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※ 記事は上が最新です。                                         
※ 再食記事は追記しますが、「変化なし」の再食履歴および誤記訂正は上書きすることもあります。


お 知 ら せ

自身7冊目となる単行本
『駅ナカ、駅マエ、駅チカ温泉』
発売されました(2017/10/16発売)。
7冊目にして初めての、カラー本になりました。
蕎麦ではなく温泉をメインテーマにした一冊ですが、
随所に駅そばなどのB級グルメ情報も散りばめてあります。
全国の書店などでお求めいただけます!
発行:交通新聞社 価格900円(+税)

お 知 ら せ

共著の単行本が発売されました
『駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿
(SBクリエイティブ、2017/5/15)
全239ページ中、26ページを執筆させていただきました。
駅そばのみならず、駅にまつわる雑学全般をまとめた一冊です。
全国の書店などでお求めいただけます!
価格:820円(+税)


・大岡山駅(東京・私鉄2)  「富士そば」  実食日:2018/1

  中央改札を出て右、北口を出て直進30秒、大岡山北口商店街に入ってすぐ右側。店舗名は「大岡山店」で、昨年12月オープンの新店舗。2017年後半に城南地区への店舗出店が相次いだうちのひとつだ。大岡山駅は乗換駅ではあるけれど、東急大井町線と目黒線という、どちらもややマイナーな路線。乗降客数を見ても、それほど多いわけではない(年々増加傾向にはある)。このような駅に「富士そば」が進出するとは、数年前には考えにくかったことだ。フロアは結構広い。客席はテーブル席が主体で、計20席。加えて、椅子付きカウンターが11席ある。この駅でこんなに席数が多くて、そこまで多くの客が入るのだろうかと思うところだ。「ふじ酒場」対応というわけでもないし。私は大岡山という街のことをあまりよく知らないが、ちょっと戦略が見えにくい店舗だというのが第一印象だった。
  アイドルタイム(平日の15:15頃)の訪問だったこともあり、麺は注文後茹でで対応していた。やや偏平形の細いタイプなので茹でたてでも歯ごたえは弱めなのだが、香りは悪くない。つゆは、カツオ出汁がやや弱め。カエシも弱い印象で、全体的にちょっと淡い印象を受けた。そして、これまで実食してきた「富士そば」のたぬきそばに比べて、あからさまにつゆの量が多かった。「富士そば」のつゆサーバーはワンプッシュ式ではなく手動でコックを捻って注ぐものなので、量の誤差が出るのは致し方ないところ。たぬきは既製の揚げ玉で、量多め。ワカメとネギの領域を除いて、丼全体が埋まる量感。この揚げ玉はすぐにふやけてドロドロになるので、2/3でいいと思う。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいメニューは、これといって見当たらず。強いて挙げるなら、親子丼が炭火焼仕様になっている。また、朝限定メニューの中にTKGセット320円というお得な設定がある。卵かけごはん、流行っているね。「TKG」と表記するのも、流行っているね。箸はエコ箸。
  客数的には、先客3・後客1。この駅ならまぁこのくらいかなと思える客数だったのだが、フロアが広いだけにやはりどこかさびしさが漂う。これだけ席数があるのなら、夕方以降のちょい飲みに力を入れた方がいいのではないか……と思っていたら、すでにそこは考えてある様子だった。生ビール400円とは別にレモンサワー400円があるのだが、レモンサワーのおかわりは300円なのだ。ちょっと長居されても構わないから客単価を上げようという施策は、すでにとられていた。まぁ、私が1回訪れただけで感じるような部分は、百戦錬磨の「富士そば」ならすでにカバーしている、ということか。


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・大岡山駅(東京・私鉄2)  「米次郎」  実食日:2016/3

  駅からちょっと遠く、7分(実測値で540m)ほどかかる。しかし、他に対象店がない駅ということで、特例適用。中央口を出て、ひたすら右へ。環七出口の交差点左手前側角。駅への依存度はかなり低く、自転車で食べに来る人が圧倒的に多い。環七を走るバイクなどの需要もあるだろうか。店の前が少し広くなっているので、強引に車で横付けする人もいそうな気配。間仕切りはビニールカーテンという半露出店。大阪にはこんな感じのドヤ風の店が結構あるが、東京では数少ない。店内に立ち食いカウンター5人分くらいと長テーブル席(6人くらい掛けられる)があり、店の外にも長テーブル(壁際に寄せられているので、3人くらい)とベンチがある。かなり古くからある店(途中で運営者が変わっている様子)で、これまでに何度も前を通っている(駅から遠いので、実食は後回しにしていた)のだが、ベンチで手持ち食いをしている人をたくさん見かけたような記憶がある。ドヤの雰囲気と同時に「峠の茶屋」のような要素も併せ持っている店だ。この雰囲気が人気を集めているようで、中途半端な時間帯だった(14時ごろ)にもかかわらず、ちょこちょこと利用者があった。見事に全員男性で、さすがに今の時分だとまだ寒いためか、全員店内で食べていた。なお、店名についてはいろいろツッコミたい人もいるだろうが、当サイトでは現地表示を優先させているため、置き看板に記載された文字列を店名と解釈している。
  麺は、黒みの強い茹で麺。少々くぐもったような香りではあるが、ちゃんとそばの味がして美味しい。茹で麺としてはトップクラスの麺だろう。つゆは、やや淡めでライトな印象。口当たりはカツオ系で、余韻は昆布。個人的には、もう少し醤油が香るようなつゆの方が、この麺には合いそうな気がする。たぬきは、やや油が強い天かす。各種天は店揚げなのだろう。たぬき330円。天ぷらの種類が豊富で、いか天とげそ天が両方ある(ともに390円)。麺大盛り50円増しというのが良心的に感じる。店の雰囲気にも味にも特徴がある店なので、また食べに行きたくなることもあるだろう。末永くこの雰囲気を残して頑張ってほしい。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。暖簾を掛ける位置というか幅もちょっと変わっています。値段やメニューに変化はありません(2018/1、確認)。

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・須坂駅(甲信越1)  「ポッポ」  実食日:2017/4

  値段的にちょっと高いのだが、個人的に興味深い点があったので「研究上必要」とみなし、特例適用で掲載する。場所は、駅を出て左すぐのイオン須坂店1階フードコート。かなりくたびれた印象のフードコートで、イオンらしくないなと思っていたら、ここはかつて「ジャスコ須坂店」だったことが判明。2008年に閉店して、イオンが後継。各フロアの基本的な構造は、ジャスコ時代のままなのだろう。そして気になるのが、店名。このようなショッピングセンターのフードコートで「ポッポ」というと、まずイトーヨーカドーが連想される。しかし、ヨーカドーの「ポッポ」とは店名表記の書体や色合いが異なるし、そもそもヨーカドーの「ポッポ」はそばを扱っていない。イトーヨ-カドーとイオン(あるいはジャスコ)との間にも関連性はない、というか超ライバルだし、これは別物だと考えていいだろう。ここから先は想像になるが、ヨーカドーの「ポッポ」は、おそらくトレードマークの「鳩」から連想された店名。これに対してイオン須坂店の「ポッポ」は、汽車ポッポから想起された店名ではないかと思う。駅前型の店舗なので。加賀温泉駅前のアビオシティ内にある「味ポッポ」と同じ発想だ。超ライバル関係にある事業者の店舗が、別々の発想から出発して、結果的に同じ店名になってしまったわけだ(あくまでも推察で、裏取りはしていません)。これがとても興味深かった。
  麺種は確認していないが、食べてみての実感としては生麺の注文後茹で。ただ、オペレーションの部分でだいぶ自滅しているような印象だった。乱切り風で、香りはまずまずあるのだが、ぬめりが強く、食感ニチャニチャ。麺が複雑に絡み合い、ある部分はくっつき合い、うまくほぐれない。茹で釜の中での泳がせ不足であるうえ、茹で加減も間違っていると思う。これだったら、冷凍麺の方がいい。つゆは、最初のひと口で強烈な酸味を感じたのだが、カツオという感じではない。あるいは、濃縮希釈でカツオの香りが飛んで、酸味だけが残っているのかもしれないが。ふた口め以降は徐々に慣れてくるものの、饐えたような臭いに加えて重だるい甘みもあり、途中で飽きてくる。うどんよりもそばの方が高い設定で、かき揚げうどん550円・そば620円。信州だからということで生そばにこだわった結果なのだろうけれど、かえって印象を落としてしまっていた。かき揚げは冷凍ものの揚げ置きと思われる。端の方が少々サクッとはするのだが、全体的にはフワニチャ食感。こちらもイマイチ。長野県にはもっと美味しい駅そば店がたくさんあるので、わざわざこの店で食べる必要はないかなと感じた。というか、この店にはポッポラーメン300円や各種スナックフードなどそば・うどんよりもお得に感じる設定のメニューがたくさんあるので、それらをチョイスした方がよさそうだ。ちなみに、ポッポラーメンは16時以降は200円になる。これは安い! 16時というと高校生の下校時刻に当たるわけで、おそらくそこを意識しての設定だろう。地方では、高校生が鉄道利用者に占める割合がとても高いので、高校生を意識したサービス(学割とか、廉価メニュー設定とか)を導入する駅そば店が多い。フライドポテト150円とかも、高校生にとっては嬉しい価格帯だろう。当サイトでの評価は低くなってしまったが、ちゃんと存在意義はある店だと思う。


