東京・地下鉄13
(都営地下鉄大江戸線)

現在、36軒掲載(うち24軒は、閉店確認済)
★新宿西口駅(都営地下鉄大江戸線)
「かめや」  実食日:2004/2

  多少語弊があるかもしれないが、大ガード西側から思い出横丁一帯にかけては、「新宿西口駅」として扱う。「かめや」は、思い出横丁の中、やや青梅街道寄りにある。通路から丸見えで客席も厨房も狭いのだが、この上ない雰囲気を醸し出していて、好き。味の方もバカにできない。これだけ狭いスペースで生麺を使用しているのはあっぱれだ。つゆがあっさりしていて物足りない部分もある(本来は「濃い味」を売りにしている店なのだが)のだが、たぬき280円なら何回でもリピートできそう。衛生面に難のある店(ネギなどは手掴みで入れる)はどうしても総合点は高くならないのだが、点数以上に印象に残る店である。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/1、確認)。

※2017/3、再食。深夜3時に再食シリーズ(厳密には1:45頃)です。周囲の雑多な飲食店が灯りを落とした中、この店だけが煌々と灯りをともして営業していました。先客1・後客0。決して賑わっているという感じではありませんが、ぽつぽつと需要はあるようです。
  今回は、玉子そば300円をいただきました。玉子は温玉です。「かめや」統一のオペレーションですね。おじさん店員さん、温玉を右手一本で、見事な早業で割っていました。たぶん、0.5秒くらい。生卵だったら、こうはいかないんでしょうけど。麺は生麺の茹で置き。つゆは変わらず、「かめや」にしてはややライトな印象。盛り付ける前に丼を丁寧に湯煎しているので、アツアツなのがいいですね。茹で釜で湯煎しているので、ちょっと丼がべとついてしまうのが珠に瑕ですが。
  おじさん店員、若い作業服姿の先客、そして私。3人とも、終始無言。聞き取れたり聞き取れなかったりするラジオの声。目の前にそびえる割箸タワー(「南海そば」ほどではないが、3段重ねになっている)。夏場には外されると思われるビニールカーテン。いやはや、なんとも場末感に満ちた雰囲気です。この雰囲気は、なかなか他の店にはないものだと思います。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき340円、玉子330円です(値−1点。2020/2、確認)。

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「富士そば」  実食日:2004/7



  D5出口を出て、正面(小滝橋通り向かい)。規模といい雰囲気といい、平均的なスタイルの「富士そば」である。味の方も平均的なので特記することはないのだが、細かいところを2点。まず、飲み水。受け渡し口のところに冷水機があり、これはクラッシュアイス入りで気持ちいい。しかし、それとは別に、カウンター上に冷水ポットが置いてあるのだが、こちらは水道水になっている。かなり臭いです。しかも、ぬるいです。これ、わざわざ置いておく必要ないんじゃないかな。もう1点は、新メニューの発見。セットものとして、ミニ豚照丼セット(480円)が登場していた。これは割とお得感がある。たぬきは、ワカメ入りで340円。

※改装していました(写真は左から2枚目)。24時間営業(つまり夜間営業がある)店舗なので、看板は従来の行燈型のままでよかったのではないかと感じます。行燈型の高看板がある(写真のフレーム外)からいい、ということでしょうか。値段が上がっています。現在、たぬき380円です。ミニ豚照丼セットは終了しています。朝そば(7〜10時限定)310円の設定があります(値−1点。2014/12、確認)。

※看板にライトアップの設備がついたようです(写真は左から3枚目)。安心しました。値上げして、たぬき390円になっていました。朝そばは320円で、扱い時間が「6〜10時」に拡大されています。店舗オリジナルは、ミニ白身魚フライカレーセット560円でしょうか。白身魚フライを扱うのなら、「白身魚フライそば」もやった方がいいように思います。すぐ近くの「だるまそば」でも扱っているので、新宿名物的な展開になるかもしれません。せめて、単品トッピングの扱いを希望します。なお、店舗名は「小滝橋店」です(2016/1、確認)。

※現写真を昼間のものに貼り替えました。値段等、変わっていません。ミニ白身フライカレーセットは終了しています。ミニ鶏ごぼう丼セット500円が、現在の変わりメニューということになりましょうか。ワンコインセットとしては、なかなか惹かれるものがあります(2016/8、確認)。

※暖簾のデザインが変わっていました。富士山ロゴです(写真は右端が最新)。ミニ鶏ごぼう丼セットは終了しています。その代わりなのかどうか分かりませんが、ミニ焼きさばほぐし丼セット530円が出ていました。すぐ近くに「あじ御飯」を名物とする店があります。対抗心に火がついたのでしょうか。興味深いです(2018/8、確認)。

※2018/12、再食。ミニかき揚げ丼セット550円をいただきました。かき揚げ丼のかき揚げは、つゆドボンのオペレーションです。たまたま未熟なスタッフが揚げたものだったのでしょうか、厚みがなくポテッとしていて、お好み焼きみたいな食感でした。どうせつゆドボンでサクサク感は失われるので、かき揚げ丼にする分には特段問題に感じませんでしたが。かき揚げそばだと、ちょっと残念に感じたかもしれません。「富士そば」といえば、近年話題の「Dr.Fry」を導入していることで知られていますが、この店舗の店頭には「Dr.Fry」ではなく他社の類似商品「DENBA+」のステッカーが貼られています。新型フライヤーについても、ダブルスタンダードになっているのでしょうか。興味深いのですが、今回食べたかき揚げについては、その性能がいかんなく発揮されているとは言い難いような気がします。
  平日17:00頃の訪問で、先客8・後客2と盛況。ひとり客ばかりでこの人数。バチバチの競合関係にあったであろう「そば新」が閉店したことで、需要が高まっていると思います。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき410円、朝そば340円です。ミニかき揚げ丼セットは550円で据え置かれました。他店舗では570円に上がったところが多いので、いっとき解消されていた店舗間での価格相違が、また新たに出現したことになります。ミニ焼きさばほぐし丼セットは、終了しています(2020/2、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき440円です。朝そばは340円で据え置かれています(2022/3、確認)。

※さらに値上げしていました。現在、たぬき460円、朝そば360円です(2022/6、確認)。

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「そば一茶」  実食日:2004/9

  D3出口を出て、直進10秒。「おもいで横丁」の外側にある店。立地もいいし、看板も目立つので、食べたことがある人も多いのではないだろうか。私が知る限りでは、なかなか評判のいい店である。
  ここのそばは、全体的にかなり薄味仕立て。細目の生麺も、色の薄いつゆも、あっさりしている。これはこれで悪くはないが、インパクトはあまり強くない。嬉しいのは、値段とサービス。たぬき260円は、新宿界隈では最安値。この安さにして、ワカメがたっぷりと入ってくる。しかも、あまり細かく刻んでいないので、存在感が強い。これだけでサービス1点加点に相当する。ただ、「冷やし100円増し」ってのはちょっと高い気がするかな。


※閉店していました(2011/11、確認)。

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「追分そば」  実食日:2005/4

  D5出口を出て右へ3分、ラーメン店「二郎」の角を右、すぐ左側。店名こそ「追分そば」だが、構え・味・値段・システム、すべて「小諸そば」と同じ。店内には「小諸」で用いられている広告などがそっくりそのまま出ている(「小諸そば」と書いてある)。西新宿駅前にも「追分」があるが、こちらも同様。なぜ、この2店だけ名称が異なるのか、解せぬ。ただ、一つだけ「小諸」とは異なる点があった。たまたま「青味」を切らしていたのかもしれないが、ワカメが入っていた。この季節なら、本来は菜の花が入るはず。現に、店内に「3、4月には青味に菜の花をお付けしております。 小諸そば」と書かれた広告が出ていた。カマボコ入り、ネギ&梅干しフリーは変わらず。たぬき290円。

※閉店(ラーメン店化)していました(2009/9、確認)。

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「武蔵そば」  実食日:2006/4

  大ガードから徒歩1分くらいの好立地にあるのだが、悲しいかな、付近に地下鉄の出口がない。説明する上では「D4出口を出て青梅街道向かい」でいいのだが、これだと一度大ガード西交差点まで戻らなければならず、遠回り。徒歩で一番近いのは、D5出口になるだろうか。小滝橋通りを渡って、斜めに青梅街道に出て右すぐ。大ガード西交差点の北西角あたりに、出口が欲しく感じる。
  この店は間口が非常に狭いのだが、ウナギの寝床式に店内が細長く、椅子付きカウンター席が20人分くらいある。見た目の印象よりも、中はずいぶん広く、そして綺麗。まだ新しい店だろうか。肝心の味の方は、麺は黒くモッチリしていて、美味。つゆはかなり色が濃いのだが、飲んでみるとあっさりしている。塩分控えめ系。たぬきが既製品なのは残念なポイント。天にこだわる店は多いが、たぬきにまでこだわる店というのは意外と少ないものだなと実感する。全体的な印象を言うと、つゆにもう少し強いアクセントがほしい感じ。が、総合的には水準以上の味だと思う。面白いワンポイントとしては、もり系のつゆがおかわり自由になっているということ。カウンター上にポット入りで置いてある。だから、かけ系でもう少し濃い味を望むなら、ぬるくなるのを覚悟の上でもりつゆを足すという手もある。ワカメ入りのたぬき340円。特殊メニューに「武蔵そば(430円)」というのがあるが、内容は未確認。


