東京・埼京線
(浮間舟渡・北赤羽・十条・板橋)

現在、11軒掲載(うち7軒は、閉店確認済)
★浮間舟渡駅(JR埼京線)
「立喰そば」  実食日:2003/11

  駅舎を出て、左。ロータリーに沿ったところにある。写真を見ても分かるように、民家の一部を店舗に改造している駅そばである。ここの最大の強みは、値段。ナルトが入るたぬきは、250円。天も300円。これはかなり安い。味の方も、特別美味いというわけではないが、水準級には達している。ただし、一つだけ許せない欠点がある。それは、無愛想だということ。「ごちそうさま」と言っても、返事はなしのつぶて。もしかしたら、250円のたぬきを頼んで1050円出したからかな。それを見た途端に愛想が悪くなったような気がするのだが。紙幣は御法度という不文律があるのかもしれない。しかし、万札ならともかく、千円札で嫌な顔をするのはちょっとおかしい。ましてや一見さんにはそんなことは分かるはずもないので、どうしても嫌なのなら貼り紙でも出しておいてほしい。ここでは、サービス点を1点減点とする。

※閉店していました(2006/9確認)。さもありなん……。

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「庭亭」  実食日:2021/8

  駅の裏手にあり、7分ほど歩く。駅を出たら左へ進み、適当なところでガードをくぐって、ガードに沿った道を右へひたすら歩く。途中の五差路は、道なりに左斜め前へ(ここでガード沿いから離れる)。中山道(国道17号線)に出る手前の路地を左折して30秒、右側。パチンコ店「新!ガーデン板橋」内。道順的には一度中山道に出てしまった方が分かりやすいかもしれないが、そうすると最終的にパチンコフロアを通り抜ける形になる。裏手から行けば、エントランスホールから直接この店に出入りできる。私はパチ屋の騒々しさがやや苦手なので、断然裏手から行きたい派。これまでに訪問したどの「庭亭」よりも手狭な店舗で、客席は椅子付きカウンター8席のみ。食券制で、受渡・返却ともセルフ。
  麺は、おそらく冷凍。生麺っぽい食感ではあるのだけれど、香りのなさが冷凍っぽい。中細で少しツルツルしていて、かつての「せんねんそば」に似た感じの麺。つゆは色が薄めで、透明感がある。ただ、味覚的に完全な関西風という感じではなく、言ってみれば「なんちゃって関西風」。甘みが強いところに違和感があるのかな。出汁感はあまりない。たぬき410円……なのだが、たぬきそばを注文したつもりがきつねそばに化けてしまった。その原因は、券売機。ボタンに表示されているのは「たぬきうどん・そば」なのに、食券印字は「きつねうどん・そば」なのだ。つまるところ、たぬきときつねは同じボタンで、食券を出すときにどちらかを指定するシステムらしい。何も言わなければ、食券印字どおりきつねになるというわけ。それなら、ボタンにたぬきときつねを両方表示しておいてほしかったな……。クレームをつけて作り直してもらうこともできただろうけど、そうするとこのきつねそばが廃棄処分になってしまう。そちらの方がいたたまれなかったので、今回はきつねそば実食で。きつねは、半裁(正方形)×2枚。薄っぺらくて味付けが濃い、歯キシキシ系で手作り感のないものだった。そばメニューは、全部で5種類ほど。他に、ラーメン、丼もの、セット、定食類などいろいろある。しかし、値段は全体的に高め。シンプルなそば・うどんの麺単がコスパ的には良好だろう。箸は割り箸。
  平日17:15頃の訪問で、先客4・後客2。閉店間際(17:30頃にラストオーダーになる)にしてはわりと入っていた。他客の様子を観察すると、カツカレー770円がよく売れている様子。パチそばだから、ゲン担ぎの意味もあるのかもしれない。半そばとのセット890円もある。なお、この店はパチそばにしては珍しく午後に中休みがある(15〜16時)ので、訪問時には注意を。きっと、店員がひとりしかいないのだろう。


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★北赤羽駅(JR埼京線)
「笠置そば」  実食日:2004/5

  浮間口改札を出て左。毎度毎度の笠置チェーンだが、この店は居酒屋を兼ねている様子。昼真っから瓶ビール片手のオヤジ連中が集っている。が、客席が広いので、酒臭さとか騒々しさなどはあまり気にならない。
  さて、ここのそばは、典型的な「笠置味」。まず、つゆの色が薄い。関西風というわけではないのだが、薄い。味も、ほどほどに薄い。麺は、ちょっと半透明がかったような色。味は悪くない。ただ、全体的に味が弱いので、毎日食べていたら飽きるかもしれない。たぬき280円。なお、まだ未食だが、赤羽口改札外ガード下にも「笠置そば」がある。