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・戸倉駅(甲信越1)  「かかし」  実食日:2011/10

  改札外、待合室内。ホーム側にも小さな窓口が開いていて、商品の受け渡しができるようになっているが、利用者はほとんどいない様子。露出店で、厨房を囲む立ち食いカウンターがメインだが、まばらに椅子が5つ置かれているほか、待合室内のベンチで食べることもできる。
  麺は、乱切り。適度な歯ごたえが心地いい。つゆは、色は濃いものの辛さ・甘さはあまり強くなく、飲みやすい。鰹出汁がよく香る。かけ300円、種物は400円〜。実食はきのこそば(450円)。きのこの種類が多く、フクロダケなど都会ではあまり出回らないものも散見され、楽しい。小鉢(お新香)のサービスが付くのも嬉しいワンポイント。店頭では自家製惣菜などの販売もあり、家庭的な雰囲気が旅情を誘う。7:30〜14(ラストオーダー13:40)と営業時間が短く、週2日程度休みがある(曜日制だが、月によって曜日が変わる)ので、寄りたい場合には注意。私も、3回目のチャレンジでようやくありつくことができた。


※値上げしていました。現在、かけ350円、天450円、きのこ500円です(2014/9、確認)。

※2017/4、再食。値段等、変わっていません。今回は、天ぷらそば450円を実食です。味覚的にも、前食時と特段印象は変わっていません。麺は乱切りタイプの茹で麺で、つゆは醤油のコクを強く感じるもの。初食時と比べて今回の方が少し色が濃くなっているように感じましたが、まぁ誤差の範囲内でしょう。天ぷらは、おそらく自家製と思われる揚げ置きのヘナヘナ食感のもの。これが特段美味いというわけではないのですが、麺やつゆとの相性が良いと思います。小鉢のサービスも健在です。今回は、リンゴのシロップ漬けが付きました。甘すぎず、家庭的なやさしい味。やわらかく、酸味もしっかり抜けていて、とても美味しくいただきました。
  ひとつだけ明確な変化が見られたとすれば、ネギです。初食時には明らかな白ネギでしたが、今回は明らかな青ネギでした。太さ的に九条ネギほどなので、たまたま白ネギの青い部分が入ったという感じには見えませんでした。しかも、安価な冷凍ネギという感じではないです。ちょっと気になる変化です。
  次回以降に実食してみたい変わりメニューがいくつかあります。馬肉そば750円に、もつうどん650円。どちらも少々値が張りますが、特に手書きの貼り紙でオススメしている馬肉そばは、一度試してみたいところです(付+1点)。
  今回はちょうど昼時の訪問になったのですが、先客1・後客2と落ち着いた客数でした。個人経営でないと続けられないであろう、長閑な店です。このような店が駅ナカにあるのはたいへん珍しいパターンなので、大事に守っていかないといけませんね。


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・神泉駅(東京・私鉄4)  「麺KAWAKEI」  実食日:2018/1

  かつて渋谷駅の北側ガード下にあった立ちそば店が、意外な形で復活していた。場所を移して、業態まで少々変わっていたのだ。新店舗は当サイトの基準から少々外れる部分もあるのだけれど、旧店舗に愛着がある人も多かろうということで、研究上必要と判断した。もっとも、私は旧店舗で食べたことがないのだが。場所は、渋谷から京王井の頭線でひと駅、神泉駅が最寄りになるところなので、神泉駅から案内。南口を出て左、すぐのT字(踏切端)を右折して30秒、突き当りのT字を左折してすぐ左側。道路から少し奥まっていてかなり分かりにくいのだが、道路に面している「うに小屋」の脇から入っていくと覚えておくといい。テーブル席4人×4と、椅子付きカウンター9席。ただし、訪問時には椅子付きカウンターのうち2席が資材置き場になっていた。こんな分かりにくい場所の店を私がどうして見つけることができたかというと、たまたま旧店舗があったガード下を歩いていたときに、「移転オープン」の貼り紙が出ていたため。なんでも、1月末まで限定で貼り紙を出させてもらえたとのこと。訪問が24日だから、あと1週間以上遅かったらこの貼り紙を見ることはなかったし、この店の移転オープンを知ることもなかった、ということだ。まさに奇跡。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細く、偏平形。薄く赤茶色がかった色合いで、星が見られる。少々粘着する印象を受けたものの、香りはまずまずよい。そばらしい食感・風味と言える範囲内だ。つゆは、カツオ出汁一辺倒。酸味が強めなので若干好き嫌いが分かれるかなという気がするが、エグみはあまり出ていないので私は抵抗なく飲み干せる。値段は、当サイト的にはかなり苦しいくらい高い。たぬきなし・かけなしで、かき揚げ600円。一応オープン厨房ではあるが店内の雰囲気もかなりお洒落で旧店舗の面影はなく、精算システムも後払い。立ちそば要素がかなり薄くなってしまっている。たまたまこの物件しか空きがなかったということなのかもしれないけれど、旧店舗で食べ慣れている人にとってはあまり思い入れが湧かないのではないか、という気もする。実食は、かき揚げそば。かき揚げは、かなり大きい。少々形が崩れているが、これはおそらくリングを使わずにフリーハンドで揚げているためだろう。具材は、タマネギ・ニンジン・長ネギ・春菊・干しエビ。ネギとエビの香りが良いアクセントになっていた。箸はエコ箸。エコ箸は平皿に裸で寝かせて入れてある。これがちょっと気になった。つゆの飛沫とかクシャミの飛沫(麺類などの啜り込むタイプの飲食店は、結構むせ返す人が多い)とか、かからないかな。お洒落だとは思うのだけれど、実用性を考えたら、立てて入れるものか、寝かせるにしても箸先が隠れるような入れ物の方がいいと思う。当サイトでは、これをもって衛生を−1点としている。
  訪問は13:00頃で、先客5・後客1だった。うち4人が、おそらく旧店舗では食べたことがないであろう若い女性。だが店主に「貼り紙を見て来た」と言うと、そのような人も結構あるのだという。常連客が戻ってくるといいなと思うけれど、貼り紙を出せる期間が短いし、店の雰囲気もガラッと変わってしまっているので、まったく新しい店としてスタートする気持ちの方がいいようにも思う。なお、貼り紙にはこの店の沿革的なことも多く記載されていて、つぶさに読んでみたところ1960年開業であることが分かった。開業当時の業態がよくわからないが、もしかしたら「東京最古の立ち食いそば」に躍り出るかもしれない(私がこれまでに情報を得ている限りでは、東京最古は1962年なので)。その意味でも、復活の意義は大きいし、当サイトに掲載する価値も高い。


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・黒磯駅(北関東)  「ベニーズ」  実食日:2017/4

