄りで、やや郊外になる。こちらも、近いうちに訪問して比べてみたい。宇品店のシステムは、東北の各店舗と同じ。入店したら盆にセルフの惣菜などを取り、麺類やご飯ものなどは口頭注文。その場で受け取って有人レジ精算するのが基本だが、場合によっては番号札対応になる。レジは、半セルフ式。現金は客側が投入するタイプ。客席は、2人掛けと4人掛けのテーブル席が多数。とても数えきれないくらいある。ファミレス並みだけれど、ボックスタイプではない。
  そばは、かけ200円、天250円など。東北の店舗と変わらぬ安さで提供している。麺は、たぶん冷凍。そばの香りはわりと感じられるが、そば粉が香っているというよりは皮か殻で香りづけがなされているような印象。東北の店舗と同じかどうかは未確認だけれど、手持ちの写真を見比べると、宇品店の方がだいぶ黒っぽいようにも思う。つゆは、関西風。東北の店舗でもうすくち醤油の関西チックな味覚で提供されているので、特別変えているわけではないかもしれない。角のない昆布出汁で、悪くはないけれどこれといって特徴を感じるような味覚ではない。麺とつゆのマッチングは、ややちぐはぐな印象。食感的にも風味的にも、麺の主張が強すぎるのかな。冷凍麺より、やわやわな茹で麺の方が合いそうな気がする。ネギは青。東北の店舗でも青ネギが用いられていることはあったが、どちらかというと白ネギの葉の部分という印象だった。宇品店のネギは、万能ネギタイプ。これはもしかしたら店舗固有の仕入れかもしれない。今回は、かけそばにナス天110円と肉野菜炒め140円を追加して実食。ナス天は、縦半分カット。皿からはみ出すバカでかいもの。揚げ置きだけれど衣がカラッとしていて、なかなか美味かった。野菜炒めは、カツオ節のような香りがする独特な味付けになっていた。これだけ食べて、合計金額は450円。特別美味いわけではないにしても、頭が下がる安さだ。他にも、ラーメン310円とか、カツ丼430円とか、ハーフカレー180円とか、ありがたい価格帯のメニューがたくさんある。自宅近くに店舗があれば、週5くらいのペースで通ってしまいそうだ。箸は半個包装の割箸。24時間営業。
  日曜11:00頃の訪問で、先客は7〜8人くらい、後客は12〜13人くらい。ひとり客よりも、2〜4人連れのグループ客の方が多い印象だ。日曜だからなのかなとも思ったが、駐車場があるドライブインタイプの店舗で客席もテーブル席ばかりだから、曜日に関係なくグループ客が中心なのかもしれない。東北の店舗では、深夜帯はタクシー運転手の巣窟となるのだけれど、広島ではどうなのかな。一度、深夜訪問もしてみたいものだ。なお、各席に新型コロナ対策の個別パーティッションはない。ただ、セルフ惣菜コーナーのトングを1回使うごとに回収する(消毒している?)など、ある程度の対策は講じられていた。


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★広島港駅(広島電鉄1・3・5系統)
「若竹」  実食日:2018/12

  駅というか乗り場に隣接している、広島港宇品旅客ターミナルの1階。ターミナル内に簡易的なそば・うどんを提供する店が2軒あり、東側に「うどん屋」、西側に「若竹」。「うどん屋」は完全にうどん・そばがメインだが、「若竹」は定食メインのサブでうどん・そば。「うどん屋」は毎週木曜が定休日だから、その定休日を中心に「若竹」のうどん・そば需要があるのではないかと思う。私が訪問したのも木曜だったので、「若竹」でそばをいただくことになったわけだ。配膳付きで、後払い(レジ精算)。客席は、テーブル席が5・4・4、厨房と向き合う椅子付きカウンターが7席。店内には豚骨ラーメン臭が充満しており、うどん・そばよりもラーメンの方が多く出る店なのだろうと想像できる。というか、そばを食べる環境としてはちょっと違和感を覚える(衛−1点とした)。
  麺は、あまり味のない茹で麺。香りもあまりない。食感にもこれといった特徴は感じられない。別段不味くはないけれど、印象に残りにくい麺だ。つゆは。ちょっと複雑で変わった風味がする。複雑すぎてモヤッているようにも感じる。サービストッピングのおぼろ昆布が干渉しているためかもしれない。塩気は薄めで、中国地方らしさも出ていることは出ている。かけ(メニュー名は「うどん・そば」)300円、天380円、肉480円など。ラーメン・丼もの・定食類から酒類まで、メニューは多彩。実食は、そば定食550円。内容は、かけそば(カマボコ2枚+おぼろ昆布入り)+ごはん+小鉢(ひじき煮)+お新香。味付け薄めのひじき煮はとても家庭的で美味しかったのだが、大豆がかなり柔らかくなっていたのがちょっと私の好みから外れていた。個人的には、大豆の食感をもっと残してほしかった。
  平日12:30頃の訪問で、先客4・後客3。場所(オフィス街や住宅地等ではない)がら、昼時のピークはそれほど極端ではない。ただ、ここ宇品港は観光クルーズ船の発着もあるターミナルだけあって、2人以上のグループ客も結構多い。テーブル席はなるべくグループ客に譲って、ひとりでの利用の場合には空いていてもカウンター席に陣取るようにした方がよさそうだ。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ320円、天400円、肉500円、そば定食570円です(2020/12、確認)。

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「うどん屋」  実食日:2020/12

  広島港宇品旅客ターミナルの1階。上記「若竹」と同じ建物内にある。店名は「うどん屋」だが、うどんだけでなくそばも扱っている(暖簾の隅っこに小さく「そば」の記載がある)。「若竹」よりもこちらの方が広電乗り場から近く、各フェリー乗り場までの動線上にあるので、立地的に有利というか、目立っている。「若竹」はどちらかというと定食屋で、廉価なそば・うどんを扱っているのはあくまでも「うどん屋」の定休日(木曜)の需要を満たすためなのではないかと思われる。客席は、椅子付きカウンターのみ。厨房と対峙する形で5席、厨房に背を向けた壁際に8席。口頭注文、代引き制。
  麺は、おそらく茹で麺。わりと濃いグレーで、ルックス的には広島駅「駅麺家」の麺に似ている。そばの香りは、ほんのりという程度。つゆは、昆布と小魚系のブレンドだろうか。スッキリしていながらもまろやかさを内包する。一味唐辛子を加えると、サバ出汁に似た独特なコクも生まれて、なかなか美味しい。たぬきなし、きつね350円、野菜かきあげ370円、肉470円など。実食は、野菜かきあげ。天は揚げ置きで、グズグズ系。ドンベではなく、具材感はわりとある。タマネギ、ニンジン、カットが細かすぎてよく分からない青菜で構成。麺・つゆ・天のいずれも、突出して美味いというわけではなく、どちらかというとチープ感のあるものなのだが、それぞれの相性が良いのか、食後の満足感はまずまず高かった。ネギは青で、かなり盛りが良い。青々とした香りが丼全体を支配しがちなので、少量でいい人は事前に申し出た方がいいかもしれない。箸は割り箸。
  日曜12:15頃の訪問で、先客2・後客1。昼時にしては、空いていた。ターミナル自体が閑散としていたので、コロナの影響もあっただろうか(訪問は、広島県がGoToトラベルの対象から外れたばかりのタイミング)。厨房には愛想のよいおばちゃんが2人詰めていたので、本来ならもっと賑わうのではないだろうか。早く客足が戻ってくれるといいのだが。


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