東京・山手線5
(浜松町・田町・品川)

現在、31軒掲載(うち18軒は、閉店確認済)
★浜松町駅(JR山手線・京浜東北線、東京モノレール)

「浜亭」  実食日:2003/10

  中央口改札を出て、直進30秒、右側。周囲が静かなので、比較的目立つ。暖簾の色にちょっと違和感を覚えるのは私だけだろうか。ここのプラスポイントは、麺。生麺ではないのだが、太めのシコシコ麺はなかなか美味い。しかし、つゆと具は水準以下。特につゆは出汁が弱いのか、後味がまるっきりない。それから、衛生面にもちょっと問題がある。食券制だし、内装も綺麗なのだが、先客のこぼしたつゆでカウンターがかなり濡れていた。この上に丼を乗せると、空気の膨張作用でスーッと滑る。結構危険。手の空いている店員がいるのなら、こまめに掃除をしてほしい。たぬき330円。

※値上げ(たぬき330→350円)していました(2009/10、確認)。

※閉店(「大江戸そば」化)していました(2011/12、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2004/6

  JR1・2番ホーム階段下。写真だと結構大きく見えるが、椅子席なし、カウンター1本だけの小型店。どうせ相変わらずの「あじさい茶屋」だろうと思いつつ入ってみたのだが、私が知っている「あじさい茶屋」の味とは若干異なるそばが出てきて驚いた。
  違うのは、麺。チェーン全体で変わったのか、それとも浜松町店だけ違う麺を使用しているのか、今のところは判然としないが、味は向上した。以前は(他店では)固い丸麺だったのに、ここでは平麺を使用している。相変わらず固いことは固いのだが、つゆ乗りがよくなった分、全体的な印象は良くなった。あとは、つゆと具だ。
  メニューの面でも、お手頃セット(ワカメそば+いなり1個)300円、お値打セット(あじさいそば+いなり2個)380円など、割引セットメニューが登場していた。これらのセットは、なかなか使えそうだ。たぬき320円。


※値上げしていました。現在、たぬき340円。上記各セットは終了しているようです(値−1点、付−1点。2014/1、確認)。

※2015/11、再食。つゆがまろやかになったかなと思って厨房内を見ると、やはりマシン注ぎになっていました。麺の湯通しが甘かったので評点は据え置きますが、一番良い状態で出せれば水準レベルの味になりそうな期待感はあります。NREの茹で麺はわりとつゆに馴染みにくいので、少し念入りに湯通しした方が美味しくなると思います。値上げして、現在はたぬき350円になっています。暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現)。

※閉店していました。建物はまだ残っていて擁壁に囲まれている状態ですが、2018/1/9から撤去工事が始まる旨の貼り紙があります(2017/11、確認)。

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「大江戸そば」  実食日:2011/12



  中央口改札外、2つ上に記載している「浜亭」の跡地。どうやら、ここもNREの軍門に下ったようだ。内装は「浜亭」時代と変わっておらず、立ち食いカウンターのみのシンプルな店。

  麺は茹で麺だが、他のNRE系各店とはちょっと異質であるように感じた。歯ごたえが強く、冷凍麺のような食感。未確認だが、北戸田工場謹製麺ではないように思う。つゆとたぬきはNREスタンダード。値段やメニュー構成もNREのもので、たぬきは320円。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。なお、この店舗は期間限定メニューが2種しかないパターンです。初食記事に「北戸田麺ではない」と書いていますが、、経験則に鑑みて、たぶん誤差だろうと思います。近々に再食して結論を出します(値−1点、付+1点。2015/5、確認)。

※2016/5、再食。初食時に感じた違和感は、気のせい(または誤差)だったようです。今回は、完全にNREスタンダードの茹で麺でした。つゆはマシン注ぎでしたが、カツオは香りませんでした。面白かったのは、たぬきに青のり香があったこと。これは、他のNRE駅そばでは感じたことがない香りです。揚げ玉は仕入れ先が違うのかもしれません。値上げして、現在はたぬき350円になっています。なお、特段改装したわけではありませんが、暖簾が廃され、タッチパネル式の券売機になり、目立つ「かけそば270円」の表示が出たことで印象が少々変わったので、写真を貼ります(左から2枚目)。

※いったん廃された暖簾が、復活しました。以前とは異なる暖簾です(写真は左から3枚目)。値段等、変わっていません(2018/11、確認)。

※2019/1/31付でいったん閉店し、現在はビニールシートで覆われた状態になっています。閉店告知の貼り紙も出て、跡地は「いろり庵きらく」になるという話があったのですが、その後今年夏ごろに同じ「大江戸そば」としてリニューアルするという話に変わっているので、当サイトでは閉店扱いにしないでおきます。ただ、現在は食べられないのでご注意ください(2019/3、確認)。

※2019/9、再食。今年8月5日に、リニューアル復活しました。全面的に改装しています(写真は右端が最新)。この間に値段も上がっていて、現在はたぬき360円です(値−1点)。厨房と客席の配置は基本的に変わっていないのですが、出入口近くに強引に可動式の客席を増設しています。これにより、収容力がひとり分増えました。
  かき揚げそば380円を実食。380円ということは、北戸田謹製。リニューアル前は400円の店内製だったので、いわばマイナーチェンジしたことになります。でも、個人的には、実は北戸田謹製天は嫌いではありません。20円安いのなら、むしろこちらを選びたいくらい。揚げ置いて衣の香ばしさが飛んでいることもあり、小エビの香りが強調されていました。
  日曜13:15頃の訪問で、先客2・後客1。このくらいの客数だと落ち着いて食べられます。広い店舗ではないので、あまり混雑しているタイミングでは行きたくなりません。個人的には、ここはアイドルタイム専用店です。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき370円、かき揚げ390円です(2019/12、確認)。

※2021/2、再食。月見370円を実食しました。玉子は後乗せです。白身は基本的に透明なのですが、茹だるのとは明らかに違う種類の白濁が見られました。調べたところ、白身が濁っているのは鮮度がよい証拠(日が経つに連れ、炭酸ガスが抜けて透明になる)とのことで、安心。
  平日14:15頃の訪問で、先客2・後客0。個別パーティッションが導入されています。また、増設された客席は、七味唐辛子等の置き場になっています。現在の定員は、6名です。


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「満留賀」  実食日:2013/1

  JR北口を出て右へ3分、海岸通りのすぐ手前。店名がちょっと難読なのだが、「まるか」と読む。私は、今まで「みつるが」と読んでいました(^^; 都内各地で見かける店名なのだが、いわゆる駅そば価格で提供しているのはここ以外では見たことがない。店内は立ち食いカウンターのみで、キャパは15人ほど。
  味は、たいへん素晴らしいものだった。特に麺に関しては、非の打ちどころがない。注文後に茹でる生麺は歯ごたえが強く、作りものではないそば本来のコシがあり、舌触り・喉ごしも滑らか。香りもしっかりしている。このそばをこの価格で食べていいのだろうかと、申し訳なく思うくらいだ。つゆは、塩気がかなり強い。出汁もちゃんと香るのだが、辛さの方が目立っている。水なしでの完飲はきつい。ここまで辛くする必要があるのかなと思ってしまうところだが、もしかしたらつゆを全部飲みきることを想定していないのではないか、という気がする。私は「味」を7点としたが、つゆを全部飲まない人にとっては10点級かも。たぬき380円。カマボコと小松菜で彩りを添えるという繊細さも持ち合わせている。
  システムは食券制。半券もぎりタイプの食券だが、実際にはもぎらずに受け渡しが行われる。受渡口が狭いためだろうか、店員さんが厨房からわざわざ出てきて配膳してくれる。返却は、セルフ。注意点は、2つ。1つ、「ネギ多め」の注文には対応しない旨の貼り紙が出ている。この価格でこのクオリティという時点ですでにありえない世界なので、店に長続きしてもらうためにも、そこは文句を言わず。2つ、営業時間がよく分からないのだが、昼と夕方の間に休憩時間が設定されているようで、中途半端な時間帯に行くと食べられないことが多い。私も、この「休憩時間」に何度も泣かされてきた。これも、店に長続きしてもらうためにも、目を瞑ろう。


※たぬき380円ほか、値段等変わっていません。消費増税時の値上げはなかったようです(2017/2、確認)。

※なんと、2017/12/29付で閉店していました。ビルごと解体されるとのことです。歩行者用の道路を作るためなのだそうですが、本当にこのビルを取り壊す必要があったのかどうか、ちょっと納得しきれない部分もあります。貼り紙には、「当地で70年営業」との記載がありました。歴史ある名店がわけのわからない理由で閉店してしまうのは、本当に残念です(2018/1、確認)。

