九 州 3
(福岡以外(沖縄含む))

現在、32軒掲載(うち8軒は、閉店確認済)
★鳥栖駅(JR鹿児島本線・長崎本線)
「中央軒」  実食日:2006/7

  九州の一大交通ジャンクション・鳥栖駅には、各ホームと待合室内に駅そばがある。店名はすべて「中央軒」。有名な駅弁業者の店である。私は車で訪れたので、改札外の待合室内の店舗で実食。
  九州北部の駅そばにはよくあることだが、ここでは全メニューに「かしわ」(鶏肉)が入る。甘辛く煮付けてあるので、それなりにつゆの味に影響を及ぼす。「不要な人は申し出てください」と書かれた貼り紙が出ているのは、その辺りを考慮してのことだろう。麺は均質系の茹で麺で、少しネットリ感がある。私はこの店では丸天そば(390円)を食べたのだが、ここの丸天は丼の口径とほぼ同じくらいの大きさがあり、ボリューム満点だった。そして分厚く、タコなどの具がたくさん入っていて美味しい。また、丸天を一度湯通ししてからそばの上に乗せていたのが印象的だった。つゆが冷めないように、との配慮だろうか。他のメニューの値段は、かしわ(かけに相当)290円、月見360円、ごぼ天・えび天390円など。たぬきはない。


※値上げしていました。現在、かしわ350円、月見420円、ごぼう天・えび天450円です。ホームの店舗と同じ価格設定ですね。肉(かしわ)の大盛り(60円)ができます(2015/10、確認)。

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「中央軒」  実食日:2007/12

  5&6ホームやや久留米寄り。鳥栖駅には、全部で4軒の「中央軒」がある。改札外待合室(上記)、1&2ホーム、3&4ホーム、そしてこの5&6ホーム。改札外の店舗は他の店舗と形態が異なるので別店として扱うが、ホームの店舗はすべて同じ形態・メニュー・値段でホームが違うだけなので、同一店舗として扱う。ただし、各ホームの店舗もそれぞれ営業日・時間は異なっている。大晦日に店を開けていたのは5&6ホームの店舗(と改札外店)のみ。
  味覚的には、改札外もホームも同じ。ややモサモサした麺で、つゆは甘め。デフォルトでかしわが入り、丸天はタコ入り。値段も改札外店舗と同じで、かけ290円、月見360円、ごぼ天・エビ天・丸天各390円。


※値上げしていました。現在の値段は、かしわ320円、月見390円、ごぼう天・えび天・丸天420円です。変わりメニュー「あすぱら天そば(420円)」を発見しました。アスパラは地元産を使用しているそうです(付+1点。2008/9、確認)。

※2009/4、再食。あすぱら天そばを試してみました。見た目のハデさには欠けますが、地元産へのこだわりには共感票を入れたいと思います。

※2010/4、再食。あすぱら天そばは、季節限定商品(おおむね3〜10月取扱い)です。

※値上げしていました。現在、かしわ350円、月見390円、ごぼう天・えび天・丸天・あすぱら天450円です(2014/8、確認)。

※2014/12、再食。この時季にはあすぱら天がないので、丸天450円を実食。変わらず、タコ入りで美味。ハッキリと具材が入った丸天を提供しているのは、中央軒だけかもしれません。とても美味しいので、他の店でもマネすればいいのに、と思ってしまいます。単価が高くなってしまうからやらないのでしょうか。

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★新鳥栖駅(JR長崎本線、九州新幹線)
「中央軒」  実食日:2011/8

  在来線の1番ホーム。ホームに露出した立ち食いカウンターのみだが、間口はわりと広い。すぐ隣が改札になっていて、改札外側にも2人ほどが食べられるカウンターがある。九州新幹線と同時に開業した駅で、私は「駅そばが設置されるとしたら新幹線の方だろう」と思っていたのだが、フタを開けてみると在来線の方に。ちょっと意外な感じがした……というか、大丈夫だろうか。将来的に、西ルートの新幹線が開業すれば、ここはあまり人通りが多くない場所になりそうな気がするのだが。
  味覚的には、鳥栖駅の「中央軒」と変わらない。黒みが強くほどよいザラザラ感がある麺に、かしわが加わってまろやかな甘みがあるつゆ。関東人にとっては、たいへん馴染みやすい味だ。しかし、すべて鳥栖駅と同じかというと、これが微妙。鳥栖駅のオリジナルメニュー「あすぱら天そば」がこの店にはなく、代わりに「親子そば」というのがある(420円)。内容は、スクランブルエッグ+かしわ。たまごが柔らかすぎず固すぎず、絶妙。つゆの味覚にも、嫌味にならない程度に干渉する。このあたりの微妙な匙加減は、駅弁業者の真骨頂と言えるだろう。一瞬、「中央軒」では全面的にあすぱら天をやめてしまったのかと思ったが、後(同日)に鳥栖駅に行ってみたところあすぱら天は「期間終了」となっている(もともと季節限定メニュー)だけで、こちらには「親子そば」はなかったので、とりあえず現時点では「親子そば」は新鳥栖オリジナルなのだと認識しておく。ほかのメニューは、鳥栖駅と同じ。月見390円など。


※値上げしていました。現在、かしわ(かけに相当)350円、月見420円、ごぼう天・丸天など450円です。親子そばは終了していました。あすぱら天450円が登場しています。鳥栖駅と同じメニュー構成になったようです(2014/8、確認)。

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★佐賀駅(JR長崎本線)
「寅ちゃんうどん」  実食日:2004/8

  改札出て直進。ショッピングモール(DEITOS東館)に入り、突き当たりを右、右側。改札から遠いだけでなく、配膳つき後精算(伝票制)の店なので、駅そばのカテゴリーに入れて良いかどうか微妙なところだが、値段的に○だし、味も○なので入れることにした。
  美味いのは、麺。たぶん冷凍だとは思うのだが、黒くて歯ごたえがあり、私好み。つゆはやはり色の薄い関西風だが、驚くほどの感動はなかった。ワンポイントとして、テーブルに「ゆずこしょう」が置いてあるのが気に入った。ゆずこしょうは宮崎の名産だが、広義にとらえれば「九州名物」でもある。特別アピールするわけでもなく、さりげなく置いてあるところが嬉しい。それから、たぬきもテーブルに置いてあり、入れ放題。だから、かけそば(カマボコ2枚入りで330円)を頼めば自動的にたぬきになる。全メニュー、うどんよりもそばの方が20円高い。つまり、かけうどんは310円。天(かき揚げ)なし、ごぼ天・丸天はともに390円。変わりメニューに「ミックスそば」というのがあるが、ショーケースを見たところ、入るのは卵・ごぼ天・肉・ワカメ。770円は少々高い気がする。