※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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「だるまそば」  実食日:2007/3

  D5出口を出て右へ3分。2つ上に記載している「追分そば」の斜め向かいにオープンした新しい店。小滝橋通りに面した好立地なので、「追分」の客をそっくり奪っているのではないかとも思える。
  この店の麺は生っぽい食感なのだが、その割に香りは特筆するほどでもない。歯ごたえがいい分茹で麺より印象がいいのだが、ここまでやるのならもう一声欲しいところ。利点は面白味があるメニューで、ミニ丼とのセットメニューを9種類も用意している。しかも、海老天丼セット(580円)以外はすべて480円均一。安い。たぬきは、ワカメ入りで300円。


※改装していました(写真は左:旧、右:現)。値上げして、現在はたぬき340円になっています。セットメニューがさらに充実して、現在は17種類もあります(うち5種類はフル丼セット)。麺類単品に比べて値上げ幅が小さいので、セットメニューの方が断然お得です。ミニ丼セットはすべて500円均一、ミニ海老天丼セットも500円。内容が変わっているかもしれませんが、単純な価格比較だと80円も値下げされたことになります。なお、旧写真の左側部分(弁当販売コーナーだった部分)は、現在はタバコ屋さんになっています(値−1点。2015/1、確認)。

※2016/1、再食。エビ天そば400円を試してみました。エビ天は注文後揚げで、アツアツでした。ブラックタイガーでしょうか、結構サイズが大きくて食べ応えがあります。衣で厚着をさせているわけでもなく、400円のエビ天そばとしてはかなり良心的だと思います。変わりメニューに、魚フライそば400円。白身魚フライのトッピングです。10時まで限定の朝そば330円・朝定そば430円あり。なお、この店はタバコ屋さんを兼業していることもあり、店内に喫煙所があります。客席との間にガラスの仕切り(締め切りはできない)があるので煙が直接流れてくるということはありません。喫煙所を設けるのはタバコ屋さんらしい発想だし、一方では非喫煙者にも気遣っています。タバコを解放するすべての店が、このくらい懐柔的なオペレーションにしてくれると助かるのですが。煙モクモクの店は、この店をお手本にしてほしいです。

※値上げしていました。現在、たぬきは「かけ320円+揚げ玉60円」で380円です。海老天そばは、320+海老天150円で470円。ミニ丼とのセットも、530円〜になっています(値−1点。2018/3、確認)。

※2020/2、再食。その前に、消費10%増税対応について。メニュー表が一新されていて比較しづらかったのですが、基本的に値段は据え置きのようです。現在も、かけ320円、たぬき380円です。魚フライ450円、キムチ500円といった変わり種も同額で健在です。
  今回は、リーズナブルなセットものから、ミニなす天丼セット(かけ)530円をチョイス。なす天丼、珍しいですね。縦半分カットのナス天を2つ、つまりまるごと1個分使います。揚げ置きで人肌程度に冷めていましたが、やや硬めの揚げ方で衣にザクッとした食感が残っており、悪くないです。タレの味が濃いので、ご飯もちゃんと進みます。麺単に比べて割安感があるので、ミニかぼちゃ天丼セット530円とともに、狙い目かも。
  平日15:00頃の訪問恵、先客2・後客2。おじちゃんのワンオペで、タバコ店の方にもちょこちょこ来客があり、この客数でも結構忙しそうでした。


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「内藤新宿そば」  実食日:2011/11

  D3出口を出てすぐ。言い換えると、大ガード西交差点の南東角。すごく良い立地にある店だ。店内は狭く、椅子付きカウンター10席のみなのだが、朝から入れ替わり立ち替わりでかなり賑わっていた。
  味覚的には、やや軽めの食感の麺に、やや辛めのつゆ。近年あまり食べていないタイプの味覚&食感だ。本格派という感じではないが、個人的には嫌いでない。たぬき360円(ワカメ入り)。この値段だけを見ると高めの印象だが、かけ200円はむしろ安い。たぬきのトッピングで160円跳ね上がるのが不思議。天(かき揚げ)は370円なので、そちらの方が値頃か。かき揚げは特厚で食感も良いが、揚げ置き時間が長めなのがちょっと残念。つゆに浸せば問題ないかもしれないが、かき揚げ丼にすると、冷めた感じが目立ってしまう。ミニかき揚げ丼セット(そばはたぬき・きつね・月見・わかめから選択)が500円とお値打ちなだけに、あと一歩という印象が強い。


※早くも閉店していました。跡地は「かつや」(2012/11、確認)。

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「嵯峨谷」  実食日:2014/12

  D5出口を出て右へ3分強。2つ上に掲載している「だるまそば」の20秒ほど先。今年2月にオープンした新店。2〜3年前まで順調に店舗数を増やしていたチェーンが、ここ1、2年は閉鎖店舗などもあって勢いが止まったかなと思っていたのだが、ひっそりと新店を増やしているようだ。店内は、木を多用した落ち着いた雰囲気が好印象。特に、無垢の木材を用いたカウンターは圧巻だ。少々暗めの照明といい、ちょっと敷居が高そうな印象も受けるが、サンプルと券売機を店頭に出しているので、臆さずに入れる。椅子付きカウンターとテーブル席があり、合計23席(カウンター17・テーブル6)。
  このチェーンは、良くも悪くも店舗間の違いが少ない(良く言えば「ブレが少ない」)ため、たぬきそばの味はだいたい見当がつく。ということで、このチェーンでしか見たことがない珍メニュー・刻み玉葱そば(330円)を試してみることにした。トッピングは、生のタマネギをみじん切りにしたもの。サービストッピングの刻みナルトで彩りを加えている。味覚的には……、微妙。タマネギの辛味が強すぎて、麺もつゆも香りがすっかりかき消されてしまう。鼻に抜ける辛みはワサビに通じる部分があるので、冷たいそばの方が合うメニューかもしれない。次回は、たぬきそばを食べよう(笑)。麺は、例によって押出の十割。電動石臼で製粉から店内で行っている。太麺と細麺を選べるのだが、黙っていると太麺になる。個人的には太麺の方が好きだから構わないが、選べる旨はアピールが足りないように思う。手間がかかるからあまり選ばせたくないのかな、とさえ感じる。他メニューは、かけ・もり280円、たぬき350円、天380円など。変わりメニューに、名物あじねぎ天400円。あじ御飯420円も名物標榜なので、鯵に自信があるようだ。なお、麺はそば・うどんのほかに冷麦もあるが、冷麦は券売機のボタンが別になっているので注意(価格は同じ)。ワカメ無料(入れ放題)のサービスあり。箸は木製のエコ箸。


※値上げしていました。現在、かけ290円、たぬき360円、天390円、名物あじねぎ天430円、名物あじ御飯440円です。あじねぎ天の値上げ幅が大きいのが少々気になります。お得な朝セット3種各390円の設定あり。かなり割安なので、朝食べるならこれで決まりですね(2016/1、確認)。

※昼間の写真に貼り替えました。たぬき360円、値段は変わっていません。夏季限定メニューでしょうか、「山形だしおろし」390円が登場していました(冷そば・ひやむぎのみ対応)。「山形のだし」と冷そばは確実に合うと思います(米沢駅などで実際に食べられます)が、大根おろしと合わせるとかなり水っぽくなってしまうのではないかと心配されます。香り的にも、繊細な「山形のだし」の香りが飛んでしまうのではないかと。百聞は一見に如かずなので、一度試してみたいとは思っていますが……(2016/8、確認)。

※値上げしていました。現在、もり・かけ320円、たぬき380円です。他店舗には掲示されていなかった「お詫びの貼り紙」が出ていました。真摯ですね。カツオ節を筆頭に原材料価格が高騰していることが要因のようです(2017/11、確認)。

※もり・かけ320円。消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。ただ、種物については、値段が少々上下に動いています。たぬき380円、天450円などは据え置き。カレー南蛮(500→)520円などは値上げ。天玉(510→)490円や鴨南蛮(550→)500円などは、値下げの形になっています。消費増税だけでなく、様々な角度から見直しが行われた模様です。また、鴨南蛮には「もち無し」と付記されているので、仕様も変わっている様子。天は、他店舗では430円だったように記憶しています。店舗ごとの違いが、まだ少し残っているのかもしれません(2020/2、確認)。