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「嵯峨谷」  実食日:2013/6



  浜松町からでも大門からでも微妙に距離があるエリアだが、JRのマイナーな出口「金杉橋口」がわりと近い。出て、すぐ左前の路地に入って2分、右側。入口ドアは、自動っぽく見えて、実は手動。店内フロアは奥に長く、椅子付きカウンターが計18席ある。
  注文後に茹でる生麺は、十割の太平麺。細麺にも対応しているが、黙っていると太麺になる。歯ごたえが心地よく、美味しい。香りもあると思うのだが、つゆがずいぶん濃く、よく分からなかった。これまでに水道橋・渋谷・神保町の「嵯峨谷」で食べてきたが、つゆの濃度は群を抜いていると思う。時節柄、温系があまり売れなくて煮詰まっていたのだろうか。この濃さのつゆには、十割の美味い麺よりも味のない茹で麺の方が合うように思う。たぬきは細かく、すぐにゾル化するタイプ。たぬき350円。変わりメニューに、刻みタマネギそば330円。安いので、一度試してみたい。また、かつては「バリ天そば」なるメニューがあり、一度試してみたかったのだが、どうやらやめてしまったようだ。ワカメフリーのサービスがあるが、受渡口にのみ置いてあるので、気づかない人が多いかもしれない。箸は木製のエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき360円です。刻み玉葱の確認を忘れましたが、340円になっていると思われます。店頭に、人気メニュートップ5が掲示されています。1位:もりそば290円、2位:小あじご飯セット490円、3位:小親子丼セット560円になっています。今年2月に歌舞伎町店で確認した時と、だいぶ入れ替わっています。両方でランクインしていながらまだ食べたことがないのは、納豆そば480円と小親子丼セット。次回の実食候補として頭の片隅に留めておくことにしましょう(値−1点。2016/4、確認)。

※値上げしていました。現在、もり・かけ320円、たぬき380円です。先月神田小川町店を訪問して気になった日本酒は、やはり出羽桜です(神田小川町店は八海山と山田錦)。また、浜松町店では「あじねぎ天」「海老ねぎ天」および「特製蕎麦みそ」の扱いがありません(メニュー表に、その旨の記載があります)。店舗によって、微細な違いがあるようです(2017/12、確認)。

※小さな変化ですが、向かって右側(石臼があるところ)に掛かっていた小さな暖簾が廃されました(写真は左から2枚目)。まぁ、あまり用をなしていなかったと思われる暖簾ですからね。値段等変わっておらず、この店舗はかけ320円で据え置いています(2019/3、確認)。

※2021/4、再食。その前に、場所を移転していました(写真は右端が移転後)。現在の場所は、金杉橋口を出て右へ1分の左側です。客席は椅子付きカウンターのみで、13席。移転前よりも少し狭い店舗になったでしょうか。ちなみに、もとあった場所は周辺一帯が全部更地になっていて、大きなビルが建ちそうな気配です。また、消費10%増税を経て、値上げしていました。現在、もり・かけ350円、たぬき400円です。麺は太麺がデフォルトで、細麺に変更したい場合には券売機の「細麺変更」ボタンを押してチケットを発券する仕組みになっています(無料)。また、冷麦の扱いがなくなっています。あるのは、そば(太麺)とそば(細麺)、そしてうどんです。
  今回は、二色二枚もり650円を食べてみました。もりそば2枚に、普通のつゆとゴマダレのつゆがセットになっています。ゴマダレは、香ばしさが結構強く、そばの香りをだいぶ上書きしてしまいます。食べ物としては美味しいですが、そばの香りを楽しみたい場合にはあまりつけすぎない方がいいような気がします。そばの香りがあまり得意ではなく、食感を楽しみたい人には、むしろ好まれるかもしれませんね。
  平日15:45頃の訪問で、先客1・後客7。先客は若い女性で、後客は全員男性ひとり客。新型コロナ対策のパーティッションは、設置されていません。フリーのワカメは、各席にはなく、受渡口に集約されています。


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★田町駅(JR山手線・京浜東北線)

「信濃路」  実食日:2003/9

  芝浦口(東口)の階段を下りてすぐ、左側にある店。このあたりは細かな飲食店が連なる雑踏地区で、いかにも駅そばが流行りそうな感じ。実際、写真にも僅かに写っているが、隣にも「富士そば」がある。正面切っての抗争が勃発しているようだ。しかし両店を比べた場合、それぞれに特徴が異なり、それぞれに固定客を持っていると思われるので、案外うまく共生できているのかも。
  「信濃路」は、味やサービスなどはさておき、とにかく値段が命。たぬき230円は、今時あり得ない安さだ。また、メニューが豊富なのも加点材料。ただ、セットものや定食類には、あまりお得感はない。

※閉店(「後楽そば」化)していました(2006/9、確認)。「後楽そば」は値段が高い(たぬき420円)ので、対象外となります(将来的に基準変更してOKにする可能性あり)。

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「富士そば」  実食日:2004/11



  芝浦口階段下りてすぐ。上記「信濃路」の隣。どこにでもあるチェーンだが、いくつか同系他店にない特徴を備えている店舗である。
  まず、値段。このチェーンは店舗によって値段が異なるのだが、ここはたぬき310円(ワカメ入り)。この値段設定は初めてである。たいてい330〜360円なので、同系他店よりもかなり安いということになる。それもこれも、隣に強敵「信濃路」が控えているためではないだろうか。「信濃路」の隣だと、310円でもかなり高く感じてしまうくらいだから。味は並。変わりメニューに、ネギそば340円。


※日除けなど、微妙に改装していました(写真は左から2枚目)。かつ丼ゴリ推しですね。値段が上がっています。現在、たぬき370円。ネギそばは終了し、鶏ねぎ400円、あさり400円が登場しています。また、ゆず鶏ほうれん草が390円というお得な設定になっています。ご飯ものの変わりメニューに、「ミニあさりとじ丼」があります(250円。セット520円)。リーズナブルな部類なので、試す価値ありだと思います。また、6〜10時限定の朝そば310円の設定もあります。なお、店舗名は「田町店」です(値−2点、付+2点。2014/12、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき390円です。鶏ねぎ420円、ゆず鶏ほうれん草430円。ミニあさりとじ丼は250円で据え置きですが、セットは540円に上がりました。あさりそばは消滅しています。残念。朝そばは320円です(2016/5、確認)。

※2016/10、再食。周辺一帯の再開発に伴うビル解体工事に伴い、少し先の交差点角に移転していました。再開発工事が終われば元の場所に戻るのでしょうか、プレハブの簡素な建物で営業しています(写真は左から3枚目)。
  今回は、芝浦のイメージにふさわしいミニあさりとじ丼セット540円を食べてみました。アサリとじ丼は、生姜や山椒などでアサリの臭みを消すことなく、卵でとじてタレで味付けしただけのものでした。アサリ特有の臭みが炊くことで増幅されるので、決して上品な味わいではありません。が、アサリの香りが好きな人は結構はまるかもしれません。ちなみにこのメニューは、上野店発祥。発祥店舗で食べることにも意味があるとは思いますが、私は潮風香る芝浦で食べた方がムードが高まると思います。
  そのほかの変わりメニューとして、あいもり500円がありました。そばとうどんを両方盛り付けたメニューですね。もりスタイルなので、高岡のチャンポンよりも馴染みやすいでしょうか。もりそばともりうどんを両方買うよりも、100円お得な設定になっています。

※閉店していました。跡地は周辺一帯の再開発に含まれ、現在は仮囲いです。再開発から逃れるためにこの地に引っ越したのかと思っていたのですが、どうやら段階的に工事が進んでいくうえでの延命措置だったようです。歴史ある店舗なので、工事終了後の復活を望みます(2018/1、確認)。

※かつて小規模飲食店が並んでいた地域の再開発がひと段落し、巨大なオフィスビル「ムスブ田町」が竣工しました。その脇に、商業施設が入る「なぎさテラス」が整備されています。これに伴い、「富士そば 田町店」もなぎさテラスの1階に移転オープンしていました(写真は右端が最新)。看板が小さくて、あまり目立たない店舗になっています。暖簾も、間口の内側に掛けるという変則的なもの。かなり違和感のあるルックスです。察するに、ビル側の都合で「建物の外側には一切何も出さない」という取り決めがあるのでしょう。あさりとじ丼(ミニ丼単品250円・セット540円)もメニューに入っています。その他、紅生姜ちくわ天450円、イカしたエビ天丼(単品800円・セット980円。上野店限定を謳うメニューのはずですが……)などがあります。何はともあれ、復活を喜びましょう。なお、今回は入店していないので、店内のレイアウトなどについては未確認です(2018/11、確認)。