  駅を出てロータリーを左に回り、道路に出たところで左へ2分、右側。ヨークベニマル黒磯店内。黒磯駅は青春18きっぷで旅をしていると必ず乗り継ぎが発生する駅なので、閉店してしまった上記「喜多そば」の代替となる店がないかなと思って歩いていたら見つかった。フードコート形式だが、入っているのはこの1店舗だけ。そば・うどんのみならず、ラーメンやスナックフードなどを手広く扱っている。ちょっとグレーっぽい響きの店名なのだけれど、ヨークベニマルはデニーズと同じセブン&アイグループだから、問題ないのかな。有人レジで先払い→ずいぶんと年季の入った番号札で呼び出し。下げ膳もセルフ。
  麺は、3種の太さのものが混合している乱切りタイプ。冷凍だろう。そばの香りはほとんど感じず、食感的にも少しグニュッとする不自然感のあるものだった。つゆは、濃縮のお湯割り(1リットルの紙パックが見えてしまった)。出汁香らず、甘くも辛くもない。極端に不味いというわけではないのだけれど、まったく印象に残らない味。トッピングとして花かつおを少し添えるだけでもだいぶ変わってくると思うのだが。たぬきなし、かけというメニューも見当たらず。わかめ378円、天410円。温そばメニューは以上で、ほかにざる378円と天ざる410円がある。実食は、天ぷらそば。天ぷらは揚げ置き(冷凍ものと思われる)のかき揚げで、レンチンしてからトッピング。レンチンのひと手間がありがたい。当たり前のことかもしれないけれど、意外とやらない店が多いので。ややオーバー気味の揚げで、周りの部分がカリッと香ばしい。麺にもつゆにも香りが乏しいだけに、この香ばしさが救いになった。具材はタマネギ・ニンジン・細かすぎてなんだか分からない青菜。箸は割り箸で商品と一緒に提供。七味などは受渡口のみにあり。このパターンだと、そばの写真を撮りたい場合に不便。唐辛子の入った写真になってしまうか、唐辛子を諦めるか、写真を撮った後で唐辛子を取りに行くという二度手間を被るかの三択になる。各席には置いておけないだろうから、仕方ない部分ではあるが。
  訪問は平日の16:30頃で、何かしらを注文して食べている人だけでカウントすると、先客3・後客1だった。このほかに、席だけ利用して何も注文しない人が何人か。あまり席数の多くないフードコートなので、混雑時には何らかの規制をかける必要があるかなぁと感じた。総じて、「喜多そば」の代替と考えるには少々荷が重い印象だったが、ヨークベニマルの入口脇には喫煙所もあることだし、乗り継ぎ待ちのひと時を過ごすには良い場所かもしれない。もっとも、黒磯での乗り継ぎはあまり時間が空かないことが多いので、「混雑を避けるために敢えて1本見送る」といったことを考える青春18きっぷの中級者以上向けになりそうだが。


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・上板橋駅(東京・私鉄6)  「富士そば」  実食日:2016/12

  南口を出てすぐ目の前。普通自動車が通るのもやっとというような狭い駅前にある。ロータリーも広場もない駅前だから、南口を出入りする人はほぼ例外なくこの店の前を通るわけで、とてもよい立地だと思う。客席は、テーブル席が2・4・2、椅子付きカウンターが13。今月17日オープンの新店舗。平日13時頃の訪問で、先客10人以上、後客6。たいへんにぎわっていた。上板橋はなかなか立ちそばが長続きしない街で、空位に近い状態(上記「庭カフェ」があるが、駅利用者の認知度は低いだろう)になっていただけに、待望されていたのだろう。住宅地の駅だけあって、客層も幅広かった。オフィス街の店舗に比べて、女性や高齢者が多い印象だ。さほど広くもないフロアにわざわざテーブル席を入れたのは、正解だと思う。
  麺は、常時ゆでの状態だった。興和物産の麺で、歯ごたえ・風味とも平均的。オープン直後のオペレーション不備はなさそうだ。つゆは、カツオがしっかりと香るものの、ごくりと飲むとあまり感じない。舌や喉よりも、鼻に香る出汁。たぬき390円(ワカメ入り)。たぬきは揚げ玉で、「少し多めかな」という程度でさほど極端ではなかった。店舗限定メニューは特に見当たらず、味も含めて「平均的な富士そば」という感じ。たまたまかもしれないが、煮干しラーメン450円がよく売れていた。近くにラーメン屋はたくさんあるのに、わざわざ富士そばでラーメンを食べている。平均的なラーメン屋で食べると高くつくから、「安さが一番」ということかと思いきや、「福しん」よりは少し高い設定(「福しん」は、商店街を少し進んだ先にある)。安さと立地の良さが、両方合わさって強みになっているということか。箸はエコ箸。


※2017/5、再食。ミニかき揚げ丼セット550円を、もりでいただきました。もりそばは、特段変わったところはありません。かき揚げ丼は、下半分を天つゆに浸けてご飯に乗せるタイプです。全体ドボンではないので、いくらかサクサク感も残っていました。というか、たまたまだと思いますが、かなり揚げがオーバーで、ガリッと歯に触る食感でした。ちょっと失敗作だったかもしれません。どうでもいいことですが、富士そばではかき揚げを乗せたそばを「天ぷらそば」と表記していますが、ごはんに乗せると「かき揚げ丼」になるんですね。ちょっと違和感を覚えます。
  21:15くらいの訪問で、先客6・後客8。場所が良いこともありますが、賑わっていますね。祝日の訪問だったので単純比較はできませんが、この時間帯としては西武新宿店よりも賑わっています。客層も老若男女さまざまで、多国籍。上板橋は近年駅そばの閉店が相次いでいますが、潜在的な需要は多い街なんですね。富士そばが初めて、これらの需要を余すところなく獲得できている、という印象を受けます。他チェーンや、住宅地の駅で立ちそばを営む店主にとっては、勉強になる要素がたくさんある店舗だと思います。

※2018/1、再食。もりそば300円に、かき揚げ110円を添えて。もりそばは平均的な出来栄えでしたが、かき揚げの方は前回に続いて今回もちょっと残念な出来でした。厚さ1センチくらいのぺっちゃんこ。かき揚げは厚ければいいというものではないと思いますが、2〜3cmの厚さになるようなレシピで作って1cmになると、どうしても食感が悪くなります。これまでの「富士そば」での実食歴から考えると、野菜を細切りにしている店舗では出来栄えに波があり、ザク切りにしている店舗では出来が安定しているように感じます(上板橋店は細切りだった)。たまたまかもしれませんが。
  日曜に20:00頃の訪問で、先客6・後客4と盛況。駅前の商店街はひっそりと静まり返っているのに、「富士そば」だけが異様に賑わっていました。支持されていますね。この期待を裏切らないためにも、揚げの技術をより一層磨いてほしいと思います。


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・向原駅(東京・私鉄8)  「ゆで太郎」  実食日:2009/4

  春日通りを池袋方面へ3分、右側。まだ新しい店なのだろうか、内装はピカピカ。壁に沿って椅子付きカウンター、中央に立ち食いテーブルがある。デッドスペースが少なくて収客力が高く、それでいて狭苦しさを感じさせない、よく工夫された席配置だと思う。
  出てきたそばを見て、一言。「うぅむ、量が多い」。以前に新大塚で食べたときにも感じたことで、その時には「大盛りと間違えたかな」と思ったのだが、どうやらこれがデフォルトのようだ。ボリュームに関しては、もり系については300g使用(これは多い!)との表記があるが、かけ系に関しては表記がない。でも、300gに近い量があるのではないかと感じる。味覚的には、注文後に茹でる生麺なので、食感は○。ただ、風味はあまり伝わらなかった。つゆも後味があまり残らないタイプなので、全体的に余韻が乏しい。つゆに余韻を持たせるだけで、全体の印象がだいぶ上がりそうな気がする。たぬき330円(ワカメ・カマボコ入り)。唐辛子は、各席に七味があるほか、受渡カウンター前に一味と鷹の爪を用意している。24時間営業も、見逃せないワンポイント。