※閉店していました。跡地は、ラーメンの「もり中華」です(2020/11、確認)。

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「そば新」  実食日:2014/12

  D5出口を出て右へ1分、信号のある交差点で小滝橋通りを渡って正面。五差路の角という好立地に、今年11月にオープンした。「そば新」は城南エリアのイメージがあるミニチェーン店だが、エリア拡大に動き出したと捉えていいだろうか。間口は広いが奥行きがない店舗で、厨房に面した椅子付きカウンター8席のみの小型店。8席しかない上、実食はさほど混雑しない夕方だったのに、店員が3人も詰めていた。これで採算がとれているのだろうか?
  麺は、注文後に茹でる生麺。エッジを感じないのが少々残念ではあるが、歯ごたえ・風味は悪くない。強烈なインパクトはないが、優しい味覚。これとは別に、「石臼」という麺も用意している(もり系メニューのみ対応)。70円増しになるが、6割そば使用の旨が表記されている(普通の麺は4割とのこと)。次回以降に、ぜひ試してみたい。つゆは、麺を食べているときにほどよく香る。もう少し余韻があると、もっと印象が向上すると思う。たぬき320円。ご飯ものやセットメニューもいろいろある。ミニかき揚げ丼セット490円は、麺類単品に比してお得感がある設定だ。そば湯ポット各席にあり。ちょっと飲んでみたが、ほとんど濁りがなく、あまり(というかほとんど)香らなかったのが少々気になる。箸はエコ箸。


※昼間の写真に貼り替えました。値段等、変わっていません(2016/8、確認)。

※閉店していました。跡地は、「日乃屋カレー」です。このパターン、最近多いですね。「いきなりステーキ」と「日乃屋カレー」は、立ちそばのある場所を虎視眈々と狙っているのではないか、と感じます(2017/8、確認)。

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「よもだそば」  実食日:2021/11

  D5出口を出て右へ3分。上記「だるまそば」の隣。店舗名は「新宿西口2号店」。よりにもよって立ちそばの隣でなくても……と思ってしまうような完全競争立地に、2021年10月にオープン。コロナ禍でのオープンに加えて、この立地。強気だね。個人的には、城西エリアにオープンしてくれるのはありがたいのだけれど、本音を言うともう少し競合店と距離を空けてほしいところではある。食券制で、椅子付きカウンター14+立ち食いカウンター6くらい。日本橋や銀座のような細長いウナギの寝床タイプのフロアではなく、正方形に近いフロア形状。だからなのか、席数以上にこじんまりしている印象を受ける。
  麺は、茹で置きのオペレーション。アイドルタイムの訪問でも茹で置きなのだから、基本的にいつも茹で置きなのだろう。色黒で、少しモソッとした食感。懐かしくもあり、わりとそばらしくもあり。なかなか美味い部類。つゆは、特定の方向に突き抜けないバランス派。サバを効果的に使っているのかな、深みのあるコクを帯びている。これもなかなか美味い。たぬきは、淡雪タイプの天かすで、ゾル化傾向。ただし、量が多くないからつゆを全部吸ってしまうというようなことはない。たぬき320円。今回は、空腹訪問だったこともあり、たぬきそばに半よもだカレー290円を付けた。サラサラ系インドカレーでおなじみのよもだカレーは、この店舗でも健在だ。半カレーだと骨付きチキンは入らないのだが、チキンから染み出たエキスの旨みに加えておそらく隠し味に使っているのであろう和出汁の香りも利いていた。しっかりスパイシーでありながら、食べやすいというかとっつきやすいカレーだ。他メニューは、かけ270円、特大かき揚げ390円、ニラ天390円、チーズ400円、岩下の新生姜天450円、よもだカレー520円など。月替わりの変わり種もあり。そば湯ポットは冷水器脇にあり。ちょっと奥まっていて取りに行きにくい場所なので、もう少し客席から近いところに置いていただけるとありがたい。箸はエコ箸。
  平日19:15頃の訪問で、先客2・後客3。若い女性のひとり客もあり、そばではなくよもだカレーを食べていた。520円でこのクオリティのカレーを食べられるのなら、専門店よりこちらを選択する手もありそうだ。各席に、可動式ながら個別パーティッション設置。特に女性客は、コロナに関係なくパーティッションがあると入りやすいのではないかと思う。


※値上げしていました、現在、たぬき360円、かけ300円、特大かき揚げ420円、ニラ天420円、チーズ430円、岩下の新生姜天480円、よもだカレー540円、半よもだカレー300円です(値−2点。2022/6、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき380円、かけ320円、特大かき揚げ450円、ニラ天450円、チーズ450円、岩下の新生姜天500円です。上がったのは麺類だけで、よもだカレー540円や半よもだカレー300円は据え置かれています(2022/12、確認)。

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※東新宿駅は、地下鉄9に掲載。
★牛込柳町駅(都営地下鉄大江戸線)
「白河そば」  実食日:2019/2

  西口を出て、左斜め前の小径(軽四がギリギリ通れるかどうかくらいの道)を抜け、大久保通りに出たら左折して1分、左側。表通りに面した店なので、店の存在自体はずいぶん前から知っていたのだが、全体的に高めの価格設定ということで後回しになっていた。まぁ、他に対象になる店がない駅だし、特例を適用していいだろう。客席は立ち食いカウンターのみで、キャパは20人くらい。立ち食いのみの店としては、かなり広いフロアを擁している。
  麺は、少しボコボコとした舌触りの茹で麺。あまり見ないタイプだ。どこか懐かしい感じもあり、悪くない。つゆは、すごく色が薄い。店頭の置き看板に「元祖塩だし」と表示されているので、関西風というより、そもそも醤油を使っていないのかな? 丸みのある味覚で、これも悪くない。たぬきは、粒が細かくサラサラした淡雪タイプの天かす。つゆに浸かるとたちまちゾル化するので、つゆ本来の風味がやや分かりにくくなるという欠点がある。仕上げに白ゴマを散らしているのも、さらにつゆの風味を分かりにくくしていた。だから、出汁についてはあまりよく分からなかった。たぶん、カツオ系は使っていないと思う。昆布中心だろうか。たぬき470円。かけ420円、月見470円(玉子は生・半熟・味玉から選択)、かき揚天570円など、どれも微妙に当サイトの掲載基準から外れる価格帯。変わりメニューに、きざみ570円。このつゆに合いそうなトッピングだと思うが、ちょっと値段的に高いか。ごぼう天520円の方が魅力的に映る。とろろ昆布520円もあり、やはり関西を意識した味覚に仕上げているのだろうと感じる。ご飯ものもいろいろあり。ネギは青(白ネギの葉の部分ではなく、万能ねぎ系の青ネギ)。飲み水は麦茶で、蛇口をひねって注ぐレトロなサーバーが設置されている。今回はつゆの味がよく分からなかったので、メニューを変えてもう一度食べてみる必要がありそうだ。
  平日11:00頃の訪問で、先客1・後客3。この辺りの大久保通りは路肩がわりと広くなっているので、車で横付けして食べに来る人も多い様子。訪問時にも、制服姿のタクシー運転手の姿があった。そこを見越して、サッと食べてサッと出られるよう立ち食いのみにしているのかもしれない。


※消費10%増税に伴う値上げはありませんでした。現在も、たぬき470円です(2020/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき500円、かけ450円、玉子500円、かき揚天650円、きざみ650円です。消費増税分を後から上げたというよりは、その後の食料品価格高騰の影響による値上げでしょう。やむを得ないと思います(2023/3、確認)。

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★牛込神楽坂駅(都営地下鉄大江戸線)
「青山」  実食日:2004/4

  A3出口を出て大久保通りを右へ2分。信号で右折(神楽坂通りへ)、左側。営団東西線の神楽坂駅1番出口からでも歩けそうだが、牛込神楽坂の方が近い。
  ここの麺は、ちゃんと湯通ししているにもかかわらず、湯通ししていないような固さがある。つゆも、ちょっと淡白な印象。出汁はちゃんと出ているようなので、もはや好みの問題か。味よりも、この店はとにかく値段が命と見た。たぬき260円(カマボコ、わかめ入り)という時点でかなり安く感じるのだが、実はこの店ではたぬきは高めの設定になっている。天270円、こんぶ240円、山菜260円、わかめ250円、かけ190円。この安さは嬉しい。温系麺類単品で300円を出るのは、イカ天340円と海老天350円だけ。冷やしは高いが。ご飯ものやセットメニューもいろいろあるのだが、温系麺類単品の方がお得な値段構成になっている。

※値上げ(かけ190→210円、たぬき260→290円。値−1点)していました(2009/4、確認)。

※長いことシャッターが閉まったままです。日除けもボロボロになっています。この段で、閉店と見なすことにします(2016/12、確認)。

※遂に閉まったままのシャッターに「管理物件」の貼り紙が出ました。残念ですが、閉店確定です。時代にそぐわない店だったとは思いますが、こういう店がなくなるのは寂しいものです(2018/4、確認)。

※跡地には、タピオカミルクティー等を販売する「茶摘み」という店ができました。時代の変遷を感じますね。残念ながら、立ちそばの復活はありません(2019/10、確認)。

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※飯田橋駅は、中央線1に掲載。
※春日駅は、地下鉄11に掲載。
※本郷三丁目駅は、地下鉄2に掲載。
★上野御徒町駅(都営地下鉄大江戸線)
「蕎麦一」  実食日:2003/12