※閉店(「元長」化)していました。なお、赤羽口の店舗もすでに閉店(一時期「居酒屋かさぎ」として存続していたが、これも閉店している)しています(2016/3、確認)。

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「飛翔」  実食日:2005/10

  ちょっと分かりにくい場所にある。浮間口改札を出て左、セブンイレブン角の路地を笑笑方面に入り、突き当たりを左へ10秒左側(改札歩1分程度)。路地を挟んで大きな団地があるので、この団地の住人にとっては馴染みの存在かもしれないが、大半の駅利用者はこの場所に店があることすら知らないかもしれない。
  ここでは生麺を使用しており、注文後茹でである。茹で時間短縮を考慮してか、細麺なのだが、意外に歯ごたえはしっかりしている。つゆは麺を食べているときによく香るタイプで、飲んでみるとちょっと塩が強い印象。私が行ったのは夕方だったので、たまたま煮詰まっていただけかもしれない。天(350円)は揚げ置きだが、小エビがたくさん入っていて、香ばしい。さりげなくワカメが添えられるのも嬉しいところだ。たぬき330円。変わったところでは、駅そばではあまり扱っていない力そば(550円)がある。ご飯ものやセットメニューも豊富で、いろいろな用途で使えそうな店だ。それから、この店は夫婦経営なのだが、すごく愛想が良く、アットホームな雰囲気で食事することができる。空いていたからということもあるが、普通はセルフサービスの冷水も汲んでくれた。帰り際の挨拶など、4回も5回も繰り返す。これは、マニュアル化されたチェーン店にはなかなかマネのできない部分で、客としても「また来よう」と思うきっかけになる。
  惜しむらくは、立地の悪さである。駅を出た時点で見えないうえ、ここまでのルート上に上記「笠置そば」があるものだから、一見さんはほとんど笠置に拾われてしまうのではないか、という印象を受ける。生麺を使った美味しいそばを出してくれる店が、チェーン店にシェアを奪われている。非常に残念な現状である。笠置も決して不味い店ではないが、当サイトの趣旨は「バラエティーに富む駅そばを楽しむためにも、個人経営店を重視し、応援したい」というものであるので、ここでは全面的に「飛翔」に肩入れさせていただく。

※閉店していました。跡地は、つけ麺店です。う〜む、残念(2012/1、確認)。

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「元長」  実食日:2016/3

  浮間口を出て左すぐ、上記「笠置そば」の跡地。内装もきれいにリニューアルされている。客席は椅子付きカウンターばかりで、19席。実食は朝7時過ぎだったが、結構賑わっていた。出勤前サラリーマンの朝食需要がかなりあるようだ。
  麺は、注文後に茹でる生麺。芸術的細麺で、「文殊」に通じる味わい。そばの香りがしっかりと伝わってくるし、ほどよくざらつきがあってつゆもよく乗る。美味い。つゆも「文殊」に通じる味わいで、カツオがよく香る。強く香るのに、歯がキシキシするようなエグミは抑えてあり、品が良い。麺をすすりこんだときに、鼻と喉の中間あたりに香りが滞留するので、余韻も強く感じる。これも美味い。各種天は揚げ置きだが、揚げ置き数は少なめ。ほぼ見込み揚げと言ってもいいような対応。たぬき390円。かき揚げ380円の方が安い設定だったので、かき揚げを実食。かき揚げは外側こんがり・中ふんわり。粉っぽさや半生な感じが残ることもなく、これまた好印象だった。敢えてイチャモンをつけるとしたら、「かき揚げ<たぬき」という値段設定と、ネギが機械刻みだということくらい。個人的にネギは手切りの方が圧倒的に好き。ただ、つゆとの相性としては機械刻みでも問題なかった。ほぼ減点材料にはならない。