※2014/4、再食。たぬきというメニューがなくなり、代わりにかけ(290円)に天かすが入るようになっていました。たぬき、あまり売れなかったのでしょうか。実食メニューは、とり舞茸天丼セット(500円)。鶏天はささみを使っていますが、安物のささみ天にありがちな硬さやパサパサ感がなく、美味しかったです。見た目の貧相さ(大きめの丼に少量盛られるので、見栄えがしない)を改善できれば、オススメメニューになりそうです。開業20周年記念でサービス券の配布がありましたが、単発キャンペーンものなので評点には反映させません。

※看板が変わり、暖簾が外されていました(写真は左:旧、右:現)。前回訪問の時点ですでに変わっていました(夜間訪問だったため写真未撮だった)。値上げして、かけ320円(揚げ玉入り)になっています。とり舞茸天丼セットは560円まで上がっていますが、かき揚げ丼セットは500円で据え置かれています。朝11時まで(5時〜?)限定の朝ごはん(定食2種各360円、朝そば2種各330円)があります(付+1点。2015/5、確認)。

※2016/5、再食。かき揚げ丼セット500円を、冷で。もりそばではなくざるそばとのセットになります。ちょっと意外。個人的にはもりの方がよかったのですが……。茹で具合やネギ・薬味の量など、特にツッコむべき要素はありませんでした。かき揚げは、注文後揚げの対応。具材細切りで、衣が固めでザクザクするタイプ。これはこれで良いと思います。休日14:30の訪問で、先客2・後客5。そこそこ入っているかなという印象です。近くにある無休のはずの「東池袋3丁目店」が休みだった(その後閉店してしまいました)ということもあるのかもしれません。

※2017/4、再食。季節メニューの「水菜と小柱のかき揚げ丼セット」580円を、もりで試してみました。もりそばは、麺が細くてスノコの隙間に落ちてしまうというお粗末っぷり。盛り付けも雑で、麺が複雑に絡み合っていました。つまみ上げると、全部団子になって持ち上がるヤツです。水菜と小柱のかき揚げ丼は、小柱の食感は良いのですが、水菜はあまり存在感がありませんでした。シャキシャキ感が命の水菜は、あまり天ぷらには向いていないような気がします。揚げることで食感が著しく損なわれてしまうので。それから、厚みのあるかき揚げで揚げムラが見られたのも残念。外側はややオーバー気味に揚がっているのに、中は半生でニチャニチャでした。どうして高さのあるかき揚げにこだわるのか、ちょっと解せません。水菜をやめにして小柱かき揚げを半分の厚さで作れば、もっともっと印象の良いものになりそうに思います。

※2018/1、再食。最近販売が始まった中華そば390円を試してみました。これが、わりと美味いというか、個性的な味です。立ちそばのラーメンというと、スーパーで売っている三食ラーメンにありそうな「あっさり鶏ガラ」が中心ですが、「ゆで太郎」の中華そばは鶏ガラに豚の脂を加えてあり、まろやかです。さらに、和出汁の香りもほんのりと漂います。「そば屋のラーメン」という感じがしっかりと出ていて、私は結構好きです。390円でここまでやれれば、立派なものだと思います。麺は中太の黄色い縮れ麺、具材はチャーシュー・メンマ・ワカメ。シンプルですが、値段を考えれば上々でしょう。
  訪問は日曜の18:00頃で、先客1・後客0と閑散気味でした。日曜は、この辺りは歩行者が少ないようです。周辺オフィスも多くは休みでしょう。そんな中で24時間営業しているのが、ちょっと驚きです……と思っていたら、いつの間にか24時間営業ではなくなっていました。現在の営業時間は、5〜25時です。ご注意ください。


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・池袋駅(東京・山手線1)  「小諸そば」  実食日:2009/5

  JR東口を出て、明治通りを渡って左へ3分、三菱UFJ証券の脇(手前側)の路地を入って20秒、左側。中池袋公園の向かいというか、角というか。壁に沿った椅子付きカウンターと、中央部の立ち食いカウンターがある。実食は中途半端な時間帯だったが、結構混雑していた。
  この店舗では、麺を茹で置きしている。厨房内を見ると、10人分くらいあるんじゃないかと思えるほど大量の麺が茹で置かれていた。タイミングによっては、茹で置き時間の長い麺に当たるかもしれない。それが原因なのか、それとも茹で方の問題なのか分からないが、私が食べた麺は角がとれたような、あまり面白味のない食感になっていた(断面はちゃんと正方形なのだが)。カマボコと季節の青味(実食時は菜の花)が入り、たぬき290円(冷やし同額)。ネギと梅干しはフリー。5/13〜29の間は、4種のセットメニューが値引き(500→480円)になるフェアを開催している。期間限定だから評点には反映させないが、このようなフェアをチェーン全体で随時行っているようである。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/3、確認)。

※2016/5、再食。祝日14:30の再食でしたが、出来上がり待ち9人で、後続も絶え間なく入店してくるという大盛況でした。店のすぐ前に公園があり通行人よりも滞留者が多い場所なので、ふと目に留まって入る人が多いのでしょうか。公園に喫煙所があるので、食後の一服ができるということも追い風になっていそうに感じます。混雑していたということもあるのか、麺は常時茹でで、一度に茹でる量もかなり多くなっていました。そのためか、歯ごたえは茹で置き級。たぬきそばにカマボコが2枚入りましたが、たぶんイレギュラー(ミス)だと思います。

※2016/12、再食。かき揚げ天玉400円+麺大盛り30円で。「小諸」で天玉そばを食べるのは、たぶん初めてだと思います。卵は、後乗せでした。小諸のかき揚げは小エビとゲソの香りがあってとても美味しいのですが、少し油が強いぶん、同じ風味を楽しめるたぬきの方が、個人的には好みです。値段的にもその方が安いので。たぬきが美味すぎると天が売れなくなる、なんていう弊害がなければよいのですが。

※2017/3、再食。二枚もりかき揚げ付き420円をいただきました。今のところ、これが「小諸」最強のメニューかなと思っています。今回のかき揚げは少々形が崩れており、衣が下の方に集中していて少しガリッとするものでした。ちょっと小諸らしくないなとは感じましたが、日暮里「一由そば」の天ぷらに近い食感で、嫌いではありません。なお、このメニューには、もりつゆとは別に温かい天つゆが付きます。大根おろしとおろし生姜も。単品でかき揚げを追加するよりもお得な設定です。

※2017/6、再食。冷やしたぬきそば310円をいただきました。天かすとワカメのほかに千切りキュウリを乗せる、他店舗と大きな違いはない一皿。店舗ごとの個性は僅少だけれど、そのぶん安定した美味さがあります。ただ、普通の冷やしたぬきそばを食べている人はあまりおらず、2枚冷やしたぬきそば(370円)が飛ぶように売れていたので、私の冷やしたぬきそばがとても貧相に見えてしまいました。器が違うのでね、一発で「あ、あいつは2枚じゃない」と分かってしまうのです。
  訪問は土曜の14:15頃。オフィス街なら閑散時間帯ですが、オフィスだけでなく繁華街にも近く、また隣が公園になっていて目につきやすいということもあるのでしょう、先客・後客とも10人以上の大繁盛でした。盤石の人気です。土曜でこれだけ客が入るのだから、日曜・祝日も営業してほしいです。

※2017/8、再食。前回訪問時に周りの多くの人が食べていた2枚冷やしたぬきそば370円を食べてみました。小諸で冷やしたぬきを食べるのはそう珍しいことではないのですが、2枚冷やしたぬきは初めて。別皿でおろし生姜が付いたのですが、これは2枚冷やしたぬきにデフォルトで付くものなのでしょうか(1枚のときには付かなかった実績あり)。他店舗でも2枚を試してみないと。当然といえば当然ですが、味覚自体は1枚も2枚も変わりません。
  今回は、土曜の19:45頃の訪問。閉店間際にもかかわらず、賑わっています。先客5・後客5。私が退店したときにはドア前に「本日終了」の札が出ていたので、まさに滑り込みだったのですが、それでも後客5ってすごいと思います。もう1時間くらい延長したほうが業績が上がるのではないかと思ってしまいます。くどいようですが、日曜もやってほしいです。