  A8出口を出て、直進1分。モダンな外観とは裏腹に、古風なそばを出す店である。看板に「二八そば」と書かれているように、つなぎを多用しない昔ながらのそばを出してくれる。今風の味&食感ではないので、ちょっと戸惑うかもしれないのだが。ここまでこだわるのだから、もちろん生麺。3分待ちになるが、椅子席が豊富でテレビもあり、さらには壁一面に「そば豆知識」的な貼り紙が出ているので、退屈することはない。それから、他店にはない特徴としては、200円増しで全メニュー「ダッタンそば」にグレードアップできる。最近テレビなどで話題になっているが、駅そばではここが初めてではなかろうか。次回はこれにチャレンジしてみたい。たぬきは、ワカメたっぷりで330円。

※閉店していました(2012/6、確認)。

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「富士そば」  実食日:2004/4

  A5出口を出て、後方へ。信号で(渡らずに)左、30秒。この辺りは妙に駅が密集している地区で、JR御徒町駅(北口出、春日通り渡って左、2分)、営団の上野広小路駅(2番出て直進、信号渡って右30秒)からでも、十分歩ける。
  ここの富士そばは、たぬき350円のタイプ。麺は中太で、生麺とも茹で麺とも判断がつかない感じ。そば湯サービスは見なかったが、たぶん生麺だろう。面白い点としては、わかめと刻み海苔がちょこっとずつ入る。ワカメはともかくとして、海苔は同系他店で入れるところがあったかどうか……。それから、冷水が各テーブルに配置してあるのはGOOD。刻み海苔と合わせ技一本で、付加価値に1点追加。


※閉店していました。跡地は、横浜家系ラーメンの「上野商店」です。なお、店舗名は「御徒町店」でした(2016/2、確認)。

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★新御徒町駅(都営地下鉄大江戸線、つくばエクスプレス)
「スタンド東」  実食日:2004/10

  最寄り出口はA3だが、ここからだと春日通りを渡らなければならない。次に近いのはA2だが、こちらも清洲橋通りを渡るのが面倒。一番便利なのは、A4出口。出て、左へ3分ほど。春日通りと清洲橋通りの交差点南東角にある。
  この店に入ってまず面食らうのは、品書きが見当たらないということ。壁に何枚か貼り紙があるのだが、ここに書いてあるのはセットメニューだけ。ネタ明かしをすると、品書きは厨房の上の方にある。しかし、食材などが置いてある棚が邪魔になって、客席からはまるで見えないのだ。これはちょっと不親切。ちなみに、この店には入口が2つあり、南側(清洲橋通り側)から入ればメニューは見える。交差点角の入口から入ると、まったく見えない。それから、客席の後ろに冷水機があるのだが、コップが置かれていない。置き場もない。店に入って、注文すると1つ渡される仕組み。それなら、厨房で汲んで出してほしいものだ。この店にはネギフリーという嬉しいサービスがあるのだが、残念ながら点数相殺とさせていただく。味は、麺は柔らかめ、つゆは辛め。たぬき290円。


※2016/11、再食。たぬきというメニューは見当たらず、現在はかけ290円、卵単品50円、かき揚げ単品100円です。今回は、ゲソ天そば(290+100円)を試してみました。麺はノーマルな感じの茹で麺。つゆは、色は薄めだけれどわりと塩辛いです。ゲソ天は、丼からはみ出す特大サイズ。首都圏では、こういうのはあまり見ません。四国のセルフうどん店でよく見るパターンです。大きいわりにそれほど固くないので、さほど食べにくさは感じません。なかなか美味しいです。フワフワ系の衣も、天ぷらとしては決して上質とは言えない代物ですが、茹で麺のそばにはしっかりとマッチしています。バランス感が良い一杯だと思います。
  ネギフリーのサービスは変わらず継続。タカノツメあり。口当たりは優しいのですが、後から辛さが込み上げてきて、店を出る頃には汗だくになります。「あまり効かないな」となめてかからない方がいいです。なお、写真を全景のものに貼り替えました。初食記事で「メニュー表が見づらい」と書いていますが、今回は特段気になりませんでした。というか、ショーケースに並んでいる天ぷらを見て何を食べるかを決めたからかもしれませんね(味+1点、値−2点、サ+1点、付+2点)。


※閉店していました(2017/12/20付)。閉店理由は、人手不足とのこと。飲食業界で蔓延する慢性的な人手不足を痛感します。このような理由で名店が閉店してしまうのは、とても辛いです(2018/1、確認)。

※建物が解体され、更地になっていました。敷地は意外と狭いですね。跡地がどうなるのか、気になります(2018/12、確認)。

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「ミスジ」  実食日:2014/6

  駅からちょっと遠い。A4出口を出て、右へ5分。三筋2丁目交差点の南西角。古そうな構えの店で、内装も昭和の頃からほとんど手をつけていないのではないかと思えるくらいに、ノスタルジックな雰囲気。厨房に向いた椅子付きカウンターのみで、席数は10。
  外観から受ける先入観で、「六文そば」のような昔ながらの茹で麺が出てくるものと思っていたのだが、ちょっと予想外の食感だった。茹で麺は茹で麺なのだろう(調理シーンを見なかったが、厨房内に茹で場らしき設備がなさそうなので)が、ぬめりがあり、芯があり、やや生麺に近い食感。つゆは、淡め。ちょっと物足りなく感じるくらいに、モヤッとした味覚。もう少し出汁感を強めるか、塩気(醤油)を足してもいいのかなと感じる。逆に、サービストッピングのワカメの塩抜きが不十分で、とてつもなく塩辛かった。この状態でしか出せないのであれば、ワカメは入れない方がいいかも。たぬき340円。各種天は自家製店揚げ(揚げ置き)。変わりメニューというわけではないが、コロッケを「コロッケ天」と表記しているのが面白かった(390円)。


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※蔵前駅は、地下鉄10に掲載。
※両国駅は、総武線1に掲載。
※森下駅は、地下鉄12に掲載。
※清澄白河駅は、地下鉄7に掲載。
※門前仲町駅は、地下鉄4に掲載。
★勝どき駅(都営地下鉄大江戸線)
「よつば」  実食日:2011/1

  A4a出口に直結している勝どきビュータワーの地下1階。間口が広くて目立つ店なので、細かく説明しなくても見つけられるだろう。立ち食いカウンターのみだが、10人くらいは収容できる。椅子を置いた方が客足が伸びるタイプの店だと思うが、背後スペースが狭く、厳しそうだ。
  麺は、生。香りはあまりないものの、強い歯ごたえが楽しい麺だ。つゆは、やや濃いめ。たっぷり注いでくれるが、胸が焼けるような甘さ・辛さではないので、充分完飲できる。たぬきは具材混じりの天かす。各種天は自家製で、店揚げしている。たぬき330円(わかめ入り)。変わったサービスとして、カウンター上にキムチが出ていて、自由につまめるようになっている。取り皿まで用意してあるあたり、たいへん気が利いていると思う。これは高ポイントだ。箸はエコ箸。ご飯ものとのセットメニューが3種あり、いずれも500円とお値打ち。


※値上げしていました。現在、たぬき350円です。セットメニューが6種類に増強されており、しかも500円で据え置かれています。お腹を空かせてから行って、セットメニューで決まりでしょう(2015/1、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき380円です。セットメニューは、6種とも500円で据え置かれています。頑張りますね。現状では、セットメニューのお得感がますます増しています(値−1点。2018/11、確認)。

※2019/4、再食。ちょうどお腹が減っていたので、お得なセットメニューの中から、野菜天丼セット500円をチョイスしました。麺は注文後に茹でていたのですが、茹で置きのロットが少しだけ残っていて、茹でたての麺をそこに足すシーンが見えてしまいました。これをやると、食感にムラが出るのよねぇ。野菜天丼は、ナス・インゲン・カボチャで構成。このうち、ナスだけ注文後に揚げていました。たまたま揚げ置きが切れていたのか、ナスは揚げ置くと食感が劣化しやすいから意図的にそうしているのかは不明。ナスは縦半分カットで、縦方向に包丁を入れて扇型に開いて揚げます。とても美味しいのですが、揚げ置きのインゲンやカボチャとの間にだいぶ温度差があったのがちょっと残念でした。それでも、ワンコインセットとしては上々の出来栄えだと思います。
  平日17:30頃の訪問で、先客2・後客3。スーツリーマンが中心ですが、若い女性のひとり客もありました。貴重な独立系店でもあることだし、応援したいです。