※2018/7、公式取材で再食。17時以降限定販売の「なす天大葉茗荷せいろそば」490円をいただきました。メニュー名がちょっと長いですね。たとえば店名を冠して「元長そば」などとする手もありそうですが。冷たいそばに温かいつけ汁というスタイルです。つけ汁のなかに、なす天(ブツ切り)・大葉(細切り)・ミョウガ(みじん切り)が最初から入っています。つゆがだいぶ濃い(甘辛い)ので、香りのある素材を合わせるのはバランスがとれて良いと思います。刻み海苔ではなく大葉で爽快感を演出している点に感心します。17時以降限定なのがちょっと惜しく感じる(調理に手間がかかり、繁忙時間帯には対応しきれないためだそうです)ところです。ちなみにこのメニューは、「文殊」にはない「元長」オリジナルです。基本路線は「文殊」に近いですが、随所にオリジナリティも発揮されています。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき400円、かき揚げ390円、なす天大葉茗荷510円です。けんちん550円や鍋焼きうどん590円など、冬らしいメニューが登場していました。季節限定でしょうか(2020/2、確認)。

※2020/4、再食。春菊天390円をいただきました。春菊天はひと口カットのかき揚げ状です。衣は厚くも薄くもなく、ちょうどよいです。春菊の香りも結構豊かで、特に茎の部分がよく香るように感じました。つゆに浸かるとふやけやすいのですが、丼の縁に立てかけるようにトッピングしてくれるので、ある程度はサクッとした食感も楽しめます。値段が安めであることも含め、オススメ度高い一品です。
  平日18:45頃の訪問で、先客0・後客1。コロナの影響もあるのでしょうか、空いていました。特に夜間は、飲み客(この店舗では「ちょい飲み」をやっている)が激減しているのではないかと察します。どうにかこの苦境を乗り越えてほしいものです。


※2020/10、再食。そば定食540円をいただきました。「文殊」と同じく、ミニ丼は3種類から選べます。今回は、天丼(かき揚げ丼)を選択。かき揚げは揚げ置きですが冷え切ってはおらず。人肌程度の温度感でした。タレは多くも少なくもなく、濃くも薄くもありません。ほどよい感じです。ボリューム感もまずまずあり、540円の価値は充分ありそうです。
  平日20:00頃の訪問で、先客0・後客0。う〜ん、空いてますねぇ。ちょい飲みの需要が、全然戻っていない様子です。前回に続いての閑散ぶりに、ちょっと心配になってきます。なお、各席には個別パーティッションが設置されました。

※2021/8、再食。ほうれん草と温玉450円をいただきました。ほうれん草は、少なめです。「富士そば」の半分くらいのイメージ。温玉は白身が卵型を保つ程度に凝固しており、黄身はトロリと流れるタイプです。温玉のイメージとは、ちょっと違いますね。半熟ゆで卵のイメージの方が近いです。これはこれで美味しいので、特段問題ないですが。
  平日18:30頃の訪問で、先客2・後客1。全員男性ひとり客。コロナ前だと、この時間帯にはちょい飲み需要が結構あったように思います。まだまだ客足は元通りになっていないようです。


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※赤羽駅は、京浜東北線1に掲載。
★十条駅(JR埼京線)
「あずみ」  実食日:2005/3

  北口改札を出て左。写真を見ると「普通の立ち食いそばだな」と思うだろうが、店内は喫茶店のようにモダン&清潔感がある。これなら女性でも気軽に暖簾をくぐれそうだ。
  味の方はこれといった特徴はなく、無難な感じ。最近のこのチェーン特有の「青のりだらけのたぬき」でもない。可もなし、不可もなし。変わっているのは、サービス。ここでは、(期間限定かもしれないが)クーポン券を配布していて、次回以降来店時にいなり1個or生卵がサービスとなる(各3枚、計6枚綴りになっている)。チェーン店だが、十条店のみ有効。有効期限あり。たぬき300円。