※2019/1、再食。移転改装後の初食になります。うなぎの寝床の如く、間口が狭くて奥に長い造りです。客席は、テーブル席が4人×1、椅子付きカウンターが12、そして立ち食い席も5人分ほどあります。また、出入口が、なぎさテラスの南側と北側、計2か所あります。店頭掲示にはない変わりメニューに、合いもり500円がありました。券売機のボタン表示は、通常メニューは「そば・うどん」ですが、合いもりに関しては「そば&うどん」になっています。分かりやすいですね。
  今回は、シンプルにもりそば300円の実食。麺は、茹で置き(見込み茹でかも)。角麺タイプで、歯ごたえ強め。中途半端に残っていたロットを全部盛ったのか、量が少し多いように感じました。そば湯ポット返却口にあり。箸はエコ箸です。
  平日16:30頃の訪問で、先客3・後客2。店の外には外国人が多く歩いていて、店前で足を止める人も多いのですが、実際に店に入って食べていたのは日本人ばかりでした。スーツリーマンが中心です。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。今回は入店していないので全メニューの確認はできていませんが、合いもりは530円になっています(2020/5、確認)。


※2021/3、再食。上野店で一度食べたことがある豆苗たっぷり440円が出ていたので、こちらでも食べてみました。仕様としては、上野店と同じです。ひと口大にカットした生の豆苗を、メニュー名に偽りなしと言わんばかりにたっぷりトッピング。その上から、酸味のあるドレッシングがかかっています。上野店では冷やしで食べて、「豆苗の食感がちょっと強すぎるかな」と感じていたので、今回は温そばに合わせてみました。でも、結論を言うと、温そばでも豆苗の食感がかなり強いです。むしろ温そばに合わせると青臭さがより強調されるうえ、ドレッシングがやや不協和音を奏でる(ドレッシングよりもピリ辛鶏ねぎのタレの方が合いそうな気がする)ので、ちょっと好き嫌いが分かれるかもしれません。カイワレ感覚で注文すると、当てが外れます。水菜感覚でどうぞ。
  土曜13:30頃の訪問で、先客5・後客4。わりと入っていました。各席の対面方向に、簡易的なパーティッション設置あり。横方向には、パーティッションなし。席間が狭い店舗なので、横方向は対応しきれなかったでしょうか。


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「あじさい茶屋」  実食日:2005/3

  北改札を入って正面。割と広いコンコースの一角で、よく目立つ店舗である。店に入ると、右手に椅子なしの立食カウンター、左手に2人掛けのテーブル席が並んでいる。味は同系他店と同じで特記事項もないのだが、席がゆったりしていて清潔感もあるので、このチェーンの中では印象がよかった方か。たぬき320円。

※2013/7、再食。箸がエコ箸になっていました。

※値上げしていました。現在、たぬき340円(値−1点。2014/1、確認)。

※閉店(「いろり庵きらく」化)していました(2015/1、確認)。

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「丸長」  実食日:2007/10

  三田口(西口)を出て右に聳えている森永プラザビルのB1F(エンゼル街)にある。田町と三田のどちらが近いか微妙なところだが、当サイトでは単純に第一京浜の北側は三田、南側は田町として扱う。
  地下街のメイン通路に面した部分(写真左半分)は壁に覆われているが、食べるところは実質的に露出している。地下街の露出店は珍しい。思いっきりべらんめぇ口調の江戸っ子おじさんが切り盛りしていて、私のような気弱な人間はやや気圧される。個人的見解を言うと、この空気に馴染むのは容易でない。威勢がいいのは悪いことではないが、もう少し粗暴な感じを抑えていただけるとありがたい。味覚的には、総合すると並な感じなのだが、個々のパーツには特徴が見え隠れしている。麺は茹で麺だが、不思議と硬質で歯ごたえがある。つゆは醤油の味が強いタイプ。天かすが結構美味かったので、何種類かある天はいろいろ試してみる価値があるかもしれない。芝浦口にあった安い店「信濃路」が閉店してしまっただけに、たぬき280円という値段は魅力的に感じる。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です。変わりメニューに「わかめ天」があります(420円)。一瞬、「ワカメの天ぷら?」と思ってしまいますが、おそらく「ワカメ+天ぷら」(未確認)でしょう(値−1点。2014/12、確認)。

※店頭に出ている置き看板に「たぬき280円、天310円」などと記されていたので、一瞬「あれ? 値下げか?」と思ったのですが、厨房内のお品書きでは「たぬき300円、天330円」でした。外の置き看板は値段が間違っている(値上げ前の古いものがそのまま出ていると思われる)ので、ご注意ください(2018/11、確認)。

※閉店していました。意匠はそのまま残っていて、告知貼り紙等も出ていませんが、昼時でも営業しておらず、エンゼル街の案内板からも表示が消されています(2021/2、確認)。

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「梅もと」  実食日:2008/12

  芝浦口(東口)を出て直進3分(芝浦運河を越える)、左側。2階席を擁する大型店で、暖簾もやたら大きくて目立つ。まだ新しい店なのだろうか、内装はまぶしいほどにピッカピカだった。どういうわけか、受け渡し口にサバやイワシなどの缶詰が陳列されている。売り物なのだろうか。
  「梅もと」はどの店舗でも同じ味・値段なのかと思っていたのだが、どうやら田町店はちょっと異質なようだ。たぬき360円と、値段は他店よりもだいぶ張る。麺は、他店よりもザラザラ感が少なく、ツルツルした食感。茹で麺かと思ったが、そば湯ポットが置いてあることから考えると生麺なのだろうか。つゆは他店と同じものを使っていると思われる。サービストッピングとして、水菜・ナルト・柚子皮が乗る。サービストッピングに水菜を使う店と出会ったのは、京成八幡「甲斐」以来で、史上2軒目。シャキシャキ感が心地よく、好印象である。柚子皮のほんのりとした酸味も気持ちいい。毎週月・水・金曜日限定で、麺大盛り無料のサービスがある。難点を一つ挙げるならば、たぬきを入れすぎ。つゆを完全に吸い尽くしてしまった。多ければいいってもんじゃない。


※閉店(「小諸そば」化)していました(2011/7、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2011/1

  三田口(西口)を出て左手の田町センタービル1階。食券に「神田いなせ家」と印字されていることから、同店が最近「箱根」にFC加盟したものと推察される。立ち食いカウンターのみのシンプルな店。
  味覚的には、まぁ「箱根」スタンダード。麺は生だが茹でオーバーで、食感が損なわれていた。つゆは味が濃い。たぬき320円。変わりメニューに、もつ味噌煮そば、生姜みぞれ鶏から揚げそば(ともに430円)。どちらも、季節限定メニューと思われる。ミニ丼とのセットメニューを多数揃えているのだが、立ち食いのみの店でどれほど需要があるものか、少々疑問。というか、椅子を置くスペースは充分ありそうに思う。回転効率を重視するのは分かるが、椅子を置いた方が客単価が上がるのではないか。立地上サラリーマンの利用が多いだろうから、椅子を置いても長居する客は少ないのではないだろうか。もう少しスペース有効利用の余地があるような気がする。そば湯ポット受渡口にあり。箸はエコ箸・割り箸併用。エコ箸の方が優勢で、エコ箸は各席にあるのに対し、割り箸は受渡口にのみ用意されている。また、受渡口にはレンゲも用意されている。


※改装し、店名が変わっていました(「生そば 箱根」→「箱根そば」。写真は左:旧、右:現)。値段が上がっていて、現在はたぬき330円です。もつ味噌煮そば&生姜みぞれ鶏から揚げそばは、終了しています。このチェーンでは、店舗オリジナルメニューの設定はないのでしょうか。店舗数が多いだけに、多少なりとも店舗ごとに個性があると楽しいと思うのですが(値−1点。2015/3、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。そば・うどんのオリジナルメニューはありませんが、ミニ味噌かつ丼セット600円やミニ鶏唐揚丼セット520円は、他店舗にはないように思います。多少なりともオリジナリティーが現れ、嬉しい限りです(2016/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です(値−1点。2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です(2021/2、確認)。

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「小諸そば」  実食日:2011/7

  芝浦口(東口)を出て直進3分(芝浦運河渡る)、左側。2つ上に記載している「梅もと」の跡地。「梅もと」時代には1〜2階のメゾネット店舗だったが、このうち1階部分だけを引き継いだ形になっている。立ち食いカウンター、椅子付きカウンター、テーブル席と揃っていて、30人ほど収容できる。それでもなお客席配置にゆとりが感じられる大型店舗だ。
  麺は、茹で置きだった。茹で置き時間が長いのか、それとも若干茹でオーバー気味だったのか、ちょっと柔らかくて歯ごたえが弱かったのが残念。たぬき290円(季節の青味&カマボコ入り)。そば湯ポットあり。梅干しフリー。ネギは、「入れますか?」と聞いた上でデフォルトで入る。加えて、受渡口に1つだけネギ壺があり、自由に追加できるようになっている。これは夏場の閑散時間帯に限った措置で、通常は各席にネギ壺を置いていると思われる。衛生面を考慮してのことだろうが、いちいち聞くのは大変だろうから、受渡口の脇あたりにネギ壺を1つ2つ置くだけでいいのではないかという気がする。なお、実食時にはうちわのプレゼントがあったのだが、継続的なサービスではないので、加点材料にはしない。