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★諫早駅(JR長崎本線・大村線、島原鉄道)
「万平」  実食日:2011/8

  駅を出て直進1分、諫早バスターミナルの2階。歩道橋からダイレクトでバスターミナルの2階へ出入りできるようになっているので、2階にある店にしてはたいへんよく目立っている。店内にはテーブル席がたくさんあり、配膳付き→後払いというシステム。値段と、オープンキッチンであることと、出来上がりまでの時間の早さを根拠に、掲載対象とする。
  麺は、長崎「ターミナルうどんコーナー」に似ている極太麺。やや黒みが薄いか。やはり、ボソボソした食感でつゆにあまり馴染まない。しかし反面、雑味のないつゆはなかなか美味しかった。色が極端に薄く、ほとんど透明に近い。たぬき360円。変わりメニューが、煮たまご400円、万平630円、弁慶630円などいろいろある。ただし、実食した煮たまごは、要するにゆで卵だった。かけは、315円と半端な値段。また、学生ミックス370円、学生セット470円など、通常よりも100円程度お得な学生限定メニューがある。これらは、外に掲示されている品書きには記載されていないので、要注意。


※価格据え置きでした。消費増税による値上げはありません。かけ315円という価格は「本体価格300円+消費税15円」だと思っていたのですが、そうではなかったのでしょうか?(2014/8、確認)

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★浦上駅(JR長崎本線、長崎電気軌道(浦上駅前駅))
「ステーショングリル」  実食日:2004/8

  駅を出て左すぐ。プレハブの飯場のような建物で、とってつけたような感じの店。正直、外観からはあまり高い期待をしていなかった。しかし、実食してみて「駅そばは見た目によらぬもの」を実感することになった。
  何が美味いかというと、とにかくつゆ! 塩分濃度の低さでは、おそらく日本一だろう。言い得ているかどうか分からないが、「強烈にあっさり」している。普通、ここまであっさりしていると物足りなく感じるものだが、出汁がしっかりしているからだろうか、物足りなさは微塵もない。ほとんどだし汁だけで勝負している店なのである。そして、つゆだけでなく、麺もちゃんと水準以上のレベルに達している。太くて黒みが強く、やや硬めで歯ごたえ満点。
  その他にも面白い点がある。そばが出来上がると、なぜかおばちゃんは私が座っている席ではなく、奥の方の席に置く。そして一言。「こっちに座りませんか?」と。空いているのに座席を指定される駅そばなんて、初めてだ。一瞬、席ぐらい自分で決めさせてくれと思ったのだが、もう一言付け加えられた。「そこは厨房前で、湯気が熱いですから」。決して気まぐれではなく、ちゃんと客のことを思っての振る舞いなのだった。
  メニューも西日本独特で、たぬきなし、天(かき揚げ)なし。全体的に、うどんよりもそばの方が10円高い。きつねそば330円、まる天そば330円、ごぼ天そば340円。すべてカマボコ入り。なお、店名は表には記されていないが、食券に「ステーショングリル浦上店」と書かれており、これを店名と解釈した。


※大幅に値上げしています。現在は、きつね・丸天・ごぼ天すべて400円です。また、そばとうどんが同価格になっていました(値−1点。2011/8、確認)。

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★長崎駅(JR長崎本線、長崎市電(長崎駅前駅))
「ターミナルうどんコーナー」  実食日:2011/8

  駅と歩道橋で直結している県営バスターミナルの1階。この駅に掲載対象店がないのをずっと不思議に思っていたというか、ある種「納得できない」とさえ思っていたので、ようやく発見できて、ご満悦。立ち食いカウンターのみのシンプルな店で、照明がかなり暗いので、どこか陰鬱とした空気が立ちこめている。いかにも「さいはての店」という雰囲気だ。
  味覚的には、お世辞にも……というレベルだった。太さ5ミリほどもある極太麺は、見た目には美味そうだったのだが、いまいちつゆに馴染まず、ボソボソとしていて食が進まなかった。つゆは悪くない。しかし、天(実食はごぼう天)は衣が多すぎて、しかもベチャッとした食感。ごぼうが固く、アンバランス。皮を剥かず、ごぼうの強い食感を出すのは悪くない試みだと思うけれど、衣との相性が悪すぎる。かけ300円、ごぼう天450円(カマボコ2枚入り)など。変わりメニューに、青さのり(いわし天付き)450円がある。また、毎週日曜の11〜19時に限り、長崎らしくちゃんぽんと皿うどん(ともに600円)が売り出される。評価は低くなってしまったが、この場所に店があったことは素直に喜びたい。


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★佐世保駅(JR佐世保線、松浦鉄道)
「松僖軒」  実食日:2011/8

  JR改札を出て左前方向。通路の奥になっていてちょっと分かりにくい場所にある。駅弁販売コーナーを併設した店だが、麺類を食べに来る客の方が多いようだ。客席は、椅子付きカウンターとテーブル席。配膳付きで、後払い(伝票制)。
  麺は、冷凍っぽいツルツル食感。つゆはスッキリしていて飲みやすい。九州では、このような色が薄くてスッキリしたつゆが主流のようだ。実食したごぼう天(メニュー名は「ごぼー天」)は、スライスの単独揚げ。これが非常に美味しかった。店内で揚げているのか(未確認)、サクッとした食感で、衣が薄いのでごぼうの食感・風味が生きている。全メニュー、うどんよりもそばの方が高く設定されているが、その幅がメニューによってマチマチなのが不思議。たとえば、かけ335−400円、ごぼー天370−420円、きつね385−440円といった具合。5円単位の半端が出ている時点で、すでに不思議なのだが。ごぼー天そばとかけそばの差額が20円しかないというのも不思議。どんな根拠で価格を設定しているのだろうか。


※2014/7末をもって閉店してしまいました、いろいろと特徴のある店だっただけに、残念です。そば・うどんもさることながら、名物駅弁の「レモンステーキ弁当」が食べられなくなるのも残念です(2014/8、確認)。

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★多比良町駅(島原鉄道)
「多比良港うどんコーナー」  実食日:2014/8