※2017/11、再食。最近ハマっている立ちそばのカツ丼ということで、小諸ではご飯ものにはあまりお得感はないと分かっているにもかかわらず、かつ丼セット600円をチョイスしました。カツ丼は、小型の円形のカツを2つ乗せます。岐阜羽島「爽亭」と同じパターンですね。タマネギ多めで、玉子は白身と黄身を完全には混ぜないでとじてあります。「富士そば」と同じ手法ですが、全体的に固ゆで気味だったのがちょっと残念でした。あと、仕上げに香りづけのミツバを乗せるのですが、乗せてから鍋でしっかり煮ているようで、しんなりしていて香りもなし。乗せるタイミングを考え直すか、それが面倒であればミツバは省いてもいいかなと思います。なお、セットのそばには、カマボコと青味は乗りませんので、留意を。
  土曜の18:00頃の訪問で、先客7・後客4。相変わらず、堅調に入っています。この店がガラガラに空いているのを、見たことがありません。座って食べようとすると、たいてい両隣のどちらかには他客が入ってきます。両隣を空けて食べたいのであれば、椅子席が空いていても敢えて立ち食いカウンターを選んだ方がいいです。


※2018/1、再食。月見そば320円をいただきました。玉子は、先乗せでした。白身全体がうっすらと白濁した状態で提供されます。白濁具合にムラがなく、見た目にとても綺麗。刻み海苔を散らしている点といい、本来の月見そばの作法での提供にこだわっている様子がうかがえます。立ちそば系の店としては、珍しいことです。

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・福島駅(南東北)  「松月庵」  実食日:2011/12

  JR西口改札外、駅舎1階。基本的には値段の高いそば店なのだが、その脇にこぢんまりと立ち食いコーナーが併設されており、こちらは駅そば認定できる店になっている。立ち食いカウンターのみで、キャパはせいぜい4〜5人程度。
  この店のそばは、特級品だった。おそらく立ち食いコーナーと座席コーナーで同じ麺・つゆを使っていると思われる。麺はもちろん生麺で、注文後に茹でる太平麺。ザラザラした舌触り、硬質のコシ、そしてそば本来の風味。どれをとっても文句なし。つゆは比較的淡く、脇役に徹している印象。これほどの出来栄えにして、かけ260円、天320円(カマボコ入り)は立派だ。おまけに、駅そばでは珍しいホットコーヒーの無料サービス(セルフ方式)がある。割り箸は個包装。


※2013/1、再食。味覚・値段等に大きな変化はありませんが、ホットコーヒーのサービスに「ひとり1杯」との注意書きが出ていました。非常識な人が多かったのでしょうか。

※2014/9、再食。値段据え置きです。頑張りますねぇ。割箸が個包装ではなく、箸立てにたくさん立てられているタイプに変わっていました。こういうところで経費を節減して、値上げせずに済んだのでしょうか。これも立派な企業努力だと思います。

※値上げしていました。現在、かけ300円・たぬき340円です。かき揚げ360円のほかに、ジャンボかき揚げ450円が登場していました。一度試してみたいですが、胸が焼けてせっかくの美味しいそばが台無しになりそうな怖さもあります(値−1点。2015/9、確認)。

※2016/4、たぬきそば340円を再食。麺が少し細く薄くなったでしょうか。気のせいかもしれませんが、食感が少し軽くなったように感じました。太さ4ミリほどの麺の中に、2本だけ1センチ近くある麺が混入していました。自家製麺の証、でしょう。たぬきはゾル化する天かすで、エビ(大エビ)の甘みが感じられました。たいへん残念なことに、ホットコーヒーのサービスは廃止されています。値上げせずに存続するためには、やむを得なかったのでしょうか。他ではほとんど見たことがない個性的なサービスだったので、個人的には少し値上げをしてでも存続させてほしかったです。あるいは、有料化してでもホットコーヒーを置いてほしかったです。ジャンボかき揚げは、既製メニューとしては消滅しています。ただし、単品トッピングとしては存続しています(150円。普通のかき揚げは60円)。券売機のボタンが空いている状態なので、なぜ既製メニューを廃したのか、いろいろ想像したくなります。普通のかき揚げを食べようとして、間違って買ってしまう人が多かったのでしょうか(味−1点、サ−1点、付−1点)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2017/4、確認)。

※2017/4、再食。値段等、変わっていません。今回は、きつねそば360円を実食。きつねは、正方形(長方形の半裁)のものが1枚、つまり小さいです。厚みがなく、味付けが強め。個人的には、きつねは大きく厚く味付けが薄いものが好き。この店のきつねは、どの要素を見ても私の好みには合っていないものでした。味付けが強いとつゆの味も大幅に変わってしまうので、あまりオススメしません。もっと他に食べておきたいメニューがたくさんあります。

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・岩本町駅(東京・地下鉄12)  「風雷庵」  実食日:2018/1

  A5出口を出て右、靖国通りを渡らずに右折して2分。靖国通りに面した角地。上記「せんねんそば」(岩本町靖国通り店)の跡地。外装は綺麗にリニューアルされているが、内装は基本的に「せんねんそば」時代のまま。厨房の3辺を客席が取り囲む造りで、テーブル席が4人×2、椅子付きカウンターが30席近くある大型店。
  ほぼ居抜きで「せんねんそば」から「風雷庵」に変わったわけで、当然気になるのは味やメニューが変わったのかどうかということ。麺は、中太でエッジがしっかり立った生麺。心地よいザラザラ感があり、モチッとはせずホグッとした噛みごたえ。これは明らかに「せんねんそば」の麺とは違う。そば粉比率もそれなりに高そう(5割くらいと推察する)だし、なかなか美味しい。つゆは、カツオ系も香るのだが、それ以上に甘みが強い印象。昆布も使っているのかな、ちょっとモヤッとした味わいになっている。気のせいか、卵白のような旨み成分も感じた。う〜ん、とりわけ不味いということではないのだが、麺が美味しいだけにちょっとアンバランスというか、落差があるように感じる。たぬき330円。メニューも一新されているのだけれど、基本的な方向性は「せんねんそば」時代と変わらない印象。つまり、麺単よりもセットメニューに力が入っていて、極端に安いメニューが散見される。日替わりのサービスランチは、A450円・B490円の2種で、ともにワンコイン設定だ。この日はAランチがとり天丼セット、Bランチが焼肉丼セットだった。とり天丼セット(通常480円→日替わりランチへの設定で450円)ととり天そば450円が同額というのは、どういうことなのか。ご飯はタダ? Bランチの焼肉丼セット490円も、肉そば510円より安い設定だ。日替わりサービスランチは、飛ぶように売れるんだろうなぁ。と言いつつ、私もBランチの食券を購入。焼肉丼は、生姜焼き風の豚肉と飴色に炊いたタマネギ、そして千切りキャベツをご飯に乗せる。肉は細切れというか、クズ肉のようにも見えるのだが、食べやすいので悪くない。九州のかしわそばみたいに、あえてスライサーにかけているのかもしれない。味付けは甘辛で、濃すぎず薄すぎず。総じて、悪くない。ワンコイン設定なら断然買い。看板には大きく「肉そば」と記載があり、この店の名物格は肉そば510円なのだろうけれど、私は日替わりサービスランチの方をオススメしたい。箸はエコ箸。
  訪問は平日の16:00頃で、先客3・後客2だった。アイドルタイムとはいえ、店舗規模を考えると少し寂しい入り具合だ。この店ではセットメニューを食べる客が多いだろうから、一般的な立ちそば店よりは客単価が高いと思われる。この強みを生かしてどこまで頑張れるか。今後の動向にも注視していきたい。


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・岩本町駅(東京・地下鉄12)  「味じまん」  実食日:2011/3