※値上げしていました。現在、たぬき300円です。なお、店舗名は「芝浦店」です(値−1点。2015/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2021/2、確認)。

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「箱根そば」  実食日:2014/12

  東口(芝浦口)を出て直進2分、左側。店舗名は「田町芝浦店」で、先月オープンしたばかりの新店。小田急沿線以外の店舗に多いFC店舗ではなく、小田急レストランシステムの直営店だ。近年、「箱根」の戦略がどうも見えにくい。ハイグレード版の「天そや」に力を入れているかと思いきや、ここにきて閉店が相次いでいる。「箱根」もここのところ閉店が目立つが、ここにきて田町駅に2軒目(もう1軒はFC店舗)がオープン。この店舗が「天そや」だったら、すんなりと合点がいくところなのだが。立地は、「富士そば」と「小諸そば」に挟まれた場所。まぁ、駅から見て「小諸」より手前にオープンしたのは正解だろう。「小諸」の先では勝ち目がないと思う。より駅に近い場所に「富士」があるが、こちらはグループ客や女性が入りそうもない小型店なので、さしたる脅威にはならないと思う。店内は広く、テーブル席が計12、椅子付きカウンターが12、そして立ち食いカウンターが20人分以上ある。席配置にも工夫が見られる。椅子付きカウンターや立ち食いカウンターはテーブル席に背を向ける形で、客同士が「ごたいめ〜ん」にならないように配置されている。立ち食いカウンターは対面式だが、中央を背の高いパーティッションで仕切っている。立ち食いカウンターを3つに区切っている(長い一列カウンターにすることもできるフロア構造)点にも感心する。区切ることでキャパは減少するが、厨房内からでも従業員の目が隅々まで届くし、混雑時の退避動線も確保される。よく考えられていると思う。…とまぁ、いろいろと研究材料が豊富な店だ。
  味の方は、箱根スタンダードで大きな特徴はない。麺は生麺茹で置き、つゆは例によって独特な甘みがあるものだが、他店舗に比べるといくぶん控えめな印象があった(タイミングによる誤差かもしれない)。たぬきは細かい揚げ玉だが、ゾル化はせずに粒が残るタイプ。たぬき330円(ワカメ入り)。変わりメニューに、肉天かき揚げ450円。写真を見た限り、「肉天+かき揚げ」ではなく「肉入りのかき揚げ」のようだ。セットメニューもいろいろあり、カレーセットをワンコイン(500円)範囲内に残してくれているのが嬉しい。箸はエコ箸。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。カレーセットも530円まで上がってしまいました(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき370円です。なお、この店舗では、土日祝に限り、テイクアウトに対応しています。平日の方が売れそうに思いますが、忙しくて対応しきれないということか、あるいは近隣他店への配慮という側面もあるのかもしれません(値−1点。2018/11、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円、カレーセット570円です(2020/5、確認)。

※2021/2、再食。かき揚げ天420円をいただきました。かき揚げは揚げ置きで、しなっとした食感。サクサク感はありませんでした。具材は、タマネギ、ニンジン、春菊とオーソドックス。サイズは結構大きく、平たく乗せると麺がほとんど見えなくなります。実際には、丼の縁にもたせ掛けるように乗せるので、麺・つゆ・ネギ・ワカメがバランスよく見える状態。ただ、本質的というか味覚面では、揚げ置きの天は丼にもたせ掛けるように乗せる意味があまりないと思います。
  平日15:15頃の訪問で、先客3・後客1。全員男性ひとり客。椅子付きカウンターには、個別パーティッションが設置されています。パーティッションには箱根そばのオリジナルキャラクターが描かれていて、和みます。透明なアクリル板を使う店が多いですが、これもひとつのアイデアだなと感心しました。


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「いろり庵きらく」  実食日:2015/1

  北改札を入って正面。6つ上に記載している「あじさい茶屋」の跡地。業態が変わったと同時に席配置も変わっている。テーブル席は廃され、入って左手には椅子付きカウンターが13席。プラス、入って右側とフロア中央に立ち食いカウンターが10人分ほど。テーブル席をやめたということは、ひとりで利用する客が多かったということだろう。
  麺は生麺の茹で置きで、平均的な「いろり庵きらく」のもの。つゆにも特記事項はない。ワンポイントがあるのは、たぬき(天かす)だ。このチェーンは、店舗(あるいはタイミング)によって油の良し悪しの幅がかなり広いのだが、この時この店のたぬきは油の状態がたいへん良く、嫌な重だるさがまるっきりなかった。全体の印象を大きく左右することなので、常時全店舗でこの軽さを実現できればいいのになぁ、と思う。たぬき370円。NRE系共通以外の変わりメニューはない。箸はエコ箸。そば湯ポットは見当たらなかった。


※値上げしていました。現在、たぬき390円です。初食時の暖簾は古いタイプなので、その後変わっているのではないかと思うのですが、大晦日の訪問で営業していなかったので、確認できず。後日改めて見に行こうと思います(2018/12、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円です。外観的には、やはり暖簾が変わっていました(写真は左:旧。右:現。2021/1、確認)。

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★品川駅(JR山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線、京急本線、東海道新幹線)

「常盤軒」  実食日:2002/8

  広い広いコンコースの一角にある店。ここは、かつては色の黒い極太麺にたっぷりサイズといういい駅そばだったのだが、最近再訪してみたらごくありふれたそばになっていた。麺のつゆ馴染みがイマイチで、おそらく湯通ししていないのではないだろうか。たぬき310円。

※閉店(「あずみ野」」化)していました(2003/11確認)

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「そば処(常盤軒)」  実食日:2003/11



  JR1・2番線ホーム(山手線)上、階段下にある。今や残り少なくなった、山手線ホーム上の「あじさい」以外の駅そばの一つである。かつては、「品川といえば常盤軒」というくらいに、駅構内にたくさんの店舗を抱えていたのだが、コンコースの店舗が「あずみ野」に変わってから、めっきり影が薄くなってしまった。
  味には、際だった特長はない。しかし、ちょっとザラザラした食感の麺と、色が薄く塩っ気が強いつゆは、加点するほどではないが、私の好みには合っている。比較的ボリューム感もあり、ホーム上の店としてはまずまずまとまっている方だと思う。たぬき310円。

※値上げ(たぬき310→360円。値−2点)していました(2011/6、確認)。

※2013/10、再食。メガチキン竜田そば(490円)を試しました。ボリューム感はありますが、肉質はややパサつき気味です(付+1点)。

※暖簾が変わり、「常盤軒」の表示がなくなりました。一応、店名変更と解釈することにします(「常盤軒」→「そば処(常盤軒)」。写真は左から2枚目)。店舗名は、「22号店」です。値上げして、たぬき380円になっていました。同日に実食した26号店との比較で、価格体系としては同一ですが、こちらの店舗の方がメニューの種類がだいぶ多いです。26号店にはないメニューとして、やわらか角煮そば520円、角煮丼580円、品川丼470円、牛丼540円などがあります。メガチキン竜田は、終了しています(2016/1、確認)。

※2016/2、再食。初めて、品川丼470円を食べてみました。早い話がかき揚げ丼なのですが、固揚げペラペラのかき揚げをタレにドボンと漬け込んでからご飯に乗せるので、かなり味が濃いです。この手のかき揚げにしては油もわりと強く、お腹よりも先に胸がいっぱいになりそうです。麺つゆを薄めたような感じのスープが付きます(揚げ玉入り)。ジャンキー感極まりないですが、時として無性に食べたくなる「ガツン感」があります。大盛590円も、いつかは試してみたいものです。

※暖簾が変わっていました(写真は右端が最新)。値段等、変わっていません(2018/9、確認)。

※2019/10、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、やわらか角煮540円、角煮丼600円、品川丼490円です。牛丼は終了しています。
  今回は、やわらか角煮そばを食べてみました。メニュー名は「角煮」ですが、実際にトッピングされているのは角煮というほど質感のある肉ではありません。厚さ5ミリくらいの、豚バラ肉2枚です。キムチ風味のナムルモヤシが一緒にトッピングされます。バラ肉は、意外としっかりした歯ごたえがあり、「やわらか」というほど柔らかくありません。味付けはあっさりめで、軽く食べられます。キムチ風ナムルモヤシの酸味の相乗効果もあって、全体的にさっぱりした仕上がりでした。美味しいのですが、メニュー名と現物に若干の乖離を感じます。どこかで見たような表記ではありますが、「厚肉そば」あたりにした方がイメージが合致しやすいのではないかと感じました。
  日曜19:45頃の訪問で、先客0・後客2。券売機前に立って、眺めて、悩んで、結局食べずに去っていく人が多い印象。もうワンパンチがあれば、というところでしょうか。