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「神田梅もと」  実食日:2015/1

  A2a出口を出て直進、すぐの交差点を渡らずに左折して4分、晴海トリトンのショップ&レストラン1階フードコート内。フードコートではあるのだが、店舗と店舗の間隔が少し離れているため、たいへん落ち着いた造りで洗練された空間になっている。実食は14:00頃だったが、外回りをサボって(?)昼寝をしているサラリーマンがとても多かった。混雑時間帯以外は、特に咎められるようなこともない様子だ。トリトンというと、実績重視の外資系企業というイメージが強いのだが、このフードコート内にはちょっと違った空気が漂っていた。「神田梅もと」は、都内や千葉県などに10店舗あまりを構える中堅チェーン店。なぜか、この店舗だけ「神田」が頭につく。本社が神田にあるのだから問題はないのだが、手元にある他店舗の写真を見返しても、どこにも「神田」の表記はない。ちょっと不思議な感じがした。
  味の話をする前に、システムについて触れておかねばなるまい。このフードコートでは、入口手前で全店共通のプリペイドカードを購入して、各店でカードを提示する仕組みになっている。だから各店には券売機などないし、現金で支払うこともできない。プリペイドカードは500円単位なのだが、各メニューは500円単位になっているわけではない。かなりの確率で、カードに残額が発生するわけだ。カードは半年有効なので、「半年以内にまた来ないと、残額が無駄になる」と思うところだが、残額はカード販売機で払い戻し可能。だから、一見客でも特に損をするということはない。各店で現金を扱うことがないわけで、衛生的でよいし、特にトリトンのオフィスタワーに勤める人にとっては、いちいち小銭を用意する必要もないので便利だろう。ただ、一見客にとってはちょっと手続きが面倒だ。ちなみに、各店でカードを利用すると、カードに利用履歴が印字される。また、払い戻して残額が0円になっても、カードは手元に残る。利用履歴を後でチェックする必要がある場合などには重宝しそうなシステムだ。
  さて、味。先日渋谷の「一心庵」で食べてから、茹で麺の「梅もと」を食べたくてたまらなくなったので、未食店を探した末に行ったのだが、ここも生麺店舗だった。渋谷「一心庵」と同じ麺とみていいだろう。つゆも、おそらく同じ。「梅もと」スタンダードで、酸味が強く出ているタイプ。麺の食感がよく、香り・甘みもあって美味いのだが、個人的には茹で麺とのコンビで味わいたいつゆだと感じる。たぬき400円。かき揚げも400円。かき揚げは、野菜中心ながらイカ(ゲソではない)が入っていて食感のアクセントが楽しい。麺大盛り無料のサービスあり。ただし、それほど極端な大盛りにはならない。箸はエコ箸。返却口は各店舗にもあるが、フードコートの中央に全店共通の返却口がある。たとえばグループ利用で、ひとりひとり異なる店を利用した時などに便利だ。


※閉店していました。跡地は仮囲いの状態で、今のところ後継店は入っていません(2018/1、確認)。

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★築地市場駅(都営地下鉄大江戸線)
「小諸そば」  実食日:2010/3

  A3出口を出て右へ3分ほど。中央市場通り沿いにある。大江戸線汐留駅からでも同じくらいの距離に思えるが、汐留からだと海岸通りを渡らなければならないし、道順もちょっと複雑になるので、築地市場駅最寄りとした。また、東銀座駅からでも徒歩圏内(5分)。店舗名は「銀座木挽町店」で、椅子付きカウンターと立ち食い席がある。収容人数は20人くらいか。中途半端な時間帯だったにもかかわらず混んでいて、結構人気があるように感じた。徒歩圏内に駅がたくさんあるということも幸いしているのだろうか。
  麺は、茹で置き。それでも美味いのが「小諸」の麺。茹でたてに比べると若干歯ごたえが弱めだが、独特の心地よい甘みは健在。ネギと梅干しはフリー。そば湯ポットが受渡口にある。たぬき290円(青味・カマボコ入り)。


※昼間の写真に貼り替えました。値上げして、現在はたぬき300円になっています(値−1点。2015/4、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です(2016/5、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点。2018/10、確認)。

※改装していました(写真は左:旧、右:現)。ムーディー小諸化です。消費10%増税に伴って値上げしていて、現在はたぬき350円になっています(2021/1、確認)。

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※大門駅は、地下鉄10に掲載。
★赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)
「小諸そば」  実食日:2004/9

  赤羽橋口を出て右、桜田通りを渡って右、3分。駅から割と近そうな立地だが、「欲しいところに出口がない」ため、ちょっと歩かなければならない。ここの「小諸」は、何故か2軒並んでいる。一瞬、「あれ、どっちに入ればいいんだ?」と思ってしまうのだが、北側(赤羽橋駅寄り)がその場で食べる店、南側(三田寄り)はテイクアウト専用の店舗になっている。
  私が行ったのがちょうど昼時だったこともあって、店内は極端に混雑していた。回転が速いから行列ができることはないが、なんだかんだで常に満席に近い。加えて、この店は配膳つきなので、おばちゃんが常に右往左往している。「しまった、これだけ混乱しているといいかげんなそばが出てくるかなぁ」と思った。しかし、実際にはむしろ同系他店よりも印象のいいモノが出てきた。麺のコシが強い。察するに、客が多いから麺を茹でおいてもすぐにはけてしうため、茹でおき時間があまり長くならないということではないだろうか。たぬき290円(カマボコ、絹さや入り)。ネギ・梅干しフリーも変わらず。

※値上げしていました。現在、たぬき300円です(値−1点。2015/2、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき310円です。なお、店舗名は「芝店」です(2016/6、確認)。

※2018/10、再食。値上げしていました。現在、たぬき340円です(値−1点)。今回は、2枚もりかき揚げ付き450円をチョイス。麺は見込み茹でのようで、私のは茹で置き麺でしたが、後客には茹でたてが供されていました。食感的に特段の問題はありませんでしたが、短く切れた麺が多く見られました。ロットの最後だと、こういうこともあるかもしれないですね。かき揚げは、ややオーバー気味の揚げで、香ばしさが強調されていました。どちらかというと、温そば向きのかき揚げのように感じました。この店舗ではフリーハンドで揚げているようで、形はいびつ。でも私は、きれいな正円形のかき揚げよりも少々いびつなくらいの方が好きです(箸で崩しやすいので)。
 平日17:00頃の訪問で、先客2・後客2。客層は、サラリーマン風男性が主体でした。


※消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき350円です(2020/10、確認)。

※再値上げしていました。現在、たぬき380円です(値−1点。2022/4、確認)。

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※六本木駅は、地下鉄3に掲載。
※青山一丁目駅は、地下鉄1に掲載。
★国立競技場前駅(都営地下鉄大江戸線)
「金太郎」  実食日:2006/4

  駅から多少離れている。A3出口を出て右へ4〜5分。路駐しやすい外苑西通りに面しており、どちらかというと車客を狙った店かもしれない。非常に古風な構えというか、郷愁を誘われる外観&内装の店。大時代の立ちそばファンが喜びそうな雰囲気がある。
  この店のそばは、麺がちょっと変わっており、白っぽい太角麺を使っている。ちょっと他では見た記憶がない麺だ。太麺のわりに歯ごたえはあまりなく、さほど「ガッツリ食べる」という印象ではない。つゆは、ちょっと熱すぎるのが残念なところ。そのため、味が分かりにくかった。完食後の余韻はしっかりしていたので、出汁はちゃんと出ているのだろう。ネギをたくさん盛ってくれるのは嬉しいポイント。ワカメ入りのたぬき300円。天(360円)は自家製店揚げ。変わりメニューに、「金太郎そば」400円。内容は未確認。
  なお、看板に「千駄ヶ谷店」と書いてあることから、一応チェーン店と目されるのだが、他では見たことがない。また、JRの千駄ヶ谷駅からだと10分近く要する。


※閉店(「松かど」化)していました(2009/3、確認)。

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「松かど」  実食日:2009/3

  A3出口を出て右へ4〜5分。上記「金太郎」の跡地。間口は広いが、カウンター(立ち食いのみ)が細切れになっていてそれほどキャパは多くない。せいぜい、10人くらいだろうか。
  この店のそばは、色も味も関西仕立てのつゆが印象的。個人的には好きな味覚だ。麺はやや太めで色黒の茹で麺。「金太郎」時代とは違う麺だろう。麺とつゆの相性も良好だと思う。面白いのは、丼に麺を入れ、つゆを注ぎ、トッピングと薬味を乗せた後に、炒りゴマをパラパラとふりかけること。デフォルトでゴマが入るという店は、あまり見られない。ちょっと改善してほしいのは、つゆが熱すぎるということ。これは「金太郎」時代から受け継がれているマイナス材料だ。たぬき350円(カマボコ入り)。箸はエコ箸。立地は繁華街でも住宅密集地でもないのだが、24時間営業している。


※長いこと、シャッターが閉まったままです。シャッターから壁から、落書きだらけ。この段で、閉店とみなすことにします(2017/1、確認)。

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※代々木駅は、山手線7に掲載。
※新宿駅は、山手線8に掲載。
★都庁前駅(都営地下鉄大江戸線)
「やぐら」  実食日:2004/3

  E4出口を出て、北通りを中野方面へ3分。新宿中央公園の北側にある。付近の高層ビル群にはおよそ不釣り合いな、大衆的な外観である。ここの特徴は、「店主やる気ない系」。店に入ると、店主は漫画を読んでいた。注文して、サッとできあがって、そばを啜っていてふと店主に目を向けると、再び漫画を読んでいた。さらに、常連らしい客が入ってきて、延々とパチンコ談。パチンコ談ができるくらいの常連になれば馴染みも出てくるのだろうが、一見さんにはちょっときつい雰囲気。
  肝心の味の方。外側が固くてコシのない麺に最初は戸惑うが、慣れれば違和感はない。たぬき320円。