  実測で駅歩6分だったので厳密には圏外なのだが、特例を適用。熊本県の長洲と多比良を結ぶ有明フェリーのターミナルビル内にある軽食スタンド。長洲港にも同様の店舗があるが、こちらは長洲駅歩30分くらいかかるので圏外。基本的には土産物店内に露出した立ち食いカウンターのみだが、建物の外にテラス席があり、座って食べることもできる。テラス席は海側になるので、フェリーの出航シーンを眺めながらそばをすするという旅情たっぷりのワンシーンを楽しめる。フェリーターミナルには麺類スタンドがよく似合うと思うが、中でも多比良港は別格だと思う。
  麺は、冷凍だろう。ツルツルした舌触りで、弾力があるタイプ。つゆは、かなり複雑な風味。カツオっぽい酸味はまったくなく、かといって昆布という感じでもない。イリコか、アゴか、ブレンドなのか。あまり他店では出会わない味覚なので、新鮮で美味しい。ごぼう天は、縦スライスの単独揚げ。店内で揚げている様子はないが、衣に独特な香ばしさがあり、固すぎず柔らかすぎず、美味しい。メニューは丸天・ごぼう天など5種類で、450円均一(うどんは430円均一)。かけというメニューはない。麺類のほかにも、ホットドッグ・たこ焼き・カレー・牛丼・ピラフ・フライドポテト・ソフトクリームなど手広く扱っている。


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★島原外港駅(島原鉄道)
「島原港うどんコーナー」  実食日:2014/8

  駅を出て右へ4分、島原港フェリーターミナルビル内。島原港は多比良町港よりもターミナルビルの規模がだいぶ大きいので、ビル内の位置がちょっと分かりにくい。ビルに入って左奥の売店内にある。一見すると厨房を囲む立ち食いカウンターだけに見えるのだが、実はパーティッションの裏にテーブル席が隠れている(4人×2)。壁に囲まれて若干アウェーな雰囲気ではあるが、座って食べることもできる。
  麺は、優しい歯触りの茹で麺だ。大きな特徴は感じないが、九州のつゆには冷凍麺よりも茹で麺の方が合っていると思う。つゆには、やや甘みがある。実食は肉そば。肉はかなり細かくカットされていて、タマネギと一緒に炊いてある。牛丼の具のようなイメージ。メニューは、全部で4種類。かけ450円、月見・きつね・肉500円。例によってうどんは割安なのだが、かけ400円、月見450円、きつね・肉500円と、不思議な設定になっている。なぜ、きつねと肉だけそば・うどん同額なのだろうか。ワンコイン内におさめたかったのかな。カウンター上にゆずこしょうがあるので、ありがたく活用しよう。

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★熊本駅(JR鹿児島本線・豊肥本線、熊本市電(熊本駅前駅))

「音羽家」  実食日:2003/7

  1番線ホームのエスカレーター脇。阿蘇名物の「高菜」を使った“たかなうどん”(330円)を出す店だ。店自体は非常に素朴で、駅員が旅客に混じってうどんを啜っている姿(写真に写っているのが駅員)は旅情そのもの。
  私は天そば(330円)を食べたのだが、インゲンとニンジンがたっぷり入っていて、味も食感も見た目にもGOOD。極太の麺も美味しい。つゆにはあまり特徴がないのだが、全体的に高いレベルにあると言える。強いてケチをつけるとするなら、カウンターが若干低いことと“たぬき”がないこと。それくらいだ。

※閉店していました(2007/12確認)。九州南部は壊滅的ですね。

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「まるうまうどん」  実食日:2013/3

  新幹線の開業を契機に、熊本に駅そばが戻ってきた。店は新幹線改札脇にあり、改札内外両側から利用できる。改札内側は、入って左すぐ。外側は、新幹線口待合室内(写真)。在来線の改札内からは利用することができない。席配置は、2人掛けテーブル席が1つに、椅子付きカウンターが6席(改札外側)。改札内側はよく見えなかったが、立ち食いのみっぽい造り。システムは、食券制で配膳付き。
  麺は、駅内外を問わず九州でよく見るタイプの冷凍麺。質感があまりなく、歯ごたえというか弾力があるタイプ。つゆには独特な甘みを感じたのだが、これはおそらくトッピングに肉を乗せたからだろう。総じて、まぁまぁ美味しい部類ではあるのだが、あまり記憶に残らないというか、どこにでもありそうな味というか。かけ320円。全メニューに、ちくわ(スライス多数)とワカメがサービストッピングされる。変わりメニューに、さくら500円、辛子れんこん500円、火の国550円がある。「さくら」には、甘く炊いた馬肉が、「火の国」にはさくらと辛子れんこんの両方がトッピングされる。辛子れんこんのトッピングは初めて見たのだが、そばつゆとの相性を含め、悪くない。ベース部分の特徴があまりない店だけに、このように変わりダネを用意して特徴を出すのは良い試みだと思う。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、かけ350円、さくら・辛子蓮根530円、火の国570円です。熊本のソウルフード「太平燕」を扱っていました(680円)。これは一度試さないと(付+1点。2014/8、確認)。

※2014/12、再食。熊本では学校給食にも出るというソウルフード「太平燕(タイピーエン)」680円を実食。一言でいうと、「春雨ちゃんぽん」です。鶏がらベースのあっさりちゃんぽんスープに、春雨の麺。野菜や豚肉、シーフードなどを炒めた具材を乗せます。ヘルシーかつクリーミーなコクがあり、とても美味しいです。豪快な調理シーンも見ていて楽しいので、オススメです(付+1点)。

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「吉祥うどん」  実食日:2014/8

  在来線改札内1番ホーム階段脇。2つ上に記載している「音羽家」の跡地。跡地といっても、「音羽家」からダイレクトにこの店に変わったわけではなく、閉店から開店までに少なくとも5年以上のブランクが空いている。「音羽家」時代と同じ、立ち食いカウンターのみの露出店。
  麺は、色白ながら甘皮のツブツブが多く見られる。美味そうなビジュアルだったのだが、香りはあまりなかった。つゆは、比較的あっさり。出汁がほどよく香るので、物足りない感じではない。九州には、薄味だけど満足できるつゆを出す店が多い。全メニュー、うどんよりもそばの方が50円高い設定。そばの価格は、かけ370円、月見420円、かき揚げ470円など。かき揚げは具材感があるが、冷蔵庫に入っていたかのように冷たかったのが残念。10秒レンチンするだけでも、印象がだいぶ変わると思う。また、グリーンピースが大量に入っているので、苦手な人は要注意。揚げ玉フリーのサービスあり。箸はエコ箸・割箸(個包装)併用。


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★新八代駅(JR鹿児島本線、九州新幹線)
「八代茶屋」  実食日:2013/3