  A4出口を出て直進(秋葉原方面へ)30秒、横断歩道を渡らずに右折して10秒。看板には「味じまん」とだけ表記されているのでこれを店名と解釈するが、正式店名は他にあるのではないかと思う。看板の感じなんか、「スエヒロ」っぽい雰囲気を感じる。椅子付きカウンター一列のみ。フロアの途中に段差というかちょっとした階段があるので、要注意。
  麺は柔らかめの茹で麺で、ほとんど味がしない。つゆは、関西人が見たら瞬間的に顔をしかめるであろう黒さ。飲んでみると、確かに濃いことは濃いが、それほど極端ではない。味覚的にも「スエヒロ」っぽい雰囲気。天は自家製で、種類が多い。たぬき310円。セットメニューも多数用意しているが、ミニ天丼セット(450円)以外はそれほどお得感がある値段設定ではない。麺・丼ともフルサイズのセットなのだろうか。


※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき320円です(2015/6、確認)。

※2018/1、再食。かき揚そば360円をいただきました。あまり味のない、白っぽく柔らかい茹で麺。どす黒く醤油の香りが強いけど、それほど塩辛くはないつゆ。前食時と印象は変わっていません。かき揚げは、ふわっとした仕上がりながらもつゆに浸かっても崩れにくいタイプでした。タカノツメあり。どの面から考察しても、「スエヒロ」っぽい味です。
  平日15:45頃の訪問で、先客2・後客1。時間帯を考慮して、なおかつ椅子付き付きカウンター10席程度の規模に比すれば、適度な入りといったところでしょうか。全員サラリーマン風の男性でした。ちなみに、店内フロアの途中に段差(というか階段)があるので、ご注意を。後から増築したんでしょうかね。外観的には暖簾が紺色のものに変わっていましたが、季節変動の可能性が高そうなので写真は貼りません。


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・岩本町駅(東京・地下鉄12)  「せんねんそば」  実食日:2012/6

  A5出口を出て右、靖国通りを渡らずに右折して2分。靖国通りに面していて、しかも角地なので分かりやすい場所だ。店舗名は「岩本町靖国通り店」。厨房が中央にあるようなイメージの複雑な形状をしたフロアで、テーブル席と椅子付きカウンター、合わせて40席以上ある大型店。
  味覚的には、「せんねん」スタンダード。特にこれといって店舗のオリジナリティはない。味覚自体も、生麺にしては風味があまりなく、歯ごたえもそこそこで、不味くはないが印象に残らない。もう少し特徴があるといいな、というのが正直な感想。たぬき300円。そば湯ポットあり。朝11時まで限定でサービスセットが3種設定されている。かき揚げそば+いなり2個、温玉ほうれん草そば+いなり2個、かけそば+ご飯+納豆、ずべて300円均一。これは安い。ただ、個人的には、他店舗でこのセットに組み込まれていた「卵かけごはんセット」の方が好み。やめてしまったのか、それとも夏場は休止しているのか。


※消費増税後も、価格据え置きで頑張っています。終日扱っているセットメニューは、420円(いか天丼セット・とり天丼セット)からあります。応援したくなります(2014/6、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき320円です。他メニューも全体的に上がっていますが、とり天丼セット470円などセットメニューのお得感はまだまだ健在です。なお、すぐ近くの岩本町本店には超お得な朝限定メニューの設定がありますが、こちら(店舗名「岩本町靖国通り店」)にはありません。なぜなら、11時オープンだからです。朝の時間帯にお得に食べたいなら、岩本町本店へ(2015/6、確認)。

※他店舗が次々に閉店または「小粋そば」化する中、この店舗はまだ「せんねんそば」として営業していました。値段等、変わらず。期間限定かもしれませんが、メチャ安なセットメニューがいくつか登場していました。コロッケカレー丼セット400円、とり唐揚げ丼セット400円、アジフライ丼セット400円、生姜焼きセット450円あたりは、「ヤケクソになってない?」と思うほど安いです。すぐ近くの「岩本町本店」が「小粋そば」化しているので、張り合っているのでしょうか(付+2点。2015/12、確認)。

※閉店(「風雷庵」化)していました。これで、「せんねんそば」は滅亡したと思われます。全盛期にはいっぱいあったのに……。寂しいですね(2018/1、確認)。

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・岩本町駅(東京・地下鉄12)  「小粋そば」  実食日:2015/12

  A5出口を出て左、1つ目の信号を渡って左、すぐ。上記「せんねんそば」(岩本町本店)の跡地。看板が変わっただけかと思いきや、内容はともかくメニュー表が一新されていて、微妙に値段が上がった。なお、店内のあちこちに2階席がある旨の貼り紙が出ているが、どうも2階には別の店があるようだ(カレー屋? 行っていないので詳細不明)。ただ、2階の従業員が下に降りてきて厨房内に入り、店員同士で談笑したりしたので、関係がある店なのかもしれない。1階に関して言うと、客席は椅子付きカウンターのみで席数20以上。16:00頃の閑散時間帯だったこともあるだろうが、先客0・後客1とガラガラだった。大丈夫だろうか。食券印字は「小粋そば 岩本町店」で、店舗名は「岩本町本店」だった「せんねんそば」時代と比べて「本店」が落ちている。
  味は、「せんねんそば」時代と大きな差は感じない。注文後に茹でる生麺はやや茹でがアンダー気味で、芯が残っていた。つゆは色が薄いわりに甘みが強い、「せんねんそば」に特有のもの。たぬきは、粒が細かくゾル化傾向。ただ、量がさほど多くないので、そんなに気にならなかった。たぬき330円。レパートリーは、ほぼ「せんねんそば」時代のものが承継されている。ワンコインのセットメニュー多数あり。ただし、近くの「せんねんそば岩本町靖国通り店」が一部のセットメニューをメチャ安に設定しているため、比較すると高く感じる。その他の店と比べればとても安いのだが。今後の課題は、どれだけ「せんねんそば」との差別化を図れるか、といったところだろうか。


※閉店していました。看板などはまだ残っていますが、メニュー表が剥がされ、立入禁止の貼り紙が出ています(2018/1、確認)。

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・大館駅(北東北)  「秋北食堂」  実食日:2017/4

  駅を出て、ロータリーを突っ切って目抜き通りを直進(左にカーブしている)2分、左側。秋北バスの駅前バス乗り場内。秋北バスの本社が入るビルの1階で、ビル内にはその他にバスのチケット売り場や待合室も組み込まれている。ビルの外側と内側(待合室内)に、それぞれ店への出入口がある(写真は待合室側の出入口)。店内はわりと広く、テーブル席が4人×6、椅子付きカウンターが6席。券売機で食券を買い、厨房で鉛筆のような形をしたプラ板番号札と交換して、番号で呼び出し。ひとことで言うと、なんだか学食のような雰囲気。
  麺は、中太の茹で麺。そばの香りはあまりない。いたってノーマル。つゆは、カツオ・昆布のバランス派。たぶん雑味が少ないタイプなのではないかと思うが、実食メニューがつゆの味を変えやすいものだったこともあって、詳細な分析が難しかった。醤油のコクあり。ほどよい余韻もある。結構好き。たぬきなし、かけ350円、天420円など。そば・うどんのみならず、ラーメン、定食、丼ものなどメニューは多彩。野菜煮込みうどん500円とか馬肉定食650円とか、変わったものも結構ある。テイクアウト容器50円もあり。実食は、とりもつそば450円。そばメニューだけでなく一品料理としても存在(300円・小150円)し、定食にもなっている(650円)ことから、この店のイチオシであろうと判断した。鳥もつと言えば、山梨県の甲府が有名。この店の鳥もつは、甲府のものに比べて味付けが薄め。ドロッとした感じがなく、タレがなくなるまで煮詰めたような感じではない。生姜と一緒に煮てあり、サッパリしたものだった。そして、甲府の鳥もつ煮には欠かせないキンカン(生む前の卵黄)が入っていない。ドロッとしたタレでないということは、鳥もつの形がそのまんま現れるということでもあり、見た目にはちょっとグロさを感じる。焼き鳥のレバーみたいな形をしたピースもあるけれど、それ以上にイソギンチャクみたいな形をしたピースが目立つ。食べてみると、レバー型のピースはプリプリ食感で臭みがなく美味しい。イソギンチャク型のピースは多少パサつき、レバーのような血腥さが若干ある。両方合わせて、ひと口大にカットしたものが40個くらいトッピングされていて、たいへんなボリューム感。ただ、味付けがくどくないので、多くても飽きない。血腥さが大丈夫な人であれば、最後まで美味しく食べられるだろう。値段的にも意外と高くないので、一度試してみる価値があると思う。
  平日13:30頃の訪問で、先客は10人以上、後客7。とても賑わっている。大館駅の待合室よりも賑やかなのではないかと感じるくらいだ。駅周辺に食事処が少ない(大館市の中心市街地は駅から少し離れている)から、バス利用者以外の客も多いようだ。客層は老若男女入り交ざっている。総じて、麺類よりも定食類の方が多く売れているように感じた。良い店ですね。できればこの雰囲気の店が大館駅構内に欲しいところだけれど。