※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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★西新宿五丁目駅(都営地下鉄大江戸線)
「○」  実食日:2006/3

  A2出口を出て左へ1分。清水橋交差点の手前にある店。方南通りに面してはいるものの、(特に夜間は)あまり目立たない構えなので、今まで何度も前を通っていたのに、今回ようやく存在に気づいた。
  この店は、麺・つゆともレベルが高い。麺は乱切りタイプで、歯ごたえ・味・香りとも水準以上にある。乱切り麺は扱い方が難しいと思うのだが、この店に関しては舌触りと歯ごたえの両面においてプラスに作用していると思う。つゆは、比較的あっさりしている印象であるが、出汁がしっかりしているのか、最後まで新鮮に香る。全部飲んでも飽きない味である。具(たぬき)が既製品だったのが少々残念なポイントではあるが、総合的にはかなり高く評価していいのではないだろうか。点数以上に印象はよかった。ご飯ものやセットメニュー、酒類、一品料理(つまみ系)なども揃っており、いろいろな使い方ができる店である。たぬき350円(ワカメ入り)。なお、店名は「ゼロ」ではなく、「まる」。


※値上げしています。現在、たぬき400円です。価格はすべて50円刻みの分かりやすい設定になっています。この価格構成だと、鴨南蛮500円あたりが狙い目でしょうか。写真を昼間のものに貼り替えました(値−1点。2014/6、確認)。

※閉店していました。ビル自体が足場とシートに覆われているので、建て替えられるのか、大規模リニューアルされるものと思われます(2019/12、確認)。

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「清水橋」  実食日:2011/8

  A2出口を出て右すぐ。三角地に建っている窮屈な3階建てのビルが丸ごと店舗。1階が厨房と立ち食いカウンター(5人程度)、2階が椅子付きカウンター(11席)、そして3階にトイレがある。
  麺のみ(生)の販売がある(2人前400円)から生麺使用なのだろうが、食べてみた印象としては茹で麺級だった。歯ごたえが弱く、香りもあまりない。つゆは辛め。水なしでの完飲はつらい。たぬき(ワカメ入りで350円)は青のり風。総じて、決して不味くはないのだけれど、あらゆる面で荒削りというか、まだまだ改良の余地があるように思う。新しい店だと思うので、今後に期待したい。


※閉店(「狭山そば」化)していました。なんだかんだで、結局はチェーン化してしまうんですね(2012/11、確認)。

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「狭山そば」  実食日:2012/11

  A2出口を出て右すぐ。上記「清水橋」の跡地で、3階建ての建物すべてが店舗になっている。1階は厨房と立ち食いカウンター、2階にテーブル席(4人×2)と椅子付きカウンター(5席)、そして3階にトイレがある。「清水橋」時代と比べて、2階の客席レイアウトが若干変わっている。「狭山そば」と言えば、西武鉄道傘下の電鉄系駅そばだが、街なか進出を始めたのだろうか。近頃、小田急の「箱根」を筆頭に、このようなケースがちらほらと見受けられるようになってきている。その逆(街なかチェーンのエキナカ進出)も目立つようになり、交流戦が盛んになってきている。注目すべき動向だ。
  麺は、茹で麺の平麺。適度にざらつきがあって舌触りは好みだが、歯ごたえはあまりない。平麺の泣き所か。つゆは雑味が少ないタイプ。すっきりしていて飲みやすいが、決して味が薄いわけではない。たぬき320円(ワカメ入り)など、値段は「清水橋」時代よりも下がっている。変わっている点と言えば、16時以降は酒類の販売があり、それに伴って2階席が喫煙可能となる。タバコ嫌いの方は、夕方以降は1階立ち食いで。また、冷水機が2階にもあるのだが、そのすぐ隣に生ビールのサーバーらしきものがあり、間違えそうになるので注意。試しに間違えてみる手もあるかも(笑)。


※値上げしています。現在、たぬき330円です。変わりメニューに、小海老そば500円があります。かき揚げよりも100円高いだけに、どんなものが乗るのか気になります(値−1点。2014/6、確認)。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。小海老そばも520円に上がっています。ロースカツカレー850円が、値段が高いだけにちょっと気になります(2018/6、確認)。

※2019/12、再食。その前に、消費10%増税に伴い、値上げしていました。現在、たぬき360円、ピリ辛小海老570円(季節限定の扱い)、ロースカツカレー870円です(値−1点)。夏期限定だと思っていた「狭山の茶そば(450円)」を、12月でも扱っていました。通年食べられるようです。茶そばは生麺使用とのこと。
  今回は、季節限定メニューのなかから、舞茸のかき揚げそば470円を食べてみました。トッピングされるのは、舞茸とタマネギを合わせたかき揚げです。だから、舞茸の香りはそれほど強烈ではありません。そのうえ、ほんのりと小エビ香が漂う(姿は確認できなかった)ので、「舞茸天」と思って食べると少々違和感を抱くことになりそうです。タマネギはともかく、小エビはちょっと余計だったかな……。
  平日15:30頃の訪問で、先客1・後客0(2階席は未確認)。私が入ったときには、厨房内で店員さんがそばを食べていました。この時間帯は、いつも閑散としているのでしょう。


※閉店(「西新宿五丁目駅 そば家」化)していました(2022/7、確認)。

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「西新宿五丁目駅 そば家」  実食日:2022/7

  A2出口を出て右すぐ。上記「狭山そば」の跡地に、2022年5月にオープン。「狭山そば」時代と同じく2階席を擁するメゾネット形式の店。2階には上がっていないので詳細は未確認だが、店頭には「テーブル席有り13席」との表示が出ているから、「狭山そば」時代と同じレイアウトだろうか。1階は立ち食いカウンターのみで、キャパは6人程度。店頭掲示のメニュー表は手書きの急ごしらえなもので、券売機のボタンも一部不足している。オープンしたばかりの店ならではの不自由さだろうか。ちなみに、たぬきのボタンはなく、たぬきそばを食べたい場合にはわかめそばのボタンを押す(店員さんに聞いた)。
  麺・つゆとも、「狭山そば」時代とはまったくの別物。麺は中細で、少しざらつく。茹で麺と思われるが、確認はしていない。代ゼミ内にあった頃の「梅もと」の麺に似ている印象。つゆは、甘く辛い。出汁がどうこうという感じではなく、塩気と甘みで食わせるイメージだ。完飲派は少々注意が必要かもしれない。たぬきは、揚げ置きの天かす。つゆに浸かるとすぐにふやけるが、ゾル化はしない。色白で、旨み中心で香ばしさはあまりないタイプ。たぬき390円。変わりメニューは特になく、オーソドックスなラインナップ。ご飯ものやセットメニューもあり。酒類もいろいろあるので、夕方以降には立ち飲み屋感覚で立ち寄る人も結構いそうだ。箸は割り箸。
  土曜16:00頃の訪問で、先客0・後客0。ただし、2階は見ていない。手狭な店舗だからということもあるのか、コロナ対策の個別パーティッションは、少なくとも1階には設置されていなかった。


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※中野坂上駅は、地下鉄2に掲載。
※東中野駅は、中央線3に掲載。
★中井駅(都営地下鉄大江戸線、西武新宿線)

「狭山そば」  実食日:2000/4

  西武線の改札脇にある店。中井駅は比較的駅前でも静かなので、落ち着いた佇まいに見える。椅子席ばかりの店にはたこ焼き屋が併設されている。また、ここは(たまたま空いている時間に行ったからだと思うが)配膳のサービスがある。どちらかというと流しの客よりも常連さんが多いようで、顔を真っ赤に染めた酔っぱらいオヤジもよく見かける。西武沿線に多いチェーンだが、新所沢の「狭山そば」とは若干味が違うような気がするのは気のせいだろうか。たぬき310円。