※2021/2、再食。玉子400円をいただきました。2020年1月に26号店でも実食済みのメニューです。内容やオペレーションは、基本的に同じ。玉子は先乗せです。これといって特筆すべきことはない一杯ですが、この濃い(塩辛い)つゆは、時として無性に食べたくなります。
  平日15:30頃の訪問で、先客0・後客1。後客は、学生風の若い男性。客席にコロナ対策のパーティッションはありませんが、カウンター上に一定間隔を空けて「ここをご利用ください」の表示が出ています。細かい話になりますが、このパターンは結構珍しいです。多くの店では「ここは利用できません」の表示なので。「ご利用ください」の方がポジティブに聞こえるので、個人的には好きです。


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「あずみ野」  実食日:2004/3

  改札内、中央コンコース東寄りにある店。かつて2つ上に記載の「常盤軒」があった場所だ。値段等も同じなので、ただ単に店名が変わっただけかもしれない。が、私の好みが変わったのか、味はずいぶん上向いているように感じた。麺は相変わらず湯通ししていないので減点材料だが、つゆが美味。あっさりとしていて飽きない割に、後を引く味なのだ。これで麺がよければ5点を付けてもいいところなのだが、箸で5〜6本持ち上げると全部絡まってついてきてしまうようでは……。忙しいのは分かるけど、湯通しはしようよ。ちょっと待たされるくらい我慢するから。たぬき310円。
  なお、多店舗型のチェーンの「あずみ」とは、値段も味も大きく異なる。名前は似ているが、経営母体はまったく別であると思われる。


※2006/4、再食。なめこおろしそば(430円)は、ちょっと薬品臭かったです。また、経営母体は「常盤軒」です。


※値上げ(たぬき310→360円。値−2点)していました。変わりメニューに、5種類のかき揚げ系天ぷらから好きな2種類を選んで乗せる「お好み天ぷらそば」(520円)があります(2008/11、再食確認)。

※エキナカ再開発に伴い、閉店していました(2011/3、確認)。

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「あじさい茶屋」  実食日:2004/12

  改札内、中央コンコース西寄り。上記「あずみ野」の並びというか、コンビニ「NEW DAYS」の隣というか向かいというか。ま、コンコースを歩いていればすぐに見つかる。
  味等に同系他店との違いはないのだが、一つだけ注記しておく。この店は、食券制の配膳つき。表の券売機で食券を買って店内に入ると、店員が席に案内してくれる。食券を渡し、そばかうどんを選んで、あとは待つのみ。赤羽駅や東京駅(北コンコースの店)の同系店と同じシステムだ。たぬき320円。


※風の噂で「つゆが変わった」と聞き、再食(2005/3)。確かに、多少とげとげしさがなくなり、マイルドになっていた気がします。その分、味も薄くなってしまったかも。ただ、田町「あじさい茶屋」と連食したから違いを感じただけで、間隔を開けて食べたら「ああ、こんな感じだったっけかな」と思うかもしれません。

※閉店(「しながわそば」化)していました(2005/10確認)。

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「明月庵」  実食日:2005/5

  港南口ロータリー沿い。品川駅港南口はペデストリアンデッキと地上通路がちょっと入り組んでいてややこしいのだが、気長に賑やかな方へ歩いていれば自然と見つかるだろう。
  この店は、(いつもそうなのかは知らないが)若い茶髪のお兄さんが一人でやっている。う〜ん、大丈夫かなぁと思って見ていると、湯切りを充分にせずに丼にベチャッと移す。あ〜あ、これじゃあ麺が水っぽくなっちゃうよ……と思うのだが、食べてみると不思議に違和感はなかった。あくまでも想像だが、湯切りが不十分なのはわざとかも。私が実食した時間は昼開けで、つゆが残り少なくなっていた。煮詰まっていたのかもしれない。だから、塩加減を調節するために湯切りを軽くしたのかも。他の人が注文したうどんには、後から湯を足していたくらいだから。それでもつゆは塩辛かった。
  特徴としては、やや太めの麺、焼き海苔入り、ボリュームたっぷり。たぬき300円。


※閉店していました(2007/4、確認)。

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「しながわそば」  実食日:2005/10

  2つ上に掲載している「あじさい茶屋」の跡地にできた店。というか、店名と看板の色が変わっただけで、中身は変わっていないように見える。実際、内装もメニューも、ほぼ一緒。
  ただ、味覚的につゆだけは変わったかなという印象を受けた。よく香るようになったというか、麺に馴染みやすくなったように思う。上の「あじさい茶屋」の追加記事で「つゆが変わった」と書いたが、この時点ではまだ変わっておらず、看板が変わると同時につゆも変わった、と考えた方が自然かもしれない。う〜ん、もう少し敏感な舌が欲しい……。
  メニューでは、焼き海苔と貝柱天が乗る「しながわそば」(440円)があるという点において、「あじさい茶屋」各店とは異なっているか。NREの店舗も、だいぶ改良が進んできたなという印象である。あとは、たぬき(揚げ玉)。これをなんとかしてほしい。


※エキナカ再開発に伴い、閉店していました(2011/3、確認)。

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「高輪どんどん」  実食日:2005/11

  高輪口を出て、目の前の大通り(第一京浜)を渡って左へ30秒。人の流れから少々外れた場所にあるので、立地はいいのだがあまり目立たない店。電車利用者よりも、車で第一京浜を走る人の方が目に留めやすいかもしれない。
  ここは、完全にうどんがメインで、そばは「ついでにやっている」という印象。しかし、味は悪くはない。麺はちょっと透明感のあるツルツルタイプで、つゆはあっさり系。受け渡し口に削り節、各席にたぬきが置いてあり、いずれも入れ放題になっているのが嬉しいところだ。最初にベース(かけ・ざる・冷やかけ・ぶっかけなど)の食券を買い、それにトッピング券を買い足すシステムになっている。かけ(そば・うどん共通)には小(220円)・中(330円)・大(380円)がある。この辺り、いかにも「セルフうどん」のスタイルである。ちなみにここでの評価は、「中」を基準にしている。つまり、たぬきは330円という計算。私は、最初はたぬきが入れ放題になっていることに気づかず、天(100円)を買い足した。天は別盛りで、ゴボウとニンジンがメイン。シャキシャキした歯触りが気持ちよかった。丼の形状にもちょっと特徴がある。口径が小さくて深く、底が丸い深鉢形。だから、一見すると量が少なく思えるのだが、食べてみるとちゃんと並量に感じる。トッピングの種類はあまり多くないが、セットメニューが多数設定されているので、どちらかというとガッツリ食べたい人に喜ばれそうな店である。


※閉店(入店していた「京品ホテル」閉館・解体)していました(2011/1、確認)。

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「常盤軒」  実食日:2005/12

  東海道線下りホーム(11・12番線)東京寄りにある店。6つ上に掲載している「常盤軒」と同チェーンなのだが、東海道線ホームの店舗は他店とちょっと異なるので、別枠で紹介したい。ちなみに、京浜東北線ホームの2店と山手線ホームの店舗はほぼ同じ。横須賀線ホームの店舗はちょっと印象が異なるので、これも後日別枠で紹介することにする。また、5つ上の「あずみ野」も同チェーンである。
  この店、名物「お好みそば」で非常に有名な店。というか、メニューはお好みそば(380円)と冷やしお好みそば(490円)のみ。単品で掻き揚げ(120円)などがあるので、レパートリーは組めることは組めるが、掻き揚げそばが500円という計算になってしまうので、この店では純粋にお好みそばを堪能した方がいいだろう。では、お好みそばとは、いったいどういうものか。基本は、かけそば。これに、好みに応じて5種類の具材を好きなだけ入れて食べるというものである。フリー具材は、ネギ・鰹節・たぬき・ワカメ・きざみ(油揚げを刻んだもの)。全部乗せると、それはそれは豪華なそばに変身する。加えて、卵のサービスがある(生or茹)。
  このような店については、どのような基準で評価するか、非常に悩むところである。一応、ここでは「たぬき380円で具材入れ放題&卵サービス」という捉え方をしておく。これだけ個性が強い店はホーム上の店舗としてはかなり珍しいので、一度は足を運んでみる価値があるだろう。肝心なそばも、麺が太く食べごたえがあり、なかなか美味かった。