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・「完全に諦めた駅一覧」(北東北)に、上飯島駅を追加。
・「完全に諦めた駅一覧」(北東北)から、大館駅を削除。
・上野駅(東京・山手線2)  「いろり庵きらく」  実食日:2015/1

  JR中央改札を出て左、浅草口出口左脇。9つ上に記載している「喜多そば」の跡地。う〜む、ここも生麺化ですか。「いろり庵きらく」がダメということではないのだが、ここにあった「喜多そば」は「早さ」という点において大きな特徴があった店なので、なくなってしまったのが残念だ。客席は、椅子付きカウンター15席と立ち食いカウンター10人分くらい。
  調理にやや時間がかかっていたので麺を注文後に茹でていたのかもしれないが、食感は茹で置き級だった。つゆも含めて、まぁ平均的な「いろり庵きらく」の味だ。たぬき370円。受渡口にそば湯ポットあり。ちょっと(たぶん「いろり庵きらく」では初めて)飲んでみたのだが、残念なほど香らなかった。そこそこいい感じの濁りがあるのに香らないというのは、どういうことなのだろうか。箸はエコ箸。


※2018/1、再食。駅そばカツ丼シリーズということで、カツ丼550円を実食です。肉が大きく、厚さは並ですが一枚肉で、なかなかクオリティの高いカツ丼でした。ちゃんと肉にかぶりついている実感が湧きます。タマネギと一緒に卵でとじて、仕上げには刻み海苔をまぶしてあります。素材としてはとても良いと思うのですが、調理の段階で少し質を落としてしまってる部分も見られました。ひとつには、卵のとじ方。茹だり加減にムラがあり、どちらかというと黄身が固ゆでで白身が生に近い状態でした。逆の方がいいですね。それから、タレをかけすぎ。「つゆだく」を通り越して「つゆだくだく」のレベル。ご飯を一粒残らず食べきるのに、少々根気が必要でした。パーフェクトに調理できれば、駅そばカツ丼の中でトップクラスに入ってきそうな潜在能力を感じるだけに、勿体ないですね。なお、カツ丼にはスープが付きます。具材はネギだけで、一見してそばつゆをベースにしたものだと分かるのですが、ほんのりとお吸い物のような香りがあり、ひと手間加えている感じがありました。これは良いと思います。

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・上野駅(東京・山手線2)  「大江戸そば」  実食日:2014/2



  JRの9・10番ホーム中ほど、9つ上に掲載している「あじさい茶屋」の跡地。跡地というか、看板が変わっただけというか。店内は相変わらず立ち食いカウンターのみだが、券売機が外に出されたぶん店内が広くなり、現在は7〜8人くらいは入れそうだ。
  味覚的には、特段の変更はない。典型的なNREスタンダード。「あじさい茶屋」時代には「たぬきそばにワカメが入った」と書いているが、今回は入らなかった。値段が上がっていて、たぬき340円。ただし、これは店名が変わったことに由来するものではなく、2013/12/16のNRE系駅そば一斉値上げによるもの。


※2015/12、再食。つゆは、マシン注ぎになっていました。最初のひと口でカツオ出汁がツンと香るので、印象が向上しています。麺の湯通し具合もよく、現状ではほぼベストと言える状態で提供されました(味+1点)。箸はエコ箸です。値段が上がり、たぬき350円になっています。暖簾が変わっていたので、写真を貼ります(左から2枚目)。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2018/1、確認)。

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・上野駅(東京・山手線2)  「元長」  実食日:2013/6

  今年4月開店の新店。JRの入谷口を出て右、すぐの横断歩道を渡り、路地(というほど狭くないが)に入る。首都高高架下の昭和通りを、渡ってから左折して30秒。駅出口から、距離的にはそれほど遠くないが、昭和通りを渡らなければならないのがちょっと難点。地下鉄の5番出口も徒歩圏内にあるが、やっぱり浅草通りを渡らなければならないのがネック。立ちそばを駅と関連付けて巡っている私としては、昭和通りの西側に立地してくれるとありがたかった。客席は椅子付きカウンターのみで、席数は13。
  麺は、注文後に茹でる生麺。細麺なのだが、歯ごたえはわりとしっかりしていて美味しい。そして、それに輪をかけて美味しいのが、つゆ。雑味がなく、爽やかでクリアな味わい。香りも申し分なく、特に麺をすすりこんだ瞬間にツンと鋭く香る。味はわりと濃いめなのだが、品がよく後を引くので、最後の一滴まで気持ちよく飲み干せる。各種天は自家製店揚げ。たぬき370円。価格は全体的に高め傾向だが、その中でかき揚げ360円が光っている。ん? 待てよ。このたぬきとかき揚げの価格逆転現象、どこかで見たような……。両国を中心に展開する「文殊」と同じ価格体系だ。そういえば、味覚的にも系統が似ている。詳細は調べていないが、十中八九関連店だろう。全体的に「文殊」よりも洗練された味覚であるように感じたのは、実食が朝イチだったのと、空いていたこともあって丁寧に作ってくれたのと、この2点によるのではないだろうか。やっぱり立ちそばは、朝イチが一番美味い。
  メニューとサービスに関して、もう少し追記しておく。朝10時までに限り、朝定食を扱っている。ソーセージ天そば+なめたけ丼、またはわかめそば+納豆ごはんで、ともに410円。ソーセージ天そば+納豆ごはん、にはできないのだろうか……。それよりもお得感があるのが、そば定食500円。かき揚げ丼or鶏丼orカレーライスとかけそばのセット。麺類単品が割と高めなので、これらのワンコインセットがお得に感じる。また、学生に限り、オールタイム大盛り無料サービスがある。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。かき揚げは380円で、相変わらずたぬきよりもかき揚げの方が安い設定です。こだわりますね。そば定食は520円、朝定食は430円になっています。また、日替わり定食520円もお得な設定です。麺類単品が割と高い設定なので、軽く間食という感覚ではなく、ガッツリ昼食という感覚で利用した方が、満足度が高くなりそうです(2015/1、確認)。

※暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。変わったのではなく色褪せただけかもしれませんが、それならそれで面白いので、写真を貼ることにします。値段等、変わっていません(2018/1、確認)。

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・弘前駅(北東北)  「バスターミナルそば店(且Y交そば店)」  実食日:2017/4