※閉店していました(2005/3確認)。

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「田舎そば須坂」  実食日:2020/12

  上記「狭山そば」が閉店して以来駅そば空位状態が続いていた中井駅に、今年10月、待望の新店がオープンした。場所は、地下鉄大江戸線のA2出口を出て左へ20秒、右側。西武から行く場合には、駅を出て右へ1分の左側。地下鉄と西武の乗り換えルート上という好立地だ。営業時間の表示を見ると、朝5時から夜24時までになっている。しかも、定休日なし。電車が走っている時間帯であればほぼいつでも食べられる、たいへんありがたい店。もっとも、夜は酒がメインになるようだが。食券制で、タッチパネル式の券売機。画面操作がちょっと面倒で、最初にメニューを選択、次の画面で麺を選択(細・太を選択)、最後に発券を押下という手順になる。客席は、テーブルが4人×1、椅子付きカウンターが5、立ち食いカウンターが4人分くらい。
  今回は、私が大好きな太麺を選択。太麺は2.5mmくらいの角麺で、待ってましたのむらめん製。極端な太さではないが、不自然なモチモチ感やツルツル感のない素朴な食感で、私好み。エッジもしっかり立っている。つゆは、カツオ系の香りをあまり感じない旨み重視の出汁。特定の方向には突き抜けないバランス派の範疇だと言えよう。インパクトはないが、丼の中で暴れず、落ち着きのある味わいで悪くない。たぬきは、自家製の揚げ玉と思われる。わりとふやけやすくサクサク感は感じられなかったが、ふやけてもゾル化はしないので、つゆがなくなってしまうようなことはない。量もさほど多くないから、麺とつゆの橋渡し役に徹している印象だった。たぬき430円。もり・かけが350円で、月見がたぬきと同じ430円。そのほかの種物は、限定メニューを除いて480円均一になっている。だから、480円メニューの中に割安感漂うものが結構ある。鴨とか肉とか、変わりメニューの生あおさあたりが狙い目だろうか。ネギは、フリーではないが「おかわり自由」の貼り紙あり。箸はエコ箸。
  平日13:30頃の訪問で、先客0・後客2。まだオープンしてさほど経っていないこともあるのか、後客は2人ともタッチパネル式券売機の操作でやや戸惑っている印象だった。うちひとりは、同じトッピング券を誤って2枚買ってしまい、1枚は返金手続きを受けていた。一見客の観点で言えば、券売機は単純なボタン式の方がありがたいか。なお、椅子付きカウンターと立ち食いカウンターには、新型コロナ対策の個別パーティッションが設置されている。いろいろ大変な状況下でのオープンだけど、並々ならぬ意気込みを感じる要素が多い。他に対象となる店がない駅でもあることだし、獅子奮迅の活躍を期待したい。


※2021/10、再食。割安に感じた肉480円をいただきました。肉は、豚モモ(バラも併用しているかも)です。椎名町「南天」に通じる味わいでした。細切れではありますがカットがわりと大きく、食べごたえがあります。そして、斜めカットの長ネギや細切りのタマネギと合わせ炊きにしています。ちょっと味付けが濃いかなと感じました(煮汁をもう少しよく切った方がいいかも)が、太麺との相性は良いし、美味いことは間違いないです。
  土曜16:30頃の訪問で、先客3・後客0。どういうわけか、コロナ対策のパーティッションがなくなっていました。不評だったのでしょうか。現状のコロナ対策は、七味等を受渡口付近に集約している程度です。


※2022/7、再食。かき揚げ480円をいただきました。天は揚げ置きで、リングを使って店内で揚げていると思われる正円形のものでした。具材は、タマネギ、ニンジン、長ネギ。しなっとしていてサクサク感はなく、揚げ置きのわりに油がやや重めでした。いつもこうなのかは分かりませんが、現時点では肉そばの方がオススメです。
  日曜13:45頃の訪問で、先客3・後客1。後客が注文したナス天は、注文後に揚げている様子でした。かき揚げなどよく出るものは揚げ置いているのでしょうか。なお、新メニューとして中華そば450円が登場しています。値段が安めだし、一度試してみてもいいかなと思います。


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★練馬駅(都営地下鉄大江戸線、西武池袋線・有楽町線・豊島園線)

「たてしな」  実食日:1998/3

  私が行ったときには駅前は大規模な工事(高架化工事)をしていたので、その後どうなったのか、極端に言えば今でもこの店があるのかどうかも分からない。当時は、西武の改札を出て臨時通路を抜けた先にあった。真っ黒なコシの弱い麺で、懐かしい味のするそばだった。たぬき270円。腰の曲がりかけたおじいちゃんが一人でやっていた店なので、工事の影響がどうであれ、遅かれ早かれ消える運命にはあるのだろうが。


※閉店しています(2009/4、サイトリニューアル時確認)。

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「三愛そば」  実食日:2003/10

  南口を出て、左。千川通りの角にある店。メニューに焼き鳥が多い(各100円)のが特徴で、酒類も扱っているので、夜間は一杯飲み屋風のスタイルになるのかもしれない。
  店の外観としては非常に美味そうな雰囲気が漂っているのだが、実際にはつゆの味が薄すぎて物足りない。後味がない。出汁が弱いのかな。具も、どうやら天は自家製のようなのだが、たぬきにはちょっと焦げが入っている。ティッシュが置いてあったりという細かい点には配慮が行き届いているのだが、大事なところを見落としている感じだ。たぬき300円。

※値上げしていました。現在、たぬき350円です。大規模な改装が行われたようで、だいぶ雰囲気が変わっていますが、訪問が店休日だったため、写真は撮影していません。後日撮り直すことにします。また、店名表記が微妙に変わっていました(「三愛」→「三愛そば」。値−1点。2014/10、確認)。

※改装後の写真を撮ってきました(左:旧、右:現)。麺単よりもセットメニューの方がお得で、ミニ天丼セットとミニカレーセットはワンコイン設定(500円)です。また、酒類に力を入れているようで、ビール・日本酒・ウーロンハイなどのほかにワインもあります(2015/2、確認)。

※だいぶ前から営業はしていなかったのですが、ここにきて看板等が外されました。この段で、閉店とみなすことにします(2018/12、確認)。

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「山田うどん」  実食日:2004/2

  中央口を出て、右。千川通りを渡って右、すぐ。上記「三愛」の斜め向かいにある店。店名とマークからして所沢本社の「山田うどん」のチェーンと思われるが、値段構成はずいぶん特異である。たぬき300円(ワカメ入り)は、このチェーンにしては高め。南浦和は200円、笹塚は250円だから。その分、ボリュームでフォローしている感じだ。味の方もこのチェーンらしからぬ部分があり、妙に固い丸麺は1点減点。しかし、薄味ながらよく整っているつゆは○。相殺して水準級か。セットメニューもあるが、いずれも600円台以上。あまりお得感はなく、麺類単品の方が満足できそうに思う。

※2008/6、再食。ネギが斜めカットになっていました。かき揚げ丼セット(650円)をいただきましたが、かき揚げ丼はタレが煮詰まりすぎていて焦げ臭く、イマイチでした。

※2010/10、再食。値上げしていました(たぬき300→320円)。変わりメニューの「磯のかほりそば」が登場しています。430円で、トッピングはメカブ+青海苔。また、朝11時まで限定の朝定食(2種各400円)にお得感があります(付+1点)。


※閉店していました。看板類はまだそのまま残っていますが、閉まったままのシャッターに閉店を知らせる貼り紙が出ていました。実食回数が多かった店なので、残念です(2014/10、確認)。

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「蕎麦のぶ」  実食日:2017/6

  西武の南口を出て左、西友脇の車が入れない路地を1分、右側角地。今月1日にオープンした新店(実食は27日)。間仕切りのない(開け放してある)半露出店で、店内は立ち食いカウンター5人分くらいのみ。加えて、店の脇っちょに小さな立ち食いテーブルが出ている。酒類やおつまみも各種あり、立ち飲み店としても利用可能。ちなみに、店名については、当サイトでは間口上部の看板に記載の文字列を採用している。食券印字は「立ち食いそば のぶ」で、足元の小さな置き看板には「立食いそば のぶ」の表記。多数決なら「立(ち)食いそば のぶ」とするところだけど、間口上部の看板が一番目立つので。
  麺は、注文後茹での生麺。注文後茹でということで茹で時間短縮を考えているのか、あまり太くない平麺を使っている。だから、歯ごたえは強くない。不自然なモチモチ感やツルツル感はなくそばらしい食感ではあるのだけれど、意外と香りはあまり感じなかった。つゆは、わりとのぺっとした平たい味。店構えや雰囲気から、勝手に「強烈カツオ出汁」を想像していたのだけれど、カツオの香りは感じなかった。ちょっと肩すかし気味。たぬきなし、かけ300円、かき揚げ400円。実食は、かき揚げそば(ワカメ入り)。かき揚げは、ド派手に花が咲いた衣が印象的。サクサクを通り越して、ザクザクも通り越して、ガリガリの食感。ちょっとやりすぎな感じがする。妙に赤っぽいというか、オレンジ色をした見た目にも、ちょっと驚く。焦がし気味という感じではないので、衣の材料か油に秘密があるのだろう。具材は、ほぼタマネギ。タマネギにガリガリ食感の衣をたくさんくっつけたような印象で、衣とタマネギが一体化していない。これを良しとする人もいそうだけれど、個人的には違和感の方が強かった。比較的主張が弱い麺・つゆに比べて、個性が強烈すぎる。
  小さな店なのに、ご飯ものも結構揃えている。海鮮丼(650円。ミニ350円)は、この手の店では珍しい。セットメニューでは、ミニかき揚げ丼セット550円にお得感があるか。このかき揚げなら、そばよりもご飯の上にのせた方が美味しい(というか違和感が少ない)かもしれない。薬味のネギは白髪ネギ。飲み水は、蓋のないピッチャーで置いてある(重くて汲みにくい)。箸はエコ箸。訪問は、平日の16時頃。閑散時間帯だったが、先客は0だったものの後客が3人入った。新店で、地域でもまだあまり認識されていない店(表通りに面していないので、浸透するまでに時間がかかりそう)なのか、先客ゼロ症候群だったように感じた。実際、店の前で立ち止まって、券売機をしげしげと眺め、長いこと迷った末に退散してしまう人もちらほらと見かけた。いかにして彼らを取り込むかが、今後の課題になりそうだ。入りやすい店づくりか。外から厨房内まで見える造りなので、若くて綺麗なお姉さんアルバイトをひとり雇えば、だいぶ客足が伸びそうだなと思った。