  新幹線改札を出て左前方(在来線乗換口方面)。入口が二重玄関のような造りになっている店で、椅子付きカウンターとテーブル席がある。
  味覚的には、業者が同じなので当然と言えば当然だが、熊本「まるうまうどん」に似ている。麺は、食感が軽くて弾力がある冷凍麺。つゆには、合わせ出汁っぽい複雑な風味がある。変わりメニューの「さくら」を扱っているのも、熊本と同じ。ただし、そのほかのメニュー構成や値段設定、サービスの設定はだいぶ異なる。まず、この店では全メニューうどんよりもそばの方が30円高い設定になっている。かけ380円(うどん350円)、月見430円(うどん400円)、さくら530円(うどん500円)など。実食は月見。卵は一度別皿に落とし、菜箸でカラザをきれいに取り除いてからトッピングしていた。ここまで丁寧な店は珍しいと思う。全メニューにちくわ(スライス3枚)とワカメをトッピングするのは熊本に同じだが、使っているちくわの種類が違っていた。また、熊本にはない変わりメニューに、いぐさうどん400円がある。これは、イグサを練り込んだ特殊うどん麺なので、そばには対応していない。サービスには、学生限定の「学生うどん」がある。かけうどん+おにぎりで、390円。多少お得ではあるが、新幹線駅の学生限定サービスに果たしてどれほど需要があるのだろうか。箸はエコ箸で、ちょっと滑りやすくて使いづらい。


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★水俣駅(肥薩おれんじ鉄道)
「カネヤマうどん」  実食日:2015/10

  駅を出て、目抜き通り(線路と垂直方向)を1分。信号(国道3号)を渡ってから左折して1分。国道沿いにある、駐車場のあるドライブインタイプの店。値段的にもちょっと高めなのだけれど、地方&他に対象となる店がない駅特例を適用する。ドライブインタイプの店だけに店内は広く、椅子付きカウンターとテーブル席に加えて座敷もある。席数は、数えきれないほど(たぶん50席以上)。配膳付きで後払い(伝票制。下げ膳も不要)だけれど、厨房はオープンになっていてセルフとしても運用できそうな造りになっている。入店して任意の席に着き、オーダーを決めたら、各席のチャイムで店員を呼び出す必要があるということ。待っていても誰もやってこないので注意を。訪問が平日の12:30頃で、店内はなかなかの混雑。先客・後客とも数えきれないくらいいた。だからということもあるのだが、注文から出来上がりまで10分ほどを要した。
  麺は、おそらく生麺。少しモサモサしていて乾麺を連想させる食感ではあるのだけれど、このような店で乾麺を使うとは思えないので。細く、少し粘着する。風味はまずまず。茹で麺と冷凍麺が多い九州では、あまり出会わないタイプの麺だ。つゆは、酸味が強烈に出ている。だが、カツオという感じではない。とろろ昆布のような風味にも感じるのだけれど、よく分からない。たぶん違うと思うけれど、黒酢でも入っているのではないかと感じるような味覚だった。黒酢のような風味は、食後の余韻としても強く残る。かなり個性的な味わいなので、好き嫌いが分かれそうに思う。個人的には、あまり好きではない部類。かけ400円、玉子450円、野菜天500円など。実食は、野菜天。天は冷凍ものの注文後揚げで、インゲンが乗っていたのがよかったものの、総じての印象としては特段の感慨はなかった。カマボコ・刻み海苔・天かすがサービストッピングされる。彩りはよいけれど、個人的にはこれらを廃して50円引きを希望。酒類がいろいろある以外にはこれといった変わりメニューは見当たらなかったが、ライスを「めし」と表記(小150円・大200円)していたのが面白かった。

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★三里木駅(JR豊肥本線)
「満天食堂」  実食日:2014/12

  駅を出て左へ3分、道路向かいのイオン菊陽店内、1階フードコート。地元の方には「サンリー菊陽」と書いた方が通りがよいだろうか。3店舗が連なっているので一応フードコートの体をなしているが、中華系の「たつみや」は2014/11に正式閉店(貼り紙あり)、軽食類の「おかずキッチン」は当分休業(貼り紙あり)ということで、営業しているのはこの店のみ。フードコートのみならず、ショッピングセンター自体にあまり活気がなく、先行きが心配になってしまう情勢だ。中途半端な時間帯だったこともあって先客はゼロで、厨房内にも人影なし。「すいませーん」と呼ぶこと数回(先に券売機で食券を買っていたので諦めるわけにもいかなかった)で、ようやく日本語の怪しい極東系外国人風の店員さん登場。
  店員不在だったこともあってお湯を沸かすところから調理を始めたとみえ、調理には5分ほどかかった。麺は、冷凍だろうか。弾力のある、九州ではよく見るタイプ。つゆは薄味だが、丸みがあって意外に美味しい。そしてなによりも驚いたのは、えび天。冷凍ものなのだろうが、注文後揚げだった。衣はやや厚めだが、アツアツでサクサク感のあるものだったのだ。盛りつけも素晴らしい。サクサクのえび天がつゆに浸かりきってしまわないよう、丼の縁に立て掛ける形で供するのだ。少々つゆに浸してもサクサク感がしぶとく残るタイプの衣なのだが、それでもつゆに浸すと味は変わる。えび天を立てることで、どの味で食べるかの決定権が客側に移るわけだ。まったく予期していなかっただけに、この繊細さにはスタンディングオベーションを送りたくなった。あと、ネギが白ネギで、しかもみじん切りだったことを補足しておく。九州では極めて珍しい例だ。かけというメニューがなく、きつねが最安で500円。えび天520円、肉520円、海老かき揚げ540円、ざる550円。そば・うどんメニューは以上。ほかに丼ものや定食、ラーメンなどいろいろある。熊本名物の太平燕もあり、500円と安い。次に行くときまで存続してくれていたら、ぜひ太平燕を食べてみよう。


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★肥後大津駅(JR豊肥本線)
「スナックプラザ弁天食堂」  実食日:2014/8

  南口を出て直進2分、イオン大津店1階スナックプラザ内。一応フードコートのスタイルをとっているが、スナックプラザ内にあるのはこの店だけ(ただし、メニューによって受渡口が異なる)。利用者も少なく(なにも食べずに席だけを利用する高校生ばかり)、先行きがちょっと心配。
  麺は、少々歯に粘着するタイプ。生麺を思わせるが、香りのなさは冷凍級。つゆはあっさりしていて、飲むぶんにはいいが麺を食べているときにちょっと物足りなく感じる。うどんを強く意識したつゆなのだろう。価格は、九州にしては珍しくそば・うどん同額。ベーシックなメニューは安いが、トッピング内容によっては値段が一気に跳ね上がる。かけ300円、月見350円(実食。カマボコ2枚入り)、ごぼう天400円。ここまではいいが、かしわ500円や肉600円はかなり高く感じる。丸天を扱っていないのが九州らしからぬ部分だ。