※ 2006/3、再食。クーポン券はありませんでした(サ−1点)。味覚的には、特段の変化なし。

※麺が生麺に変わり、値段が上がっていました(たぬき300→350円。値−1点。2009/2、確認)。

※閉店していました。まだ後継テナントが決まっていないようで、閉店後1年近く経った今でも閉店の貼り紙が出たままになっています(2014/5、確認)。

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「佳実」  実食日:2015/3

  南口を出て直進、広い道路を渡らずに右折(踏切渡る)して1分。南口はかなりマイナーな存在なので、メインの北口からのルートも書いておく。出て左へ1分、信号を渡らずに右折して30秒。十条駅入口交差点のすぐ近くにあり、看板に大きく「そばうどん」と書かれているので、見つけやすい店だ。ただ、営業時間が短いというか、午後に休憩時間があり、悲しいことにいつも訪問タイミングがこの休憩時間に重なってしまった(いつも、行ってから気づく)ため、これが初食。看板には「そばうどん」のほかに「うな丼カルビ丼」と記載があり、店内に入ると酒類や肴の方がメインになっているという、ちょっと微妙な店。飲食店としてのカテゴリーが分かりにくい存在だが、マピオンの地図に「立喰いそばうどん佳実」で掲載されているので、まぁそば・うどんがメインと見ていいのだろう。11:30頃の入店で、店内はほぼ満席。ただし、食事をしている人は皆無で、全員飲み客。しかも全員推定70歳以上というすさまじい光景。さらに、店員さんは日本語が怪しいおばちゃん。注文すると「はい、わかります」と返事をするのだが、一瞬「わかりません」に聞こえてしまい、ちょっと「ちゃんと注文通ったのかな」と不安になる店。流しの客が何の情報も持たずにただ看板を見て入ったら、さぞやびっくりすることになるだろう。タバコを吸う客が多いので、嫌煙家は閑散時間帯を選んだ方がいい。客席は、厨房を囲むL字型椅子付きカウンターと、壁際の椅子付きカウンター。合わせて15席くらい。
  この店のそばは、最上級の表現をすると「家庭的」なもの。麺は、市販の茹で麺(袋麺)。客の目の前でビリッとやるので、メーカーや銘柄まで分かってしまう。小鍋で湯を沸かし、その中で少々煮る。ちょっと煮すぎたのか、かなり水っぽい食感・味だった。つゆは、「市販のめんつゆ+市販の醤油+水」を小鍋でひとりぶんずつ沸かして作る。この組み合わせで作っているにしてはよくまとまった味に仕上がっていたが、やはり出汁を取っていないので香りがなく、深みもない。唯一好印象だったのは、たぬき。こういう店だから、おそらくたぬきも市販の揚げ玉なのだろうと思っていたら、意外にもサクサク感の残る天かすで出てきた。見たところメニューに天ぷらそばがないのだが、この天かすは一体どこから出てきたものなのだろうか。たぬき350円。ネギも、ひとりぶんずつ刻む。一から十まで注文後に作るので、若干時間がかかる。先客なしで5分、酔客満席時だと15分くらいを見ておいた方がいい。まぁ混雑時に時間がかかるのは分かるのだが、おばちゃんの口数がかなり多いのが気になる。「ここはスナックか?」と思うほど、酔客相手に喋る喋る。注文が入っていない時ならいいけれど、調理中はもうちょっと控えた方がいいと思う。余計遅くなるし、唾も飛ぶから。常連客が大事なのは分かるけどね。


※よく見比べないと分からないレベルですが、暖簾が変わっていました(写真は左:旧、右:現。掲載の小さい写真ではまず分からないでしょう。「お食事処」という文字の書体が違います)。この店は外にお品書きが出ていないので、入店していない今回はメニューや値段等の確認ができませんでした。次回以降に、要再食ですね(2019/7、確認)。

※閉店していました。跡地というか、周辺一帯がすべて更地になっています。大規模な再開発の波に飲まれてしまった、ということでしょう。残念です(2021/4、確認)。

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「富士そば」  実食日:2016/5

  東十条駅の「富士そば」で恒例の深夜3時に再食シリーズをやろうと思っていたのだが、その前にこちらが見つかってしまった。というわけで、深夜3時(厳密には3:30頃)に初食。西口を出てロータリーを右に回り、十条銀座商店街(アーケード)を右に入って1分、左側。車では寄りにくい場所だし、十条銀座は比較的夜が早い商店街でもあるので、この場所で24時間営業していて大丈夫なのだろうかと心配になる。案の定というか何というか、先客・後客とも0だった。客席は、テーブル席が4人×3、2人×4、半円形の椅子付きカウンターが8。4人掛けのテーブル席はボックス状になっていてゆったりしている。グループでの利用にうってつけだ。
  深夜だったからかもしれないが、麺は注文後茹でのオペレーションだった。ほどよく歯ごたえを残した茹で具合がよく、嫌な粘着もなく香りもそこそこ感じられた。つゆは「富士そば」スタンダード」だが、やや濃いめか。このつゆは薄く作ると極端に香らなくなるので、ある程度濃いめに作った方が美味しいと思う。たぬきは、あまり味のない揚げ玉。つゆに浸たすとすぐにふやけるが、ゾル化はしない。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいメニューは、特にない。葉大根そぼろ丼セット530円が比較的珍しいか(他店舗でも見た記憶あり)。朝・夕そば各320円の設定あり。「ふじ酒場」対応店舗。そば湯ポットは、受渡口脇と冷水機脇にあり。飲んでみたが、香り・とろみとも弱めだった。そばつゆを割るのではなく、そのまま飲んだ方がいいと思う。箸はエコ箸。