※可愛らしい暖簾が出ました(写真は左:旧、右:現)。値段がだいぶ上がってしまい、現在はかけ400円、かきあげ500円になっています。海鮮丼650円や天丼650円などご飯ものは据え置きですが、ミニかきあげ丼セット650円、ミニ海鮮丼セット750円などセットメニューは値上げです。そばが厳しくなったんでしょうね。原材料価格の高騰もあると思いますが、同時に、見込んでいたほどの客数が得られなかったということもあるのではないかと想像します。なんとか、頑張ってほしいところです(2018/6、確認)。

※閉店していました。跡地は生搾りフルーツサワー専門の立ち飲み屋「フルプレ」です。立ちそばの防衛はなりませんでした。ちなみに、「フルプレ」という店名は「フルーツ」と「プレス」の合成で、注文後に果実を圧搾(プレス)するという意味が込められているそうです(2018/12、確認)。

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「松のや」  実食日:2019/2

  松屋グループのとんかつ業態「松乃家」の一部店舗で、そばの扱いが始まった。これも、駅チカにある店舗は当サイトの対象に含まれる。ただ、これらの副業系そばをつぶさに食べ潰すのはかなり大変で、そこにこだわりすぎると本筋を見失いそうなので、数店舗は食べ歩くけれど、全店舗実食は当面お預けになると思う。「キッチンオリジン」「天丼てんや」「なか卯」についても同様。広義の駅ナカ(駅直結地下街や駅ビル上階を含む)にある店舗はある程度意識して食べ進めるが、全店舗実食は当座目標にしない。
  「松乃家」練馬店は、地下鉄のA1出口が最寄りになる。出て、左へ1分半くらい。距離的にはA2出口の方が近いかもしれないが、信号で千川通りを渡らなければならなくなるので、A1の方が便利。西武の場合は、南口を出て線路と垂直方向に歩き、信号で千川通りを渡って右へ1分半。タッチパネル式の券売機で食券を買い、着席して待っていれば店員さんが半券をもぎりにやって来る。券売機が複数ページに分かれているタイプなのが、ちょっと面倒臭い。不慣れな人は食券を買うのにまごついて時間がかかるので、券売機は2台あった方がいいように思う。客席は、独立テーブル席が4人×3、店員通路に面したテーブル席が2人×3、椅子付きカウンターが8席くらい。
  麺種は未確認。断面が2:1くらいの長方形。濃い赤紫色で見た目には美味そうなのだが、食べてみるとそれほど香らない。ということは、冷凍麺だろうか。食感は、ホクッとニチッの中間くらい。まぁ、悪くはない。つゆは、「なんちゃって関西風」とでも表現すればいいだろうか。うすくち醤油仕立てで、醤油のコクをあまり感じない淡麗タイプ。出汁感は弱めで、塩気の方が突出している。副業そばにありがちな平べったい甘さがないのはありがたいところ。たぬきそばというメニューはなく、わかめそば350円にだけ揚げ玉がデフォルトで入っている。揚げ玉は既製品で、特徴的な風味もなく、これといった感慨なし。そばメニューは、わかめのほか、月見380円、コロッケ400円、月見コロッケ450円の計4種。プラス、他メニューとのセットが前提になりそうなミニわかめそば180円がある。実食は、わかめそば。ワカメはそれほど多くなく、まぁ実質的にはかけそばの代用という位置づけだろう。総じて、副業そばとしては平均以上の出来にあると思うが、宿敵であろう「吉野家」のそばにはだいぶ及ばない印象だ。「吉野家」のそばがあまり成功していなそうに見えるので、「松乃家」が大成功するとはちょっと思えないが……。まぁ、駅そばがない駅では、ある程度需要を拾えるだろうか。
  そして、私はこれまで「松乃家」に入ったことがなかったので、一応主業であるとんかつも食べておこうということで、ロースカツ丼550円もいただいた。玉子とじがちょっと硬めだったのが残念だが、とんかつ自体の味やボリューム感は悪くない。刻み海苔での香りづけも、プラスに働いていると思う。「富士そば」のかつ丼よりやや上かなというレベルだが、値段も上なので、コスパとしては同等くらいか。味噌汁付き。飲み水は、食券をもぎりに来る店員さんが温ほうじ茶を持ってくる。しかし、テーブル上に置いてあるのは、冷水ポット。最初から冷水を飲みたい場合や、ほうじ茶のお替わりが欲しい場合には、店員さんを呼ぶことになる。こういうところは、ちょっと不器用かな。箸はエコ箸。
  平日16:00頃の訪問で、先客4・後客3。そばを注文している人は、ひとりもいなかった。尻すぼみにならないことを祈るばかりだ。


※改装し、店名変更していました(「松乃家」→「松のや」。写真は左:旧、右:現)。そばメニューは、冷やし系が中心になっています(価格失念)。季節ごとに入れ替わるのでしょうか(2019/6、確認)。

※メニュー構成がガラリと変わっていました。現在、かけ290円、カレーそば290円、田舎390円、コロッケ350円です。実質的に値下げした形になっています。なお、写真を見た限り、田舎はニンジンやレンコンなどの煮物がトッピングされるようです(2019/11、確認)。

※そばの扱いを終了していました。当サイトでは、閉店として扱います(2021/10、確認)。

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「ねりま屋」  実食日:2022/5

  練馬駅周辺としては比較的マイナーというか静かな場所に、2022年4月にオープンした新店。最寄りの出口は、西武の西口。この時点で、すでにマイナー。出たら、目の前の道路を渡って右へ。ガード沿いの路地を左に入って20秒、右側。駅出口からの距離はかなり近いのだが、周辺の流動人口は少なめ。この場所で大丈夫だろうかと思ったら、夜は飲み屋になる二毛作店の様子。なるほど、それなら納得だ。店内フロアはそれほど狭い感じではないのだが、中央にガバッとデッドスペースがあるため席数は少なめ。立ち食いカウンター6人分くらいと、少し奥まったところに4人掛けテーブルがひとつある。精算システムは、食券制。
  麺は、袋入りの茹で麺。やや幅広で、あまりゴワゴワせずつゆにしっとりと馴染みやすい麺。そばの香りはほんのり程度だが、つゆとの相性を加味すれば悪くないと思う。そのつゆは、濃いめで、甘さ・辛さとも強め。ガテン系の人々に喜ばれそうなつゆだ。出汁は、特定の方向に突き抜けないバランス派。たぬき400円(刻みナルト・ワカメ入り)。たぬきは、たまたま切らしていただけかもしれないが、揚げ置きのかき揚げを包丁で叩き砕いたものを乗せていた。だから、タマネギや春菊など具だくさん。ちょっと得をした気分になった。その他のメニューは、かき揚げ450円、かけ380円など。名物を謳うとり天は、500円。各種ミニそばも用意があり、ミニたぬきそばは350円。ご飯ものは、カレーライスと、そばとのセットが前提になるミニ丼程度。カレーライスは「牛スジカレー」という表記で、380円(ミニ180円)と安値。これを目的に通うのもアリかもしれない。箸は割り箸で、席によって裸だったり箸袋に入っていたり。意図的にそうしているのか、それともあり合わせなのかは定かではない。
  平日11:30頃の訪問で、先客1・後客2。この時間帯にしては空いている印象。12時を過ぎてどのくらいの入りになるのかが気になる。なお、各席にコロナ対策の可動式パーティッションが設置されている。


※2023/2、再食。かき揚げ450円(ワカメ入り)をいただきました。かき揚げは揚げ置きでしたが、揚げ置き時間は短いようで、冷たくはありませんでした。見込み揚げのような形でしょうか。具材は、タマネギ、ニンジン、春菊。カットが全体的に小さめ(細め)なので、素材そのものの食感はあまり強くありません。もう少し食感を出してもいいのかなという印象でした。特にタマネギは。
  平日14:45頃の訪問で、先客3・後客0。先客のひとりが「かき揚げそば+ちくわ天」という注文をしていたのですが、提供までのオペレーションに不手際があって客が激高するひと幕がありました。かき揚げは揚げ置きがあるけどちくわ天は注文後揚げ対応だったようです。そこまでは仕方ないと思うのですが、かき揚げそばを作り終え、先に提供してからちくわ天を揚げ始めたのがまずかったようです。このあたりのオペレーションは、今後洗練していく必要がありそうです。


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★豊島園駅(都営地下鉄大江戸線、西武豊島園線)

「八雲」  実食日:1998/7

  西武の改札のすぐ脇にある。コの字型のカウンターを椅子席が取り囲む造りで、割と落ち着いて食べられる店だ。場所柄もあってか、駅そばには珍しく子供の客が多い。味にはこれといった特徴はなく、あまり印象に残らない。たぬき290円。

※映画館建設で跡形もなく消えていました(2004/5確認)。

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