※閉店していました。いろいろな意味で、残念です(2010/4、確認)。

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「えきめんや」  実食日:2007/4



  京急1番ホーム、JRとの連絡改札脇。間口が広くて目立つ店。内装はホワイトカラーで、ポスター・貼り紙の類が少なく、「シンプル」という言葉がこの上なく似合う。
  店舗によって材料が違うこのチェーン、品川店ではやや硬質の茹で麺を使用している。嬉しいのは、ワカメがたっぷり入るとこと。たぬき(320円)にはほんのりと小エビの風味があり、なかなか。揚げ物が豊富で、10種類ある中から好きなものを1つ選んで乗せる「揚げ物1品そば」が370円、同じく2品乗せる「揚げ物2品そば」が460円。「天」または「かき揚げ」という名のメニューはないので、かき揚げ天そばを食べたい場合には「揚げ物1品」の食券を買って、口頭で「かき揚げ」と指定するべし。

※値上げ(たぬき320→350円。値−1点)していました(2009/2、確認)。

※2016/2、再食。まるっきり別物になっていました。麺は、生麺茹で置きです。白っぽく、コシはあまりなく歯切れの良い麺です。これはこれで美味しいと思うのですが、謳い文句の「挽きぐるみ」が少々引っかかります。挽きぐるみにもいろいろな種類があるので間違いではないのかもしれませんが、多くの人は「挽きぐるみ=星がたくさんある黒っぽい麺」を想像すると思います。この想像とはだいぶかけ離れた麺でした。つゆも変わっていました。「こだわり鰹出汁」を謳っていますが、カツオはあまり香りません。むしろ、昆布の方が前面にあります。色合いも薄く、関西風を思わせるビジュアルですが、サバが入っている(?)ためでしょうか、関西で食べるものとは風味がちょっと違うように感じます。これも不味くはないし、むしろ美味い部類だと思いますが、謳い文句のイメージと合致しないのが少々気がかりです。たぬきは香ばしさの強い揚げ玉。つゆの風味がだいぶかき消されるので、この店では別メニュー推奨です。
  値段は、大幅に上がっています。現在、たぬき360円です。この日、品川・京急川崎・横浜・京急久里浜と続けて訪問しましたが、メニューは基本的に統一化されています。味も統一されていると思われます。店舗間の違いがあるのが「えきめんや」最大の魅力だと思っていたので、ちょっとショッキングです。ただし、品川店だけは他の3店舗と少々メニューが異なっていました(鴨肉480円の有無など)。外観も、まるっきり変わっています(写真は左から2枚目)。毎月18日は「えきめんやの日」で、かき揚げそばが温・冷とも390円になる割引サービスがあります。通常価格は温420円・冷480円なので、冷の方が割引幅が大きいということになります。このサービスが夏場まで継続されたら、ちょっと嬉しいかもしれません(味+1点、ボ−1点、値−1点、付+1点)。

※2018/5、公式取材にて再食。品川店限定(正確には、黄金町店の夜営業でも提供している)の紅しょうが天そば420円(正確には、かけそば300円+紅しょうが天120円)をいただきました。完全統一されたかと思われた「えきめんや」ですが、なんだかんだで店舗の個性が残っていますね。紅生姜天は千切りの紅生姜をかき揚げ状に仕立てたもの。紅生姜の比率が結構高く、食べ終わる頃にはつゆが真っ赤に染まります。つゆ本来の風味を味わいたい場合には避けた方がいいメニューだと思いますが、好きな人は結構はまる味だと思います。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき380円です。紅しょうが天は、少なくとも券売機の専用ボタンはなくなっています。「130円天ぷら各種」というボタンがあるので、その中に入っているかもしれませんが、今回は入店していないので確認できていません。外観的には、暖簾が廃されていました(写真は右端が最新。2021/10、確認)。

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「ふじ」  実食日:2009/6

  港南口(東口)を出て広場を突っ切って道路を渡り、正面方向の繁華街に入ってすぐ(2軒目)左側。立ち食い専門ながら店内のスペースはゆったりしていて、建物の幅もかなり広いのだが、なぜか出入口が非常に狭く造られているので、どこか人目を忍ぶような雰囲気が漂っている。そば・うどんが中心だが、酒類や一品料理も多種揃えていて、夕方以降は立ち飲み屋としての色合いが濃くなる。天などのそば種をつまみに流用しているほか、缶詰などの廉価な肴もあるので、1000円持っていればそれなりに飲める。
  そばの方は、麺はやや太めの茹で麺で、悪くない。つゆは薄め。若干物足りなさを覚える。たぬきは小エビ風味でカラッと揚がっていて、美味。この店は天も美味いのではないか、と類推できる。たぬき320円(ワカメ入り)。なお、この店はチェーン店の「富士そば」とは無関係の、ローカル店である。


※たぬき320円、値段据え置きです。消費増税で値上げしなかったのは、こういう古くからやっている店が多いです。常連客中心の商売だけに、値上げをしづらい(したくない)のではないかと感じます(2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です。消費増税時に値上げしなかった店だから、許容範囲内ですね。むしろ、よく頑張っていると思います(値−1点。2018/9、確認)。

※2019/3、再食。かき揚げそば400円を実食しました。太く白っぽい茹で麺はあまりが歯ごたえがなく、ところどころに星が見られるも、あまり香らないものでした。他店ではあまり見ない、超クラシカルな麺です。つゆは、特定の方向に突き抜けないバランス派。初食時には「薄め」と感じたのですが、今回は普通でした。初食から10年が経過して、好みが変わったということもあるかもしれません。天は揚げ置きで、具材のカットが細かいもの。タマネギ・ニンジン・カボチャ・春菊(? 細かすぎてよく分からず)・小エビなどが入っています。丼が大きく、つゆをたっぷり注いでくれるのが嬉しいです。
  平日16:00頃の訪問で、先客0・後客0。そろそろ夜の立ち飲みメインの営業に切り替わろうかというタイミングで、この時間帯になるとそば需要はあまりないのかもしれません。「富士そば」の進出も影響しているかも。ちなみに、私が食べている時に店の電話が鳴ったのですが、電話に出た店員さんは「ハイ、ふじそばです」と応答していました。「富士そば」と「ふじそば」。ちょっとややこしいです。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円、かき揚げ430円です(2020/12、確認)。

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「梅もと」  実食日:2010/9

  港南口を出て左前、広い通りを1分、右側。大通りに面しているにもかかわらず、意外と目立たないエリアにある。横並びの椅子付きカウンター席が主体で、複雑な形をしたフロアにうまく客席を配置している印象。一部立ち食い席もある。また、テイクアウト専用の窓口が設けられている。
  味覚的には、いつもの「梅もと」。ややざらつきがあり、歯切れのよい茹で麺。つゆにはこれといった特徴なし。たぬき320円。たぬきは、入れすぎ。つゆをほとんど吸い尽くしてしまった。このチェーンの特徴として、かなりお得な「サービス」の設定があるのだが、この店舗では固定サービスはなく、月替わりのサービスやキャンペーン的なサービスを随時行っている様子。実食時には、月替わりサービスとして大盛り無料(11:30〜限定)、キャンペーン的なサービスとして大海老天そば100円引きというサービスがあった。


※改装して、ちょっと地味な印象になっていました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき340円になっています。サービス内容が変わっています。月替わりサービスの記載はなく、タイムサービス(15時以降はラーメン320円)と日替わり特価セット(そば・うどん各510円、ラーメン520円)の設定になっています。ラーメンとのセットの方が、圧倒的にお得に感じます。タイムサービスといい、この店舗は特にラーメンに力を入れているように感じます。そばも頑張ってください(値−1点。2015/2、確認)。

※閉店していました。跡地は、横浜家系のラーメン店です(2018/9、確認)。

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「吉利庵」  実食日:2011/5

  JR在来線改札内コンコース。エキナカモール「エキュート品川」の南端。今月16日にオープンしたばかりの新店だ。経営は常盤軒なので、9つ上に掲載している「あずみ野」がちょっと場所を移してリニューアルオープンした、と考えるといいかもしれない。立ち食いカウンターがたくさん並ぶ配置もまた「あずみ野」を彷彿とさせる。異なるのは、商品受渡のシステム。食券を買って店内に入ると、店員さんが寄ってきて半券をもぎり、席を指定される。あとは、待っていれば配膳してくれる。半券をもぎるときに、回収する方の半券に席番号をメモしているので、その後席を移動してしまうと配膳の際に困ることになる。自分で席を選びたい場合には、半券をもぎる前に申し出るか、商品を受け取ってからにしよう。もっとも、このシステムはオープン直後の混雑対処の臨時措置かもしれないが。
  麺は比較的香りがあるタイプで、悪くない。つゆはちょっと塩気が強い。総じて悪い出来ではないが、やや値段が高い印象が否めない(たぬき400円)。あと、細かいイチャモンとして、自動湯切り器の音が店中に響いていて、少し煩わしい。これも、オープン直後で混雑が激しく、間断なく音が響くからこそ気になるのかもしれないが。