※2017/9、再食。初食が深夜だったので昼間に行こうと思っていたのですが、なんだかんだで21時頃になってしまいました。昼間の写真は撮れず。前回先客・後客とも0だったのに続いて、今回も先客0。「この店舗、大丈夫か?」と思ったのですが、後客が3人入ってひと安心。
  今回は、一部店舗で扱っている葉大根そぼろ丼セット530円を実食。葉大根そぼろそばは上野店で食べたことがありますが、丼の方は初食です。生姜醤油で味付けをした鶏そぼろと葉大根、そして温玉をトッピングした丼。温玉を崩さずに食べると、生姜の香りが強く感じられ、さっぱりといただけます。温玉を崩すと旨味が濃厚になり、まったく違う味わいになります。温玉を崩すと生姜の香りがかなりかき消されてしまうので、崩すタイミングは慎重に考えた方がよさそうです。半々くらいがオススメでしょうか。そばに乗せても美味しいものでしたが、丼ものとしても悪くないと思います。高級感がないので爆発的なヒットにはならないと思いますが、私は好きです。

※暖簾のデザインが変わっていました(丸紋→富士山ロゴ。写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2018/5、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円が登場していました。また、内容未確認ですが、ちょい呑みセット470円という設定があります。過去訪問時のメニュー写真を見返すと、初食の時点ですでにあった設定でした。全然気がつきませんでした。ただし、現在までの間にだいぶ値段が上がっています。2016/5の時点では350円、2017/9で380円(2018/5も同額)、そして今回一気に上がった形になっています。350円のときに一度利用してみたかったですね(2018/12、確認)。

※ちょい飲みセットは終了していました。価格設定に若干無理があったでしょうか。個人的には、もう少し値段を上げてもいいから、残してほしかったです。紅生姜ちくわ天も終了しています。個性的なメニューがだいぶ淘汰されてしまいました。残念です(付−2点。2019/6、確認)。

※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円です(2019/11、確認)。

※2020/4、再食。紅生姜天430円をいただきました。紅生姜天はかき揚げタイプの揚げ置きで、箸で崩しやすく食べやすいです。それほど強烈な酸味があるわけではないのですが、それでもつゆの風味が劇的に変わります。つゆ本来の味を見たい場合には、敬遠した方がいいメニューです。でも、味覚的には美味しいです。衣がグズグズになって、ちょっとたこ焼きみたいなイメージになり、和出汁によく合います。
  平日19:00頃の訪問で、先客6・後客1。コロナ対策で、席を半分ほど使用不可にしていました。テーブル席は壁に寄せて、片側のみ使用可。対面できないようになっています。それでも、結構客数は多い様子。緊急事態宣言下で休業する飲食店が多く、需要が流れてきているのかもしれませんね。


※2020/10、再食。紅生姜天430円を実食しました。細切りの紅生姜をタマネギと合わせてかき揚げ状に仕立てたもので、他店舗と同じ仕様です。紅生姜単体の天ぷらではないし、汁をしっかり絞ってあるようなので、酸味はさほど強くありません。個人的にはほどよいと感じますが、物足りなく感じる人もいるかもしれません。
  平日21:00頃の訪問で、先客2・後客3。前回訪問時に壁際に寄せてあったテーブル席は、対面可能に配置に戻りました。パーティッションは隣のテーブルとの間にあり、対面方向にはありません。2人連れ客への配慮を優先した、ということでしょう。個別パーティッションのある椅子付きカウンターもあるので、これはこれでいいかなと思います。


※再値上げしていました。現在、たぬき440円、紅生姜天460円です(2022/2、確認)。

※2022/6、再食。その前に、値上げしていました。現在、たぬき460円、紅生姜天490円です。
  今回いただいたのは、ミニ炭火親子丼セット(かけ)500円。3種設定されているワンコインセットのひとつです。たぬきそばとの価格差、わずか40円。どうしてこんなことができるのか、不思議です。内容的にも、以前(他店舗)と比べて特段グレードダウンされた感じはなく、500円のセットメニューとしては上々です。おそらく、ツナマヨ明太丼セットやピリ辛豚丼のセットよりこちらの方がボリューム感もあると思います。これが500円で提供されている限り、他のセットメニューにはほとんど目が向かないのではないかという気がします。
  平日19:00頃の訪問で、先客1・後客1。ひとり客は奥まで入らずに出入口近くの椅子付きカウンターに陣取ることが多いようで、奥のテーブル席はガラガラ。落ち着いて食べられました。


※再値上げしていました。現在、たぬき490円、紅生姜天540円です。ワンコインセットは終了し、ミニ炭火親子丼セットは660円まで上がっています(2023/1、確認)。

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★板橋駅(JR埼京線)

「一ぷく」  実食日:1998/?