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★黒石駅(熊本電鉄)
「どんどん太郎」  実食日:2011/8

  駅を西側(駐輪場側)に出て直進(坂を下る)、国道387号を右折して2分、弁当店「ヒライ」内。ホームから見えるローソンの隣なので、ローソンをめがけて歩けばいい。店は半券もぎりの食券制で、実際に半券をもぎって受渡が行われる。複雑な形をした椅子付きカウンターは、全部で20席ほどある。完全に車で来る客がメインの店だが、まぁ駅から歩いて3分程度ということで。
  麺は、「いかにも冷凍」という食感・風味。妙なコシがあって、あまり香らないタイプ。つゆは、失礼を承知で言うと、カップうどんのような感じ。出汁が粉末っぽいため、そう感じるのだろう。麺もつゆも、安っぽい印象が否めない。しかしながら、単独揚げのごぼう天(メニュー名は「ごぼー天」)はなかなか美味かった。丸太状のものを縦に4つに割った(つまり、断面が扇形)ものを使っていて、歯ごたえも風味も強い。値段も安く、ごぼー天はちくわ入りで300円。かけは200円だ。おまけに、天かすフリーのサービスもある。箸はエコ箸。


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★中津駅(JR日豊本線)
「樋山路」  実食日:2004/8

  改札を出て右前方向、中津駅名店街入口脇。昨夏にギリギリオーダーストップで食べ損ない、今回意地になって食べてきた店である。
  この店は、配膳つき&伝票制後払い。余裕のあるテーブル配置といい、あまり駅そばらしくないのだが、値段と立地で要件を満たしているため、仲間に入れることにする。ただ、味の方は割とお粗末。麺が妙にボソボソしていて、乾麺を思わせる。また、九州にしては珍しく天(かき揚げ)があるのだが、これまたニチャニチャしていてイマイチだった。良かった点としては、レジ脇のテーブルに「セルフおかず(50円〜)」がたくさん並んでいたこと。「もう一品欲しい」というときに役立ちそうだ。ただし、このシステムだとついつい取りすぎてべらぼうな金額になることがあるので、要注意。お得メニューには、三点セット480円というのがある。内容はそばorうどん+ライス+おかず一品。おかずの内容が気になるところだが、「トンカツ、焼肉等」と書いてあった。味付け海苔だけ、ということはない。たぬきなし、天330円。


※閉店していました(2009/12、確認)。

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「弁慶うどん」  実食日:2013/3

  南口を出て左、ガード下。見つけてみれば、駅前のたいへん良い場所なのだが、南口を出て右手に商業施設が集中していて人々の動線からちょっと外れているため、4〜5回目の訪問でやっと存在に気づいた(最近オープン、という感じではない)。実際、常連客(それも昼間から酔客)が多いようだ。厨房を囲むL字型椅子付きカウンターのみで、椅子は15ほどあるのだが、カウンターのない場所に椅子が置かれている「デッド席」もあり、実際に機能するのは12席くらいだろうか。
  麺は冷凍と思われ、九州にしてはわりと質感がある。つゆは、全国的に見れば淡めなのだが、九州の中で見れば濃い部類。特に、塩気が強め。かけ320円。具一品系は、400円のメニューが多い。実食したごぼう天は、肉厚のささがきゴボウをかき揚げ風に揚げている。なかなか美味しい。変わりメニューに、豚軟骨500円。全メニューに、カマボコ2枚とワカメがサービストッピングされる。カマボコの、縁の赤い部分が広く、色鮮やかだったのが印象に残った。


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★大分駅(JR日豊本線・久大本線・豊肥本線)
「梅の家」  実食日:2007/12

  改札入って右前方、1番ホーム。壁面埋設型の露出店。一面だけの露出だから、間口は広いが集客力はあまり高くない。佐伯と同名店(今でもあるかどうか分からないが)で、おそらく同経営だろう。
  この店は、麺・つゆとも特徴がある。麺は妙にツルツルした食感で、個人的にはイマイチな印象。逆につゆは美味しい。少々酸味があり、柚子か何か、柑橘類を隠し味に使っていそうな感じだ。たぬき(揚げ玉)フリーのサービスがある。かけ280円、かしわ330円など。おでん各種100円。地方では珍しい値引きサービスを実施しており、毎週木曜はかけ180円、かしわ250円で食べられる。これは要注目だ。

※値上げ(かけ280→300円、かしわ330→350円など)していました(2009/12、確認)。

※駅舎改築(駅ビル解体)に伴い、閉店していました。駅ビルがなくなって、なんともつまらない駅になってしまいました。こんな暴挙に出るなんて、JR九州は何を考えているのか……。駅ビル跡地は現在サラ地になっていますが、フレスタ的なものでも建って、その中に駅そば認定できる店が入ってくれることを切に願います(2012/12、確認)。

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★佐伯駅(JR日豊本線)

「梅の家」  実食日:1999/12

  改札の外、待合室内にある駅そば。衝立はおろか暖簾すらないので、列車を待つ人々から丸見えでちょっと恥ずかしい。この店は、麺にかなり特徴がある。というのは、つるつるプニプニしていて、こんにゃくを食べているような食感なのだ。つゆは関西風の薄口醤油仕立てだが、期待していたほどの出汁は出ていない。せいぜい水準級といったところだろうか。変わりメニューに、まる天そば(360円)がある。九州の人にとっては言うまでもないかもしれないが、まる天とはさつまあげに似た揚げ物。


※閉店していました。跡地は列車待合いスペースになっています(2008/9、確認)。

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★日田駅(JR久大本線)
「大正庵」  実食日:2012/12

  駅を出て、ロータリーの向かいにある日田バスセンター内。椅子付きカウンターと座敷のある店。価格が若干高めだが、オープンキッチンの店で提供時間も早いので、地方特例を適用する。
  麺は色黒で、しっかりと香る太麺。つゆは、薄味ながらも美味しい。麺・つゆともに好きなタイプなのだが、両者の相性という点で疑問符が付くか。麺を中心に考えると、つゆが物足りない。つゆを中心に考えると、麺の主張が強すぎる。つゆの塩気をもう少し強めると、バランス感がよくなりそうに思う。全メニューうどんよりもそばの方が30円高い設定で、かけそば380円、月見480円など。変わりメニューに、鮎そば710円。この後で立ち寄った歓遊舎ひこさん駅の「麺処ふかくら庵」にもあったメニューなので、豊前地方の山間部ではポピュラーなメニューなのかもしれない。月見そばには、カマボコ2枚とおぼろ昆布、そしてイモ天が半分トッピングされる。が、正直に言うと、これらのサービストッピングを廃して400円くらいにできないかなぁ、とも思う。天かすフリーで、飲み水はお茶(温)。一味唐辛子のほか、柚子こしょう完備。ここまではなかなか好印象だったのだが、唯一、店主が厨房内でタバコを吸っていたことだけはいただけなかった。サービスは1点とさせていただく(これがなければ、4点か5点かで悩むところだった)。