※2014/10、再食。値段が上がり、現在はたぬき420円です。名物のかき揚げは、なんとかワンコイン内に踏みとどまりました(500円)。券売機のボタン配置を見た限りでは、かき揚げよりも「人気の三種盛り」500円や「魚肉ソーセージ磯辺揚げ」550円の方を推しているように見えます。揚げたてのかき揚げは味覚的には申し分ないのですが、巨大すぎるため胃にもたれるという人が結構多いのかもしれません。ちなみに、再食は人気の三種盛り。きつね・たぬき・ワカメのトッピングで、特殊なものが乗るわけではありません。価格的にはお得感があります(かけ+トッピング価格だと560円になるため)が、個人的には断然かき揚げ推しです。
  今回は、自動湯切り器の音はまったく気になりませんでした。お客さんが途絶えることなく出入りしていた中でのことなので、自動湯切り器は廃止しているかもしれません(未確認)。また、フロアに食券受渡係を1名配置しているのですが、これもこの店の特徴です。受渡が非常にスムーズでありがたいのですが、コスト面でちょっと心配になります。なお、これまで味を3点としていましたが、今回実食した感想として水準よりだいぶ上だと感じたため、加点しています(味+1点、付+1点)。


※2017/2、再食。ベースメニューの値段等は変わっていませんが、変わりメニューがだいぶ入れ替わっています。現在は、うま辛生姜ネギそば520円、牛すじカレーそば680円、京風にしんそば580円などが並んでいます。個人的には、うま辛生姜ネギそばが気になります。再食メニューは、今回もかき揚げ500円。いろいろ試したい気持ちもあるのですが、わけあってかき揚げを食べなければなりませんでした。かき揚げは相変わらず高さ7センチほどある円筒形で、食べごたえがあります。味覚的にも好きなんですけどね、つゆが少し濃すぎるということもあり、終盤は少し飽きが来ました。18時ごろの訪問で、先客・後客合わせて30人以上。大混雑でした。フロア係が店内を回って、「ここ空いてま〜す!」と後客に案内していたほど。盤石の人気ぶりですね。

※2018/5、公式取材にて再食。またしてもかき揚げそば500円ですが、今回は冷やしでいただきました。内容は、特段変わっていません。前食時には「少し飽きがきた」と書いていますが、冷たいつゆに合わせた今回はそんなこともありませんでした。かき揚げの揚げ置き時間の長短によって、だいぶ印象が変わりそうに思います。大きいだけに油もたくさん吸うので、ある程度揚げ置き時間が長い方が、しっかり油が切れて美味しいと思います。
  変わりメニューは、だいぶ入れ替わっています。京風にしんはシンプルに「にしん」と名を変え、600円に上がっています。うま辛生姜ネギと牛すじカレーは、終了。現在は、たっぷり青のりとろろ580円とラー油と胡椒のピリ辛580円が出ています。青のりとろろは味が気になるところですが、どちらもちょっと高い印象があります。


※微妙に改装していました(写真は左:旧、右:現)。券売機が、以前は間口の左右両側にあったのですが、現在は向かって左側に2台置かれています。また、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき430円、かき揚げ520円です。人気の三種盛りは、500円で据え置かれました。これが勝負メニューなのかもしれません(2019/10、確認)。

※2021/5、再食。ちくわ天480円を食べてみました。ちくわ天は、焼きちくわをカットせずに1本まるごと天ぷらに仕立てていました。ボリューム感があります。揚げ置きですが味覚的にも特段問題なく、総じて値段が高めな当店においてはオススメできる内容でした。
  日曜17:30頃の訪問で、先客2・後客5。この店にしては、信じられないくらい空いていました。日曜のアイドルタイムということもあるのでしょうが、それ以上にコロナの影響が大きく出ているのではないかと感じます。なお、一部の客席(入って右奥)に椅子が配され、座って食べられるようになっています。混雑時には争奪戦になると思いますが。また、個別パーティッションは、2人分ごとに設置されています。

※値上げしていました。現在、たぬき480円、かき揚げ560円、ちくわ天520円です(2023/8、確認)。

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「常盤軒」  実食日:2016/1

  JR13・14番(横須賀線)ホーム中ほど。店舗名は「26号店」。山手線や京浜東北線ホームの店舗は暖簾等から「常盤軒」の記載がなくなってしまったが、こちらは黄緑色の長い暖簾にバッチリと記載されている。そもそも店の造り自体が他ホームの店舗とは異なっており、ホームに対して縦に長い造り。出入口の間仕切りは開けっ放しで、半露出店と言っていいような状態。立ち食いカウンターのみで、キャパは6〜7人といったところ。
  麺は、ちょっとブヨブヨした食感の茹で麺。まぁ、可もなく不可もなく無難な感じ。一方のつゆは、かなり刺激的な塩辛さ。夏場ならいいかもしれないが、冬場にこの辛さはちょっとつらいものがある。厨房内を見ると、つゆの寸胴に出汁パック(?)が入れっぱなしになっている。これだと、タイミングによってどんどん味が変わってしまうのではないだろうか。というか、逆に出涸らしの出汁パックが旨味を吸ってしまうような気がする。紅茶と同じで、出汁パックはほどよく抽出したところで出さないとどんどん不味くなってしまう。たぬきは既製の揚げ玉で変哲なし。たぬき380円。これといった変わりメニューはない。ご飯ものは、カレーライス系多種と、ふりかけご飯150円(渋い!)がある。1・2番ホームの22号店よりも、だいぶメニューが絞られている。


※2018/9、再食。かき揚げそば380円をいただきました。相変わらずの塩辛つゆで、寸胴の中に出汁パックが入れっぱなしになっています。天は薄っぺらく、ゲソの香りが強いものでした。品川丼に乗せるのと同じものです。この店舗は空調設備がないので、夏場は暑くて厳しいです。1・2ホームの22号店は空調完備なので、夏場に食べるなら22号店を推奨します。
  平日18:00頃の訪問で、先客2・後客1。3・4ホームの2店舗が閉店して、残った店舗に客が集中するのかと思いきや、そうでもない様子。まぁ、駅そばを食べるためにわざわざホームを移動するなんていうことは、普通の人はやらないでしょうからね。


※2020/10、再食。玉子400円をいただきました。ベース部分の味覚は、変わっていません。相変わらず、寸胴に出汁パックが入ったままの塩辛いつゆです。玉子は、先乗せでした。白身が白濁した状態での提供になります。つゆをわりと勢いよく注ぐため、白身が細かくほぐれてつゆに拡散します。タンパク質の旨みが広がったつゆも美味いものですが、つゆ本来の味は分かりにくくなります。
  日曜18:00頃の訪問で、先客2・後客0。新型コロナ対策の個別パーティッションは設置されていませんが、カウンター上の随所に「ここをご利用ください」と明示されたステッカーを貼ることでソーシャルディスタンスを確保するよう促していました。


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「そば処(常盤軒)」  実食日:2016/2

  JR3・4番ホーム(京浜東北線)の大井町寄り階段下。店舗名は「23号店」。上記「22号店」と似たような造りだが、券売機の配置や店内のカウンター配置が少々異なる。個人的には、券売機を店舗の外に出している22号店の方が利用しやすい。また、「24号店」とは券売機の配置やカウンター配置は同じだが、暖簾の色が違う。こういった微妙な違いが、実に興味深い。立ち食いカウンターのみで、キャパは6〜7人程度。空いている時なら、出入口側のカウンターを利用した方がいいだろう。厨房側のカウンターは、上部に行灯型のメニュー看板が張り出していて頭をぶつけやすいので。もっとも、身長170cm以下であれば関係なさそうだが。
  麺は、濃いグレーの茹で麺。舌がビリビリ震えるほど辛いつゆやあまり味のないたぬき(揚げ玉)と合わせ、22号店・26号店と同じものだろう。たぬき380円。メニューは22号店・26号店と一部異なっているが、重複メニューについてはすべて同じ値段(24号店は一部異なる)。ご飯ものだが、名物メニューの「品川丼」(470円)は、22・23・24号店で扱っている。26号店にはないので、ご注意を。
  看板や暖簾から「常盤軒」との表示が消えて、表記は「そば処」のみになっている。JR東日本リテールネットのHPに「品川23号そば」として掲載されているが、当サイトでは現地表記を優先する。また、JRグループの傘下には入ったものの、リテールネット駅そばの大半は業務委託という形をとっており、実質的には旧店の業者がそのまま存続し、味も引き継がれている。看板等に表記がないこの店舗についても、常盤軒が引き続き実質的に運営している。暖簾に「常盤軒」表記がある26号店を除く3店舗は、ひとまず「そば処(常盤軒)」として掲載させていただく。