  
板橋口改札の外右。椅子席なしの素朴な店。店名は掲げられておらず、おばちゃんに聞いたところ冗談で「板橋そばでいいんじゃない」と言われたので、勝手に店名とした。味はごく普通、特徴と言えば、麺がかなり太いということか。うどんと言うと大袈裟だが、普通のそばの2倍くらいはある。たぬき270円。

※店名変更(「板橋そば」(笑)→「一ぷく」)していました。値段変わらず。味はやや落ちたような気がするが、前食時から6年経過しているので、基準が変わっただけかもしれない。麺は中太、湯通ししていないかも。椅子席ができていました(味−1点、量−1点。2004/4確認)。

※改装(写真は左:旧、右:現)し、値段が上がっていました(たぬき270→330円。値−2点。2009/3、確認)。

※2014/9、再食。値段が上がっています。現在、たぬき350円です。

※駅のバリアフリー工事に伴い、閉店していました。現在は、防護壁に覆われている状態です。工事終了後に復活する可能性もありそうですが、ひとまず閉店扱いとします(2016/6、確認)。

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「奴」  実食日:2009/3

  東口ロータリー沿い。間口が狭くて奥に長い店で、椅子付きのカウンターのみ。
  生麺を使用しているのだが、私が食べたときには明らかな茹で不足で、モソモソして粉っぽい印象だった。かなり細い平麺だから、茹で時間を短縮できるようにと考えてはいると思うのだが、ちょっと裏目に出たか。つゆは出汁と塩の加減がちょうどよく飲みやすい。万全の出来なら高評価ができていただろうと思うだけに、残念。ワカメが少量入り、たぬき360円。ご飯ものも多種あるが、全体的に麺類単品に比べて値段が高い印象。店のイチオシは、焼き肉ライス500円(並)。


※2013/6、再食。看板が変わっていました……が、あまり新しい感じではありません。暖簾も変わっています(写真は左:旧、右:現)。値段が上がっていて、現在はたぬき410円です。微妙に対象外価格に突入してしまいましたが、モーニング時間帯はたぬき350円と対象内価格になっているということもあり、ひとまず閉店扱いにはせずに残します。麺は相変わらずモソモソしていますが、茹でたてで、前回実食時よりも茹で加減がよかったようで、だいぶ印象が向上しました(味+1点)。