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★延岡駅(JR日豊本線)

「弁慶」  実食日:2001/8

  JR改札のすぐ隣にある駅そば。改札の内外両方から食べられるタイプだが、外側がメイン。しかし、一応内側でも座って食べられるようにはなっている。この店の素晴らしいところは、たぬきが入れ放題だということだ。“かけ”を頼めばたぬきになる。実際、ちょうど居合わせた高校生は“かけ”を頼んで、たぬきを山盛り入れていた。おばちゃんは「いつも山盛り入れては残すんだから……」と愚痴をこぼしているが、結局は嬉しそうに接客している。私は山菜そばを食べたのだが、つゆがかなり薄味なので、むしろ山菜などはよく合う。380円は、許容範囲内の高め。

※2009/12、4分の乗り継ぎだったので、列車内持ち込みで再食。バタバタしていて全メニューの値段確認を忘れましたが、値上げしていそうな気配です。今回注文したかしわは450円。天かすフリーは変わらず。わかめとカマボコ2枚が入ります。車内持ち込みの場合、容器代30円増しです。

※改装ではありませんが、掲示物がだいぶ変わっていたので写真を再撮影しました(左:旧、右:現)。値段が上がっています。現在、かけ350円、丸天・ごぼう天450円、かしわ470円です。山菜というメニューは消滅したようです。鹿児島中央「パティオ」でも扱っている豚軟骨があります(500円)。鹿児島中央よりも安い設定なので、こちらで食べる手もあります(値−1点。2014/8、確認)。

※駅改築工事に伴い、閉店していました(2015/9/30付)。結構利用回数が多かった店なので、残念です。私だけでなく、「延岡・佐伯ワープ」利用時にお世話になった18キッパーは多いはず。特急「にちりん」の車内にかしわうどん(そば)を持ち込んで食べるのは、18キッパーにとってかけがえのない贅沢なひとときでした。先客がつかえていたりしてそば・うどんが間に合わないときには、おにぎりを買って持ち込んだこともあります。すぐ隣にミニコンビニがあるのに、わざわざこちらで買っていました。改築後にどうなるかわかりませんが、旅情を味わえる駅であり続けてほしいです(2015/10、確認)。

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★宮崎駅(JR日豊本線)

「うどん・そば」  実食日:2003/7

  日豊本線のホーム上にある、素朴な駅そば。細く固い麺はコシが弱く、ブツブツと切れる。つゆも、まぁ並。しかし、ここでは全メニューに「オマケの具」がたくさん入ってくる。カマボコが2枚。さつまあげが2枚。そして、宮崎名物の椎茸が1つ。甘く煮付けたものが入っている。私は天そば(340円)を注文したのだが、もはやどの具がメインなのか分からない状態だった。
  宮崎名物の椎茸と鹿児島名物のさつまあげが同時に楽しめる。しかも、特別な注文をしたわけではないのに。自然に入っているというところが嬉しい。地方駅そばのモデルケースとも言える店なのではないだろうか。たぬきなし。

※閉店していました。建物も既に撤去されています(2008/9、確認)。

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「三角茶屋 豊吉うどん」  実食日:2008/9

  改札を出て南方向、宮崎フレスタ内。改札から右とか左とかと言えないのは、宮崎駅の改札が2つ向き合っていて、どちらの改札を出るかによって左右が異なるため。1・2ホームから出れば右、3・4ホームから出れば左になる。余談だが、宮崎駅の駅員は、アロハシャツが制服になっている。これは非常に面白い。
  三代続く老舗(看板に記載)であるこの店は、地方にしては極端に値段が安いのが特徴。かけは190円。たぬき(天かす)は220円。トッピング一品ものは、おおむね300円以内でおさまる。首都圏はおろか、大阪界隈でも非常に安い部類に入る値段設定である。それが人気の秘密なのか、中途半端な時間帯でも結構賑わっていた。味覚的にも○。麺は極太で、歯ごたえがあって美味い。つゆはとろろ昆布のような味が前面に出ている。「天」というメニューは、九州特有の「丸天」に近いものを指す。ただし、形は丸ではなく、長方形のものを4つ切り(短冊形)にして出てくる。旅行者が分かりにくいのだろうか、券売機のボタンには「天ぷら(魚のすり身)」と表記されている。内装は清潔感に溢れ、客席も豊富。椅子付きカウンターやテーブル席の他、この手の店には珍しい座敷席まである。ホームの「うどん」(上記)が閉店してガッカリしていたが、こんな素晴らしい店があることを知り、改めて宮崎は「優秀駅そばの街だ」と痛感したのだった。なお、テイクアウトは+30円。列車内持ち込みというより、近隣オフィス街への持ち帰りとして需要がありそうだ。


※2009/12、再食。特段の変化なし。この値段で頑張っているのは、素晴らしいことだと思います。

※2015/10、再食。さすがに値上げして、現在はたぬき230円になっています。かけは190円で据え置き。頑張りますね。今回は、一番人気だという「天ぷら(さつま揚げ)+天かす」の「天か」を、うどんで食べてみました(300円)。なんだか、漫才のツッコミみたいなメニュー名ですね(「天かよ!」みたいな)。うどんは、九州らしいやわやわ麺。コシは全然ありませんが、出汁がよく絡むので、私はこういうのも嫌いではないです。天ぷらは、例によってさつま揚げを短冊形に切ったもの。旅行者が戸惑うのでしょうか、券売機のボタンには「天ぷら(魚のすり身)」と、貼り紙には「えび:海老の天ぷら、天ぷら:魚のすり身(丸天)」と注意喚起されています。丸くないから、「丸天」もまたちょっと違和感があるんですけどね。
  かき揚げは、「野菜天」というメニュー名になります(330円)。「天か」のさらに上を行くメニューとしては、「天玉か」もあります(360円)。味よし、値段よし、楽しさよしで、すばらしい店ですね。宮崎市内に7店舗あるようなので(当サイト的に対象になるのは当店舗と、特例適用で橘通店くらいか)、他の店舗にも行ってみようと思います。昭和7年創業の老舗を、これからも応援していきたいと思います(付+2点)。外観的には、置き看板が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。