※2016/2、再食。わけあって、カレーライス500円をチョイスしました。金属製の少し深いカレー皿で出てきます。目に見える具材は、1センチ角くらいの牛肉片数個のみ。意外にスパイスが利いていて、さほど深みはないものの淡麗系のカレーと考えれば、駅そば店のカレーとしては悪くないです。

※ホーム工事に伴い、閉店していました。建物撤去済みです(2018/9、確認)。

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「そば処(常盤軒)」  実食日:2016/2

  JR3・4番(京浜東北線)ホーム中ほど。店舗名は「24号店」。上記「23号店」と同じホーム上にある。建屋の造りや客席配置などは、23号店と同じ。立ち食いカウンター5人分くらいのみで、券売機が店内にあるパターンだ。暖簾の色だけが違っている。
  そばの味は、麺もつゆも具材も、23号店と同じ。つゆがかなり塩辛く、完飲するのをちょっとためらうレベル。麺は黒みの強い茹で麺だ。たぬき380円。23号店とはメニューが一部違っているものの、そばを食べるぶんには大差がないと言える。同じ業者の店なのだから、当たり前と言えば当たり前。しかし、カレーは別物。24号店では、店内で一から仕込んだカレーを提供している。そのぶん、値段も高い。カレーライスは550円(22・23・26号店では500円)。しっかり炒めたタマネギのコクが感じられるだけでなく、具材にも3センチ角くらいの牛肉をたっぷり使い、本格志向(数日前に実食済み)。50円の差額分の価値は充分すぎるほどあると思う。そばメニューとしてはカレーそば480円があるので、次回にでも試してみたい。反面、ミニカレーセットは用意がない。カレーが売りの店舗であるだけに、ちょっと残念だ。フルカレーとそばを両方食べるのはへヴィだし、値段もだいぶ高いものになってしまうので。


※ホーム工事に伴い、閉店していました。建物撤去済みです。この店舗はカレーが特別製だったのですが、店舗閉店のためカレーの食べ比べができなくなってしまいました。たいへん残念です(2018/9、確認)。

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「ゆで太郎」  実食日:2016/3

  駅からちょっと遠め。高輪口を出て右(泉岳寺方面)へ5分、京急バスターミナルのすぐ手前。店舗名は「高輪店」。店内わりと広く、椅子付きカウンター12席と立ち食いカウンター12人分を入れても、結構ゆったりしたフロアになっている。
  今回は、わけあってもりそば320円を実食(つゆに関しては、「ゆで太郎」スタンダードだとみなして評点をつけている)。麺は注文後に茹でていたのだが、ほぐし不足というか泳がせ不足というか、束になってくっついた部分があった。先月実食した大森駅「大森入新井店」と比べると、クオリティに大きな差がある。盛りつけもちょっと雑(というか、「大森入新井店」が特別優れているのであって、「高輪店」は標準的なのだろう)。クーポンでゲットしたエビ天も、「大森入新井店」よりも衣がだいぶ厚いように感じられた。さらに細かいことを言うと、ワサビを盛りすぎ。1/4でいい。廃棄が多くなるので勿体ない。たくさんほしい人もいるのだろうが、デフォルトを1/4にして、あとは受渡口付近に「ご自由に追加どうぞ」と置いておけば済む話だ。
  「大森入新井店」と比べて唯一こちらの方が好印象だったのは、そば湯。よく香って美味しかった。濁りが強く、ポットが目詰まりするほどにとろみがあったので、茹で汁だけでなくそば粉を加えているのではないかと推測。たぬきというメニューはなく、かけ320円に揚げ玉が入るパターン。朝そば2種各330円、朝ごはん(セット)2種各360円の設定あり。箸はエコ箸。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ340円、朝そば2種各360円です。朝ごはんセットは3種に増えて、380円になっています(値−1点。2019/12、確認)。

※2020/10/23付で、閉店していました。跡地には、今のところ何も入っていません(2020/12、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/5

  JR港南口を出て正面。かつて「明月庵」という立ちそばがあった場所に、今月1日にオープンした。港南口側にはすでに上記「ふじ」と「梅もと」があるわけで、競合は避けられない。個人的には高輪口側に出店してほしかったところだ。ただ、港南口側は近年目覚ましい勢いで高層ビルが建ち、昼食需要が急激に伸びているので、案外共存してやっていけるというか、業界全体として考えればこれまで取りこぼしていた顧客を拾えるようになるのかもしれない。店舗の規模は意外に小さく、椅子付きカウンター15席と立ち食いカウンター5〜6人分。加えて、奥の方にビニールカーテンで覆われた半露出の立ち食いスペースがあり、ここでも8人くらい食べられる。ただし、訪問時には椅子付きカウンターと店内の立ち食いカウンターはほぼ満席だったにもかかわらず、半露出立ち食いカウンターでは閑古鳥が鳴いていた。
  麺は、茹で置き。最近の富士そばとしては平均的なもので、確認していないがおそらく興和の麺だろう。つゆは、「希釈率を間違ってない?」とツッコみたくなるほど淡く、カツオもほとんど香らなかった。濃縮つゆはある程度濃く作らないと香りがまったく立たないので、この点は改善を望みたい。たぬきは、あまり味のない揚げ玉。油気も少なく、存在感激弱だった。麺は平均的だけれど、総じての印象としてはパンチが弱くて印象力に欠ける一杯だった。実食が5/6、つまりオープンから約1週間後だったので、まだオペレーションも不慣れな部分が多かった。「富士そば」ではどこの店舗でもそうなのかもしれないが、時間のかかるかつ丼490円が多く出るので、注文に対して提供順が前後することが多い。これが混乱を招くきっかけになっていて、挙句の果てにはかつ丼を1つ多く作りすぎてしまっていた。かつ丼は「富士そば」の看板メニューなので、昼時といえども見込みで調理するわけにはいかないのだろうから、致し方ないとも言えるのだが。たぬき390円(ワカメ入り)。廉価なセットメニューに、ミニ唐辛子高菜丼セット490円あり。箸はエコ箸。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。先日テレビで紹介されていて、全店舗中もっとも客数の多い店舗だそうです。席数はそこまで多い方ではなかったように思うのですが(2018/9、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です。ミニ唐辛子高菜丼セットは、「選べる○得500円セット」のひとつ(計3種あり)として、500円になっています(2021/4、確認)。

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「みとう庵」  実食日:2018/11

  駅からちょっと歩く。港南口を出て、線路伝いに左(北)へ。道なりに右へカーブした先、左側に聳える「品川シーズンテラス タワー棟」の2階フードコート。フードコート内には3軒の飲食店が入居していて、「みとう庵」、喜多方ラーメンの「坂内」、うどんの「伊吹製麺」というラインナップ。麺類が主体の店ばかりだ。有人レジで先払い→番号札はないのでその場で待って受け渡し→下げ膳セルフ。
  麺は、注文後に茹でていると思われる。ほどよいザラザラ感があり、不自然なコシはなくホグッとしたそばらしい食感。香りもしっかり感じられ、しかも上品。流行りの押出製麺ではないのも好印象で、画一的な食感ではなくひと口で頬張るそばのなかにもメリハリがある。かなりハイレベルで、麺だけで見れば10点級だ。つゆは、ほどよく醤油の香ばしさがある。出汁感はそれほど強くない。悪くはないが、麺ほどの印象力はない。たぬきなし、かけ380円、かき揚げ天580円、天680円など。天はエビ・野菜の盛り合わせになる。実食は、かき揚げ天そば。かき揚げは、少々形が崩れていたが、味覚的には上々。具材は、ざく切りのタマネギ、ニンジン、枝豆、コーン、小エビ。なかなか個性的な組み合わせだ。あと、姿は確認できなかったのだが、ほんのりと生姜のような香りが感じられた。形が崩れていた以外は、素材の活かし方、衣の量、火入れ具合、油の質、油切れのどれをとっても文句なしの出来。関東財務局店(さいたま新都心駅)とは雲泥の差だった。そして、デフォルトで大根おろしとワカメ(たっぷり)が乗っていたのが、嬉しいサプライズ。ただ、大根おろしはつゆ本来の風味がやや分かりにくくなるうえ、水っぽくなったり温くなったりという部分もあるから、強制乗せではなく別皿提供の方がいいかなと思ったけれど。そば湯ポット受渡口にあり。冷水器も受渡口にある。箸や七味等も受渡口にしかないので、取り忘れないよう注意を。これが、フードコート店舗のデメリットだと思う。
  訪問は、平日の14:30頃。フードコートなので「みとう庵」の先・後客数は把握できなかったが、フードコート全体の印象としてはわりと空いていた。立ちそばとしてはかなり値段が高い部類に入る店だけれど、値段以上のパフォーマンスは充分発揮できていると思う。再訪の価値、おおいにあり。次回は、せいろ系を食べてみたい。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、かけ400円、かき揚げ天600円、天700円です(2021/4、確認)。

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