※閉店していました。跡地は「どんどんちゃん」という飲食店になっていて、安価なうどんを扱っていますが、そばの扱いはありません(2015/10、確認)。

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「富士そば」  実食日:2017/11

  西口ロータリー沿いの角地に、今年9月にオープンした新店。店舗名は「板橋店」。当駅は、2〜3年前までは「上州屋」(未食)・「一ぷく」・「奴」の3軒がしのぎを削る激戦地だったのだが、近年すべて閉店。このうちの「一ぷく」は工事終了後の復活があるかもしれないなと思っていたところに、「富士そば」が割って入った。閉店したとはいえ3軒共存していた駅なのだから、需要はあるはず。「富士そば」は、この辺りの嗅覚がとても鋭い。ロータリー沿いながら駅から見てファーサイドになる立地にオープンしたという点も、さらなる嗅覚の鋭さを感じる。たまたま空いた物件がここだったというのが真相なのかもしれないが、実はこの場所はニアサイドの角地よりも通行人数が多い場所なのだ。ロータリーの中にある喫煙所辺りに立って眺めていればわかるのだけれど、板橋駅西口の歩行者のメイン動線は、横断歩道を2回渡って、「富士そば」が出来た角を曲がって路地に入っていくルートなのだ。何故ここがメイン動線になっているかというと、「富士そば」の角を曲がった先(徒歩5分ほど)に都営地下鉄三田線の新板橋駅があるからに他ならない。両駅間を歩いて乗り換える人が結構いるわけだ。だからこの場所は、ファーサイドなのに最高の立地なのだ。客席は、テーブル席が2人×5、椅子付きカウンターが8。
  多客だった(13:30頃の訪問で、先客9・後客8)こともあってか、麺は茹で置きでの対応だった。回転が良いから、ほぼ見込み茹でに近い茹で置きで、食感は茹でたてに近いもの。悪くない。やや偏平形の麺を使っていて、これは茹で置き時間が長くなると食感が著しく損なわれるタイプなので、閑散時には注文後茹でか見込み茹でで対応しているのだろうと思う。つゆは、カツオがまずまず香るが、平均的な店舗に比べるとやや香りが淡かったように感じる。誤差の範囲内ではあるけれど。たぬきは、既製の揚げ玉で変哲なし。麺が一部見える程度ではあったけれど、やっぱり量が多い。2/3でいいと思う。たぬき390円(ワカメ入り)。店舗限定っぽいメニューは、得になし。富士山もり600円がある。生ビール・ハイボールもあるのだけれど、420円と他店舗よりもだいぶ高い設定になっているのが気がかり。近年、「富士そば」は酒類の激安戦略からやや方向転換しているように感じる。ちょっと無理があったのか、それとも値段を上げても客数を確保できると踏んだのか。はたまた、夜間の客数が増えすぎて諸々回らなくなったのか。いろいろ勘ぐりたくなる。そば湯ポットあり。箸はエコ箸。
  私が食べている間に、ちょっと面白いワンシーンに出くわしたので、ついでに紹介。後客のひとりがカレーかつ丼570円と大盛り100円の食券を買って、口頭で「カレーかつ丼を大盛りにできますか?」と聞いた。これに対して、店員さんはちょっと思案して、3秒ほど頭を垂れた。「あ、断るのかな」と思ったのだが、出てきた言葉は「皿から溢れるかもしれませんので、ご注意ください」と告げた。おぉ、対応するのか。察するに、マニュアル上に「カレーかつ丼の大盛り」はないのだろう。もしかしたら、基本的にはNGなのかもしれない。ただ、すでに客は大盛り券を買ってしまっていたということもあって、イレギュラー対応をしたのではないか。こういう、ちょっとした融通が利くのが「富士そば」なのだ。おそらく他のチェーンだったら「できないものはできない」で突っぱねていたのではないかと思う。チェーン店なのに、可能な限りチェーン店によくある「塩対応」をしない。店舗ごとに個性がある「富士そば」ならではのことなのではないかと思う。個人的に、好感度がおおいに上がった瞬間だった。


※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は左:旧、右:現)。値段等、変わっていません(2018/5、確認)。

※紅生姜ちくわ天450円が登場していました(2019/2、確認)。

※2019/11、再食。まず、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、カレーかつ丼580円です。今回は、天430円の実食。天はあまり嵩のないタイプ(厚さ1.5cmくらい)の揚げ置きで、お好み焼き食感でした。サクサク感はありません。小エビが香るので、味覚的には悪くないのですが、各店舗で「Dr. Fry」が撤廃されて以来、サクサクで嵩のある天には出合えなくなっているように思います。この天はこの天で嫌いではないものの、意図するところと違っていないかどうか、やや心配です。
  平日18:30頃の訪問で、先客11・後客2。客足にかなり波がある様子でした。駅への依存度の高さがうかがえます。


※2020/4、再食。この店舗には、500円均一のライトなセットメニューが2種類あります。そのうちのひとつ、ミニキムチ入り玉子丼セットを、かけで食べてみました。そばについては、特段変わった印象なし。キムチ入り玉子丼は、その名のとおり白菜キムチが入った玉子丼です。味付けはあっさりで、辛みもさほど感じません。あまりインパクトのある味ではないですが、廉価な丼ものとしては悪くないと思います。
  平日19:00頃の訪問で、先客4・後客2。スーツリーマンのひとり客が中心でした。前回よりも客数は少なかったものの、コロナの影響は特段出ていないように感じました。

※2020/5、再食。春菊天450円をいただきました。春菊天は、大塚店同様に姿揚げに変わっていました。別皿提供の大塚店とは違い、デフォルトでトッピングされた状態で提供されます。春菊自体も、大塚店よりも質量があって、見た目にも華やかだし食べごたえもあります。香りも良いし、富士そば全店舗でこのスタイルにした方がいいのではないかと思えてきます。
  平日21:30頃の訪問で、先客0・後客1。新型コロナに伴う緊急事態宣言が明けた直後の訪問でしたが、空いていました。22時までの時短営業中だった(22時以降もテイクアウトは可)ことも影響しているかもしれません。店員さんが暇そうにしていたのでちょっと話を聞いてみたのですが、緊急事態宣言下では1日20人くらいしか客が入らなかったそうです。大赤字ですね。にもかかわらず店を開け続けたことに、敬意を表したいと思います。