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「でんすけ」  実食日:2008/9

  西口ロータリーを出てすぐの大通りを渡らずに右へ2分。モスバーガーと一体化した店舗で、外観は完全にモス。ドライブスルーの窓口側に行くと、「そばうどん」の幟が見える。ちなみに、ドライブスルーに対応しているのはモスのみで、でんすけはイートイン専門。客席はモスとほぼ共通(一部でんすけ専用席もある)。
  味覚的な特徴は、強烈な歯ごたえ(コシ)の麺にある。冷凍麺だろうか。食感を重視する人には好まれる麺かもしれない。つゆはわりと薄味。カマボコが入り、ネギは斜めカット、盆乗せ、レンゲ付き、配膳つき、パーソナル唐辛子&爪楊枝(盆に乗って出てくる)など、細かいポイントもたくさんある。丼は、大皿タイプ。冷やし系によく使われるタイプのものだ。決して食べやすいとは言えないが、見栄えは良い。特につゆを飲みにくいのが難点となるのだが、そこはレンゲでフォローということになるのだろうか。かけ300円、たぬき400円など。


※モスバーガーもろとも閉店していました。跡地は、巨大なパチンコ店「ガイア」の一部です(2013/3、確認)。

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★南宮崎駅(JR日豊本線・日南線)
「ライオン」  実食日:2015/10

  10年以上にわたって未食リストに入れっぱなしになっていた店に、ようやく行けた。場所は、駅舎1階外側。この駅は2階に改札がある橋上駅舎なので、1階外側だとあまり目立たない立地になる。そば・うどんも扱ってはいるけれど、どちらかというと定食や一品料理、喫茶メニューなどの方がメインの店。だから後回しになっていたのだが、駅舎内である以上は研究上必要なので、満を持しての訪問だ。フロアはとても広く、テーブル席4人×3と椅子付きカウンター16席を入れてもなおゆとりが感じられる。大荷物を抱えた旅行者やある程度人数の多いグループでも、安心して利用できる雰囲気だ。
  そばメニューは、そば350円とざる500円のみ。壁に貼ってあるメニューを見渡した限り、単品トッピングの設定もない。「かけそばしか食えないのか」と少し残念に思いつつ注文したのだが、出てきたそばにはミニかき揚げとゆで卵、そして花形カマボコがサービストッピングされていて賑やかだった。これで350円なら充分だね。麺は、食感的には生麺。少し粘着質で、ほどよくザラザラした舌触り。ただ、風味があまり感じられなかったので、冷凍麺の可能性もある。つゆは、いろいろな香りがあって原型がよく分からないもの。本質的には淡いつゆだと思うのだけれど、いろいろ加えているものがちょっと邪魔をしている感じだった。邪魔になった最たるものが、ミニかき揚げだ。これ、カレーの風味が付いている。おそらく、衣にカレー粉を混ぜてあるのだろう。これはこれで美味しいのだけれど、つゆの香りが分からなくなってしまったのがちょっと残念。別盛りで提供してくれたら最高だった。ゆで卵は、縦にスライスしたもの。黄身が露出しているので、つゆにどんどん溶け出す。これもまた、つゆの香りを分からなくした犯人だ。さらに、白ゴマを少々ふりかけてあり、オレンジピール(香りからして、柚子ではない。日向夏だったら嬉しいと思いつつ……)まで乗ってくる。もはや香りのカオス。もう少し的を絞った方がいいのではないか、と思う。
  そば・うどん以外で気になったメニューは、宮崎らしいチキン南蛮定食800円と椎茸丼600円、そして九州らしいチャンポン600円。チキン南蛮は、弁当としてテイクアウトもできる(600円)。また、朝限定メニューとして和朝食とモーニング(各500円)の設定があった。そばメニューは弱いけれど、それ以外に試してみたいメニューが多く、もう何回か足を運んでみたいと思う店だった。


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★都城駅(JR日豊本線・吉都線)
「横ちゃんうどん」  実食日:2008/9

  駅を出て左すぐ、駅舎外側に埋設された店。高い店なのか安い店なのか分かりづらい外観。店の外に品書きの一部でも出しておけば、より入りやすくなると思うのだが。実際にはちゃんと駅そば価格なので、貧乏旅行者でも安心して入ることができる。席の配置は、L字型の椅子付きカウンターと、4人掛けテーブル×2。テーブル席があると、大荷物を背負っている旅行者にとってはありがたい。
  配膳つきで後払い制のこの店、実はなかなか本格志向。麺は生か冷凍か判断がつきにくいタイプだ。程良いコシは生麺を思わせるが、風味はやや落ちて冷凍麺級。調理時間から考えれば生麺かもしれないが……。つゆは甘さ・辛さとも程良く、強い印象は残らないが無難に美味い感じ。私が実食した山かけそばは、注文後に山芋をすりおろす。なかなか良い粘りがある。カマボコ入り、たぬき(揚げ玉)フリー。かけというメニューは見当たらず、月見・わかめ300円、きつね350円、山かけ450円など。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。同色なので写真ではわかりづらいですが、真ん中に丸いマークが入ったものになっています。また、提灯が撤去されています。値上げして、現在は月見・わかめ350円、きつね400円、山かけ500円になっています。変わりメニューとしては、鍋焼きうどん600円がありました(2015/10、確認)。

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★鹿児島中央駅(JR鹿児島本線・指宿枕崎線、鹿児島市電2系統(鹿児島中央駅前駅)、九州新幹線)
「パティオ」  実食日:2013/3

  新幹線改札内、コンコース。エキナカ店としては、日本最南端になる駅そば(当サイトの掲載対象店としては、最南端ではない)。喫茶・弁当・焼酎・うどんと4つの店舗が連なった「パティオ」の、向かって一番右。従業員(実食時、2名)はこの4店舗をすべて兼務しており、なかなか忙しそう。うどんコーナーには従業員がいない場合が多いのだが、券売機で食券を買っている姿を見てやってくる。客席は、厨房側を向いた椅子付きカウンター4席のみだが、他に4店舗共通と思われるテーブル席が20席ほど用意されている。
  麺は冷凍で、赤黒い色をしている。わりと風味があって美味しい。熊本や新八代と同じ業者の運営なのだが、麺は違うような気がする。つゆは、雑味がなく繊細な風味でありながら、主張はしっかりしていて美味しい。かけ360円、きつね420円など。そば・うどん同額。変わりメニューに、つけあげ470円、豚軟骨520円がある。つけあげは、見た目には普通に薩摩揚げなのだが、青魚を骨ごとすり身にしているためやや生臭さがあり、小骨がジャリジャリする。四国のじゃこ天を少し上品にしたような感じで、美味しい。豚軟骨は詳細不明だが、この後で立ち寄った中津「弁慶うどん」にもあり、「薩摩の味」として売り出されているので、鹿児島のご当地ものなのだろう。次回試してみたい。全メニューに、カマボコ2枚とワカメがサービストッピングされる。なお、唐辛子が一味でたいへん効きがいいので、入れすぎにはくれぐれも注意を。