  激渋の立ちそばが、弘前バスターミナル内にある。駅からは少し離れており、徒歩5分ほど。中央口を出て、地下道を通リ抜けてそのまま遊歩道を進み、車道に出たところで右折、突き当りの向かい。イトーヨーカドーに隣接しているので、その高看板を目印に進めば間違いない。売店と一体型の露出店で、客席は立ち食いカウンター4人分のみ。満席時には、周辺の待合ベンチで食べることもできるだろうか。ちなみに店名は、「バスターミナルそば店」の表記が随所に見られ、配布されたサービス券の印字が「且Y交そば店」だったので、当サイトでは両方併記させていただいた。
  麺は、ツルツル食感の茹で麺。角がきれいに取れた丸麺。昔はこのような丸麺をあちこちで見かけたものだが、現在では絶滅危惧種。古くから駅そばに親しんでいる人にとっては、懐かしく感じられるだろう。モチモチ感はなく、プツプツと切れやすいタイプ。このエリアでよく見かける「津軽そば風」のものではなく、ザラザラ感も熟成味もない。つゆは、かなり黒みの強いもの。関西人は食べられないであろう黒さ。が、飲んでみるとそれほど塩辛いわけではない。「やや辛め」という程度だ。北海道、それも道北を連想させるような濃厚昆布出汁。士別駅「フードサービスささき」に近い印象だ。たぬきなし、かけ350円、野菜天450円など。これといった変わりメニューはない。ご飯ものは、おにぎり(110〜130円)とカレーライス400円がある。そのほか、たい焼き100円と、正体不明の「パンダ焼き」なるものがある(100円)。ちょいとググってみたところ、「パンダ形のたい焼き状のもの」のようだ。実食は、まいたけ天そば450円。舞茸天は揚げ置きで、かき揚げタイプではあるが芯の部分も使っていてジャクジャクとした歯ごたえを楽しめる。好みの問題だろうが、私は舞茸天にはこの歯ごたえが欲しい。ところどころに衣のダマがみられてニチャッとするマイナスポイントはあったものの、総じて悪くない。古き良き交通ターミナルの味を守り抜いている、という印象の一杯だった。点数は低くなっているが、特にレトロ好きな人にとっては充分行く価値のある店だと思う。
  鉄道駅がどんどん綺麗に生まれ変わっていく中、バスターミナルは旧態依然のところが結構多い。激渋駅そばを目指すなら、バスターミナルやフェリーターミナルを巡るという手もありそうだ。訪問は平日の14:30頃で、先客0・後客3。私が食べ始めた途端に満席になったような感じ。先客ゼロ症候群だったように感じたが、交通ターミナルのそば店は客足に波があるだろうから、たまたまこのタイミングでバスの発着が相次いだだけだったのかもしれない。


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・弘前駅(北東北)  「こぎん」  実食日:2009/9

  改札外、中央口階段下(駅舎1階)。駅舎改築とともにリニューアルされた店なのだろうか、外観も内装もピカピカに綺麗だ。椅子付きカウンターが2列あり、12、3人収容できる。
  麺は、コシなし、香り弱く、プツプツ切れる。つゆを全部飲むと、底に細切れの麺がたくさん沈没していてビックリするくらい。かけ320円、月見380円、天430円など。変わりメニューに、じゅんさい(既製メニューとしては存在せず、夏季のみ単品トッピングで扱っている。130円)がある。駅そばでは初めて見るトッピングだ。ヌルヌル食感、青い香りともに、そばとの相性は◎だ。稀少な食材だからなかなか見かけないのかもしれないが、非常に印象が良かった。真似をする店舗が出てきてもおかしくない。また、「幻の津軽そば」というメニューがあり(430円)、これは通常メニューとは麺が異なる。一晩寝かせたそばがきにそば粉を合わせて製麺し、さらにもう一晩寝かせて熟成させるのだそうだ。試してみたかったが、基本的に評価は一般メニューを対象にすることにしているので、次回以降のお楽しみに。変わったサービスとしては、当日有効のJRトクトク切符「津軽フリーパス」を提示して「幻の津軽そば」を注文すると、白神山地の天然水(ペットボトル)を1本もらえる。


※2010/1、再食。「幻の津軽そば」を試しました。ザラザラした食感で、コシは弱いです。値段相応の価値があるかどうか微妙ですが、話の種にはなるでしょう。

※店名が変わっていました(「そば処」→「こぎん」。写真は左:旧、右:現)。値段等に変化はありません(2010/12、確認)。

※2014/10、再食。値上げして、かけ350円、月見410円、天460円、幻の津軽460円になっていました。じゅんさいは、2014年は収穫量不足のため扱いがありませんでした。変わりメニューに、和風ラーメン420円があります。


※値段等、変わっていません。今年も、じゅんさいそばはありませんでした。完全にやめてしまった可能性が高そうです。残念(付−1点。2017/4、確認)。

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・青森駅(北東北)  「そば処八甲田」  実食日:2014/1

  駅中央口(東口)を出て左、駅舎の外側から出入りする形。ホームにある店舗(その後閉店している模様)と同経営。伯養軒からNREに移っていたのだが、その後また別の事業者に経営移管されている。店内は手狭で、立ち食いカウンターのみ。5〜6人でいっぱいいっぱい。
  麺は茹で麺で、太さにややばらつきがある。全体的に太めなのだが、質感は軽い。つゆは、昆布ダシが前面に出たテイスト。悪くない。たぬき320円(カマボコ入り)。伯養軒時代から続く名物「三食そば」がまだ健在(370円)。これはぜひ後世に残してほしい。丼は、赤い漆器風。開店が早く、朝6時から営業しているので、夜行急行「はまなす」で到着後すぐに食べられるのが嬉しい。


※2015/9、再食。新発売の磯のりそば410円を試してみました。トッピングは、青々とした地海苔たっぷり+揚げ玉。どうしてこの2つを組み合わせるのか、ちょっと頭をひねってしまいますが……。地海苔を乗せたら、香りがケンカする揚げ玉はいらないと思います。この店の太い麺はつゆになかなか馴染みにくいのですが、地海苔が麺とつゆを橋渡ししてくれるので、全体的な一体感が生まれます。値段的にもさほど高い印象がないので、揚げ玉さえなければオススメできます。値段は全体的に少々上がっていて、現在はたぬき340円、三食390円です。また、営業時間が変わり、現在は6:30〜。「はまなす」着では食べられなくなってしまいました。というか、その後「はまなす」が廃止されています。同列車を頻繁に使っていた私としては、とても寂しいことです。なお、写真を昼間のものに貼り替えました(値−1点)。

※改装していました。時間外訪問でしたが、一応写真を貼っておきます(左:旧、右:現)。値段は特に変わっていませんが、「三食そば」が「三色そば」という表記に変わっていました。こちらの方がイメージしやすいネーミングではありますが、「伯養軒」時代から駅そばに親しんでいる身としては、ちょっと切ないです。なお、営業時間がさらに短縮されていますので、ご注意ください。現在は、7:30〜19:30です。また、ラーメン470円は17:30で終了となります(2017/4、確認)。

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・中央弘前駅(北東北)  「どってん」  実食日:2010/12

  改札外待合室内。駅舎の外から直接店内に出入りすることもできる(写真は駅舎外から撮影)。座席配置は、厨房を向いた椅子付きカウンターと、奥に座敷がある。写真では完全にラーメン屋のように見えるが、メニューはそば・うどんとラーメンが半々、プラス定食や一品料理、酒のつまみなどがある、という感じ。当然酒類もあり、夜には居酒屋感覚で立ち寄る人も多そうだ。なお、店名の表記はどこにもなく、年越しそば売り出しの張り紙に記載されていた文字列を店名と考えさせていただいた。このほかに、店内に掲示してあるアサヒビールの認定証に「食 どってん」との記載があり、こちらが本当の店名なのかもしれない。
  麺は、いわゆる津軽そば。白く、ザラザラしていて、プツプツ切れやすい。つゆは、辛め。この麺にはもう少し繊細な味わいのつゆの方がいいと思う。メニューは、幻の津軽そば(かけに相当)400円、山菜・天500円など。実食した天ぷらそばの天ぷらは、具なし。たぬきの集合体で、つゆに浸すとバラバラにほぐれて文字どおりたぬきそばになる。そこにカマボコと刻み海苔がトッピングされるのだが、はっきり言って刻み海苔は邪魔。全体的に据えたような臭いになってしまう。あと、細かい点に難癖をつけると、飲み水が出てこないのはマイナス。また、調理を終えた後、店主が客席に出てきて、私の背後に座ってテレビを見始めたのもマイナス。落ち着かないって。ラーメンに変わりメニューが多く、古代ラーメン450円、りんごラーメン480円などは、話のタネに試してみたい。

※閉店していました。跡地はもぬけの殻で、閉店告知の貼り紙が出ています。2015/8/29付での閉店のようです。この閉店告知の貼り紙に店名が表示されていましたので、いまさらですが反映させます(「駅そば屋」→「どってん」)。跡地は、どうなるんでしょうかね。今のところ、別店が入りそうな気配はありません(2017/4、確認)。

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