※2020/7、再食。ややレアセットメニューのミニ辛子高菜丼セット500円を、もりで食べてみました。そばについては、特段変わったところはありません。ミニ辛子高菜丼は、辛子高菜+温玉の丼ものになります(温玉が乗る旨は、店頭サンプルにて案内されている)。辛子高菜が結構しっかり辛く、癖になる味です。辛いのが好きな人は温玉を潰さずに食べるのがよいでしょうか。あまり得意ではない人には、温玉を先に潰して混ぜることを推奨。混ぜることである程度辛みが中和されますので。さほどボリューミーではありませんが、味覚的には好きです。ワンコインで食べられるという手軽さも、ありがたく感じます。
  平日21:00頃の訪問で、先客7・後客4。だいぶ客が戻ってきたでしょうか。なお、今のところ客席にパーティッション等は設置しておらず、ソーシャルディスタンスは特段考慮されていません。


※2020/8、再食。天ぷらそば430円を、冷やしで。食券は温そば仕様なので、出すときに「冷たいそばで」と注文するのですが、店員さんは「ぶっかけでいい?」と返してきます。なるほど、冷たいそばにはぶっかけともりがあるわけですね。天は揚げ置きなので、冷たいそばに合わせるとイマイチなじみません。基本的には、温そばで食べた方が満足できそうです。
  平日19:30頃の訪問で、先客5・後客6。このタイミングで、個別パーティッションが設置されました。ただ、特に半円形の椅子付きカウンターは、パーティッションがあることで席間の狭さが強調される結果になっています。席によっては、「お盆が置けないのでは?」と思ってしまうほどです。


※2020/10、再食。同月に2回再食しています。1回目は、一部店舗で冬メニューに入る舞茸天460円。ブロック状の舞茸天を2つトッピングします。揚げ置きなので衣がやや固く、しかも脱げやすいという難点があります。しかし、食べごたえはまずまずあります。個人的にかき揚げ状よりもブロック状の方が好みなので、基本的にはこの路線でお願いしたいです。改善するとしたら、やっぱり衣。もう少しふわっとした食感にできるとなお良いと思います。平日21:30頃の訪問で、先客4・後客5。この時間帯にしては、よく入っています。席数には余裕がありますが、場所によっては席間が狭く窮屈に感じることもあるかもしれません。奥のテーブル席から埋まっていく傾向があるので、意外と手前の椅子付きカウンターの方がゆったり食べられたりします。
  2回目は、いか天450円。見た目にはたいそう立派ないか天ですが、実は結構衣が厚いです。揚げ置きでやや固くなっていて、衣も脱げやすいものでした。揚げ置くのは仕方ないと思うので、これ以上を望むのは難しいでしょうか。平日21:45頃の訪問で、先客5・後客3。7月以降の訪問では、だいたいこのくらいの客数で安定しています。コロナの影響は、だいぶ解消されてきたと考えていいでしょうか。

※値上げしていました。現在、たぬき440円、天460円、いか天480円です(2022/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき460円、天490円、いか天500円です(2022/6、確認)。

※2022/7、再食。日曜7:30頃の訪問ということで、朝そば(冷したぬき)360円をいただきました。トッピングは、揚げ玉、温玉、ワカメです。たぬきは、既製揚げ玉で変更なし。麺はとてもよく締まっていて、歯ごたえの強いものでした。若者受けがよさそうです。
  日曜の朝からそばを食べる人がいるのだろうかと思いきや、先客3・後客2。そこそこ入っていました。周囲に、この時間に営業しているファストフード店が少ないためでしょうか。現在西口駅舎の改築工事が進んでいるので、近い将来には強力なライバルが誕生しそうな予感もしますが。地下鉄(新板橋駅)との乗り換えルート上にあって寄りやすいという人も結構いそうな店舗なので、頑張ってほしいところです。


※値上げしていました。現在、たぬき490円、天540円、いか天550円です(2023/1、確認)。

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※池袋駅は、山手線1に掲載。
※新宿駅は、山手線8に掲載。
※渋谷駅は、山手線7に掲載。
※恵比寿駅・大崎駅は、山手線6に掲載。


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