※2014/8、再食。値上げしています。現在は、かけ380円、きつね440円、つけあげ490円、豚軟骨540円です。豚軟骨を試しました。鹿児島黒豚の軟骨肉をトロトロに煮込んだものをトッピングします。軟骨ソーキ感覚で、とても美味しいです。つけあげや豚軟骨は単品注文ができ、隣の焼酎バーとコラボしたセット(520円)もあります。ちょい飲みが楽しい店です(付+1点)。

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★財部駅(JR日豊本線)
「よいやんせ」  実食日:2015/10

  構内にもそば屋が入っている駅なのだけれど、こちらはお高い店なので対象外。対象になるのは、駅歩6分、主要地方道都城隼人線沿いにある「よいやんせ財部店」。行き方は、駅を出て直進2分、最初の信号を左折して4分ほど、右側。ガソリンスタンドがある三叉路の角なので、分かりやすいだろう。道の駅「たからべ」に行く途中でたまたま発見した。駐車場のある、ドライブインタイプの店。客席は、テーブル席が主体。看板に「シルバー アンテナショップ」と記載されていたのが気になって後で調べてみたら、曽於市のシルバー人材センターが運営しているようだ。徳島「麺家れもん」、豊浦「ワークランドかっこう出張所」と並んで、「社会福祉系駅そば」に位置づけられるだろうか。こういう店が今後全国に増えてくるようだと、この業界はますます面白いことになりそうだ。なお、店名は鹿児島弁で「寄ってって」という意味。
  麺は極太で、太さの揃っていない乱切り麺。つなぎがとても弱く、箸でつまみ上げるのも一苦労。提供される時点では長いもので20pくらいあるが、口に運ぶまでにプツプツと切れて3pくらいになってしまう。これはおそらく、手打ちだね。機械では、これほどつなぎの弱い麺は打てないはずなので。ちょっと捏ねが足りない感じは否めず、日常的に食べるものとしてはもう少し歯ごたえが欲しいと思うけれど、風味は悪くないし、旅先で食べるものとしてはなかなか印象深かった。つゆは、とろろ昆布のような風味・酸味がある。わりと辛め。まぁ、悪くない。全メニューうどんよりもそばの方が50円高い設定で、そばはかけ300円、とろろ・月見・きつね400円、えび天・肉550円。実食は、お値打ち感があったとろろそば。とろろ芋は、エアーインと表現したくなるような軽い食感。店内で、すり鉢ですりおろしているのではないかと想像する(未確認)。かまぼこ2枚&さつま揚げ2切れ入り。さらに、お新香(ゆず風味の利いたダイコン・ニンジンの浅漬け)と、郷土料理の「がね」まで付く。この価格でこれだけのものを出せるのは、社会福祉系の店ならではだろう。「がね」は、ひとことで言うなら「サツマイモ入りのかき揚げ」。ただ、衣がいわゆる天ぷら粉ではなく、沖縄のサーターアンダギーのようなイメージ。だいぶ甘い。どちらかというと、おやつ感覚のものだ。別盛りで出てくるので、そばには乗せずにそのまま食べた方がいいだろう。
  そば・うどん以外には、日替わりのセットメニューがある。火曜:天丼セット、水曜:親子丼セット、木曜:牛丼セット、金曜:かつ丼セット、土曜:おまかせ丼セットとなっている(当日変更になる可能性があるとの注意書きあり。日・月は定休日)。いずれも500円で、「フル丼+ミニそば・うどん」のセットになる。また、「がね」はテイクアウト用としての販売もある。3個入りで、150円。買っていって、列車の中でつまむのも一興だ。また、すぐ近くにある道の駅「たからべ」では、複数種類の「がね」を売っているので、食べ比べるのも楽しいのではないだろうか。


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★市電郡元駅(鹿児島市電1系統・2系統)
「薩摩まんてん」  実食日:2014/8

  北側電停のすぐ脇にあるダイエー鹿児島店の2階フードコート内。かなり混雑傾向にあるフードコートで、おまけに一番手前に店があるので往来するだけの人も多く、若干混乱気味。盆を持って一列に並んで受け渡し・セルフトッピングを取る「讃岐うどんスタイル」を採用しているのは正解だと思う(麺は注文口で受け取る。レジへ進んでしまわないように注意)。たとえ長い列ができたとしても、秩序よく並ばせないと混乱を極めるだろう。価格は外税方式だが、税込でキリよくしている(詳細は後述)点にも混乱緩和の意向が見られる。
  麺は、3ミリほどの太さがある茹で麺。平打ちだからか、太さのわりに歯ごたえは弱め。つゆはスッキリ系で飲みやすく、ゆずこしょう(レジ前にある)がよく合う。天かすフリーのサービスもある。全品うどんよりもそばの方が30円高い設定。そばの税込価格は、かけ330円、きつね440円など。変わりメニューに、野菜たっぷりそば440円、薩摩地鶏田舎そば680円がある。薩摩地鶏田舎そばはちょっと高い印象だが、野菜たっぷりそばはなかなかのお値打ち感だ。ご飯ものとしては、鹿児島(本場は奄美だが)ならではの鶏飯があるが、900円と高値。また、セルフトッピングコーナーには塩麹唐揚げ(100円)があり、これがなかなか美味い。


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★奥武山公園駅(ゆいレール)
「最強食堂」  実食日:2013/7

  南口を左側に出て直進3分。そば・うどんではなく沖縄そばの店だが、沖縄県内の店に限り対象に含める。駅から近い場所にあるものの、駐車場を完備し、車で来る客が多いと思われる。店内は広く、椅子付きカウンター、テーブル席のほか座敷も完備している。沖縄そばのほかにも、定食類などを広く取り揃えている。24時間営業しているのが嬉しい。
  沖縄そばは、小180円、大450円。麺は太く厚みがあり、食べ応えがある。本土のうどんと比べると少々粉っぽいように感じるが、これは沖縄そば全般に言える特徴。つゆは、魚系のダシが利いた塩味で、濃くも薄くもなくちょうどよい。実食した軟骨ソーキそば(450円)には錦糸卵がサービストッピングされるのだが、この甘さが少々くどく感じる。そのくらいに、沖縄そばのつゆは風味が繊細であるケースが多い。薬味のネギは青で、独特な形をしたカマボコが添えられるのも沖縄そば全般の特徴だ。


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